JPH07194792A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH07194792A
JPH07194792A JP5350442A JP35044293A JPH07194792A JP H07194792 A JPH07194792 A JP H07194792A JP 5350442 A JP5350442 A JP 5350442A JP 35044293 A JP35044293 A JP 35044293A JP H07194792 A JPH07194792 A JP H07194792A
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JP
Japan
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game
big hit
lucky
symbol
unlucky
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JP5350442A
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English (en)
Inventor
Kichihei Niiyama
吉平 新山
Koji Ito
広司 伊東
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Sophia Co Ltd
Original Assignee
Sophia Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電源投入時から所定の変化停止条件が満たさ
れるまでの間、補助変動入賞装置の開放状態を変化させ
て、遊技店のサービスを向上できるとともに、遊技者の
興趣を高める。 【構成】 パチンコ機1の電源投入後、モーニング期間
中に普通図柄表示装置(いわゆる普図)の停止図柄が当
りのとき(ステップS676、ステップS680)に
は、補助変動入賞装置(いわゆる普電)の開放時間を長
時間(例えば、5秒)にセットする(ステップS68
2)。これにより、モーニング期間は補助変動入賞装置
が多く開放するようになり、始動入賞のチャンスが増え
て可変表示装置の変動回数が多くなって大当りが発生し
やすくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機に係わり、詳し
くは遊技媒体(例えば、パチンコ玉)を使用し、可変表
示装置の停止態様に基づいて大当り遊技状態を出現する
とともに、遊技機の電源投入時から、例えば初当りが発
生するまでの間、補助変動入賞装置(いわゆる普電)の
開放状態を変化させることが可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のいわゆる第1種に属する遊技機で
は、可変表示装置の表示図柄を可変し、その表示図柄は
乱数を抽出することによって大当り等の役を決定し、ゲ
ームを演出している。この場合、従来の第1種に属する
遊技機に備えられている可変表示装置(いわゆる特図)
および変動入賞装置(大入賞口)とは別に、補助可変表
示装置(いわる普図)および補助変動入賞装置(いわゆ
る普電)を備えて補助遊技を行うことが可能な遊技機が
知られている。また、上記可変表示装置(特図)の大当
り図柄に基づき、補助可変表示装置(普図)の当り確率
を変動可能な遊技機も知られている(すなわち、普図の
確率変動タイプ)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から遊
技店においては、開店直後の遊技者の入店がその日の売
上に大きく影響を与えるために、遊技店側では例えばモ
ーニングサービス等のサービス期間を設けて、その期間
内では無制限営業やラッキーナンバーを増やすなど、主
に大当り時の獲得球について遊技者に有利な営業方法を
行なうことが多かった。しかしながら、それらは全て遊
技店のルールに基づくサービスであり、遊技機の遊技制
御を変化させたりするものではなかった、また、遊技機
自体にも遊技店で望まれるようなサービスに対応するよ
うな機能は備えられていなかった。そのため、いま以上
遊技者の興趣を高めることができなかったり、遊技店の
サービスを向上できないために、遊技者が不満に感じて
遊技店の売上が減ったりするという問題点があった。
【0004】なお、ラッキーナンバー遊技制度は、大当
り終了後獲得球によりそのまま遊技の続行を可能にする
場合と、一旦獲得球を景品に交換してから再度遊技球を
借りなければ遊技の続行を許可しないというルールに基
づいている。ラッキーナンバーの決定は、通常、可変表
示装置の停止図柄によって行われ、例えば、特定のラッ
キーナンバー(例えば、「777」)になると、いわゆ
る持ち玉遊技可能で、獲得球により遊技の続行を許可し
ている。また、アンラッキーナンバー(例えば、「44
4」)になると、出玉をすべて交換するルールにしてい
る。なお、出目の図柄は3桁に限らず、2桁あるいは1
桁で決定することもある。その他、遊技店においてはラ
ッキーナンバー制度を時間帯により変化させる場合があ
った。例えば、代表的には開店開始から所定時間だけラ
ッキーナンバー制を採用するモーニング制度、あるいは
閉店間際の所定時間だけラッキーナンバー制を採用する
イーブニングサービス制度がある。
【0005】そこで本発明は、電源投入時から所定の変
化停止条件が満たされるまでの間、補助変動入賞装置の
開放状態を変化させて、遊技店のサービスを向上できる
とともに、遊技者の興趣を高めることのできる遊技機を
提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明による遊技機は、複数の識別情報を可変表示可能な
可変表示装置(例えば、特別図柄表示装置63)と、該
可変表示装置の停止図柄に基づき遊技者に有利な特別遊
技状態(例えば、大当り状態)を発生可能な遊技機(例
えば、パチンコ機1)において、複数の識別情報を可変
表示可能な補助可変表示装置(例えば、普通図柄表示器
64a)と、遊技者に有利な状態と不利な状態とに変換
可能な補助変動入賞装置(例えば、普通電動補助装置6
44a、644b)と、該補助可変表示装置における停
止図柄(例えば、普図)に基づき、該補助変動入賞装置
の作動を制御する補助装置作動制御手段(例えば、遊技
制御手段400:CPU301、ROM302、RAM
303、EEPROM304)と、前記遊技機の電源投
入時から所定の変化停止条件が満たされるまでの間に
(例えば、最初の特別遊技状態が発生する間に)、該補
助装置作動制御手段による補助変動入賞装置の作動状態
を変化させる作動状態変化手段(例えば、遊技制御手段
400:CPU301、ROM302、RAM303、
EEPROM304)と、を設けたことを特徴とする。
【0007】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、前記作動状態変化手段は、前記補助変
動入賞装置の作動時間を変化させるように、前記補助装
置作動制御手段を制御することを特徴とする。例えば請
求項3記載のように、前記補助装置作動制御手段は、前
記補助変動入賞装置を間欠的に作動させ、前記作動状態
変化手段は、該補助変動入賞装置の間欠パターンを変化
させるように該補助装置作動制御手段を制御することを
特徴とする。
【0008】
【作用】本発明では、遊技機の電源投入後、所定の変化
停止条件が満たされるまで(例えば、初回の大当りが発
生するまで)の間に、補助装置作動制御手段により補助
変動入賞装置(いわゆる普電)の作動状態を変化させる
制御が行われる。例えば、通常状態に比して補助変動入
賞装置の開放時間を長くしたり、あるいは補助変動入賞
装置の開放を間欠駆動した場合に、その間欠回数を多く
するような制御が行われる。したがって、例えば初回の
大当りが発生するまでの間は、補助変動入賞装置が多く
開放するようになり、始動入賞のチャンスが増えて可変
表示装置の変動回数が多くなって大当り乱数の抽選機会
が増加する。例えば、遊技店で補助変動入賞装置の上記
制御を行えば、有効なモーニングサービスを遊技者に与
えることが可能になる。また、例えば開店直後に多数の
遊技者が来ることが考えられ、遊技店の売上を向上させ
ることができる。さらに、遊技者としては、モーニング
サービス期間中は、始動入賞が増えていわゆるベース
(大当り時以外にどれくらいの戻し率で遊技者を遊ばせ
ているかという遊び率のことをいう)も上がり、有利な
状態になるので、遊技自体も面白くなり、遊技の興趣を
高めることができる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図23は本発明をプリペイドカード
方式のパチンコ機に適用した場合の第1実施例を示して
いる。パチンコ機の正面構成 図1はパチンコ機の全体を示す正面図である。図1にお
いて、1はパチンコ機であり、パチンコ機1は同様のも
のが遊技店内に所定数設置されている。本実施例のパチ
ンコ機1は遊技媒体貸出装置としてのカード式玉貸機
(以下、単に玉貸機という)を内蔵している。パチンコ
機1は、正面側に見える部分として額縁状前面枠11
と、額縁状前面枠11の開口部に配設され、ガラス12
aを支持する金枠(ガラス枠)12と、遊技を行う遊技
盤13(図2参照)と、前面表示パネル14と、前面表
示パネル14の下方の前面操作パネル15とを有してい
る。額縁状前面枠11はパチンコ機1を設置している木
製の機枠16(正面からは図示略:後述の図5参照)に
対して上部蝶番17および下部蝶番18によって開閉可
能に支持されている。また、金枠12は額縁状前面枠1
1に開閉可能に支持されている。
【0010】前面表示パネル14は前面側が突出しつ
つ、やや盛り上がるような曲面状に形成され、この前面
表示パネル14には賞球としてのパチンコ玉を受ける上
皿21が形成されるとともに、前面側にカード度数表示
器(カード残高表示器)22、玉貸釦(変換釦)23、
カード排出釦(返却釦)24および玉貸し可能表示器2
5が設けられている。なお、玉貸し可能表示器としては
ドットLED25に限らず、例えば細長い形状の表示ラ
ンプにしてもよい。前面表示パネル14は一端側が額縁
状前面枠11に開閉可能に支持されている。また、26
は上皿21の玉を後述の玉貯留皿34に移すために、両
者を接続する通路を開閉するための押し釦である。
【0011】カード度数表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、後述の
カード挿入口31に挿入されたプリペイドカードの残高
を100の位まで度数単位で表示する。なお、本実施例
ではカード度数表示器22として7セグメントの発光ダ
イオードを用いて3列で構成しているが、これに限ら
ず、例えばドットLED、液晶、蛍光表示管等を用いて
構成してもよい。玉貸釦23は、カード挿入口31に挿
入されたプリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位
としてパチンコ玉をパチンコ機1裏面の玉排出装置(賞
球を行う機能も兼ねているもの)から排出して貸し出す
ために遊技者によって押されるスイッチである。この場
合、パチンコ玉を貸し出し可能な状態の表示は玉貸し可
能表示器25によって行われる。なお、パチンコ玉を貸
し出し可能な状態にあれば、玉貸釦23全体が輝くもの
でもよい。一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態にな
ければ、玉貸し可能表示器25が消灯し、かつ玉貸釦2
3を押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行わ
れない。この玉貸釦23を1回押すと、例えば3度に相
当する分だけのパチンコ玉(例えば、75玉)が貸し出
されて上皿21に供給される。カード排出釦24は、カ
ード挿入口31に挿入されたプリペイドカードをカード
挿入口31から外部に引出すためのものある。
【0012】前面操作パネル15には、その左側にカー
ド挿入口31が形成されるとともに、防護壁32が形成
されている。また、前面操作パネル15の前面中央側は
前方に突出するような形状に形成され、その突出部の内
部は灰皿33および玉貯留皿(受皿)34となってい
る。防護壁32はカード挿入口31よりも前方に突出
(少なくとも灰皿33よりも突出)し、一定の高さおよ
び幅を有している。防護壁32は、例えば灰皿33と同
じような耐熱性の部材で形成してもよい。このようにカ
ード挿入口31と灰皿33との間に防護壁32を設ける
ことにより、灰皿33に溜まったタバコの灰、脂等がカ
ード挿入口31に悪影響を及ぼすことが防止される。ま
た、カード挿入口31には蓋が設けられており、蓋はそ
の上部がカード挿入口31を形成している部材に変位可
能に支持され、その支持部を支点として回動可能に変位
する。これにより、通常はほぼ垂直な状態に立設し、カ
ードを挿入すると、蓋がカードによって押されることに
よって回動し、カードリーダ111に取り込まれるよう
になっている。したがって、蓋を配置することにより、
カードリーダ111の取り込口を埃、塵、あるいはタバ
コの灰等から防護するようにななっている。
【0013】なお、カード挿入口31からのカードを受
け入れるカードリーダの配置場所は上記例に限らず、他
の場所でもよい。例えば、パチンコ機1の上部あるいは
パチンコ機1の側方に設けるようにしてもよい。また、
カードリーダでなく、例えばパチンコ機1にカードリー
ダ・ライタを配置し、玉数等の価値情報や遊技客の識別
情報が記憶されている遊技用カードを用い、遊技結果を
カードに書き込む等のデータ処理が可能なものであって
もよい。さらに、遊技用カードはプリペイドカードに限
らず、例えば玉数等の価値情報が記憶されいる玉数カー
ド、あるいは遊技客の識別情報が記憶されている識別カ
ード等を単独で使用する遊技機でもよい。
【0014】要は、遊技用カードを使用するために、こ
のカード情報を読み込み可能なカードリーダ、若しくは
読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライタであれ
ばよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊技システ
ムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方式の遊技
機)にも本発明を適用することができる。また、遊技用
カードとして磁気カードを用いている例に限らず、例え
ばICカードを用いる遊技機でもよい。ICカードを用
いた場合、当然のことながらカードリーダ若しくはカー
ドリーダ・ライタはICカードに対応するものを使用す
ることになる。上記実施例ではカードリーダとカード制
御装置を別体として分離しているが、両者を一体化して
もよく、例えばカードリーダの内部にカード制御装置を
組み込むようにしてもよい。
【0015】玉貯留皿34は上皿21がパチンコ玉で一
杯のときに賞品玉を受ける等の役目がある他、玉を一時
的に貯留するためのものである。また、前面操作パネル
15には玉抜きレバー35および発射装置の発射操作ノ
ブ36が設けられている。玉抜きレバー35は玉貯留皿
34に貯留された玉を外部下方に抜くためのもので、こ
の玉抜きレバー35を、例えば左方向に移動させると、
玉貯留皿34の下底部が一部開口して玉を下方に放出す
ることができる。発射操作ノブ36は1列に整列してい
るパチンコ玉のうち、発射位置にあるものを1個ずつ遊
技盤前面の遊技領域内に弾発させる発射装置の操作を行
うものである。一方、パチンコ機1の額縁状前面枠11
の上部には賞品玉排出時や貸玉排出時に点灯する排出表
示器41が設けられている。金枠12は前面枠11に開
閉可能に支持され、通常は施錠装置によって前面枠11
に対して施錠されている。金枠12を開く場合には、施
錠孔51に所定のキーを挿入して回動操作することによ
り、施錠装置のロック状態が解除されてオープンする。
【0016】遊技盤の構成 次に、遊技盤13は発射されたパチンコ玉を上方から落
下させつつアウトあるいはセーフの判定を行う領域であ
り、入賞口に玉が入って有効にセーフとなる場合は所定
数の賞品玉が玉排出装置から排出されて、これが上皿2
1に供給される。また、発射操作ノブ36を操作して玉
が発射されても、ファールになったときには、パチンコ
玉が発射位置に戻るか、あるいは玉貯留皿34に排出さ
れる。ここで、遊技盤13における遊技領域は本発明の
適用対象である可変表示装置の表示内容を変化させてゲ
ームを行うとともに、補助可変表示装置(いわる普図)
および補助変動入賞装置(いわゆる普電)を備えて補助
遊技を行うものであれば、例えばいわゆる「第1種」に
属するものあるいは可変表示装置および補助可変表示装
置と補助変動入賞装置を備えた「第3種」に属するも
の、あるいは他の機種等であっても、任意の構成をとり
得るが、一例として本実施例では図2に示す「第1種」
に属するタイプのものを用いている。したがって、本発
明の適用は図2に示す「第1種」に属するタイプのもの
に限らず、「第3種」に属するものあるいはその他のも
の等であっても幅広く適用が可能である。
【0017】図2は遊技盤13を示す正面図である。図
2において、遊技領域の周囲には弾発された玉を遊技領
域の上方部まで案内したり、後述のアウト玉回収口77
まで案内するなどの機能を有するレール61が配置され
ている。また、遊技領域のほぼ中央部には中央に機械的
に変位可能な可動式の可変表示器62を有する特別図柄
表示装置(いわゆる役物装置で、可変表示装置に相当)
63が配置されている。特別図柄表示装置63の下方に
は、チューリップタイプの普通電動始動口(以下、適
宜、普電という)64が配置されるとともに、特別図柄
表示装置63の作動結果によって遊技玉を受け入れない
第1の状態から受け入れ易い第2の状態に変動する大入
賞口としての変動入賞装置(大入賞口のことで、いわゆ
るアタッカー)65が配置されている。変動入賞装置6
5は、特別変動入賞装置に相当する。
【0018】普通電動始動口64の下部には普通図柄表
示器(以下、適宜、普図表示器という)64aが配置さ
れており、普通図柄表示器64aは9セグメントのLE
Dからなり、0〜19の範囲で20種類の数字あるいは
記号(A、B、C、・・・)等を表示可能である。普通
図柄表示器64aは普通図柄表示装置に相当する。特別
図柄表示装置63は普通電動始動口64に玉が入賞した
とき、可変表示器62の特別図柄(以下、適宜特図とい
う)の内容を変化させ、その図柄が特定の利益状態(す
なわち、特別態様遊技状態で、例えば、大当りのゾロ目
状態:「777」など)になると、変動入賞装置(アタ
ッカー)65が開放するようになっている。変動入賞装
置(アタッカー)65の開放は、特別変動入賞装置に関
わる特別遊技状態を起生することに相当する。なお、以
下の説明では上記特定の利益状態を適宜単に大当り状態
という。ここで、本実施例において適宜略して用いるこ
との多い概念について、整理して示すと以下のようにな
る。 (a)特図……特別図柄表示装置63(可変表示装置) (b)普図……普通図柄表示器64a(補助可変表示装
置) (c)普電……普通電動補助装置644a、644b
(補助変動入賞装置) (d)大入賞口:アタッカー……変動入賞装置 (d)特図確率……特別図柄表示装置63の大当り図柄
発生確率 (e)普図確率……普通図柄表示器64aの当り図柄発
生確率
【0019】可変表示器62は、図3(a)に示すよう
に、3列に配置された3つの部分からなり、それぞれ可
変表示器(左)62L、可変表示器(中)62M、可変
表示器(右)62Rに分けられる。そして、各表示器
は、例えば7セグメントの大型LEDを有し、これらの
LEDに特定の数字や記号(A、B、Cなど)を表示す
る。可変表示器(左)62Lおよび可変表示器(右)6
2Rは、それぞれビール瓶(ビールボトル)の形状を模
したビール瓶部621a、622aと、ビール瓶をジョ
ッキーに注ぐような人形を模した注ぎ人形621b、6
22bとを有している。一方、可変表示器(中)62M
はビールのジョッキー形状に形成されたジョッキー部6
23aおよびジョッキーのビールを飲むような人形を模
した人形部623bを有している。
【0020】ここで、特別図柄表示装置63の可変表示
器62についての変位動作を説明する。始動入賞口64
に玉が入賞すると、可変表示器62の特別図柄の内容が
変化(スクロール)し、その図柄がゾロ目状態(例え
ば、「222」)になると、大当りになる。一方、大当
りになる前のリーチ状態(リーチスクロール)の出目の
とき(例えば、「2X2」のとき)は、リーチスクロー
ルを行い、このとき可変表示器(左)62Lおよび可変
表示器(右)62Rのビール瓶部621a、622aが
共に中央側に傾斜してビール瓶を可変表示器(中)62
Mのジョッキー部623aに注ぐようなスタイル、すな
わちあたかもビール瓶のビールをジョッキーに注ぐよう
なスタイルに変位動作する(図3(a)と同様の変
位)。なお、本実施例では可変表示器62の特別図柄の
停止は、可変表示器(左)62L→可変表示器(右)6
2R→可変表示器(中)62Mの順序で行われるように
なっている。
【0021】リーチスクロールとは、1個目(左図柄の
可変表示器(左)62L)および2個目(右図柄の可変
表示器(右)62R)の図柄が停止したときリーチ状態
の出目(例えば、「2X2」)が発生し、3個目(中図
柄の可変表示器(中)62M)の図柄を停止させるとき
に通常速度と異なる緩やかな速度で、3個目の図柄表示
を変化(スクロール)させるような制御をいう。これに
より、遊技者はリーチがかかっているから大当り(例え
ば、「222」)になる期待感を持ち、ゲームの臨場感
が高まる。次いで、可変表示器(左)62L、可変表示
器(中)62M、可変表示器(右)62Rが大当り図柄
(例えば、「222」)を示す状態に移行する直前で
は、ビールのジョッキーの上に人形の顔が重なるような
スタイルとなって、ジョッキー部623aおよび人形部
623bが共に一定の傾斜状態(遊技者から見ると、後
向きに倒れた状態)になる。なお、このときビール瓶部
621a、622aは既に原状態(直立状態)に復帰し
ている。
【0022】実際に大当りになるときは、可変表示器
(左)62L、可変表示器(中)62M、可変表示器
(右)62Rの出目が、例えば「222」で停止する
が、大当りでないときは、可変表示器(中)62Mの出
目がさらにスクロールして次の図柄(例えば、「3」)
になるか、あるいは「3」よりもさらにスクロールす
る。このとき、一定の傾斜状態にあったジョッキー部6
23aおよび人形部623bは再び元の直立状態に復帰
する。このように、可変表示器(左)62L、可変表示
器(中)62M、可変表示器(右)62Rの出目のスク
ロールに応じてビール瓶部621a、622a、ジョッ
キー部623aおよび人形部623bが上記のメカ的動
作を行い、遊技者の期待感を高めることが行われる。
【0023】また、本実施例では遊技店側で予め定めら
れた遊技条件(特に、ラッキーナンバー)になったか否
かを可変表示器62の図柄を用いて決定することが行わ
れるようになっている。「ラッキーナンバー」とは、大
当り終了後に獲得したパチンコ球(遊技媒体)を、一旦
景品等に交換することなくそのままパチンコ球を用いて
当該パチンコ機での遊技を続行可能にするというもので
ある。一方、「アンラッキーナンバー」というものもあ
り、これは、一旦景品等に交換した後で新たにパチンコ
球を借り受けてから当該パチンコ機での遊技を続行する
というものである。
【0024】 A.特図でラッキーナンバーを決定する場合 例えば、特別図柄表示装置(遊技条件表示手段およびラ
ッキーナンバー大当り図柄発生手段)63の図柄で
「3」、「7」をラッキーナンバーとし、「4」、
「9」をアンラッキーナンバーにするというもので、こ
れらの各ナンバーが遊技者に予め良く分かるように、特
別図柄表示装置63が呼び込み表示になっている状態、
すなわち可変表示器62が図柄変動を開始する前の状態
のときに各ナンバーが表示される。呼び込み表示になる
場合としては、例えば遊技者が台を選定するために店内
を見て回っているようなケース、あるいは始動入賞が途
切れて所定時間が経過してしまった通常動作中のような
ケースがある。このとき、特別図柄表示装置63は呼び
込み表示に切り換わり、図4(a)あるいは図4(b)
のような図柄が現れて遊技者に対してラッキーナンバー
の決定と、それを報知することが行われる。
【0025】具体的に説明すると、図4(a)は「3」
および「7」をラッキーナンバーにするという表示であ
り、このとき可変表示器(左)62L、可変表示器
(中)62M、可変表示器(右)62Rにおけるビール
瓶部621a、622a、ジョッキー部623aおよび
人形部623bが前述したリーチスクロールの場合と同
様のメカ的動作を行い、可変表示器(左)62Lには
「LUCKY」という図柄が、可変表示器(中)62M
には「3」の図柄が、さらに可変表示器(右)62Rに
は「7」の図柄がそれぞれ表示される。これにより、遊
技者に対して「3」および「7」という図柄がラッキー
ナンバーであることが報知(ここでは表示)される。
【0026】一方、図4(b)は「4」および「9」を
アンラッキーナンバーにするという表示であり、このと
き可変表示器(左)62L、可変表示器(中)62M、
可変表示器(右)62Rにおけるビール瓶部621a、
622a、ジョッキー部623aおよび人形部623b
がリーチスクロールの場合のようなメカ的動作は行わな
い。そして、可変表示器(左)62Lには「UN LU
CKY」という図柄が、可変表示器(中)62Mには
「4」の図柄が、さらに可変表示器(右)62Rには
「9」の図柄がそれぞれ表示される。これにより、遊技
者に対して「4」および「9」という図柄がアンラッキ
ーナンバーであることが報知(ここでは表示)される。
【0027】 B.別遊技でラッキーナンバーを決定する場合 特別図柄表示装置63を用いて大当り状態を発生させる
可変遊技とは異なる別の可変遊技によりその停止図柄か
らラッキーあるいはアンラッキーの決定を行うもので、
この場合は特別図柄表示装置63を別可変遊技手段とし
て使用し、この別可変遊技手段の停止図柄によって前記
決定を行う。したがって、この場合も特別図柄表示装置
63は遊技条件表示手段およびラッキーナンバー大当り
図柄発生手段に相当する。
【0028】具体的に説明すると、大当りが決定した
ら、その大当り決定直後(大当りのサイクルが始まる
前)に、特別図柄表示装置63における1つの図柄を使
って別遊技を行い、ラッキーあるいはアンラッキーを決
めるものである。本実施例では特別図柄表示装置63の
1つの図柄として可変表示器(中)62Mを用いてい
る。例えば、図3は「222」というゾロ目で大当りに
なった場合に、その大当り決定直後に、ラッキーあるい
はアンラッキーを決める例である。このとき、大当り決
定直後に可変表示器(中)62Mが図柄変動し、ラッキ
ーあるいはアンラッキーの何れかを出す。図3(a)は
「LUCKY」の図柄が出現した場合である。図3
(b)は「LUCKY」から「UN LUCKY」に図
柄が変化する途中の状態を示しており、さらに図3
(c)は「UN LUCKY」の図柄が出現した場合で
ある。
【0029】なお、「LUCKY」の図柄が出現する場
合に限り、可変表示器(左)62L、可変表示器(中)
62M、可変表示器(右)62Rにおけるビール瓶部6
21a、622a、ジョッキー部623aおよび人形部
623bがリーチスクロールの場合と同様のメカ的動作
を行う。このように、特別図柄表示装置63を別可変遊
技手段として用いることにより、遊技者は大当り決定直
後に、ラッキーあるいはアンラッキーを決める別遊技を
楽しむことができる。したがって、大当りのサイクル中
にラッキーナンバーでの喜びを味わうことができる。な
お、大当り決定直後にラッキーあるいはアンラッキーを
決める別遊技を実行するのではなく、例えばその大当り
終了後(すなわち、大当りサイクルの終了後)に特別図
柄表示装置63における1つの図柄を使って別遊技を行
うようにしてもよい。そのようにすると、大当り終了後
に、もう1回チャンスがあるか否かを楽しむことができ
る。
【0030】再び図2に戻り、可変表示器62の上方に
は4つの特図スイッチ記憶表示器(いわゆる始動メモリ
表示器に相当)66が設けられており、特図スイッチ記
憶表示器66は普通電動始動口64に玉が入賞したと
き、4個の範囲内でその入賞玉数を記憶したことを表示
する。ここで、いわゆる始動口(本実施例では普通電動
始動口64)に入賞した玉を4個宛て記憶した範囲内
(以下、始動記憶範囲内という)での大当りは、通常、
純連チャン(あるいは単に連チャン)と称することがあ
る。これによると遊技者への出玉が格段に多くなる。
【0031】また、可変表示部器62の上方には確率変
動決定表示器91および確率変動回数決定表示器92が
配置されており、これらは何れも9セグメントのLED
によって構成され、0〜19の範囲で20種類の図柄
(数字)を表示可能である。なお、記号(例えば、A、
B、C)を表示させるようにしてもよい。確率変動決定
表示器91および確率変動回数決定表示器92は特別図
柄表示装置63により大当り遊技を発生する可変遊技と
は異なる遊技を行うもので、別遊技手段93を構成す
る。なお、確率変動決定表示器91および確率変動回数
決定表示器92の作動は後述の役物用CPU301によ
って制御され、役物用CPU301は別遊技制御手段を
構成する。
【0032】確率変動決定表示器91および確率変動回
数決定表示器92は通常は、以下のように大当り確率の
変動制御を行う場合に使用される。すなわち、確率変動
決定表示器91は特別図柄表示装置63が大当り図柄に
なると同時に図柄回転を開始し、特定の数字(例えば、
「7」、「3」)で停止すると、大当り確率の変動が決
定されるような遊技を行う。特定の数字以外(例えば、
「0」)で停止すると、大当り確率の変動は決定されな
い。一方、確率変動回数決定表示器92は確率変動決定
表示器91の図柄が停止した後に図柄回転を開始し、こ
ちらは確率変動回数の抽選をしてその確率変動回数を決
定し、表示するものである。例えば、「7」が表示され
ると、確率変動回数が7回となり、「3」が表示される
と、確率変動回数が3回となる。また、、確率変動回数
決定表示器92は確率変動回数の残り回数も表示可能
で、例えば、確率変動決定回数が7回のとき、大当りが
1回発生した後は残りの確率変動回数として「6」を表
示する。残りの確率変動回数が「0」になると、確率変
動が停止し、元の低確率に戻る。
【0033】なお、上記のように確率変動決定表示器9
1および確率変動回数決定表示器92を別遊技手段93
として用いて大当り確率の変動を決定する場合のみなら
ず、例えば、これとは別の態様で特別図柄表示装置63
の大当り図柄(例えば、ラッキー大当り図柄)によって
大当り確率を変動させるような制御を行うときには、確
率変動が決定されたことおよび確率変動回数の表示手段
として確率変動決定表示器91および確率変動回数決定
表示器92をそれぞれ使用してもよい。
【0034】この場合、各表示器91、92は単なる表
示手段で別遊技手段ではなくなる。そして、特別図柄表
示装置63が別遊技手段を構成することになる。そし
て、大当り確率を変動したときには、その変動の決定を
確率変動決定表示器91によって表示する。例えば、大
当り終了後に大当り確率をアップするときには、大当り
発生と同時に確率変動決定表示器91に数字が表示され
る。この数字は大当り後に大当り確率がアップする変動
回数を示す。また、確率変動回数は確率変動回数決定表
示器92に表示される。一方、確率変動決定表示器91
および確率変動回数決定表示器92と、特別図柄表示装
置63との両方を使用して上記別遊技を実行することも
もちろん可能である。このときは両方が別遊技手段を構
成する。
【0035】なお、確率変動決定表示器91および確率
変動回数決定表示器92を使用して大当り繰り返し回数
(連チャン)の決定の遊技を行い、その結果を表示する
ようにしてもよい。すなわち、確率変動決定表示器91
は大当り繰り返し回数が決定されると、その回数を表示
し、確率変動回数決定表示器92は大当り繰り返し回数
の残り回数を順次デクリメントして表示するような使い
方も可能である。さらに、確率変動決定表示器91およ
び確率変動回数決定表示器92を使用して大当り繰り返
し回数を決定する別遊技を行う変形的な遊技も行うこと
もできる。
【0036】ここで、本実施例では確率変動決定表示器
91および確率変動回数決定表示器92を遊技条件の表
示装置(遊技条件表示手段およびラッキーナンバー大当
り図柄発生手段)として使用することが行われる。例え
ば、ラッキーナンバーが「3」および「7」である場
合、大当り確率の変動制御が行われない通常動作時に、
確率変動決定表示器91および確率変動回数決定表示器
92の各々に「3」および「7」をそれぞれ表示するこ
とにより、遊技者に対して「3」および「7」という図
柄がラッキーナンバーであることが報知(ここでは表
示)される。なお、確率変動決定表示器91および確率
変動回数決定表示器92によりアンラッキーナンバーを
表示するようにしてもよい。例えば、ラッキーナンバー
の表示後、一定時間が経過すると、アンラッキーナンバ
ーを表示する旨を遊技者に分かるよようにして、例えば
「4」および「9」がアンラッキーナンバーであること
を報知するようにしてもよい。
【0037】また、確率変動決定表示器91および確率
変動回数決定表示器92を各ナンバーを表示するのに用
いるのではなく、各表示器91、92を使用してラッキ
ーナンバーあるいはアンラッキーナンバーになるかどう
かを決定するようにしてもよい。すなわち、確率変動決
定表示器91および確率変動回数決定表示器92を遊技
条件決定手段およびラッキーナンバー大当り図柄発生手
段として使用し、これらによって遊技条件の決定を行っ
てもよい。例えば、確率変動決定表示器91の図柄でラ
ッキーナンバーが「3」および「7」である場合、特図
による大当り(特図の図柄の何でもよい)終了後に、確
率変動決定表示器91の表示をスクロールさせ、その停
止図柄が「7」になると、特図の図柄の如何にかかわら
ず、確率変動決定表示器91の表示が「7」で停止した
のであるから、今回の大当りをラッキーナンバーとして
扱うという制御を行ってもよい。
【0038】一方、「7」あるいは「3」以外の数値で
停止したときは、ラッキーナンバーの特典は与えれらな
い。このとき、例えば確率変動回数決定表示器92を同
様の制御に用いてもよいし、あるいは確率変動回数決定
表示器92の方はラッキーナンバーが何であるかを予め
明示する手段として用いてもよい。上記制御例は、同様
にアンラッキーナンバーに対して行ってもよい。また、
確率変動決定表示器91の表示スクロール後はそのまま
表示を継続させ、例えばラッキーナンバーでの遊技であ
ることを外部に明示させてもよい。
【0039】特別図柄表示装置63の側方には普図始動
ゲート(普通図柄始動ゲートのことで、以下、適宜、普
図ゲートという)67、68が配置されており、普図始
動ゲート67、68は玉が1個分だけ通過可能なゲート
を有し、玉がゲートを通過すると、普通電動始動口64
に配置された普通図柄表示器64aの図柄(例えば、数
字)を変化させ、この数字が予め定めた特定図柄(例え
ば、「7」)になると、普通電動始動口64のチューリ
ップタイプの普通電動補助装置644a、644b(補
助変動入賞装置に相当)を電動動作させて一定時間だけ
開くようになっている。また、普通図柄表示器64aの
側方には4つの普図スイッチ記憶表示器(いわゆる普図
メモリ表示器に相当)64bが設けられており、普図ス
イッチ記憶表示器64bは普図始動ゲート67、68を
玉が通過したとき、4個の範囲内でその通過玉数を記憶
したことを表示する。普通電動始動口64は普通電動補
助装置644a、644b(チューリップ)が閉じてい
るときでも入賞は可能であり、その入賞口は特定入賞口
(もちろん普通電動補助装置644a、644bがオー
プンしているときでも特定入賞口として機能する)に相
当する。普通図柄表示器64aは補助可変表示装置に相
当し、所定の確率で特定図柄(例えば、「7」)を出現
可能である。普通電動始動口64の普通電動補助装置6
44a、644bは、通常は閉じているが、上記のよう
に一定条件下で開くように制御される。また、普通電動
補助装置の開放時間は可変制御される。普通電動補助装
置644a、644bは特定入賞口への玉の入賞率を可
変可能な機能を有している。なお、普通図柄表示器64
aの図柄が変化し、この数字が予め定めた特定図柄にな
ることにより、普通電動補助装置644a、644bが
オープンして遊技者に有利な状態に変換制御される状態
は、特定遊技状態の発生に相当する。特別図柄表示装置
63の下方左右両側には一般入賞口69、70が設置さ
れている。さらに、遊技領域内の適宜位置には風車と呼
ばれる打球方向変換部材71〜76が回転自在に複数設
置されるとともに、障害釘(図示略)が多数植設されて
いる。加えて、遊技領域の中央下部にはアウト玉回収口
77が形成されている。
【0040】一方、遊技盤13の周囲のレール61に沿
った適宜位置には左から順次、普図確率がアップした場
合に点灯する普図確率アップ表示器81、特図確率がア
ップした場合に点灯する特図確率アップ表示器82、ラ
ッキーNO.大当り時に点灯するラッキーNO.大当り
表示器83、アンラッキーNO.大当り時に点灯するア
ンラッキーNO.大当り表示器84、大当り時に点灯す
る大当り表示器85、特別図柄表示装置63の発生図柄
がスペシャルリーチの出目になった場合に点灯するリー
チ表示器86が配置されている。なお、リーチ表示器8
6はスペシャルリーチでなく、通常のリーチの出目にな
った場合にも点灯するようにしてもよい。また、遊技盤
13内にはサイドランプ88a、88b、装飾ランプ8
9a、89bが設けられている。サイドランプ88a、
88bおよび装飾ランプ89a、89bはゲーム内容に
応じて適当に点灯あるいは点滅して遊技の臨場感を高め
るものである。
【0041】パチンコ機の裏機構の構成 次に、図5はパチンコ機1の裏機構の構成を示す図であ
る。図5において、パチンコ機1の裏機構の主要なもの
として、玉を貯留する貯留タンク(上タンク)101
と、貯留タンク101内の玉を誘導する2条の誘導路1
02と、枠用中継基盤(外部端子基盤)103と、玉排
出装置104と、排出制御回路盤105と、玉寄せカバ
ー106と、役物制御回路盤107と、大型の役物制御
回路盤を取り付ける可能な取り付けアダプタ108と、
玉の発射に必要な各種制御を行う発射回路盤109と、
カード制御装置110と、カードリーダ111と、ラッ
キーナンバー設定装置112と、合成樹脂製の一体成型
品から形成され各種のユニット部品(例えば、貯留タン
ク101等)がその上に取り付けられた裏機構盤の基枠
体120とがある。なお、基枠体120の上に取り付け
られた各種ユニット部品と基枠体120とを総称する概
念として裏機構盤121と称している。
【0042】枠用中継基盤103はAC電源の入力やホ
ールの管理装置との間における信号の授受などについて
の中継を行うものである。枠用中継基盤103には枠用
外部情報出力端子103aが設けられており、枠用外部
情報出力端子103aはパチンコ装置1における枠側の
各種情報、例えば玉の排出に関する玉貸し、賞球などの
情報、玉の補給、玉の発射、金枠12の開閉情報などを
ホールの管理装置に出力する際の配線の中継を行う。排
出制御回路盤105は玉の排出に必要な各種制御を行う
もので、役物制御回路盤107は遊技盤における役物の
作動に必要な各種制御を行うものである。また、役物制
御回路盤107には役物装置における大当りの確率を変
更、設定する確率設定装置324が内蔵されており、確
率設定装置324における確率設定スイッチのスイッチ
挿入口131は役物制御回路盤107の表面側に露出配
置されている。
【0043】確率設定装置324は、例えば1/20
0、1/210、1/220の3段階に役物装置の大当
りの確率を変更できるように、3つの接点を有してい
る。この接点はホールの係員によって操作可能であり、
その設定値は所定の表示器に表示されるが、設定後一定
時間が経過すると、消えて外部から目視できないよう
に、機密が保たれている。なお、役物装置の大当り確率
の変更は、上記のような3段階に限らず、他の変更内容
にしてもよい。
【0044】ここで、制御回路盤とは、制御回路の基盤
(すなわち、制御回路の機能を実現するボード)と、こ
の基盤を収納している箱型に形成された金属製あるいは
樹脂製のシャーシ箱とを一体として含む概念として用い
ている。玉寄せカバー106は基枠体120の中央に大
きく開口した中央開口部を塞ぐもので、この中央開口部
は役物装置の取り付けのための空間となっている。な
お、玉寄せカバー106の後方は膨出形成されており、
排出制御回路盤105や役物制御回路盤107の後面に
比べて大きく後方に突き出たような構造になっている。
そして、玉寄せカバー106によって中央開口部を塞ぐ
ことにより、貯留タンク101などから落下した玉が遊
技盤の裏面側に衝突しないようになっている。
【0045】カードリーダ111は遊技用のプリペイド
カードを受け入れて、その情報を読み込むもので、前面
枠11の裏面側に取り付けられている。また、カード制
御装置110はカードリーダ111の作動を制御するも
ので、カードリーダ111との間は配線141によって
接続されている。ラッキーナンバー設定装置(遊技条件
決定図柄調整手段)112は特図におけるラッキーナン
バーおよびアンラッキーナンバーの設定および発生率の
調整を行うもので、図6に示すような構成になってい
る。なお、図6はラッキーナンバー設定装置112を表
側の蓋を開けた場合の構成を示している。図6におい
て、141は7セグメントのLEDからなり、ラッキー
ナンバーの個数を表示する個数表示LED、142は2
桁の7セグメントのLEDからなり、ラッキーナンバー
を表示するラッキーナンバー表示LEDである。なお、
個数表示LED141およびラッキーナンバー表示LE
D142の表示内容は一定時間後に消えるようになって
いる。これは、不用意に遊技者にセット内容を見られな
いようにするためである。
【0046】個数表示LED141およびラッキーナン
バー表示LED142の下方には4つの押し釦式のスイ
ッチ143〜146が配置されている。143はインク
リメントスイッチで、ラッキーナンバー表示LED14
2に表示されるラッキーナンバーを[+1]だけインク
リメントするものである。例えば、ラッキーナンバー表
示LED142に[2]なるラッキーナンバーが表示さ
れているとき、インクリメントスイッチ143を押す
と、ラッキーナンバーが[3]にインクリメントされて
表示される。
【0047】144はセットスイッチで、ラッキーナン
バー表示LED142に表示されているラッキーナンバ
ーをセットするものである。例えば、ラッキーナンバー
表示LED142に[3]なる数値が表示されていると
き、セットスイッチ144を押すと、この数値[3]が
ラッキーナンバーとしてセットされる。145は確認ス
イッチで、このスイッチを操作することにより、ラッキ
ーナンバー表示LED142にセットされているラッキ
ーナンバー(通常は消えている)を表示させるととも
に、個数表示LED141にセット個数を表示させて確
認できるようにするものである。なお、確認表示の後、
一定時間後には同様にラッキーナンバーの表示および個
数表示が消える。
【0048】146はクリアスイッチで、このスイッチ
を操作することにより、いままで設定されていたラッキ
ーナンバーがクリアされる。したがって、ラッキーナン
バーを新たに設定しようとする場合(例えば、開店前の
調整を行う場合)、まず確認スイッチ145を押してラ
ッキーナンバー表示LED142にいままでのラッキー
ナンバーを表示させて確認し、次いで、クリアスイッチ
146を押して設定されていたラッキーナンバーを一旦
クリアする。次いで、インクリメントスイッチ143を
押して数値を順次インクリメントし、所望の数値がラッ
キーナンバー表示LED142に表示された時点でセッ
トスイッチ144を押し、ラッキーナンバーをセットす
る。同様にして複数のラッキーナンバーを設定してもよ
い。このとき、セットしたラッキーナンバーの数値は個
数表示LED141に表示される。セット一定時間が経
過すると、各表示LED141、142の内容は消えて
秘密が保たれる。
【0049】4つのスイッチ143〜146の下方には
ラッキーナンバーの発生率を調整する発生率調整スイッ
チ147が設けられている。発生率調整スイッチ147
は、例えば3段階にラッキーナンバーの発生率を調整可
能なように3つの接点を有している。各接点は[設定
1]〜[設定3]に対応する。[設定1]はラッキーナ
ンバーの発生率が5/20、[設定2]はラッキーナン
バーの発生率が3/20、さらに[設定3]はラッキー
ナンバーの発生率が1/20になるように調整可能であ
る。したがって、[設定1]が最もラッキーナンバーの
発生率が高い。このようにラッキーナンバーの発生率を
可変することにより、ホールの方針に沿ったきめ細かい
営業形態を採ることができる。
【0050】次に、アンラッキーナンバーを設定する構
成について説明する。アンラッキーナンバーの設定部
は、ラッキーナンバー設定装置112におけるラッキー
ナンバーの設定部とは逆側に設けられている。すなわ
ち、151は7セグメントのLEDからなり、アンラッ
キーナンバーの個数を表示する個数表示LED、152
は2桁の7セグメントのLEDからなり、アンラッキー
ナンバーを表示するアンラッキーナンバー表示LEDで
ある。なお、個数表示LED151およびアンラッキー
ナンバー表示LED152の表示内容は一定時間後に消
えるようになっており、同様に不用意に遊技者にセット
内容を見られないような考慮がなされている。
【0051】個数表示LED151およびアンラッキー
ナンバー表示LED152の下方には4つの押し釦式の
スイッチ153〜156が配置されている。153はイ
ンクリメントスイッチで、アンラッキーナンバー表示L
ED152に表示されるアンラッキーナンバーを[+
1]だけインクリメントするものである。例えば、アン
ラッキーナンバー表示LED152に[3]なる数値が
表示されているとき、インクリメントスイッチ153を
押すと、アンラッキーナンバーが[4]にインクリメン
トされて表示される。
【0052】154はセットスイッチで、アンラッキー
ナンバー表示LED152に表示されているアンラッキ
ーナンバーをセットするものである。例えば、アンラッ
キーナンバー表示LED152に[4]なる数値が表示
されているとき、セットスイッチ154を押すと、この
数値[4]がアンラッキーナンバーとしてセットされ
る。155は確認スイッチで、このスイッチを操作する
ことにより、アンラッキーナンバー表示LED152に
セットされているアンラッキーナンバー(通常は消えて
いるから)を表示させて確認できるようにするものであ
る。なお、確認表示の後、一定時間後には同様にアンラ
ッキーナンバーの表示および個数表示が消える。156
はクリアスイッチで、このスイッチを操作することによ
り、いままで設定されていたアンラッキーナンバーがク
リアされる。
【0053】4つのスイッチ153〜156の下方には
アンラッキーナンバーの発生率を調整する発生率調整ス
イッチ157が設けられている。発生率調整スイッチ1
57は、例えば3段階にアンラッキーナンバーの発生率
を調整可能なように3つの接点を有している。各接点は
[設定1]〜[設定3]に対応する。[設定1]はアン
ラッキーナンバーの発生率が5/20、[設定2]はア
ンラッキーナンバーの発生率が3/20、さらに[設定
3]はアンラッキーナンバーの発生率が1/20になる
ように調整可能である。したがって、[設定1]が最も
アンラッキーナンバーの発生率が高い。このようにアン
ラッキーナンバーの発生率を可変することにより、同様
にホールの方針に沿ったきめ細かい営業形態を採ること
ができる。なお、ラッキーナンバーおよびアンラッキー
ナンバーの発生率は上記[設定1]〜[設定3]の内容
に限定するものではなく、他の数値を採用してもよい。
また、ラッキーナンバーとアンラッキーナンバーとで各
発生率が異なるような数値を採用してもよい。
【0054】次に、玉寄せカバー106の内部には図7
に示す玉寄せ部材161が設けられており、玉寄せ部材
161には後述の外部情報出力用基盤162が配置され
ている。図7は遊技盤13の裏面側における玉寄せ部材
161の構造を示す図である。図7において、遊技盤1
3はベニアを素材として矩形に形成され、この遊技盤1
3の裏側に玉寄せ部材161がビスなどの固定手段によ
って固定されている。玉寄せ部材161は透明の樹脂製
(例えば、ABS樹脂)で、遊技盤13の各入賞口に入
ったセーフ玉を寄せて集める機能を有している。玉寄せ
部材161の中央部には役物装置の取り付けのための開
口部(中央開口部)が形成されている。図7は役物装置
としての特別図柄表示装置63を遊技盤13に取り付け
た状態であり、特別図柄表示装置63の後面側が玉寄せ
部材161の中央開口部を通して突出している様子を図
示している。
【0055】中央開口部の縁部には複数の切り欠き部2
01(他は図示略)が形成されており、切り欠き部20
1はU字形に開口部の縁を切り欠くようにして形成され
る。切り欠き部201は遊技盤13に取り付けられる電
気部品(例えば、装飾ランプ)から遊技盤13の裏面側
に延びた配線(リード線)211、212を導出するも
のである。なお、遊技盤13に取り付けられる電気部品
は、その裏面側が玉寄せ部材161に覆われる状態で取
り付けられるようになっている。一方、玉寄せ部材16
1の周縁部にも同様の複数の切り欠き部221〜224
が形成されており、切り欠き部221〜224はU字形
に周縁部を切り欠くようにして形成される。切り欠き部
221〜224は遊技盤13に取り付けられる電気部品
から遊技盤13の裏面側に延びた配線(リード線)23
1〜234を導出するものである。したがって、各切り
欠き部201、221〜224のU字開口に対して配線
(リード線)211、212、231〜234をそれぞ
れ差し込むだけで、配線処理をすることができ、例えば
玉寄せ部材161に繰り抜くようにして配線用開口部を
形成する必要がなく、配線処理の作業性が高まるという
利点がある。
【0056】特別図柄表示装置63の後面側には役物中
継基盤171が配置されており、役物中継基盤171は
特別図柄表示装置63の各種配線を中継するものであ
る。役物中継基盤171には複数のコネクタが設けら
れ、これらのコネクタのうちの一部は前述した配線21
1、212に接続され、他は配線251、252に接続
される。また、特別図柄表示装置63の後面側下方には
外部情報出力端子基盤162が配置されており、外部情
報出力端子基盤162は遊技盤13における各種電気部
品(例えば、ランプ、ソレノイド、LED、モータ、セ
ンサ)と役物制御回路盤107を接続する配線を途中で
一旦中継するものである。外部情報出力端子基盤162
には複数のコネクタが設けられ、これらのコネクタのう
ちの一部は前述した配線231〜234、252に接続
され、他は配線263に接続されるとともに、図7では
図示を略しているが、他の必要な配線に接続される。
【0057】配線263は外部情報出力端子基盤162
と変動入賞装置(アタッカー)65とを接続している。
また、図示しない他の配線は外部情報出力端子基盤16
2と役物制御回路盤107とを接続している。したがっ
て、外部情報出力端子基盤162は役物装置(ここで
は、特別図柄表示装置63および変動入賞装置65など
を含む概念、以下同様)と役物制御回路盤107との間
に配置されて、両者の配線を一旦中継する機能を有して
いる。なお、181は役物カバーで、変動入賞装置(ア
タッカー)65の後面を覆うものである。182は打止
め表示ランプ等を収納するために形成された開口部であ
る。
【0058】また、外部情報出力端子基盤162には遊
技盤用外部情報端子163が設けられており、遊技盤用
外部情報端子163は遊技盤13における各種情報、例
えば役物装置に関する情報で、大当り、ラッキーN
O.、アンラッキーNO.、大当り確率設定値、ラッキ
ーNO.およびアンラッキーNO.の発生率、大当り確
率設定値、始動口入賞数、役物の回転数、大当り時のサ
イクルの継続回数、不正情報(入賞による不正あるいは
コネクタの抜けなど)をホールの管理装置に出力する際
の配線の中継を行うものである。また、必要な情報を島
設備に出力する際の配線の中継も行う。なお、図7およ
び後述の図8では遊技盤用外部情報端子163に対する
配線の接続は図示を略している。
【0059】図8は外部情報出力端子基盤162の取り
付け構造を説明する図である。図8において、外部情報
出力端子基盤162は各種のコネクタ271a〜271
h、遊技盤用外部情報端子163およびリレー272a
〜272cを搭載したボード280を有している。な
お、リレー272a〜272cは、遊技盤13とホール
側の管理装置の電源が違うので、リレーという手段を介
して情報を伝達するために設けられている。ボード28
0としては、例えばプリント基盤が用いられ、このプリ
ント基盤の上にコネクタ271a〜271h、遊技盤用
外部情報端子163およびリレー272a〜272cが
直接取り付けられている。
【0060】外部情報出力端子基盤162は取付部材2
91を介して遊技盤13の裏面側(詳しくは、玉寄せ部
材161の裏面側)に取り付けられるようになってお
り、取付部材291は周囲に4つの囲い(一定高さの4
つの壁)を備えた凹室状の構造を有し、その内部にボー
ド280を収納可能になっている。ボード280は、そ
の4隅に開けた穴にビス等の固定手段を通して取付部材
291の凹室状内部に固定されるようになっている。
【0061】一方、取付部材291は2つの囲いの縁に
2つの固定部291a(他方は図示略)が形成されてお
り、これらの固定部291aに同じくビス等の固定手段
を通して玉寄せ部材161の裏面側に形成されたネジ穴
にそれぞれ捩じ込むことにより、図8に示すように、取
付部材291が着脱可能に玉寄せ部材161に固定され
るようになっている。外部情報出力端子基盤162の取
り付け位置としては、遊技盤13を枠体16に取り付け
たとき、枠体16側の役物制御回路盤107と遊技盤1
3側の外部情報出力端子基盤162とができるだけ近傍
に位置するようになっている。このように、両者を近傍
に位置させることにより、最短距離で配線の接続を行う
ことができ、作業性が向上するという利点がある。
【0062】また、遊技盤13に配置される各種電気部
品(ランプ、ソレノイド、LED、モータ、センサな
ど)と、各種電気部品の作動を制御する役物制御回路盤
107とを接続している複数の配線221〜224、2
52、263が途中で一旦外部情報出力端子基盤162
によって中継されるとともに、この外部情報出力端子基
盤162は遊技盤13の裏面側(すなわち、玉寄せ部材
161の背面上)に配置される。したがって、遊技盤1
3に配置されるすべての各種電気部品の配線の中継を一
括して外部情報出力端子基盤162によって行うことが
でき、遊技盤13の交換、修理・点検時などにおける配
線接続処理の作業性が格段と向上するという利点があ
る。
【0063】パチンコ機の制御系 次に、図9はパチンコ機1における制御系のブロック図
である。図9において、この制御系は大きく分けると、
パチンコ遊技等に必要な制御を行う役物用CPU(以
下、単にCPUという)301と、制御プログラム等を
格納しているROM302と、ワークエリアの設定や制
御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM303と、
必要なデータ等を記憶し、電源がオフしても記憶を継続
させる不揮発性のEEPROM304と、水晶の発振周
波数を分周してCPU301の基本クロックを得る分周
回路305と、CPU301等に必要な電源を供給する
電源回路306と、各種情報信号を受け入れるローパス
フィルタ307と、ローパスフィルタ307からの信号
をバス308を介してCPU301に出力するバッファ
ゲート309と、CPU301からの信号をバス308
を介して受ける出力ポート310と、出力ポート310
を介して入力される制御信号をドライブして各種駆動信
号を生成して各表示器等に出力するドライバ311と、
遊技に必要な効果音を生成する(あるいは音声合成を行
ってもよい)サウンドジェネレータ312と、サウンド
ジェネレータ312からの音声信号を増幅するアンプ3
13とによって構成される。
【0064】CPU301を含む上記各回路は、パチン
コ機1の裏側の所定位置に配置したマイクロコンピュー
タを含む役物制御回路盤107というボードユニットに
よって実現されている。そして、マイクロコンピュータ
のボードユニットは玉貸機、島設備、遊技店の管理装置
等との間で制御信号やデータの授受が行われるようにな
っている。サウンドジェネレータ312は遊技に必要な
効果音を生成し、生成された効果音はアンプ313によ
り増幅されてスピーカ314から放音される。なお、サ
ウンドジェネレータ312の他に、例えば音声合成IC
を設け、遊技に必要な音声合成(例えば、リーチ時や大
当り時に遊技者への期待感を高める音声、“ヤッタッ
ー”、“リーチだ”)を行うようにしてもよい。
【0065】ローパスフィルタ307には始動スイッチ
321、カウントスイッチ322、継続スイッチ(V入
賞検出スイッチ)323、確率設定装置324およびラ
ッキーナンバー設定装置112からの信号が入力されて
いる。なお、ローパスフィルタ307からCPU301
に取り込まれる信号については、CPU301でソフト
的に2回読み込む処理を行うことにより、ノイズの時定
数等を考慮し、チャタリング防止を図っている。
【0066】始動スイッチ321は普通電動始動口(始
動入賞口)64に玉が入賞したことを検出する。カウン
トスイッチ322は変動入賞装置65がオープンしたと
き、この変動入賞装置65内に入賞した玉を検出する。
継続スイッチ323は大入賞口としての変動入賞装置6
5に配置され、いわゆるV入賞口に玉が入賞したことを
検出する。なお、上記各検出スイッチは近接スイッチか
らなり、玉の通過に伴う磁力の変化に基づいて玉を検出
する。始動スイッチ(特定遊技状態検出手段)321は
始動入賞を検出するものであるが、この始動入賞状態は
特定遊技状態を検出することに相当し、特別図柄表示装
置63での可変表示を開始できる特定遊技状態になった
ことを意味する。特定遊技状態としては、始動スイッチ
321による検出の例に限らず、例えば普図ゲート6
7、68を玉が通過したときに特別図柄表示装置63で
の可変表示を開始できる特定遊技状態になったとしても
よく、その場合には普図ゲート67、68が特定遊技状
態検出手段に対応する。
【0067】ドライバ311からは変動入賞装置65の
大入賞口ソレノイド、特別図柄表示装置63、遊技盤1
3の各種ランプ・LED331、遊技条件決定表示装置
332、ラッキー・アンラッキーナンバー表示器333
に制御信号が出力される。変動入賞装置65の大入賞口
ソレノイドは変動入賞装置(アタッカー)65をオープ
ンさせるもので、特別図柄表示装置63が大当り状態に
なると、1サイルク目以後はV入賞を条件に各サイクル
で一定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞口ソレノイド
が励磁されてアタッカー65が開く。また、ドライバ3
11からの制御信号は特別図柄表示装置63のソレノイ
ド等に出力されることにより、役物装置について必要な
駆動が行われる。
【0068】報知用の各種のランプ・LED331とし
ては、遊技盤13における普図確率アップ表示器81、
特図確率アップ表示器82、ラッキーNO.大当り表示
器83、アンラッキーNO.大当り表示器84、大当り
表示器85、リーチ表示器86、サイドランプ88a、
88b、装飾ランプ89a、89b等があり、ゲーム内
容に応じて適当に点灯あるいは点滅する。
【0069】遊技条件決定表示装置332は、遊技条件
としてラッキー/アンラッキーの決定を行うもので、例
えば前述した例では特図でラッキー/アンラッキーを決
定する場合には、特別図柄表示装置63が遊技条件決定
表示装置322に相当する。また、特別図柄表示装置6
3を用いて大当り状態を発生させる可変遊技とは異なる
別の可変遊技によりその停止図柄からラッキー/アンラ
ッキーの決定する場合にも、特別図柄表示装置63が遊
技条件決定表示装置322に相当する。さらに、確率変
動決定表示器91および確率変動回数決定表示器92を
用いてラッキー/アンラッキーを決定する場合には、確
率変動決定表示器91および確率変動回数決定表示器9
2が遊技条件決定表示装置322に相当する。一方、遊
技条件決定表示装置332を上記3つのものとは異なる
全く別の手段として用いて、ラッキー/アンラッキーを
決定することも可能であり、その場合には遊技条件決定
表示装置332自体によってラッキー/アンラッキーを
決定する。
【0070】ラッキー・アンラッキーナンバー表示器3
33は上記のようにして決定されたラッキーナンバーお
よびアンラッキーナンバーを表示するもので、例えば遊
技盤13上に備えられ、LED等の表示手段を有してラ
ッキー/アンラッキーの決定を表示する。例えば、ラッ
キー/アンラッキーを決定した場合には、その決定結果
としてラッキー(例えば、「3」、「7」)およびアン
ラッキー(例えば、「4」、「9」)を表示する。な
お、特図でラッキー/アンラッキーを決定する場合に
は、通常動作中における特別図柄表示装置63自体をラ
ッキー・アンラッキーナンバー表示器333として使用
することになるが、ラッキー・アンラッキーナンバー表
示器333を別に設けてもよい。
【0071】前述したCPU301等に必要な電源を供
給している電源回路306の出力は停電検出回路341
に入力されており、停電検出回路341は電源回路30
6の供給する電圧が規定値以下に低下したことを検出
し、その検出結果をCPU301に出力する。規定値と
しては、例えば不揮発性のEEPROM304がデータ
を書き込むのに支障のない値に設定される。そして、停
電検出回路341により電源回路306の供給電圧が規
定値以下に低下したことが検出されると、CPU301
はRAM303等のデータを素速くEEPROM304
に書き込み、電圧低下(極端には停電あるいは閉店時の
電源オフ)に備えてデータを保存することが行われる。
【0072】これにより、次回の電源復帰時(あるいは
開店時)にはEEPROM304から必要なデータを読
み出してRAM303等に格納することが行われ、電圧
低下に対する信頼性が確保される。これにより、特にラ
ッキーナンバー、アンラッキーナンバーの決定および各
ナンバーの発生率の設定値を保護することができる。ま
た、通常の閉店時にパチンコ機1の電源をオフしても、
ラッキーナンバー、アンラッキーナンバーの決定やその
発生率の設定値がEEPROM304に書き込まれるか
ら、係員が毎日設定値をセットする必要がなく、作業性
が向上する。
【0073】また、CPU301は外部情報出力端子基
盤162の遊技盤用外部情報端子163を介してホール
の管理装置350との間でデータの授受を行うことがで
きるようになっている。管理装置350はホールに設置
された多数のパチンコ機および島設備等から必要なデー
タを収集してデータの管理を行うものである。また、管
理装置350にはラッキーナンバー設定装置351が設
けられており、ラッキーナンバー設定装置351は前述
したラッキーナンバー設定装置112と同様の機能を有
し、特図におけるラッキーナンバーおよびアンラッキー
ナンバーの設定や発生率の調整を行うことができるよう
になっている。このようにホールの管理室側から各ナン
バーの設定等を遠隔的に行うことにより、作業性の向上
が図られる。なお、各ナンバーの設定等は各台毎にきめ
細かく行うことができるが、島単位で行うようにするこ
とも可能である。
【0074】上記CPU301、ROM302、RAM
303、EEPROM304は全体として遊技制御手段
400を構成し、補助装置作動制御手段および作動状態
変化手段としての機能を実現する。また、遊技制御手段
400は特別図柄表示装置63とともに遊技条件決定制
御手段401を構成し、遊技条件決定表示装置332と
ともに遊技条件決定制御手段402を構成する。
【0075】島設備の構成 次に、図10は島設備の一部を示す斜視図である。図1
0において、500は島設備であり、島設備500には
2台のパチンコ機501、502が配置されている(他
の多くのパチンコ機は図示略)。また、パチンコ機50
1、502の前面下部にはカウンタ503が配置されて
いる。パチンコ機501、502は図1に示すものと同
様のもので、何れもラッキーナンバー設定装置112を
備え、かつ前述した各種表示装置を遊技盤13に配置し
ているものである。
【0076】パチンコ機501の上部の島設備500に
はラッキーナンバーでの大当り時に点灯するラッキーN
O.大当り表示器511、通常の大当り時に点灯する大
当り表示器512、アンラッキーナンバーでの大当り時
に点灯するアンラッキーNO.大当り表示器513、ラ
ッキーナンバーを表示するラッキーナンバー表示器51
4およびアンラッキーナンバーを表示するアンラッキー
ナンバー表示器515が配置されている。なお、これら
の各表示器は他のパチンコ機に対応する島設備にも配置
されている。ラッキーナンバー表示器514およびアン
ラッキーナンバー表示器515は、共に例えば7セグメ
ントの大型LEDからなり、ラッキーナンバー設定装置
112によって設定されたラッキーナンバーおよびアン
ラッキーナンバーをそれぞれ表示する。
【0077】一方、島設備500の上端部には2方向
(特に、通路側)に延在して表示装置530、540が
配置されており、各表示装置530、540はそれぞれ
ラッキーNO.大当り表示器531、541、アンラッ
キーNO.大当り表示器532、542、大当り表示器
533、543および呼出しランプ534、544を有
している。ラッキーNO.大当り表示器531、54
1、アンラッキーNO.大当り表示器532、542、
大当り表示器533、543の各機能は前述した場合と
同様である。また、呼出しランプ534、544は各台
に備えられた呼出し釦(図示略)を遊技者が押すことに
より、点灯して店員に知らせるものである。なお、呼出
し釦は、例えばアンラッキーナンバー表示器515の下
側付近に配置される。
【0078】ラッキーNO.大当り表示器511、大当
り表示器512、アンラッキーNO.大当り表示器51
3、ラッキーナンバー表示器514、アンラッキーナン
バー表示器515および表示装置530、540には前
述した外部情報出力端子基盤162における遊技盤用外
部情報端子163からの信号が供給され、点灯が制御さ
れる。なお、各表示器の点灯制御としては、例えば点灯
を継続させたり、あるいは時間帯によってラッキーナン
バー/アンラッキーナンバーが変わるときには、自動的
にラッキーナンバー/アンラッキーナンバーの変更が表
示されるようにする。例えば、開店時の午前10時から
午後0時まではラッキーナンバーが無制限、午後0時か
ら夕方6時まではラッキーナンバーが「3」と「7」で
あるような場合には、その状況がラッキーナンバー表示
器514に自動的に表示される。
【0079】このように、島設備500にラッキーN
O.大当り表示器511、アンラッキーNO.大当り表
示器513、ラッキーナンバー表示器514、アンラッ
キーナンバー表示器515を設けることにより、各表示
器が大きくて見やすいことから、遊技者自身極めて容易
に遊技条件としてのラッキーナンバーおよびアンラッキ
ーナンバーを認識することができ、しかもラッキーナン
バーあるいはアンラッキーナンバーでの大当りを認識し
やすいという利点がある。これにより、例えばラッキー
ナンバーでの大当りにもかかわらず、その状態を認識せ
ずに持ち玉を交換してしまうという不利が避けられる。
また、他の遊技者にもラッキーナンバーでの大当りであ
ることを十分にアピールできる。
【0080】一方、店員にしても遊技条件を十分に確認
することができ、遊技条件に即した適切な対応を迅速に
行うことが可能で、例えば遊技者と店員とのトラブルが
避けられる。また、島設備500の各表示器は大きくて
遠方からでも認識しやすいから、店員が各表示器を見て
直ちに行動できる。店員が他の島設備にいる場合でも島
設備500の各表示器が大きくて見やすいので、該当す
る島設備500に直ちに急行することができ、迅速な対
応をとることが可能である。
【0081】なお、本実施例の態様に限らず、例えば遊
技条件を表示する各表示装置を遊技盤13内に配置して
おらず、島設備のみに遊技条件の各表示装置を配置する
ようにすることも自由であるし、前面枠11に配置する
ようにしてもよい。また、遊技盤13に配置する表示装
置、島設備500に配置する表示装置の各々を適当に組
み合せるようにしてもよい。島設備500に配置する表
示装置の場所は上記実施例に限定されず、他の適当な場
所でもよい。
【0082】次に、CPU301によって行われる各種
制御の手順を図11以降の図を参照して詳細に説明す
る。CPU301による制御は、パチンコ機1の電源の
投入と同時に開始され、電源が投入されている限り繰り
返してその処理が実行されるメインルーチンと、その他
の各サブルーチンがある。メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図11を参照して説明する。このルーチンは、前
述したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返し
て行われ、具体的には後述のリセット待ち処理で2ms
毎にハード的に割込みがかかって繰り返される。
【0083】メインルーチンが起動すると、まずステッ
プS10で電源投入か否かを判別する。また、このステ
ップではRAM303の状態をチェックする。そして、
初回の電源投入時であれば、ステップS12に進んでバ
ックアップデータを復帰させる。具体的には、EEPR
OM304に格納しておいたバックアップデータを読み
出してRAM303等に復帰させることが行われる。次
いで、ステップS14でデータの設定に変更があるか否
かを判別し、データの設定変更がなければステップS4
4にジャンプする。一方、データの設定に変更がある
と、まずステップS16で大当り確率値を設定する。こ
れは、大当りの確率を変更、設定する確率設定装置32
4が操作されて前回と異なる大当り確率値になっている
ようなケースである。例えば、前回の大当り確率値が1
/200のとき、確率設定装置324が操作されて確率
値が1/220に変更要求されている場合には、このス
テップS16で新たな大当り確率値に設定する。なお、
確率設定装置324が操作されていなければ、このステ
ップは通過となる。
【0084】次いで、ステップS18でラッキー/アン
ラッキーNO.を設定する。これは、ラッキー/アンラ
ッキーNO.を変更、設定するラッキーナンバー設定装
置112が操作されて前回と異なる数値になっているよ
うなケースである。例えば、前回のラッキーNO.が
「5」のとき、ラッキーナンバー設定装置112が操作
されてラッキーNO.が「3」に変更要求されている場
合には、このステップS18で新たなラッキーNO.に
設定する。アンラッキーNO.についても同様である。
なお、ラッキーナンバー設定装置112が操作されてい
なければ、このステップは通過となる。
【0085】次いで、ステップS20で各設定値をバッ
クアップする。これは、各設定値をEEPROM304
に格納してバックアップデータとして保存するものであ
る。これにより、停電時のバックアップや閉店の際の電
源オフ時のバックアップが行われる。ステップS20を
経ると、ステップS44にジャンプする。一方、ステッ
プS10で初回の電源投入時でなければ、すなわち2回
目以降のルーチンでは既に電源を投入した後であるか
ら、今度はNOに分岐し、ステップS22で割り込み信
号があるか否かを判別する。割り込み信号は、停電検出
回路341により電源回路306の供給電圧が規定値以
下に低下したことが検出された場合に、停電検出回路3
41からCPU301に出力されるものである。割り込
み信号があると、電源電圧の低下と判断し、ステップS
24でバックアップ処理を行う。これにより、上記各設
定値やRAM303に格納されている各種のデータがE
EPROM304に書き込まれ、データの保存が行われ
る。
【0086】したがって、次回の電源復帰時(あるいは
開店時)にはEEPROM304から必要なデータを読
み出してRAM303等に格納することにより、電圧低
下に対する信頼性が確保される。特に、ラッキーナンバ
ー、アンラッキーナンバーの決定および各ナンバーの発
生率の設定値を有効に保存することができる。また、通
常の閉店時にパチンコ機1の電源をオフしても、ラッキ
ーナンバー、アンラッキーナンバーの決定やその発生率
の設定値がEEPROM304に書き込まれ、係員が毎
日設定値をセットする必要がなく、作業性が向上する。
ステップS24を経ると、ステップS26に進む。ま
た、ステップS22で割り込み信号がなければステップ
S24をジャンプしてステップS26に進む。
【0087】ステップS26ではラッキーNO.での遊
技中であるか否かを判別する。これは、ラッキーNO.
で大当りが発生した後、例えば所定時間とか発射球数と
かで判断し、その期間はラッキーNO.での遊技中であ
るとする。ラッキーNO.での遊技中であるときはステ
ップS28でラッキーNO.遊技中を報知する。例え
ば、遊技盤13のラッキーNO.大当り表示器83、ア
ンラッキーNO.大当り表示器84および島設備500
に設けられたラッキーNO.大当り表示器511、ラッ
キーNO.大当り表示器531、541を点灯してラッ
キーNO.遊技中を表示する。その後、ステップS30
に進む。
【0088】また、ラッキーNO.での遊技中でなけれ
ばステップS28をジャンプしてステップS30に進
む。ステップS30ではラッキーNO.およびアンラッ
キーNO.の値を報知する。この報知は、例えばラッキ
ー・アンラッキーナンバー表示器333を用いて行う。
具体的には、ラッキー/アンラッキーを決定した場合に
は、その決定結果としてラッキーNO.(例えば、
「3」、「7」)およびアンラッキーNO.(例えば、
「4」、「9」)を表示する。なお、特図でラッキー/
アンラッキーを決定した場合には、通常動作中における
特別図柄表示装置63自体をラッキー・アンラッキーナ
ンバー表示器333として使用し、各値を表示する。
【0089】また、島設備500におけるラッキーナン
バー表示器514およびアンラッキーナンバー表示器5
15を用いてラッキーNO.およびアンラッキーNO.
の値を報知する。この場合は、各表示器が大きくて見や
すいことから、遊技者自身極めて容易に遊技条件として
のラッキーナンバーおよびアンラッキーナンバーを認識
できるとともに、ラッキーナンバーあるいはアンラッキ
ーナンバーでの大当りを認識することができるという利
点がある。一方、店員にしても遊技条件を十分に確認す
ることができ、遊技条件に即した適切な対応を迅速に行
うことが可能で、遊技者と店員とのトラブルが避けられ
る。
【0090】次いで、ステップS32でスイッチ入力処
理(詳細は後述のサブルーチン参照)を行う。これは、
始動入賞に伴って必要な処理を行うものである。次い
で、スイッチ34で処理NO.による分岐判断を行う。
分岐先としては、ステップS36の普段処理、ステップ
S38の変動処理、ステップS40の大当り処理、ステ
ップS42の外れ処理がある。普段処理は特別図柄表示
装置63の図柄が変動を開始する前のゲーム状態で、停
止図柄の乱数を変化させて停止図柄をアトランダムに選
択するものである。変動処理は特別図柄表示装置63の
図柄を変動させるものである。大当り処理は大当りの発
生に伴って必要な処理を行うものである。外れ処理は特
別図柄表示装置63の図柄変動の結果、外れとなった場
合の処理をするものである。
【0091】上記分岐処理を経ると、続くステップS4
3で遊技不能化処理(詳細は後述のサブルーチン参照)
を行う。これは、アンラッキー図柄で大当りが発生した
場合に、遊技を不能化し、一旦獲得球を景品に交換して
から再度遊技球を借りれば遊技の続行を許可するという
ルールを実行するための一連の処理である。従来は遊技
者が自発的にアンラッキー図柄であることを悟って獲得
球を景品に交換してたが、アンラッキー図柄を知らない
遊技者が遊技を続けようとしても遊技を不能にすること
で、強制的に獲得球を景品に交換することを認識させる
効果がある。
【0092】次いで、ステップS44で普図普電処理
(詳細は後述のサブルーチン参照)を行う。これは、普
図(普通図柄表示器64a)および普電(普通電動始動
口64)を作動を制御するものであり、このとき電源投
入時から初の大当りが発生するまでの間、普通電動始動
口64の開放状態を変化させる制御が行われる。次い
で、ステップS46で外部情報処理(詳細は後述のサブ
ルーチン参照)を行う。これは、ホールの管理装置35
0に対して必要な情報を出力するものである。次いで、
ステップS48で乱数更新処理(詳細は後述のサブルー
チン参照)を行う。これは、大当りを決める特図の乱数
およびラッキーナンバー(ラッキー図柄)を決める停止
図柄用乱数を更新するものである。次いで、ステップS
50で表示図柄作成処理(詳細は後述のサブルーチン参
照)を行う。これは、特別図柄表示装置63の図柄を作
成するものである。その後、リセット待ちになり、例え
ば2ms毎のハード割込によりメインルーチンが繰り返
される。
【0093】スイッチ入力処理 図12は上述のメインルーチンにおけるステップS32
のスイッチ入力処理のサブルーチンを示すフローチャー
トである。このサブルーチンが開始されると、まずステ
ップS60で始動入賞があるか否かを判別する。始動入
賞とは、普通電動始動口64への入賞をいう。ただし、
全ての始動入賞が特図の変動を開始できるような有効な
状態になるものではない。始動入賞がなければ今回のル
ーチンを終了してメインルーチンにリターンする。始動
入賞があると、ステップS62に進んで始動記憶が満タ
ンであるか否かを判別する。始動記憶は4個を最大限度
としてその範囲内で行われるから、始動記憶が満タンと
は、始動記憶が4個で一杯になっている状態をいう。
【0094】始動記憶が満タンのときは、新たに始動入
賞があっても特図の変動を開始できるような有効な状態
になるものではなく、メインルーチンにリターンする。
一方、始動記憶が満タンでなければステップS64に進
んで始動記憶を[+1]だけインクリメントする。これ
により、特図スイッチ記憶表示器66の点灯数が1つだ
け多くなり、遊技者に新たに始動入賞があって記憶され
たことが報知される。次いで、ステップS66で大当り
乱数を抽出して今回のルーチンを終了し、メインルーチ
ンにリターンする。このように、いわゆる入賞フェッチ
によって大当り乱数の抽出が行われる。
【0095】普段処理 図13はメインルーチンにおけるステップS36の普段
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この
サブルーチンが開始されると、まずステップS100で
始動記憶があるか否かを判別する。始動記憶とは、普通
電動始動口64への入賞があって、その入賞状態が記憶
され、特図の変動を開始できるような有効な状態になる
ものをいう。始動記憶がなければ今回のルーチンを終了
してメインルーチンにリターンする。一方、始動記憶が
あるときは、ステップS102に進んで始動記憶を
[1]だけデクリメントする。これにより、特図スイッ
チ記憶表示器66の点灯数が1つだけ少なくなり、遊技
者に対して始動記憶に伴う特図の変動開始があって記憶
数が減ったことが報知される。次いで、ステップS10
4で大当り確率の変動中であるか否かを判別する。
【0096】大当り確率が変動してアップ中であるとき
はステップS106で確率アップ中の乱数判定値を選択
する。大当り確率の変動は確率変動決定表示器91を用
いて行われる。例えば、特別図柄表示装置63が大当り
図柄になると同時に確率変動決定表示器91が図柄回転
を開始し、特定の数字(例えば、「7」、「3」)で停
止すると、大当り確率の変動(ここではアップ)が決定
される。また、特定の数字以外(例えば、「0」)で停
止すると、大当り確率は変動しない。ステップS106
で確率アップ中の乱数判定値を選択することにより、次
回に大当りする確率が高くなる。一方、大当り確率が変
動中でないときにはステップS108で通常の乱数判定
値を選択する。これにより、次回に大当りする確率は以
前と同様である。
【0097】ステップS106あるいはステップS10
8を経ると、続くステップS110で抽出した乱数値が
当り値であるか否かを判別する。当り値(大当り)であ
るときにはステップS112に進んで停止図柄用乱数を
抽出する。これは、大当りの図柄を決定するもので、こ
の図柄によってラッキーナンバー、アンラッキーナンバ
ーによる大当りかあるいは通常の大当りであるかどうか
が決まる。停止図柄用乱数は0〜19までの20種類が
あり、ラッキーナンバー、アンラッキーナンバーの設定
値によって、その出現率が以下のように区分されてい
る。 [設定1]……ラッキーナンバー値=0〜4 アンラッキーナンバー値=5 [設定2]……ラッキーナンバー値=0〜2 アンラッキーナンバー値=5〜7 [設定3]……ラッキーナンバー値=0 アンラッキーナンバー値=5〜9 なお、各設定値は上記例に限るものではなく、他の内容
でもよい。また、ラッキーナンバー値とラッキーナンバ
ー値の組み合せも上記例に限るものではなく、他の組み
合せ内容にしてもよい。例えば、ラッキーナンバーの出
現率が高く、しかもアンラッキーナンバーの出現率が高
いように、ラッキーナンバー値およびラッキーナンバー
値を組み合せることも自由である。
【0098】例えば、[設定1]であれば停止図柄用乱
数0〜19のうち、0〜4を抽出すると、ラッキーナン
バーの大当り図柄となり、5を抽出すると、アンラッキ
ーナンバーの大当り図柄となる。したがって、[設定
1]がラッキーナンバーになる確率が一番高く、5/2
0となる。次いで、ステップS114でラッキーナンバ
ーの出現率設定値に対する判定値を選択する。例えば、
ラッキーナンバーの出現率設定値が[設定1]の場合に
はラッキーナンバー値として0〜4を選択することにな
る。次いで、ステップS116で同様にアンラッキーナ
ンバーの出現率設定値に対する判定値を選択する。例え
ば、アンラッキーナンバーの出現率設定値が[設定1]
の場合にはアンラッキーナンバー値として5のみを選択
することになる。
【0099】次いで、ステップS118で停止図柄用乱
数値がラッキーナンバー値であるか否かを判別し、ラッ
キーナンバー値のときはステップS120に進んでラッ
キー大当り図柄を選択する。その後、ステップS130
に進んで変動処理のルーチンに処理を変更し、メインル
ーチンにリターンする。これにより、ラッキー大当り図
柄で停止するように図柄変動が開始される。一方、ステ
ップS118で停止図柄用乱数値がラッキーナンバー値
でないときはステップS122に分岐し、停止図柄用乱
数値がアンラッキーナンバー値であるか否かを判別す
る。アンラッキーナンバー値のときはステップS124
に進んでアンラッキー大当り図柄を選択する。その後、
ステップS130に進んで変動処理のルーチンに処理を
変更する。これにより、アンラッキー大当り図柄で停止
するように図柄変動が開始される。
【0100】また、ステップS122で停止図柄用乱数
値がアンラッキーナンバー値でないときはステップS1
26に進んで通常の大当り図柄を選択し、その後、ステ
ップS130に進んで変動処理のルーチンに処理を変更
する。これにより、通常の大当り図柄で停止するように
図柄変動が開始される。上記ステップS110で抽出し
た乱数値が当り値でなければ、ステップS128に分岐
して外れ図柄を選択し、その後、ステップS130に進
んで変動処理のルーチンに処理を変更する。これによ
り、外れ図柄で停止するように図柄変動が開始される。
このように、始動記憶に対応して大当りの乱数判定値を
選択し、その後、ラッキーナンバー/アンラッキーナン
バー/あるいは通常の大当りの何れかの図柄を選択する
処理が行われ、この選択結果に応じて図柄変動が開始さ
れる。
【0101】変動処理 図14はメインルーチンにおけるステップS38の変動
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この
サブルーチンが開始されると、まずステップS150で
変動停止タイミングであるか否かを判別する。変動停止
タイミングとは、特別図柄表示装置63の図柄が変動し
て停止する時点のことである。変動停止タイミングでな
ければステップS152で図柄の変動タイミングである
か否かを判別する。変動タイミングとは、特別図柄表示
装置63の図柄が変動して最中のことをいう。変動タイ
ミングのときはステップS154で特別図柄表示装置6
3の図柄を変動させ、その後、メインルーチンにリター
ンする。これにより、図柄のスクロールが行われる。ま
た、変動タイミングでなければ図柄変動を行わずに、そ
のままメインルーチンにリターンする。
【0102】一方、ステップS150で変動停止タイミ
ングのときはステップS156に進んで特別図柄表示装
置63の図柄変動を停止させる。これにより、特別図柄
表示装置63の図柄が前述した普段処理のサブルーチン
で選択された図柄で停止する。次いで、ステップS15
8で特別図柄表示装置63の停止図柄が大当りであるか
否かを判別し、大当り図柄であればステップS160で
大当り処理に処理を変更(図15のサブルーチン参照)
する。これにより、大当り遊技が行われる。一方、特別
図柄表示装置63の停止図柄が大当りでなければステッ
プS162に進んで外れ処理を実行する。外れ処理で
は、外れにふさわしい効果音を出す等の処理が行われ
る。次いで、ステップS164で普段処理に処理を変更
し、再び普段処理が開始される。
【0103】大当り処理 図15はメインルーチンにおけるステップS40の大当
り処理のサブルーチンを示すフローチャートである。こ
のサブルーチンが開始されると、まずステップS200
でV入賞があるか否かを判別する。V入賞とは、大入賞
口としての変動入賞装置65に配置されたいわゆるV入
賞口に玉が入賞することをいう。これは、大当りサイク
ル継続の条件となる。V入賞があるときはステップS2
02で最終回(最終サイクル:例えば、16サイクル
目)であるか否かを判別し、最終回でなければステップ
S204でV入賞フラグをセットしてステップS206
に進む。なお、V入賞フラグのセットにより後述のステ
ップS222で次のサイクルへの移行を満たしているか
どうかが判定される。
【0104】一方、ステップS200でV入賞がなけれ
ばステップS202、ステップS204をジャンプして
ステップS206に進む。また、ステップS202で最
終回のときもステップS206に進む。したがって、こ
れらのケースではV入賞フラグがセットされないことに
なる。次いで、ステップS206ではカウント入賞があ
るか否かを判別する。カウント入賞とは、変動入賞装置
65がオープンしたとき、この変動入賞装置65内に玉
が入賞し、カウントスイッチ322によってカウントさ
れることをいう。カウント入賞があるときはステップS
208でカウント数を[1]だけインクリメントし、ス
テップS210に進む。また、カウント入賞がなければ
ステップS208をジャンプしてステップS210に進
む。
【0105】ステップS210では大当り図柄はラッキ
ーナンバーであるか否かを判別する。大当り図柄がラッ
キーナンバーのときはステップS212でラッキーナン
バー大当りを報知する。これにより、遊技盤13のラッ
キーNO.大当り表示器83および島設備500に設け
られたラッキーNO.大当り表示器511、ラッキーN
O.大当り表示器531が点灯してラッキーNO.での
大当りが発生したことが外部に表示されて報知される。
したがって、遊技者は確実にラッキーNO.での大当り
発生を認識することができる。その後、ステップS21
4に進む。
【0106】一方、ステップS210で大当り図柄がラ
ッキーナンバーでないときはステップS216で大当り
図柄はアンラッキーナンバーであるか否かを判別する。
大当り図柄がアンラッキーナンバーのときはステップS
218でアンラッキーナンバー大当りを報知する。これ
により、遊技盤13のアンラッキーNO.大当り表示器
84および島設備500に設けられたアンラッキーN
O.大当り表示器512、アンラッキーNO.大当り表
示器532が点灯してアンラッキーNO.での大当りが
発生したことが外部に表示されて報知される。したがっ
て、遊技者はアンラッキーNO.での大当り発生を確実
に認識することができる。また、大当り図柄がアンラッ
キーナンバーでないときはステップS218をジャンプ
してステップS214に進む。
【0107】ステップS214では1サイクルの終了条
件が成立したか否かを判別する。1サイクルの終了条件
とは、例えば29.5秒間あるいは一定の玉数(10
個)だけ大入賞口ソレノイドが励磁されてアタッカー6
5がオープンした状態をいう。1サイクルの終了条件が
成立していなければ、すなわちアタッカー65がオープ
ンしてから29.5秒間が経過していないかあるいは一
定の玉数(10個)だけアタッカー65に入賞していな
いときには、今回のルーチンを終了して同様のループを
繰り返し、1サイクルの終了条件が成立すると、ステッ
プS220に進んでカウント数をクリアする。次いで、
ステップS222でV入賞フラグがあるか否かを判別
し、V入賞フラグがあればステップS224で一旦V入
賞フラグをクリアした後、ステップS226で継続回数
を[1]だけインクリメントし、さらにステップS22
8で次のサイクルの大当り処理に移行する。その後、メ
インルーチンにリターンする。したがって、V入賞して
いると、次の大当りサイクルが実行されることになる。
【0108】一方、ステップS222でV入賞フラグが
なければステップS230に分岐し、大当り図柄は確率
変動図柄であるか否かを判別する。V入賞フラグがない
状態は、いわゆるパンクしたのかあるいは最終回(例え
ば、16サイクル)の何れかである。確率変動図柄と
は、次回に大当り発生確率を変動(例えば、アップ)さ
せるような図柄をいい、例えば「7」の図柄が相当す
る。大当り図柄が確率変動図柄であるときはステップS
232で大当り確率をアップさせ、ステップS234に
進む。したがって、大当り図柄が確率変動図柄である
と、次回に大当りが発生する可能性が高まり、遊技者は
わくわくすることになる。一方、ステップS230で大
当り図柄が確率変動図柄でなければステップS232を
ジャンプしてステップS234に進む。したがって、こ
のときは次回の大当り発生確率が通常の値に戻される。
【0109】ステップS234ではアンラッキーNO.
による大当りが終了したか否かを判別する。これは、今
回の大当りがアンラッキーNO.である場合、大当り終
了後に遊技不能化処理を行うために、それを判別するも
のである。アンラッキーNO.による大当りが終了して
いなとき、あるいはアンラッキーNO.による大当りで
ない場合にはステップS238にジャンプする。一方、
アンラッキーNO.による大当りが終了したときは、ス
テップS236でアンラッキーNO.フラグをセットし
てステップS238に進む。ステップS238では普段
処理に処理を変更し、その後、メインルーチンにリター
ンする。
【0110】このように、特別図柄表示装置63が大当
り状態になると、1サイルク目以後はV入賞を条件に各
サイクルで一定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞口ソ
レノイドが励磁されてアタッカー65が開き、最高16
サイクルまで継続する。また、今回の大当りがアンラッ
キーNO.である場合には、アンラッキーNO.フラグ
がセットされ、後述のサブルーチンで大当り終了後に遊
技を不能化する処理が行われる。
【0111】外部情報処理 図16はメインルーチンにおけるステップS46の外部
情報処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS30
0で大当り中であるか否かを判別する。大当り中でなけ
ればステップS302で各遊技状態情報をホールの管理
装置350に出力する。その後、メインルーチンにリタ
ーンする。各遊技状態情報は大当りに関連するもの以外
の情報で、例えば大当り確率設定値、ラッキーNO.お
よびアンラッキーNO.の値、ラッキーNO.およびア
ンラッキーNO.の発生率、始動口入賞数、役物の回転
数、不正情報などがある。
【0112】一方、ステップS300で大当り中のとき
はステップS304に進んで大当り情報をホールの管理
装置350に出力する。大当り情報としては、大当りが
発生したこと、大当り時のサイクルの継続回数等があ
る。次いで、ステップS306でラッキーNO.情報を
管理装置350に出力するとともに、ステップS308
で同じくアンラッキーNO.情報を管理装置350に出
力する。これにより、管理装置350側ではラッキーN
O.あるいはアンラッキーNO.での大当り発生を把握
することができる。これは、パチンコ機1側でラッキー
NO.あるいはアンラッキーNO.の図柄を設定した場
合には有効な情報となる。次いで、ステップS310で
大当り図柄データを管理装置350に出力する。これに
より、管理装置350側では大当りが発生した場合にど
の図柄で発生したかを把握することができ、営業管理に
活用することができる。ステップS310を経ると、メ
インルーチンにリターンする。
【0113】乱数更新処理 図17はメインルーチンにおけるステップS48の乱数
更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS35
0で特図乱数を更新する。特図乱数としては、例えば0
〜219の220種類があり、大当りを決定するための
ものである。例えば、220種類の中から1つの乱数を
抽出することにより、大当りであるか否かをが決定され
る。特図乱数を更新処理では、例えば[1]毎に乱数の
値をインクリメントしていく。次いで、ステップS35
2で確率設定値に対する乱数更新上限値を選択する(取
り出す)。例えば、大当りの確率が1/200であると
きは乱数更新上限値が[200]になり、[200]が
取り出される。同様に、大当りの確率が1/210のと
きは乱数更新上限値が[210]、大当りの確率が1/
220のときは乱数更新上限値が[220]になる。
【0114】また、大当り確率がほぼ10倍にアップし
て1/20になったときは乱数更新上限値が[20]に
なる。同様に、大当り確率がほぼ10倍にアップして1
/21になったときは乱数更新上限値が[21]にな
り、大当り確率がほぼ10倍にアップして1/22にな
ったときは乱数更新上限値が[22]になる。すなわ
ち、設定確率に対してそれぞれ10倍に大当り確率が高
まるように乱数更新上限値が変更して取り出される。
【0115】次いで、ステップS354で特図乱数の更
新結果が上限値か否かを判別する。これは、本ルーチン
を繰り返す毎に特図乱数が更新されていくが、今回のル
ーチンでその上限値になったか否かを判断するものであ
る。特図乱数更新結果が上限値のときはステップS35
6で特図乱数を再び[0]に戻す。その後、ステップS
358に進む。一方、特図乱数更新結果が上限値でなけ
ればステップS356をジャンプしてステップS358
に進む。
【0116】このようにして、大当りを決定する特図乱
数が[1]ずつインクリメントされていき、大当り確率
に対応する上限値で再び[0]に戻ってインクリメント
が繰り返される。したがって、例えば大当りの確率が1
/200のときは乱数更新上限値が[200]であるか
ら、[0]から[199]の範囲内の乱数を1つ抽出し
て大当りの判定が行われる。すなわち、大当りの確率が
1/200で乱数の抽出が行われる。また、大当りの確
率がアップして1/20になったときは乱数更新上限値
が[20]であるから、[0]から[19]の範囲内の
乱数を1つ抽出して大当りの判定が行われ、大当りの確
率がアップして1/50になったときは乱数更新上限値
が[50]であるから、[0]から[49]の範囲内の
乱数を1つ抽出して大当りの判定が行われる。したがっ
て、大当りの確率がアップすることにより、大当りを引
く可能性が飛躍的に高くなる。
【0117】ステップS358では停止図柄用乱数を更
新(例えば、[1]ごとインクリメント)する。停止図
柄用乱数は特図の停止図柄を決定するもので、0〜19
の20種類がある。そして、この中にラッキーNO.あ
るいはアンラッキーNO.に対応する図柄がある。次い
で、ステップS360で停止図柄用乱数の更新結果が上
限値か否かを判別する。これは、本ルーチンを繰り返す
毎に停止図柄用乱数が更新されていくが、今回のルーチ
ンでその上限値になったか否かを判断するものである。
停止図柄用乱数更新結果が上限値のときはステップS3
62で停止図柄用乱数を再び[0]に戻す。その後、メ
インルーチンにリターンする。一方、停止図柄用乱数更
新結果が上限値でなければステップS362をジャンプ
してメインルーチンにリターンする。このようにして停
止図柄用乱数を更新する処理が行われる。
【0118】表示図柄作成処理 図18はメインルーチンにおけるステップS50の表示
図柄作成処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、まずステップS
400で各停止図柄を更新する。ここでいう各停止図柄
とは、特別図柄表示装置63における第1停止図柄(可
変表示器(左)62Lの図柄)、第2停止図柄(可変表
示器(右)62Rの図柄)、第3停止図柄(可変表示器
(中)62Mの図柄)のことである。これら3つの図柄
をそれぞれ1スキャン毎にランダムに順次更新してい
く。次いで、ステップS402で更新結果が大当り図柄
であるか否かを判別する。これは、ステップS400で
3桁の図柄を作成したら、その作成結果が大当り図柄な
ったか否かを判別するものである。大当り図柄でなけれ
ばステップS404で外れ図柄の格納領域に今回更新し
た図柄を格納し、その後、メインルーチンにリターンす
る。
【0119】一方、ステップS402で更新結果が大当
り図柄であるときはステップS406に進み、ラッキー
ナンバー設定装置112における指定図柄(すなわち、
ラッキーナンバーおよびアンラッキーナンバー)を取り
出す。なお、ラッキーナンバー設定装置112はラッキ
ーナンバーおよびアンラッキーナンバーを設定可能なな
ものであるから、ステップS406では便宜上ラッキ
ー、アンラッキーナンバー設定装置として表現してい
る。ステップS406の処理では、結局、本日のラッキ
ーナンバーおよびアンラッキーナンバーを取り出すこと
になる。例えば、ラッキーナンバーが「3」、「7」、
アンラッキーナンバーが「4」、「9」にそれぞれ設定
されていると、これらの値がステップS406の処理で
取り出される。
【0120】次いで、408で更新結果はラッキーナン
バー大当り図柄(ステップS406の指定図柄)である
か否かを判別する。更新結果がラッキーナンバー大当り
図柄であるときは、ステップS410でラッキーナンバ
ーの格納領域に今回更新した図柄を格納し、その後、メ
インルーチンにリターンする。ステップS408の判別
結果から今回の更新結果がラッキーナンバー大当り図柄
でないときはステップS412に進んで更新結果はアン
ラッキーナンバー大当り図柄(ステップS406の指定
図柄)であるか否かを判別する。更新結果がアンラッキ
ーナンバー大当り図柄であるときは、ステップS414
でアンラッキーナンバーの格納領域に今回更新した図柄
を格納し、その後、メインルーチンにリターンする。
【0121】また、ステップS412の判別結果がNO
のとき、すなわち更新結果がアンラッキーナンバー大当
り図柄でないときは、ステップS416で通常の大当り
図柄格納領域に今回更新した図柄を格納し、その後、メ
インルーチンにリターンする。なお、作成図柄の格納領
域としては、RAM303となる。このようにして、特
別図柄表示装置63における第1〜第3停止図柄を順次
更新して作成する処理が行われ、作成した表示図柄は該
当する格納領域に格納される。
【0122】遊技不能化処理 図19はメインルーチンにおけるステップS43の遊技
不能化処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、まずステップS
500でアンラッキーフラグがオン(ON:セットのこ
と)しているか否かを判別する。アンラッキーフラグが
オンしていなければ、今回のルーチンを終了してメイン
ルーチンにリターンする。したがって、遊技は不能化さ
れない。
【0123】一方、アンラッキーフラグがオンしている
と、続くステップS502で遊技再開条件が成立してい
るか否かを判別する。遊技再開条件とは、アンラッキー
ナンバー図柄で大当りが発生した場合に、遊技を不能化
し、一旦獲得球を景品に交換してから再度遊技の続行を
許可するときの、再開条件をいう。具体的には、下記の
ような条件に設定されている。 a)アンラッキーナンバー図柄での大当り終了後、所定
時間が経過したとき b)パチンコ機内の再開操作(例えば、係員によるキー
入力) c)管理室からの再開指令 d)球貸機の操作により遊技球を借りたとき e)連チャン大当りが発生した場合 これは、連チャン大当りが発生しても遊技不能状態てあ
ると、いわゆるパンクしてしまうからである。なお、連
チャン大当りが発生した場合の別の対応として、例えば
アンラッキーナンバー図柄での大当り終了後、始動記憶
の4個の判定が終了するまでは遊技不能状態にしない処
理を行うようにしてもよい。そのようにすると、始動記
憶内での連チャン大当りに適切に対処することができ
る。
【0124】ステップS502で遊技再開条件が成立し
ていなければステップS504に進んで入力を禁止す
る。ここでの入力とは遊技盤13における各種のスイッ
チ入力のことで、入力を禁止することにより、仮に始動
口(例えば、普通電動始動口64)に入賞してもその入
賞は無効になり、実質上遊技が継続されないことにな
る。次いで、ステップS506で球の発射を禁止する指
令を出力する。これにより、遊技者は発射装置によって
球を弾発することができなくなる。次いで、ステップS
508で遊技不能化中を報知する。
【0125】遊技不能化中の報知は、表示あるいは音声
(又は表示と音声の両方)で行う。例えば、表示による
報知の場合はパチンコ機あるいは島設備に適当な表示装
置を設け、その表示装置を点灯(あるいは点滅)させて
行う。一方、音声による報知の場合はパチンコ機のスピ
ーカーあるいは店内放送により“出球をすべて景品と交
換して下さい”又は“ただいま景品交換中です”という
内容(音声合成等)にする。これにより、遊技者は一旦
獲得球を景品に交換する必要があることを確実に認識す
ることができる。ステップS508を経ると、メインル
ーチンにリターンする。なお、遊技不能化中の報知は上
記例に限るものではなく、例えば効果音でもよく、LE
Dにより上記メッセージをスクロール表示させてもよい
しあるいは他の適当な報知方法を採用してもよい。
【0126】一方、上記ステップS502で遊技再開条
件が成立している場合、すなわちアンラッキーナンバー
図柄での大当り終了後、所定時間が経過したとき、パチ
ンコ機内の再開操作(例えば、係員によるキー入力)が
行われたとき、管理室からの再開指令があったとき、遊
技者が球貸機を操作して遊技球を借りたときあるいは連
チャン大当りが発生した場合の何れか1つが成立したと
きには、ステップS510に進んでアンラッキーNO.
フラグをリセットする。これは、大当り処理のステップ
S236でセットされたアンラッキーNO.フラグをリ
セット処理するもので、例えばCPU301を一旦リセ
ット(例えば、係員による手動リセット)することで行
ってもよいし、あるいはアンラッキーNO.フラグのリ
セット端子に接続されたスイッチを設け、係員がそのス
イッチを操作してリセット信号を供給するようにしても
よい。
【0127】次いで、ステップS512で遊技不能状態
から復帰する処理を行う。これにより、入力の禁止およ
び球の発射禁止が解除されるとともに、遊技不能化中の
報知も停止する。その後、メインルーチンにリターンす
る。なお、ステップS512において遊技不能状態から
の復帰を表示あるいは音声(又は表示と音声の両方)で
報知するようにしてもよい。そのようにすると、遊技者
は遊技を再開できることを容易に認識することができ
る。例えば、“遊技の再開が可能になりました。引き続
き遊技をお楽しみ下さい”というようなメッセージにす
る。
【0128】このように、アンラッキーナンバー図柄で
大当りが発生すると、その大当り終了後に遊技が不能化
される。したがって、例えば遊技者が球を発射しようと
しても発射ができず、遊技不能状態を強制的に実現する
ことができ、係員の手間を省くことができる。例えば、
従来はアンラッキーナンバー図柄の場合には一旦獲得球
を景品に交換してからでないと、遊技の続行ができない
ことを係員が知らせるだけで、球を発射しようとすると
実際上は発射ができたが(これで係員と遊技者との間で
トラブルが発生することもある)、本実施例のようにす
れば、球の発射ができず、係員と遊技者との間でトラブ
ルが発生することも防止できる。また、アンラッキーナ
ンバーというルールを確実に実行することができる。
【0129】普図普電処理 図20はメインルーチンにおけるステップS44の普図
普電処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS60
0で普図始動ゲート67、68を玉が通過したか否かを
判別する。普図始動ゲート67、68の何れも玉が通過
していなければステップS608にジャンプする。一
方、普図始動ゲート67、68の何れかを玉が通過する
と、ステップS602に進んで普図記憶が満タンである
か否かを判別する。普図記憶は4個を最大限度としてそ
の範囲内で行われるから、普図記憶が満タンとは、普図
記憶が4個で一杯になっている状態をいう。なお、全て
の普図スイッチ入賞が普図の変動を開始できるような有
効な状態になるものではない。普図記憶が満タンのとき
は、新たに普図始動ゲート67、68を玉が通過しても
普図の変動を開始できるような有効な状態になるもので
はなく、ステップS608にジャンプする。一方、普図
記憶が満タンでなければステップS604に進んで普図
記憶を[+1]だけインクリメントする。これにより、
普図スイッチ記憶表示器64bの点灯数が1つだけ多く
なり、遊技者に新たに普図スイッチ入賞があって記憶さ
れたことが報知される。次いで、ステップS606で普
図乱数を抽出する。このように、いわゆる入賞フェッチ
によって普図乱数の抽出が行われる。普図乱数が当り値
のときは後述のサブルーチンで普図が当り図柄で停止す
るような処理が行われる。ステップS606を経ると、
次いで、ステップS608に進む。
【0130】ステップS608では処理NO.による分
岐判断を行う。分岐先としては、ステップS610の通
常処理、ステップS612の回転処理、ステップS61
4の当り処理、ステップS616の外れ処理がある。通
常処理、回転処理、当り処理に分岐した場合の詳細な処
理内容はサブルーチンで述べる。通常処理は普通図柄表
示器64aの図柄が変動を開始する前のゲーム状態で、
普図記憶があると、普図の変動(回転)に処理を変更す
るものである。回転処理は普通図柄表示器64aの図柄
を変動させ、当りあるいは外れで停止させるものであ
る。当り処理は普図当りの発生に伴って普通電動始動口
64の普通電動補助装置644a、644bをオン/オ
フ制御するものである。外れ処理は普通図柄表示器64
aの図柄変動(普図回転)の結果、外れとなった場合の
処理をするものである。上記分岐処理を経ると、メイン
ルーチンにリターンする。
【0131】通常処理 図21は普図普電処理プログラムにおけるステップS6
10の通常処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンが開始されると、まずステップ
S650で普図の始動記憶(普図記憶のこと、以下同
様)があるか否かを判別する。普図記憶とは、普図始動
ゲート67、68の何れかを玉が通過し、その通過状態
が記憶され、普図の変動を開始できるような有効な状態
になるものをいう。普図記憶がなければ今回のルーチン
を終了して普図普電処理プログラムにリターンする。一
方、普図記憶があるときは、ステップS652に進んで
普図記憶を[1]だけデクリメントする。これにより、
普図スイッチ記憶表示器64bの点灯数が1つだけ少な
くなり、遊技者に対して普図記憶に伴う普図の図柄回転
が開始(次のステップS654での処理)されて記憶数
が減ることが報知される。次いで、ステップS654に
進んで普図の回転処理に処理を変更し、普図普電処理プ
ログラムにリターンする。これにより、普図の図柄回転
が開始される。
【0132】回転処理 図22は普図普電処理プログラムにおけるステップS6
12の回転処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンが開始されると、まずステップ
S670で普図の回転停止タイミング(すなわち、普図
の回転を停止させる時間:例えば、回転開始から5秒
後)であるか否かを判別する。普図の回転停止タイミン
グでなければステップS672に進んで図柄回転処理を
行い(つまり図柄回転を継続し)、その後、普図普電処
理プログラムにリターンする。そして、本ルーチンを繰
り返し、普図の回転停止タイミングになると、ステップ
S674に分岐し、普図の抽出乱数に基づいた図柄で停
止させる。なお、普図の抽出乱数は0〜15までの範囲
があり、[0]を当り値とする。このとき、抽出乱数の
結果によって当り図柄あるいは外れ図柄となる。次い
で、ステップS676で普図の停止図柄が当り図柄であ
るか否かを判別する。普図の停止図柄が外れ図柄(例え
ば、抽出乱数が[0]以外のときで停止図柄が「4」の
とき)のときはステップS678に進んで外れ処理に処
理を変更し、その後、普図普電処理プログラムにリター
ンする。これにより、普通図柄表示器64aの図柄が外
れ図柄(例えば、「4」)で停止し、普通電動始動口6
4の普通電動補助装置644a、644bは閉鎖状態を
維持する。
【0133】一方、ステップS676で普図の停止図柄
が当り図柄(例えば、(抽出乱数が[0]で、停止図柄
が「7」のとき)のときは、ステップS680でモーニ
ング期間中であるか否かを判別する。ここで定義するモ
ーニング期間(所定の変化停止条件に相当:以下、初当
りモーニング期間という)とは、電源投入(開店)から
特図の初当りが発生するまでの期間をいう。いわゆるホ
ールの営業形態の1つとして行われているホールの開店
から所定時間が経過するまでのサービス期間をモーニン
グ期間としているのとは、異なる概念として用いてい
る。普図当りがモーニング期間中であるときはステップ
S682で普電の開放時間を長時間でセットしてステッ
プS686に進み、当り処理に処理を変更し、その後、
普図普電処理プログラムにリターンする。
【0134】これにより、後述のサブルーチンにより普
通電動始動口64の普通電動補助装置644a、644
bが長い一定時間(例えば、5秒に設定)だけオープン
することになる。したがって、普通電動補助装置644
a、644bが通常よりも長くオープンし、普通電動始
動口64に玉を入賞しやすくして始動入賞数を多くし、
特図の大当りを発生しやすくすることが行われる。な
お、ステップS682において普通電動補助装置644
a、644bを通常よりも長くオープンするときに、各
種報知を行うようにしてもよい。例えば、普図の回転音
を変えたり、特有の効果音を発生したり、あるいは音声
合成ICによって“普図当りです”等のメッセージを発
したりする。また、音でなく、表示器やLEDを用いて
光によって遊技者に知らせるようにしてもよい。このよ
うにすると、遊技者は普図当りが発生し、普通電動補助
装置644a、644bが通常よりも長くオープンする
ことを確実に認識することができ、大当りの期待感を高
めて遊技を一層面白くすることができる。
【0135】ステップS680で普図当りがモーニング
期間中でないときはステップS684に分岐して普電の
開放時間を通常の短時間でセットしてステップS686
に進み、当り処理に処理を変更し、その後、普図普電処
理プログラムにリターンする。これにより、後述のサブ
ルーチンにより普通電動始動口64の普通電動補助装置
644a、644bが短い一定時間(例えば、1秒に設
定)だけオープンすることになる。したがって、普通電
動補助装置644a、644bは通常の短い時間だけオ
ープンする。
【0136】なお、本実施例では所定の変化停止条件を
モーニング期間(ここでは特図の初当りまでの期間:す
なわち、初当りモーニング期間)に設定しているが、す
なわち、ステップS680の判別(モーニング期間中
か)に基づいて普電の開放時間を通常よりも長い時間に
セットしているが、ステップS680の判別内容を他に
変更してもよい。すなわち、所定の変化停止条件は初当
りモーニング期間中かどうかに限らず、例えば以下のよ
うにしてもよい。 (a)いわゆるホールの営業形態の1つとして行われて
いるホールの開店から所定時間が経過するまで(例えば
午前10時の開店から午前11時までの1時間)のサー
ビス期間(以下、ホールモーニング期間という)である
かどうかの判別とし、このホールモーニング期間内であ
れば、普電の開放時間を通常よりも長い時間にセットし
て始動入賞数を多くし、特図の大当りを発生しやすくし
てもよい。この場合、ホールモーニング時間の設定、変
更機能を備えるようにしてもよい。 (b)確率変動中であるかどうかの判別とし、確率変動
には特図および普図の両方あるいはどちらか一方でもよ
い。そして、確率変動中であれば、普電の開放時間を通
常よりも長い時間にセットして始動入賞数を多くし、特
図の大当りを発生しやすくしてもよい。 (c)普図の回転制限を設けてもよい。例えば、パチン
コ機1の電源投入から50回だけ普図が回転(つまり普
図の変動)するまでの範囲内であるかどうかの判別と
し、50回以内てあれば普電の開放時間を通常よりも長
い時間にセットしてもよい。なお、普図でなく、特図に
ついて同様の回転制限を設けてもよい。 (d)普図の回転制限を設け、例えば特図の大当り発生
から50回だけ普図が回転するまでの範囲内であるかど
うかの判別とし、50回以内であれば普電の開放時間を
通常よりも長い時間にセットしてもよい。なお、同様に
普図でなく、特図について同様の回転制限を設けてもよ
い。すなわち、特図の大当り発生から50回だけ特図が
回転するまでの範囲内であるかどうかの判別にしてもよ
い。また、電源投入から50回だけ特図が回転するまで
の範囲内であるかどうかの判別にしてもよい。このよう
にすると、大当りの期待感を高めて遊技を一層面白くす
ることができる。なお、初当りモーニング期間中(まだ
1度も大当りしていない状態)を報知するようにしても
よい。例えば、初当りモーニング期間中は普図の回転音
を変えたり、特有の効果音を発生したり、あるいは音声
合成ICによって“モーニング期間中です”等のメッセ
ージを発したりする。また、音でなく、表示器やLED
を用いて光によって遊技者に知らせるようにしてもよ
い。このようにすると、遊技者はモーニング期間中であ
ることを確実に認識することができ、大当りの期待感を
高めて遊技を一層面白くすることができる。
【0137】当り処理 図23は普図普電処理プログラムにおけるステップS6
14の当り処理のサブルーチンを示すフローチャートで
ある。このサブルーチンが開始されると、まずステップ
S700で普図当り処理の終了時間であるか否かを判別
する。普図当りになった最初のルーチンでは、普図当り
処理の終了時間ではないから、ステップS702に進
み、普通電動始動口64の普通電動補助装置644a、
644bをオープンさせる(普電オン処理)。これによ
り、普通電動始動口64に玉が入賞しやすくなって始動
入賞数が多くなり、結果的に特図が大当りしやすくな
る。なお、普通電動補助装置644a、644bは上述
したようにモーニング期間中であるか否かの条件によっ
て長い時間(5秒)あるいは短い時間(1秒)の何れか
一方の一定時間だけオープンする。そのため、普通電動
補助装置644a、644bがオープンした次回以降の
ルーチンでは、ステップS700からNOに分岐して本
ルーチンを繰り返し、一定時間になると、ステップS7
00からYESに分岐してステップS704に進む。
【0138】ステップS704では普通電動補助装置6
44a、644bを閉じる(普電オフ処理)。したがっ
て、普通電動補助装置644a、644bは一定時間だ
けオープンすることになる。次いで、ステップS706
で通常処理に処理を変更して普図普電処理プログラムに
リターンする。なお、普通電動補助装置644a、64
4bを一定時間だけオープンして閉鎖させるのではな
く、例えば普通電動補助装置644a、644bの閉鎖
条件として所定入賞個数にしてもよい。すなわち、普通
電動補助装置644a、644bをオープンした後、所
定数の玉が入賞すると、普通電動補助装置644a、6
44bを閉鎖するような制御でもよい。このようにする
と、普通電動補助装置644a、644bがオープンし
たとき、普通電動始動口64に確実に所定個数の玉を入
賞させることができ、遊技が面白くなる。なお、初当り
モーニング期間中は入賞個数制限を多くしてもよい。例
えば、通常は普通電動補助装置644a、644bをオ
ープンした後、1個の玉が入賞すると、普通電動補助装
置644a、644bを閉鎖するが、初当りモーニング
期間中は3個の玉が入賞した後に普通電動補助装置64
4a、644bを閉鎖するようにする。この制御をホー
ルモーニング期間中に実行してもよい。また、初当りモ
ーニング期間中は普図の変動時間を短縮してもよい。こ
のようにすると、所定時間当りの普図の乱数抽出回数が
多くなり、当りが出やすくなる。なお、特図についても
同様に初当りモーニング期間中はその変動時間を短縮し
てもよい。このようにすると、所定時間当りの特図の乱
数抽出回数が多くなり、特図の大当りが出やすくなる。
これらの制御をホールモーニング期間中に実行してもよ
い。このようにして、普通図柄表示器64aの図柄が当
り図柄(例えば、「7」)で停止すると、普通電動始動
口64の普通電動補助装置644a、644bをモーニ
ング期間中であるか否かの条件によって長い時間(5
秒)あるいは短い時間(1秒)の何れか一方の一定時間
だけオープンさせ、普通電動始動口64に玉を入賞しや
すくして始動入賞数を多くし、特図の大当りを発生しや
すくすることが行われる。
【0139】本実施例の効果をまとめると、以下のよう
になる。本実施例では、モーニング期間中であれば、普
通図柄表示器64aの図柄が当り図柄で停止すると、普
通電動始動口64の普通電動補助装置644a、644
bを長い時間(5秒)だけオープンさせる制御が行われ
る。したがって、普通電動始動口64に玉が入賞しやす
くなって始動入賞数が多くなり、特図の大当りが発生し
やすくなる。その結果、例えば、遊技店では有効なモー
ニングサービスを遊技者に与えることができる。また、
例えば開店直後に多数の遊技者が来ることが考えられ、
遊技店の売上を向上させることができる。さらに、遊技
者としては、モーニングサービス期間中は、始動入賞が
増えていわゆるベースも上がるので、有利な状態にな
り、遊技自体が面白くなって遊技の興趣を高めることが
できる。
【0140】本発明の第2実施例 次に、図24は本発明の第2実施例を示す図であり、第
2実施例は普電の開放制御を間欠駆動とした場合、開放
状態の変化を間欠回数の変化として制御するものであ
る。ハード的構成および他のプログラムは前記第1実施
例と同様であり、異なるプログラムを図24に示す。た
だし、第2実施例では普電の制御が異なっており、普通
電動始動口64の普通電動補助装置644a、644b
は間欠駆動されるようになっている。図24は普図普電
処理プログラムにおけるステップS612の回転処理の
サブルーチンの変形例を示すフローチャートである。こ
のサブルーチンにおいて、ステップS770、ステップ
S772、ステップS774、ステップS76、ステッ
プS777、ステップS780、ステップS786の各
処理はそれぞれ前述した図22に示す各ステップ処理と
同様である。異なるのは、ステップS782およびステ
ップS784の処理内容である。すなわち、ステップS
780からステップS782に分岐したとき、このステ
ップS782で普電の間欠回数を5回にセットしてステ
ップS786に進み、当り処理に処理を変更し、その
後、普図普電処理プログラムにリターンする。
【0141】これにより、普通電動始動口64の普通電
動補助装置644a、644bは通常に比べて多い回数
だけ間欠駆動され、5回のオープンを繰り返すことにな
る。このとき、1秒のオープンを5回繰り返す。したが
って、普通電動補助装置644a、644bが通常より
も多い回数だけ間欠的にオープンするから、普通電動始
動口64に玉が入賞しやすくなって始動入賞数が多くな
り、特図の大当りが発生しやすくなる。なお、ステップ
S782において普通電動補助装置644a、644b
を通常よりも多い回数だけ間欠的にオープンするとき
に、各種報知を行うようにしてもよい。例えば、普図の
回転音を変えたり、特有の効果音を発生したり、あるい
は音声合成ICによって“普図当りです”等のメッセー
ジを発したりする。また、音でなく、表示器やLEDを
用いて光によって遊技者に知らせるようにしてもよい。
このようにすると、遊技者は普図当りが発生し、普通電
動補助装置644a、644bが通常よりも多い回数だ
け間欠的にオープンすることを確実に認識することがで
き、大当りの期待感を高めて遊技を一層面白くすること
ができる。
【0142】一方、ステップS780からステップS7
84に分岐したとき、このステップS784で普電の間
欠回数を3回にセットしてステップS786に進み、当
り処理に処理を変更し、その後、普図普電処理プログラ
ムにリターンする。これにより、普通電動始動口64の
普通電動補助装置644a、644bは通常の少ない回
数だけ間欠駆動され、3回のオープンを繰り返すことに
なる。このとき、1秒のオープンを3回繰り返す。した
がって、第2実施例においては普通電動補助装置644
a、644bの開放制御の内容が前記実施例と異なるも
のの、前記第1実施例と同様の効果を得ることができ
る。なお、上記各実施例の制御内容を組み合せて、例え
ば普通電動補助装置644a、644bの開放時間と間
欠回数の制御を組み合せるようにしてもよい。このよう
にすると、遊技をより一層面白くすることができる。例
えば、通常は普通電動補助装置644a、644bの開
放時間を1秒として、これを3回繰り返して(あるいは
1個入賞で3回繰り返して)閉じるようにする。一方、
初当りモーニング期間(ホールモーニング期間も同様)
は普通電動補助装置644a、644bの開放時間を5
秒として、これを5回繰り返して(あるいは3個入賞で
5回繰り返して)閉じるようにする。
【0143】本発明はカードリーダを備えていないパチ
ンコ機にも適用できるのは勿論である。また、本発明に
係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイドカード方
式のパチンコ機に適用する例に限らない。例えば、クレ
ジット方式のパチンコ機にも適用することができる。プ
リペイドカード方式でなく、全くカードを使用しないパ
チンコ機についても幅広く適用することが可能である。
【0144】
【発明の効果】本発明によれば、遊技機の電源投入後、
所定の変化停止条件が満たされるまで(例えば、初回の
大当りが発生するまで)の間に、補助装置作動制御手段
により補助変動入賞装置(いわゆる普電)の作動状態を
変化させる制御を行っているので、所定の変化停止条件
が満たされるまでの間(例えば、初回の大当りが発生す
るまでの間)は、補助変動入賞装置が多く開放するよう
になり、始動入賞のチャンスが増えて可変表示装置の変
動回数が多くなって大当り乱数の抽選機会を増加させる
ことができる。したがって、例えば、遊技店で補助変動
入賞装置の上記制御を行えば、有効なモーニングサービ
スを遊技者に与えることが可能になる。また、例えば開
店直後に多数の遊技者が来ることが考えられ、遊技店の
売上を向上させることができる。さらに、遊技者として
は、モーニングサービス期間中は、始動入賞が増えてい
わゆるベースも上がり、有利な状態になるので、遊技自
体も面白くなり、遊技の興趣を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遊技機の一実施例の構成を示す正
面図である。
【図2】同実施例の遊技盤を示す図である。
【図3】同実施例の可変表示器の動作を説明する図であ
る。
【図4】同実施例の可変表示器の動作を説明する図であ
る。
【図5】同実施例の遊技機の裏機構の構成を示す図であ
る。
【図6】同実施例のラッキーナンバー設定装置の構成を
示す図である。
【図7】同実施例の玉寄せ部材の構造を示す図である。
【図8】同実施例の外部情報出力端子基盤を示す図であ
る。
【図9】同実施例の遊技機の制御系のブロック図であ
る。
【図10】同実施例の島設備の一部を示す斜視図であ
る。
【図11】同実施例の制御のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図12】同実施例のスイッチ入力処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図13】同実施例の普段処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図14】同実施例の変動処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図15】同実施例の大当り処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図16】同実施例の外部情報処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図17】同実施例の乱数更新処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図18】同実施例の表示図柄作成処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図19】同実施例の遊技不能化処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図20】同実施例の普図普電処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図21】同実施例の通常処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図22】同実施例の回転処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図23】同実施例の当り処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図24】本発明の第2実施例の回転処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、501、502 パチンコ機 11 額縁状前面枠 13 遊技盤 62 可変表示器 63 特別図柄表示装置(可変表示装置) 64 普通電動始動口 644a、644b 普通電動補助装置(補助変動入賞
装置) 64 a 普通図柄表示器(補助可変表示装置) 65 変動入賞装置 107 役物制御回路盤 301 役物用CPU 400 遊技制御手段(補助装置作動制御手段、作動状
態変化手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の識別情報を可変表示可能な可変表
    示装置と、 該可変表示装置の停止図柄に基づき遊技者に有利な特別
    遊技状態を発生可能な遊技機において、 複数の識別情報を可変表示可能な補助可変表示装置と、 遊技者に有利な状態と不利な状態とに変換可能な補助変
    動入賞装置と、 該補助可変表示装置における停止図柄に基づき、該補助
    変動入賞装置の作動を制御する補助装置作動制御手段
    と、 前記遊技機の電源投入時から所定の変化停止条件が満た
    されるまでの間に、該補助装置作動制御手段による補助
    変動入賞装置の作動状態を変化させる作動状態変化手段
    と、を設けたことを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記作動状態変化手段は、前記補助変動
    入賞装置の作動時間を変化させるように、前記補助装置
    作動制御手段を制御することを特徴とする請求項1記載
    の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記補助装置作動制御手段は、前記補助
    変動入賞装置を間欠的に作動させ、 前記作動状態変化手段は、該補助変動入賞装置の間欠パ
    ターンを変化させるように該補助装置作動制御手段を制
    御することを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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