JP3529813B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3529813B2
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吉平 新山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図柄表示装置において
図柄を変動させる始動遊技を行い、該始動遊技の結果、
該図柄表示装置に大当り図柄が表示された場合に遊技者
に有利な大当り状態を発生可能な遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機として、例えば、可変表示
装置を備えた所謂セブン機(第1種に属する遊技機)に
おいては、始動遊技として可変表示装置で複数の識別情
報(図柄)による可変表示ゲームを実行し、該可変表示
ゲームの停止結果態様が予め定められている特別表示態
様となった場合に、大当り状態(特別遊技状態)を発生
させるようにしている。このような遊技機においては、
各種遊技状態に関わる制御を行う制御回路が備えられ、
この制御回路による所定の乱数の抽出結果に基づき、前
記可変表示ゲームの停止結果態様の導出制御および大当
り状態の発生制御が行われて、大当り状態が所定の確率
で発生するようになっている。
【0003】また、上記セブン機の他に、羽根ものと呼
ばれる第2種に属する遊技機、権利ものと呼ばれる第3
種に属する遊技機、等始動遊技の結果に関連して大当り
状態を発生させるような遊技機が存在する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の遊技機におい
て、大当り状態が発生する確率は、常に固定の確率値で
制御されていたため、大当り状態の発生態様が変化の乏
しい単調なものとなってしまっていた。また、大当り状
態の発生確率の初期設定値を高く設定すると、大当り状
態が頻繁に発生することとなって遊技者の期待感を高め
られる反面、大当り状態が頻繁に発生しすぎて遊技店の
不利益が増加してしまうため、上記初期設定値はある程
度低く設定する必要があり、結果的に大当り状態があま
り発生しないような期待感の低い遊技性能となってしま
っていた。
【0005】そこで本発明は、大当り状態が発生する確
率を変動させることにより、遊技内容を変化に富んだも
のにして興趣を向上させるとともに大当り状態の発生に
対する期待感を向上させ、しかも、大当り状態の発生確
率を変動させる期間を限定することで、より遊技性を高
めるとともに通常時における大当り状態の発生確率をあ
る程度高めることができる遊技機を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、図柄表示装置において図柄
を変動させる始動遊技を行い、該始動遊技の結果、該図
柄表示装置に大当り図柄が表示された場合に遊技者に有
利な大当り状態を発生可能な遊技機において、所定の大
当り状態が終了してから所定条件が成立するまで、大当
り発生確率を通常よりも高い確率に変動させる大当り発
生確率変動手段と、前記大当り発生確率が高確率に変動
されている間に実行された特別始動遊技の回数が所定回
数となった場合に、大当り発生確率を通常確率に復帰さ
せる大当り発生確率復帰手段と、前記大当り発生確率復
帰手段が大当り発生確率を通常確率に復帰させることと
なる特別始動遊技の回数を決定する特別始動遊技回数決
定手段と、を備え、前記大当り発生確率変動手段は、大
当り状態が発生した場合に、前記高い確率に変動させる
大当り発生確率を、予め定められている複数の相互に異
なる大当り発生確率のうちから、乱数の抽出結果に基づ
き選択して決定することを特徴とする。請求項2に係る
発明は、請求項1に記載の遊技機において、前記特別始
動遊技回数決定手段は、前記特別始動遊技の回数を、大
当り状態が発生した場合に、予め定められている複数の
相互に異なる特別始動遊技の回数のうちの何れかに決定
することを特徴とする。請求項3に係る発明は、請求項
1又は請求項2に記載の遊技機において、前記特別始動
遊技回数決定手段で決定された特別始動遊技の回数を表
示する特別始動遊技回数表示手段と、前記特別始動遊技
の1遊技終了毎に、前記大当り発生確率復帰手段が大当
り発生確率を通常確率に復帰させるまでの特別始動遊技
の残り回数を1宛減算する減算手段と、を備え、前記特
別始動遊技回数表示手段は、前記減算手段により1宛減
算された特別始動遊技の残り回数を表示するようにした
ことを特徴とする。請求項4に係る発明は、請求項1乃
至請求項3の何れかに記載の遊技機において、前記大当
り確率変動手段は、大当り状態が発生した場合に、乱数
の抽出結果に基づき所定の確率で大当り発生確率を通常
よりも高い確率に変動させるものとし、該大当り発生確
率を変動させる確率を時間帯に応じて変化させることを
特徴とする。
【0007】
【作用】請求項1の発明では、大当り発生確率変動手段
により、所定の大当り状態が終了してから所定条件が成
立するまで、大当り発生確率が通常よりも高い確率に変
動され、大当り発生確率復帰手段により、大当り発生確
率が高確率に変動されている間に実行された特別始動遊
技の回数が所定回数となった場合に、大当り発生確率が
通常確率に復帰される。そして、特別始動遊技回数決定
手段により、前記大当り発生確率復帰手段が大当り発生
確率を通常確率に復帰させることとなる特別始動遊技の
回数が決定されるとともに、さらに大当り発生確率変動
手段は大当り状態が発生した場合に、高い確率に変動さ
せる大当り発生確率を、予め定められている複数の相互
に異なる大当り発生確率のうちから、乱数の抽出結果に
基づき選択して決定する。
【0008】請求項2の発明では、特別始動遊技回数表
示手段により、特別始動遊技の回数を、大当り状態が発
生した場合に、予め定められている複数の相互に異なる
特別始動遊技の回数のうちの何れかに決定する。
【0009】請求項3の発明では、特別始動遊技回数表
示手段により特別始動遊技回数決定手段で決定された特
別始動遊技の回数を表示し、減算手段により特別始動遊
技の1遊技終了毎に、前記大当り発生確率復帰手段が大
当り発生確率を通常確率に復帰させるまでの特別始動遊
技の残り回数が1宛減算され、前記特別始動遊技回数表
示手段により前記減算手段により1宛減算された特別始
動遊技の残り回数を表示される。請求項4の発明では、
大当り確率変動手段により大当り状態が発生した場合
に、乱数の抽出結果に基づき所定の確率で大当り発生確
率を通常よりも高い確率に変動させるものとし、該大当
り発生確率を変動させる確率を時間帯に応じて変化させ
る。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1〜図32は本発明に係わる遊技機とし
てのパチンコ機をプリペイドカード方式のパチンコ装置
に適用した場合の一実施例を示している。まず、構成を
説明する。パチンコ装置の正面構成図1はパチンコ装置
の全体を示す外観斜視図である。図1において、1はパ
チンコ装置であり、パチンコ装置1は同様のものが遊技
店内に所定数設置されている。本実施例のパチンコ装置
1は大きく分けてパチンコ機2(遊技機)と、パチンコ
機2の側方に配設された遊技媒体貸出装置としてのカー
ド式玉貸機(以下、単に玉貸機という)3によって構成
され、これらが対をなして設置されている。このよう
に、パチンコ機2とカード式玉貸機3とが対をなして設
置されたパチンコ装置1は、いわゆるCR機(カードリ
ーディング機)と称されている。
【0011】玉貸機3は比較的狭い幅の縦長タイプに形
成され、一定の奥行を有している。そして、パチンコ機
の側方に配設されることによって、遊技者の便宜を図
れるようになっている。また、玉貸機3はパチンコ機2
と分離することが可能であり、修理の際には交換するこ
とができる構造になっているが、少なくともパチンコ機
と玉貸機3が信号上、接続されていないと遊技ができ
ないようになっている。玉貸機3にはカードリーダ・ラ
イタが内蔵され、玉貸機3の前面パネル4には上記カー
ドリーダーに対応するプリペイド方式のカードが挿入さ
れるカード挿入口5と、カードの残り度数を表示するカ
ード残度数表示器6とが設けられている。なお、カード
挿入口5はカードの受け付けを表示可能なものが用いら
れ、例えばカード挿入口5の上にカード受付け表示器7
を有し、カード受付け表示器7は発光ダイオード等から
なり、カードの受け付けが有効であることを表示する。
【0012】カード残度数表示器6は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残り度数を1
00の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度
が100円に相当し、残りの度数を度/100円の計算
で遊技者に表示する。したがって、例えば3000円の
プリペイドカードを挿入した場合には30度としてカー
ド残度数表示器6に表示される。このように、本実施例
ではパチンコ玉を持込む以外に、プリペイドカードをカ
ード挿入口5に挿入することによって必要な玉を確保し
てゲームを開始することが可能になっている。
【0013】パチンコ機2は、正面側に見える部分とし
て額縁状前面枠11と、額縁状前面枠11の開口部に配
設され、ガラス12aを支持する金枠(ガラス枠)12
と、遊技を行う遊技盤13(図2参照)と、前面表示パ
ネル14と、前面表示パネル14の下方の前面操作パネ
ル15とを有している。額縁状前面枠11はパチンコ機
島設備に設置するための木製の機枠16(正面から
は図示略:後述の図3参照)に対して上部蝶番17およ
び下部蝶番(図示略)によって開閉可能に支持されてい
る。また、金枠12は額縁状前面枠11に開閉可能に支
持されている。
【0014】前面表示パネル14は前面側が突出しつ
つ、やや盛り上がるような曲面状に形成され、この前面
表示パネル14にはにはパチンコ玉を受ける上皿21が
形成されるとともに、前面側にカード度数表示器(カー
ド残高表示器)22、玉貸釦(変換釦)23、カード排
出釦(返却釦)24およびLEDで構成された玉貸し可
能表示器25が設けられている。なお、玉貸し可能表示
器としてはLEDに限らず、例えば細長い形状の表示ラ
ンプにしてもよい。前面表示パネル14は一端側が額縁
状前面枠11に開閉可能に支持されている。また、26
は上皿21の玉を後述の玉貯留皿32に移すために、両
者を接続する通路を開閉するための押し釦である。
【0015】カード度数表示器22は、例えば7セグメ
ントの発光ダイオードを用いて3列で構成され、カード
挿入口5に挿入されたプリペイドカードの残高を100
の位まで度数単位で表示する。度数単位では、1度が1
00円に相当し、残りの度数を度/100円の計算で遊
技者に表示する。したがって、例えば3000円のプリ
ペイドカードを挿入した場合には30度としてカード度
数表示器22に表示される。なお、本実施例ではカード
度数表示器22として7セグメントの発光ダイオードを
用いて3列で構成しているが、これに限らず、例えばド
ットLED、液晶、蛍光表示管等を用いて構成してもよ
い。これは、カード残度数表示器6についても同様であ
る。また、カード度数表示器22をカード残度数表示器
6と一緒にした構成としてもよい。
【0016】玉貸釦23は、カード挿入口5に挿入され
たプリペイドカードの残高の範囲内で1度を単位として
パチンコ玉をパチンコ機2裏面の玉排出装置(賞球を行
う機能も兼ねているもの)から排出して貸し出すために
遊技者によって押されるスイッチである。この場合、パ
チンコ玉を貸し出し可能な状態の表示は玉貸し可能表示
器25によって行われる。なお、パチンコ玉を貸し出し
可能な状態にあれば、玉貸釦23全体が輝くものでもよ
い。一方、パチンコ玉を貸し出し可能な状態になけれ
ば、玉貸し可能表示器25が消灯し、かつ玉貸釦23を
押してもパチンコ玉の貸し出しのための排出が行われな
い。この玉貸釦23を1回押すと、予め設定された度数
に相当する分だけのパチンコ球(例えば、3度数に設定
されていれば、75球)が貸し出されて上皿21に供給
される。
【0017】カード排出釦24は、カード挿入口5に挿
入されたプリペイドカードをカード挿入口5から外部に
引出すためのもので、本実施例では遊技者がゲームを終
了したい場合などに、この釦を押すことにより、プリペ
イドカードがカード挿入口5から再び外部に引出され
る。遊技者は引出されたプリペイドカードを手にし、他
のパチンコ台でゲームを開始するか、あるいは今回はひ
とまずゲームを終るかの自由な選択ができる。なお、
技用カードはプリペイドカードに限らず、例えば玉数等
の価値情報が記憶されている玉数カード、あるいは遊技
客の識別情報が記憶されている識別カード等を単独で使
用する遊技機でもよい。要は、遊技用カードを使用する
ために、読み込み/書き込み可能なカードリーダ・ライ
タであればよい。例えば、完全なカード式のパチンコ遊
技システムで封入球式の遊技機(例えば、クレジット方
式の遊技機)にも本発明を適用することができる。
【0018】また、遊技用カードとして磁気カードを用
いている例に限らず、例えばICカードを用いる遊技機
でもよい。ICカードを用いた場合、当然のことながら
カードリーダ・ライタはICカードに対応するものを使
用することになる。
【0019】次に、前面操作パネル15には、その左側
に灰皿31が形成されるとともに、前面中央側が前方に
突出するような形状に形成され、その突出部の内部は玉
貯留皿(受皿)32となっている。玉貯留皿32は上皿
21がパチンコ玉で一杯のときに賞品玉を受ける等の役
目がある他、玉を一時的に貯留するためのものである。
また、前面操作パネル15には玉抜きレバー33および
発射装置の発射操作ハンドル34が設けられている。玉
抜きレバー33は玉貯留皿32に貯留された玉を外部下
方に抜くためのもので、この玉抜きレバー33を、例え
ば左方向に移動させると、玉貯留皿32の下底部が一部
開口して玉を下方に放出することができる。発射操作
ンドル34は1列に整列しているパチンコ玉のうち、発
射位置にあるものを1個ずつ遊技盤13前面の遊技領域
内に弾発させる発射装置の操作を行うものである。
【0020】一方、パチンコ機2の額縁状前面枠11の
上部には左側から順次、大当り時に点灯する大当り表示
器41、連チャン大当り時に点灯する連チャン大当り表
示器42、ラッキーNO.大当り時に点灯するラッキー
NO.大当り表示器43、特図確率アップ表示器44、
普図確率アップ表示器45、リーチ表示器46、連チャ
ン回数表示器47が設けられている。特図確率アップ表
示器44は後述の特別図柄表示装置63の大当り図柄
(大当り図柄態様)の発生確率(以下、適宜特図確率と
いう)がアップした場合に点灯し、普図確率アップ表示
器45は後述の普通図柄表示器64aが特定図柄(例え
ば、「7」)になる発生確率(以下、適宜普図当り確率
という)がアップした場合に点灯する。
【0021】ここで、大当り確率のアップ(確率変動状
態)とは、例えば大当り遊技終了後に大当り図柄の発生
確率が低確率から高確率に変更された(大当り状態の終
了後に、大当り状態の発生確率を通常よりも高めた状
態)ときである。また、確率アップ状態が繰り返して制
御されているとき、確率変更が新たに始めから新規に繰
り返して制御されるときの各態様を表示するようにして
もよい。普図当り確率のアップとは、普図の当り確率を
高確率に変更されたときであり、同様に単独で普図当り
確率のアップ状態が繰り返して制御されているとき、確
率変更が新たに始めから新規に繰り返して制御されると
きの各態様を表示するようにしてもよい。リーチ表示器
46は特別図柄表示装置63の可変表示器62の表示内
容が後述のスペシャルリーチ状態になったときに点灯
(あるいは点滅)して遊技者への期待感を高めるととも
に、大当りになると、その大当りにふさわしい適切な表
示状態(例えば、点滅回数が変化するなど)になって演
出効果を狙うなどの機能を有している。なお、スペシャ
ルリーチでなく、通常のリーチの出目になった場合にも
点灯するようにしてもよい。
【0022】連チャン回数表示器47は、例えば7セグ
メントの発光ダイオードを用いて2列で構成され、一方
の表示器で連チャン回数を表示し、他方の表示器で連チ
ャン率を表示する。なお、連チャン回数表示器47は連
チャン回数と連チャン率に分けて表示するのではなく、
例えば2桁で連チャン回数を表示するようにしてもよ
く、あるいは2桁で連チャン率表示するようにしてもよ
い。また、他方の表示器に大当りの保証回数(連チャン
大当りの残り回数)を表示させるようにしてもよい。こ
の場合も連チャン回数表示器47は連チャン回数と大当
りの保証回数に分けて表示するのではなく、例えば2桁
で連チャン回数を表示するようにしてもよく、あるいは
2桁で大当りの保証回数を表示するようにしてもよい。
【0023】上記大当り表示器41、連チャン大当り表
示器42、ラッキーNO.大当り表示器43、特図確率
アップ表示器44、普図確率アップ表示器45、リーチ
表示器46および連チャン回数表示器47は枠用遊技状
態表示器48を構成する。ここで、連チャン大当りと
は、大当り状態が予め設定された期間内に連鎖状態で複
数回(例えば、5回)にわたって発生する特異ゲーム状
態に相当する。上記各表示器は点灯作動するが、その制
御態様は各種考えられる。例えば、単に点灯する制御、
一定の間隔で点滅する制御、点灯の輝き(光量)を変化
させる制御、点滅の周期を変化させる制御、7個の表示
器を移動点滅させる制御がある。どのような制御態様を
使用してもよく、1つあるいは2つ以上の態様を組み合
せてもよい。また、光量を変化させる制御では、7個の
表示器に全体について光量を変化させてもよいし、ある
いは一部の表示について光量を変化させてもよい。ある
いは移動点滅と光量の変化とを組み合せてもよい。ま
た、通常の大当りに比べ連チャン大当りが発生した場合
には、ファンファーレ動作時間を通常の場合によりも長
くするような特別の点灯制御が行われる。
【0024】移動点滅の制御は、例えば中当りの集中役
が発生した場合等に使用すると、遊技者の興味を引き適
切である。中当りとは、例えば特別図柄表示装置63の
図柄が特定の値で停止したときに、アタッカーを一定時
間あるいは少ない一定回数(例えば、3回)だけオープ
ンして遊技者に有利となるような制御である。また、本
実施例では表示器の点灯制御と後述の効果音、音声合成
による制御を組み合せているが、表示器のみを単独に点
灯制御するようにしてもよいし、あるいは効果音、音声
合成による制御のみを行うようにしてもよい。金枠12
は前面枠11に開閉可能に支持され、通常は施錠装置に
よって前面枠11に対して施錠されている。金枠12を
開く場合には、施錠孔51に所定のキーを挿入して回動
操作することにより、施錠装置のロック状態が解除され
てオープンする。
【0025】次に、遊技盤13は発射されたパチンコ玉
を上方から落下させつつアウトあるいはセーフの判定を
行う領域であり、入賞口に玉が入って有効にセーフとな
る場合は所定数の賞品玉が後述の玉排出装置から排出さ
れて、これが上皿21に供給される。また、発射操作
ンドル34を操作して玉が発射されても、ファールにな
ったときには、パチンコ玉が発射位置に戻るか、あるい
は玉貯留皿32に排出される。ここで、遊技盤13にお
ける遊技領域は本発明の適用対象である所定条件が成立
することに基づいて遊技者に有利な大当り状態を発生可
能で、かつ大当りの発生確率を変動可能な遊技機であれ
ば、任意の構成を取り得る。例えば、特別図柄表示装置
の図柄内容を変化させてゲームを行うもの(すなわち、
いわゆる「第1種」に属するもの)、特別図柄表示装置
を備えた「第3種」に属するもの、特別図柄表示装置で
なく他の役物装置を備えた「第3種」に属するもの、他
の役物装置を備えた「第2種」に属するもの、あるいは
その他の電動役物装置を備えた遊技機等に幅広く適用が
可能である。一例として本実施例では図2に示す「第1
種」に属するタイプのものを用いている。
【0026】遊技盤の構成 図2は遊技盤13を示す正面図である。図2において、
遊技領域の周囲には弾発された玉を遊技領域の上方部ま
で案内したり、後述のアウト玉回収口77まで案内する
などの機能を有するレール61が配置されている。ま
た、遊技領域のほぼ中央部には中央に機械的に変位可能
な可動式の可変表示器62を有する特別図柄表示装置
(いわゆる役物装置で、図柄表示装置に相当)63が配
置されている。特別図柄表示装置63の下方には、チュ
ーリップタイプの普通電動始動口(以下、適宜、普電と
いう)64が配置されるとともに、特別図柄表示装置6
3の作動結果によって遊技玉を受け入れない第1の状態
から受け入れ易い第2の状態に変動する大入賞口として
の変動入賞装置(大入賞口のことで、いわゆるアタッカ
ー)65が配置されている。変動入賞装置65は、特別
変動入賞装置に相当する。
【0027】普通電動始動口64の下部には普通図柄表
示器(以下、適宜、普図表示器という)64aが配置さ
れており、普通図柄表示器64aは9セグメントのLE
Dからなり、0〜19の範囲で20種類の数字あるいは
記号(A、B、C、・・・)等を表示可能である。普通
図柄表示器64aは普通図柄表示装置に相当する。特別
図柄表示装置63は普通電動始動口64に玉が入賞した
とき(ただし、始動記憶のタイミングは後述する)、可
変表示器62の特別図柄の内容を変化(可変表示ゲーム
を実行)させ、その図柄が特定の停止態様(例えば、
当りのゾロ目状態:「777」など)になると、変動入
賞装置(アタッカー)65が開放するようになってい
る。変動入賞装置(アタッカー)65の開放は、特別変
動入賞装置に関わる特別遊技状態を起生することに相当
する。なお、以下の説明では上記特定の利益状態を適宜
単に大当り状態という。
【0028】可変表示器62は、3列に配置された3つ
の部分からなり、それぞれ可変表示器(左)62L、可
変表示器(中)62M、可変表示器(右)62Rに分け
られる。そして、各表示器は、例えば7セグメントの大
型LEDを有し、これらのLEDに特定の数字や記号
(A、B、Cなど)を表示する。可変表示器(左)62
Lおよび可変表示器(右)62Rは、それぞれビール瓶
(ビールボトル)の形状を模したビール瓶部621a、
622aと、ビール瓶をジョッキに注ぐような人形を模
した注ぎ人形621b、622bとを有している。一
方、可変表示器(中)62Mはビールのジョッキ形状に
形成されたジョッキ部623aおよびジョッキのビール
を飲むような人形を模した人形部623bを有してい
る。
【0029】ここで、特別図柄表示装置63の可変表示
器62についての変位動作を説明する。始動入賞口64
に玉が入賞すると、可変表示器62の特別図柄の内容が
変化(スクロール)し、その図柄がゾロ目状態(例え
ば、「222」)になると、大当りになる。一方、大当
りになる前のリーチ状態(リーチスクロール)の出目の
とき(例えば、「2X2」のとき)は、リーチスクロー
ルを行い、このとき可変表示器(左)62Lおよび可変
表示器(右)62Rのビール瓶部621a、622aが
共に中央側に傾斜してビール瓶を可変表示器(中)62
Mのジョッキ部623aに注ぐようなスタイル、すなわ
ちあたかもビール瓶のビールをジョッキに注ぐようなス
タイルに変位動作する。なお、本実施例では可変表示器
62の特別図柄の停止は、可変表示器(左)62L→可
変表示器(右)62R→可変表示器(中)62Mの順序
で行われるようになっている。
【0030】リーチスクロールとは、1個目(左図柄の
可変表示器(左)62L)および2個目(右図柄の可変
表示器(右)62R)の図柄が停止したときリーチ状態
の出目(例えば、「2X2」)が発生し、3個目(中図
柄の可変表示器(中)62M)の図柄を停止させるとき
に通常速度と異なる緩やかな速度で、3個目の図柄表示
を変化(スクロール)させるような制御をいう。これに
より、遊技者はリーチがかかっているから大当り(例え
ば、「222」)になる期待感を持ち、ゲームの臨場感
が高まる。
【0031】次いで、可変表示器(左)62L、可変表
示器(中)62M、可変表示器(右)62Rが大当り図
柄(例えば、「222」)を示す状態に移行する直前で
は、ビールのジョッキの上に人形の顔が重なるようなス
タイルとなって、ジョッキ部623aおよび人形部62
3bが共に一定の傾斜状態(遊技者から見ると、後向き
に倒れた状態)になる。なお、このときビール瓶部62
1a、622aは既に原状態(直立状態)に復帰してい
る。実際に大当りになるときは、可変表示器(左)62
L、可変表示器(中)62M、可変表示器(右)62R
の出目が、例えば「222」で停止するが、大当りでな
いときは、可変表示器(中)62Mの出目がさらにスク
ロールして次の図柄(例えば、「3」)になるか、ある
いは「3」よりもさらにスクロールする。このとき、一
定の傾斜状態にあったジョッキ部623aおよび人形部
623bは再び元の直立状態に復帰する。このように、
可変表示器(左)62L、可変表示器(中)62M、可
変表示器(右)62Rの出目のスクロールに応じてビー
ル瓶部621a、622a、ジョッキ部623aおよび
人形部623bが上記のメカ的動作を行い、遊技者の期
待感を高めることが行われる。
【0032】可変表示部器62の上方には4つの特図ス
イッチ記憶表示器(いわゆる始動メモリ表示器に相当)
66が設けられており、特図スイッチ記憶表示器66は
普通電動始動口64が玉が入賞したとき、4個の範囲内
でその入賞玉数を記憶したことを表示する。ここで、い
わゆる始動口(本実施例では普通電動始動口64)に入
賞した玉を4個宛て記憶した範囲内(以下、始動記憶範
囲内という)での大当りは、通常、記憶内連チャンとか
純連チャン(あるいは単に連チャン)と称することがあ
る。これによると遊技者への出玉が格段に多くなる。こ
こで、普通電動始動口64に球が入賞することによって
特別図柄表示装置63が図柄変動を開始する状態は、大
当り状態の発生を決定する始動遊技状態に相当する。
【0033】また、可変表示部器62の上方には連チャ
ン期待度表示器91、92が配置されており、これらは
連チャン大当りの発生期待度を表示するもので、連続大
当り状態期待度表示手段に相当する。また、連チャン期
待度表示器91、92の上方には連チャン期待始動回数
表示器93が配置されており、連チャン期待始動回数表
示器93は特別始動遊技回数表示手段に相当する。図3
は上記各表示器91〜92を拡大して示す図である。図
3において、連チャン期待度表示器91は細長い矩形状
の3個のLEDからなり、LEDの点灯状況によって記
憶内連チャンの発生期待度を表示する。なお、記憶内連
チャンは連チャンモード1に対応し、セミ連チャンは連
チャンモード2に対応するため、各表示器91、92の
側部に[1]、[2]というモード表示に応じた数字が
表示されている。連チャン期待度表示器91において、
例えばLEDが3個点灯すると、記憶内連チャンの発生
期待度が非常に高く、2個点灯では記憶内連チャンの発
生期待度がやや高く、1個点灯では記憶内連チャンの発
生期待度が高い状態となる。この場合、LEDは左側
(L側)から順次点灯していき、3個点灯で右側(H
側)までの全てが点灯する。L側からH側に行くに従っ
て記憶内連チャンの期待度が高くなる。LEDの点灯時
期は大当り中、大当り終了後等のパターンがある。LE
Dは点灯でもよいが、例えば点滅でもよく、あるいは点
灯に加えて点滅を組み合せるような制御を行ってもよ
い。
【0034】一方、連チャン期待度表示器92も同様に
3個のLEDからなり、LEDの点灯状況によってセミ
連チャンの発生期待度を表示する。連チャン期待度表示
器92において、例えばLEDが3個点灯すると、セミ
連チャンの発生期待度が非常に高く、2個点灯ではセミ
連チャンの発生期待度がやや高く、1個点灯ではセミ連
チャンの発生期待度が高い状態となる。この場合、LE
Dは左側(L側)から順次点灯していき、3個点灯で右
側(H側)までの全てが点灯する。L側からH側に行く
に従ってセミ連チャンの期待度が高くなる。LEDの点
灯時期は大当り中、大当り終了後等のパターンがある。
LEDは点灯でもよいが、例えば点滅でもよく、あるい
は点灯に加えて点滅を組み合せるような制御を行っても
よい。なお、連チャン期待度表示器91、92における
LEDの発光色は、赤でもよいし、橙、黄等の自由な色
を選択するようにしてもよい。また、連チャン期待度表
示器91、92はLEDではなく、通常のランプで構成
してもよい。連チャン期待始動回数表示器93は2個の
7セグメントLEDからなり、2桁の数字を表示可能に
なっている。連チャン期待始動回数表示器93は大当り
状態終了後、所定の始動回数内(例えば、始動回数30
回以内、あるいは始動回数50回以内とか)において大
当りの発生を高確率状態で決定する特別始動遊技の回数
(正確には特別始動遊技の残り回数)を表示するもので
ある。例えば、大当り状態の終了後に始動回数30回以
内で連チャンが発生するモードの場合には、最初は連チ
ャン期待始動回数表示器93に[30]が表示され、以
後、始動遊技が1回行われる毎に[1]ずつ減算されて
いき、始動遊技が30回行われると、連チャン期待始動
回数表示器93に[0]が表示される。
【0035】再び、図2に戻り、特別図柄表示装置63
の側方には普図始動ゲート(普通図柄始動ゲートのこと
で、以下、適宜、普図ゲートという)67、68が配置
されており、普図始動ゲート67、68は玉が1個分だ
け通過可能なゲートを有し、玉がゲートを通過すると、
普通電動始動口64に配置された普通図柄表示器64a
の図柄(例えば、数字)を変化させ、この数字が予め定
めた特定図柄(例えば、「7」)になると、普通電動始
動口64のチューリップを電動動作させて一定時間だけ
開くようになっている。普通電動始動口64のチューリ
ップは、通常は閉じているが、上記のように一定条件下
で開くように制御される。また、チューリップの開放時
間は可変制御される。また、特別図柄表示装置63の下
方左右両側には一般入賞口69、70が設置されてい
る。さらに、遊技領域内の適宜位置には風車と呼ばれる
打球方向変換部材71〜76が回転自在に複数設置され
るとともに、障害釘(図示略)が多数植設されている。
加えて、遊技領域の中央下部にはアウト玉回収口77が
形成されている。
【0036】一方、遊技盤13の周囲のレール61に沿
った適宜位置には左から順次、普図確率がアップした場
合に点灯する普図確率アップ表示器81、特図確率がア
ップした場合に点灯する特図確率アップ表示器82、ラ
ッキーNO.大当り時に点灯するラッキーNO.大当り
表示器83、連チャン大当り時に点灯する連チャン大当
り表示器84、大当り時に点灯する大当り表示器85、
特別図柄表示装置63の発生図柄がスペシャルリーチの
出目になった場合に点灯するリーチ表示器86が配置さ
れている。なお、リーチ表示器86はスペシャルリーチ
でなく、通常のリーチの出目になった場合にも点灯する
ようにしてもよい。
【0037】上記普図確率アップ表示器81、特図確率
アップ表示器82、ラッキーNO.大当り表示器83、
連チャン大当り表示器84、大当り表示器85およびリ
ーチ表示器86はファンファーレ報知手段87を構成す
る。ここで、通常の大当りに比べ連チャン大当りが発生
した場合には、遊技盤用遊技状態表示器87のファンフ
ァーレ動作時間を通常の場合によりも長くするような特
別の点灯制御が行われる。また、遊技盤13内にはサイ
ドランプ88a、88b、装飾ランプ89a、89bが
設けられている。サイドランプ88a、88bおよび装
飾ランプ89a、89bはゲーム内容に応じて適当に点
灯あるいは点滅して遊技の臨場感を高めるものである。
【0038】パチンコ装置の裏機構の構成 次に、図3はパチンコ装置1の裏機構の構成を示す図で
ある。図3において、パチンコ機2の裏機構の主要なも
のとして、貯留タンク(上タンク)101、誘導路10
2、枠用中継基盤(外部端子基盤)103、玉排出装置
104、排出制御回路盤105、玉寄せ部材106、役
物制御回路盤107、取り付けアダプタ108、発射回
路盤109、ラッキーナンバー設定装置110、裏機構
盤の基枠体111およびスピーカ112がある。基枠体
111は合成樹脂製の一体成型品から形成され、パチン
コ機2の前面枠11の裏側に固定された取り付けフレー
(図示略)に取り付けられている。そして、この基枠
体120の上に各種のユニット部品、例えば貯留タンク
101、誘導路102、枠用中継基盤103、玉排出装
置104、排出制御回路盤105、役物制御回路盤10
7、取り付けアダプタ108、ラッキーナンバー設定装
置110などが取り付けられており(例えば、ワンタッ
チの爪部材によって固定される)、これらの各種ユニッ
ト部品と基枠体111とを総称する概念として裏機構盤
120と称している。
【0039】貯留タンク101は排出される前の玉を予
め貯留しておくもので、この貯留タンク101の玉数の
不足は補給センサ(図示略)によって検出され、不足の
ときは島設備から玉が補給される。貯留タンク101内
の玉は誘導路102により誘導され、玉排出装置104
によって排出される。なお、この誘導路102は特に限
定されないが、短時間に多量の玉を排出できるように2
条に形成されており、その途中には玉の重りを防止する
玉ならし部材および待機玉検出器(何れも図示略)が設
けられている。また、このような2条構成は玉排出装置
104の内部についても同様である。
【0040】枠用中継基盤103はAC電源の入力やホ
ールの管理装置との間における信号の授受などについて
の中継を行うものである。枠用中継基盤103には枠用
外部情報出力端子103aが設けられており、枠用外部
情報出力端子103aはパチンコ装置1における枠側の
各種情報、例えば玉の排出に関する玉貸し、賞球などの
情報、玉の補給、玉の発射、金枠12の開閉情報などを
ホールの管理装置に出力する際の配線の中継を行う。玉
の補給情報は、例えば大電流、小電流に分けて出力され
る。これは、島設備、ホールの新旧などの条件によって
管理装置のコンピュータが異なるなどの理由からデータ
を分けて取り扱うためである。なお、図3では枠用外部
情報出力端子103aに対する配線の接続は図示を略し
ている。
【0041】排出制御回路盤105は玉の排出に必要な
各種制御を行うもので、役物制御回路盤107は遊技盤
における役物の作動に必要な各種制御を行うものであ
る。また、役物制御回路盤107には特別図柄表示装置
63の大当り確率を変更、設定する確率設定装置324
(図6参照)の確率設定スイッチ、停止図柄の出現率を
変更、設定する停止図柄出現率設定装置325(図6参
照)の出現率設定スイッチ、記憶内連チャン率を変更、
設定する記憶内連チャン率設定装置326(図6参照)
の記憶内連チャン設定スイッチ、セミ連チャン率を変
更、設定するセミ連チャン率設定装置327(図6参
照)のセミ連チャン設定スイッチ、特図のリーチ発生率
を変更、設定するリーチ発生率設定装置328(図6参
照)のリーチ発生設定スイッチが内蔵されている。な
お、確率設定装置324は普通図柄表示器64aの特定
図柄確率(普図当り確率)についても変更、設定するよ
うにしてもよい。
【0042】確率設定装置324の確率設定スイッチの
スイッチ挿入口131は役物制御回路盤107の表面側
に露出配置されており、同様に停止図柄出現率設定装置
325の出現率設定スイッチのスイッチ挿入口132、
記憶内連チャン率設定装置326の記憶内連チャン設定
スイッチのスイッチ挿入口133、セミ連チャン率設定
装置327のセミ連チャン設定スイッチのスイッチ挿入
口134、リーチ発生率設定装置328のリーチ発生設
定スイッチのスイッチ挿入口135も役物制御回路盤1
07の表面側に露出配置されている。確率設定装置32
4の確率設定スイッチは、例えば1/200、1/21
0、1/220の3段階に特別図柄表示装置63の大当
りの確率を外部から容易に変更できるように、大当り確
率用に3つの接点を有している。なお、普図当り確率も
同様に、例えば1/5、1/10、1/20の3段階に
外部から容易に変更できるように、3つの接点を配置
し、各スイッチは連動にしたりあるいはそれぞれ単独で
調整可能にしてもよい。確率設定装置324の確率設定
スイッチの接点はホールの係員によって操作可能であ
り、その設定値は役物制御回路盤107の表面側に配置
された設定表示器135に表示されるが、設定後一定時
間が経過すると、消えて外部から目視できないように、
機密が保たれている。設定表示器は135は、例えば7
セグメントの小型のLEDからなり、大当り確率の設定
値を表示する。
【0043】停止図柄出現率設定装置325の出現率設
定スイッチは、例えば確率変動図柄の出現率を5/1
5、3/15、1/20の3段階に外部から容易に変更
できるように、3つの接点を有している。停止図柄出現
率設定装置325の出現率設定スイッチの接点はホール
の係員によって操作可能であり、その設定値は役物制御
回路盤107の表面側に配置された設定表示器136に
表示されるが、設定後一定時間が経過すると、消えて外
部から目視できないように、機密が保たれている。設定
表示器は136は、例えば7セグメントの小型のLED
からなり、確率変動図柄の出現率の設定値を表示する。
【0044】記憶内連チャン率設定装置326の記憶内
連チャン設定スイッチは、例えば記憶内連チャン(すな
わち、大当り終了後の始動回数が4回以内での連チャ
ン)の発生率を1/10、1/20、1/40の3段階
に外部から容易に変更できるように、3つの接点を有し
ている。記憶内連チャン率設定装置326の記憶内連チ
ャン設定スイッチの接点はホールの係員によって操作可
能であり、その設定値は役物制御回路盤107の表面側
に配置された設定表示器137に表示されるが、設定後
一定時間が経過すると、消えて外部から目視できないよ
うに、機密が保たれている。設定表示器は137は、例
えば7セグメントの小型のLEDからなり、記憶内連チ
ャンの発生率の設定値を表示する。
【0045】セミ連チャン率設定装置327のセミ連チ
ャン設定スイッチは、例えばセミ連チャン(すなわち、
大当り終了後の始動回数が30回以内での連チャン)の
発生率を1/50、1/100、1/150の3段階に
外部から容易に変更できるように、3つの接点を有して
いるが、これは機械的にセミ連チャン率を変更する場合
の例である。セミ連チャン率設定装置327のセミ連チ
ャン設定スイッチの接点はホールの係員によって操作可
能であり、その設定値は役物制御回路盤107の表面側
に配置された設定表示器138に表示されるが、設定後
一定時間が経過すると、消えて外部から目視できないよ
うに、機密が保たれている。設定表示器は138は、例
えば7セグメントの小型のLEDからなり、セミ連チャ
ンの発生率の設定値を表示する。リーチ発生率設定装置
328のリーチ発生設定スイッチは、例えばリーチ発生
率を1/7、1/15、1/30の3段階に外部から容
易に変更できるように、3つの接点を有している。リー
チ発生率設定装置328のリーチ発生設定スイッチの接
点はホールの係員によって操作可能であり、その設定値
は役物制御回路盤107の表面側に配置された設定表示
器139に表示されるが、設定後一定時間が経過する
と、消えて外部から目視できないように、機密が保たれ
ている。設定表示器139は、例えば7セグメントの小
型のLEDからなり、リーチの発生率の設定値を表示す
る。なお、特別図柄表示装置63の大当り確率(あるい
は普図当り確率)、確率変動図柄の出現率、記憶内連チ
ャン確率、セミ連チャン確率、リーチの発生率の変更
は、上記のような3段階に限らず、他の変更内容にして
もよい。
【0046】取り付けアダプタ108は役物制御回路盤
107が図4に示すものに比べて大型化した際に、大型
の役物制御回路盤を基枠体120に容易に取り付けるこ
とができるように、役物制御回路盤を取り付ける支持部
材となるもので、基枠体120に固定されている。発射
回路盤109は玉の発射に必要な各種制御を行うもの
で、所定のケースに発射制御回路の基盤が収納されてい
る。スピーカ112は遊技に必要な効果音(例えば、玉
の排出に伴う効果音)を報知するもので、玉排出数、賞
態様および玉の貸出しに応じて各種の音を発生して遊技
者に知らせるここで、制御回路盤とは、制御回路の基盤
(すなわち、制御回路の機能を実現するボード)と、こ
の基盤を収納している箱型に形成された金属製あるいは
樹脂製のシャーシ箱とを一体として含む概念として用い
ている。
【0047】玉寄せ部材106の後面側には玉寄せカバ
ー本体106Hが設けられており、この玉寄せカバー本
体106Hには玉寄せカバー(図示略)が着脱可能に固
定されるようになっている。玉寄せカバーは基枠体12
0の中央に大きく開口した中央開口部を塞ぐもので、こ
の中央開口部は役物装置(すなわち、特別図柄表示装置
63)の取り付けのための空間となっている。なお、玉
寄せカバーの後方は膨出形成されており、排出制御回路
盤105や役物制御回路盤107の後面に比べて大きく
後方に突き出たような構造になっている。そして、玉寄
せカバーによって中央開口部を塞ぐことにより、貯留タ
ンク101などから落下した玉が遊技盤13の裏面側に
衝突しないようになっている。
【0048】次に、遊技盤13側の情報を外部に伝達す
る遊技盤側外部情報出力端子について説明する。遊技盤
13はベニアを素材として矩形に形成され、この遊技盤
13の裏側に前述した玉寄せ部材106がビスなどの固
定手段によって固定されている。玉寄せ部材106は透
明の樹脂製(例えば、ABS樹脂)で、遊技盤13の各
入賞口に入ったセーフ玉を寄せて集める機能を有してい
る。玉寄せ部材106の下方には遊技盤情報基盤141
が配置されており、遊技盤情報基盤141は遊技盤13
における各種電気部品(例えば、ランプ、ソレノイド、
LED、モータ、センサ)と役物制御回路盤107を接
続する配線を途中で一旦中継する機能を有している。
【0049】また、遊技盤情報基盤141には遊技盤用
外部情報出力端子141aが設けられており、遊技盤用
外部情報出力端子141aは遊技盤13における各種情
報、例えば役物装置に関する情報で、大当りに関する各
種情報、ラッキーNO.、確率設定値、始動口入賞数、
役物の回転数、大当り時のサイクルの継続回数、不正情
報(入賞による不正あるいはコネクタの抜けなど)をホ
ールの管理装置に出力する際の配線の中継を行うもので
ある。始動口入賞数はベース管理用に用いられたりす
る。なお、パチンコ装置1が2種に属する場合、1回開
き、2回開きの始動口に分けて入賞数情報を出力する。
【0050】ラッキーナンバー設定装置111は特図に
おけるラッキーナンバーおよびアンラッキーナンバーの
設定および発生率の調整を行うものである。ラッキーナ
ンバー設定装置111は、例えばラッキーナンバーの個
数を表示する7セグメントのLED、ラッキーナンバー
を表示する7セグメントのLED(各表示内容は一定時
間後に消える)を有し、所定のインクリメントスイッチ
を操作することにより、ラッキーナンバーを変更し、セ
ットスイッチで、ラッキーナンバーをセットできるよう
になっている。また、アンラッキーナンバーについても
同様にしてセットする。なお、ラッキーナンバーの発生
率を調整する発生率調整スイッチを設けてもよい。ま
た、本実施例では連続大当り状態判定手段のみがアダプ
タ150としてパチンコ装置1に配置されており、アダ
プタ150は枠用中継基盤(外部端子基盤)103の下
方で玉排出装置104の表面側に設けられている。アダ
プタ150には遊技盤情報基盤141の遊技盤用外部情
報出力端子141aから配線151を介して遊技盤13
における各種情報、例えば役物装置に関する情報で、大
当りに関する各種情報(ただし、連チャン大当り情報は
除く。連チャン大当り情報は後述のアダプタ回路150
Aで演算処理する)、ラッキーNO.、確率設定値、始
動口入賞数(始動信号等)、役物の回転数、大当り時の
サイクルの継続回数、不正情報(入賞による不正あるい
はコネクタの抜けなど)が伝送されており、アダプタ1
50はこれらの情報をホールの管理装置に出力する際の
配線の中継を行うとともに、この場合、特に入力される
信号に基づいて連チャン大当り状態を判定し、その判定
情報や連チャンの計数、演算結果を後述の管理装置35
0(図6参照)に出力する。なお、連チャン大当り状態
の判定や判定結果に基づく連チャンの計数、演算処理は
アダプタ150内部のアダプタ回路150A(図6参
照)によって行う。
【0051】アダプタ150は図5に拡大図を示すよう
に、表面側にコネクタ161〜168を有し、内部に連
チャン大当り状態の判定や判定結果に基づく連チャンの
計数、演算処理を行うアダプタ回路150Aを有してい
る。コネクタ161は配線151を介して遊技盤情報基
盤141の遊技盤用外部情報出力端子141aに接続さ
れ、遊技機側からの情報を入力するようになっている。
一方、アダプタ150の情報はコネクタ162から配線
(図示略)を介して管理装置に出力される。すなわち、
コネクタ161は情報の入力用、コネクタ162は情報
の出力用として用いられる。コネクタ163、コネクタ
164は7セグメントのLED用で、後述の島設備50
0の連チャン表示装置620a、620b、・・・に対
して連チャン回数、大当り保証回数等の表示信号を送る
際の中継を行う。また、コネクタ165〜168は連チ
ャンの計数、演算結果を遊技機の各種表示器(ランプ
類)や呼び出しランプ、島設備500のランプ等に連チ
ャン表示信号として出力する際の中継を行う。このよう
に本実施例では、連チャン大当り状態の発生がアダプタ
150の装着という簡単な構成で判定される。そして、
アダプタ150の出力を利用することにより、連チャン
大当り情報を利用したデータ収集が簡単に行われる。特
に、アダプタ150を装着すれば連続大当り状態を判定
できかるから、既設の遊技機であっても遊技盤用外部情
報出力端子141aから必要な信号を取り出すことで、
簡単に連続大当り状態判定手段の機能を実現できるとい
う利点がある。なお、上記は連続大当り状態判定手段を
アダプタ150で構成した例であるが、連続大当り状態
の判定(すなわち、連チャン大当りの判定)はアダプタ
150で行う例に限らす、例えば役物制御回路盤107
によって判定を行うようにしてもよい。その場合、後述
の役物用CPU301で連続大当り状態の判定が行われ
る。
【0052】ここで、連続大当り状態判定手段の配置例
としては、以下の態様が考えられる。 A.連続大当り状態判定手段を遊技機自体の役物制御回
路盤107で実現する。 B.連続大当り状態判定手段を遊技機に装着したアダプ
タで実現する。 C.連続大当り状態判定手段を管理装置で実現する。 D.その他、アダプタを島設備等の遊技機以外の箇所に
配置して連続大当り状態判定手段の機能を実現してもよ
い。なお、連続大当り状態判定手段のみをアダプタとし
て遊技機に配置するという本発明の適用は、第1種に属
する遊技機に限らず、第2種、第3種に属する遊技機あ
るいは他のゲーム内容の遊技機であってもよいのは、勿
論である。
【0053】制御系の構成 次に、図6はパチンコ装置1における制御系のブロック
図である。図6において、この制御系は大きく分ける
と、パチンコ遊技等に必要な制御を行う役物用CPU
(以下、単にCPUという)301と、制御プログラム
等を格納しているROM302と、ワークエリアの設定
や制御に必要なデータの一時記憶等を行うRAM303
と、必要なデータ等を記憶し、電源がオフしても記憶を
継続させる不揮発性のEEPROM304と、水晶の発
振周波数を分周してCPU301の基本クロックを得る
分周回路305と、CPU301等に必要な電源を供給
する電源回路306と、各種情報信号を受け入れるロー
パスフィルタ307と、ローパスフィルタ307からの
信号をバス308を介してCPU301に出力するバッ
ファゲート309と、CPU301からの信号をバス3
08を介して受ける出力ポート310と、出力ポート3
10を介して入力される制御信号をドライブして各種駆
動信号を生成して各表示器等に出力するドライバ311
と、遊技に必要な効果音を生成する(あるいは音声合成
を行ってもよい)サウンドジェネレータ312と、サウ
ンドジェネレータ312からの音声信号を増幅するアン
プ313とによって構成される。
【0054】CPU301を含む上記各回路は、パチン
コ装置1の裏側の所定位置に配置したマイクロコンピュ
ータを含む役物制御回路盤107というボードユニット
によって実現されている。そして、マイクロコンピュー
タのボードユニットは玉貸機、島設備、遊技店の管理装
置等との間で制御信号やデータの授受が行われるように
なっている。サウンドジェネレータ312は遊技に必要
な効果音を生成し、生成された効果音はアンプ313に
より増幅されてスピーカ112から放音される。なお、
サウンドジェネレータ312の他に、例えば音声合成I
Cを設け、遊技に必要な音声合成(例えば、リーチ時や
大当り時に遊技者への期待感を高める音声、“ヤッタ
”、“リーチだ”)を行うようにしてもよい。
【0055】ローパスフィルタ307には始動スイッチ
321、カウントスイッチ322、継続スイッチ(V入
賞検出スイッチ)323、確率設定装置324、停止図
柄出現率制御装置325、記憶内連チャン率制御装置3
26、セミ連チャン率設定装置327およびリーチ発生
率設定装置328からの信号が入力されている。なお、
ローパスフィルタ307からCPU301に取り込まれ
る信号については、CPU301でソフト的に2回読み
込む処理を行うことにより、ノイズの時定数等を考慮
し、チャタリング防止を図っている。始動スイッチ32
1は普通電動始動口(始動入賞口)64に玉が入賞した
ことを検出する。カウントスイッチ322は変動入賞装
置65がオープンしたとき、この変動入賞装置65内に
入賞した玉を検出する。継続スイッチ323は大入賞口
としての変動入賞装置65に配置され、いわゆるV入賞
口に玉が入賞したことを検出する。なお、上記各検出ス
イッチは近接スイッチからなり、玉の通過に伴う磁力の
変化に基づいて玉を検出する。始動スイッチ(特定遊技
状態検出手段)321は始動入賞を検出するものである
が、この始動入賞状態は特定遊技状態を検出することに
相当し、特別図柄表示装置63での可変表示を開始でき
る特定遊技状態になったことを意味する。特定遊技状態
としては、始動スイッチ321による検出の例に限ら
ず、例えば普図ゲート67、68を玉が通過したときに
特別図柄表示装置63での可変表示を開始できる特定遊
技状態になったとしてもよく、その場合には普図ゲート
67、68が特定遊技状態検出手段に対応する。
【0056】ここで、確率設定装置324における大当
り確率の設定内容は、例えば次の通りである。 大当り確率:設定3…………1/200 大当り確率:設定2…………1/210 大当り確率:設定1…………1/220 なお、普図当り確率を設定する場合には、例えばその設
定内容は次のような値にする。 普図当り確率:設定3…………1/5 普図当り確率:設定2…………1/10 普図当り確率:設定1…………1/20 停止図柄出現率設定装置325における確率変動図柄の
出現率の設定内容は、例えば次の通りである。 確率変動図柄出現率:設定3…………5/15 確率変動図柄出現率:設定2…………3/15 確率変動図柄出現率:設定1…………1/20 確率変動図柄としては、例えば「777」、「55
5」、「333」があり、これらの図柄が出現すると、
次回の大当り確率が変動してアップする。確率変動図柄
の通常の出現率は1/15である(特図の図柄が15種
類あるから)。したがって、[設定1]では、通常時よ
りも確率変動図柄出現率が意図的に低くなるような値に
なる。なお、確率変動図柄の出現率は上記例に限らず、
例えば[設定3]〜[設定1]をそれぞれ30%、20
%、10%というように[%]を単位として設定しても
よい。
【0057】記憶内連チャン率設定装置326における
記憶内連チャン率の設定内容は、例えば次の通りであ
る。 記憶内連チャン率:設定3…………1/10 記憶内連チャン率:設定2…………1/20 記憶内連チャン率:設定1…………1/40 セミ連チャン率設定装置327におけるセミ連チャン率
の設定内容は、例えば次の通りである。 セミ連チャン率:設定3…………1/50 セミ連チャン率:設定2…………1/100 セミ連チャン率:設定1…………1/150 また、時間帯によるセミ連チャン率(つまりセミ連チャ
ンの発生率の分布状態)の設定内容は、例えば次の通り
である。 時間帯連チャン率:設定1…………朝:[高]、昼:
[中]、夜:[低] 時間帯連チャン率:設定2…………朝:[低]、昼:
[中]、夜:[高] 時間帯連チャン率:設定3…………朝:[高]、昼:
[低]、夜:[高] 時間帯連チャン率:設定4…………朝:[中]、昼:
[中]、夜:[中] ここで、朝とは開店開始(例えば、午前10時)から午
後12時まで、昼とは午後12時から夕方5時まで、夜
とは夕方5時から閉店(例えば、午後11時)までのこ
とである。なお、各時間は、この例に限らず、他の時間
であってもよい。また、[高]、[中]、[低]とは、
連チャン率のことでその内容は例えば次の通りである。 [高]:セミ連チャン率=50% [中]:セミ連チャン率=30% [低]:セミ連チャン率=10% なお、各連チャン率の設定内容は、この例に限らず、他
の内容であってもよい。また、記憶内連チャンについて
も上記のような時間帯連チャン率を設定してもよい。リ
ーチ発生率設定装置328におけるリーチ発生率の設定
内容は、例えば次の通りである。 リーチ発生率:設定3…………1/30 リーチ発生率:設定2…………1/15 リーチ発生率:設定1…………1/7 リーチ発生率の通常値は1/15である(特図の図柄が
15種類あるから)。したがって、[設定1]では、通
常時よりもリーチ発生率が意図的に高くなり、一方、
[設定3]では、通常時よりもリーチ発生率が意図的に
低くなる。リーチ発生率の設定内容は上記例に限らず、
他の値に設定してもよい。なお、上記の各設定率はホー
ルの管理室に配置されている後述の管理装置350によ
っても設定可能であり、その場合、管理装置350にお
ける選択指令信号発生回路からの選択指令信号に基づい
て各確率が遠隔的に設定される。各確率の設定内容は、
上記と同様である。なお、各確率の設定内容は上記例に
限らず、他の設定内容であってもよいのはもちろんであ
る。
【0058】ドライバ311からは変動入賞装置65の
大入賞口ソレノイド、特別図柄表示装置63、特図スイ
ッチ記憶表示器66、連チャン表示装置330、遊技盤
13の各種ランプ・LED331、連チャン有効期間表
示装置371および連チャン期待度表示装置372に制
御信号が出力される。変動入賞装置65の大入賞口ソレ
ノイドは変動入賞装置(アタッカー)65をオープンさ
せるもので、特別図柄表示装置63が大当り状態になる
と、1サイルク目以後はV入賞を条件に各サイクルで一
定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞口ソレノイドが励
磁されてアタッカー65が開く。また、ドライバ311
からの制御信号は特別図柄表示装置63のソレノイド等
に出力されることにより、役物装置について必要な駆動
が行われる。
【0059】連チャン表示装置330は連チャン大当り
に関する情報を表示するもので、連チャン大当り時に点
灯する連チャン大当り表示器42、連チャン回数と大当
りの保証回数を表示する連チャン回数表示器47、連チ
ャン大当り時に点灯する連チャン大当り表示器84が含
まれる。報知用の各種のランプ・LED331として
は、遊技盤13における普図確率アップ表示器81、特
図確率アップ表示器82、ラッキーNO.大当り表示器
83、大当り表示器85、リーチ表示器86、サイドラ
ンプ88a、88b、装飾ランプ89a、89b等があ
り、ゲーム内容に応じて適当に点灯あるいは点滅する。
連チャン有効期間表示装置(特別始動遊技回数表示手
段)371は大当り状態終了後、所定の始動回数内で大
当り状態の発生を高確率状態で決定する特別始動遊技の
回数、すなわち連チャンが高確率で発生する連チャンの
有効期間(この有効期間は、大当り発生確率が高確率に
変動されている間に実行された特別始動遊技の回数が所
定回数となった場合に、大当り発生確率を通常確率に復
帰させる場合の確率変動期間に相当)を表示するもの
で、本実施例では、前述した連チャン期待始動回数表示
器93が連チャン有効期間表示装置371の具体例とし
て実現されている。また、連チャン期待度表示装置(連
続大当り状態期待度表示手段)372は大当りの発生確
率が高確率に変動した場合に、その連チャン発生の期待
度を表示するもので、本実施例では、前述した連チャン
期待度表示器91、92が連チャン期待度表示装置37
2の具体例として実現されている。なお、連チャン有効
期間表示装置371および連チャン期待度表示装置37
2の態様は上記連チャン期待始動回数表示器93や連チ
ャン期待度表示器91、92のような例に限らず、他の
実施態様で実現してもよい。
【0060】前述したCPU301等に必要な電源を供
給している電源回路306の出力は停電検出回路341
に入力されており、停電検出回路341は電源回路30
6の供給する電圧が規定値以下に低下したことを検出
し、その検出結果をCPU301に出力する。規定値と
しては、例えば不揮発性のEEPROM304がデータ
を書き込むのに支障のない値に設定される。そして、停
電検出回路341により電源回路306の供給電圧が規
定値以下に低下したことが検出されると、CPU301
はRAM303等のデータを素速くEEPROM304
に書き込み、電圧低下(極端には停電あるいは閉店時の
電源オフ)に備えてデータを保存することが行われる。
【0061】これにより、次回の電源復帰時(あるいは
開店時)にはEEPROM304から必要なデータを読
み出してRAM303等に格納することが行われ、電圧
低下に対する信頼性が確保される。これにより、特に大
当り確率、停止図柄出現率、記憶内連チャン発生確率、
セミ連チャン発生確率、リーチ発生率(あるいはラッキ
ーナンバー、アンラッキーナンバーの決定やその発生率
の設定値を含めてもよい)等の設定値を保護することが
できる。また、通常の閉店時にパチンコ機2の電源をオ
フしても、大当り確率、停止図柄出現率、記憶内連チャ
ン発生確率、セミ連チャン発生確率、リーチ発生率の設
定値がEEPROM304に書き込まれるから、係員が
毎日設定値をセットする必要がなく、作業性が向上す
る。上記CPU301、ROM302、RAM303、
EEPROM304は全体として遊技制御手段400を
構成し、後述のプログラムを実行することにより大当り
状態発生手段、大当り発生確率変動手段、特別始動遊技
回数決定手段、減算手段、大当り発生確率復帰手段とし
ての機能を実現する。大当り発生確率変動手段は所定の
大当り状態が終了してから所定条件が成立す るまで、大
当り発生確率を通常よりも高い確率に変動させる制御を
行う。特別始動遊技回数決定手段は、大当り発生確率復
帰手段が大当り発生確率を通常確率に復帰させることと
なる特別始動遊技の回数を決定する制御を行う。減算手
段は、特別始動遊技の1遊技終了毎に、大当り発生確率
復帰手段が大当り発生確率を通常確率に復帰させるまで
の特別始動遊技の残り回数を1宛減算する制御を行う。
大当り発生確率復帰手段は、大当り発生確率が高確率に
変動されている間に実行された特別始動遊技の回数が所
定回数となった場合に、大当り発生確率を通常確率に復
帰させる制御を行う。
【0062】また、CPU301は遊技盤情報基盤14
1の遊技盤用外部情報出力端子141aを介してホール
の管理装置(集中管理装置)350との間でデータの授
受を行うことができるようになっている。管理装置35
0はホールに設置された多数のパチンコ装置および島設
備等から必要なデータを収集してデータの管理を行うも
のである。また、遊技盤情報基盤141の遊技盤用外部
情報出力端子141aと管理装置350との間にはアダ
プタ150のアダプタ回路150Aが配設されており、
アダプタ回路150Aは遊技盤用外部情報出力端子14
1aを介して入力される遊技機からの信号に基づいて連
チャン大当り状態を判定するとともに、その判定結果に
基づいて連チャンの計数を行ったり、連チャンの演算処
理を行い、判定結果や演算結果を管理装置350に出力
する。管理装置350は管理コンピュータ360を備え
ており、管理コンピュータ360はディスプレイ36
1、プリンタ362、店内放送装置363、端末装置
(例えば、キーボード)364、データ記憶装置365
等を有している。
【0063】管理コンピュータ360はホールに設置さ
れた多数のパチンコ装置および島設備等から必要なデー
タを収集して連続大当りの発生状態に対応させて所定の
方式でデータを整理し、整理したデータをディスプレイ
361に表示させたり(例えば、連チャンの多い台番号
順、連チャン率の高い台番号順に表示させたり)、各パ
チンコ装置の動作状態を管理したり、必要なデータの演
算処理を行うとともに、各パチンコ装置の遊技状態デー
タを演算処理し、処理した遊技状態データを遊技者に公
開可能なように所定の情報開示手段に送信したりする。
また、管理コンピュータ360は端末装置364を使用
して大当り確率、停止図柄出現率、記憶内連チャン発生
確率、セミ連チャン発生確率、リーチ発生率の各設定、
連チャン条件の設定等(詳細は後述のフローチャートで
述べる)を行う。ホールの管理室側から上記各確率の設
定等を遠隔的に行うことにより、作業性の向上が図られ
る。なお、上記各確率の設定等は各台毎にきめ細かく行
うことができるが、島単位で行うようにすることも可能
である。また、端末装置364を操作することにより、
遊技種類別、機種別、島単位別、製造メーカー別に連チ
ャン大当りデータを収集し、管理コンピュータ360の
ディスプレイ361表示させることができるようになっ
ている。店内放送装置363は管理コンピュータ360
からの信号に基づいて連チャン大当りの情報を店内放送
する。この場合、各遊技機には各々台番号が決められて
おり、店内放送装置363は連チャン大当りの発生した
遊技機の台番号を放送したり、連チャン大当りの連続し
た回数(連チャン回数)を放送する。データ記憶装置3
65は毎日のデータを記憶しており、管理コンピュータ
360はデータ記憶装置365に記憶されたデータに基
づいて過去の遊技状態データを作成し、必要に応じて過
去の遊技状態データを呼び出したり、島設備500に各
台が設置されてからのトータルの稼働データを処理した
りすることができるようになっている。
【0064】図7はホールの管理装置350と島設備等
の関係を示すシステム図である。図7において、管理装
置350はホールの管理室に設置され、管理コンピュー
タ360により島設備500に配置された多数のパチン
コ装置501、502・・・を集中的に管理する。管理
コンピュータ360はディスプレイ361、プリンタ3
62、店内放送装置363、端末装置364、データ記
憶装置365等に接続されている。店内放送装置363
はアンプを有する他に、図示はしていないが、店内の所
定箇所にスピーカーを有し、アンプからの出力信号に基
づいて連チャン大当り情報を放送する。管理装置350
は伝送路610を介して遊技店内の島設備500、カー
ド発行機611およびジェットカウンタ612に接続さ
れ、相互に必要なデータの授受が行われるようになって
いる。カード発行機611は前述したプリペイドカード
を発行するものである。ジェットカウンタ612は遊技
者が獲得した球を持ち込んで投入することにより、球数
を自動的にカウントし、例えばカードに球数を記入して
出力するものである。島設備500には各パチンコ装置
501、502・・・の上側に対応する位置に連チャン
表示装置620a、620b・・・が配置されている。
連チャン表示装置620a、620b・・・は、例えば
7セグメントの2桁の大型のLEDからなり、連チャン
回数、大当り保証回数等を表示可能になっている。この
場合、連チャン表示装置620a、620b・・・には
各パチンコ装置501、502・・・の遊技盤用外部出
力端子141aを介して連チャン情報信号が与えられ、
連チャン情報を表示する。
【0065】次に、パチンコ装置1の遊技制御について
説明する。パチンコ装置1の遊技制御はCPU301を
初めとする制御回路によって行われ、その各種制御の手
順は図8以降の図で示される。CPU301による制御
は、パチンコ装置1の電源の投入と同時に開始され、電
源が投入されている限り繰り返してその処理が実行され
るメインルーチンと、その他の各サブルーチンがある。
【0066】メインルーチン 最初に、メインルーチン(いわゆるゼネラルフロー)に
ついて図8を参照して説明する。このルーチンは、前述
したようにパチンコ装置1の電源の投入後、繰り返して
行われ、具体的には後述のリセット待ち処理で2ms毎
にハード的に割込みがかかって繰り返される。メインル
ーチンが起動すると、まずステップS10で電源投入か
否かを判別する。また、このステップではRAM303
の状態をチェックする。そして、初回の電源投入時であ
れば、ステップS12に分岐し、ステップS12〜ステ
ップS19で大当り確率等の各設定処理を順次実行す
る。具体的には、まずステップS12で停止図柄出現率
の設定を行う。これにより、確率変動図柄(例えば、
「777」、「555」、「333」)の出現率が設定
3(出現率:5/15)、設定2(出現率:3/1
5)、設定1(出現率:1/20)の何れかに設定され
る。次いで、ステップS14で大当り確率の設定を行
う。これにより、大当り確率が設定3(大当り確率:1
/200)、設定2(大当り確率:1/210)、設定
1(大当り確率:1/220)の何れかに設定される。
なお、普図当り確率を設定可能な機種であれば、このス
テップS14で普図当り確率を設定してもよい。
【0067】次いで、ステップS16で記憶内連チャン
率の設定を行う。これにより、記憶内連チャン率が設定
3(記憶内連チャン率:1/10)、設定2(記憶内連
チャン率:1/20)、設定1(記憶内連チャン率:1
/40)の何れかに設定される。なお、記憶内連チャン
について時間帯連チャン率の設定を行ってもよい。次い
で、ステップS18でセミ連チャン率の設定を行う。こ
れにより、セミ連チャン率が設定3(セミ連チャン率:
1/50)、設定2(セミ連チャン率:1/100)、
設定1(セミ連チャン率:1/150)の何れかに設定
される。また、このとき時間帯による設定も行われる。
例えば、セミ連チャンの時間帯連チャン率が設定1
朝:[高]、昼:[中]、夜:[低])、設定2
(朝:[低]、昼:[中]、夜:[高])、設定3
(朝:[高]、昼:[低]、夜:[高])、設定4
(朝:[中]、昼:[中]、夜:[中])の何れかに設
定される。次いで、ステップS19でリーチ発生率の設
定を行う。これにより、リーチ発生率が設定3(リーチ
発生率:1/30)、設定2(リーチ発生率:1/1
5)、設定1(リーチ発生率:1/7)の何れかに設定
される。
【0068】このようにして、パチンコ装置1側で各確
率の設定が行われる。また、連チャン大当りの発生率が
記憶内連チャンとセミ連チャンとに分けて細かく設定さ
れ、さらに、セミ連チャンについては時間帯による連チ
ャン率の設定も行われる。なお、各確率の設定に変更が
なければ、これらのステップS12〜ステップS19を
スルーする。また、これらのステップS12〜ステップ
S19でバックアップデータを復帰させる処理を行って
もよい。例えば、EEPROM304に格納しておいた
バックアップデータを読み出してRAM303等に復帰
させる。これは、各設定値をEEPROM304に格納
してバックアップデータとして保存するものである。こ
れにより、停電時のバックアップや閉店の際の電源オフ
時のバックアップが行われる。ステップS19を経る
と、リセット待ちとなる。
【0069】一方、ステップS10で初回の電源投入時
でなければ、すなわち2回目以降のルーチンでは既に電
源を投入した後であるから、今度はNOに分岐し、ステ
ップS20でスイッチ入力処理(詳細は後述のサブルー
チン参照)を行う。これは、始動入賞に伴って必要な処
理を行うものである。次いで、ステップS22で処理N
O.による分岐判断を行う。分岐先としては、ステップ
S24の普段処理、ステップS26の図柄変動処理、ス
テップS28の大当り処理、ステップS30の外れ処理
がある。各分岐先の詳細な処理内容はサブルーチンで後
述する。普段処理は特別図柄表示装置63の図柄が変動
を開始する前のゲーム状態で、停止図柄の乱数を変化さ
せて停止図柄をアトランダムに選択するものである。図
柄変動処理は特別図柄表示装置63の図柄を変動させる
ものである。大当り処理は大当りの発生に伴って必要な
処理を行うものである。外れ処理は特別図柄表示装置6
3の図柄変動の結果、外れとなった場合の処理をするも
のである。
【0070】上記分岐処理を経ると、続くステップS3
2で連チャン判定処理(詳細は後述のサブルーチン参
照)を行う。これは、連チャンの発生状況別に細かく連
チャンを判定するものである。次いで、ステップS34
で停止図柄作成処理(詳細は後述のサブルーチン参照)
を行う。これは、各大当り図柄が発生する割合を停止図
柄出現率の設定値に応じて決定し、その決定に従って特
図の停止図柄(外れ図柄あるいは大当り図柄)を作成す
るものである。次いで、ステップS36で外部情報処理
(詳細は後述のサブルーチン参照)を行う。これは、ホ
ールの管理装置350に対して必要な情報を出力するも
のである。次いで、ステップS38で乱数更新処理(詳
細は後述のサブルーチン参照)を行う。これは、大当り
を決める特図の乱数、連チャンを決める乱数等を更新す
るものである。なお、ラッキーナンバー(ラッキー図
柄)を決める停止図柄用乱数を更新するようにしてもよ
い。
【0071】次いで、ステップS40で連チャンモード
中であるか否かを判別する。連チャンモードには連チャ
ンモード1と、連チャンモード2とがあり、連チャンモ
ード1とは記憶内連チャンモードのことで、大当り終了
後に4個の始動記憶内の始動動作中に大当りが連チャン
しやすい状態(大当り状態の終了後、大当り発生確率が
通常よりも高い確率に変動されている状態)になること
をいい、連チャンモード2とはセミ連チャンモードのこ
とで、大当り終了後の所定始動回数(例えば、30回あ
るいは50回等)の範囲内に大当りが連チャンしやすい
状態(大当り状態の終了後、大当り発生確率が通常より
も高い確率に変動されている状態)になることをいう。
連チャンモード中であるときは、ステップS42に進ん
で連チャン期待度表示を行う。これは、各連チャンモー
ド(すなわち、連チャンモード1および連チャンモード
2)の乱数値(詳細は後述)による分岐に基づき期待度
表示を変化させるもので、表示は連チャン期待度表示器
91、92および連チャン期待始動回数表示器93によ
って行われる。すなわち、連チャン期待度表示器91で
記憶内連チャンの発生期待度を表示し、連チャン期待度
表示器92でセミ連チャンの発生期待度を表示する。ま
た、連チャン期待始動回数表示器93により連チャンモ
ード2(セミ連チャンモード)の有効期間の表示を行
い、例えば大当り状態の終了後に始動回数30回以内で
連チャンが発生するモードの場合には、最初は連チャン
期待始動回数表示器93に[30]を表示し、以後、始
動遊技を1回行う毎に[1]ずつ減算していき、始動遊
技を30回行うと、連チャン期待始動回数表示器93に
[0]を表示する。一方、ステップS40で連チャンモ
ード中でなければ、リセット待ちになる。また、ステッ
プS42を経た場合にも、その後、リセット待ちにな
り、例えば2ms毎のハード割込によりメインルーチン
が繰り返される。
【0072】スイッチ入力処理 図9は上述のメインルーチンにおけるステップS20の
スイッチ入力処理のサブルーチンを示すフローチャート
である。このサブルーチンが開始されると、まずステッ
プS60でスイッチ入賞(すなわち、始動入賞)がある
か否かを判別する。スイッチ入賞とは始動入賞のこと
で、詳しくは普通電動始動口64への入賞をいう。ただ
し、全てのスイッチ入賞が特図の変動を開始できるよう
な有効な状態になるものではない。スイッチ入賞がなけ
れば今回のルーチンを終了してメインルーチンにリター
ンする。スイッチ入賞があると、ステップS62に進ん
で始動記憶が満タンであるか否かを判別する。始動記憶
は4個を最大限度としてその範囲内で行われるから、始
動記憶が満タンとは、始動記憶が4個で一杯になってい
る状態をいう。
【0073】始動記憶が満タンのときは、新たにスイッ
チ入賞があっても特図の変動を開始できるような有効な
状態(すなわち、始動遊技状態)になるものではなく、
メインルーチンにリターンする。一方、始動記憶が満タ
ンでなければステップS64に進んで始動記憶を[+
1]だけインクリメントする。これにより、特図スイッ
チ記憶表示器66の点灯数が1つだけ多くなり、遊技者
に新たにスイッチ入賞があって記憶されたことが報知さ
れる。次いで、ステップS66で大当り乱数を抽出して
今回のルーチンを終了し、メインルーチンにリターンす
る。このように、いわゆる入賞フェッチによって大当り
乱数の抽出が行われる。
【0074】普段処理 図10はメインルーチンにおけるステップS24の普段
処理のサブルーチンを示すフローチャートである。この
サブルーチンが開始されると、まずステップS100で
始動記憶があるか否かを判別する。始動記憶とは、普通
電動始動口64への入賞があって、その入賞状態が記憶
され、特図の変動を開始できるような有効な状態(すな
わち、始動遊技状態)になるものをいう。始動記憶がな
ければ今回のルーチンを終了してメインルーチンにリタ
ーンする。一方、始動記憶があるときは、ステップS1
02に進んで始動記憶を[1]だけデクリメントする。
これにより、特図スイッチ記憶表示器66の点灯数が1
つだけ少なくなり、遊技者に対して始動記憶に伴う特図
の変動開始があって記憶数が減ったことが報知される。
次いで、ステップS120で連チャンモード2(セミ連
チャンモード)中であるか否かを判別する。連チャンモ
ード2中のときはステップS122に進んで連チャンモ
ード2の有効始動回数を[1]だけデクリメント(減
算)する。大当り状態の終了後に始動回数30回以内で
連チャンが発生しやすいような連チャンモード2の場合
には、最初は連チャンモード2の有効始動回数が[3
0]で連チャン期待始動回数表示器93には[30]が
表示されている。このとき、ステップS122の処理を
行うことにより、当初は[30−1]の演算が実行さ
れ、以後、ステップS122を経る毎に(すなわち、始
動遊技を1回行う毎に)連チャンモード2の有効始動回
数が[1]ずつ減算されていく。次いで、ステップS1
24で有効始動回数が[0]になったか否かを判別し、
有効始動回数=[0]でなければステップS104に進
み、有効始動回数=[0]になると、ステップS126
に分岐して連チャンモード2を終了し、その後、ステッ
プS104に進む。したがって、結局、始動遊技を30
回行うことにより、連チャン期待始動回数表示器93に
[0]が表示される。これにより、遊技者は大当り状態
の終了後に始動回数30回以内で連チャンが発生しやす
い連チャンモード2に突入した場合には、その始動遊技
の残り回数を目で認識することができ、連チャン大当り
の期待感が高まり遊技に面白みを出すことができる。
【0075】ステップS104では大当り確率の変動中
であるか否かを判別する。大当り確率が変動してアップ
中であるときはステップS106で確率アップ中の乱数
判定値を選択する。ここで、大当り確率の変動は特別図
柄表示装置63を用いて行われる。例えば、特別図柄表
示装置63が特定の図柄(例えば、「777」)になる
と、その後の大当り確率が変動(アップ)する。なお、
大当り確率の変動は特別図柄表示装置63を用いる例に
限らず、例えば遊技盤13に1桁の数字を表示可能な確
率変動決定表示器等を備え、この確率変動決定表示器に
より別遊技を行って決定するようにしてもよい。その場
合、例えば特別図柄表示装置63が大当り図柄になると
同時に確率変動決定表示器が図柄回転を開始し、特定の
数字(例えば、「7」、「3」)で停止すると、大当り
確率の変動(ここではアップ)を決定する。また、特定
の数字以外(例えば、「0」)で停止すると、大当り確
率は変動しないようにする。ステップS106で確率ア
ップ中の乱数判定値を選択することにより、次回に大当
りする確率が高くなる。一方、大当り確率が変動中でな
いときにはステップS108で通常遊技中の乱数判定値
を選択する。これにより、次回に大当りする確率は以前
と同様である。
【0076】ステップS106あるいはステップS10
8を経ると、ステップS110に進んで記憶内連チャン
処理(詳細は後述のサブルーチン参照)を行う。これ
は、始動記憶内での遊技中に連チャンモード1の抽出乱
数値に応じて大当り判定値の数を変える(すなわち、記
憶内連チャンの発生率を変える)処理を行うものであ
る。次いで、ステップS112で抽出した乱数値が当り
値であるか否かを判別する。当り値(大当り)であると
きにはステップS114に進んで大当り図柄を選択す
る。次いで、ステップS116に進んで図柄変動処理に
処理を変更し、メインルーチンにリターンする。これに
より、大当り図柄で停止するように図柄変動が開始され
る。大当り図柄には、通常の図柄の他に、例えばラッキ
ーナンバーあるいはアンラッキーナンバーの図柄を設け
てもよい。
【0077】一方、上記ステップS112で抽出した乱
数値が当り値でなければ、ステップS118に分岐して
外れ図柄を選択し、その後、ステップS116に進んで
図柄変動処理を行う。これにより、外れ図柄で停止する
ように図柄変動が開始される。このように、始動記憶に
対応して大当りの乱数判定値を選択し、その後、大当り
図柄あるいは外れ図柄の何れかの図柄を選択する処理が
行われ、この選択結果に応じて特図の図柄変動が開始さ
れる。また、連チャンモード1の抽出乱数値に応じて大
当り判定値の数が変えられ、記憶内連チャンの発生率が
変り、遊技者にとってゲームの興趣が高められる。
【0078】記憶内連チャン処理 図11は普段処理プログラムにおけるステップS110
の記憶内連チャン処理のサブルーチンを示すフローチャ
ートである。このサブルーチンが開始されると、まずス
テップS130で大当り終了後における始動記憶内の始
動動作であるか否かを判別する。始動記憶内の始動動作
とは、大当り終了後に4個の範囲内で始動記憶され、特
図の変動を開始する動作をいう。始動記憶内の始動動作
でなければ(例えば、4個を超えて5個目の始動動作の
場合)、今回のルーチンを終了して普段処理プログラム
にリターンする。一方、始動記憶内の始動動作のときは
ステップS132に進んで連チャンモード1中であるか
否かを判別する。連チャンモード1(大当り状態の発生
確率が通常よりも高い確率に変動する状態)とは、記憶
内連チャンモードのこと、すなわち大当り終了後に4個
の始動記憶内の始動動作中に大当りが連チャンしやすい
状態になることをいう。なお、連チャンモード1に突入
しても必ずしも連チャンする訳ではない。あくまでも、
記憶内連チャンが発生しやすくなるものであり、連チャ
ンモード1の抽出乱数値によって連チャンする確率が変
る。連チャンモード1に突入するには、後述の大当り処
理のサブルーチンで連チャンモード1変換用乱数を抽出
したとき、この連チャンモード1変換用乱数が当り値
(本実施例では、「7」、「3」、「5」が当り値)と
なる場合である。連チャンモード1変換用乱数が当りで
なく、外れであれば(「7」、「3」、「5」以外の乱
数値であれば)連チャンモード1に突入しない。
【0079】ステップS132で連チャンモード1中で
なければ、今回のルーチンを終了して普段処理プログラ
ムにリターンする。したがって、この場合は遊技者の自
力で連チャンを発生させることになる。一方、ステップ
S132で連チャンモード1中に突入しているときは、
ステップS134に進んで連チャンモード1の抽出乱数
値による分岐判断を行う。分岐判断は連チャンモード1
の抽出乱数値によって決まり、連チャンモード1の抽出
乱数値が「7」のときはステップS136へ、連チャン
モード1の抽出乱数値が「3」のときはステップS13
8へ、さらに連チャンモード1の抽出乱数値が「5」の
ときはステップS140にそれぞれ分岐する。ステップ
S136では連チャンモード1の抽出乱数値が「7」で
あることに対応して大当り判定値を20個にする。大当
り判定用の乱数は大当り確率によって変り、例えば大当
り確率が1/200のときは大当り判定用の乱数が20
0個となる。なお、通常は大当りに相当する乱数(すな
わち、大当り判定値)は1個である。したがって、大当
り判定値を20個にすると、大当り確率は20/200
で1/10になる。これにより、始動記憶の各1個当り
の大当り確率が1/10になり、すなわち、始動記憶の
第1個目で連チャンする確率が1/10、同様に始動記
憶の第2個目で連チャンする確率が1/10、始動記憶
の第3個目で連チャンする確率が1/10、最後の始動
記憶の第4個目で連チャンする確率が1/10であるか
ら、全体として4個ある始動記憶に対応し、結局、記憶
内連チャンの発生確率が4/10に高められる。
【0080】同様に、ステップS138では連チャンモ
ード1の抽出乱数値が「3」であることに対応して大当
り判定値を10個にする。大当り判定用の乱数は大当り
確率によって変り、例えば大当り確率が1/200のと
きは大当り判定用の乱数が200個となる。したがっ
て、大当り判定値を10個にすると、大当り確率は10
/200で1/20になる。これにより、4個ある始動
記憶に対応し、記憶内連チャンの発生確率が4/20に
高められる。また、ステップS140では連チャンモー
ド1の抽出乱数値が「3」であることに対応して大当り
判定値を5個にする。大当り判定用の乱数は大当り確率
によって変り、例えば大当り確率が1/200のときは
大当り判定用の乱数が200個となる。したがって、大
当り判定値を5個にすると、大当り確率は5/200で
1/40になる。これにより、4個ある始動記憶に対応
し、記憶内連チャンの発生確率が4/40に高められ
る。
【0081】ここで、連チャンモード1の抽出乱数値に
より遊技盤13の可変表示部器62の上方に設けられて
いる連チャン期待度表示器91の点灯態様(すなわち、
記憶内連チャンの期待度の態様)を決定する。例えば、
連チャンモード1の抽出乱数値が「7」のときは連チャ
ン期待度表示器91のLEDを3個点灯し、記憶内連チ
ャンの発生期待度が非常に高いことを遊技者に知らせ、
連チャンモード1の抽出乱数値が「3」のときは連チャ
ン期待度表示器91のLEDを2個点灯し、記憶内連チ
ャンの発生期待度がやや高いことを遊技者に知らせ、さ
らに連チャンモード1の抽出乱数値が「5」のときは連
チャン期待度表示器91のLEDを1個点灯し、記憶内
連チャンの発生期待度が高いことを遊技者に知らせる。
この場合、連チャン期待度表示器91のLEDの点灯
は、例えば大当り中に開始してもよいし、あるいは大当
り終了後に開始するようにしてもよく、色々なパターン
が考えられる。遊技機の機種やホールの営業方針に沿っ
て最良のパターンを採用すればよい。また、記憶内連チ
ャンの発生期待度は連チャン期待度表示器91を用いて
遊技者に知らせる例に限らず、例えば特別図柄表示装置
63として液晶TV等を用いた場合には、液晶TV等を
使用して特図と共に記憶内連チャンの発生期待度を遊技
機に知らせるようにしてもよい。すなわち、特図の図柄
変動中に液晶TV等の画面の一部を使用して記憶内連チ
ャンの発生期待度を表示する。このとき、例えば記憶内
連チャンの発生期待度をメータで表示(レベルメータで
表示等)してもよいし、あるいは大当りサイクルの各ラ
ウンド間の表示や大当り後の表示を記憶内連チャンの発
生期待度によって異ならせるようにしてもよい。そのよ
うにすると、より遊技者の興趣が高まり、ゲームがより
一層面白いものになる。
【0082】ステップS136、ステップS138ある
いはステップS140を経ると、今回のルーチンを終了
して普段処理プログラムにリターンする。このように、
通常は大当り判定値を1個として大当り判定用の乱数の
抽出が行われる(つまり、通常の大当り確率設定値に基
づいて大当りの抽選が行われる)。一方、連チャンモー
ド1に突入すると、連チャンモード1の抽出乱数値に対
応して大当り判定値の数が多くなり、記憶内連チャンの
発生率が飛躍的に高められる。その結果、記憶内連チャ
ンのチャンスが多くなり、遊技者にとってゲームの興趣
が高められる。
【0083】図柄変動処理 図12はメインルーチンにおけるステップS26の図柄
変動処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS15
0で変動停止時間(すなわち、変動停止タイミング)で
あるか否かを判別する。変動停止時間とは、特別図柄表
示装置63の図柄が変動して停止する時点(タイミン
グ)のことである。変動停止時間でなければステップS
152で特図の変動処理を行う。これにより、特別図柄
表示装置63の図柄が変動(図柄がスクロール)する。
その後、メインルーチンにリターンする。一方、ステッ
プS150で変動停止時間のときはステップS154に
進んで特別図柄表示装置63の図柄変動を停止させる。
これにより、特別図柄表示装置63の図柄が前述した普
段処理のサブルーチンで選択された図柄で停止する。次
いで、ステップS156で特別図柄表示装置63の停止
図柄が大当り図柄であるか否かを判別し、大当り図柄で
あればステップS158で大当り処理に処理を変更(図
13のサブルーチン参照)する。これにより、大当り遊
技が行われる。一方、特別図柄表示装置63の停止図柄
が大当りでなければステップS160に進んで外れ処理
を実行する。外れ処理では、外れにふさわしい効果音を
出す等の処理が行われる。次いで、ステップS162で
普段処理に処理を変更し、再び普段処理が開始される。
【0084】大当り処理 図13はメインルーチンにおけるステップS28の大当
り処理のサブルーチンを示すフローチャートである。こ
のサブルーチンが開始されると、まずステップS200
でV入賞をチェック(すなわち、V入賞があるか否かの
判別)する。V入賞とは、大入賞口としての変動入賞装
置65に配置されたいわゆるV入賞口に玉が入賞するこ
とをいう。これは、大当りサイクル継続の条件となる。
V入賞があるときはステップS202でカウント入賞を
チェック(すなわち、カウント入賞があるか否かの判
別)する。カウント入賞とは、変動入賞装置65がオー
プンしたとき、この変動入賞装置65内に玉が入賞し、
カウントスイッチ322によってカウントされることを
いう。
【0085】カウント入賞のチェックの後は、ステップ
S204で1サイクルの終了条件が成立したか否かを判
別する。1サイクルの終了条件とは、例えば29.5秒
間あるいは一定の玉数(10個)だけ大入賞口ソレノイ
ドが励磁されてアタッカー65がオープンした状態をい
う。1サイクルの終了条件が成立していなければ、すな
わちアタッカー65がオープンしてから29.5秒間が
経過していないかあるいは一定の玉数(10個)だけア
タッカー65に入賞していないときには、今回のルーチ
ンを終了して同様のループを繰り返し、1サイクルの終
了条件が成立すると、ステップS206に進んで大当り
サイクルの継続条件が成立したか否かを判別する。継続
条件とは、V入賞して次のサイクルに移行できる条件で
ある。大当りサイクルの継続条件が成立していれば、ス
テップS208で次のサイクルの大当り処理へ移行す
る。その後、メインルーチンにリターンする。したがっ
て、V入賞していると、次の大当りサイクルが実行され
ることになる。
【0086】一方、大当りサイクルの継続条件が成立し
ていない場合(例えば、いわゆるパンクしたとき、ある
いは大当りサイクルの最終回のとき)には、ステップS
210に進んで大当り図柄は確率変動図柄(以下、適宜
確変図柄という)であるか否かを判別する。確率変動図
柄とは、次回に大当り発生確率を変動(例えば、アッ
プ)させるような図柄をいい、例えば「777」、「3
33」、「555」の図柄が相当する。大当り図柄が確
率変動図柄であるときはステップS212で大当り確率
をアップさせる。したがって、大当り図柄が確率変動図
柄であると、次回に大当りが発生する可能性が高まり、
遊技者はわくわくすることになる。
【0087】次いで、ステップS214で確変図柄連チ
ャン乱数を抽出する。確変図柄連チャン乱数とは、大当
りの確率変動中、次の大当りを確変図柄になりやすくす
るかどうかを決定する乱数である。例えば、「777」
(確変図柄)で大当りが発生したとき、次回の大当りを
再び確変図柄(「777」、「333」あるいは「55
5」)になりやすくするか否かを決めるものである。確
変図柄連チャン乱数には当り値と、外れ値とがあり、当
り値の確率は、例えば1/10程度である。確変図柄連
チャン乱数が当り値であると、次の大当り図柄が確変図
柄になりやすく、確変図柄の連チャンという状態になる
確率が高まり、遊技者に極めて有利となる。ただし、確
変図柄連チャン乱数が当り値でも絶対的に次の大当り図
柄が確変図柄になる訳ではなく、あくまでも次の大当り
図柄が確変図柄になる確率が高くなるだけである。つま
り、確率変動モードに突入するという状態になる。な
お、確変図柄連チャン乱数の抽出結果は後述の停止図柄
作成処理のサブルーチンで使用される。次いで、ステッ
プS216で普段処理に処理を変更し、その後、メイン
ルーチンにリターンする。
【0088】一方、ステップS210で大当り図柄が確
変図柄でないときはステップS218に分岐し、連チャ
ンモード1変換用乱数を抽出する。したがって、このと
きは次回の大当り発生確率がアップしないか、あるいは
通常の値に戻される。ここで、連チャンモード1変換用
乱数とは、記憶内連チャンモードに入るかどうかを決定
する乱数である。連チャンモード1変換用乱数には当り
値と、外れ値とがあり、当り値の確率は、例えば1/2
程度である。連チャンモード1変換用乱数が当り値であ
ると、記憶内連チャンが発生しやすくなり、遊技者に有
利となる。ただし、連チャンモード1変換用乱数が当り
値でも絶対的に次に記憶内連チャンする訳ではなく、あ
くまでも次の大当りが記憶内連チャンとなる確率が高く
なるだけである。つまり、記憶内連チャンモードに突入
するという状態になる。なお、連チャンモード1変換用
乱数の抽出結果は前述した記憶内連チャン処理のサブル
ーチンで使用される。
【0089】次いで、ステップS220で連チャンモー
ド2変換用乱数抽出処理(詳細はサブルーチンで後述)
を行う。連チャンモード2変換用乱数とは、セミ連チャ
ンモードに入るかどうかを決定する乱数である。連チャ
ンモード2変換用乱数には当り値と、外れ値とがあり、
当り値の確率は、例えば1/2程度である。連チャンモ
ード2変換用乱数が当り値であると、セミ連チャンが発
生しやすくなり、遊技者に有利となる。ただし、連チャ
ンモード2変換用乱数が当り値でも絶対的に次にセミ連
チャンする訳ではなく、あくまでも次の大当りがセミ連
チャンとなる確率が高くなるだけである。つまり、セミ
連チャンモードに突入するという状態になる。なお、連
チャンモード2変換用乱数の抽出結果は後述の乱数更新
処理のサブルーチンで使用される。
【0090】また、ステップS220で連チャンモード
2変換用乱数が当り値である場合には、さらにセミ連チ
ャンの態様として大当り終了後に30回、50回、10
0回の何れの始動回数でセミ連チャンが発生するかを決
定する処理を行う。すなわち、セミ連チャンの態様を決
定する。なお、大当り終了後に30回、50回、100
回という始動回数でなく、例えば上皿21の球数に相当
する分(例えば、100個程度)だけ、球を打ち込んだ
状態で連チャンが発生するというセミ連チャン形態でも
よく、あるいは他の形態(例えば、大当り終了後の遊技
時間)でセミ連チャンを決定してもよい。また、上皿2
1と下皿32の貯留球数に相当する分だけ、球を打ち込
んだ状態で連チャンが発生するというセミ連チャン形態
でもよい。ステップS220を経ると、ステップS21
6に進み、普段処理に処理を変更し、その後、メインル
ーチンにリターンする。
【0091】このように、特別図柄表示装置63が大当
り状態になると、1サイルク目以後はV入賞を条件に各
サイクルで一定時間あるいは一定の玉数だけ大入賞口ソ
レノイドが励磁されてアタッカー65が開き、最高16
サイクルまで継続する。また、今回の大当り図柄が確率
変動図柄であるときは大当り終了後に大当り確率がアッ
プするとともに、確変図柄連チャン乱数が抽出され、次
回の大当りを再び確変図柄(「777」、「333」あ
るいは「555」)にするか否かが決定される。また、
今回の大当り図柄が確率変動図柄でなければ、連チャン
モード1変換用乱数の抽出および連チャンモード2変換
用乱数の抽出が行われ、記憶内連チャンモードあるいは
セミ連チャンモードに入るかどうかが決定される。
【0092】連チャンモード2変換用乱数抽出処理 図14、図15は大当り処理プログラムにおけるステッ
プS220の連チャンモード2変換用乱数抽出処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。このサブルー
チンが開始されると、まずステップS2100で連チャ
ンモード2変換用乱数を抽出する。次いで、ステップS
2102で連チャン設定分布率による分岐判断を行う。
分岐判断はセミ連チャン率の分布率設定値によって決ま
り、セミ連チャンの時間帯連チャン率が設定1のときは
ステップS2104へ、設定2のときはステップS21
06へ、設定3のときはステップS2108へ、さらに
設定4のときはステップS2110にそれぞれ分岐す
る。 A.時間帯連チャン率が設定1のとき 時間帯連チャン率が設定1のときはステップS2104
に分岐し、このステップS2104でモーニング期間中
であるか否かを判別する。モーニング期間のときはステ
ップS2112に進んで乱数判定値(つまり、乱数判定
の当り値)を増やす。前述したように連チャンモード2
変換用乱数には当り値と、外れ値とがあり、当り値の確
率は、例えば1/2程度であるから、ステップS211
2の処理により当り値の確率が1/2より大きく(例え
ば、70%程度に)なる。
【0093】次いで、図15のステップS2114に進
み、抽出乱数は当り値であるか否かを判別する。抽出乱
数が当り値であると、ステップS2116で連チャンモ
ード2に変換(すなわち、セミ連チャンモードへ突入)
し、その後、ステップS2117で連チャンモード2の
有効期間を決定する。連チャンモード2の有効期間とし
て、例えばセミ連チャンの有効始動回数を30回、50
回、100回の何れかに決定したり、セミ連チャンの有
効時間を3分、5分、10分の何れかに決定したりす
る。すなわち、大当り発生確率復帰手段が大当り発生確
率を通常確率に復帰させることとなる特別始動遊技の回
数が決定される。連チャンモード2では、大当り終了後
の所定始動回数あるいは所定始動時間の範囲内で大当り
状態の発生を高確率状態で決定する特別始動遊技が行わ
れ、大当りが非常に連チャンしやすい状態になる。そし
て、このとき特別始動遊技の回数、すなわち連チャンが
高確率で発生する連チャンの有効期間は連チャン期待始
動回数表示器93によって表示される。ステップS21
17を経ると、大当り処理プログラムにリターンする。
【0094】このように、モーニング期間中に抽出乱数
が当り値である場合にはセミ連チャンモードに突入し、
セミ連チャンが発生しやすくなり、遊技者に有利とな
る。また、このような遊技者に有利なモーニング期間を
設けることで、開店時間直後であっても遊技客をホール
に集めることが可能になる。ステップS2114で抽出
乱数が外れ値であると、ステップS2116、ステップ
S2117をジャンプして大当り処理プログラムにリタ
ーンする。したがって、モーニング期間でも必ずセミ連
チャンが発生するわけではないが、時間帯連チャン率が
設定1のときは、極めてセミ連チャンが発生しやすくな
る。
【0095】一方、ステップS2104でモーニング期
間中でなければステップS2118に進んでイブニング
期間中であるか否かを判別する。イブニング期間のとき
はステップS2120に進んで乱数判定値(つまり、乱
数判定の当り値)を減らす。前述したように連チャンモ
ード2変換用乱数には当り値と、外れ値とがあり、当り
値の確率は、例えば1/2程度であるから、ステップS
2120の処理により当り値の確率が1/2より小さく
(例えば、30%程度に)なる。ステップS2120を
経ると、図15のステップS2114に進む。したがっ
て、時間帯連チャン率が設定1のときは、逆にイブニン
グ期間においてセミ連チャンが発生しにくくなる。ステ
ップS2118でイブニング期間でなければステップS
2122に進んで通常の乱数判定値に戻す。これによ
り、連チャンモード2変換用乱数の当り値の確率が1/
2という通常の値に戻される。ステップS2122を経
ると、図15のステップS2114に進む。したがっ
て、時間帯連チャン率が設定1のとき、モーニング期間
でもなく、かつイブニング期間でもなければセミ連チャ
ンの発生率は通常通りになる。このように、時間帯連チ
ャン率が設定1のときは、モーニング期間中にセミ連チ
ャンが極めて発生しやすく、昼間は通常通りで、イブニ
ング期間中はセミ連チャンが発生しにくくなる。
【0096】B.時間帯連チャン率が設定2のとき 時間帯連チャン率が設定2のときはステップS2106
に分岐し、このステップS2106でモーニング期間中
であるか否かを判別する。モーニング期間のときはステ
ップS2124に進んで乱数判定値を減らす。これによ
り、連チャンモード2変換用乱数の当り値の確率が1/
2より小さく(例えば、30%程度に)なる。ステップ
S2124を経ると、図15のステップS2114に進
む。したがって、時間帯連チャン率が設定2のときは、
モーニング期間においてセミ連チャンが発生しにくくな
る。一方、ステップS2106でモーニング期間中でな
ければステップS2126に進んでイブニング期間中で
あるか否かを判別する。イブニング期間のときはステッ
プS2128に進んで乱数判定値を増やす。これによ
り、連チャンモード2変換用乱数の当り値の確率が1/
2より大きく(例えば、70%程度に)なる。ステップ
S2128を経ると、図15のステップS2114に進
む。したがって、時間帯連チャン率が設定2のときは、
イブニング期間においてセミ連チャンが極めて発生しや
すくなる。ステップS2126でイブニング期間でなけ
ればステップS2130に進んで通常の乱数判定値に戻
す。これにより、連チャンモード2変換用乱数の当り値
の確率が1/2という通常の値に戻される。ステップS
2130を経ると、図15のステップS2114に進
む。したがって、時間帯連チャン率が設定2のとき、モ
ーニング期間でもなく、かつイブニング期間でもなけれ
ばセミ連チャンの発生率は通常通りになる。このよう
に、時間帯連チャン率が設定2のときは、モーニング期
間中にセミ連チャンが発生しにくく、昼間は通常通り
で、イブニング期間中はセミ連チャンが極めて発生しや
すくなる。
【0097】C.時間帯連チャン率が設定3のとき 時間帯連チャン率が設定3のときは図15のステップS
2108に分岐し、このステップS2108でモーニン
グ期間中であるか否かを判別する。モーニング期間のと
きはステップS2132に進んで乱数判定値を増やす。
これにより、連チャンモード2変換用乱数の当り値の確
率が1/2より大きく(例えば、70%程度に)なる。
ステップS2132を経ると、ステップS2114に進
む。したがって、時間帯連チャン率が設定3のときは、
モーニング期間においてセミ連チャンが極めて発生しや
すくなる。一方、ステップS2108でモーニング期間
中でなければステップS2134に進んでイブニング期
間中であるか否かを判別する。イブニング期間のときは
ステップS2132に進んで乱数判定値を増やす。これ
により、同様に連チャンモード2変換用乱数の当り値の
確率が1/2より大きくなって、イブニング期間におい
てセミ連チャンが極めて発生しやすくなる。また、ステ
ップS2134でイブニング期間でなければステップS
2136に進んで乱数判定値を減らす。これにより、連
チャンモード2変換用乱数の当り値の確率が1/2より
小さく(例えば、30%程度に)なる。ステップS21
36を経ると、ステップS2114に進む。したがっ
て、時間帯連チャン率が設定3のときは、モーニング期
間でもなく、イブニング期間でもない昼間のときにおい
てセミ連チャンが発生しにくくなる。このように、時間
帯連チャン率が設定3のときは、モーニング期間中にセ
ミ連チャンが極めて発生しやすく、昼間はセミ連チャン
が発生しにくく、イブニング期間中はセミ連チャンが極
めて発生しやすくなる。
【0098】D.時間帯連チャン率が設定4のとき 時間帯連チャン率が設定4のときは図15のステップS
2110に分岐し、このステップS2110で通常の乱
数判定値に戻す。これにより、連チャンモード2変換用
乱数の当り値の確率が1/2という通常の値に戻され
る。ステップS2110を経ると、ステップS2114
に進む。したがって、時間帯連チャン率が設定4のとき
は、モーニング期間、昼間およびイブニング期間の全て
においてセミ連チャンの発生率が通常通りとなる。この
ように、連チャンモード2(すなわち、セミ連チャンモ
ード)に突入するかどうかを決定する連チャンモード2
変換用乱数の判定値を設定により変化させて時間帯によ
りセミ連チャン率が変化する。したがって、興趣に富ん
だ遊技性となり、ゲームの面白みが高められ、例えば初
心者と熟練者の双方が平等にゲームを楽しめるようにな
る。また、ホールと遊技者との利益関係を容易に調整す
ることが可能で、さらにセミ連チャンの発生パターンを
時間帯により変化させることができ、時間帯や曜日によ
って変化する客層にも柔軟に対応できるようになる。
【0099】連チャン判定処理 図16はメインルーチンにおけるステップS32の連チ
ャン判定処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、まずステップS
230で大当り後の遊技時間および始動回数を各連チャ
ン条件設定値と比較する。次いで、ステップS232で
大当り後の始動回数は[設定値1]以内であるか否かを
判別する。[設定値1]以内とは、大当り終了後の始動
回数4回以内のことで、[設定値1]以内で連チャンが
発生すると、記憶内連チャンとなる。始動回数が[設定
値1]以内のときはステップS234で大当り発生か否
かを判別する。大当りが発生した場合にはステップS2
36に進んで連チャンカウンタ1を[+1]だけインク
リメントする。連チャンカウンタ1は[設定値1](す
なわち、大当り終了後の始動回数4回以内)で連チャン
が発生した回数をカウントするものである。
【0100】次いで、ステップS238で連チャン1の
発生を報知する。報知は、パチンコ装置1側で行う。例
えば、音声合成ICを用いて“記憶内連チャンスター
ト”あるいは“3連チャンスタート”というような報知
をスピーカー112から流す。なお、別の報知態様(例
えば、効果音を発生)にしてもよい。これにより、遊技
者は大当り終了後の始動回数4回以内で連チャンが発生
したことを確実に認識することができるとともに、遊技
の興趣を高めることができる。また、他の遊技者にアピ
ールすることができる。管理装置350側での報知(例
えば、店内放送)は後述する。なお、ステップS234
で大当りが発生していないときはステップS240に分
岐して今回は連チャンの発生がなかったと判定して、連
チャン条件に関するデータ(大当り終了後からカウント
している遊技時間と始動回数)をクリアする。これによ
り、次回の連チャン条件に関するデータの演算に備えら
れる。ステップS240を経ると、メインルーチンにリ
ターンする。
【0101】一方、ステップS232で大当り終了後の
始動回数が[設定値1]以内でないときは、ステップS
242に分岐し、大当り後の始動回数は[設定値2]以
内であるか否かを判別する。[設定値2]以内とは、大
当り終了後の始動回数30回以内のことで、[設定値
2]以内で連チャンが発生すると、セミ連チャンとな
る。始動回数が[設定値2]以内のときはステップS2
44で大当り発生か否かを判別する。大当りが発生した
場合にはステップS246に進んで連チャンカウンタ2
を[+1]だけインクリメントする。連チャンカウンタ
2は[設定値2](すなわち、大当り終了後の始動回数
30回以内、あるいは始動回数50回以内でもよい)で
連チャンが発生した回数をカウントするものである。次
いで、ステップS248で連チャン2の発生を報知す
る。報知は、同様にパチンコ装置1側で行い、例えば、
音声合成ICを用いて連チャン大当りにふさわしい音声
を合成して報知する。これにより、遊技者は大当り終了
後の始動回数30回以内で連チャンが発生したことを確
実に認識することができ、遊技の興趣を高めることがで
きる。また、他の遊技者にアピールすることができる。
なお、ステップS244で大当りが発生していないとき
はステップS240に分岐して今回は連チャンの発生が
なかったと判定して、連チャン条件に関するデータをク
リアし、次回の連チャン条件に関するデータの演算に備
えられる。
【0102】一方、ステップS242で大当りが後の始
動回数が[設定値2]以内でないときは、ステップS2
50に分岐し、大当り後の遊技時間は[設定値3]以内
であるか否かを判別する。[設定値3]以内とは、大当
り終了後の実稼働時間が10分以内のことで、[設定値
3]以内で連チャンが発生すると、セミ連チャンとな
る。遊技時間が[設定値3]以内のときはステップS2
52で大当り発生か否かを判別する。大当りが発生した
場合にはステップS254に進んで連チャンカウンタ3
を[+1]だけインクリメントする。連チャンカウンタ
3は[設定値3](すなわち、大当り終了後の実稼働時
間10分以内)で連チャンが発生した回数をカウントす
るものである。
【0103】次いで、ステップS256で連チャン3の
発生を報知する。報知は、同様にパチンコ装置1側で行
い、例えば連チャン大当りふさわしい音声を合成して報
知する。これにより、遊技者は大当り終了後の実稼働時
間10分以内で連チャンが発生したことを確実に認識す
ることができ、遊技の興趣を高めることができる。ま
た、他の遊技者にアピールすることができる。なお、ス
テップS252で大当りが発生していないときはステッ
プS240に分岐して今回は連チャンの発生がなかった
と判定して、連チャン条件に関するデータをクリアし、
次回の連チャン条件に関するデータの演算に備えられ
る。ステップS238、ステップS248あるいはステ
ップS256を経ると、次いで、ステップS258に進
み、各連チャンカウンタの値を計数する。次いで、ステ
ップS260で各連チャンデータを演算する。連チャン
データとしては、例えば連チャン1〜連チャン3の回
数、設定値1〜設定値3という各条件におけるそれぞれ
の連チャン率、3連チャン以上の回数、最高連チャン回
数、平均連チャン発生時間等がある。ステップS260
の処理を経ると、メインルーチンにリターンする。
【0104】このように、パチンコ装置1自体で連チャ
ン大当りの判定が行われ、通常の大当りと連チャン大当
りとが区別される。これにより、いわゆる“連チャン大
当り”状態の発生を簡単な構成で判定可能にすることが
できるという利点がある。また、連チャン大当り情報を
利用したデータ収集も簡単に行うことが可能になる。特
に、連チャンの内容については記憶内連チャン、セミ連
チャンと細かく区別して判定され、これに応じてデータ
収集もきめ細かく行うことが可能になる。さらに、連チ
ャン大当り情報を利用することにより、通常大当りと連
チャン大当りとの報知を異なる態様で区別され、遊技者
の喜びが高められる。
【0105】停止図柄作成処理 図17はメインルーチンにおけるステップS34の停止
図柄作成処理のサブルーチンを示すフローチャートであ
る。このサブルーチンが開始されると、まず最初のステ
ップS270で外れ停止図柄をランダムに作成する。こ
れは、外れ停止図柄が一定のものに偏らないようにラン
ダムにするもので、例えば乱数を使用して外れ停止図柄
を作成する。次いで、ステップS272で作成した外れ
停止図柄をメモリに格納する。格納した外れ停止図柄
は、大当りか外れかの判別結果が出た時点で、外れのと
き取り出されて使用される。次いで、ステップS274
で確変図柄連チャン乱数は当り値であるか否かを判別す
る。確変図柄連チャン乱数は前述した大当り処理のプロ
グラムのステップS214で抽出されたもので、大当り
の確率変動中、次の大当りを確変図柄になりやすくする
かどうかを決定する乱数である。確変図柄連チャン乱数
が当り値であると、ステップS276に進んで確変図柄
の出現率を1/2(50%)にして大当り図柄を作成す
る。これにより、次回に例えば、「777」のような確
変図柄で大当りが発生する確率が1/2になる。すなわ
ち、確変図柄の連チャンという状態になりやすく、遊技
者の興趣を高めることができる。次いで、ステップS2
78で当り停止図柄をメモリに格納する。格納した当り
停止図柄は、大当りか外れかの判別結果が出た時点で、
当りのとき取り出されて使用される。ステップS278
の処理を経ると、メイッルーチンにリターンする。
【0106】一方、ステップS274で確変図柄連チャ
ン乱数が当り値でなく、外れ値であると、ステップS2
80に進んで停止図柄出現率設定値による分岐判断を行
う。分岐判断は停止図柄出現率の設定値によって決ま
り、停止図柄出現率の設定3のときはステップS282
へ、設定2のときはステップS284へ、さらに設定1
のときはステップS286へそれぞれ分岐する。ステッ
プS282では停止図柄出現率の設定3に対応して確変
図柄の出現率を5/15にして大当り図柄を作成する。
これにより、次回に例えば、「777」のような確変図
柄で大当りが発生する確率が5/15(すなわち、1/
3)になる。同様に、ステップS284では停止図柄出
現率の設定2に対応して確変図柄の出現率を3/15
(すなわち、1/5)にして大当り図柄を作成する。こ
れにより、次回に例えば、「777」のような確変図柄
で大当りが発生する確率が3/15になる。また、ステ
ップS286では停止図柄出現率の設定1に対応して確
変図柄の出現率を1/20にして大当り図柄を作成す
る。これにより、次回に例えば、「777」のような確
変図柄で大当りが発生する確率が通常時の確率1/15
よりも低い1/20という値になる。ステップS28
2、ステップS284あるいはステップS286を経る
と、ステップS278に進んで作成した当り停止図柄を
メモリに格納し、その後、メイッルーチンにリターンす
る。
【0107】このように、確変図柄連チャン乱数が当り
値である場合には確変図柄の出現率が1/2になり、次
回に再び確変図柄で大当りが発生する確率が極めて高く
なるとともに、確変図柄連チャン乱数が外れ値の場合に
は停止図柄出現率の設定値3〜1に対応して確変図柄の
出現率がそれぞれ5/15、3/15、1/20にな
る。したがって、次回に確変図柄で大当りが発生する確
率は低くなるものの、通常に比較してかなりの高い確率
で確変図柄連チャンが起こる可能性がある反面、特に、
設定値1の場合のみは通常よりも低い確率となって、ゲ
ームの面白みが増し、遊技者の興趣を高めることができ
る。
【0108】外部情報処理 図18はメインルーチンにおけるステップS36の外部
情報処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS30
0で打込球情報を管理装置350に出力する。打込球と
は、遊技者が発射して遊技盤13に打ち込んだ球の数で
あり、打込球=セーフ球+アウト球数である。打込球情
報を出力するのは、実際に遊技者が遊技を行った時間を
求めるためである。次いで、ステップS302で図柄変
動が開始されたか否かを判別する。図柄変動が開始され
たときは、ステップS304で始動信号を管理装置35
0に出力する。一方、図柄変動が開始されていなけれ
ば、ステップS304をジャンプしてステップS306
に進む。実際に図柄変動が開始されたときに始動信号を
出力するのは、仮に始動入賞しても4個を超えている場
合には、特図が変動を開始しないからである。したがっ
て、実際に特図の変動が開始されてから、始動信号か出
力される。一方、管理装置350側では始動信号を計数
することにより、連チャンの発生状況を把握する。
【0109】ステップS306では大当り中であるか否
かを判別する。大当り中であれば続くステップS308
に進んで大当り信号をホールの管理装置350に出力す
る。大当り信号は、大当りが発生したことを知らせるも
のであるが、大当り信号には大当り図柄の情報を含めて
もよい。また、大当り信号でなく、例えば大当り情報と
して大当り時のサイクルの継続回数等の情報を含めても
よい。ステップS308を経ると、ステップS310に
進む。一方、大当り中でなければステップS308をジ
ャンプしてステップS310に進む。
【0110】ステップS310では連チャン情報を出力
する。連チャン情報としては、例えば各連チャン別の計
数(例えば、記憶内連チャン、セミ連チャン等の別)、
演算結果データがある。これは、パチンコ装置1側で連
チャン大当りの発生を判定し、その判定結果に基づいて
各種の連チャン情報を算出しているため、連チャン情報
として外部に出力可能になっているからである。次い
で、ステップS312でその他の各種情報を出力する。
その他の各種情報は大当りや連チャン情報に関連するも
の以外の情報で、例えば大当り確率設定値、停止図柄出
現率設定値、記憶内連チャン設定値、セミ連チャン設定
値、リーチ発生率設定値、始動口入賞数(実際に始動口
に入賞した球の数)、役物の回転数、セーフ球数、発射
信号の情報、不正情報等がある。次いで、ステップS3
14で管理装置350からパチンコ装置1側にデータを
入力する。すなわち、管理装置350から送信された遊
技状態データをパチンコ装置1で受信する。この場合の
遊技状態データとしては主に連チャン情報であり、連チ
ャン回数、連チャン率等である。
【0111】次いで、ステップS316で普段処理中で
あるか否かを判別する。普段処理中でなければ遊技状態
データを表示できないので、メインルーチンにリターン
する。一方、普段処理中であればステップS318に進
んで遊技状態データを表示する。表示はパチンコ装置1
に配置した枠用表示装置としての連チャン回数表示器4
7を用いて行い、連チャン回数表示器47の一方の表示
器に連チャン回数を表示させ、他方の表示器に連チャン
率を表示させる。なお、連チャン回数表示器47の表示
は自動的に行うが、例えば操作用の押し釦スイッチを設
け、この押し釦スイッチを操作することにより、連チャ
ン回数、連チャン率等の遊技状態データを選択できるよ
うにしてもよいし、あるいは遊技状態データについては
本日のみでなく、昨日の遊技状態データ又は島設備に該
当のパチンコ装置1が設置されてからのトータルの遊技
状態データを選択できるようにしてもよい。
【0112】一方、パチンコ装置1に配置する枠用表示
装置として、例えば特図を使用し、しかも特図として液
晶表示装置を用いた場合には、呼込み表示画面の全てに
連チャン情報を表示させてもよいし、あるいは呼込み表
示画面を分割してその一部に連チャン情報を表示させ、
他の画面で呼込み表示を行うようにしてもよい。また、
液晶表示装置の画面を分割し普段処理中であっても、分
割画面の一部に連チャン情報を表示できるようにしても
よい。さらには、液晶表示装置の画面を分割し特図処理
中(すなわち、特図の図柄変動中)であっても、分割画
面の一部に連チャン情報を表示できるようにしてもよ
い。そのようにすると、遊技者はゲームを進行させなが
ら、遊技台の連チャン情報を得ることができ、便利であ
り、遊技者へのサービスが高められる。なお、液晶表示
装置を用いた場合に、例えば選択スイッチを設け、特図
変動画面又は連チャン情報画面を切り換え可能にしても
よい。普通図柄表示器64aを使用した場合も同様にし
て遊技状態データを表示する。ステップS318を経る
と、メインルーチンにリターンする。このようにして、
パチンコ装置1側から必要な情報が管理装置350側に
送信され、特に、連チャン大当りがパチンコ装置1自体
で判定されて外部に送信される。また、枠用表示装置3
71に遊技状態データを表示させることにより、遊技者
は遊技をしながら、その場で連チャン情報を入手するこ
とができる。
【0113】乱数更新処理 図19はメインルーチンにおけるステップS38の乱数
更新処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
このサブルーチンが開始されると、まずステップS35
0で大当り用乱数(特図乱数)を更新する。大当り用乱
数としては、例えば0〜219の220種類があり、大
当りを決定するためのものである。例えば、220種類
の中から1つの乱数を抽出することにより、大当りであ
るか否かをが決定される。大当り用乱数の更新処理で
は、例えば[1]毎に乱数の値をインクリメントしてい
く。次いで、ステップS352で確率設定値に対する乱
数更新上限値を選択する(取り出す)。例えば、大当り
の確率が1/200であるときは乱数更新上限値が[2
00]になり、[200]が取り出される。同様に、大
当りの確率が1/210のときは乱数更新上限値が[2
10]、大当りの確率が1/220のときは乱数更新上
限値が[220]になる。
【0114】なお、大当り確率がほぼ10倍にアップし
て、例えば1/20になったときは、大当りを引き当て
る大当り乱数の数が多くなり、全体で10個となる。こ
のように、大当り乱数の数を多くすることで、乱数更新
上限値を変えずに、大当り確率をアップさせる。一方、
これとは別の方法として、例えば大当り確率をアップさ
せるときに、乱数更新上限値をほぼ1/10に小さくす
るようにしてもよい。具体的には、大当り確率がほぼ1
0倍にアップして1/20になったときは、乱数更新上
限値を[20]にする。同様に、大当り確率がほぼ10
倍にアップして1/21になったときは乱数更新上限値
を[21]にし、大当り確率がほぼ10倍にアップして
1/22になったときは乱数更新上限値を[22]にす
る。すなわち、設定確率に対してそれぞれ10倍に大当
り確率が高まるように乱数更新上限値が変更して取り出
すようにしてもよい。次いで、ステップS354で連チ
ャンモード2中であるか否かを判別する。連チャンモー
ド2とは、セミ連チャンモードのこと、例えば大当り終
了後に始動回数が30回以内(あるいは50回、100
回以内もある)での動作中に大当りが連チャンしやすい
状態になることをいう。なお、連チャンモード2に突入
しても必ずしも連チャンする訳ではない。あくまでも、
セミ連チャンが発生しやすくなるものであり、セミ連チ
ャン率の設定値によって連チャンする確率が変る。連チ
ャンモード2に突入するには、前述した大当り処理のサ
ブルーチンで連チャンモード2変換用乱数を抽出したと
き、この連チャンモード2変換用乱数が当り値(本実施
例では、「7」、「3」、「5」が当り値)となった場
合である。連チャンモード2変換用乱数が当りでなく、
外れであれば(「7」、「3」、「5」以外の乱数値で
あれば)、連チャンモード2に突入しない。
【0115】ステップS354で連チャンモード2中で
なければ、ステップS356に進んで大当り用乱数の更
新結果は上限値か否かを判別する。これは、本ルーチン
を繰り返す毎に大当り用乱数が更新されていくが、今回
のルーチンでその上限値になったか否かを判断するもの
である。大当り用乱数更新結果が上限値のときはステッ
プS358で大当り用乱数を再び[0]に戻し、メイン
ルーチンにリターンする。一方、大当り用乱数更新結果
が上限値でなければステップS358をジャンプしてメ
インルーチンにリターンする。したがって、この場合は
遊技者の自力で連チャンを発生させることになる。一
方、ステップS354で連チャンモード2中に突入して
いるときは、ステップS360に進んで連チャンモード
2の抽出乱数値による分岐判断を行う。分岐判断は連チ
ャンモード2の抽出乱数値によって決まり、連チャンモ
ード2の抽出乱数値が「7」のときはステップS362
へ、連チャンモード2の抽出乱数値が「3」のときはス
テップS364へ、さらに連チャンモード2の抽出乱数
値が「5」のときはステップS366へそれぞれ分岐す
る。
【0116】ステップS362では連チャンモード2の
抽出乱数値が「7」であることに対応して大当り用乱数
の上限値を[50]にする。乱数更新上限値が[50]
ということは、大当りの確率が1/50になり、これは
大当りの確率が1/50にアップしたことを意味する。
これにより、セミ連チャンの発生確率が1/50とな
り、通常に比べてほぼ4倍に大当り確率が高められ、セ
ミ連チャンが発生しやすくなる。同様に、ステップS3
64では連チャンモード2の抽出乱数値が「3」である
ことに対応して大当り用乱数の上限値を[100]にす
る。乱数更新上限値が[100]ということは、大当り
の確率が1/100になり、これは大当りの確率が1/
100にアップしたことを意味する。これにより、セミ
連チャンの発生確率が1/100となり、通常に比べて
ほぼ2倍に大当り確率が高められ、セミ連チャンが発生
しやすくなる。また、ステップS366では連チャンモ
ード2の抽出乱数値が「5」であることに対応して大当
り用乱数の上限値を[150]にする。乱数更新上限値
が[150]ということは、大当りの確率が1/150
になり、これは大当りの確率が1/150にアップした
ことを意味する。これにより、セミ連チャンの発生確率
が1/150となり、通常に比べてほぼ1.5倍に大当
り確率が高められ、セミ連チャンが発生しやすくなる。
ステップS362、ステップS364あるいはステップ
S366を経ると、ステップS356に進む。
【0117】このようにして、大当りを決定する大当り
用乱数が[1]ずつインクリメントされていき、大当り
確率に対応する上限値で再び[0]に戻ってインクリメ
ントが繰り返される。したがって、例えば大当りの確率
が1/200のときは乱数更新上限値が[200]であ
るから、[0]から[199]の範囲内の乱数を1つ抽
出して大当りの判定が行われる。すなわち、大当りの確
率が1/200で乱数の抽出が行われる。また、大当り
の確率がアップしたとき、乱数更新上限値を小さくする
方法を採用した場合、大当りの確率がアップして1/2
0になったときは乱数更新上限値が[20]であるか
ら、[0]から[19]の範囲内の乱数を1つ抽出して
大当りの判定が行われる。同様に、大当りの確率がアッ
プして1/50になったときは乱数更新上限値が[5
0]であるから、[0]から[49]の範囲内の乱数を
1つ抽出して大当りの判定が行われる。したがって、大
当りの確率がアップすることにより、大当りを引く可能
性が飛躍的に高くなる。一方、連チャンモード2に突入
すると、連チャンモード2の抽出乱数値に応じて大当り
用乱数の上限値が低くなり、セミ連チャンの発生率が飛
躍的に高められる。その結果、セミ連チャンのチャンス
が多くなり、遊技者にとってゲームの興趣が高められ
る。
【0118】管理装置側の処理プログラム 次に、管理装置350側の処理プログラムについて説明
する。図20は管理装置350で実行する処理プログラ
ムのうち、連チャンデータを演算する場合のメインルー
チンを示すフローチャートである。まず、ステップS1
000で連チャン条件設定の変更期間であるか否かを判
別する。なお、この設定とは、連チャン条件を設定する
ことをいう。ここで、連チャン条件の設定値には、以下
の3つがあり、連チャン1〜連チャン3となっている。 設定値1(連チャン1):大当り終了後の始動回数4回
(記憶内連チャン) 設定値2(連チャン2):大当り終了後の始動回数30
回(セミ連チャン) 設定値3(連チャン3):大当り終了後の実稼働時間1
0分(セミ連チャン)
【0119】連チャン条件の設定値を設けるのは、連チ
ャンの状態を区別して連チャン発生状況を把握するため
である。例えば、連チャン1の設定値は大当り終了後に
始動回数が4回以内で再び大当りが発生するもので、い
わゆる記憶内連チャンと称されるものである。なお、設
定値3は、「さみだれ連チャン」、「数珠つなぎ連チャ
ン」等の表現もある。ステップS1000で連チャン条
件設定の変更期間であるときは、ステップS1002に
進んで連チャン条件を設定する。連チャン条件の設定で
は、前述した設定値1〜設定値3の内容を変更して設定
する。次いで、ステップS1004で各パチンコ装置に
ついて停止図柄出現率を遠隔的に設定する。具体的に
は、確率変動図柄の出現率を、例えば5/15、3/1
5、1/20の3段階の何れかの値に設定する。このと
き、各台毎にホールの管理室で容易に停止図柄出現率を
設定(例えば、端末装置364を操作して設定)するこ
とができ、これは管理装置350側で設定した場合の利
点である。
【0120】次いで、ステップS1006で大当り確率
を設定する。具体的には、1/200、1/210、1
/220の3段階の何れかの値に特別図柄表示装置63
の大当りの確率を設定する。次いで、ステップS100
8で記憶内連チャン率を設定する。具体的には、記憶内
連チャン率を例えば1/10、1/20、1/40の3
段階の何れかの値に設定する。次いで、ステップS10
10でセミ連チャン率を設定する。具体的には、セミ連
チャン率を例えば1/50、1/100、1/150の
3段階の何れかの値に設定する。次いで、ステップS1
011でリーチ発生率を設定する。具体的には、リーチ
発生率を例えば1/7、1/15、1/30の3段階の
何れかの値に設定する。なお、大当り確率、記憶内連チ
ャン率、セミ連チャン率およびリーチ発生率について
も、各台毎にホールの管理室で容易に設定(例えば、端
末装置364を操作して設定)することができ、これは
管理装置350側で設定した場合の利点である。ステッ
プS1010の処理を経ると、メインルーチンを終了す
る。
【0121】一方、ステップS1000で設定の変更期
間でなければ、ステップS1012に進んでパチンコ装
置1を含むホールの各台からの確率設定値を受信する。
確率設定値とは、パチンコ装置1側の確率設定装置32
4で設定された大当り確率のことである。例えば、大当
り確率が[設定3]というようにして受信する。なお、
普図大当り確率も一緒に受信するようにしてもよい。パ
チンコ装置1を含むホールの各台からのデータは以下の
停止図柄出現率、記憶内連チャン率、セミ連チャン率の
各設定値についても同様である。次いで、ステップS1
014で停止図柄出現率の設定値を受信する。停止図柄
出現率の設定値とは、パチンコ装置1側の停止図柄出現
率設定装置325で設定された停止図柄出現率のことで
ある。例えば、停止図柄出現率が[設定3]というよう
にして受信する。次いで、ステップS1016で記憶内
連チャン率の設定値を受信する。記憶内連チャン率の設
定値とは、パチンコ装置1側の記憶内連チャン率設定装
置326で設定された記憶内連チャン率のことである。
例えば、記憶内連チャン率が[設定3]というようにし
て受信する。次いで、ステップS1018でセミ連チャ
ン率の設定値を受信する。セミ連チャン率の設定値と
は、パチンコ装置1側のセミ連チャン率設定装置327
で設定されたセミ連チャン率のことである。例えば、セ
ミ連チャン率が[設定3]というようにして受信する。
次いで、ステップS1019でリーチ発生率の設定値を
受信する。リーチ発生率の設定値とは、パチンコ装置1
側のリーチ発生率設定装置328で設定されたリーチ発
生率のことである。例えば、リーチ発生率が[設定3]
というようにして受信する。
【0122】次いで、ステップS1020で始動信号を
計数する。始動信号はパチンコ装置1側における遊技盤
情報基盤141の遊技盤用外部情報出力端子141aを
介して管理装置350で受信する。これは、例えばアウ
ト球信号、大当り信号等についても同様である。始動信
号を計数するのは、大当り終了後における特図の始動回
数によって連チャンの発生状態を判断するためである。
例えば、始動4回以内で大当りが発生すれば、記憶内連
チャンとしてデータを収集するためである。次いで、ス
テップS1022で打込球信号を計数する。打込球=セ
ーフ球+アウト球であるから、打込球信号の計数は、セ
ーフ球信号+アウト球信号の演算式に従って行う。これ
により、実際に発射して打ち込んだ球の数が求められ
る。次いで、ステップS1024で大当り信号について
も同様に計数する。打込球信号や大当り信号を計数する
のは、各種のデータを演算するパラメータとして用いる
ためである。次いで、ステップS1026で連チャンデ
ータの演算処理を行う。これは、連チャンの発生状況を
把握するために必要な演算を行うもので、詳細は後述の
サブルーチンで述べる。次いで、ステップS1028で
遊技状態データ信号を管理装置350から外部の情報開
示手段に送信する。外部の情報開示手段としては、例え
ばパチンコ装置1に配置する枠用表示装置、島設備50
0に配置する島用表示装置、あるいは店内に設置する遊
技機情報公開装置等があり、これらの情報開示手段のそ
れぞれに遊技状態データが送られて表示される。したが
って、遊技者に対して管理装置350で演算処理された
各台の連チャン情報が表示され、遊技者は必要な連チャ
ン情報を容易に入手することができる。ステップS10
28を経ると、メインルーチンを終了する。
【0123】なお、パチンコ装置1側からのデータ収集
は1台でなく、各台ごとに順次行われ、最終的にホール
の全台についてのデータが集められる。そして、管理装
置350で全台についてのデータを基に営業上必要な情
報を求めるべく演算処理が行われる。ここで、本実施例
ではパチンコ装置1および管理装置350の両方で上記
大当り確率、停止図柄出現率、記憶内連チャン率、セミ
連チャン率およびリーチ発生率の各設定値を設定可能に
しているが、これに限るものではなく、他の場所で設定
するようにしてもよい。例えば、島設備500て同様に
大当り確率、停止図柄出現率、記憶内連チャン率、セミ
連チャン率およびリーチ発生率の各設定値を設定するよ
うにしてもよい。その場合、各設定値の分布を容易に変
えることが可能である。例えば、島設備毎に設定値を変
えてもよい。したがって、大当り確率、停止図柄出現
率、記憶内連チャン率、セミ連チャン率およびリーチ発
生率を設定する態様としては、以下のパターンが考えら
れる。 A.パチンコ装置1で設定(各台毎に設定していく) B.管理装置350で設定(管理室で遠隔的に設定す
る) C.島設備500で設定 D.その他の場所で設定
【0124】連チャンデータ演算処理 図21はメインルーチンにおけるステップS1026の
連チャンデータ演算処理のサブルーチンを示す図であ
る。なお、このサブルーチンの一部は前述した図16の
プログラムと同様の処理方式である。すなわち、このサ
ブルーチンに移行すると、まずステップS1100で大
当り後の遊技時間および始動回数を各連チャン条件設定
値と比較する。次いで、ステップS1102で大当り後
の始動回数は[設定値1]以内であるか否かを判別し、
[設定値1]以内のときはさらにステップS1104で
大当り発生か否かを判別する。大当りが発生した場合に
はステップS1106に進んで記憶内連チャンの数をカ
ウントしている連チャンカウンタ1を[+1]だけイン
クリメントする。
【0125】次いで、ステップS1108で連チャン1
の発生を報知する。報知は、例えば店内放送装置363
を用い、“○○番台、記憶内連チャンスタート”あるい
は“○○番台、3連チャンスタート”というようなスタ
イルで行う。すなわち、記憶内連チャン大当りの発生し
た遊技機の台番号と共に連チャン大当り発生の情報を細
かく放送する。また、このとき連チャン回数(例えば、
3連チャンスタート)を放送する。連チャン回数の放送
は後述のセミ連チャンの発生についても同様である。こ
れにより、遊技者は大当り終了後の始動回数4回以内で
連チャンが発生したことを確実に認識し、遊技の喜びが
高められる。また、他の遊技者を含め店内全体に記憶内
連チャン大当りの発生が知らされ、アピールが行われ
る。さらに、係員はどの台で記憶内連チャンが発生した
かを直ちに知ることが可能で、その対応(例えば、ドル
箱の用意、連チャン大当りの発生回数を表示する札の差
替え等)がスムーズに行える。なお、ステップS110
4で大当りが発生していないときはステップS1110
に分岐して今回は連チャンの発生がなかったと判定し
て、連チャン条件に関するデータ(大当り終了後からカ
ウントしている遊技時間と始動回数)をクリアする。こ
れにより、次回の連チャン条件に関するデータの演算に
備えられる。ステップS1110を経ると、メインルー
チンにリターンする。
【0126】一方、ステップS1102で大当り終了後
の始動回数が[設定値1]以内でないときは、ステップ
S1112に分岐し、大当り後の始動回数は[設定値
2]以内であるか否かを判別する。始動回数が[設定値
2]以内のときはステップS1114で大当り発生か否
かを判別し、大当りが発生した場合にはステップS11
16に進んで大当り終了後の始動回数30回以内でのセ
ミ連チャンの数をカウントしている連チャンカウンタ2
を[+1]だけインクリメントする。次いで、ステップ
S1118で連チャン2の発生を報知する。報知は、例
えば同様に店内放送装置363を用い、“○○番台、セ
ミ連チャンスタート”あるいは“○○番台、4連チャン
スタート”というようなスタイルで行う。すなわち、セ
ミ連チャン大当りの発生した遊技機の台番号と共に連チ
ャン大当り発生の情報を細かく放送する。これにより、
遊技者は大当り終了後の始動回数30回以内でセミ連チ
ャンが発生したことを確実に認識し、遊技の喜びが高め
られるとともに、前述したステップS1108の場合と
同様の店内放送に伴う効果が発揮される。なお、ステッ
プS1114で大当りが発生していないときはステップ
S1110に分岐して今回は連チャンの発生がなかった
と判定して、連チャン条件に関するデータをクリアし、
次回の連チャン条件に関するデータの演算に備える。
【0127】一方、ステップS1112で大当りが後の
始動回数が[設定値2]以内でないときは、ステップS
1120に分岐し、大当り後の遊技時間は[設定値3]
以内であるか否かを判別する。遊技時間が[設定値3]
以内のときはステップS1222で大当り発生か否かを
判別し、大当りが発生した場合にはステップS1124
に進んで大当り終了後の実稼働時間10分以内でのセミ
連チャンの数をカウントしている連チャンカウンタ3を
[+1]だけインクリメントする。次いで、ステップS
1126で連チャン3の発生を報知する。報知は、例え
ば同様に店内放送装置363を用い、“○○番台、セミ
連チャンスタート”あるいは“○○番台、5連チャンス
タート”というようなスタイルで行う。すなわち、セミ
連チャン大当りの発生した遊技機の台番号と共に連チャ
ン大当り発生の情報を細かく放送する。これにより、遊
技者は大当り終了後の実稼働時間10分以内でセミ連チ
ャンが発生したことを確実に認識し、前述したステップ
S1108の場合と同様の店内放送に伴う効果が発揮さ
れる。なお、ステップS1122で大当りが発生してい
ないときはステップS1110に分岐して今回は連チャ
ンの発生がなかったと判定して、連チャン条件に関する
データをクリアし、次回の連チャン条件に関するデータ
の演算に備える。ステップS1108、ステップS11
18あるいはステップS1126を経ると、次いで、ス
テップS1128に進み、各連チャンカウンタの値を計
数する。次いで、ステップS1130で各連チャンデー
タを演算する。連チャンデータとしては、例えば連チャ
ン1〜連チャン3の回数、設定値1〜設定値3という各
条件におけるそれぞれの連チャン率、3連チャン以上の
回数、最高連チャン回数、平均連チャン発生時間等があ
る。
【0128】次いで、ステップS1132で遊技機の種
類別に連チャンデータを作成する。遊技機の種類とは、
遊技機を分類するための基準であり、例えば遊技機の遊
技種別、遊技機の機種別、遊技機の製造メーカー別があ
る。遊技機の遊技種別とは、例えばいわゆる第1種、第
2種、第3種、他種の別をいう。遊技機の機種別とは、
同じ遊技種別に属しながらもタイプが異なるものをい
い、例えば第1種の遊技機ではα社の“花鳥風月”、β
社の“麻王”というように分類される。遊技機の製造メ
ーカーとは、同じ遊技種別に属しながらも(あるいは他
の遊技種別でもよい)、それらの遊技機を製造するメー
カーが異なっているものをいう。次いで、ステップS1
134で連チャン回数、連チャン率に基づいたデータを
整理して作成する。作成したデータは、端末装置364
の操作により、選択的にディスプレイ361に表示させ
ることができる。データ整理の詳細は、以下の通りであ
る。すなわち、連チャンが発生すると、各連チャンカウ
ンタを計数して、その計数結果により求められた連チャ
ン回数を本日分の連チャン回数データと比較判定して、
その判定結果に基づき連チャン回数の多い順の表示デー
タを作成し、ディスプレイ361に表示可能にしたり、
プリンタ362に印刷可能にする。また、連チャンの回
数のデータは管理装置350のデータ記憶装置365に
記憶され、その記憶されたデータに基づいて連チャン回
数についてのデータを作成したり、必要に応じて(選択
的に)、例えば昨日のデータ、一昨日のデータ、あるい
はトータル的なデータ(その遊技機が島設備500に設
置されてから本日までのデータ)等の過去のデータを使
用しての連チャン回数の多い順のデータもディスプレイ
361に表示可能にしたり、プリンタ362に印刷可能
にする。同様に、連チャンが発生すると、各連チャンカ
ウンタの計数データを演算し、その演算結果により求め
られた連チャン率を本日分の連チャン率データと比較判
定して、その判定結果に基づき連チャン率の多い順の表
示データを作成し、ディスプレイ361に表示可能にし
たり、プリンタ362に印刷可能にする。また、連チャ
ン率のデータは管理装置350のデータ記憶装置365
に記憶され、その記憶されたデータに基づいて連チャン
率についてのデータを作成したり、必要に応じて(選択
的に)、例えば昨日のデータ、一昨日のデータ、あるい
はトータル的なデータ等の過去のデータを使用しての連
チャン率の多い順のデータもディスプレイ361に表示
可能にしたり、プリンタ362に印刷可能にする。この
ように、管理装置350において連チャン回数、連チャ
ン率の比較判定処理が行われ、比較判定結果から連チャ
ン回数、連チャン率の多い順にデータが作成され、この
処理では過去のデータを使用して演算が行われる。そし
て、このとき遊技機の種類別に上記処理が行われる。な
お、データ整理の具体例は後述の図27、図28等に示
される。また、遊技機の種類別の連チャンデータの具体
例は後述の図31、図32に示される。ステップS11
34の処理を経ると、メインルーチンにリターンする。
データの表示はディスプレイ361を用いて行うが、要
は整理したデータを外部で認識可能なようにすればよい
から、ディスプレイ361に限らず、例えば整理したデ
ータをプリンタ362に印刷させると、データが見やす
いという利点がある。また、その他の方法あるいは手段
を用いて、整理したデータを外部で認識可能なようにし
てもよい。
【0129】このように、管理装置350側において、
パチンコ装置1に設けられた連続大当り状態判定手段に
よる連チャン大当りの発生情報の受信データに基づいて
連チャン大当り情報のデータ収集が簡単に行われる。特
に、連チャンの内容については記憶内連チャン、セミ連
チャンと細かく区別して判定され、これに応じてデータ
収集もきめ細かく行われる。また、連チャン大当り情報
を利用することにより、店内放送装置363で通常大当
りと連チャン大当りとの報知が異なる態様で区別して行
われる。さらに、連チャンデータが収集、整理されて作
成され、その連チャンデータは後述のような方式(例え
ば、図27、図28参照)で表示されるとともに、遊技
機の種類別に連チャンデータが収集されて作成され、表
示される。これにより、台の性能をより正確に把握する
ことが可能になり、各台の稼働状況を一目で直ちに認識
することができ、遊技店における営業データとして有効
に活用することが可能になる。
【0130】ここで、連チャンに関する定義について説
明する。 A.連チャン回数 まず、連チャンの計数方法を図22を参照して説明する
と、図中のタイミングaで大当りが発生し、その後、大
当り終了後に再び大当りが発生した場合には、連チャン
1回と計数する。また、図中のタイミングbで大当りが
発生し、その後、大当り終了後に連続的に再び大当りが
3回発生した場合には、都合4連チャンとなるが、連チ
ャン回数としは連チャン3回と計数する。つまり、大当
り2回で連チャン1回(W:ダブルに相当)とする。連
チャン1回で連チャン信号が1回出力される。
【0131】B.連チャン率 連チャン率とは、連チャンした割り合いを示すもので、
連チャン率=連チャン回数/総大当り数なる式に従って
演算する。これは、例えば台別あるいは全台について演
算し、台別あるいは全台の連チャン率を求める。また、
3連チャン率、4連チャン率についても同様にして演算
する。 C.第2連チャン率 第2連チャン率とは、大当りが2回で1セットというよ
うな遊技性の台での連チャン率をいい、通常の連チャン
率と区別して用いる。例えば、確率変動の機種あるいは
第3種に属する遊技機に多い。これらは大当りを複数回
保証するようなタイプである。すなわち、図23(a)
に示すようにタイミングcで大当りが発生すると、大当
り確率がアップし、再び短期間に大当りが発生するた
め、この場合には連チャン0回と計数する。これは、大
当りが2回で1セットというような遊技性になっている
からである。また、タイミングdで大当りが発生して大
当り確率がアップし、再び短期間に大当りが発生し、さ
らにタイミングeで大当りが発生し、引き続き大当り確
率がアップして大当りが発生した場合には、1セットの
連チャンが2回発生したので、この場合には連チャン1
回と計数する。
【0132】D.大当りが3回で1セットというような
遊技性の台も第2連チャン率の定義に従う。すなわち、
図23(b)に示すように、例えばタイミングfで大当
りが発生すると、大当りを3回保証するように大当り確
率がアップし、短期間に大当りが都合3回連続して発生
するが、このとき大当りが3回発生したにもかかわら
ず、この場合には連チャン0回と計数する。これは、大
当りが3回で1セットというような遊技性になっている
からである。また、タイミングgで大当りが発生して大
当り確率がアップし、再び短期間に大当りが2回発生し
(都合3回の大当り発生)、さらにタイミングhで大当
りが発生し、引き続き大当り確率がアップして大当りが
都合3回発生した場合には、大当りが3回で1セットの
連チャンが2回発生したので、この場合には連チャン1
回と計数する。
【0133】E.確率変動大当りの連チャン率(以下、
確変大当りの連チャン率という)も第2連チャン率の定
義に従う。これは、確率変動大当りが終了するときの大
当りで再度確率変動図柄が発生する率である。具体的に
は、図23(c)に示すように、例えばタイミングiで
確率変動大当りが発生し、このとき大当り確率をアップ
させることにより3回の大当りを保証するタイプであれ
ば、確変大当り1回と計数する。これは、確率変動によ
り大当りを3回保証するような遊技性になっているから
であり、連チャンとしては計数しない。一方、タイミン
グjで確率変動大当りが発生し、3回の大当りを保証し
ているとき、最後の3回目の大当りで(タイミングk
で)、再び確率変動大当りが発生した場合には、このタ
イミングkから再度大当りが3回保証される。したがっ
て、このときは確変連チャン1回と計数する。
【0134】F.平均連チャン回数 台別および全台について連チャン数の平均値のことであ
る。 G.最多連チャン回数 最も連チャンが発生しやすい始動回数や遊技時間のこと
である。なお、確率変動大当りと通常大当りとを区別し
てデータを収集する。 H.モーニング連チャン回数およびモーニング連チャン
率 開店直後(あるいは開店直後から1時間程度の間)にお
ける連チャンの発生状況である。なお、イブニング連チ
ャン回数およびイブニング連チャン率の概念を設け、例
えば夕方6時頃からの連チャン発生状況を把握してもよ
い。あるいはその他に適当な時間帯を設定し、その時間
帯における連チャン回数および連チャン率のデータを収
集してもよい。さらに、曜日によって連チャン回数およ
び連チャン率のデータを収集してもよい。
【0135】I.連チャンの発生状態 準連チャン:記憶内連チャンのことである。 セミ連チャン:例えば、特図の始動回数20〜30回程
度の連チャン、上皿以内での連チャン、あるいは大当り
終了後5分〜10分以内での連チャンをいう 多連チャン:連チャンが複数回続けてくるものである。
例えば、3連チャン、4連チャン等がある。 J.連チャン設定:管理装置350、あるいは各台に配
置の連チャン設定装置による連チャン率の設定をいう。
例えば、以下のような設定値がある。 連チャン設定1:記憶内連チャン 連チャン設定2:始動回数20〜30回以内の連チャン 連チャン設定3:大当り終了後10分以内の連チャン
【0136】次に、図24は一例として台番号[25
6]のパチンコ装置について、大当りの発生状況を示す
ものである。図中の意味は以下の通りである。 確変ナンバー:大当り確率が高まる図柄(確変図柄)で
あり、「3」、「5」、「7」の図柄で大当りが発生す
ると、以後、大当り確率がアップする。 確率設定値:大当りの発生確率の設定値で、ここでは
[設定値1]である。連チャン設定値:連チャン発生率
の設定値で、ここでは[設定値1]である。 回:大当りの発生回数 時間:大当りの発生時刻 図柄:大当りの発生図柄 確変:大当り確率が変動(高確率になる)したケース 始動回数:大当り発生までの特図の回った回数 実稼働時間:大当り発生までにパチンコ装置が実際に稼
働した時間(単位は分) 連チャン1:[設定値1]、すなわち大当り終了後の始
動回数4回以内で連チャンが発生したもの 連チャン2:[設定値2]、すなわち大当り終了後の始
動回数30回以内で連チャンが発生したもの 連チャン3:[設定値3]、すなわち大当り終了後の実
稼働時間10分以内で連チャンが発生したもの 1+2+3:連チャン1、連チャン2および連チャン3
を加算したもの W:ダブルの連チャン発生 T:トリプルの連チャン発生 F:フォースの連チャン発生
【0137】台番号[256]のパチンコ装置について
の連チャンデータを演算すると、例えば次のようにな
る。 大当り回数:18回 連チャン1の発生回数:5回(そのうち確変連チャンが
1回) 連チャン2の発生回数:4回(そのうち確変連チャンが
2回) 連チャン3の発生回数:2回 条件1の連チャン率(すなわち、[設定値1]に対応す
る連チャン率):5/18=28% 条件2の連チャン率(すなわち、[設定値2]に対応す
る連チャン率):4/18=22% 条件3の連チャン率(すなわち、[設定値3]に対応す
る連チャン率):2/18=11% 条件1+条件2+条件3の連チャン率(すなわち、[設
定値1]〜[設定値3]を合せた場合の連チャン率):
11/18=61%
【0138】3連チャン以上の回数 連チャン1のゾーン:1回(4連チャン) 連チャン2のゾーン:1回(3連チャン) 連チャン3のゾーン:0回 最高連チャン回数:4連チャン 平均連チャン発生時間 連チャン1:2回転 連チャン2:27回転 連チャン3:9分 このようにして、管理装置では上記の各種の連チャンデ
ータが演算され、連チャン稼働データファイルを作成す
ることができる。そして、これらのデータはホールの営
業に利用される。また、必要に応じて遊技者に対して一
部の情報を公開することもできる。なお、その他に、例
えば島単位あるいは店単位での連チャン稼働データファ
イルを作成するようにしてもよい。
【0139】次に、図25〜図28は管理装置350の
管理コンピュータ360に表示される画面の一例を示す
ものである。まず、図25はメニュー画面であり、営業
中は初期画面として、あるいはワークを終了したときに
は、ひとまずこの画面が表示されるようになっている。
メニュー画面では、ワークの種類として、例えば表示メ
ニュー、印字メニュー、打止解除、閉店を択一的に選択
可能になっている。また、画面下方にはいままでの売
上、割数、ベース、稼働率、連チャン率、実確率値の値
がそれぞれ演算されて表示されている。ここで、割数と
は、割数={賞球数の合計/(発射球数−ファール球
数)}×10をいう。また、ベースとは、ベース=
{(賞球数の合計−大当り時の賞球数の合計)/(発射
球数−ファール球数)}×100をいう。すなわち、ベ
ースとは、賞球以外にどれくらいの戻し率で遊技者を遊
ばせているかという遊び率のことである。
【0140】稼働率とは、全台に対して遊技者が遊技し
ている台の割り合いである。連チャン率とは連チャンの
発生率である。実確率値とは確率設定値という理論値で
はなく、実際の大当りが発生した回数と、実際に特図の
始動回数とから計算した実際の大当り確率値である。こ
のように、メニュー画面の下方に主要なデータを表示す
ることにより、容易に営業に必要な情報を得ることがで
きる。
【0141】図26は、第1種に属するパチンコ装置に
ついて1番台から155番台までの100台について、
必要なデータを表示する画面である。図中、Cはカーソ
ルを示し、例えばカーソルCは点滅している。カーソル
Cの部分に台番号を入力することにより、該当する台に
ついての詳細なデータを表示させることができる。図中
の意味は以下の通りである。 台番号:第1種に属するパチンコ装置の識別のための番
号 特回:特図の大当り回数 作動回数:特図の回った回数 実確:実際の大当りが発生した回数と、実際に特図の始
動回数とから計算した実際の大当り確率値 連回:連チャン大当りの回数 連率:連チャン大当りの発生率 S:シングルの大当りの発生回数 W:ダブルの大当りの発生回数 T:トリフルの大当りの発生回数 F:フォースの大当りの発生回数 以上:フォースを超える大当りの発生回数
【0142】図27は、第1種に属するパチンコ装置の
うち連チャンが発生した台について、連チャンに関する
データを表示する画面である。この場合、特に連チャン
率が高い順に台番号が表示されている。図中、Cはカー
ソルを示す。同様に、カーソルCの部分に台番号を入力
することにより、該当する台についての詳細なデータを
表示させることができる。図中の意味は以下の通りであ
る。 台番号:第1種に属するパチンコ装置の識別のための番
号 連チャン率:連チャン大当りの発生割り合い 連チャン回数:連チャン大当りの発生 W、T、Fおよび以上の意味は、図24の場合と同様で
ある。このように、特に連チャンが発生した台のみを集
めてそのデータを整理し、連チャン率が高い台番号順に
表示させることにより、台の性能をより正確に把握する
ことができる。
【0143】図28は、第1種に属するパチンコ装置の
うち連チャンが発生した台について、連チャンの発生状
況(連チャン種別)に関するデータを表示する画面であ
る。この場合、特に連チャンが高い順に台番号が表示さ
れている。図中、Cはカーソルを示す。カーソルCの部
分に台番号を入力することにより、該当する台について
の詳細なデータを表示させることができる。図中の意味
は以下の通りである。 台番号:第1種に属するパチンコ装置の識別のための番
号 開始時間:連チャンが発生した場合の開始時刻 終了時間:連チャンが終了した場合の終了時刻 回収球:アウト球としてホール側で回収した球の数 賞球排出球数:連チャン大当りの賞球で排出した球の数 差球:賞球排出球数から回収球を減算したもので、遊技
者が正味獲得した球の数 このように、特に連チャンが発生した台のみを集めてそ
のデータを整理し、連チャン回数の多い台番号順に表示
させることにより、台の性能をより正確に把握すること
ができる。
【0144】図29、図30は管理コンピュータ360
によって演算処理したデータをプリンタ362を用いて
プリントアウトした場合の一例である。図29におい
て、700はプリント用紙であり、プリント用紙700
には前述した図24に示すものと同様に台番号[25
6]のパチンコ装置に関して大当りの発生状況を示すデ
ータがデータ欄701に印刷されている。なお、図29
の内容をそっくり管理コンピュータ360の画面に表示
することも可能である。また、図30に示すようにプリ
ント用紙700(図29に示すプリント用紙700の下
方)にはデータ欄701に続けて前述した図24に示す
ものと同様に台番号[256]のパチンコ装置に関して
大当りの発生状況および時間帯(すなわち、モーニング
期間やイブニング期間等)による連チャン状況の各種演
算式がデータ欄702に印刷されている。なお、図30
の内容をそっくり管理コンピュータ360の画面に表示
することも可能である。ここで、台番号[256]のパ
チンコ装置についての時間帯による連チャンデータを演
算すると、例えば次のようになる。 営業時間:AM10:00〜PM11:00 モーニングデータ(AM10:00〜AM11:00) 大当り回数:2回 連チャン1の発生回数:1回(そのうち確変連チャンが
1回) 条件1の連チャン率(すなわち、[設定値1]に対応す
る連チャン率):1/2=50% イブニングデータ(PM5:00〜PM22:00) 大当り回数:5回 連チャン1の発生回数:1回 連チャン2の発生回数:1回(そのうち確変連チャンが
1回) 連チャン3の発生回数:1回 条件1の連チャン率(すなわち、[設定値1]に対応す
る連チャン率):1/5=20% 条件2の連チャン率(すなわち、[設定値2]に対応す
る連チャン率):1/5=20% 条件3の連チャン率(すなわち、[設定値3]に対応す
る連チャン率):1/5=20% 条件1+条件2+条件3の連チャン率(すなわち、[設
定値1]〜[設定値3]を合せた場合の連チャン率):
3/5=60% このようにして、管理装置350では上記の各種の連チ
ャンデータが演算され、連チャン稼働データファイルを
作成することができる。そして、これらのデータはホー
ルの営業に利用される。また、必要に応じて遊技者に対
して一部の情報を公開することもできる。なお、その他
に、例えば島単位あるいは店単位での連チャン稼働デー
タファイルを作成するようにしてもよい。したがって、
ホールの係員はプリント用紙700に印刷された各種の
データを見ながら営業戦略を立てたりすることができ
る。
【0145】図31は第1種に属するパチンコ装置のう
ちα社の“花鳥風月”という機種について、島設備単位
で連チャンに関するデータを表示する画面である。この
場合、“花鳥風月”という台はA島では1〜20番台に
配置され、B島では21〜50番台に配置されて、全体
では合計で32台が存在している。なお、4番台、94
番台というように「4」および「9」の数字が1桁目に
付く台は縁起上除かれている。したがって、1〜50番
台であっても、合計では32台の配置となっている。そ
の他の表示事項は、前述した図24に示す事項と同様で
ある。台番号をカーソルCで示す位置に入力することに
より、該当する台についてより詳しいデータを表示させ
ることができ、その表示事項は前述した図26に示す事
項と同様である。また、同様に該当する台についてより
詳しいデータを用紙に印刷させることもでき、その印刷
事項は前述した図29、図30に示す事項と同様であ
る。
【0146】図32は第1種に属するパチンコ装置のう
ちβ社の“麻王”という機種について、島設備単位で連
チャンに関するデータを表示する画面である。この場
合、“麻王”という台はC島では51〜70番台に配置
され、D島では71〜100番台に配置されて、全体で
は合計で32台が存在している。なお、4番台、94番
台というように「4」および「9」の数字が1桁目に付
く台は縁起上除かれている。したがって、51〜100
番台であっても、合計では32台の配置となっている。
その他の表示事項は、前述した図24に示す事項と同様
である。台番号をカーソルCで示す位置に入力すること
により、該当する台についてより詳しいデータを表示さ
せることができ、その表示事項は前述した図26に示す
事項と同様である。また、同様に該当する台についてよ
り詳しいデータを用紙に印刷させることもでき、その印
刷事項は前述した図29、図30に示す事項と同様であ
る。このように、端末装置364を操作することによ
り、遊技機の遊技種類別、遊技機の機種別、遊技機の製
造メーカー別、遊技島単位別に連チャンデータの収集結
果の表示内容が選択され、より一層その遊技機の性能を
把握することが可能になる。
【0147】[本実施例の効果] このように本実施例では、大当り状態終了後に、大当り
発生確率が複数の変動値に変動し、この変動した大当り
発生確率に基づいて連チャンモード(連チャンモード1
および連チャンモード2)中のとき、連続大当り状態
(すなわち、連チャン大当り)の発生期待度が連チャン
期待度表示器91および連チャン期待度表示器92によ
って表示される。特に、複数のLEDの点灯数によって
連チャンの発生期待度か表示される。したがって、連チ
ャン大当りの期待度を遊技者が見ることにより、遊技者
の大当り発生に対する期待度が高まり、遊技に面白みを
出すことができる。また、確変遊技中の期待感を遊技者
に十分に認識させることができる。さらに、確変遊技の
始動回数が決定され、その残り回数が連チャン期待始動
回数表示器93に表示される。例えば、大当り状態の終
了後に始動回数30回以内で連チャンが発生しやすい連
チャンモード2の場合には、最初は連チャン期待始動回
数表示器93に[30]が表示され、以後、始動遊技が
1回行われる毎に[1]ずつ減算されていき、始動遊技
が30回行われると、連チャン期待始動回数表示器93
に[0]が表示される。したがって、以後に何回まで確
変遊技が行えるかを遊技者はすぐに認識することがで
き、この面からも遊技に面白みを出して遊技者の期待感
を高めることができる。
【0148】なお、特別図柄表示装置の大当り確率は上
記実施例の例に限らず、他の値でもよい。例えば、1/
180、1/200、1/220の3段階に外部から調
整が可能で、このとき通常は1/200が基準確率とな
り、その上下に10%ほど変動させることになる。この
場合、上下に20%ほど変動させるようにしてもよい。
同様に、普通図柄表示装置の大当り確率(普図大当り確
率)についてもは上記実施例の例に限らず、他の値でも
よい。また、大当り確率アップ中は、特定の入賞口(例
えば、始動入賞口)への入賞があった場合に賞球排出数
を大きい方に制御して排出してもよい。例えば、通常の
低確率のとき、始動入賞口が5個排出、一般入賞口が1
5個排出のとき、大当り確率アップのみは12個とか、
10個にして少なくとも5個排出より大きい値にしても
よい。このようにすると、大当り確率アップ中の出玉が
多くなり、玉持ちが良くなり、大当りを引くまでの購入
玉数が減って遊技者に有利となり、遊技意欲が高まる。
【0149】なお、特別図柄表示装置における可変表示
器の変位動作の態様は上記実施例のようなスタイルに限
定されず、各種の変形態様が可能である。加えて、可動
式の表示器の可動タイミングも各種の変形が可能であ
る。また、玉貸機の配置場所は上記例に限るものではな
い。例えば、前面パネルの部分や皿前装飾体の部分に設
けるようにしてパチンコ機と一体にしてもよい。本発明
の適用は上記実施例のような第1種に属する遊技機に限
るのものではなく、第2種、第3種、その他の種類の遊
技機にも幅広く適用することができる。
【0150】加えて、本発明はカードリーダを備えてい
ないパチンコ機にも適用できるのは勿論である。また、
本発明に係わる遊技機は上記実施例のようなプリペイド
カード方式のパチンコ機に適用する例に限らない。例え
ば、クレジット方式のパチンコ機にも適用することがで
きる。プリペイドカード方式でなく、全くカードを使用
しないパチンコ機についても幅広く適用することが可能
である。
【0151】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、大当り発生確
率変動手段により、所定の大当り状態が終了してから所
定条件が成立するまで、大当り発生確率が通常よりも高
い確率に変動されるので、大当り状態の発生態様を変化
に富んだものにすることができるとともに、時には比較
的短い間隔で連続して大当り状態が発生するような期待
感の高い遊技内容となる。また、大当り発生確率復帰手
段により、大当り発生確率が高確率に変動されている間
に実行された特別始動遊技の回数が所定回数となった場
合に、大当り発生確率が通常確率に復帰されるので、大
当り発生確率の高確率への変動により次の大当り状態が
発生する場合もあれば、次の大当り状態が発生しないで
大当り発生確率が通常確率に復帰してしまう場合もあ
る。したがって、大当り発生確率が通常確率に復帰する
こととなる特別始動遊技の回数を比較的少なく設定すれ
ば、高確率への変動により大当り状態の発生があまりに
も多く連続してしまうことを防止した上で通常確率の設
定値をある程度高くすることができ、遊技店と遊技者の
利益バランスをとりつつ遊技者の期待感を高めることが
できる。また、高確率への変動を次回の大当り状態が発
生するまで継続させる制御よりも、高確率へ変動された
状態において次の大当り状態が発生するか否かに対する
興味を引き付けることができ遊技性を向上させることが
できる。また、特別始動遊技回数決定手段により、前記
大当り発生確率復帰手段が大当り発生確率を通常確率に
復帰させることとなる特別始動遊技の回数が決定される
ので、特別始動遊技の回数を変化させることが可能とな
る。したがって、高確率に変動された揚合の大当り状態
の発生率を変化させることが可能となり遊技内容を多彩
化でき興趣を向上させることができる。更に、高確率に
変動させる大当り発生確率を、予め定められている複数
の相互に異なる大当り発生確率のうちの何れかに、乱数
の抽出結果に基づき選択して決定するので、大当り発生
確率が高確率へ変動しても必ずしも次の大当り状態が発
生する訳ではなく、選択された大当り発生確率によって
次の大当り状態の発生率を変化させることができ、遊技
者の興趣を向上させることができる。請求項2の発明に
よれば、特別始動遊技回数決定手段により、特別始動遊
技の回数を、予め定められている複数の相互に異なる特
別始動遊技の回数のうちの何れかに決定することができ
る。請求項3の発明によれば、特別始動遊技回数表示手
段により、前記特別始動遊技回数決定手段で決定された
特別始動遊技の回数が表示されるので、遊技者は決定さ
れた特別始動遊技の回数を確実に認識することができ、
それを確認した上で安心して遊技を行える。また、減算
手段により、特別始動遊技の1遊技終了毎に、前記大当
り発生確率復帰手段が大当り発生確率を通常確率に復帰
させるまでの特別始動遊技の残り回数が1宛減算され、
前記特別始動遊技回数表示手段により、前記減算手段に
より1宛減算された特別始動遊技の残り回数が表示され
るので、大当り発生確率が高確率から通常確率に復帰さ
れるまでに後何回の特別始動遊技が可能かを正確に認識
することができ、それを確認しながら安心して遊技を行
える。請求項4の発明によれば、大当り発生確率が高確
率へ変動することにより次の大当り状態が発生する確率
を時間帯で変化させることができ、興趣に富んだ遊技性
となり、ゲームの面白みが高められる。また、ホールと
遊技者との利益関係を容易に調整することが可能で、時
間帯によって変化する客層にも柔軟に対応できるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したカード方式のパチンコ装置の
一実施例の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例の遊技盤を示す正面図である。
【図3】同実施例の特別図柄表示装置の拡大図である。
【図4】同実施例のパチンコ装置の裏機構の構成を示す
図である。
【図5】同実施例のアダプタを示す拡大図である。
【図6】同実施例のパチンコ装置の制御系のブロック図
である。
【図7】同実施例の管理装置と島設備等の関係を示すシ
ステム図である。
【図8】同実施例の遊技制御のメインルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図9】同実施例のスイッチ入力処理のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【図10】同実施例の普段処理のサブルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図11】同実施例の記憶内連チャン処理のサブルーチ
ンを示すフローチャートである。
【図12】同実施例の図柄変動処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図13】同実施例の大当り処理のサブルーチンを示す
フローチャートである。
【図14】同実施例の連チャンモード2変換用乱数抽出
処理のサブルーチンの一部を示すフローチャートであ
る。
【図15】同実施例の連チャンモード2変換用乱数抽出
処理のサブルーチンの一部を示すフローチャートであ
る。
【図16】同実施例の連チャン判定処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図17】同実施例の停止図柄作成処理のサブルーチン
を示すフローチャートである。
【図18】同実施例の外部情報処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図19】同実施例の乱数更新処理のサブルーチンを示
すフローチャートである。
【図20】同実施例の管理装置の処理プログラのメイン
ルーチンを示すフローチャートである。
【図21】同実施例の管理装置の連チャンデータ演算処
理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図22】同実施例の連チャンの計数方法を説明する図
である。
【図23】同実施例の連チャンの定義について説明する
図である。
【図24】同実施例の台番号256番台についての大当
り発生状況を示す図である。
【図25】同実施例の管理装置のコンピュータのメニュ
ー画面を示す図である。
【図26】同実施例の第1種の全台についての遊技状況
を表示する管理装置のコンピュータの画面を示す図であ
る。
【図27】同実施例の第1種の台のうち連チャンした台
についての遊技状況を表示する管理装置のコンピュータ
の画面を示す図である。
【図28】同実施例の第1種の台のうち連チャンした台
についての連チャン状況を表示する管理装置のコンピュ
ータの画面を示す図である。
【図29】同実施例の台番号256番台についての大当
り発生データの印刷例を示す図である。
【図30】同実施例の台番号256番台についての大当
り発生データの印刷例を示す図である。
【図31】同実施例のある特定の機種の第1種の複数台
についての遊技状況を表示する管理装置のコンピュータ
の画面を示す図である。
【図32】同実施例の他の特定の機種の第1種の複数台
についての遊技状況を表示する管理装置のコンピュータ
の画面を示す図である。
【符号の説明】
2 パチンコ機(遊技機) 63 特別図柄表示装置(図柄表示装置) 64 普通電動始動口 65 変動入賞装置 91、92 連チャン期待度表示器(連続大当り状態期
待度表示手段) 93 連チャン期待始動回数表示器(特別始動遊技回数
表示手段) 301 役物用CPU 350 管理装置371 連チャン有効期間表示装置(特別始動遊技回数
表示手段) 400 遊技制御手段(大当り状態発生手段、大当り発
生確率変動手段、特別始動遊技回数決定手段、減算手
段、大当り発生確率復帰手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 図柄表示装置において図柄を変動させる
    始動遊技を行い、該始動遊技の結果、該図柄表示装置に
    大当り図柄が表示された場合に遊技者に有利な大当り状
    態を発生可能な遊技機において、 所定の大当り状態が終了してから所定条件が成立するま
    で、大当り発生確率を通常よりも高い確率に変動させる
    大当り発生確率変動手段と、 前記大当り発生確率が高確率に変動されている間に実行
    された特別始動遊技の回数が所定回数となった場合に、
    大当り発生確率を通常確率に復帰させる大当り発生確率
    復帰手段と、 前記大当り発生確率復帰手段が大当り発生確率を通常確
    率に復帰させることとなる特別始動遊技の回数を決定す
    る特別始動遊技回数決定手段と、 を備え 前記大当り発生確率変動手段は、 大当り状態が発生した場合に、前記高い確率に変動させ
    る大当り発生確率を、予め定められている複数の相互に
    異なる大当り発生確率のうちから、乱数の抽出結果に基
    づき選択して決定 することを特徴とする遊技機。
  2. 【請求項2】 前記特別始動遊技回数決定手段は、前記
    特別始動遊技の回数を、大当り状態が発生した場合に、
    予め定められている複数の相互に異なる特別始動遊技の
    回数のうちの何れかに決定することを特徴とする請求項
    1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記特別始動遊技回数決定手段で決定さ
    れた特別始動遊技の回数を表示する特別始動遊技回数表
    示手段と、 前記特別始動遊技の1遊技終了毎に、前記大当り発生確
    率復帰手段が大当り発生確率を通常確率に復帰させるま
    での特別始動遊技の残り回数を1宛減算する減算手段
    と、 を備え、 前記特別始動遊技回数表示手段は、前記減算手段により
    1宛減算された特別始動遊技の残り回数を表示するよう
    にしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    遊技機。
  4. 【請求項4】 前記大当り確率変動手段は、大当り状態
    が発生した場合に、乱数の抽出結果に基づき所定の確率
    で大当り発生確率を通常よりも高い確率に変動させるも
    のとし、該大当り発生確率を変動させる確率を時間帯に
    応じて変化させることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れかに記載の遊技機。
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