JPH07193959A - ケーブル用リール装置 - Google Patents

ケーブル用リール装置

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Publication number
JPH07193959A
JPH07193959A JP33307493A JP33307493A JPH07193959A JP H07193959 A JPH07193959 A JP H07193959A JP 33307493 A JP33307493 A JP 33307493A JP 33307493 A JP33307493 A JP 33307493A JP H07193959 A JPH07193959 A JP H07193959A
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JP
Japan
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cable
shaft
flat cable
guide body
guide
Prior art date
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Pending
Application number
JP33307493A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Kawamoto
明生 川本
Atsushi Watanabe
淳 渡辺
Yoshiaki Takano
佳明 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 自動車のステアリングシャフトに嵌合するケ
ーブル用リール装置を構成する。ロータ14の軸部31とス
テータ15の枠部55との間に形成したケーブル収納部17
に、略環状の案内体21とフラットケーブル22とを収納す
る。フラットケーブル22は、案内体21に形成した反転用
挿通部73を通って、軸部31の外周と、枠部55の内周と
に、反対方向に巻き付ける。円板状の下板27を軸部31に
固定する。下板27の溝部54a ,54b に、案内体21を摺動
自在に嵌合する。 【効果】 ロータ14を回転してフラットケーブル22を案
内体21の外側に繰り出す際に、反転用挿通部73にてフラ
ットケーブル22を張っぱり、フラットケーブル22の座屈
を防止して、巻き乱れを抑制できる。ケーブル用リール
装置を安価に構成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに相対的に回転す
る部材間をケーブルにて接続するケーブル用リール装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、特開平5−207632
号公報に記載されたケーブル用リール装置が知られてい
る。このケーブル用リール装置は、自動車の車体側に設
けられた電気部品と、正逆方向に回転するステアリング
ホイール側に設けられた電気部品との間を、複数の芯線
を並設したいわゆるフラットケーブルにて電気的に接続
するものである。
【0003】そして、このフラットケーブルは、ステア
リングシャフトに嵌合する中空円環状のケース体の内部
に収納されている。また、このケース体は、車体側の部
材に固定される筒状の枠体と、この枠体の内側に設けら
れてステアリングホイールとともに回転する筒状の軸体
とを、互いに回転自在に組み合わせて構成されている。
そして、フラットケーブルは、一端部が枠体に取り付け
られ、他端部が軸体に取り付けられた状態で、これらの
枠体と軸体との間に形成される空間部に収納されてい
る。
【0004】さらに、この空間部には、フラットケーブ
ルを案内して巻き乱れを防止する案内体が収納されてい
る。この案内体は、複数のローラを円環状に配置し、こ
の円環の一部にフラットケーブルが挿通する反転用挿通
部を設けて形成され、軸体の周囲に回転自在に配置され
ている。
【0005】そして、このケーブル用リール装置では、
ステアリングホイールを一方向に回転操作した状態で、
フラットケーブルが案内体の反転用挿通部を通ってU字
状に反転しながらこの案内体の内側に引き込まれ、軸体
の外周側に巻き付けられる。また、ステアリングホイー
ルを反対方向に回転操作した状態で、巻き戻されたフラ
ットケーブルが案内体の反転用挿通部を通ってU字状に
反転するとともに、この反転部分で案内体を押動しなが
ら案内体の外側に繰り出され、枠体の内周側に巻き付け
られるようになっている。
【0006】そこで、軸体の周囲にフラットケーブルを
一方向に巻き付けた状態を保って、このフラットケーブ
ルを巻き戻したり、巻き締めたりする、いわゆるクロッ
クスプリング型のケーブル用リール装置に比べて、フラ
ットケーブルの長さ寸法を短くすることができるように
なっている。
【0007】さらに、このケーブル用リール装置では、
枠体と一体をなす底板に、環状をなすガイド溝が凹設さ
れているとともに、このガイド溝の内側に沿って、環状
をなすリブが突設されている。そこで、案内体をこのガ
イド溝に係合することにより、案内体と底板との摩擦抵
抗が低減され、案内体が回転する際の騒音の発生が抑制
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、ステアリングホイールを回転操作してフ
ラットケーブルを軸体の外周から枠体の内周に巻き戻す
際には、このフラットケーブルがU字状に反転する部分
で案内体の反転用挿通部を押動しながらこの案内体の外
側に繰り出されるため、フラットケーブルが座屈して巻
き乱れが生じやすいとの問題を有している。また、弾性
の大きいフラットケーブルを用いることにより、フラッ
トケーブルの座屈を防止することができるが、弾性の大
きいフラットケーブルを用いると、反転部分での回転半
径が大きくなり、ケーブル用リール装置が大型化すると
の問題を有している。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、ケーブルの巻き乱れがなく円滑に動作するケーブ
ル用リール装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のケーブル用リー
ル装置は、略筒状をなす枠部、およびこの枠部の内側に
この枠部に対して相対的に正逆方向に回転可能に設けら
れた軸部を有したケースと、これらの枠部と軸部との間
に形成されたケーブル収納部に収納され、一端部が前記
枠部に接続され、他端部が前記軸部に接続されて、これ
らの枠部および軸部の相対的な正逆方向の回転に伴い前
記軸部の外周部と前記枠部の内周部とに反対方向に巻き
付けられるケーブルと、前記ケーブル収納部に収納さ
れ、前記軸部の外周部に巻き付けられたケーブルと前記
枠部の内周部に巻き付けられたケーブルとの間に位置し
てこのケーブルを案内する案内体とを備えたケーブル用
リール装置において、前記案内体は、前記軸部の周囲に
位置して周方向に回転自在な略環状をなし、前記ケーブ
ルを挿通して反転させる反転用挿通部が形成され、前記
ケースには、前記枠部および前記軸部のうち回転駆動す
る側に前記案内体に摺動可能に当接する摺接部を備えた
下板を一体的に設けたものである。
【0011】
【作用】本発明のケーブル用リール装置では、相対的に
正逆方向に回転する部材間に、このケーブル用リール装
置を配設して、各部材にそれぞれ枠部と軸部とを接続す
ることにより、これらの部材が、枠部と軸部との間のケ
ーブル収納部に収納されたケーブルにより接続され、こ
のケーブルにより電力あるいは信号などが伝達される。
そして、軸部を枠部に対して相対的に一方向に回転した
状態で、ケーブルが、案内体の反転用挿通部を通ってU
字状に反転しながら、案内体の内側に引き込まれ、軸部
の外周側に巻き付けられる。また、軸部を反対方向に回
転した状態で、ケーブルが、軸部から巻き戻され案内体
の反転用挿通部を通ってU字状に反転するとともに、案
内体の外側に繰り出され、枠部の内周側に巻き付けられ
る。そして、ケースには、枠部および軸部のうち、回転
駆動する側に案内体に摺接可能に当接する摺接部を備え
た下板を一体的に設けたので、枠部および軸部のいずれ
かを回転した際に、案内体が回転駆動される側と同じ方
向に回転し、反転用挿通部にてケーブルを張っぱる状態
になる。そこで、ケーブルの座屈が防止され、巻き乱れ
が抑制される。
【0012】
【実施例】以下、本発明のケーブル用リール装置の一実
施例の構成を図面を参照して説明する。
【0013】図1ないし図3において、11はケースで、
このケース11は、それぞれ共重合ポリアセタールなどの
合成樹脂にて形成したロータ14およびステータ15などを
組み合わせて略中空円環状に構成されている。そして、
このケース11の内側には、環状をなすケーブル収納部17
が形成され、このケーブル収納部17に、環状をなす案内
体21と、ケーブルとしてのフラットケーブル22とが収納
されて、ケーブル用リール装置が構成されている。
【0014】そして、このケーブル用リール装置は、例
えば、自動車のステアリングシャフトに嵌合された状態
で、ステアリングホイール本体と、いわゆるコンビネー
ションスイッチとの間に装着されている。また、ステア
リングホイール本体は、ステアリングシャフトの上端部
に取り付けられ、ステアリングシャフトとともに回転す
るようになっている。一方、コンビネーションスイッチ
は、ステアリングシャフトの外側に設けられたステアリ
ングフラムに嵌合して車体側に取り付けられている。そ
して、このケーブル用リール装置のフラットケーブル22
により、ステアリングホイール本体に設けられたエアバ
ッグ装置、ホーンスイッチ、定速走行装置(ASCD)
の操作スイッチ、およびオーディオ装置の操作スイッチ
などの電気部品と、車体側に設けたバッテリー、衝撃セ
ンサ、ホーン装置、定速走行装置、およびオーディオ装
置などの電気部品とが、電気的に接続されるようになっ
ている。
【0015】また、このステアリングシャフトは、自動
車の操向伝導装置に接続されており、この操向伝導装置
のギア比などに応じて、例えば、中立位置から左右方向
にそれぞれ2回転から2.5回転ほど回転操作できる。
すなわち、いわゆるロックトゥロックで、最大4回転か
ら5回転ほど回転操作できるようになっている。
【0016】そして、フラットケーブル22は、例えば、
2本から9本などの複数の導線を平行に配置して絶縁性
のフィルムなどにて一体的に被覆したもので、柔軟で、
なおかつ若干の弾性を有する帯状に形成されている。ま
た、このフラットケーブル22の両端部近傍には、それぞ
れケーブルCの端部に合成樹脂などにて形成した変換部
22a が接続されている。さらに、このケーブルCの両端
部には、図示しないコネクタが接続され、それぞれステ
アリングホイール本体およびコンビネーションスイッチ
に設けた他方のコネクタに装着されて電気的に接続され
るようになっている。
【0017】また、ロータ14は、ロータ本体25、組付部
材26、下板27、およびケーブル押さえ部材28などを組み
合わせて構成されている。
【0018】そして、ロータ本体25には、略円筒状をな
す軸部31と、この軸部31の上端部に連続する略円板状の
上板部32とが一体に形成されている。また、この上板部
32には、4個のかしめピン34が突設されているととも
に、一側に位置して上部ケーブル保持部35が設けられて
いる。この上部ケーブル保持部35は、上板部32を挿通す
る導出孔36と、上側に向かって突設された両側一対の係
合爪37,37とから構成されている。また、軸部31は、導
出孔36に向かう部分が肉厚に形成されている。さらに、
軸部31の下端部には、両側一対の下板係合爪38,38が形
成されている。
【0019】また、組付部材26は、略円筒状をなす内筒
部41と、この内筒部41の上端部に一体に形成された略円
環状をなすフランジ部42となどから構成されている。そ
して、この内筒部41は、軸部31の上端部の内側に嵌合し
て固定されている。さらに、フランジ部42の4か所か
ら、固着片部45が突設されているとともに、各固着片部
45に、それぞれかしめ孔46が形成されている。また、フ
ランジ部42の一側部には、断面略コの字状をなすケーブ
ル押え部47が上側に向かって突設されている。
【0020】そして、下板27は、ロータ本体25の上板部
32とほぼ同様の径寸法の円板状をなし、この下板27の中
央部には、嵌合孔51が形成されている。また、この下板
27の上面には、嵌合孔51を囲んで、ロータ個定部52が凹
設されているとともに、このロータ個定部52に、両側一
対の係合孔53,53が形成されている。さらに、下板27の
上面には、嵌合孔51を中心とする円環状をなす摺接部と
しての2本の溝部54a,54b が下側に向かって凹設され
ている。
【0021】また、ステータ15は、略円筒状をなす枠部
55を有し、この枠部55が、コンビネーションスイッチに
固定されるようになっている。そして、この枠部55の上
下の縁部に、それぞれロータ本体25の上板部32と下板27
とを摺動自在に嵌合する嵌合部55a ,55b が形成されて
いる。また、この枠部55の一側部に位置して、外周側ケ
ーブル導出部56が設けられている。この外周側ケーブル
導出部56は、枠部55に形成された挿通孔57と、この挿通
孔57を覆う状態で枠部55の外周側に設けられた略円弧状
の閉塞板58とを有している。さらに、この外周側ケーブ
ル導出部56の一側部には、下部ケーブル保持部61が設け
られている。この下部ケーブル保持部61は、枠部55を下
方に延設してなる保持板部62と、この保持板部62の両側
部から突設された係合爪部63,63とから構成されてい
る。さらに、閉塞板58には、下部ケーブル保持部61を覆
うようにして、下方に開口したカバー部64が取り付けら
れている。
【0022】そして、組付部材26の内筒部41をロータ本
体25の軸部31の内側に嵌合し、フランジ部42をロータ本
体25の上板部32の上面に当接した状態で、組付部材26の
固着片部45のかしめ孔46にロータ本体25のかしめピン34
を挿通して熱かしめすることにより、組付部材26とロー
タ本体25とが固定される。また、ステータ15を間に挟ん
だ状態で、ロータ本体25の軸部31の下端部を下板27のロ
ータ個定部52に嵌合するとともに、ロータ本体25の下板
用係合爪38,38を下板27の係合孔53に挿入し、各下板用
係合爪38,38を下板27の下面側に係合することにより、
ロータ本体25と下板27とが固定されてロータ14が構成さ
れている。さらに、この状態で、ロータ14の上板部32と
下板27の外周縁部とがそれぞれステータ15の嵌合部55a
,55b に摺動自在に嵌合し、このロータ14とステータ1
5とが互いに回転自在に組み合わされている。
【0023】さらに、このように、ロータ14とステータ
15とを組み合わせた状態で、このロータ14の軸部31とス
テータ15の枠部55との間に、ケーブル収納部17が形成さ
れている。
【0024】また、案内体21は、このケーブル収納部17
に収納され、ロータ14の軸部31の周囲に遊嵌して略環状
に形成されている。そして、この案内体21は、軸部31の
外周面に対向する内板部71と、この内板部71と同心状を
なして枠部55の内周面に対向する外板部72とを有してい
る。さらに、これらの内板部71の上端部と、外板部72の
上端部とが、上板部72a により連結され、断面略コの字
状に形成されている。また、これらの内板部71の下端部
と外板部72の下端部とは、それぞれステータ15の溝部54
a ,54b に摺動自在に嵌合され、案内体21が軸部31の周
囲に回転自在に備えられている。
【0025】さらに、この案内体21の一側部には、この
案内体21の内周側と外周側とを連通する反転用挿通部73
が形成されている。そして、この反転用挿通部73は、円
弧状に形成され、周方向に相対向する突設面部74と凹設
面部75とが形成されている。また、これらの突設面部74
と凹設面部75とは、それぞれ滑らかな曲面状に形成され
ている。
【0026】さらに、この案内体21の内板部71の内周側
の上端部近傍には、周方向を長手方向とする内側突条78
が所定間隔で複数形成されている。また、この案内体21
の外板部72の外周側の下端部近傍には、周方向を長手方
向とする外側突条79が所定間隔で複数形成されている。
そして、各突条78,79は、それぞれ断面矩形状あるいは
断面半球状に形成されているとともに、表面は滑らかに
形成されている。また、1つの外側突条79の先端部は、
凹設面部75に沿って形成され、反転用挿通部73に一部が
突出するようになっている。
【0027】また、内側突条78の突出寸法と内板部71の
厚さ寸法の合計は、下板27の内側の溝部54a の幅寸法よ
りも大きく形成されているとともに、外側突条79の突出
寸法と外板部72の厚さ寸法の合計は、下板27の外側の溝
部54b の幅寸法よりも大きく形成されている。そこで、
内側突条78の先端部は、内側の溝部54a よりも内周側に
突出し、外側突条79の先端部は、外側の溝部54b よりも
外周側に突出するようになっている。
【0028】そして、フラットケーブル22は、案内体21
の反転用挿通部73を挿通し、この反転用挿通部73に沿っ
て略U字状に彎曲して折り返された状態で、軸部31の外
周面と案内体21の内板部71の内周面との間に捲回されて
いるとともに、枠部55の内周面と案内体21の外板部72の
外周面との間に捲回されている。すなわち、フラットケ
ーブル22は、上側から見て、案内体21の内側では、内周
側から外周側に向かって反時計回り方向に捲回されてい
るとともに、案内体21の外側では、内周側から外周側に
向かって時計回り方向に捲回され、ケーブル収納部17に
収納されている。
【0029】さらに、このフラットケーブル22の外側の
端部は、枠部55に形成された挿通孔57を通って、枠部55
の外周部に導出されている。そして、この枠部55の外周
部に導出されたフラットケーブル22は、枠部55の外周面
と閉塞板58との間に折り返された上、幅方向と交差する
方向の折り線にて下方に向かって折り返されている。ま
た、このフラットケーブル22に接続した変換部22a は、
保持板部62に当接した状態で、両側の係合爪部63,63を
変換部22a に形成した係合凹部22b ,22b に係合するこ
とにより、下部ケーブル保持部61に装着されている。さ
らに、この変換部22a は、カバー部64に覆われて保護さ
れている。
【0030】一方、フラットケーブル22の内側の端部
は、軸部31の外周側に装着されたケーブル押さえ部材28
と、軸部31の外周側との間に挟持された状態で支持され
ているとともに、幅方向と交差する方向の折り線にて上
方に折り返され、ロータ本体25の上板部32に形成された
導出孔36を通り、上板部32の上側に導出されている。ま
た、この上板部32の上側に導出されたフラットケーブル
22は、上板部32の上面に沿って折り返され、フラットケ
ーブル22の他端部に接続した変換部22a が、上板部32の
上部ケーブル保持部35と、組付部材26のケーブル押え部
47との間に挟持されているとともに、両側の係合爪37,
37を変換部22a の係合凹部22b ,22b に係合した状態
で、フラットケーブル22の他端部近傍がロータ14に係合
保持されている。
【0031】また、この状態で、案内体21の各突条78,
79は、それぞれフラットケーブル22の導線を避けてフィ
ルムのみの部分に当接するようになっている。
【0032】そして、このように構成されたケーブル用
リール装置は、ロータ14の内筒部41をステアリングシャ
フトに嵌合し、このロータ14をステアリングホイールの
ボスプレートなどに固定するとともに、ステータ15を車
体側のコンビネーションスイッチに固定して、ステアリ
ングホイールとコンビネーションスイッチとの間に挟持
された状態で、ステアリング装置に機械的に設置され
る。
【0033】また、このケーブル用リール装置は、上側
に導出したケーブルCに接続してコネクタを、ステアリ
ングホイールの内部に設けた他方のコネクタに接続する
ことにより、ステアリングホイールに設けられたエアバ
ッグ装置の点火器やホーンスイッチなどの電気部品に電
気的に接続され、下側に導出したケーブルCに接続した
コネクタを、車体側に設けた他方のコネクタに接続する
ことにより、車体側に設けられたバッテリーや衝撃セン
サなどの電気部品に電気的に接続され、これらの電気部
品間を電気的に接続するようになっている。
【0034】次に、本実施例の動作を説明する。
【0035】まず、ステアリングホイールを、上側(乗
員側)から見て、時計回り方向に最大限回転操作した状
態では、フラットケーブル22は、ロータ14の軸部31に引
っ張られて、この軸部31の外周面に外周側から内周側に
向かって時計回り方向に巻き締められている。
【0036】そして、この状態から、ステアリングホイ
ールを反時計回り方向に回転操作すると、ロータ14の軸
部31が回転して、フラットケーブル22が案内体21の内側
で巻き戻されるとともに、ロータ14の下板27が回転し、
この下板27の溝部54a ,54bに当接する案内体21もロー
タ14とともに回転しようとする。
【0037】そして、この状態では、図4に示すよう
に、案内体21の突設面部74にフラットケーブル22が引っ
張られながら、このフラットケーブル22が案内体21の反
転用挿通部73を通ってこの案内体21の外側に繰り出され
る。この際、フラットケーブル22は、反転用挿通部73に
て略U字状に彎曲されるとともに、この反転用挿通部73
の突設面部74を押動して、案内体21の回転速度を低下さ
せ、溝部54a ,54b に摺接させる。
【0038】さらに、ステアリングホイールを回転操作
して、反時計回り方向に最大限回転操作した状態では、
フラットケーブル22の大部分が、自らの弾性により、ス
テータ15の枠部55の内周側に押し付けられ、外周側から
内周側に向かって反時計回り方向に巻き付けられる。
【0039】また、この状態から、ステアリングホイー
ルを時計回り方向に回転操作すると、フラットケーブル
22は、ロータ14の軸部31に引っ張られ、この軸部31の外
周部に巻き付けられていく。この際、フラットケーブル
22は、反転用挿通部73の凹設面部75に押動されながら、
案内体21の反転用挿通部73を通って略U字状に彎曲され
つつ、この案内体21の内側に引き込まれる。
【0040】そして、ステアリングホイールを、時計回
り方向に最大限回転操作した状態では、フラットケーブ
ル22は、ロータ14の軸部31の外周部に大部分が巻き締め
られて初期状態に復帰する。
【0041】このように、本実施例のケーブル用リール
装置によれば、ステアリングホイールを正逆方向に回転
操作した状態で、フラットケーブル22をケーブル収納部
17の内部に正逆方向に捲回できるため、中心軸の周囲に
フラットケーブル22を一方向に巻き付けた状態で、この
フラットケーブル22を巻き締めたり、巻き戻したりする
構成のケーブル用リール装置に比べて、フラットケーブ
ル22の長さ寸法を大幅に短くして、製造コストを低減す
ることができる。
【0042】また、ケーブル収納部17に収納した案内体
21により、フラットケーブル22を、ロータ14の軸部31の
外周部と、ステータ15の枠部55の内周部とに分離して巻
き付けることができるため、フラットケーブル22を円滑
に移動させ、ケーブル用リール装置を安定して回転させ
ることができる。
【0043】そして、ケース11の下板27をロータ14の軸
部31に固定し、この下板27の溝部54a ,54b に案内体21
を摺接させたため、ステアリングホイールを回転操作
し、ロータ14を回転してフラットケーブル22を案内体21
の外側に繰り出す際に、案内体21が軸部31と同じ方向に
回転し、反転用挿通部73にてフラットケーブル22を張っ
ぱる状態になる。そこで、このフラットケーブル22を案
内体21の外側に繰り出す際のフラットケーブル22の座屈
を防止して、巻き乱れを抑制することができる。
【0044】また、案内体21の内周側と外周側とには、
それぞれ周方向を長手方向とする内側突条78と外側突条
79とが形成されているため、案内体21とフラットケーブ
ル22との接触面積が小さくなり、摩擦抵抗が低減され
て、このフラットケーブル22を円滑に移動させることが
できる。
【0045】このように、フラットケーブル22を円滑に
移動させて、案内体21の反転用挿通部73に円滑に導入す
ることができるため、フラットケーブル22が軸部31から
巻き戻される際にも、フラットケーブル22が内周側に膨
出して座屈することを防止し、フラットケーブル22を巻
き乱れることなく円滑に移動させ、ケーブル用リール装
置のロータ14とステータ15とを安定して回転させること
ができる。
【0046】また、フラットケーブル22を円滑に移動さ
せることができるため、弾性が小さく、より薄くて柔軟
なフラットケーブル22を用いることができる。そこで、
案内体21の反転用挿通部73におけるフラットケーブル22
の屈曲部分の半径寸法を小さくして、案内体21の径寸法
を小さくし、ケーブル用リール装置を小型化することが
できる。
【0047】そして、下板27の溝部54a ,54b に、案内
体21の内板部71および外板部72の下端部がそれぞれ摺動
自在に嵌合するため、案内体21の径方向へのがたつきを
防止して、定位置にて円滑に回転移動させることができ
る。そこで、フラットケーブル22を円滑に移動させるこ
とができるとともに、異音の発生などを低減することが
できる。
【0048】さらに、反転用挿通部73の凹設面部79の外
側に連続して、外側突条79の先端部79a を反転用挿通部
73に突設させたため、フラットケーブル22を軸部31の周
囲に巻き付ける際に、このフラットケーブル22が案内体
21の外周側に膨らむことを抑制することができる。な
お、この反転用挿通部73の凹設面部79の外側に、回動可
能な板状の案内板を設けることにより、より円滑にフラ
ットケーブル22を案内することができる。
【0049】また、内側突条78は、案内体21の上端部近
傍に形成され、外側突条79は、案内体21の下端部近傍に
形成されているため、フラットケーブル22の一部分に集
中して各突条78,79が当接することが防止され、フラッ
トケーブル22の損傷を防止することができる。
【0050】さらに、これらの突条78,79は、フラット
ケーブル22の各導線を避けて、フィルムのみの部分に摺
接するように形成されているため、各導線の損傷をより
確実に防止することができる。
【0051】そして、案内体21は、合成樹脂にて一体形
成されており、各突条78,79も、案内体21から一体的に
突設されているため、構造を簡単にすることができる。
そこで、複数のローラを用いて案内体21を構成するケー
ブル用リール装置や、フラットケーブル22の全長に加工
を施す構成などに比べて、部品点数および材料費の低減
や、作業性の向上などにより、製造コストを低減するこ
とができる。
【0052】さらに、案内体21の内周側と外周側とから
は、それぞれ内側突条78と外側突条79とが突設されてい
るため、フラットケーブル22がステータ15の内外側の溝
部54a ,54b と案内体21との間に挟まることを防止する
ことができる。そこで、フラットケーブル22を円滑に移
動させ、ケーブル用リール装置を安定して回転させるこ
とができる。
【0053】なお、上記の実施例では、下板27に溝部54
a ,54b を形成して摺接部としたが、このような溝部54
a ,54b を形成せずに、平面状をなす摺接部を形成して
案内体21に摺接させることもできる。
【0054】また、上記の実施例では、案内体21の内周
側と外周側とにそれぞれ内側突条78と外側突条79とを形
成したが、図5に示すように、これらの突条78,79を形
成しないこともできる。
【0055】また、上記の実施例では、内側突条78を案
内体21の上端部近傍に形成し、外側突条79を案内体21の
下端部近傍に形成したが、各突条78,79の位置をそれぞ
れ上下方向(回転軸の軸方向)にずらして形成し、フラ
ットケーブル22の一部分に集中して各突条78,79が当接
することを防止して、フラットケーブル22の損傷を抑制
することができる。
【0056】さらに、案内体21の反転用挿通部73に面す
る突設面部74および凹設面部75の少なくとも一方に沿っ
て、円弧状をなす突条部を形成することにより、フラッ
トケーブル22と案内体21との摩擦抵抗をさらに低減させ
ることもできる。
【0057】そして、上記の各実施例では、内側突条78
および外側突条79を周方向に沿って断続的に形成した
が、これらの突条78,79を連続して略環状に形成するこ
ともできる。
【0058】また、案内体21の反転用挿通部73の上側部
あるいは下側部に、この案内体21と一体または別体をな
す連結部を形成し、突設面部74と凹設面部75とを互いに
連結することにより、案内体21の容易に強度を向上でき
る。そこで、外部から案内体21の径方向、周方向、ある
いは捻り方向の圧力を受けた場合や、例えば、車室内の
温度がマイナス40度からプラス100度程度の範囲で
変化した場合にも、案内体21の形状を保持して、ステー
タ15の溝部54a ,54b に沿って円滑に回転させることが
できる。また、強度を向上することにより、反転用挿通
部73の開口部分の寸法を正確に形成できるため、この反
転用挿通部73の開口部分の寸法を最小限に設定し、フラ
ットケーブル22を案内体21の反転用挿通部73に弛まずに
導入することができる。
【0059】すなわち、案内体21の反転用挿通部73の開
口部分の寸法、すなわち、突設面部74と凹設面部75との
間の離間寸法が大きいと、ロータ14が正回転から逆回転
に反転するとき、突設面部74から凹設面部75にフラット
ケーブル22が移動する距離が大きくなる。そこで、反転
用挿通部73付近で、弛みが発生し、フラットケーブル22
に折れが発生する。一方、この離間寸法を小さくする
と、案内体21用の金型を作る上で金型強度不足の問題を
有するばかりか、案内体21が熱変形や成形変形した場合
に、フラットケーブル22が通りにくくなり、影響が大き
い。そして、この離間寸法は、フラットケーブル22の厚
さ寸法によっても左右されるが、一般的には、1mmから
10mm程度が有効である。特に、フラットケーブル22の
厚さ寸法が0.1mm〜0.2mm程度の薄いものの場合に
は、この離間寸法は、2mm〜5mm程度にすることが望ま
しい。
【0060】さらに、案内体21の上板部72a の上面の複
数か所に、弾性変形可能な弾性部を一体または別体に設
けることにより、案内体21とケース11とが当接して異音
を生じることを抑制することができる。
【0061】また、ステータ15の外側に、円筒状をなす
外ケースを装着し、防音効果を向上することもできる。
さらに、これらの枠部55と外ケースとの間に空間部を設
けることにより、摺動音や打音の音域を低くして、防音
材などを用いることなく安価に不快な騒音を効果的に抑
制することができる。また、これらの枠部55と外ケース
との間の空間部に、ウレタン系材料などからなる防音材
を装着あるいは充填などすることにより、より効果的に
騒音を低減することができる。
【0062】また、上記の各実施例では、ケーブルとし
て複数の導線を並設したフラットケーブル22を用いた
が、絶縁チューブ内に複数の導線を収納した略円柱状の
電線を用いることもでき、また、導線の代わりに、光フ
ァイバーなどを用いることもできる。
【0063】
【発明の効果】本発明のケーブル用リール装置によれ
ば、ケースに、枠部および軸部のうち回転駆動する側に
案内体に摺接可能に当接する摺接部を備えた下板を一体
的に設けたため、枠部および軸部のいずれかを回転した
際に、案内体が回転駆動される側と同じ方向に回転し、
反転用挿通部にてケーブルを張っぱる状態になる。そこ
で、ケーブルの座屈を防止して、巻き乱れを抑制するこ
とができる。また、構造が簡単で、製造コストを低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のケーブル用リール装置の一実施例を示
す一部の断面図である。
【図2】同上ケーブル用リール装置の分解斜視図であ
る。
【図3】同上ケーブル用リール装置の断面図である。
【図4】同上ケーブル用リール装置の動作を示す説明図
である。
【図5】本発明の他の実施例を示すケーブル用リール装
置の一部の断面図である。
【符号の説明】
11 ケース 17 ケーブル収納部 21 案内体 22 ケーブルとしてのフラットケーブル 27 下板 31 軸部 54a ,54b 摺接部としての溝部 55 枠部 73 反転用挿通部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略筒状をなす枠部、およびこの枠部の内
    側にこの枠部に対して相対的に正逆方向に回転可能に設
    けられた軸部を有したケースと、これらの枠部と軸部と
    の間に形成されたケーブル収納部に収納され、一端部が
    前記枠部に接続され、他端部が前記軸部に接続されて、
    これらの枠部および軸部の相対的な正逆方向の回転に伴
    い前記軸部の外周部と前記枠部の内周部とに反対方向に
    巻き付けられるケーブルと、前記ケーブル収納部に収納
    され、前記軸部の外周部に巻き付けられたケーブルと前
    記枠部の内周部に巻き付けられたケーブルとの間に位置
    してこのケーブルを案内する案内体とを備えたケーブル
    用リール装置において、 前記案内体は、前記軸部の周囲に位置して周方向に回転
    自在な略環状をなし、前記ケーブルを挿通して反転させ
    る反転用挿通部が形成され、 前記ケースには、前記枠部および前記軸部のうち回転駆
    動する側に前記案内体に摺動可能に当接する摺接部を備
    えた下板を一体的に設けたことを特徴とするケーブル用
    リール装置。
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