JPH0719392U - 多色繊維製品類 - Google Patents

多色繊維製品類

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JPH0719392U
JPH0719392U JP5518193U JP5518193U JPH0719392U JP H0719392 U JPH0719392 U JP H0719392U JP 5518193 U JP5518193 U JP 5518193U JP 5518193 U JP5518193 U JP 5518193U JP H0719392 U JPH0719392 U JP H0719392U
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pigment
fine particles
dyed
shirt
dyeing
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JP5518193U
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和容 鎌田
陽介 北川
隆一 星川
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D06PDYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
    • D06P1/00General processes of dyeing or printing textiles, or general processes of dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the dyes, pigments, or auxiliary substances employed
    • D06P1/004Dyeing with phototropic dyes; Obtaining camouflage effects
    • DTEXTILES; PAPER
    • D06TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • D06P1/0096Multicolour dyeing

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  • Textile Engineering (AREA)
  • Coloring (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 顔料微粒子により、ファッション性や意外性
に富んだ模様及び色彩に染色された多色繊維製品類の提
供。 【構成】 2種以上の顔料微粒子により、3色の色彩部
分b、c、eを有するように構成されている。該色彩部
分b、c、eの一部が絞り模様調の図柄を構成してい
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、顔料微粒子により染色された多色繊維製品類に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】
繊維製品類を窒素カチオン性化合物で前処理してその繊維製品類に顔料微粒子 に対する親和性を付与することによって顔料微粒子により染色された繊維製品類 を得る所謂顔料吸尽染色法は、本考案者等が先に提案して、特開平4−2636 78号公報や特開平5−33276号公報等に掲載されている。
【0003】 この顔料吸尽染色法は、従来の染料による染色におけるような複雑且つ厳密な 染色条件を必要とせず、極めて簡便な条件下で実施することが可能であるため、 広範囲の繊維製品類に対し適用されつつある。
【0004】 しかしながら、この顔料吸尽染色法により得られる従来の繊維製品類は、全面 が単一色に染色されたものや、熱又は光可逆変色性微粒子と一般顔料の両者によ り全面が一様に染色され、温度変化や光照射の有無により変色するものしか知ら れておらず、ファッション性や意外性等の点で更に優れるものが求められていた 。
【0005】 本考案は、従来技術に存した上記のような問題点に鑑み行われたものであって 、その目的とするところは、顔料微粒子により、ファッション性や意外性に富ん だ模様及び色彩に染色された多色繊維製品類を提供せんとすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案の多色繊維製品類は、 2種以上の顔料微粒子により、少なくとも3色以上の色彩部分を有するように構 成されており、且つ該色彩部分の少なくとも一部が絞り模様調の図柄を構成した ものとしている。 また本考案の多色繊維製品類は、 2種以上の顔料微粒子染色操作と、少なくとも1種の顔料微粒子染色操作に際し ての絞り操作とによる2種以上の染色部分を有し、 それらの染色部分のうち1種又は2種以上が、それぞれ1回又は2回以上の絞り 操作による非染部分であることにより、前記2種以上の染色部分が絞り模様を形 成しているものとしている。なお、各顔料微粒子染色操作は、それらにおいて用 いられる顔料微粒子の内容が完全に共通でなければ互いに別種のものとされる。
【0007】 また更に、本考案の多色繊維製品類は、上記顔料微粒子の少なくとも1種が熱 可逆変色性微粒子又は光可逆変色性微粒子であるものとしている。 本考案に用いられる繊維製品類の例としては、木綿、麻、絹、羊毛等の天然繊 維;レーヨン、キュプラ、アセテート等の再生もしくは半合成繊維;ポリエステ ル、ポリアミド、アクリル、ポリオレフィン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、 ビニリデン、ビニロン等の合成繊維;その他、ガラス繊維、金属繊維、炭素繊維 、セラミック繊維等から選ばれた繊維の1種又は2種以上からなる、糸、スライ バー、バラ毛、原綿、織物、編物、フェルト、不織布、並びにこれらをそれぞれ 縫製・加工して得られる縫製・加工製品等を挙げることができる。これらは予め 着色されていてもよい。
【0008】 また、本考案において用いられる顔料微粒子は、粒径50μm程度以下のもの が好ましい。その種類は特に限定されず、従来公知の如何なる顔料を用いること もできる。
【0009】 このような公知の顔料の例としては、 フタロシアニンブルー、キナクリドンレッド、ハンザエロー、ブリリアント カ ーミン6B等の一般有機顔料; カーボンブラック、エメラルドグリーン、弁柄、クロムエロー等の一般無機顔料 ; 蛍光性のカチオン染料や分散染料で樹脂を着色してなる蛍光顔料; 酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等の白色顔料もしくは体質顔料; 硫化亜鉛等の金属硫化物の各種金属付活体やアルミナ等の金属酸化物に希土類元 素を混合、焼結して得られるセラミック粉体等の蓄光顔料もしくは夜光顔料; 金粉、銀粉、銅粉、ブロンズ粉、アルミニウム粉等の金属粉顔料; 雲母、M.I.O.、ガラス球等、又は、それらを更にニッケル、コバルト、金 、銀、酸化チタン、酸化鉄等で被覆してなる金属光沢顔料もしくはパール顔料;
【0010】 酸顕色性物質、酸性物質及び溶媒からなる3成分系組成物,酸顕色性物質及び酸 性物質からなる2成分系組成物,液晶,混合液晶組成物等の熱可逆変色性材料を 含有するところの、高分子化合物によるマイクロカプセル化物もしくは固溶体化 物、又はこれらの熱可逆変色性材料を合成樹脂マトリックス中に分散したマトリ ックス化物の微粒子、或は、Ag2HgI4 やCu2HgI4 を始めとする金属錯塩結晶の微 粒子等の熱可逆変色性微粒子;
【0011】 スピロピラン系、スピロオキサジン系、ナフトピラン系又はフルギド系等の各種 有機フォトクロミック化合物を合成樹脂マトリックス中に分散したマトリックス 化物の微粒子、 これらの有機フォトクロミック化合物とヒンダードアミン類、ヒンダードフェノ ール類、可塑剤、高沸点溶媒、合成樹脂等からなる組成物を含有するところの、 高分子化合物によるマイクロカプセル化物もしくは固溶体化物、或は、ハロゲン 化銀などの無機物微粒子等の光可逆変色性微粒子 等を挙げることができる。
【0012】 次に、本考案の多色繊維製品類の製造方法の一例を、原材料たる繊維製品類と して便宜上Tシャツを例にとって説明する。 まず、Tシャツ(好ましくは精練済みのもの)を、縦、横又は斜め方向に折り 畳んで棒状としたり、それを更にねじった棒状としたり、或は広げられたTシャ ツの中心をつまみ上げてねじり続けることにより最終的に略円錐形状としたりし たものの数カ所に、麻、ポリエチレン等のひも状物、又はゴム輪状物等を強く括 りつける(第1絞り操作)。
【0013】 このように第1絞り操作が施されたTシャツに、顔料微粒子に対する親和性を 付与すべく、後述のような窒素カチオン性化合物によるカチオン化処理を施す( 第1カチオン化処理)。
【0014】 この第1カチオン化処理を経たTシャツを顔料微粒子(2種類以上の顔料微粒 子の混合物であってもよい。)により処理することにより(第1顔料微粒子染色 操作)、ひも状物やゴム輪状物等が括りつけられていない部分のみが効果的に染 色されるとともに、括りつけられた部分に絞り模様が表われる。
【0015】 次に、括り付けたひも状物をほどいた後、第1絞り操作とは異なった方向で折 り畳む等することによりTシャツを再び棒状等としたものに、ひも状物等を強く 括りつける(第2絞り操作)。 この棒状物に再度カチオン化処理を施した後(第2カチオン化処理)、第1染 色処理に用いたのとは異なる顔料微粒子(2種類以上の顔料微粒子の混合物であ ってもよい。)により処理する(第2顔料微粒子染色操作)。
【0016】 かくして得られたTシャツは、第1及び第2の絞り操作の何れにおいても括ら れなかった部分は、第1及び第2の顔料微粒子染色操作に用いた各顔料微粒子の 混合色に着色され、第1の絞り操作により括られた部分は、第2の顔料微粒子染 色操作に用いた顔料微粒子により着色され、逆に第2の絞り操作により括られた 部分は、第1の顔料微粒子染色操作に用いた顔料微粒子により着色される。従っ て、少なくとも3種の染色部分が模様状にあらわれる。第1及び第2の絞り操作 により交差して括られた部分があれば、この部分は何れの顔料微粒子によっても 効果的に染色されることはないので、Tシャツの地色が表われる。これを考慮す ると4種の色彩の部分が混在することになる。
【0017】 なお、本考案の多色繊維製品類は、勿論ここに述べたようにして得られたもの に限定されるものではない。例えば、原材料たる繊維製品類として予め着色され ているものを用いれば、更に多様なカラーバリエーションを実現し得る。また例 えば、絞り操作として、古来から存する伝統手工芸的手法、すなわち鹿の子絞り 、三浦絞り、柳絞り、村雲絞り、忍ぶ絞り、板締絞り、平縫引締絞り、合わせ縫 絞り、つまみ縫絞り、巻上絞り等を採用すれば、顔料染色により繊細且つ優雅な 模様を形成することができる。また例えば、上述の各工程を更に複数回繰り返し たり、絞り操作とカチオン化処理工程の順序を逆転させたり、或は、絞り操作に おいて上記のようなひも状物やゴム輪状物等に代えて帯状物、筒状物又は袋状物 等を用いることにより、一層複雑な色彩や模様を実現したり、微妙に異なった混 在色を顕現させたり、ダイナミックな模様を設けたものとすることも可能である 。また更に、例えば上述の顔料吸尽の手法と共にタンポ印捺法やスプレープリン ト法、或は刷毛若しくは筆塗り等を併用することにより、より簡便な方法で多様 な模様を有するものとすることができる。
【0018】 上述の窒素カチオン性化合物としては、第4級アンモニウム塩タイプやピリジ ニウム塩タイプの陽イオン界面活性剤、並びにポリアミンタイプ、ポリカチオン タイプ、ジシアンジアミドタイプ等と一般に呼ばれている窒素カチオン性ポリマ ーや各種のカチオン性バインダー等を例示することができるが、これらに限定さ れるものではなく、この種の用途に通常使用し得るものであればいかなるものを 使用しても差し支えない。これらの窒素カチオン性化合物は、1種もしくは2種 以上組み合わせて使用することができ、浸染法、パディング法、捺染法、スプレ ー塗布法等、従来公知の方法により繊維製品類に適用することができる。
【0019】 また上記顔料微粒子は、1回の染色処理において1種で又は2種以上組み合わ せて使用することができ、浸漬法やパディング法等により繊維製品類に適用され る。
【0020】 尚、本考案の多色繊維製品類は、例えば紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白 剤、一般染料、柔軟剤、帯電防止剤、防腐剤、防虫剤、忌避剤、抗菌防臭剤、脱 臭剤、香料、難燃剤、湿潤剤、各種バインダー類、樹脂架橋剤等の、通常用いら れるいかなる薬剤により処理されていても差し支えない。このような薬剤による 各処理は、繊維製品類が染色処理される前に行なうこともできるし、染色処理と 同時に行なうこともでき、また染色処理後に独立して行なうこともできる。 上記薬剤のうち各種バインダー類により処理された多色繊維製品類は、顔料微 粒子染色の摩擦堅牢度や選択堅牢度等が更に向上するので特に好ましい。
【0021】
【作用】
2種の顔料微粒子染色操作のうち1種について絞り操作を施した場合の多色繊 維製品類では、1回も絞り操作が施されなかった染色部分は2種の顔料微粒子染 色操作により2重に染色され、1回絞り操作が施された部分は、一方の顔料微粒 子染色操作による染色部分であって他方の顔料微粒子染色操作に対しては非染部 分であるものとなっている。従って2種の染色部分を有し、それらによって絞り 模様調の図柄を構成している。 2種の顔料微粒子染色操作のそれぞれについて絞り操作を施した場合の多色繊 維製品類では、1回も絞り操作が施されなかった染色部分は2種の顔料微粒子染 色操作により2重に染色され、1回絞り操作が施された部分は、一方の顔料微粒 子染色操作による染色部分であって他方の顔料微粒子染色操作に対しては非染部 分であるものと、その他方の顔料微粒子染色操作による染色部分であって一方の 顔料微粒子染色操作に対しては非染部分であるものの2種となっている。従って 3種の染色部分を有し、それらによって絞り模様調の図柄を構成している。もし 2種の顔料微粒子染色操作のそれぞれについて絞り操作に重複部分があれば、そ の重複部分は何れの顔料微粒子染色操作に対しても非染部分となっている。
【0022】 3種以上の顔料微粒子染色操作による多色繊維製品類では、全ての顔料微粒子 染色操作に際して絞り操作が施された場合と、2種以上の顔料微粒子染色操作に 際して絞り操作が施され、少なくとも何れか1種の顔料微粒子染色操作に際して は絞り操作が施されなかった場合と、何れか1種の顔料微粒子染色操作に際して 絞り操作が施され、他の2種以上の顔料微粒子染色操作に際しては絞り操作が施 されなかった場合とがあり、2種以上の染色部分を有し、それらによって絞り模 様調の図柄を構成している。 顔料微粒子の少なくとも1種を熱可逆変色性微粒子又は光可逆変色性微粒子と した多色繊維製品類は、染色部分の少なくとも一部が温度変化或は光照射の有無 により変色する。
【0023】
【実施例】
次に、本考案の実施例を、図面を参照しつつ説明する。なお、本考案は勿論こ れらに限定されるものではない。
【0024】実施例1 予め精練された綿Tシャツ(100部)を1着ずつ縦方向(折目が縦方向)に 折りたたんで棒状とし、次いでその棒状物における等間隔の6か所にポリエチレ ン製のひもを強く括りつけた。その後、このTシャツを3000重量容量のドラ ム染色機に投入し、次いで水2000重量部(浴比1:20)を加えた後、この 染色機を30r.p.m.で作動させた。
【0025】 次に、Tシャツの生地重量に対して3重量%の窒素カチオン性化合物(商品名 :Fixer P;松井色素化学工業所社製)と、生地重量に対して10重量% のエチレングリコールとを予め水で10倍に希釈した水溶液を前記染色機の薬品 投入口から加え、染色機内の液温を徐々に昇温して70℃で15分間処理するこ とにより、綿Tシャツをカチオン化した。 続いて綿Tシャツを水でよくすすいで余分な窒素カチオン性化合物及びその他 の添加剤を取り除き脱水した。
【0026】 次に、一旦回転を停止させてこの染色機に水2000重量部を再び加え、染色 機を30r.p.m.で作動させた。そして生地重量に対し0.5重量%の黄色顔料の 15%水系分散液(商品名:PG Yellow MI−IG;松井色素化学工 業所社製)と、生地重量に対して5重量%のアクリル酸エステル系エマルジョン バインダー(商品名:Binder MRY;松井色素化学工業所社製)とを予 め水で10倍に希釈した混合液を前記染色機の薬品投入口から加え、液温を徐々 に昇温して80℃で15分間綿Tシャツを処理した。続いて、この綿Tシャツを よくすすぎ、脱水した後、括ってあったポリエチレン製のひもをほどいた。
【0027】 するとこの綿Tシャツは、括りつけられていた部分を除き、全て黄色に染色さ れ、括られていた部分が白色の横縞模様となってあらわれた。 次に、このTシャツを1着づつ、今度は横方向に折りたたんで棒状とし、等間 隔に4か所にポリエチレン製のひもを強く括りつけた。そして、このTシャツを 3000重量容量のドラム染色機に投入し、次いで水2000重量部(浴比1: 20)を加えた後、この染色機を30r.p.m.で作動させ、上記と同じ窒素カチオ ン性化合物を用いて上記と同様に処理することによりTシャツを再びカチオン化 した。続いて、この綿Tシャツをよくすすいで余分な窒素カチオン性化合物及び その他の添加剤を取り除き、脱水した。
【0028】 次いで、一旦回転を停止させてこの染色機に水2000重量部を再び加え、染 色機を30r.p.m.で作動させた。そして生地重量に対し0.5重量%の青色顔料 の10%水系分散液(商品名:PG Blue MI−IG;松井色素化学工業 所社製)及び生地重量に対し12重量%の赤色発色型熱可逆変色性微粒子の50 %水系分散液(商品名:Chromicolor Magenta AQ−27 ;松井色素化学工業所製)並びに10重量%のアクリル酸エステル系エマルジョ ンバインダー(商品名:Binder MRY;松井色素化学工業所社製)とを 予め水で10倍に希釈した混合液を前記染色機の薬品投入口から加え、液温を徐 々に昇温して80℃で15分間綿Tシャツを処理した。その後絞ってあったひも をほどき、この綿Tシャツをよくすすぎ、脱水した後、タンブラー乾燥機にて9 0℃で2時間乾燥した。
【0029】 かくして得られた図1に示されるようなTシャツaは、室温がほぼ22℃未満 のところで観察すると、黄色の縦縞模様bと紫色の横縞模様cがあらわれ、縦横 の縞の交差部dは綿Tシャツ本来の白色を呈することにより斑点模様状に白色が あらわれ、その余の部分eは、全面にわたりボルドー色を呈した。
【0030】 一方、室温がほぼ32℃以上のところで観察すると、赤色発色型熱可逆変色性 微粒子が消色状態となるので黄色の縦縞模様bと青色の横縞模様cがあらわれ、 縦横の縞の交差部dは上記と同様白色の斑点模様を呈し、その余の部分eは、全 面にわたり緑色を呈した。 このような温度変化による可逆的な変色現象は何回も繰り返して起こった。ま たこのTシャツを着用すると、人体に対する接触の有無及び触れ具合並びに室温 との関係により生ずる温度分布によって極めて多様な呈色状態が表われた。
【0031】実施例2 実施例1において、生地重量に対し0.5重量%の青色顔料の10%水系分散 液と生地重量に対し12重量%の赤色発色型熱可逆変色性微粒子の50%水系分 散液の両者に代えて、生地重量に対し2重量%の桃色蛍光顔料の50%水系分散 液(商品名:Glow Pink MIB conc;松井色素化学工業所社製 )と生地重量に対し12重量%の青色発色型光可逆変色性微粒子の50%水系分 散液(商品名:Photopia Blue AQ−T;松井色素化学工業所社 製)の両者を用いることを除き、全て実施例1と同様に処理して綿Tシャツを得 た。
【0032】 かくして得られたTシャツは、日光があたるところや紫外線照射下で観察する と、黄色の縦縞模様と明るい紫色の横縞模様があらわれ、縦横の縞の交差部が、 白色の斑点模様状を呈し、その余の部分は全面にわたりブラウン色を呈した。 一方、日光や紫外線照射のないところや室内で観察すると、上記青色発色型熱 可逆変色性微粒子が消色状態となるので、黄色の縦縞模様と高輝度のピンク色の 横縞模様があらわれ、縦横の縞の交差部は、上記と同様白色の斑点模様を呈し、 その余の部分は全面にわたり明るいオレンジ色を呈した。
【0033】 このような光照射の有無による可逆的な変色現象は何回も繰り返して観察する ことができた。 尚、上記において光可逆性変色性微粒子を用いないことを除き全て同様に処理 して得られたTシャツは、光照射のないところで観察されたのとほぼ同様の外観 を呈するものとなった。
【0034】実施例3 予め精練されたポリエステル35%綿65%の混紡シャツ(100重量部)を 3000重量容量のドラム染色機に投入し、次いで水2000重量部(浴比1: 20)を加えた後、この染色機を30r.p.m.で作動させた。 次に、生地重量に対して3重量%の窒素カチオン性化合物(商品名:Fixe r P;松井色素化学工業所社製)と生地重量に対して10重量%のエチレング リコールとを予め水で10倍に希釈した水溶液を前記染色機の薬品投入口から加 え、液温を徐々に昇温して70℃で15分間処理することにより、混紡シャツを カチオン化した。続いて混紡シャツを水でよくすすいで余分な窒素カチオン性化 合物及びその他の添加物を取り除き、脱水した。
【0035】 次に一旦回転を停止させてこの染色機に水2000重量部を再び加え、染色機 を30r.p.m.で作動させた。そして生地重量に対し0.5重量%の青色顔料の1 0%水系分散液(商品名:PG Blue MI−IG;松井色素化学工業所社 製)と生地重量に対して5重量%のアクリル酸エステル系エマルジョンバインダ ー(商品名:Binder MRY;松井色素化学工業所社製)とを予め水で1 0倍に希釈した混合液を前記染色機の薬品投入口から加え、液温を徐々に昇温し て80℃で15分間混紡シャツを処理した後、この混紡シャツをよくすすぎ、脱 水した。
【0036】 再び、前記染色機に水2000重量部を加え、上記と同じ窒素カチオン性化合 物を用いて上記と同様に処理することにより混紡シャツを再度カチオン化した。 その後、この混紡シャツをよくすすいで余分な窒素カチオン性化合物及びその他 の添加剤を取り除き脱水した。
【0037】 次に、かくして得られた混紡シャツの中心をつまみ上げてねじり続けることに より最終的に略円錐形状とし、ポリエチレン製のひもで括りつける。その後これ をネットに入れて染色機に投入し、同時に水2000重量部を加え、染色機を3 0r.p.m.で作動させた。そして生地重量に対して12重量%の赤色発色型熱可逆 変色性微粒子の50%水系分散液(商品名:Chromicolor Mage nta AQ−27;松井色素化学工業所製)と生地重量に対して10重量%の アクリル酸エステル系エマルジョンバインダー(商品名:Binder
【0038】 MRY;松井色素化学工業所社製)とを予め水で10倍に希釈した混合液を染 色機の薬品投入口から加え、液温を徐々に昇温して80℃で15分間混紡シャツ を処理した後、よくすすぎぎ、脱水した。その後、黄色顔料の15%水系分散液 (商品名:PG Yellow MI−IG;松井色素化学工業所社製)15部 、アクリル酸エステル系エマルジョンバインダー(商品名:Binder MR Y;松井色素化学工業所社製)10部及び水75部からなるタンポ印刷インキに て一辺3cmの正三角形柄の図柄模様を数ケ所印捺し、混紡シャツをタンブラー 乾燥機にて90℃で2時間乾燥した。
【0039】 かくして得られた図2に示されるような混紡シャツgは、青色のうず巻模様h (うず巻模様片h1乃至h7からなる。)とブラウン色の正三角形柄iがあらわ れると共に、その余の部分jが全面紫色を呈し、非常に美麗なものであった(室 温20℃で観察)。 温度がほぼ32℃に上がると、青色のうず巻模様hは変色しないが、正三角形 柄iが緑色となると共に、その余の部分jが青色となった。これによって、うず 巻模様hと余の部分jは一様化し、うず巻模様hは消失した。 なお、この様な変色現象は可逆的に何度も繰り返すことができた。
【0040】
【考案の効果】
請求項1の多色繊維製品類は、2種以上の顔料微粒子により、少なくとも3色 以上の色彩部分を有するように構成されており、且つ該色彩部分の少なくとも一 部が絞り模様調の図柄を構成し、2種以上の顔料微粒子が重複した色彩部分では 高い濃色効果が得られる。 請求項2の多色繊維製品類は、2種以上の染色部分を有し、その染色部分のう ち1種又は2種以上が、それぞれ1回又は2回以上の絞り操作による非染部分で あることによって、染色部分に絞り模様が形成されると共に、2回以上の顔料微 粒子染色操作による染色部分については高い濃色効果が得られる。 而も、請求項1及び請求項2の多色繊維製品類は、それぞれの色彩部分及び染 色部分の模様は、スクリーン捺染法や転写捺染法等による画一的な模様と異なり 、各製品ごとにそれぞれ異なったものとなるため、プレミアム性をも有する。そ れゆえ、従来単色に或は一様に着色されていたため商品価値において物足りない 点のあった顔料着色の繊維製品類に比し、ファッション性及び意外性に富んだも のとなり、多大の付加価値を有する。また、これらの多色繊維製品類は、非染部 分において防抜剤や抜染剤等を用いる必要なく、染色と同時に模様が形成される ので、極めて効率的に、而も防抜剤等により繊維製品類を傷めることなく製造し 得る。従って、本考案の産業利用性は計り知れないものがある。
【0041】 顔料微粒子の少なくとも1種を熱可逆変色性微粒子又は光可逆変色性微粒子と した請求項3の多色繊維製品類は、色彩部分及び染色部分の少なくとも一部が温 度変化或は光照射の有無による変色を楽しめるものであるから、更にファッショ ン性及び意外性に富み、より高い付加価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】Tシャツの正面図である。
【図2】混紡シャツの正面図である。
【符合の説明】
a Tシャツ b 縦縞模様 c 横縞模様 d 交差部 e 余の部分 g 混紡シャツ h 青色のうず巻模様 i 正三角形柄 j 余の部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06C 29/00 Z

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2種以上の顔料微粒子により、少なくとも
    3色以上の色彩部分を有するように構成されており、且
    つ該色彩部分の少なくとも一部が絞り模様調の図柄を構
    成していることを特徴とする多色繊維製品類。
  2. 【請求項2】2種以上の顔料微粒子染色操作と、少なく
    とも1種の顔料微粒子染色操作に際しての絞り操作とに
    よる2種以上の染色部分を有し、それらの染色部分のう
    ち1種又は2種以上が、それぞれ1回又は2回以上の絞
    り操作による非染部分であることにより、前記2種以上
    の染色部分が絞り模様を形成していることを特徴とする
    多色繊維製品類。
  3. 【請求項3】上記顔料微粒子の少なくとも1種が熱可逆
    変色性微粒子又は光可逆変色性微粒子である請求項1又
    は請求項2記載の多色繊維製品類。
JP5518193U 1993-09-16 1993-09-16 多色繊維製品類 Pending JPH0719392U (ja)

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