JPH06313278A - 無機顔料による染色方法及びその染色物 - Google Patents

無機顔料による染色方法及びその染色物

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JPH06313278A
JPH06313278A JP5120692A JP12069293A JPH06313278A JP H06313278 A JPH06313278 A JP H06313278A JP 5120692 A JP5120692 A JP 5120692A JP 12069293 A JP12069293 A JP 12069293A JP H06313278 A JPH06313278 A JP H06313278A
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inorganic pigment
shirt
nitrogen
dyeing
cotton
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JP5120692A
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Yosuke Kitagawa
陽介 北川
Ryuichi Hoshikawa
隆一 星川
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Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 無機顔料により、繊維製品類の全面あるいは
大面積部を、良好な風合を実現しつつ均一かつ高濃度に
着色する。 【構成】 繊維製品類を窒素カチオン性化合物で処理す
るカチオン化処理工程と、カチオン化処理工程を経た繊
維製品類を、無機顔料及び保護コロイドを含んでなる分
散液中に浸漬させた状態で処理する着色処理工程とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維製品類を無機顔料
により染色する方法及びその方法によって得られた染色
物に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決しようとする課題】無機顔料は、
有機顔料や各種の染料類と並んで今日様々な用途に用い
られている。また一般的に、無機顔料は、これらの有機
着色種に比し、耐光性が良好であり耐熱性にも優れてお
り、有機着色種にては得ることができない、白色や金・
銀・メタリック調の呈色を提供したり、また隠蔽力に優
れる等といった様々なメリットが有するため、無機顔料
特有の用途も開拓されている。
【0003】このように無機顔料は、有機着色種にはな
い様々な特長を有しているが、それにもかかわらず、こ
れを繊維製品へ適用した例はあまり知られていない。そ
の理由の一つは、本来的に有機化合物であるところの繊
維製品類に対して、無機顔料が親和性を有していないこ
とにある。そのため無機顔料は、接着成分たる合成樹脂
類を併用した捺染ペーストによって、繊維製品類におけ
るごく限られた一部分のみを印捺するといったかたちで
用いられているに過ぎないのである。無機顔料は、有機
着色種に比し極めて着色力が弱く、十分な着色効果を得
るには大量に用いる必要があるので、併用される合成樹
脂類の量も必然的に多くなって風合が悪化してしまう。
従って、繊維製品類の全面、或は大面積部に無機顔料を
適用した例は、ほとんど知られていない。
【0004】更に、無機顔料は、その比重がすこぶる大
きいため、液体を媒体として用いる場合には、工程の最
中に無機顔料が沈殿してしまうという固有の問題点を有
する。そのため、無機顔料を含有する液体中に繊維製品
類を浸漬させた状態で、その繊維製品類に対し均一に着
色処理を行うことは非常に困難であり、前記した捺染ペ
ースト以外の方法でこれを利用した例はほとんど知られ
ていない。
【0005】本発明の目的とするところは、上述の如き
種々の特長を有する無機顔料により、繊維製品類の全面
あるいは大面積部を、良好な風合を実現しつつ均一かつ
高濃度に着色することができる染色方法及びその染色物
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の染色方法は、繊
維製品類を窒素カチオン性化合物で処理するカチオン化
処理工程と、カチオン化処理工程を経た繊維製品類を無
機顔料及び保護コロイドを含んでなる分散液中に浸漬さ
せた状態で処理する着色処理工程とを有してなるもので
ある。
【0007】繊維製品を窒素カチオン性化合物で処理す
れば、無機顔料に対する親和力が繊維製品へ付与され
る。これは、表面が相対的に負に帯電している無機顔料
と窒素カチオン性化合物との間で、一種のイオン結合的
な相互作用が働くためであると推定される。また、この
イオン結合的な相互作用以外に、これら両者の間には、
水素結合や分子間力といった諸般の分子間相互作用が関
与し、前記したイオン結合的な相互作用と相まって、相
乗的に作用しているものとも推定される。
【0008】一方、分散液中において無機顔料と共存さ
せて用いられる保護コロイドは、無機顔料を沈殿させな
いという主要作用を有していると共に、無機顔料に対し
て緩染性を付与するという作用も備えている。通常、無
機顔料を沈殿させないという目的からすれば、分散剤た
る界面活性剤の使用も考えられるが、このような界面活
性剤には上記した緩染作用が存さないため、結果的には
均一な濃度の染色物が得られず、本発明においては好ま
しくない。
【0009】保護コロイドのみにこのような好ましい緩
染作用が存する理由については、未だ明確なメカニズム
は確立されていないが、本発明者らは、以下の如く考え
ている。
【0010】すなわち、分散液中において、無機顔料と
保護コロイドとの間で一種のコンプレックスが形成さ
れ、無機顔料自体の負荷電が適度に弱められたり、また
或は、相対的に巨大分子化されたりすることによって、
染着速度が適度に調整されるためと推測される。更に、
保護コロイドには、無機顔料と共に繊維製品に担持され
た際、無機顔料を繊維製品に対して物理的に強固に接着
させる作用(所謂バインダー効果)も存するため、染色
物の諸堅牢度が大幅に向上するといったメリットが存す
る。
【0011】本発明において用いる繊維製品類を構成す
る繊維種を例示すれば、木綿、麻等のセルロース繊維、
羊毛、絹等のタンパク繊維、ビスコースレーヨン、キュ
プラ等の再生繊維、アセテート、トリアセテート等の半
合成繊維、及びポリアミド、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリオレフィン、アクリル等の合成繊維等を挙げる
ことができる。これらは、2種以上組み合わせてもよ
い。
【0012】本発明の繊維製品類としては、糸、綛、ス
ライバー、バラ毛、ロープ、原綿、織物、編物、フェル
ト、不織布、及びこれらの織物、編物、不織布等を用い
た被服などの縫製品、ウレタンフォームなどの合成樹脂
フォームや各種ライニング材等を例示することができる
が、これらに限定されるものではない。上記縫製品とし
ては、Tシャツ、トレーナー、ジャンパー、ジャケッ
ト、ジーンズ、靴下、手袋、パンティーストッキング、
バッグ、帽子、シーツ、パラシュート、カーテン、カー
ペット等を例示することができる。本発明の繊維製品類
は、単一種類の繊維からなるものであることを要しな
い。例えば、糸は、上記のような繊維から選ばれた1種
または2種以上の繊維の混紡糸であってもよく、また織
物は、2種以上の糸の交織製品であってもよい。また、
必要に応じ、予め染色等により着色されたものであって
もよい。
【0013】本発明に用いることができる窒素カチオン
性化合物を例示すれば、アルキルアンモニウム塩タイプ
やピリジニウム塩タイプ等の低分子化合物、及び一般に
ジシアンジアミドタイプ、ポリアミンタイプ、ポリカチ
オンタイプ等と呼ばれる高分子化合物を挙げることがで
きる。
【0014】より具体的には、まず上述の低分子化合物
としては、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロラ
イド、トリメチルヘキサデシルアンモニウムクロライ
ド、トリメチルラウリルアンモニウムクロライド、ジメ
チルラウリルアンモニウムクロライド、ラウリルメチル
アンモニウムクロライド、ラウリルジメチルベンジルア
ンモニウムクロライド、アルキルベンジルジメチルアン
モニウムクロライド、ステアリルベンジルジメチルアン
モニウムクロライド、アルキルトリメチルアンモニウム
クロライド、2,3−エポキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライド、3−クロロ−2−ヒドロキシプロ
ピルトリメチルアンモニウムクロライド、特開昭52−
155285号公報及び特開昭52−155286号公
報に開示されているようなトリアジン環を有するアルキ
ルアンモニウム塩化合物、ラウリルピリジニウムクロラ
イド、ステアリルアミドメチルピリジニウムクロライド
などを挙げることができる。
【0015】また上述の高分子化合物の例としては、ジ
シアンジアミドのホルマリン縮合物、ポリアルキレンポ
リアミン、ポリアルキレンポリアミンとグアニジン誘導
体との縮合物、ポリエチレンイミン類、ポリアミドポリ
アミン類、ポリアミノアルキルアクリレート類、ポリア
ミノアルキルメタクリレート類、ポリアミノアルキルオ
キシアルキルアクレート類、ポリアミノアルキルオキシ
アルキルメタクリレート類、ポリアミノアルキルアクリ
ルアミド類、ポリアミノアルキルメタクリルアミド類、
ポリアミノアルキルオキシアルキルアクリルアミド類、
ポリアミノアルキルオキシアルキルメタクリルアミド
類、ポリ−4−ビニルピリジン塩酸塩、特開昭54−6
4186号公報に開示されているようなポリアクリロニ
トリルポリマーなどの第3級アミンポリマー、特公昭4
3−243号公報に開示されているようなジメチルアミ
ン−エピクロルヒドリン縮重合物、特開昭57−112
480号公報に開示されているような2−メタクリルオ
キシプロピルトリメチルアンモニウム塩ポリマー、特開
昭55−76177号公報に開示されているようなジメ
チルジアリルアンモニウムクロライド系ポリマー、特開
昭51−112987号公報に開示されているようなポ
リエピクロルヒドリン−トリメチルアミン反応物、特開
昭57−210083号公報に開示されているような1
−ビニルイミダゾールの4級化物重合体、特開昭60−
9979号公報及び特開昭60−9980号公報に記載
されているようなポリアルキレンポリアミン類のエポキ
シ化合物による4級化物のポリマー、特開昭57−47
309号公報記載のアクリルアミド及びこれと共重合可
能なカチオン性単量体の共重合物、特開昭63−234
007号公報記載の4級アンモニウム塩基を有するカチ
オン性重合体、特開昭63−284225号公報記載の
アミノアルキルアクリルアミド系ポリマーの4級塩など
の4級アンモニウム塩タイプのポリマー、特開昭56−
128382号公報に開示されている次式[I]のモノ
マー単位からなるポリマー(式中、R1 及びR2 は、互
いに独立して、水素、アルキル基又はアリール基を表わ
し、Xはハロゲンを表わす。)、
【0016】
【化1】
【0017】次式[II]のモノマー単位からなるポリマ
ー(式中、R1 及びR2 は、互いに独立して、水素、ア
ルキル基又はアリール基を表わし、Xはハロゲンを表わ
す。)(商品名:シャロールDCシリーズ、第一工業製
薬社製)、
【0018】
【化2】
【0019】並びに、これらの4級アンモニウム塩ポリ
マーと他のビニル系ポリマーからなる共重合物などを挙
げることができる。そしてこれらの窒素カチオン性化合
物の中でも、前記高分子化合物が好ましく、4級アンモ
ニウム塩タイプのポリマー及び4級アンモニウム塩と他
のビニル系モノマーとの共重合物が本発明には特に効果
的である。
【0020】これらの窒素カチオン性化合物で繊維製品
類を処理するカチオン化処理工程は、該化合物を含有し
た水溶液あるいは水性分散液を用いて、かかる繊維製品
類を浸漬させた状態で浸漬処理したり、パディング法に
より処理したり、あるいは霧状に吹き掛けたり、捺染し
たりする等、窒素カチオン性化合物を繊維製品類に物理
的および/または化学的に担持させることができれば特
に限定されない。しかしながら、繊維製品類の表面や一
部分だけでなく、全体を均一に処理することができると
いう点からすれば、浸漬処理やパディング処理が特に好
ましい。なお窒素カチオン性化合物は、2種以上併用す
ることもできる。また、前記水溶液あるいは水性分散液
は、これらの窒素カチオン性化合物のほかに、酢酸、シ
ュウ酸等の酸性物質、あるいはカセイソーダ、ソーダ灰
等のアルカリ性物質を含有させてpHを調節したり、尿
素やエチレングリコール等の湿潤剤を含有させて浸透性
を調節したり、またあるいは種々の合成樹脂や天然樹脂
を添加したりして、粘度を調節することも可能である。
【0021】何れにせよこれらの窒素カチオン性化合物
には、無機顔料に対して、繊維製品類への親和性を付与
するといった作用が存し、本発明における必須の要件の
一つを構成するものである。
【0022】一方、このような作用効果に加えて、比較
的高分子量(大略、分子量5万以上)の窒素カチオン性
化合物を使用すれば、一種のバインダー効果も発揮され
るので、着色された繊維製品類についての種々の堅牢度
向上に役立つものとなる。このようなバインダー効果を
発揮するものとしては、上述の高分子化合物の他、アク
リル酸エステル系エマルジョン(例えば、大日本インキ
化学工業社製のボンコート[商標]SFCシリーズ、カ
ネボーNSC社製のヨドゾール[商標]AFシリーズ、
住友化学工業社製のCGCシリーズ)、特開昭62−1
87702号公報開示のカチオン性エマルジョン、特開
昭62−201914号公報開示のカチオン性ポリマ
ー、特開昭62−263211号公報開示のカチオン性
ラテックス等を例示することができる。このようなバイ
ンダー効果を有する窒素カチオン性化合物は、2種以上
併用することもでき前記の窒素カチオン性低分子化合物
と併用することも可能である。
【0023】本発明においては、上記の如くカチオン化
処理された繊維製品類を、無機顔料及び保護コロイドを
含んでなる分散液中に浸漬させた状態で処理(着色処理
工程)することを特徴としている。かかる処理方法とし
ては、各種パッダーによるパディング法やドラム染色
機、ロータリードラム染色機、パドル染色機、ウインス
染色機、ジッガー染色機、液流染色機(ジェット染色
機)等による浸染染色法などを挙げることができる。し
かしながら、繊維製品を浸漬させた状態で処理できるも
のであれば、いかなる方法を採用しても差し支えなく、
各種の繊維製品類の形状や生産効率等を考慮して自由に
選択することができる。
【0024】上記にて使用される無機顔料としては、こ
れまた公知であるものであればいかなるものを使用して
も差し支えなく、ここに一例を挙げるとすれば、例えば
以下のようなものを挙げることができる:クロムエロ
ー、カドミウムエロー、クロムオレンジ、弁柄、カドミ
ウムレッド、コバルト紫、群青、紺青、ビリジアン、エ
メラルドグリーン等の一般有彩色顔料;カーボンブラッ
ク、鉄黒等の黒色顔料;炭酸バリウム、タルク、亜鉛
華、酸化チタン等の体質顔料もしくは白色顔料;硫化亜
鉛、硫化カルシウム、珪酸亜鉛、硫化亜鉛カドミウム等
の単独もしくはそれらの銅、銀、マンガン、ビスマス、
メリトリウム、トリチウム等の付活体からなる蛍光顔
料、蓄光顔料もしくは夜光顔料;金粉、銀粉、ブロンズ
粉、銅粉、アルミニウム粉等の金属粉顔料;雲母、M.
I.O、ガラス球等、もしくは、それらを更にニッケ
ル、コバルト、銅、金、銀、パラジウム、酸化チタン、
酸化鉄等で被覆してなる金属光沢顔料もしくはパール顔
料。
【0025】これらの無機顔料は、通常、粒径0.01
μm乃至100μmの微粒子状又はフレーク状として用
いることができ、勿論必要に応じこれらを2種以上組み
合わせて用いることができる。
【0026】次に、これらの無機顔料と共に用いて上述
の分散液を構成する今一つの主要成分たる保護コロイド
としては、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、アラビア
ゴム、トラガントゴム、ローカストビーンガム、アルギ
ン酸、デンプン、カルボキシメチルセルロース、ポリビ
ニルアルコール、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリエチレ
ンオキサイド等の水溶性高分子化合物;並びにアクリル
酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエス
テル樹脂、スチレンブタジエンラテックス、シリコン樹
脂、ポリオレフィン樹脂、及びこれらを構成するモノマ
ー又はポリマーからなる各種共重合樹脂等の水性エマル
ジョン等を挙げることができ、これらを各単独で、ある
いは2種以上組み合わせて用いることができる。
【0027】これらの保護コロイドは、前記無機顔料
が、処理工程において分散液中に沈殿してしまうのを防
止すると共に、緩染効果を付与する作用を有する。ま
た、無機顔料及び保護コロイドを含んでなるこの分散液
中には、ほかに紫外線吸収剤、酸化防止剤、帯電防止
剤、難燃剤、防腐剤、忌避剤、防虫剤、樹脂架橋剤、界
面活性剤、粘度調節剤、湿潤剤、可塑剤、柔軟剤、香
料、有機染顔料、紫外線発光型色素、サーモクロミック
材料、フォトクロミック材料、その他の可逆変色材料、
蛍光増白剤、電解質、防抜染剤、熱硬化性樹脂、乾燥調
節剤等の通常処方のパディング又は浸染用水性混合物に
用いられるものであればいかなるものも併用可能であ
る。
【0028】更に本発明の染色方法においては、繊維製
品類を熱可塑性樹脂、すなわちバインダー、で処理する
工程を含んでいてもよい。そして、このバインダーで処
理を行なう時期は特に限定されない。例えば、カチオン
化処理工程或は着色処理工程においてバインダー処理を
同時に行なうこともでき、着色処理工程後に独立して行
なうこともできる。
【0029】バインダー処理は、例えば、バインダーを
含む水溶液或は水系分散液に繊維製品類を浸漬した状態
で行うこともでき、バインダーを含む水溶液或は水系分
散液を用いて繊維製品類にパディングを施すことにより
行うこともでき、バインダーを含む水溶液或は水系分散
液を繊維製品類に霧状に吹きかけて処理することもで
き、バインダーを含む捺染ペーストを繊維製品類に捺染
して処理することもできる。
【0030】上記バインダーの量は、繊維製品類の風合
及び感触を損なわない程度の量で十分である。すなわ
ち、バインダー固形分においてその繊維製品類に対し一
般的には0.01乃至10重量%程度であり、好ましく
は0.3乃至5重量%である。
【0031】使用し得るバインダーとしては、アクリル
酸エステル樹脂、メタクリル酸エステル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレ
ンブタジエンラテックス、ポリオレフィン樹脂、ポリア
クリル酸、ポリメタクリル酸、或はこれらの誘導体、又
はこれらと他のビニル系ポリマーとの共重合物等の熱可
塑性樹脂を例示することができる。本発明においては、
これらの中でアクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹
脂が特に好ましい。
【0032】これらの熱可塑性樹脂は、前記無機顔料を
繊維上に接着させて(所謂バインダー効果)染色物の堅
牢度をより向上させる作用を果たす。なお、窒素カチオ
ン性化合物として、前記のようなバインダー効果を有す
るものを用いる場合や、保護コロイドとして前記のよう
な水性エマルジョンを使用する場合には、これらの熱可
塑性樹脂を併用しなくとも十分な堅牢度向上効果を発揮
する。
【0033】
【発明の効果】本発明の着色処理方法によれば、窒素カ
チオン性化合物によるカチオン化処理工程と、無機顔料
に保護コロイドを併用して処理する着色処理工程によっ
て、無機顔料により、繊維製品類を、その風合及び感触
等を損なうことなく均一かつ高濃度に着色することがで
きる。そのため、従来の有機系の着色種では得ることが
できなかった無機顔料特有の色彩効果を、繊維製品類の
全面あるいは大面積部に、良好な風合及び感触を実現し
つつ付与することができる。
【0034】また、本発明の着色処理方法は、基本的に
は窒素カチオン性化合物と無機顔料との間の各種相互作
用のみを利用した染色方法であるため、工程そのものが
すこぶる簡易であり、而も、ほとんどあらゆる繊維製品
類に対して適用可能であるため、産業上の利用性は極め
て大きい。
【0035】本発明の着色物は、無機顔料により、均一
に、而も、風合を損なわずに必要に応じ高濃度に着色さ
れており、従来の有機系の着色種では得ることができな
かった無機顔料特有の色彩効果を実現する。
【0036】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、以下の記述において、「重量部」を「部」と略
す。 実施例1 精練済みの綿Tシャツ(100kg)を3000リット
ル容量のドラム染色機に投入し、次いで水2000リッ
トル(浴比1:20)を投入した後、この染色機を30
r.p.m で作動させた。
【0037】次に、生地重量に対して4重量%の第4級
アンモニウム塩タイプの窒素カチオン性化合物(式[I
I][式中、R1 及びR2 はメチル基、Xは塩素]のモ
ノマー単位からなるポリマー[分子量:約2万])と、
生地重量に対して10重量%のエチレングリコールとを
予め水で10倍に希釈し、その水溶液を前記染色機の薬
品投入口から加え、液温を徐々に昇温して70℃で15
分間処理することにより綿Tシャツをカチオン化した。
続いて綿Tシャツを水でよくすすぎ、余分な窒素カチオ
ン性化合物及びその他の添加剤を取り除き、脱水した。
【0038】次に、一旦回転を停止させてこの染色機に
水2000リットルを再び加えて染色機を30r.p.m で
作動させた。そして、生地重量に対して10重量%の蓄
光顔料[硫化亜鉛の銅付活体;平均粒径20μm]及び
生地重量に対して15重量%の保護コロイド[エチルア
クリレート:ブチルアクリレート:2−エチルヘキシル
アクリレート=2:1:1の共重合物の50%エマルジ
ョン]を予め水で10倍に希釈した分散液を薬品投入口
から投入し、液温を徐々に昇温して80℃で15分間綿
Tシャツを処理した。処理前にこの分散液は乳白色を呈
していたが、処理後はほとんど透明な無色となった。す
なわち、カチオン化された綿Tシャツに蓄光顔料及び保
護コロイドがほぼ完全に吸着したことを示す。続いてこ
の綿Tシャツをよくすすぎ、脱水した後、タンブラー乾
燥機により90℃で2時間乾燥させた。
【0039】このようにして得られたTシャツは、日光
や蛍光灯光のもとでは元の白色を呈したが、暗所におい
ては全体として均一に緑白色に発光するユニークなもの
であって、このような呈色現象は何度でも繰り返し観察
することができた。このTシャツを例えば夜間のジョギ
ングにおいて着用すれば、交通事故等の危険防止衣料と
しても効果があるものであった。また、このTシャツの
感触、風合、耐摩擦性、耐洗濯性はすべて良好であっ
た。
【0040】実施例2 実施例1において、生地重量に対して10重量%の蓄光
顔料を用いるのに代えて、10重量%の光可逆変色性微
粒子の50%水系分散液(商品名:Photopia Aqualite
Ink Purple AQ-R ;松井色素化学工業所社製)と生地重
量に対して8重量%の蓄光顔料(実施例1のものと同
じ。)とを併用する以外は、すべて実施例1と同様にし
て綿Tシャツを得た。
【0041】この綿Tシャツは、日光下や紫外線照射下
では全体として均一に濃い紫色を呈し、室内では元の白
色を呈した。また、紫色に発色した状態であるか白色へ
と消色している状態であるかを問わず、それを暗所に持
ち込めば、全体として均一に高輝度な緑白色に発光する
ものであった。このように、このTシャツは、実施例1
のTシャツと同様に夜間の危険防止衣料として使用でき
ることは勿論、更なるアミューズメント性を有する極め
てユニークなものであった。また、Tシャツの感触、風
合、耐摩擦性、耐洗濯性は、実施例1と同様、すべて良
好であった。
【0042】実施例3 5リットル容器に、水2400部(浴比1:20)、ジ
シアンジアミドホルムアルデヒド系可溶性樹脂[窒素カ
チオン性化合物](商品名:アミゲン;第一工業製薬社
製)1.5部及びエチレングリコール10部を加えた。
その水溶性液中に、反応性染料で予めピンク色に地染さ
れた綿Tシャツ(スムースニット120部)を浸漬し、
徐々に昇温させて60℃で20分間処理した(カチオン
化処理)。その後、このTシャツを水でよくすすぎ、脱
水した。
【0043】次いでこの容器に水3000部及びゼラチ
ン[保護コロイド]10部を加え、炭酸ナトリウムでこ
の混合液のpHを9に調節した後、実施例1で用いたの
と同様の蓄光顔料15部を加えて分散液を調製した。こ
の分散液中に、カチオン化処理がなされた綿Tシャツを
浸漬し、分散液を徐々に昇温して70℃で15分間処理
した。処理前においてこの分散液は乳白色を呈していた
が、処理後はほとんど無色透明となった。すなわち、綿
Tシャツに蓄光顔料及び保護コロイドがほぼ完全に吸着
したことを示す。続いて、この綿Tシャツをよくすす
ぎ、脱水した後、タンブラー乾燥機により90℃で1時
間の乾燥を行なった。
【0044】このようにして得られたTシャツは、日光
や蛍光灯光のもとでは元のピンク色を呈したが、暗所に
移すと全体として均一に高輝度なピンク色に発光するユ
ニークなものであって、このような呈色現象は何度でも
繰り返し観察することができた。このTシャツは、夜間
の危険防止衣料としても効果があり、その感触、風合、
耐摩擦性、耐洗濯性は、実施例1と同様にすべて良好で
あった。
【0045】実施例4 蓄光顔料と保護コロイドによって処理を完了するところ
までは、全て実施例3と同様に処理した。
【0046】5リットル容器に、水3000部、及びア
クリル酸エステル系樹脂エマルジョン[熱可塑性樹脂]
(商品名:マツミンゾールMR−10;松井色素化学工
業所社製)15部(固形分:約4.5部)を加え、この
水性エマルジョン中に上記のように処理された綿Tシャ
ツを浸漬し、液温を序々に昇温させて80℃で15分間
処理した後、脱水乾燥した。
【0047】このようにして得られたTシャツは、実施
例3と同様な呈色状態を示し、感触及び風合も実施例3
とほとんど遜色なく良好で、而も耐摩擦性及び耐洗濯性
は実施例3のTシャツより更に優れていた。
【0048】実施例5 スミスドラム染色機中に、ポリエステル製シャツ(ブロ
ード)150部に対して1:20の浴比となるように水
3000部を加え、更に、このシャツに対して0.5重
量%の窒素カチオン性化合物(アクリルアミドと2−メ
タクリルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ドがモル比で3:2の割合で重合した分子量約1万のポ
リマー)と、シャツに対し0.5重量%のカチオン性ア
クリル系エマルジョン[バインダー効果を有する窒素カ
チオン性化合物](商品名:ボンコート SFC−5
4;大日本インキ化学工業社製)を染色機中に加え、そ
の液中に前記シャツを浸漬し、撹拌下60℃で10分間
処理した。その後、シャツを水でよくすすぎ、余分な窒
素カチオン性化合物や他の添加物を取り除き、脱水し
た。
【0049】次にこの染色機に、水3000部、青色無
機顔料(ウルトラマリン;平均粒径2μm)1.5部、
金属光沢粉(雲母を二酸化チタンで被覆したもの;商品
名:イリオジン153;メルク社製)10部、及び保護
コロイド(アクリル酸エステル共重合物エマルジョン;
商品名:マツミンゾール MR conc;松井色素化
学工業所社製)2部を加え、このコロイド溶液中に前記
シャツを加えて撹拌下70℃で10分間処理した。処理
前においてこの分散液は青色を呈していたが、処理後は
ほとんど無色透明となった。すなわち、シャツに青色無
機顔料、金属光沢粉及び保護コロイドがほぼ完全に吸尽
されたことを示す。この処理の後、シャツを、水でよく
すすいで脱水し、90℃で2時間のタンブラー乾燥を行
った。
【0050】このようにして得られたポリエステルシャ
ツは、美麗な青色メタリック調の外観を呈し、感触、風
合、耐摩擦性、耐洗濯性が全て良好で、而も卓越した耐
光性を示した。
【0051】タンブラー乾燥の後、更に140℃で2分
間のベーキングを行なうと、シャツの耐摩擦性及び耐洗
濯性が更に向上した。
【0052】実施例6 予め精練された綿糸20Wで丸編みされた綿編物(天ジ
ク、50cm幅×300m長)50kgを開反した。そ
の綿編物を、ロールパッダー中のパディング浴[水10
0部、含窒素縮合物系ポリマー(窒素カチオン性化合
物;商品名:サンドフィックスWE;サンド社製)5
部、及びプロピレングリコール10部の割合で配合]に
通し、続いてマングルで絞り率100%となるように脱
水した後、テンタリングマシンにて100乃至120℃
の温度でノンタッチ方式にて乾燥を行なって、綿編物に
窒素カチオン性化合物を物理的に担持させた。
【0053】続いて、このようにカチオン化された綿編
物を、ロールパッダー中のパディング浴[水100部、
雲母を二酸化チタンで被覆したパール顔料10部、保護
コロイド(ポリウレタン樹脂エマルジョン;商品名:ハ
イドランHW311;大日本インキ社製)20部及び第
2の保護コロイド(CMC)2部の割合で配合]に通し
た。続いて綿編物を、マングルで絞り率100%となる
ように脱水した後、テンタリングマシンにて100乃至
120℃の温度でノンタッチ方式にて乾燥を行なって綿
編物が真珠光沢処理された。
【0054】このようにして得られた綿編物は、優雅で
高級感あふれる色調を有し、而もその色調は、綿編物上
における幅方向及び長さ方向において均一性の高いもの
であった。また該編物は、感触、風合、耐摩擦性、耐洗
濯性にも優れていた。
【0055】実施例7 レーヨン100%・太さ2デニールの糸の束5kgを5
束準備し、1000リットル容量の自動綛染機に、この
糸束がループ状に循環するようにセットし、浴比1:1
5となるように染色機内に水を投入した後、染色機を作
動させて糸束の循環を開始させた。
【0056】続いて、糸重量に対して5重量%の窒素カ
チオン性ポリマー(商品名:サンフィックスPAC−
7、三洋化成社製)を予め50重量倍の水で希釈したも
のを徐々に染色機内に投入した後、常温で30分間処理
してレーヨン糸をカチオン化した。次いで3分間のすす
ぎを2回繰り返して行い、余分な窒素カチオン性化合物
を取り除いた。
【0057】一旦循環を停止させた後、この染色機に浴
比1:15となるように水を投入し、循環を再開させ
た。そして糸重量に対し20重量%の蓄光顔料(実施例
1のものと同じ。)と糸重量に対し10重量%の保護コ
ロイド(アクリル酸エステル共重合物エマルジョン;商
品名:ヨドゾール MR−96;カネボーNSC社製)
を、予め50重量倍の水で希釈し、それらを染色機内へ
徐々に投入した。続いて徐々に昇温させて70℃で30
分間処理した。すると、処理前において乳白色を呈して
いた分散液が、処理後にはほぼ無色透明となった。すな
わち、カチオン化されたレーヨン糸に蓄光顔料と保護コ
ロイドがほぼ完全に吸尽されたことを示している。その
後、前記染色機内で、着色された前記の糸を2分間すす
いだ。
【0058】再度循環を停止させた後、同染色機内に浴
比1:7となるよう水を投入し、循環を再開させた。続
いて糸重量に対し5重量%のシリコーン系柔軟剤(商品
名:ソフナーAQ;松井色素化学工業所社製)を染色機
内へ投入し、40℃に昇温した後3分間処理した。
【0059】そして、着色した糸を染色機から取り出
し、遠心脱水機を用いて脱水した後、タンブラー乾燥機
を用いて80乃至100℃で乾燥させた。
【0060】このようにして得られた蓄光性を有する糸
は、日光や蛍光灯光のもとでは元のレーヨン糸の外観を
呈したが、暗所に移すや否や全体として均一に緑白色に
発光し、このような呈色現象は何度でも繰り返し観察す
ることができた。このレーヨン糸は、感触、風合、耐摩
擦性、耐洗濯性においてすべて良好であった。
【0061】実施例8 精練済みの綿糸30Wで丸編みされた50cm幅の綿編
物(天ジク)50kg(300m長)を裏返し、200
0リットル容量の液流染色機に、その綿編物をループ状
で循環するようにセットし、浴比1:30となるように
染色機に水を投入した後、染色機を作動させて綿編物の
循環を開始させた。続いて生地重量に対し3重量%の窒
素カチオン性化合物(商品名:Fixer P;松井色
素化学工業所社製)を予め100重量倍の水で希釈した
ものを、徐々に染色機内に投入後、徐々に昇温して70
℃で30分間処理し、前記綿編物をカチオン化した。そ
の後続いて3分間のすすぎを2回繰り返し行い、余分な
窒素カチオン性化合物を取り除いた。
【0062】一旦循環を停止させた後、この染色機に浴
比1:20となるように水を投入し、再び循環を開始さ
せた。次いで、生地重量に対し15重量%の蓄光顔料
(実施例1のものと同じ。)と生地重量に対し5重量%
の保護コロイド(アクリル酸エステル共重合樹脂エマル
ジョン;商品名:バインダー MRY;松井色素化学工
業所社製)を予め100倍の水で希釈したものを、徐々
に染色機内に投入し、常温で30分間処理した後、徐々
に昇温させ、60℃で15分間処理した。すると、処理
前乳白色であった分散液が、処理後ほぼ無色透明とな
り、綿編物に蓄光顔料と保護コロイドがほぼ完全に吸尽
されたことを示す。
【0063】その後、綿編物を、2分間すすいて染色機
から取り出し、遠心脱水機を用いて脱水した。そしてテ
ンタリングマシンを用いて100乃至120℃で乾燥さ
せることにより、蓄光性を有する綿編物を得た。この綿
編物は、幅方向及び長さ方向において均一性の高い蓄光
性を示し、感触、風合、耐摩擦性、耐洗濯性にも優れて
いた。
【0064】比較例1 保護コロイドを用いないこと以外は全て実施例1と同様
に綿Tシャツを処理したところ、得られたTシャツは、
暗所において、まだらに、而も実施例1のものに比し極
めて薄く呈色するものであった。
【0065】比較例2 保護コロイドに代えて生地重量に対して15重量%のラ
ウリル硫酸ナトリウム[アニオン性界面活性剤]を用い
たこと以外は全て実施例1と同様に綿Tシャツを処理し
たところ、得られたTシャツは、暗所において、まだら
に、而も実施例1のものに比し極めて薄く呈色するもの
であった。
【0066】比較例3 カチオン化処理を行わないこと以外は全て実施例1と同
様に綿Tシャツを処理したところ、得られたTシャツ
は、暗所においてもほとんど呈色しないものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D06P 5/00 103 9356−4H

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維製品類を窒素カチオン性化合物で処理
    するカチオン化処理工程と、カチオン化処理工程を経た
    繊維製品類を、無機顔料及び保護コロイドを含んでなる
    分散液中に浸漬させた状態で処理する着色処理工程とを
    有してなる染色方法。
  2. 【請求項2】上記窒素カチオン性化合物の少なくとも一
    部がバインダー効果を有するものである請求項1記載の
    染色方法。
  3. 【請求項3】上記カチオン化処理工程及び着色処理工程
    のうち少なくとも一方を、熱可塑性樹脂を併用して行う
    請求項1又は請求項2記載の染色方法,
  4. 【請求項4】着色処理工程を経た繊維製品類を熱可塑性
    樹脂で処理するバインダー処理工程を有する請求項1、
    請求項2又は請求項3記載の染色方法。
  5. 【請求項5】請求項1、請求項2、請求項3又は請求項
    4記載の染色方法によって得られた染色物。
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