JPH07193705A - 網点画像の領域判別回路 - Google Patents

網点画像の領域判別回路

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JPH07193705A
JPH07193705A JP4064601A JP6460192A JPH07193705A JP H07193705 A JPH07193705 A JP H07193705A JP 4064601 A JP4064601 A JP 4064601A JP 6460192 A JP6460192 A JP 6460192A JP H07193705 A JPH07193705 A JP H07193705A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中心画素を有する所定画像領域が網点画像で
あるか否かの判別を従来よりも簡単な構成で高速かつ高
精度に実行する網点画像領域判別回路を提供する。 【構成】 所定領域で所定間隔で得られた多値画像デー
タから第1の方向における画素レベルの第1の変化点を
検出する検出手段と、上記検出手段により検出された第
1の変化点から第1の方向に直交する第2の方向に所定
の間隔で連続して存在する第2の変化点を検出したとき
に、第2の変化点を無効とする変化点除去手段と、上記
変化点除去手段により無効にされなかった変化点の数を
カウントするカウント手段と、上記カウント手段による
カウント値を基にして上記所定領域が網点画像の領域で
あるか否かを判別し、その判別結果を出力する判別手段
とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置等で
読み取った原稿画像の画像データから網点画像の領域を
高速かつ高精度に判別する回路に関する。
【0002】
【従来の技術】我々の周りにある中間調やカラー画像の
大部分は網点写真による印刷物である。通常、網点画像
は様々な周波数の規則的なドットで構成される。このよ
うな網点画像をデジタル複写機もしくはファクシミリ装
置で走査する場合、イメージセンサのサンプリング周波
数に対して網点の持つ各ドットの基本周波数及び高調波
が接近している場合が多く、肉眼で識別可能な低周波の
ビートが発生する。即ち、これがサンプリングモアレで
あり、画質を著しく損なう原因となる。
【0003】また、特にファクシミリ装置において網点
のもつ各ドットの周波数がイメージセンサのサンプリン
グ周波数よりも高い場合、読み取った画像データは1画
素毎に階調が激しく変化し、通常の文字画像の符号化方
式では圧縮率が著しく低下することがあった。
【0004】これを避けるためには、網点画像に対しス
ムージング処理を施すことにより高調波成分を減衰させ
ればよいが、網点画像と文字画像が混在した画像の場合
には文字画像にもスムージング処理が施される結果とな
り、文字画像領域の解像度が低下して画像品質が劣化す
るという問題が生じる。
【0005】このため、従来より網点画像の領域と文字
画像の領域とを識別し、各領域により処理を切り替える
ことを目的として網点領域を判別するための方法が提案
されている。例えば特開昭61−194968号公報に
示される装置では、ブロック内の空間的に連続する画素
レベルの変化点の数を主走査方向と副走査方向に個別に
計測し、各ブロックにおけるそれぞれの計測量の総和か
ら網点領域を判別するものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の変化点計測方式は副走査方向に伸びる線を有する文字
と網点とを正確に区別するために、主走査方向及び副走
査方向それぞれに独立した計測手段を備えていた。この
ため、処理の高速化と回路の低コスト化の両立が図りに
くいといった課題を持つ。
【0007】そこで本発明では、主走査方向もしくは副
走査方向のいずれか一方のみの画素レベル変化点を計測
する手段を備え、網点領域の判別を高速かつ高精度に実
行し、その結果をMTF補正部及び2値化処理部へ出力
する網点領域判別回路を提供することを目的とする。
【0008】
【問題を解決するための手段】本発明による請求項1記
載の網点画像領域判別回路は、所定領域で所定間隔で得
られた多値画像データから第1の方向における画素レベ
ルの第1の変化点を検出する検出手段と、上記検出手段
により検出された第1の変化点から第1の方向に直交す
る第2の方向に所定の間隔で連続して存在する第2の変
化点を検出したときに、第2の変化点を無効とする変化
点除去手段と、上記変化点除去手段により無効にされな
かった変化点の数を所定領域内でカウントするカウント
手段と、上記カウント手段によるカウント値を基にして
上記所定領域が網点画像の領域であるか否かを判別し、
その判別結果を出力する判別手段とを備えることを特徴
とする。また、請求項2記載の網点領域判別回路は、請
求項1記載の網点領域判別回路であって、上記第1の変
化点とは、その画素レベルが上記第1の方向に所定の間
隔で存在する周辺画素の画素レベルよりも一定値以上大
きな画素であることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記網点領域判別回路は、所定領域の画像デー
タにおいて、第1の方向、即ち主走査方向もしくは副走
査方向のいずれか一方における画素レベルの第1の変化
点、例えば注目画素の濃度値レベルとその両隣にある周
辺画素の濃度値レベルとの差が、共に一定バイアス値以
上大きな画素を上記検出手段により検出する。次に検出
手段により、第1の方向に直交する第2の方向、即ち副
走査方向もしくは主走査方向に所定の間隔で連続して存
在する第2の変化点が検出された場合、例えば第1の変
化点と第2の変化点が副走査方向に連続している場合、
これを文字画像の一部であると判断してこの第2の変化
点を無効とする。続いて上記カウント手段により上記第
1の変化点であって上記変化点除去手段により除去され
なかったものの数をカウントし、上記判別手段により所
定領域の画像データが網点画像であるか否かを判別した
結果を画像処理部等に出力する。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面を用いて本発明に係る網点
領域判別回路について以下の順で詳細に説明する。な
お、本発明では原稿画像を読み取り、その画像データを
得るための装置の一例としてファクシミリ装置を用いる
が、ファクシミリ装置自体は本発明に密接な関係を有し
ないため、簡単な説明を示すに止める。 (1)ファクシミリ装置全体の構成 (2)イメージリーダ部の構成 (3)網点領域判別回路 <3-1> 網点領域判別の基本概念 <3-2> 網点領域判別回路の全体構成 <3-3> 極大値点検出回路の詳細な説明 <3-4> 副走査方向連続点除去回路の詳細な説明 <3-5> ラッチ&デコーダ回路の詳細な説明 <3-6> 網点領域検出結果の一例
【0011】(1)ファクシミリ装置全体構成 図1にファクシミリ装置の基本構成を示す。本発明の網
点領域判別回路は例えばイメージリーダ部4に組み込ま
れる。
【0012】ファクシミリ装置は、装置全体の制御を行
うMPU1と、使用者がファクシミリ装置を操作するた
めのパネル部7と、図示しない原稿読取台上にセットさ
れた原稿画像を読み取るイメージリーダ部4と、原稿画
像の画像データを記憶するイメージメモリ部2と、符号
データを画像データに、もしくは画像データを符号デー
タに変換する圧縮/伸長部6と、符号データを記憶する
符号メモリ部3と、符号データの送受信を行うモデム部
8と、受信したファクシミリメッセージを印字出力する
プリンタ部5とで構成される。
【0013】ファクシミリ装置にセットされた原稿の内
容を、使用者が指定する相手局に送信する場合には、ま
ず原稿画像を原稿読取台上に設置し、パネル部7を操作
してイメージリーダ部4で原稿画像を読み取り画像デー
タを得る。この画像データを一旦イメージメモリ部2に
記憶させた後、圧縮/伸長部6で画像データを符号デー
タに変換し、一旦符号メモリ部3に記憶し、所定のタイ
ミングでモデム部8を介して通信回線へ出力して相手局
へ送信する。
【0014】また、ファクシミリメッセージを受信する
場合には、モデム部8を介して受信した符号データを一
旦符号メモリ部3に記憶させ、圧縮/伸長部6で画像デ
ータに変換した後にイメージメモリ部2に記憶させる。
この後にプリンタ部5へ該画像データを出力し、ファク
シミリ用紙にメッセージを印字出力する。
【0015】(2)イメージリーダ部の構成 図2に示すように、イメージリーダ部4は、原稿画像の
画像データを読み取るCCDセンサー9と、A/D変換
及びシェーティング補正回路10と、ガンマ変換回路1
1と、エッジ強調回路13,スムージング回路14及び
選択回路15を備えるMTF補正部50と、しきい値2
値化回路16,ディザ化回路17及び選択回路18を備
える2値化処理部60と、本発明に係る網点領域判別回
路12とで構成される。
【0016】図示しない原稿読取台上にセットされた原
稿画像は、CCDセンサー9により電気信号に光・電気
変換され、A/D変換及びシェーティング補正回路10
で照明むら等を補正されたデジタル画像信号とされる。
このデジタル画像信号はガンマ変換回路11により反射
率データから濃度値データへの変換処理が施される。変
換された画像データは、エッジ強調回路13及びスムー
ジング回路14により空間周波数特性を補正される。選
択回路15は、本発明による網点領域判別回路12から
出力される網点判別データに従って上記エッジ強調回路
13、スムージング回路14によって空間周波数を補正
された画像データ、及び何ら処理がされていない画像デ
ータを所定の割合で混合して出力する。選択回路15か
ら出力された画像データは、単純しきい値2値化回路1
6またはディザ化回路17により、多値データから2値
化データに変換される。選択回路18は、上記単純2値
化回路16及びディザ化回路17により2値化された画
像データの内の一方を選択して出力する。
【0017】この2値化データは、図1のイメージメモ
リ部2に記憶され、圧縮/伸長部6により符号データに
変換された後に、符号メモリ3に記憶される。この符号
データは、モデム部8を介して回線へ送出される。これ
ら一連の動作は、パネル部7の操作に従うMPU1によ
り制御される。
【0018】ここで、上記2値化回路60において網点
画像をディザ化する際に、網点画像の持つ空間周波数
と、ディザテークスチャーの持つ空間周波数が近似する
場合、ディザ化モアレが生じることがよく知られてい
る。このディザ化モアレは画質に非常に有害である。こ
れを防止するために、入力画像データを図2の本発明に
係る網点領域判別回路12に入力して15×5近傍処理
を行い、網点度出力データを求めると共に、該画像領域
内の中心画素毎に網点領域の画素であるか否かを判別
し、その結果を網点判別データとしてMTF補正部50
に出力する。
【0019】MTF補正部50では、網点判別データに
基づいてエッジ強調回路13、スムージング回路14、
ガンマ変換回路11のそれぞれから出力される3つの画
像データの混合比を変更する。この混合比は、スムージ
ング及びエッジ強調の内容や画像の内容、さらに使用者
の好みなどに応じて適当な値に設定されているものとす
る。このエッジ強調回路13によってエッジ強調処理さ
れた画像データと、スムージング回路14によって高周
波成分をカットするスムージング処理が施された画像
と、原画像との混合比の設定例を以下の「表1」に示
す。
【表1】 なお、上記「表1」は文字画像と写真画像とが混在して
いる画像の場合を示すものである。非網点領域に弱いス
ムージング処理を施しているのは、A/D変換やその他
の画像処理におけるノイズの発生を補正するためであ
る。上記例では、非網点画像の領域と判断された場合
と、網点画像の領域と判断された場合とでMTF補正部
50での画像混合比を変更する一例を示したが、網点領
域と判別された場合に、網点領域判別回路12から出力
される網点度出力データの値に応じてその混合比を細か
く制御することもできる。さらにまた、網点判別データ
と、網点度出力データとを2値画像処理部60にも入力
して、それらのデータに基づいて選択回路18を制御し
ても良い。以上の処理により文字/網点画像の混在する
画像であっても文字画像の領域のデータを不用意にスム
ージングして解像度を落とすことなく、網点画像の領域
のデータのみをスムージングしてディザ化モアレの発生
を押えた良好な2値化画像を得ることができる。
【0020】(3)網点領域判別回路 <3-1> 網点領域判別の基本概念 本発明に係る網点領域判別の基本概念は、網点画像の以
下に示す3つの性質を利用するものである。第1の性質
は、網点画像は微小ドットの集まりであるが故に空間的
連続性を有しないことである。これに対して文字画像及
び写真画像は、空間的におおむね連続である。第2の性
質は、網点画像は急激な濃度変化が画素単位の局所エリ
アで生じることである。これは、文字画像でも該当する
場合があるが写真領域にはあまり生じ得ない現象であ
る。第3の性質は、網点画像では上記第2の性質が局所
エリアで頻繁に発生することである。これは網点画像特
有の性質である。
【0021】上記3つの網点画像の性質を利用して本発
明の網点領域の判別は以下の3つのステップにより実行
される。ステップ1では、第1及び第2の性質を利用
し、所定の画像領域内における画素レベルの変化点、本
発明においては主走査方向で濃度値データが周辺画素の
値に対して局所的に突出している画素(以下、極大値点
とする。)を検出する。なお、上記変化点は、画素レベ
ルが所定のしきい値を越えるような画素であるとしても
良い。写真画像及び主走査方向に伸びる線を多く有する
ような文字画像は、空間的に各画素レベルが連続であ
る。このため極大値点は、検出されにくい。従って極大
値点を多く持つ画像領域は網点画像の領域である可能性
が高いと判断できる。しかし、副走査方向に伸びる線を
多く有するような文字画像では、主走査方向に網点画像
とほぼ同数の極大値点を有する場合が生じ得る。このた
め、ステップ1の処理のみでは、正確な判別を行うこと
ができない。これに対して従来では、副走査方向におい
ても極大値点を検出していたが、本発明においては以下
のステップ2を実行する。ステップ2では、ステップ1
において変化点が副走査方向の同じ列に所定の間隔で連
続して存在する場合、これを文字画像の一部と判断し、
該当する変化点を検出結果より除去する。本発明におい
ては連続して極大値点が検出された場合にこれを用い
る。なお、上記所定の間隔で連続して存在する変化点と
は、所定のパターンで並ぶ変化点や1つとびに並ぶよう
な変化点であっても良い。この処理を実行することで、
従来、必要とされた上記副走査方向の極大値点の検出が
不要となる。ステップ3では、最終的に残った所定の画
像領域内の極大値点の数をカウントする。この極大値点
の数は、上記した網点画像の第3の性質により、写真画
像や文字画像と比べて非常に多くなる。そこで、この極
大値点の数に基づいて該画像領域の網点度を求め、その
値をMTF補正部50に出力すると共に、所定のしきい
値を用いて該画像領域内の画像が網点画像であるか否か
を判別し、この結果をMTF補正部50に出力する。以
上が、本発明の網点領域判別の基本概念であり、この一
実施例が以下に説明する網点領域判別回路である。
【0022】<3-2> 網点領域判別回路の全体構成及び
各回路動作の概略説明 図3及び図4に本発明による実施例の網点領域判別回路
12の全体構成図を示す。この回路は、CCDセンサ−
9により光電変換され、A/D変換及びシェーティング
補正部10によりデジタル化及び照明むら等のシェーテ
ィング補正処理を施され、ガンマ変換回路11により反
射率−濃度値データ変換された後に出力されるデジタル
画像データ信号を用いて1画素毎に15×5の近傍処理
を施し、15×5画素で構成されるマトリクス内の中央
に位置する各中心画素が網点画像領域の画素であるか否
かを判別し、その結果をMTF補正部50に出力する。
判別用領域の大きさは、コストと性能のバランスとの関
係により設定される。
【0023】ここで、図3及び図4の網点領域判別回路
12の説明をする前に、該回路内で用いる各信号の説明
を行う。信号IDは、本回路に入力される0〜255の
濃淡階調値(8ビット)で表される画像データ信号を示
す。これは図2に示すガンマ変換回路11を通過する前
の反射率データ信号であっても良い。いずれにしてもM
TF補正及び2値化処理が施される前の画像データ信号
であることが必要である。信号IDnは、回路12に入
力される上記ID信号であって、原点(画像の左上隅)
から副走査方向(Y軸方向)にnドットライン目の画像
データ信号を示す。また、本発明の説明において必要と
される場合には、nドットライン上の主走査方向(X軸
方向)の各画素のデータは、信号の後に(X)を付し、
例えばIDn(X)で表す。ここで、括弧内のXの値は
主走査方向(X座標)の値を示し、256×256画素
で構成される画像の場合、上記Xの値は0〜255の値
をとる。
【0024】信号EDnは、後に詳述する極大値点判別
回路20を通過したnドットライン目の画素毎に出力さ
れる1ビットの極大値フラグ信号である。ここでは、該
ドットラインに於ける注目画素が、同じドットライン上
の周辺画素の対して一定バイアス値(内部レジスタ24
を介して入力される信号BDの8ビットデータ値)より
も大きなデータ値を持っている場合には、極大値を有す
ると判別してEDn=1(フラグON)が出力され、極
大値を有しないと判別された場合には、EDn=0(フ
ラグOFF)が出力される。
【0025】信号MSIZEは、極大値点判別回路20
内において、注目画素が極大値点であるか否かを主走査
方向に3画素毎に判別するか、5画素毎に判別するかを
設定する1ビットの信号である。MSIZE=1の時に
は同一ドットライン上に並ぶ3つの画素を用い、中心の
画素を注目画素IDn(X)とし、両側の画素IDn(X
+1)、IDn(X−1)を周辺画素として画像データ
の値を比較して注目画素が極大値点であるか否かを判別
する。また、MSIZE=0の時には同一ドットライン
上に並ぶ5つの画素を用い、中心の画素を注目画素ID
n(X)とし、該注目画素から2つ目の画素、即ち両端
の画素IDn(X+2)とIDn(X−2)を周辺画素と
して画像データの値を比較して注目画素が極大値点であ
るか否かを判別する。通常は、MSIZE=1とする
が、より低周波の網点を判別したい場合は、MSIZE
=0とする。
【0026】信号BDは、内部レジスタ24を介して極
大値点判別回路20に入力される8ビットのデータ信号
であり、上記周辺画素の画像データ値に加算される。信
号SDは、15×5画素からなる画像領域内の極大値点
の数に基づいて該画像領域内の中心画素が網点画像の画
素であるか否かを判別するためのしきい値を設定する8
ビットのデータ信号である。
【0027】信号MAは、3ビットのシステムアドレス
信号、信号MDは、8ビットのシステムデータ信号、信
号NCSは、チップセレクト信号、信号NW/Rは、書
き込み/読みだし信号であり、各々の信号は、内部レジ
スタ24を介して上記信号MSIZE、信号BD、信号
SDを形成する。信号PDin及び信号PDoutは、本発
明の網点画像領域判別回路を並列に接続し、後述する副
走査方向連続点除去回路の精度を上げる場合に用いるイ
ンターフェース用の1ビットの極大値フラグ信号であ
る。
【0028】信号DDnは、信号EDnが後に詳述する副
走査方向連続点除去回路21を通過した結果、出力され
る連続点除去結果を表す1ビットの極大値フラグ信号で
ある。信号CDnは、後に詳述するラッチ&デコーダ回
路22を介して出力される各ラインの15画素毎に存在
する極大値点の数のカウント結果データ値を有する4ビ
ットのデータ信号である。信号ADnは、ADD回路2
3において信号CDn+2、CDn+1、CDn、CDn-1、C
n-2の値を合計した値、即ち本実施例において網点領
域判別の為に用いる15×5画素で構成される画像領域
内に存在する極大値点の数のカウント結果値を有する8
ビットのデータ信号である。
【0029】強制OFF信号は、信号ADnの値を無効
とする信号である。また、網点領域判別回路12には上
記各信号の外に、ラスタスキャン方式における主走査方
向同期信号VD及び副走査方向同期信号HDと、回路自
体のリセットを行うリセット信号RESETが入力され
る。
【0030】続いて図3及び図4に示す回路の動作説明
を行う。図3に示す5個の極大値点検出回路20には、
4個の遅延フリップフロップからなるFIFO19を介
して5ドットライン分の画像データ信号IDn+2、ID
n+1、IDn、IDn-1、IDn-2が順次入力される。各ラ
インの画像データ信号は、極大値点検出回路20におい
て画素単位で内部レジスタ24を介して入力される信号
MSIZE及び信号BDに従って処理が施される。
【0031】例えば、信号MSIZE=1の場合、nド
ットライン目の画像データ信号IDnについてみると、
注目画素IDn(X)の画像データの値と、周辺画素I
n(X−1)及びIDn(X+1)の画像データの値と
の差が、共に信号BDにより設定されるバイアス値より
大きければ、網点画像の画素であるとして極大値フラグ
信号EDn(X)=1を出力する。一方、これを満足し
ない場合には、極大値フラグ信号EDn(X)=0を出
力する。
【0032】続く副走査方向連続点除去回路21では、
副走査方向に極大値点が連続する場合、即ち同じX座標
軸上においてEDn+2=EDn+1=EDn=1となる場合
は、これを文字画像の一部であると判断して座標系上で
一番上にある極大値フラグ信号EDn+2=1のみを残
し、残りの信号の値をEDn+1=EDn=0とする処理を
施す。この処理を施した後、除去結果信号DDn+2
1、DDn+1=0、DDn=0、DDn-1=0、DDn-2
0を出力し、図4に示すラッチ&デコーダ回路22に入
力する。
【0033】図4に示されるラッチ&デコーダ回路22
では、副走査方向連続点除去回路21からシリアルに出
力される除去結果信号DDn+、DDn+1、DDn、DD
n-1、DDn-2の値を15画素毎にカウントし、そのカウ
ント結果を有する信号CDn+2、CDn+1、CDn、CD
n-1、CDn-2を出力し、次のADD回路23に入力す
る。
【0034】ADD回路23では、ラッチ&デコーダ2
2から入力される5ドットライン分の信号CDn+2、C
n+1、CDn、CDn-1、CDn-2の値を合計した値を有
する8ビットの信号ADnを出力し、次のセレクト25
及びコンパレータ26に入力する。
【0035】セレクト25では、強制OFF信号の入力
がない限り、ADD回路23から入力された信号ADn
の値を網点度出力データ(多値BCDコードデータ)と
して図2に示すMTF補正部50に出力する。この多値
BCDコードデータの値が0の場合には、当該画像領域
内の画像は、文字画像もしくは写真画像であると判断で
きる。このBCDコードデータの値が大きくなるに従っ
て、当該画像領域内の画像が網点画像である可能性が高
くなる。この判別結果は、例えばBCDコードデータの
値が大きくなるに従ってMTF補正部50におけるエッ
ジ強調処理を抑える等のよりきめ細かい制御に用いられ
る。
【0036】また、コンパレータ26では、内部レジス
タ24を介して入力されるしきい値レベル信号SDの値
とADD回路23から入力された信号ADnの値とを比
較し、信号ADnの値がしきい値よりも大きな場合に
は、該当する15×5画素の座標上中心にある中心画素
が網点画像領域の画素であると判別し、1ビットの網点
判別データ信号AHn=1を、図2に示したMTF補正
部50に出力する。また、信号ADnの値がしきい値よ
りも小さな場合には、該当する15×5画素の座標上中
央にある中心画素が網点画像領域の画素ではないと判別
し、1ビットの網点判別データ信号AHn=0を図2に
示したMTF補正部50に出力する。MTF補正部50
では、信号AHn=1の場合には、網点画像に対する処
理を実行し、信号AHn=0の場合には、文字画像に対
する処理を実行する。
【0037】<3-3> 極大値点検出回路の詳細な説明 次に、極大値点検出回路20の構成及び動作の詳細な説
明を行う。極大値点検出回路20は、上記網点画像の第
1及び第2の性質に基づいて注目画素の反射率データも
しくは濃度値データが該画素の両隣もしくは1画素だけ
隔てた距離にある2つの画素のデータ値と比較し、共に
一定バイアス値以上大きな場合には該注目画素を網点画
像を構成する画素の1つと見なし、極大値フラグ信号E
n=1を出力する。
【0038】注目画素とその前後の画素との一般的な濃
度差の関係は、ノイズ画像、写真画像、文字画像及び網
点画像のそれぞれにおいて、一般的に次の図5(a)〜
(d)のグラフに示される。図5(a)に示すように、
ノイズ画像の注目画素とその前後の画素との濃度差(Δ
-1,ΔE+1)のグラフの形状は図5(d)に示される
網点画像のものと類似するが、濃度値の差が網点画像と
比べるとかなり小さいことを特徴とする。また、図5
(b)に示すように、写真画像は人物の表情等を濃度値
のグラデーションにより表現するため、基本的には空間
的に連続しており、網点画像のように極大値点を持つこ
とはない。また、図5(c)に示すように、文字画像
は、直線もしくは曲線で構成され空間的に連続している
ため、写真画像と同様に極大値点を持つことはない。従
って、適当なバイアス値BDを設定することで注目画素
とその前後の画素の濃度値との差が、共に設定されたバ
イアス値BDよりも大きい場合、注目画素が網点画像を
構成する画素であると判断することができる。
【0039】極大値点検出回路20は、図6に示す構成
を有する。ここで、回路の動作原理を説明する前に、本
回路で使用する信号の説明を以下に行う。信号ID
nは、図2のCCDセンサー9により読み取られた原稿
画像の画像データのうちnドットライン目の主走査方向
の256画素分の各画素データを示す8ビットの信号で
ある。また、すでに述べたように説明において必要とさ
れる場合には、nドットライン上の主走査方向(X軸方
向)の各画素のデータは、信号の後に(X)を付し、例
えばIDn(X)で表す。ここで、括弧内のXの値は主
走査方向(X座標)の値を示し、256×256画素で
構成される画像の場合、上記Xの値は0〜255の値を
とる。信号Xn0は、上記信号IDnの画素の画像データ
の値を示す8ビットの信号であり、後述する注目画素の
データ信号Xn1の1画素もしくは2画素後の周辺画素I
n(X+1)もしくはIDn(X+2)の画像データの
値を示す。信号Xn1は、nドットライン目の8ビットの
画像データ信号であり、前後の画素のデータ値にバイア
ス値(信号BDの持つ値)を加算したデータ値と比較さ
れる注目画素IDn(X)の画像データの値を示す。信
号Xn2は、nドットライン目の8ビットの画像データ信
号であり、上記した注目画素のデータ信号Xn1の1画素
もしくは2画素前の周辺画素IDn(X−1)もしくは
IDn(X−2)の画像データの値を示す。
【0040】信号En0は、信号Xn0の画像データの値
に、図3に示す内部レジスタ24を介して信号BDによ
り設定されるバイアス値を加算した値を有する8ビット
のデータ信号である。信号En1は、注目画素のデータ信
号Xn1の画像データの値を有する8ビットのデータ信号
である。信号En2は、信号Xn2の画像データの値に、図
3に示す内部レジスタ24を介して信号BDにより設定
されるバイアス値を加算した値を有する8ビットのデー
タ信号である。
【0041】信号MGCF1は、比較回路131におい
て上記信号En0と信号En1とのデータ値を比較した結
果、信号En1のデータ値の方が大きな場合には、MGC
F1=1の値を有し、小さい場合にはMGCF1=0の
値を有する1ビットのフラグ信号である。信号MGCF
2は、比較回路132において上記信号En2と信号En1
とのデータ値を比較した結果、信号En1のデータ値の方
が大きな場合には、MGCF1=1の値を有し、小さい
場合にはMGCF1=0の値を有する1ビットのフラグ
信号である。
【0042】信号EDnは、上記2つのフラグ信号MG
CF1及びMGCF2の論理積(AND)を求めた結果
の極大値点検出フラグを有する1ビットのデータ信号で
あり、信号MGCF1及びMGCF2の値が共に1であ
る場合にのみ、EDn=1となる。
【0043】極大値点検出回路20は、図6に示すよう
にDフリップフロップ(遅延回路)100〜110と、
選択回路111及び112、加算回路121及び12
2、比較回路131及び132、AND回路141とか
ら構成される。
【0044】信号IDnは、Dフリップフロップ104
〜100に順に格納される。選択回路111には、Dフ
リップフロップ100及び101に格納された画像デー
タが入力される。選択回路111では、内部レジスタ2
6を介して入力される信号MSIZEの値が1の場合に
はDフリップフロップ101を介して入力される画像デ
ータ信号Dbを信号Xn0として出力し、信号MSIZE
の値が0の場合にはDフリップフロップ100を介して
入力される画像データDaを信号Xn0として出力する。
選択回路111から出力された信号Xn0は、次の加算回
路121で内部レジスタ26を介して入力されるバイア
ス値BDが加算され信号En0とされる。比較回路131
では、Dフリップフロップ105を介して入力される信
号En0のデータ値と、Dフリップフロップ106を介し
て入力される注目画素の信号En1(=Xn1)のデータ値
とを比較し、En1のデータ値が大きい場合にはMGCF
1=1を出力し、小さい場合にはMGCF1=0を出力
する。
【0045】一方、選択回路112には、Dフリップフ
ロップ103及び104に格納された画像データが入力
される。選択回路112では、内部レジスタ26を介し
て入力される信号MSIZEの値が1の場合にはDフリ
ップフロップ103を介して入力される画像データDb
をXn2として出力し、信号MSIZEの値が0の場合に
はDフリップフロップ104を介して入力される画像デ
ータDaを信号Xn2として出力する。選択回路112を
通過した信号Xn2は、次の加算回路122で内部レジス
タ26を介して入力されるバイアス値BDが加算され信
号En2とされる。比較回路132では、Dフリップフロ
ップ108を介して入力される信号En2のデータ値と、
Dフリップフロップ109を介して入力される注目画素
の信号En1(=Xn1)のデータ値とを比較し、En1のデ
ータ値が大きい場合にはMGCF2=1を出力し、小さ
い場合にはMGCF2=0を出力する。
【0046】最後に上記信号MGCF1及び信号MGC
F2は、AND回路141により論理積が求められる。
ここで、MGCF1=1及びMGCF2=1の場合には
信号EDn=1を出力され、これ以外の場合には、信号
EDn=0が出力される。
【0047】以上の処理は、主走査方向の各画素全てに
対してシリアルに実行される。この結果、各画素毎に極
大値フラグ信号EDnが出力される。ここで、信号EDn
=1が出力される画素IDn(X)は、その周辺画素、
例えば信号MSIZE=1の場合にはIDn(X−1)
やIDn(X+1)に対して一定値(バイアス信号BD
の値)以上大きな画素レベルを持つことを意味する。こ
れは、既に述べた図5(d)の網点画像の画素における
注目画素と周辺画素との関係とに該当する。このため該
画素は、網点画像の画素であると判断することができ
る。一方、信号EDn=0の画素は、網点画像以外の画
素であると判断することができる。
【0048】次の図7に極大値点検出回路20内におけ
る各信号のタイミングチャートを示す。なおここでは、
内部レジスタ24を介して入力される信号MSIZE=
1の場合について示すものである。図6を参照すれば容
易に理解されるように信号Xn0は、Dフリップフロップ
100及び101を介して選択回路111に入力される
ため、信号IDnと比べて画素クロック2周期分だけタ
イミングが遅延している。また、信号Xn1は、Dフリッ
プフロップ100と101と102とを介すため、信号
IDnに比べて画素クロック3周期分だけ遅延してい
る。信号Xn2は、Dフリップフロップ100と101と
102と103とを介すため、信号IDnと比べて画素
クロック4周期分だけ遅延している。信号En0、En1
びEn2は、それぞれ、Xn0、Xn1及びXn2にたいしてD
フリップフロップ105、106もしくは109、及び
108を介するため、画素クロック1周期分だけ遅延し
ている。信号MGCF1及び信号MGCF2は、Dフリ
ップフロップ107及び110を介するため、それぞれ
比較回路131及び132の出力信号よりも画素クロッ
ク1周期分だけ遅延している。極大値点フラグ信号ED
nは、上記信号MGCF1及びMGCF2と同期であ
る。
【0049】図中のT1期間は、MGCF1=0及びM
GCF2=0の場合を示す。この場合、該注目画素は、
ノイズ画像の画素であると判断される。また図中のT2
及びT3期間は、MGCF1=1及びMGCF2=0も
しくはMGCF1=0及びMGCF2=1の場合を示
す。この場合、該注目画素は、写真画像もしくは文字画
像の画素であると判断される。図中のT4期間は、MG
CF1=1及びMGCF2=1の場合を示す。この場
合、該注目画素は、網点画像の画素であると判断され
る。
【0050】<3-4> 副走査方向連続点除去回路の詳細
な説明 次に副走査方向連続点除去回路21の構成及び動作につ
いて詳細な説明を行う。副走査方向に伸びる線を一部に
有するような文字画像は、主走査方向に関して極大値点
を有する。これと網点とを判別するために、従来は主走
査方向極大値点検出回路とは別に副走査方向極大値点検
出回路を設け、さらに、これら2つの検出回路の検出結
果より双方に重複する極大値点を有効な極大値点とする
判別回路を設ける必要があった。しかし本発明の網点領
域判別回路20は、上記副走査方向極大値点検出回路及
び判別回路とに代わり簡単な構成の以下に説明する副走
査方向連続点除去回路21を設ける。これによって従来
では困難とされていた網点画像領域判別処理の簡単化と
処理の高速化を図ることができる。
【0051】極大値点検出回路20により極大値点であ
ると判断された画素が副走査方向、即ちY軸方向に連続
する場合、副走査方向連続点除去回路21は、これらの
画素が副走査方向に伸びる線を有する数字の1や漢字の
川などの文字であると判断し、該当する画素の最初の極
大値点を除く画素の極大値フラグ信号EDnの値を0に
変換して出力する。
【0052】図8は、副走査方向連続点除去回路21の
構成図である。副走査方向連続点除去回路21は、Dフ
リップフロップ201〜205と、一方の入力端にイン
バータの設けられているANDゲート即ちインヒビット
ゲート211〜215と、バッファ221〜225とか
ら構成される。
【0053】パラレル接続データ信号PDinは、本発明
に係る網点領域判別回路が並列に配設されている場合
に、外部の副走査方向連続点除去回路から送られてくる
5ライン目の画素のデータ信号である。外部に回路が接
続されていない場合には、常に値0を持つ。また、パラ
レル接続データ信号PDoutは、本回路の信号EDn+2
値を持ち、外部の別の副走査方向連続点除去回路にこれ
を出力する。
【0054】回路に各ラインの信号EDnは、Dフリッ
プフロップ201〜205を介してインヒビットゲート
211〜215に入力される。インヒビットゲートは、
入力される2つの信号の値が共に1である場合に、0を
出力し、それ以外の場合には入力信号EDnと同じ値を
出力する。なお、2つのラインが連続して極大値点であ
る場合には、その次のラインの極大値点を除去するよう
にしても良い。
【0055】図9は、副走査方向連続点除去回路21に
おける入力信号EDnと出力信号DDnのタイミングチャ
ートを示す。これより理解されるように、信号DD
nは、1個のDフリップフロップ(遅延回路)を介して
出力されるため、信号EDnと比べて画素クロック1周
期分だけ遅延している。例えば、入力データ信号の各値
がEDn+2=1、EDn+1=0、EDn=1、EDn-1
0、EDn-2=0である場合は(周期A)、副走査方向
に連続する極大値点が存在しないため、出力される信号
は、DDn+2=1、DDn+1=0、DDn=1、DDn-1
0、DDn-2=0となる。しかしながら入力データ信号
の各値がEDn+2=1、EDn+1=1、EDn=1、ED
n-1=0、EDn-2=0である場合は(周期B)、信号E
n+2、EDn+1及びEDnより副走査方向に極大値点が
連続して存在するため、信号EDn+1及びEDnの極大値
点は除去される。このため出力される信号は、DDn+2
=1、DDn+1=0、DDn=0、DDn-1=0、DDn-2
=0となる。
【0056】<3-5> ラッチ&デコーダ回路及びADD
回路の詳細な説明 図10は、ラッチ&デコーダ回路22の構成を示す図で
ある。このラッチ&デコーダ回路22は、連続して入力
される2値信号DDnの値をDフリップフロップ(遅延
回路)301〜314を介してデコーダに入力すること
で、15画素毎に合計した4ビットのデータを有する信
号CDnをADD回路23へシリアルに出力する。入力
信号DDnの値と出力信号CDnとの値の関係は、次の
「表2」に示されるような関係を有する。
【表2】 ラッチ&デコーダ回路22から出力された5ライン分の
各信号CDn+2、CDn +1、CDn、CDn-1、CD
n-2は、次のADD回路23に入力される。ここで、上
記各信号の値が合計され、8ビットのデータ信号ADn
とされた後に、続くセレクト25及びコンパレータ26
にそれぞれ入力される。
【0057】<3-6> 網点度検出結果の一例 図11は、以上に詳細に説明した網点領域判別回路によ
る文字/網点画像の判別を信号MSIZE=0の設定条
件で行った場合の結果の一例を示す。ここでは、すでに
述べたように、まず極大値点検出回路20において、画
像領域内の各画素について同一ドットライン上に並ぶ5
つの画素を用い、中心の画素を注目画素IDn(X)と
し、該注目画素から2つ目の画素、即ち両端の画素ID
n(X+2)とIDn(X−2)を周辺画素として画像デ
ータの値を比較して注目画素が極大値点であるか否かを
判別する。注目画素が極大値点である場合には、EDn
=1を出力し、極大値点でない場合には、EDn=0を
出力する。次に、極大値点検出回路20により極大値点
であると判断された画素が副走査方向に連続する場合、
副走査方向連続点除去回路21は、これらの画素が副走
査方向に伸びる線を有する数字の1や漢字の川などの文
字であると判断し、該当する画素の最初の極大値点を除
く画素の極大値フラグ信号EDnの値を0に変換して信
号DDn=0を出力する。信号EDn=1を有する場合で
あっても、副走査方向に連続しない場合であれば、信号
DDn=1を出力する。
【0058】図11(a)は、文字画像の一部である1
5×5画素の画像の一例を示す。図11(b)は、図1
1(a)に示した画像のデータを極大値点検出回路20
に入力して得られた極大値フラグ信号EDnの各画素毎
の値と、EDn=1である画素の数とを示す。図11
(c)は、極大値検出回路20から出力される極大値フ
ラグ信号EDnを副走査方向連続点除去回路21に入力
して得られた連続点除去後の極大値点フラグ信号DDn
の各画素毎の値と、DDn=1である画素の数とを示
す。
【0059】また、図11(d)は、網点画像の一部で
ある15×5画素の画像を示す。図11(e)は、図1
1(d)に示した画像のデータを極大値点検出回路20
に入力して得られた極大値フラグ信号EDnの各画素毎
の値と、EDn=1である画素の数とを示す。図11
(f)は、極大値検出回路20から出力される極大値フ
ラグ信号EDnを副走査方向連続点除去回路21に入力
して得られた連続点除去後の極大値フラグ信号DDn
各画素毎の値と、DDn=1である画素の数とを示す。
【0060】図11(a)に示す文字画像の場合、主走
査方向極大値点検出回路20により検出された極大値フ
ラグ信号EDn=1の数は16個である。しかし、副走
査方向連続点除去回路21により連続する極大値点を除
去された結果、連続点除去回路21から出力される信号
DDn=1の数は、6個となる。これに対して、図11
(d)に示す網点画像の場合、主走査方向極大値点検出
回路20によ検出された極大値フラグ信号EDn=1の
数は29個であり、副走査方向連続点除去回路21によ
り連続する極大値点を除去されても出力される信号DD
n=1の数は29個から22個にしか減少しない。しか
も、その値は文字画像の場合と比べて十分大きい。従っ
て、図3に示すコンパレータ26に適当なしきい値(例
えば15、即ち信号SD=1101)を設定することで
文字画像の領域と網点画像の領域とを明確に判別するこ
とができる。
【0061】なお、本実施例においては、注目画素と周
辺画素との画素レベルが一定値以上大きな点を変化点と
して用いたが、注目画素の画素レベルが所定のしきい値
レベルを越える点を変化点として用いてもよい。また、
副走査方向に伸びるような線を有する文字画像と網点画
像とを判別するために、副走査方向に連続して検出され
た極大値点を無効とする方法を用いるが、本発明はこの
方法のみに限られず、上記変化点が、副走査方向に所定
のパターンで並ぶ場合や1つとびに並ぶような場合にこ
れを無効とする方法を用いてもよい。またさらに、網点
領域判別回路12から出力される網点判別データ及び網
点度出力データを2値化処理部60に出力し、これらの
データに基づいて選択回路18を制御しても良い。
【0062】
【発明の効果】本発明による網点領域判別回路による
と、所定の画像領域が網点画像であるか否かの判別を高
速かつ高精度に実行できる。また、この結果を画像処理
部へ出力することにより上記画像領域の画像の種類に応
じた処理を施すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の網点領域判別回路をイメージリーダ
部4に備えるファクシミリ装置の全体構成のブロック図
である。
【図2】 図1に示されるイメージリーダ部4のブロッ
ク図である。
【図3】 本発明に係る網点画像領域判別回路のブロッ
ク図である。
【図4】 本発明に係る網点画像領域判別回路のブロッ
ク図である。
【図5】 ノイズ画像、写真画像、文字画像及び網点画
像における注目画素とその周辺画素との濃度値データ値
において一般的に生じ得る関係を示す図である。
【図6】 図3に示す極大値点検出回路20の回路図で
ある。
【図7】 信号MSIZE=1の場合における図5に示
す極大値点検出回路20内の各信号のタイミングを示す
チャート図である。
【図8】 図3に示す副走査方向連続点除去回路21の
回路構成を示す図である。
【図9】 図7に示す副走査方向連続点除去回路21に
入力される信号EDnと出力される信号DDnとのタイミ
ングを示すチャート図である。
【図10】 図3に示されるラッチ&デコーダ回路22
に回路構成を示す回路図である。
【図11】 信号MSIZE=0の場合の文字/網点画
像の本発明の網点画像判別回路図である。
【符号の説明】
20…主走査方向極大値点検出回路 21…副走査方向連続点除去回路 22…ラッチ&デコーダ回路 23…ADD回路 24…内部レジスタ 25…セレクタ 26…コンパレータ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定領域で所定間隔で得られた多値画像
    データから第1の方向における画素レベルの第1の変化
    点を検出する検出手段と、 上記検出手段により検出された第1の変化点から第1の
    方向に直交する第2の方向に所定の間隔で連続して存在
    する第2の変化点を検出したときに、第2の変化点を無
    効とする変化点除去手段と、 上記変化点除去手段により無効にされなかった変化点の
    数を所定領域でカウントするカウント手段と、 上記カウント手段によるカウント値を基にして上記所定
    領域が網点画像の領域であるか否かを判別し、その判別
    結果を出力する判別手段とを備えることを特徴とする網
    点領域判別回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の網点領域判別回路であっ
    て、 上記第1の変化点とは、その画素レベルが上記第1の方
    向に所定の間隔で存在する周辺画素の画素レベルよりも
    一定値以上大きな画素であることを特徴とする網点領域
    判別回路。
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