JPH07193659A - ファクス変調信号をデータ変調信号に変換する方法 - Google Patents

ファクス変調信号をデータ変調信号に変換する方法

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JPH07193659A
JPH07193659A JP6302648A JP30264894A JPH07193659A JP H07193659 A JPH07193659 A JP H07193659A JP 6302648 A JP6302648 A JP 6302648A JP 30264894 A JP30264894 A JP 30264894A JP H07193659 A JPH07193659 A JP H07193659A
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fax
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voice
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JP6302648A
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Gordon Bremer
ブレマー ゴードン
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Original Assignee
American Telephone and Telegraph Co Inc
AT&T Corp
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 既存のファクシミリ装置のモデムと適合する
音声・データの同時変調技術を提供することである。 【構成】 本発明のSVDモデムは、FAX装置と電話
機に接続される。このFAX装置が、送信を開始する
と、本発明のSVDモデムは、電話機ネットワークの信
号をエミュレートする。これにより、FAX装置は、F
AX装置への変調を必要とせず動作できる。本発明のS
VDモデムは、その後、FAXの呼びを遠端SVDモデ
ムに接続し識別信号を送信する。遠端SVDモデムとの
データ接続が確立した後、近端SVDモデムは、ファク
ス信号を復調して、ファクスデータを再生する。このフ
ァクスデータは、SVD変調を用いて、再度変調して、
遠端SVDモデムに送信する。この遠端SVDモデム
は、受信したSVD信号のデータ部分を復調して、ファ
クスデータを再生し、このファクスデータをその後再び
ファクス変調技術を用いて、再度変調して、遠端FAX
装置に伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ通信装置に関
し、特に、音声とデータ同時通信システムに用いられる
ファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この音声とデータ同時通信システムにお
いては、送信されるべきデータ信号は、データ記号のシ
ーケンスで表示される。この各データ記号は、信号空間
から得られたN次元の信号点値に関連している。同様
に、音声信号によって表されるアナログ信号を処理し
て、N次元の信号空間にマッピングして、音声信号点を
形成している。この音声信号点は、信号空間の原点につ
いて、音声信号ベクトルの大きさと角度とを規定してい
る。このデータ記号と音声信号ベクトルとは、その後一
緒にして、N次元の信号点を選択するために合成され
て、それらが遠端モデムに伝送される。この変調の形態
は、音声・データ同時(simultaneous voice anddata:
SVD)変調と称する。
【0003】この伝送されたN次元の信号点を受信する
と、遠端モデムの受信機は、データ記号を検出し、この
受信したN次元の信号点からデータ記号を抽出し、音声
信号ベクトルを生成する。その後、この音声信号ベクト
ルを用いて、音声信号を再生する。
【0004】ところが、都合の悪いことに、このSVD
(音声、データ同時)変調技術を用いるデータ通信装置
は、例えば、標準のファクシミリ装置、あるいは、標準
のデータモデムのようなファクシミリ装置の既存の変調
標準とは適合しない。例えば、ファクシミリのモデム
は、CCITTの標準T.4とT.30に適合してい
る。このT.4とT.30標準は、変調と、スタートア
ップと、ハンドシェーク信号処理を規定し、これらは上
記の音声とデータ同時変調技術とは異なるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、既存のファクシミリ装置のモデムと適合する音声・
データの同時変調技術を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のSVDモデム
は、既存のファクシミリ信号を受信し、送信できるもの
である。本発明のSVDモデムは、まず、ファクス信号
を復調して、ファクスデータを再生し、その後、遠端S
VDモデムに伝送できるよう再変調するものである。
【0007】本発明の一実施例によれば、近端SVDモ
デムは、ファクシミリ装置(ファクスモデムを含む)と
電話機の両方に接続される。このファクシミリ装置は、
ファクスの呼びを接続すると、この近端SVDモデムは
電話機ネットワークの信号をエミュレートする。これに
より、ファクシミリ装置への変調を必要とすることなく
動作できる。この近端SVDモデムは、その後、ファク
シミリの呼びを遠端SVDモデムに接続して、識別信号
を遠端SVDモデムに送信する。この識別信号は、音声
とデータ信号を通信しようとする遠端SVDモデムに警
報を発する。このデータ信号はファクスデータを表す。
【0008】遠端SVDモデムとのデータ接続が確立し
た後、近端SVDモデムは、ファクシミリ装置からファ
クス信号を復調して、ファクスデータを再生する。その
後、このファクスデータは、SVD変調を用いて、再度
変調して、遠端SVDモデムに送信する。この遠端SV
Dモデムは、受信したSVD信号のデータ部分を復調し
て、ファクスデータを再生し、このファクスデータをそ
の後再びファクス変調技術を用いて、再度変調して、遠
端ファクス装置に伝送する。
【0009】
【実施例】図1において、ユーザ1の通信装置は、デー
タ端末装置(DTE)10と、電話機20と、ファクシ
ミリ装置15と、音声−データ−ファクスモデム100
とを有する。この音声−データ−ファクスモデム100
は、伝送用の三種類の異なる種類の信号を受信する。そ
の三種類の信号とは、データ端末装置(DTE)10か
らのデータ信号と、ファクシミリ装置15からのファク
ス信号と、電話機20からの音声信号である。本発明に
よれば、この音声−データ−ファクスモデム100は送
信用のSVD信号をローカルループ101、公衆交換電
話網(PSTN)200、ローカルループ301を介し
て、音声−データ−ファクスモデム300に伝送する。
ローカルループ101と、公衆交換電話網(PSTN)
200と、ローカルループ301は、音声−データ−フ
ァクスモデム間の通信チャネルを形成する。この実施例
においては、データ信号、あるいは、ファクス信号のみ
が音声信号とともに伝送用に変調されるとしている。言
い換えると、ファクス信号とデータ信号の両方が音声−
データ−ファクスモデム100により同時伝送されるこ
とはない。この音声−データ−ファクスモデム300
は、SVD信号を受信し、復調して、音声信号を電話機
40に、そして、データ信号をデータ端末装置(DT
E)30に、あるいは、ファクス信号をファクシミリ装
置35に伝送する。音声−データ−ファクスモデム10
0の反対方向の音声信号と、データ信号と、ファクス信
号の伝送は同様に行われる。本明細書においては、音声
−データ−ファクスモデム100についてのみ記載する
が、300についても音声−データ−ファクスモデム1
00と同様に動作するものとしている。
【0010】本発明を表す音声−データ−ファクスモデ
ム100のブロック図を図2に示す。この音声−データ
−ファクスモデム100は、CPU105と、電話ネッ
トワークシミュレータ135と、ファクスモデム130
と、SVDモデム120とを有する。本発明の概念およ
びSVDモデム120以外は、音声−データ−ファクス
モデム100の個別の要素は公知であるので、これ以上
説明しない。例えば、CPU105はマイクロプロセッ
サにベースにした中央処理装置で、プログラムデータを
記憶関連メモリーを有し、電話ネットワークシミュレー
タ135は公知のビシートーン、リング−バックトーン
のような信号処理機能を提供し、ファクスモデム130
はCCITTの標準T.4とT.30に基づいて動作す
る。SVDモデム120の基本的な動作は、米国特許出
願第08/076505の明細書に開示してあるので、
必要とあれば、これに基づいて説明する。
【0011】前掲の特許出願に記載されたように、SV
D変調を行うモデムは、ローカルのDTEからのデータ
信号を受信し、このデータ信号を符号化して、データ記
号のストリームを形成する。その後、音声信号が符号化
されて、各データ記号に加えられて、信号点のストリー
ムが変調される。この信号点のストリームは、その後、
変調されて、例えば、QAMを用いて変調されて、遠端
SVD適合モデムに送信される。ユーザ1がファクスを
ユーザ2に送信しようとすると、SVD変調を行うモデ
ムは、ファクシミリ装置と適合できない。その理由は、
このファクシミリ装置は上記のCCITT標準に基づい
て、データ信号を変調しているからである。このことは
ユーザ1は第2の電話線を用いて、ファクスの伝送を行
わなければならない。それ故に、本発明によれば、SV
D変調を行うモデムを調整して、元となるデータ信号と
してのファクス情報を送信し、受信しなければならな
い。特に、音声−データ−ファクスモデム100は電話
ネットワーク信号をCPU105にまずシミュレートし
て、その後、音声−データ−ファクスモデム100はフ
ァクシミリ装置15からのファクス信号を復調し、ファ
クスデータを再生する。その後、このファクスデータ
は、SVD信号のデータ部分として、遠端SVDモデム
へ送信するために、音声−データ−ファクスモデム10
0により再度変調される。その結果、ファクスと音声の
同時伝送が達成され、一本の電話線のみが公衆交換電話
網(PSTN)200に必要となるだけである。
【0012】以下の説明においては、音声とデータの同
時通信パスは、ユーザ1とユーザ2の間に既に確立され
たものとして、すなわち、音声−データ−ファクスモデ
ム100と300との間で既に確立されたものとして説
明を行う。従って、音声−データ−ファクスモデム10
0と300は、それぞれSVD変調技術を用いて、デー
タ信号に付加される音声信号を表すSVD信号を互いに
送信したり受信したりする。その結果、ユーザ1とユー
ザ2は、音声変換を行い、一本の電話線を介して、互い
にデータを送信できる。
【0013】ユーザ1がファクスをユーザ2に送信しよ
うとすると、ユーザ1は、文書をユーザ2に送信するた
めに、ファクシミリ装置15に挿入する。このファクシ
ミリ装置15は、この文書をファクスデータに変換し、
その後、このファクスデータは、ファクスモデム17に
より変調されて、他のファクシミリ装置に伝送される。
このファクスモデム17は、ライン16により、音声−
データ−ファクスモデム100に接続され、このライン
16は、ローカルループ環境におけるティップ/リング
インタフェースを表す。音声−データ−ファクスモデム
100の電話ネットワークシミュレータ135はライン
16に接続される。この電話ネットワークシミュレータ
135により、音声−データ−ファクスモデム100は
電話ネットワークのファクシミリ装置15のように見え
るようになる。すなわち、電話ネットワークシミュレー
タ135はファクシミリ装置15から「見た」ような公
衆交換電話網(PSTN)200の通常の機能の実行す
る。その結果、ファクシミリ装置15を本発明のもとで
機能させるためには、変調は必要でなくなる。その結
果、公知の電話信号処理機能を提供する。例えば、「オ
フフック」を検知したり、ループ電流を提供したり、ダ
イヤルトーンを提供したり、ビジー信号やリンギング信
号に応答するダイヤル(パルス、またはDTMF)を検
知する。これらの機能とその実現方法は公知するので、
これ以上詳述しない。また、電話ネットワークシミュレ
ータ135はCPU105からライン106を介して、
制御信号を受信したり、状態信号を提供したりする。例
えば、ライン106はファクシミリ装置15から「オフ
フック」指示を伝送し、あるいは、CPU105にダイ
ヤルされた電話機(ファクシミリ装置)にビジー信号と
伝送する。同様にCPU105は、電話ネットワークシ
ミュレータ135をライン106を介して制御して、リ
ンギング信号をファクシミリ装置15に送信する。
【0014】ファクスモデム17は、CCITTのファ
クシミリ信号処理のT.4、T.30の基準に従ってい
る。従って、ファクシミリ装置15がライン16に提供
する信号はファクス信号である。音声−データ−ファク
スモデム100の電話ネットワークシミュレータ135
は、この信号をファクスモデム130に伝送する。この
ファクスモデム130は、ファクスモデム17と同様
に、ファクシミリ装置15内に配置されて、同じくCC
ITT標準T.4、T.30に適合している。ファクス
モデム130は、ファクシミリ装置15から受信したフ
ァクス信号を復調して、ファクスデータをライン123
に介してSVDモデム120に提供する。このファクス
データは、データ端末装置(DTE)10からのデータ
信号と類似のものである。言い換えると、SVDモデム
120により変調されたデータは、データ端末装置(D
TE)10からの情報とは異なるファクス情報を表して
いる。SVDモデム120は、このファクスデータを変
調して、ライン101の上にSVD信号を生成し、この
信号にはユーザ1から音声信号が含まれている。
【0015】ファクス情報を伝送するSVD信号を受信
すると、残りの機能は音声−データ−ファクスモデム1
00により実行される。ファクスデータオフフックSV
D信号がローカルループ101により受信されると、S
VDモデム120はこの受信したSVD信号を復調し
て、ファクスモデム130に接続されるライン123上
にデータ信号を提供し、そして、電話機20に接続する
ライン122に音声信号を提供する。ファクス情報を表
すこのデータ信号は、その後ファクスモデム130によ
り再度変調されて、ファクス信号をファクシミリ装置1
5に電話ネットワークシミュレータ135を介して提供
する。
【0016】上記の説明においては、SVD接続は既に
存在しているとしているが、しかし、このSVD接続を
行う間、遠端SVDモデム、すなわち音声−データ−フ
ァクスモデム300に対し、如何なる種類のデータ信号
がSVD信号内に伝送されているかについて信号を送る
必要がある。この種の通知により、受信側SVDモデム
はその動作をファクスモードに切り替えて、SVD信号
のデータ部分が実際にファクス情報を伝送している時に
は、ファクスモデルを機能させるようにする。従って、
音声−データ−ファクスモデム100は、一連の識別、
すなわち、ハンドシェイキング信号(図3)を用いる。
このハンドシェイキング信号には発呼信号と応呼識別信
号とを含む。
【0017】音声−データ−ファクスモデム100は、
発呼シーケンスの開始にあたって発呼信号を用いる。図
4は図3のハンドシェイク信号を用いるハンドシェイク
の方法を表すフローチャートである。図4において、デ
ータ接続の開始にあたって、音声−データ−ファクスモ
デム100は、オフフックを行うことによりダイヤルし
て、DTMF(dual tone multi-frequency)信号のシ
ーケンスをローカルループ101に提供する(ステップ
410)。このDTMF信号は、従来公知のもので、音
声−データ−ファクスモデム300の電話番号を表し、
ファクシミリ装置15により電話ネットワークシミュレ
ータ135を介して音声−データ−ファクスモデム10
0のCPU105に提供される。本明細書においては、
ファクシミリ装置15は電話の呼びを開始するとする。
しかし、電話機20、またはデータ端末装置(DTE)
10、または音声−データ−ファクスモデム100も、
呼びを開始することができ、電話番号も与えることもで
きる。例えば、音声−データ−ファクスモデム100
は、電話番号を記憶し、ファクシミリ装置15がオフフ
ックになったときは常にファクシミリ装置15により用
いられる。ステップ410で、電話番号を送信した後、
音声−データ−ファクスモデム100は、ステップ42
0でローカルループ101に発呼信号を提供する。この
発呼信号は図3に示された4個の発呼トーン信号の一つ
である。
【0018】この発呼トーンはモデムの技術分野では公
知であるが、音声−データ−ファクスモデム100によ
り提供される発呼トーンは次の二つの点で異なってい
る。第1点として、この発呼トーンの各対は動作の特定
モードでもって識別される。そして、第2点として、こ
の発呼トーンの各対は、さらに特定の記号速度と関連し
ている。従って、SVD変調を行う応呼モデムは、この
発呼モデムが(a)SVD変調を行うか、(b)このS
VD信号のタイプ、例えば、データおよび音声、あるい
は、ファクスと音声で、(c)発呼モデムからの最高速
の要求記号速度を即座に検知する。
【0019】音声−データ−ファクスモデム100によ
り提供される発呼信号のタイプは必要なSVD接続のタ
イプに依存する。図3に示すように、「SVD CN
G」として識別される2個の発呼トーンがある。SVD
CNG−a、あるいはSVDCNG−bのいずれか
は、音声−データ−ファクスモデム100が遠端SVD
適合モデムとの非ファクスSVD接続を発信しようと試
みているときには常に提供されている。音声−データ−
ファクスモデム100により提供されるこの特定のSV
D CNG発呼信号は、所望の記号速度の機能も有す
る。SVD CNG−aは、3000記号/秒(s/s
ec)の必要な記号速度を表し、SVD CNG−b
は、2800s/secの記号速度を表す。このSVD
CNG発呼信号は、0.5秒間オンで、2.35秒間
オフで繰り返す。これにより2.85秒のサイクル時間
となる。図4において、音声−データ−ファクスモデム
100が非ファクスSVD接続を希望すると、SVD
CNG発呼信号がステップ421で伝送される。
【0020】しかし、この実施例においては、音声−デ
ータ−ファクスモデム100はファクスをSVD端末に
送信しようと試みているので、SVD/FAX CNG
−a、あるいはSVD/FAX CNG−bとして識別
される発呼信号のいずれかがステップ422により送信
される。CPU105は電話ネットワークシミュレータ
135を介してファクシミリ装置15がオフフックとな
ったことを検知すると、動作はこのファクスモードに切
り替える。このSVD CNGトーンと同様にSVD/
FAX CNG−aは3000s/secの記号速度を
必要とし、SVD/FAX CNG−bは2800s/
secの記号速度を必要とする。この信号は0.5秒オ
ン、3.00秒オフで繰り返す(これはCCITT標準
T.30に類似する)。
【0021】この発呼信号を送信しながら、音声−デー
タ−ファクスモデム100は、応呼信号を検知するため
に待機している(ステップ425)。応呼信号を検知す
ると、音声−データ−ファクスモデム100は、発呼信
号の送信を中止する。音声−データ−ファクスモデム1
00は、この応呼信号を永久に待ち続けるわけではな
い。この応呼信号が所定の時間内に到着しないとき、音
声−データ−ファクスモデム100はライン101から
切断される。
【0022】SVD適用モデム、例えば音声−データ−
ファクスモデム300が電話の呼びを応答すると、この
応呼信号は、図3に規定されたSVD応呼識別信号(S
VDAID)である。上記のSVDの発呼信号のよう
に、SVD AID−a、またはSVD AID−bの
いずれかの受信は、音声−データ−ファクスモデム10
0に対し、応呼モデムは、SVD適用モデムであること
を示す。さらに、受信したSVD AID信号の特定の
タイプは、発呼SVD適用モデムと、応呼SVD適用モ
デムの間記号速度に関しての折衝プロセスを完了させ
る。SVD AID−aの受信は、3000s/sec
の記号速度となり、SVD AID−bの受信は、28
00s/secの記号速度である。このSVD AID
信号がSVD適用応答モデムによりSVD CNG信号
期間の沈黙部分の開始時に開始される。このSVD A
ID信号は0.5秒オンで、0.5秒オフで、その直後
にCCITT V.25に規定される工業基準の210
0Hzの応答トーンが続く。この標準の応答トーンは従
来のPSTN200のエコーサプレサおよびエコーキャ
ンセラを動作させないように提供される。
【0023】SVD AID信号が検知されると、音声
−データ−ファクスモデム100は、ステップ430で
呼びの確立を完了させるために、トレーニングシーケン
スを実行する。このトレーニングは、受信したSVD
AID信号により指示された記号速度で行われる。前記
したように発呼SVD適用モデムはその要求された記号
速度の最高速度をSVD CNGまたはSVD/FAX
CNG発呼信号の一部として指示する。その後、この
応呼SVD適用モデムは、発呼信号を単に識別すること
により、発呼モデムの記号速度の要求を検知する。その
後、この応答SVD適用モデムは、その動作記号速度を
その速度、あるいはそれ自身の要求速度の低い方のいず
れかにセットする。この応答SVD適用モデムはその動
作記号速度をSVD AID信号の一部として指示し、
その速度でもってトレーニングを進める。
【0024】SVD AID信号を検知した結果、音声
−データ−ファクスモデム100のCPU105は、そ
の制御信号を107を介してファクスモデム130に提
供する。特に、ステップ430で呼びを確立した後は、
音声−データ−ファクスモデム100(と300も)
は、ファクスモデム130をオンラインにして(ステッ
プ450)、ファクシミリ装置15に対し遠隔のファク
シミリ装置35に接続したようにする。例えば、この時
点において、ファクスモデム130は、ファクスの応答
トーンをファクシミリ装置35から提供されるかのよう
に提供する。同様に、音声−データ−ファクスモデム3
00は、まずリンギング信号を電話ネットワークシミュ
レータを介してファクシミリ装置35に提供する。この
ファクシミリ装置35により提供するファクス応答トー
ンは、音声−データ−ファクスモデム300のファクス
モデムによってブロックされる。
【0025】逆の場合として、工業標準応答トーンがS
VD AID信号の受信の前に受信される場合には(ス
テップ425)、この応答モデムは、SVD適用ではな
いと仮定している。この標準の応答トーンが検知される
と、音声−データ−ファクスモデム100は切断する
(ステップ440)。音声−データ−ファクスモデム1
00が、データの呼びを完了する場合、すなわち、音声
の呼び、あるいはファクスの呼びがなくなる場合には、
この音声−データ−ファクスモデム100は、工業標準
のデータ変調(CCITT V.32)に切り替えて、
切断をする代わりに、呼びを完了させる(ステップ44
0)。
【0026】図5は、電話の呼びに応答する音声−デー
タ−ファクスモデム100が用いられることを示す。C
PU105が、SVDモデム120を介して電話の呼び
に応答する(ステップ505)。このSVDモデム12
0は、CPU105にライン108を介して、SVD発
呼信号が検知されたか否かを表す信号を提供し、検知さ
れた場合には、どのタイプのSVDの発呼信号であるか
の信号を提供する。SVDモデム120が発呼信号SV
D CNGを検知すると、CPU105はその動作を非
ファクスモード、すなわちSVDデータモードに切り替
える(ステップ520)。このSVDモデム120が発
呼信号SVD/FAX CNGを検知すると、CPU1
05はステップ530でその動作をファクスモードに切
り替える。このファクスモードの動作において、CPU
105はファクスモデム130に対しオンライン状態に
させて、電話ネットワークシミュレータ135を制御し
て、リンギング信号をファクシミリ装置15に提供す
る。最後に、SVD発呼信号がSVDモデム120によ
り検知されない場合には、CPU105はSVDモデム
120に対し電話機20を公衆交換電話網(PSTN)
200に接続するよう指示する(ステップ540)。
【0027】音声−データ−ファクスモデム100の他
の実施例が図6に示されおり、同図において、音声−デ
ータ−ファクスモデム100が、SVDの応答識別信号
以外の信号を検知したときには、この電話の呼びは切断
される。しかし、図6に示したように非SVDデータ、
またはファクス接続を切断する代わりに、音声−データ
−ファクスモデム100は、対応する動作モードに切り
替えて、呼びの確立を完了することもできる。図6と図
2との違いは、マルチプレックサ150と標準データ変
調装置160があるかないかである。通常、マルチプレ
ックサ150は、CPU105の制御下でローカルルー
プ101をSVDモデム120に接続し、このSVDモ
デム120は、リンギング信号を検知して、応答信号を
検索する。標準データ変調装置160は、CCITTの
標準データ変調機能(V.32)を実行する。
【0028】データ信号、またはファクス信号、または
電話の呼びが発信されると、音声−データ−ファクスモ
デム100は、まずSVDモードでもって接続を試み
る。例えば、非ファクス接続またはファクス接続を試み
る。しかし、標準応答トーンを受信したときに、図4に
示すように切断する代わりに、CPU105は、それぞ
れ対応するモードに切り替える。例えば、オフフックさ
れるファクシミリ装置15により信号が発生させられ
て、ファクスの呼びを試みる場合には、CPU105
は、ファクスモードに切り替える。図3において、標準
の応答トーンがSVDモデム120により検知された場
合には、CPU105は、ステップ440での切断の代
わりに、マルチプレックサ150に対しローカルループ
101を直接16に接続するように切り替える。このよ
うに遠端のファクシミリ装置は、ファクシミリ装置15
と直接通信できる。一方、データ端末装置(DTE)1
0から送信要求により信号が出されたデータの呼びが行
われた場合には、CPU105はデータモードの動作に
はいり、標準の応答トーンが検知されると、図3のステ
ップ440で切断する代わりに、CPU105は、マル
チプレックサ150に対しローカルループ101を標準
データ変調装置160に接続するよう切り替える。この
実施例においては、音声−データ−ファクスモデム10
0がデータのより広い範囲とファクスのサービスをユー
ザに提供できるようになる。
【0029】その後、完全なシステムの維持をいずれか
のモデムが要求する場合には、このシステムの維持には
SVD CNG信号とSVD AID信号とは含まれ
る。しかし、このSVD/FAX CNG発呼信号は、
システムを維持するためには送信されることはない。各
システムを維持するためには、より低いデータ記号速度
が必要で、その性能の履歴は、そのようなより低いデー
タ記号速度が保証されるよう指示する。このようなシス
テムを維持することは、唯一のビットパターンを送信
し、受信することにより要求され、識別される。
【0030】前記の実施例の説明においては、個別の機
能ブロック、例えば、SVDモデム120、ファクスモ
デム130によって実行されるよう記載されたが、これ
らの機能ブロックのいずれも、また適当にプログラムさ
れたプロセッサ、例えば、デジタル信号プロセッサを用
いて実行することもできる。
【0031】また、本発明はCCITT V.32のよ
うな標準のデータ変調をSVD変調信号に変換するのに
も適用できる。例えば、図2のファクスモデム130
は、V.32データモデムにより置換できる。また、図
6に示した実施例においては、ファクスモデム130に
より提供されたファクス情報の再変調は、図6のライン
123により示された標準データ変調装置160により
実行することもできる。また、マルチプレックサ150
からファクス信号とデータ端末装置(DTE)10から
データ信号とを多重化することは、SVD適用モデムに
おける音声信号とデータ信号とファクス信号の同時転送
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による音声とデータ同時通信
システムを表すブロック図。
【図2】本発明の図1の音声−データ−ファクスモデム
を表すブロック図。
【図3】図1の音声とデータ同時通信システムで用いら
れるハンドシェイキングトーンを表す表。
【図4】音声とファクスの同時接続を確立する発呼SV
D適合モデムに用いられる方法を表すフローチャート。
【図5】音声とファクスの同時接続を確立する応呼SV
D適合モデムに用いられる方法を表すフローチャート。
【図6】本発明の図1のシステムの音声−データ−ファ
クスモデムの他の実施例を表すブロック図。
【符号の説明】
1、2 ユーザ 10、30 データ端末装置(DTE) 11、16、21 ライン 15、35 ファクシミリ装置 17、37 ファクスモデム 20、40 電話機 100、300 音声−データ−ファクスモデム 101、301 ローカルループ 105 CPU 106 ライン 120 SVDモデム 122、123 ライン 130 ファクスモデム 135 電話ネットワークシミュレータ 150 マルチプレックサ 160 標準データ変調装置 200 公衆交換電話網(PSTN)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ファクス変調信号を受信するステ
    ップと、 (B)データ信号を生成するために、この受信したファ
    クス変調信号を復調するステップと、 (C)音声とデータの同時変調を用いて、遠端モデムに
    送信するためのデータ信号を変調するステップとからな
    ることを特徴とするファクス変調信号をデータ変調信号
    に変換する方法。
  2. 【請求項2】 前記(C)ステップで、音声信号をデー
    タ信号で符号化することを特徴とする請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 (A)ファクシミリ装置からオフフック
    信号を受信するステップと、 (B)遠端ファクシミリ装置を表す電話番号をダイヤル
    するために、通信チャネルに接続するステップと、 (C)電話番号をダイヤルした後、動作モードと要求記
    号速度との両方を表す発呼信号を前記通信チャネルに伝
    送するステップと、 (D)遠端ファクシミリ装置の遠端データ通信装置から
    の識別信号を受信すると、ファクシミリ装置からのファ
    クス信号を受け入れるステップと、 前記識別信号は、標準の応答信号を受信する前に受信さ
    れて、要求記号速度を確認し、 (E)ファクスデータを生成するために、ファクス信号
    を復調するステップと、 (F)遠端データ通信装置に送信するために、ファクス
    データを再変調するステップからなることを特徴とする
    音声とデータの同時通信方法。
  4. 【請求項4】 (A)(a)電話の呼びに応答し、
    (b)音声とデータの同時の信号を提供する装置とし
    て、遠端データ通信装置を識別する第1識別信号を検知
    し、(c)この第1識別信号に応答して、第2識別信号
    を提供する手段と、 (B)データ信号を提供するに、音声とデータの同時信
    号のデータ部分と音声を提供する音声部分とを同時に復
    調する手段と、 (C)ファクス変調信号を生成するために、データ信号
    を変調する手段と、 (D)ファクス変調信号を送信する手段とからなること
    を特徴とするデータ通信装置。
  5. 【請求項5】 前記第1識別信号と第2識別信号は、そ
    れぞれの端部から要求される記号速度を表すことを特徴
    とする請求項4の装置。
  6. 【請求項6】 前記第2識別信号を生成する手段は、第
    2識別信号を送信した後、標準の応答トーンを送信する
    ことを特徴とする請求項4の装置。
  7. 【請求項7】 (A)データ信号を生成するために、フ
    ァクス信号を復調するファクス復調手段(130)と、 (B)遠端モデムに送信するために、前記データ信号を
    変調するデータ変調手段(120)とからなるモデムに
    おいて、 前記データ変調手段は、音声とデータとの同時変調を実
    行し、前記データ変調手段は遠端モデムからの応答信号
    を受信する前に、要求された記号速度を表す音声とデー
    タの同時発呼信号のデータを提供することを特徴とする
    モデム。
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