JPH07193648A - Isdnターミナルアダプタ、これを備える通信システムおよび通信方法 - Google Patents

Isdnターミナルアダプタ、これを備える通信システムおよび通信方法

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JPH07193648A
JPH07193648A JP33190993A JP33190993A JPH07193648A JP H07193648 A JPH07193648 A JP H07193648A JP 33190993 A JP33190993 A JP 33190993A JP 33190993 A JP33190993 A JP 33190993A JP H07193648 A JPH07193648 A JP H07193648A
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isdn
terminal
control unit
terminal adapter
adapter
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JP33190993A
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Makoto Ujiie
誠 氏家
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ISDNに、複数の端末を接続するISDNタ
ーミナルアダプタを実現する。 【構成】ISDNターミナルアダプタ内部に、アナログ
端末が接続される複数のアナログ端末制御部とこれらを
制御する全体制御部とを設ける。さらに、アナログ端末
間の交換機能や、留守番電話機能、電話/G3ファクシ
ミリの切り分け機能、画像蓄積機能やG3/G4ファク
シミリの変換機能を有し、これらの機能を単独あるいは
複数組み合わせることで、より高度なサービスを実現す
る。また、ISDNターミナルアダプタ間を相互に接続
させる接続部を内部にそれぞれ設けて接続させること
で、ISDNターミナルアダプタ間で転送を行なうよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターミナルアダプタに
係り、特に、電話、G3ファクシミリ等のアナログ端末
をISDN回線に接続するターミナルアダプタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】公衆電話網に接続されるアナログ端末
は、そのままではISDN回線に接続できないため、特
開平3-126355号公報に示すように、1台のアナログ端末
に対し、1台のアナログ端末用のターミナルアダプタを
接続し、ISDN回線に接続している。アナログ端末用
のターミナルアダプタは、ファクシミリ端末からのDT
MF(Dual Tone Multi Freqency)信号の番号および符
号を検出し、この番号および符号に対応したISDN網
のプロトコルの情報要素をISDN網に送出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ISDNの基本インタ
フェースは2B+Dであり、同時に2本の情報チャネル
が利用可能であるため、アナログ端末は同時に2台まで
通信可能となる。しかも1本の基本インタフェースに
は、宅内バス配線に最大8端末まで接続可能である。し
かしながら、上記従来技術においては、アナログ端末1
台に対して1台のターミナルアダプタを接続する構成に
なっているため、2本の情報チャネルを利用して同時に
2台のアナログ端末でそれぞれ外部と通信するために
は、最低でも2台、現実的にはISDN回線に接続する
端末の数だけ、ターミナルアダプタが必要となる。
【0004】更に、接続されたターミナルアダプタ間で
は、宅内バス配線を用いての相互通信ができないため、
アナログ端末相互の内線通話や電話の転送を行うことが
できない。
【0005】本発明は、上記課題を解決するために、複
数のアナログ端末を接続するISDN用ターミナルアダ
プタを実現する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明では、端末に接続され、ISDN回線を介し
て当該端末に通信を行なわせるISDNターミナルアダ
プタにおいて、ISDN回線に接続され、ISDN回線
に対して発信の制御を行ない、また、ISDN回線から
の着線の制御を行なうISDN回線制御部と、それぞれ
端末が接続される複数の端末制御部と、前記複数の端末
制御部の各々と、前記ISDN回線制御部との接続制御
を行なう全体制御部とを有し、前記全体制御部は、前記
ISDN回線制御部でISDN回線から着信があると、
前記複数の端末制御部の各々に着信の通知を行なう。
【0007】前記複数の端末制御部の各々に接続される
端末を識別するための内線情報を記憶する記憶手段をさ
らに有し、前記全体制御部は、前記複数の端末制御部の
各々に接続される端末からの発信が内線通話であるかI
SDN回線への発信であるかを判別する判別手段と、前
記判別手段により内線通話であると判別された場合に、
前記記憶手段を参照し、内線通話路を設定する設定手段
とを備えるようにしてもよい。
【0008】また、前記判別手段は、ISDN回線から
着信した通信またはISDN回線に発信した通信を、前
記複数の端末制御部の各々に接続された他の端末に転送
することを示す転送指示をさらに判別し、前記設定手段
は、前記判別手段により転送指示であると判別された場
合に、前記記憶手段を参照し、前記転送を行なうことが
できる。
【0009】さらに、前記内線情報として、ISDN回
線に付加されるあらかじめ定められたサブアドレスを用
い、前記ISDN回線制御部は、ISDN回線からの着
信時に、サブアドレスを検出し、前記全体制御部は、前
記検出されたサブアドレスに基づいて、着信の通知を行
なう前記端末制御部を特定することができる。
【0010】また、前記複数の端末制御部の各々に接続
される端末ごとにISDN回線番号を記憶する回線番号
記憶手段をさらに有し、前記ISDN回線制御部は、I
SDN回線からの着信時に、ISDN回線からISDN
回線番号を検出し、前記全体制御部は、前記検出された
ISDN回線番号に基づいて、着信の通知を行なう前記
端末制御部を特定するようにしてもよい。
【0011】さらに、複数の相手先番号に対応する短縮
ダイヤルを登録する登録手段を有し、前記全体制御部
は、前記複数の端末制御部の各々に接続される端末から
の発信時に、前記短縮ダイヤルの発信である場合には、
前記登録手段を参照して当該短縮ダイヤルに対応する相
手先番号により発信を行なうことができる。
【0012】また、メッセージを録音するメッセージ録
音手段と、前記端末制御部に接続される端末が不在であ
ることを設定する不在設定手段と、前記メッセージを再
生するメッセージ再生手段とをさらに有し、前記全体制
御部は、前記不在設定手段に不在であることが設定され
ている場合に、前記メッセージ再生手段にメッセージの
再生を指示することができる。
【0013】前記メッセージ録音手段と前記不在設定手
段と前記メッセージ再生手段とは、前記複数の端末制御
部の各々に対応して複数組設けられる。
【0014】また、前記メッセージ録音手段は、メッセ
ージ録音するためのマイクロフォンを備え、前記メッセ
ージ再生手段は、メッセージを再生するためのスピーカ
を備えることができる。
【0015】前記複数の端末制御部の各々に接続される
端末が電話であるかファクシミリであるかを記憶する種
別記憶手段と、ISDN回線からの着信時に、通話であ
るかファクシミリ通信であるかを判断する判断手段とを
さらに有し、前記全体制御部は、前記ISDN回線制御
部でISDN回線から着信があると、前記判断手段によ
る判断後に、当該判断に従い、前記種別記憶手段を参照
して着信する端末を特定するようにしてもよい。
【0016】この場合にも、メッセージを録音するメッ
セージ録音手段と、前記端末制御部に接続される端末が
不在であることを設定する不在設定手段と、前記メッセ
ージを再生するメッセージ再生手段とをさらに有し、前
記全体制御部は、前記判断手段により通話であると判断
された場合に、前記メッセージ再生手段にメッセージの
再生を指示することができる。
【0017】前記判断手段は、ISDN回線におけるあ
らかじめ定められた高位レイヤ整合性情報要素を参照す
ることにより前記判断を行なうことができる。
【0018】または、前記判断手段は、あらかじめ定め
られた時間無音である場合に、ファクシミリ通信である
と判断することができる。
【0019】さらに、G4ファクシミリ信号を送受信す
るG4ファクシミリ制御手段と、ファクシミリ信号を蓄
積する蓄積手段と、G3ファクシミリ信号とG4ファク
シミリ信号とを相互に変換する変換手段と、前記複数の
端末制御部の各々に接続される端末が電話であるかファ
クシミリであるかを記憶する種別記憶手段と、ISDN
回線からの着信時または発信時に、G4ファクシミリ通
信であることを判断する判断手段とを有するようにして
もよい。
【0020】前記ISDNターミナルアダプタを、他の
ISDNターミナルアダプタに接続させるための接続部
をさらに備え、前記全体制御部は、前記接続部を介して
他のISDNターミナルアダプタとの通話路を設定する
ことができる。
【0021】前記ISDNターミナルアダプタを、他の
ISDNターミナルアダプタに接続させるための接続部
をさらに備え、前記全体制御部は、前記端末制御部の特
定時に、前記記憶手段に前記検出されたサブアドレスが
規定されていない場合には、前記接続部を介して他のI
SDNターミナルアダプタに、自ISDNターミナルア
ダプタのあらかじめ定められた識別情報と前記サブアド
レスとを送出し、また、他のISDNターミナルアダプ
タから当該他のISDNターミナルアダプタで受信すべ
きである旨の通知があった場合には、当該ISDN回線
を当該他のISDNターミナルアダプタに転送するよう
にしてもよい。
【0022】また、複数の端末に接続され、ISDN回
線を介して当該端末に通信を行なわせるターミナルアダ
プタを複数備える通信システムにおいて、前記ISDN
ターミナルアダプタは、ISDN回線に接続され、IS
DN回線に対して発信の制御を行ない、また、ISDN
回線からの着線の制御を行なうISDN回線制御部と、
それぞれ端末が接続される複数の端末制御部と、前記複
数の端末制御部の各々と、前記ISDN回線制御部との
接続制御を行なう全体制御部と、当該ISDNターミナ
ルアダプタを、他のISDNターミナルアダプタに接続
させるための接続部とを有するようにしてもよい。
【0023】また、本発明による通信方法は、複数の端
末が接続され、ISDN回線を介して当該端末に通信を
行なわせる第1のISDNターミナルアダプタと、前記
第1のISDNターミナルアダプタに接続される第2の
ISDNターミナルアダプタとを備える通信システムに
おいて、前記端末ごとに、あらかじめサブアドレスを規
定しておき、前記第1のISDNターミナルアダプタ
は、ISDN回線からの着信時に、ISDN回線から前
記サブアドレスを検出し、前記検出されたサブアドレス
が規定されているか否かを判定し、前記検出されたサブ
アドレスが規定されている場合には、当該サブアドレス
に対応する端末に着信させ、前記検出されたサブアドレ
スが規定されていない場合には、前記第2のISDNタ
ーミナルアダプタに、第1のISDNターミナルアダプ
タのあらかじめ定められた識別情報と前記サブアドレス
とを送出し、前記第2のISDNターミナルアダプタ
は、前記第1のISDNターミナルアダプタから前記識
別情報と前記サブアドレスとを受信した場合に、前記サ
ブアドレスが規定されているか否かを判断し、規定され
ているときに当該ISDNターミナルアダプタで受信す
べきである旨を前記第1のISDNターミナルアダプタ
に通知し、前記第1のISDNターミナルアダプタは、
前記第2のISDNターミナルアダプタから当該第2の
のISDNターミナルアダプタで受信すべきである旨の
通知があった場合には、当該ISDN回線を当該第2の
ISDNターミナルアダプタに転送するようにすること
ができる。
【0024】
【作用】本発明によるターミナルアダプタでは、ISD
Nからの通信は、ISDN回線制御部において着信し、
伝達能力・低位レイヤ整合性・高位レイヤ整合性等の情
報要素の確認を行い、着信可能であれば全体制御部に通
知し、それと共に、ISDN回線に呼出メッセージを送
出する。
【0025】全体制御部は、前記ISDN回線制御部で
ISDN回線から着信があると、前記複数の端末制御部
の各々に着信の通知を行なう。このとき、既に通信中以
外の端末制御部に着信を通知するようにしてもよい。端
末制御部は、16Hzの呼出信号を用いて、接続されて
いる端末を呼び出す。この時点で、接続されている端末
のうち、既に通信中以外のすべての端末のベルが鳴る。
接続された端末が応答した場合、端末制御部は応答を全
体制御部に通知する。
【0026】最初の応答を受けた全体制御部は、ISD
N回線制御部に応答を伝えると共に、他の端末制御部に
呼出停止を通知する。応答を受けたISDN回線制御部
は、ISDN回線に応答メッセージを通知し、通信を開
始する。Bチャネルの音声信号は、アナログ/ディジタ
ル・ディジタル/アナログ変換部をさらに備えることに
より、ISDN回線側はPCM符号化、端末側は音声信
号に変換される。
【0027】また、端末からの発信は、端末からオフフ
ック等の発信信号を受けた端末制御部が、全体制御部に
発信を通知する。全体制御部は、ISDN回線の情報チ
ャネル(2B)に空きがあるかを確認し、空きがある場
合はダイヤルトーンを、空きがない場合はビジートーン
を送出する。全体制御部は、ダイヤルトーンを送出した
場合に限り、端末からのPB信号またはDP信号で、相
手先の番号およびサブアドレスを受け、ISDN回線制
御部に通知する。通知された番号によりISDN回線制
御部は、ISDN回線へ呼設定メッセージを送出し通信
を開始する。着信時と同様に、Bチャネルの音声信号は
アナログ/ディジタル・ディジタル/アナログ変換部に
よって、ISDN回線側はPCM符号化、端末側は音声
信号に変換される。
【0028】上記機能に加え、各端末に内線番号を付加
することで、内線通話および通話の内線転送を可能とす
る。各端末制御部に対応する内線番号を記憶手段に記憶
させておく。端末からの発信時、端末制御部から発信の
通知を受けた全体制御部は、内線用のダイヤルトーンを
送出する。端末から「0」のダイヤル等の外線発信信号
が通知された場合は、判別手段はISDN回線への発信
であると判別し、全体制御部は、上記と同様に、ISD
N回線の情報チャネル(2B)に空きがあるかを確認
し、空きがある場合はダイヤルトーンを送出し、ISD
N回線との通信を行う。外線発信信号以外の場合は、内
線番号と判別し、入力された内線番号に対応する端末制
御部を起動し、接続されている端末を16Hzの呼出信
号を用いて呼び出す。内線番号に対応する端末が応答し
た場合、発信端末側の端末制御部を接続し、内線通信を
開始する。入力された内線番号が無い場合や、該当する
端末が既に通信中の場合は、発信端末に対してビジート
ーンを送出する。
【0029】更に、ISDN回線から着信した通信を、
他の端末へ転送する場合は、以下のように行う。アナロ
グ通信中に、転送元の内線端末からフッキングや「0」
のダイヤル等の保留信号を受信した場合、全体制御部は
両者の通信を切断し、相手方の端末に対し、保留音を送
出する等で、通信が保留状態にあることを通知する。保
留動作を行った端末に対しては、保留トーンを送出す
る。保留動作を行った端末から転送先の内線番号が入力
された場合、入力された内線番号に対応する端末制御部
を起動し、接続されている端末を16Hzの呼出信号を
用いて呼び出す。入力された内線番号が無い場合や、該
当する端末が既に通信中の場合は、発信端末に対してビ
ジートーンを送出する。内線番号に対応する転送先の端
末が応答した場合、発信端末側の端末制御部を接続し、
内線通信を開始する。この状態で、転送元の端末が受話
器を置いた場合、保留状態を復旧し、転送先の端末と保
留中の相手方の端末との通信を開始する。また、転送先
の端末が受話器を置いた場合は、転送元の端末と保留中
の端末を接続し、元の状態に戻る。更に、これらの動作
中に、転送元の内線端末がフッキングや「0」のダイヤ
ル等の保留信号の操作をした場合も、転送元の端末と保
留中の端末を接続し、元の状態に戻る。
【0030】また、ISDN回線からの着信時にサブア
ドレスが設定されている場合は、着信したサブアドレス
と、内線に接続されたすべての端末の内線番号を比較
し、一致した内線番号に対応する端末制御部のみに着信
の起動を行い、他の端末には着信起動は行わない。サブ
アドレスが無い場合や、一致する内線番号が無い場合
は、接続されている端末のうち、既に通信中以外のすべ
ての端末を起動する。
【0031】更に、前記複数の端末制御部の各々に接続
される端末ごとにISDN回線番号を記憶する回線番号
記憶手段をさらに有し、ISDN回線からの着信時に、
着アドレス情報要素と、各端末のISDN回線番号を比
較し、一致したISDN番号に対応する端末制御部のみ
に着信の起動を行い、他の端末には着信起動は行わな
い。これにより、ダイレクト・ダイヤルインの機能を用
いて、サブアドレスの設定できない電話網に接続された
端末からも、内線端末を特定することができる。
【0032】また、複数の相手先番号に対応する短縮ダ
イヤルを登録する登録手段を有することで、接続されて
いるすべての端末から、共通の短縮ダイヤルを用いて、
発信することができる。
【0033】更に、メッセージ録音手段と不在設定手段
とメッセージ再生手段とを有することで、ターミナルア
ダプタに接続された端末が、すべて不在の場合に、ター
ミナルアダプタで、相手端末に不在メッセージを送出す
ることができる。また、相手端末からの伝言を録音する
機能を有することで、留守番電話としての機能も実現で
きる。
【0034】複数の端末制御部の各々に接続される端末
が電話であるかファクシミリであるかを記憶する種別記
憶手段と、ISDN回線からの着信時に、通話であるか
ファクシミリ通信であるかを判断する判断手段とをさら
に有することで、ISDN回線からの着信において、高
位レイヤ整合性情報要素が正しく設定されている場合、
高位レイヤ整合性情報要素が電話の場合は、電話と設定
された端末のみに着信起動をかけ、高位レイヤ整合性情
報要素がG3ファクシミリの場合にはG3ファクシミリ
と設定された端末のみに着信起動を駆けることで、高位
レイヤ整合性情報要素が設定されている場合は、電話と
G3ファクシミリの通信を切り分けることができる。
【0035】上記の場合、高位レイヤ整合性情報要素が
設定されない電話網に接続された端末からの着信では、
電話かG3ファクシミリかを特定することはできない。
この様な場合、通信可能な端末があり、高位レイヤ整合
性情報要素が存在しない場合は、ターミナルアダプタ自
身で着信し、G3ファクシミリのCNG信号の検出や、
音声の検出により、電話であるか、G3ファクシミリ通
信であるかを判定し、電話の場合は、電話と設定された
端末のみに着信起動をかけ、G3ファクシミリの場合に
はG3ファクシミリと設定された端末のみに着信起動を
かけることで、高位レイヤ整合性情報要素が設定されて
いない場合においても、電話とG3ファクシミリの通信
を切り分ける。
【0036】上記の電話とG3ファクシミリの切り分け
機能と、留守番電話の機能を用いて、不在設定時に、相
手端末がG3ファクシミリの場合はG3ファクシミリと
接続し、相手端末が電話の場合には、不在メッセージを
送出し、相手端末からの伝言を録音することができる。
【0037】また、G4ファクシミリ信号を送受信する
G4ファクシミリ制御手段と、ファクシミリ信号を蓄積
する蓄積手段と、G3ファクシミリ信号とG4ファクシ
ミリ信号とを相互に変換する変換手段と、前記複数の端
末制御部の各々に接続される端末が電話であるかファク
シミリであるかを記憶する種別記憶手段と、ISDN回
線からの着信時または発信時に、G4ファクシミリ通信
であることを判断する判断手段とを有することで、IS
DN回線に接続されたG4ファクシミリからのG4ファ
クシミリ信号を受信し、G3ファクシミリ信号に変換し
て、内線に接続されたG3ファクシミリに転送すること
ができる。同様に、内線に接続されたG3ファクシミリ
からの信号を、一旦蓄積し、ISDN回線に接続された
G4ファクシミリに伝送することができる。
【0038】更に、これらの機能を有するターミナルア
ダプタ間を接続する接続部を有し、接続されたすべての
端末に対して、同じ番号が重複しないように、同一の番
号体系で内線番号を付与することで、他のターミナルア
ダプタに接続されたISDN回線を使った通信や、他の
ターミナルアダプタに接続された端末との内線通信が可
能となる。
【0039】また、他のターミナルアダプタへアナログ
信号を転送する機能を設け、複数のアダプタに接続され
たすべての端末に、唯一の内線番号を付加することで、
複数のISDN回線を多くの端末で共有することが可能
となる。
【0040】
【実施例】以下、本実施例を図面を参照して説明する。
【0041】まず、図13を参照して本実施例における
通信システムの全体構成を説明する。図13は、本実施
例によるターミナルアダプタを通信システムに接続した
例を示している。
【0042】図13に示すように、本実施例によるター
ミナルアダプタ1は、DSU(Digital Service Unit)1
20を介してISDN網10に接続されている。ターミ
ナルアダプタ1には、電話21〜23やG3FAX29
などの複数のアナログ端末が接続される。ターミナルア
ダプタ1が接続される宅内配線は、バス状であるため、
本実施例によるターミナルアダプタ1以外にも、図13
に示すように、ディジタル電話110や、G4ファクシ
ミリ111が接続できる。各々のアナログ端末は、ター
ミナルアダプタ1、DSU120およびISDN網10
を介して、ISDN網10に接続された、他のディジタ
ル端末のディジタル電話113やG4ファクシミリ11
6と通信が可能であると共に、ISDN網10と電話網
117との相互接続により、電話網117に接続された
アナログ端末114とも、音声帯域内の通信が可能であ
る。また、ターミナルアダプタ1を介して内線通話をす
ることができる。
【0043】つぎに、図1および図2を参照して本実施
例におけるターミナルアダプタ1の構成を説明する。
【0044】図1に、本実施例によるターミナルアダプ
タをISDN回線および電話に接続した場合の接続図を
示し、図2に、本実施例によるターミナルアダプタの機
能ブロック図を示す。図2において、本実施例によるタ
ーミナルアダプタ1は、ISDN回線10の制御を行う
ISDN回線制御部12、アナログ端末に接続されるア
ナログ端末制御部31〜38、アナログの音声信号とデ
ィジタルのPCM信号との変換を行うアナログ/ディジ
タル,ディジタル/アナログ変換部13およびターミナ
ルアダプタの処理を制御する全体制御部11とを備え
る。また、図1に示すようにISDN回線制御部12
は、ISDN回線10と接続され、アナログ端末制御部
31〜38は、アナログ端末の電話機21〜28に各々
接続されている。アナログ端末の電話機21〜28は、
PB信号またはDP信号用いるものがある。
【0045】ISDN回線制御部12は、着信時に、図
19に示すような、呼設定情報要素を抽出し、プロトコ
ル識別子・呼番号・メッセージ種別・伝達能力・チャネ
ル識別子・低位レイヤ整合・高位レイヤ整合性等の情報
要素を確認し、アナログ通信であるか否かを判断し、ア
ナログ通信であれば接続処理を行なう。
【0046】図19に、ISDNから着信した「呼設
定」メッセージの一例を示すように、あらかじめ定めら
れている領域に、各種の情報要素が格納されている。I
SDN回線制御部12では、格納されている情報要素を
抽出し、あらかじめ定められた、情報要素の識別子が格
納されているか否かを判定することにより、ターミナル
アダプタ1に接続されるアナログ端末への着信であるか
否かを判定できる。
【0047】全体制御部11は、全てのアナログ端末制
御部31〜38に接続され、通信中のアナログ端末制御
部の識別番号を保持することができ、ISDN回線制御
部12から着呼があった旨の通知を受けると、保持して
いる通信中のアナログ端末制御部以外のアナログ端末制
御部に対して呼出しを行なう。また、全体制御部11
は、いずれかのアナログ端末制御部から応答要求を受け
ると応答受付を伝えると共に、ISDN回線制御部12
に応答要求を伝え、応答要求があったアナログ端末制御
部以外のアナログ端末制御部に対し、呼出し停止を通知
する。さらに、ISDN回線制御部12から接続が完了
した旨の通知を受けるとアナログ端末制御部に対して接
続完了を通知して通信を開始させる。
【0048】アナログ端末制御部31〜38の各々は、
全体制御部11から呼出しの指示があると、接続されて
いるアナログ端末を呼出し、アナログ端末から応答があ
ると、応答要求を全体制御部11に送出する。
【0049】まず、上記構成において、外部の電話機か
ら発信されISDN回線10を介して、図2に示すアナ
ログ端末の電話機のいずれかへ着信する場合の動作につ
いて説明する。
【0050】始めに、アナログ通信を受けた場合の接続
シーケンスを図15に示す。図15には、本実施例によ
るターミナルアダプタ1が、サブアドレスなしの着信を
受けた場合の接続方法のシーケンスを示し、図2に示す
各々の機能ブロックにおける制御信号のやり取りを示し
ている。
【0051】図15において、ISDN回線10からア
ナログ通信を受けた場合、ISDN回線制御部12は、
前述した呼設定情報要素を着信し、伝達能力・低位レイ
ヤ整合・高位レイヤ整合性等の情報要素を確認し、アナ
ログ通信であれば全体制御部11に着信を通知する。全
体制御部11は、既に通信中であるアナログ端末制御部
を除き、すべてのアナログ端末制御部31〜38に対し
呼出しを行なう旨の指示を通知する。着信通知を受けた
アナログ端末制御部31〜38は、16Hzの呼出信号
を用いて、接続されている電話機21〜28を呼び出
す。これによって、接続されている電話機のうち、既に
通信中以外のすべての電話機のベルが鳴る。
【0052】接続された電話機のうち、例えば、電話機
23がオフフックにより応答した場合、これに対応する
アナログ端末制御部33が応答要求を全体制御部11に
通知する。最初の応答要求を受けた全体制御部11は、
ISDN回線制御部12に応答要求を伝え、アナログ端
末制御部33に応答受付を伝えると共に、他のアナログ
端末制御部31、32、34〜38に対し呼出し停止を
通知する。応答要求を受けたISDN回線制御部12
は、ISDN回線10に対し、応答メッセージを通知
し、通信を開始する。
【0053】ISDN回線側のBチャネルのPCM信号
は、ISDN回線制御部12で分離された後、アナログ
/ディジタル、ディジタル/アナログ変換部13によ
り、音声信号に変換され、アナログ端末制御部33を通
して電話機23に伝送される。電話機23からの音声信
号は、アナログ端末制御部33から全体制御部11を通
してアナログ/ディジタル、ディジタル/アナログ変換
部13によりPCM信号に変換され、ISDN回線制御
部12に伝送され、Bチャネルの信号としてISDN回
線10に送出される。電話機23にダイヤルトーンを送
出する。
【0054】つぎに、各アナログ端末に内線番号を付加
した場合について、図3を参照して説明する。図3は、
内線接続機能を有するターミナルアダプタが備える、ア
ナログ端末に対応する内線番号を登録するテーブルを示
している。
【0055】各アナログ端末には、アナログ端末制御部
の1つに1つずつ対応した内線番号42を付与し、図3
に示すような、内線番号を格納するテーブルを全体制御
部11に記憶する。図3においては、端末1〜8に、内
線番号「2001」〜「2008」がそれぞれ付与され
ている。例えば、図1および図2に示す接続構成の場
合、電話機21の内線番号が「2001」、電話機28
の内線番号が「2008」となる。また、ISDN回線
10への発呼と内線への発呼とを区別するために、ダイ
ヤル「0」は、ISDN回線10への接続のためのダイ
ヤルとし、内線番号の先頭には「0」は用いないように
規定しておく。ダイヤル「0」の代わりに、特定の番号
のときに、ISDN回線10への発呼であると判断する
ようにしてもよい。
【0056】サブアドレスの指定されたアナログ通信を
受けた場合の接続シーケンスを、図14に示す。図14
において、ISDN回線10から、サブアドレス「20
02」を指定したアナログ通信を受けた場合、ISDN
回線制御部12が呼設定情報要素を着信し、伝達能力・
低位レイヤ整合・高位レイヤ整合性等の情報要素を確認
し、アナログ通信であれば全体制御部11に着信を通知
する。この際、サブアドレスが「2002」である旨を
合わせて通知する。全体制御部11は、着信したサブア
ドレスが「2002」であるため、図3に示す内線テー
ブルを参照し、対応する端末が2番目でアナログ端末制
御部32に対応することを確認し、アナログ端末制御部
32が既に通信中でなければ、呼出しを通知する。着信
通知を受けたアナログ端末制御部32は、16Hzの呼
出信号を用いて、接続されている電話機22を呼び出
し、電話機22がオフフックにより応答した場合は、こ
れに対応するアナログ端末制御部33が応答要求を全体
制御部11に通知する。最初の応答要求を受けた全体制
御部11は、ISDN回線制御部12に応答要求を伝
え、アナログ端末制御部33に応答受付を伝える。応答
要求を受けたISDN回線制御部12はISDN回線1
0に対し、応答メッセージを通知し、通信を開始する。
【0057】電話網からの発信のようにサブアドレスが
指定されない場合は、前述の図15に示した着信と同様
に、全体制御部11は既に通信中であるアナログ端末制
御部を除き、すべてのアナログ端末制御部31〜38に
対し呼出しを通知する。着信通知を受けたアナログ端末
制御部31〜38は、16Hzの呼出信号を用いて、接
続されている電話機21〜28を呼び出す。これによっ
て、接続されている電話機のうち、既に通信中以外のす
べての電話機のベルが鳴る。
【0058】つぎに、電話機21から発信する場合の動
作を図16を参照して説明する。図16は、本実施例に
よるターミナルアダプタ1に接続された電話機からの発
信する場合のシーケンスを示している。
【0059】図16において、電話機23からオフフッ
クによる発信信号を受けたアナログ端末制御部33は、
電話機23からのPB信号またはDP信号を受信する。
ダイヤルトーンを確認した利用者は、電話機21からP
B信号またはDP信号を用いて、相手先のISDN番号
と、相手先にサブアドレスがある場合はサブアドレスと
を入力する。入力されたISDN回線番号およびサブア
ドレスは、アナログ端末制御部33で受信され、発信要
求として、全体制御部11に通知される。全体制御部1
1は、ISDN回線10のBチャネル(2B)に空きが
あるか否かを確認し、空きがある場合は、ISDN通信
制御部12に発信要求を通知すると共に、アナログ回線
制御部33に発信受付を通知する。ISDN回線制御部
12は、通知されたISDN番号およびサブアドレスを
基に、ISDN回線10に呼設定メッセージを送出し、
通信を開始する。ISDN回線10のBチャネル(2
B)に空きがない場合は、アナログ端末制御部33に発
信不可である旨を、ビジートーンなどで通知する。
【0060】ISDN回線10からの着信時と同様に、
電話機23からの音声信号は、アナログ端末制御部33
から全体制御部11を通してアナログ/ディジタル、デ
ィジタル/アナログ変換部13によりPCM信号に変換
され、ISDN回線制御部12に伝送され、Bチャネル
の信号としてISDN回線10に送出される。ISDN
回線側のBチャネルのPCM信号はISDN回線制御部
12で分離された後、アナログ/ディジタル、ディジタ
ル/アナログ変換部13により、音声信号に変換され、
アナログ端末制御部33を通して電話機23に伝送され
る。
【0061】つぎに、内線通話の接続を図17を参照し
て説明する。図17は、本実施例によるターミナルアダ
プタに接続された電話機同士の内線通話のシーケンスを
示している。
【0062】図17において、電話機22からオフフッ
クによる発信信号を受けたアナログ端末制御部32は、
電話機22からのPB信号またはDP信号を受信する。
ダイヤルトーンを確認した利用者は、電話機21からP
B信号またはDP信号を用いて、内線番号を入力する。
入力された内線番号はアナログ端末制御部33で受信さ
れ、発信要求として、全体制御部11に通知される。
【0063】電話機21からのダイヤルの先頭が「0」
の場合は、ISDN回線10への発呼であるため、上記
の処理と同様に、ISDN回線10のBチャネル(2
B)に空きがあるかを確認し、空きがある場合はアナロ
グ回線制御部31を通して電話機21にダイヤルトーン
を送出する。空きがない場合はビジートーンを送出す
る。内線通話の場合は、電話機21からのダイヤルの先
頭が「0」以外であるため、内線通話であると判定し、
入力されたダイヤルを図3に示す内線テーブルを参照し
て内線番号を照合する。
【0064】例えば、入力された内線番号が「200
8」の場合、図3に示す内線テーブルから対応する端末
が8番目でアナログ端末制御部38に対応することを確
認する。アナログ端末制御部38が既に通信中でなけれ
ば、呼出しを通知する。呼出しを受けたアナログ端末制
御部38は、16Hzの呼出信号を用いて、接続されて
いる電話機28を呼び出し、電話機28がオフフックに
より応答した場合は、全体制御部11がアナログ端末制
御部32とアナログ端末制御部38を接続することによ
り、電話機22と電話機28の内線通話が可能となる。
【0065】アナログ端末制御部38が、既に通信中で
ある場合や、入力された内線番号が「2111」のよう
に、登録されている内線番号と一致しない場合は、アナ
ログ端末制御部32を通して、電話機22に対してビジ
ートーンを送出する。
【0066】さらに、ISDN回線10からのサブアド
レスのない着信に対し、一番早く応答したのが内線番号
「2002」の電話機22であるが、内線番号「200
3」の電話機23に転送を行なう場合の動作について説
明する。現在、ISDN回線10の相手先と電話機22
とが通話中であるとする。電話機22の利用者は、電話
機23に転送するために、フッキング等により、アナロ
グ端末制御部32に通知する。フッキング以外に、転送
を指示するための方法は、あらかじめ定義しておくこと
ができる。この状態で、電話機22から再度フッキング
があった場合は、転送解除と判定し、再びISDN回線
制御部12とアナログ端末制御部32とを接続し、通話
を再開する。
【0067】フッキング後に、電話機22からダイヤル
があった場合は、転送先の内線番号であると判断し、入
力されたダイヤルをアナログ端末制御部32で受信し、
全体制御部11に転送通知を送出する。転送通知を受け
た全体制御部11は、ISDN回線10に接続された相
手先に対し、保留音を送出し、通信が保留状態にあるこ
とを通知する。例えば、入力されたダイヤルが「200
3」の場合、図3に示す内線テーブルから対応する端末
が3番目でアナログ端末制御部33に対応することを確
認し、アナログ端末制御部33が既に通信中でなけれ
ば、呼出しを通知する。このとき保留動作を行ったアナ
ログ端末制御部32に対しては、転送受付を送出する。
【0068】呼出しを受けたアナログ端末制御部33
は、16Hzの呼出信号を用いて、接続されている電話
機23を呼び出し、電話機23がオフフックにより応答
した場合は、全体制御部11がアナログ端末制御部32
とアナログ端末制御部33を接続することにより、電話
機22と電話機23の内線通話が可能となる。
【0069】ここで転送の確認が行われた場合、電話機
22をオンフックすることで、内線通話終了を全体制御
部11に通知する。全体制御部11は、ISDN回線制
御部12に対する、保留音送出を止めて、ISDN回線
制御部12とアナログ端末制御部33とを接続し、相手
先と電話機23との通信を開始する。また、電話機23
がオンフックされた場合は、保留解除と判断して保留音
を停止し、再びISDN回線制御部12とアナログ端末
制御部32を接続し、通話を再開する。
【0070】アナログ端末制御部33が、既に通信中で
ある場合や、入力された内線番号が「2111」のよう
に、登録されている内線番号と一致しない場合は、アナ
ログ端末制御部32に対して、転送不可を送出する。
【0071】このように、登録されている内線番号をサ
ブアドレスとして利用すると、内線に接続されたアナロ
グ端末を特定することができる。また、相手先からの着
信時にサブアドレスが設定されている場合は、端末の特
定が可能であるので、直接端末を呼び出すことが可能と
なる。
【0072】つぎに、1本の回線に複数のISDN番号
を付与し、着番号で端末を特定するダイレクト・ダイヤ
ルインの機能を用いる場合の動作について説明する。ダ
イレクト・ダイヤルインの機能を利用することにより、
例えば、相手先が電話回線に接続されている場合などの
ように、サブアドレスの指定できない端末からでも、内
線の端末を特定することができる。図4に、内線接続機
能およびダイレクト・ダイヤルイン機能を有するターミ
ナルアダプタに備える、アナログ端末に対応する内線番
号およびISDN回線番号を登録するテーブルを示す。
【0073】ダイレクト・ダイヤルイン機能を用いて、
接続するアナログ端末毎にISDN番号を付与するため
には、図4に示すように内線番号42と同時に、ISD
N回線番号43をテーブルに記憶する。ISDN回線1
0からの着信時、全体制御部11は、呼設定メッセージ
の着番号情報要素と各アナログ端末のISDN回線番号
43とを比較して、一致した端末のアナログ端末制御部
にのみ起動を駆ける。これにより、サブアドレスが指定
できない端末からの着信においても、ISDN回線番号
で端末を特定することができる。
【0074】また、全体制御部11に、図5に示すよう
な、短縮ダイヤルのテーブルを用意しておくようにして
もよい。図5は、短縮ダイヤルの登録機能を有するター
ミナルアダプタに備える短縮ダイヤル登録テーブルを示
している。
【0075】図5に示す短縮ダイヤル登録テーブルに
は、相手先番号と、それに対応する短縮番号とが登録さ
れる。登録を行なう場合には、接続されたアナログ端末
からのPB信号などのあらかじめ定めた登録方法によ
り、短縮ダイヤルの登録、削除、修正を行なう。また、
ISDN回線10への発信のダイヤル「0」や、内線番
号の先頭のダイヤルと、一致しない、短縮ダイヤル識別
用のダイヤルとして、例えば「*」を用いる。接続され
たアナログ端末にDP方式のみのものがある場合は、
「9」を用いるようにしてもよい。
【0076】これにより、接続されているすべてのアナ
ログ端末から登録された短縮ダイヤルを用いて発信する
ことができる。例えば、電話機21から、短縮ダイヤル
「01」に登録された相手先「03−XXXX−123
4」へ発信する場合、ISDN回線10への発信や、内
線への発信と同様に電話機21をオフフックし、発信を
通知する。電話機21からオフフックによる発信信号を
受けたアナログ端末制御部31は、全体制御11に発信
を通知する。全体制御部11は内線用のダイヤルトーン
を電話機21に送出する。電話機21からのダイヤルが
「*」の場合は、短縮ダイヤルの発信であると判定し、
以降入力されるダイヤルを短縮ダイヤルとして、全体制
御部11が記憶する。入力されたダイヤルが「01」の
場合、図5に示す短縮ダイヤルテーブルを参照し、対応
する相手先のISDN番号が「03−XXXX−123
4」であることを確認する。入力された短縮ダイヤルが
未登録の場合は、未登録であることを電話機21に通知
する。
【0077】短縮ダイヤル「01」はISDN回線10
への発呼であるため、ISDN回線10のBチャネル
(2B)に空きがあるかを確認し、空きがある場合は、
短縮ダイヤルテーブルに登録された相手先のISDN番
号と、サブアドレスがある場合はサブアドレスとを、I
SDN回線制御部12に通知する。ISDN回線10に
空きがない場合はビジートーンを送出する。通知された
ISDN番号とサブアドレスとに基づいて、ISDN回
線制御部12はISDN回線10に呼設定メッセージを
送出し、通信を開始する。
【0078】さらに、図6に示すように、内部に留守番
電話制御部14を設けるようにしてもよい。図6は、留
守番電話機能を有するターミナルアダプタの機能ブロッ
ク図を示している。
【0079】図6において、留守番電話制御部14は、
不在時の応答メッセージを録音する機能と、不在である
ことを設定する機能と、不在に設定されたときに応答メ
ッセージを送出する機能とを有する。
【0080】利用者が不在時の応答メッセージを録音
し、不在であることを留守番電話制御部14に設定した
場合に、ISDN回線10から着信した場合、ISDN
回線制御部12から全体制御部11に着信が通知され
る。全体制御部11は、留守番電話制御部14に不在が
設定されているか否かを問いあわせ、不在に設定されて
いる場合には、留守番電話制御部14に応答メッセージ
の送出を通知し、録音された応答メッセージを送出す
る。これにより、ターミナルアダプタに接続されたアナ
ログ端末に対する、すべての通信に対して、不在時のメ
ッセージを通知することができる。
【0081】加えて、留守番電話制御部14に伝言を録
音する機能を有することで、外線からの伝言を録音する
ことを可能とする。これによりターミナルアダプタに接
続されたアナログ端末に、留守番電話機能がない場合で
も、すべてのアナログ端末に対する、伝言のメッセージ
を録音することができる。
【0082】留守番電話制御部14の構成は、図20に
示すような構成と、図21に示すような構成とが考えら
れる。図20においては、本実施例によるターミナルア
ダプタ本体に、留守状態の設定をする留守状態設定部5
1と、応答メッセージを録音する際に、メッセージを受
け付ける応答メッセージ録音用マイクロフォン52と、
メッセージを再生し、再生したメッセージを出力するメ
ッセージ再生用スピーカ53と、応答メッセージを記憶
する応答メッセージ記憶部54と、伝言メッセージを録
音するメッセージ録音部55と、全体の制御を行なう留
守録制御部50とを備える。また、図21においては、
各アナログ端末制御部に対応して、応答メッセージを記
憶する応答メッセージ記憶部61〜68と、相手先の伝
言メッセージを録音するメッセージ録音部71〜78
と、全体の制御を行なう留守録制御部50とを備える。
【0083】図20に示す構成の場合、本ターミナルア
ダプタに接続された、すべてのアナログ端末が留守状態
の場合に、留守に設定され、すべてのアナログ端末への
メッセージを、一括して録音する。この場合、構成や処
理は簡単になる。マイクロフォンやスピーカーが必要と
なる。
【0084】図21に示す構成の場合は、個々のアナロ
グ端末ごとに留守の設定が可能となり、メッセージの録
音・再生も、各電話機から行うため、マイクロフォンや
スピーカは不要となる。
【0085】つぎに、ISDN回線10からの着信を、
電話とG3ファクシミリ信号に切り分ける方法について
図8を参照して説明する。図8は、電話/G3ファクシ
ミリ切替機能を有するターミナルアダプタの機能ブロッ
ク図を示している。この場合、全体制御部11に備える
内線番号テーブルに、図7に示すような電話であるかG
3ファクシミリであるかを示す識別情報44を追加す
る。図7は、内線接続機能および電話/G3ファクシミ
リ切替機能を有するターミナルアダプタに備える、アナ
ログ端末に対応する内線番号および電話であるかファク
シミリであるかを登録するテーブルを示している。
【0086】例えば、図8に示すように、アナログ端末
制御部31〜37に電話機21〜27が接続され、アナ
ログ端末制御部38にG3ファクシミリ29が接続され
ている場合、これに対応する内線番号テーブルの識別情
報44は、アナログ端末制御部38に対応する端末番号
8の部分が「G3FAX」となり、残りはすべて「電
話」となる。
【0087】全体制御部11は、G3FAXによる通信
であるか電話による通信であるかは、図19に示す高位
レイヤ整合性情報要素に示されているので、この高位レ
イヤ識別子情報要素を検出することにより判定すること
ができる。、ISDN回線10から着信を受けた場合、
ISDN回線制御部12で呼設定メッセージの高位レイ
ヤ識別子情報要素を確認し、高位レイヤ整合性情報要素
が「電話」の場合は、図7に示す内線番号テーブルの識
別情報44から「電話」に対応するアナログ端末識別子
31〜37を抽出し、これらに着信の起動を駆けること
により、電話機21〜27のベルが鳴る。
【0088】また、高位レイヤ整合性情報要素が「G3
ファクシミリ」の場合は、図7に示す内線番号テーブル
の識別情報44から「G3FAX」に対応するアナログ
端末識別子38を抽出し、これらに着信の起動を駆ける
ことにより、G3ファクシミリ29が着信する。これに
より、高位レイヤ整合性情報要素が正しく設定されてい
る場合は、電話とG3ファクシミリを切り分けることが
可能となる。
【0089】さらに、発信者がアナログ加入回線(PS
TN回線)に接続したアナログ端末から発信した場合
や、ISDN回線10に接続されていても、高位レイヤ
整合性情報要素が正しく設定されていない場合には、図
9に示すような、電話とG3ファクシミリを切り分ける
電話/FAX自動切替部15を設けることができる。図
9は、CNG信号(ファクシミリであることを示す信
号)および音声検知による電話/G3ファクシミリ切替
機能を有するターミナルアダプタの機能ブロック図を示
している。
【0090】図9において、ISDN回線10からの呼
設定メッセージに高位レイヤ整合性情報要素がない場合
は、ISDN回線制御部12から、全体制御部11に着
信が通知され、電話/FAX自動切替部15においてま
ず着信する。電話/FAX自動切替部15は、着信後、
CNG信号の検出を行う。CNG信号が検出された場合
は、G3ファクシミリであると判断し、電話/FAX自
動切替部15は、全体制御部11にG3ファクシミリで
ある旨を通知する。全体制御部11では、高位レイヤ整
合性情報要素が「G3ファクシミリ」の場合と同様に、
図7に示す内線番号テーブルを参照し、識別情報44か
ら「G3FAX」に対応するアナログ端末識別子38を
抽出し、これらに着信の起動を駆けることにより、G3
ファクシミリ29が着信する。
【0091】CNG信号が検出されない場合は、その他
の音声周波数を検出し、音声信号が検出された場合は、
高位レイヤ整合性情報要素が「電話」の場合と同様に、
図7に示す内線番号テーブルの識別情報44を参照し、
「電話」に対応するアナログ端末識別子31〜37を抽
出し、これらに着信の起動を駆けることにより、電話機
21〜27のベルが鳴る。また、音声信号が検出されな
い、無音状態の場合は、G3ファクシミリであると判定
する。これにより、高位レイヤ整合性情報要素が、設定
されていない場合でも、電話とG3ファクシミリを切り
分けて正しく接続することが可能となる。
【0092】さらに、これらの電話とG3ファクシミリ
の切り分け機能と、留守番電話機能を併せ持つようにし
てもよい。この場合のターミナルアダプタの構成を、図
10に示す。図10は、電話/G3ファクシミリ切替機
能および留守番電話機能を有するターミナルアダプタの
機能ブロック図を示している。この場合、不在設定時
に、電話の場合だけ、留守番電話機能を用いて、伝言を
録音することができる。
【0093】つぎに、図11を参照し、本ターミナルア
ダプタに、G4ファクシミリ制御部16と画像蓄積部1
7とG3ファクシミリ制御部18とを設けることによ
り、ISDN回線10に接続されたG4ファクシミリ
と、G4のプロトコルによるファクシミリ通信を行う方
法について説明する。図11は、画像蓄積機能およびG
4ファクシミリへの画像変換機能を有するターミナルア
ダプタの機能ブロック図を示している。
【0094】図11において、画像蓄積部17は、着信
した画像や送信する画像を蓄積する。G4ファクシミリ
制御部16は、ISDN回線制御部12を介して外部の
G4ファクシミリとG4ファクシミリ信号を送受信す
る。G3ファクシミリ制御部18は、G4ファクシミリ
信号を画像蓄積部17から読みだしてG3ファクシミリ
信号に変換して端末のG3ファクシミリ29に送信し、
また、G3ファクシミリ29から受信したG3ファクシ
ミリ信号を画像蓄積部17に蓄積させる。
【0095】図11において、ISDN回線10に接続
されたG4ファクシミリ19からの着信は、ISDN回
線制御部12で、着信した際に、呼設定メッセージの、
伝達能力・低位レイヤ整合性・高位レイヤ整合性の各情
報要素から、非制限ディジタル信号によるG4ファクシ
ミリ信号であることが確認される。G4ファクシミリか
らの着信の場合、全体制御部11が、G4ファクシミリ
制御部16および画像蓄積部17の状態を確認し、受信
可能であれば、G4ファクシミリ制御部16にG4ファ
クシミリ信号の着信を通知する。G4ファクシミリ制御
部16は、ISDN回線制御部12からのG4ファクシ
ミリ信号を受信し、画像信号を画像蓄積部17に蓄積す
る。通信終了後、全体制御部は、G3ファクシミリ制御
部18を起動し、アナログ端末制御部38に接続された
G3ファクシミリ29に対して、G3ファクシミリの発
呼を行う。G3ファクシミリ29が着信しすると、画像
蓄積部17に蓄積された画像情報をG3ファクシミリ信
号に変換しながらG3ファクシミリ29に送信する。
【0096】G3ファクシミリ29からISDN回線1
0に接続されたG4ファクシミリ19にG4通信を行う
場合は、G3ファクシミリからの発信時に、例えば、
#、*等のG4ファクシミリへの発信であることを識別
する信号を、ダイヤルに付加することで、通常のアナロ
グ発信と、G4ファクシミリへの通信を区別する。
【0097】G3ファクシミリからの発信時に、G4フ
ァクシミリへの発信であることを識別する信号を付加し
た場合、これを受けた全体制御部11が、G4ファクシ
ミリへの発信であることを識別し、相手先のファクシミ
リ番号を記憶した後、G3ファクシミリ制御部18を起
動し、G3ファクシミリ29と、G3ファクシミリ通信
を行い、画像蓄積部17に画像信号を蓄積する。蓄積終
了後、全体制御部11はISDN回線制御部12を起動
し、記憶した相手先のファクシミリ番号に、G4ファク
シミリ通信の発呼を行い、G4ファクシミリ制御部16
を起動し、画像蓄積部17に蓄積された、画像情報を、
G4ファクシミリ信号に変換し、相手先のファクシミリ
19とG4ファクシミリ通信を行う。
【0098】ここで、操作者が、G4ファクシミリのつ
もりで通信した相手先が、G3ファクシミリであると、
Dチャネルの呼設定情報に対して、切断/解放/解放完
了のいずれかの情報が返送される。この場合の理由表示
情報要素は#3(相手へのルートなし)が設定される。
そこで、全体制御部11からISDN回線制御部12を
起動し、相手先のファクシミリに、呼設定情報を送出
し、接続信号が来る前に、切断/解放/解放完了のいず
れかの情報で通信が終了し、かつ理由表示情報要素が#
3(相手へのルートなし)の場合、相手機がG3ファク
シミリの可能性があるため、G3ファクシミリの通信を
行うようにしてもよい。この場合、全体制御部11は、
ISDN回線制御部12を起動し、記憶した相手先のフ
ァクシミリ番号にG3ファクシミリ通信の発呼を行い、
G3ファクシミリ制御部16を起動し、画像蓄積部17
に蓄積された画像情報をG3ファクシミリ信号として、
相手先のファクシミリとG3ファクシミリ通信を行う。
【0099】さらに、これまで述べてきたすべてのケー
スは、ISDN回線が1回線接続される場合について説
明したが、つぎに、ISDNの回線を複数使用する場合
を考える。
【0100】図12に示すように、ISDNアナログタ
ーミナルアダプタ1に、上位のアダプタとの接続部51
および下位のアダプタとの接続部52を設ける。また、
ISDNアナログターミナルアダプタ1と同様な機能を
備えるISDNアナログターミナルアダプタを1または
2以上有する。複数のアダプタを接続する場合、図12
に示すように、上位側のアダプタとの接続部51と、接
続する上位のアダプタ2の下位側のアダプタとの接続部
62とを接続する。同様に、下位側のアダプタとの接続
部52と、接続する下位のアダプタ3の上位側のアダプ
タとの接続部71とを接続する。接続するアダプタはす
べてループ状に接続し、最も下位のアダプタの下位側の
アダプタとの接続部は、最も上位のアダプタの上位側の
アダプタとの接続部に接続する。このように接続するこ
とで、すべてのアダプタは、自分のアダプタから下位側
のアダプタを順次たどっていくと、必ず自分自身に戻れ
る。各々のアダプタにはあらかじめ識別番号(以下、ア
ダプタ番号という)が割りふられている。
【0101】ループ状に接続された、すべてのアダプタ
に接続されるアナログ端末には、同一の番号体系の中で
内線番号を付加する。つまり、すべてのアナログ端末に
は、すべて異なる内線番号を付加しておく。
【0102】ISDN回線10からの着信時、着サブア
ドレス情報要素が設定されている場合は、着サブアドレ
スを各アナログ端末の内線番号として用いる。受信した
サブアドレスを全体制御部11で、図3に示すテーブル
の内線番号と比較し、一致する内線番号がある場合は、
該当する内線番号に対応するアナログ端末制御部のみに
着信の起動を駆ける。設定された着サブアドレスと一致
する内線番号がない場合は、他のアダプタに接続されて
いるアナログ端末であると判定し、着信したアダプタ番
号と内線番号とを上位のアダプタ接続部51と下位のア
ダプタ接続部62を介してターミナルアダプタ2に通知
する。
【0103】ターミナルアダプタ1から通知を受けたタ
ーミナルアダプタ2の全体制御部11では、着信したア
ダプタ番号と内線番号との情報から内線番号を抽出し、
抽出した内線番号と内線番号が一致する端末を検索す
る。一致する内線番号がある場合は、当該アダプタ2で
受信することを示すために、着信したアダプタ番号と内
線番号との情報に、当該アダプタのアダプタ番号をさら
に付加して、上位のアダプタ51に返送する。一致する
内線番号がない場合は、着信したアダプタ番号と内線番
号とを、上位のアダプタ接続部61と下位のアダプタ接
続部72を介してターミナルアダプタ3にそのまま通知
する。ターミナルアダプタ3においても、同様に、内線
番号が一致する端末を検索する。
【0104】一致する内線番号がある場合に、ターミナ
ルアダプタ2から通知を受けた上位のターミナルアダプ
タ1は、着信したアダプタ番号と自分のアダプタ番号を
確認し、自分が着信した呼である場合は、受信するアダ
プタ2との通信路を、上位のアダプタ接続部51と下位
のアダプタ接続部62を介して設定する。
【0105】また、着信したアダプタ番号が自分のアダ
プタ番号と異なる場合は、そのまま上位のアダプタに通
知する。
【0106】上位の端末から受けた通知に示されてい
る、着信したアダプタ番号が、自分のアダプタ番号と一
致する場合は、端末が特定できないとして、既に通信中
である端末を除く、当該アダプタに接続されているすべ
てのアナログ端末制御部に対して起動を駆ける。また
は、端末が特定できない場合に、全てのアダプタに接続
されているすべてのアナログ端末制御部に対して起動を
駆けるようにしてもよい。着サブアドレス情報要素が設
定されていない場合も同様である。内線からの着信の場
合も同様に行うことで、異なるアダプタに接続された端
末間の通信も可能となる。
【0107】以上のように処理することにより、ISD
Nの回線を複数使用でき、複数のターミナルアダプタを
接続することができる。また、一つのターミナルアダプ
タに複数のISDN回線制御部12を設けるようにし
て、ISDNの回線を複数使用するようにしてもよい。
【0108】以上説明した通り、本実施例によるターミ
ナルアダプタにより、1つのISDN回線に対して、複
数のアナログ端末を接続することが可能となる。さら
に、内線番号を付加することで、内線相互の通信や、着
信した通信を、他のアナログ端末に転送することも可能
となる。また、着サブアドレスによる着信端末の指定に
より着信端末の特定が可能となる。さらにサブアドレス
が設定されていない場合でも、ダイレクト・ダイヤルイ
ン機能を用いた着信端末の特定も可能となる。
【0109】また、短縮ダイヤルの設定により、本ター
ミナルアダプタに接続されるすべてのアナログ端末か
ら、共通の短縮番号で発信することができる。さらにメ
ッセージの録音・再生機能を設けることで、すべてのア
ナログ端末に共通の留守番電話機能が実現される。
【0110】接続するすべてのアナログ端末について、
電話であるかG3ファクシミリであるかを設定するテー
ブルを設けることで、高位レイヤ整合性情報要素が設定
されている場合は、この情報により、電話とG3ファク
シミリを切り分けて着信させることができる。高位レイ
ヤ整合性情報要素が設定されない場合にも、電話/ファ
クシミリ自動切替部を設け、ここで着信し回線を監視す
ることで、G3ファクシミリであるか電話であるかの切
り分けも可能である。
【0111】さらに、画像情報蓄積部と、G3/G4の
プロトコル変換を実施することで、アダプタに接続され
たG3ファクシミリと、ISDNに接続されたG4ファ
クシミリとの通信も可能となる。
【0112】また、複数のターミナルアダプタを接続部
により接続させることで、他のアダプタに接続されたI
SDN回線やアナログ端末との通信も可能となる。
【0113】
【発明の効果】本発明によれば、1本のISDN回線
を、複数のアナログ端末で共有することが可能となる。
さらに、内線相互の通信や内線転送、共通の短縮番号登
録や、留守番電話機能、電話とG3ファクシミリの切り
分け等が実現できる。また、アダプタに接続されたG3
ファクシミリと、ISDNに接続されたG4ファクシミ
リとの通信や、アダプタを複数接続することで、他のア
ダプタに接続されたISDN回線やアナログ端末との通
信も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実現するターミナルアダプタとISD
N回線およびアナログ端末の接続構成を示す図。
【図2】本発明によるターミナルアダプタの機能ブロッ
ク図。
【図3】本発明によるターミナルアダプタに格納される
内線番号テーブルを示す説明図。
【図4】ダイレクト・ダイヤルインを用いる場合の内線
番号テーブルを示す説明図。
【図5】短縮ダイヤルの登録テーブルを示す説明図。
【図6】留守番電話機能を有する本発明によるターミナ
ルアダプタの機能ブロック図。
【図7】電話とG3ファクシミリの自動切り分けを行う
場合の内線番号テーブルを示す説明図。
【図8】ISDNの着信情報により電話とG3ファクシ
ミリの自動切り分けを行う場合の機能ブロック図。
【図9】自動着信による電話とG3ファクシミリの自動
切り分けを行う場合の機能ブロック図。
【図10】留守番電話機能を有し、自動着信による電話
とG3ファクシミリの自動切り分けを行う場合の機能ブ
ロック図。
【図11】画像蓄積およびG3/G4プロトコル変換機
能を有する本発明によるターミナルアダプタの機能ブロ
ック図。
【図12】本発明によるターミナルアダプタを3台接続
した場合の機能ブロック図。
【図13】本発明によるターミナルアダプタの接続例を
示す説明図。
【図14】サブアドレス付きの着信を受けた場合の接続
シーケンスを示す説明図。
【図15】サブアドレスなしの着信を受けた場合の接続
シーケンスを示す説明図。
【図16】電話機からの発信シーケンスを示す説明図。
【図17】電話機同士の内線通話のシーケンスを示す説
明図。
【図18】電話機が一旦受けた通話を他の電話機に転送
する際のシーケンスを示す説明図。
【図19】ISDNから着信した「呼設定」メッセージ
の一例を示す説明図。
【図20】内部にマイクロフォン、スピーカー等のメッ
セージ録音・再生機能を持たせた場合の、留守番電話制
御部のブロック図。
【図21】留守録のメッセージ録音や、再生を、接続さ
れた各々の電話機から行う場合のブロック図。
【符号の説明】
1、2、3…本発明によるターミナルアダプタ、11…
全体制御部、12…ISDN回線制御部、13…アナロ
グ/デジタルおよびデジタル/アナログ変換部、14…
留守番電話制御部、15…電話/ファクシミリ自動切替
部、16…G4ファクシミリ制御部、17…画像蓄積
部、18…G3ファクシミリ制御部、19…G4ファク
シミリ、21・22・23・24・25・26・27・
28…アナログ電話機、29…G3ファクシミリ、31
・32・33・34・35・36・37・38…アナロ
グ端末制御部、41…端末番号設定エリア、42…内線
番号設定エリア、43…ISDN回線番号設定エリア、
44…電話/ファクシミリ設定エリア、45…短縮番号
設定エリア、46…相手先番号設定エリア、50…留守
録制御部、51…留守状態設定部、52…応答メッセー
ジ録音用マイクロフォン、53…メッセージ再生用スピ
ーカ、54…応答メッセージ記憶部、55…メッセージ
録音部、61・62・63・64・65・66・67・
68…応答メッセージ記憶部、71・72・73・74
・75・76・77・78…メッセージ録音部。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】端末に接続され、ISDN回線を介して当
    該端末に通信を行なわせるISDNターミナルアダプタ
    において、 ISDN回線に接続され、ISDN回線に対して発信の
    制御を行ない、また、ISDN回線からの着線の制御を
    行なうISDN回線制御部と、 それぞれ端末が接続される複数の端末制御部と、 前記複数の端末制御部の各々と、前記ISDN回線制御
    部との接続制御を行なう全体制御部とを有し、 前記全体制御部は、前記ISDN回線制御部でISDN
    回線から着信があると、前記複数の端末制御部の各々に
    着信の通知を行なうことを特徴とするISDNターミナ
    ルアダプタ。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記複数の端末制御部
    の各々に接続される端末を識別するための内線情報を記
    憶する記憶手段をさらに有し、 前記全体制御部は、前記複数の端末制御部の各々に接続
    される端末からの発信が内線通話であるかISDN回線
    への発信であるかを判別する判別手段と、前記判別手段
    により内線通話であると判別された場合に、前記記憶手
    段を参照し、内線通話路を設定する設定手段とを備える
    ことを特徴とするISDNターミナルアダプタ。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記判別手段は、IS
    DN回線から着信した通信またはISDN回線に発信し
    た通信を、前記複数の端末制御部の各々に接続された他
    の端末に転送することを示す転送指示をさらに判別し、 前記設定手段は、前記判別手段により転送指示であると
    判別された場合に、前記記憶手段を参照し、前記転送を
    行なうことを特徴とするISDNターミナルアダプタ。
  4. 【請求項4】請求項2において、前記内線情報として、
    ISDN回線に付加されるあらかじめ定められたサブア
    ドレスを用い、 前記ISDN回線制御部は、ISDN回線からの着信時
    に、サブアドレスを検出し、 前記全体制御部は、前記検出されたサブアドレスに基づ
    いて、着信の通知を行なう前記端末制御部を特定するこ
    とを特徴とするISDNターミナルアダプタ。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記複数の端末制御部
    の各々に接続される端末ごとにISDN回線番号を記憶
    する回線番号記憶手段をさらに有し、 前記ISDN回線制御部は、ISDN回線からの着信時
    に、ISDN回線からISDN回線番号を検出し、 前記全体制御部は、前記検出されたISDN回線番号に
    基づいて、着信の通知を行なう前記端末制御部を特定す
    ることを特徴とするISDNターミナルアダプタ。
  6. 【請求項6】請求項1において、複数の相手先番号に対
    応する短縮ダイヤルを登録する登録手段をさらに有し、 前記全体制御部は、前記複数の端末制御部の各々に接続
    される端末からの発信時に、前記短縮ダイヤルの発信で
    ある場合には、前記登録手段を参照して当該短縮ダイヤ
    ルに対応する相手先番号により発信を行なうことを特徴
    とするISDNターミナルアダプタ。
  7. 【請求項7】請求項1において、メッセージを録音する
    メッセージ録音手段と、前記端末制御部に接続される端
    末が不在であることを設定する不在設定手段と、前記メ
    ッセージを再生するメッセージ再生手段とをさらに有
    し、 前記全体制御部は、前記不在設定手段に不在であること
    が設定されている場合に、前記メッセージ再生手段にメ
    ッセージの再生を指示することを特徴とするISDNタ
    ーミナルアダプタ。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記メッセージ録音手
    段と前記不在設定手段と前記メッセージ再生手段とは、
    前記複数の端末制御部の各々に対応して複数組設けられ
    ることを特徴とするISDNターミナルアダプタ。
  9. 【請求項9】請求項7において、前記メッセージ録音手
    段は、メッセージ録音するためのマイクロフォンを備
    え、 前記メッセージ再生手段は、メッセージを再生するため
    のスピーカを備えることを特徴とするISDNターミナ
    ルアダプタ。
  10. 【請求項10】請求項1において、前記複数の端末制御
    部の各々に接続される端末が電話であるかファクシミリ
    であるかを記憶する種別記憶手段と、ISDN回線から
    の着信時に、通話であるかファクシミリ通信であるかを
    判断する判断手段とをさらに有し、 前記全体制御部は、前記ISDN回線制御部でISDN
    回線から着信があると、前記判断手段による判断後に、
    当該判断に従い、前記種別記憶手段を参照して着信する
    端末を特定することを特徴とするISDNターミナルア
    ダプタ。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記判断手段は、
    ISDN回線におけるあらかじめ定められた高位レイヤ
    整合性情報要素を参照することにより前記判断を行なう
    ことを特徴とするISDNターミナルアダプタ。
  12. 【請求項12】請求項10において、前記判断手段は、
    あらかじめ定められた時間無音である場合に、ファクシ
    ミリ通信であると判断することを特徴とするISDNタ
    ーミナルアダプタ。
  13. 【請求項13】請求項10において、メッセージを録音
    するメッセージ録音手段と、前記端末制御部に接続され
    る端末が不在であることを設定する不在設定手段と、前
    記メッセージを再生するメッセージ再生手段とをさらに
    有し、 前記全体制御部は、前記判断手段により通話であると判
    断された場合に、前記メッセージ再生手段にメッセージ
    の再生を指示することを特徴とするISDNターミナル
    アダプタ。
  14. 【請求項14】請求項1において、G4ファクシミリ信
    号を送受信するG4ファクシミリ制御手段と、ファクシ
    ミリ信号を蓄積する蓄積手段と、G3ファクシミリ信号
    とG4ファクシミリ信号とを相互に変換する変換手段
    と、前記複数の端末制御部の各々に接続される端末が電
    話であるかファクシミリであるかを記憶する種別記憶手
    段と、ISDN回線からの着信時または発信時に、G4
    ファクシミリ通信であることを判断する判断手段とをさ
    らに有することを特徴とするISDNターミナルアダプ
    タ。
  15. 【請求項15】請求項1において、前記ISDNターミ
    ナルアダプタを、他のISDNターミナルアダプタに接
    続させるための接続部をさらに備え、 前記全体制御部は、前記接続部を介して他のISDNタ
    ーミナルアダプタとの通話路を設定することを特徴とす
    るISDNターミナルアダプタ。
  16. 【請求項16】請求項4において、前記ISDNターミ
    ナルアダプタを、他のISDNターミナルアダプタに接
    続させるための接続部をさらに備え、 前記全体制御部は、前記端末制御部の特定時に、前記記
    憶手段に前記検出されたサブアドレスが記憶されていな
    い場合には、前記接続部を介して他のISDNターミナ
    ルアダプタに、自ISDNターミナルアダプタのあらか
    じめ定められた識別情報と前記サブアドレスとを送出
    し、また、他のISDNターミナルアダプタから当該他
    のISDNターミナルアダプタで受信すべきである旨の
    通知があった場合には、当該ISDN回線を当該他のI
    SDNターミナルアダプタに転送することを特徴とする
    ISDNターミナルアダプタ。
  17. 【請求項17】請求項16において、前記全体制御部
    は、他のISDNターミナルアダプタから前記識別情報
    と前記サブアドレスとを受信した場合に、前記記憶手段
    に前記サブアドレスが規定されているか否かを判断し、
    規定されているときに当該ISDNターミナルアダプタ
    で受信すべきである旨を前記他のISDNターミナルア
    ダプタに通知することを特徴とするISDNターミナル
    アダプタ。
  18. 【請求項18】端末に接続され、ISDN回線を介して
    当該端末に通信を行なわせるターミナルアダプタを複数
    備える通信システムにおいて、 前記ISDNターミナルアダプタは、 ISDN回線に接続され、ISDN回線に対して発信の
    制御を行ない、また、ISDN回線からの着線の制御を
    行なうISDN回線制御部と、 それぞれ端末が接続される複数の端末制御部と、 前記複数の端末制御部の各々と、前記ISDN回線制御
    部との接続制御を行なう全体制御部と、 当該ISDNターミナルアダプタを、他のISDNター
    ミナルアダプタに接続させるための接続部とを有するこ
    とを特徴とする通信システム。
  19. 【請求項19】複数の端末が接続され、ISDN回線を
    介して当該端末に通信を行なわせる第1のISDNター
    ミナルアダプタと、前記第1のISDNターミナルアダ
    プタに接続される第2のISDNターミナルアダプタと
    を備える通信システムにおける通信方法であって、 前記端末ごとに、あらかじめサブアドレスを規定してお
    き、 前記第1のISDNターミナルアダプタは、 ISDN回線からの着信時に、ISDN回線から前記サ
    ブアドレスを検出し、 前記検出されたサブアドレスが規定されているか否かを
    判定し、 前記検出されたサブアドレスが規定されている場合に
    は、当該サブアドレスに対応する端末に着信させ、 前記検出されたサブアドレスが規定されていない場合に
    は、前記第2のISDNターミナルアダプタに、第1の
    ISDNターミナルアダプタのあらかじめ定められた識
    別情報と前記サブアドレスとを送出し、 前記第2のISDNターミナルアダプタは、 前記第1のISDNターミナルアダプタから前記識別情
    報と前記サブアドレスとを受信した場合に、前記サブア
    ドレスが規定されているか否かを判断し、規定されてい
    るときに当該ISDNターミナルアダプタで受信すべき
    である旨を前記第1のISDNターミナルアダプタに通
    知し、 前記第1のISDNターミナルアダプタは、 前記第2のISDNターミナルアダプタから当該第2の
    のISDNターミナルアダプタで受信すべきである旨の
    通知があった場合には、当該ISDN回線を当該第2の
    ISDNターミナルアダプタに転送することを特徴とす
    る通信方法。
JP33190993A 1993-12-27 1993-12-27 Isdnターミナルアダプタ、これを備える通信システムおよび通信方法 Pending JPH07193648A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006137452A1 (ja) * 2005-06-22 2006-12-28 Adc Technology Inc. 電話アダプタ
US7761086B2 (en) 2002-04-25 2010-07-20 Ntt Docomo, Inc. Communication terminal, service providing equipment, common setup information management equipment, and communication control method

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7761086B2 (en) 2002-04-25 2010-07-20 Ntt Docomo, Inc. Communication terminal, service providing equipment, common setup information management equipment, and communication control method
WO2006137452A1 (ja) * 2005-06-22 2006-12-28 Adc Technology Inc. 電話アダプタ

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