JPH0719340U - 皮膚貼付薬シ−ト - Google Patents
皮膚貼付薬シ−トInfo
- Publication number
- JPH0719340U JPH0719340U JP8564392U JP8564392U JPH0719340U JP H0719340 U JPH0719340 U JP H0719340U JP 8564392 U JP8564392 U JP 8564392U JP 8564392 U JP8564392 U JP 8564392U JP H0719340 U JPH0719340 U JP H0719340U
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- Japan
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- sheet
- skin patch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】塩化ビニル系樹脂フイルムを基材とする皮膚貼
付薬シ−トを人の関節などに使用するとき、人の運動に
ともなう皮膚の伸縮により該シ−トが伸縮し、人にいわ
ゆる突っ張り感を感じさせない皮膚貼付薬シ−トを提供
する。 【構成】厚さ50〜200μm の軟質塩化ビニル系樹脂
フイルムの片面に、薬剤を含有する粘着剤層が形成され
ている小片のほぼ中央部、又は、周辺部にスリットを付
することにより構成される。
付薬シ−トを人の関節などに使用するとき、人の運動に
ともなう皮膚の伸縮により該シ−トが伸縮し、人にいわ
ゆる突っ張り感を感じさせない皮膚貼付薬シ−トを提供
する。 【構成】厚さ50〜200μm の軟質塩化ビニル系樹脂
フイルムの片面に、薬剤を含有する粘着剤層が形成され
ている小片のほぼ中央部、又は、周辺部にスリットを付
することにより構成される。
Description
【0001】
本考案は、人体の消炎、鎮痛等に使用される皮膚貼付薬シ−ト、即ち、プラス タ−(膏薬)、絆創膏等に関する。詳しくは、軟質塩化ビニル系樹脂フイルムの 片面に薬剤を含有する粘着剤層が形成されており、人体炎症部の皮膚に貼付し 屈伸したときにいわゆる突っ張り感がなく、皮膚に伸縮に追従して伸縮する皮膚 貼付薬シ−トに関する。
【0002】
従来、消炎、鎮痛等のための薬剤の経皮投与を目的とするプラスタ−用の基材 として、塩化ビニル系樹脂フイルムが多く用いられている。 しかしながら、従来、知られている塩化ビニル系樹脂フイルムからなる基材を 用いたプラスタ−は、皮膚に添付したとき、皮膚の伸縮に追従できず、いわゆる 突っ張り感が強く、使用者に不快感を与える。
【0003】 突っ張り感なく、皮膚の伸縮に追従できる、いわゆる、皮膚感覚有する基材と して二三の提案がある。例えば、塩化ビニル系樹脂フイルムの厚さを薄くしたり 、柔らかい材料を使用することがある。これにより、突っ張り感は改善できるが 強度が著しく弱くなり薬剤を含む粘着剤層を塗布する工程で著しい伸びが生じ、 寸法が不安定となり、作業が難しくなり、また、人体への貼付使用時にも同様な 理由によりの取扱が困難となる。
【0004】 そこで、特開平4−59245号に開示されている様に薄くかつ柔らかい合成 樹脂フイルムに薄いメリヤスを積層することも提案されている。この提案は伸縮 性の改善には極めて良好な結果を得ることが出来るが、構成の複雑さ等より厚さ が大きく、使用者にかさばった感じを与え、かつ、価格が高くなる点が問題であ る。
【0005】
本考案は、塩化ビニル系樹脂フイルムを基材とする皮膚貼付薬シ−トの上記の 欠点を解消するためになされたものである。 従来は主として基材の材料、厚さ、構造等により改善を図ってきたが、本考案 は、基材に前記粘着剤を積層した後、使用される所定の大きさに裁断する際、裁 断の形状に着目しシ−トの一部にスリットを入れることにより、部分的に皮膚貼 付薬シ−トを伸縮させることにより、皮膚との一体感のある、いわゆる皮膚感覚 に優れた皮膚貼付薬シ−トを提供しようとするものである。
【0006】
本考案は、厚さ50〜200μmの塩化ビニル系樹脂フイルムに薬剤を含有す る粘着剤層を積層した後、皮膚貼付薬シ−トとして人体に添付して使用するに適 した小片に裁断する際に、その小片のほぼ中央部に一又は二以上の十字状のスリ ットをいれる。またこのスリットの寸法、位置、大きさ、数を変更することによ り種々の使い方に対応できる皮膚貼付薬シ−トを提供することが出来る。例えば 、このスリットを小片端部に直線のままで図2の様に千鳥状の入れることも有効 である。
【0007】 厚さについて、50μm未満であると一般の皮膚貼付薬シ−トとして使用する 際、日常経験する少しの外力によっても破け実用に耐えない。200μmを超え ると剛性が大きすぎて本考案の処理では、皮膚貼付薬シ−トとして使用時に肌に 馴染まず皮膚の伸縮に追従できず、いわゆる皮膚感覚が優れない。 薬剤を含有させる接着剤としてはスチレン/ヂエン/スチレンブロック共重合 体が代表的に利用される。スチレン/ヂエン/スチレンブロック共重合体と人間 の皮膚との接着力と当該塩化ビニル系樹脂フイルムの抗張力とが適当にバランス するからであり、同程度の粘着力を有する皮膚添付薬用の粘着剤、例えば、天然 ゴム系、、アクリル系合成ゴム、水性ゲル(ゼラチン,PVA、アクリル酸ソ− ダ等)接着剤を使用することもできる。
【0008】 又、多くの場合、この塩化ビニル系樹脂フイルムと粘着剤層の間に、薬剤の移 行を防止するために、厚さが2〜3μmのポリエチレンテレフタレ−トフイルム を間挿する。これにより更に突っ張り感が増大するので、本考案の効果は更に大 きくなる。
【0009】
従来の皮膚貼付薬シ−トは皮膚に添付し、使用者が活動することにより皮膚が 伸縮する際に、シ−トの伸びと皮膚の伸びが一致せず、即ち、シ−トが伸びず、 また、収縮しないためいわゆる突っ張り感を生ずる。上記した本考案の構成によ り、皮膚の伸縮に従ってシ−トのスリット部分が容易に開閉することにより突っ 張り感を与えることなく皮膚貼付薬シ−ト全体が伸縮する。
【0010】
以下、実施例をあげて、本考案を具体的に説明する。 実施例1は、請求項1に記載の考案に関する。厚さ100μmの軟質塩化ビニ ル系樹脂フイルムにスチレン/ヂエン/スチレンブロック共重合体よりなる粘着 剤層を形成した後、通常皮膚添付薬として使用される寸法、例えば、100mm ×70mmの長方形に裁断すると同時に、または、裁断の後、図1に示すような 一または二以上の十字状のスリットをいれた皮膚添付薬シ−トを作成する。この 皮膚添付薬シ−トを人体の屈曲部、例えば、肘、肩などに使用すると、屈曲時は スリット部の間隔が容易に開閉し、シ−トの抗張力が減殺され屈曲に抵抗感がす くない。
【0011】 実施例2は、請求項2に記載の考案に関する。厚さ100μmの軟質塩化ビニ ル系樹脂フイルムにスチレン/ヂエン/スチレンブロック共重合体よりなる粘着 剤層を形成した後、通常皮膚貼付薬として使用される寸法、例えば、100mm ×70mmの長方形に裁断すると同時に、または、裁断の後、図2に示すように 、該小片の周辺端部に、該小片の幅の2分の1以上の長さのスリットを交互にい わゆる千鳥状に複数個入れる。
【0012】 これにより実施例1と同様の使用をするとき、特に縦方向に伸縮のある時その 効果が大きい。即ち、スリットが交互に複数入れられているため伸張時は皮膚貼 付薬シ−トがスリット幅の短冊をつないだ状態となり、全体として縦方向に延伸 された状態となる。皮膚貼付薬シ−トを肌に添付するときは、接着剤層面に離型 紙を積層したものを、横方向に剥しながら添付することにより延伸しない状態で 添付されるので、延伸出来る幅を広く取ることが出来る。
【0013】 なお、図3は、実施例1の十字型のスリットと実施例2のスリットを併用する ことも出来る。 本考案に於ける柔軟性の評価は、実施例に記載のように試験片を作成し3〜5 人の判定者の判断により評価する。厳密には、50%モヂュラスが3.0キログ ラム/19ミリメ−トル幅では突っ張り感が大きく感じられ、1.0〜2.0キ ログラム/19ミリメ−トル幅が適当と見られる。
【0014】
以上のように、本考案は基材に必要な抗張力、硬さをもたせながら被付着体、 即ち、皮膚の伸縮に対応して皮膚貼付薬シ−トのスリット部分が開閉して、いわ ゆる突っ張り感を感じることが無いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1請求項に係わる皮膚添付薬シ−ト
の平面図例
の平面図例
【図2】本考案の第2請求項に係わる皮膚添付薬シ−ト
の平面図例
の平面図例
【図3】本考案の第1請求項および第2請求項に係わる
考案を併用した皮膚添付薬シ−トの平面図例
考案を併用した皮膚添付薬シ−トの平面図例
1:皮膚添付薬シ−ト 2:十字状スリット 3:端部に入れたスリット
Claims (2)
- 【請求項1】 厚さ50〜200μmの塩化ビニル系樹
脂フイルムの片面に、薬剤を含有する粘着剤層が形成さ
れている小片のほぼ中央部に、一または二以上の十字状
のスリットを入れた皮膚貼付薬シ−ト。 - 【請求項2】 厚さ50〜200μmの塩化ビニル系樹
脂フイルムの片面に、薬剤を含有する粘着剤層が形成さ
れている小片の周辺端部に、該小片の幅の2分の1以上
の長さに、複数、交互にスリットを入れた皮膚貼付薬シ
−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8564392U JPH0719340U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 皮膚貼付薬シ−ト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8564392U JPH0719340U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 皮膚貼付薬シ−ト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0719340U true JPH0719340U (ja) | 1995-04-07 |
Family
ID=13864509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8564392U Pending JPH0719340U (ja) | 1992-12-14 | 1992-12-14 | 皮膚貼付薬シ−ト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0719340U (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54169563U (ja) * | 1978-05-17 | 1979-11-30 | ||
JP2013505097A (ja) * | 2009-09-22 | 2013-02-14 | ソルツ ヘルスケア リミテッド | 粘着部材 |
JP2015000872A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 日本電子精機株式会社 | 身体の曲面部及び/又は凹凸部を被覆する貼付剤 |
WO2023120677A1 (ja) * | 2021-12-24 | 2023-06-29 | 大塚テクノ株式会社 | 電気刺激用導子および導子装着サポータ |
US11785714B2 (en) | 2018-11-22 | 2023-10-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Extensible and contractible wiring board and method for manufacturing extensible and contractible wiring board |
-
1992
- 1992-12-14 JP JP8564392U patent/JPH0719340U/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54169563U (ja) * | 1978-05-17 | 1979-11-30 | ||
JP2013505097A (ja) * | 2009-09-22 | 2013-02-14 | ソルツ ヘルスケア リミテッド | 粘着部材 |
JP2015000872A (ja) * | 2013-06-18 | 2015-01-05 | 日本電子精機株式会社 | 身体の曲面部及び/又は凹凸部を被覆する貼付剤 |
US11785714B2 (en) | 2018-11-22 | 2023-10-10 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Extensible and contractible wiring board and method for manufacturing extensible and contractible wiring board |
WO2023120677A1 (ja) * | 2021-12-24 | 2023-06-29 | 大塚テクノ株式会社 | 電気刺激用導子および導子装着サポータ |
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