JP2022106461A - 身体貼付用シート - Google Patents

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【課題】身体貼付用シートが身体に貼付された状態を良好に維持することが可能な構造の身体貼付用シートを提供する。【解決手段】身体貼付用シート100は、身体に貼付して用いられる身体貼付用シートであって、当該身体貼付用シート100の外形線は、それぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部51を含み、各弧状部51は、外方に向けて凸の弧状の角部61を介して相互に接続されており、各弧状部51は、各角部61よりも長く、弧状部51の端部51aと当該弧状部51に隣接する角部61の端部61aとを含む部分が、外方に向けて凸の弧状となっており、当該身体貼付用シート100の全体形状は、全長が最大となる第1方向における寸法が、第1方向に対して直交する第2方向における寸法より長い形状である。【選択図】図1

Description

本発明は、身体貼付用シートに関する。
身体に貼付して用いられる身体貼付用シートとしては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1の身体貼付用シート(同文献には経皮治療製剤と記載)の外形線は、それぞれ内方に向けて凸の少なくとも2つの弧状部を含む。
特表2001-506150号公報
本願発明者の検討によれば、特許文献1に記載の身体貼付用シートでは、身体貼付用シートが身体に貼付された状態を維持する構造に関して、改善の余地がある。
本発明は、身体貼付用シートが身体に貼付された状態を良好に維持することが可能な構造の身体貼付用シートに関する。
本発明は、身体に貼付して用いられる身体貼付用シートであって、当該身体貼付用シートの外形線は、それぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部を含み、各弧状部は、外方に向けて凸の弧状の角部を介して相互に接続されており、各弧状部は、各角部よりも長く、前記弧状部の端部と当該弧状部に隣接する前記角部の端部とを含む部分が、外方に向けて凸の弧状となっており、当該身体貼付用シートの全体形状は、全長が最大となる第1方向における寸法が、前記第1方向に対して直交する第2方向における寸法より長い形状である身体貼付用シートに関する。
本発明によれば、身体貼付用シートが身体に貼付された状態を良好に維持することが可能となる。
実施形態に係る身体貼付用シートの平面図である。 図1に示すA部の部分拡大図である。 図1に示すB―B線に沿った断面図である。 実施形態に係る身体貼付用シートの裏面図である。 実施形態に係る身体貼付用シートが第1方向に引き伸ばされた状態を示す平面図である。 実施形態の変形例1に係る身体貼付用シートの断面図である。 実施形態の変形例1に係る身体貼付用シートの裏面図である。 実施形態の変形例2に係る身体貼付用シートの部分拡大図である。 実施形態の変形例3に係る身体貼付用シートの平面図である。 図10(a)は比較例1に係る身体貼付用シートの平面図であり、図10(b)は変形例2に係る身体貼付用シートの平面図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
本実施形態に係る身体貼付用シート100は、身体に貼付して用いられる。
身体貼付用シート100の全体形状は、全長が最大となる第1方向における寸法が、該第1方向に対して直交する第2方向における寸法よりも長い形状である。すなわち、第1方向における身体貼付用シート100の寸法が、身体貼付用シート100の最大寸法である。
また、身体貼付用シート100の外形線は、図1及び図2に示すように、それぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部51を含む。各弧状部51は、外方に向けて凸の弧状の角部61を介して相互に接続されている。各弧状部51は、各角部61よりも長く、弧状部51の端部51aと当該弧状部51に隣接する角部61の端部61aとを含む部分が、外方に向けて凸の弧状となっている。
なお、ここで、「各弧状部51が各角部61よりも長い」とは、弧状部51の経路長における長さ寸法が、角部61の経路長における長さ寸法よりも大きいことを意味している。
また、図3においては、図1に示すB-B線に沿った断面の一部分を部分拡大図で示している。
身体貼付用シート100は、身体における所望の部位の肌面に対して貼付して用いられる。そして、該肌面は、例えば、凹凸を有する曲面であるとともに、筋肉の伸縮や関節の屈曲等に伴って変形(伸縮等)する。身体貼付用シート100が肌面に対して貼付されている状態において、身体貼付用シート100は、肌面の凹凸、変形に追従して伸縮及び湾曲することとなる。
本実施形態によれば、身体貼付用シート100の外形線は、それぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部51を含む。これにより、弧状部51が直線状に形成されている場合と比較して、弧状部51の経路長が長くなるので、各弧状部51は身体貼付用シート100の面方向に容易に伸展でき、肌面の凹凸や伸長に追従して変形することができる。より詳細には、例えば、図5に示すように、弧状部51の両端間の距離が広がる方向に身体貼付用シート100が伸展した状態においては、当該弧状部51は、直線状に近い形状に変形することにより当該方向に十分に伸展することができる。よって、肌面に対する身体貼付用シート100のフィット性がより良好になる。
また、本実施形態の場合、上述のように、各弧状部51は、外方に向けて凸の弧状の角部61を介して相互に接続されており、弧状部51の端部51aと当該弧状部51に隣接する角部61の端部61aとを含む部分が、外方に向けて凸の弧状となっている。すなわち、図1及び図2に示すように、各弧状部51と当該弧状部51に隣接する角部61とが、互いに滑らかに接続されている。換言すると、弧状部51の端(端部51aの端)における接線方向と、当該端と接続している角部61の端(端部61aの端)における接線方向と、が互いに一致している。よって、身体貼付用シート100の外形線において、弧状部51と当該弧状部51に隣接する角部61とを含む部分の総体が、内方に向けて凸の部分を持たない形状となっている。これにより、身体貼付用シート100が肌面に対して貼付されている状態において、各弧状部51が当該弧状部51に隣接する角部61よりも内方に凸の形状に変形しにくい構造となる。つまり、弧状部51が角部61よりも外方に向けて張り出した状態を維持しやすい構造となる。これにより、各角部61に応力(張力)が集中してしまうことを抑制できるので、身体貼付用シート100が肌面に対してフィットした状態を良好に維持することができる。
更には、弧状部51と当該弧状部51に隣接する角部61とを含む部分の総体が、内方に向けて凸の部分を持たない形状となっているので、当該総体における一部分において局所的に応力が集中してしまうことを抑制できる。すなわち、身体貼付用シート100が肌面に対して貼付されている状態において、弧状部51と当該弧状部51に隣接する角部61との全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。よって、身体貼付用シート100が肌面に対してフィットした状態をより良好に維持することができる。
このように、本実施形態によれば、身体貼付用シート100が身体に貼付された状態を良好に維持することが可能となる。
本実施形態の場合、角部61を介して互いに隣接している弧状部51どうしの曲率半径が、互いに異なっている。これにより、それぞれ所望の伸展性(弧状部51が直線状の形状に変形するまでの伸展性)に当該弧状部51を設定することができる。更に、本実施形態の場合、角部61を介して互いに隣接している弧状部51どうしの長さが互いに異なっており、短い方の弧状部51の曲率半径の方が、長い方の弧状部51の曲率半径よりも小さい。これにより、短い方の弧状部51においても、弧状部51が直線状に形成されている場合と比べて、当該弧状部51の経路長の長さを十分に確保できる。
なお、例えば、弧状部51の曲率半径が、当該弧状部51の長手方向において変化している場合(長手方向の全域に亘り、曲率半径が一定でない場合)、長手方向における各地点の曲率半径を平均したものを曲率半径の指標とする。例えば、弧状部51の曲率半径がその長手方向において変化している場合、短い方の弧状部51の長手方向における各地点の曲率半径を平均したものが、長い方の弧状部51の長手方向における各地点の曲率半径を平均したものよりも小さい。
ただし、本発明は上記の例に限らず、各弧状部51の曲率半径が互いに等しいことも好ましい。より好ましくは、角部61を介して互いに隣接している弧状部51どうしの曲率半径が、互いに等しい。
このようにすることにより、身体貼付用シート100の使用時の方向にかかわらず、各弧状部51が内方に向けて凸の形状に変形してしまうことを抑制できる。よって、身体貼付用シート100を貼付する際の操作性を向上させることができる。
また、各角部61の一端部に接続されている弧状部51の曲率半径と、当該角部61の他端部に接続されている弧状部51の曲率半径と、が互いに等しいこととなるので、身体貼付用シート100が肌面の凹凸や伸長に追従して変形した状態において、当該角部61の全域でバランス良く引張荷重を支えることができる。
なお、弧状部51の曲率半径がその長手方向において変化している場合、弧状部51の長手方向における各地点の曲率半径を平均したものが、互いに等しいことが好ましい。
また、本実施形態の場合、各角部61の曲率半径よりも、各弧状部51の曲率半径が大きい。
これにより、各角部61に応力が集中してしまうことをより確実に抑制できる。
なお、角部61の曲率半径が、その長手方向において変化している場合(長手方向の全域に亘り、曲率半径が一定でない場合)、弧状部51と同様に、長手方向における各地点の曲率半径を平均したものを曲率半径の指標とする。例えば、弧状部51及び角部61の曲率半径がその長手方向において変化している場合、弧状部51の長手方向における各地点の曲率半径を平均したものが、角部61の長手方向における各地点の曲率半径を平均したものよりも大きい。
以下では、身体貼付用シート100の各構成要素どうしの位置関係などを説明するに際し、図3における上側を、上側又は上方などと称し、その反対側を下側又は下方などと称する。
身体貼付用シート100は、例えば、パップ剤、炭酸シート、冷感シート、創傷被覆シート及び実施形態の変形例において説明する温熱シート等である。
図1に示すように、身体貼付用シート100の外形線は、4つの弧状部51と、4つの角部61と、を含む。より詳細には、平面視において、身体貼付用シート100の外形線は、例えば、一方向に長尺な角丸の略矩形状に形成されている。そして、4つの弧状部51が、それぞれ上記略矩形の4辺を構成しており、4つの角部61が、それぞれ上記略矩形の4つの角部を構成している。
4つの弧状部51は、互いに対向している第1の対の弧状部52、53と、互いに対向している第2の対の弧状部54、55と、からなる。また、4つの角部61は、第1角部62と、第2角部63と、第3角部64と、第4角部65と、からなる。
第1の対の弧状部52、53のうちの一方の弧状部52と、第2の対の弧状部54、55のうちの一方の弧状部54と、は第1角部62を介して相互に接続されている。同様に、第1の対の弧状部52、53のうちの一方の弧状部52と、第2の対の弧状部54、55のうちの他方の弧状部55と、は第2角部63を介して相互に接続されており、第1の対の弧状部52、53のうちの他方の弧状部53と、第2の対の弧状部54、55のうちの一方の弧状部54と、は第3角部64を介して相互に接続されており、第1の対の弧状部52、53のうちの他方の弧状部53と、第2の対の弧状部54、55のうちの他方の弧状部55と、は第4角部65を介して相互に接続されている。そして、各弧状部51の各々の端部51aと、当該弧状部51と隣接する各角部61の各々の端部61aとは、直に接続されている。
すなわち、本実施形態の場合、身体貼付用シート100の外形線は、4つの弧状部51と4つの角部61とによって構成されており、その全体は内方に向けて凸の部分を持たない形状となっている。よって、身体貼付用シート100が肌面に対して貼付されている状態において、4つの角部61の各々に応力が集中してしまうことを抑制できる。また、身体貼付用シート100がいずれの方向に伸展したとしても、身体貼付用シート100の外形線の全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。
図1及び図4に示すように、第1の対の弧状部52、53の各々の長さが、第2の対の弧状部54、55の各々の長さよりも長い。
ここで、本実施形態の場合、全長が最大となる第1方向は第2の対の弧状部54、55が互いに対向している方向であり、第1方向に直交する第2方向は第1の対の弧状部52、53が互いに対向している方向である。
そして、本実施形態の場合、身体貼付用シート100の全体形状は、第1方向における寸法が、第1方向に対して直交する第2方向における寸法より長い形状である。
これにより、曲面である肌面に対する身体貼付用シート100の追従性が良好となり、身体貼付用シート100を当該肌面に対して良好にフィットさせることが可能である。
また、身体貼付用シート100の外形線が略矩形形状であることから、手首やふくらはぎなどの部位を包むようにして身体貼付用シート100を当該部位の肌面に貼付する際の作業性を向上させることができる。
また、図5においては、一例として、身体貼付用シート100が第1方向(図5に示す矢印の方向)に伸展された状態を模式的に示している。また、図5においては、身体貼付用シート100が第1方向に伸展される前の状態(図1に示す状態)を二点鎖線で示している。
なお、身体貼付用シート100の貼り方は特に限定されないが、例えば、身体の曲面に合わせて貼り方を決めることができる。より詳細には、身体貼付用シート100を貼る際には、貼る部位において、動作により身体の表面の変化が大きい方向と第1方向を合わせるように貼ることが好ましい。例えば、身体貼付用シート100をふくらはぎに貼る際には、第1方向を足首と膝を結ぶ方向(骨に沿う方向)と合わせることが好ましく、同様に、首に貼る際には、第1方向を背骨と直交する方向と合わせることが好ましい。
ここで、弧状部51の全域に亘り、曲率半径が一定であることが好ましい。
このようにすることにより、身体貼付用シート100が肌面の凹凸や伸長に追従して変形した状態において、弧状部51の端部51aにおいて応力が局所的に集中してしまうことを抑制できる。すなわち、弧状部51の全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。
本実施形態の場合、各弧状部51(第1の対の弧状部52、53及び第2の対の弧状部54、55の各々)は、当該弧状部51の全域に亘り曲率半径が一定である。
これにより、身体貼付用シート100が肌面の凹凸や伸長に追従して変形した状態において、各弧状部51の端部51aにおいて応力が局所的に集中してしまうことを抑制できる。すなわち、各弧状部51の全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。よって、身体貼付用シート100が身体に対して良好に貼付された状態を、より確実に維持することができる。
ただし、各弧状部51は、例えば、当該弧状部51の一つの端部51aから長手方向の中央51b(例えば、便宜的に図2に示す矢印の方向)に向けて曲率半径が大きくなっていることも好ましい。
このような構成によっても、同様に身体貼付用シート100が肌面の凹凸や伸長に追従して変形した状態において、弧状部51の端部51aにおいて応力が局所的に集中してしまうことを抑制できる。すなわち、各弧状部51の全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。
なお、本発明において、必ずしもすべての弧状部51の全域に亘り、曲率半径が一定となっていなくてもよい。すなわち、例えば、複数の弧状部51には、弧状部51の全域に亘り、曲率半径が一定である弧状部51と、弧状部51の長手方向において曲率半径が変化している弧状部51と、が含まれていてもよい。
このように、各弧状部51の曲率半径は、身体貼付用シート100の使用用途や用いられる身体の部位に応じて適宜設定することができる。
また、角部61の全域に亘り、曲率半径が一定であることが好ましい。
このようにすることにより、身体貼付用シート100が肌面に塗布された状態において、各角部61の全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。
ただし、本発明において、角部61は、例えば、当該角部61に連接する弧状部51に向けて曲率半径が連続的に増大していてもよい。この場合、必ずしも角部61の全体が角部61に連接する弧状部51に向けて曲率半径が連続的に増大していなくてもよく、少なくとも当該角部61における弧状部51に近い部分において、角部61に連接する弧状部51に向けて曲率半径が連続的に増大していればよい。なお、曲率半径の連続的な増大は、単調且つ連続的なものであってもよい。
本実施形態の場合、各角部61(本実施形態の場合、第1角部62~第4角部65)の全域に亘り、曲率半径が一定である。
ただし、本発明において、必ずしもすべての角部61の全域に亘り、曲率半径が一定となっていなくてもよい。すなわち、例えば、複数の角部61には、角部61の全域に亘り、曲率半径が一定である角部61と、角部61の長手方向において曲率半径が変化している角部61と、が含まれていてもよい。
このように、各角部61の曲率半径は、身体貼付用シート100の使用用途や用いられる身体の部位に応じて適宜設定することができる。
更に、第1の対の弧状部52、53は、互いに同形状であり、第2の対の弧状部54、55は、互いに同形状であることが好ましい。ここで同形状とは、第1の対の弧状部52、53のうち一方を回転させることにより他方に重ねた場合に、外形線同士が一致することであり、同様に、第2の対の弧状部54、55のうち一方を回転させることにより他方に重ねた場合に、外形線同士が一致することをいう。より詳細には、第1の対の弧状部52、53どうしの曲率半径は、互いに等しく、第2の対の弧状部54、55どうしの曲率半径は、互いに等しいことが好ましい。
このようにすることにより、例えば、身体貼付用シート100が第1方向に伸展された状態において、第1の対の弧状部52、53のうちのいずれか一方に対して応力が集中してしまうことを抑制できる。同様に、例えば、身体貼付用シート100が第2方向に伸展された状態において、第2の対の弧状部54、55のうちのいずれか一方に対して応力が集中してしまうことを抑制できる。
また、第1角部62~第4角部65の各々も、互いに同形状であることが好ましい。
このようにすることにより、身体貼付用シート100の使用時の方向にかかわらず、各角部61の全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。よって、身体貼付用シート100を貼付する際の操作性を向上させることができる。
また、本実施形態の場合、第1の対の弧状部52、53の曲率半径と、第2の対の弧状部54、55の曲率半径と、は互いに異なっており、第2の対の弧状部54、55の曲率半径は、第1の対の弧状部52、53の曲率半径よりも小さい。これにより、第2の対の弧状部54、55の経路長の長さを十分に確保できる。
ただし、第1の対の弧状部52、53の曲率半径と、第2の対の弧状部54、55の曲率半径と、は互いに等しくてもよい。
また、図1及び図2に示すように、各弧状部51は、当該弧状部51の長手方向における中央51bにおいて、最も外方に向けて凸となっている弧状に形成されていることが好ましい。
このようにすることにより、弧状部51において、その他の部分よりも内方に向けて凸の形状となりやすい中央51bが、最も外方に向けて凸となるように予め形成されていることとなるので、例えば、身体貼付用シート100が肌面の凹凸や伸長に追従して変形した状態において、各弧状部51の長手方向における中央51bが内方に向けて凸の形状に変形してしまうことを抑制できる。よって、身体貼付用シート100が肌面に対してフィットした状態をより確実に維持することができる。
第1の対の弧状部52、53の曲率半径は、特に限定されないが、例えば、200mm以上800mm以下であることが好ましく、400mm以上600mm以下であることがより好ましい。
第2の対の弧状部54、55の曲率半径は、特に限定されないが、例えば、100mm以上500mm以下であることが好ましく、200mm以上400mm以下であることがより好ましい。
また、各角部61の曲率半径は、特に限定されないが、例えば、5mm以上30mm以下であることが好ましく、10mm以上25mm以下であることがより好ましい。
身体貼付用シート100は、例えば、図3に示すように、基材10と、粘着層20と、剥離フィルム40と、を備えている。
粘着層20は、例えば、身体貼付用シート100の少なくとも周縁部に沿って形成されている。
より詳細には、図4に示すように、本実施形態の場合、粘着層20が、基材10の一方の面10aの少なくとも周縁部に沿って形成されている。
これにより、粘着層20を介して身体貼付用シート100を身体に対して貼付することができる。
ここで、粘着層20を周縁部に沿って形成する場合は、粘着層20を連続的に形成することが好ましい。
ただし、粘着層20を間欠的に形成してもよく、この場合、粘着層20を細かなピッチの間欠的なものとして形成することが好ましい。このようにすることにより、一方の面10aにおいて粘着層20が形成されていない部分を起点として身体貼付用シート100の浮きや剥がれが生じてしまうことを抑制できる。
また、図4においては、基材10の一方の面10aにおける粘着層20の形成領域を左上がりのハッチングで示している。
本実施形態の場合、粘着層20が、身体貼付用シート100の全面に形成されている。すなわち、図4に示すように、粘着層20が、基材10の一方の面10aの全面に形成されている。
これにより、肌面に対する粘着層20の接触面積を十分に確保することができる。
身体貼付用シート100は、一例として、基材10、粘着層20及び剥離フィルム40の3つの層をこの順に積層することにより構成されている。基材10、粘着層20及び剥離フィルム40の各々の外形形状は、例えば、互いに略同一形状且つ略同一サイズに設定されている。
本実施形態の場合、粘着層20は、基材10の下面に形成されている。
剥離フィルム40は、粘着層20から剥離可能に、粘着層20の下面側に積層されている。
身体貼付用シート100を使用する際には、剥離フィルム40が粘着層20から剥離され、身体貼付用シート100の下面側において粘着層20が露出する状態となる。そして、身体貼付用シート100は、基材10と粘着層20とのうち粘着層20が肌側となる向きで、当該粘着層20を介して身体に貼り付けられる。
本実施形態の場合、粘着層20は、例えば、含水ゲル層である。含水ゲル層(粘着層20)は、特に限定されないが、多量の水分を保持でき、適度な弾力性や柔軟性を有することが好ましい。
また、粘着層20(含水ゲル層)は、例えば、油性成分、粉末成分、水溶性高分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金屑イオン封鎖剤、アルコール類、糖類、アミノ酸誘導体、有機アミン類、樹脂エマルション、冷感剤、血行促進剤、皮膚栄養剤、ビタミン類、酸化防止剤、酸化防止助剤、防腐剤、色素、香料等を身体貼付用シート100の用途に応じて適宜含有していてもよい。
基材10を構成する材料は、特に限定されないが、例えば、レーヨン、コットン、キュプラ、リヨセル、麻、ウール、シルク、アセテート、セルロース、木材パルプ、非木材パルプ、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリエチレングリコール、酢酸セルロース、ポリアクリルアミド、メラミン樹脂、ナイロン、ポリエステル等が挙げられる。
剥離フィルム40を構成する材料は、特に限定されないが、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム等のポリエステルフィルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム等のポリオレフィンフィルム、クラフト紙、グラシン紙、上質紙等の紙にポリエチレン等のプラスチックがラミネートされたラミネート紙等が挙げられる。
基材10の厚み寸法は、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上1.5mm以下であることが好ましく、0.5mm以上1.0mm以下であることがより好ましい。
基材10の厚み寸法が0.5mm以上であることにより、身体貼付用シート100の構造的強度を十分に確保することができる。
基材10の厚み寸法が1.0mm以下であることにより、身体貼付用シート100の伸縮性を十分に確保することができる。
粘着層20(含水ゲル層)の厚み寸法は、特に限定されないが、例えば、0.1mm以上5.0mm以下であることが好ましく、0.5mm以上3.0mm以下であることがより好ましい。
粘着層20の厚み寸法が0.5mm以上であることにより、粘着層20に含まれる上述の成分等を十分に肌面に対して適用することができる。
粘着層20の厚み寸法が3.0mm以下であることにより、身体貼付用シート100の伸縮性を十分に確保することができる。
なお、身体貼付用シート100、基材10及び剥離フィルム40の厚みはそれぞれ定圧厚さ測定器(株式会社テックロック製、型式PG―11、測定子径:30mm)を用いて測定することができる。そして、粘着層20の厚みは身体貼付用シート100の厚さから、基材10と剥離フィルム40の厚みをそれぞれ差し引くことにより求めることができる。
剥離フィルム40の厚み寸法は、特に限定されないが、例えば、0.03mm以上0.20mm以下であることが好ましく、0.05mm以上0.15mm以下であることがより好ましい。
粘着層20は、JIS Z0237に規定するボールタック試験によるボールナンバーが10以上28以下であることが好ましい。一般的にボールナンバーの数値が大きいほどタック力が高い。
一般的に、粘着層20のボールタック試験によるボールナンバーが10以上、好ましくは14以上、より好ましくは18以上であることにより、身体貼付用シート100を身体に貼付する際に、粘着層20が肌面に対して良好に粘着されることとなる。
一般的に、粘着層20のボールタック試験によるボールナンバーが28以下、好ましくは22以下、より好ましくは16以下であることにより、身体貼付用シート100を貼付する際に、粘着層20が使用者の指や手の平に貼り付いてしまうことを抑制できる。また、身体貼付用シート100の使用後に際しては、スムーズに粘着層20を肌面から引き剥がすことができる。
このように、粘着層20の指等への貼り付きや使用後の引き剥がしの観点からは、ボールタック試験によるボールナンバーは16以下がより好ましいが、粘着性の観点からは18以上がより好ましく、全体としてバランスのよい設計が困難な面があった。
一方、上述のように、本実施形態の場合、身体貼付用シート100の外形線は、内方に向けて凸の部分を持たない形状となっている。このため、身体貼付用シート100の使用中に際しては、粘着層20のボールタック試験によるボールナンバーが16以下であったとしても、身体貼付用シート100が肌面に対してフィットした状態を良好に維持することができる。
すなわち、貼付する際の操作性及び剥離する際の容易性の各々を向上させるとともに、身体に貼付された状態を良好に維持することが可能となる。
また、基材10が第1方向に10%伸長した際の引張強度が3N以下であることが好ましい。なお、基材10が第1方向に10%伸長した際の引張強度は、基材10を第1方向に10%伸長させるのに要する引張荷重の大きさである。
基材10の第1方向における10%伸長時の引張強度が3N以下であることにより、身体貼付用シート100が肌面に対して貼付されている状態において、基材10は、肌面の凹凸、変形に良好に追従して伸縮及び湾曲することが可能となる。
基材10の第1方向における10%伸長時の引張強度が0.5N以上であることにより、粘着層20(含水ゲル層)の支持体として十分な剛性を確保でき、肌面への貼付時に優れた操作性が得られる。よって、粘着層20に含まれる上述の成分等を肌面に対して良好に適用することができる。
ただし、例えば、身体貼付用シート100が第1方向に10%伸長した際の引張強度が3N以下であることも好ましい。このような構成によっても、上述の効果を実現することができる。なお、ここでの「身体貼付用シート100の引張強度」とは、身体貼付用シート100が剥離フィルム40を備える場合は、当該剥離フィルム40を除く部分(身体に貼付される部分全体)の引張強度である。
第1方向における身体貼付用シート100の長さ寸法は、特に限定されないが、肌面に対する粘着層20の接触面積を十分に確保する観点から、例えば、30mm以上200mm以下であることが好ましく、70mm以上140mm以下であることがより好ましい。
同様に、第2方向における身体貼付用シート100の長さ寸法は、特に限定されないが、肌面に対する粘着層20の接触面積を十分に確保する観点から、例えば、20mm以上150mm以下であることが好ましく、40mm以上100mm以下であることがより好ましい。
<変形例1>
次に、図6及び図7を用いて実施形態の変形例1を説明する。
本変形例に係る身体貼付用シート100は、以下に説明する点で、実施形態に係る身体貼付用シート100と相違しており、その他の点では、実施形態に係る身体貼付用シート100と同様に構成されている。なお、図6においては、図1に示すB-B線に相当する線に沿った断面図を部分拡大図で示している。なお、図6に表示する部位には粘着層20が形成されていないことを明示するために、粘着層20のハッチングを省いている。また、図7においては、粘着層20の形成領域を左上がりのハッチングで示している。
本変形例の場合、身体貼付用シート100は、温熱シートである。
図6に示すように、身体貼付用シート100は、基材10と、粘着層20と、発熱体30と、を備えている。
上記の実施形態では、粘着層20が基材10の一方の面10aの全面に形成されている例を説明したが、本変形例の場合、図7に示すように、粘着層20は発熱体30の一方の面30aの周縁部に選択的に形成されており、当該一方の面30aの中央部は粘着層20の非形成領域となっている。
また、上記の実施形態では、粘着層20が含水ゲル層である例を説明したが、本変形例の場合、粘着層20は粘着剤によって形成されている。
本変形例の場合、身体貼付用シート100は、一例として、基材10と、発熱体30と、粘着層20との3つの層をこの順に積層することにより構成された3層構造領域と、基材10と発熱体30の2つの層をこの順に積層することにより構成された2層構造領域と、を含む。
そして、発熱体30の一方の面30a(発熱体30の下面)の中央部は粘着層20の非形成領域(2層構造領域)となっているので、発熱体30から生じる熱を良好に肌面に対して伝達することができる。
粘着層20を形成する粘着剤は、特に限定されないが、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ウレタン系粘着剤及びゴム系粘着剤などであることが挙げられる。また、粘着層20は、2種類以上の粘着剤を含んで構成されていてもよい。
本変形例では、発熱体30は、シート状の発熱材(不図示)を備えている。
発熱材は、例えば、鉄粉、水、保水層を含んで構成されている。
また、本発明において、身体貼付用シート100が軟質包装材により構成された包装袋に封入されてもよい。
<変形例2>
次に、図8を用いて実施形態の変形例を説明する。
本変形例に係る身体貼付用シート100は、以下に説明する点で、実施形態及び変形例1に係る身体貼付用シート100と相違しており、その他の点では、実施形態及び変形例1に係る身体貼付用シート100と同様に構成されている。なお、図8は、図1に示すA部に相当する部分の拡大図である。
本変形例の場合、角部61は、主部67と、主部67と当該角部61に隣接する弧状部51との間に介在している移行部68と、を含んでいる。
移行部68の長さは、主部67の長さよりも短く、移行部68の曲率半径は、主部67の曲率半径よりも大きい。
主部67は、曲率半径が一定であることが好ましい。同様に、角部61に隣接する弧状部51は、曲率半径が一定であることが好ましい。
このようにすることによっても、身体貼付用シート100の外形線において、弧状部51と当該弧状部51に隣接する角部61とを含む部分の総体が、内方に向けて凸の部分を持たない形状となる。よって、身体貼付用シート100が肌面に対して貼付されている状態において、各弧状部51と各角部61との全体でバランス良く引張荷重を支えることができる。
ただし、本発明において、主部67は、例えば、移行部68に向けて曲率半径が連続的に増大していてもよい。この場合、必ずしも主部67の全体が移行部68に向けて曲率半径が連続的に増大していなくてもよく、少なくとも主部67における移行部68に近い部分において、移行部68に向けて曲率半径が連続的に増大していればよい。
同様に、角部61に隣接する弧状部51は、例えば、当該角部61に向けて曲率半径が連続的に減少してもよい。この場合、必ずしも弧状部51の全体が移行部68に向けて曲率半径が連続的に増大していなくてもよく、少なくとも角部61に近い部分において、角部61に向けて曲率半径が連続的に増大していればよい。
また、移行部68は、曲率半径が一定であることが好ましい。ただし、移行部68は、例えば、主部67よりも曲率半径が大きく且つ主部67に向けて曲率半径が連続的に減少していてもよい(弧状部51に向けて曲率半径が連続的に増大していてもよい)。この場合、必ずしも移行部68の全体が主部67に向けて曲率半径が連続的に増大していなくてもよく、少なくとも主部67に近い部分において、主部67に向けて曲率半径が連続的に増大していればよい。
なお、上述した曲率半径の連続的な増大(減少)は、単調且つ連続的なものであってもよい。
このように、主部67及び移行部68の各々の曲率半径は、身体貼付用シート100の使用用途や用いられる身体の部位に応じて適宜設定することができる。
以上、図面を参照して各実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、上記においては、身体貼付用シート100の外形線が平面視略矩形状に形成されている例を説明したが、本発明は、この例に限らず、身体貼付用シート100の外形線は、少なくとも3つの弧状部51と、各弧状部51を相互に接続している角部61と、を含んでいればよい。したがって、例えば、身体貼付用シート100の外形線は、4つ以上の弧状部51が外方に向けて凸の弧状の角部61を介して相互に接続される形状に形成されていてもよい。すなわち、身体貼付用シート100の外形線は略五角形以上の略多角形状であってもよい。ただし、身体貼付用シート100の外形線が略多角形状である場合、必ずしもすべての弧状部51が外方に向けて凸の円弧状に形成されていなくてもよい。すなわち、少なくとも1つ以上の弧状部が内方に向けて凸の円弧状に形成されていてもよいし、身体貼付用シート100の外形線は直線状の部分を含んでいてもよい。
図9では、一例として、身体貼付用シート100の外形線は、第2の対の弧状部54、55のうちの他方の弧状部55の代わりに、直線状に形成されている直線部56を含んでいる。
このように、身体貼付用シート100の外形線は、弧状部51及び角部61以外の部位を含んでいてもよい。
以下、図10(a)、図10(b)及び表1~3を用いて実施例1~11及び比較例1~6を説明する。
実施例1~11及び比較例1~6では、各実施例及び各比較例に係る身体貼付用シート100の各々を用いて「フィット性」、「剥離する際の皮膚刺激」、「貼付する際の操作性」のそれぞれについて、1点から5点までの5段階で評価専門家3名による官能評価を行った。表1~3に示す官能評価の点数は3名の平均点である。
より詳細には、「フィット性」は身体貼付用シート100の浮きやすさによって評価した。ふくらはぎの中央部に対して、第1方向が縦方向となるように身体貼付用シート100を貼付して、1分経過後に足首の底背屈運動を10回実施した時の身体貼付用シート100の浮き状態を5段階(5点:非常に浮きにくい、4点:浮きにくい、3点:どちらともいえない、2点:やや浮きやすい、1点:浮きやすい)で評価した。
「剥離する際の皮膚刺激」は、身体貼付用シート100を剥がす際に引張り感をどれくらい感じるかによって評価した。ふくらはぎの中央部に対して、第1方向が縦方向となるように身体貼付用シート100を貼付して、30分経過後に身体貼付用シート100を剥がした際に、引張り感をどれくらい感じるかを5段階(5点:まったく引張感を感じない、4点:引張感をわずかに感じる、3点:やや引張感を感じる、2点:引張感を感じる、1点:引張感を強く感じる)で評価した。
「貼付する際の操作性」は、身体貼付用シート100を貼付け時の貼りやすさによって評価した。剥離フィルム40を剥がし、ふくらはぎの中央部に対して、第1方向が縦方向となるように身体貼付用シート100を貼付する際の貼りやすさを5段階(5点:非常に貼りやすい、4点:やや貼りやすい、3点:どちらともいえない、2点:やや貼りにくい、1点:貼りにくい)で評価した。
身体貼付用シート100の総合評価として、「フィット性」、「剥離する際の皮膚刺激」、「貼付する際の操作性」それぞれが2.6点を下回ることなく、かつ、各評価の合計が10点以上のものを合格とした。
なお、各実施例及び各比較例に係る身体貼付用シート100は、以下に説明する点において、上述の実施形態に係る身体貼付用シート100と相違しており、その他の点においては同様に構成されている。
表1、表2及び表3において、上から2行目~5行目は、各身体貼付用シート100の形状、各寸法及びボールナンバー(JIS Z0237に規定するボールタック試験によるボールナンバー)を示している。また、表1~3において、上から6行目~8行目の行は、官能評価の結果を示しており、このうち上からの6行目は「フィット性」についての評価結果を示し、上からの7行目は「剥離する際の容易性」についての評価結果を示し、上からの8行目は「貼付する際の操作性」についての評価結果を示す。
また、表1、表2及び表3において、「4辺Rあり」とは、平面視略長方形状(又は正方形状)の身体貼付用シート100が、4つの弧状部51を含み、当該4つの弧状部51が、略長方形状の4辺をそれぞれ構成していることを意味しており、「3辺R、1辺直線」とは、平面視略長方形状の身体貼付用シート100が、3つの弧状部51と、直線部56とを含み、当該3つの弧状部51が、上記略長方形状の3辺をそれぞれ構成しており、当該直線部56が残りの1辺を構成していることを意味しており、「4辺直線」とは、平面視略長方形状の身体貼付用シート100が、4つの直線部56を含み、当該4つの直線部56が、略長方形状の4辺をそれぞれ構成していることを意味している。
まず、表1、図10(a)を用いて実施例1~4及び比較例1を説明する。
Figure 2022106461000002
実施例1~4及び比較例1に係る身体貼付用シート100は、以下に説明する点において互いに同様に構成されている。
実施例1~4及び比較例1に係る身体貼付用シート100の平面形状は、第1方向における寸法が125mm、第2方向における寸法が85mmである略長方形状である(表1においては第1長方形状と記載)。また、該各身体貼付用シート100の各角部61の曲率半径は15mmである。また、該各身体貼付用シート100の全面に粘着層20が形成されており、そのボールナンバーは18である。
一方、実施例1~4と比較例1に係る身体貼付用シート100は、以下に説明する点において互いに相違している。
実施例1に係る身体貼付用シート100は、4つの弧状部51を含み、当該4つの弧状部51が、上記略長方形状の4辺をそれぞれ構成している。第1の対の弧状部52、53(表1においては、「長」と記載)の各々の曲率半径は500mmであり、第2の対の弧状部54、55(表1においては、「短」と記載)の各々の曲率半径は300mmである。なお、実施例1に係る身体貼付用シート100の平面形状は、図1に示す第1実施形態の身体貼付用シート100の平面形状と同様である。
実施例2に係る身体貼付用シート100は、図9に示す変形例3のように、3つの弧状部51と、直線部56とを含み、当該3つの弧状部51が、それぞれ上記略長方形状の3辺を構成しており、直線部56が残りの1辺(短辺)を構成している。3つの弧状部51の各々の曲率半径は互いに等しく、それぞれ500mmである。
実施例3に係る身体貼付用シート100は、4つの弧状部51を含み、当該4つの弧状部51が、上記略長方形状の4辺をそれぞれ構成している。4つの弧状部51の各々の曲率半径は互いに等しく、それぞれ500mmである。
実施例4に係る身体貼付用シート100は4つの弧状部51を含み、当該4つの弧状部51が、それぞれ上記略長方形状の4辺を構成している。第1の対の弧状部52、53のうち一方(表1においては、「長(1)」と記載)の曲率半径は500mmであり、他方(表1においては、「長(2)」と記載)の曲率半径は300mmである。第2の対の弧状部54、55のうち一方(表1においては、「短(1)」と記載)の曲率半径は500mmであり、他方(表1においては、「短(2)」と記載)の曲率半径は300mmである。
比較例1に係る身体貼付用シート100は、図10(a)に示すように、4つの直線部56を含み、当該4つの直線部56が、上記略長方形状の4辺をそれぞれ構成している。
表1に示す結果から、身体貼付用シート100の外形線がそれぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部51を含むことによって、ボールナンバーの設定値を変更せずに、身体貼付用シート100のフィット性及び貼付する際の操作性をそれぞれ向上させることが可能であることが分かった。また、より良好なフィット性及び貼付する際の操作性を得る観点から、身体貼付用シート100は4つの弧状部51を含んでいることが好ましいことが分かった。更には、一層良好な貼付する際の操作性を得る観点から、第1の対の弧状部52、53は、互いに同一の曲率半径であり、第2の対の弧状部54、55は、互いに同一の曲率半径であることが好ましいことが分かった。
次に、表1、表2及び図10(b)を用いて実施例5~7及び比較例2、3を説明する。
Figure 2022106461000003
実施例5は、実施例1と比較して、第1方向における寸法が140mm、第2方向における寸法が100mmである略長方形状(表2においては「第2長方形状」と記載)に形成されている点において相違しており、その他の点においては同様に構成されている。同様に、実施例6は、実施例2と比較して、第1方向における寸法が140mm、第2方向における寸法が100mmである略長方形状に形成されている点において相違しており、その他の点においては同様に構成されており、実施例7は、実施例3と比較して、第1方向における寸法が140mm、第2方向における寸法が100mmである略長方形状に形成されている点において相違しており、その他の点においては同様に構成されている。
また、比較例2は、比較例1と比較して、第1方向における寸法が140mm、第2方向における寸法が100mmである略長方形状(表2においては「第2長方形状」と記載)に形成されている点において相違しており、その他の点においては同様に構成されている。比較例3は、実施例3と比較して、図10(b)に示すように、第1方向における寸法が150mm、第2方向における寸法が150mmである略正方形状(表2においては「正方形状」と記載)に形成されている点において相違しており、その他の点においては同様に構成されている。
表1及び表2に示す結果から、第1方向における寸法と第2方向における寸法との比率が第1長方形状と異なる長方形状に形成されている身体貼付用シート100の場合も、身体貼付用シート100の外形線がそれぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部51を含むことによって、上記ボールナンバーの設定値を変更せずに、身体貼付用シート100のフィット性及び貼付する際の操作性をそれぞれ向上させることが可能であることが分かった。
更には、身体貼付用シート100の平面形状を略長方形状とすることによっても、上記ボールナンバーの設定値を変更せずに、身体貼付用シート100のフィット性及び貼付する際の操作性を向上させることも可能であることが分かった。
次に、表3を用いて実施例8~11及び比較例4~6を説明する。
Figure 2022106461000004
実施例8~11は、実施例1と同様に構成されている。ただし、ボールナンバーは、実施例8では22、実施例9では16、実施例10では14、実施例11では12にそれぞれ設定されている。
同様に、比較例4~6は、比較例1と同様に構成されている。ただし、ボールナンバーは、比較例4では22、比較例5では16、比較例6では14にそれぞれ設定されている。
表3に示す結果から、上記ボールナンバーが22から14の間であっても、身体貼付用シート100の外形線がそれぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部51を含むことによって、身体貼付用シート100のフィット性及び貼付する際の操作性がそれぞれ向上することが分かった。すなわち本発明によれば、ボールナンバーが16以下であっても、身体貼付用シート100の高いフィット性(浮きにくさ)を実現することができる。また、フィット性及び貼付する際の操作性の2つの観点からは、実施例8に係る身体貼付用シート100が最も好ましいことが分かった。また、フィット性、剥離する際の皮膚刺激及び貼付する際の操作性の3つの観点からは、実施例9、10が最も好ましいことがわかった。すなわち本発明によれば、ボールナンバーが18未満であっても十分なフィット性(浮きにくさ)を実現できることから、操作性等を考慮したボールナンバー16以下を採用し、高いフィット性と操作性等を両立することができる。
10 基材
10a 一方の面
20 粘着層
30 発熱体
40 剥離フィルム
51 弧状部
51a 端部
61 角部
61a 端部
100 身体貼付用シート

Claims (8)

  1. 身体貼付用シートであって、
    当該身体貼付用シートの外形線は、それぞれ外方に向けて凸の少なくとも3つの弧状部を含み、
    各弧状部は、外方に向けて凸の弧状の角部を介して相互に接続されており、
    各弧状部は、各角部よりも長く、
    前記弧状部の端部と当該弧状部に隣接する前記角部の端部とを含む部分が、外方に向けて凸の弧状となっており、
    当該身体貼付用シートの全体形状は、全長が最大となる第1方向における寸法が、前記第1方向に対して直交する第2方向における寸法より長い形状である身体貼付用シート。
  2. 各弧状部は、当該弧状部の全域に亘り曲率半径が一定であるか、又は、当該弧状部の一つの前記端部から長手方向の中央に向けて曲率半径が大きくなっている請求項1に記載の身体貼付用シート。
  3. 前記弧状部の全域に亘り、曲率半径が一定である請求項1に記載の身体貼付用シート。
  4. 各弧状部の曲率半径が互いに等しい請求項3に記載の身体貼付用シート。
  5. 前記角部の全域に亘り、曲率半径が一定である請求項1から4のいずれか一項に記載の身体貼付用シート。
  6. 前記外形線は、4つの前記弧状部と、4つの前記角部と、を含み、
    4つの前記弧状部は、互いに対向している第1の対の弧状部と、互いに対向している第2の対の弧状部と、からなり、
    前記第1の対の弧状部は、互いに同形状であり、
    前記第2の対の弧状部は、互いに同形状であり、
    前記第1の対の弧状部の各々の長さが、前記第2の対の弧状部の各々の長さよりも長い請求項1から5のいずれか一項に記載の身体貼付用シート。
  7. 当該身体貼付用シートを身体に貼り付けるための粘着層が、当該身体貼付用シートの少なくとも周縁部に沿って形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の身体貼付用シート。
  8. 前記粘着層が、当該身体貼付用シートの全面に形成されている請求項7に記載の身体貼付用シート。
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