JPH07192597A - 部材間距離調整機構 - Google Patents
部材間距離調整機構Info
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- JPH07192597A JPH07192597A JP33245593A JP33245593A JPH07192597A JP H07192597 A JPH07192597 A JP H07192597A JP 33245593 A JP33245593 A JP 33245593A JP 33245593 A JP33245593 A JP 33245593A JP H07192597 A JPH07192597 A JP H07192597A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 調整子にスラスト方向の力を作用させずに調
整子の所定位置を支持部材に固定して調整子とこれに対
向する作動部材との間に調整された距離を高精度に確保
し、コストダウンも図る。 【構成】 調整子21を六角形棒状に形成し、ブレーカ
のバイメタルのような支持部材20に六角形孔22を形
成し、調整子21の角21aを孔22の角に対向させ、
調整子21を孔22に直進挿入し、調整子21とブレー
カのトリップバーのような作動部材1との間の距離が設
定された寸法Dとなった所で調整子21の挿入を止め、
そして、調整子21を周方向へ30度だけ一方向に回転
すると、調整子21の所定位置が孔22の辺22aに6
点で接触して調整子21と支持部材22の一方または両
方の変形にて固定される。
整子の所定位置を支持部材に固定して調整子とこれに対
向する作動部材との間に調整された距離を高精度に確保
し、コストダウンも図る。 【構成】 調整子21を六角形棒状に形成し、ブレーカ
のバイメタルのような支持部材20に六角形孔22を形
成し、調整子21の角21aを孔22の角に対向させ、
調整子21を孔22に直進挿入し、調整子21とブレー
カのトリップバーのような作動部材1との間の距離が設
定された寸法Dとなった所で調整子21の挿入を止め、
そして、調整子21を周方向へ30度だけ一方向に回転
すると、調整子21の所定位置が孔22の辺22aに6
点で接触して調整子21と支持部材22の一方または両
方の変形にて固定される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は作動部材とこれに離間
して対向配置される調整子との間の距離を調整する部材
間距離調整機構に関するものである。
して対向配置される調整子との間の距離を調整する部材
間距離調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図20は従来の部材間距離調整機構を使
用したバイメタルタイプのブレーカの一部を示す側面図
である。この図20において、1はトリップバーと呼ば
れる作動部材であって、これはブレーカの電路中に介在
する図外のスイッチを開動作させるために合成樹脂製の
図外のブレーカ本体に軸部材2にて回転可能に取り付け
られている。3はヒータと呼ばれる電流を熱エネルギに
変換する電気熱変換部材であって,これは作動部材1の
スイッチ配置側とは反対側に離間して配置されつつ上記
ブレーカ本体に取り付けられている。4は支持部材であ
って、これは短冊状のバイメタルと呼ばれる熱エネルギ
を素材の機械的な変位に変換する熱変位変換部材で構成
されて電気熱変換部材3と作動部材1との間にそれら両
者に離間して配置され、この支持部材4の下端は電気熱
変換部材3のブレーカ本体固定側に片持ち支持に固定的
に取り付けられ、この支持部材4の自由端側の上部には
作動部材1に対向配置される受容部を構成するねじ孔5
が形成されている。調整子6はその外側面に雄ねじを形
成したねじ棒になっており、その先端部は円錐形に形成
され、その円錐形の尖端は半球面形状に形成されてい
る。この調整子6の後端面には溝7が形成されている。
8は調整子6を支持部材4に位置ずれをしないように固
定するナットである。
用したバイメタルタイプのブレーカの一部を示す側面図
である。この図20において、1はトリップバーと呼ば
れる作動部材であって、これはブレーカの電路中に介在
する図外のスイッチを開動作させるために合成樹脂製の
図外のブレーカ本体に軸部材2にて回転可能に取り付け
られている。3はヒータと呼ばれる電流を熱エネルギに
変換する電気熱変換部材であって,これは作動部材1の
スイッチ配置側とは反対側に離間して配置されつつ上記
ブレーカ本体に取り付けられている。4は支持部材であ
って、これは短冊状のバイメタルと呼ばれる熱エネルギ
を素材の機械的な変位に変換する熱変位変換部材で構成
されて電気熱変換部材3と作動部材1との間にそれら両
者に離間して配置され、この支持部材4の下端は電気熱
変換部材3のブレーカ本体固定側に片持ち支持に固定的
に取り付けられ、この支持部材4の自由端側の上部には
作動部材1に対向配置される受容部を構成するねじ孔5
が形成されている。調整子6はその外側面に雄ねじを形
成したねじ棒になっており、その先端部は円錐形に形成
され、その円錐形の尖端は半球面形状に形成されてい
る。この調整子6の後端面には溝7が形成されている。
8は調整子6を支持部材4に位置ずれをしないように固
定するナットである。
【0003】この調整子6の尖端は作動部材1と距離を
次のようにして調整される。つまり、支持部材4が熱エ
ネルギによって変位していない定常状態であって、作動
部材1が作動部材1にトリップ荷重を付与する図外のス
プリングの弾性によって上記スイッチへの開動作を解除
した所定の待機位置に停止された解除状態において、ナ
ット8が後端側に装着された調整子6はその先端部を作
動部材1に向けるようにして支持部材4のねじ孔5に回
転挿入され、調整子6の溝7にドライバのような工具を
差し込み上記調整子6のねじ孔5への回転挿入を進行さ
せ、調整子6の尖端と作動部材1との間の距離が所定寸
法Dとなるように調整した位置で上記調整子6の回転挿
入を止め、上記工具で調整子6の回転を強制的に制止し
ながら調整子6の軸方向(スラスト方向)の移動を抑制
したまま、ナット8をスパナのような工具で支持部材4
側に締結する。結果として、調整子6が支持部材4にナ
ット8と支持部材4のねじ孔5とのダブルナット作用に
よって固定され、上記調整子6の尖端と作動部材1との
間の調整された距離Dが確保される。
次のようにして調整される。つまり、支持部材4が熱エ
ネルギによって変位していない定常状態であって、作動
部材1が作動部材1にトリップ荷重を付与する図外のス
プリングの弾性によって上記スイッチへの開動作を解除
した所定の待機位置に停止された解除状態において、ナ
ット8が後端側に装着された調整子6はその先端部を作
動部材1に向けるようにして支持部材4のねじ孔5に回
転挿入され、調整子6の溝7にドライバのような工具を
差し込み上記調整子6のねじ孔5への回転挿入を進行さ
せ、調整子6の尖端と作動部材1との間の距離が所定寸
法Dとなるように調整した位置で上記調整子6の回転挿
入を止め、上記工具で調整子6の回転を強制的に制止し
ながら調整子6の軸方向(スラスト方向)の移動を抑制
したまま、ナット8をスパナのような工具で支持部材4
側に締結する。結果として、調整子6が支持部材4にナ
ット8と支持部材4のねじ孔5とのダブルナット作用に
よって固定され、上記調整子6の尖端と作動部材1との
間の調整された距離Dが確保される。
【0004】このように調整子6と作動部材1との両者
の部材間の距離Dが調整された状態において、電気熱変
換部材3側の図外の外線端子に結線した電路を構成する
電線と図外のスイッチ側の図外の外線端子に結線した電
路を構成する電線との間に電流が流れると、電気熱変換
部材3が電流を熱エネルギに変換し、この熱エネルギが
支持部材4に伝達し、この熱エネルギの大きさに応じ支
持部材4が図20に点線で示すようにその長手方向(縦
方向)で円弧を描くように湾曲して変位する。そして、
上記電路に流れる電流がブレーカの定格電流値を超える
と、上記支持部材4の変位が大きくなり、調整子6の尖
端が作動部材1に当接する。引き続き、上記支持部材4
の変位が大きくなるにしたがい、調整子6から作動部材
1に作用する押圧力が作動部材1のトリップ荷重より大
きくなったとき、作動部材1が図外のスプリングの弾性
によって軸部材2を中心として図外のスイッチ側に瞬間
的に倒伏して同図外のスイッチを瞬時に開動作し、この
スイッチが電路を遮断する。
の部材間の距離Dが調整された状態において、電気熱変
換部材3側の図外の外線端子に結線した電路を構成する
電線と図外のスイッチ側の図外の外線端子に結線した電
路を構成する電線との間に電流が流れると、電気熱変換
部材3が電流を熱エネルギに変換し、この熱エネルギが
支持部材4に伝達し、この熱エネルギの大きさに応じ支
持部材4が図20に点線で示すようにその長手方向(縦
方向)で円弧を描くように湾曲して変位する。そして、
上記電路に流れる電流がブレーカの定格電流値を超える
と、上記支持部材4の変位が大きくなり、調整子6の尖
端が作動部材1に当接する。引き続き、上記支持部材4
の変位が大きくなるにしたがい、調整子6から作動部材
1に作用する押圧力が作動部材1のトリップ荷重より大
きくなったとき、作動部材1が図外のスプリングの弾性
によって軸部材2を中心として図外のスイッチ側に瞬間
的に倒伏して同図外のスイッチを瞬時に開動作し、この
スイッチが電路を遮断する。
【0005】ところで、バイメタルタイプのブレーカに
使用される部材間距離調整機構としては図21に示す構
造も知られている。この構造は例えば実開昭62−15
0853号公報に開示されている。この図21では前記
図20と同一部分に同一符号を付して説明する。図21
において、9はロック部材であって、これは型成形加工
にて支持部材4の上部に外接嵌合可能な角筒形に形成さ
れたロック本体10を備えている。このロック本体10
の支持部材4板面両側に配置される相対峙する前後壁1
1,12の中央部には貫通する孔13,14が形成され
ているとともに、前後壁11,12の上下端には案内片
15,16,17,18が延設され、この前壁11から
上下に延びた案内片15,16と前壁11とにはそれら
を左右に分割するスリット19が形成されている。この
スリット19は上記前壁11に形成された孔13をも左
右に分割し、この分割された孔13の孔径は雄ねじが形
成された調整子6のねじ部の外径よりも小寸法に設定さ
れている。上記後壁12に形成された孔14の孔径は調
整子6のねじ部の外径よりも大寸法になっている。
使用される部材間距離調整機構としては図21に示す構
造も知られている。この構造は例えば実開昭62−15
0853号公報に開示されている。この図21では前記
図20と同一部分に同一符号を付して説明する。図21
において、9はロック部材であって、これは型成形加工
にて支持部材4の上部に外接嵌合可能な角筒形に形成さ
れたロック本体10を備えている。このロック本体10
の支持部材4板面両側に配置される相対峙する前後壁1
1,12の中央部には貫通する孔13,14が形成され
ているとともに、前後壁11,12の上下端には案内片
15,16,17,18が延設され、この前壁11から
上下に延びた案内片15,16と前壁11とにはそれら
を左右に分割するスリット19が形成されている。この
スリット19は上記前壁11に形成された孔13をも左
右に分割し、この分割された孔13の孔径は雄ねじが形
成された調整子6のねじ部の外径よりも小寸法に設定さ
れている。上記後壁12に形成された孔14の孔径は調
整子6のねじ部の外径よりも大寸法になっている。
【0006】この図21に示した部材間距離調整機構で
はロック部材9のロック本体10を支持部材4に上部よ
り外嵌し、孔13,14をねじ孔5に同軸に位置させ、
調整子6の尖端を後壁12側の大径な孔14からねじ孔
5に回転挿入し、調整子6の頭部にドライバのような工
具を差し込み、調整子6をねじ孔5と前壁側11の小径
な孔13に回転挿入し、調整子6がスリット19で左右
に分割された前壁11の弾性に抗して孔13を左右に押
し開きながら、調整子6のねじ部が同孔13の孔壁面に
食い込むタッピングを行う。そして、調整子6は上記回
転挿入によってその尖端と図外のトリップバーなる作動
部材(前記図20の作動部材1と同じ)との間に必要な
距離(前記図20の距離Dと同じ)を設定するように送
られた位置でその回転挿入を停止させられる。これによ
って、調整子6の尖端と図外の作動部材との間に調整さ
れた距離が確保される。
はロック部材9のロック本体10を支持部材4に上部よ
り外嵌し、孔13,14をねじ孔5に同軸に位置させ、
調整子6の尖端を後壁12側の大径な孔14からねじ孔
5に回転挿入し、調整子6の頭部にドライバのような工
具を差し込み、調整子6をねじ孔5と前壁側11の小径
な孔13に回転挿入し、調整子6がスリット19で左右
に分割された前壁11の弾性に抗して孔13を左右に押
し開きながら、調整子6のねじ部が同孔13の孔壁面に
食い込むタッピングを行う。そして、調整子6は上記回
転挿入によってその尖端と図外のトリップバーなる作動
部材(前記図20の作動部材1と同じ)との間に必要な
距離(前記図20の距離Dと同じ)を設定するように送
られた位置でその回転挿入を停止させられる。これによ
って、調整子6の尖端と図外の作動部材との間に調整さ
れた距離が確保される。
【0007】図22は上記図21に示した調整子6がロ
ック部材9で支持部材4に固定された状態を示す断面図
である。この図22において、調整子6が小径な孔13
を左右に押し開きながら、調整子6のねじ部が同孔13
の孔壁面に食い込むタッピングを行う過程で、調整子6
が前壁11の孔13まわりを前方に押圧し、その反作用
で後壁12が支持部材4に当接するとともに調整子6の
ねじ部が孔13の孔壁面に前方で接触する一方、上記調
整子6が前壁11の孔13まわりを前方に押圧する反作
用で前壁11から後方に押圧力を受け、調整子6のねじ
部がねじ孔5のねじ部に後方で接触する。つまり、調整
子6が支持部材4にロック部材9の前壁11と支持部材
4のねじ孔5とのダブルナット作用によって固定され、
上記調整子6の尖端と作動部材との調整された距離が確
保される。
ック部材9で支持部材4に固定された状態を示す断面図
である。この図22において、調整子6が小径な孔13
を左右に押し開きながら、調整子6のねじ部が同孔13
の孔壁面に食い込むタッピングを行う過程で、調整子6
が前壁11の孔13まわりを前方に押圧し、その反作用
で後壁12が支持部材4に当接するとともに調整子6の
ねじ部が孔13の孔壁面に前方で接触する一方、上記調
整子6が前壁11の孔13まわりを前方に押圧する反作
用で前壁11から後方に押圧力を受け、調整子6のねじ
部がねじ孔5のねじ部に後方で接触する。つまり、調整
子6が支持部材4にロック部材9の前壁11と支持部材
4のねじ孔5とのダブルナット作用によって固定され、
上記調整子6の尖端と作動部材との調整された距離が確
保される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図20に示した従来の
部材間距離調整機構は、上記のように支持部材4のねじ
孔5とナット8とからなるダブルナットによって、調整
子6の尖端と作動部材1との間に調整した距離Dを確保
するように、調整子6の挿入方向に沿う軸方向の所定位
置を支持部材4に固定する構成であるので、つぎのよう
な不都合がある。
部材間距離調整機構は、上記のように支持部材4のねじ
孔5とナット8とからなるダブルナットによって、調整
子6の尖端と作動部材1との間に調整した距離Dを確保
するように、調整子6の挿入方向に沿う軸方向の所定位
置を支持部材4に固定する構成であるので、つぎのよう
な不都合がある。
【0009】(1)ナット8を締結するとき、調整子6
に回転力が伝達し、調整子6が回転して軸方向に移動し
易い。このように調整子6が軸方向に移動すると、上記
ナット8の締結前に調整子6の尖端と作動部材1との間
に調整された距離Dが狂い、その部材間の距離Dの精度
が悪くなる。この部材間の距離Dの精度はブレーカの場
合±0.02mm程度の公差が要求されるのが一般的で
あり、この精度を確保するために、調整子6の位置決め
固定に多大な労力と時間を要する。
に回転力が伝達し、調整子6が回転して軸方向に移動し
易い。このように調整子6が軸方向に移動すると、上記
ナット8の締結前に調整子6の尖端と作動部材1との間
に調整された距離Dが狂い、その部材間の距離Dの精度
が悪くなる。この部材間の距離Dの精度はブレーカの場
合±0.02mm程度の公差が要求されるのが一般的で
あり、この精度を確保するために、調整子6の位置決め
固定に多大な労力と時間を要する。
【0010】(2)調整子6の所定位置を支持部材4に
固定するのに、調整子6の雄ねじとナット8との2つの
部品が必要である。
固定するのに、調整子6の雄ねじとナット8との2つの
部品が必要である。
【0011】(3)支持部材4に調整子6を取り付ける
ために、穴あけ加工とタップ加工との2工程を要する。
ために、穴あけ加工とタップ加工との2工程を要する。
【0012】(4)自動機によって調整子を支持部材4
に組み付けようとする場合、調整子6にナット8を装着
したパーツを自動機に供給し、このナット8が装着され
た調整子6を自動機でハンドリングして支持部材4のね
じ孔5に回転挿入するのが一般的であるが、そのハンド
リング中にナット8が調整子6から落下する問題が内在
する。
に組み付けようとする場合、調整子6にナット8を装着
したパーツを自動機に供給し、このナット8が装着され
た調整子6を自動機でハンドリングして支持部材4のね
じ孔5に回転挿入するのが一般的であるが、そのハンド
リング中にナット8が調整子6から落下する問題が内在
する。
【0013】(5)(1)から(4)の結果として、コ
ストダウンを図るにも限度があるという問題があった。
ストダウンを図るにも限度があるという問題があった。
【0014】図21に示した従来の部材間距離調整機構
は、上記のようにロック部材9が型成形加工にて角筒形
に形成されたロック本体10の上下に案内片15,1
6,17,18を有し、前後壁11,12に孔13,1
4を形成し、前壁11と案内片15,16と孔13とが
スリット19で分割された複雑な形状になっているの
で、ロック部材9の製作に多大な労力と時間とを要し、
コストダウンを図るにも限度がある。
は、上記のようにロック部材9が型成形加工にて角筒形
に形成されたロック本体10の上下に案内片15,1
6,17,18を有し、前後壁11,12に孔13,1
4を形成し、前壁11と案内片15,16と孔13とが
スリット19で分割された複雑な形状になっているの
で、ロック部材9の製作に多大な労力と時間とを要し、
コストダウンを図るにも限度がある。
【0015】この発明の主要な目的は上記のような課題
を解決するために、調整子に軸方向の力を作用させるこ
となく、調整子の所定位置を支持部材に固定することに
よって、調整子の尖端と作動部材との間に調整された距
離を高精度に確保し、コストダウンも図れる部材間距離
調整機構を提供することにある。
を解決するために、調整子に軸方向の力を作用させるこ
となく、調整子の所定位置を支持部材に固定することに
よって、調整子の尖端と作動部材との間に調整された距
離を高精度に確保し、コストダウンも図れる部材間距離
調整機構を提供することにある。
【0016】この発明の別の目的は上記調整子の尖端と
作動部材との間に調整された距離を確保するように、調
整子を支持部材に固定する作業を容易に自動化できる部
材間距離調整機構を提供することにある。
作動部材との間に調整された距離を確保するように、調
整子を支持部材に固定する作業を容易に自動化できる部
材間距離調整機構を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記請求項1に記載した
第1の発明に係る部材間距離調整機構は、作動部材に対
向して離間配置される受容部を有する支持部材と、この
支持部材の受容部に挿入される被受容部を有する調整子
とを備え、この調整子の被受容部を上記支持部材の受容
部に挿入することによって調整子の尖端と作動部材との
距離を調整し、この調整した距離を確保するように調整
子の被受容部の挿入方向に沿う軸方向の所定位置の軸方
向と交差する方向の断面形状が調整子を周方向に回転す
ることによって支持部材の受容部の周面に複数点で接触
して支持部材と調整子との一方または両方の変形にて固
定される形状に形成された構成になっている。
第1の発明に係る部材間距離調整機構は、作動部材に対
向して離間配置される受容部を有する支持部材と、この
支持部材の受容部に挿入される被受容部を有する調整子
とを備え、この調整子の被受容部を上記支持部材の受容
部に挿入することによって調整子の尖端と作動部材との
距離を調整し、この調整した距離を確保するように調整
子の被受容部の挿入方向に沿う軸方向の所定位置の軸方
向と交差する方向の断面形状が調整子を周方向に回転す
ることによって支持部材の受容部の周面に複数点で接触
して支持部材と調整子との一方または両方の変形にて固
定される形状に形成された構成になっている。
【0018】前記請求項2に記載した第2の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部の断面形状が真円以外の円または角形に形成され
た構成になっている。
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部の断面形状が真円以外の円または角形に形成され
た構成になっている。
【0019】前記請求項3に記載した第3の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における支持部材の
受容部の軸方向と交差する方向の断面形状が調整子の被
受容部の断面形状に挿入可能な相似形に形成された構成
になっている。
部材間距離調整機構は、第1の発明における支持部材の
受容部の軸方向と交差する方向の断面形状が調整子の被
受容部の断面形状に挿入可能な相似形に形成された構成
になっている。
【0020】前記請求項4に記載した第4の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、この孔の調整子と支持部材との固定位置の孔壁
面に溝が形成された構成になっている。
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、この孔の調整子と支持部材との固定位置の孔壁
面に溝が形成された構成になっている。
【0021】前記請求項5に記載した第5の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、これら被受容部の断面形状と受容部の断面形状
とが六角形に形成された構成になっている。
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、これら被受容部の断面形状と受容部の断面形状
とが六角形に形成された構成になっている。
【0022】前記請求項6に記載した第6の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、これら被受容部の断面形状と受容部の断面形状
とが六角形とされ、この孔の調整子と支持部材との固定
位置の孔壁面に溝が形成された構成になっている。
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、これら被受容部の断面形状と受容部の断面形状
とが六角形とされ、この孔の調整子と支持部材との固定
位置の孔壁面に溝が形成された構成になっている。
【0023】前記請求項7に記載した第7の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、これら被受容部の断面形状と受容部の断面形状
とが六角形とされ、この孔の調整子と支持部材との6つ
の固定位置の1つおきの3つの固定位置で調整子を支持
部材に溶接した構成になっている
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された孔
とされ、これら被受容部の断面形状と受容部の断面形状
とが六角形とされ、この孔の調整子と支持部材との6つ
の固定位置の1つおきの3つの固定位置で調整子を支持
部材に溶接した構成になっている
【0024】前記請求項8に記載した第8の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形状された孔
とされ、この棒状の被受容部が受容部よりも強さの弱い
素材で構成されている。
部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子の被
受容部が真円以外の円または角形に形成された断面形状
を有する棒状とされ、前記支持部材の受容部が調整子の
被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形状された孔
とされ、この棒状の被受容部が受容部よりも強さの弱い
素材で構成されている。
【0025】前記請求項9に記載した第9の発明に係る
部材間距離調整機構は、第1の発明における支持部材が
熱エネルギを機械的な変位に変換する素材で構成されて
いる。
部材間距離調整機構は、第1の発明における支持部材が
熱エネルギを機械的な変位に変換する素材で構成されて
いる。
【0026】前記請求項10に記載した第10の発明に
係る部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子
の被受容部が真円以外の円または角形に形成された断面
形状を有する棒状とされ、前記支持部材が熱エネルギを
機械的な変位に変換する短冊状の素材で構成され、この
支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿入
可能な相似形に形成された孔とされ、この孔の1組の対
向する二辺が支持部材の長手方向に沿うように配置され
た構成になっている。
係る部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子
の被受容部が真円以外の円または角形に形成された断面
形状を有する棒状とされ、前記支持部材が熱エネルギを
機械的な変位に変換する短冊状の素材で構成され、この
支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿入
可能な相似形に形成された孔とされ、この孔の1組の対
向する二辺が支持部材の長手方向に沿うように配置され
た構成になっている。
【0027】前記請求項11に記載した第11の発明に
係る部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子
の被受容部が真円以外の円または角形に形成された断面
形状を有する棒状とされ、前記支持部材が熱エネルギを
機械的な変位に変換する短冊状の素材で構成され、この
支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿入
可能な相似形に形成された孔とされ、この孔の1組の対
向する二辺が支持部材の長手方向に配置され、この孔の
調整子と支持部材との1組の対向する2つの固定位置が
孔の中心を通りつつ支持部材の長手方向と交差する1つ
の横方向面内に位置された構成になっている。
係る部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子
の被受容部が真円以外の円または角形に形成された断面
形状を有する棒状とされ、前記支持部材が熱エネルギを
機械的な変位に変換する短冊状の素材で構成され、この
支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿入
可能な相似形に形成された孔とされ、この孔の1組の対
向する二辺が支持部材の長手方向に配置され、この孔の
調整子と支持部材との1組の対向する2つの固定位置が
孔の中心を通りつつ支持部材の長手方向と交差する1つ
の横方向面内に位置された構成になっている。
【0028】前記請求項12に記載した第12の発明に
係る部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子
の被受容部と支持部材の受容部とが互いに挿入可能で挿
入後の回転角度によって調整子と支持部材とのどちらか
の他方に対する固定位置が変化する異形状に構成されて
いる。
係る部材間距離調整機構は、第1の発明における調整子
の被受容部と支持部材の受容部とが互いに挿入可能で挿
入後の回転角度によって調整子と支持部材とのどちらか
の他方に対する固定位置が変化する異形状に構成されて
いる。
【0029】前記請求項13に記載した第13の発明に
係る部材間距離調整機構は、作動部材に対向して離間配
置される受容部を有する支持部材と、この支持部材の受
容部に挿入される被受容部を有する調整子とを備え、こ
の調整子の被受容部を上記支持部材の受容部に挿入する
ことによって調整子の尖端と作動部材との距離を調整
し、この調整した距離を確保するように調整子の被受容
部の挿入方向に沿う軸方向の所定位置がねじ棒に形成さ
れ、前記支持部材の受容部がねじ孔に形成され、このね
じ孔のねじピッチとねじ棒のねじピッチとが異ピッチに
構成されている。
係る部材間距離調整機構は、作動部材に対向して離間配
置される受容部を有する支持部材と、この支持部材の受
容部に挿入される被受容部を有する調整子とを備え、こ
の調整子の被受容部を上記支持部材の受容部に挿入する
ことによって調整子の尖端と作動部材との距離を調整
し、この調整した距離を確保するように調整子の被受容
部の挿入方向に沿う軸方向の所定位置がねじ棒に形成さ
れ、前記支持部材の受容部がねじ孔に形成され、このね
じ孔のねじピッチとねじ棒のねじピッチとが異ピッチに
構成されている。
【0030】
【作用】第1乃至第3の発明における部材間距離調整機
構は調整子の被受容部を支持部材の受容部と軸方向で整
合するような状態で受容部に軸方向に沿い直線挿入し、
その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらかじめ
設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止め
る。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が調
整される。そして調整子を周方向へ所定の回転角度範囲
をもって一方向に回転すると、調整子の被受容部の所定
位置が支持部材の受容部に複数点で接触して調整子と支
持部材の一方または両方の変形にて固定される。
構は調整子の被受容部を支持部材の受容部と軸方向で整
合するような状態で受容部に軸方向に沿い直線挿入し、
その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらかじめ
設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止め
る。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が調
整される。そして調整子を周方向へ所定の回転角度範囲
をもって一方向に回転すると、調整子の被受容部の所定
位置が支持部材の受容部に複数点で接触して調整子と支
持部材の一方または両方の変形にて固定される。
【0031】第4の発明における部材間距離調整機構は
調整子の棒状部を支持部材の孔と軸方向で整合するよう
な状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖
端と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法
となった所で上記調整子の挿入を止める。これによって
調整子の尖端と作動部材との距離が調整される。そして
調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転すると、調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔
に複数点で接触して調整子と支持部材との一方または両
方の変形にて棒状部の一部の溝への取り込みを伴い固定
される
調整子の棒状部を支持部材の孔と軸方向で整合するよう
な状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖
端と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法
となった所で上記調整子の挿入を止める。これによって
調整子の尖端と作動部材との距離が調整される。そして
調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転すると、調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔
に複数点で接触して調整子と支持部材との一方または両
方の変形にて棒状部の一部の溝への取り込みを伴い固定
される
【0032】第5の発明における部材間距離調整機構は
調整子の六角形の棒状部を支持部材の六角形の孔と軸方
向で整合するような状態で孔に軸方向に沿い直線挿入
し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらか
じめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止
める。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が
調整される。そして調整子を周方向へ例えば30度のよ
うな所定の回転角度範囲をもって一方向に回転すると、
調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔に6点で接触
して調整子と支持部材の一方または両方の変形にて固定
される。
調整子の六角形の棒状部を支持部材の六角形の孔と軸方
向で整合するような状態で孔に軸方向に沿い直線挿入
し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらか
じめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止
める。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が
調整される。そして調整子を周方向へ例えば30度のよ
うな所定の回転角度範囲をもって一方向に回転すると、
調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔に6点で接触
して調整子と支持部材の一方または両方の変形にて固定
される。
【0033】第6の発明における部材間距離調整機構は
調整子の六角形の棒状部を支持部材の六角形の孔と軸方
向で整合するような状態で孔に軸方向に沿い直線挿入
し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらか
じめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止
める。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が
調整される。そして調整子を周方向へ例えば30度のよ
うな所定の回転角度範囲をもって一方向に回転すると、
調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔に6点で接触
して調整子と支持部材の一方または両方の変形にて棒状
部の一部の溝への取り込みを伴い固定される。
調整子の六角形の棒状部を支持部材の六角形の孔と軸方
向で整合するような状態で孔に軸方向に沿い直線挿入
し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらか
じめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止
める。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が
調整される。そして調整子を周方向へ例えば30度のよ
うな所定の回転角度範囲をもって一方向に回転すると、
調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔に6点で接触
して調整子と支持部材の一方または両方の変形にて棒状
部の一部の溝への取り込みを伴い固定される。
【0034】第7の発明における部材間距離調整機構は
調整子の六角形の棒状部を支持部材の孔と軸方向で整合
するような状態で六角形の孔に軸方向に沿い直線挿入
し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらか
じめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止
める。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が
調整される。そして調整子を周方向へ所定の回転角度範
囲をもって一方向に回転すると、調整子の棒状部の所定
位置が支持部材の孔に6点で接触して調整子と支持部材
との一方または両方の変形にて固定される。この状態に
おいて、孔と棒状部との6つの固定位置の1つおきの3
つの固定位置で調整子を支持部材に溶接する。
調整子の六角形の棒状部を支持部材の孔と軸方向で整合
するような状態で六角形の孔に軸方向に沿い直線挿入
し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があらか
じめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を止
める。これによって調整子の尖端と作動部材との距離が
調整される。そして調整子を周方向へ所定の回転角度範
囲をもって一方向に回転すると、調整子の棒状部の所定
位置が支持部材の孔に6点で接触して調整子と支持部材
との一方または両方の変形にて固定される。この状態に
おいて、孔と棒状部との6つの固定位置の1つおきの3
つの固定位置で調整子を支持部材に溶接する。
【0035】第8の発明における部材間距離調整機構は
調整子の棒状部を支持部材の孔と軸方向で整合するよう
な状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖
端と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法
となった所で上記調整子の挿入を止める。これによって
調整子の尖端と作動部材との距離が調整される。そして
調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転すると、調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔
に複数点で接触して調整子の変形にて固定される。
調整子の棒状部を支持部材の孔と軸方向で整合するよう
な状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖
端と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法
となった所で上記調整子の挿入を止める。これによって
調整子の尖端と作動部材との距離が調整される。そして
調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転すると、調整子の棒状部の所定位置が支持部材の孔
に複数点で接触して調整子の変形にて固定される。
【0036】第9の発明における部材間距離調整機構は
調整子の被受容部を支持部材の受容部と軸方向で整合す
るような状態で受容部に軸方向に沿い直線挿入し、その
調整子の尖端と作動部材との間の距離があらかじめ設定
された寸法となった所で上記調整子の挿入を止める。こ
れによって調整子の尖端と作動部材との距離が調整され
る。そして調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をもっ
て一方向に回転すると、調整子の被受容部の所定位置が
支持部材の受容部に複数点で接触して調整子と支持部材
の一方または両方の変形にて固定される。この状態にお
いて、調整子の固定された支持部材が熱エネルギを機械
的な変位に変換することが可能となるので、この部材間
距離調整機構を例えばバイメタルタイプのブレーカのよ
うな電気部品に採用できる。
調整子の被受容部を支持部材の受容部と軸方向で整合す
るような状態で受容部に軸方向に沿い直線挿入し、その
調整子の尖端と作動部材との間の距離があらかじめ設定
された寸法となった所で上記調整子の挿入を止める。こ
れによって調整子の尖端と作動部材との距離が調整され
る。そして調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をもっ
て一方向に回転すると、調整子の被受容部の所定位置が
支持部材の受容部に複数点で接触して調整子と支持部材
の一方または両方の変形にて固定される。この状態にお
いて、調整子の固定された支持部材が熱エネルギを機械
的な変位に変換することが可能となるので、この部材間
距離調整機構を例えばバイメタルタイプのブレーカのよ
うな電気部品に採用できる。
【0037】第10の発明における部材間距離調整機構
は支持部材の横幅を大きくしなくとも、支持部材の孔に
隣接する残余部の横幅が大きくなる。
は支持部材の横幅を大きくしなくとも、支持部材の孔に
隣接する残余部の横幅が大きくなる。
【0038】第11の発明における部材間距離調整機構
は支持部材にその長手方向で機械的な変位が繰り返され
る場合にあっても、棒状部と孔との固定位置のうちの1
組の対向する2つの固定位置が孔の中心を通りつつ支持
部材の長手方向と交差する1つの横方向面内に位置する
ので、この1組の対向する2つの固定位置は上記支持部
材の長手方向での機械的な変位を最も受けにくい。
は支持部材にその長手方向で機械的な変位が繰り返され
る場合にあっても、棒状部と孔との固定位置のうちの1
組の対向する2つの固定位置が孔の中心を通りつつ支持
部材の長手方向と交差する1つの横方向面内に位置する
ので、この1組の対向する2つの固定位置は上記支持部
材の長手方向での機械的な変位を最も受けにくい。
【0039】第12の発明における部材間距離調整機構
は調整子を支持部材に或る回転角度範囲で一度固定した
後、調整子の尖端と支持部材との距離を検査した結果、
その距離が所定の公差外の場合は、調整子を上記回転角
度範囲とは別の角度回転範囲で一方向に回転することに
よって、調整子の被受容部と支持部材の受容部とのどち
らかの他方に対する固定位置が変化する。
は調整子を支持部材に或る回転角度範囲で一度固定した
後、調整子の尖端と支持部材との距離を検査した結果、
その距離が所定の公差外の場合は、調整子を上記回転角
度範囲とは別の角度回転範囲で一方向に回転することに
よって、調整子の被受容部と支持部材の受容部とのどち
らかの他方に対する固定位置が変化する。
【0040】第13の発明における部材間距離調整機構
は調整子のねじ棒を支持部材のねじ孔に回転挿入し、支
持部材より突出する調整子の尖端と作動部材との距離が
あらかじめ設定された寸法となった所で上記調整子の回
転挿入を止める。この調整子の回転挿入による軸方向へ
の直進送り中において、ねじ棒の或る部分のねじ山の挿
入方向前面がねじ孔の或る部分のねじ山の挿入方向後面
に接触し、ねじ棒の上記とは別の或る部分のねじ山の挿
入方向後面がねじ孔の上記とは別の或る部分のねじ山の
挿入方向前面に接触し、ねじ棒のねじ山がねじ孔のねじ
山に挿入方向にあたかも突っ張ったような形態となり、
調整子が支持部材に固定される。
は調整子のねじ棒を支持部材のねじ孔に回転挿入し、支
持部材より突出する調整子の尖端と作動部材との距離が
あらかじめ設定された寸法となった所で上記調整子の回
転挿入を止める。この調整子の回転挿入による軸方向へ
の直進送り中において、ねじ棒の或る部分のねじ山の挿
入方向前面がねじ孔の或る部分のねじ山の挿入方向後面
に接触し、ねじ棒の上記とは別の或る部分のねじ山の挿
入方向後面がねじ孔の上記とは別の或る部分のねじ山の
挿入方向前面に接触し、ねじ棒のねじ山がねじ孔のねじ
山に挿入方向にあたかも突っ張ったような形態となり、
調整子が支持部材に固定される。
【0041】
【実施例】以下、この発明の各実施例を図1乃至図19
を用い前述の従来例の構成と同一部分に同一符号を付し
て説明する。
を用い前述の従来例の構成と同一部分に同一符号を付し
て説明する。
【0042】実施例1(請求項1〜3、請求項5、請求
項8〜11に対応). 図1はこの発明の実施例1としての部材間距離調整機構
の支持部材20に調整子21を固定した状態を示す斜視
図、図2はこの実施例1としての部材間距離調整機構の
支持部材20と調整子21との寸法関係を示す正面図、
図3はこの実施例1の部材間距離調整機構の支持部材2
0に調整子21を固定する過程を示す説明図、図4はこ
の実施例1の支持部材20と孔22との関係を示す説明
図、図5はこの実施例1の支持部材20が変位したとき
の調整子21との関係を示す説明図である。
項8〜11に対応). 図1はこの発明の実施例1としての部材間距離調整機構
の支持部材20に調整子21を固定した状態を示す斜視
図、図2はこの実施例1としての部材間距離調整機構の
支持部材20と調整子21との寸法関係を示す正面図、
図3はこの実施例1の部材間距離調整機構の支持部材2
0に調整子21を固定する過程を示す説明図、図4はこ
の実施例1の支持部材20と孔22との関係を示す説明
図、図5はこの実施例1の支持部材20が変位したとき
の調整子21との関係を示す説明図である。
【0043】図1において、部材間距離調整機構は作動
部材1と支持部材20と調整子21とを備える。この実
施例1では部材間距離調整機構をバイメタルタイプのブ
レーカに使用する場合を例として掲げてあるので、作動
部材1はブレーカの電路中に介在する図外のスイッチを
開動作させるために合成樹脂製の図外のブレーカ本体に
軸部材2にて回転可能に取り付けられたトリップバーで
ある。支持部材20は熱エネルギを部材の機械的な変位
に変換するほぼ短冊状に形成された熱変位変換部材にな
っている。この実施例では支持部材20は熱変位変換部
材になっており、支持部材20が熱に対する変位の応答
性を高めるようにすることから、具体的には、支持部材
20の横幅は下端から上端に向かうにしたがって徐々に
狭くなる、いわゆる台形になっているのが普通であるの
で、上記短冊状とは完全な長方形のみを意味するもので
はなく、単に、縦長に形成された板状の形状を総称す
る。この支持部材20は膨張係数が異なる2つの金属板
を互いに張り合わせたバイメタルや膨張係数が異なる3
つの金属板を互いに張り合わせたトリメタルまたは形状
が温度依存性を有する形状記憶合金などのような素材で
構成されている。この支持部材20の下端は図外のヒー
タと呼ばれる電気熱変換部材(図20の電気熱変換部材
3と同じ)を介して図外のブレーカ本体に片持ち支持に
取り付けられ、この支持部材20の自由端側の上部には
作動部材1に対向配置される受容部を構成する孔22が
形成されている。この孔22は支持部材20の板面両側
に貫通しているとともに正六角形またはほぼ正六角形な
どのような六角形になっており、この六角形の1組の対
向する二辺22aが支持部材20の長手方向(縦方向)
に沿うように配置されている。調整子21は支持部材2
0の孔22に挿入される被受容部を有するが、この実施
例では調整子21が支持部材20の孔22にわずかな隙
間を存して挿入可能な相似形を有する六角形の押し出し
加工または引き抜き加工された棒状になっているので、
調整子21の被受容部の所定位置の軸方向と交差する方
向の断面形状は正六角形またはほぼ正六角形などのよう
な六角形になっており、この六角形はその軸方向のどの
位置でも同一形状に形成されている。この調整子21の
被受容部の所定位置は、調整子21を孔22に挿入して
調整子21の尖端と作動部材1との距離Dを調整し、こ
の調整した距離Dを確保するように調整子21が支持部
材20に固定される部分である。調整子21の先端部2
3は尖端が半球面形状に形成された円錐形に形成されて
いる。この調整子21は例えば黄銅や銅またはアルミニ
ウムのような金属、合成樹脂、焼結体などで構成できる
が、この調整子21の被受容部は例えば支持部材20の
孔22周辺の強さよりも弱い素材特性を有し、特に、調
整子21を合成樹脂で形成する場合は作動部材1のトリ
ップ荷重に耐える耐久性を有する素材特性を有する。こ
の調整子21の6つの角21aの稜線部は小さな曲率を
有する半円形面に形成されている。
部材1と支持部材20と調整子21とを備える。この実
施例1では部材間距離調整機構をバイメタルタイプのブ
レーカに使用する場合を例として掲げてあるので、作動
部材1はブレーカの電路中に介在する図外のスイッチを
開動作させるために合成樹脂製の図外のブレーカ本体に
軸部材2にて回転可能に取り付けられたトリップバーで
ある。支持部材20は熱エネルギを部材の機械的な変位
に変換するほぼ短冊状に形成された熱変位変換部材にな
っている。この実施例では支持部材20は熱変位変換部
材になっており、支持部材20が熱に対する変位の応答
性を高めるようにすることから、具体的には、支持部材
20の横幅は下端から上端に向かうにしたがって徐々に
狭くなる、いわゆる台形になっているのが普通であるの
で、上記短冊状とは完全な長方形のみを意味するもので
はなく、単に、縦長に形成された板状の形状を総称す
る。この支持部材20は膨張係数が異なる2つの金属板
を互いに張り合わせたバイメタルや膨張係数が異なる3
つの金属板を互いに張り合わせたトリメタルまたは形状
が温度依存性を有する形状記憶合金などのような素材で
構成されている。この支持部材20の下端は図外のヒー
タと呼ばれる電気熱変換部材(図20の電気熱変換部材
3と同じ)を介して図外のブレーカ本体に片持ち支持に
取り付けられ、この支持部材20の自由端側の上部には
作動部材1に対向配置される受容部を構成する孔22が
形成されている。この孔22は支持部材20の板面両側
に貫通しているとともに正六角形またはほぼ正六角形な
どのような六角形になっており、この六角形の1組の対
向する二辺22aが支持部材20の長手方向(縦方向)
に沿うように配置されている。調整子21は支持部材2
0の孔22に挿入される被受容部を有するが、この実施
例では調整子21が支持部材20の孔22にわずかな隙
間を存して挿入可能な相似形を有する六角形の押し出し
加工または引き抜き加工された棒状になっているので、
調整子21の被受容部の所定位置の軸方向と交差する方
向の断面形状は正六角形またはほぼ正六角形などのよう
な六角形になっており、この六角形はその軸方向のどの
位置でも同一形状に形成されている。この調整子21の
被受容部の所定位置は、調整子21を孔22に挿入して
調整子21の尖端と作動部材1との距離Dを調整し、こ
の調整した距離Dを確保するように調整子21が支持部
材20に固定される部分である。調整子21の先端部2
3は尖端が半球面形状に形成された円錐形に形成されて
いる。この調整子21は例えば黄銅や銅またはアルミニ
ウムのような金属、合成樹脂、焼結体などで構成できる
が、この調整子21の被受容部は例えば支持部材20の
孔22周辺の強さよりも弱い素材特性を有し、特に、調
整子21を合成樹脂で形成する場合は作動部材1のトリ
ップ荷重に耐える耐久性を有する素材特性を有する。こ
の調整子21の6つの角21aの稜線部は小さな曲率を
有する半円形面に形成されている。
【0044】図2のa図において調整子21の断面形状
における対角線の長さをL1とし、図2のb図において
支持部材20の孔22の1つの辺22aとこれに対向す
る辺22aとの間の距離をL2とすると、調整子21の
対角線の長さL1は支持部材20の対向辺間距離L2よ
りもわずかに大きい寸法になっている(L1>L2)。
における対角線の長さをL1とし、図2のb図において
支持部材20の孔22の1つの辺22aとこれに対向す
る辺22aとの間の距離をL2とすると、調整子21の
対角線の長さL1は支持部材20の対向辺間距離L2よ
りもわずかに大きい寸法になっている(L1>L2)。
【0045】次に調整子21を支持部材20に固定する
過程を図3を用いて説明する。支持部材20が熱エネル
ギによって変位していない定常状態であって、作動部材
1が同作動部材1にトリップ荷重を付与する図外のスプ
リングの弾性によって図外のスイッチへの開動作を解除
した所定の待機位置に停止された解除状態において、図
3のa図に示すように、調整子21はその先端部が作動
部材1に向けられるようにするとともに調整子21の6
つの角21aが支持部材20の孔22の6つの角に対向
し調整子21の6つの辺が孔22の6つの辺22aに対
向するようにして孔22に矢印Xで示す方向へ直進挿入
される。この調整子21が孔22に挿入された状態にお
いては、図3のb図に示すように、調整子21の外周面
と孔22の孔壁面との間に隙間δが形成されている。こ
の状態において、図3のc図に示すように、調整子21
の孔22への挿入を進行させ、調整子21の尖端と作動
部材1との間の距離が所定寸法Dとなるように調整子2
1の支持部材20からの突出量dを調整する。このよう
に調整子21と作動部材1との距離Dを調整した位置に
おいて、調整子21を一方向へ回転する。この調整子2
1の回転中において、調整子21の6つの角21aが孔
22の孔壁面中の6つの辺22aを構成する孔壁面に6
点で接触する。この接触後も、上記調整子21の一方向
への回転を続行することによって、調整子21の6つの
角21aが弾性変形を受けつつわずかに塑性変形を受
け、各角21aの稜線部の一部が孔22の辺22aとし
ての孔壁面に沿いわずかに凹み、この弾性変形とわずか
な塑性変形との結果、調整子21の6つの角21aに内
部応力が発生し、この内部応力の反作用として、6つの
角21aが孔22の6つの辺22aに突っ張る。また、
上記調整子21の6つの角21aの稜線部の一部の変形
によって、図3のd図に示すように、その各角21aの
稜線部の一部が孔22の辺22aとしての孔壁面より支
持部材20の両板面に沿い外側に膨出し、この膨出部2
1a−1が孔22まわりの支持部材20を板面両側より
挟持するような形態となる。このような形態となった所
で、上記調整子21の回転を停止する。この調整子21
の回転量(回転角度範囲)は、調整子21が六角形であ
ることから約30度が好ましい。結果として、図3のe
図に示すように、調整子21が6点で支持部材20に接
触し、支持部材20の6つの角21aがわずかに変形
し、調整子21が支持部材20に固定され、上記調整子
21の尖端と作動部材1との間に調整された距離Dが確
保される。この図3のe図に示す固定状態において、調
整子21と支持部材20との6つの固定位置のうちの1
組の対向する2つの固定位置a,bは孔22の中心Oを
通りつつ支持部材20の長手方向L3と直交またはほぼ
直交するなどのように交差する1つの横方向面H内に位
置されている。
過程を図3を用いて説明する。支持部材20が熱エネル
ギによって変位していない定常状態であって、作動部材
1が同作動部材1にトリップ荷重を付与する図外のスプ
リングの弾性によって図外のスイッチへの開動作を解除
した所定の待機位置に停止された解除状態において、図
3のa図に示すように、調整子21はその先端部が作動
部材1に向けられるようにするとともに調整子21の6
つの角21aが支持部材20の孔22の6つの角に対向
し調整子21の6つの辺が孔22の6つの辺22aに対
向するようにして孔22に矢印Xで示す方向へ直進挿入
される。この調整子21が孔22に挿入された状態にお
いては、図3のb図に示すように、調整子21の外周面
と孔22の孔壁面との間に隙間δが形成されている。こ
の状態において、図3のc図に示すように、調整子21
の孔22への挿入を進行させ、調整子21の尖端と作動
部材1との間の距離が所定寸法Dとなるように調整子2
1の支持部材20からの突出量dを調整する。このよう
に調整子21と作動部材1との距離Dを調整した位置に
おいて、調整子21を一方向へ回転する。この調整子2
1の回転中において、調整子21の6つの角21aが孔
22の孔壁面中の6つの辺22aを構成する孔壁面に6
点で接触する。この接触後も、上記調整子21の一方向
への回転を続行することによって、調整子21の6つの
角21aが弾性変形を受けつつわずかに塑性変形を受
け、各角21aの稜線部の一部が孔22の辺22aとし
ての孔壁面に沿いわずかに凹み、この弾性変形とわずか
な塑性変形との結果、調整子21の6つの角21aに内
部応力が発生し、この内部応力の反作用として、6つの
角21aが孔22の6つの辺22aに突っ張る。また、
上記調整子21の6つの角21aの稜線部の一部の変形
によって、図3のd図に示すように、その各角21aの
稜線部の一部が孔22の辺22aとしての孔壁面より支
持部材20の両板面に沿い外側に膨出し、この膨出部2
1a−1が孔22まわりの支持部材20を板面両側より
挟持するような形態となる。このような形態となった所
で、上記調整子21の回転を停止する。この調整子21
の回転量(回転角度範囲)は、調整子21が六角形であ
ることから約30度が好ましい。結果として、図3のe
図に示すように、調整子21が6点で支持部材20に接
触し、支持部材20の6つの角21aがわずかに変形
し、調整子21が支持部材20に固定され、上記調整子
21の尖端と作動部材1との間に調整された距離Dが確
保される。この図3のe図に示す固定状態において、調
整子21と支持部材20との6つの固定位置のうちの1
組の対向する2つの固定位置a,bは孔22の中心Oを
通りつつ支持部材20の長手方向L3と直交またはほぼ
直交するなどのように交差する1つの横方向面H内に位
置されている。
【0046】したがって、この実施例1によれば、調整
子21を支持部材20に固定する場合、調整子21に軸
方向の力(スラスト方向の力)を作用させることなく、
調整子21の所定位置が支持部材20に6点なる複数点
で固定されるので、調整子21が周方向に移動せず、調
整子21の尖端と作動部材1との間に調整された距離D
を高精度に確保することができる。しかも、調整子21
と支持部材20との6つの固定位置において、調整子2
1の膨出部21a−1が支持部材20を両側から挟持し
た形態となる。結果として、調整子21がその周方向お
よび軸方向に移動せず、調整子21が作動部材1との調
整された距離Dを高精度に確保しつつトリップ荷重に耐
え得るように支持部材20に強固に固定される。よっ
て、この部材間距離調整機構をバイメタルタイプのブレ
ーカに使用した場合、支持部材20が熱エネルギを機械
的な変位に変換する機能に起因する、ブレーカの断路動
作が繰り返されても、調整子21は支持部材20に緩み
を生じることなく強固に支持された形態を常に保持し、
調整子21と作動部材1との調整された距離Dを常に確
保し、ブレーカの耐用寿命が長くなる。また、調整子2
1を支持部材20に固定するのに、前述の従来例のよう
な図20に示すナット8や図21に示すロック部材9の
ような別部品を必要としないので、コストダウンも図れ
る。また、調整子21を支持部材20に固定する過程に
おいて、調整子21の角21の稜線部が半円形面に形成
されているので、角21の孔22の辺22aへの接触か
ら固定位置への移動が少ない回転力で達成できる。支持
部材20を例えばバイメタルで構成する場合、市販され
ているバイメタル板材に打ち抜き加工を施して短冊状の
バイメタル単体を形成し、支持部材20に形成する孔2
2も打ち抜き加工で六角形に形成するが、この場合、孔
22の打ち抜き加工とバイメタル単体の打ち抜き加工と
を同時に行うことによって、支持部材20が安価に形成
できる。さらに、調整子21は引き抜き加工または押し
出し加工された市販品をそのまま使用してもよいが、そ
の市販品を再び引き抜き加工または押し出し加工してそ
の断面形状の精度を高めることによって、調整子21の
支持部材20とのしめしろの量を正確に管理できる。
子21を支持部材20に固定する場合、調整子21に軸
方向の力(スラスト方向の力)を作用させることなく、
調整子21の所定位置が支持部材20に6点なる複数点
で固定されるので、調整子21が周方向に移動せず、調
整子21の尖端と作動部材1との間に調整された距離D
を高精度に確保することができる。しかも、調整子21
と支持部材20との6つの固定位置において、調整子2
1の膨出部21a−1が支持部材20を両側から挟持し
た形態となる。結果として、調整子21がその周方向お
よび軸方向に移動せず、調整子21が作動部材1との調
整された距離Dを高精度に確保しつつトリップ荷重に耐
え得るように支持部材20に強固に固定される。よっ
て、この部材間距離調整機構をバイメタルタイプのブレ
ーカに使用した場合、支持部材20が熱エネルギを機械
的な変位に変換する機能に起因する、ブレーカの断路動
作が繰り返されても、調整子21は支持部材20に緩み
を生じることなく強固に支持された形態を常に保持し、
調整子21と作動部材1との調整された距離Dを常に確
保し、ブレーカの耐用寿命が長くなる。また、調整子2
1を支持部材20に固定するのに、前述の従来例のよう
な図20に示すナット8や図21に示すロック部材9の
ような別部品を必要としないので、コストダウンも図れ
る。また、調整子21を支持部材20に固定する過程に
おいて、調整子21の角21の稜線部が半円形面に形成
されているので、角21の孔22の辺22aへの接触か
ら固定位置への移動が少ない回転力で達成できる。支持
部材20を例えばバイメタルで構成する場合、市販され
ているバイメタル板材に打ち抜き加工を施して短冊状の
バイメタル単体を形成し、支持部材20に形成する孔2
2も打ち抜き加工で六角形に形成するが、この場合、孔
22の打ち抜き加工とバイメタル単体の打ち抜き加工と
を同時に行うことによって、支持部材20が安価に形成
できる。さらに、調整子21は引き抜き加工または押し
出し加工された市販品をそのまま使用してもよいが、そ
の市販品を再び引き抜き加工または押し出し加工してそ
の断面形状の精度を高めることによって、調整子21の
支持部材20とのしめしろの量を正確に管理できる。
【0047】加えて、図2に示すように、支持部材20
の孔22を六角形とし、調整子21の被受容部の断面形
状が孔22に挿入可能な相似形の六角形とした構成にす
れば、調整子21の被受容部を孔22に挿入した後、調
整子21を一方向に所定の回転角度範囲をもって回転し
た場合に6点でバランス良く接触しつつ支持されるの
で、調整子21が孔22に同軸状態に取り付けられる。
特に、この点は請求項5に対応する。
の孔22を六角形とし、調整子21の被受容部の断面形
状が孔22に挿入可能な相似形の六角形とした構成にす
れば、調整子21の被受容部を孔22に挿入した後、調
整子21を一方向に所定の回転角度範囲をもって回転し
た場合に6点でバランス良く接触しつつ支持されるの
で、調整子21が孔22に同軸状態に取り付けられる。
特に、この点は請求項5に対応する。
【0048】加えて、この実施例1の図3のd図に示す
ように、調整子21の被受容部の強さが支持部材20の
孔22周辺の強さよりも弱い素材特性を有するように構
成すれば、調整子21の回転によって調整子21の各角
21aの稜線部の一部が支持部材20の孔22の辺22
aとしての孔壁面に沿い塑性変形するので、調整子21
と支持部材20との距離Dの再調整が容易である。特
に、この点は請求項8に対応する。つまり、前記のよう
に調整子21を支持部材20に位置決めして一度固定し
た後、調整子21の尖端と支持部材20との距離Dを全
品検査した結果、その距離Dが例えば±0.02mm程
度の公差外の製品については、調整子21を一方向に回
転することによって調整子21の角21aを孔22の角
に対向させて調整子21の支持部材20との固定を解除
する。つまり、図3のb図に示すように調整子21を孔
22に挿入した状態に戻した後、図3のc図に示すよう
に調整子21の尖端と支持部材20との距離が所定寸法
Dで上記±0.02mm程度の公差内に入るように再調
整した位置で、調整子21を上記30度のような所定の
回転角度範囲をもって一方向に回転して停止する。これ
によって、最初の固定によって生じた膨出部21a−1
は孔22の孔壁面に沿い調整子21の角21aの稜線部
の一部の塑性変形とともに塑性変形する。結果として、
上記距離Dを再調整した位置での調整子21の支持部材
20への固定時には、最初の膨出部21a−1の形が変
わり、調整子21の角21aに新たな膨出部21a−1
が生成され、この新たな膨出部21a−1が支持部材2
0をその両側から挟持する形態を醸し出し、この再調整
後でも、調整子21は支持部材20に最初と同様に強固
に固定できる。よって、最初に調整子21と支持部材2
0との距離Dが公差外に組み立てられた製品でも、その
再調整による固定によって、上記距離Dが公差内に組み
立てられた良品として出荷できる。
ように、調整子21の被受容部の強さが支持部材20の
孔22周辺の強さよりも弱い素材特性を有するように構
成すれば、調整子21の回転によって調整子21の各角
21aの稜線部の一部が支持部材20の孔22の辺22
aとしての孔壁面に沿い塑性変形するので、調整子21
と支持部材20との距離Dの再調整が容易である。特
に、この点は請求項8に対応する。つまり、前記のよう
に調整子21を支持部材20に位置決めして一度固定し
た後、調整子21の尖端と支持部材20との距離Dを全
品検査した結果、その距離Dが例えば±0.02mm程
度の公差外の製品については、調整子21を一方向に回
転することによって調整子21の角21aを孔22の角
に対向させて調整子21の支持部材20との固定を解除
する。つまり、図3のb図に示すように調整子21を孔
22に挿入した状態に戻した後、図3のc図に示すよう
に調整子21の尖端と支持部材20との距離が所定寸法
Dで上記±0.02mm程度の公差内に入るように再調
整した位置で、調整子21を上記30度のような所定の
回転角度範囲をもって一方向に回転して停止する。これ
によって、最初の固定によって生じた膨出部21a−1
は孔22の孔壁面に沿い調整子21の角21aの稜線部
の一部の塑性変形とともに塑性変形する。結果として、
上記距離Dを再調整した位置での調整子21の支持部材
20への固定時には、最初の膨出部21a−1の形が変
わり、調整子21の角21aに新たな膨出部21a−1
が生成され、この新たな膨出部21a−1が支持部材2
0をその両側から挟持する形態を醸し出し、この再調整
後でも、調整子21は支持部材20に最初と同様に強固
に固定できる。よって、最初に調整子21と支持部材2
0との距離Dが公差外に組み立てられた製品でも、その
再調整による固定によって、上記距離Dが公差内に組み
立てられた良品として出荷できる。
【0049】加えて、この実施例1の図1に示すよう
に、支持部材20が熱エネルギを機械的な変位に変換す
る素材で構成されれば、部材間距離調整機構をブレーカ
に容易に採用できる。特に、この点は請求項9に対応す
る。
に、支持部材20が熱エネルギを機械的な変位に変換す
る素材で構成されれば、部材間距離調整機構をブレーカ
に容易に採用できる。特に、この点は請求項9に対応す
る。
【0050】加えて、この実施例1の図2のb図に示す
ように、六角形に形成された孔22の1組の対向する二
辺22aが支持部材20の長手方向に沿うように配置さ
れるように構成すれば、支持部材20の孔22まわりの
強度が強固なものとなる。特に、この点は請求項10に
対応する。つまり、図4において、実線で示すように孔
22の1組の対向する二辺22aが支持部材20の長手
方向に沿うように配置された場合と、仮想線で示すよう
に孔22の1組の対向する二辺22aが支持部材20の
短手方向(横方向)に沿うように配置された場合とを比
較すると、孔22を形成した支持部材20の残余部24
の横幅は実線で示した方が仮想線で示した方よりも多く
なる。結果として、孔22を支持部材20に対し実線で
示すように配置して形成することによって、支持部材2
0の孔22まわりの剛性が高くなる。
ように、六角形に形成された孔22の1組の対向する二
辺22aが支持部材20の長手方向に沿うように配置さ
れるように構成すれば、支持部材20の孔22まわりの
強度が強固なものとなる。特に、この点は請求項10に
対応する。つまり、図4において、実線で示すように孔
22の1組の対向する二辺22aが支持部材20の長手
方向に沿うように配置された場合と、仮想線で示すよう
に孔22の1組の対向する二辺22aが支持部材20の
短手方向(横方向)に沿うように配置された場合とを比
較すると、孔22を形成した支持部材20の残余部24
の横幅は実線で示した方が仮想線で示した方よりも多く
なる。結果として、孔22を支持部材20に対し実線で
示すように配置して形成することによって、支持部材2
0の孔22まわりの剛性が高くなる。
【0051】加えて、この実施例1の図3のe図に示す
ように、調整子21と支持部材20との6つの固定位置
のうちの1組の対向する2つの固定位置a,bが支持部
材20の孔22の中心Oを通りつつ支持部材20の長手
方向L3と直交またはほぼ直交するなどのように交差す
る1つの横方向面H内に位置されるように構成すれば、
支持部材20の熱エネルギを機械的な変位に変換する機
能に起因する、ブレーカの断路動作が繰り返されても、
調整子21は支持部材20に緩みを生じることなく強固
に支持された形態を常に保持できる。特に、この点は請
求項11に対応する。つまり、図5に示すように、支持
部材20が熱エネルギによって機械的に変位する場合、
支持部材20がその長手方向L3で半円形に湾曲する
が、上記孔22の中心Oを通りつつ支持部材20の長手
方向L3と交差する1つの横方向面H内に位置する1組
の対向する2つの固定位置a,bは、上記支持部材20
の長手方向L3の湾曲変位を最も受けにくい位置に存在
していることになる。結果として、支持部材20の熱エ
ネルギによる変位が繰り返されても、上記1組の対向す
る2つの固定位置a,bは支持部材20の変位による内
部応力の発生が最小となるので、調整子21の支持部材
20への固定の耐用寿命が長くなる。
ように、調整子21と支持部材20との6つの固定位置
のうちの1組の対向する2つの固定位置a,bが支持部
材20の孔22の中心Oを通りつつ支持部材20の長手
方向L3と直交またはほぼ直交するなどのように交差す
る1つの横方向面H内に位置されるように構成すれば、
支持部材20の熱エネルギを機械的な変位に変換する機
能に起因する、ブレーカの断路動作が繰り返されても、
調整子21は支持部材20に緩みを生じることなく強固
に支持された形態を常に保持できる。特に、この点は請
求項11に対応する。つまり、図5に示すように、支持
部材20が熱エネルギによって機械的に変位する場合、
支持部材20がその長手方向L3で半円形に湾曲する
が、上記孔22の中心Oを通りつつ支持部材20の長手
方向L3と交差する1つの横方向面H内に位置する1組
の対向する2つの固定位置a,bは、上記支持部材20
の長手方向L3の湾曲変位を最も受けにくい位置に存在
していることになる。結果として、支持部材20の熱エ
ネルギによる変位が繰り返されても、上記1組の対向す
る2つの固定位置a,bは支持部材20の変位による内
部応力の発生が最小となるので、調整子21の支持部材
20への固定の耐用寿命が長くなる。
【0052】実施例2(請求項4、6に対応). 図6はこの発明の実施例2としての部材間距離調整機構
の調整子21を支持部材20に固定した状態を示す正面
図、図7はこの実施例2の部材間距離調整機構の調整子
21を支持部材20に固定する前の挿入した状態を示す
正面図である。
の調整子21を支持部材20に固定した状態を示す正面
図、図7はこの実施例2の部材間距離調整機構の調整子
21を支持部材20に固定する前の挿入した状態を示す
正面図である。
【0053】図6において、この実施例2は上記実施例
1の支持部材20に形成された六角形の孔22の6つの
辺22aそれぞれの調整子21との固定位置に溝25を
形成し、この溝25が支持部材20の孔22に挿入可能
な相似形の断面形状を有する調整子21を6点で支持部
材20に固定することによって、調整子21が回転しに
くいようにした点に特徴がある。この溝25は図示のよ
うな半円形に限定されるものではなく、半円形以外の三
角形や四角形など色々な形状も適用できる。
1の支持部材20に形成された六角形の孔22の6つの
辺22aそれぞれの調整子21との固定位置に溝25を
形成し、この溝25が支持部材20の孔22に挿入可能
な相似形の断面形状を有する調整子21を6点で支持部
材20に固定することによって、調整子21が回転しに
くいようにした点に特徴がある。この溝25は図示のよ
うな半円形に限定されるものではなく、半円形以外の三
角形や四角形など色々な形状も適用できる。
【0054】この調整子21を支持部材20に固定する
には、図7に示すように、調整子21を支持部材20の
孔22に調整子21と孔22との間に隙間δを存在させ
つつ軸方向に沿い直進挿入し、調整子21の尖端と作動
部材1(図1参照)との距離Dを調整し、調整子21を
所定の回転角度範囲をもって一方向に回転して停止す
る。この回転中において、調整子21の角21aが孔2
2の溝25手前で辺22aとしての孔壁面に極わずかに
接触する。この接触後も、上記調整子21の一方向への
回転を続行することによって、調整子21の角21aの
稜線部が弾性変形を受けつつ極わずかに塑性変形を受
け、各角21aの稜線部の一部が孔22の辺22aとし
ての孔壁面に沿いわずかに凹み、この弾性変形と極わず
かな塑性変形との結果、調整子21の6つの角21aに
内部応力が発生し、この内部応力の反作用として、6つ
の角21aが孔22の6つの辺22aに突っ張る。引き
続く調整子21の一方向への回転続行によって、調整子
21の角21aが溝25と孔壁面との境目22a−1で
弾性変形を受けつつ溝25内に入り、上記調整子21の
各角21aの稜線部の一部の変形による膨出部21a−
1が溝25に入り込む。このような形態となった所で、
上記調整子21の回転を停止する。
には、図7に示すように、調整子21を支持部材20の
孔22に調整子21と孔22との間に隙間δを存在させ
つつ軸方向に沿い直進挿入し、調整子21の尖端と作動
部材1(図1参照)との距離Dを調整し、調整子21を
所定の回転角度範囲をもって一方向に回転して停止す
る。この回転中において、調整子21の角21aが孔2
2の溝25手前で辺22aとしての孔壁面に極わずかに
接触する。この接触後も、上記調整子21の一方向への
回転を続行することによって、調整子21の角21aの
稜線部が弾性変形を受けつつ極わずかに塑性変形を受
け、各角21aの稜線部の一部が孔22の辺22aとし
ての孔壁面に沿いわずかに凹み、この弾性変形と極わず
かな塑性変形との結果、調整子21の6つの角21aに
内部応力が発生し、この内部応力の反作用として、6つ
の角21aが孔22の6つの辺22aに突っ張る。引き
続く調整子21の一方向への回転続行によって、調整子
21の角21aが溝25と孔壁面との境目22a−1で
弾性変形を受けつつ溝25内に入り、上記調整子21の
各角21aの稜線部の一部の変形による膨出部21a−
1が溝25に入り込む。このような形態となった所で、
上記調整子21の回転を停止する。
【0055】結果として、図6に示すように、調整子2
1の角21aが溝25に入り込んだ状態の6点で支持部
材20に接触し、支持部材20の6つの角21aが極わ
ずかに変形し、調整子21が支持部材20に固定され、
上記調整子21の尖端と作動部材1との間の調整された
距離Dが確保される。この図6に示す固定状態におい
て、調整子21と支持部材20との6つの固定位置のう
ちの1組の対向する2つの固定位置a,bは孔22の中
心Oを通りつつ支持部材20の長手方向と直交またはほ
ぼ直交するなどのように交差する1つの横方向面H内に
位置されている。しかも、調整子21の角21aが溝2
5に入り込んでいるので、上記調整子21が所定の回転
角度範囲での一方向への回転が停止され、上記距離Dが
確保された状態においては、調整子21が周方向への回
転阻止が高くなり、調整子21の支持部材20の固定が
より強固となる。
1の角21aが溝25に入り込んだ状態の6点で支持部
材20に接触し、支持部材20の6つの角21aが極わ
ずかに変形し、調整子21が支持部材20に固定され、
上記調整子21の尖端と作動部材1との間の調整された
距離Dが確保される。この図6に示す固定状態におい
て、調整子21と支持部材20との6つの固定位置のう
ちの1組の対向する2つの固定位置a,bは孔22の中
心Oを通りつつ支持部材20の長手方向と直交またはほ
ぼ直交するなどのように交差する1つの横方向面H内に
位置されている。しかも、調整子21の角21aが溝2
5に入り込んでいるので、上記調整子21が所定の回転
角度範囲での一方向への回転が停止され、上記距離Dが
確保された状態においては、調整子21が周方向への回
転阻止が高くなり、調整子21の支持部材20の固定が
より強固となる。
【0056】実施例3(請求項1〜6、請求項8〜11
に対応). 図8はこの発明の実施例3としての部材間距離調整機構
の支持部材20に形成した孔22A〜22Dと調整子2
1A〜21Dとの各種形状を示す正面図、図9はこの実
施例3の各種形状の孔と22A〜22D調整子21,2
1A〜21Dとの組み合わせの一部を示す正面図、図1
0はこの実施例3の各種形状の調21,21A〜21D
整子を支持部材20に固定した状態を示す正面図であ
る。
に対応). 図8はこの発明の実施例3としての部材間距離調整機構
の支持部材20に形成した孔22A〜22Dと調整子2
1A〜21Dとの各種形状を示す正面図、図9はこの実
施例3の各種形状の孔と22A〜22D調整子21,2
1A〜21Dとの組み合わせの一部を示す正面図、図1
0はこの実施例3の各種形状の調21,21A〜21D
整子を支持部材20に固定した状態を示す正面図であ
る。
【0057】図8において、a図では支持部材20に三
角形の孔22Aが形成され、b図では支持部材20に方
形の孔22Bが形成され、c図では支持部材20に縦長
な小判形や長方形のような孔22Cが形成され、d図で
は支持部材20に縦長な楕円形の孔22Dが形成され、
e図では支持部材20に形成された三角形の孔22Aの
辺の調整子21Aとの固定位置に溝25が形成され、f
図では支持部材20に形成された方形の孔22Bの辺の
調整子21Bとの固定位置に溝25が形成され、g図で
は支持部材20に形成された縦長な孔22Cの辺の調整
子21Cとの固定位置に溝25が形成され、h図では支
持部材20に形成された縦長な楕円形の孔22Dの辺の
調整子21Dとの固定位置に溝25が形成され、i図で
は調整子21Aが三角形の断面形状に形成され、j図で
は調整子21Bが方形の断面形状に形成され、k図では
調整子21Cが縦長な小判形や長方形のような断面形状
に形成され、m図では調整子21Dが縦長な楕円形の断
面形状に形成されている。
角形の孔22Aが形成され、b図では支持部材20に方
形の孔22Bが形成され、c図では支持部材20に縦長
な小判形や長方形のような孔22Cが形成され、d図で
は支持部材20に縦長な楕円形の孔22Dが形成され、
e図では支持部材20に形成された三角形の孔22Aの
辺の調整子21Aとの固定位置に溝25が形成され、f
図では支持部材20に形成された方形の孔22Bの辺の
調整子21Bとの固定位置に溝25が形成され、g図で
は支持部材20に形成された縦長な孔22Cの辺の調整
子21Cとの固定位置に溝25が形成され、h図では支
持部材20に形成された縦長な楕円形の孔22Dの辺の
調整子21Dとの固定位置に溝25が形成され、i図で
は調整子21Aが三角形の断面形状に形成され、j図で
は調整子21Bが方形の断面形状に形成され、k図では
調整子21Cが縦長な小判形や長方形のような断面形状
に形成され、m図では調整子21Dが縦長な楕円形の断
面形状に形成されている。
【0058】図9において、a図は図8のa図に示した
三角形の孔22Aと図8のi図に示した三角形の断面形
状を有する調整子21Aとの組み合わせを表し、b図は
図8のb図に示した方形の孔22Bと図8のj図に示し
た方形の断面形状を有する調整子21Bとの組み合わせ
を表し、c図は図8のc図に示した縦長な小判形や長方
形のような孔22Cと図8のk図に示した縦長な小判形
や長方形の断面形状を有する調整子21Cとの組み合わ
せを表し、d図は図8のd図に示した縦長な楕円形の孔
22Dと図8のm図に示した縦長な楕円形の楕円形状を
有する調整子21Dとの組み合わせを表し、e図は図8
のe図に示した溝25付きの三角形の孔22Aに図8の
i図に示した三角形の断面形状を有する調整子21Aと
の組み合わせを表し、f図は図8のf図に示した溝25
付きの方形の孔22Bに図8のj図に示した方形の断面
形状を有する調整子21Bとの組み合わせを表し、g図
は図8のg図に示した溝25付きの縦長な小判形や長方
形のような孔22Cと図8のk図に示した縦長な小判形
や長方形の断面形状を有する調整子21Cとの組み合わ
せを表し、h図は図8のh図に示した溝25付きの縦長
な楕円形の孔21Dと図8のm図に示した縦長な楕円形
の断面形状を有する調整子21Dとの組み合わせを表
し、i図は図8のc図に示した縦長な小判形や長方形の
ような孔22Cと図1に示した六角形の断面形状を有す
る調整子21との組み合わせを表し、j図は図8のd図
に示した縦長な楕円形の孔22Dと図1に示した六角形
の断面形状を有する調整子21との組み合わせを表し、
k図は図8のc図に示した縦長な小判形や長方形のよう
な孔22Cと図8のm図に示した楕円形の断面形状を有
する調整子21Dとの組み合わせを表し、m図は図8の
d図に示した縦長な楕円形の孔22Dと図8のj図に示
した方形の断面形状を有する調整子21Bとの組み合わ
せを表している。なお、図示は省略したが、図9のi
図、j図、k図、m図それぞれにおいて孔22C,22
Dを溝25付きのものにすることも可能である。この図
9に示すように、各種の形状の孔22A〜22Dに各種
の断面形状を有する調整子21,21A〜21Dを孔2
2A〜22Dとの間に隙間δを存在させて直進挿入して
調整子21,21A〜21Dの尖端と作動部材1(図1
参照)との間に距離Dを調整した後、各種の調整子2
1,21A〜21Dを所定の回転角度範囲をもって一方
向に回転して停止することによって、各種の調整子2
1,21A〜21Dの所定位置が各種の孔22A〜22
Dの孔壁面に複数点で調整子21,21A〜21Dと支
持部材20との一方または両方の変形にて固定される。
三角形の孔22Aと図8のi図に示した三角形の断面形
状を有する調整子21Aとの組み合わせを表し、b図は
図8のb図に示した方形の孔22Bと図8のj図に示し
た方形の断面形状を有する調整子21Bとの組み合わせ
を表し、c図は図8のc図に示した縦長な小判形や長方
形のような孔22Cと図8のk図に示した縦長な小判形
や長方形の断面形状を有する調整子21Cとの組み合わ
せを表し、d図は図8のd図に示した縦長な楕円形の孔
22Dと図8のm図に示した縦長な楕円形の楕円形状を
有する調整子21Dとの組み合わせを表し、e図は図8
のe図に示した溝25付きの三角形の孔22Aに図8の
i図に示した三角形の断面形状を有する調整子21Aと
の組み合わせを表し、f図は図8のf図に示した溝25
付きの方形の孔22Bに図8のj図に示した方形の断面
形状を有する調整子21Bとの組み合わせを表し、g図
は図8のg図に示した溝25付きの縦長な小判形や長方
形のような孔22Cと図8のk図に示した縦長な小判形
や長方形の断面形状を有する調整子21Cとの組み合わ
せを表し、h図は図8のh図に示した溝25付きの縦長
な楕円形の孔21Dと図8のm図に示した縦長な楕円形
の断面形状を有する調整子21Dとの組み合わせを表
し、i図は図8のc図に示した縦長な小判形や長方形の
ような孔22Cと図1に示した六角形の断面形状を有す
る調整子21との組み合わせを表し、j図は図8のd図
に示した縦長な楕円形の孔22Dと図1に示した六角形
の断面形状を有する調整子21との組み合わせを表し、
k図は図8のc図に示した縦長な小判形や長方形のよう
な孔22Cと図8のm図に示した楕円形の断面形状を有
する調整子21Dとの組み合わせを表し、m図は図8の
d図に示した縦長な楕円形の孔22Dと図8のj図に示
した方形の断面形状を有する調整子21Bとの組み合わ
せを表している。なお、図示は省略したが、図9のi
図、j図、k図、m図それぞれにおいて孔22C,22
Dを溝25付きのものにすることも可能である。この図
9に示すように、各種の形状の孔22A〜22Dに各種
の断面形状を有する調整子21,21A〜21Dを孔2
2A〜22Dとの間に隙間δを存在させて直進挿入して
調整子21,21A〜21Dの尖端と作動部材1(図1
参照)との間に距離Dを調整した後、各種の調整子2
1,21A〜21Dを所定の回転角度範囲をもって一方
向に回転して停止することによって、各種の調整子2
1,21A〜21Dの所定位置が各種の孔22A〜22
Dの孔壁面に複数点で調整子21,21A〜21Dと支
持部材20との一方または両方の変形にて固定される。
【0059】この調整子21A〜21Dが支持部材20
に固定された状態の数種を図10を用いて説明する。図
10のa図は図9のa図における調整子21Aを回転し
て停止した状態であって、これは調整子21Aが孔22
Aの孔壁面に3点で接触して固定されている。図10の
b図は図9のb図における調整子21Bを回転して停止
した状態であって、これは調整子21Bが孔22Bの孔
壁面に4点で接触して固定されている。図10のc図は
図9のc図やd図における調整子21Cが孔22Cの孔
壁面に2点で接触して固定されている。
に固定された状態の数種を図10を用いて説明する。図
10のa図は図9のa図における調整子21Aを回転し
て停止した状態であって、これは調整子21Aが孔22
Aの孔壁面に3点で接触して固定されている。図10の
b図は図9のb図における調整子21Bを回転して停止
した状態であって、これは調整子21Bが孔22Bの孔
壁面に4点で接触して固定されている。図10のc図は
図9のc図やd図における調整子21Cが孔22Cの孔
壁面に2点で接触して固定されている。
【0060】したがって、この実施例3によれば孔22
A〜22Dの形状と調整子21,21A〜21Dの断面
形状とが各種の形状に形成でき、しかも孔22A〜22
Dと調整子21,21A〜21Dとが相似形以外でも組
み合わせることができることが理解できるであろう。な
お、孔22A〜22Dや調整子21,21A〜21Dの
形状は、真円以外の円や角形であれば、五角形や七角形
以上の多角形でも適用できる。要するに、この実施例3
では調整子21,21A〜21Dを孔22A〜22Dに
直進挿入し、この調整子21,21A〜21Dの尖端と
作動部材1との距離Dを調整した後、調整子21,21
A〜21Dを所定の回転角度範囲をもって一方向に回転
して停止することによって、調整子21,21A〜21
Dの被受容部の軸方向と交差する方向の大外形寸法を形
成する1組の対向する二点部分が孔22A〜22Dの軸
方向と交差する方向の小内形寸法を形成する1組の対向
する二点部分に接触して調整子21,21A〜21Dと
支持部材20との一方または両方の変形にて固定できる
各種の異なる例を示している。
A〜22Dの形状と調整子21,21A〜21Dの断面
形状とが各種の形状に形成でき、しかも孔22A〜22
Dと調整子21,21A〜21Dとが相似形以外でも組
み合わせることができることが理解できるであろう。な
お、孔22A〜22Dや調整子21,21A〜21Dの
形状は、真円以外の円や角形であれば、五角形や七角形
以上の多角形でも適用できる。要するに、この実施例3
では調整子21,21A〜21Dを孔22A〜22Dに
直進挿入し、この調整子21,21A〜21Dの尖端と
作動部材1との距離Dを調整した後、調整子21,21
A〜21Dを所定の回転角度範囲をもって一方向に回転
して停止することによって、調整子21,21A〜21
Dの被受容部の軸方向と交差する方向の大外形寸法を形
成する1組の対向する二点部分が孔22A〜22Dの軸
方向と交差する方向の小内形寸法を形成する1組の対向
する二点部分に接触して調整子21,21A〜21Dと
支持部材20との一方または両方の変形にて固定できる
各種の異なる例を示している。
【0061】実施例4(請求項7に対応). 図11はこの発明の実施例4としての部材間距離調整機
構の調整子21を支持部材20に固定した状態を示す正
面図である。この図11において、この実施例4は上記
実施例1の断面形状が六角形の調整子21を支持部材2
0に形成された六角形の孔22に直進挿入し、調整子2
1の尖端と作動部材1(図1参照)との距離Dを調整
し、調整子21を所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転して停止したことによって、調整子21の所定位置
が支持部材20の孔22の孔壁面に6点で接触して支持
部材20に固定された後、孔22の調整子21と支持部
材20との6つの固定位置のうちの1つおきの3つの固
定位置で調整子21を支持部材20に溶接P1,P2,
P3を施した点に特徴がある。要するに、この実施例4
は溶接P1,P2,P3によって調整子21と支持部材
20との固定の信頼性を高めたものである。具体的に
は、溶接時に二部材の拘束が解け一般的に位置ずれを起
こす可能性がある。これを回避するために、この実施例
4では孔22の調整子21と支持部材20との6つの固
定位置のうちの1つおきの3つの固定位置で調整子21
を支持部材20に溶接P1,P2,P3を施す時間中に
おいて、溶接を行わない残りの3点配置となる3つの固
定位置が調整子21を支持部材20に位置決め固定して
いる。結果として、溶接時に調整子21が位置ずれを起
こすことがないばかりか孔22との同軸状の配置も狂う
ことがないので、調整子21と支持部材20との固定の
信頼性が高まる。したがって、この実施例4によれば、
調整子21と支持部材20とが互いの固定位置におい
て、弾性変形のみで塑性変形しない素材で構成しても、
両部材の固定が溶接にて確実に保持されるので、両部材
として弾性変形と塑性変形との両方の変形をする素材ま
たは弾性変形のみで塑性変形しない素材のいずれかを使
用でき、素材選択の自由度が多くなる。なお、この実施
例4の場合も、孔22や調整子21の形状は六角形に限
定されるものではなく、前記実施例3のように真円以外
の円や角形であれば適用できる。しかも、調整子21と
支持部材20との固定位置の一箇所のみを溶接してもよ
い。
構の調整子21を支持部材20に固定した状態を示す正
面図である。この図11において、この実施例4は上記
実施例1の断面形状が六角形の調整子21を支持部材2
0に形成された六角形の孔22に直進挿入し、調整子2
1の尖端と作動部材1(図1参照)との距離Dを調整
し、調整子21を所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転して停止したことによって、調整子21の所定位置
が支持部材20の孔22の孔壁面に6点で接触して支持
部材20に固定された後、孔22の調整子21と支持部
材20との6つの固定位置のうちの1つおきの3つの固
定位置で調整子21を支持部材20に溶接P1,P2,
P3を施した点に特徴がある。要するに、この実施例4
は溶接P1,P2,P3によって調整子21と支持部材
20との固定の信頼性を高めたものである。具体的に
は、溶接時に二部材の拘束が解け一般的に位置ずれを起
こす可能性がある。これを回避するために、この実施例
4では孔22の調整子21と支持部材20との6つの固
定位置のうちの1つおきの3つの固定位置で調整子21
を支持部材20に溶接P1,P2,P3を施す時間中に
おいて、溶接を行わない残りの3点配置となる3つの固
定位置が調整子21を支持部材20に位置決め固定して
いる。結果として、溶接時に調整子21が位置ずれを起
こすことがないばかりか孔22との同軸状の配置も狂う
ことがないので、調整子21と支持部材20との固定の
信頼性が高まる。したがって、この実施例4によれば、
調整子21と支持部材20とが互いの固定位置におい
て、弾性変形のみで塑性変形しない素材で構成しても、
両部材の固定が溶接にて確実に保持されるので、両部材
として弾性変形と塑性変形との両方の変形をする素材ま
たは弾性変形のみで塑性変形しない素材のいずれかを使
用でき、素材選択の自由度が多くなる。なお、この実施
例4の場合も、孔22や調整子21の形状は六角形に限
定されるものではなく、前記実施例3のように真円以外
の円や角形であれば適用できる。しかも、調整子21と
支持部材20との固定位置の一箇所のみを溶接してもよ
い。
【0062】実施例5(請求項12に対応). 図12のa図はこの発明の実施例5としての部材間距離
調整機構の調整子21を支持部材20の孔22Eに挿入
した状態を示す正面図、図12のb図はこの実施例6の
調整子21を支持部材20の孔22Eに固定した状態を
示す正面図、図12のc図はこの実施例6の調整子21
を支持部材20の孔22Eに再固定した状態を示す正面
図である。図12のa図において、調整子21と支持部
材20の孔22Eとが互いに挿入可能で挿入後の回転角
度によって調整子21と支持部材20とのどちらかの他
方に対する固定位置が変化する異形状に構成されてい
る。具体的には、調整子21は六角形で、その6つの角
のうちの1つおきの3つの黒丸を付した角をc,d,e
とし、他の1つおきの3つの白丸を付した角をf,g,
hとして表す。孔22Eは調整子21の外接円よりもわ
ずかに小さい内接円が描けるおむすび形のような三角形
に形成されている。したがって、調整子21が孔22E
に直進挿入され、調整子21の尖端と支持部材20(図
1参照)との距離Dが調整された後、調整子21を例え
ば30度のような所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転すると、図12のb図の状態となる。この図12の
b図においては調整子21の白丸の角f,g,hが孔2
2Eに接触して固定される。この状態において上記距離
Dを検査した結果、その距離Dが例えば±0.02mm
程度の公差外になっている場合は調整子21を例えば3
0度だけ上記と同一の一方向に回して図12のb図での
調整子21の支持部材20との固定を解除する。そし
て、調整子21の尖端と支持部材20との距離Dが上記
±0.02mm程度の公差内に入るように再調整した位
置で、調整子21を30度だけ上記と同一の一方向に回
転して停止すると図12のc図の状態となる。図12の
c図においては調整子21の黒丸の角c,d,eが孔2
2Eに接触固定される。要するに、この実施例6によれ
ば、調整子21の孔22Eへの固定位置が最初の角f,
g,hから次の角c,d,eに変わるので、上記距離D
の再調整後でも、調整子21は支持部材20に最初と同
様に強固に固定できる。なお、この実施例5でも調整子
21または支持部材20の一方または両方が固定時に弾
性変形のみならず塑性変形する素材に構成することがで
きることは明らかであろう。
調整機構の調整子21を支持部材20の孔22Eに挿入
した状態を示す正面図、図12のb図はこの実施例6の
調整子21を支持部材20の孔22Eに固定した状態を
示す正面図、図12のc図はこの実施例6の調整子21
を支持部材20の孔22Eに再固定した状態を示す正面
図である。図12のa図において、調整子21と支持部
材20の孔22Eとが互いに挿入可能で挿入後の回転角
度によって調整子21と支持部材20とのどちらかの他
方に対する固定位置が変化する異形状に構成されてい
る。具体的には、調整子21は六角形で、その6つの角
のうちの1つおきの3つの黒丸を付した角をc,d,e
とし、他の1つおきの3つの白丸を付した角をf,g,
hとして表す。孔22Eは調整子21の外接円よりもわ
ずかに小さい内接円が描けるおむすび形のような三角形
に形成されている。したがって、調整子21が孔22E
に直進挿入され、調整子21の尖端と支持部材20(図
1参照)との距離Dが調整された後、調整子21を例え
ば30度のような所定の回転角度範囲をもって一方向に
回転すると、図12のb図の状態となる。この図12の
b図においては調整子21の白丸の角f,g,hが孔2
2Eに接触して固定される。この状態において上記距離
Dを検査した結果、その距離Dが例えば±0.02mm
程度の公差外になっている場合は調整子21を例えば3
0度だけ上記と同一の一方向に回して図12のb図での
調整子21の支持部材20との固定を解除する。そし
て、調整子21の尖端と支持部材20との距離Dが上記
±0.02mm程度の公差内に入るように再調整した位
置で、調整子21を30度だけ上記と同一の一方向に回
転して停止すると図12のc図の状態となる。図12の
c図においては調整子21の黒丸の角c,d,eが孔2
2Eに接触固定される。要するに、この実施例6によれ
ば、調整子21の孔22Eへの固定位置が最初の角f,
g,hから次の角c,d,eに変わるので、上記距離D
の再調整後でも、調整子21は支持部材20に最初と同
様に強固に固定できる。なお、この実施例5でも調整子
21または支持部材20の一方または両方が固定時に弾
性変形のみならず塑性変形する素材に構成することがで
きることは明らかであろう。
【0063】実施例6.この実施例6は前記実施例1〜
5の変形例を示すものである。つまり、図13のa図に
おいて、調整子21,21A〜21Dに中抜き孔26を
形成してある。この中抜き孔26は調整子21,21A
〜21Dの後端面から尖端側に形成され、調整子21,
21A〜21Dの尖端では行き止まり有底孔になってい
る。図13のb図において、調整子21,21A〜21
Dの被受容部27が太径に形成され、調整子の被受容部
以外の先端部側は細径に形成されている。図13のc図
において、調整子21,21A〜21Dの後端面に被受
容部を形成する真円以外の円または角形の孔28Aを形
成し、支持部材20に受容部を構成する柱体28Bを設
け、この柱体28Bの軸方向に交差する断面形状は孔2
8Aに直進挿入可能で調整子21,21A〜21Dを周
方向に所定の回転角度範囲をもって回転することによっ
て調整子21,21A〜21Dと支持部材20との一方
または両方の変形にて調整子21,21A〜21Dが支
持部材20に固定される形状に形成されている。つま
り、この図13のc図では調整子21,21A〜21D
の被受容部を凹部に形成し、支持部材20の受容部を凸
部に形成した例を示した。また、図示は省略するが、支
持部材をブレーカの熱変位変換部材とする場合、調整子
を支持部材よりも熱膨張係数の大きい素材で構成すれ
ば、ブレーカの断路動作に際し、調整子の支持部材への
固定力が増加し、調整子のトリップ荷重に対する耐久性
が高くなる。
5の変形例を示すものである。つまり、図13のa図に
おいて、調整子21,21A〜21Dに中抜き孔26を
形成してある。この中抜き孔26は調整子21,21A
〜21Dの後端面から尖端側に形成され、調整子21,
21A〜21Dの尖端では行き止まり有底孔になってい
る。図13のb図において、調整子21,21A〜21
Dの被受容部27が太径に形成され、調整子の被受容部
以外の先端部側は細径に形成されている。図13のc図
において、調整子21,21A〜21Dの後端面に被受
容部を形成する真円以外の円または角形の孔28Aを形
成し、支持部材20に受容部を構成する柱体28Bを設
け、この柱体28Bの軸方向に交差する断面形状は孔2
8Aに直進挿入可能で調整子21,21A〜21Dを周
方向に所定の回転角度範囲をもって回転することによっ
て調整子21,21A〜21Dと支持部材20との一方
または両方の変形にて調整子21,21A〜21Dが支
持部材20に固定される形状に形成されている。つま
り、この図13のc図では調整子21,21A〜21D
の被受容部を凹部に形成し、支持部材20の受容部を凸
部に形成した例を示した。また、図示は省略するが、支
持部材をブレーカの熱変位変換部材とする場合、調整子
を支持部材よりも熱膨張係数の大きい素材で構成すれ
ば、ブレーカの断路動作に際し、調整子の支持部材への
固定力が増加し、調整子のトリップ荷重に対する耐久性
が高くなる。
【0064】実施例7(請求項13に対応). 図14はこの発明の実施例7としての部材間距離調整機
構の調整子21Eを支持部材20に固定した状態を示す
軸方向に沿う断面図である。この図14において、調整
子21Eの被受容部がねじ棒29に形成され、支持部材
20の受容部がねじ孔22Fに形成され、このねじ孔2
2FのねじピッチP7とねじ棒29のねじピッチP8と
が異ピッチに構成された点に特徴がある(P7≠P
8)。つまり、この実施例5によれば、調整子21Eの
ねじ棒29を支持部材20のねじ孔22Fに回転挿入
し、支持部材20より突出する調整子21Eの尖端と作
動部材1(図1参照)との距離が所定の寸法Dとなる位
置で調整子21Eの回転挿入を停止する。この調整子2
1Eの回転挿入による軸方向への直進送り中において、
ねじ棒29のねじピッチP8がねじ孔22Fのねじピッ
チP7との異ピッチ構成によって、ねじ棒29の或る部
分のねじ山の挿入方向前面29a−1がねじ孔22Fの
或る部分のねじ山の挿入方向後面22f−1に接触し、
ねじ棒29の上記とは別の或る部分のねじ山の挿入方向
後面29a−2がねじ孔22Fの上記とは別の或る部分
のねじ山の挿入方向前面22f−2に接触する。この挿
入方向前後における両接触によって生じる力は互いに逆
方向で同じ大きさとなるので、ねじ棒29のねじ山がね
じ孔22Fのねじ山に挿入方向にあたかも突っ張ったよ
うな形態となり、調整子21Eが支持部材20に強固に
固定される。結果として、調整子21Eが周方向と軸方
向とに移動せず、調整子21Eの尖端と作動部材1との
間に調整された距離Dを高精度に確保することができる
うえ、前述の従来例のような図20に示すナット8や図
21に示すロック部材9のような別部品を必要としない
ので、コストダウンも図れる。
構の調整子21Eを支持部材20に固定した状態を示す
軸方向に沿う断面図である。この図14において、調整
子21Eの被受容部がねじ棒29に形成され、支持部材
20の受容部がねじ孔22Fに形成され、このねじ孔2
2FのねじピッチP7とねじ棒29のねじピッチP8と
が異ピッチに構成された点に特徴がある(P7≠P
8)。つまり、この実施例5によれば、調整子21Eの
ねじ棒29を支持部材20のねじ孔22Fに回転挿入
し、支持部材20より突出する調整子21Eの尖端と作
動部材1(図1参照)との距離が所定の寸法Dとなる位
置で調整子21Eの回転挿入を停止する。この調整子2
1Eの回転挿入による軸方向への直進送り中において、
ねじ棒29のねじピッチP8がねじ孔22Fのねじピッ
チP7との異ピッチ構成によって、ねじ棒29の或る部
分のねじ山の挿入方向前面29a−1がねじ孔22Fの
或る部分のねじ山の挿入方向後面22f−1に接触し、
ねじ棒29の上記とは別の或る部分のねじ山の挿入方向
後面29a−2がねじ孔22Fの上記とは別の或る部分
のねじ山の挿入方向前面22f−2に接触する。この挿
入方向前後における両接触によって生じる力は互いに逆
方向で同じ大きさとなるので、ねじ棒29のねじ山がね
じ孔22Fのねじ山に挿入方向にあたかも突っ張ったよ
うな形態となり、調整子21Eが支持部材20に強固に
固定される。結果として、調整子21Eが周方向と軸方
向とに移動せず、調整子21Eの尖端と作動部材1との
間に調整された距離Dを高精度に確保することができる
うえ、前述の従来例のような図20に示すナット8や図
21に示すロック部材9のような別部品を必要としない
ので、コストダウンも図れる。
【0065】実施例8.図15はこの発明の実施例8と
して前記実施例1乃至実施例6の部材間距離調整機構に
おける調整子21を支持部材20に自動的に固定するた
めの装置を示す側面図、図16は図15に示すA−A線
に沿う断面図、図17はこの実施例8の装置の支持部材
20を保持する保持治具33を示す斜視図、図18はこ
の実施例8の装置の調整子21を支持部材20に固定す
るための回転治具35を示す斜視図、図19は実施例8
の装置の動作を示す説明図である。
して前記実施例1乃至実施例6の部材間距離調整機構に
おける調整子21を支持部材20に自動的に固定するた
めの装置を示す側面図、図16は図15に示すA−A線
に沿う断面図、図17はこの実施例8の装置の支持部材
20を保持する保持治具33を示す斜視図、図18はこ
の実施例8の装置の調整子21を支持部材20に固定す
るための回転治具35を示す斜視図、図19は実施例8
の装置の動作を示す説明図である。
【0066】図15において、30はワーク搭載台であ
って、これの上面にはワークとしてのバイメタルタイプ
のブレーカ31が着脱可能に位置決めして搭載される。
32は支持台であって、これはワーク搭載台30の上方
に離間して配置され、この支持台32にはワーク搭載台
30上に搭載されたブレーカ31のバイメタルなどで構
成された支持部材20に調整子21を固定するために必
要な位置決め治具33と保持治具34および回転治具3
5ならびに推進治具36などのような後述する各種の機
械要素が組み付けられている。この支持台32とワーク
搭載台30とは相対的に図15の上下方向と左右方向と
に直線的に移動する必要があるが、この実施例では支持
台32が移動しない固定状態と、この支持台32に対し
ワーク搭載台30が図外の駆動機構によって上下方向と
左右方向とに移動するように構成されている。この支持
台32の下面には位置決め治具33とこれに対向配置さ
れる保持治具34とが図15の左右方向の直線移動を案
内するためのリニアガイド機構37を介して移動可能に
設置されている。このリニアガイド機構37の可動側ガ
イドは左右に二分割され、その分割された右側の可動ガ
イドには位置決め治具33が取り付けられ、左側の可動
ガイドには保持治具34が取り付けられている。位置決
め治具33の下左側端にはブレーカ31の支持部材20
に取り付けられる調整子21の尖端と作動部材1との距
離Dを決める位置決め作用部38が下方に向けて延設さ
れている。保持治具34の下右側端にはブレーカ31の
支持部材20を保持する保持作用部39が下方に向けて
延設され、この保持作用部39は上記位置決め作用部3
8と左右に離間して対向配置されている。位置決め治具
33はボールねじ機構40をリニアガイド機構37と干
渉しない位置に備えている。このボールねじ機構40は
位置決め治具33に固定されるナット41とこれにねじ
嵌合されるねじ軸42との嵌合面間に図外の多数のボー
ルを循環可能に配置し、ねじ軸42の回転運動をナット
41の直線運動に変換する構成になっている。このボー
ルねじ機構40のねじ軸42の位置決め治具33より突
出する端部は支持台32の下面に設置されたベアリング
ホルダ43で支持され、このベアリングホルダ43より
右側に突出するねじ軸42の端部は支持台32の右端に
設置されたモータ44の出力軸にカップリング45で連
結されているので、位置決め治具33がモータ44の回
転駆動によって左右方向に直線的に移動する。保持治具
34はリニアガイド機構37と干渉しない部分より上方
に向けて延びる固定アーム46を備えている。この固定
アーム46の延設端部は支持台32に形成された逃げ孔
47を下方から上方に貫通し、この支持台32より上方
に突出する端部は支持台32上面に設置されたエアシリ
ンダ48の作動ロッドに弾性緩衝体49を介在して連結
されているので、保持治具34はエアシリンダ48の伸
縮駆動によって左右方向に直線的に移動する。この保持
治具34側の支持台32の下面には調整子21を回転し
て支持部材20に固定するための回転治具35が上記と
は別のベアリングホルダ50を介して設置されている。
この回転治具35は左右方向に延びる筒体に形成され、
この回転治具35のベアリングホルダ50より右側に突
出する右端面は保持治具34の保持作用部39に位置決
め治具33とは反対側で対向して配置され、この回転治
具35の右端面には調整子21を着脱可能に収納する収
納室51が形成されている。この収納室51の左側には
回転治具35の左端面に開口する貫通孔52が連通して
形成されている。この回転治具35のベアリングホルダ
50より左側に突出する左端外周部にはレバー53が固
定されている。このレバー53の延設端には上記とは別
のエアシリンダ54の作動ロッドが自在継ぎ手55を介
して連結されている。このエアシリンダ54のシリンダ
チューブは支持台32上面に立設されたブラケット56
に軸部材57で回転可能に取り付けられているので、回
転治具35はエアシリンダ54の伸縮駆動によって周方
向に回転する(図16参照)。この回転治具35の貫通
孔52には調整子21を支持部材20の孔22に挿入す
るための推進治具36が左右方向へ移動可能に配置され
ている。この推進治具36の上記レバー53よりも左側
に突出する左端部は支持台32の下面に設置された上記
とは別の左右方向に移動可能なリニアガイド機構58の
可動側ガイドに上記とは別の弾性緩衝体59を介して連
結されている。このリニアガイド機構58の可動側ガイ
ドは支持台32の左端に設置された上記とは別のエアシ
リンダ60の作動ロッドが連結されているので、推進治
具36はエアシリンダ60の伸縮駆動によって回転治具
35の貫通孔52と収納室51とに往復動する。
って、これの上面にはワークとしてのバイメタルタイプ
のブレーカ31が着脱可能に位置決めして搭載される。
32は支持台であって、これはワーク搭載台30の上方
に離間して配置され、この支持台32にはワーク搭載台
30上に搭載されたブレーカ31のバイメタルなどで構
成された支持部材20に調整子21を固定するために必
要な位置決め治具33と保持治具34および回転治具3
5ならびに推進治具36などのような後述する各種の機
械要素が組み付けられている。この支持台32とワーク
搭載台30とは相対的に図15の上下方向と左右方向と
に直線的に移動する必要があるが、この実施例では支持
台32が移動しない固定状態と、この支持台32に対し
ワーク搭載台30が図外の駆動機構によって上下方向と
左右方向とに移動するように構成されている。この支持
台32の下面には位置決め治具33とこれに対向配置さ
れる保持治具34とが図15の左右方向の直線移動を案
内するためのリニアガイド機構37を介して移動可能に
設置されている。このリニアガイド機構37の可動側ガ
イドは左右に二分割され、その分割された右側の可動ガ
イドには位置決め治具33が取り付けられ、左側の可動
ガイドには保持治具34が取り付けられている。位置決
め治具33の下左側端にはブレーカ31の支持部材20
に取り付けられる調整子21の尖端と作動部材1との距
離Dを決める位置決め作用部38が下方に向けて延設さ
れている。保持治具34の下右側端にはブレーカ31の
支持部材20を保持する保持作用部39が下方に向けて
延設され、この保持作用部39は上記位置決め作用部3
8と左右に離間して対向配置されている。位置決め治具
33はボールねじ機構40をリニアガイド機構37と干
渉しない位置に備えている。このボールねじ機構40は
位置決め治具33に固定されるナット41とこれにねじ
嵌合されるねじ軸42との嵌合面間に図外の多数のボー
ルを循環可能に配置し、ねじ軸42の回転運動をナット
41の直線運動に変換する構成になっている。このボー
ルねじ機構40のねじ軸42の位置決め治具33より突
出する端部は支持台32の下面に設置されたベアリング
ホルダ43で支持され、このベアリングホルダ43より
右側に突出するねじ軸42の端部は支持台32の右端に
設置されたモータ44の出力軸にカップリング45で連
結されているので、位置決め治具33がモータ44の回
転駆動によって左右方向に直線的に移動する。保持治具
34はリニアガイド機構37と干渉しない部分より上方
に向けて延びる固定アーム46を備えている。この固定
アーム46の延設端部は支持台32に形成された逃げ孔
47を下方から上方に貫通し、この支持台32より上方
に突出する端部は支持台32上面に設置されたエアシリ
ンダ48の作動ロッドに弾性緩衝体49を介在して連結
されているので、保持治具34はエアシリンダ48の伸
縮駆動によって左右方向に直線的に移動する。この保持
治具34側の支持台32の下面には調整子21を回転し
て支持部材20に固定するための回転治具35が上記と
は別のベアリングホルダ50を介して設置されている。
この回転治具35は左右方向に延びる筒体に形成され、
この回転治具35のベアリングホルダ50より右側に突
出する右端面は保持治具34の保持作用部39に位置決
め治具33とは反対側で対向して配置され、この回転治
具35の右端面には調整子21を着脱可能に収納する収
納室51が形成されている。この収納室51の左側には
回転治具35の左端面に開口する貫通孔52が連通して
形成されている。この回転治具35のベアリングホルダ
50より左側に突出する左端外周部にはレバー53が固
定されている。このレバー53の延設端には上記とは別
のエアシリンダ54の作動ロッドが自在継ぎ手55を介
して連結されている。このエアシリンダ54のシリンダ
チューブは支持台32上面に立設されたブラケット56
に軸部材57で回転可能に取り付けられているので、回
転治具35はエアシリンダ54の伸縮駆動によって周方
向に回転する(図16参照)。この回転治具35の貫通
孔52には調整子21を支持部材20の孔22に挿入す
るための推進治具36が左右方向へ移動可能に配置され
ている。この推進治具36の上記レバー53よりも左側
に突出する左端部は支持台32の下面に設置された上記
とは別の左右方向に移動可能なリニアガイド機構58の
可動側ガイドに上記とは別の弾性緩衝体59を介して連
結されている。このリニアガイド機構58の可動側ガイ
ドは支持台32の左端に設置された上記とは別のエアシ
リンダ60の作動ロッドが連結されているので、推進治
具36はエアシリンダ60の伸縮駆動によって回転治具
35の貫通孔52と収納室51とに往復動する。
【0067】図17において、上記保持治具34は角形
のブロック本体61を備え、このブロック本体61の下
一端には上記保持作用部39が下方に向けて延設され、
この保持作用部39には調整子21の外形よりも大きな
切欠部62が形成されている。
のブロック本体61を備え、このブロック本体61の下
一端には上記保持作用部39が下方に向けて延設され、
この保持作用部39には調整子21の外形よりも大きな
切欠部62が形成されている。
【0068】図18において、上記回転治具35の収納
室51の軸方向と直交またはほぼ直交するなどのように
交差する方向の断面形状は調整子21を周方向へ回転を
阻止する状態で調整子21の断面形状を直進挿入可能な
相似形に形成されている。この実施例では断面形状が六
角形に形状された調整子21を使用する場合を例として
掲げてあるので、収納室51の断面形状は調整子21の
六角形よりわずかに大きな相似形の六角形になってい
る。
室51の軸方向と直交またはほぼ直交するなどのように
交差する方向の断面形状は調整子21を周方向へ回転を
阻止する状態で調整子21の断面形状を直進挿入可能な
相似形に形成されている。この実施例では断面形状が六
角形に形状された調整子21を使用する場合を例として
掲げてあるので、収納室51の断面形状は調整子21の
六角形よりわずかに大きな相似形の六角形になってい
る。
【0069】次にこの実施例の装置の動作を図19を用
いて説明する。図19のa図において、上記ワーク搭載
台30が初期位置に停止し、調整子21が回転治具35
の収納室51内に収納され、ブレーカ31がワーク搭載
台30上に位置決めされて搭載されているものとする。
このブレーカ31は作動部材1と孔22を有する支持部
材20とが少なくとも図外のブレーカ本体に組み付けら
れ、この支持部材20に調整子21を取り付けようとす
る状態になっている。上記ワーク搭載台30の初期位置
では、ワーク搭載台30が下限位置に停止し、位置決め
治具33と保持治具34とが最も接近し、回転治具35
が保持治具34から最も離間し、推進治具36が回転治
具35の収納室51から貫通孔52側に後退し、回転治
具35と保持治具34と位置決め治具33とが作動部材
1と支持部材20よりも上方に位置して干渉せず、ワー
ク搭載台30へのブレーカ31の搭載作業を邪魔しない
状態になっている。上記調整子21の収納室51内への
収納は、調整子21を収納室51の保持治具34側前方
より収納するか、または、推進治具36が回転治具35
より引き抜かれた状態で調整子21を収納室51の貫通
孔52側後方より収納するか、さらには、回転治具35
の収納室51上壁に図外の収納用孔を形成し、この収納
用孔から収納室51に調整子21を収納する。これらい
ずれの収納作業でも手で行うか、パーツフィーダで自動
供給することが可能である。そして、初期位置に停止し
ているワーク搭載台30が下限位置から上限位置へと上
昇駆動すると、図19のb図の状態となる。
いて説明する。図19のa図において、上記ワーク搭載
台30が初期位置に停止し、調整子21が回転治具35
の収納室51内に収納され、ブレーカ31がワーク搭載
台30上に位置決めされて搭載されているものとする。
このブレーカ31は作動部材1と孔22を有する支持部
材20とが少なくとも図外のブレーカ本体に組み付けら
れ、この支持部材20に調整子21を取り付けようとす
る状態になっている。上記ワーク搭載台30の初期位置
では、ワーク搭載台30が下限位置に停止し、位置決め
治具33と保持治具34とが最も接近し、回転治具35
が保持治具34から最も離間し、推進治具36が回転治
具35の収納室51から貫通孔52側に後退し、回転治
具35と保持治具34と位置決め治具33とが作動部材
1と支持部材20よりも上方に位置して干渉せず、ワー
ク搭載台30へのブレーカ31の搭載作業を邪魔しない
状態になっている。上記調整子21の収納室51内への
収納は、調整子21を収納室51の保持治具34側前方
より収納するか、または、推進治具36が回転治具35
より引き抜かれた状態で調整子21を収納室51の貫通
孔52側後方より収納するか、さらには、回転治具35
の収納室51上壁に図外の収納用孔を形成し、この収納
用孔から収納室51に調整子21を収納する。これらい
ずれの収納作業でも手で行うか、パーツフィーダで自動
供給することが可能である。そして、初期位置に停止し
ているワーク搭載台30が下限位置から上限位置へと上
昇駆動すると、図19のb図の状態となる。
【0070】図19のb図において、ワーク搭載台30
がその上限位置に停止し、保持治具34の保持作用部3
9と位置決め治具33の位置決め作用部38とが作動部
材1と支持部材20との間に非接触状態で位置し、回転
治具35が保持治具34との対向配置を維持したまま支
持部材20より左側に非接触状態で位置している。この
上限位置に停止しているワーク搭載台30が左側へと横
移動してその後退位置に停止すると図19のc図の状態
となる。
がその上限位置に停止し、保持治具34の保持作用部3
9と位置決め治具33の位置決め作用部38とが作動部
材1と支持部材20との間に非接触状態で位置し、回転
治具35が保持治具34との対向配置を維持したまま支
持部材20より左側に非接触状態で位置している。この
上限位置に停止しているワーク搭載台30が左側へと横
移動してその後退位置に停止すると図19のc図の状態
となる。
【0071】図19のc図において、ワーク搭載台30
がその左側の後退位置に停止すると、支持部材20の左
板面が回転治具35の右端面に接触するか、または、接
触する程度に接近する。この状態において、エアシリン
ダ48の所定量の伸長動作によって保持治具34を回転
治具35側へと接近すると、図19のd図の状態とな
る。
がその左側の後退位置に停止すると、支持部材20の左
板面が回転治具35の右端面に接触するか、または、接
触する程度に接近する。この状態において、エアシリン
ダ48の所定量の伸長動作によって保持治具34を回転
治具35側へと接近すると、図19のd図の状態とな
る。
【0072】図19のd図において、保持治具34の保
持作用部39が回転治具35の右端面とで支持部材20
を挟持する。このとき、弾性緩衝体49が圧縮動作し挟
持時の衝撃を吸収する。この状態において、モータ44
が所定回転数だけ一方向に回転駆動して位置決め治具3
3を保持治具34側へと所定距離移動すると、図19の
e図の状態となる。この位置決め治具33の所定距離移
動は、ボールねじ機構40がモータ44の回転運動を直
線運動に変換することから、モータ44の回転運動量に
比較して直線運動量が少なく、かつ、がたつくことなく
高精度なものとなる。
持作用部39が回転治具35の右端面とで支持部材20
を挟持する。このとき、弾性緩衝体49が圧縮動作し挟
持時の衝撃を吸収する。この状態において、モータ44
が所定回転数だけ一方向に回転駆動して位置決め治具3
3を保持治具34側へと所定距離移動すると、図19の
e図の状態となる。この位置決め治具33の所定距離移
動は、ボールねじ機構40がモータ44の回転運動を直
線運動に変換することから、モータ44の回転運動量に
比較して直線運動量が少なく、かつ、がたつくことなく
高精度なものとなる。
【0073】図19のe図において、位置決め治具33
が作動部材1からの距離が所定寸法Dとなる所定停止位
置に停止する。この所定寸法Dは作動部材1と調整子2
1の尖端との間の距離Dと等しい寸法である。つまり、
位置決め治具33の初期位置から所定停止位置までの距
離Dをモータ44の回転数に換算し、モータ44の実際
の回転数がその換算した回転数となるようにモータ44
を一方向へ回転駆動して停止することによって、位置決
め治具33の位置決め作用部38の左端面が初期位置か
ら所定停止位置に移動して停止する。そして、上記とは
別のエアシリンダ60の所定量の伸長駆動によって推進
治具36を保持治具34側に移動すると、図19のf図
の状態となる。
が作動部材1からの距離が所定寸法Dとなる所定停止位
置に停止する。この所定寸法Dは作動部材1と調整子2
1の尖端との間の距離Dと等しい寸法である。つまり、
位置決め治具33の初期位置から所定停止位置までの距
離Dをモータ44の回転数に換算し、モータ44の実際
の回転数がその換算した回転数となるようにモータ44
を一方向へ回転駆動して停止することによって、位置決
め治具33の位置決め作用部38の左端面が初期位置か
ら所定停止位置に移動して停止する。そして、上記とは
別のエアシリンダ60の所定量の伸長駆動によって推進
治具36を保持治具34側に移動すると、図19のf図
の状態となる。
【0074】図19のf図において、推進治具36が回
転治具35の貫通孔52から収納室51へと移動して調
整子21を収納室51から支持部材20の孔22と保持
治具34の切欠部62とを経由して位置決め治具33側
へと押し出し、調整子21の尖端が位置決め治具33の
位置決め作用部38の左端面に当接する。このとき、上
記とは別の弾性緩衝体59が圧縮動作して調整子21の
尖端の位置決め治具33への当接時の衝撃を吸収し、上
記推進治具36の移動が停止する。そして、上記とは別
のエアシリンダ54の所定量の伸長駆動によって回転治
具35が回転し、図19のg図の状態となる。
転治具35の貫通孔52から収納室51へと移動して調
整子21を収納室51から支持部材20の孔22と保持
治具34の切欠部62とを経由して位置決め治具33側
へと押し出し、調整子21の尖端が位置決め治具33の
位置決め作用部38の左端面に当接する。このとき、上
記とは別の弾性緩衝体59が圧縮動作して調整子21の
尖端の位置決め治具33への当接時の衝撃を吸収し、上
記推進治具36の移動が停止する。そして、上記とは別
のエアシリンダ54の所定量の伸長駆動によって回転治
具35が回転し、図19のg図の状態となる。
【0075】図19のg図において、回転治具35のレ
バー53がエアシリンダ54の伸長駆動で仮想線で示す
状態から実線で示す状態に変位して、回転治具35が所
定の回転角度範囲をもって一方向に回転し、この回転治
具35の収納室51に回転阻止状態で収納されている調
整子21がその回転治具35の回転に伴い所定の回転角
度範囲だけ一方向に回転し、調整子21の所定位置が支
持部材20の孔22に6点で接触し調整子21の変形に
て支持部材20に固定される(図3のe図参照)。そし
て、モータ44が上記とは逆方向に所定の回転数だけ回
転駆動して位置決め治具33を初期位置へと移動し、エ
アシリンダ48が所定量だけ縮小駆動して保持治具34
を初期位置へと移動する。このとき、保持治具34の移
動開始時期は保持治具34が位置決め治具33に干渉し
ないように制御される。引き続き、ワーク搭載台30が
後退位置から右側へと横移動して初期位置に停止する
と、図19のh図の状態となる。
バー53がエアシリンダ54の伸長駆動で仮想線で示す
状態から実線で示す状態に変位して、回転治具35が所
定の回転角度範囲をもって一方向に回転し、この回転治
具35の収納室51に回転阻止状態で収納されている調
整子21がその回転治具35の回転に伴い所定の回転角
度範囲だけ一方向に回転し、調整子21の所定位置が支
持部材20の孔22に6点で接触し調整子21の変形に
て支持部材20に固定される(図3のe図参照)。そし
て、モータ44が上記とは逆方向に所定の回転数だけ回
転駆動して位置決め治具33を初期位置へと移動し、エ
アシリンダ48が所定量だけ縮小駆動して保持治具34
を初期位置へと移動する。このとき、保持治具34の移
動開始時期は保持治具34が位置決め治具33に干渉し
ないように制御される。引き続き、ワーク搭載台30が
後退位置から右側へと横移動して初期位置に停止する
と、図19のh図の状態となる。
【0076】図19のh図において、上記ワーク搭載台
30の後退位置から初期位置への移動に伴い、上記支持
部材20に固定された調整子21が回転治具35の収納
室51から抜け出る。この後、エアシリンダ54の縮小
駆動でレバー53がh図の実線示から仮想線示へと復帰
し、エアシリンダ60の縮小駆動で推進治具36が収納
室51から貫通孔52へと後退し、ワーク搭載台30が
上限位置から下限位置へと下降し、ワーク搭載台30が
下限位置に停止した後、ワーク搭載台30から調整子2
1を有するブレーカ31を取り出し、調整子21を取り
付ける新たなブレーカ31をワーク搭載台30に位置決
めして取り付ける一方、調整子21を回転治具35の収
納室51内に収納し、図19のa図からの動作を繰り返
す。
30の後退位置から初期位置への移動に伴い、上記支持
部材20に固定された調整子21が回転治具35の収納
室51から抜け出る。この後、エアシリンダ54の縮小
駆動でレバー53がh図の実線示から仮想線示へと復帰
し、エアシリンダ60の縮小駆動で推進治具36が収納
室51から貫通孔52へと後退し、ワーク搭載台30が
上限位置から下限位置へと下降し、ワーク搭載台30が
下限位置に停止した後、ワーク搭載台30から調整子2
1を有するブレーカ31を取り出し、調整子21を取り
付ける新たなブレーカ31をワーク搭載台30に位置決
めして取り付ける一方、調整子21を回転治具35の収
納室51内に収納し、図19のa図からの動作を繰り返
す。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように第1乃至第3の発明
によれば、調整子の被受容部を支持部材の受容部と軸方
向で整合するような状態で受容部に軸方向に沿い直線挿
入し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があら
かじめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を
止めることによって調整子の尖端と作動部材との距離を
調整し、その調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をも
って一方向に回転して、調整子の被受容部の所定位置を
支持部材の受容部に複数点で接触して調整子と支持部材
の一方または両方の変形にて固定するように構成したの
で、調整子に軸方向の力を誘発することなく、調整子の
所定位置を支持部材に固定することができ、もって、上
記調整子の尖端と作動部材との間に調整された距離を高
精度に確保することができるという効果がある。しか
も、調整子を支持部材に固定するのに、ナットやロック
部材のような部材を必要としないので、コストダウンが
図れる利点もある。
によれば、調整子の被受容部を支持部材の受容部と軸方
向で整合するような状態で受容部に軸方向に沿い直線挿
入し、その調整子の尖端と作動部材との間の距離があら
かじめ設定された寸法となった所で上記調整子の挿入を
止めることによって調整子の尖端と作動部材との距離を
調整し、その調整子を周方向へ所定の回転角度範囲をも
って一方向に回転して、調整子の被受容部の所定位置を
支持部材の受容部に複数点で接触して調整子と支持部材
の一方または両方の変形にて固定するように構成したの
で、調整子に軸方向の力を誘発することなく、調整子の
所定位置を支持部材に固定することができ、もって、上
記調整子の尖端と作動部材との間に調整された距離を高
精度に確保することができるという効果がある。しか
も、調整子を支持部材に固定するのに、ナットやロック
部材のような部材を必要としないので、コストダウンが
図れる利点もある。
【0078】第4の発明によれば、調整子の棒状部を支
持部材の孔と軸方向で整合するような状態で孔に軸方向
に沿い直線挿入し、その調整子の尖端と作動部材との間
の距離があらかじめ設定された寸法となった所で上記調
整子の挿入を止めることによって調整子の尖端と作動部
材との距離を調整し、その調整子を周方向へ所定の回転
角度範囲をもって一方向に回転して、調整子の棒状部の
所定位置を支持部材の孔に複数点で接触して調整子と支
持部材との一方または両方の変形にて棒状部の一部の溝
への取り込みを伴い固定するように構成したので、溝に
入り込んだ棒状部の一部が溝に引っ掛かり、支持部材に
固定された調整子がより一層回転しにくくなるという効
果がある。
持部材の孔と軸方向で整合するような状態で孔に軸方向
に沿い直線挿入し、その調整子の尖端と作動部材との間
の距離があらかじめ設定された寸法となった所で上記調
整子の挿入を止めることによって調整子の尖端と作動部
材との距離を調整し、その調整子を周方向へ所定の回転
角度範囲をもって一方向に回転して、調整子の棒状部の
所定位置を支持部材の孔に複数点で接触して調整子と支
持部材との一方または両方の変形にて棒状部の一部の溝
への取り込みを伴い固定するように構成したので、溝に
入り込んだ棒状部の一部が溝に引っ掛かり、支持部材に
固定された調整子がより一層回転しにくくなるという効
果がある。
【0079】第5の発明によれば、調整子の六角形の棒
状部を支持部材の六角形の孔と軸方向で整合するような
状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖端
と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法と
なった所で上記調整子の挿入を止めることによって調整
子の尖端と作動部材との距離を調整し、その調整子を周
方向へ例えば30度のような所定の回転角度範囲をもっ
て一方向に回転して、調整子の棒状部の所定位置を支持
部材の孔に6点で接触して調整子と支持部材の一方また
は両方の変形にて固定するように構成したので、調整子
と支持部材とが6点の固定位置で固定された安定したも
のとなるという効果がある。
状部を支持部材の六角形の孔と軸方向で整合するような
状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖端
と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法と
なった所で上記調整子の挿入を止めることによって調整
子の尖端と作動部材との距離を調整し、その調整子を周
方向へ例えば30度のような所定の回転角度範囲をもっ
て一方向に回転して、調整子の棒状部の所定位置を支持
部材の孔に6点で接触して調整子と支持部材の一方また
は両方の変形にて固定するように構成したので、調整子
と支持部材とが6点の固定位置で固定された安定したも
のとなるという効果がある。
【0080】第6の発明によれば、調整子の六角形の棒
状部を支持部材の六角形の孔と軸方向で整合するような
状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖端
と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法と
なった所で上記調整子の挿入を止めることによって調整
子の尖端と作動部材との距離を調整し、その調整子を周
方向へ例えば30度のような所定の回転角度範囲をもっ
て一方向に回転して、調整子の棒状部の所定位置を支持
部材の孔に6点で接触して調整子の変形にて棒状部の一
部の溝への取り込みを伴い固定するように構成したの
で、溝に入り込んだ棒状部の一部が溝に引っ掛かり、支
持部材に固定された調整子がより一層回転しにくくなる
とともに、調整子と支持部材とが6点の固定位置で固定
された安定したものとなるという効果がある。
状部を支持部材の六角形の孔と軸方向で整合するような
状態で孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖端
と作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法と
なった所で上記調整子の挿入を止めることによって調整
子の尖端と作動部材との距離を調整し、その調整子を周
方向へ例えば30度のような所定の回転角度範囲をもっ
て一方向に回転して、調整子の棒状部の所定位置を支持
部材の孔に6点で接触して調整子の変形にて棒状部の一
部の溝への取り込みを伴い固定するように構成したの
で、溝に入り込んだ棒状部の一部が溝に引っ掛かり、支
持部材に固定された調整子がより一層回転しにくくなる
とともに、調整子と支持部材とが6点の固定位置で固定
された安定したものとなるという効果がある。
【0081】第7の発明によれば調整子の六角形の棒状
部を支持部材の孔と軸方向で整合するような状態で六角
形の孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖端と
作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法とな
った所で上記調整子の挿入を止めることによって調整子
の尖端と作動部材との距離を調整し、その調整子を周方
向へ所定の回転角度範囲をもって一方向に回転して、調
整子の棒状部の所定位置を支持部材の孔に6点で接触し
て調整子と支持部材との一方または両方の変形にて固定
し、孔と棒状部との6つの固定位置の1つおきの3つの
固定位置で調整子を支持部材に溶接するように構成した
ので、調整子を位置ずれなく支持部材に溶接することが
できるとともに、調整子と支持部材との固定をより強固
にできるという効果がある。
部を支持部材の孔と軸方向で整合するような状態で六角
形の孔に軸方向に沿い直線挿入し、その調整子の尖端と
作動部材との間の距離があらかじめ設定された寸法とな
った所で上記調整子の挿入を止めることによって調整子
の尖端と作動部材との距離を調整し、その調整子を周方
向へ所定の回転角度範囲をもって一方向に回転して、調
整子の棒状部の所定位置を支持部材の孔に6点で接触し
て調整子と支持部材との一方または両方の変形にて固定
し、孔と棒状部との6つの固定位置の1つおきの3つの
固定位置で調整子を支持部材に溶接するように構成した
ので、調整子を位置ずれなく支持部材に溶接することが
できるとともに、調整子と支持部材との固定をより強固
にできるという効果がある。
【0082】第8の発明によれば、調整子の棒状部を支
持部材の孔と軸方向で整合するような状態で孔に軸方向
に沿い直線挿入し、その調整子の尖端と作動部材との間
の距離があらかじめ設定された寸法となった所で上記調
整子の挿入を止めることによって調整子の尖端と作動部
材との距離を調整し、その調整子を周方向へ所定の回転
角度範囲をもって一方向に回転して、調整子の棒状部の
所定位置を支持部材の孔に複数点で接触して調整子の変
形にて固定するように構成したので、調整子と作動部材
との距離を再調整して調整子を支持部材に再固定するこ
とが容易にできる効果がある。
持部材の孔と軸方向で整合するような状態で孔に軸方向
に沿い直線挿入し、その調整子の尖端と作動部材との間
の距離があらかじめ設定された寸法となった所で上記調
整子の挿入を止めることによって調整子の尖端と作動部
材との距離を調整し、その調整子を周方向へ所定の回転
角度範囲をもって一方向に回転して、調整子の棒状部の
所定位置を支持部材の孔に複数点で接触して調整子の変
形にて固定するように構成したので、調整子と作動部材
との距離を再調整して調整子を支持部材に再固定するこ
とが容易にできる効果がある。
【0083】第9の発明によれば、調整子の固定された
支持部材が熱エネルギを機械的な変位に変換する素材で
構成したので、部材間距離調整機構を例えばバイメタル
タイプのブレーカのような電気部品に採用できるという
効果がある。
支持部材が熱エネルギを機械的な変位に変換する素材で
構成したので、部材間距離調整機構を例えばバイメタル
タイプのブレーカのような電気部品に採用できるという
効果がある。
【0084】第10の発明によれば、支持部材の孔に隣
接する残余部の横幅が大きくなるように構成したので、
支持部材の横幅を大きくしなくとも、支持部材の孔まわ
りの剛性を高めることができ、もって、装置の小形化に
支障を招くことがないという効果がある。
接する残余部の横幅が大きくなるように構成したので、
支持部材の横幅を大きくしなくとも、支持部材の孔まわ
りの剛性を高めることができ、もって、装置の小形化に
支障を招くことがないという効果がある。
【0085】第11の発明によれば、棒状部と孔との固
定位置のうちの1組の対向する2つの固定位置が孔の中
心を通りつつ支持部材の長手方向と交差する1つの横方
向面内に位置するように構成したので、支持部材にその
長手方向で機械的な変位が繰り返される場合にあって
も、上記1組の対向する2つの固定位置は上記支持部材
の長手方向での機械的な変位を最も受けにくいため、調
整子と支持部材との固定剛性が高くなるという効果があ
る。
定位置のうちの1組の対向する2つの固定位置が孔の中
心を通りつつ支持部材の長手方向と交差する1つの横方
向面内に位置するように構成したので、支持部材にその
長手方向で機械的な変位が繰り返される場合にあって
も、上記1組の対向する2つの固定位置は上記支持部材
の長手方向での機械的な変位を最も受けにくいため、調
整子と支持部材との固定剛性が高くなるという効果があ
る。
【0086】第12の発明によれば、調整子を支持部材
に或る回転角度範囲で一度固定した後、調整子の尖端と
支持部材との距離を検査した結果、その距離が所定の公
差外の場合は、調整子を上記回転角度範囲とは別の角度
回転範囲で一方向に回転することによって、調整子の被
受容部と支持部材の受容部とのどちらかの他方に対する
固定位置が変化するように構成したので、調整子と支持
部材との距離の再調整後でも、調整子を支持部材に最初
と同様に強固に固定できるという効果がある。
に或る回転角度範囲で一度固定した後、調整子の尖端と
支持部材との距離を検査した結果、その距離が所定の公
差外の場合は、調整子を上記回転角度範囲とは別の角度
回転範囲で一方向に回転することによって、調整子の被
受容部と支持部材の受容部とのどちらかの他方に対する
固定位置が変化するように構成したので、調整子と支持
部材との距離の再調整後でも、調整子を支持部材に最初
と同様に強固に固定できるという効果がある。
【0087】第13の発明によれば、調整子のねじ棒を
支持部材のねじ孔に回転挿入し、支持部材より突出する
調整子の尖端と作動部材との距離があらかじめ設定され
た寸法となった所で上記調整子の回転挿入を止めること
によって、その調整子の回転挿入による軸方向への直進
送り中において、ねじ棒の或る部分のねじ山の挿入方向
前面がねじ孔の或る部分のねじ山の挿入方向後面に接触
し、ねじ棒の上記とは別の或る部分のねじ山の挿入方向
後面がねじ孔の上記とは別の或る部分のねじ山の挿入方
向前面に接触し、ねじ棒のねじ山がねじ孔のねじ山に挿
入方向にあたかも突っ張ったような形態となり、調整子
が支持部材に固定される構成としたので、調整子に軸方
向の力を誘発することなく、調整子の所定位置を支持部
材に固定することができ、もって、上記調整子の尖端と
作動部材との間に調整された距離を高精度に確保するこ
とができるという効果がある。しかも、調整子を支持部
材に固定するのに、ナットやロック部材のような部材を
必要としないので、コストダウンが図れる利点もある。
支持部材のねじ孔に回転挿入し、支持部材より突出する
調整子の尖端と作動部材との距離があらかじめ設定され
た寸法となった所で上記調整子の回転挿入を止めること
によって、その調整子の回転挿入による軸方向への直進
送り中において、ねじ棒の或る部分のねじ山の挿入方向
前面がねじ孔の或る部分のねじ山の挿入方向後面に接触
し、ねじ棒の上記とは別の或る部分のねじ山の挿入方向
後面がねじ孔の上記とは別の或る部分のねじ山の挿入方
向前面に接触し、ねじ棒のねじ山がねじ孔のねじ山に挿
入方向にあたかも突っ張ったような形態となり、調整子
が支持部材に固定される構成としたので、調整子に軸方
向の力を誘発することなく、調整子の所定位置を支持部
材に固定することができ、もって、上記調整子の尖端と
作動部材との間に調整された距離を高精度に確保するこ
とができるという効果がある。しかも、調整子を支持部
材に固定するのに、ナットやロック部材のような部材を
必要としないので、コストダウンが図れる利点もある。
【図1】実施例1の支持部材に調整子を固定した状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】実施例1の支持部材と調整子との寸法関係を示
す正面図である。
す正面図である。
【図3】実施例1の支持部材に調整子固定する過程を示
す説明図である。
す説明図である。
【図4】実施例1の支持部材と孔との関係を示す説明図
である。
である。
【図5】実施例1の支持部材が変位したときの調整子と
の関係を示す説明図である。
の関係を示す説明図である。
【図6】実施例2の調整子を支持部材に固定した状態を
示す正面図である。
示す正面図である。
【図7】実施例2の調整子を支持部材に固定する前の挿
入した状態を示す正面図である。
入した状態を示す正面図である。
【図8】実施例3の支持部材に形成した孔と調整子との
各種形状を示す正面図である。
各種形状を示す正面図である。
【図9】実施例3の各種形状の孔と調整子との組み合わ
せを示す正面図である。
せを示す正面図である。
【図10】実施例3の各種形状の調整子を支持部材に固
定した状態を示す正面図である。
定した状態を示す正面図である。
【図11】実施例4の調整子を支持部材に固定した状態
を示す正面図である。
を示す正面図である。
【図12】実施例5の調整子を支持部材との関係を示す
正面図である。
正面図である。
【図13】実施例6の調整子と支持部材との関係を示す
図である。
図である。
【図14】実施例7の調整子を支持部材に固定した状態
を示す軸方向に沿う断面図である。
を示す軸方向に沿う断面図である。
【図15】実施例8の調整子を支持部材に固定する装置
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図16】図13に示すA−A線に沿う断面図である。
【図17】実施例8の保持治具を示す斜視図である。
【図18】実施例8の推進治具を示す斜視図である。
【図19】実施例8の動作を示す説明図である。
【図20】従来の部材間距離調整機構を使用したブレー
カの一部を示す側面図である。
カの一部を示す側面図である。
【図21】従来の異なる部材間距離調整機構を示す側面
図である。
図である。
【図22】図26の一部の軸方向に沿う断面図である。
1 作動部材 20 支持部材 21,21A〜21E 調整子 22,22A〜22F 孔 22E ねじ孔 25 溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平川 哲眞 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山制作所内 (72)発明者 妹尾 彰 福山市緑町1番8号 三菱電機株式会社福 山制作所内
Claims (13)
- 【請求項1】 作動部材に対向して離間配置される受容
部を有する支持部材と、この支持部材の受容部に挿入さ
れる被受容部を有する調整子とを備え、この調整子の被
受容部を上記支持部材の受容部に挿入することによって
調整子の尖端と作動部材との距離を調整し、この調整し
た距離を確保するように調整子の挿入方向に沿う軸方向
の所定位置を支持部材に固定する部材間距離調整機構に
おいて、 前記調整子の被受容部の所定位置の軸方向と交差する方
向の断面形状が調整子を周方向に回転することによって
支持部材の受容部の周面に複数点で接触して支持部材と
調整子との一方または両方の変形にて固定される形状に
形成されたことを特徴とする部材間距離調整機構。 - 【請求項2】 前記調整子の被受容部の断面形状が真円
以外の円または角形に形成されたことを特徴とする請求
項第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項3】 前記支持部材の受容部の軸方向と交差す
る方向の断面形状が調整子の被受容部の断面形状に挿入
可能な相似形に形成されたことを特徴とする請求項第1
項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項4】 前記調整子の被受容部が真円以外の円ま
たは角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、前
記支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿
入可能な相似形に形成された孔とされ、この孔の調整子
と支持部材との固定位置の孔壁面に溝が形成されたこと
を特徴とする請求項第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項5】 前記調整子の被受容部が真円以外の円ま
たは角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、前
記支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿
入可能な相似形に形成された孔とされ、これら被受容部
の断面形状と受容部の断面形状とが六角形に形成された
ことを特徴とする請求項第1項記載の部材間距離調整機
構。 - 【請求項6】 前記調整子の被受容部が真円以外の円ま
たは角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、前
記支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿
入可能な相似形に形成された孔とされ、これら被受容部
の断面形状と受容部の断面形状とが六角形とされ、この
孔の調整子と支持部材との固定位置の孔壁面に溝が形成
されたことを特徴とする請求項第1項記載の部材間距離
調整機構。 - 【請求項7】 前記調整子の被受容部が真円以外の円ま
たは角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、前
記支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿
入可能な相似形に形成された孔とされ、これら被受容部
の断面形状と受容部の断面形状とが六角形とされ、この
孔の調整子と支持部材との6つの固定位置の1つおきの
3つの固定位置で調整子を支持部材に溶接したことを特
徴とする請求項第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項8】 前記調整子の被受容部が真円以外の円ま
たは角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、前
記支持部材の受容部が調整子の被受容部の断面形状を挿
入可能な相似形に形成された孔とされ、この棒状の被受
容部が受容部よりも強さの弱い素材で構成されたことを
特徴とする請求項第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項9】 前記支持部材が熱エネルギを機械的な変
位に変換する素材で構成されたことを特徴とする請求項
第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項10】 前記調整子の被受容部が真円以外の円
または角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、
前記支持部材が熱エネルギを機械的な変位に変換する短
冊状の素材で構成され、この支持部材の受容部が調整子
の被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された
孔とされ、この孔の1組の対向する二辺が支持部材の長
手方向に沿うように配置されたことを特徴とする請求項
第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項11】 前記調整子の被受容部が真円以外の円
または角形に形成された断面形状を有する棒状とされ、
前記支持部材が熱エネルギを機械的な変位に変換する短
冊状の素材で構成され、この支持部材の受容部が調整子
の被受容部の断面形状を挿入可能な相似形に形成された
孔とされ、この孔の1組の対向する二辺が支持部材の長
手方向に配置され、この孔の調整子との1組の対向する
2つの固定位置が孔の中心を通りつつ支持部材の長手方
向と交差する1つの横方向面内に位置されたことを特徴
とする請求項第1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項12】 前記調整子の被受容部と支持部材の受
容部とが互いに挿入可能で挿入後の回転角度によって調
整子と支持部材とのどちらかの他方に対する固定位置が
変化する異形状に構成されたことを特徴とする請求項第
1項記載の部材間距離調整機構。 - 【請求項13】 作動部材に対向して離間配置される受
容部を有する支持部材と、この支持部材の受容部に挿入
される被受容部を有する調整子とを備え、この調整子の
被受容部を上記支持部材の受容部に挿入することによっ
て調整子の尖端と作動部材との距離を調整し、この調整
した距離を確保するように調整子の挿入方向に沿う軸方
向の所定位置を支持部材に固定する部材間距離調整機構
において、 前記調整子の被受容部の所定位置がねじ棒に形成され、
前記支持部材の受容部がねじ孔に形成され、このねじ孔
のねじピッチとねじ棒のねじピッチとが異ピッチに構成
されたことを特徴とする部材間距離調整機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33245593A JPH07192597A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 部材間距離調整機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP33245593A JPH07192597A (ja) | 1993-12-27 | 1993-12-27 | 部材間距離調整機構 |
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JPH07192597A true JPH07192597A (ja) | 1995-07-28 |
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JP (1) | JPH07192597A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1993
- 1993-12-27 JP JP33245593A patent/JPH07192597A/ja active Pending
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