JP2000015536A - 工具等の送り装置 - Google Patents

工具等の送り装置

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JP2000015536A
JP2000015536A JP10196782A JP19678298A JP2000015536A JP 2000015536 A JP2000015536 A JP 2000015536A JP 10196782 A JP10196782 A JP 10196782A JP 19678298 A JP19678298 A JP 19678298A JP 2000015536 A JP2000015536 A JP 2000015536A
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JP
Japan
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ball screw
screw mechanism
nut
screw shaft
electrode
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JP10196782A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Chikagawa
博 近川
Hisanori Nakamura
尚範 中村
Joji Ikushima
譲次 生島
Kanji Suzuki
幹治 鈴木
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速送りから低速送りへの切替えを機械的に
かつ速やかに行うことを可能し、構造の簡略化と生産性
の向上とを図る。 【解決手段】 スポット溶接機1の本体2に設けたハウ
ジング10内に、リードの大きい第1のボールねじ機構
11とリードの小さい第2のボールねじ機構12とを配
設し、先ずモータ13により第1のボールねじ機構11
のねじ軸14を回転させて、これに螺合するナット15
を下方へ移動させ、第2のボールねじ機構12に持たせ
た可動電極7を高速、低推力で固定電極4側へ移動させ
る。そして、可動電極7が固定電極4に近接する段階
で、ロック手段24を係合させて該ナット15をねじ軸
14と一体に回転させ、その回転運動を連結部材17を
介して第2のボールねじ機構12のねじ軸18に伝え
て、これに螺合するナット19と共に可動電極7を低
速、高推力で固定電極4に接近させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工具や治具あるい
はワーク(以下、工具等という)を直線的に送るための
送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、スポット溶接機としては、モー
タによりねじ軸を回転させ、該ねじ軸の回転をこれに螺
合させたナットの直線運動に変換して、該ナットに持た
せた電極(可動電極)を開放位置と加圧位置との間で直
線移動させる送り装置を備えたものがある。
【0003】このような送り装置を備えたスポット溶接
機においては、電極の送り速度があまり大きいと、加圧
時の衝撃が大きくなって電極やワークの変形、あるいは
電極の異常摩耗を引起こすこととなる。このため、従来
一般には、比較的リードの小さいねじ軸を用いて、比較
的遅い速度で電極を開放位置から加圧位置まで送るよう
にしていたが、この場合は、開放位置から加圧位置への
電極送りにかなりの時間を要し、溶接作業能率の低下す
なわち生産性の低下が避けられないようになる。
【0004】そこで、例えば特開平4−333379号
公報に記載の電極送り装置では、モータの回転速度を制
御することにより、開放位置から加圧位置近傍までは比
較的高速で電極を送り、加圧位置近傍で低速に切替える
ようにしており、これによれば、加圧時の衝撃を緩和し
ながら溶接作業能率の可及的向上を達成できるものとな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たようにモータの回転数を制御して送り速度を切替える
方式によれば、モータの制御手段に、高速から低速へ切
替えるための特別の切替回路(電極位置を検出するセン
サも含む)を組込まなければならないため、装置構造が
複雑になるという問題があった。また、モータのロータ
の慣性により切替点を通過しても電極が惰性で進むた
め、その切替点を加圧位置(送り到達点)よりかなり手
前に設定しなければならず、その分、サイクルタイムが
延びて生産性が低下するという問題があった。
【0006】本発明は、上記した問題点に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、高速、低推力送り
から低速、高推力送りへの切替えを機械的にかつ速やか
に行うことを可能にし、もって構造の簡略化と、生産性
並びに安全性の向上とに大きく寄与する送り装置を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、工具等を直線的に送る送り装置であっ
て、比較的リードの大きい第1のボールねじ機構と比較
的リードの小さい第2のボールねじ機構とを作動連結
し、第1のボールねじ機構をモータに接続すると共に、
第2のボールねじ機構に工具等を持たせ、待機点から送
り到達点近傍までは第1のボールねじ機構を作動させ
て、送り到達点近傍で第1のボールねじ機構から第2の
ボールねじ機構へ作動を切替可能に構成したことを特徴
とする。
【0008】このように構成した送り装置においては、
待機点から送り到達点近傍まではリードの大きい第1の
ボールねじ機構を作動させて高速、低推力送りを行い、
送り到達点付近ではリードの小さい第2のボールねじ機
構を作動させて低速、高推力送りを行うことができる。
【0009】本発明は、種々の加工機械や作業機械を対
象とし得るもので、上記工具等は、これら対象に応じて
種々のものが選択され、例えば、上記スポット溶接機を
対象とした場合には、該工具等は可動電極となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基いて説明する。
【0011】図1乃至図3は、本発明の第1の実施の形
態を示したものである。これらの図において、1は、定
置式のスポット溶接機であり、該スポット溶接機1は、
溶接用電源等を収めた溶接機本体2と、この溶接機本体
2から水平方向へ延ばした支持台3に取付けられた固定
電極4と、本発明に係る送り装置5に支持部材6を介し
て支持され、本送り装置5の作動に応じて前記固定電極
4に対して接近離間する可動電極7とから概略構成され
ている。
【0012】本送り装置5は、溶接機本体2の一側面に
取付ベース8を介して固定された有底筒状のハウジング
10を備えている。このハウジング10は、その底部を
上側に位置させかつその開口を下方向へ向けた状態で上
下方向へ延ばして配置されており、その内部には第1の
ボールねじ機構11と第2のボールねじ機構12とから
なる2段送り機構が配設され、また、その底部(上面)
には前記2段送り機構を駆動するためのモータ13が配
設されている。
【0013】上記2段送り機構を構成する第1のボール
ねじ機構11は、前記モータ13の出力軸に連結されハ
ウジング10内の中心を下方向へ延びるねじ軸14と、
このねじ軸14に螺合されたナット15と、このナット
15とねじ軸14との間に介装された複数のボール16
とからなっている。一方、第2のボールねじ機構12
は、前記第1のボールねじ機構11のナット15の下面
から下方へ延ばしたカップ状の連結部材17の底部に固
定されたねじ軸18と、このねじ軸18に螺合され、外
周面をハウジング10の内面に摺接させたナット19
と、このナット19と前記ねじ軸18との間に介装され
た複数のボール20とからなっており、そのナット19
に、前記可動電極7を取付けた支持部材6が連結されて
いる。なお、この第2のボールねじ機構12のナット1
9は、その側面に突設したストッパ片21を前記ハウジ
ング10に形成された縦方向のスリット22に挿入させ
ることにより、該ハウジング10との相対回転が規制さ
れている。
【0014】上記送り装置5においては、第2のボール
ねじ機構12のナット19がストッパ片21により回り
止めされかつ該ナット19とねじ軸18との間に回転抵
抗が働いていることから、第1のボールねじ機構11の
ねじ軸14がモータ13により回転駆動されると、その
ナット15は回転することなくねじ軸14に沿って上下
方向へ移動し、その上下運動が連結部材17を介して第
2のボールねじ機構12のねじ軸18に伝達される。第
2のボールねじ機構12のねじ軸18は、前記第1のボ
ールねじ機構11のナット15と一体となって回転停止
しているので、これに螺合するナット19も静止状態と
なり、第2のボールねじ機構12は不作動状態を維持し
ながら上下方向へ移動する。すなわち、この第2のボー
ル機構12のナット19に支持部材6を介して支持され
た可動電極7は、第2のボールねじ機構12とは無関係
に、第1のボールねじ機構11によって上下駆動される
ようになる。
【0015】しかして、第1のボールねじ機構11を構
成するねじ軸14とナット15との間には、両者の相対
回転を規制し規制解除する上下2つのロック手段23,
24が設けられている。各ロック手段23,24は、ね
じ軸14の、モータ13に対する連結端部と先端部との
外周に、180度離間して突設された各一対のロック爪
23A,24Aと、ナット15の上下面に、ねじ軸14
を囲むように形成した浅い凹部内に配置された、ナット
15と一体の各一対のロック爪23B,24Bとからな
っている(図2)。
【0016】上記したロック手段23,24において、
ねじ軸14側のロック爪23A,24Aとナット15側
のロック爪23B,24Bとは、ナット15の上昇およ
び下降に応じて係合し、この状態で、ねじ軸14とナッ
ト15とが一体的に回転可能となり、かつナット15は
上昇端または下降端に位置決めされる。そして、ナット
15がねじ軸14と一体に回転すると、その回転運動が
連結部材17を介して第2のボールねじ機構12のねじ
軸18に伝達され、この時、第2のボールねじ機構12
のナット19は、ハウジング10のスリット22に挿入
させたストッパ片21により回転が規制されているの
で、ねじ軸18の回転に応じて該ナット19が上下方向
へ移動するようになる。すなわち、第1のボールねじ機
構11のナット15が上昇端または下降端に位置する状
態では、ロック手段23,24が働いて第2のボールね
じ機構12のねじ軸18が回転し、ナット19に支持部
材6を介して支持された可動電極7は、第2のボールね
じ機構12によって上下駆動されるようになる。
【0017】ここで、第1のボールねじ機構11と第2
のボールねじ機構12とは、第1のボールねじ機構11
を構成するねじ軸14およびナット15のねじ部のリー
ドが、第2のボールねじ機構12を構成するねじ軸18
およびナット19のねじ部のリードよりも大きく設定さ
れている。これにより、可動電極7は、第1のボールね
じ機構11により上下駆動される場合はより高速、低推
力で、第2のボールねじ機構12により上下駆動される
場合はより低速、高推力でそれぞれ上下移動するように
なる。
【0018】上記第1の実施の形態においては、第1の
ボールねじ機構11のナット15が上昇端に位置して、
上側のロック手段23のロック爪23Aと23B同士が
係合している状態が、固定電極4に対する可動電極7の
開放位置(待機点)とされる。そして、この状態で固定
電極4上に被溶接物を載置し、モータ13の作動により
第1のボールねじ機構11のねじ軸14を回転させる
と、そのナット15は、回転することなくねじ軸14に
沿って下方へ移動し、これと一体に第2のボールねじ機
構12も下方へ移動して、可動電極7が比較的高速、低
推力で固定電極4側へ移動する。
【0019】可動電極7が固定電極4の近傍まで達する
と、図3に示すように第1のボールねじ機構11のナッ
ト15が下降端に位置決めされ、下側のロック手段24
の爪部材24Aと24B同士が係合し、ねじ軸14とナ
ット15とが一体的に回転し、これにより第2のボール
ねじ機構12のねじ軸18も回転し、そのナット19が
下方向へ移動する。この時、前記したように第2のボー
ルねじ機構12のねじ部のリードが第1のボールねじ機
構11のねじ部のリードより小さくなっているので、可
動電極7は比較的低速、高推力で固定電極4に接近し、
そのまま加圧位置(送り到達点)に達して被溶接物を所
定の圧力で固定電極4に押圧し、これと同時にモータ1
3が停止してスポット溶接が行われる。
【0020】このように、待機点から送り到達点近傍ま
ではリードの大きい第1のボールねじ機構11を作動さ
せて可動電極7を高速、低推力で送るので、溶接作業能
率および安全性は向上する。しかも、送り到達点付近で
はリードの小さい第2のボールねじ機構12を作動させ
て可動電極7を低速、高推力で送るので、加圧時の衝撃
が可及的に低減され、電極7やワークの変形、あるいは
電極7の異常摩耗が防止される。
【0021】上記スポット溶接終了後、モータ13が作
動して第1のボールねじ機構11のねじ軸14が逆方向
へ回転駆動される。すると、先ず第1のボールねじ機構
11のナット15は、回転することなくねじ軸14に沿
って上方へ移動し、これと一体に第2のボールねじ機構
12も上方へ移動して、可動電極7が比較的高速で固定
電極4側から離間する。そして、第1のボールねじ機構
11のナット15が上昇端に達すると、上側のロック手
段23の爪部材23と23B同士が係合して、ねじ軸1
4とナット15とが一体的に回転し、これにより第2の
ボールねじ機構12のねじ軸18も回転し、これに螺合
するナット19が上方向へ移動する。この時、前記した
ように第2のボールねじ機構12のねじ部のリードが第
1のボールねじ機構のねじ部のリードより小さくなって
いるので、可動電極7は比較的低速で初期の開放位置に
復帰する。
【0022】図4乃至図7は、本発明の第2の実施の形
態を示したものである。なお、本第2の実施の形態も定
置式のスポット溶接機1に適用したものであり、ここで
は、前出図1に示した部分と同一要素には同一符号を付
すこととする。本第2の実施の形態において、送り装置
5を構成する第1のボールねじ機構11のねじ軸14と
第2のボールねじ機構12のねじ軸18とは、段付きシ
ャフト30を介して同軸に連結されており、これらはハ
ウジング10上のモータ13と溶接機本体2からハウジ
ング10内に延ばしたブラケット31との間に橋架され
ている。なお、第2のボールねじ機構12のねじ部のリ
ードが第1のボールねじ機構11のねじ部のリードより
小さくなっている点は、上記第1の実施の形態と同じで
ある。
【0023】上記段付きシャフト30は、第1のボール
ねじ機構11のねじ軸14側に位置する部分が大径部3
0a、第2のボールねじ機構12のねじ軸18側に位置
する部分が小径部30bとされている(図5)。しかし
て、その大径部30aは対応するねじ軸14の谷径と同
径、その小径部30bは対応するねじ軸18の谷径と同
径となっており、したがって、第1のボールねじ機構1
1のナット15は前記大径部30a上に、第2のボール
ねじ機構12のナット19は前記小径部30b上に円滑
に乗り移ることができるようになっている。
【0024】また、本第2の実施の形態において、第1
のボールねじ機構11のナット15と第2のボールねじ
機構12のナット19とは、コイルスプリング32を介
して連結されている。このコイルスプリング32は、図
7(2) に示すように、第1のボールねじ機構11のナッ
ト15がねじ軸14上に半分程度螺合している状態で、
第2のボールねじ機構12のナット19がねじ軸18上
に半分程度螺合し得るようにその長さが設定されてい
る。
【0025】なお、送り装置5のハウジング10は、こ
こではその両端が閉じられている。また、可動電極6
は、第2のボールねじ機構12のナット19からハウジ
ング10のスリット22を挿通してその外側へ延ばされ
たストッパ片21に支持されている。さらに、本第2の
実施の形態においては、前記第1の実施の形態で必要と
していた上下ロック手段23,24(図1)が省略され
ている。
【0026】本第2の実施の形態においては、図4に示
すように、第1のボールねじ機構11のナット15がね
じ軸14の上部側にあって、かつ固定電極4に対して可
動電極7が開放位置(待機点)にある場合は、第2のボ
ールねじ機構12のナット19は、図7(1) に示すよう
に、段付きシャフト30の小径部30b上に位置決めさ
れている。この時、第1のボールねじ機構11のナット
15は、コイルスプリング32を介して回転不能の第2
のボールねじ機構12のナット19に連結されているの
で、回転不能の状態となっている。そして、この状態で
固定電極4上に被溶接物を載置し、モータ13の作動に
より第1、第2のボールねじ機構11、12のねじ軸1
4、18を回転させると、第1のボールねじ機構11の
ナット15は、回転することなくねじ軸14に沿って下
方向へ移動し、その運動がコイルスプリング32を介し
て第2のボールねじ機構12のナット19に伝達され
る。この結果、該ナット19が段付きシャフト30の小
径部30bに沿って下方へ移動し、これに支持された可
動電極7が比較的高速で固定電極4側へ移動する。
【0027】可動電極7が固定電極4の近傍まで達する
と、図7(2) に示すように第1のボールねじ機構11の
ナット15がねじ軸14上に半分程度螺合する状態に位
置決めされ、これと同時に、第2のボールねじ機構12
のナット19がねじ軸18上に半分程度螺合する状態に
位置決めされる。この場合、前記したように第2のボー
ルねじ機構12のねじ部のリードが第1のボールねじ機
構11のねじ部のリードより小さくなっているので、2
つのナット15と19の螺進速度(下降速度)に差が生
じるが、前記コイルスプリング32が圧縮変形して前記
螺進速度の差を吸収し、これにより第2のボールねじ機
構12のナット19がねじ軸18上に円滑に乗り移る。
そして、この段階では、図7(3) に示すように、第1の
ボールねじ機構11のナット15が、段付きシャフト3
0の大径部30a上に乗り移り、以降、第2のボールね
じ機構12のナット19が下方へ移動して、可動電極7
は比較的低速、高推力で固定電極4に接近し、そのまま
加圧位置(送り到達点)に達して被溶接物を所定の圧力
で固定電極4に押圧し、これと同時にモータ13が停止
してスポット溶接が行われる(図6)。
【0028】すなわち、第1の実施の形態と同様に、待
機点から送り到達点近傍まではリードの大きい第1のボ
ールねじ機構11を作動させて可動電極7を高速、低推
力で送るので、溶接作業能率および安全性は向上する。
しかも、送り到達点付近ではリードの小さい第2のボー
ルねじ機構12を作動させて可動電極7を低速、高推力
で送るので、第1の実施の形態と同様に、加圧時の衝撃
が可及的に低減され、電極7やワークの変形、あるいは
電極7の異常摩耗が防止される。
【0029】上記スポット溶接終了後、モータ13が作
動して第1、第2のボールねじ機構11、12のねじ軸
14、18が逆方向へ回転駆動される。すると、先ず第
2のボールねじ機構12のナット19がねじ軸14に沿
って上方へ移動し、可動電極7が比較的低速で固定電極
4側から離間する。この時、前記ナット19の運動がス
プリングコイル30を介して第2のボールねじ機構12
のナット15に伝達され、該ナット15が段付きシャフ
ト30の大径部30aに沿って上方へ移動する。
【0030】そして、可動電極7が固定電極4からわず
か離間すると、前出図7(2) に示した状態、すなわち第
1、第2のボールねじ機構11、12のナット15、1
9が対応するねじ軸14、18上に半分程度螺合する状
態が実現し、この時、リード差に起因する2つのナット
15と19の螺進速度(上降速度)の差がコイルスプリ
ング32の伸長によって吸収され、第1のボールねじ機
構11のナット15がねじ軸14上に円滑に乗り移る。
その後、第1のボールねじ機構11のナット15がねじ
軸14上に完全に乗り移ると共に、第2のボールねじ機
構12のナット19がねじ軸18から外れ、第2のボー
ルねじ機構11のナット15が上方へ移動して、可動電
極7は比較的高速で固定電極4から離間し、開放位置に
復帰する。
【0031】本第2の実施の形態においては特に、高速
から低速への切替えに際し、第1のボールねじ機構11
を構成するナット15を回転させる必要がないので、上
記第1の実施の形態で必要とした上下ロック手段23,
24を省略することができ、その分、構造は簡単とな
る。
【0032】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明に係る送
り装置によれば、リードの異なる2つのボールねじ機構
を機械的に切替えて、高速、低推力送りと低速、高推力
送りとを行うようにしたので、電気的に切替える場合に
比し構造は簡単となり、また、切替点を送り到達点の極
間近に設定できるので、作業能率の一層の向上を達成で
き、しかも安全性は向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スポット溶接機に適用した、本発明の第1の実
施の形態としての送り装置の構造を示す断面図である。
【図2】図1のA−A矢視線に沿う断面図である。
【図3】図1に示した送り装置の作動状態を示す断面図
である。
【図4】スポット溶接機に適用した、本発明の第2の実
施の形態としての送り装置の構造を示す断面図である。
【図5】第2の実施の形態におけるボールねじ機構の構
造を模式的に示す断面図である。
【図6】図1に示した送り装置の作動状態を示す断面図
である。
【図7】図1に示した送り装置の作動状態を順を追って
示す模式図である。
【符号の説明】
1 スポット溶接機 2 溶接機本体 4 固定電極 5 送り装置 7 可動電極 10 ハウジング 11 第1のボールねじ機構 12 第2のボールねじ機構 13 モータ 14 第1のボールねじ機構のねじ軸 15 第1のボールねじ機構のナット 18 第2のボールねじ機構のねじ軸 19 第2のボールねじ機構のナット 23,24 上下ロック手段 30 段付きシャフト 32 コイルスプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 生島 譲次 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 鈴木 幹治 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 4E065 BA06

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具等を直線的に送る送り装置であっ
    て、比較的リードの大きい第1のボールねじ機構と比較
    的リードの小さい第2のボールねじ機構とを作動連結
    し、第1のボールねじ機構をモータに接続すると共に、
    第2のボールねじ機構に工具等を持たせ、待機点から送
    り到達点近傍までは第1のボールねじ機構を作動させ
    て、送り到達点近傍で第1のボールねじ機構から第2の
    ボールねじ機構へ作動を切替可能としたことを特徴とす
    る工具等の送り装置。
  2. 【請求項2】 工具等が、スポット溶接機の可動電極で
    あることを特徴とする請求項1に記載の工具等の送り装
    置。
JP10196782A 1998-06-26 1998-06-26 工具等の送り装置 Pending JP2000015536A (ja)

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JP (1) JP2000015536A (ja)

Cited By (3)

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