JPH07192252A - 磁気記憶体 - Google Patents

磁気記憶体

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JPH07192252A
JPH07192252A JP32936793A JP32936793A JPH07192252A JP H07192252 A JPH07192252 A JP H07192252A JP 32936793 A JP32936793 A JP 32936793A JP 32936793 A JP32936793 A JP 32936793A JP H07192252 A JPH07192252 A JP H07192252A
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JP
Japan
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magnetic
protective film
film
storage body
compsn
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Pending
Application number
JP32936793A
Other languages
English (en)
Inventor
Akinobu Sato
明伸 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録媒体である磁性層上に保護膜を有する磁気
記憶体において、記録媒体と磁気ヘッドスライダとの摩
擦・摩耗を低減し、高記録密度の磁気記憶体において耐
久性および信頼性を向上させる。 【構成】記録記憶体は、基板11、下地層12、情報を
記録する磁性層13、磁性層を摩耗や機械的損傷から保
護するための保護膜14、および潤滑層15とからな
る。保護膜14は、組成を膜厚方向に連続的に変化させ
た傾斜組成膜を用い、磁性層13との界面付近では付着
力が高い組成を用いており、磁気ヘッドと接触する側の
領域では摩擦力を低減させ、潤滑性能が良好な組成を用
いている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気ディスク装置などに
用いる磁気記憶体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶ファイルの分野におい
て、高記録密度化が着実に向上している。磁気ディスク
装置では、情報を読み書きする磁気ヘッドと情報を保持
している記録媒体との間隔を小さくすることが高密度化
の重要な要素の一つとなっている。一方、磁気ヘッドと
記録媒体との摩擦・摩耗による劣化の防止を目的として
記録媒体上に保護膜が設けられている(例えば特開平1
−282723号公報など)。さらなる高記録密度実現
のためには、この保護膜の厚さを低減する必要がある。
膜厚の小さい保護膜を用いた磁気ディスク装置では、磁
気ヘッドとの接触・摺動によって、保護膜の剥離・損傷
および磁気ヘッドとディスクとの摩擦係数の増加による
記録・再生不能などの状態に陥ることがあった。これを
回避するために、たとえば特開昭63−61416号公
報に開示されたように、記録媒体と保護膜の組成比を連
続的に変化させた磁気記憶体を用いることなどが行われ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気記憶体では、保護膜厚が20nm以下になるとヘッ
ドとディスクの摩擦・摩耗によって保護膜の剥離・損傷
が進行するという重大な問題点があった。さらに、記録
媒体と保護膜の組成比を連続的に変化させた磁気記憶体
では、保護膜を設けることによって記録媒体の記録・再
生性能を劣下させるなどの問題点が指摘されていた。
【0004】本発明の目的は、上記問題点を解決した、
高記録密度で高信頼性の磁気記憶体を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体であ
る磁性層上に保護膜を有する磁気記憶体において、保護
膜として組成を膜厚方向に連続的に変化させた傾斜組成
膜を用いることを特徴とする磁気記憶体である。又、特
に傾斜組成元素としてはフッ素を用い、フッ素の組成を
磁性媒体側に低濃度、逆側に高濃度とすることを特徴と
する磁気記憶体である。
【0006】
【作用】傾斜組成膜は一般に、ある成分の組成を膜厚方
向に連続的に変化させ、ある特性が膜厚方向に連続的に
変化しているものである。保護膜の材質としては特に限
定はされず、炭素、酸化シリコン、窒化シリコン、炭化
シリコン、酸化タンタル、窒化タンタル、炭化タンタ
ル、酸化ジルコニウム、窒化ジルコニウムまたは炭化ジ
ルコニウム等より適宜選択して使用することができる。
一方保護膜中の傾斜組成元素としては窒素、酸素、炭
素、ハロゲン元素等が使用できるが、特にフッ素を用い
ることが好適である。フッ素を用い、かつフッ素の組成
を磁性媒体側に低濃度、逆側に高濃度とすることによっ
て、記録媒体と保護膜との付着力が高められ、さらに保
護膜上に塗布される潤滑剤との親和性を高め、保護膜自
身に潤滑性能を付与することができる。付着力が高く、
潤滑性能の良い保護膜を用いることが重要な点である。
【0007】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。図
1は本発明の記録記憶体の基本構成を示す断面図で、1
1は基板、12は下地層、13は磁性層、14は保護
膜、15は潤滑層である。
【0008】基板11は、アルミ合金を用いた。下地層
12は、メッキ法により形成したNi−Pを用いた。磁
性層13は、CoNiCrをスパッタ法により60nm
成膜した。潤滑層15は、パ−フルオロポリエ−テル系
の材料を用いた。なお、上記基板11、下地層12、磁
性層13および潤滑層15の種類、形成方法などは特に
限定されるものではなく、公知の材料、形成方法を特別
な制限なく用いることができる。
【0009】保護膜14は、図2に示す装置により形成
した。21はマグネトロンスパッタ装置である。22は
2種類のガスを混合するガス混合制御装置であり、2種
類のガスの組成をプログラムにしたがって制御すること
ができる。23および24はそれぞれガスボンベ1およ
び2である。まず、スパッタ装置のタ−ゲットとして炭
素を用いた。スパッタガスとしては、アルゴンとCF4
を用いた。スパッタガス圧は、全圧を10mtorrと
して、成膜初期をアルゴン:100%、CF4:0%、
成膜時間の増加と比例してCF4の分圧を増加させ、成
膜終了時にはアルゴン:50%、CF4:50%とし
た。投入電圧は、300Wとした。膜厚は10nmとし
た。形成された保護膜の組成を光電子分光法により測定
した結果、磁性層との界面付近では炭素100%であ
り、膜厚の増加に比例してフッ素の組成が増加してい
き、10nm膜厚の時はC:F=7.8:2.2(原子
比)となっていた。
【0010】比較のために保護膜として炭素のみを用い
た磁気記憶体を作製した。炭素保護膜磁気記憶体は、保
護膜として炭素のみを用いた点を除いて実施例に示した
磁気記憶体とまったく同様にして作製した。
【0011】本発明による磁気記憶体に対して、次のよ
うな機械的耐久性試験を行った。磁気記憶体上に磁気ヘ
ッドが形成されているスライダをセットした。スライダ
の浮上量は0.025μmであり、磁気記憶体の記録密
度は3Gbit/in2である。磁気記憶体を静止状態
から回転数5400回転/分まで4秒で上げ、1秒間定
速回転させ、その後、4秒かけて静止状態に戻す。1秒
間静止状態を保つ。これを1サイクルとして10万回繰
り返した。この試験中、1サイクル毎にスライダにかか
る摩擦力を歪ゲ−ジによって測定し、摩擦係数と耐久性
試験サイクルとの関係を求めた。結果は10万サイクル
までは摩擦係数は0.3で一定値を示し増加は認められ
なかった。
【0012】比較として、炭素保護膜磁気記憶体につい
て同様な試験を行った。比較試料では5000サイクル
で摩擦係数の増加し始め、12000サイクルで磁気記
憶体に傷がつくヘッドクラッシュが発生した。
【0013】したがって、本発明の磁気記憶体では、従
来の磁気記憶体と比較して少なくとも20倍の耐久性が
達成され、高記録密度および高信頼性を確保することが
できた。
【0014】上記実施例ではスパッタタ−ゲットに炭素
を使用しているが、他の実施例としてスパッタタ−ゲッ
トに酸化シリコン、窒化シリコン、炭化シリコン、酸化
タンタル、窒化タンタル、炭化タンタル、酸化ジルコニ
ウム、窒化ジルコニウムまたは炭化ジルコニウムを用い
ることによっても同様の耐久性の向上が実現され、高記
録密度および高信頼性を確保することができた。
【0015】
【発明の効果】以上本発明によれば、保護膜の組成を膜
厚方向に連続的に変化させた傾斜組成膜を用いることに
よって、記録媒体と磁気ヘッドスライダとの摩擦・摩耗
を低減し、高記録密度の磁気記憶体において耐久性およ
び信頼性が著しく向上するという効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記憶体の断面図である。
【図2】保護膜形成装置のブロック図である。
【符号の説明】
11 基板 12 下地層 13 磁性層 14 保護膜 15 潤滑層 21 マグネトロンスパッタ装置 22 ガス混合制御装置 23 ガスボンベ1 24 ガスボンベ2

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体である磁性層上に保護膜を有す
    る磁気記憶体において、組成を膜厚方向に連続的に変化
    させた傾斜組成膜を保護膜として用いることを特徴とす
    る磁気記憶体。
  2. 【請求項2】 傾斜組成元素としてフッ素を用い、かつ
    磁性媒体側の傾斜組成元素組成濃度が逆側の元素組成濃
    度よりも低いことを特徴とする請求項1記載の磁気記憶
    体。
JP32936793A 1993-12-27 1993-12-27 磁気記憶体 Pending JPH07192252A (ja)

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JP32936793A JPH07192252A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 磁気記憶体

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JP32936793A JPH07192252A (ja) 1993-12-27 1993-12-27 磁気記憶体

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JPH07192252A true JPH07192252A (ja) 1995-07-28

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6292114A (ja) * 1985-10-17 1987-04-27 Nec Corp 磁気記録媒体及びその製造方法
JPS62283413A (ja) * 1986-06-02 1987-12-09 Hitachi Ltd 磁気記録媒体用保護膜
JPH03183010A (ja) * 1989-12-11 1991-08-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 磁気記録媒体
JPH06162491A (ja) * 1992-11-16 1994-06-10 Hitachi Ltd 磁気記録媒体とその製造方法及び磁気記録装置

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19971028