JPH08329450A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH08329450A
JPH08329450A JP13136995A JP13136995A JPH08329450A JP H08329450 A JPH08329450 A JP H08329450A JP 13136995 A JP13136995 A JP 13136995A JP 13136995 A JP13136995 A JP 13136995A JP H08329450 A JPH08329450 A JP H08329450A
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JP
Japan
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magnetic recording
protective layer
magnetic
fluorescence intensity
intensity ratio
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Application number
JP13136995A
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English (en)
Inventor
Haruyoshi Shimizu
治好 清水
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気記録再生装置において、磁気ヘッド側の
DLC膜と磁気記録媒体側のDLC膜の相互の膜質範囲
を最適値に設定することにより、耐磨耗特性及び耐CS
S特性を向上させること。 【構成】 磁気ヘッド20側の層厚100ÅのDLC膜
21のラマンスペクトルの蛍光強度が1.6〜3.2で
あるのに対し、磁気記録媒体10側の層厚125ÅのD
LC膜5のラマンスペクトル蛍光強度を1.5〜1.8
とした組み合わせを採用した。この組み合わせによれ
ば、低い摺動摩擦係数μmax (約0.68〜0.72)
を示し、耐磨耗特性及び耐CSS特性に優れ、高信頼性
のある磁気記録再生装置を提供できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハードディスク装置な
どの磁気記録再生装置に関し、特に、それに用いられる
磁気ヘッドと磁気記録媒体との組み合わせに関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク装置(HDD)に搭載さ
れる磁気記録ディスク(磁気記録媒体)10の断面構造
は、図2に示すように、非磁性基板1上に非磁性層2が
形成された非磁性基体11の上に、非磁性金属下地層
3、磁性層4(例えばCoCrTa又はCoCrPtT
a等)、C(カーボン)を主とする保護層5が順次積層
されており、更にその上に、液体潤滑剤からなる潤滑層
6が形成されているものである。
【0003】このような磁気記録ディスクがハードディ
スク装置などに実装されると、装置の磁気ヘッド20と
の接触動作を繰り返すこととなる。これは一般に、ハー
ドディスク装置などにおいて、停止時に磁気ヘッド20
と磁気ディスク10表面が接触する状態であり、この状
態から稼動時のみに磁気ヘッド20が磁気記録ディスク
10表面から僅かに浮上して、情報の読み取り動作又は
書込み動作が行われるCSS(コンタクト・スタート・
ストップ)方式が採用されているためである。
【0004】このようなヘッドの摺動による摩擦などか
ら磁性層4を保護するために磁性層4の表面には保護層
5が形成されており、また、その上に液体潤滑層6も塗
布形成されている。一般的に、5インチ以下の小口径の
磁気記録ディスク10の場合は、保護層の材料としてカ
ーボン(C)が用いられ、Ar雰囲気中でのスパッタリ
ングによりカーボン保護層を成膜することが多い。保護
層としてカーボン(C)が採用される理由の一つとし
て、スパッタリングにより形成されるアモルファスカー
ボン(a−C)保護層は、グラファイト結合性が比較的
強いため、グラファイト特有の水を含んだ大気下におい
て低い摩擦係数を示すという特性を有する点が挙げられ
る。
【0005】しかしながら、このようなアモルファスカ
ーボン保護層は、従来のMn−Znフェライトヘッド
(ビッカース硬度約650)に対しては十分な耐磨耗性
を有し、良好な耐CSS特性を示すものの、最近になり
ハードディスク装置に採用される薄膜ヘッドやMIGヘ
ッドのスライダー材料であるAl2 3 ・TiCやCa
TiO3 と言った硬質セラミック材料(ビッカース硬度
Hx=約2000)と比較すると、硬度が低くすぎるた
め、これら硬質スライダーに対しては磨耗を引き起こし
易く、場合によっては、磁気ヘッドがクラッシュしてし
まうという問題がある。
【0006】これに対し、硬度の高いジルコニアなどの
酸化物系材料の保護層5を用いた場合は、磨耗は起こし
難いが、その硬すぎる性質と、摩擦係数が高い点が問題
となる。即ち、シーク動作に伴う浮上動作中、又はCS
S動作中にディスク表面の異物や突起物によって起きる
瞬間的なエネルギーの高い状態でのヘッドタッチによ
り、瞬時にヘッドがクラッシュしてしまうのである。
【0007】このような問題を解決するために、近年で
はカーボン保護層の材質のうち、硬度の高いダイヤモン
ド的な性質を増長させ、ダイヤモンド結合状態の比率が
グラファイト結合状態の比率に比して高いダイヤモンド
状カーボン(DLC)を磁性層4上に保護層5として形
成する方法が提唱されている。このダイヤモンド状カー
ボン膜は、炭素の優れた摺動特性に加えて、ダイヤモン
ド構造を取るため硬度が高く、高硬度のAl2 3 ・T
iCスライダーやCaTiO3 スライダーに対しての耐
磨耗特性を改善することができ、既に様々な提案がなさ
れている。
【0008】例えば、特開昭61−126627には不
活性ガスと炭化水素ガスとの混合雰囲気中でのスパッタ
リング法又はCVD法で形成した硬質カーボン層と含フ
ッ素潤滑層との複合層が示されている。また、特開平2
−71422には膜中結合水素とラマンスペクトルから
規定された膜質のカーボン層が示され、特開平2−29
919にはラマンスペクトルにより規定されたカーボン
層の例がある。また、特開平2−87322には水素を
含む炭素膜とその上に潤滑剤が塗布された磁気記録媒体
の例があり、特開平1−258220では高硬度スライ
ダー用保護層として、水素含有量2〜7×1022原子個
数/ccのダイヤモンド状炭素膜が高硬度スライダーと
同程度の硬度を有し、耐CSS特性に優れることが示さ
れている。さらに、特開平2−282470では、炭化
水素ガス中でスパッタして形成し、カーボンをArのみ
でスパッタリング成膜した従来のグラファイト保護膜と
同程度の硬度を持つことと、その表面が疎水性を持つこ
とを規定したカーボン保護膜が提案されている。更にま
た、特開平6−195691では、グラファイト的なカ
ーボンの摩擦係数が低いという性質を残しながら、硬度
の高いAl2 3 ・TiCスライダーやCaTiO3
ライダーに対応するために、スパッタリングにより成膜
されるカーボン保護層の性質のうち、硬度の高いダイア
モンド的な性質を増長させながら、一方で、ポリマー的
な結合を導入し、硬度を低下させたカーボン保護層が示
されている。
【0009】ところで、DLC膜は一般的にはArガス
と炭化水素系又は水素ガスとの混合雰囲気でカーボンタ
ーゲットをスパッタリングすることで得られる。DLC
膜と一口に言っても混合ガス種や比率,スパッタ条件を
変更することで様々な性質を達成することができ、硬さ
で3倍以上の異なる膜でさえ形成することが可能であ
る。一般的にはカーボン膜中に水素が一定量とり込まれ
ると、硬くなってDLC膜となり、更にそれ以上過剰に
とり込まれると、次第にポリマーライクな性質を示し、
軟らかくなることが知られている。水素が過剰にとり込
まれたカーボン膜はカーボンの活性なダングリングボン
ドを水素によってターミネイトする構造をとっており、
化学的作用(硬化作用)に基づく磨耗が抑えられるの
で、摩擦係数の上昇が比較的ゆるやかである。
【0010】ここで、DLC膜のポリマー結合性を評価
するため、DLC膜のラマンスペクトルの蛍光強度比
(B/A)、DLC膜のラマンスペクトルのピーク強度
比(Id/Ig)の概念を導入し、これらラマンスペク
トルの蛍光強度比(B/A),ラマンスペクトルのピー
ク強度比(Id/Ig)について解説しておく。
【0011】図3には波長514.5nmのアルゴンイ
オンレーザーを用いて測定したDLC保護層5のラマン
スペクトルにおける蛍光強度比(B/A)とピーク強度
比(Id/Ig)を示してある。図3(a)は、DLC
保護層のラマンスペクトルは低波数側でグラファイト結
合を示すスペクトルSP2のピークと、高波数側でダイ
ヤモンド結合を示すスペクトルSP3のピークとがあ
り、主ピークであるSP3のピークの両側方の裾野を結
ぶ直線Lの下方側の領域Sがこのラマンスペクトルにお
ける蛍光分である。従って、DLC保護層の蛍光強度比
は、SP3のピークにおける蛍光分を除いた実質的なピ
ーク値Aと蛍光分を含んだ全体的なピーク値Bとの比率
(B/A)である。蛍光分として示されるラマンスペク
トルのバックグラウンド(領域S)は、DLC保護層の
ポリマー性結合を示すものであり、この蛍光強度比(B
/A)が大きくなると、水素含有量が多くなり、炭化水
素系ボリマー比率が高くなる。他方、図3(b)は、図
3(a)に示すラマンスペクトルに対し蛍光によるバッ
クグラウンド(領域S)を直線近似で除去した後、ガウ
ス関数によりSP2とSP3の2つのピークに波形分離
した波形図である。DLC保護層は、ダイヤモンド結合
を示すSP3のピークがグラファイト結合を示すSP2
のピークと比較して非常に高く、ダイヤモンド結合の比
率が増加している。SP3のピーク値IdとSP2のピ
ーク値Igとの比であるピーク強度比(Id/Ig)は
カーボン保護層のグラファイト結合とダイヤモンド結合
との比率の目安である。
【0012】また、図4はDLC膜の摩擦係数(動摩擦
係数)の蛍光強度比(B/A)に対する依存性を示すグ
ラフである。なお、使用したヘッドはA2 3 ・TiC
スライダーヘッドで、押し付け力18gfである。蛍光
強度比(B/A)は1のときは、ポリマー性が皆無の場
合で、摩擦係数が極小値よりも高いので、グラファイト
性が強いアモルファスカーボン膜である。蛍光強度比
(B/A)は1.3前後は摩擦係数が極小値であり、ダ
イヤモンド結合比が高い。B/Aが1.3以上に増加す
ると(ポリマー性が強まると)、摩擦係数は単調増加す
る。なお、DLC膜では摩擦係数が減少すると硬度が増
加する傾向を示す。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
磁気デイスク装置においては、磁気デイスクの表面保護
層としてDLCの膜質の検討は良くなされていたが、図
2に示すように、表面にダイヤモンド状カーボン保護層
21を持つ硬質スライダー22の磁気ヘッド20との組
み合わせに関し、相互のDLC膜の膜質相関関係につい
ては充分検討されていない。
【0014】図4のようにA2 3 ・TiCスライダー
を用いた場合、DLC膜のラマンスペクトルの蛍光強度
比(B/A)が1.3以上を超えて高くなると、摩擦係
数は増加し、硬度は減少しているので、図4から明らか
なように、磁気記録ディスク側のDLC膜として、蛍光
強度比(B/A)は1〜1.9が適性範囲と推測できる
ものの、図2に示す如く、表面にDLC膜の保護層21
を成膜した磁気ヘッド20を用いた場合、両者DLC膜
5,21の膜質が完全に一致することは起こり得ないか
ら、必ず一方の保護層が硬くなるので、他方の保護層の
表面状態に影響し、結果的に磁気記録ディスクと磁気ヘ
ッドの摺動による摩擦特性や耐CSS特性の悪化を招く
ことがあった。
【0015】そこで上記問題点に鑑み、本発明の課題
は、磁気ヘッド側のDLC膜と磁気記録媒体側のDLC
膜の相互の膜質範囲を最適値に規定することにより、耐
磨耗特性及び耐CSS特性に優れ、高信頼性のある磁気
記録再生装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、磁気ヘッド側のDLC膜のラマンスペク
トル蛍光強度と磁気記録媒体側DLC膜のラマンスペク
トル蛍光強度との関係を規定したことを特徴とする。即
ち、本発明は、非磁性基体上に、非磁性金属下地層,磁
性層及びダイヤモンド状カーボン保護層を順次積層して
成る磁気記録媒体と、表面にダイヤモンド状カーボン保
護層を備えた磁気ヘッドとを組み合わせて使用する磁気
記録再生装置において、磁気ヘッド側のダイヤモンド状
カーボン保護層のラマンスペクトル蛍光強度比が1.6
〜3.2の範囲に対して、磁気記録媒体側のダイヤモン
ド状カーボン保護層のラマンスペクトル蛍光強度比が
1.5〜1.8の範囲にあることを特徴とする。特に、
磁気記録媒体側のダイヤモンド状カーボン保護層のラマ
ンスペクトル蛍光強度比は1.6であることが望まし
い。そしてまた、磁気記録媒体側のダイヤモンド状カー
ボン保護層の層厚は125Åであり、磁気ヘッド側のダ
イヤモンド状カーボン保護層の層厚は100Åであるこ
とが望ましい。
【0017】
【作用】磁気ヘッドの表面DLC保護層の膜質を示すラ
マンスペクトル蛍光強度比が1.6〜3.2であり、こ
れに対して作製された磁気記録媒体の表面DLC保護層
の膜質を示すラマンスペクトル蛍光強度比が1.5〜
1.8である場合には、100rpm1時間の回転摺動
を実施した後の摺動摩擦係数μmax は0.68〜0.7
2と低い値を示し、DLC膜の膜質の組み合わせとして
適合していることが判明した。定性的には、媒体側の硬
さはヘッド側の硬さ範囲の最大硬さに合致させたことに
略相当していると言える。このような組み合わせによれ
ば、耐磨耗特性及び耐CSS特性に優れ、高信頼性のあ
る磁気記録再生装置を提供できる。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。
【0019】本例の磁気記録ディスク10も、図2に示
すように、非磁性基板1上に非磁性層2が形成された非
磁性基体11の上に、非磁性金属下地層3、磁性層4
(例えばCoCrTa又はCoCrPtTa等)、層厚
125Åのダイヤモンド状カーボン(DLC)保護層5
が順次積層されており、更にその上に、パーフロロカー
ボン系液体潤滑剤からなる潤滑層6が形成されているも
のである。他方、磁気ヘッド20は、表面に層厚100
ÅのDLC保護層21を持つA2 3 ・TiCスライダ
ー22のヘッドである。
【0020】図1は磁気記録ディスク10のDLC保護
層5のラマンスペクトル蛍光強度比(B/A)をパラメ
ータとして、磁気ヘッド20のDLC保護層21のラマ
ンスペクトル蛍光強度比(B/A)に対し、100rp
m1時間の回転摺動を実施した後の摺動摩擦係数μmax
の変化を示すグラフである。
【0021】図1から明らかなように、媒体側の蛍光強
度比(B/A)の如何にかかわらず、ヘッド側の蛍光強
度比(B/A)が1.6〜3.2の範囲が摺動摩擦係数
μma x の極小部分に相当している。ヘッド側の蛍光強度
比(B/A)が3.2以上になると単調的に摺動摩擦係
数μmax が増加している。また、ヘッド側の蛍光強度比
(B/A)が1.6以下に減少すると、摺動摩擦係数μ
max が単調的に増加することが推察できる。媒体側の蛍
光強度比が2.3〜3.0の場合は、摺動摩擦係数μ
max は0.75〜0.95と高くなっている。しかし、
媒体側のDLC膜の蛍光強度比(B/A)が1.6の場
合は、ヘッド側の蛍光強度比(B/A)が3.3〜1.
6の領域でも増加の傾向が見られず、摺動摩擦係数μ
max のフラットな極小部分(0.68〜0.72)を形
成している。
【0022】従って、第1に、ヘッド側の蛍光強度比
(B/A)が1.6〜3.2の範囲にあることが望まし
く、第2に、媒体側蛍光強度比(B/A)はヘッド側の
蛍光強度比(B/A)の下限値(1.6)に設定するこ
とがより望ましい。定性的に述べると、媒体側の硬さは
ヘッド側の硬さ範囲の最大硬さに合致させることが望ま
しい。
【0023】ただ、図1では示されていないが、媒体側
の蛍光強度比(B/A)が1.6前後近傍の値(約1.
5〜1.8)もフラットな極小部分(約0.68〜0.
72)を形成していることが判明した。従って、ヘッド
側の蛍光強度比(B/A)が1.6〜3.2の範囲に対
しては、媒体側の蛍光強度比(B/A)の適性値は1.
5〜1.8とすることができる。このようか相関関係を
有する磁気ヘッドと磁気記録媒体の組み合わせによれ
ば、耐磨耗特性及び耐CSS特性に優れ、高信頼性のあ
る磁気記録再生装置を提供できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る磁気
記録再生装置は、磁気ヘッド側のDLC膜のラマンスペ
クトルの蛍光強度が1.6〜3.2であるのに対し、磁
気記録媒体側のDLC膜のラマンスペクトル蛍光強度を
1.5〜1.8とした組み合わせに特徴を有するもので
ある。従って、次の効果を奏する。
【0025】即ち、第1に、ヘッド側の蛍光強度比が
1.6〜3.2の範囲にあると、媒体側の蛍光強度比の
如何にかかわらず、摺動摩擦係数の極小部分に相当して
おり、第2に、媒体側の蛍光強度比がヘッド側の蛍光強
度比の下限値(1.6)近傍(1.5〜1.8)に設定
されていると、媒体側の硬さはヘッド側の硬さ範囲の最
大硬さに合致させたことに略相当している。従って、低
い摺動摩擦係数μmax を示すので、DLC膜の膜質の組
み合わせを最適化でき、このような組み合わせによれ
ば、耐磨耗特性及び耐CSS特性に優れ、高信頼性のあ
る磁気記録再生装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例において、磁気記録ディスク側
のDLC保護層のラマンスペクトル蛍光強度比(B/
A)をパラメータとして、磁気ヘッド側のDLC保護層
のラマンスペクトル蛍光強度比(B/A)に対し、10
0rpm,1時間の回転摺動を実施した後の摺動摩擦係
数μmax の変化を示すグラフである。
【図2】磁気記録ディスクと磁気ヘッドの断面構造を示
す断面図である。
【図3】(a)はDLC保護層のラマンスペクトルを示
すグラフで、(b)は、その(a)に示すラマンスペク
トルに対し蛍光によるバックグラウンド(領域S)を直
線近似で除去した後、ガウス関数によりSP2とSP3
の2つのピークに波形分離した波形図である。
【図4】DLC膜の摩擦係数の蛍光強度比(B/A)に
対する依存性を示すグラフである。
【符号の説明】
1…非磁性基板 2…非磁性層 3…非磁性下地層 4…磁性層 5…保護層 10…磁気記録ディスク 11…非磁性基体。 20…磁気ヘッド 21…保護層 22…スライダー。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性基体上に、非磁性金属下地層,磁
    性層及びダイヤモンド状カーボン保護層を順次積層して
    成る磁気記録媒体と、表面にダイヤモンド状カーボン保
    護層を備えた磁気ヘッドとを組み合わせて使用する磁気
    記録再生装置において、前記磁気ヘッド側の前記ダイヤ
    モンド状カーボン保護層のラマンスペクトル蛍光強度比
    が1.6〜3.2の範囲に対して、前記磁気記録媒体側
    の前記ダイヤモンド状カーボン保護層のラマンスペクト
    ル蛍光強度比が1.5〜1.8の範囲にあることを特徴
    とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気記録再生装置にお
    いて、前記磁気記録媒体側の前記ダイヤモンド状カーボ
    ン保護層のラマンスペクトル蛍光強度比が1.6である
    ことを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気記録媒体装置にお
    いて、前記磁気記録媒体側の前記ダイヤモンド状カーボ
    ン保護層の層厚は125Åであり、前記磁気ヘッド側の
    前記ダイヤモンド状カーボン保護層の層厚は100Åで
    あることを特徴とする磁気記録再生装置。
JP13136995A 1995-05-30 1995-05-30 磁気記録再生装置 Pending JPH08329450A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6038101A (en) * 1997-03-14 2000-03-14 Kabushiki Kaisha Toshiba Magnetic head and method of manufacturing magnetic head
EP2000560A1 (en) 1999-07-08 2008-12-10 Sumitomo Electric Industries, Ltd Hard coating and coated member

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