JPH07191605A - 貼着材 - Google Patents

貼着材

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JPH07191605A
JPH07191605A JP34759593A JP34759593A JPH07191605A JP H07191605 A JPH07191605 A JP H07191605A JP 34759593 A JP34759593 A JP 34759593A JP 34759593 A JP34759593 A JP 34759593A JP H07191605 A JPH07191605 A JP H07191605A
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adhesive material
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Katsumi Okuda
田 勝 巳 奥
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 正規の受け取り人が比較的簡単に貼着材を引
き剥がし、その下部にある情報の内容を見ることがで
き、しかも、貼着材の貼りミスが生じたときに、情報が
印刷されていない被貼着物を破棄すればよく、貼着材が
被貼着物に貼着される前に、被貼着物に印刷された情報
の内容が他人に見られる恐れがない、貼着材を提供す
る。 【構成】 貼着材14は基材16を含む。基材16の裏
面には、隠ぺい層18が形成される。隠ぺい層18の裏
面には、難接着層20が形成され、難接着層20の裏面
には、接着力調整層22が形成される。接着力調整層2
2の裏面には、自己発色層24が形成され、この自己発
色層24は、基材16の表面から印刷可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、貼着材に関し、はが
きなどの被貼着物に貼着して、秘密事項部分を隠し、正
規の受け取り人が、その秘密事項部分を適宜見ることが
できる、貼着材に関する。
【0002】
【従来の技術】秘密事項の記載欄を隠し、正規の受け取
り人が、比較的簡単にその内容を見ることができるよう
に、たとえばはがきなどの被貼着物に貼着される貼着材
が開発されている。
【0003】図6は、はがきにおける従来の貼着材の使
用例を示す断面図である。このはがき1は官製はがき大
に形成されたはがき台紙2とこのはがき台紙2の一部に
貼着された貼着材3を含む。この貼着材3は基材4を含
む。基材4の一方主面には、隠ぺい層5が形成される。
隠ぺい層5の一方主面には、感圧接着剤層6が形成され
る。感圧接着剤層6の一方主面には、はがき台紙2が形
成される。そして、はがき台紙2の表面には、秘密事項
などを記載してなる情報部7が形成される。
【0004】この従来の貼着材3を用いたはがき1で
は、はがき台紙2の表面に秘密事項を記載してなる情報
部7が形成されて、印刷されたのち、感圧接着剤層6に
よって、貼着材3が被貼着材であるはがき台紙2に貼着
される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
貼着材3を用いたはがき1では、貼着材3のいわゆる貼
りミスが生じたとき、情報が印刷されたはがき台紙2も
破棄しなければならず、コスト的に問題であった。さら
に、はがき台紙2に連番が印刷されていた場合などに
は、はがき台紙2に再びその番号などを印刷するのは、
手間であった。
【0006】また、料金の印刷や官公庁のデータ印刷な
どのように、はがき台紙2には受け取り人のプライバシ
ーに関する情報が印刷される場合が多い。しかし、従来
の貼着材3を用いたはがき1では、はがき台紙2に情報
が印刷されてから貼着材3が貼着されるため、はがき台
紙2に印刷された情報の内容が他人に見られる恐れがあ
った。
【0007】それゆえに、この発明の主たる目的は、正
規の受け取り人が比較的簡単に貼着材を引き剥がし、そ
の下部にある情報の内容を見ることができ、しかも、貼
着材の貼りミスが生じたときに、情報が印刷されていな
い被貼着物を破棄すればよく、貼着材が被貼着物に貼着
される前に、被貼着物に印刷された情報の内容が他人に
見られる恐れがない、貼着材を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、隠ぺい性を
有する基材と、基材の裏面に形成される自己発色層とを
含み、自己発色層は、基材の表面から印刷可能な、貼着
材である。基材と自己発色層との間に、難接着層および
接着力調整層を形成してもよい。また、自己発色層に自
己発色性マイクロカプセルを含有させてもよい。
【0009】
【作用】自己発色層は、基材の表面から印刷可能なの
で、貼着材が被貼着物に貼着されてから、自己発色層を
発色させて、被貼着物に情報が印刷される。
【0010】
【発明の効果】この発明によれば、貼着材の製造業者か
ら貼着材の使用者には、貼着材を被貼着物に貼着させた
状態で供給され、貼着材の使用者が貼着材を被貼着物に
貼着させる手間が省ける。また、貼着材が被貼着物に貼
着されるときに、貼着材の貼りミスが生じても、情報が
印刷されていない被貼着物を破棄すればよい。また、こ
の発明によれば、貼着材が被貼着物に貼着される前に、
被貼着物に印刷された情報の内容が他人に見られる恐れ
がない。
【0011】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0012】
【実施例】この貼着材は、種々の被貼着物に貼着される
が、この実施例では、特に被貼着物としてはがきを用い
た場合について述べる。
【0013】図1は、はがきにおけるこの発明の一実施
例である貼着材の使用例を示す斜視図であり、図2は図
1の線II−IIにおける断面図である。このはがき1
0は、官製はがき大に形成されたはがき台紙12とこの
はがき台紙12の一部に貼着された貼着材14とを含
む。
【0014】この貼着材14は、たとえば紙,合成樹脂
フィルムなどの比較的柔軟で、手や鋏などで切断するこ
とが可能な素材をもって形成された基材16を含む。
【0015】この基材16の裏面には、隠ぺい層18が
形成される。この隠ぺい層18はアルミホイルなどの隠
ぺい力を有するフィルム材を積層することによって形成
されるが、たとえば隠ぺい性のあるインクで印刷するこ
とによって形成してもよい。
【0016】隠ぺい層18の裏面には、難接着層20が
ポリエチレン,ポリプロピレンなどの不活性で極性基の
無い樹脂を押し出して、ラミネート加工により形成され
る。なお、難接着層20にカーボンブラックやアルミ粉
などの隠ぺい性のある充填剤を配合して隠ぺい化すれ
ば、前記隠ぺい層18は形成しなくてよい。
【0017】難接着層20の裏面には、接着力調整層2
2が形成される。接着力調整層22は、難接着層20と
適度にコントロールされた弱い接着力で接着される。接
着力調整層22の裏面には、自己発色層24が形成さ
れ、自己発色層24の裏面には、感圧接着剤層26が形
成される。
【0018】接着力調整層22の材料は、難接着層20
との関係で選択される。たとえば、難接着層20を形成
する樹脂としてポリエチレンを選択した場合には、接着
力調整層22の材料としては、たとえば、ポリビニルメ
チルエーテル,ポリビニルエチルエーテル,ポリビニル
イソブチルエーテル,カルボキシル変成アクリル樹脂,
ポリアミド樹脂,塩素化ポリプロピレン,エチレン・ア
クリル酸共重合体,エチレン・酢酸ビニル共重合体,エ
チレン・エチルアクリレート樹脂,スチレン・ブタジエ
ン・スチレンのブロック共重合体,スチレン・イソプレ
ン・スチレンのブロック共重合体,ポリエステル樹脂,
テルペン樹脂,ロジン,エステルロジン,水添ロジン,
重合ロジン,ブチラール樹脂,石油樹脂などやポリエチ
レンワックス,パラフィンワックス,モンタンワック
ス,マイクロクリスタリンワックスなどのワックス類や
塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体,ニトロセルロースな
どが選択できる。そして、これら単体か、または2種類
以上を混合したものをコーティングして接着力調整層2
2とすることができる。
【0019】発明者の実験によれば、上述の実施例にお
いて、ポリオレフィン樹脂層すなわち難接着層20に、
塩素化ポリプロピレンと塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体の混合溶液を塗布して、接着力調整層22を形成し、
それらの配合比率を、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
100部に対して塩素化ポリプロピレン40部〜240
部とした場合、塩素化ポリプロピレン120部を配合し
たときに最も良好な結果が得られ、接着力調整層22は
適度にコントロールされた弱い接着力で難接着層20に
接着された。
【0020】また、上述の実施例において、ポリオレフ
ィン樹脂層すなわち難接着層20に、スチレン・ブタジ
エン・スチレンのブロック共重合体と塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体との混合溶液を塗布して、接着力調整層
22を形成し、それらの配合比率を、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体100部に対してスチレン・ブタジエン
・スチレンのブロック共重合体1部〜40部とした場
合、スチレン・ブタジエン・スチレンのブロック共重合
体10部を配合したときに最も良好な結果が得られ、接
着力調整層22は適度にコントロールされた弱い接着力
で難接着層20に接着された。
【0021】自己発色層24は自己発色性マイクロカプ
セルを含有する。そのため、基材16の表面からのピン
プリンタなどによる打突によって、自己発色層24を発
色させて、秘密事項などの情報を印刷することができ
る。自己発色層24に使用される自己発色性マイクロカ
プセルは、ロイコ染料溶液を水溶液系からの相分離法な
どによってカプセル化することによって形成される。
【0022】感圧接着剤層26によって、貼着材14は
はがき台紙12に貼着される。このように、貼着材14
をはがき台紙12に貼着させたのちに、基材16の表面
からのピンプリンタなどによる打突によって、自己発色
層24を発色させて印刷を行う。
【0023】図3ははがき台紙12から貼着材14を剥
がした状態を示す断面図である。難接着層20と接着力
調整層22との接着力は、感圧接着剤層26の接着力よ
り弱いので、はがき台紙12から貼着材14を剥がした
とき、難接着層20と接着力調整層22との界面で、貼
着材14ははがき台紙12から剥がれる。
【0024】なお、基材16の例としては、前記実施例
の他、合成紙,セロハン,ポリエチレン,ポリエステル
などのフィルムまたはアルミホイルなどが挙げられる
が、この貼着材14をはがき台紙12に貼着したとき
に、感圧接着剤層26の接着力に抗してこの貼着材14
が不用意に層間剥離しないように、比較的柔軟なものを
選択するのがよい。
【0025】また、この基材16としてアルミホイルな
どのように隠ぺい性に優れたものを選択した場合には、
前記実施例のように、隠ぺい層18を形成しなくてもよ
い。
【0026】この実施例によれば、貼着材14がはがき
台紙12に貼着されてから、自己発色層24を発色させ
て、はがき台紙12に情報が印刷される。したがって、
貼着材14の製造業者から貼着材14の使用者には、貼
着材14をはがき台紙12に貼着させた状態で供給さ
れ、貼着材14の使用者が貼着材14をはがき台紙12
に貼着させる手間が省ける。また、貼着材14がはがき
台紙12に貼着されるときに、貼着材14の貼りミスが
生じても、情報が印刷されていないはがき台紙12を破
棄すればよく、情報が印刷されたはがき台紙12を破棄
する必要がない。さらに、この実施例によれば、貼着材
14がはがき台紙12に貼着される前に、はがき台紙1
2に印刷された情報の内容が他人に見られる恐れがな
い。
【0027】図4は、この発明の他の実施例を示す断面
図であり、図5は、図4に示す実施例においてはがき台
紙12から貼着材14を剥がした状態を示す断面図であ
る。
【0028】この実施例では、隠ぺい層18と自己発色
層24との間に、難接着層20および接着力調整層22
は形成されず、隠ぺい層18の裏面に自己発色層24が
形成される。そして、隠ぺい層18と自己発色層24と
の接着力は、感圧接着剤層26の接着力より弱いので、
はがき台紙12から貼着材14を剥がしたとき、隠ぺい
層18と自己発色層24との界面で、貼着材14ははが
き台紙12から剥がれる。
【0029】上記実施例では、自己発色層24に自己発
色性マイクロカプセルを含有させ、基材16の表面から
のピンプリンタなどによる打突によって、自己発色層2
4を発色させた。しかし、自己発色層24にロイコ染料
および顕色剤を含有させて、自己発色層24に感熱発色
性を付与し、基材16の表面においてサーマルプリンタ
を用いて、自己発色層24を発色させてもよい。
【0030】上記実施例では、被貼着物として、はがき
を用いた場合について述べたが、この貼着材14は、そ
の他種々の被貼着物に貼着させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】はがきにおけるこの発明の一実施例である貼着
材の使用例を示す斜視図である。
【図2】図1の線II−IIにおける断面図である。
【図3】はがき台紙から貼着材を剥がした状態を示す断
面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】図4に示す実施例においてはがき台紙から貼着
材を剥がした状態を示す断面図である。
【図6】はがきにおける従来の貼着材の使用例を示す断
面図である。
【符号の説明】
10 はがき 12 はがき台紙 14 貼着材 16 基材 18 隠ぺい層 20 難接着層 22 接着力調整層 24 自己発色層 26 感圧接着剤層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隠ぺい性を有する基材、および前記基材
    の裏面に形成される自己発色層を含み、 前記自己発色層は、前記基材の表面から印刷可能な、貼
    着材。
  2. 【請求項2】 前記基材と前記自己発色層との間に形成
    される難接着層および接着力調整層を含む、請求項1の
    貼着材。
  3. 【請求項3】 前記自己発色層は自己発色性マイクロカ
    プセルを含有する、請求項1または請求項2の貼着材。
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