JPH07191595A - 透明ホログラム転写箔 - Google Patents

透明ホログラム転写箔

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JPH07191595A
JPH07191595A JP5333541A JP33354193A JPH07191595A JP H07191595 A JPH07191595 A JP H07191595A JP 5333541 A JP5333541 A JP 5333541A JP 33354193 A JP33354193 A JP 33354193A JP H07191595 A JPH07191595 A JP H07191595A
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layer
transfer foil
transparent
fluoride
vapor deposition
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JP5333541A
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English (en)
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Haruo Uyama
晴夫 宇山
Mitsuru Kano
満 加納
Osahisa Matsudaira
長久 松平
Kazuhisa Hoshino
和久 星野
Fuminobu Noguchi
文信 野口
Tomohito Kitamura
智史 北村
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】層構成や構成材料などの判別が困難であるとと
もに、(透明)ホログラムの存在の確認のし易い真偽判
別が可能なユニークな色調を有し偽造防止用として用い
られる転写箔に対する要求を満たすとともに、成形体な
どの立体物への転写が可能なセラミックを積層してなる
光学的な透明ホログラムを提供する。 【構成】基材2上に剥離層3、ホログラム形成層4、透
明蒸着層5、接着層6を順次設けてなり、かつ透明蒸着
層5が屈折率の異なる複数のセラミック材料を積層して
なる透明ホログラム転写箔であり、透明蒸着層5を低屈
折率層8と高屈折率層7のセラミックを交互に組み合わ
せることで特定の波長領域の光線を反射あるいは透過さ
せるという性質を有し、かつ見る角度を変化させること
で機能層の膜厚が変化するため、波長領域がシフトし、
色が異なって見えることにより容易に判別可能となり、
同時にホログラムの視認性を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明ホログラムを有す
るホログラム転写箔に関するものであり、とくに偽造若
しくは改竄を困難とする偽造防止機能を有するホログラ
ム転写箔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、偽造を防止する手段は、物品その
ものを真似することが困難なものとするか、或いは真似
することが困難なものを本物であることの証明として物
品に取りつけることにより、本物と偽物を区別できるよ
うにするものがある。例えば前者は、紙幣など有価証券
のようにそのもの自体に微細な加工を施すか、真似しに
くい色調の彩色を施したり、また素材を特殊なものとし
て、模造または印刷技術の不正利用、或いは複写機によ
る不法な複写による偽造などを困難にすることで、防止
できるようにしている。
【0003】さらに印刷複製技術の進歩、または複写機
などデジタル技術の進歩により、上記したような微細な
加工を施したり、色彩を真似しにくくしても容易に再現
することが可能となり、このような技術に対応して、加
工技術を高微細化し、より複製・偽造を困難とするよう
な方向にある。
【0004】後者は、物品に取りつけるだけなので、取
扱いやすいため、広く使われるようになり、例えばレリ
ーフ型ホログラムからなる画像が形成されたシールがあ
る。これはホログラム画像を凹凸状に形成するもので、
エンボス加工により大量生産が可能であるという効果を
有している。また透明ホログラムの如く、反射層に透明
金属蒸着膜を形成し、下層に位置するものをホログラム
を通して視認できるようにしたホログラムもある。この
透明ホログラムの透明金属蒸着膜には、高屈折率のセラ
ミックの単一の層が用いられていた。
【0005】これらは、とくに層構成を考慮し、シール
を剥離困難とするか、或いは剥離後再生困難となるよう
に構成されており、使用対象としてカード、紙幣、証明
書類などに一度貼り付けた後、これを剥離するとホログ
ラムの一部若しくは全体が破壊されることで、偽造だけ
でなく、改竄など物品になんらかの手が加えられたこと
が、一目で判別できるとしたものである。
【0006】また、成形体、すなわち立体物などに対し
て形成することは、その形状によって制限され、形状に
よっては不可能な場合もあることから、転写方式などが
考えられている。ホログラム画像を転写箔とするよう
に、別の形態でホログラム画像を直接形成することがで
きるようにしたものもある。
【0007】また、偽造防止機能を備えた転写箔にあっ
ては、本物か偽物かを容易に判別できる、転写箔自体の
構成を判別しにくい、周囲の環境により偽造防止機能が
変化しないなどの要求がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高度な
微細化による真偽の判別は、微細な箇所を拡大して見る
か、或いは本物と比較するなど余程注意して見なければ
見逃してしまうため、またその場所の明るさや確認時間
を十分にとらなければならないなど、現実の取引状態に
合わなくなってきている。また素材を特殊としても、全
く特異な素材とすることはできず、またコスト的にも高
くなり現実的ではない。
【0009】また上記のようなホログラムは、ホログラ
ム原理や層など構成が簡単であるため、偽造されやすく
なりつつあることから、これによる偽造防止効果も薄れ
てきている。
【0010】さらに透明ホログラムは、光透過性を利用
しているが、透明ホログラム自体の存在が見えにくいこ
とや、その下地に着色層を別途設ける場合には着色され
た透明な基材を積層しなければならず、これによればホ
ログラムの視認性が低下することがある。したがってホ
ログラムの視認性を低下させることなくホログラムの存
在の確認をし易くする手段が求められていた。
【0011】そこで本発明は、層構成や構成材料などの
判別が困難であるとともに、(透明)ホログラムの存在
の確認のし易い真偽判別が可能なユニークな色調を有す
る透明ホログラム転写箔であり、偽造防止用として用い
られる転写箔に対する要求を満たすとともに、成形体な
どの立体物への転写が可能なセラミックを積層してなる
光学的な透明ホログラムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載される発
明は、基材上に剥離層、ホログラム形成層、透明蒸着
層、接着層を順次設けてなり、かつ透明蒸着層が屈折率
の異なる複数のセラミック材料を積層してなることを特
徴とする透明ホログラム転写箔である。
【0013】請求項2に記載される発明は、請求項1記
載の発明を前提として、透明蒸着層が、高屈折率層と低
屈折率層との組み合わせからなることを特徴とする透明
ホログラム転写箔である。
【0014】請求項3に記載される発明は、請求項1、
2記載の発明を前提として、透明蒸着層が、屈折率の異
なるセラミック材料からなり、かつ高屈折率層と低屈折
率層との組み合わせを交互に配置してなることを特徴と
する透明ホログラム転写箔である。
【0015】請求項4に記載される発明は、請求項1、
2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フッ化
マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化
セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムある
いは酸化マグネシウムのいずれか一つと硫化亜鉛との組
み合わせからなることを特徴とする透明ホログラム転写
箔である。
【0016】請求項5記載にされる発明は、請求項1、
2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フッ化
マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化
セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムある
いは酸化マグネシウムのいずれか一つと二酸化ジルコニ
ウムとの組み合わせからなることを特徴とする透明ホロ
グラム転写箔である。
【0017】請求項6記載にされる発明は、請求項1、
2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フッ化
マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化
セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムある
いは酸化マグネシウムのいずれか一つと二酸化チタンと
の組み合わせからなることを特徴とする透明ホログラム
転写箔である。
【0018】請求項7記載にされる発明は、請求項1、
2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フッ化
マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化
セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムある
いは酸化マグネシウムのいずれか一つと二酸化セリウム
との組み合わせからなることを特徴とする透明ホログラ
ム転写箔である。
【0019】請求項8記載にされる発明は、請求項1、
2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フッ化
マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化
セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムある
いは酸化マグネシウムのいずれか一つと酸化タンタルと
の組み合わせからなることを特徴とする透明ホログラム
転写箔である。
【0020】請求項9記載にされる発明は、請求項1、
2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フッ化
マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化
セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムある
いは酸化マグネシウムのいずれか一つと酸化亜鉛との組
み合わせからなることを特徴とする透明ホログラム転写
箔である。
【0021】請求項10記載にされる発明は、請求項
1、2、3記載の発明を前提として、透明蒸着層が、フ
ッ化マグネシウム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フ
ッ化セリウム、フッ化アルミニウム、酸化アルミニウム
あるいは酸化マグネシウムのいずれか一つと酸化インジ
ウムとの組み合わせからなることを特徴とする透明ホロ
グラム転写箔である。
【0022】請求項11記載にされる発明は、請求項1
記載の発明を前提として、透明蒸着層と前記接着層との
間に接着アンカー層を積層してなることを特徴とする透
明ホログラム転写箔である。
【0023】請求項12記載の発明は、請求項1記載の
発明を前提として、透明蒸着層の接着層側の面に着色層
を設けたことを特徴とする透明ホログラム転写箔であ
る。
【0024】請求項13記載にされる発明は、請求項1
記載の発明を前提として、剥離層と透明蒸着層の間に保
護層を設けたことを特徴とする透明ホログラム転写箔で
ある。
【0025】請求項14記載にされる発明は、請求項1
記載の発明を前提として、剥離層がパターン状に形成し
てあることを特徴とする透明ホログラム転写箔である。
【0026】請求項15記載にされる発明は、請求項1
記載の発明を前提として、接着層がパターン状に形成し
てあることを特徴とする透明ホログラム転写箔である。
【0027】
【作用】本発明の透明ホログラム転写箔によれば、透明
蒸着層に低屈折率と高屈折率のセラミックを交互に組み
合わせることで特定の波長領域の光線を反射あるいは透
過させるという性質を有し、かつ見る角度を変化させる
ことで透明蒸着層の膜厚が変化するため、波長領域がシ
フトし、色が異なって見えることより、容易に判別可能
となり、同時にホログラムの視認性を改善する。
【0028】また容易に判別可能となることから下層に
着色層を形成することにより、透過光或いは反射光の色
の変化及び透明蒸着層の被転写基材への転写に影響を与
えることなく、転写箔を着色することができ、より見や
すくなり、かつ色の種類を選択することができる。さら
に剥離層又は接着層をパターン状とすることで、上記光
学的特性を有する特定の模様・マーク・文字などを形成
できる。
【実施例】
【0029】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0030】図1は本発明の透明ホログラム転写箔の構
成を示す断面図であり、図2は本発明の他の実施例の透
明ホログラム転写箔の構成を示す断面図であり、図3
(a)及び(B)は本発明の他の実施例の透明ホログラ
ム転写箔の構成及び転写状態を示す断面図であり、図4
(a)及び(B)は本発明の他の実施例の透明ホログラ
ム転写箔の構成及び転写状態を示す断面図であり、図5
(a)及び(B)は図3及び図4における実施例の透明
ホログラム転写箔による転写状態を説明する説明図であ
り、図6、図7は本発明の透明ホログラム転写箔による
透明蒸着層の可視スペクトルを表すグラフであり、図8
は本発明の透明ホログラム転写箔に対する比較例とした
転写箔の可視スペクトルを表すグラフである。
【0031】図1の1は本発明の透明ホログラム転写箔
であり、基材2上に剥離層3、ホログラム形成層4、透
明蒸着層5、接着層6が順次積層されている。透明蒸着
層5は高屈折率層7と低屈折率層8からなるセラミック
層である。なお透明蒸着層5と接着層6との間の接着ア
ンカー層10は必要に応じて設けることができる。また
剥離層3とホログラム形成層4との間には図示しない保
護層を設けることもできる。
【0032】次に図2は本発明の他の実施例の透明ホロ
グラム転写箔15の構成を示す断面図であり、基材2上
に剥離層3、ホログラム形成層4、透明蒸着層5、着色
層9、接着層6が順次積層されている。透明蒸着層5は
高屈折率層7と低屈折率層8からなるセラミック層であ
る。図1と同様に透明蒸着層5と接着層6との間の接着
アンカー層10は必要に応じて設けることができる。ま
た剥離層3とホログラム形成層4との間には図示しない
保護層を設けることもできる。
【0033】基材2は転写箔のベースシートであり、あ
る程度の剛性および表面の平滑性を有していればよく、
とくに限定されるものではなく、例えばポリエステルフ
ィルム、ポリオレフィンフィルム等の高分子フィルムが
あげられる。
【0034】剥離層3はとくに限定されるものではな
く、後加工において安定性を有していればよい。例え
ば、熱可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素化
ポリプロピレン樹脂あるいはこれらにオイルシリコン、
脂肪酸アミド、ステアリン酸亜鉛を添加したものがあ
る。また無機物であってもよい。剥離層3は転写時にパ
ターン状に転写されるように形成してもよく、目視して
判別がつくように、特定の模様・マーク・文字などをパ
ターンとして用いることができ、それぞれ用途に応じて
任意に選択できる。
【0035】図示されない保護層は、透明蒸着層5に影
響を与えることがなければ、用途、目的に応じて、種々
ある組成物から選択することができ、例えばポリオレフ
ィン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニ
ルアルコールまたはポリエチレンテレフタレートなどの
プラスチックなどの光学的に透明なものが積層される。
【0036】ホログラム形成層4は、ポリカーボネート
樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などの熱
可塑性樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエ
ステル(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリ
レート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン
(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレー
トなどの熱硬化性樹脂或いはこれらの混合物、さらには
ラジカル重合性不飽和基を有する熱成形性物質などが挙
げられ、ホログラム画像が形成することが可能な安定性
を有するものであれば、いずれのものであっても良い。
ホログラム画像はとくに限定されないが、例えば微小な
凹凸により像を表現するレリーフ型ホログラムなどがあ
る。
【0037】ホログラム形成層4のホログラム画像形成
面に設けられる透明蒸着層5は屈折率の異なるセラミッ
クを交互に特定の膜厚で複数層積層したものであり、例
えば、低屈折率層8として、酸化マグネシウム(屈折率
n=1.6)、二酸化珪素(n=1.5)、フッ化マグ
ネシウム(n=1.4)、フッ化カルシウム(n=1.
3〜1.4)、フッ化セリウム(n=1.6)、フッ化
アルミニウム(n=1.3)、酸化アルミニウム(n=
1.6)のうちの一つと、高屈折率層7として、二酸化
チタン(n=2.4)、二酸化ジルコニウム(n=2.
0)、硫化亜鉛(n=2.3)、酸化亜鉛(n=2.
1)、酸化インジウム(n=2.0)、二化セリウム
(n=2.3)、酸化タンタル(n=2.1)のうちの
一つとを所定の膜厚で積層させた複合層である。この透
明蒸着層5は、上記の組み合わせからなる層を複数設け
ることもできる。本実施例では上記に掲げた以外の材料
についても、構成する層の積層条件を満たすものであれ
ば用いることができる。
【0038】この透明蒸着層5に所定の波長領域の光線
を反射あるいは透過させること、ならびに見る角度を変
えることにより薄膜内の光路長が変化し、透過光或いは
反射光の色が変わって見えるものである。これにより偽
造防止性を発揮すものである。
【0039】図に示すように透明ホログラム転写箔1の
ホログラム形成層4が有機ポリマーで低屈折率であるた
め、このホログラム形成層4に接する次層は高屈折率で
あることが望ましい。一般的に分光特性は層数に応じて
変化する。本実施例の透明ホログラム転写箔1はホログ
ラム形成層4を含め層数は偶数であるが、透明蒸着層5
は奇数としている。さらにセラミックあるいは有色透明
のインキにより着色層9を設けることにより色変化が多
彩になり、かつ見やすくなるため、偽造防止効果が向上
する。
【0040】透明蒸着層5は膜厚の制御が可能であれ
ば、いかなる成膜方法も用いることが可能である。なか
でも薄膜の生成には乾式法が優れており、これには通常
の真空蒸着法、スパッタリング等の物理的気相析出法や
CVD法のような化学的気相析出法を用いることができ
る。
【0041】透明蒸着層5の膜厚は合計で1μm以下が
望ましい。1μmを越えると柔軟性に乏しくなり、透明
蒸着層5にクラックが生じる場合があるためである。
【0042】接着層6は、透明蒸着層5に接する場合は
これを変質させたり、冒すものでなければ通常用いられ
るものでよく、例えば塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、アクリル系接着剤、ポリエステル系ポリアミドなど
があるが、これらに限定されるものではない。接着層6
はパターン状に形成してもよく、目視して判別がつくも
のであればよく、特定の模様・マーク・文字などを用い
ることができ、それぞれ用途に応じて任意に選択でき
る。
【0043】接着アンカー層10は、接着効果を上げる
ためであり、これを接着層6上に設ける場合には、上記
効果を有するもので、かつ透明蒸着層5を変質させた
り、冒すものでなければ種々の材料を用いることが可能
であり、例えばエポキシ樹脂などが挙げられる。
【0044】図3(a)は本発明の他の実施例の透明ホ
ログラム転写箔16の構成及び転写状態を示す断面図で
あり、基材2、パターン化した剥離層3、ホログラム形
成層4、透明蒸着層5、接着層6が順次積層されてな
る。なお、図3(b)に示すように接着アンカー層10
を透明蒸着層5と接着層6の間に設けることができる。
この剥離層3をパターン状に形成することで、図5
(a)に示すように透明ホログラム転写箔16の転写面
と被転写基材14の被転写面とを合わせ押圧すると、透
明ホログラム転写箔16は被転写基材14の面に剥離層
3の形成された部分のみが転写され、パターン状に形成
されたホログラム形成層4、透明蒸着層5、接着層から
なる部分のみが被転写基材14面に形成され、偽造防止
パターン11が現れる。
【0045】同様に図4(a)は本発明の他の実施例の
透明ホログラム転写箔17の構成及び転写状態を示す断
面図であり、基材2、剥離層3、ホログラム形成層4、
透明蒸着層5、パターン化した接着層6が順次積層され
てなる。なお、図4(b)に示すように接着アンカー層
10を透明蒸着層5と接着層6の間に設けることができ
る。この接着層6をパターン状に形成することで、図5
(b)に示すように透明ホログラム転写箔17の転写面
と被転写基材9の被転写面とを合わせ押圧すると、透明
ホログラム転写箔17は被転写基材14の面に剥離層3
の形成された部分のみが転写され、パターン状に形成さ
れたホログラム形成層4、透明蒸着層5、接着層6から
なる部分のみが被転写基材14面に形成され、偽造防止
パターン12が現れる。
【0046】剥離層3及び接着層6のパターン状の形成
方法と しては、従来公知のグラビ印刷などにより形成
することができる。
【0047】さらに本発明を、実施例を挙げて詳細に説
明する。
【0048】なお、作成した本発明の透明ホログラム転
写箔及び本発明の透明ホログラム転写箔との比較のため
に作成した転写箔の可視スペクトルを視外・可視分光光
度計により測定し、パターンニング試験は図5(a)又
は(b)に示すようなパターンを転写箔に形成し、実際
に被転写基材に転写して転写状態を評価した。
【0049】<実施例1>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し,剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8として二酸化珪素
を、高屈折率層7として硫化亜鉛を使用し、層の数は5
層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材2に透明蒸
着層5を形成したあと、接着アンカー層10、接着層6
を設け転写箔とした。
【0050】本実施例の透明ホログラム転写箔の構成及
び層の状態、評価結果を表1に示す。またこの透明ホロ
グラム転写箔の可視スペクトルを図6に示す。フィルム
に垂直な可視光の吸収の中心波長は550nmであり、
可視光を45度の角度より入射した場合に中心波長は低波
長側にシフトし、色変化を生じた。なお、この透明ホロ
グラム転写箔による転写性は良好であった。
【0051】<実施例2>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8として二酸化珪素
を、高屈折率層7として二酸化チタンを使用し、層の数
は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材2に透
明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層10、接着
層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホログラム転
写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に示す。フィ
ルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は550nmであ
り、可視光を45度の角度より入射した場合に中心波長は
低波長側にシフトし、色変化を生じた。なおこの透明ホ
ログラム転写箔による転写性は良好であった。
【0052】<実施例3>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8として二酸化珪素
を、高屈折率層7として二酸化ジルコニウムを使用し、
層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材
2に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層1
0、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホロ
グラム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に示
す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は550
nmであり、可視光を45度の角度より入射した場合に中
心波長は低波長側にシフトし、色変化を生じた。なおこ
の透明ホログラム転写箔による転写性は良好であった。
【0053】<実施例4>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8としてフッ化マグ
ネシウムを、高屈折率層7として硫化亜鉛を使用し、層
の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材2
に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層10、
接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホログラ
ム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に示す。
フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は550nm
であった。可視光を45度の角度より入射した場合に中心
波長は低波長側にシフトし、色変化を生じた。なおこの
透明ホログラム転写箔による転写性は良好であった。
【0054】<実施例5>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8としてフッ化マグ
ネシウムを、高屈折率層7として二酸化チタンを使用
し、層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。
基材2に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層
10、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホ
ログラム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に
示す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は55
0nmであった。可視光を45度の角度より入射した場合
に中心波長は低波長側にシフトし,色変化を生じた。な
おこの透明ホログラム転写箔による転写性は良好であっ
た。
【0055】<実施例6>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8としてフッ化マグ
ネシウムを、高屈折率層7として二酸化ジルコニウムを
使用し、層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとし
た。基材2に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカ
ー層10、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透
明ホログラム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表
1に示す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は
550nmであった。可視光を45度の角度より入射した
場合に中心波長は低波長側にシフトし、色変化を生じ
た。なおこの透明ホログラム転写箔による転写性は良好
であった。
【0056】<実施例7>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8として酸化マグネ
シウムを、高屈折率層7として硫化亜鉛を使用し、層の
数は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材2に
透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層10、接
着層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホログラム
転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に示す。フ
ィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は550nmで
あった。可視光を45度の角度より入射した場合に中心波
長は低波長側にシフトし、色変化を生じた。なおこの透
明ホログラム転写箔による転写性は良好であった。
【0057】<実施例8>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8として酸化マグネ
シウムを、高屈折率層7として二酸化チタンを使用し、
層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材
2に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層1
0、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホロ
グラム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に示
す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は550
nmであった。可視光を45度の角度より入射した場合に
中心波長は低波長側にシフトし、色変化を生じた。なお
この透明ホログラム転写箔による転写性は良好であっ
た。
【0058】<実施例9>基材2には厚さ12μmのポ
リエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシリ
コンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホログ
ラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用
いた。透明蒸着層5には低屈折率層8として酸化マグネ
シウムを、高屈折率層7として二酸化ジルコニウムを使
用し、層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとし
た。基材2に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカ
ー層10、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透
明ホログラム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表
1に示す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長は
550nmであった。可視光を45度の角度より入射した
場合に中心波長は低波長側にシフトし、色変化を生じ
た。なおこの透明ホログラム転写箔による転写性は良好
であった。
【0059】<実施例10>基材2には厚さ12μmの
ポリエステルフィルムを使用し、剥離層3には熱可塑性
アクリル樹脂を用いた。ホログラム形成層4には、ウレ
タンメタアクリレート樹脂を用いた。透明蒸着層5には
低屈折率層8としてフッ化マグネシウムを、高屈折率層
7として二酸化チタンを使用し、層の数は5層とした。
合計の膜厚は1μmとした。基材2に透明蒸着層5を形
成したあと、そのうえに着色層8、接着アンカー層1
0、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の転写箔の
構成及び層の状態、評価結果を表1に示す。またこの転
写箔の可視スペクトルを図7に示す。フィルムに平行な
可視光の吸収の中心波長は550nmであった。可視光
を45度の角度より入射した場合に中心波長は低波長側に
シフトし、色変化を生じた。なおこの転写箔による被転
写基材への透明蒸着層の密着性は良好であった。
【0060】<実施例11>基材2には厚さ12μmの
ポリエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシ
リコンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用い、グラビ
ア印刷によりパターン化し形成した。ホログラム形成層
4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用いた。透明
蒸着層5には低屈折率層8としてフッ化マグネシウム
を、高屈折率層7として二酸化ジルコニウムを使用し、
層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmとした。基材
2に透明蒸着層5を形成したあと、接着アンカー層1
0、接着層6を設け転写箔とした。本実施例の透明ホロ
グラム転写箔の構成及び層の状態、評価結果を表1に示
す。フィルムに平行な可視光の吸収の中心波長は550
nmであった。可視光を45度の角度より入射した場合に
中心波長は低波長側にシフトし、色変化を生じた。なお
この透明ホログラム転写箔による転写性は良好であっ
た。
【0061】<実施例12>基材2には厚さ12μmの
ポリエステルフィルムを使用し、剥離層3にはオイルシ
リコンを添加した熱可塑性アクリル樹脂を用いた。ホロ
グラム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を
用いた。透明蒸着層5には低屈折率層8としてフッ化マ
グネシウムを、高屈折率層7として二酸化ジルコニウム
を使用し、層の数は5層とした。合計の膜厚は1μmと
した。基材2に透明蒸着層5形成したあと、パターン化
した接着アンカー層10、接着層6を設け転写箔とし
た。本実施例の透明ホログラム転写箔の構成及び層の状
態、評価結果を表1に示す。フィルムに垂直な可視光の
吸収の中心波長は550nmであった。可視光を45度の
角度より入射した場合に中心波長は低波長側にシフト
し、色変化を生じた。なおこの透明ホログラム転写箔に
よる転写性は良好であった。
【0062】
【表1】
【0063】<比較例1>基材には厚さ12μmのポリ
エステルフィルムを使用し、剥離層にはオイルシリコン
を添加した熱可塑性アクリル樹脂を使用した。ホログラ
ム形成層4には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用い
た。透明蒸着層には低屈折率層としてフッ化マグネシウ
ムを、高屈折率層として二酸化チタンを使用し、層の数
は3層とした。合計の膜厚は1μm以下とした。基材に
透明蒸着層を形成したあと、接着アンカー層、接着層を
設け転写箔とした。
【0064】本比較例の転写箔の構成及び層の状態、評
価結果を表2に示す。またこの転写箔の可視スペクトル
を図8に示す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波
長は550nmであった。可視光を45度の角度より入射
した場合に中心波長は低波長側にシフトしたが、色の変
化は鮮明ではなかった。被転写基材への透明蒸着層の密
着性は良好であった。
【0065】<比較例2>基材には厚さ12μmのポリ
エステルフィルムを使用し、剥離層にはオイルシリコン
を添加したアクリル樹脂を用いた。ホログラム形成層4
には、ウレタンメタアクリレート樹脂を用いた。透明蒸
着層には低屈折率層としてフッ化マグネシウムを、高屈
折率層として二酸化チタンを使用し、層の数は7層とし
た。合計の膜厚は1μmとした。基材に透明蒸着層を形
成したあと、接着アンカー層、接着層を設け転写箔とし
た。本比較例の転写箔の構成及び層の状態、評価結果を
表2に示す。フィルムに垂直な可視光の吸収の中心波長
は550nmであった。可視光を45度の角度より入射し
た場合に中心波長は低波長側にシフトし、色変化を生じ
た。しかしながら層数が多いため、被転写基材への透明
蒸着層の密着性が悪く、さらに転写の際や折り曲げるこ
とにより透明蒸着層にクラックが生じた。
【0066】
【表2】
【0067】
【発明の効果】本発明の透明ホログラム転写箔は、基材
上に剥離層、ホログラム形成層、透明蒸着層、接着アン
カー層、接着層を順次設け、さらに透明蒸着層を屈折率
の異なる複数のセラミック材料を特定の厚さに積層する
ことにより、特定の波長領域の光線を反射あるいは透過
させるという性質を示し、かつ見る角度によって、透明
蒸着層の膜厚が変化するため薄膜内の光路長が変化し、
透過光或いは反射光の色が変わって見えるものである。
これにより色が異なって見えるため判別が容易であり、
同時にホログラムの視認性が向上し、優れた偽造防止性
を発揮するものである。
【0068】また下層に着色層を形成することにより、
透過光或いは反射光の色の変化及び透明蒸着層の被転写
基材への転写に悪影響を与えることなく、転写箔を着色
でき、より見やすく、かつ色の種類を選択することがで
きる。
【0069】さらに、剥離層又は接着層を特定の模様・
マーク・文字などのパターン状とすることにより、上記
透明蒸着層の特性を有する特定パターンを形成できる。
【0070】加えて転写箔とすることで成形体などの立
体物への転写を容易とするとともに極めて偽造防止効果
の高い、従来の透明ホログラム転写箔に無い優れた効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明ホログラム転写箔の構成を示す断
面図である。
【図2】本発明の他の実施例の透明ホログラム転写箔の
構成を示す断面図である。
【図3】(a)及び(b)は、本発明の他の実施例の透
明ホログラム転写箔の構成及び転写状態を示す断面図で
ある。
【図4】(a)及び(b)は、本発明の他の実施例の透
明ホログラム転写箔の構成及び転写状態を示す断面図で
ある。
【図5】(a)及び(b)は、それぞれ図3及び図4に
おける実施例の透明ホログラム転写箔による転写状態を
説明する説明図である。
【図6】実施例1における本発明の透明ホログラム転写
箔による透明蒸着層の可視スペクトルを表すグラフであ
る。
【図7】実施例10における本発明の透明ホログラム転
写箔による透明蒸着層の可視スペクトルを表すグラフで
ある。
【図8】本発明の透明ホログラム転写箔に対する比較例
1とした転写箔の可視スペクトルを表すグラフである。
【符号の説明】
1、15、16、17 透明ホログラム転写箔 2 基材 3 剥離層 4 ホログラム形成層 5 透明蒸着層 6 接着層 7 低屈折率層 8 高屈折率層 9 着色層 10 接着アンカー層 11、12 偽造防止パターン 14 被転写基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 和久 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 野口 文信 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 北村 智史 東京都台東区台東一丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に剥離層、ホログラム形成層、透
    明蒸着層、接着層を順次設けてなり、かつ前記透明蒸着
    層が屈折率の異なる複数のセラミック材料を積層してな
    ることを特徴とする透明ホログラム転写箔。
  2. 【請求項2】 前記透明蒸着層が、高屈折率層と低屈折
    率層との組み合わせからなることを特徴とする請求項1
    記載の透明ホログラム転写箔。
  3. 【請求項3】 前記透明蒸着層が、屈折率の異なるセラ
    ミック材料からなり、かつ高屈折率層と低屈折率層との
    組み合わせを交互に配置してなることを特徴とする請求
    項1、2記載の透明ホログラム転写箔。
  4. 【請求項4】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと硫化亜鉛との組み合わせか
    らなることを特徴とする請求項1、2、3記載の転写
    箔。
  5. 【請求項5】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと二酸化ジルコニウムとの組
    み合わせからなることを特徴とする請求項1、2、3記
    載の転写箔。
  6. 【請求項6】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと二酸化チタンとの組み合わ
    せからなることを特徴とする請求項1、2、3記載の転
    写箔。
  7. 【請求項7】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと二酸化セリウムとの組み合
    わせからなることを特徴とする請求項1、2、3記載の
    転写箔。
  8. 【請求項8】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと酸化タンタルとの組み合わ
    せからなることを特徴とする請求項1、2、3記載の転
    写箔。
  9. 【請求項9】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと酸化亜鉛との組み合わせか
    らなることを特徴とする請求項1、2、3記載の転写
    箔。
  10. 【請求項10】 前記透明蒸着層が、フッ化マグネシウ
    ム、二酸化珪素、フッ化カルシウム、フッ化セリウム、
    フッ化アルミニウム、酸化アルミニウムあるいは酸化マ
    グネシウムのいずれか一つと酸化インジウムとの組み合
    わせからなることを特徴とする請求項1、2、3記載の
    転写箔。
  11. 【請求項11】 前記透明蒸着層と前記接着層との間に
    接着アンカー層を積層してなることを特徴とする請求項
    1記載の透明ホログラム転写箔。
  12. 【請求項12】 前記透明蒸着層の接着層側の面に着色
    層を設けたことを特徴とする請求項1記載の転写箔。
  13. 【請求項13】 前記剥離層と前記透明蒸着層の間に保
    護層を設けたことを特徴とする請求項1記載の転写箔。
  14. 【請求項14】 前記剥離層がパターン状に形成してあ
    ることを特徴とする請求項1記載の転写箔。
  15. 【請求項15】 前記接着層がパターン状に形成してあ
    ることを特徴とする請項1記載の転写箔。
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