JPH07191157A - 時計の耐磁構造及びそれを有する時計 - Google Patents

時計の耐磁構造及びそれを有する時計

Info

Publication number
JPH07191157A
JPH07191157A JP5328572A JP32857293A JPH07191157A JP H07191157 A JPH07191157 A JP H07191157A JP 5328572 A JP5328572 A JP 5328572A JP 32857293 A JP32857293 A JP 32857293A JP H07191157 A JPH07191157 A JP H07191157A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
amorphous material
timepiece
antimagnetic
amorphous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5328572A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Arai
宏幸 新井
Toshihiro Shimazu
敏弘 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU
NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU KK
Seiko Epson Corp
Original Assignee
NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU
NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU KK
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU, NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU KK, Seiko Epson Corp filed Critical NIPPON HISHIYOUSHITSU KINZOKU
Priority to JP5328572A priority Critical patent/JPH07191157A/ja
Publication of JPH07191157A publication Critical patent/JPH07191157A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は耐磁材にアモルファス材を用いること
により、時計の薄型化・軽量化・小型化を実現するとと
もに加工制約の少ない裏ぶた材の使用を可能とする。 【構成】本発明は時計の裏ぶた1の内面にアモルファス
材2を粘着材3により固定したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計の耐磁構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の時計の耐磁構造は図2に示すよう
なもので、純鉄からなる耐磁材6を時計の裏ぶた1とム
ーブメント4及びムーブメント固定用の中枠7との間に
挟持させるか、あるいは図3の如くフェライト系ステン
レス材の裏ぶた8を用いて耐磁構造を取っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術では、図2の如く耐磁構造を取った場合、純鉄は薄物
加工ができないため耐磁保証水準4800A/mを満足
させるのに必要以上の板厚を確保しなけるばならなかっ
たため、コンプリートの総厚が厚くなってしまうという
問題点を有していた。また、純鉄からなる耐磁材6をセ
ットするときの径方向の位置決めのため、外周部に立ち
上がり部6aを設けているため、裏ぶた1の食いつき部
1aと立ち上がり部6a及び中枠7と立ち上がり部6a
との間にクリアランスを設けなければならず、ケース5
の外径も大きくなってしまっていた。また、純鉄からな
る耐磁材6はムーブメント4及び中枠7と裏ぶた1との
間で上下方向を押さえ、外周部の立ち上がり部6aで径
方向のずれを押さえているのみで、固定されていないた
め、組み込み性が悪いあるいは裏ぶたを外した時にいっ
しょに外れてしまうため扱いにくい、あるいは外周部の
立ち上がり部6aがムーブメント形状にならっているた
め、他のムーブメントとの互換性がないなどの問題点を
有していた。さらに純鉄は耐食性に非常に劣るため、め
っきを施さなければならないという問題も有していた。
【0004】また、図3の如くコンプリートの厚みを押
さえるためにフェライト系ステンレス材を裏ぶた8に使
用して耐磁構造をとった場合には、裏ぶた8の加工制約
が大きく絞り加工性、切削性に劣る、あるいは鏡面性に
劣るため外観が悪い、さらに耐食性に劣る、材料費が高
いといった問題点も有していた。また、絞り加工の際に
裏ぶた8の胴5との合い口面8aと裏ぶた内面8bとの
段差をある程度確保しなければならず、場合によっては
裏ぶた1とムーブメント4及び中枠7との間にスペーサ
ー9をかませなければならず必要以上にコンプリートが
厚くなってしまっていた。
【0005】そこで本発明はこのような問題点を解決す
るためのもので、時計の薄型化、小型化をし、かつ加工
制約の少ない裏ぶた材を使用した時計の耐磁構造を提供
にするところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、耐磁材としてアモルファス材を用いたことを
特徴とする。
【0007】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すもので、時計の
裏ぶた1とムーブメント4との間にアモルファス材2を
粘着剤3により裏ぶた1の内面に接着固定している。
【0008】ここでアモルファス材とは、結晶構造を持
たない物質の状態を保った材料で、個体を構成している
原子が液体状態の配列のまま不規則に並んでいる物質で
ある。
【0009】本材料は液体急冷法で製造されたもので
り、その方法としてガン法、ピストン・アンビル法、ト
ーーション・カタパルト法、遠心法、単ロール法、双ロ
ール法、キャピテーション法、回転液中噴出法、スパー
ク法、水流中紡糸法、ガラス被覆中紡糸法、スパッタ
法、めっき法、CVD法で製造されている。材料の組成
は、Fe、Ni、Co、Cr、Nb、Cu、Mo、T
i、Be、W、V、P、C、B、Si、Al、Sn、I
n、Sbで構成されている。
【0010】材料の特性としては、透磁率が高い、電気
抵抗が大きい、渦電流損が小さい、保磁力が小さいなど
の電磁的性質の他、耐摩耗性が高く高硬度、科学的安定
性が高く耐食性が良い、薄物ができるなどの特徴があ
る。
【0011】このような構造にすれば、アモルファス材
2と粘着剤3を合わせた総厚は従来の耐磁材のほぼ1/
3の厚みで耐磁保証水準4800A/mを満足できるた
め,時計の薄型化・軽量化が可能となる。しかも外周部
の立ち上がりがないため、時計の小型化も可能となり、
かつ異なったムーブメント間での互換性もある。さらに
純鉄と異なり耐食性に優れるためめっきを施す必要もな
い。裏ぶた1の内面に固定さるているため,裏ぶたを外
した際の落下の心配もなくなり取扱いも容易となる。ま
た、コンプリートの厚みを押さえるためにフェライト系
ステンレス材を使用する必要性もなくなるため、裏ぶた
材に加工制約のないステンレス材が使用できるため,絞
り加工・切削加工の制約がなく高耐食性でしかも鏡面性
の高い外観の良い裏ぶたが提供できる。ここで,裏ぶた
1の内面にアモルファス材2を固定したのは、コイルと
アモルファス材2との距離が短いほど磁気シールド効果
は高く、通常コイルはムーブメント4の下方つまり裏ぶ
た内面近傍に位置しているためであり、コイルの位置に
応じ文字板裏面、ムーブメント上、ケース内側面に円筒
状に固定するなどすれば磁気シールド効果の向上には有
効である。
【0012】アモルファス材の形状はコイルを平面的に
十分覆うものであれば良いが,アモルファス材周囲の磁
束は端面に収束しやすい性質があるため,同一面積の場
合丸形状でも良いが多角形状や外周部に凹凸を設けた形
状の方が磁気シールド効果は向上する。
【0013】また、飽和磁束密度が高いほど、板厚が厚
いほど磁気シールド効果は向上し、材種としてはFe−
B−Si−C系またはFe−Co−B−Si系などの材
料があり、厚みに関しては時計の耐磁保証水準及び薄型
化を考慮すると、60ミクロン以下のものが最も有効で
ある。
【0014】加工方法はプレス抜きでも良いが、アモル
ファス材は高硬度であるため、加工時に割れ・欠けが発
生しやすい、型寿命が悪いことなどから、エッチング加
工が非常に有効であり精度の高いものが得られる。
【0015】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、アモル
ファス材を耐磁材として用い裏ぶた内面に接着固定すれ
ば、耐磁保証水準を満足させるのに純鉄の1/3の厚み
ですむため,時計の薄型化、軽量化ができるとともに、
外周部の立ち上がりもないため小型化が可能となり、他
のムーブメントとの互換性も生じる。また耐蝕性に優れ
るためめっきを施す必要も無くなる。コンプリート厚を
押さえるためにフェライト系ステンレス材を使用する必
要性もなくなり、加工制約の少ない裏ぶた材を使用すれ
ば良いため、生産性の向上ができかつ高耐食性で鏡面性
の高い裏ぶたの提供ができる。裏ぶた内面に固定されて
いるため取扱いも容易となる。また、外形形状を多角形
あるいは凹凸形状にすれば磁気シールド効果はより向上
する。厚みを60ミクロン以下とすれば、薄型化、軽量
化には非常に有効となる。さらにエッチング加工により
形状抜きをすれば、加工時の外周部の割れ、欠けが防止
できるとともに精度の高いものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施例を示す断面図。
【図2】従来技術を示す断面図。
【図3】従来技術を示す断面図。
【符号の説明】
1・・・裏ぶた 1a・・食いつき部 2・・・アモルファス材 3・・・粘着材 4・・・ムーブメント 5・・・ケース 6・・・純鉄耐磁板 6a・・外周立ち上がり部 7・・・中枠 8・・・フェライト系ステンレスからなる裏ぶた 8a・・合い口面 8b・・裏ぶた内面 9・・・スペーサー

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アモルファス材を耐磁材として使用したこ
    とを特徴とする、時計の耐磁構造。
  2. 【請求項2】アモルファス材を時計のコイル近傍に固定
    したことを特徴とする、請求項1記載の時計の耐磁構
    造。
  3. 【請求項3】外形形状が多角形状又は凹凸形状であるア
    モルファス材を用いたことを特徴とする、請求項1記載
    の時計の耐磁構造。
  4. 【請求項4】板厚60ミクロン以下のアモルファス材を
    使用したことを特徴とする、請求項1記載の時計の耐磁
    構造。
  5. 【請求項5】エッチング加工により形状抜きをしたアモ
    ルファス材を使用したことを特徴とする、時計の耐磁構
    造。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5記載の時計の耐磁構造を有
    することを特徴とする時計。
JP5328572A 1993-12-24 1993-12-24 時計の耐磁構造及びそれを有する時計 Pending JPH07191157A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5328572A JPH07191157A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 時計の耐磁構造及びそれを有する時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5328572A JPH07191157A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 時計の耐磁構造及びそれを有する時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07191157A true JPH07191157A (ja) 1995-07-28

Family

ID=18211778

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5328572A Pending JPH07191157A (ja) 1993-12-24 1993-12-24 時計の耐磁構造及びそれを有する時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07191157A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7126548B2 (en) 2003-12-02 2006-10-24 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
JP2020041903A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 シチズン時計株式会社 時計

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7126548B2 (en) 2003-12-02 2006-10-24 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
US7333063B2 (en) 2003-12-02 2008-02-19 Casio Computer Co., Ltd. Electronic device and antenna apparatus
JP2020041903A (ja) * 2018-09-11 2020-03-19 シチズン時計株式会社 時計

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2791015B2 (ja) 磁気記録媒体
WO2009123161A1 (ja) 垂直磁気記録媒体
EP0144150B2 (en) Ferromagnetic material, ferromagnetic laminate and magnetic head
JPH07191157A (ja) 時計の耐磁構造及びそれを有する時計
JPS60224109A (ja) 複合型磁気ヘツドを用いた磁気記録再生装置
JPS55157121A (en) Magnetic head core
JPH038104A (ja) 磁気ヘッド
US4895762A (en) Magnetic recording material
JPS58189823A (ja) 磁気記録媒体及びその製造方法
JPH01151002A (ja) 光磁気記録用電磁コイル
US4960498A (en) Method of manufacturing a magnetic head
JPS6313118A (ja) 磁気記録媒体
JPS6459627A (en) Production of magnetic recording medium
JPS57111816A (en) Vertical magnetization type magnetic head
JPS5718012A (en) Vertical magnetization recording magnetic head
JPS5647918A (en) Manufacture of magnetic head
JPS5788524A (en) Magnetic recording medium
JPH0581613A (ja) 薄膜磁気ヘツド及びその製造方法
JP2636813B2 (ja) 軟磁性薄膜
JPS6468471A (en) Production of target for sputtering fe-si-al alloy
JPS6364608A (ja) 磁気ヘツド
JPH0231311A (ja) 磁気ヘツドの製造方法
JPS62150516A (ja) 磁気記録体
JPH0758647B2 (ja) 結晶質軟磁性薄膜
JPH0273522A (ja) 記録媒体の製造法