JPH07190432A - 換気装置 - Google Patents

換気装置

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JPH07190432A
JPH07190432A JP33757793A JP33757793A JPH07190432A JP H07190432 A JPH07190432 A JP H07190432A JP 33757793 A JP33757793 A JP 33757793A JP 33757793 A JP33757793 A JP 33757793A JP H07190432 A JPH07190432 A JP H07190432A
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誠 丹羽
Kiyomi Niwa
清美 丹羽
Takashi Fushimi
隆司 伏見
Eiji Suzumura
英二 鈴村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 遅延運転を過不足なく実施して加熱調理時に
発生したガスを確実に室外に排気すると共に、空調時の
空調空気の熱エネルギを無駄にしないようにする。 【構成】 ガスコンロ上部に設けられたレンジフード内
に換気扇4が配設される。レンジフード内にはガスセン
サ10,温度センサ11が設けられる。制御回路14
は、自動換気運転が設定されていると、レンジフード内
の温度と室温との差から調理開始を検知して換気扇4を
駆動する。ガスセンサ10が検出するガス発生量に応じ
て送風量を設定する。加熱調理終了を検知すると、調理
時間および送風量に基づいて遅延運転のための換気総風
量を演算する。設定スイッチのレベルに応じた送風量で
換気総風量を排気するようになる。室内に残留した煙や
ガスを確実に排気できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、加熱調理終了後に残留
するガスを外部に排出する遅延運転を行うようにした換
気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、換気装置、例えば、レンジフード
において、フードの内側にガスセンサや温度センサなど
を配設し、ガスコンロなどの加熱手段による加熱調理中
の煙の発生量,ガス発生量や温度センサによる検出温度
の変化に基づいて、加熱調理中の換気風量を自動的に制
御すると共に、加熱調理が終了した時点から一定時間遅
延運転することにより加熱調理時に発生して室内に残留
している煙やガスなどを排出する構成のものがある。
【0003】これにより、加熱調理が終了してから室内
に残留している煙やガスを排気させる遅延運転を行うの
で、使用者が加熱調理の終了後に、残留ガスが排出され
るまでの間スイッチを遅らせてオフする必要がなくな
り、レンジフードの設置場所から離れて他の作業をする
場合などにおいて、スイッチをオフし忘れたり、オフす
るためにレンジフードの設置場所に行く必要がなくな
り、使い勝手に優れるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来構成のものでは、遅延運転の時間が一定時間
に設定されているために、次のような不具合がある。す
なわち、第1に、加熱調理時間や発生したガスの量に無
関係に遅延運転が実施されるので、例えば、長時間の加
熱調理を行った場合には、換気量が不足して室内に煙や
ガスが残ってしまう不具合がある。このため、場合によ
っては、使用者が必要に応じて、手動で換気運転を行な
わせる必要があるため、その操作が面倒になる不具合が
ある。
【0005】第2に、加熱調理時間が短く煙やガスの発
生量が少ない場合などにおいては、必要以上に換気運転
が行われてしまうことになり、例えば、室内を冷房ある
いは暖房等の空調状態としている場合などにおいては、
その空調空気も必要以上に排気されてしまうので、空調
空気の熱エネルギが損失するため不経済になる不具合が
ある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、加熱調理時間や発生したガス量に応じ
て過不足なく遅延運転を実施することができて、残留し
ている煙やガスを確実に室外に排気すると共に空調環境
にある場合でも空調空気の熱エネルギを必要以上に排出
するのを防止できるようにした換気装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、加熱調理終了
後に残留するガスを外部に排出する遅延運転を行うよう
にした換気装置を対象とするものであり、前記加熱調理
時の調理時間を検出する計時手段と、前記加熱調理時の
ガス発生量を検出するガス検出手段と、前記計時手段に
より検出された調理時間および前記ガス検出手段により
検出されたガス発生量に基づいて前記遅延運転における
換気総風量を演算して前記遅延運転を実行する制御手段
とを設けて構成したところに特徴を有する。
【0008】また、上記構成において、制御手段を、調
理時間およびガス発生量からファジイ推論を行って換気
総風量を設定するように構成すると良い。
【0009】そして、本発明は、前記対象において、前
記加熱調理時の調理時間を検出する計時手段と、前記加
熱調理時の発熱量を検出する熱量検出手段と、前記計時
手段により検出された調理時間および前記熱量検出手段
により検出された発熱量に基づいて前記遅延運転におけ
る換気総風量を演算して前記遅延運転を実行する制御手
段とを設けて構成することもできる。
【0010】また、上記構成において、制御手段を、調
理時間および発熱量からファジイ推論を行って換気総風
量を設定するように構成すると良い。
【0011】そして、上記各構成において、室内外の温
度差を検出する温度差検出手段を設け、制御手段によ
り、前記温度差検出手段による検出温度差が大であるほ
ど送風量を小となるように設定して遅延運転を実行する
ように構成すると良い。
【0012】さらに、上記構成において、温度差検出手
段を、室内の温度を検出する室内温度センサと、室外の
温度を検出する室外温度センサとを備えた構成とするこ
ともできる。
【0013】また、温度差検出手段を、室内の温度を検
出する室内温度センサと、室外の温度を推定する室外温
度推定手段とを備えた構成としても良い。
【0014】そして、上記室外温度推定手段を、カレン
ダー付時計機能を設けて、この時計機能により得られた
時点の平均気温データに基づいて室外温度を推定するよ
うに構成することもできる。
【0015】さらに、上記各構成において、制御手段
を、ファジイ推論を行うことにより換気総風量およびそ
の送風量と送風時間とを設定するように構成すると良
い。
【0016】
【作用】請求項1記載の換気装置によれば、加熱調理中
に発生するガス量をガス検出手段により検出すると共
に、そのときの調理時間を計時手段により検出してお
り、制御手段は、これらガス検出量および調理時間に基
づいて加熱調理後の遅延運転の換気総風量を演算により
求めて遅延運転を実施するので、加熱調理時に発生した
煙やガスを確実に排気できると共に、必要以上に遅延運
転を行わないので空調状態であっても空調空気の熱エネ
ルギを必要以上に室外に放出することがなくなり、遅延
運転を加熱調理に対応して過不足なく行なわせることが
できるようになる。
【0017】請求項2記載の換気装置によれば、制御手
段は、計時手段により検出される調理時間とガス検出手
段により検出されるガス検出量との各データに基づいて
ファジイ推論を実施して換気総風量を求めて遅延運転を
実施する。
【0018】これにより、ガス検出手段のガス検出量の
データおよび計時手段により検出される調理時間のデー
タの取り得る範囲がそれぞれ広範囲に渡る場合でも、こ
れらに対応した多量のデータを記憶する必要がなくな
り、また、ガス検出手段によるガス検出量のデータに誤
差が含まれる場合でも、誤動作を防止して常に望ましい
方向に制御することができるようになる。
【0019】請求項3記載の換気装置によれば、加熱調
理中の発熱量を熱量検出手段により検出すると共に、そ
のときの調理時間を計時手段により検出しており、制御
手段は、これら発熱量および調理時間に基づいて加熱調
理後の遅延運転の換気総風量を演算により求めて遅延運
転を実施するので、加熱調理時に発生した煙やガスを確
実に排気できると共に、必要以上に遅延運転を行わない
ので空調状態であっても空調空気の熱エネルギを必要以
上に室外に放出することがなくなり、遅延運転を加熱調
理に対応して過不足なく行なわせることができるように
なる。
【0020】請求項4記載の換気装置によれば、制御手
段は、計時手段により検出される調理時間と熱量検出手
段により検出される発熱量との各データに基づいてファ
ジイ推論を実施して換気総風量を求めて遅延運転を実施
する。
【0021】これにより、熱量検出手段の発熱量のデー
タおよび計時手段により検出される調理時間のデータの
取り得る範囲がそれぞれ広範囲に渡る場合でも、これら
に対応した多量のデータを記憶する必要がなくなり、ま
た、熱量検出手段による発熱量のデータに誤差が含まれ
る場合でも、誤動作を防止して常に望ましい方向に制御
することができるようになる。
【0022】請求項5記載の換気装置によれば、上記の
各手段により換気総風量が設定された状態で、制御手段
は、温度差検出手段による検出温度差を求め、その検出
温度差が大であるほど送風量を小となる関係で送風量を
設定し、この送風量が決まると上述の換気総風量を排気
するのに必要な送風時間が決まるので、その送風時間だ
け遅延運転を実行するようになる。
【0023】これにより、室内と室外との温度差が大で
ある場合、つまり、例えば、夏季に冷房を行っている場
合あるいは冬季に暖房を行っている場合などにおいて
は、送風量が大に設定されると空調空気が急激に外部に
排気されることになり、室内の冷気あるいは暖気が放出
されてしまってその熱エネルギが損失するが、このよう
な場合には送風量を小となるように設定して遅延運転が
行われるようになって、熱エネルギの損失を防止するこ
とができ、しかも、必要な換気総風量を排気することが
できるので、空調空気の熱エネルギを無駄にすることな
く、しかも過不足なく遅延運転を行うことができる。
【0024】請求項6記載の換気装置によれば、上述の
室内と室外との温度差を室内温度センサと室外温度セン
サとの検出温度の差から直接求めることができるので、
室内が空調環境にあるか否かを的確に検出して遅延運転
時の送風量を適切に設定することができるようになる。
したがって、熱エネルギの損失を防止することができ、
しかも、必要な換気総風量を排気することができるの
で、空調空気の熱エネルギを無駄にすることなく、しか
も過不足なく遅延運転を行うことができる。
【0025】請求項7記載の換気装置によれば、室内外
の温度差を室内温度センサと室外温度推定手段との推定
室外温度から求めることができるので、室外温度センサ
を設けることなく室内が空調環境にあるか否かを検出し
て遅延運転時の送風量を適切に設定することができるよ
うになる。これにより、装置の設置時に室外温度センサ
を設ける面倒がなくなり、簡単に設置工事などが行うこ
とができ、しかも的確に空調状態か否かを判定して遅延
運転を実行することができる。したがって、熱エネルギ
の損失を防止することができ、しかも、必要な換気総風
量を排気することができるので、空調空気の熱エネルギ
を無駄にすることなく、しかも過不足なく遅延運転を行
うことができる。
【0026】請求項8記載の換気装置によれば、室外温
度をカレンダー付時計機能により得られた時点の平均気
温データに基づいて推定するので、室外温度センサを設
けることなく室内が空調環境にあるか否かを検出して遅
延運転時の送風量を適切に設定することができるように
なる。これにより、装置の設置時に室外温度センサを設
ける面倒がなくなり、簡単に設置工事などが行うことが
でき、しかも的確に空調状態か否かを判定して遅延運転
を実行することができる。したがって、熱エネルギの損
失を防止することができ、しかも、必要な換気総風量を
排気することができるので、空調空気の熱エネルギを無
駄にすることなく、しかも過不足なく遅延運転を行うこ
とができる。
【0027】請求項9記載の換気装置によれば、上記各
場合において、制御手段は、ファジイ推論を行うことに
より換気総風量およびその送風量と送風時間とを設定し
て遅延運転を実施するようになる。これにより、各検出
量のデータの取り得る範囲がそれぞれ広範囲に渡る場合
でも、これらに対応した多量のデータを記憶する必要が
なくなり、また、検出量データに誤差が含まれる場合で
も、誤動作を防止して常に望ましい方向に制御すること
ができるようになる。
【0028】
【実施例】以下、本発明をレンジフードに適用した場合
の第1の実施例について図1ないし図7を参照して説明
する。図2は台所の調理台1に配設される加熱調理手段
としてのガスコンロ2と、その上方部に配設されたフー
ド3および送風機4からなるレンジフードを示すもので
ある。ガスコンロ2には、上部に例えば2個の加熱部
5,6が配設されており、前面部の操作つまみ5a,6
aを回動操作することにより点火および火力の調節が可
能となっている。
【0029】フード3は、左右に配設されている吊戸棚
7の下面と略同じ高さに開口部3aが形成されており、
ガスコンロ2上方を覆うように配設されている。そし
て、このフード3内に配設された送風機4は、ガスコン
ロ2で加熱調理が行われたときに発生する煙やガスある
いは高温の空気を、フード3内に吸入して図示しないダ
クトを介して室外に排出するようになっている。
【0030】この送風機4は、ファン8とファンモータ
9とから構成されている。また、フード3内には、図3
にも示すように、内壁の手前側にフード3内のガス量を
検出するガスセンサ10が配設されており、内壁の右側
部にフード3内の空気の温度を検出する温度センサ11
が配設されている。また、フード3内の手前部分には制
御装置12が配設されており、フード3の前面部には操
作スイッチ部13が配設されている。さらに、フード3
の外部で右側の吊戸棚7の下面部には、室温を検出する
室温センサ28が配設されている。
【0031】図1は制御装置12を中心とした電気的構
成を示すもので、制御手段としての機能を有する制御回
路14は、マイクロコンピュータ,ROM,RAMなど
から構成されるもので、後述する制御プログラムが記憶
されており、送風機4のファンモータ9の回転駆動制御
を行うようになっている。商用交流電源15の出力端子
は電源スイッチ16を介して交流電源線17a,17b
に接続されており、その交流電源線17a,17bはそ
れぞれ定電圧回路18に接続されていると共に、送風機
4のファンモータ9の電源入力端子9a,9bに接続さ
れている。
【0032】定電圧回路18の直流出力端子は制御回路
14,イニシャライズ回路19および3つの検出回路2
0,21,29に接続され、所定の直流電圧を供給する
ようになっている。イニシャライズ回路19は、その出
力端子が制御回路14に接続されており、電源スイッチ
16がオンされて給電が開始された後、定電圧回路18
の出力電圧が安定すると、制御回路14の動作を有効化
させるようになっている。
【0033】前述のガスセンサ10は検出回路21を介
して制御回路14に接続され、温度センサ11は検出回
路20を介して制御回路14に接続され、室温センサ2
8は検出回路29を介して制御回路14に接続されてい
る。また、前述の操作スイッチ部13には、自動運転と
手動運転との切換えを行うための自動/手動切換スイッ
チ13aおよび遅延運転時の送風量を設定するための遅
延運転風量設定スイッチ13bが設けられており、これ
らは制御回路14に接続されている。
【0034】ファンモータ9には、ファン8を回転駆動
させるための主コイル22,補助コイル23およびコン
デンサ24が直列に接続された状態で設けられており、
主コイル22とコンデンサ24との共通接続点は電源入
力端子9bに接続され、主コイル22と補助コイル23
との共通接続点は通断電用のトライアック25を介して
電源入力端子9aに接続されている。また、補助コイル
23に設けられた2つの中間タップ23a,23bは、
それぞれトライアック26,27を介して電源入力端子
9aに接続されている。そして、3個のトライアック2
5〜27の各ゲートは制御回路14の制御出力端子に接
続されている。
【0035】この場合、制御回路14は、トライアック
25〜27のいずれかをオンさせることによりその回転
速度を切り換えるようにしており、これにより、送風機
4の送風量を「強」,「中」,「弱」の3段階の各レベ
ルに切り換えて運転するようになっている。
【0036】次に、本実施例の作用について図4および
図5に示す制御プログラムのフローチャートおよび図
6,図7をも参照して説明する。なお、ここでは、遅延
運転を自動で実施する場合を中心として述べ、手動運転
については周知の換気運転動作を行うのでその説明を簡
略して説明する。
【0037】まず、電源スイッチ16がオンされると、
制御回路14は、定電圧回路18およびイニシャライズ
回路19の動作により所定の直流電圧が供給されるよう
になると、図4および図5に示す制御プログラムのフロ
ーチャートをスタートするようになる。制御回路14
は、ステップS1にて、各種フラグなどを初期化する初
期化処理を実行し、続いてステップS2に進むと、自動
/手動切換スイッチ13aが自動運転側に設定されてい
るか否かを判断する。
【0038】このとき、制御回路14は、手動運転側に
設定されている場合には、「NO」と判断してステップ
S3に移行し、ここで手動運転操作入力があるか否かを
判断し、「YES」の場合にはステップS4に移行して
手動操作に対応した周知の換気運転ルーチンを実行して
からステップS2に戻り、「NO」の場合にはそのまま
ステップS2に戻るようになっている。
【0039】そして、ステップS2で「YES」と判断
した場合には、制御回路14は、ステップS5に進み、
温度センサ11による検出温度Taと室温センサ28に
よる検出室温Trとの差の値ΔTaが所定温度TD以上
あるか否かを判断し、「NO」の場合にはステップS2
に戻り、以下ステップS2,S5を繰り返し、「YE
S」と判断した場合にはガスコンロ2による加熱調理が
開始されたとしてステップS6に移行するようになる。
【0040】この場合、ステップS5においては、ガス
コンロ2の加熱手段5,6の使用により加熱された空気
がフード3内に上昇してきたときに、フード3内の空気
の温度Taが室温Trよりも上昇することを利用して加
熱調理が開始されたことを判断するもので、その判断基
準として、温度センサ11の検出温度Taと室温センサ
28の検出室温Trとの差ΔTaが所定温度TD以上で
あることとして設定しているのである。
【0041】さて、制御回路14は、ステップS6に進
むと、送風機4のファンモータ9を送風量が「弱」とな
るように設定して運転を開始し、続くステップS7に移
行すると、ガスセンサ10から検出信号を入力し、次の
ステップS8にて検出されたガス発生量に基づいて以下
のようにして送風機4の送風量を「強」,「中」,
「弱」のいずれかに設定変更するようになる。
【0042】すなわち、例えば、ガスコンロ2の加熱手
段5,6により一定量の被加熱物を加熱調理する条件下
において、1口のみを最低の加熱出力で使用した場合
と、2口で最高の加熱出力で使用した場合とでは、ガス
センサ10により検出されるガス発生量は図6に示すよ
うに変化し、温度センサ11により検出されるフード3
内の空気の温度は図7のように変化する。したがって、
ガスコンロ2の様々な使用状態に対応して各図中斜線領
域で示す範囲内でガス発生量および温度変化が起こるも
のと考えられる。
【0043】そこで、例えば、ガス発生量が最大となる
レベルLmaxを基準としてガス発生量のレベルを3つ
の領域に分け、その境界となるレベルL1,L2を判定
レベルとして設定する。そして、検出ガス発生量Lがど
の領域にあるかを判定レベルL1,L2に基づいて判定
して、それぞれの領域に対応して送風機4の送風量を
「強」,「中」,「弱」の各運転レベルに対応して設定
するのである。
【0044】また、送風機4の送風量を設定する場合の
基準として、上述したように図7に対応して温度変化の
レベルに対応して行うこともできる。すなわち、例え
ば、温度変化量が最大となるレベルTmaxを基準とし
てガス発生量のレベルを3つの領域に分け、その境界と
なるレベルT1,T2を判定レベルとして設定する。そ
して、温度変化Tがどの領域にあるかを判定レベルT
1,T2に基づいて判定して、それぞれの領域に対応し
て送風機4の送風量を「強」,「中」,「弱」の各運転
レベルに対応して設定するのである。
【0045】さて、本実施例においては、送風機4の送
風量を図6に示すガス発生量Lのレベルに対応して設定
するもので、制御回路14は、ステップS8にて検出し
たガス発生量に基づいて送風機4の送風量を「強」,
「中」,「弱」のいずれかに設定する。続いて、制御回
路14は、ステップS9,S10を経て送風機4の送風
量の運転レベルをいずれに設定したかに応じてステップ
S11,S12,S13に進むようになり、それぞれ対
応するステップにおいて運転フラグF1,F2,F3の
いずれかを「1」に設定した後、それぞれステップS1
4,S15,S16に進んで調理時間A1,A2,A3
を積算するようになる。
【0046】続いて、制御回路14は、ステップS17
に移行すると、加熱調理が終了したか否かを判断する。
これは、温度センサ11による検出温度Taと室温セン
サ28による検出室温Trとの差の値が所定温度以下に
達したか否かを判断するもので、ガスコンロ2の加熱手
段5,6が停止されて加熱調理が終了したことによるフ
ード3内の空気の温度の低下をもって判断するものであ
る。そして、ここで「NO」と判断される場合には、制
御回路14は、加熱調理が継続されているとしてステッ
プS7に戻って再び上述のステップを繰り返し実行する
ようになっている。
【0047】そして、ステップS7に戻ったときに検出
されたガス発生量Lが変化している場合には、制御回路
14は、そのレベルに対応した送風機4の運転レベルに
変更して設定し、上述のステップS9〜S16を実行し
て換気運転を継続するようになる。
【0048】この後、ステップS17で「YES」と判
断されるようになると、制御回路14は、ステップS1
8に移行してこの後の遅延運転を行う場合の換気総風量
Qを演算するようになる。この場合、制御回路14は、
換気総風量Qの演算に当たって、上述の加熱調理中に行
った換気総風量QPを演算により求め、この加熱調理時
の換気総風量QPに基づいて遅延運転の換気総風量Qを
設定する。
【0049】まず、加熱調理中の換気総風量QPは、次
のようにして演算される。送風機4の運転レベルに応じ
てステップS11〜S13で設定したフラグF1〜F3
の値が「1」であるときには、その送風量と対応する各
調理時間A1〜A3との積をそれぞれ演算することによ
り各送風量のレベルでの換気風量が得られ、これらの総
和が加熱調理中の換気総風量QPとなる。制御回路14
は、この換気総風量QPを演算により求めた後、遅延運
転時に必要な換気総風量Qを換気総風量QPに対応した
所定の比例関係から演算により求めるようになる。
【0050】次に、制御回路14は、ステップS19,
S20で、遅延運転風量設定スイッチ13bの設定状態
を判定し、「弱」,「中」,「強」の各設定状態に対応
してステップS21,S22,S23のいずれかのステ
ップに進むようになり、遅延運転における送風機4の送
風量のレベルを設定する。この場合、遅延運転風量設定
スイッチ13bにより、遅延運転における送風量を設定
するのは、例えば、使用者が加熱調理の終了後には室内
の残留ガスの排出を静かに行いたい場合には「弱」運転
レベルに設定したいとき、あるいは、騒音レベルの点よ
りも迅速に残留ガスを排出するのを所望する場合には
「強」運転レベルに設定したいとき、または、それらの
中間レベルとしたい場合には「中」運転レベルに設定し
たいときに対応できるようにするためである。
【0051】さて、このように遅延運転時の送風機4の
送風量のレベルが設定されると、制御回路14は、先に
ステップS18にて演算した換気総風量Qを排気するの
に必要な送風時間を演算により求め(ステップS24〜
S26)、ステップS27に進むと、設定された運転レ
ベルで送風機4の遅延運転を開始するようになる。
【0052】そして、制御回路14は、その遅延運転が
終了するまでの間、ステップS28にて送風時間が終了
したか否かを判断すると共に、ステップS29で温度セ
ンサ11による検出温度Taが室温センサ28による検
出室温Trとの差の値ΔTrの絶対値が所定値TRより
も大となる変化があるかどうかを判断しながら待機状態
となる。この待機状態で、ステップS28にて「YE
S」と判断されるとステップS30に移行して遅延運転
を終了し、ステップS1に戻って再び上述の動作を繰り
返すようになる。
【0053】また、ステップS29では、制御回路14
は、遅延運転をしている間に使用者により再び加熱調理
が開始されたか否かを判断しており、加熱調理が開始さ
れた場合には遅延運転を中断して再び加熱調理中の換気
運転を実施する必要があるので、前述のステップS5に
て検出したのと同様にして加熱調理の開始を検出し、ス
テップS30を経てステップS1に戻り、再び上述の動
作を繰り返すようになっている。
【0054】このような本実施例によれば、制御手段1
4により、加熱料理中にガスセンサ10が検出したガス
発生量により設定した送風機4の送風量のレベルと各送
風量のレベルで運転した積算時間により得られる加熱調
理中の換気総風量QPに基づいて遅延運転時の換気総風
量Qを設定するようにしたので、加熱調理中に発生した
煙やガスあるいは高い温度の空気を室内に残留させるこ
となく確実に室外に排気することができるようになり、
しかも、必要以上の送風時間で換気運転を行わないので
空調時などにおいてもそのときの空調空気の熱エネルギ
を無駄に排出することがなくなる。
【0055】また、本実施例によれば、使用者の所望に
応じて遅延運転時の送風機4の送風量を遅延運転風量設
定スイッチ13bにより設定するように構成すると共
に、制御回路14により、その送風量に応じて遅延運転
時に必要な換気総風量Qを排出するだけの送風時間を演
算して遅延運転を実施するようにしたので、加熱調理の
終了後に騒音が少ない送風量「弱」で遅延運転を行わせ
たりあるいは迅速に排気させるために送風量「強」で遅
延運転を行わせたりすることができて使い勝手に優れる
ようになる。
【0056】なお、上記実施例においては、加熱調理の
開始を温度センサ11の検出温度Taと室温センサ28
の検出室温Trとの差により判定するようにしたが、こ
れに限らず、例えば、室温センサ28を設けない構成と
して温度センサ11のみにより簡略的に判定することも
できる。すなわち、この場合には、制御回路14によ
り、温度センサ11による検出温度Taの変化が一定時
間内で所定温度以上上昇したことをもって加熱調理の開
始を判定するように判定ルーチンを設定すれば良いので
ある。
【0057】図8および図9は本発明の第2の実施例を
示すもので、以下、第1の実施例と異なる部分について
説明する。すなわち、図8および図9は第1の実施例に
おける制御プログラムに代わる換気運転および遅延運転
の制御プログラムを示すもので、この制御プログラムに
おいては、加熱調理の開始および停止を検出して換気運
転を開始する場合の判断ステップS5,S29,S17
に代えてステップS5a,S29a,S17aとした点
と、換気運転の送風量を設定するための処理ステップS
7,S8に代えてステップS7a,S8aとした点など
が異なるところである。
【0058】さて、第1の実施例と同様にして換気運転
のための制御プログラムをスタートすると、制御回路1
4は、ステップS1〜S4を経てステップS5aに進
み、ここでは、ガスセンサ10により検出されるガス発
生量が所定レベル以上の変化を呈している場合に「YE
S」と判断して加熱調理が開始されたことを判断してス
テップS6に移行するようになる。
【0059】そして、制御回路14は、ステップS6に
て送風機4を「弱」の送風量で運転を開始すると、続く
ステップS7aにて温度センサ11からの検出信号に基
づいてその加熱調理で発生している発熱量に対応して送
風機4の送風量を設定するようになる。これは、第1の
実施例で図7にて説明したように、温度センサ11によ
る検出温度の変化が加熱調理における発熱量に対応して
いることから、その発熱量のレベルに応じて送風機4の
送風量を設定するのである。
【0060】すなわち、例えば、温度変化量が最大とな
るレベルTmaxを基準としてガス発生量のレベルを3
つの領域に分け、その境界となるレベルT1,T2を判
定レベルとして設定する。そして、温度変化Tがどの領
域にあるかを判定レベルT1,T2に基づいて判定し
て、それぞれの領域に対応して送風機4の送風量を
「強」,「中」,「弱」の各運転レベルに対応して設定
するのである。
【0061】そして、本実施例においては、送風機4の
送風量を図7に示した温度変化Tのレベルに対応して設
定するもので、制御回路14は、ステップS8aにて検
出した温度変化量Tに基づいて送風機4の送風量を
「強」,「中」,「弱」のいずれかに設定する。以下、
制御回路14は、第1の実施例と同様にしてステップS
9,S10を経て送風機4の送風量の運転レベルをいず
れに設定したかに応じてステップS11,S12,S1
3に進み、この後それぞれステップS14,S15,S
16を経て調理時間A1,A2,A3を積算するように
なる。
【0062】続く、ステップS17aでは、制御回路1
4は、加熱調理が終了したか否かを判断する。ここで
は、ガスセンサ10による検出ガス発生量が所定量以上
低下したか否かを判断するもので、ガスコンロ2の加熱
手段5,6が停止されて加熱調理が終了したことによる
フード3内のガスの量の低下をもって判断するようにな
る。
【0063】以下、制御回路14は、ステップS18〜
S27を経て第1の実施例と同様にして遅延運転を実施
し、ステップS28およびステップS29aを繰り返し
ながら遅延運転の終了を待機するようになる。このステ
ップS29aにおいては、制御回路14は、ステップS
5aにて検出したのと同様にして加熱調理の開始を検出
し、ステップS30を経てステップS1に戻り、再び上
述の動作を繰り返すようになっている。
【0064】したがって、このような第2に実施例によ
れば、制御手段14により、加熱料理中の温度センサ1
1の検出温度の変化に基づいて設定した送風機4の送風
量のレベルと各送風量のレベルで運転した積算時間とに
より得られる加熱調理中の換気総風量QPに基づいて遅
延運転時の換気総風量Qを設定するようにしたので、第
1の実施例と同様の効果を得ることができる。
【0065】図10ないし図14は本発明の第3の実施
例を示すもので、以下、第2の実施例と異なる部分につ
いて説明する。すなわち、第2の実施例における制御プ
ログラム(図9参照)のステップS18にて求めた換気
総風量Qを、この第3の実施例においては、調理時間A
および温度センサ11による検出温度変化に対応して得
られる発熱量Wに基づいて、以下に示すようなファジイ
推論を行って演算して求めるようにしたものである。
【0066】まず、本実施例に係るファジイ推論の概略
について説明する。一般に、調理時間Aが長くなるほ
ど、あるいはガスコンロ2の加熱調理による発熱量Wが
大きいほど、遅延運転における換気総風量Qを大きく設
定する必要がある。ところで、第2の実施例において
は、換気総風量の設定に際して、調理時間Aや温度変化
ΔTrが所定の判定値を基準としたどの範囲に相当して
いるかを判断して対応する換気総風量のレベルを設定し
て遅延運転を実行するようにしているが、実際には、そ
の所定レベル近傍の場合には、そのレベルのいずれかに
択一的に設定されると過不足を生じることがある。そこ
で、調理時間Aや発熱量Wを一種のあいまいな量として
扱い、どの程度大きいかあるいは小さいかという度合い
に対応して設定されるメンバシップ関数に基づいてファ
ジイ推論を行い、その結果から換気総風量をどの程度に
設定すれば良いかということを演算するものである。
【0067】さて、図10および図11は、ファジイ推
論過程における前件部に相当する調理時間Aと発熱量W
とに対応するメンバシップ関数を示している。これらの
メンバシップ関数は、調理時間Aや発熱量Wを、最大値
を「1」として規格化し、経験的に合理的となるように
「大」,「中」,「小」の3段階の分布関数に分けて対
応させるようにしたものである。
【0068】一方、これら前件部のメンバシップ関数に
対して、後件部として、換気総風量Qの値を設定するた
めのメンバシップ関数を図12に示すように設定する。
この場合、遅延運転時に送風機4により室外に排気すべ
き換気総風量Qを「大」,「中」,「小」で示した3つ
のメンバシップ関数として設定している。そして、調理
時間Aおよび発熱量Wの各メンバシップ関数に対して、
次に示す合理的な制御方向となる基本ルールにしたがっ
て換気総風量Qを対応付けて設定する。
【0069】ルールa…調理時間A,発熱量Wが「大」
では換気総風量Qを「大」 ルールb…調理時間A,発熱量Wが「普通」では換気総
風量Qを「中」 ルールc…調理時間A,発熱量Wが「小」では換気総風
量Qを「小」
【0070】なお、この実施例では、出力のメンバシッ
プ関数を図12に示すような直線的な形状として表した
が、経験的に適切な関係があればそれに対応して例えば
曲線的な形状となるメンバシップ関数を設定することも
できる。
【0071】さて、次に、上述の各メンバシップ関数を
用いて、調理時間Aおよび発熱量Wに応じてファジイ推
論により換気総風量Qを演算する場合の一例について、
図13,図14も用いて説明する。なお、ここでは、検
出された調理時間Aが「20分」、温度センサ11によ
り検出した温度変化から求められる発熱量Wが「140
0kcal/h」である場合を例にとって説明する。
【0072】この場合、まず、ルールaに注目すると、
調理時間Aの値は、図10の「長い」に相当する関数と
は交差しないので、グレードμAの値は「0」となって
対象外となる。次に、ルールbに注目すると、調理時間
Aの値で図10の「普通」に相当する関数と交差すると
きのグレードμAの値は「0.66」であり、加熱量W
の値で図11の「中」に相当する関数と交差するときの
グレードμWの値は「0.28」である。ここで、ルー
ルbにおける前件部の適合度ω1は、次式で示すよう
に、両者のグレード値μAとμWとの小さい方の値
「0.28」となる。 ω1=min(μA(20),μW(1400)) =0.28 …(1) この適合度ω1を、図12に示した換気総風量Qが
「中」のメンバシップ関数に当てはめてそのグレード値
として横切るように設定してその下方の部分をとると、
図13に示す斜線領域P1が得られる。
【0073】また、ルールcに注目すると、調理時間A
の値で図10の「短い」に相当する関数と交差するとき
のグレードμAの値は「0.34」であり、加熱量Wの
値で図11の「小」に相当する関数と交差するときのグ
レードμWの値は「0.73」である。ここで、ルール
cにおける前件部の適合度ω2は、次式で示すように、
両者のグレード値μAとμWとの小さい方の値「0.3
4」となる。 ω2=min(μA(20),μW(1400)) =0.34 …(2) この適合度ω2を、図12に示した換気総風量Qが
「小」のメンバシップ関数に当てはめてそのグレード値
として横切るように設定してその下方の部分をとると、
図14に示す斜線領域P2が得られる。
【0074】そして、上述の結果に基づいて、図13お
よび図14の各斜線領域P1およびP2を合成した面積
の重心位置を求めてその位置の横軸の座標値つまり換気
総風量Qの値がこの条件において求められる換気総風量
Qとなり、この換気総風量Qに対応した送風機4の運転
制御が行われるようになる。
【0075】このような第3の実施例によれば、調理時
間Aおよび加熱量Wのデータに基づいて所定の基本ルー
ルに従ってファジイ推論を実施することにより、遅延運
転時に必要な換気総風量Qを推定するようにしたので、
第2の実施例の効果に加えて、温度センサ11などの検
出信号が完全でない場合でも推論演算を行うことにより
略妥当な制御が可能となる。つまり、センサの出力が不
完全である場合に、従来においては、直接制御する換気
総風量の値に大きく悪影響を与えることになるが、本実
施例によればそのような不具合が解消されるのである。
【0076】また、本実施例によれば、ファジイ推論を
実施することにより換気総風量Qを設定するように構成
したので、従来のような個々のセンサの検出信号を複合
した情報に基づいて換気総風量Qを演算する場合と異な
り、扱うデータ量を大幅に削減することができるので、
制御回路14に設けるメモリ容量を少なくできると共に
プログラムを簡略化することができ、より実用性の高い
ものとすることができる。
【0077】なお、上記実施例においては、本発明を調
理時間および発熱量をあいまい量として扱い、このデー
タに基づいてファジイ推論を実施する場合について説明
したが、これに限らず、例えば、第1の実施例に用いた
ガス発生量などをあいまい量として扱ってファジイ推論
を実施することもできる。
【0078】図15ないし図19は本発明の第4の実施
例を示すもので、以下、第2の実施例と異なる部分につ
いて説明する。この場合には、全体の構成上において
は、フード3の右側に位置する吊戸棚7の下面部に設け
た室温センサ28を室温検出手段として機能させるもの
で、電気的な構成上においては、図15に示すように、
制御回路14に代えてカレンダ付の時計機能を有する制
御手段としての制御回路30を設け、日付および時刻に
対応して気温データが記憶された室外温度推定手段とし
ての気温データメモリ31を備えて気温データの読出し
可能な構成としている。
【0079】また、本実施例においては、第2の実施例
あるいは第3の実施例において制御プログラム(図8,
図9参照)のステップS18に至る過程で演算した換気
総風量Qに対して、これを遅延運転時に送風機4をどの
ような送風量と送風時間とで運転するかについて、室内
外の温度差を求めて室内が空調状態にあるか否かを判断
してその状態に対応して運転するようにしたものであ
る。
【0080】これは、夏季や冬季などで室内を空調して
いる場合には、遅延運転時にも送風量を「大」として送
風機4を運転すると室内の空調空気が急激に排気されて
しまうことになり、例えば、室内を暖房している場合に
は、いわゆるコールドドラフトが大きくなり、室内に冷
気あるいは暖気が急激に侵入して室温が低下するように
なり、空調空気の熱エネルギが損失すると共に、快適性
が低下する不具合があるが、このような場合に対応して
自動的に空調状態を判定して空調空気の急激な排気を避
けて遅延運転を実施しようとするものである。
【0081】さて、上記構成において、制御回路30
は、換気運転および遅延運転を図16および図17に示
す制御プログラムのフローチャートに従って実行するよ
うになる。なお、図16に示すフローチャートでは、ス
テップS18に至るまでの制御内容は、図中には省略し
ているが、第2の実施例における制御プログラム(図
8,図9参照)にて述べたのと同様のステップを実行す
るようになっており、この後、ステップS31以降を実
行するようになっている。
【0082】すなわち、制御回路30は、換気総風量Q
が演算されると、ステップS31に進み、空調状態判定
ルーチンを実行するようになる。このステップS31の
空調状態判定ルーチンでは、制御回路30は、図17に
示すプログラムのフローチャートに従って室内の空調状
態を判定するようになっている。まず、ステップT1
で、制御回路30は、室温センサ28からの室温検出信
号Trを入力し、続いてステップT2に進むと、内部に
設けられた時計機能により現在の日付および時刻のデー
タを読み込むようになる。
【0083】次に、ステップT3に進むと、制御回路3
0は、いま読み込んだ日付および時刻のデータに対応す
る気温データを気温データメモリ31から読出し、続く
ステップT4において、それらのデータに基づいて室内
外の温度差ΔTrを演算するようになる。続くステップ
T5においては、制御回路30は、室内外の温度差デー
タΔTrの絶対値が所定温度TRを超えているか否かを
判定する。
【0084】これは、室温Trが外気温度に対して大き
く異なる場合には、室内が空調状態にあって温度差が生
じていることに基づいて空調状態を判定するものであ
り、あらかじめ日付と時刻に対応して何年かの統計デー
タにより得られているその日の平均的な気温データによ
り、季節に対応したおおよその外気温度を推定するよう
にしたのである。
【0085】そして、制御回路30は、ステップT5で
「YES」と判断した場合には、ステップT6に進んで
室内が空調状態であることを判定し、「NO」と判断し
た場合にはステップT7に進んで室内が空調状態でない
ことを判定し、この後、制御プログラムに戻ってステッ
プS32を実行するようになる。
【0086】制御回路30は、ステップS32で、空調
状態であるか否かを判断し、「YES」の場合にはステ
ップS33に進んで送風機4の遅延運転を「弱」運転つ
まり送風量が小のレベルに設定し、「NO」の場合には
ステップS34に進んで送風機4の遅延運転を「強」運
転つまり送風量が大のレベルに設定し、ステップS35
あるいはS36では、その送風量のレベルで前述の換気
総風量Qを排気するのに必要な送風時間を計算するよう
になる。
【0087】この場合、一般に、換気総風量Qの室内空
気を送風機4により排気するのに必要な送風量Vと送風
時間Hとの関係は、図18に示すように、異なる換気総
風量Q(図中実線で最大の場合QU を示し、破線で最小
の場合QL を示している)に対して、それぞれ積が一定
の関係となるので、図示のように、室内外の温度差ΔT
rの絶対値が大きくなるほど送風量Vを低下させると、
送風時間Hは増大するようになる。
【0088】この後、制御回路30は、ステップS37
で遅延運転を開始し、送風時間が終了するまでの間、ス
テップS38,S39を繰り返し実行して待機するよう
になり、送風時間が終了すると、ステップS38で「Y
ES」と判断してステップS40に移行し、遅延運転を
終了して再びステップS1に戻るようになる。
【0089】一方、遅延運転を実行している間に、再び
加熱調理が開始されると、制御回路30は、ガスセンサ
10からの検出信号に基づいてそのガス検出量が所定レ
ベル以上に達していることにより、ステップS39にて
「YES」と判断し、ステップS40を経て遅延運転を
中止すると共に、ステップS1に戻って新たな換気運転
を実行するようになる。
【0090】このような第4の実施例によれば、制御回
路は、制御回路30内に備えられた時計機能とその日付
および時刻に対応した気温データを記憶している気温デ
ータメモリ31とから外気温度を推定すると共に、その
推定外気温度と室温センサ28の室内検出温度Trとの
差である室内外温度差ΔTrから室内の空調状態を判定
し、空調状態にあるときには遅延運転の送風量を「弱」
運転レベルに設定するようにしたので、室内の空調空気
を急激に排出することがなくなり、空調空気の熱エネル
ギの損失の増大を防止して室内を快適な状態に保ちなが
ら、確実に残留ガスや煙を室外に排気することができる
ようになる。
【0091】図20ないし図22は本発明の第5の実施
例を示すもので、以下、第4の実施例と異なる部分につ
いて説明する。すなわち、この実施例においては、第4
の実施例のような気温データメモリ31を設けない構成
としながら、室温センサ28からの室温検出信号Trに
基づいて制御回路30により室外温度を推定して室内外
の温度差を推定することができるようにしたものであ
る。
【0092】この場合、制御回路30は、室外温度を推
定するために、前述のような制御プログラムを実行して
いる場合でも、図19に示す室外温度推定ルーチンを定
期的に割り込み処理を実行し、この結果に基づいて室温
センサ28からの室温検出信号Trの単位時間あたりの
変化を演算するようになっている。
【0093】さて、次に、室外温度推定ルーチンにおけ
る演算内容の原理について図20および図21を参照し
て説明する。すなわち、換気運転とは別に、室温センサ
28により一日の室内温度を検出していると、例えば、
夏季や冬季のように室内を冷房あるいは暖房の空調する
ことが多い季節においては、空調時の室温が春季や秋季
と同程度である場合でも、空調運転が停止されると、室
温も外気温度に近い値まで比較的短時間で変動するよう
になり、このときの室温Trの変化は、例えば、図20
に示すようになる。一方、春季,秋季のように空調が不
要の季節においては、一日の温度変化が略室外温度と同
じように変動するので、短時間に大きい変動を起こすこ
とがない。
【0094】したがって、このような一日の室温の変動
を検出してその変動が増加する方向に短時間に起こる場
合には夏季と判断でき、減少する方向に短時間で起こる
場合には冬季と判断でき、変動の少ない場合には春季あ
るいは秋季と判断できるので、その季節に対応した概略
的な温度が推定できるのである。
【0095】これにより、換気運転を実施したときに
は、室温センサ28により検出した室温検出信号と上述
のようにして推定された概略的な室外温度との差を演算
することにより、そのとき室内が空調状態にあるか否か
を判定することができるようになる。したがって、この
ような第5の実施例によっても、第4の実施例と同様の
効果を得ることができる。
【0096】なお、上記第4および第5の実施例におい
ては、室外温度推定手段として、制御回路30の時計機
能とその日付,時刻に応じた気温データを記憶している
気温データメモリ31を用いたり、あるいは室温センサ
28の室温検出信号の変化から空調状態を判定する構成
としたが、これに限らず、例えば、室外の温度を直接検
出するように室外温度センサを設け、その室外検出温度
と室温センサ28からの室温検出信号とから室内外温度
差を演算して空調状態であるか否かを判定するように構
成することもできる。
【0097】図23ないし図27は本発明の第6の実施
例を示すもので、以下、第3および第4の実施例と異な
る部分について説明する。すなわち、本実施例において
は、調理時間Aおよび温度センサ11による検出温度変
化に対応して得られる発熱量Wに基づいて、ファジイ推
論を行って換気総風量Qを設定すると共に、その得られ
た換気総風量Qを送風機4の遅延運転により排出する場
合の送風量Vおよび送風時間Hを室内外の温度差データ
に基づいてファジイ推論を行って設定するようにしたも
のである。
【0098】なお、換気総風量Qの設定に当たっては、
第2の実施例で説明したように、発熱量Wと調理時間A
とから図22および図23に示すメンバシップ関数を用
いて各ルールに注目したときの適合度ω1およびω2を
前述同様に式(1)および式(2)に従って演算し、こ
の適合度ω1およびω2に対応して図25に示すメンバ
シップ関数に対応付けて換気総風量Qの値を得るように
している。
【0099】一方、得られた換気総風量Qで遅延運転を
実行する際の送風時間Hは、室内外温度差ΔTrの絶対
値データに基づいて、以下のようにしてファジイ推論を
実行して演算するようになる。すなわち、この場合に、
室内外温度差ΔTrのデータに対して、送風時間Hを設
定するための基本ルールとして以下のような経験的なル
ールを設定している。
【0100】ルールd…室内外温度差ΔTrが「大」で
は送風時間Hを「大」 ルールe…室内外温度差ΔTrが「中」では送風時間H
を「中」 ルールf…室内外温度差ΔTrが「小」では送風時間H
を「小」
【0101】そして、このような基本ルールに対応し
て、入力(前件部)のメンバシップ関数を図24に示す
ように仮定し、出力(後件部)のメンバシップ関数を図
26に示すように仮定する。つまり、室内外温度差ΔT
rの絶対値に対して「大」,「中」,「小」の3つのメ
ンバシップ関数を設定し、遅延運転時に送風機4を運転
するときの送風量Hを「大」,「中」,「小」で示した
3つのメンバシップ関数として設定している。なお、こ
の実施例では、出力のメンバシップ関数を直線的な形状
として表したが、経験的に適切な関係があればそれに対
応して例えば曲線的な形状となるメンバシップ関数を設
定することもできる。
【0102】さて、次に、上述のメンバシップ関数を用
いて、室内外温度差ΔTrの絶対値に応じてファジイ推
論により送風時間Hを演算する場合の一例について説明
する。ここでは、検出された室内外温度差ΔTrの絶対
値が例えば「9℃」である場合を例にとって説明する。
【0103】この場合、まず、ルールdに注目すると、
室内外温度差ΔTrの絶対値で図24の「大」に相当す
る関数と交差するときのグレードμrの値は「0.5
8」であり、これに対応して図26のメンバシップ関数
の「大」の領域を横切る直線を設定すると、送風時間H
の「大」の領域が斜線領域P3で求められる。
【0104】次に、ルールeに注目すると、室内外温度
差ΔTrの絶対値で図24の「中」に相当する関数と交
差するときのグレードμrの値は「0.42」であり、
これに対応して図26のメンバシップ関数の「中」の領
域を横切る直線を設定すると、送風時間Hの「中」の領
域が斜線領域P4で求められる。なお、ルールfに注目
した場合には、室内外温度差ΔTrの絶対値が図24の
「長い」に相当する関数とは交差しないので、グレード
μrの値は「0」となって対象外となる。
【0105】そして、上述の結果に基づいて、図26の
各斜線領域P3およびP4を合成した面積の重心位置を
求めてその位置の横軸の座標値つまり送風時間Hの値が
この条件において求められる送風時間Hとなり、この送
風時間Hに対応した送風機4の運転レベルが設定される
ようになる。また、前述のように求められた換気総風量
Qの室内空気を送風時間Hで排出するのに必要な送風量
Vは、換気総風量Qを送風時間Hで割り算することによ
り求めることができる。
【0106】したがって、このような第6の実施例によ
れば、換気総風量Qおよび遅延運転における送風時間H
をファジイ推論により求めて調理終了後の送風機4の遅
延運転を実行させるようにしたので、前記第2および第
4の各実施例と略同様の効果を得ることができる。
【0107】なお、上記各実施例においては、本発明を
レンジフードに適用した場合の実施例について説明した
が、これに限らず、台所用一般換気扇等、換気装置全般
に適用することができるものである。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の換気装置
によれば、次のような効果を得ることができる。すなわ
ち、請求項1記載の換気装置によれば、加熱調理中に発
生するガスをガス検出手段により検出すると共に、その
ときの調理時間を計時手段により検出し、制御手段によ
り、これらガス検出量および調理時間に基づいて加熱調
理後の遅延運転の換気総風量を演算により求めて遅延運
転を実施するようにしたので、加熱調理時に発生した煙
やガスを確実に排気できると共に、必要以上に遅延運転
を行わないので空調状態であっても空調空気の熱エネル
ギを必要以上に室外に放出することがなくなり、遅延運
転を加熱調理に対応して過不足なく行なわせることがで
きるようになるという優れた効果を奏する。
【0109】請求項2記載の換気装置によれば、制御手
段により、計時手段が検出した調理時間とガス検出手段
が検出したガス検出量との各データに基づいてファジイ
推論を実施して換気総風量を求めて遅延運転を実施する
ようにしたので、ガス検出手段のガス検出量のデータお
よび計時手段により検出される調理時間のデータの取り
得る範囲がそれぞれ広範囲に渡る場合でも、これらに対
応した多量のデータを記憶する必要がなくなり、また、
ガス検出手段によるガス検出量のデータに誤差が含まれ
る場合でも望ましい方向に制御することができるように
なるという優れた効果を奏する。
【0110】請求項3記載の換気装置によれば、加熱調
理中の発熱量を熱量検出手段により検出すると共に、そ
のときの調理時間を計時手段により検出し、制御手段に
より、これら発熱量および調理時間に基づいて加熱調理
後の遅延運転の換気総風量を演算により求めて遅延運転
を実施するようにしたので、加熱調理時に発生した煙や
ガスを確実に排気できると共に、必要以上に遅延運転を
行わないので空調状態であっても空調空気の熱エネルギ
を必要以上に室外に放出することがなくなり、遅延運転
を加熱調理に対応して過不足なく行なわせることができ
るようになるという優れた効果を奏する。
【0111】請求項4記載の換気装置によれば、制御手
段により、計時手段が検出した調理時間と熱量検出手段
が検出した発熱量との各データに基づいてファジイ推論
を実施して換気総風量を求めて遅延運転を実施するよう
に構成したので、熱量検出手段の発熱量のデータおよび
計時手段により検出される調理時間のデータの取り得る
範囲がそれぞれ広範囲に渡る場合でも、これらに対応し
た多量のデータを記憶する必要がなくなり、また、熱量
検出手段による発熱量のデータに誤差が含まれる場合で
も望ましい方向に制御することができるようになるとい
う優れた効果を奏する。
【0112】請求項5記載の換気装置によれば、上記の
各手段により換気総風量が設定された状態で、制御手段
により、温度差検出手段の検出温度差から、その検出温
度差が大であるほど送風量を小となる関係で送風量を設
定し、上述の換気総風量を排気するのに必要な送風時間
を設定した送風量から決定して遅延運転を実行するよう
にしたので、室内と室外との温度差が大である場合、つ
まり、例えば、夏季に冷房を行っている場合あるいは冬
季に暖房を行っている場合などにおいては、送風量が大
に設定されると空調空気が急激に外部に排気されること
になり、室内の冷気あるいは暖気が放出されてしまって
その熱エネルギが損失するが、このような場合には送風
量を小となるように設定して遅延運転が行われるように
なって、熱エネルギの損失を防止することができ、しか
も、必要な換気総風量を排気することができるので、空
調空気の熱エネルギを無駄にすることなく、しかも過不
足なく遅延運転を行うことができるという優れた効果を
奏する。
【0113】請求項6記載の換気装置によれば、上述の
室内と室外との温度差を室内温度センサと室外温度セン
サとの検出温度の差から直接求めるようにしたので、室
内が空調環境にあるか否かを的確に検出して遅延運転時
の送風量を適切に設定することができるようになる、し
たがって、熱エネルギの損失を防止することができ、し
かも、必要な換気総風量を排気することができて、空調
空気の熱エネルギを無駄にすることなく、しかも過不足
なく遅延運転を行うことができるという優れた効果を奏
する。
【0114】請求項7記載の換気装置によれば、室内外
の温度差を室内温度センサと室外温度推定手段との推定
室外温度から求めるようにしたので、室外温度センサを
設けることなく室内が空調環境にあるか否かを検出して
遅延運転時の送風量を適切に設定することができるよう
になり、装置の設置時に室外温度センサを設ける面倒が
なくなり、簡単に設置工事などが行うことができ、しか
も的確に空調状態か否かを判定して遅延運転を実行する
ことができ、したがって、熱エネルギの損失を防止する
ことができ、しかも、必要な換気総風量を排気すること
ができて、空調空気の熱エネルギを無駄にすることな
く、しかも過不足なく遅延運転を行うことができるとい
う優れた効果を奏する。
【0115】請求項8記載の換気装置によれば、室外温
度をカレンダー付時計機能により得られた時点の平均気
温データに基づいて推定するようにしたので、室外温度
センサを設けることなく室内が空調環境にあるか否かを
検出して遅延運転時の送風量を適切に設定することがで
きるようになり、装置の設置時に室外温度センサを設け
る面倒がなくなり、簡単に設置工事などが行うことがで
き、しかも的確に空調状態か否かを判定して遅延運転を
実行することができるようになり、したがって、熱エネ
ルギの損失を防止することができ、しかも、必要な換気
総風量を排気することができるて、空調空気の熱エネル
ギを無駄にすることなく、しかも過不足なく遅延運転を
行うことができるという優れた効果を奏する。
【0116】請求項9記載の換気装置によれば、上記各
場合において、制御手段により、ファジイ推論を行うこ
とにより換気総風量およびその送風量と送風時間とを設
定して遅延運転を実施するようにしたので、各検出量の
データの取り得る範囲がそれぞれ広範囲に渡る場合で
も、これらに対応した多量のデータを記憶する必要がな
くなり、また、検出量データに誤差が含まれる場合でも
望ましい方向に制御することができるようになるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】ガスコンロ上方に設置した状態で示す外観図
【図3】要部の縦断側面図
【図4】制御プログラムのフローチャート(その1)
【図5】制御プログラムのフローチャート(その2)
【図6】加熱調理実施時のガス発生量の変化を示す作用
説明図
【図7】加熱調理実施時の温度変化を示す作用説明図
【図8】本発明の第2の実施例を示す制御プログラムの
フローチャート(その1)
【図9】制御プログラムのフローチャート(その2)
【図10】本発明の第3の実施例を示す調理時間に対応
するメンバシップ関数を表した図
【図11】加熱量に対応するメンバシップ関数を表した
【図12】換気総風量に対応するメンバシップ関数を表
した図
【図13】換気総風量の演算過程を示す作用説明図(そ
の1)
【図14】換気総風量の演算過程を示す作用説明図(そ
の2)
【図15】本発明の第4の実施例を示す図1相当図
【図16】制御プログラムのフローチャート(その1)
【図17】制御プログラムのフローチャート(その2)
【図18】同一換気総風量に対する送風量と送風時間と
の関係を示す作用説明図
【図19】本発明の第5の実施例を示す室外温度推定プ
ログラムのフローチャート
【図20】室外温度を推定するための夏季および冬季の
温度変化を示す作用説明図
【図21】室外温度を推定するための春季および秋季の
温度変化を示す作用説明図
【図22】本発明の第6の実施例を示す加熱量に対応す
るメンバシップ関数を表した図
【図23】調理時間に対応するメンバシップ関数を表し
た図
【図24】室内外温度差の絶対値に対応するメンバシッ
プ関数を表した図
【図25】換気総風量に対応するメンバシップ関数を表
した図
【図26】送風時間に対応するメンバシップ関数を表し
た図
【符号の説明】
2はガスコンロ、3はフード、4は送風機、5,6は加
熱部、8はファン、9はファンモータ、10はガスセン
サ(ガス検出手段)、11は温度センサ、12は制御装
置、13は操作スイッチ部、13aは自動/手動切換ス
イッチ、13bは遅延運転風量設定スイッチ、14は制
御回路(制御手段)、16は電源スイッチ、18は定電
圧回路、19はイニシャライズ回路、22は主コイル、
23は補助コイル、24はコンデンサ、25〜27はト
ライアック、28は室温センサ(室温検出手段)、30
は制御回路(制御手段)、31は気温データメモリ(室
外温度推定手段)である。
フロントページの続き (72)発明者 鈴村 英二 愛知県瀬戸市穴田町991番地 株式会社東 芝愛知工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱調理終了後に残留するガスを外部に
    排出する遅延運転を行うようにした換気装置において、 前記加熱調理時の調理時間を検出する計時手段と、 前記加熱調理時のガス発生量を検出するガス検出手段
    と、 前記計時手段により検出された調理時間および前記ガス
    検出手段により検出されたガス発生量に基づいて前記遅
    延運転における換気総風量を演算して前記遅延運転を実
    行する制御手段とを具備したことを特徴とする換気装
    置。
  2. 【請求項2】 制御手段は、調理時間およびガス発生量
    からファジイ推論を行って換気総風量を設定することを
    特徴とする請求項1記載の換気装置。
  3. 【請求項3】 加熱調理終了後に残留するガスを外部に
    排出するように遅延運転を行うようにした換気装置にお
    いて、 前記加熱調理時の調理時間を検出する計時手段と、 前記加熱調理時の発熱量を検出する熱量検出手段と、 前記計時手段により検出された調理時間および前記熱量
    検出手段により検出された発熱量に基づいて前記遅延運
    転における換気総風量を演算して前記遅延運転を実行す
    る制御手段とを具備したことを特徴とする換気装置。
  4. 【請求項4】 制御手段は、調理時間および発熱量から
    ファジイ推論を行って換気総風量を設定することを特徴
    とする請求項3記載の換気装置。
  5. 【請求項5】 室内外の温度差を検出する温度差検出手
    段を備え、 制御手段は、前記温度差検出手段による検出温度差が大
    であるほど送風量を小となるように設定して遅延運転を
    実行することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の換気装置。
  6. 【請求項6】 温度差検出手段は、室内の温度を検出す
    る室内温度センサと、室外の温度を検出する室外温度セ
    ンサとを備えていることを特徴とする請求項5記載の換
    気装置。
  7. 【請求項7】 温度差検出手段は、室内の温度を検出す
    る室内温度センサと、室外の温度を推定する室外温度推
    定手段とを備えていることを特徴とする請求項5記載の
    換気装置。
  8. 【請求項8】 室外温度推定手段は、カレンダー付時計
    機能を備え、この時計機能により得られた時点の平均気
    温データに基づいて室外温度を推定することを特徴とす
    る請求項7記載の換気装置。
  9. 【請求項9】 制御手段は、ファジイ推論を行うことに
    より換気総風量およびその送風量と送風時間とを設定す
    ることを特徴とする請求項5ないし8のいずれかに記載
    の換気装置。
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