JPH07190375A - オーブンレンジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】グリルヒータのみを備える構成においてコンベ
クション調理をもできるオーブンレンジを提供する。 【構成】グリルヒータ２と、コンベクションファン３
と、グリルヒータ２のみを通常作動させることによるグ
ルリ調理動作とコンベクションファン３を作動させると
ともにグリルヒータ２を低出力作動させることによるコ
ンベクション調理動作とを選択的に行わせる制御手段と
を備えオーブンレンジ。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はオーブンレンジの調理
動作に関する。

【０００２】

【従来の技術】オーブンレンジとしては、例えば、実開
昭６３−２０１０号に示すように、クッキー等のオーブ
ン加熱専用のコンベクションヒータを備えるものがあ
り、コンベクションヒータの熱をコンベンションファン
で庫内に循環して、１８０度Ｃ程度においてコンベクシ
ョン調理を行うようになっている。

【０００３】上記のようなオーブンレンジでは、魚料理
等において表面を強く焦がすようなグリル調理は行え
ず、そのようなグリル調理を行うためには、加熱室内の
食品の上部に別個にグリルヒータを設け、そのグリルヒ
ータによる輻射熱によって調理するようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように、グリル調理を可能とするようにグリルヒータを
設ける構成とすると、ヒータが２個必要となって部品点
数が多くなり、その結果、コスト高となるとともに組立
てに手間がかかり、また、不良発生率も高くりなり、く
わえて、機器の大型化の原因ともなった。

【０００５】この発明は上記の事情に鑑みて行ったもの
で、グリルヒータのみを備える構成においてコンベクシ
ョン調理をもできるようにすることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明では、オーブン
レンジを、グリルヒータと、コンベクションファンと、
グリルヒータのみを通常作動させることによるグルリ調
理動作とコンベクションファンを作動させるとともにグ
リルヒータを低出力作動させることによるコンベクショ
ン調理動作とを選択的に行わせる制御手段とを備える構
成とした。

【０００７】

【作用】この発明によれば、グリルヒータのみを備える
構成において、コンベクションファンを作動させるとと
もにグリルヒータを低出力作動させることによるコンベ
クション調理動作が行われる。

【０００８】

【実施例】図１はこの発明のオーブンレンジの回路構
成、図２は内部構成を示す。

【０００９】１はマグネットロン、２はグリルヒータ、
３はコンベクションファン、４は加熱室８内の温度検知
器、５はマイクロコンピュータよりなる制御部であり、
マグネットロン１、グリルヒータ２、コンベクションフ
ァン３のそれぞれは、温度検知器４の検知温度に基づい
て、制御部５により動作制御が行われる。コンベクショ
ンファン３は加熱室８の後部スペース９内に設けられ、
グリルヒータ２は加熱室８の天井部に設けられている。

【００１０】上記構成のオーブンレンジは、グリルヒー
タ２のみを８００度Ｃ程度の高温で作動してその輻射熱
により調理を行うグルリ調理動作と、コンベクションフ
ァン３を作動させるとともにグリルヒータ２を低出力作
動させることによるコンベクション調理動作とが選択的
に行われる構成となっている。

【００１１】以下、図３、図４を参照して、コンベクシ
ョン調理動作について説明する。操作によりコンベクシ
ョン調理動作の指令がなされると、コンベクションファ
ン３が作動されるとともに、グリルヒータ２はフルパワ
ーで作動され、庫内温度検知器４で得られる検知温度が
パワー切り替え温度（例えば１００度Ｃ）に達すると、
グリルヒータ２は低出力のコンベクション調理パワーに
よる作動が開始される（ステップ１〜４）。そして、そ
の後はコンベクション調理における設定温度（例えば１
８０度Ｃ）を維持するようにグリルヒータ２はＯＮ／Ｏ
ＦＦ制御され（ステップ４〜６）、調理終了時間に達す
ると（ステップ７）、動作が終了する。上記グリルヒー
タ２のＯＦＦ時にはコンベクションファン３も停止され
る。

【００１２】コンベクション調理時には、図２に示すよ
うに、グリルヒータ２とコンベクションファン３とがと
もに作動されることで、加熱室８内に熱風が循環され
る。

【００１３】上記のようにして、グリルヒータ２を低出
力により作動させることでコンベクション調理を可能と
しており、とくに、この実施例ではコンベクション調理
の開始時にグリルヒータ２をフルパワーで作動すること
で、グリルヒータ２を迅速に昇温させるようして調理時
間を短縮できる構成としている。

【００１４】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、グリ
ルヒータのみを備える構成においてコンベクション調理
をもできるようになり、これにより、部品点数を増大す
ることなく、コスト安で組み立てに手間がかからず、不
良発生率が少なく、しかも小型の機器において、グリル
調理とコンベクションチ調理とがともに行えるオーブン
レンジが得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のオーブンレンジの回路図。

【図２】この発明のオーブンレンジの内部構成を示す側
面簡略図。

【図３】この発明のコンベクション調理動作時の温度変
化説明図。

【図４】この発明のコンベクション調理動作説明のため
のフローチャート。

【符号の説明】 ２ グリルヒータ ３ コンベクションファン ５ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 グリルヒータと、コンベクションファン
   と、前記グリルヒータのみを通常作動させることによる
   グルリ調理動作と前記コンベクションファンを作動させ
   るとともに前記グリルヒータを低出力作動させることに
   よるコンベクション調理動作とを選択的に行わせる制御
   手段とを備えることを特徴とするオーブンレンジ。