JPH0486418A - 加熱調理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、加熱調理装置に係り、特に家庭用オーブンレ
ンジにおける自動焼き上げ制御に関する。

（従来の技術） 一般に、電子オーブンレンジは、オーブン天井部に設け
られた平面板ヒータによって輻射加熱により魚、肉等の
被調理食品（以下食品という）を加熱するグリル機能と
、調理室背面にあるシロッコファンおよびシースヒータ
によって調理室内に熱風を循環させることによりパン、
ケーキ等を焼くコンベンション方式によるオーブン機能
と、食品をマイクロ波加熱するレンジ機能とを備えてい
る。

従来、このようなオーブン機能、グリル機能およびレン
ジ機能を自動制御する方法として、例えば、重量センサ
によって検出した重量（食品＋容器の重量）に応じて加
熱時間を算出し、自動的に加熱を終了させるという方法
がある。また、重量センサで基本時間を算出し、食品か
ら発生する水蒸気を気体センサを用いて検出し、これに
基づいて追加熱時間を算出し、全加熱時間を決定する方
法もある。

（発明が解決しようとする課題） このように、従来の重量センサと湿度センサとを用いた
電子オーブンの自動調理方式では、重量センサの出力は
、食品の重さと容器の重さとを合わせたものであるため
、食品と容器の重さのバランスが極端に違うと、適切な
加熱時間の対応ができない。

すなわち、容器の重量が重く、食品は少量である場合は
過加熱になりがちである。

また、軽い容器に多量の食品が入っている場合は加熱不
足になりやすいという問題があった。

本発明は前記実情に鑑みてなされたもので、簡単な操作
で安定した調理機能を持つ加熱調理装置を提供すること
を目的とする。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） そこで本発明では、調理室内で加熱される食品と容器と
を合わせた重量を検出する重量センサの出力と気体セン
サの出力とにもとづいてファジィ推論により食品の重量
を推定し、この推定結果と気体センサの出力とに基づい
て演算処理を行い、加熱手段を制御するようにしている
。

望ましくは、食品と食品を収納する容器とを合わせた重
量を検出する重量センサと、食品から発生する水蒸気を
検出する気体センサと、この気体センサ付近の温度を検
出する温度センサとを設置し、調理開始時の調理室内温
度と、所定温度に到達するまでの時間と、食品から発生
する蒸気量とを検出し、気体センサの出力と重量センサ
の出力とに基づいてファジィ推論により調理物の重量を
推定し、推定結果と気体センサの出力とを演算処理し、
マイクロ波あるいは電熱ヒータの出力時間と出力強度と
を制御するようにしている。

（作用） 上記構成によれば、あいまいな情報を含めた多元的な情
報としてしか得ることのできない重量センサ出力に対す
る食品の重さ情報を、ファジィ推論により推定し、気体
センサの出力と合わせて最適な加熱条件に制御すること
ができるため、食品に応じたよりよい制御を行なうこと
ができる。

例えば、まず所定温度となるまで加熱し、このときの気
体センサの出力と、ファジィ推論により推定された食品
の重さ情報とから、追加熱温度およい追加熱時間を設定
する。

この所定温度は、最低の調理温度とするのが望ましく、
この最低の調理温度に到達した時点て、以後の加熱温度
と加熱時間を決定することにより、極めて作業性よくか
つ最適条件での加熱調理を行なうことか可能となる。

（実施例） 以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつ詳細
に説明する。

第１図は、本発明実施例の電子式オーブンレンジを示す
図である。

この電子式オーブンレンジは、天井部に調理用ヒータ（
図示せず）およびマグネトロン（図示せず）が取り付け
られた調理室としての本体キャビネット１と、これに取
り付けられた縦開きの扉とから構成され、この扉の横に
は操作パネル２が配設されるとともに、この上にはオー
トキー３が配設され、ユーザは所望のメニューを自動調
理することができるようになっている。

そして、さらにオートキー３から入力された自動調理指
令を解読する制御部４と、ヒータおよびマイクロ波発生
手段からなる加熱手段６に給電を行なうドライバ５を具
備し、本体キャビネット１内の排気ダクトに加熱された
食品から発生する水蒸気を検出する気体センサ７と、こ
の気体センサ７付近の温度を検出する温度センサＴとを
設置し、検出回路８を介してこの出力を制御部４に取り
入れ、調理開始時の調理室内温度と、所定温度に到達す
るまでの時間と、そのときに食品から発生する蒸気量と
を検出している。

一方、本体キャビネット１の底部には、食品を載置する
ターンテーブルＱに取り付けられた重量センサ９が配設
され、検出回路１０を介してこの出力を制御部４に取り
入れ、制御部４で、食品の重量をファジィ推論により推
論するようにしている。

そしてこのファジィ推論により推論された食品重量と、
調理開始時の調理室内温度と所定温度に到達するまでの
時間とに基づいて蒸気量を補正し、この補正値から追加
加熱時間を算出するようにしている。

また、この制御部４は、温度センサＴからの検出情報に
より、加熱室１内の温度を一定に保ち、追加加熱時間終
了後、食品の加熱調理を自動的に終了するようにしてい
る。

ここで、食品と容器の重量の合計である重量センサの出
力と気体センサの出力とから食品の重量を推定するファ
ジィ推論について説明する。

第２図は食品と容器の重量の合計である重量センサの出
力から食品の分量を推定する場合の、メンバーシップ関
数の一例を示し、第３図は気体センサの出力か一定レベ
ル変化するまでの時間から食品の分量を推定する場合の
、メンバーシップ関数の一例を示す。

ところて、気体センサの出力が一定値変化するまでに要
する時間ｔ１は、食品の重量が多くなるほど長くなる。

これは、第４図に示すように１００ｇ、３００ｇ、５０
０ｇの食品を同一条件でこの加熱調理装置を用いて加熱
した場合の気体センサの出力と時間との関係を測定した
結果からあきらかである。ここで実線は１００ｇの食品
についての測定結果を示し、破線は３００ｇの食品につ
いての測定結果、−点鎖線は５００ｇの食品についての
測定結果を示す。

そこで、第５図に示すように重量センサの出力と気体セ
ンサの出力（一定値変化するまでの時間）とから食品の
分量を推論し、この度合いによって重みっけを行うよう
にしている。

例えば、重量（食品＋容器）が重く、気体センサの変化
時間も長いときは容器に対して食品は適量入っているが
、気体センサの変化時間か中位のときは容器に対しての
食品の量はやや少なめであると推測する。

この推論結果に応して重みっけを行い食品の分量に応じ
て加熱時間および出力強度を決定する。

このようにして、極めて容易に自動的に最適な調理を安
定して行なうことが可能となる。

〔発明の効果〕

以上説明してきたように、本発明では、重量センサ出力
と気体センサ出力とに基づいてファジィ推論により、食
品の分量を推測し、調理温度および調理時間を制御する
ようにしているため、単一キーで食品に応じたより高精
度の制御をおこなうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例の電子オーブンレンジを示す図、
第２図は重量センサの出力から食品の分量を推定する場
合の、メンバーシップ関数の一例を示す説明図、第３図
は気体センサの出力か一定レベル変化するまでの時間か
ら食品の分量を推定する場合のメンバーシップ関数の一
例を示す説明図、第４図は食品の分量と気体センサの出
力との関係を示す比較図、第５図は重量センサと気体セ
ンサの出力とから構成したルールテーブルを示す図であ
る。 １・・・本体キャビネット、２・・・操作パネル、３・
・・オートキー　４・・・制御部、５・・・ドライバ、
６・・・加熱手段、７・・気体センサ、Ｔ・・温度セン
サ、８・・検出回路、９・・重量センサ、１０・・・検
出回路、Ｑ・・・ターンテーブル。 代理人　　弁理士　　三好　秀　和 第 図 重置センガの１（９） 第２図 センサ変化時間 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 食品を加熱する加熱手段を備えた加熱室と、前記食品と
   前記食品を収納する容器とを合わせた重量を検出する重
   量センサと、前記加熱室内で加熱された食品から発生す
   る水蒸気を検出する気体センサと、前記加熱室内の温度
   を検出する温度センサと、前記加熱手段の加熱温度およ
   び加熱時間を制御する制御手段とを備え、前記食品と前
   記容器との総重量と、前記食品から発生する蒸気量とを
   検出し、この重量センサの出力と気体センサの出力とに
   基づいてファジィ推論を行うことにより、前記食品の重
   量を推定し、この推定結果に基づき加熱手段を制御する
   ようにしたことを特徴とする加熱調理装置。