JPH07189894A - クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機 - Google Patents

クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機

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Publication number
JPH07189894A
JPH07189894A JP5332138A JP33213893A JPH07189894A JP H07189894 A JPH07189894 A JP H07189894A JP 5332138 A JP5332138 A JP 5332138A JP 33213893 A JP33213893 A JP 33213893A JP H07189894 A JPH07189894 A JP H07189894A
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JP
Japan
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swash plate
pressure
tilt angle
compressor
gravity
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Application number
JP5332138A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Masanori Sonobe
正法 園部
Tomohiko Yokono
智彦 横野
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】クラッチレス圧縮機の運転開始後の実質的な圧
縮作用の迅速化、圧縮機内の摺接部位の早期劣化の防止
及び振動騒音抑制を達成する。 【構成】回転軸9上には斜板支持体14がスライド可能
に支持されている。回転軸9上の遮断体21は斜板支持
体14に支持された斜板15の傾動に連動する。遮断体
21は斜板傾角が最小傾角のときに位置決め面27に当
接し、吸入通路26と吸入室3aとの連通を遮断する。
圧縮機運転停止状態では斜板15は容量復帰ばね26の
ばね作用によって中間傾角位置と最大傾角位置との間に
配置される。斜板15にはカウンタウェイト15aが止
着され、回転軸9に止着された被動プーリ10にはバラ
ンスウェイト10aが止着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クランク室内の圧力と
吸入圧との片頭ピストンを介した差により斜板の傾角を
制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給すると共
に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出してクランク
室内の調圧を行なうクラッチレス片側ピストン式可変容
量圧縮機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平3−37378号公報に開示され
る可変容量型揺動斜板式圧縮機では、外部駆動源と圧縮
機の回転軸との間の動力伝達の連結及び遮断を行なう電
磁クラッチを使用していない。電磁クラッチを無くせ
ば、特に車両搭載形態ではそのON−OFFのショック
による体感フィーリングの悪さの欠点を解消できると共
に、圧縮機全体の重量減、コスト減が可能となる。
【0003】このようなクラッチレス圧縮機では冷房不
要時の吐出容量の多少及び外部冷媒回路上の蒸発器にお
けるフロスト発生が問題になる。冷房不要の場合あるい
はフロスト発生のおそれがある場合には外部冷媒回路上
の冷媒循環を止めればよい。特開平3−37378号公
報の圧縮機では外部冷媒回路から吸入室への冷媒ガス流
入を電磁開閉弁の閉塞によって止めることによって外部
冷媒回路上の冷媒循環停止を達成している 外部冷媒回路から圧縮機内の吸入室への冷媒ガス流入が
止められると、吸入室の圧力が低下し、吸入室の圧力に
感応する容量制御弁が全開する。この全開により吐出室
の吐出冷媒ガスがクランク室へ流入し、クランク室の圧
力が上昇する。又、吸入室の圧力低下のためにシリンダ
ボア内の吸入圧も低下する。そのため、クランク室内の
圧力とシリンダボア内の吸入圧との差が大きくなり、斜
板傾角が最小傾角へ移行して吐出容量が最低となる。吐
出容量が最低になれば圧縮機におけるトルクは最低とな
り、冷房不要時の動力損失が避けられる。圧縮機の運転
が停止されるときにも冷媒循環が停止される。従って、
圧縮機の運転停止状態では斜板が最小傾角になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】圧縮機の運転停止状態
が長くなると圧縮機内の冷媒が液化し、クランク室内に
液冷媒が溜まる。液冷媒がクランク室に溜まっている状
態で圧縮機の運転を開始するとクランク室内の液冷媒の
フォーミング現象によりクランク室内の圧力が上昇す
る。そのため、斜板傾角が最大傾角になるまでに時間が
掛かり、実質的な圧縮作用の迅速な開始ができない。
【0005】又、圧縮機内の液冷媒がフォーミング現象
によって圧縮機外へ流出し、この流出に伴って潤滑油も
圧縮機外へ出ていってしまう。そのため、最小容量状態
から起動すれば外部冷媒回路からの潤滑油導入がないた
めに圧縮機運転開始後では潤滑油が不足し、圧縮機内の
摺接部位が早期劣化する。
【0006】実質的な圧縮作用の迅速な開始を行なうに
は圧縮機の運転停止時の斜板傾角を最大傾角と最小傾角
との中間傾角あるいは最大傾角に保持すればよい。その
ためには斜板を傾角増大方向へ付勢する容量復帰ばねを
用いればよい。そして、容量復帰ばねのばね作用に抗し
てクランク室内の圧力上昇による斜板傾角減少及びクラ
ンク室内の圧力低下による斜板傾角増大を円滑に行なう
ため、斜板の重量バランスをアンバランスにし、このア
ンバランスによる斜板の遠心力を斜板傾角減少方向へ作
用するようにすることが考えられる。しかし、単に斜板
の重量バランスをアンバランスするだけでは回転バラン
スが悪化し、振動騒音が大きくなる。
【0007】本発明は、斜板の重量バランスをアンバラ
ンスにすることによる圧縮機の運転開始後の実質的な圧
縮作用の迅速化、圧縮機内の摺接部位の早期劣化の防止
及び騒音の防止を達成することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
シリンダボア内に片頭ピストンを往復直線運動可能に収
容するハウジング内の回転軸に回転支持体を止着し、こ
の回転支持体に斜板を傾動可能に支持し、クランク室内
の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した差により斜板
の傾角を制御し、吐出圧領域の圧力をクランク室に供給
すると共に、クランク室の圧力を吸入圧領域に放出して
クランク室内の調圧を行なうクラッチレス片側ピストン
式可変容量圧縮機を対象とし、請求項1に記載の発明で
は、零ではない吐出容量をもたらすように斜板の最小傾
角を規定する最小傾角規定手段と、最小容量状態では外
部冷媒回路における冷媒循環を止める冷媒循環阻止手段
と、前記斜板を傾角増大方向へ付勢する容量復帰ばねと
を備えたクラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機を
構成し、前記回転軸が非回転状態のときには前記容量復
帰ばねが最小傾角よりも大きい斜板傾角をもたらす初期
位置に斜板を保持するようにし、回転軸の回転軸線に関
して前記回転支持体に対する斜板の被支持部位とは反対
側に斜板の重心を設定すると共に、回転軸の回転軸線に
関して斜板の重心とは反対側に圧縮機外で回転軸と共に
一体回転する部材の重心を設定した。
【0009】請求項2に記載の発明では、零ではない吐
出容量をもたらすように斜板の最小傾角を規定する最小
傾角規定手段と、最小容量状態では外部冷媒回路におけ
る冷媒循環を止める冷媒循環阻止手段と、前記斜板を傾
角増大方向へ付勢する容量復帰ばねと、前記斜板を傾角
減少方向へ付勢する初期傾角規定ばねとを備えたクラッ
チレス片側ピストン式可変容量圧縮機を構成し、前記回
転軸が非回転状態のときには前記容量復帰ばね及び前記
初期傾角規定ばねが最小傾角よりも大きい斜板傾角をも
たらす初期位置に斜板を保持するようにし、回転軸の回
転軸線に関して前記回転支持体に対する斜板の被支持部
位とは反対側に斜板の重心を設定すると共に、回転軸の
回転軸線に関して斜板の重心とは反対側に圧縮機外で回
転軸と共に一体回転する部材の重心を設定した。
【0010】請求項3に記載の発明では、斜板にカウン
タウェイトを止着し、圧縮機外で回転軸と一体的に回転
する動力伝達部材又は圧縮機外の回転軸部位にバランス
ウェイトを止着し、回転軸の回転軸線に関して前記回転
支持体に対する斜板の被支持部位とは反対側にカウンタ
ウェイトの重心を設定すると共に、回転軸の回転軸線に
関してカウンタウェイトの重心とは反対側にバランスウ
ェイトの重心を設定した。
【0011】
【作用】請求項1に記載の発明では、圧縮機が運転停止
状態にあるときには斜板傾角が容量復帰ばねのばね作用
によって最小傾角ではない状態に保持される。圧縮機の
運転開始は斜板傾角が最小傾角ではない状態から行わ
れ、実質的な圧縮作用が直ちに開始される。圧縮機内の
液冷媒及び潤滑油はフォーミング現象によって外部冷媒
回路へ流出してしまうが、実質的な圧縮作用の迅速な開
始により外部冷媒回路の冷媒ガスが圧縮機内へ流入し、
冷媒ガスと共に流動する潤滑油も圧縮機内に流入する。
従って、圧縮機の運転開始後の潤滑油不足は回避され
る。
【0012】請求項2に記載の発明では、圧縮機が運転
停止状態にあるときには斜板が容量復帰ばね及び初期傾
角規定ばねのばね作用により最小傾角より大きく、最大
傾角より小さい傾角位置にある。圧縮機の運転開始は斜
板傾角が最小傾角ではない中間容量状態から行われ、実
質的な圧縮作用が直ちに開始される。
【0013】請求項1及び請求項2のいずれの発明にお
いても、斜板の重心配置による回転アンバランスが圧縮
機外で回転軸と一体回転する部材の重心配置による回転
アンバランスにより相殺される。
【0014】請求項3に記載の発明では、カウンタウェ
イトの付加による斜板の回転アンバランスがバランスウ
ェイトの付加による動力伝達部材の回転アンバランスに
よって相殺される。
【0015】最小傾角が零ではないため、最小容量状態
では圧縮機内の冷媒ガスがシリンダボア、吐出室、クラ
ンク室、吸入室を循環し、吐出圧とクランク室内の圧力
と吸入圧との間に圧力差が生じる。この圧力差が圧縮機
運転中の最小傾角からの傾角増大を可能にする。
【0016】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図9に基づいて説明する。図1に示すように圧縮機全
体のハウジングの一部となるシリンダブロック1の前端
にはフロントハウジング2が接合されている。シリンダ
ブロック1の後端にはリヤハウジング3がバルブプレー
ト4、弁形成プレート5A,5B及びリテーナ形成プレ
ート6を介して接合固定されている。ハウジングの一部
となってクランク室2aを形成するフロントハウジング
2とシリンダブロック1との間には回転軸9が回転可能
に架設支持されている。回転軸9の前端はクランク室2
aから外部へ突出しており、この突出端部には被動プー
リ10がねじ52により締め付け固定されている。被動
プーリ10はベルト11を介して車両エンジンに作動連
結されている。
【0017】フロントハウジング2の前端には支持筒2
bが回転軸9の前記突出端部の周囲を包囲するように突
設されている。被動プーリ10はアンギュラベアリング
7を介して支持筒2bに支持されている。支持筒2bは
被動プーリ10に作用するスラスト方向の荷重及びラジ
アル方向の荷重の両方をアンギュラベアリング7を介し
て受け止める。回転軸9の前端部とフロントハウジング
2との間にはリップシール12が介在されている。リッ
プシール12はクランク室2a内の圧力洩れを防止す
る。
【0018】回転軸9には球面状の斜板支持体14がス
ライド可能に支持されており、斜板支持体14には斜板
15が回転軸9の軸線方向へ傾動可能に支持されてい
る。斜板15には連結片16,17が止着されている。
図2に示すように連結片16,17には一対のガイドピ
ン18,19が止着されている。回転軸9には円板状の
回転支持体8が止着されており、回転支持体8には支持
アーム8aが突設されている。支持アーム8aには支持
ピン20が回動可能かつ回転軸9に対して直角を成す方
向へ貫通支持されている。一対のガイドピン18,19
は支持ピン20の両端部にスライド可能に嵌入されてい
る。支持アーム8a上の支持ピン20と一対のガイドピ
ン18,19との連係により斜板15が斜板支持体14
を中心に回転軸9の軸線方向へ傾動可能かつ回転軸9と
一体的に回転可能である。斜板15の傾動は、支持ピン
20とガイドピン18,19とのスライドガイド関係、
斜板支持体14のスライド作用及び斜板支持体14の支
持作用により案内される。
【0019】斜板15の周縁部には円弧形状のカウンタ
ウェイト15aが止着されている。カウンタウェイト1
5aの取り付け位置は、回転軸9の中心軸線に関して回
転支持体8によって支持される斜板15の被支持部位と
は反対側である。即ち、図1及び図4に示すようにカウ
ンタウェイト15aの重心M1 は、回転軸9の回転軸線
に関して支持ピン20によってスライド支持されるガイ
ドピン18,19とは反対側に設定されている。従っ
て、回転軸9の回転に伴うカウンタウェイト15aの遠
心力は斜板15の傾角を減少する方向に作用する。
【0020】被動プーリ10の内周面には円弧形状のバ
ランスウェイト10aが止着されている。バランスウェ
イト10aの取り付け位置は、回転軸9の中心軸線に関
して回転支持体8によって支持される斜板15の被支持
部位側である。即ち、図1及び図4に示すようにバラン
スウェイト10aの重心M2 は、回転軸9の回転軸線に
関してカウンタウェイト15aの重心M1 とは反対側に
設定されている。
【0021】円板状の回転支持体8に突設された支持ア
ーム8a及び支持アーム8aに支持された支持ピン20
が回転支持体8の回転バランスを崩す。図1及び図4に
支持アーム8a及び支持ピン20の合成重心M3 を示
す。回転支持体8の回転アンバランスは斜板15の回転
アンバランスの一部を相殺する。バランスウェイト10
aは回転支持体8、斜板15及びカウンタウェイト15
aの全体の回転アンバランスを相殺する。
【0022】図1、図5及び図6に示すようにシリンダ
ブロック1の中心部には収容孔13が回転軸9の軸線方
向に貫設されており、収容孔13内には筒状の遮断体2
1がスライド可能に収容されている。遮断体21は大径
部21aと小径部21bとからなり、大径部21aと小
径部21bとの段差部と収容孔13の内周面上のフラン
ジ部13aとの間には容量復帰ばね24が介在されてい
る。容量復帰ばね24は遮断体21を斜板支持体14側
へ付勢している。
【0023】遮断体21の大径部21aには回転軸9の
後端部が挿入されている。回転軸9の後端部と大径部2
1aの内周面との間には深溝玉軸受け部材25が介在さ
れている。回転軸9の後端部は深溝玉軸受け部材25及
び遮断体21を介して収容孔13の内周面で支持され
る。深溝玉軸受け部材25の外輪25aは大径部21a
の内周面に止着されており、内輪25bは回転軸9の周
面をスライド可能である。図6に示すように回転軸9の
後端部の周面には段差部9aが形成されており、内輪2
5bが段差部9aにより斜板支持体14側への移動を規
制される。即ち、深溝玉軸受け部材25は段差部9aに
より斜板支持体14側への移動を阻止される。従って、
深溝玉軸受け部材25が段差部9aに当接することによ
って遮断体21が斜板支持体14側への移動を阻止され
る。
【0024】リヤハウジング3の中心部には吸入通路2
6が形成されている。吸入通路26は収容孔13に連通
しており、収容孔13側の吸入通路26の開口の周囲に
は位置決め面27が形成されている。遮断体21の小径
部21bの先端は位置決め面27に当接可能である。小
径部21bの先端が位置決め面27に当接することによ
り遮断体21が斜板支持体14から離間する方向への移
動を規制されると共に、吸入通路26と収容孔13との
連通が遮断される。即ち、遮断体21が冷媒循環阻止手
段を構成する。
【0025】斜板支持体14と深溝玉軸受け部材25と
の間には伝達筒28が回転軸9上をスライド可能に介在
されている。伝達筒28の一端は斜板支持体14の端面
に当接可能であり、伝達筒28の他端は深溝玉軸受け部
材25の外輪25aに当接することなく内輪25bにの
み当接可能である。
【0026】斜板支持体14が遮断体21側へ移動する
に伴い、遮断体21が伝達筒28に当接し、伝達筒28
を深溝玉軸受け部材25の内輪25bに押接する。深溝
玉軸受け部材25は回転軸9のラジアル方向のみならず
スラスト方向の荷重も受け止める。そのため、遮断体2
1は伝達筒28の押接作用により容量復帰ばね24のば
ね力に抗して位置決め面27側へ付勢され、小径部21
bの先端が位置決め面27に当接する。従って、斜板1
5の最小傾角は遮断体21の小径部21bの先端と位置
決め面27との当接によって規制される。即ち、遮断体
21、深溝玉軸受け部材25、位置決め面27及び伝達
筒28が最小傾角規定手段を構成する。
【0027】斜板15の最小傾角は0°よりも僅かに大
きい。この最小傾角状態は遮断体21が吸入通路26と
収容孔13との連通を遮断する閉位置に配置されたとき
にもたらされ、遮断体21は前記閉位置とこの位置から
離間した開位置とへ斜板支持体14に連動して切り換え
配置される。斜板15の最大傾角は図5に鎖線で示すよ
うに回転支持体8の傾角規制突部8bと斜板15との当
接によって規制される。又、容量復帰ばね24のばね長
が自由長になったときの伝達筒28に接する斜板支持体
14の位置は、図1に示すように斜板傾角が最小傾角と
最大傾角の略中間傾角となる初期位置に配置される。
【0028】クランク室2aに接続するようにシリンダ
ブロック1に貫設されたシリンダボア1a内には片頭ピ
ストン22が収容されている。斜板15の回転運動はシ
ュー23を介して片頭ピストン22の前後往復揺動に変
換され、片頭ピストン22がシリンダボア1a内を前後
動する。
【0029】図1及び図3に示すようにリヤハウジング
3内には吸入室3a及び吐出室3bが区画形成されてい
る。バルブプレート4上には吸入ポート4a及び吐出ポ
ート4bが形成されている。弁形成プレート5A上には
吸入弁5aが形成されており、弁形成プレート5B上に
は吐出弁5bが形成されている。吸入室3a内の冷媒ガ
スは片頭ピストン22の復動動作により吸入ポート4a
から吸入弁5aを押し退けてシリンダボア1a内へ流入
する。シリンダボア1a内へ流入した冷媒ガスは片頭ピ
ストン22の往動動作により吐出ポート4bから吐出弁
5bを押し退けて吐出室3bへ吐出される。吐出弁5b
はリテーナ形成プレート6上のリテーナ6aに当接して
開度規制される。
【0030】回転支持体8とフロントハウジング2との
間にはスラストベアリング54が介在されている。スラ
ストベアリング54は、シリンダボア1aから片頭ピス
トン22、シュー23、斜板15、連結片16,17、
ガイドピン18,19及び支持ピン20を介して回転支
持体8に作用する圧縮反力を受け止める。
【0031】吸入室3aは通口4cを介して収容孔13
に連通している。遮断体21が前記閉位置に配置される
と、通口4cは吸入通路26から遮断される。吸入通路
26は圧縮機内へ冷媒ガスを導入する入口であり、遮断
体21が吸入通路26から吸入室3aに到る通路上で遮
断する位置は吸入通路26の下流側である。
【0032】回転軸9内には放圧通路29が形成されて
いる。放圧通路29の入口29aはクランク室2aに開
口しており、放圧通路29の出口29bは筒状の遮断体
21の内部に開口している。図1、図5及び図6に示す
ように遮断体21の周面には放圧通口21cが貫設され
ており、フランジ部13aには通路13bが切り欠き形
成されている。図7に示すように斜板傾角が最大傾角の
場合には放圧通口21cは収容孔13と遮断体21の内
部とを連通する。図5及び図8に示すように斜板傾角が
最小傾角側にある場合には放圧通口21cは遮断体21
の内部と通口4cとを連通する。即ち、斜板傾角が最大
傾角の場合にはクランク室2aは放圧通路29、遮断体
21内部、放圧通口21c、収容孔13及び通路13b
を介して吸入室3aに連通する。斜板傾角が最小傾角側
にある場合にはクランク室2aは放圧通路29、遮断体
21内部及び放圧通口21cを介して吸入室3aに連通
する。いずれの場合にもクランク室2aから吸入室3a
へ流れる冷媒ガスは放圧通口21cで絞り作用を受け
る。
【0033】片頭ピストン22のストロークはクランク
室2a内の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との片頭
ピストン22を介した差圧に応じて変わる。即ち、圧縮
容量を左右する斜板15の傾角が変化する。クランク室
2a内の圧力はリヤハウジング3に取り付けられた容量
制御弁30により制御される。容量制御弁30を構成す
るバルブハウジング31には吐出圧導入ポート31a、
吸入圧導入ポート31b及び制御ポート31cが設けら
れている。吐出圧導入ポート31aは吐出圧導入通路3
2を介して吐出室3aに連通している。吸入圧導入ポー
ト31bは吸入圧導入通路33を介して吸入通路26に
連通しており、制御ポート31cは制御通路34を介し
てクランク室2aに連通している。
【0034】吸入圧導入ポート31bに通じる吸入圧検
出室35の圧力はダイヤフラム36を介して調整ばね3
7に対抗する。調整ばね37のばね力はダイヤフラム3
6及びロッド38を介して弁体39に伝達する。復帰ば
ね40によって弁孔31dを閉鎖する方向へばね作用を
受ける弁体39は吸入圧検出室35内の吸入圧の変動に
応じて弁孔31dを開閉する。弁孔31dが閉塞される
と吐出圧導入ポート31aと制御ポート31cとの連通
が遮断される。
【0035】リヤハウジング3には電磁開閉弁41が取
り付けられている。ソレノイド42の励磁により弁体4
3が弁孔41aを閉鎖し、ソレノイド42の消磁により
弁体43が弁孔41aを開放する。即ち、電磁開閉弁4
1は吐出室3aとクランク室2aとを接続する圧力供給
通路44を開閉する。
【0036】吸入室3a内へ冷媒ガスを導入する吸入通
路26と、吐出室3bから冷媒ガスを排出する排出口1
bとは外部冷媒回路45で接続されている。外部冷媒回
路45上には凝縮器46、膨張弁47及び蒸発器48が
介在されている。膨張弁47は蒸発器48の出口側のガ
ス圧の変動に応じて冷媒流量を制御する。
【0037】ソレノイド42は制御コンピュータCの励
消磁制御を受ける。制御コンピュータCは空調装置作動
スイッチ49のONあるいはアクセルスイッチ50のO
FFによってソレノイド42を励磁し、空調装置作動ス
イッチ49のOFFあるいはアクセルスイッチ50のO
Nによってソレノイド42を消磁する。図7及び図8の
状態ではソレノイド42は励磁状態にある。
【0038】ソレノイド42が励磁して圧力供給通路4
4が閉じているとき、吸入圧が高い(冷房負荷が大き
い)場合には弁体39の弁開度が小さくなる。クランク
室2a内の冷媒ガスは放圧通路29を経由して吸入室3
aへ流出している。従って、弁体39の弁開度が小さく
なれば吐出室3bから吐出圧導入通路33、吐出圧導入
ポート31a、弁孔31d、制御ポート31c及び制御
通路34を経由してクランク室2aへ流入する冷媒ガス
量が少なくなる。そのため、クランク室2a内の圧力が
低下する。又、シリンダボア1a内の吸入圧も高いた
め、クランク室2a内の圧力とシリンダボア1a内の吸
入圧との差が小さくなる。そのため、図7に示すように
斜板傾角が大きくなる。
【0039】逆に、吸入圧が低い(冷房負荷が小さい)
場合には弁体39の弁開度が大きくなり、吐出室3bか
らクランク室2aへ流入する冷媒ガス量が多くなる。そ
のため、クランク室2a内の圧力が上昇する。又、シリ
ンダボア1a内の吸入圧が低いため、クランク室2a内
の圧力とシリンダボア1a内の吸入圧との差が大きくな
る。そのため、斜板傾角が小さくなる。
【0040】吸入圧が非常に低い(冷房負荷がない)状
態になれば図8に示すように弁体39が最大開度位置に
近づく。又、空調装置作動スイッチ49のOFFあるい
はアクセルスイッチ50のONによってソレノイド42
が消磁すると、図9に示すように弁体43が弁孔41a
を開放し、圧力供給通路44が開く。図8あるいは図9
に示す状態では吐出室3bの冷媒ガスがクランク室2a
へ急激流入する。そのため、クランク室2a内の昇圧は
迅速であり、かつクランク室2a内の圧力は高圧状態と
なり、斜板15の傾角は最小傾角側へ移行する。
【0041】斜板15の傾角が最小傾角側に移行するに
伴い、遮断体21が位置決め面27側へ押されてゆき、
遮断体21の小径部21bの先端が位置決め面27へ接
近してゆく。この接近動作により吸入通路26から吸入
室3aに到る間の冷媒ガス通過断面積が徐々に絞られて
ゆく。そのため、吸入室3aからシリンダボア1a内へ
吸入される冷媒ガス量も徐々に減少してゆき、吐出容量
が徐々に減少してゆく。その結果、吐出圧が徐々に低下
してゆき、圧縮機におけるトルクが短時間で大きく変動
することはない。即ち、クラッチレス圧縮機の主目的で
ある衝撃回避が達成される。
【0042】遮断体21の小径部21bの先端が位置決
め面27に当接すると、外部冷媒回路45から吸入室3
aへの冷媒ガス流入が停止する。即ち、遮断体21は最
小容量状態での外部冷媒回路45における冷媒循環を止
める冷媒循環阻止手段を構成する。斜板最小傾角は0°
ではないため、斜板傾角が最小の状態においても吐出シ
リンダボア1aから吐出室3bへの吐出は行われてい
る。従って、斜板傾角が最小状態でも吐出室3b、クラ
ンク室2a及び吸入室3aの間では圧力差が生じてい
る。又、圧縮機内の冷媒ガスが外部冷媒回路45へ流出
することはなく、蒸発器48におけるフロスト発生のお
それはない。
【0043】図8の状態から冷房負荷が増大して吸入圧
が上昇した場合、この吸入圧の上昇は吸入通路26から
吸入圧検出室35へ波及し、弁体39が弁孔31dを閉
塞する。あるいは図9の状態から空調装置作動スイッチ
49がON又はアクセルスイッチ50がONすると、ソ
レノイド42が励磁し、圧力供給通路44が遮断され
る。
【0044】吐出室3b、クランク室2a及び吸入室3
aの間では圧力差がある。そのため、吐出室3bからク
ランク室2aへの冷媒ガス供給が停止すると、クランク
室2a内の圧力が吸入圧に近づき、斜板傾角が最小傾角
から増大、即ち容量復帰する。この容量復帰はクランク
室2a内の昇圧及び容量復帰ばね24のばね作用によっ
て行われる。遮断体21は位置決め面27から徐々に離
間し、吸入通路26から吸入室3aに到る間の冷媒ガス
通過断面積が徐々に拡大してゆく。そのため、吸入室3
aからシリンダボア1a内へ吸入される冷媒ガス量も徐
々に増大してゆき、吐出容量が徐々に増大してゆく。そ
の結果、吐出圧が徐々に増大してゆき、圧縮機における
トルクが短時間で大きく変動することはない。
【0045】図1及び図6は圧縮機の運転停止状態を表
す。圧縮機が運転停止状態になれば圧縮機内の圧力が均
一化し、吸入室3a、吐出室3b及びクランク室2aに
おける圧力に差が無くなる。そのため、斜板支持体14
は容量復帰ばね24のばね作用によって図1及び図6に
示す初期位置から最小傾角をもたらす位置側への配置を
阻止され、斜板15は図6に示す中間傾角位置と図7に
示す最大傾角位置との間に配置される。斜板15の傾角
が中間傾角と最大傾角との範囲にある場合には遮断体2
1が位置決め面27から離間しており、吸入通路26と
吸入室3aとが連通している。即ち、圧縮機の運転が開
始されると、斜板15は図1及び図6に示す中間傾角位
置と図7に示す最大傾角位置との間の範囲の傾角状態か
ら回転開始し、外部冷媒回路45から冷媒ガスを吸入し
て外部冷媒回路45へ吐出するという実質的な圧縮作用
が迅速に開始される。
【0046】実質的な圧縮作用が運転開始後に直ちに行
われるために外部冷媒回路45内の潤滑油も冷媒ガスの
吸入に伴って圧縮機内へ流入する。外部冷媒回路45内
では蒸発器48が潤滑油の最も溜まり易い所であり、圧
縮機の運転開始後には蒸発器48内に溜まっている潤滑
油が直ちに圧縮機内に流入する。
【0047】圧縮機の運転開始時に空調装置作動スイッ
チ49がOFF状態、あるいは冷房負荷が殆どないよう
な場合には圧力供給通路44が開状態あるいは容量制御
弁30の弁開度が最大に近い状態にある。そして、実質
的な圧縮作用の迅速な開始により吐出圧が直ちに上昇す
る。そのため、クランク室2aの圧力が運転開始後に上
昇し、斜板傾角が最小傾角へ移行する。あるいは圧縮機
の運転停止中にクランク室2a内に液冷媒が溜まった場
合には圧縮機の運転開始により液冷媒がフォーミング現
象を起こし、斜板傾角が最小傾角へ移行する。
【0048】圧縮機の運転開始後に斜板傾角が最小傾角
へ移行しても起動時の実質的な圧縮作用の遂行により圧
縮機内へ導入される潤滑油量は外部冷媒回路45におけ
る冷媒循環のない状態が比較的長時間続いても潤滑不足
にならない程度である。従って、圧縮機内の摺接部位の
早期劣化が防止される。
【0049】斜板15に止着されたカウンタウェイト1
5aの遠心力は斜板傾角を減少する方向へ作用する。こ
の作用は、容量復帰ばねのばね作用に抗してクランク室
内の圧力上昇による斜板傾角減少の円滑性、クランク室
内の圧力低下による斜板傾角増大の円滑性及び最小傾角
保持を補助する。カウンタウェイト15aの重心M
1は、回転軸9の回転軸線に関して支持ピン20によっ
てスライド支持されるガイドピン18,19とは反対側
に設定されており、カウンタウェイト15aの遠心力が
斜板15の回転バランスを崩す。回転支持体8の支持ア
ーム8a及び支持ピン20の合成重心M3 は回転軸9の
回転軸線に関して重心M1 とは反対側にあり、そのた
め、支持アーム8a及び支持ピン20は回転支持体8の
回転バランスを崩す。回転支持体8の回転アンバランス
は斜板15の回転アンバランスの一部を相殺する。
【0050】被動プーリ10に止着されたバランスウェ
イト10aの重心M2 は回転軸9の回転軸線に関して重
心M1 とは反対側にあり、バランスウェイト10aは被
動プーリ10の回転バランスを崩す。この回転アンバラ
ンスは回転支持体8の回転アンバランスによって一部相
殺された斜板15の回転アンバランスの残りを相殺す
る。従って、回転軸9上の回転物全体としては回転バラ
ンスがとれ、カウンタウェイト15aの付加に伴う振動
騒音の増加のおそれはない。
【0051】本発明は図10に示す実施例も可能であ
る。この実施例ではカウンタウェイト15aの付加によ
る斜板15の回転アンバランスを相殺するためのバラン
スウェイト51がねじ52により被動プーリ10と共に
回転軸9に締め付け固定されている。バランスウェイト
51の重心M2 は前記実施例と同様の位置に設定されて
おり、斜板15、回転支持体8及び被動プーリ10の各
回転アンバランスが互いに相殺される。回転軸9に対す
るバランスウェイト51のねじ止め構成は前記実施例の
被動プーリ10に対するバランスウェイト10aの取り
付け構成に比して取り付け容易である。
【0052】又、この実施例では初期傾角規定ばね53
が回転支持体8と斜板支持体14との間に介在されてい
る。容量復帰ばね24が自由長の状態にあって斜板支持
体14と伝達筒28とが接触しているとき、初期傾角規
定ばね53は自由長状態であって斜板支持体14から僅
かに離間している。即ち、圧縮機が運転停止状態のとき
には斜板支持第14は初期傾角規定ばね53及び容量復
帰ばね24のばね作用により最小傾角より大きく、最大
傾角より小さい初期位置に配置される。従って、圧縮機
の運転開始時の斜板15の初期傾角が定傾角となり、こ
の初期傾角を適正設定することにより起動ショックを緩
和することができる。
【0053】さらに本発明では、斜板にカウンタウェイ
トを一体形成したり、動力伝達部材である被動プーリに
バランスウェイトを一体形成した実施例も可能である。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように本発明は、斜板にカ
ウンタウェイトを設けて斜板傾角最小ではない斜板傾角
状態からクラッチレス圧縮機の運転を開始するようにす
ると共に、圧縮機外の回転軸部位にバランスウェイトを
取り付けたので、圧縮機の運転開始後の実質的な圧縮作
用の迅速化及び圧縮機内の摺接部位の早期劣化の防止し
得ると共に、振動騒音を防止し得るいう優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を具体化した実施例の圧縮機全体の側
断面図である。
【図2】 図1のA−A線断面図である。
【図3】 図1のB−B線断面図である。
【図4】 図1のC−C線断面図である。
【図5】 斜板傾角が最小状態にある圧縮機全体の側断
面図である。
【図6】 圧縮機運転停止状態にある要部拡大断面図で
ある。
【図7】 斜板傾角が最大状態にある要部拡大断面図で
ある。
【図8】 ソレノイドが励磁状態にあって斜板傾角が最
小状態にある要部拡大断面図である。
【図9】 ソレノイドが消磁状態にあって斜板傾角が最
小状態にある要部拡大断面図である。
【図10】 別例を示す圧縮機全体の側断面図である。
【符号の説明】 2a…クランク室、3a…吸入圧領域となる吸入室、3
b…吐出圧領域となる吐出室、15…斜板、21…最小
傾角規定手段を構成する遮断体、24…容量復帰ばね、
27…最小傾角規定手段を構成する位置決め面、28…
最小傾角規定手段を構成する伝達筒、53…初期傾角規
定ばね。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 横野 智彦 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダボア内に片頭ピストンを往復直線
    運動可能に収容するハウジング内の回転軸に回転支持体
    を止着し、この回転支持体に斜板を傾動可能に支持し、
    クランク室内の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した
    差により斜板の傾角を制御し、吐出圧領域の圧力をクラ
    ンク室に供給すると共に、クランク室の圧力を吸入圧領
    域に放出してクランク室内の調圧を行なうクラッチレス
    片側ピストン式可変容量圧縮機において、 零ではない吐出容量をもたらすように斜板の最小傾角を
    規定する最小傾角規定手段と、 最小容量状態では外部冷媒回路における冷媒循環を止め
    る冷媒循環阻止手段と、前記斜板を傾角増大方向へ付勢
    する容量復帰ばねとを備え、 前記回転軸が非回転状態のときには前記容量復帰ばねが
    最小傾角よりも大きい 斜板傾角をもたらす初期位置に斜板を保持するように
    し、回転軸の回転軸線に関して前記回転支持体に対する
    斜板の被支持部位とは反対側に斜板の重心を設定すると
    共に、回転軸の回転軸線に関して斜板の重心とは反対側
    に圧縮機外で回転軸と共に一体回転する部材の重心を設
    定したクラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】シリンダボア内に片頭ピストンを往復直線
    運動可能に収容するハウジング内の回転軸に回転支持体
    を止着し、この回転支持体に斜板を傾動可能に支持し、
    クランク室内の圧力と吸入圧との片頭ピストンを介した
    差により斜板の傾角を制御し、吐出圧領域の圧力をクラ
    ンク室に供給すると共に、クランク室の圧力を吸入圧領
    域に放出してクランク室内の調圧を行なうクラッチレス
    片側ピストン式可変容量圧縮機において、 零ではない吐出容量をもたらすように斜板の最小傾角を
    規定する最小傾角規定手段と、 最小容量状態では外部冷媒回路における冷媒循環を止め
    る冷媒循環阻止手段と、 前記斜板を傾角増大方向へ付勢する容量復帰ばねと、 前記斜板を傾角減少方向へ付勢する初期傾角規定ばねと
    を備え、 前記回転軸が非回転状態のときには前記容量復帰ばね及
    び前記初期傾角規定ばねが最小傾角よりも大きい斜板傾
    角をもたらす初期位置に斜板を保持するようにし、回転
    軸の回転軸線に関して前記回転支持体に対する斜板の被
    支持部位とは反対側に斜板の重心を設定すると共に、回
    転軸の回転軸線に関して斜板の重心とは反対側に圧縮機
    外で回転軸と共に一体回転する部材の重心を設定したク
    ラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】斜板にカウンタウェイトを止着し、圧縮機
    外で回転軸と一体的に回転する動力伝達部材又は圧縮機
    外の回転軸部位にバランスウェイトを止着し、回転軸の
    回転軸線に関して前記回転支持体に対する斜板の被支持
    部位とは反対側にカウンタウェイトの重心を設定すると
    共に、回転軸の回転軸線に関してカウンタウェイトの重
    心とは反対側にバランスウェイトの重心を設定した請求
    項1及び請求項2のいずれかに記載のクラッチレス片側
    ピストン式可変容量圧縮機。
JP5332138A 1993-12-27 1993-12-27 クラッチレス片側ピストン式可変容量圧縮機 Pending JPH07189894A (ja)

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