JPH09228957A - クラッチレス可変容量圧縮機 - Google Patents

クラッチレス可変容量圧縮機

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Publication number
JPH09228957A
JPH09228957A JP8038286A JP3828696A JPH09228957A JP H09228957 A JPH09228957 A JP H09228957A JP 8038286 A JP8038286 A JP 8038286A JP 3828696 A JP3828696 A JP 3828696A JP H09228957 A JPH09228957 A JP H09228957A
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JP
Japan
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passage
chamber
suction
pressure
crank chamber
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Application number
JP8038286A
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English (en)
Inventor
Masahiro Kawaguchi
真広 川口
Takeshi Mizufuji
健 水藤
Takuya Okuno
卓也 奥野
Hiroyuki Nagai
宏幸 永井
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランク室内に外部冷媒回路からの冷媒ガス
を導入して、摺動部及びリップシールの潤滑及び冷却が
確保できるとともに、クランク室内の液洗い現象が起こ
りにくいクラッチレス可変容量圧縮機を提供する。 【解決手段】 ハウジング13のリヤ側に吸入通路35
を設け、最小容量運転時に吸入通路35を遮断体42に
より遮断する。吸入通路35とクランク室25との間に
形成した第1導入通路37を介して、吸入通路35から
クランク室25内に冷媒ガスを導く。クランク室25と
吸入室38との間に形成した第2導入通路48を介し
て、クランク室25から吸入室38内に冷媒ガスを導
く。第2導入通路48の途中に調整弁55を配設し、こ
の調整弁55により第2導入通路48の通路断面積を調
整して、吸入室38の圧力を変化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両の冷
房用に使用されるクラッチレス可変容量圧縮機に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のクラッチレス可変容量圧
縮機においては、ハウジング内のシリンダボアにピスト
ンが往復動可能に収容され、カムプレートを収容するク
ランク室内の圧力と吸入圧とのピストンを介した差に応
じて、カムプレートの傾角が制御されるようになってい
る。冷房負荷の変動に基づいて圧力供給通路中設けられ
た容量制御弁が開放されると、吐出圧領域の高圧力が圧
力供給通路を介してクランク室に供給されて、クランク
室内の調圧が行われるようになっている。また、ハウジ
ングのリヤ側には吸入通路が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
クラッチレス可変容量圧縮機においては、吸入通路がク
ランク室に連通されておらず、外部冷媒回路から吸入通
路に供給される冷媒ガスが、吸入室にほぼ直接導入され
るようになっている。このクランク室内には、圧縮運転
時にシリンダボアとピストンとの間のわずかな隙間か
ら、高温で高圧のブローバイガスが漏出される。このた
め、クランク室内が高温高圧の雰囲気となりがちであっ
た。
【0004】また、クランク室内へ潤滑油が供給される
のは、前記ブローバイガスに同伴される場合のほかに、
容量制御弁の開放時に圧力供給通路を介して吐出圧領域
から導入される冷媒ガスに同伴される場合のみに限られ
る。これに対して、クランク室内の潤滑油は、そのクラ
ンク室内の圧力の必要以上の高騰を防止するために吸入
圧領域に還元される冷媒ガス流に同伴されて常時少量ず
つ放出される。このため、クランク室内の潤滑油量が不
足がちになることがあった。その結果、クランク室内の
摺動部及びリップシールの潤滑及び冷却が不足がちにな
って、摺動部の焼き付きやリップシールの早期劣化等の
不具合を招くおそれがあるという問題があった。
【0005】このような問題点に対処するために、クラ
ンク室の上部に吸入通路を連通形成し、冷媒ガスを外部
冷媒回路から吸入通路を介して直接クランク室に供給し
た後、そのクランク室から吸入室に導くようにすること
も考えられる。
【0006】ところで、圧縮機の停止状態においては、
外気温の変動に応じて外部冷媒回路の蒸発器と圧縮機と
の間に温度差を生じることがある。このような温度差が
生じると、前記蒸発器と圧縮機との間に差圧が発生す
る。ここで、前記のようにクランク室に直接冷媒ガスを
供給するように構成した場合には、圧縮機の停止時に外
部冷媒回路の蒸発器内で凝縮した液冷媒が、外気温の変
動に伴って吸入通路を介してクランク室内に流入するお
それがある。このようにクランク室内に液冷媒が流入す
ると、その液冷媒にクランク室内に滞留している潤滑油
が溶解される。そして、圧縮機の起動時の液冷媒のフォ
ーミングによって、潤滑油を多量に含んだ液冷媒が泡の
状態で外部に放出されて、クランク室内の潤滑が不足が
ちになるいう、いわゆる液洗い現象が発生するといった
新たな問題を生じる。
【0007】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その主たる
目的は、クランク室に外部冷媒回路からの冷媒ガスを導
入して、摺動部及びリップシールの潤滑及び冷却を確保
して、摺動部の焼き付きやシールリップの早期劣化等の
不具合が起こりにくいクラッチレス可変容量圧縮機を提
供することにある。
【0008】この発明のその上の目的は、圧縮機の停止
時に、外部冷媒回路の蒸発器内で凝縮した液冷媒が吸入
通路からクランク室内に流入するのを阻止することがで
き、潤滑油が液冷媒に溶解されて外部に持ち出される液
洗い現象が起こりにくいクラッチレス可変容量圧縮機を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明では、ハウジングのリヤ側
に吸入通路を設けたクラッチレス可変容量圧縮機におい
て、最小容量運転時に前記吸入通路を遮断する遮断体を
設け、前記吸入通路とクランク室との間には吸入通路か
らクランク室内に冷媒ガスを導くための第1導入通路を
形成し、クランク室と吸入室との間にはクランク室から
吸入室内に冷媒ガスを導くための第2導入通路を形成
し、その第2導入通路の途中には、通路断面積を調整し
て吸入室の圧力を変化させる調整弁を配設したものであ
る。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載のクラッチレス可変容量圧縮機において、前記調整弁
は、冷房負荷の変動に基づいた容量制御弁からの付与圧
力に応動するスプール弁により構成したものである。
【0011】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載のクラッチレス可変容量圧縮機において、前記スプー
ル弁の背面には制御圧室を形成し、その制御圧室と吐出
圧領域との間に圧力付与通路を設け、その圧力付与通路
の途中に前記容量制御弁を配設し、前記制御圧室にはク
ランク室と連通する連通路を開口させ、前記容量制御弁
の開度に応じて前記制御圧室に吐出圧領域の圧力を供給
して、前記スプール弁の開度を制御するようにしたもの
である。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は3に記載のクラッチレス可変容量圧縮機において、前
記スプール弁は、その先端に第2導入通路の通路断面積
を調整するための絞り弁部を備えるものである。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項1〜4
のいずれかに記載のクラッチレス可変容量圧縮機におい
て、前記第2導入通路はカムプレートを駆動するための
駆動シャフトに形成され、そのクランク室側の入口部分
が駆動シャフトの前端のリップシール付近に開口されて
いるものである。
【0014】従って、上記のように構成された圧縮機の
圧縮運転時には、外部冷媒回路からの冷媒ガスが、ハウ
ジングのリヤ側の吸入通路から第1導入通路を介してク
ランク室内に導入される。クランク室内の冷媒ガスは、
第2導入通路を介して吸入室内へと導入される。そし
て、ピストンの往復動に伴い、冷媒ガスが吸入室からシ
リンダボア内に吸入されて圧縮された後、吐出室内に吐
出されて、さらに外部冷媒回路に供給される。ここで、
クランク室に導入される冷媒ガスは、ミスト状の潤滑油
を多量に含むとともに、低温低圧のガスとなっている。
このため、クランク室内の摺動部に潤滑油が十分に供給
されとともに、クランク室内が低温低圧雰囲気となる。
そして、前記摺動部及びリップシールの潤滑及び冷却が
確保される。
【0015】さて、圧縮運転時に冷房負荷が変動する
と、容量制御弁の開度が変更されて、吐出圧領域から圧
力付与通路を介して調整弁の背面の制御圧室に導入され
る付与圧力が変更される。その付与圧力の変動に応じて
調整弁が作動され、第2導入通路の通路断面積が調整さ
れて、吸入室の圧力が変更される。そして、クランク室
内の圧力と吸入圧とのピストンを介した差が変更され
て、カムプレートの傾角が制御される。
【0016】そして、カムプレートの最小傾角状態にお
ける最小容量運転時及び圧縮機の停止時には、吸入通路
が遮断体によって遮断される。このため、圧縮機の停止
時において、外部冷媒回路の蒸発器内で凝縮した液冷媒
が、吸入通路からクランク室内に流入するのが阻止され
る。よって、圧縮機の起動時に、液冷媒のフォーミング
によりクランク室外に持ち出される潤滑油の量を低減す
ることができる。そして、運転時における摺動部の潤滑
が確保される。
【0017】さらに、圧縮運転時においては、クランク
室内の冷媒ガスがリップシール付近の入口部分から第2
導入通路の一部を構成する軸心通路内に流入して吸入室
に導かれる。このため、リップシールの潤滑及び冷却効
果を高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)以下、この発明の第1実施形態を、図
1及び図2に基づいて詳細に説明する。
【0019】図1に示すように、シリンダブロック11
は圧縮機全体のハウジングの一部を構成し、その前端面
にはフロントハウジング12が接合されるとともに、後
端面にはリヤハウジング13がバルブプレート14を介
して接合されている。複数の通しボルト15は、フロン
トハウジング12からシリンダブロック11及びバルブ
プレート14を通してリヤハウジング13に螺合されて
いる。これらの通しボルト15により、フロントハウジ
ング12及びリヤハウジング13が、シリンダブロック
11の両端面に締付固定されている。
【0020】駆動シャフト16は、前記シリンダブロッ
ク11及びフロントハウジング12の中央に、ラジアル
ベアリング17を介して回転可能に支持されている。そ
の駆動シャフト16の前端外周とフロントハウジング1
2との間には、リップシール19が介装されている。プ
ーリ20は、フロントハウジング12より突出した駆動
シャフト16の前端部に取り付けられ、ベルト21を介
して図示しない車両エンジン等の外部駆動源に常時作動
連結されている。つまり、この実施形態の圧縮機は、い
わゆるクラッチレスタイプのものとなっている。アンギ
ュラベアリング22は、プーリ20とフロントハウジン
グ12との間に介装され、このベアリング22によっ
て、プーリ20、延いては駆動シャフト16に作用する
スラスト方向及びラジアル方向の荷重が受け止められ
る。
【0021】複数のシリンダボア23は、前記駆動シャ
フト16と平行に延びるように、シリンダブロック11
の両端部間に所定間隔おきで貫通形成され、それらの内
部には片頭型のピストン24が往復動可能に嵌挿支持さ
れている。クランク室25は、シリンダブロック11の
前面側において、フロントハウジング12の内部に区画
形成されている。回転支持体26は、クランク室25内
において駆動シャフト16に一体回転可能に止着され、
スラストベアリング27を介してフロントハウジング1
2の内面に接合されている。支持アーム28は、回転支
持体26の後面にシリンダブロック11側に向かって突
設され、その先端には駆動シャフト16の軸線と交差す
る方向に延びる一対のガイド孔29が形成されている。
【0022】ほぼ円板状のカムプレートとしての斜板3
0は、前記駆動シャフト16に傾動可能に嵌挿され、そ
の前面には一対の球状連結体31が突設されている。そ
して、この球状連結体31が支持アーム28のガイド孔
29に回動及び摺動自在に係入することによって、斜板
30が回転支持体26に対して傾角の変更可能にヒンジ
連結されている。摺動面32は、斜板30の外周部の両
側面に形成され、この摺動面32が一対の半球状のシュ
ー33を介して各ピストン24の基端部に連節されてい
る。
【0023】なお、この実施形態においては、前記斜板
30がアルミニウム系の金属材料により一体に形成され
ている。そして、駆動シャフト16が回転されたとき、
回転支持体26を介して斜板30が回転され、各ピスト
ン24がシリンダボア23内において往復動される。
【0024】収容室34は、前記駆動シャフト16と同
一軸線上に位置するように、シリンダブロック11の中
心に貫通形成されている。吸入通路35は、駆動シャフ
ト16と同一軸線上に延びるように、リヤハウジング1
3及びバルブプレート14の中心に形成されている。そ
の吸入通路35の内端には収容室34が連通されるとと
もに、外端には外部冷媒回路36が接続されている。第
1導入通路37は、シリンダブロック11に形成されて
いる。その第1導入通路37の後端には収容室34が連
通されるとともに、前端にはクランク室25が連通され
ている。そして、吸入通路35から収容室34内に供給
される冷媒ガスが、この第1導入通路37を介してクラ
ンク室25内に導入される。
【0025】吸入圧領域を構成する吸入室38は、前記
吸入通路35の外周側に位置するように、リヤハウジン
グ13内の中央部に環状に区画形成されている。吐出圧
領域を構成する吐出室39は、リヤハウジング13内の
外周部に環状に区画形成され、その出口には外部冷媒回
路36が接続されている。
【0026】吸入弁機構40は、前記バルブプレート1
4に形成され、ピストン24がシリンダボア23内で往
復動されるとき、この吸入弁機構40によって吸入室3
8から各シリンダボア23の圧縮室内に冷媒ガスが吸入
される。吐出弁機構41は、バルブプレート14に形成
され、ピストン24がシリンダボア23内で往復動され
るとき、この吐出弁機構41によって各シリンダボア2
3の圧縮室内で圧縮された冷媒ガスが吐出室39に吐出
される。
【0027】円筒状の遮断体42は、前記駆動シャフト
16と同一軸線上に位置するように、シリンダブロック
11の収容室34内に移動可能に収容されている。バネ
43は、遮断体42と収容室34の後端縁との間に介装
され、このバネ43により遮断体42が斜板30側に向
かって付勢されている。そして、この遮断体42内には
前述したラジアルベアリング17が嵌着されて、このラ
ジアルベアリング17中に駆動シャフト16の後端が摺
動可能に嵌挿支持されている。これにより、駆動シャフ
ト16の回転に伴って作用するラジアル方向の荷重が、
このラジアルベアリング17にて受け止められるように
なっている。
【0028】スラストベアリング44は、前記遮断体4
2と斜板30との間において、駆動シャフト16に摺動
可能に嵌挿されている。一対の突起部45は、スラスト
ベアリング44の前側レースに当接するように、斜板3
0の後面に形成され、その外表面が球面状になってい
る。そして、斜板30の傾動及び回転に伴って遮断体4
2に作用するスラスト方向の荷重が、このスラストベア
リング44によって受け止められるようになっている。
【0029】吸入通路開閉部46は、前記吸入通路35
と対応するように、遮断体42の後端面に突出形成され
ている。そして、斜板30が最小傾角状態に傾動された
ときには、遮断体42がバネ43の付勢力に抗して後方
の閉位置に移動され、吸入通路開閉部46が吸入通路3
5の内端縁に接合される。それにより、吸入通路35が
閉止されて、外部冷媒回路36から収容室34内への冷
媒ガスの導入が遮断される。なお、この斜板30の最小
傾角は0度よりも僅かに大きくなるように設定されると
ともに、その最小傾角は遮断体42が閉位置に配置され
ることによって規制される。
【0030】また、斜板30が最大傾角側に傾動された
ときには、遮断体42がバネ43の付勢力により前方の
開位置に移動されて、吸入通路開閉部46が吸入通路3
5の内端縁から離間される。それにより、外部冷媒回路
36から吸入通路35を介して冷媒ガスが導入され、斜
板30の回転に伴って圧縮運転が行われる。なお、この
斜板30の最大傾角は、斜板30の前面に形成された規
制突部47と回転支持体26との当接によって規制され
る。
【0031】第2導入通路48は、前記クランク室25
と吸入室38との間に貫通形成され、この第2導入通路
48を介して、冷媒ガスがクランク室25から吸入室3
8内に導入されるようになっている。また、この第2導
入通路48は、駆動シャフト16の中心に形成された軸
心通路49と、シリンダブロック11からバルブプレー
ト14及びリヤハウジング13にかけて形成された調整
通路50とを備えている。そして、軸心通路49の前端
の入口部分が、流入孔51を介してリップシール19付
近のクランク室25内に開口されるとともに、後端が遮
断体42の内部に開口されている。連通孔52は、遮断
体42の外周に形成され、この連通孔52を介して遮断
体42の内部が調整通路50に連通されている。
【0032】弁室53は、前記第2導入通路48におけ
る調整通路50の途中に形成され、その前端にはテーパ
状の弁孔54が形成されている。調整弁としてのスプー
ル弁55は、弁室53内に移動可能に収容されている。
そのスプール弁55の前端には弁孔54に対向して、そ
の弁孔54の通路断面積を調整するためのテーパ状の絞
り弁部56が形成されている。バネ57は、スプール弁
55と弁室53の前端との間に介装され、このバネ57
によりスプール弁55が弁孔54から離間する方向に付
勢されている。
【0033】圧力付与通路58は、前記吐出室39をス
プール弁55の背面側の弁室53内の制御圧室53aに
連通させるように、リヤハウジング13内に形成されて
いる。連通路59は、スプール弁55の背面側の制御圧
室53aをクランク室25に連通させるように、リヤハ
ウジング13、バルブプレート14及びシリンダブロッ
ク11に連続して形成されている。
【0034】容量制御弁60は、前記圧力付与通路58
の途中に位置するようにリヤハウジング13に装着され
ている。その容量制御弁60は、弁体61と、その弁体
61を弁孔62に対して開閉させるためのソレノイド6
3と、弁体61による弁孔62の開放量を調整するため
の感圧体としてのベローズ64とを備えている。そし
て、ソレノイド63の励磁または消磁に伴い、弁体61
が弁孔62に対して閉止または開放されるとともに、通
路65を介してベローズ64に作用する吸入圧に応じ
て、弁体61による弁孔62の開放量が調整される。
【0035】また、この容量制御弁60の弁孔62の開
放時には、その開放量に応じて吐出室39の圧力が圧力
付与通路58を介して、スプール弁55の背面側の制御
圧室53a内に供給付与される。これにより、スプール
弁55が前方に移動されて、絞り弁部56の絞り度が大
きくなる方向に弁孔54の通路断面積が調整される。そ
して、絞り弁部56の絞り度に応じて、第2導入通路4
8を介してクランク室25から吸入室38に供給される
冷媒ガスの流量が変更されて、吸入室38の調圧が行わ
れる。
【0036】さらに、この容量制御弁60の弁孔62の
開放時には、吐出室39内の冷媒ガスが圧力付与通路5
8、制御圧室53a及び連通路59を介してクランク室
25内に供給される。そして、斜板30が最小傾角にな
って最小吐出容量の運転、いわゆるオフ運転が行われる
とき、圧力付与通路58、制御圧室53a、連通路59
及び第2導入通路48にて循環通路が形成され、この循
環通路を通して冷媒ガスが内部で循環される。
【0037】凝縮器66、膨脹弁67及び蒸発器68
は、前記外部冷媒回路36内に接続されている。膨脹弁
67は、蒸発器68の出口側の温度の変動に応じて、冷
媒の流量を制御する。温度センサ69は、蒸発器68の
近傍に配置され、蒸発器68の温度を検出してその検出
信号を制御コンピュータ70に出力する。また、この制
御コンピュータ70には、空調装置の作動スイッチ71
及び図示しない車両エンジンの回転数を検出する回転数
検出器72が接続されている。
【0038】前記制御コンピュータ70は、作動スイッ
チ71のオン状態において、温度センサ69からの検出
温度が設定温度以下になったとき、容量制御弁60のソ
レノイド63に消磁指令信号を出力する。そして、容量
制御弁60の弁体61が、弁孔62に対して開放され
る。なお、この設定温度は、蒸発器68が温度低下に伴
ってフロストを発生し始める温度と一致するようになっ
ている。
【0039】また、制御コンピュータ70は、作動スイ
ッチ71のオン状態において、回転数検出器72から特
定の回転数の変動検出情報を入力されたとき、容量制御
弁60のソレノイド63に消磁指令信号を出力する。そ
して、容量制御弁60の弁体61が、弁孔62に対して
開放される。さらに、制御コンピュータ70は、作動ス
イッチ71からオフ信号が入力されたときにも、ソレノ
イド63に消磁指令信号を出力する。
【0040】次に、前記のように構成されたクラッチレ
ス可変容量圧縮機について動作を説明する。さて、図1
に示す状態では、容量制御弁60のソレノイド63の励
磁により、その弁体61が弁孔62に対して閉止され
て、圧力付与通路58が閉じられている。このため、吐
出室39内の高圧冷媒ガスが圧力付与通路58を介し
て、スプール弁55の背面側の制御圧室53a内に供給
されず、スプール弁55が後方に移動配置されて、弁孔
54の通路断面積が大きくなっている。
【0041】よって、外部冷媒回路36から吸入通路3
5に供給される冷媒ガスは、収容室34及び第1導入通
路37を介してクランク室25内に導入された後、流入
孔51、第2導入通路48の軸心通路49、遮断体42
の内部、連通孔52及び調整通路50を介して吸入室3
8内へ大量に導入される。従って、吸入室38内の圧力
と、クランク室25内の圧力とがほぼ同一となり、斜板
30が最大傾角状態に保持されて、最大吐出容量の圧縮
運転が行われる。
【0042】また、この状態では、容量制御弁60の閉
止により圧力付与通路58が閉じられている。このた
め、吐出室39内に吐出された高圧冷媒ガスは、圧力付
与通路58及び連通路59を介してクランク室25内に
供給されることなく、外部冷媒回路36に供給される。
【0043】このように、斜板30の最大傾角状態で圧
縮運転が行われて冷房負荷が小さくなると、通路65を
介してベローズ64に作用する吸入圧が低下し、弁体6
1による弁孔62の開放量が調整される。そして、更に
冷房負荷が小さくなり、蒸発器68における温度が次第
に低下して、蒸発器68の温度がフロストを発生し始め
る設定温度以下になると、温度センサ69からの検出信
号に基づいて、制御コンピュータ70から容量制御弁6
0のソレノイド63に消磁指令信号が出力される。この
容量制御弁60のソレノイド63の消磁に伴い、弁体6
1が弁孔62に対して開放される。
【0044】これにより、図2に示すように、吐出室3
9内の高圧冷媒ガスが圧力付与通路58を介して、スプ
ール弁55の背面側の制御圧室53a内に供給される。
その付与圧力に応じてスプール弁55がバネ57の付勢
力に抗して前方に移動され、絞り弁部56の絞り度が大
きくなって、弁孔54の通路断面積が減少調整される。
そして、制御圧室53a内に導入された高圧冷媒ガス
は、連通路59を介してクランク室25内に供給され
る。このため、吸入室38への冷媒ガスの供給量が低減
されて、同吸入室38の圧力がクランク室25の圧力に
対して低くなる。つまり、ピストン24を介して対向す
るクランク室25と吸入室38との間に差圧が生じて、
斜板30が最大傾角状態から最小傾角側へと傾動され
る。
【0045】このように斜板30の傾角が減少される
と、その傾動に伴いスラストベアリング44を介して遮
断体42に後方への移動力が付与される。これにより、
遮断体42がバネ43の付勢力に抗して、前方の開位置
から後方の閉位置に向かって移動される。そして、斜板
30が最小傾角状態になると、遮断体42が後方の閉位
置に配置されて、吸入通路開閉部46が吸入通路35の
内端縁に接合する。これにより、吸入通路35が閉じら
れて、外部冷媒回路36からの冷媒ガスの導入が阻止さ
れる。
【0046】この斜板30の最小傾角は、0度よりも僅
かに大きくなるように設定されている。このため、斜板
30の最小傾角状態においても、シリンダボア23の圧
縮室から吐出室39内に、圧縮冷媒ガスが吐出され続け
て、最小吐出容量の圧縮運転、いわゆるオフ運転が行わ
れる。このとき、吐出室39内に吐出された冷媒ガス
は、圧力付与通路58、制御圧室53a及び連通路59
を通ってクランク室25内に流入するとともに、クラン
ク室25内から第2導入通路48を通って吸入室38内
に流入して、再びシリンダボア23の圧縮室内に吸入さ
れる。
【0047】すなわち、この斜板30の最小傾角状態で
は、冷媒ガスが圧縮機の内部において、圧力付与通路5
8、制御圧室53a、連通路59及び第2導入通路48
よりなる循環通路を通して、シリンダボア23と吐出室
39とクランク室25と吸入室38とに循環される。そ
して、この冷媒ガスに含まれる潤滑油によって、圧縮機
内部の潤滑が行われる。
【0048】さらに、前記斜板30の最小傾角状態で圧
縮運転が行われて冷房負荷が増大すると、蒸発器68に
おける温度が次第に上昇する。そして、蒸発器68の温
度が設定温度を越えると、温度センサ69からの検出信
号に基づいて、制御コンピュータ70から容量制御弁6
0のソレノイド63に励磁指令信号が出力される。この
容量制御弁60のソレノイド63の励磁に伴い、その弁
体61が弁孔62に対して閉止される。これにより、図
1に示すように、吐出室39内の高圧冷媒ガスが、スプ
ール弁55の背面側の制御圧室53a内に供給されなく
なる。そして、制御圧室53a内の高圧冷媒ガスは連通
路59を介して低圧のクランク室25に放出されるとと
もに、バネ57の付勢力によりスプール弁55が後方移
動される。このスプール弁55の後方移動に伴い、絞り
弁部56の絞り度が小さくなって弁孔54の通路断面積
が増大され、吸入室38の圧力が高められる。このた
め、ピストン24を介して対向するクランク室25と吸
入室38との間の差圧が小さくなって、斜板30が最小
傾角状態から最大傾角側に傾動される。
【0049】このように斜板30の傾角が増大される
と、その傾動に従って遮断体42がバネ43の付勢力に
より、後方の閉位置から前方の開位置に向かって移動さ
れる。そして、遮断体42の吸入通路開閉部46が、吸
入通路35の内端縁から離間する。これにより、吸入通
路35が開かれて、外部冷媒回路36からの冷媒ガスの
導入が再開され、斜板30の最大傾角状態にて、最大吐
出容量の圧縮運転が行われる。
【0050】ところで、図1に示すように、第2導入通
路48のクランク室25側の入口部分が、流入孔51に
よりリップシール19の近傍に開口され、クランク室2
5内の冷媒ガスが、この流入孔51から第2導入通路4
8内に流入する。このため、斜板30の最大傾角状態は
もとより、最小傾角状態においても、リップシール1
9、ラジアルベアリング17、スラストベアリング2
7、斜板30及びシュー33等の潤滑必要部分に潤滑油
が十分に供給される。
【0051】前記の実施形態によって期待できる効果に
ついて、以下に記載する。 (1) この実施形態の圧縮機においては、冷媒ガスが
吸入通路35から第1導入通路37を介してクランク室
25内に導入された後、そのクランク室25から第2導
入通路48を介して吸入室38内に導入される。つま
り、クランク室25内に低温でかつ潤滑油を多量に含ん
だ冷媒ガスが導入される。このため、クランク室25内
が低温低圧雰囲気となるとともに、潤滑油が十分に供給
されて、クランク室25内の摺動部及びリップシール1
9の潤滑及び冷却を確保することができる。従って、同
摺動部の焼き付きやリップシール19の早期劣化等の不
具合が起こりにくいものとなって、圧縮機の耐久性を向
上することができる。
【0052】(2) この実施形態の圧縮機において
は、斜板30の最小傾角状態における最小容量運転時、
及び圧縮機の停止時には、吸入通路35が遮断体42に
よって遮断される。このため、圧縮機の停止時に、外部
冷媒回路36の蒸発器68内で凝縮した液冷媒が、吸入
通路35からクランク25室内に流入するのが阻止され
る。そして、停止時にクランク室25内への液冷媒の流
入量を低減することができる。従って、圧縮機の起動時
における液冷媒のフォーミングによる潤滑油の外部への
持ち出し(液洗い現象)が起こりにくいものとなって、
運転時の摺動部の潤滑及び冷却を確保することができ
る。
【0053】(3) この実施形態の圧縮機において
は、第2導入通路48のクランク室25側の入口部分
が、駆動シャフト16の前端のリップシール19付近に
開口されている。このため、圧縮運転時にクランク室2
5内の冷媒ガスが、リップシール19付近の入口部分か
ら第2導入通路48内に流入して吸入室38に導かれ、
リップシール19の潤滑及び冷却効果を高めることがで
きる。従って、リップシール19の耐久性を一層向上で
きる。
【0054】(4) この実施形態の圧縮機において
は、クランク室25内が低温低圧雰囲気となるととも
に、クランク室25内に潤滑油が十分に供給される。こ
のため、カムプレートとしての斜板30を、高価な表面
処理を施した鉄系の金属材料を使用することなく、安価
なアルミニウム系の金属材料により形成することができ
る。従って、圧縮機の軽量化及び製造コストの低減を図
ることができる。
【0055】(5) この実施形態の圧縮機において
は、吸入通路35がリヤハウジング13の中心に形成さ
れている。このため、吸入通路35を斜板30の傾角変
更に連動する遮断体42によって開閉する構造の簡素化
を図ることができる。
【0056】(第2実施形態)次に、この発明の第2実
施形態を、図3及び図4に基づいて説明する。さて、こ
の第2実施形態においては、吸入マフラー74がリヤハ
ウジング13に形成され、この吸入マフラー74を介し
て、吸入通路35が外部冷媒回路36に接続されてい
る。吐出マフラー75は、シリンダブロック11及びフ
ロントハウジング12の上部に形成され、この吐出マフ
ラー75を介して、吐出室39が外部冷媒回路36に接
続されている。
【0057】2つの圧力付与通路76,77は、吐出室
39とスプール弁55の背面側の制御圧室53aとの間
に形成されている。容量制御弁を構成する電磁開閉弁7
8は、第1圧力付与通路76の途中に配設され、弁体7
9と、その弁体79を弁孔80に対して開閉させるため
のソレノイド81とを備えている。そして、制御コンピ
ュータ70からの励消磁指令信号に基づいて、ソレノイ
ド81が励磁または消磁され、弁体79が弁孔80に対
して閉止または開放される。
【0058】容量制御弁を構成する容量可変弁82は、
第2圧力付与通路77の途中に配設され、弁体83と、
その弁体83の弁孔84に対する開放量を調整するため
の感圧体としてのダイアフラム85とを備えている。そ
して、通路86を介してダイアフラム85に作用する吸
入圧に応じて、弁体83による弁孔84の開放量が調整
される。
【0059】また、前記電磁開閉弁78又は容量可変弁
82の開放により、吐出室39の圧力が圧力付与通路7
6,77を介して、スプール弁55の背面側の制御圧室
53a内に供給付与される。その付与圧力に応じてスプ
ール弁55が作動され、第2導入通路48の通路断面積
が調整されて、前記第1実施形態と同様に吸入室38内
の調圧が行われる。
【0060】従って、この第2実施形態においても、前
記第1実施形態の場合と同様に、クランク室25内を低
温低圧雰囲気下とすることができるとともに、吸入冷媒
ガス中に分散された潤滑油をクランク室25内に十分に
供給することができる。従って、クランク室25内の摺
動部及びリップシール19の潤滑及び冷却を確保でき
て、摺動部の焼き付きやリップシール19の早期劣化等
の不具合が起こりにくいものとなる。そして、圧縮機の
耐久性を向上することができる。また、圧縮機の停止時
には、吸入通路35が遮断体42により遮断されるた
め、外部冷媒回路36からの液冷媒の流入に伴う液洗い
現象が起こりにくいものとなって、運転時のクランク室
25内の潤滑を確保することができる。
【0061】さらに、この第2実施形態においては、吸
入マフラー74はリヤハウジング13上に、吐出マフラ
ー75がシリンダブロック11及びフロントハウジング
12上にそれぞれ形成されている。このため、吸入マフ
ラー74と吐出マフラー75とが互いに干渉することが
なく、吸入マフラー74、吐出マフラー75ともに、十
分な容積を確保することができて、別途配管マフラー等
を接続する必要がない。また、吸入マフラー74を、吸
入通路35に対し容易に接続することができる。
【0062】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1) 前記第1実施形態において、容量制御弁60に
換えて、例えば図3に示すような電磁開閉弁78を配設
して構成すること。
【0063】(2) 前記各実施例において、調整弁の
構造を適宜に変更すること。上記の実施形態より把握さ
れる技術的思想について、以下に記載する。 (1) カムプレート30をアルミニウム系の金属材料
により形成した請求項1〜5のいずれかに記載のクラッ
チレス可変容量圧縮機。
【0064】このように構成した場合には、カムプレー
ト30を軽量化することができる。また、カムプレート
を鉄系の金属材料で形成した場合のように、高価な表面
処理を施す必要がなく、製造コストの低減を図ることも
できる。
【0065】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るため、次のような効果を奏する。クランク室に低温低
圧でかつ潤滑油を多量に含んだ冷媒ガスをが導入され
る。このため、クランク室内が低温低圧雰囲気となると
ともに、クランク室内の摺動部及びリップシールの潤滑
及び冷却が確保される。従って、同摺動部の焼き付きや
リップシールの早期劣化等の不具合が起こりにくいもの
となって、圧縮機の耐久性を向上することができる。
【0066】また、これらの発明によれば、圧縮機の停
止時には、外部冷媒回路からの吸入通路が遮断体により
遮断される。このため、圧縮機の停止時に外部冷媒回路
の蒸発器内で凝縮した液冷媒が吸入通路からクランク室
内に流入するのを阻止することができる。従って、液冷
媒に潤滑油が溶解されて外部に持ち出される液洗い現象
が起こりにくいものとなって、運転時のクランク室内の
摺動部及びリップシールの潤滑及び冷却を確保すること
ができる。
【0067】さらに、クランク室内の冷媒ガスがリップ
シール付近の入口部分から第2導入通路内に流入して吸
入室に導かれる。従って、リップシールを効果的に潤滑
及び冷却することができて、リップシールの耐久性を一
層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のクラッチレス可変容量圧縮機
を示す断面図。
【図2】 その圧縮機の動作状態を示す部分断面図。
【図3】 第2実施形態のクラッチレス可変容量圧縮機
を示す断面図。
【図4】 図3の4−4線における部分断面図。
【符号の説明】
11…メインハウジングを構成するシリンダブロック、
12…フロントハウジング、13…リヤハウジング、1
6…駆動シャフト、19…リップシール、23…シリン
ダボア、24…ピストン、25…クランク室、30…カ
ムプレートとしての斜板、35…吸入通路、37…第1
導入通路、38…吸入圧領域を構成する吸入室、39…
吐出圧領域を構成する吐出室、42…遮断体、48…第
2導入通路、49…軸心通路、53a…制御圧室、55
…調整弁としてのスプール弁、56…絞り弁部、58…
圧力付与通路、59…連通路、60…容量制御弁、76
…第1圧力付与通路、77…第2圧力付与通路、78…
容量制御弁を構成する電磁開閉弁、82…容量制御弁を
構成する容量可変弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 宏幸 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内のシリンダボアにピストン
    を往復動可能に収容し、前記ハウジングのリヤ側に吸入
    通路を設け、カムプレートを収容するクランク室内の圧
    力と吸入圧とのピストンを介した差に応じて、カムプレ
    ートの傾角を制御するようにしたクラッチレス可変容量
    圧縮機において、 最小容量運転時に前記吸入通路を遮断する遮断体を設
    け、前記吸入通路とクランク室との間には吸入通路から
    クランク室内に冷媒ガスを導くための第1導入通路を形
    成し、クランク室と吸入室との間にはクランク室から吸
    入室内に冷媒ガスを導くための第2導入通路を形成し、
    その第2導入通路の途中には、通路断面積を調整して吸
    入室の圧力を変化させる調整弁を配設したクラッチレス
    可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記調整弁は、冷房負荷の変動に基づい
    た容量制御弁からの付与圧力に応動するスプール弁であ
    る請求項1に記載のクラッチレス可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】 前記スプール弁の背面には制御圧室を形
    成し、その制御圧室と吐出圧領域との間に圧力付与通路
    を設け、その圧力付与通路の途中に前記容量制御弁を配
    設し、前記制御圧室にはクランク室と連通する連通路を
    開口させ、前記容量制御弁の開度に応じて前記制御圧室
    に吐出圧領域の圧力を供給して、前記スプール弁の開度
    を制御するようにした請求項2に記載のクラッチレス圧
    縮機。
  4. 【請求項4】 前記スプール弁は、その先端に第2導入
    通路の通路断面積を調整するための絞り弁部を備える請
    求項2または3に記載のクラッチレス可変容量圧縮機。
  5. 【請求項5】 前記第2導入通路はカムプレートを駆動
    するための駆動シャフトに形成された軸心通路を含み、
    そのクランク室側の入口部分が駆動シャフトの前端のリ
    ップシール付近に開口されている請求項1〜4のいずれ
    かに記載のクラッチレス可変容量圧縮機。
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