JPH07188444A - 発泡体の製造方法 - Google Patents

発泡体の製造方法

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Publication number
JPH07188444A
JPH07188444A JP33306693A JP33306693A JPH07188444A JP H07188444 A JPH07188444 A JP H07188444A JP 33306693 A JP33306693 A JP 33306693A JP 33306693 A JP33306693 A JP 33306693A JP H07188444 A JPH07188444 A JP H07188444A
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JP
Japan
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weight
foam
saturated
peroxide
foamable
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Application number
JP33306693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Miyazaki
健次 宮崎
Masanori Nakamura
雅則 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】均一な発泡倍率を有する発泡体の製造方法。 【構成】ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
及びプロピレン成分が10重量%以下であるエチレン−
プロピレン共重合体よりなる群より選ばれた1以上のポ
リオレフィン及び熱分解型発泡剤を、熱分解型発泡剤の
分解温度より低い温度で溶融混練し、得られた発泡性成
形体を、熱分解型発泡剤の分解温度より低い温度で分解
する液状の有機過酸化物又は該有機過酸化物有機溶剤溶
液に浸漬し、発泡性成形体に、該有機過酸化物又は該有
機過酸化物有機溶剤溶液を含浸、飽和させ、飽和発泡性
成形体を得る第一工程、及び、得られた飽和発泡性成形
体を、熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱し、架橋、
発泡させる第二工程からなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発泡体の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】有機過酸化物を架橋剤に用いて発泡性樹
脂組成物を発泡させて得られた発泡体は、断熱性、柔軟
性、成形性等に優れているため、従来から断熱材、シー
トの芯材、自動車用天井材、内装材等の部材として広範
囲な分野に用いられている。
【0003】このような発泡体を製造する方法として、
Plastics Age(14巻5号 P.33〜4
0 1968年発刊)には、ポリオレフィンの架橋剤と
して有機過酸化物を用いた、発泡体の製造方法が、開示
されている。
【0004】かかる方法では、架橋剤となる有機過酸化
物の添加は、ポリオレフィンに熱分解型発泡剤を溶融混
練する際に行われており、有機過酸化物を均一にポリオ
レフィンに含有させることができず、均一な発泡倍率を
有する発泡体を得ることができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、均一な発泡
倍率を有する発泡体を容易に製造し得る方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明で用いられるポリ
オレフィンは、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共
重合体及びプロピレン成分が10重量%以下であるエチ
レン−プロピレン共重合体よりなる群から選ばれ、単独
で用いられてもよいし、併用されてもよい。
【0007】ポリエチレンの平均重合度は、大きいと、
溶融粘度が上昇し、混練が困難となり、又、小さいと、
溶融粘度が低下し、発泡性が低下するので、350〜9
00が好ましい。
【0008】エチレン−酢酸ビニル共重合体の平均重合
度は、上記ポリエチレンと同様の理由で、100〜40
0が好ましい。
【0009】上記エチレン−プロピレン共重合体は、プ
ロピレン成分が10重量%以下であれば良く、特に限定
されない。エチレン−プロピレン共重合体中のプロピレ
ン成分は、多いと、架橋時、分解することがあるので、
10重量%以下に限定され、分解によるエチレン−プロ
ピレン共重合体の減少を考慮すると、1〜5重量%が特
に好ましい。
【0010】又、エチレン−プロピレン共重合体の平均
重合度は、上記ポリエチレンと同様の理由で、300〜
900が好ましい。
【0011】本発明で用いられる熱分解型発泡剤は、用
いられるポリオレフィンの溶融温度より高い温度で分解
するものであればよく、例えば、アゾジカルボンアミ
ド、アゾビスイソブチロニトリル、N,N' −ジニトロ
ソペンタメチレンテトラミン、P,P' −オキシビスベ
ンゼンスルホニルヒドラジド、アゾジカルボン酸バリウ
ム、トリヒドラジノトリアジン等が挙げられる。
【0012】熱分解型発泡剤の添加量は、多いと、破泡
し、均一なセルができなくなり、又、少ないと、発泡性
が低下するので、ポリオレフィン100重量部に対し
て、1〜15重量部が好ましい。
【0013】ポリオレフィン及び熱分解型発泡剤を、熱
分解型発泡剤の分解温度より低い温度で溶融混練し、発
泡性成形体を製造する方法は、熱分解型発泡剤の分解温
度より低い温度で行えば、特に限定されず、例えば、ポ
リオレフィン及び熱分解型発泡剤を2軸混練押出機に供
給し、熱分解型発泡剤の分解温度より低い温度で、溶融
混練し、発泡性成形体を製造する方法が挙げられる。
【0014】発泡性成形体の形態は、特に限定されず、
例えば、ストランド状、ペレット状、ペレット状又はス
トランド状のものを押しつぶしたもの等が挙げられる
が、特に、表面積の広い、ペレット状又はストランド状
のものを押しつぶしたものを用いることは、短時間で、
均一に発泡性成形体に、有機過酸化物又はその有機溶剤
溶液を含浸、飽和させることができるので、特に好まし
い。
【0015】ストランド状又はペレット状のものを用い
る場合は、太いと、発泡性成形体への有機過酸化物又は
その有機溶剤溶液の含浸、飽和が困難となるので、直径
は、5mm以下とするのが好ましい。
【0016】ペレット状又はストランド状のものを押し
つぶしたものを用いる場合は、一般に、厚さが、5mm
以下のものが好ましく、1mm以下のものが、特に好ま
しい。
【0017】本発明で用いられる有機過酸化物は、熱分
解型発泡剤の分解温度より低い温度で分解する液状のも
のであれば、特に限定されず、例えば、t−ブチルクミ
ルパーオキシド、ジ−t−ブチルパーオキシド等が挙げ
られる。なお、t−ブチルクミルパーオキシドの半減期
は、130℃で、2.8時間、ジ−t−ブチルパーオキ
シドの半減期は、130℃で、4.9時間である。ここ
で、液状とは、1気圧下、25℃において液状であるこ
とをいう。
【0018】本発明で用いられる有機過酸化物有機溶剤
溶液とは、上記有機過酸化物を、有機溶媒に溶解させた
ものをいう。上記有機溶媒は、有機過酸化物と相溶性が
あり、且つ、1気圧下、25℃で液状であれば、特に限
定されず、例えば、フタル酸ジメチル、安息香酸メチ
ル、安息香酸エチル、p−メチル安息香酸メチル等が挙
げられる。
【0019】発泡性成形体に含浸される有機過酸化物の
量は、多いと、架橋密度が高くなり、溶融時の発泡性成
形体のメルトインデックスが低くなり、発泡性が低下
し、又、少ないと、破泡し、均一なセルができないの
で、発泡性成形体100重量部に対して、0.05〜2
重量部が好ましい。
【0020】本発明の第一工程は、ポリオレフィン及び
熱分解型発泡剤を、溶融混練し、得られた発泡性成形体
を、液状の有機過酸化物又はその有機溶剤溶液に浸漬
し、発泡性成形体に、有機過酸化物又はその有機溶剤溶
液を含浸、飽和させ、飽和発泡性成形体を得る工程であ
る。
【0021】ここで、飽和とは、発泡性成形体を、有機
過酸化物又はその有機溶剤溶液に浸漬後、発泡性成形体
の重量変化が無くなった状態をいう。
【0022】発泡性成形体を、有機過酸化物又はその有
機溶剤溶液に浸漬させる方法は、発泡性成形体全体が、
有機過酸化物又はその有機溶剤溶液に浸漬可能な方法で
あれば、特に限定されない。
【0023】飽和発泡性成形体に含有された有機過酸化
物の量は、飽和発泡性成形体の重量と、有機過酸化物に
浸漬する前の発泡性成形体の重量の差、又は、上記重量
差と有機過酸化物有機溶剤溶液の濃度の積から求められ
る。
【0024】即ち、発泡性成形体を有機過酸化物に浸漬
する場合は、飽和発泡性成形体の重量と有機過酸化物に
浸漬する前の発泡性成形体の重量の差から、発泡性成形
体を有機過酸化物有機溶剤溶液に浸漬する場合は、飽和
発泡性成形体の重量と有機過酸化物有機溶剤溶液に浸漬
する前の発泡性成形体の重量の差と、有機過酸化物有機
溶剤溶液の濃度との積から、飽和発泡性成形体に含有さ
れた有機過酸化物の量を得ることができる。
【0025】飽和発泡性成形体中の有機過酸化物の含有
量は、用いられる発泡性成形体、有機過酸化物又はその
有機溶剤溶液の種類、及び、有機過酸化物有機溶剤溶液
の濃度により異なる。
【0026】以下に、飽和発泡性成形体中の有機過酸化
物の含有量と、有機過酸化物有機溶剤溶液の濃度との関
係を、具体的に一例として示す。
【0027】発泡性成形体として、ポリエチレン100
重量部及びアゾジカルボンアミド10重量部からなる発
泡性成形体を、有機過酸化物として、t−ブチルクミル
パーオキシド、有機溶媒としてフタル酸ジメチルを用い
た場合について述べる。
【0028】かかる場合において、t−ブチルクミルパ
ーオキシド溶液の濃度が、2重量%、17重量%、50
重量%である場合、飽和発泡性成形体中のt−ブチルク
ミルパーオキシドの含有量は、発泡性成形体100重量
部に対して、各々0.05重量部、0.2重量部、2重
量部である。なお、上記において、ポリエチレンの代わ
りに、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチレン−プ
ロピレン共重合体を用いた場合も同様の結果である。
【0029】又、t−ブチルクミルパーオキシド有機溶
剤溶液の代わりに、t−ブチルクミルパーオキシドを用
いた場合、飽和発泡性成形体中のt−ブチルクミルパー
オキシドの含有量は、発泡性成形体100重量部に対し
て、3重量部である。なお、上記において、ポリエチレ
ンの代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合体又はエチ
レン−プロピレン共重合体を用いた場合も同様の結果で
ある。
【0030】発泡性成形体が、飽和状態となるために要
する時間は、用いられる発泡性成形体、及び、有機過酸
化物又はその有機溶剤溶液により異なる。
【0031】以下に飽和状態となるために要する時間に
ついて、具体的に一例を示す。ポリエチレン100重量
部及びアゾジカルボンアミド10重量部からなる発泡性
成形体を、有機溶媒としてフタル酸ジメチルを用いた濃
度が2、17、50重量%のt−ブチルクミルパーオキ
シド有機溶剤溶液を用いた場合について述べる。
【0032】発泡性成形体の形態が、長さが5mmであ
り、直径が1mm、3ミリ、5ミリのペレット状である
場合、飽和状態となるまでに要する時間は、有機過酸化
物有機溶剤溶液の濃度に関係なく、各々6、18、35
時間である。
【0033】又、発泡性成形体の形態が、直径5ミリの
ストランドである場合、有機過酸化物有機溶剤溶液の濃
度に関係なく、72時間である。なお、上記において、
ポリエチレンの代わりに、エチレン−酢酸ビニル共重合
体又はエチレン−プロピレン共重合体を用いた場合も同
様の結果である。
【0034】本発明の第二工程は、飽和発泡性成形体
を、熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱し、架橋、発
泡させる工程である。
【0035】加熱による架橋は以下の反応により行われ
る。有機過酸化物は、加熱により分解し、酸素ラジカル
が発生する。酸素ラジカルは、ポリオレフィンから水素
を引き抜き、炭素ラジカルが発生する。このようにして
生じた炭素ラジカル同士が結合することにより架橋が形
成される。
【0036】飽和発泡性成形体を加熱し、架橋、発泡さ
せる際、飽和発泡性成形体を、熱可塑性樹脂及びガラス
ペーパーからなる複合シートで挟み、発泡させること
は、得られる発泡体に複合シートからなる表面層が形成
され、発泡体の剛性が向上し、好適である。
【0037】上記熱可塑性樹脂は、ポリオレフィンと熱
融着性を有するものであれば、特に限定されず、例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合体等が挙げられる。
【0038】上記ガラスペーパーとは、ガラス単繊維を
集束して得られるガラス繊維を織ったものである。
【0039】ガラス繊維の太さは、太いと、織りにく
く、ペーパー状にするのが困難となることがあり、又、
細いと、機械的強度、特に、引っ張り強度が低下するこ
とがあるので、5〜15μmが好ましい。
【0040】ガラスペーパーの製造方法は、特に限定さ
れないが、例えば、ガラス短繊維をモノフィラメントの
状態で水中に分散させ、これをすくい取ってシート若し
くはフィルム状に作成する方法、いわゆる、抄造法が挙
げられる。
【0041】上記複合シートの製造方法は、特に限定さ
れないが、例えば、ガラスペーパーの少なくとも一面
に、熱可塑性樹脂シートを積層し、熱可塑性樹脂の融点
以上に加熱し、プレスすることにより、複合シートを製
造する方法が挙げられる。
【0042】複合シート中の熱可塑性樹脂の含有量は、
多いと、複合シートの厚みが不均一となることがあり、
又、少ないと、ガラス繊維が表面に現れ、複合シート表
面の感触が低下することがあるので、複合シート中15
〜50重量%が好ましい。
【0043】
【作用】本発明では、ポリオレフィンの架橋剤に、液状
の有機過酸化物を用い、発泡性組成物への添加を、有機
過酸化物又はその有機溶剤溶液への浸漬により行ってい
るため、発泡性組成物中の有機過酸化物の分布を均一と
することができる。従って、ポリオレフィンの架橋を均
一に行うことができ、飽和発泡性成形体を発泡させる
際、全体的に均一な溶融粘度を有する飽和発泡性成形体
を得ることができる。
【0044】
【実施例】
(実施例1)ポリエチレン(旭化成(株)社製 商品名
J320 平均重合度 803)100重量部、アゾジ
カルボンアミド(大塚化学(株)社製 商品名AZH−
M)10重量部を、2軸押出機に供給し、180℃で溶
融混練し、直径3mmのストランド状に押し出し、更
に、これを、50℃に保持された冷却ロールで押しつぶ
し、厚さが0.5mmの発泡性成形体を得た。
【0045】得られた発泡性成形体をペレタイザーを用
いて、長さが5mmのペレット状とした。
【0046】次に、溶媒として、フタル酸ジメチル(和
光純薬(株)社製)を用いた、濃度17重量%のジ−t
−ブチルパーオキシド(日本油脂(株)社製 商品名パ
ーチブルD)有機溶剤溶液中に、得られたペレット状の
発泡性ポリエチレン成形体を、24時間浸漬し、飽和発
泡性成形体を得た。
【0047】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.20重量部であった。
【0048】得られた飽和発泡性成形体を、300mm
×300mmの矩形状のポリテトラフルオロエチレンか
らなるシート(中興化成(株)社製 商品名チュウーコ
ーフローGタイプ FGF 500−14)で挟み、ギ
アオーブンで、220℃に3分間加熱し、厚みが5.5
mmの発泡体を得た。得られた発泡体の発泡倍率、厚み
の標準偏差、厚みのCV値を以下の方法で測定し、その
結果を表1に示した。
【0049】(発泡倍率)得られた発泡体の体積を、飽
和発泡性成形体の体積で除すことにより、発泡倍率を得
た。
【0050】(標準偏差)下記に示す数式により、得ら
れた発泡体の厚みの標準偏差を得た。
【0051】
【数1】
【0052】なお、標準偏差が小さい程、得られた発泡
体の厚みのばらつきが少なく、発泡体は、全体的に均一
な発泡倍率を有している。
【0053】(CV値)下記に示す数式により、得られ
た発泡体の厚みのCV値を得た。
【0054】
【数2】
【0055】(実施例2)ポリエチレンの代わりに、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体(三菱油化(株)社製 商
品名V113K 平均重合度 400 酢酸ビニル成分
10重量%)を用いた以外は、実施例1と同様にして
発泡体を得た。
【0056】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.20重量部であった。得られた発泡
体の発泡倍率、厚みの標準偏差及び厚みのCV値を実施
例1と同様の方法で測定し、その結果を表1に示した。
【0057】(実施例3)ポリエチレンの代わりに、エ
チレン−プロピレン共重合体(三菱油化(株)社製 商
品名BC4 平均重合度 800 プロピレン成分 1
0重量%)を用いた以外は、実施例1と同様にして発泡
体を得た。
【0058】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.20重量部であった。得られた発泡
体の発泡倍率、厚みの標準偏差及び厚みのCV値を実施
例1と同様の方法で測定し、その結果を表1に示した。
【0059】(実施例4)ポリエチレン100重量部の
代わりに、ポリエチレン(旭化成(株)社製 商品名J
320 平均重合度 803)50重量部及びエチレン
−プロピレン共重合体(三菱油化(株)社製 商品名B
C4 平均重合度 800 プロピレン成分 10重量
%)50重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして
発泡体を得た。
【0060】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.20重量部であった。
【0061】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を実施例1と同様の方法で測定し、
その結果を表1に示した。
【0062】(実施例5)ポリエチレン100重量部の
代わりに、ポリエチレン(旭化成(株)社製 商品名J
320 平均重合度 803)50重量部及びエチレン
−酢酸ビニル共重合体(三菱油化(株)社製 商品名V
113K 平均重合度 400 酢酸ビニル成分 10
重量%)50重量部を用いた以外は、実施例1と同様に
して発泡体を得た。
【0063】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.20重量部であった。
【0064】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を実施例1と同様の方法で測定し、
その結果を表1に示した。
【0065】(実施例6)ポリエチレン100重量部の
代わりに、エチレン−プロピレン共重合体(三菱油化
(株)社製 商品名BC4 平均重合度 800 プロ
ピレン成分 10重量%)50重量部及びエチレン−酢
酸ビニル共重合体(三菱油化(株)社製 商品名V11
3K 平均重合度 400 酢酸ビニル成分10重量
%)50重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして
発泡体を得た。
【0066】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.20重量部であった。
【0067】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を実施例1と同様の方法で測定し、
その結果を表1に示した。
【0068】(実施例7)高密度ポリエチレン(旭化成
(株)社製 商品名J240 平均重合度 714)を
Tダイで押出し、厚さ80μmのシートを得た。得られ
たシートをガラスペーパー(オリベスト社製 商品名F
AO−025)の片面に積層し、160℃で1分間加熱
しつつ、圧力5kg/cm2 で、プレスし、300mm
×300mmの矩形の複合シートを得た。
【0069】実施例1で得られた飽和発泡性オレフィン
成形体30重量部を、複合シートで挟み、ギアオーブン
で、220℃に3分間加熱し、厚みが5.5mmの発泡
体を得た。
【0070】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を実施例1と同様の方法で測定し、
その結果を表1に示した。
【0071】(比較例1)ジ−t−ブチルパーオキシド
溶液の濃度を、1重量%とした以外は、実施例1と同様
にして、発泡体を得た。
【0072】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、0.01重量部であった。
【0073】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を、実施例1と同様にして測定し、
その結果を表1に示した。
【0074】(比較例2)ジ−t−ブチルパーオキシド
有機溶剤溶液の代わりに、希釈しないジ−t−ブチルパ
ーオキシドを用いた以外は、実施例1と同様にして、発
泡体を得た。
【0075】飽和発泡性成形体と発泡性成形体との重量
差、及び、ジ−t−ブチルパーオキシド有機溶剤溶液の
濃度から、飽和発泡性成形体中のジ−t−ブチルパーオ
キシドの含有量を測定したところ、発泡性成形体100
重量部に対し、3重量部であった。
【0076】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を、実施例1と同様にして測定し、
その結果を表1に示した。
【0077】(比較例3)ポリエチレン(旭化成(株)
社製 商品名J320 平均重合度 803)100重
量部、アゾジカルボンアミド(大塚化学(株)社製 商
品名AZH−M)10重量部及びジ−t−ブチルパーオ
キシド(日本油脂(株)社製 商品名パーチブルD)
0.2重量部を、2軸押出機に供給し、180℃で溶融
混練し、直径3mmのストランド状に押し出し、更に、
これを、50℃に保持された冷却ロールで押しつぶし、
厚さが0.5mmの発泡性成形体を得た。
【0078】得られた発泡性成形体をペレタイザーを用
いて、長さが5mmのペレット状とし、これを、300
mm×300mmの矩形状のポリテトラフルオロエチレ
ンからなるシート(中興化成(株)社製 商品名チュウ
ーコーフローGタイプ FGF 500−14)で挟
み、ギアオーブンで、220℃に3分間加熱し、厚み
3.5〜4.7mmである、厚みが不均一な発泡体を得
た。得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏差及び厚
みのCV値を実施例1と同様の方法で測定し、その結果
を表1に示した。
【0079】(比較例4)ジ−t−ブチルパーオキシド
の量を、0.03重量部とした以外は、比較例3と同様
にして、発泡体を得た。得られた発泡体の発泡倍率、厚
みの標準偏差及び厚みのCV値を実施例1と同様の方法
で測定し、その結果を表1に示した。
【0080】(比較例5)ジ−t−ブチルパーオキシド
の量を、3重量部とした以外は、比較例3と同様にし
て、発泡体を得た。得られた発泡体の発泡倍率、厚みの
標準偏差及び厚みのCV値を実施例1と同様方法で測定
し、その結果を表1に示した。
【0081】(比較例6)飽和発泡性成形体の代わり
に、比較例3で用いた発泡性成形体を用いた以外は、実
施例7と同様にして、発泡体を得た。
【0082】得られた発泡体の発泡倍率、厚みの標準偏
差及び厚みのCV値を実施例1と同様の方法で測定し、
その結果を表1に示した。
【0083】
【表1】
【0084】
【発明の効果】本発明の構成は、上記の通りであり、本
発明によれば、均一な発泡倍率を有する発泡体を容易に
得ることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重
    合体及びプロピレン成分が10重量%以下であるエチレ
    ン−プロピレン共重合体よりなる群より選ばれた1以上
    のポリオレフィン及び熱分解型発泡剤を、熱分解型発泡
    剤の分解温度より低い温度で溶融混練し、得られた発泡
    性成形体を、熱分解型発泡剤の分解温度より低い温度で
    分解する液状の有機過酸化物又は該有機過酸化物有機溶
    剤溶液に浸漬し、発泡性成形体に、該有機過酸化物又は
    該有機過酸化物有機溶剤溶液を含浸、飽和させ、飽和発
    泡性成形体を得る第一工程、及び、得られた飽和発泡性
    成形体を、熱分解型発泡剤の分解温度以上に加熱し、架
    橋、発泡させる第二工程からなることを特徴とする発泡
    体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014061669A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 株式会社ブリヂストン 硬化シート、それを有する積層体、及びその積層体の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014061669A1 (ja) * 2012-10-17 2014-04-24 株式会社ブリヂストン 硬化シート、それを有する積層体、及びその積層体の製造方法
JPWO2014061669A1 (ja) * 2012-10-17 2016-09-05 株式会社ブリヂストン 硬化シート、それを有する積層体、及びその積層体の製造方法

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