JPH07188279A - Azt及びその誘導体の製造方法 - Google Patents

Azt及びその誘導体の製造方法

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JPH07188279A
JPH07188279A JP6315434A JP31543494A JPH07188279A JP H07188279 A JPH07188279 A JP H07188279A JP 6315434 A JP6315434 A JP 6315434A JP 31543494 A JP31543494 A JP 31543494A JP H07188279 A JPH07188279 A JP H07188279A
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pyrimidinyl
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JP6315434A
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Bang-Chi Chen
チエン バングーチー
Sandra L Quinlan
エル クインラン サンドラ
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Bristol Myers Squibb Co
Original Assignee
Bristol Myers Squibb Co
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07HSUGARS; DERIVATIVES THEREOF; NUCLEOSIDES; NUCLEOTIDES; NUCLEIC ACIDS
    • C07H19/00Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof
    • C07H19/02Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing nitrogen
    • C07H19/04Heterocyclic radicals containing only nitrogen atoms as ring hetero atom
    • C07H19/06Pyrimidine radicals

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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
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  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】AZT(3’−アジド−3’−デオキシチミジ
ン)及びその誘導体を製造する方法に関する。 【構成】方法は、2’−ハロ−5’−保護ピリミジニル
2’−デオキシリボヌクレオシド化合物をエーテル、エ
ステル又はケトン溶媒中で還元する還元段階を利用す
る。又、方法は、3’α−スルホニル基がリチウム塩及
び塩基の存在下アジド基により置換される置換段階を利
用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、AZT及びその誘導体
を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化合物AZT(3’−アジド−3’−デ
オキシチミジン)及びその誘導体は、ウイルス及び細菌
の感染の治療、最も有名なのはエイズの治療に有用であ
ることが知られている(例えば、米国特許第47242
32、4828838、4847244、487460
9、4874751、4818750、5093114
及び5145840号参照)。過去において、AZT
は、高価な原料であるチミジンから製造されてきた(H
orwitz、J.P.ら、J.Org.Chem.1
964、29、2076;Maillard、M.、F
arag、A.、Frappier、F.、Flore
nt、J.C.、Grierson、D.S.、Mon
neret、C.、Tetrahedron Let
t.、1989、30、1955;米国特許第5041
543号及びDE第3705794号)。AZTを製造
する他の周知のアプローチは、アジド置換炭水化物プレ
カサーと活性化チミン塩基との間のカップリングを特徴
とする(Chu、C.K.、Beach、J.W.、U
llas、G.V.、Kosugi、Y.、Tetra
hedron Lett.、1988、29、534
9;Chu、C.K.、W09001492Al、19
90年2月;Fleet、G.W.J.、Son、j.
C.、Derome、A.E.、Tetrohedro
n、1988、44、625;Wengel、J.、P
edersen、E.B.、Synthesis、19
91、451;Hager、M.W.、Liotta、
D.C.、j.Am.Chem.Soc.1991、1
13、5117;Jung、M.E.、Gardine
r、j.M.、j.Org.Chem.1991、5
6、2614;及びSugimura、H.、Osum
i、K.、Yamazaki、T.、Yamaya、
T.、Tetrahedron Lett.、199
1、32、1813参照)。第三のアプローチは、要求
されるβ−アノマーを与えるために塩基カップリングを
行うのに、2’−α−ヒドロキシ基を使用し、原料とし
てD−キシロース(米国特許第4916218号、日本
特許第63255295号、ヨーロッパ特許第2950
90号及び米国特許第4921950号参照)又はD−
グルコフラノース(Hrebabecky、H.、Ho
ly、A.、Carbohydr.Res.1991、
216、179参照)を使用する。この反応のグリコシ
ド立体選択性は高いが、長い選択的保護及び糖部分の脱
保護は、これらの方法に使用される高価な試薬に加え
て、問題として残っていた。
【0003】
【発明の概要】本発明者は、AZT及びその誘導体並び
に主要な中間体を製造する新しい、経済的なしかも能率
の高い方法を見出した。方法は、新規な中間体化合物を
含み、他の製薬上有用なヌクレオシドを製造するように
適合できる。本発明は、主要な中間段階を利用する。一
つのこの中間段階は、3’α−スルホニル基を有する
2’α−ハロ−5’−保護ピリミジニルリボヌクレオシ
ド化合物とトリC−C12アルキル錫水素化物還元剤
及び触媒量のラジカル開始剤とを、脱ハロゲン化ピリミ
ジニル2’−デオキシリボヌクレオシド化合物を生ずる
条件下でエーテル、エステル又はケトン溶媒中で接触さ
せることを含む、ピリミジニル2’−デオキシリボヌク
レオシド化合物を還元する方法として記述できる(ここ
では「還元段階」として呼ばれる)。還元段階は、任意
に、他の主要な中間段階を伴い、それは、3’α−スル
ホニル基を有するピリミジニル2’−デオキシリボヌク
レオシド化合物と塩基、リチウム塩、及びアジド塩と
を、3’α−アジド基を有するピリミジニル2’、3’
−ジデオキシリボヌクレオシド化合物の形成を生ずる条
件下で接触させることを含む、ピリミジニル2’−デオ
キシリボヌクレオシド化合物の3’α−スルホニル基を
置換する一段階方法として記述できる(ここでは「置換
段階」として呼ばれる)。置換段階は、任意に、AZT
及びその活性誘導体を製造するために、5’−保護基を
除く段階を伴う。本発明の中間体及び方法の使用は、高
い収率及び比較的少ない望ましくない副生物を有する反
応を経てAZT及び他の有用なヌクレオシドを生ずる。
原料としてチミジンの代りに5−メチルウリジンを使用
することは、コストを安くすることになる。本発明の他
の利点及び種々の他の局面は、以下の記述及び請求の範
囲を考えると明らかになるだろう。他の示されていない
限り、記述された全ての%は、全組成重量に基づく重量
%である。ここに引用された全ての既に刊行されたもの
は、それらの全部を参考としてここに挿入する。
【0004】ここで使用される主要な中間体は、2’−
ハロ−5’−保護ピリミジニル2’−デオキシリボヌク
レオシド化合物である。好ましいこの化合物は、式
(1)(式中、Rは水素、又はOH−保護基であり、
はC−C12アルキル又はC−C30アリール
であり、Bはピリミジン塩基であり、XはCl、Br又
はIである)のものである。他に記述されていない限
り、ここで使用されるとき、用語「アルキル]又はその
誘導形は、1−12個の炭素原子の直鎖又は枝分れ鎖の
アルキル基に関し、用語「アリール」又はその誘導形
は、6−30個の炭素原子のアリール基に関し、用語
「アシル」は、1−12個の炭素原子のアシル基に関
し、そして用語「ハロ」は、Cl、Br及びIに関す
る。アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブ
チル、イソブチル、ペンチル、ヘキシルなどを含む。ア
リール基の例は、フェニル、ナフチル、アンスリル、ビ
フェニルなどを含む。アシル基の例は、アセチル、ベン
ゾイルなどを含む。ピリミジン塩基(「B基」)は、概
して、2−位置にケト基を含むヌクレオ塩基基、特にチ
ミン、ウラシル又はシトシン基である。好ましいB基
は、式
【0005】
【化11】
【0006】又は
【0007】
【化12】
【0008】を含む。「ヒドロキシル保護基」又は「O
H−保護基」により、ヒドロキシル基を保護し、導入及
び除去可能であり、そして実質的に所望の反応と干渉し
ない基を意味する。好ましいOH−保護基は、カルボン
酸エステル基、カーボネート基、シリル基、アセタル及
びケタル基及びエーテル基である。これらOH−保護基
の例は、Rがアルキル又はアリール基であるとき、RC
(O)−、ROC(O)−、RSi−、ROCH
びR−を含む。好ましいOH−保護基は、エステル(即
ちRC(O)−)基である。ベンゾイル基(PhC
(O)、ときにここでは「Bz」として略称される)
が、非常に好ましい。式(3)の化合物が好ましい。こ
の化合物は、
【0009】
【表1】
【0010】に概略的に示される反応を経て製造され
る。式(3)の化合物(即ち表1の化合物5)は、二三
の経路を経て製造できる。表1は、これらの種々の経路
を示す。示された経路の中で、反応のシーケンスは以下
の通りである。 1.反応A、D及びG; 2.反応F及びG; 3.反応A、B、E及びG: 4.反応C、E及びG。 他の従来の反応、並びにここで記述されたものの変法
は、化合物5を製造するのに使用できる。2’−ハロ−
5’−保護ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシ
ド中間体を製造する好ましい方法は、以下の段階を含む
方法として記述できる。(a)2’α、3’α、5’−
トリヒドロキシピリミジニルリボヌクレオシドとC
12アルキル又はC−C30アリールスルホニルク
ロリド及び塩基とを、トリス(アルキルスルホニル)又
はトリス(アリールスルホニル)化合物を形成する条件
下で接触させる段階、(b)段階(a)で形成された化
合物と塩基とを2、2’−アンヒドロ化合物を形成する
条件下で接触させる段階、(c)段階(b)で形成され
た化合物と金属カルボキシレートとを接触させて5’−
カルボン酸エステル化合物を生ずる段階、(d)段階
(c)で形成された化合物とハロゲン化水素酸とを接触
させて2’α−ハロ−3’−スルホニル−5’−カルボ
ン酸ジエステル化合物を生成する段階。この一連の反応
の概略的な説明は、
【0011】
【表2】
【0012】に示される。段階(a)では、有用なアル
キル及びアリールスルホニルハライドは、メタンスルホ
ニルクロリド、フェニルスルホニルクロリドなどを含
む。メタンスルホニルクロリド(CHSOCl)が
非常に好ましい。段階(a)で使用される塩基は、一般
に、有機アミンである。好ましい化合物は、ピリジン、
N−メチル−モルホリンなどを含む。段階(b)で使用
される塩基性試薬は、概して強塩基である。好ましい化
合物は、1種以上の無機塩基例えば水酸化ナトリウム又
は水酸化カリウム及び炭酸ナトリウム及び炭酸カリウム
である。水酸化ナトリウムNaOHが非常に好ましい。
段階(c)は、一般に、金属カルボキシレートとしてカ
ルボン酸のアルカリ金属塩を使用して行われる。安息香
酸ナトリウム及び安息香酸カリウムが好ましい剤であ
る。段階(d)で使用されるハロゲン化水素酸は、一般
に、HCl、HBr及びHIから選ばれ、HBrが好ま
しい。ハロゲン化水素酸は、その場で発生し使用でき
る。本発明の還元段階は、原料として2’−ハロ−5’
−保護ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシド中
間体を使用して行われる。還元段階のためのピリミジニ
ル2’−デオキシリボヌクレオシド原料化合物は、3’
α−スルホニル基を有する。3’α−スルホニル基の例
は、C−C12アルキルスルホニル又はC−C30
アリールスルホニルなどを含む。還元段階のピリミジニ
ル2’−デオキシリボヌクレオシド原料化合物は、好ま
しくはチミジン誘導体である。還元段階は、ラジカル開
始剤例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、
ジアセチルペルオキシド、t−ブチルペルアセテート、
ジ−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンソイル、又は
遊離基形成を開始することが当業者に知られている任意
の他の好適な化合物の使用を必要とする。還元段階で使
用される溶媒がエーテル、エステル又はケトンであるこ
とが本発明にとり重要である。この溶媒の使用がアンヒ
ドロ不純物の実質的な形成を避けることが分った。この
アンヒドロ不純物の例は、以下の式を有する。
【0013】
【化13】
【0014】我々は、3’スルホニル基がα位にあると
き、或る溶媒例えばジメチルホルムアミド(DMF)の
使用は、アンヒドロ不純物の実質的な形成を生ずること
を見出した。アンヒドロ不純物の問題は、3’−スルホ
ニル基がβ−位置にあるので、米国特許第492195
0号に記載されたような従来の方法では生じない。低い
レベルのアンヒドロ不純物を常にもたらす溶媒は、本発
明の範囲内にある。これら溶媒は、エーテル、エステル
及びケトンであり、その使用は、低いレベルのアンヒド
ロ不純物、例えば0.5%より少ないアンヒドロ不純物
の形成、好ましくは0.05%を生じさせる。還元段階
用の好適なエーテル溶媒は、2−10個の炭素原子を含
む。これらのエーテルは、1個より多い酸素原子(例え
ば2又は3個)を含むことができる。これらエーテルの
例は、C−Cジアルキルエーテル、好ましくはC
−Cジアルキルエーテル例えばジブチルエーテル、ジ
エチルエーテル、メチルt−ブチルエーテルなどを含
む。好適なエーテルの他の例は、C−C環状エーテ
ル例えばテトラヒドロフラン(THF)、ジオキサンな
どを含む。還元段階用の好適なエステル溶媒は、アルキ
ルエステルであり、2−10個の炭素原子好ましくは2
−6個の炭素原子を含む。例は、酢酸メチル、酢酸エチ
ル(ときには、ここでは「EtOAc」と略称され
る)、酢酸ブチル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、
酢酸t−ブチル、酢酸s−ブチル、蟻酸エチルなどを含
む。還元段階用の好適なケトンは、3−10個の炭素原
子好ましくは3−6個の炭素原子を含むジアルキルケト
ンである。例は、アセトン、ブタノン、ペンタノン、メ
チルイソブチルケトンなどを含む。還元段階は、又トリ
−C12アルキル錫水素化物還元剤(好ましくはC
−Cアルキル錫水素化物還元剤)を必要とする。最
も好ましいのは、トリ−ブチル錫水素化物(BuSn
H)である。好ましい5’−保護基は、カルボン酸エス
テル特にベンゾイルである。最も好ましい2’−ハロ基
は、臭素である。還元段階用のプロセスの条件は、特に
厳密を要せず、かなり変化できる。例えば、約0.25
−約5時間、約40−約155℃(好ましくは約50−
約125℃)の温度が概して適切である。還元剤の量
は、反応をして完了させるに十分でなければならず、代
表的には、ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシ
ド1モル当り約1−約5モルの還元剤が十分である。同
様に、ラジカル開始剤の量は、反応をしてかなりな速度
で進ませるに十分でなければならず、概してピリミジニ
ル2’−デオキシリボヌクレオシド1モル当り約0.0
05−約0.25モルのラジカル開始剤が十分であり、
好ましくは約0.01−約0.1モルである。本発明の
好ましい還元段階は、式(3)の化合物とトリブチル錫
水素化物還元剤及び触媒量のアゾビスイソブチロニトリ
ルとを、式(4)の化合物の形成を生ずる条件下で酢酸
エチル中で接触させることを含む方法として記述でき
る。
【0015】脱ハロゲン化ピリミジニル2’−デオキシ
リボヌクレオシド化合物が、本発明の還元段階により得
られた後、それは、本発明の置換段階のための原料とし
て使用できる。3’−スルホニル基がα構造を有する置
換段階は、容易であり、従来の方法に比べて優れた収率
をもたらす。本発明の置換反応は、1回より多い単離の
必要性を避け、従って又改善された収率を生ずる一段階
プロセスである。更に、5’−ヒドロキシルの保護は、
置換段階では任意のものである。本発明の還元段階の場
合のように、置換段階のための原料は、好ましくはチミ
ジン誘導体である。置換段階は、触媒としてのリチウム
塩、並びに置換基として使用されるアジド塩を要する。
リチウム塩の例は、過塩素酸リチウム、塩化リチウム、
臭化リチウム、沃化リチウムなどを含む。好ましいアジ
ド塩は、アルカリ金属塩特にNaNである。置換段階
は、又塩基好ましくは金属炭酸塩塩基の存在を要する。
好ましくはそして都合のよいことには、リチウム塩触媒
及び塩基は、単一の化合物例えばLiCOで具体化
される。置換反応のための条件は、特に厳密なものでは
なく、例えば約2−約20時間、約100−約155℃
の温度が概して適切である。置換反応は、溶媒好ましく
は極性の非プロトン性溶媒例えばDMF、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)、N、N−ジメチルアセトアミド
(DMAC)、N−メチルピロリジノンなど中で行われ
る。好ましいのは、DMFである。置換段階用のリチウ
ム塩の量は、触媒的量である。概して、約0.1−約1
0モルのリチウム塩(好ましくは約1−約5モル)が、
ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシドの1モル
当り使用される。同様に、使用される塩基の量は、概し
てピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシド1モル
当り約1−約5モルである。アジド塩の量は、概してピ
リミジニル2’−デオキシリボヌクレオシド1モル当り
少なくとも約1モル、好ましくは約1−約10モル、そ
してより好ましくは約1−約2モルである。
【0016】好ましい置換段階は、式(5)(式中、R
は水素、又はOH−保護基であり、RはC−C
12アルキル又はC−C30アリールであり、Bはピ
リミジン塩基である)の化合物と塩基、リチウム塩、及
びアジド塩とを、式(6)(式中、R及びBは前記同
様である)の化合物の形成を生ずる条件下で接触させる
ことを含む一段階方法として記述できる。さらに好まし
い置換段階は、式(7)の化合物とNaN及びLi
COとを、式(8)の化合物の形成を生ずる条件下で
接触させることを含む一段階方法として記述できる。置
換反応が行われた後、5’−保護基は、当業者に周知の
任意の方法例えばメタノリシスにより除去されて所望の
化合物即ちAZT又はその生物学上活性な誘導体を形成
する。代表的なメタノリシス剤は、ナトリウムメトキシ
ド(NaOMe)又はメタノールと塩基例えばトリアル
キルアミン、NaOHなどの混合物を含む。本発明の好
ましい方法は、(a)2’α、3’α、5’−トリヒド
ロキシピリミジニルリボヌクレオシドとC−C12
ルキル又はC−C30アリールスルホニルクロリド及
び塩基とを、トリス(アルキルスルホニル)又はトリス
(アリールスルホニル)化合物を形成する条件下で接触
させる段階、(b)段階(a)で形成された化合物と塩
基とを2、2’−アンヒドロ化合物を形成する条件下で
接触させる段階、(c)段階(b)で形成された化合物
と金属カルボキシレートとを接触させて5’−カルボン
酸エステル化合物を生ずる段階、(d)段階(c)で形
成された化合物とハロゲン化水素酸(hydrohal
ic acid)とを接触させて2’α−ハロ−3’−
スルホニル−5’−カルボン酸ジエステル化合物を生成
する段階、(e)段階(d)で形成された化合物とトリ
−C12アルキル錫水素化物還元剤及び触媒量のラ
ジカル開始剤とを、エーテル、エステル又はケトン溶媒
中で接触させて、2’−デオキシ−3’−スルホニル−
5’−カルボン酸ジエステル化合物を生ずる段階、
(f)段階(e)で生成した脱ハロゲン化化合物と塩
基、リチウム塩及びアジド塩とを接触させて3’α−ア
ジド化合物を生成する任意の段階を伴い、(g)段階
(f)で形成された化合物を脱保護して5’−ヒドロキ
シル基及び3’α−アジド基を有する化合物を形成する
任意の段階を伴うことを含む方法として記述できる。本
発明の好ましい方法は、概略的に以下のように示すこと
ができる。
【0017】
【表3】
【0018】本発明の方法で生成される中間体の或るも
のは、新規であり、それ故本発明は又これらの中間体に
関する。従って、本発明は、又式(9)(式中、Rは、
水素、C−C12アルキル又はC−C30アリール
であり、Rは、C−C12アルキル又はC−C
30アリールである)の化合物に関する。好ましいR基
は、C−C30アリール特にフェニルである。本発明
の好ましい化合物は、式(10)を有する。
【0019】
【実施例】以下の実施例は、本発明を説明するが、それ
への制限とは考えてはならない。 実施例 1 2’、3’、5’−トリス(メタンスルホニル)−5−
メチルウリジン(2) 0℃でピリジン(75mL)中の5−メチルウリジン
(12.8mg、50mモル)の撹拌する混合物に、メ
タンスルホニルクロリド(17.4mL、225mモ
ル)を加えた。反応混合物を5時間0℃で撹拌し、次に
撹拌しつつ氷水(500mL)中に注いだ。トリメタン
スルホニル−5−メチルウリジン(2)が沈殿し、混合
物を5分間撹拌した。固体の生成物を漉過により集め、
水洗(3×200mL)し、乾燥した。収量は、21.
6g、89%であった。H−NMR(DMSO−
)δ1.77(s、3H)、3.24(s、3
H)、3.34(s、3H)、3.36(s、3H)、
4.47−4,60(m、2H)、5.33(m、1
H)、5.54(m、1H)、5.97(d、J=4.
5Hz、1H)、7.56(s、1H)、11.56
(s、1H)。
【0020】実施例 2 2’、3’、5’−トリス(メタンスルホニル)−5−
メチルウリジン(2) N−メチルモルホリン(29.6mL、266mモル)
をアセトン(68mL)中の5−メチルウリジン半水物
(15.64g、58.5mモル)のスラリーに加え、
得られる混合物を5℃に冷却した。アセトン(30m
L)中のメタンスルホニルクロリド(20.1mL、2
55mモル)の溶液を45分かけて加え、反応温度を4
5−50℃に上昇させた。追加の1.4時間撹拌後、N
−メチルモルホリン塩酸塩を漉過により除き、ケーキを
アセトン(2×30mL)により洗った。合わせた漉液
及び洗浄液を次に10−15℃で水(1L)に加えた。
1.1時間攪拌後、白色の沈殿を漉過し、水洗(2×7
5mL)し、真空乾燥した。収量、27.95g(97
%)。
【0021】実施例 3 5’−ベンゾイル−3’−メタンスルホニル−2、2’
−アンヒドロ−5−メチルウリジン(4) 115℃でアセトアミド(50g)中の安息香酸ナトリ
ウム(10g、69.3mモル)の撹拌するスラリー
に、トリメタンスルホニル−5−メチルウリジン(2)
(10g、20.3mモル)を加えた。反応混合物を6
5分間115℃で撹拌し、次に氷水(2L)中に注い
だ。混合物を15分間0℃で撹拌した。白色の固体を漉
過し、水洗(2×50mL)し、乾燥した。収量、7.
76g、90%。H−NMR(DMSO−d)δ
1.74(s、3H)、3.44(s、3H)、4.1
6−4.33(m、2H)、4.78(m、1H)、
5.63(s、1H)、5.68(d、J=5.7H
z、1H)、6.45(d、J=5.7Hz、1H)、
7.79(s、1H)、7.47−7.89(m、5
H)。
【0022】実施例 4 5’−ベンゾイル−3’−メタンスルホニル−2’−ブ
ロモ−チミジン(5) 酢酸エチル(100mL)及びメタノール(10mL)
中の5’−ベンゾイル−3’−メタンスルホニル−2、
2’−アンヒドロ−5−メチルウリジン(4)(4.0
g、9.5mモル)を臭化アセチル(5mL、67.7
mモル)に加えた。反応混合物を1時間還流し次に冷却
した。反応混合物を分液ロートに移した。酢酸エチル
(150mL)を加えた。溶液を飽和重炭酸ナトリウム
(100mL)次に塩水(100mL)により洗った。
有機層を分離し、MgSOで乾燥した。溶媒を除く
と、固体生成物5を得た。収量、4.86g、100
%。H−NMR(DMSO−d)δ1.63(s、
3H)、3.37(s、3H)、4.50−4.55
(m、2H)、4.60−4.64(m、2H)、5.
09(t、J=6.0Hz、1H)、5.47(m、1
H)、6.14(d、J=7.2Hz、1H)、7.4
9(s、1H)、7.50−8.04(m、5H)、1
1.56(s、1H)。
【0023】実施例 5−11 5’−ベンゾイル−3’−メタンスルホニルチミジン
(6)(還元段階) 一般的方法 凝縮器、窒素入口、及び温度計を備えた50mL容丸底
フラスコに、5’−ベンゾイル−3’−メタンスルホニ
ル−2’−ブロモ−チミジン(5)(3.0g、5.9
6mモル)及び30mLの特定の溶媒(以下の表参照)
を加えた。BuSnH(3.0mL、11.15mモ
ル、1.9当量)を次に加えた。反応混合物を加熱して
還流するか、又は表に特定した温度にして、透明な均質
な溶液を得た。反応混合物を次に僅かに冷却し、300
mgのAIBNを加えた。混合物を加熱して還流する
か、又は表に特定した温度に45分間(又は表に特定し
たような時間)保ち、そのとき反応はHPLCにより完
了した。混合物を次に25℃に冷却し、濃縮して残留物
を得た。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(Kiesgel 60、230−400メッシュシ
リカゲル、2.5×23cmカラム、溶離液として3/
1EtOAc/ヘキサン)により、又は塩化メチレン処
理により、5’−ベンゾイル−3’−メタンスルホニル
チミジン(6)を得た。これらの結果は、表に要約され
る。
【0024】
【表4】
【0025】a)不純物(%)は、反応混合物中の不純
物のHPLC面積を示す。不純物は、5’−ベンゾイル
−2、3’−アンヒドロチミジンとして同定された。 b)シリカゲルカラムクロマトグラフィー分離により単
離された重量収率(%)。 c)塩化メチレン処埋により単離された重量収率
(%)。この単離法は、所望の生成物(6)から不純物
をパージしなかった。この好ましい単離法は、反応(還
元段階)が清浄である(不純物の形成が殆ど又は全くな
い)場合にのみ実施可能であった。 d)生成物(6)は単離されず。 e)高い収量は、又トリブチル錫臭化物の汚染による。
【0026】以下は、表に示された結果に関する追加の
情報である。 実施例 #5 THF(テトラヒドロフラン)の使用は、たとえ還流
(67℃)で2時間後ですらHPLCにより<0.05
%の不純物を生じた。生成物(6)は、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーにより94%の収率で単離され
た。塩化メチレン処理による単離は、76%の収率を与
えた。H−NMR(DMSO−d)δ1.57
(s、3H)、2.55(m、2H)、3.32(s、
3H)、4.45(s、1H)、4.48−4.60
(m、2H)、5.47(m、1H)、6.22(d、
J=6.9Hz、1H)、7.41(s、1H)、7.
52−8.02(m、5H)、11.40(s、1
H)。
【0027】実施例 #6 酢酸エチルの使用は、たとえ還流(78℃)で2.5時
間後ですらHPLCにより<0.05%の不純物を生じ
た。生成物(6)は、塩化メチレン処理により87%の
収率で単離された。 実施例 #7 アセトンの使用は、還流(56℃)で2時間後で0.2
0%HPLC面積の不純物を生じた。生成物(6)は、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより84%の収
率で単離された。 実施例 #8(比較) エタノールの使用は、還流(76℃)で45分で6.7
%HPLC面積の不純物を生じた。2.5時間で、不純
物のレベルは、7.2%に増大した。生成物(6)は、
シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより79%で単
離された。塩化メチレン処理による単離は、7.0%
(HPLC面積)の不純物を含む生成物(6)を48%
の収率で生じた。
【0028】実施例 #9(比較) 還元における溶媒としてのトルエンの使用は、45分間
80−90℃で1.2%HPLC面積の不純物を生じ
た。生成物は、カラムクロマトグラフィーにより収率9
1%で単離された。トルエンを使用する別の実験におい
て、反応混合物は、2時間80−90℃で12.6%H
PLC面積の不純物を含み、追加の4時間後21.6%
の面積を含んだ。生成物は、本質的に定量的な収率で塩
化メチレン処理により単離されたが、生成物は、26.
3%(HPLC面積)の不純物を含んだ。生成物は、又
H−NMRにより示されるように、トリブチル錫臭化
物により汚染されていた。 実施例 #10(比較) ジメチルアセトアミド(DMAC)の使用は、45分間
80−90℃で6.9%HPLC面積の不純物を生じ
た。生成物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より収率56%で単離された。 実施例 #11(比較) DMF(ジメチルホルムアミド)の使用は、45分間8
0−90℃で17.3%HPLC面積の不純物を生じ
た。生成物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに
より収率83%で単離された。DMFを使用する他の実
験では、24.2%HPLC面積の不純物が、125−
130℃で2.5時間で検出された。
【0029】実施例 12 5’−ベンゾイル−3’α−アジド−3’−デオキシチ
ミジン(7)(置換段階) DMF(3mL)中の5’−ベンゾイル−3’−メタン
スルホニルチミジン(6)(0.5g、1.18mモ
ル)の撹拌する溶液に、炭酸リチウム(0.2g、2.
7mモル)を加えた。反応混合物を、125℃で予熱し
た油浴に置き、100分間撹拌した。ナトリウムアジド
(0.2g、3.1mモル)を次に加え、反応物を5時
間125℃で撹拌した。反応混合物を次に室温に冷却
し、氷水(5mL)中に注いだ。pHを、酢酸の添加に
より約6に調節した。得られた沈殿を漉過により集め、
乾燥して5’−ベンゾイル−3’α−アジド−3’−デ
オキシチミジン(7)を得た。収量、0.37g(82
%)。H−NMR(CDC1)δ1.64(s、3
H)、2.32−2.55(m、2H)、4.18
(m、1H)、4.32(m、1H)、4.50−4.
67(m、2H)、6.15(d、J=6.4Hz、1
H)、7.16(s、1H)、7.41−8.01
(m、5H)、9.54(s、1H)。 実施例 13 3’α−アジド−3’−デオキシチミジン(8) メタノール(3mL)中の5’−ベンゾイル−3’α−
アジド−3’−デオキシチミジン(7)(0.20g、
0.54mモル)の攪拌する溶液に、メタノール(0.
4mL、1.75mモル)中の25%ナトリウムメトキ
シド溶液を加えた。反応物を1時間室温で撹拌し、混合
物を次に約6のpHに強酸性樹脂(Dowex50−2
00X8、メタノールにより予め洗浄)により中和され
た。樹脂を漉去し、メタノール(2×10mL)により
洗った。溶媒を除いてAZTが得られ、それを真空下で
乾燥した。収量、0.10g(71%)。H−NMR
(DO)δ1.70(s、3H)、2.32(t、J
=6.5Hz、2H)、3.58−3.71(m、2
H)、3.83(q、J=4.7Hz、1H)、4.1
8(q、J=6.4Hz、1H)、6.02(t、J=
6.5Hz、1H)、7.46(s、1H)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サンドラ エル クインラン アメリカ合衆国ニューヨーク州 マンリウ ス グレンクリフ ロード 4635

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3’α−スルホニル基を有する2’α−ハ
    ロ−5’−保護ピリミジニルリボヌクレオシド化合物と
    トリC−C12アルキル錫水素化物還元剤及び触媒量
    のラジカル開始剤とを、脱ハロゲン化ピリミジニル2’
    −デオキシリボヌクレオシド化合物を生ずる条件下でエ
    ーテル、エステル又はケトン溶媒中で接触させることを
    含む、ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシド化
    合物を還元する方法。
  2. 【請求項2】ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオ
    シド化合物がチミジン誘導体である請求項1の方法。
  3. 【請求項3】溶媒が、2−10個の炭素原子を含むエー
    テル、2−10個の炭素原子を含むエステル、又は3−
    10個の炭素原子を含むケトンである請求項1の方法。
  4. 【請求項4】溶媒が、C−Cジアルキルエーテル、
    −C環状エーテル、C−Cアルキルエステル
    又はC−Cジアルキルケトンである請求項1の方
    法。
  5. 【請求項5】溶媒が、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブ
    チル、酢酸プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸t−ブチ
    ル、酢酸s−ブチル、蟻酸エチル、THF、ジブチルエ
    ーテル、ジエチルエーテル、メチルt−ブチルエーテ
    ル、アセトン、ブタノン、ペンタノン、又はメチルイソ
    ブチルケトン、酢酸アミル、シクロヘキサノン、ジオキ
    サン、1、2−ジメトキシエタン、1、2−ジエトキシ
    エタン及びジエトキシメタンである請求項1の方法。
  6. 【請求項6】溶媒が、酢酸エチル、酢酸ブチル、アセト
    ン及びTHFよりなる群から選ばれる請求項1の方法。
  7. 【請求項7】ラジカル開始剤が、アゾビスイソブチロニ
    トリル、ジ−t−ブチルペルオキシド、過酸化ベンゾイ
    ル、t−ブチルペルアセテート又はジアセチルペルオキ
    シドである請求項1の方法。
  8. 【請求項8】トリC−C12アルキル錫水素化物還元
    剤が、BuSnHであり、ラジカル開始剤がアゾビス
    イソブチロニトリルである請求項1の方法。
  9. 【請求項9】5’保護基がカルボン酸エステルである請
    求項1の方法。
  10. 【請求項10】5’保護基がベンゾイルである請求項1
    の方法。
  11. 【請求項11】3’α−スルホニル基がC−C12
    ルキルスルホニル、C−C30アリールスルホニルで
    ある請求項1の方法。
  12. 【請求項12】2’ハロ基がBrである請求項1の方
    法。
  13. 【請求項13】約0.25−約5時間約50−約125
    ℃の温度で行われる請求項1の方法。
  14. 【請求項14】式 【化1】 (式中、Rは水素、又はOH−保護基であり、R
    −C12アルキル又はC−C30アリールであ
    り、Bはピリミジン塩基であり、そしてXはCl、Br
    又はIである)の化合物とトリC−C12アルキル錫
    水素化物還元剤及び触媒量のラジカル開始剤とを、式 【化2】 (式中、R、R及びBは前記同様である)の化合物
    を生ずる条件下でエーテル、エステル又はケトン溶媒中
    で接触させることを含む方法。
  15. 【請求項15】式 【化3】 の化合物とトリブチル錫水素化物還元剤及び触媒量のア
    ゾビスイソブチロニトリルとを、式 【化4】 の化合物の形成を生ずる条件下で酢酸エチル中で接触さ
    せることを含む方法。
  16. 【請求項16】3’α−スルホニル基を有するピリミジ
    ニル2’−デオキシリボヌクレオシド化合物と塩基、リ
    チウム塩、及びアジド塩とを、3’α−アジド基を有す
    る5’−保護ピリミジニル2’、3’−ジデオキシリボ
    ヌクレオシド化合物の形成を生ずる条件下で接触させる
    ことを含む、ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオ
    シド化合物の3’α−スルホニル基を置換する一段階方
    法。
  17. 【請求項17】ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレ
    オシド化合物がチミジン誘導体である請求項16の方
    法。
  18. 【請求項18】塩基が金属炭酸塩である請求項16の方
    法。
  19. 【請求項19】前記の塩基及びリチウム塩がLiCO
    であり、アジド塩がアルカリ金属塩である請求項16
    の方法。
  20. 【請求項20】アジド塩がNaNである請求項19の
    方法。
  21. 【請求項21】約2−約20時間約90−約155℃の
    温度で行われる請求項16の方法。
  22. 【請求項22】式 【化5】 (式中、Rは水素、又はOH−保護基であり、R
    −C12アルキル又はC−C30アリールであ
    り、そしてBはピリミジン塩基である)の化合物と塩
    基、リチウム塩、及びアジド塩とを、式 【化6】 (式中、R及びBは前記同様である)の化合物の形成
    を生ずる条件下で接触させることを含む一段階方法。
  23. 【請求項23】式 【化7】 の化合物とNaN及びLiCOとを、式 【化8】 の化合物の形成を生ずる条件下で接触させることを含む
    一段階方法。
  24. 【請求項24】5’−ヒドロキシル基及び3’α−アジ
    ド基を有する化合物を形成するために任意の5’−保護
    基を除去する追加の段階を伴う請求項16の方法。
  25. 【請求項25】5’−保護基がカルボン酸エステルであ
    り、脱保護段階がメタノリシスにより達成される請求項
    24の方法。
  26. 【請求項26】(a)3’α−スルホニル基を有する
    2’α−ハロ−5’−保護ピリミジニルリボヌクレオシ
    ド化合物とトリC−C12アルキル錫水素化物還元剤
    及び触媒量のラジカル開始剤とを、脱ハロゲン化ビリミ
    ジニル2’−デオキシリボヌクレオシド化合物を生ずる
    条件下でエーテル、エステル又はケトン溶媒中で接触さ
    せる段階、次に(b)段階(a)で形成された脱ハロゲ
    ン化ピリミジニル2’−デオキシリボヌクレオシド化合
    物と塩基、リチウム塩、及びアジド塩とを、3’α−ア
    ジド基を有する5’−保護ピリミジニル2’、3’−ジ
    デオキシリボヌクレオシド化合物の形成を生ずる条件下
    で接触させる段階を含む方法。
  27. 【請求項27】5’−ヒドロキシル基及び3’α−アジ
    ド基を有する化合物を形成するために段階(b)で形成
    される5’−保護ピリミジニル2’、3’−ジデオキシ
    リボヌクレオシド化合物を脱保護する追加の段階を伴う
    請求項26の方法。
  28. 【請求項28】(a)2’α、3’α、5’−トリヒド
    ロキシピリミジニルリボヌクレオシドとC−C12
    ルキル又はC−C30アリールスルホニルクロリド及
    び塩基とを、トリス(アルキルスルホニル)又はトリス
    (アリールスルホニル)化合物を形成する条件下で接触
    させる段階、(b)段階(a)で形成される化合物と塩
    基とを2、2’−アンヒドロ化合物を形成する条件下で
    接触させる段階、(c)段階(b)で形成される化合物
    と金属カルボキシレートとを接触させて5’−カルボン
    酸エステル化合物を生ずる段階、(d)段階(c)で形
    成される化合物とハロゲン化水素酸(hydrohal
    ic acid)とを接触させて2’α−ハロ−3’−
    スルホニル−5’−カルボン酸ジエステル化合物を生成
    する段階、(e)段階(d)で形成される化合物とトリ
    −C12アルキル錫水素化物還元剤及び触媒量のラ
    ジカル開始剤とを、エーテル、エステル又はケトン溶媒
    中で接触させて、2’−デオキシ−3’−スルホニル−
    5’−カルボン酸ジエステル化合物を生ずる段階を含む
    方法。
  29. 【請求項29】(f)段階(e)で生成する脱ハロゲン
    化化合物と塩基、リチウム塩及びアジド塩とを接触させ
    て3’α−アジド化合物を生成する追加の段階を伴う請
    求項28の方法。
  30. 【請求項30】(g)段階(f)で形成される化合物を
    脱保護して5’−ヒドロキシル基及び3’α−アジド基
    を有する化合物を形成する追加の段階を伴う請求項29
    の方法。
  31. 【請求項31】式 【化9】 (式中、Rは、水素、C−C12アルキル又はC
    30アリールであり、そしてRは、C−C12
    ルキル又はC−C30アリールである)の化合物。
  32. 【請求項32】RがC−C30アリールである請求項
    31の化合物。
  33. 【請求項33】式 【化10】 の化合物。
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