JPH071878Y2 - ダイヤル送出用電源回路 - Google Patents
ダイヤル送出用電源回路Info
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- JPH071878Y2 JPH071878Y2 JP1986094303U JP9430386U JPH071878Y2 JP H071878 Y2 JPH071878 Y2 JP H071878Y2 JP 1986094303 U JP1986094303 U JP 1986094303U JP 9430386 U JP9430386 U JP 9430386U JP H071878 Y2 JPH071878 Y2 JP H071878Y2
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Description
【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、例えば自動ダイヤル送出機能を備えた電話機
に設けられるダイヤル送出用電源回路の改良に関する。
に設けられるダイヤル送出用電源回路の改良に関する。
(従来の技術) 近年、電話機やファクシミリ装置等の端末装置にはダイ
ヤル送出回路を備えたものが多くなっている。ダイヤル
送出回路は、例えばダイヤル信号発生部とダイヤルメモ
リとを有し、このダイヤルメモリに予め所望の相手電話
番号を登録しておいてこの状態で短絡ダイヤル操作が行
われたとき、この操作により指定された相手電話番号を
ダイヤルメモリから読み出してこの相手電話番号に対応
するダイヤル信号をダイヤル信号発生部から発生させる
ようにしたもので、頻繁に通和する相手を発呼する場合
等に特に便利である。
ヤル送出回路を備えたものが多くなっている。ダイヤル
送出回路は、例えばダイヤル信号発生部とダイヤルメモ
リとを有し、このダイヤルメモリに予め所望の相手電話
番号を登録しておいてこの状態で短絡ダイヤル操作が行
われたとき、この操作により指定された相手電話番号を
ダイヤルメモリから読み出してこの相手電話番号に対応
するダイヤル信号をダイヤル信号発生部から発生させる
ようにしたもので、頻繁に通和する相手を発呼する場合
等に特に便利である。
ところで、この種のダイヤル送出回路の電源は、一般に
加入者線等の回線を経て供給される局電源を元に生成す
るようにしており、その電源回路は従来例えば次のよう
に構成されている。第3図はこの従来の電源回路を備え
た電話機の構成を示すもので、1a,1bは回線端子、2は
フックスイッチをそれぞれ示している。同図において、
フックスイッチ2を投入すると回線を介して局から直流
電力が供給され、この直流電力は整流回路3を経たのち
定電流回路4および定電圧ダイオード5に供給される。
これらの定電流回路4および定電圧ダイオード5は、上
記直流電力から所定の直流定電圧定電流を生成するもの
で、この直流定電圧・定電流はダイオード6を介して電
源としてダイヤル送出回路7に供給される。またこのダ
イヤル送出回路7には並列にコンデンサ8が接続されて
おり、このコンデンサ8により直流定電圧・定電流に含
まれるノイズの除去を行なうとともに、ダイヤル送出回
路7内に電話番号登録用のダイヤルメモリが備えられて
いる場合には待受時におけるこのダイヤルメモリの記憶
内容の保持を行なっている。尚、9はダイヤル送出用ス
イッチ回路で、上記ダイヤル送出回路7に直流定電圧・
定電流が供給されている間は導通状態となって通話回路
10に局電源を供給し、ダイヤル送出回路7からダイヤル
送出制御信号が出力されてときこの制御信号に従ってオ
ンオフ動作してこれにより回線へダイヤルパルスを送出
する。
加入者線等の回線を経て供給される局電源を元に生成す
るようにしており、その電源回路は従来例えば次のよう
に構成されている。第3図はこの従来の電源回路を備え
た電話機の構成を示すもので、1a,1bは回線端子、2は
フックスイッチをそれぞれ示している。同図において、
フックスイッチ2を投入すると回線を介して局から直流
電力が供給され、この直流電力は整流回路3を経たのち
定電流回路4および定電圧ダイオード5に供給される。
これらの定電流回路4および定電圧ダイオード5は、上
記直流電力から所定の直流定電圧定電流を生成するもの
で、この直流定電圧・定電流はダイオード6を介して電
源としてダイヤル送出回路7に供給される。またこのダ
イヤル送出回路7には並列にコンデンサ8が接続されて
おり、このコンデンサ8により直流定電圧・定電流に含
まれるノイズの除去を行なうとともに、ダイヤル送出回
路7内に電話番号登録用のダイヤルメモリが備えられて
いる場合には待受時におけるこのダイヤルメモリの記憶
内容の保持を行なっている。尚、9はダイヤル送出用ス
イッチ回路で、上記ダイヤル送出回路7に直流定電圧・
定電流が供給されている間は導通状態となって通話回路
10に局電源を供給し、ダイヤル送出回路7からダイヤル
送出制御信号が出力されてときこの制御信号に従ってオ
ンオフ動作してこれにより回線へダイヤルパルスを送出
する。
ところで、このような従来の電源回路には次のような問
題点があった。
題点があった。
コンデンサ8の容量は、待受時のダイヤルメモリの記
憶内容保持を行なう必要からある程度大きく設定されて
いるが、このように容量が大きいとフックスイッチ2投
入後ダイヤル送出回路7に供給される直流定電圧・定電
流の立上りが遅れ、これによりダイヤル送出回路7が動
作可能状態になるまでの時間が長くなって、フックスイ
ッチ2の投入後直ぐにダイヤル操作を行なった場合に正
確なダイヤル送出が行なわれなくなる恐れがある。
憶内容保持を行なう必要からある程度大きく設定されて
いるが、このように容量が大きいとフックスイッチ2投
入後ダイヤル送出回路7に供給される直流定電圧・定電
流の立上りが遅れ、これによりダイヤル送出回路7が動
作可能状態になるまでの時間が長くなって、フックスイ
ッチ2の投入後直ぐにダイヤル操作を行なった場合に正
確なダイヤル送出が行なわれなくなる恐れがある。
この問題点を解決するためにコンデンサ8を小容量に
すると、ダイヤルパルス送出時に局電源の電圧電流が不
安定になってこの影響がダイヤル送出回路7に供給され
る直流定電圧・定電流にも波及し、この結果ダイヤル送
出回路7のダイヤル送出制御信号の発生動作が不安定に
なる。また、ダイヤル送出回路7内にダイヤルメモリが
内蔵されている場合には、ダイヤルメモリの記憶内容の
保持時間が短くなる。
すると、ダイヤルパルス送出時に局電源の電圧電流が不
安定になってこの影響がダイヤル送出回路7に供給され
る直流定電圧・定電流にも波及し、この結果ダイヤル送
出回路7のダイヤル送出制御信号の発生動作が不安定に
なる。また、ダイヤル送出回路7内にダイヤルメモリが
内蔵されている場合には、ダイヤルメモリの記憶内容の
保持時間が短くなる。
(考案が解決しようとする問題点) 以上のように従来の回路は、コンデンサ8の容量によっ
て、ダイヤル送出時の直流電圧電流値の変動を防止しか
つダイヤルメモリの記憶内容保持時間を長くしようとす
ればフックスイッチ投入時の直流電圧電流の供給動作の
立上りが遅くなり、反対に直流電圧電流の供給動作の立
上りを早くしようとすればダイヤル信号送出時の電源変
動やダイヤルメモリの記憶内容の保持時間の短縮を招く
という問題点を有するもので、本考案はこの点に着目
し、ダイヤル送出回路の立上りを高速化し、しかもダイ
ヤル信号送出時には安定な給電を行なえるようにし、こ
れによりダイヤル送出動作の安定性を大幅に高め得るダ
イヤル送出用電源回路を提供しようとするものである。
て、ダイヤル送出時の直流電圧電流値の変動を防止しか
つダイヤルメモリの記憶内容保持時間を長くしようとす
ればフックスイッチ投入時の直流電圧電流の供給動作の
立上りが遅くなり、反対に直流電圧電流の供給動作の立
上りを早くしようとすればダイヤル信号送出時の電源変
動やダイヤルメモリの記憶内容の保持時間の短縮を招く
という問題点を有するもので、本考案はこの点に着目
し、ダイヤル送出回路の立上りを高速化し、しかもダイ
ヤル信号送出時には安定な給電を行なえるようにし、こ
れによりダイヤル送出動作の安定性を大幅に高め得るダ
イヤル送出用電源回路を提供しようとするものである。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 本考案は、フックスイッチが閉成されたとき回線側から
供給される直流電力に基づき所定の直流電圧および電流
を生成する電圧電流生成回路と、この電圧電流生成回路
からの出力を小容量のコンデンサを介してダイヤル送出
回路に供給する供給回路と、上記ダイヤル送出回路に対
し並列に接続されこのダイヤル送出回路の立上り時に上
記電圧電流生成回路の出力を主として上記供給回路を経
てダイヤル送出回路へ供給される電流制限素子およびこ
の電流制限素子を介して充電する大容量のコンデンサか
らなる充電回路と、この充電回路の電流制限素子の両端
間に接続されたスイッチ回路とをそれぞれ設け、ダイヤ
ル送出回路の立上り時には上記充電回路の電流制限素子
により直流電圧および電流を主として上記供給回路を経
てダイヤル送出回路へ供給させるとともに、この間に上
記電流制限素子を介して直流電圧および電流を上記大容
量のコンデンサに充電させ、かつダイヤル送出回路のダ
イヤル信号送出期間には、ダイヤル送出回路から発生さ
れるミュート信号に応動して上記スイッチ回路を導通さ
せて上記充電回路の電流制限素子の両端間を短絡するよ
うにしたものである。
供給される直流電力に基づき所定の直流電圧および電流
を生成する電圧電流生成回路と、この電圧電流生成回路
からの出力を小容量のコンデンサを介してダイヤル送出
回路に供給する供給回路と、上記ダイヤル送出回路に対
し並列に接続されこのダイヤル送出回路の立上り時に上
記電圧電流生成回路の出力を主として上記供給回路を経
てダイヤル送出回路へ供給される電流制限素子およびこ
の電流制限素子を介して充電する大容量のコンデンサか
らなる充電回路と、この充電回路の電流制限素子の両端
間に接続されたスイッチ回路とをそれぞれ設け、ダイヤ
ル送出回路の立上り時には上記充電回路の電流制限素子
により直流電圧および電流を主として上記供給回路を経
てダイヤル送出回路へ供給させるとともに、この間に上
記電流制限素子を介して直流電圧および電流を上記大容
量のコンデンサに充電させ、かつダイヤル送出回路のダ
イヤル信号送出期間には、ダイヤル送出回路から発生さ
れるミュート信号に応動して上記スイッチ回路を導通さ
せて上記充電回路の電流制限素子の両端間を短絡するよ
うにしたものである。
(作用) この結果、フックスイッチの投入直後は直流電圧および
電源が供給回路により高速度に立上ってダイヤル送出回
路に供給されることになり、これによりダイヤル送出回
路が動作可能状態になるまでに要する時間が短縮され
て、フックスイッチ投入後それほど時間を置かずにダイ
ヤル操作を行なった場合でも正常なダイヤル送出動作を
行なえるようになる。一方ダイヤル送出時には、スイッ
チ回路により充電回路の電流制限素子の両端が短絡され
て充電回路の大容量のコンデンサに充電された電圧によ
りダイヤル送出回路の電源変動が抑制され、これにより
局電源の変動の影響を低減し得て安定なダイヤル送出を
行ない得る。
電源が供給回路により高速度に立上ってダイヤル送出回
路に供給されることになり、これによりダイヤル送出回
路が動作可能状態になるまでに要する時間が短縮され
て、フックスイッチ投入後それほど時間を置かずにダイ
ヤル操作を行なった場合でも正常なダイヤル送出動作を
行なえるようになる。一方ダイヤル送出時には、スイッ
チ回路により充電回路の電流制限素子の両端が短絡され
て充電回路の大容量のコンデンサに充電された電圧によ
りダイヤル送出回路の電源変動が抑制され、これにより
局電源の変動の影響を低減し得て安定なダイヤル送出を
行ない得る。
(実施例) 第1図は本考案の一実施例におけるダイヤル送出用電源
回路を備えた電話機の構成を示すものである。尚、同図
において前記第3と同一部分には同一符号を付して詳し
い説明は省略する。
回路を備えた電話機の構成を示すものである。尚、同図
において前記第3と同一部分には同一符号を付して詳し
い説明は省略する。
定電流回路4および定電圧ダイオード5の出力端とダイ
ヤル送出回路7との間には直流電圧・定電流供給用の供
給回路11が設けられている。この供給回路11は、直流定
電圧・定電流をダイオード6を経てダイヤル送出回路7
に導入する回路と、ダイヤル送出回路7に対し並列に接
続された小容量のコンデンサ12とから構成される。この
うちコンデンサ12は、ダイヤル送出回路7への直流定電
圧・定電流の供給が円滑に行なわれるようにして、これ
によりノイズ等による急激な電流からダイヤル送出回路
7を保護するものである。
ヤル送出回路7との間には直流電圧・定電流供給用の供
給回路11が設けられている。この供給回路11は、直流定
電圧・定電流をダイオード6を経てダイヤル送出回路7
に導入する回路と、ダイヤル送出回路7に対し並列に接
続された小容量のコンデンサ12とから構成される。この
うちコンデンサ12は、ダイヤル送出回路7への直流定電
圧・定電流の供給が円滑に行なわれるようにして、これ
によりノイズ等による急激な電流からダイヤル送出回路
7を保護するものである。
またダイヤル送出回路7の電源端子には、上記小容量の
コンデンサ12に対し並列に充電回路13が接続されてい
る。この充電回路13は、電流制限用の抵抗14と大容量の
コンデンサ15との直列回路から構成され、このうち抵抗
14の両端間にはトランジスタスイッチ16が接続されてい
る。このトランジスタスイッチ16は、ダイヤル送出回路
7からミュート信号MSが発生されたときのみ導通して上
記抵抗14の両端間を短絡するものである。
コンデンサ12に対し並列に充電回路13が接続されてい
る。この充電回路13は、電流制限用の抵抗14と大容量の
コンデンサ15との直列回路から構成され、このうち抵抗
14の両端間にはトランジスタスイッチ16が接続されてい
る。このトランジスタスイッチ16は、ダイヤル送出回路
7からミュート信号MSが発生されたときのみ導通して上
記抵抗14の両端間を短絡するものである。
このような構成であるから、待受状態において、オペレ
ータが発呼するために例えば図示しないハンドセットを
取上げると、この時点t0でフックスイッチ2がオン状態
となって回線を経て局から直流電力が供給され、この直
流電力は整流回路3を経て定電流回路4および定電圧ダ
イオード5に供給される。そうすると、これらの定電流
回路4および定電圧ダイオード5から所定の直流定電圧
・定電流が生成され、この直流定電圧・定電流はダイヤ
ル送出回路7に供給される。ところで、この直流定電圧
・定電流の供給開始直後、ダイヤル送出回路7のミュー
ト信号MSは“H"レベルに初期設定される。このためトラ
ンジスタスイッチ16は非導通状態を保持し、こにより充
電回路13は抵抗14が接続された状態となる。このため上
記直流定電圧・定電流は、そのほとんどが先ず供給回路
11の小容量のコンデンサ12により定まる小さな時定数に
従ってダイヤル送出回路7に供給される。したがって、
ダイヤル送出回路7への電源電圧は例えば第2図DV1に
示す如く高速度に立上り、これによりダイヤル送出回路
7はフックスイッチ2の投入時点t0から短時間で動作可
能状態になる。尚、第2図Lはダイヤル送出回路7が動
作可能状態となる電源電圧レベルを示す。一方、このダ
イヤル送出回路7への電源供給の立上り期間に、直流定
電圧・定電流は充電回路13の抵抗14を介して大容量のコ
ンデンサ15に供給され、これにより低速度であるがこの
コンデンサ15の充電がなされる。第2図のDV2にその充
電電圧の変化を示す。尚、こうしてダイヤル送出回路7
が動作可能状態になると、ダイヤル送出回路7のダイヤ
ル送出制御信号ラインは“H"レベルとなり、この結果ダ
イヤル送出用スイッチ回路9の各トランジスタ91,92が
それぞれ導通状態となって、局からの直流電力が通話回
路10に供給され通話回路10は動作可能となる。
ータが発呼するために例えば図示しないハンドセットを
取上げると、この時点t0でフックスイッチ2がオン状態
となって回線を経て局から直流電力が供給され、この直
流電力は整流回路3を経て定電流回路4および定電圧ダ
イオード5に供給される。そうすると、これらの定電流
回路4および定電圧ダイオード5から所定の直流定電圧
・定電流が生成され、この直流定電圧・定電流はダイヤ
ル送出回路7に供給される。ところで、この直流定電圧
・定電流の供給開始直後、ダイヤル送出回路7のミュー
ト信号MSは“H"レベルに初期設定される。このためトラ
ンジスタスイッチ16は非導通状態を保持し、こにより充
電回路13は抵抗14が接続された状態となる。このため上
記直流定電圧・定電流は、そのほとんどが先ず供給回路
11の小容量のコンデンサ12により定まる小さな時定数に
従ってダイヤル送出回路7に供給される。したがって、
ダイヤル送出回路7への電源電圧は例えば第2図DV1に
示す如く高速度に立上り、これによりダイヤル送出回路
7はフックスイッチ2の投入時点t0から短時間で動作可
能状態になる。尚、第2図Lはダイヤル送出回路7が動
作可能状態となる電源電圧レベルを示す。一方、このダ
イヤル送出回路7への電源供給の立上り期間に、直流定
電圧・定電流は充電回路13の抵抗14を介して大容量のコ
ンデンサ15に供給され、これにより低速度であるがこの
コンデンサ15の充電がなされる。第2図のDV2にその充
電電圧の変化を示す。尚、こうしてダイヤル送出回路7
が動作可能状態になると、ダイヤル送出回路7のダイヤ
ル送出制御信号ラインは“H"レベルとなり、この結果ダ
イヤル送出用スイッチ回路9の各トランジスタ91,92が
それぞれ導通状態となって、局からの直流電力が通話回
路10に供給され通話回路10は動作可能となる。
さて、この状態でオペレータがダイヤル操作を行なう
と、このダイヤル操作で指定された番号に対応する相手
電話番号がダイヤルメモリから読み出され、この相手電
話番号に対応するパルス数のダイヤル送出制御信号DSが
ダイヤル送出回路7から例えば第2図に示す如く出力さ
れる。これにより、ダイヤル送出用スイッチ回路9の各
トランジスタ91,92は上記ダイヤル送出制御信号DSに従
ってそれぞれオンオフ動作し、この結果回線へダイヤル
パルスが送出される。ところで、このときダイヤル送出
回路7からは、上記ダイヤル送出制御信号DSの出力期間
に第2図に示す如くミュート信号(“L"レベル)MSが出
力される。そうすると、このミュート信号MSの発生期間
にトランジスタスイッチ16は導通状態となり、これによ
り充電回路13の抵抗14の両端間が短絡されてコンデンサ
15に充電されている電圧がトランジスタスイッチ16を介
してダイヤル送出回路7に供給される。したがって、い
ま仮にダイヤルパルスの送出動作により回線上の直流電
力が変動し、これによりダイヤル送出回路7への直流定
電圧・定電流が変動したとしても、ダイヤル送出回路7
に供給される直流定電圧・定電流は上記コンデンサ15の
充電電圧により一定値に規定される。このため、ダイヤ
ルパルス送出中におけるダイヤル送出回路7の動作は保
証される。
と、このダイヤル操作で指定された番号に対応する相手
電話番号がダイヤルメモリから読み出され、この相手電
話番号に対応するパルス数のダイヤル送出制御信号DSが
ダイヤル送出回路7から例えば第2図に示す如く出力さ
れる。これにより、ダイヤル送出用スイッチ回路9の各
トランジスタ91,92は上記ダイヤル送出制御信号DSに従
ってそれぞれオンオフ動作し、この結果回線へダイヤル
パルスが送出される。ところで、このときダイヤル送出
回路7からは、上記ダイヤル送出制御信号DSの出力期間
に第2図に示す如くミュート信号(“L"レベル)MSが出
力される。そうすると、このミュート信号MSの発生期間
にトランジスタスイッチ16は導通状態となり、これによ
り充電回路13の抵抗14の両端間が短絡されてコンデンサ
15に充電されている電圧がトランジスタスイッチ16を介
してダイヤル送出回路7に供給される。したがって、い
ま仮にダイヤルパルスの送出動作により回線上の直流電
力が変動し、これによりダイヤル送出回路7への直流定
電圧・定電流が変動したとしても、ダイヤル送出回路7
に供給される直流定電圧・定電流は上記コンデンサ15の
充電電圧により一定値に規定される。このため、ダイヤ
ルパルス送出中におけるダイヤル送出回路7の動作は保
証される。
また、通話が終了して待受状態に復帰し、ダイヤル送出
回路7への直流定電圧・定電流の供給が断たれても、大
容量のコンデンサ15の充電電圧がダイヤル送出回路7の
ダイヤルメモリに継続して供給されるので、ダイヤルメ
モリの記憶内容はそのまま長時間にわたって保持され
る。
回路7への直流定電圧・定電流の供給が断たれても、大
容量のコンデンサ15の充電電圧がダイヤル送出回路7の
ダイヤルメモリに継続して供給されるので、ダイヤルメ
モリの記憶内容はそのまま長時間にわたって保持され
る。
このように本実施例であれば、ダイヤル送出回路7へ直
流定電圧・定電流を供給する供給回路11の小容量のコン
デンサ12に対し並列に電流制限抵抗14と大容量のコンデ
ンサとからなる充電回路13を接続し、かつ上記抵抗14の
両端間にトランジスタスイッチ16を接続してこのトラン
ジスタスイッチ16をダイヤルパルス送出期間のみ導通さ
せて抵抗14の両端間を短絡するようにしたことによっ
て、フックスイッチ2投入直後におけるダイヤル送出回
路7への直流定電圧・定電流の供給開始時には、供給回
路11の小容量のコンデンサ12による小さな時定数に従っ
て高速度に直流定電圧・定電流の供給が行なわれるの
で、ダイヤル送出回路7を短時間で動作可能状態にする
ことができる。この結果、仮にオペレータがフックスイ
ッチ2の投入後それほど時間を置かずにダイヤル操作を
行なったとしても、安定に確実にダイヤルパルスの送出
を行なうことができる。また、ダイヤル送出時にはダイ
ヤル送出回路7の電源電圧値は充電回路13のコンデンサ
15の充電電圧により規定されるので、ダイヤルパルスの
送出により回線上の局電源電圧が変動したとしても、こ
の変動の影響を吸収して一定の直流定電圧・定電流をダ
イヤル送出回路7に供給することができる。したがっ
て、ダイヤル送出回路7の動作は保証され、常に確実で
安定なダイヤル送出を行なうことができる。さらに、待
受時には上記大容量のコンデンサ15の充電電圧がダイヤ
ルメモリに供給されることになるので、ダイヤルメモリ
の記憶内容を長時間にわたって確実に保持することがで
きる。
流定電圧・定電流を供給する供給回路11の小容量のコン
デンサ12に対し並列に電流制限抵抗14と大容量のコンデ
ンサとからなる充電回路13を接続し、かつ上記抵抗14の
両端間にトランジスタスイッチ16を接続してこのトラン
ジスタスイッチ16をダイヤルパルス送出期間のみ導通さ
せて抵抗14の両端間を短絡するようにしたことによっ
て、フックスイッチ2投入直後におけるダイヤル送出回
路7への直流定電圧・定電流の供給開始時には、供給回
路11の小容量のコンデンサ12による小さな時定数に従っ
て高速度に直流定電圧・定電流の供給が行なわれるの
で、ダイヤル送出回路7を短時間で動作可能状態にする
ことができる。この結果、仮にオペレータがフックスイ
ッチ2の投入後それほど時間を置かずにダイヤル操作を
行なったとしても、安定に確実にダイヤルパルスの送出
を行なうことができる。また、ダイヤル送出時にはダイ
ヤル送出回路7の電源電圧値は充電回路13のコンデンサ
15の充電電圧により規定されるので、ダイヤルパルスの
送出により回線上の局電源電圧が変動したとしても、こ
の変動の影響を吸収して一定の直流定電圧・定電流をダ
イヤル送出回路7に供給することができる。したがっ
て、ダイヤル送出回路7の動作は保証され、常に確実で
安定なダイヤル送出を行なうことができる。さらに、待
受時には上記大容量のコンデンサ15の充電電圧がダイヤ
ルメモリに供給されることになるので、ダイヤルメモリ
の記憶内容を長時間にわたって確実に保持することがで
きる。
尚、本考案は上記実施例に限定されるものではない。例
えば、充電回路の電流制限素子は抵抗以外にFETやスイ
ッチ素子等を使用してもよい。さらに上記実施例ではダ
イヤルパルスを送出する回路を例にとって説明したが、
DTMF信号を送出するタイプの回路に適用してもよい。そ
の他、供給回路、充電回路およびスイッチ回路の回路構
成、ダイヤル送出回路の構成やダイヤルメモリの有無、
端末装置の種類(電話機以外にファクシミリ装置でもよ
い)等についても、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施できる。
えば、充電回路の電流制限素子は抵抗以外にFETやスイ
ッチ素子等を使用してもよい。さらに上記実施例ではダ
イヤルパルスを送出する回路を例にとって説明したが、
DTMF信号を送出するタイプの回路に適用してもよい。そ
の他、供給回路、充電回路およびスイッチ回路の回路構
成、ダイヤル送出回路の構成やダイヤルメモリの有無、
端末装置の種類(電話機以外にファクシミリ装置でもよ
い)等についても、本考案の要旨を逸脱しない範囲で種
々変形して実施できる。
[考案の効果] 以上詳述したように本考案によれば、フックスイッチが
閉成されたとき回線側から供給される直流電力に基づき
所定の直流電圧および電流を生成する電圧電流生成回路
と、この電圧電流生成回路からの出力を小容量のコンデ
ンサを介してダイヤル送出回路に供給する供給回路と、
上記ダイヤル送出回路に対し並列に接続されこのダイヤ
ル送出回路の立上り時に上記電圧電流生成回路の出力を
主として上記供給回路を経てダイヤル送出回路へ供給さ
せる電流制限素子およびこの電流制限素子を介して充電
する大容量のコンデンサからなる充電回路と、この充電
回路の電流制限素子の両端間に接続されたスイッチ回路
とをそれぞれ設け、ダイヤル送出回路の立上り時には上
記充電回路の電流制限素子により直流電圧および電流を
主として上記供給回路を経てダイヤル送出回路へ供給さ
せるとともに、この間に上記電流制限素子を介して直流
電圧および電流を上記大容量のコンデンサに充電させ、
かつダイヤル送出回路のダイヤル信号送出期間には、ダ
イヤル送出回路から発生されるミュート信号に応動して
上記スイッチ回路を導通させて上記充電回路の電流制限
素子の両端間を短絡するようにしたことによって、ダイ
ヤル送出回路の立上りを高速化でき、しかもダイヤル信
号送出時には安定な給電を行なうことができ、これによ
りダイヤル送出動作の安定性を大幅に高め得るダイヤル
送出用電源回路を提供することができる。
閉成されたとき回線側から供給される直流電力に基づき
所定の直流電圧および電流を生成する電圧電流生成回路
と、この電圧電流生成回路からの出力を小容量のコンデ
ンサを介してダイヤル送出回路に供給する供給回路と、
上記ダイヤル送出回路に対し並列に接続されこのダイヤ
ル送出回路の立上り時に上記電圧電流生成回路の出力を
主として上記供給回路を経てダイヤル送出回路へ供給さ
せる電流制限素子およびこの電流制限素子を介して充電
する大容量のコンデンサからなる充電回路と、この充電
回路の電流制限素子の両端間に接続されたスイッチ回路
とをそれぞれ設け、ダイヤル送出回路の立上り時には上
記充電回路の電流制限素子により直流電圧および電流を
主として上記供給回路を経てダイヤル送出回路へ供給さ
せるとともに、この間に上記電流制限素子を介して直流
電圧および電流を上記大容量のコンデンサに充電させ、
かつダイヤル送出回路のダイヤル信号送出期間には、ダ
イヤル送出回路から発生されるミュート信号に応動して
上記スイッチ回路を導通させて上記充電回路の電流制限
素子の両端間を短絡するようにしたことによって、ダイ
ヤル送出回路の立上りを高速化でき、しかもダイヤル信
号送出時には安定な給電を行なうことができ、これによ
りダイヤル送出動作の安定性を大幅に高め得るダイヤル
送出用電源回路を提供することができる。
第1図は本考案の一実施例におけるダイヤル送出用電源
回路を設けた電話機の回路構成図、第2図は同回路の動
作説明に使用する信号波形図、第3図は従来のダイヤル
送出用電源回路の回路構成図である。 1a,1b……回線端子、2……フックスイッチ、3……整
流回路、4……定電流回路、5……定電圧ダイオード、
6……ダイオード、7……ダイヤル送出回路、9……ダ
イヤル送出用スイッチ回路、10……通話回路、11……供
給回路、12……小容量のコンデンサ、13……充電回路、
14……電流制限用の抵抗、15……大容量のコンデンサ、
16……トランジスタスイッチ、DS……ダイヤル送出制御
信号、MS……ミュート信号。
回路を設けた電話機の回路構成図、第2図は同回路の動
作説明に使用する信号波形図、第3図は従来のダイヤル
送出用電源回路の回路構成図である。 1a,1b……回線端子、2……フックスイッチ、3……整
流回路、4……定電流回路、5……定電圧ダイオード、
6……ダイオード、7……ダイヤル送出回路、9……ダ
イヤル送出用スイッチ回路、10……通話回路、11……供
給回路、12……小容量のコンデンサ、13……充電回路、
14……電流制限用の抵抗、15……大容量のコンデンサ、
16……トランジスタスイッチ、DS……ダイヤル送出制御
信号、MS……ミュート信号。
Claims (1)
- 【請求項1】ダイヤル操作に応動してダイヤル送出制御
信号を発生するとともに、このダイヤル送出制御信号の
発生期間を含む所定の期間にミュート信号を発生する機
能を有したダイヤル送出回路に対し、所定の電源を供給
するダイヤル送出用電源回路において、 フックスイッチが閉成されたとき回線側から供給される
直流電力に基づき所定の直流電圧および電流を生成する
電圧電流生成回路と、 前記ダイヤル送出回路に対し並列に接続された小容量の
コンデンサを有し、前記電圧電流生成回路からの出力を
前記小容量のコンデンサを介してダイヤル送出回路に供
給する供給回路と、 前記ダイヤル送出回路および前記供給回路の小容量のコ
ンデンサに対し並列に接続された、大容量のコンデンサ
と電流制限素子との直列回路からなり、この電流制限素
子により、前記ダイヤル送出回路の立上がり時には前記
電圧電流生成回路の出力の大半を前記供給回路の小容量
のコンデンサを経てダイヤル送出回路へ供給させるとと
もに前記電圧電流生成回路の出力の残りを前記大容量の
コンデンサに供給して充電し、かつ待受状態ではこの充
電された大容量のコンデンサの充電出力を前記ダイヤル
送出回路に供給する充電回路と、 前記電流制限素子の両端間に接続され、前記ダイヤル送
出回路から発生されるミュート信号に応動して、前記ダ
イヤル送出回路によるダイヤル送出制御信号の発生期間
を含む所定の期間に導通して前記電流制限素子の両端間
を短絡するスイッチ回路とを具備したことを特徴とする
ダイヤル送出用電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986094303U JPH071878Y2 (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | ダイヤル送出用電源回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986094303U JPH071878Y2 (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | ダイヤル送出用電源回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63541U JPS63541U (ja) | 1988-01-05 |
JPH071878Y2 true JPH071878Y2 (ja) | 1995-01-18 |
Family
ID=30957626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986094303U Expired - Lifetime JPH071878Y2 (ja) | 1986-06-20 | 1986-06-20 | ダイヤル送出用電源回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH071878Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5927656U (ja) * | 1982-08-13 | 1984-02-21 | 神田通信工業株式会社 | パルスダイヤルicの付加回路 |
-
1986
- 1986-06-20 JP JP1986094303U patent/JPH071878Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63541U (ja) | 1988-01-05 |
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