JPH0718747A - 角柱と梁の接合構造及びその接合方法 - Google Patents
角柱と梁の接合構造及びその接合方法Info
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- JPH0718747A JPH0718747A JP15902793A JP15902793A JPH0718747A JP H0718747 A JPH0718747 A JP H0718747A JP 15902793 A JP15902793 A JP 15902793A JP 15902793 A JP15902793 A JP 15902793A JP H0718747 A JPH0718747 A JP H0718747A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接時間の短縮と溶接不良の低減を行なうこ
とができる柱と梁の接合構造およびその方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 角柱1と、角柱1の軸端面1Aに取着された
蓋板3と、板状部9を有する梁5とからなり、蓋板3が
角柱1の柱側面の平面1Bから突出して角柱1の軸線直
交方向に伸びる係合板部6を有し、梁5の板状部9の端
部が蓋板3に対して角柱1と同じ面側で蓋板3の係合板
部6に係合される構造としたものである。
とができる柱と梁の接合構造およびその方法を提供する
ことを目的とする。 【構成】 角柱1と、角柱1の軸端面1Aに取着された
蓋板3と、板状部9を有する梁5とからなり、蓋板3が
角柱1の柱側面の平面1Bから突出して角柱1の軸線直
交方向に伸びる係合板部6を有し、梁5の板状部9の端
部が蓋板3に対して角柱1と同じ面側で蓋板3の係合板
部6に係合される構造としたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物を構成する角柱と
梁とを接合するための接合構造およびその方法に関す
る。
梁とを接合するための接合構造およびその方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、建物を構成する角柱と梁を連結
するには、実公昭57−16962号公報に開示されて
いるような接合手段が実施されており、具体的には、図
6(a)に示すように、バッキング板10上に、軸端面1
Aに蓋板3がすみ肉溶接された角柱1とジョイントピ−
ス2とを相互に所定ギャップを持たせて配置した後、角
柱1側にジョイントピ−ス2の端部を溶接線4A〜4C
に沿ってつき合わせ溶接して当該ジョイントピ−ス2を
固定し、このジョイントピ−ス2の内周側に、接合すべ
き梁5の端部を周接するように配置している。また、図
6(b)に示すように、角柱1と梁5とを直接接合するに
は、バッキング板10上に、角柱1と梁5とを相互に所
定ギャップを持たせて配置した後、角柱1側に梁5の端
部を溶接線4A〜4Cに沿ってつき合わせ溶接すること
により接合される。
するには、実公昭57−16962号公報に開示されて
いるような接合手段が実施されており、具体的には、図
6(a)に示すように、バッキング板10上に、軸端面1
Aに蓋板3がすみ肉溶接された角柱1とジョイントピ−
ス2とを相互に所定ギャップを持たせて配置した後、角
柱1側にジョイントピ−ス2の端部を溶接線4A〜4C
に沿ってつき合わせ溶接して当該ジョイントピ−ス2を
固定し、このジョイントピ−ス2の内周側に、接合すべ
き梁5の端部を周接するように配置している。また、図
6(b)に示すように、角柱1と梁5とを直接接合するに
は、バッキング板10上に、角柱1と梁5とを相互に所
定ギャップを持たせて配置した後、角柱1側に梁5の端
部を溶接線4A〜4Cに沿ってつき合わせ溶接すること
により接合される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術の図6(a),(b)に示されるものでは、角柱1とジョイ
ントピ−ス2または、梁5とのつき合わせ溶接部分は、
角柱1と蓋板3とがすみ肉溶接された部分となってい
る。従って、この状態で、特に、溶接線4Cに沿って溶
接を行なう場合には、所定の裏波および余盛を得ること
が技術的に非常に難しく、また、バッキング板10に溶
融部が付着し、バッキング板10をいためることから、
溶接時間が長時間となり、また、溶接不良も多くなると
いう問題があった。
術の図6(a),(b)に示されるものでは、角柱1とジョイ
ントピ−ス2または、梁5とのつき合わせ溶接部分は、
角柱1と蓋板3とがすみ肉溶接された部分となってい
る。従って、この状態で、特に、溶接線4Cに沿って溶
接を行なう場合には、所定の裏波および余盛を得ること
が技術的に非常に難しく、また、バッキング板10に溶
融部が付着し、バッキング板10をいためることから、
溶接時間が長時間となり、また、溶接不良も多くなると
いう問題があった。
【0004】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、溶接時間の短縮と溶接不良発生の低
減を行なうことができる角柱と梁の接合構造およびその
方法を提供することを目的とする。
になされたもので、溶接時間の短縮と溶接不良発生の低
減を行なうことができる角柱と梁の接合構造およびその
方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の角柱と梁の接合構造およびその方法では、
請求項1の角柱と梁の接合構造においては、角柱と、角
柱の軸端面に取着された蓋板と、板状部を有する梁とか
らなり、蓋板が角柱の柱側面の平面から突出して角柱の
軸線直交方向に伸びる係合板部を有し、梁の板状部の端
部が蓋板に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部に係
合される構造とした。
め、本発明の角柱と梁の接合構造およびその方法では、
請求項1の角柱と梁の接合構造においては、角柱と、角
柱の軸端面に取着された蓋板と、板状部を有する梁とか
らなり、蓋板が角柱の柱側面の平面から突出して角柱の
軸線直交方向に伸びる係合板部を有し、梁の板状部の端
部が蓋板に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部に係
合される構造とした。
【0006】請求項2においては、請求項1に記載され
た角柱と梁の接合構造であって、蓋板の係合板部に係合
される梁の板状部が断面コ字型の梁のフランジ部である
構造とした。
た角柱と梁の接合構造であって、蓋板の係合板部に係合
される梁の板状部が断面コ字型の梁のフランジ部である
構造とした。
【0007】請求項3においては、請求項1又は2に記
載された角柱と梁の接合構造であって、蓋板の係合板部
に係合される梁の板状部が、係合される端部とその他の
部分とで段差を有し、前記その他の部分の梁の板状部が
係合板部の延長上に存する構造とした。
載された角柱と梁の接合構造であって、蓋板の係合板部
に係合される梁の板状部が、係合される端部とその他の
部分とで段差を有し、前記その他の部分の梁の板状部が
係合板部の延長上に存する構造とした。
【0008】請求項4においては、請求項1から3にそ
れぞれ記載された角柱と梁の接合構造であって、蓋板が
複数の係合板部を有し、それぞれの係合板部に梁の板状
部が係合されており、角柱の軸端部に複数の梁が接合さ
れている構造とした。
れぞれ記載された角柱と梁の接合構造であって、蓋板が
複数の係合板部を有し、それぞれの係合板部に梁の板状
部が係合されており、角柱の軸端部に複数の梁が接合さ
れている構造とした。
【0009】請求項5においては、請求項1から4にそ
れぞれ記載された角柱と梁の接合構造であって、角柱の
軸端の稜部と梁の板状部の端部とが蓋板と共に溶接され
た溶接部を有する構造とした。
れぞれ記載された角柱と梁の接合構造であって、角柱の
軸端の稜部と梁の板状部の端部とが蓋板と共に溶接され
た溶接部を有する構造とした。
【0010】請求項6の角柱と梁の接合方法において
は、角柱の柱側面の平面から突出して角柱の軸線直交方
向に伸びる係合板部を有する蓋板を角柱の軸端面に取着
し、角柱の軸端の稜部と板状部を有する梁の板状部の端
部とを溶接ギャップを隔てつつ、梁の板状部の端部を蓋
板に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部に係合さ
せ、角柱の軸端の稜部と梁の板状部の端部とを蓋板とと
もに溶接するものである。
は、角柱の柱側面の平面から突出して角柱の軸線直交方
向に伸びる係合板部を有する蓋板を角柱の軸端面に取着
し、角柱の軸端の稜部と板状部を有する梁の板状部の端
部とを溶接ギャップを隔てつつ、梁の板状部の端部を蓋
板に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部に係合さ
せ、角柱の軸端の稜部と梁の板状部の端部とを蓋板とと
もに溶接するものである。
【0011】
【作用】上述した本発明では、梁の板状部の端部が蓋板
に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部に係合する接
合構成としているので、梁と角柱の柱側面の平面との相
互間に溶接ギャップを形成した状態で、係合板部がバッ
キング板の役目を果たしつつ、角柱と梁の板状部間を係
合板部とともに溶接する接合方法を取ることが可能とな
ることから、技術的な困難を伴わなく容易に所定の裏波
および余盛を得ることができ、従来に比して、溶接時間
の短縮および溶接不良を減少することが可能となる。
に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部に係合する接
合構成としているので、梁と角柱の柱側面の平面との相
互間に溶接ギャップを形成した状態で、係合板部がバッ
キング板の役目を果たしつつ、角柱と梁の板状部間を係
合板部とともに溶接する接合方法を取ることが可能とな
ることから、技術的な困難を伴わなく容易に所定の裏波
および余盛を得ることができ、従来に比して、溶接時間
の短縮および溶接不良を減少することが可能となる。
【0012】また、角柱に取着された蓋板には、角柱の
柱側の平面から突出する係合板部を有しているので、角
柱に接合される梁の長さに不均衡が生じても、梁の板状
部を係合板部に係合させることができる。
柱側の平面から突出する係合板部を有しているので、角
柱に接合される梁の長さに不均衡が生じても、梁の板状
部を係合板部に係合させることができる。
【0013】更に、蓋板の係合部に係合される梁の板状
部の端部が、その他の部分とで段差を形成させるととも
に、該他の部分が係合部の延長上に存するようにした場
合、該梁の板状部を角柱の蓋板と同一面にもっていくこ
とができる。
部の端部が、その他の部分とで段差を形成させるととも
に、該他の部分が係合部の延長上に存するようにした場
合、該梁の板状部を角柱の蓋板と同一面にもっていくこ
とができる。
【0014】更に、また、角柱の蓋板に複数の係合板部
を設けると、角柱に複数の梁を接合する場合において
も、本発明の接合方法を適用することが可能となる。
を設けると、角柱に複数の梁を接合する場合において
も、本発明の接合方法を適用することが可能となる。
【0015】
実施例1 以下、本発明の実施例1を図面を参照して説明する。
【0016】図1において、角柱1は、この軸端面1A
に蓋板3がすみ肉溶接されている。蓋板3は、角柱1の
軸端面に直交する一の柱側面の平面1Bから該角柱1の
軸線直交方向に突出する係合板部6が一体形成されてい
る。また、梁5は断面コ字型であって、ウエブ部8と、
このウエブ部8に略直交するフランジ部7およびウエブ
部8に略直交しフランジ部7に対向するフランジ部9と
を有している。尚、蓋板3は、この係合板部6が突出す
る部分と角柱1の柱側面の平面1Bとが未溶接となって
いる。
に蓋板3がすみ肉溶接されている。蓋板3は、角柱1の
軸端面に直交する一の柱側面の平面1Bから該角柱1の
軸線直交方向に突出する係合板部6が一体形成されてい
る。また、梁5は断面コ字型であって、ウエブ部8と、
このウエブ部8に略直交するフランジ部7およびウエブ
部8に略直交しフランジ部7に対向するフランジ部9と
を有している。尚、蓋板3は、この係合板部6が突出す
る部分と角柱1の柱側面の平面1Bとが未溶接となって
いる。
【0017】このような構造において、角柱1と梁5と
を溶接により接合する場合には、図2(a)に示すよう
に、角柱1は、この蓋板3側を下向きにしてバッキング
板10上の所定位置に立設する。そして、角柱1の係合
板部6が突出する柱側面の平面1Bに梁5のコ型端面5
Aを溶接線4A〜4Cをなす所定の溶接ギャップを持っ
て対向させた状態で、この梁5のフランジ部9を上方か
ら係合板部6上に係合して載置する。
を溶接により接合する場合には、図2(a)に示すよう
に、角柱1は、この蓋板3側を下向きにしてバッキング
板10上の所定位置に立設する。そして、角柱1の係合
板部6が突出する柱側面の平面1Bに梁5のコ型端面5
Aを溶接線4A〜4Cをなす所定の溶接ギャップを持っ
て対向させた状態で、この梁5のフランジ部9を上方か
ら係合板部6上に係合して載置する。
【0018】そして、梁5のフランジ部7と角柱1間お
よびウエブ部8と角柱1間のそれぞれを、梁5の外側か
ら溶接ロボット(図示せず)の溶接ト−チ11を溶接線4
A,4Bに沿わせて溶接する。次いで、梁5のフランジ
部9と角柱1との間を、梁5の内側面5Bから溶接ト−
チ11を溶接線4Cに沿わせて係合板部6とともに溶接
する。
よびウエブ部8と角柱1間のそれぞれを、梁5の外側か
ら溶接ロボット(図示せず)の溶接ト−チ11を溶接線4
A,4Bに沿わせて溶接する。次いで、梁5のフランジ
部9と角柱1との間を、梁5の内側面5Bから溶接ト−
チ11を溶接線4Cに沿わせて係合板部6とともに溶接
する。
【0019】このような実施例1においては、角柱1の
柱側面の平面1Bに梁5のコ型端面5Aを所定の溶接ギ
ャップを隔てて対向させた状態で、この梁5のフランジ
部9を蓋板3の係合板部6上に係合して配置した後、溶
接線4A〜4Cに沿って溶接するようにしているので、
特に、図2(b)に示すように、角柱1と梁5のフランジ
部9間を溶接(溶接線4Cに沿って溶接する場合)する場
合には、この係合板部6がバッキング板の役目を果たし
つつ、角柱1と梁5のフランジ部9とを係合板部6とと
もに同時溶接することになるので、バッキング板10を
いためることがなくなるとともに、技術的な困難を伴わ
なく容易に所定の裏波および余盛を得ることができ、従
来に比して、溶接時間の短縮および溶接不良発生を低減
することが可能となる。
柱側面の平面1Bに梁5のコ型端面5Aを所定の溶接ギ
ャップを隔てて対向させた状態で、この梁5のフランジ
部9を蓋板3の係合板部6上に係合して配置した後、溶
接線4A〜4Cに沿って溶接するようにしているので、
特に、図2(b)に示すように、角柱1と梁5のフランジ
部9間を溶接(溶接線4Cに沿って溶接する場合)する場
合には、この係合板部6がバッキング板の役目を果たし
つつ、角柱1と梁5のフランジ部9とを係合板部6とと
もに同時溶接することになるので、バッキング板10を
いためることがなくなるとともに、技術的な困難を伴わ
なく容易に所定の裏波および余盛を得ることができ、従
来に比して、溶接時間の短縮および溶接不良発生を低減
することが可能となる。
【0020】実施例2 以下、本発明の実施例2を図面を参照して説明する。
【0021】図3において、角柱1は実施例1で示した
構造と同様となっており、この軸端面1Aには実施例1
と同様な係合板部6を有する蓋板3がすみ肉溶接されて
いる。また、梁5には、このフランジ部9の端部がフラ
ンジ部7側に係合板部6の板厚(t)だけ突出する段部9
Aが一体形成されており、この段部9Aは、梁5のコ型
端面5Aから反対側端に向かって所定長さ伸びている。
構造と同様となっており、この軸端面1Aには実施例1
と同様な係合板部6を有する蓋板3がすみ肉溶接されて
いる。また、梁5には、このフランジ部9の端部がフラ
ンジ部7側に係合板部6の板厚(t)だけ突出する段部9
Aが一体形成されており、この段部9Aは、梁5のコ型
端面5Aから反対側端に向かって所定長さ伸びている。
【0022】このような構成において、角柱1と梁5と
を溶接により接合する場合には、図4に示すように、角
柱1は、この蓋板3側を下向きにしてバッキング板10
上の所定位置に立設する。そして、角柱1の係合板部6
が突出する柱側面の平面1Bに、梁5のコ型端面5Aが
所定の溶接ギャップを持って対向する状態で、梁5のフ
ランジ部9の段部9Aを上方から係合板部6に係合して
載置する。
を溶接により接合する場合には、図4に示すように、角
柱1は、この蓋板3側を下向きにしてバッキング板10
上の所定位置に立設する。そして、角柱1の係合板部6
が突出する柱側面の平面1Bに、梁5のコ型端面5Aが
所定の溶接ギャップを持って対向する状態で、梁5のフ
ランジ部9の段部9Aを上方から係合板部6に係合して
載置する。
【0023】そして、実施例1に示したと同様に、梁5
のフランジ部7と角柱1間およびウエブ部8と角柱1と
の間をそれぞれ梁5の外側から溶接ト−チ11を溶接線
4A,4Bに沿わせて溶接する。次いで、梁5のフラン
ジ部9と角柱1との間を梁5の内側面5Bから溶接ト−
チ11を溶接線4Cに沿わせて係合板部6とともに溶接
する。
のフランジ部7と角柱1間およびウエブ部8と角柱1と
の間をそれぞれ梁5の外側から溶接ト−チ11を溶接線
4A,4Bに沿わせて溶接する。次いで、梁5のフラン
ジ部9と角柱1との間を梁5の内側面5Bから溶接ト−
チ11を溶接線4Cに沿わせて係合板部6とともに溶接
する。
【0024】このような実施例2においても、係合板部
6上にフランジ部9の段部9Aを係合して載置した後、
溶接線4A〜4Cに沿って溶接することにより角柱1と
梁5とを接合しているので、実施例1と同様な効果を得
ることができる。
6上にフランジ部9の段部9Aを係合して載置した後、
溶接線4A〜4Cに沿って溶接することにより角柱1と
梁5とを接合しているので、実施例1と同様な効果を得
ることができる。
【0025】実施例3 図5(a)〜(c)においては、角柱1に複数の梁5(実施例
3では2つの梁5)を溶接により接合する場合を示して
いる。
3では2つの梁5)を溶接により接合する場合を示して
いる。
【0026】図5(a)において、角柱1の軸端面1Aに
すみ肉溶接された蓋板3は、角柱1の軸端面に直交する
一の柱側面の平面1B,該一の柱側面の平面1Bに直交
する他の柱側面の平面1Cのそれぞれから該角柱1の軸
線直交方向に突出する係合板部6A,6Bが一体形成さ
れている。また、梁5は、実施例1または実施例2で示
した構造を有するものを用いる。
すみ肉溶接された蓋板3は、角柱1の軸端面に直交する
一の柱側面の平面1B,該一の柱側面の平面1Bに直交
する他の柱側面の平面1Cのそれぞれから該角柱1の軸
線直交方向に突出する係合板部6A,6Bが一体形成さ
れている。また、梁5は、実施例1または実施例2で示
した構造を有するものを用いる。
【0027】このような構成において、角柱1と複数の
梁5とを溶接により接合する場合には、図5(b),(c)に
示すように、角柱1は、この蓋板3側を下向きにしてバ
ッキング板10上の所定位置に立設する。そして、角柱
1の係合板部6A,6Bが突出する柱側面の平面1B,
1Cそれぞれに、各梁5のコ型端面5Aを所定の溶接ギ
ャップを持って対向させる。そして、各梁5のフランジ
部9(段部9A)を上方から係合板部6A,6Bに係合し
て載置する。
梁5とを溶接により接合する場合には、図5(b),(c)に
示すように、角柱1は、この蓋板3側を下向きにしてバ
ッキング板10上の所定位置に立設する。そして、角柱
1の係合板部6A,6Bが突出する柱側面の平面1B,
1Cそれぞれに、各梁5のコ型端面5Aを所定の溶接ギ
ャップを持って対向させる。そして、各梁5のフランジ
部9(段部9A)を上方から係合板部6A,6Bに係合し
て載置する。
【0028】そして、実施例1に示したと同様に、各梁
5のフランジ部7と角柱1間およびウエブ部8と角柱1
との間をそれぞれ梁5の外側から溶接ト−チ11を溶接
線4A,4Bに沿わせて溶接する。次いで、各梁5のフ
ランジ部9と角柱1との間を梁5の内側面5Bから溶接
ト−チ11を溶接線4Cに沿わせて係合板部6とともに
溶接する。
5のフランジ部7と角柱1間およびウエブ部8と角柱1
との間をそれぞれ梁5の外側から溶接ト−チ11を溶接
線4A,4Bに沿わせて溶接する。次いで、各梁5のフ
ランジ部9と角柱1との間を梁5の内側面5Bから溶接
ト−チ11を溶接線4Cに沿わせて係合板部6とともに
溶接する。
【0029】このような実施例3に示された角柱1に複
数の梁5を接合する場合でも、実施例1と同様な効果を
得ることができる。
数の梁5を接合する場合でも、実施例1と同様な効果を
得ることができる。
【0030】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を免脱しない範囲の設計変更
等があってもこの発明に含まれる。例えば、本実施例
1,2および3では、角柱1と梁3とを直接接合する場
合を示したが、角柱1に図6(a)に示すジョイントピ−
ス2を介在させて梁5を接合する場合に適用したもので
あっても良い。
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を免脱しない範囲の設計変更
等があってもこの発明に含まれる。例えば、本実施例
1,2および3では、角柱1と梁3とを直接接合する場
合を示したが、角柱1に図6(a)に示すジョイントピ−
ス2を介在させて梁5を接合する場合に適用したもので
あっても良い。
【0031】また、実施例1,2および3においては、
断面コ字型の梁5を角柱1に溶接する場合について説明
したが、梁5の形状はこれに限定されるものでなく、例
えば、断面L字型の梁について適用したものであっても
良い。
断面コ字型の梁5を角柱1に溶接する場合について説明
したが、梁5の形状はこれに限定されるものでなく、例
えば、断面L字型の梁について適用したものであっても
良い。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
梁の板状部の端部が蓋板に対して角柱と同じ面側で蓋板
の係合板部に係合する接合構成としているので、梁と角
柱の柱側面の平面との相互間に溶接ギャップを形成した
状態で、係合板部がバッキング板の役目を果たしつつ、
角柱と梁の板状部間を係合板部とともに溶接する接合方
法を取ることが可能となることから、バッキング板をい
ためることがなくなるとともに、技術的な困難を伴わな
く容易に所定の裏波および余盛を得ることができ、従来
に比して、溶接時間の短縮および溶接不良を減少するこ
とが可能となる。
梁の板状部の端部が蓋板に対して角柱と同じ面側で蓋板
の係合板部に係合する接合構成としているので、梁と角
柱の柱側面の平面との相互間に溶接ギャップを形成した
状態で、係合板部がバッキング板の役目を果たしつつ、
角柱と梁の板状部間を係合板部とともに溶接する接合方
法を取ることが可能となることから、バッキング板をい
ためることがなくなるとともに、技術的な困難を伴わな
く容易に所定の裏波および余盛を得ることができ、従来
に比して、溶接時間の短縮および溶接不良を減少するこ
とが可能となる。
【0033】また、角柱に取着された蓋板には、角柱の
柱側の平面から突出する係合板部を有しているので、角
柱に接合される梁の長さに不均衡が生じても、梁の板状
部を係合板部に係合させることができるので、従来の如
く、梁の長さの不均衡を調整すべく角柱の柱側の平面に
固定されるジョイントピ−スを設ける必要がなく、角柱
と梁を接合することができる。
柱側の平面から突出する係合板部を有しているので、角
柱に接合される梁の長さに不均衡が生じても、梁の板状
部を係合板部に係合させることができるので、従来の如
く、梁の長さの不均衡を調整すべく角柱の柱側の平面に
固定されるジョイントピ−スを設ける必要がなく、角柱
と梁を接合することができる。
【0034】更に、蓋板の係合部に係合される梁の板状
部の端部が、その他の部分とで段差を形成させるととも
に、該他の部分が係合部の延長上に存するようにした場
合、該梁の板状部を角柱の蓋板と同一面にもっていくこ
とができる。
部の端部が、その他の部分とで段差を形成させるととも
に、該他の部分が係合部の延長上に存するようにした場
合、該梁の板状部を角柱の蓋板と同一面にもっていくこ
とができる。
【0035】更に、また、角柱の蓋板に複数の係合板部
を設けると、角柱に複数の梁を接合する場合において
も、本発明の接合方法を適用することが可能となる。
を設けると、角柱に複数の梁を接合する場合において
も、本発明の接合方法を適用することが可能となる。
【図1】本発明の実施例1としての角柱と梁との構造を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】図1における角柱と梁とを溶接により接合する
方法を示したもので、(a)は角柱と梁との配置関係を示
す側面図,(b)は(a)の拡大図である。
方法を示したもので、(a)は角柱と梁との配置関係を示
す側面図,(b)は(a)の拡大図である。
【図3】本発明の実施例2としての角柱と柱の構造を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図4】図2における角柱と梁との配置関係を示す側面
図である。
図である。
【図5】本発明の実施例3としての角柱と梁とを溶接に
より接合する方法を示したものであり、(a)は角柱の蓋
板の構造を示す斜視図、(b)および(c)は角柱を梁との配
置関係を示す斜視図である。
より接合する方法を示したものであり、(a)は角柱の蓋
板の構造を示す斜視図、(b)および(c)は角柱を梁との配
置関係を示す斜視図である。
【図6】従来技術における角柱と梁との溶接方法を示す
図であり、(a)はジョイントピ−スを介在させて角柱に
梁を接合する接合構造を示した斜視図,(b)は角柱に梁
を直接接合する接合構造を示した斜視図である。
図であり、(a)はジョイントピ−スを介在させて角柱に
梁を接合する接合構造を示した斜視図,(b)は角柱に梁
を直接接合する接合構造を示した斜視図である。
1 角柱 1A 軸端面 1B,1C 柱側面の平面 3 蓋板 5 梁 6 係合板部 7 フランジ部 8 ウエブ部 9 フランジ部 9A 段部
Claims (6)
- 【請求項1】 角柱と、角柱の軸端面に取着された蓋板
と、板状部を有する梁とからなり、蓋板が角柱の柱側面
の平面から突出して角柱の軸線直交方向に伸びる係合板
部を有し、梁の板状部の端部が蓋板に対して角柱と同じ
面側で蓋板の係合板部に係合されることを特徴とする角
柱と梁の接合構造。 - 【請求項2】 蓋板の係合板部に係合される梁の板状部
が断面コ字型の梁のフランジ部であることを特徴とする
請求項1記載の角柱と梁の接合構造。 - 【請求項3】 蓋板の係合板部に係合される梁の板状部
が、係合される端部とその他の部分とで段差を有し、前
記その他の部分の梁の板状部が係合板部の延長上に存す
ることを特徴とする請求項1又は2記載の角柱と梁の接
合構造。 - 【請求項4】 蓋板が複数の係合板部を有し、それぞれ
の係合板部に梁の板状部が係合されており、角柱の軸端
部に複数の梁が接合されていることを特徴とする請求項
1,2又は3記載の角柱と梁の接合構造。 - 【請求項5】 角柱の軸端の稜部と梁の板状部の端部と
が蓋板と共に溶接された溶接部を有することを特徴とす
る請求項1,2,3又は4記載の角柱と梁の接合構造。 - 【請求項6】 角柱の柱側面の平面から突出して角柱の
軸線直交方向に伸びる係合板部を有する蓋板を角柱の軸
端面に取着し、角柱の軸端の稜部と板状部を有する梁の
板状部の端部とを溶接ギャップを隔てつつ、梁の板状部
の端部を蓋板に対して角柱と同じ面側で蓋板の係合板部
に係合させ、角柱の軸端の稜部と梁の板状部の端部とを
蓋板とともに溶接することを特徴とする角柱と梁の接合
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15902793A JPH0718747A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 角柱と梁の接合構造及びその接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15902793A JPH0718747A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 角柱と梁の接合構造及びその接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0718747A true JPH0718747A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15684661
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15902793A Pending JPH0718747A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 角柱と梁の接合構造及びその接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718747A (ja) |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP15902793A patent/JPH0718747A/ja active Pending
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