JPH07187446A - 用紙搬送装置 - Google Patents

用紙搬送装置

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Publication number
JPH07187446A
JPH07187446A JP33540893A JP33540893A JPH07187446A JP H07187446 A JPH07187446 A JP H07187446A JP 33540893 A JP33540893 A JP 33540893A JP 33540893 A JP33540893 A JP 33540893A JP H07187446 A JPH07187446 A JP H07187446A
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JP
Japan
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paper
jam
sensor
conveyance
detection
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JP33540893A
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English (en)
Inventor
Akio Kotani
章夫 小谷
Yoshiichi Naito
芳一 内藤
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】用紙位置の誤検出に起因する搬送中止を防止す
ることを目的とする。 【構成】用紙搬送機構と、搬送経路に沿って互いの間に
間隔を設けて配置された複数の用紙センサ91〜94
と、各用紙センサがその上流側の用紙センサによる用紙
検出時点から計時される規定時間内に用紙を検出しない
ときに用紙搬送を中止させる搬送制御手段100とを備
えた用紙搬送装置2であって、搬送制御手段100が、
用紙センサによる検出結果に基づいて搬送を中止させた
場合に、以降の搬送に際して、用紙を検出しなかった用
紙センサに対応した規定時間を、その下流側の用紙セン
サによる検出予定時期まで延長し、延長後の規定時間内
に下流側の用紙センサが用紙を検出したときには搬送を
継続させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ装
置、OCR装置、及び紙加工機など、シート状用紙を取
り扱う各種の機器に組み込まれる用紙搬送装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ここでは、複写機を例に挙げて従来の技
術について説明する。複写機においては、用紙の搬送経
路の要所(通常は複数箇所)に、用紙の有無に応じた検
出信号を出力する機械式又は光学式のペーパーセンサが
設けられている(特開平4−354744号)。
【0003】複写機の制御系は、搬送方向に沿って並ぶ
各ペーパーセンサの検出信号に基づいて搬送経路内の用
紙の位置を検知し、用紙収納部からの取出しの失敗やジ
ャム(紙詰まり)といった搬送異常の有無を判別する。
すなわち、複写に際して、例えば搬送開始時点を最初の
基準時点とする所定のタイミングで、搬送方向の最上流
のペーパーセンサから用紙の到着又は通過を示す検出信
号が得られたか否かを検知し、正規の検出信号が得られ
た場合はその検出信号の入力タイミングを新たな基準時
点とし、次の下流側のペーパーセンサからの検出信号の
入力を待つという手順で、用紙の流れの正否を判別す
る。
【0004】従来においては、ペーパーセンサによる搬
送状態の監視中に、最初に正規の検出信号が得られなか
った時点で、直ちに搬送状態が異常と判別され、異常発
生時の処理として、用紙搬送を含む複写動作が中止さ
れ、操作パネル上で例えばジャムの位置の表示が行われ
ていた。
【0005】なお、搬送状態が正常であれば、通常の搬
送制御として、用紙の移動に合わせて所定のローラやベ
ルトのオンオフ制御が行われ、必要に応じて経路切換え
爪の制御が行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、用紙の位置
検出においては、ペーパーセンサにトナーや塵埃が大量
に付着した場合、及び検出信号に外来ノイズが重畳した
場合などにおいて、誤検出の発生するおそれがある。
【0007】このため、従来では、実際には用紙が正常
に搬送されているにも係わらず、誤った用紙検出結果に
基づいて搬送状態が異常とされ、複写が中止されてしま
うという問題があった。
【0008】搬送が中止されると、ユーザーは、複写機
のカバーを開いて内部を点検する復帰作業を強いられ
る。特に、誤検出の原因がセンサの汚れや動作不良であ
る場合には、復帰作業後に複写を再開しても再び複写が
中止されるので、サービスマンによる保守作業を経なけ
れば複写機を使用できず、長いデッドタイムが生じる。
【0009】なお、このような問題を解決するため、搬
送異常が連続して発生する場合に、キー操作などによっ
て搬送異常の検知処理をキャンセルすることが考えられ
る。しかし、その場合には、実際にジャムが発生してい
るにも係わらず、オペレータがスタートキーを押す毎
に、又はマルチコピーでは一定時間毎に、用紙が搬送路
内に給紙され、多数の用紙が機内に停留するおそれがあ
る。多数の用紙の停留は、復旧作業を面倒なものとする
だけでなく、機構部品の損傷の原因となる。
【0010】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、搬送状態の正否を的確に判別し、用紙位置の誤検
出に起因する搬送中止を防止することを目的としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る装置は、上
述の課題を解決するため、用紙搬送機構と、搬送経路に
沿って互いの間に間隔を設けて配置された複数の用紙セ
ンサと、前記各用紙センサがその上流側の用紙センサに
よる用紙検出時点から計時される規定時間内に用紙を検
出しないときに前記搬送機構による用紙の搬送を中止さ
せる搬送制御手段とを備えた用紙搬送装置であって、前
記搬送制御手段が、前記用紙センサによる検出結果に基
づいて搬送を中止させた場合に、以降の搬送に際して、
用紙を検出しなかった前記用紙センサに対応した前記規
定時間を、その下流側の用紙センサによる検出予定時期
まで延長し、延長後の規定時間内に前記下流側の用紙セ
ンサが用紙を検出したときには搬送を継続させるように
構成される。
【0012】
【作用】規定時間の延長によって搬送異常の有無の判別
時期が繰り下がり、以前に用紙を検出しなかった用紙セ
ンサの出力に係わらず、その次の用紙センサが用紙を検
出すれば、搬送状態は正常と判別される。つまり、検出
の信頼性の低い状態の用紙センサを除く、他の用紙セン
サによって搬送状態の監視が行われる。
【0013】
【実施例】図1は本発明に係る用紙搬送系2を備えた複
写機1の機構構成を示す断面正面図、図2は複写機1の
機能構成を示すブロック図である。
【0014】図1において、複写機1は、電子写真プロ
セスにより複写画像を形成する本体1Aと、原稿をプラ
テンガラス21の所定位置に載置する自動原稿送り装置
(ADF)1Bとから構成されている。
【0015】本体1Aのキャビネット内のほぼ中央に、
感光体ドラム11が反時計方向に回転可能に設けられ、
その周囲に、帯電チャージャ12、現像器13、転写・
分離チャージャ14、クリーナ15、イレーサランプ1
6が配設されている。
【0016】また、本体1Aは、図示しないモータを駆
動源とする用紙搬送機構60を備えている。キャビネッ
トの左側に、手差し給紙口51と2つの用紙カセット5
2,53とが設けられており、右側に排紙トレイ59が
設けられている。
【0017】自動給紙モードのコピーにおいて、用紙
は、択一的に選択された用紙カセット52,53から給
紙ローラ62,63によって1枚ずつ取り出され、中間
ローラ64を経てタイミングローラ65の手前まで搬送
される(給紙段階)。また、手差し給紙モードにおい
て、用紙は、手差し給紙ローラ61と中間ローラ64と
によってタイミングローラ65へ送られる。
【0018】その後、用紙は、感光体ドラム11の回転
とタイミングを合わせて転写位置へ送られる(通紙段
階)。感光体ドラム11と接してトナー像が転写された
用紙は、感光体ドラム11から分離され、搬送ベルト6
6によって定着ローラ対17へ搬送される(分離段
階)。そして、トナー像の定着を終えてプリントの完了
した用紙は、排出ローラ67によって排紙トレー59上
にフェースアップの形態で排出される(排紙段階)。
【0019】複写機1では、用紙の搬送経路の4つの要
所、すなわち中間ローラ64、タイミングローラ65、
搬送ベルト66、及び排出ローラ67のそれぞれの手前
の位置に、用紙の有無に応じた検出信号を出力するペー
パーセンサ91〜94が配置されている。搬送方向の上
流側の2つのペーパーセンサ91,92、及び最下流側
のペーパーセンサ94は、マイクロスイッチなどの機械
式センサであり、他の1つのペーパーセンサ93は、透
過型又は反射型のフォトセンサである。これらのペーパ
ーセンサ91〜94の検出信号は、複写機1の全体制御
を担う制御部100へ送られ、用紙搬送機構60の駆動
制御に用いられる。なお、以下の説明では、4つのペー
パーセンサ91,92,93,94の区別を必要とする
ときは、これらを順に給紙センサ、通紙センサ、分離セ
ンサ、排紙センサという。
【0020】図2に示すように、制御部100は、マイ
クロコンピュータユニットからなるCPU101及びモ
デム102などから構成されている。CPU101は、
操作パネル70による操作に応じてコピーモードを設定
し、ペーパーセンサ91〜94を含む各種のセンサの出
力に基づいて、電子写真プロセス機構10と原稿走査機
構20と用紙搬送機構60とを制御するとともに、適時
にモデム102を介してサービスセンタへ状態データを
送信する。
【0021】なお、複写機1においては、このような機
能を有する制御部100と、用紙搬送機構60と、4つ
のペーパーセンサ91〜94とによって、本発明に係る
用紙搬送系2が構成されている。
【0022】図3は複写機1の操作パネル70の平面図
である。操作パネル70には、スタートキー71、数値
入力のためのテンキー72、倍率指定キー73、倍率微
調整キー74、用紙サイズ指定キー75、濃度指定キー
76、特殊モード指定キー群77、ヘルプキー78、及
び対話形式の操作のためのタッチスクリーン79が配置
されている。タッチスクリーン79は、例えば静電容量
型のタッチセンサと液晶ディスプレイ(LCD)からな
る。
【0023】次に、フローチャートを参照して、複写機
1の動作について説明する。図4はCPU101の概略
の動作を示すメインフローチャートである。電源が投入
されると、CPU101は、後述のジャム検出停止フラ
グとジャムカウンタ値とを除く各種フラグや制御パラメ
ータの初期化を行い、メインルーチンの長さを規定する
内部タイマをセットする(#1,2)。
【0024】キー操作信号やセンサ信号の取込みを受け
付ける入力処理の後、コピー中であれば、コピー制御処
理及びジャム処理を順に実行する(#3〜#6)。コピ
ー制御処理では、用紙搬送及び電子写真プロセス(露光
を含む)のシーケンス制御を行う。
【0025】そして、センサ信号の取込みと操作パネル
上の表示とデータ通信とを含むその他の処理(#7)を
実行し、内部タイマの終了を待って再び内部タイマをセ
ットし、一連の処理を繰り返す。
【0026】なお、ジャム処理においてジャムを検知し
た場合には、その他の処理でジャムの発生をオペレータ
に知らせるトラブル表示を行い、その後のコピー制御処
理でコピー動作(用紙搬送及び電子写真プロセス)を中
止する。
【0027】コピーが中止されると、オペレータは、フ
ロントカバーを開いて詰まった用紙を取り除き、所定の
復帰操作(リセットボタンの押下など)を行う。これに
よりコピーの禁止が解除され、複写機1の動作状態は使
用不能のジャム発生状態から使用可能な通常状態に戻
る。
【0028】図5はジャム処理の概要を示すフローチャ
ートである。CPU101は、ジャム発生状態でない場
合に、ペーパーセンサ91〜94の検出信号に基づいて
センサ配設位置におけるジャムの有無を判別する処理、
すなわち給紙ジャム検出処理(#62)、通紙ジャム検
出処理(#63)、分離ジャム検出処理(#64)、及
び排紙ジャム検出処理(#65)を順に実行する。そし
て、本発明に特有のジャム検出切換え処理(#66)を
実行する。
【0029】給紙ジャム、通紙ジャム、分離ジャム、及
び排紙ジャムの検出処理では、基準時点から所定の待ち
時間が経過する時点までの期間である検出時期に、用紙
の先端の到着を示す検出結果、又は後端の通過を示す検
出結果が得られなかった場合に、搬送状態をジャム状態
とする判別(ジャム判別)が行われる。なお、これら4
つのジャム検出処理においては、各処理毎に後述の先端
フラグ及び後端フラグが設けられる。
【0030】また、ジャム検出切換え処理では、特定の
ジャムの発生回数がカウントされ、同種のジャムのカウ
ント値が所定値に達した場合に、そのジャムに対応した
ペーパーセンサ91〜93の下流側の次のセンサによる
先端検出の待ち時間が延長される。
【0031】以下、4つのジャム検出処理、及び検出タ
イマ切換え処理の内容をより詳しく説明する。図6は給
紙ジャム検出処理のフローチャートである。
【0032】このルーチンにおいて、まず、CPU10
1は、給紙ジャム検出の要否を示すジャム検出停止フラ
グ(JCフラグ1)をチェックする(#6200)。J
Cフラグ1がリセット状態(=0)であれば、以下の処
理を実行し、セット状態であれば、そのまま図5のジャ
ム処理ルーチンへリターンする。なお、JCフラグ1
は、給紙ジャムが頻発したときに、ジャム検出切換え処
理(図5の#66)においてセットされる。
【0033】〔先端フラグ=1の場合〕先端検出時期を
示す先端フラグがセット状態(=1)の場合には、給紙
センサ91の出力状態の「用紙なし(=0)」から「用
紙あり(=1)」への移行に呼応して、先端検出の待ち
時間T1を計時するタイマカウンタ(TC11)のカウ
ント値tを「0」に戻すとともに、先端フラグをリセッ
トする(#6201〜6203)。つまり、用紙の先端
が給紙センサ91の配設位置に到達すれば、先端検出を
終了する。
【0034】また、先端検出時期において給紙センサ9
1の出力状態が「用紙なし」のとき、すなわち用紙の先
端の到達を待っているときには、TC11をインクリメ
ントした後に、カウント値tと待ち時間T1とを比較す
るジャム判別を行う。そして、搬送状態がジャム状態
(異常)であれば、その旨を記憶する(#6204〜6
206)。なお、ジャム状態の発生が記憶されるた場合
には、上述したようにコピー制御処理において用紙搬送
が中止される。
【0035】待ち時間T1は、給紙開始から用紙の先端
が給紙センサ91の配設位置に到達するまでの所要時間
であり、(1)式で表すことができる。 T1=(L/v)+α …(1) L:搬送距離 [mm] v:搬送速度 [mm/sec] α:許容遅れ時間 [sec] 〔後端フラグ=1の場合〕後端検出時期を示す後端フラ
グがセット状態の場合には(#6207)、給紙センサ
91の出力状態の「用紙あり」から「用紙なし」への移
行に呼応して、後端検出の待ち時間Tpを計時するタイ
マカウンタ(TC12)のカウント値tを「0」に戻す
とともに、後端フラグをリセットする(#6208〜6
209)。つまり、用紙が給紙センサ91の配設位置を
通過すれば、後端検出を終了する。なお、待ち時間Tp
は通過の所要時間であり、(2)式で表すことができ
る。
【0036】Tp=(Y/v)+α …(2) Y:搬送方向のペーパー長 [mm] v:搬送速度 [mm/sec] α:許容遅れ時間 [sec] また、後端検出時期において給紙センサ91の出力状態
が「用紙あり」のとき、すなわち用紙の後端の通過を待
っているときには、TC12をインクリメントした後
に、そのカウント値tと待ち時間Tpとを比較するジャ
ム判別を行う。そして、搬送状態がジャム状態であれ
ば、その旨を記憶する(#6210〜6212)。
【0037】〔先端フラグ=0、後端フラグ=0の場
合〕先端フラグ及び後端フラグがともにリセット状態で
ある場合には、スタートキー71の押下(オン)によっ
て発生する給紙要求に呼応して先端フラグをセットし、
給紙センサ91が用紙の先端を検出した時点で後端フラ
グをセットする(#6213〜6216)。
【0038】以上の説明から明らかなように、給紙セン
サ91は、その配設位置の上流側と下流側とに跨がる所
定範囲における搬送状態の監視に用いられる。他のペー
パーセンサ92〜94についても同様である。
【0039】図7は通紙ジャム検出処理のフローチャー
トである。CPU101は、通紙ジャム検出の要否を示
すジャム検出停止フラグ(JCフラグ2)をチェックし
(#6300)、それがリセット状態であれば、以下の
処理を実行する。
【0040】先端フラグ又は後端フラグがセットされて
いる場合には、給紙ジャム検出処理と同様に、先端検出
の待ち時間T2及び後端検出の待ち時間Tpを、それぞ
れタイマカウンタ(TC21、TC22)によって計時
し、待ち時間T2,Tpが経過しても通紙センサ92に
よって正規の用紙検出結果が得られないときに、搬送状
態をジャム状態と判別してその旨を記憶する(#630
1〜6312)。なお、待ち時間T2は、給紙センサ9
1と通紙センサ92との距離に応じて選定される。
【0041】先端フラグ及び後端フラグがともにリセッ
ト状態である場合には、JCフラグ1がセットされてい
るとき、すなわち図5のジャム処理ルーチンにおいて給
紙ジャム検出処理が実質的に省略されているときには、
給紙要求に呼応して先端フラグをセットする(#631
3〜6315)。JCフラグ1がリセット状態のときに
は、給紙センサ91が用紙の先端を検出した時点で先端
フラグをセットする(#6316、6317)。そし
て、通紙センサ92が用紙の先端を検出した時点で後端
フラグをセットする(#6318、6319)。
【0042】図8は分離ジャム検出処理のフローチャー
トである。CPU101は、分離ジャム検出の要否を示
すジャム検出停止フラグ(JCフラグ3)をチェックし
(#6400)、それがリセット状態であれば、以下の
処理を実行する。
【0043】先端フラグ又は後端フラグがセットされて
いる場合には、給紙ジャム及び通紙ジャムの検出処理と
同様に、先端検出の待ち時間T3及び後端検出の待ち時
間Tpを、それぞれタイマカウンタ(TC31、TC3
2)によって計時し、待ち時間T3,Tpが経過しても
分離センサ93によって正規の用紙検出結果が得られな
いときに、搬送状態をジャム状態と判別してその旨を記
憶する(#6401〜6412)。なお、待ち時間T3
は、通紙センサ92と分離センサ93との距離に応じて
選定される。
【0044】先端フラグ及び後端フラグがともにリセッ
ト状態である場合には、JCフラグ2がセットされてい
るとき、すなわち図5のジャム処理ルーチンにおいて通
紙ジャム検出処理が実質的に省略されているときには、
給紙センサ91が用紙の先端を検出した時点で先端フラ
グをセットする(#6413〜6415)。JCフラグ
2がリセット状態のときには、上流側の通紙センサ92
が用紙の先端を検出した時点で先端フラグをセットする
(#6416、6417)。そして、分離センサ93が
用紙の先端を検出した時点で後端フラグをセットする
(#6418、6419)。
【0045】図9は排紙ジャム検出処理のフローチャー
トである。このルーチンは、搬送方向の最上流側の排紙
センサ94に対応し、上述の3つのジャム検出処理のよ
うに省略されることはない。
【0046】CPU101は、先端フラグ又は後端フラ
グがセットされている場合には、他のジャム検出処理と
同様に、先端検出の待ち時間T4及び後端検出の待ち時
間Tpを、それぞれタイマカウンタ(TC41、TC4
2)によって計時し、待ち時間T4,Tpが経過しても
排紙センサ94によって正規の用紙検出結果が得られな
いときに、搬送状態をジャム状態と判別してその旨を記
憶する(#6501〜6512)。なお、待ち時間T4
は、分離センサ93と排紙センサ94との距離に応じて
選定される。
【0047】先端フラグ及び後端フラグがともにリセッ
ト状態である場合には、JCフラグ3がセットされてい
るとき、すなわち図5のジャム処理ルーチンにおいて分
離ジャム検出処理が実質的に省略されているときには、
通紙センサ92が用紙の先端を検出した時点で先端フラ
グをセットする(#6513〜6515)。JCフラグ
3がリセット状態のときには、上流側の分離センサ93
が用紙の先端を検出した時点で先端フラグをセットする
(#6516、6517)。そして、排紙センサ94が
用紙の先端を検出した時点で後端フラグをセットする
(#6518、6519)。
【0048】図10〜図13はジャム検出切換え処理の
一例を示すフローチャートである。CPU101は、上
述の給紙ジャム検出処理の先端検出においてジャムを検
知した場合(厳密には搬送状態をジャム状態と判別した
場合)には、給紙ジャムの連続発生回数を示すジャムカ
ウンタ(JC1)をインクリメントし、そのカウント値
mが任意設定値M(例えばM=3)を越えるか否かをチ
ェックする(#6601〜6603)。
【0049】カウント値mが設定値Mを越えれば、給紙
センサ91が動作不良である可能性が高い。そこで、こ
の場合には、以降のコピー動作において給紙ジャム検出
を実質的に省略するための処理として、上述のJCフラ
グ1をセットするとともに、通紙ジャム検出処理におけ
る先端検出の待ち時間T2を、給紙開始位置から通紙セ
ンサ92の配設位置までの搬送に要する見込み時間であ
って、元の時間に給紙ジャム検出における待ち時間T1
を加算した時間(=T2+T1)に延長する(#660
4)。そして、ジャム発生中を示すジャムフラグをリセ
ットしてコピー禁止状態を解除する(#6605)。
【0050】なお、上述したように、通紙ジャム検出処
理では、JCフラグ1がセット状態であれば、給紙要求
に呼応して先端フラグがセットされる(図7の#631
3〜6315)。つまり、JCフラグ1をセットするこ
とにより、待ち時間T2の計時開始時点が、上流側の給
紙センサ91が用紙先端を検出した時点から、給紙ジャ
ム検出処理における待ち時間T1の計時開始時点である
給紙要求発生時点に変更される。
【0051】一方、給紙ジャム検出処理の先端検出にお
いてジャムを検知していない場合、すなわちジャム発生
時の復旧操作などによりジャムカウンタがリセット状態
である場合には、給紙センサ91の出力状態が「用紙あ
り」となれば、ジャムカウンタ(JC1)のカウント値
mを初期化し、JCフラグ1をリセットし、待ち時間T
2を給紙センサ91と通紙センサ92との間の搬送に対
応した通常の値に戻す(#6606、6607)。そし
て、通紙ジャム、分離ジャム、及び排紙ジャムの検出処
理に対応した以下の処理を実行する。
【0052】図11に示すように、上述の通紙ジャム検
出処理の先端検出においてジャムを検知した場合には、
通紙ジャムの連続発生回数を示すジャムカウンタ(JC
2)をインクリメントする(#6608、6609)。
【0053】JC2のカウント値nが任意設定値Q以上
であり且つJCフラグ1がセット状態であれば、サービ
スマンに対して通紙センサ92及び給紙センサ91の点
検を指示するための保守管理処理(サービスマンコール
処理)を実行する(#6610〜6612)。
【0054】そして、カウント値nが任意設定値Nを越
えれば、通紙センサ92が動作不良である可能性の高い
場合の処理として、以降のコピー動作において通紙ジャ
ム検出の省略を示すJCフラグ2をセットするととも
に、分離ジャム検出における先端検出の待ち時間T3
を、給紙センサ91と分離センサ93との間の搬送に要
する見込み時間であって、元の時間に通紙ジャム検出に
おける待ち時間T2を加算した時間(=T3+T2)に
延長する。
【0055】また、通紙ジャム検出処理の先端検出にお
いてジャムを検知していない場合には、通紙センサ92
の出力状態が「用紙あり」となれば、ジャムカウンタ
(JC2)のカウント値nを初期化し、JCフラグ2を
リセットし、待ち時間T3を通紙センサ92と分離セン
サ93との間の搬送に対応した通常の値に戻す(#66
15、6616)。
【0056】図12に示すように、上述の分離ジャム検
出処理の先端検出においてジャムを検知した場合には、
通紙ジャムの連続発生回数を示すジャムカウンタ(JC
3)をインクリメントする(#6617、6618)。
【0057】JC3のカウント値pが設定値Q以上であ
り且つJCフラグ2がセット状態であれば、サービスマ
ンに対して分離センサ93及び通紙センサ92の点検を
指示するための保守管理処理を実行する(#6619〜
6621)。
【0058】そして、カウント値pが任意設定値Pを越
えれば、分離センサ93が動作不良である可能性の高い
場合の処理として、分離ジャム検出の省略を示すJCフ
ラグ3をセットするとともに、排紙ジャム検出における
先端検出の待ち時間T4を、通紙センサ92と排紙セン
サ94との間の搬送に要する見込み時間であって、元の
時間に分離ジャム検出における待ち時間T3を加算した
時間(=T4+T3)に延長する。
【0059】また、分離ジャム検出処理の先端検出にお
いてジャムを検知していない場合には、分離センサ93
の出力状態が「用紙あり」となれば、ジャムカウンタ
(JC3)のカウント値pを初期化し、JCフラグ3を
リセットし、待ち時間T4を分離センサ93と排紙セン
サ94との間の搬送に対応した通常の値に戻す(#66
24、6625)。
【0060】図13に示すように、上述の排紙ジャム検
出処理の先端検出においてジャムを検知した場合には、
排紙ジャムの連続発生回数を示すジャムカウンタ(JC
4)をインクリメントする(#6626、6627)。
【0061】JC4のカウント値qが設定値Q以上であ
り且つJCフラグ3がセット状態であれば、サービスマ
ンに対して排紙センサ94及び分離センサ93の点検を
指示するための保守管理処理を実行する(#6628〜
6630)。
【0062】そして、排紙ジャム検出処理の先端検出に
おいてジャムを検知していない場合には、排紙センサ9
4の出力状態が「用紙あり」となれば、ジャムカウンタ
(JC4)のカウント値qを初期化する(#6631、
6632)。
【0063】図14はジャム検出切換え処理の他の例を
示すフローチャートである。CPU101は、同種のジ
ャムが頻発した場合において、ヘルプキー78が押下さ
れると、図15に示すようにジャムテストコピーを促す
操作画面G1をタッチスクリーン79によって表示する
(#660〜662)。
【0064】ジャムテストコピーは、ジャムがセンサ不
良やノイズなどの検出系の障害によるものか否かを判別
するために、特定のジャム検出を省いて1枚の複写画像
を形成する自動給紙モードのコピーである。
【0065】また、ヘルプキー78は、例えば、オペレ
ータがトラブル表示によりジャムの発生を知り、搬送路
を点検したところ異常(用紙の停留)がないので、カバ
ーを閉じるか又はリセットボタンを押すといった所定の
復帰操作を行うが、再びコピーが中止されてしまうとい
う状況において押下される。
【0066】オペレータが操作画面G1のメッセージZ
1に従ってスタートボタンZ2にタッチすると、排紙ジ
ャム検出を除く3つのジャム検出のいずれかを省略する
ための処理として、3つのジャム検出停止フラグ(JC
フラグ)を択一的にセットするとともに、上述のように
所定の待ち時間を延長するジャム検出停止処理を実行す
る(#663、664)。そして、図4のコピー制御処
理(#5)に対して、コピーの開始を要求する(#66
5)。
【0067】ジャムテストコピーにおいて、ジャムが発
生しなければ、以前に頻発したジャムはペーパーセンサ
の動作不良によるものである。この場合は、図16
(a)に示す操作画面G2を表示するための処理を実行
する(#667)。操作画面G2は、ペーパーセンサの
清掃や交換を要するものの複写機1の使用は可能である
旨のメッセージZ3から構成されている。
【0068】これに対して、ジャムテストコピーにおい
てジャムが発生すれば、ペーパーセンサの動作は正常で
あり、以前に発生したジャムは用紙位置の誤検出によら
ない真のジャムである。この場合、CPU101は、図
16(b)に示す操作画面G3を表示するための処理と
コピー禁止処理とを実行する(#668、669)。操
作画面G3は、サービスマンコールを要請するメッセー
ジZ4から構成されている。
【0069】なお、ジャムテストコピーの実施及びその
結果を示すデータは、その他の処理(図4の#7)にお
いてサービスセンターへ送られ、迅速且つ効率的なメン
テナンスサービスの提供に活用される。
【0070】上述の実施例によれば、ペーパーセンサ9
1〜93の動作不良を原因とするデッドタイム(複写機
1の使用不能期間)を最小限に抑えることができる。上
述の実施例によれば、ジャムテストコピーの実施によ
り、複写機1の使用の可否が判別されて表示されるの
で、センサ不良に起因するジャムが発生した場合に、オ
ペレータが無駄な復旧作業を繰り返すという状況を避け
ることができる。
【0071】上述の実施例によれば、複写機1の動作状
態を示すデータがサービスセンターへ伝送されるので、
サービスマンが顧客先に赴く以前に不良箇所を知ること
ができるので、用紙位置の誤検出の原因をより早期に解
消することができ、交換部品の調達を含むメンテナンス
の効率を高めることができる。特に、図10〜図13の
ジャム検出切換え処理において、ジャムの発生箇所のペ
ーパーセンサとその上流側のセンサとを対象とした点検
を指示するようにしたので(#6612、6621、6
630)、センサの点検漏れを防止し、メンテナンスの
品質向上を図ることもできる。
【0072】上述の実施例によれば、真のジャムが発生
した場合に、搬送路内に停留する用紙を最小限に抑える
ことができ、搬送路から用紙を取り除く復旧作業を容易
化し、搬送機構の重大な障害の発生を回避することがで
きる。
【0073】上述の実施例において、ジャムテストコピ
ーでジャムが発生した場合に、直ちにコピー禁止を行う
ことなく、ジャムテストコピーを数回繰り返し、その結
果に基づいて複写機1の使用の可否を決定するようにし
てもよい。
【0074】上述の実施例においては、4つのペーパー
センサ91〜94を有した複写機1を例示したが、本発
明は2つ以上のセンサを有する各種の機器に適用するこ
とができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、用紙位置の誤検出に起
因した無用の搬送中止を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る用紙搬送系を備えた複写機の機構
構成を示す断面正面図である。
【図2】複写機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】複写機の操作パネルの平面図である。
【図4】CPUの概略の動作を示すメインフローチャー
トである。
【図5】ジャム処理の概要を示すフローチャートであ
る。
【図6】給紙ジャム検出処理のフローチャートである。
【図7】通紙ジャム検出処理のフローチャートである。
【図8】分離ジャム検出処理のフローチャートである。
【図9】排紙ジャム検出処理のフローチャートである。
【図10】ジャム検出切換え処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図11】ジャム検出切換え処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図12】ジャム検出切換え処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図13】ジャム検出切換え処理の一例を示すフローチ
ャートである。
【図14】ジャム検出切換え処理の他の例を示すフロー
チャートである。
【図15】操作画面の表示内容の一例を示す図である。
【図16】操作画面の表示内容の一例を示す図である。
【符号の説明】
2 用紙搬送系(用紙搬送装置) 60 用紙搬送機構 91,92,93,94 ペーパーセンサ(用紙位置セ
ンサ) 100 制御部(搬送制御手段) T1,T2,T3,T4 待ち時間(規定時間)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】用紙搬送機構と、搬送経路に沿って互いの
    間に間隔を設けて配置された複数の用紙センサと、前記
    各用紙センサがその上流側の用紙センサによる用紙検出
    時点から計時される規定時間内に用紙を検出しないとき
    に前記搬送機構による用紙の搬送を中止させる搬送制御
    手段とを備えた用紙搬送装置であって、 前記搬送制御手段は、前記用紙センサによる検出結果に
    基づいて搬送を中止させた場合に、以降の搬送に際し
    て、用紙を検出しなかった前記用紙センサに対応した前
    記規定時間を、その下流側の用紙センサによる検出予定
    時期まで延長し、延長後の規定時間内に前記下流側の用
    紙センサが用紙を検出したときには搬送を継続させるこ
    とを特徴とする用紙搬送装置。
JP33540893A 1993-12-28 1993-12-28 用紙搬送装置 Pending JPH07187446A (ja)

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