JPH07186779A - 車両のインスツルメントパネル構造 - Google Patents

車両のインスツルメントパネル構造

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JPH07186779A
JPH07186779A JP33730393A JP33730393A JPH07186779A JP H07186779 A JPH07186779 A JP H07186779A JP 33730393 A JP33730393 A JP 33730393A JP 33730393 A JP33730393 A JP 33730393A JP H07186779 A JPH07186779 A JP H07186779A
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Toshifumi Suzuki
俊史 鈴木
Mitsugi Hiruma
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Abstract

(57)【要約】 【目的】インスツルメントパネル内に配備される装置の
レイアウトの自由度を確保するとともに、収納スペース
の容量を大きくできる車両のインスツルメントパネル構
造を提供する。 【構成】垂直部14には、空調システムからの空気を上
記空間部16に吹き出す吹き出し口22が設けられこれ
を開閉するダンパ23が垂直部14の背面側に取りつけ
られる。また、傾斜面10にも同様の空調システムから
の空気のための吹き出し口24が設けられる。さらに傾
斜面10の裏面側には、傾斜面10に沿う一定の閉空間
26を形成するようにパネル部材27が取りつけられて
おり、この閉空間26にはすだれ状のブラインド28は
収納される。このブラインド28は、展開状態において
はインスツルメントパネルロワー3の突出部19の上端
平面19aに係合して上記空間部16を閉じるフタとし
て機能する。そして、パネル部材27の裏面側にも空調
システムからの空気のための吹き出し口29が設けられ
るとともに、この吹き出し口29を開閉するダンパ30
が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両のインスツルメン
トパネル構造に関し、特に上部に空調ダクトを構成する
インスツルメントパネル構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車室の前方には、乗員に対置して車幅方
向に延びるインスツルメントパネルが配置される。この
車両の前部を画成するインスツルメントパネルの背面側
すなわち車両前方には空調システムが配置され、空調ダ
クトが設けられる。また表面には、空気吹き出し口、計
器の表示部などが設けられる。また、助手席の前方に
は、グローブボックス等の収納スペースが形成される。
このようなインスツルメントパネル構造において、車室
前部のインスツルメントパネルアパー背面側空間におけ
るレイアウトおよびインスツルメントパネルの表面に於
けるレイアウトは車種によって異なる。したがって、イ
ンスツルメントパネルはそれぞれの車種に対応して製造
される。また従来のインスツルメントパネル構造は、実
開平3−94313号公報に開示されるように、一体成
形のインスツルメントパネルが多い。
【0003】
【解決しようとする課題】しかし、上記公報に開示され
るようにインスツルメントパネルを一体物で構成する
と、空調ダクト等をインスツルメントパネルによって構
成する場合において加工面の制約から自由度が制限され
る。また、インスツルメントパネル上のレイアウトは車
種によってそのレイアウトが異なるため、インスツルメ
ントパネルを車種毎に用意しなければならず、部品の共
通化の阻害要因となっていた。本発明はこのような事情
に鑑みて構成されたもので、インスツルメントパネル内
に配備される装置のレイアウトの自由度を確保するとと
もに、収納スペースの容量を大きくできる車両のインス
ツルメントパネル構造を提供することを目的とする。さ
らに本発明は、部品の共通化を促進することができるイ
ンスツルメントパネル構造を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため以下のように構成される。本発明に係る車
両のインスツルメントパネル構造は、車幅方向に延びる
平面部を上部に有し前記インスツルメントパネル構造の
下部を構成するインスツルメントパネルロワーと、該イ
ンスツルメントパネルロワーの上方に前記平面部に対向
して延びる平面部を有して車幅方向に延びるインスツル
メントパネルアパーとを備え、該インスツルメントパネ
ルアパーは空調システムの空調ダクトを構成しているこ
とを特徴とする。好ましい態様では、インスツルメント
パネルアパーの平面部と、インスツルメントパネルロワ
ーの平面部との間に画成される空間部に収納スペースを
確保し、該収納スペースの車室側端部を覆うフタ部材が
設けられる。また別の態様では、前記インスツルメント
パネルアパーの乗員との対向面には車幅方向に延びる空
調システムからの空気の吹き出し口が形成される。さら
に、前記収納スペース内に冷風を吹き出す吹き出し口を
形成して該収納スペースをクールボックスとして活用す
るともできる。また、前記インスツルメントパネルアパ
ーの上面に出没自在の空調システムからの空気の吹き出
し口を設けるようにしてもよい。
【0005】
【作用】本発明によれば、インスツルメントパネルを上
下2分割として上部パネルすなわちインスツルメントパ
ネルアパーによって空調ダクト、該空調ダクトからの空
気吹き出し口を構成する。または運転席の前には、計器
表示部を設ける。このようにインスツルメントパネルア
パーに空調ダクト設けるに当たり、インスツルメントパ
ネルロワーとは別体であるので、加工が用意であり、ダ
クトの構成の自由度が向上する。また、インスツルメン
トパネルロワーはインスツルメントパネル構造の下部を
構成し、車種によってはフロアシフトのシフトレバーを
有する場合には、これに対応して中央部が下方かつ後方
に延びるように成形する。また、コラムシフトのシフト
レバーを有する車種の場合には、インスツルメントパネ
ルロワーの下部をこのような後方延設部を設けないタイ
プとする。そして、変更の必要のないインスツルメント
パネルアパーは共通に使用するように構成できる。
【0006】
【実施例】以下、添付の図面に基づいて本発明の実施例
を説明する。図1を参照すると本発明の1実施例に係る
車両のインスツルメントパネル構造の斜視図が示されて
いる。本例のインスツルメントパネル構造1は、車室の
前部壁を構成するように車幅方向に延びている。本例の
インスツルメントパネル構造1は上部を構成するインス
ツルメントパネルアパー2と下部を構成するインスツル
メントパネルロワー3とからなる。インスツルメントパ
ネルアパー2は、ほぼ水平にかつ車幅方向に延びる水平
部4を備えている。水平部4の右側には、この水平部4
から下方に延びる速度、水温、回転数等の計器の表示部
5を備えている。また、両端部には該水平部4の車室側
端部から下方に延びてインスツルメントパネルロワー3
の上端面付近に達する垂直面部6が設けられる。この垂
直面部6には、車室7に向けてすわなち後方に向けて空
調ダクトからの空気を噴出するサイドベント8がそれぞ
れが設けられる。上記表示部5は、ほぼ矩形形状を成し
車室側に突出する縁部9を有しており、この縁の先端は
インスツルメントパネルロワー3の車室側端部よりも僅
かに突出する位置まで延びている。表示部5は、この縁
部9によって囲まれる凹部において、ほぼ垂直面を成す
表示パネルを有している。
【0007】図2に示すように、そして、表示部5の左
側縁部9と、インスツルメントパネルアパー2の左側端
部に設けられる垂直面部6との間の部分は、水平部から
僅かに下方に延びた位置ですぐに湾曲して上記水平部4
とほぼ平行に後方に延びる傾斜面10が形成されてい
る。したがって、左側垂直面部6と、表示部5の左側縁
部9との間は車室側端面が細い帯状の突出部11を構成
して車幅方向に延びている。すなわち、前方に向かって
左側垂直面部6と表示部5との間は門型になって前方に
向かって凹部が形成される。上記帯状の突出部11には
一対のセンターベント12が設けられており、中央部か
ら車室側にむけて空調ダクトからの空気を吹き出すよう
になっている。すなわちこの帯状の突出部11は左側垂
直面部6から車幅方向に中心部を越えて計器表示部5の
左側縁部9まで達している。そして、インスツルメント
パネルアパー2のこの部分は上記傾斜面10が前方すな
わちエンジンルーム側でかつやや下方に延び、その後垂
直に延びる垂直部14に連続する。この垂直部14は下
方に延びてほぼ上記左右の垂直面部6の下端の位置およ
び表示部5の下端の位置まで達している。インスツルメ
ントパネルロワー3の上面には図2に示すように水平部
15が形成されており、この水平部15の前端、すなわ
ちエンジンルーム側は、インスツルメントパネルアパー
2の上記垂直部14の折り曲げられた下端と結合されて
いる。またこの部分の左右は表示部5の縁部9の下端お
よび垂直面部6の下端に当接している。
【0008】この結果、インスツルメントパネルアパー
2とインスツルメントパネルロワー3とによって上記突
出部11の下方に、インスツルメントパネルロワー3の
上面部との間に車幅方向に延びる空間部16が形成され
る。そして、インスツルメントパネルロワー3の上記イ
ンスツルメントパネルアパー2の表示部5の下方の位置
には、ステアリング装置のステアリングコラム(図示せ
ず)支持する支持部17が形成されている。また、中央
部の下方には、音響機器のための操作部18が形成され
ている。インスツルメントパネルロワー3の左側の部分
は水平部15から車室側に延びる付近で上方に突出する
突出部19が形成されこの突出部19はインスツルメン
トパネルアパー2の突出部11よりも僅かに車室側に突
出している。そして、インスツルメントパネルロワー3
はその後下方かつ前方に延びる傾斜面20を有する。そ
してその途中には、小物を収容するためのグローブボッ
クスが形成され、グローブボックスのフタ201はイン
スツルメントパネルロワー3の面と同じ外形を構成する
ように取りつけられる。図2に示すようにインスツルメ
ントパネルアパー2の水平部4の前端部と垂直部14の
下端部ははパネル部材21によって接続され、インスツ
ルメントパネルアパー2とこのパネル部材21によって
閉断面パネル構造が構成されてこの内部空間は空調ダク
ト25を構成する。
【0009】そして、垂直部14には、空調システムか
らの空気を上記空間部16に吹き出す吹き出し口22が
設けられこれを開閉するダンパ23が垂直部14の背面
側に取りつけられる。また、傾斜面10にも同様の空調
システムからの空気のための吹き出し口24が設けられ
る。さらに傾斜面10の裏面側には、傾斜面10に沿う
一定の閉空間26を形成するようにパネル部材27が取
りつけられており、この閉空間26にはすだれ状のブラ
インド28は収納されるようになっている。このブライ
ンド28は、展開状態においてはインスツルメントパネ
ルロワー3の突出部19の上端平面19aに係合して上
記空間部16を閉じるフタとして機能する。そして、パ
ネル部材27の裏面側にも空調システムからの空気のた
めの吹き出し口29が設けられるとともに、この吹き出
し口29を開閉するダンパ30が設けられる。したがっ
て、図3に示すようにブラインド28が上記パネル部材
27と傾斜面20の裏面側との間の空間に収納された状
態で上記ダンパ30が開くと上記空調ダクト25からの
空気は空間部16の車室側開口を通って矢印のように車
室7内に導入される。
【0010】また、ブラインド28が閉まっている状態
で垂直部14のダンパ23が開くと空間部16内に空気
が充満する。したがって、冷風を送りこむようにして使
用することによってこの空間部16をクールボックスと
して活用することができる。図4ないし図8を参照する
と、円筒形状のベンチレーション装置31が示されてい
る。このベンチレーション装置31は、二重構造になっ
ており、外筒32とこれに支持され、外筒32の上面に
設けられた開口から上方に一部が突出するように入れ子
状に外筒に収容される内筒33から構成されている。内
筒は外筒に対して相対回転ができるようになっており、
内筒33の頂部は閉塞しており、頂部よりやや下がった
位置において肩部34が形成されており、外筒32の上
端面の平面部35に係合している。外筒32の下端部
は、外方に延びるフランジ部を備えておりこのフランジ
部321によってインスツルメントパネルロワー3の水
平部の下面側に取り付けられたブラケット301によっ
て固定されている。またこのベンチレーション装置31
は、典型的にはインスツルメントパネルアパー2の水平
部4上に設置され、空調ダクト25からの空気が下方か
ら導入されるようになっている。
【0011】外筒32は車室側に複数の細長い開口36
すなわち吹き出し口を有しておりその内部にはそれぞれ
の開口に対応してフィン37が取りつけられる。このフ
ィン37は外筒33の内面と相補形状の曲率を有してお
り、その中央部の突出部38を有している。この突出部
38はそれぞれ外筒32の内側に設けられた係合部39
に係合している。またフィン37は内端部において上下
方向に延びるコネクター40によって回動自在に結合さ
れている。この最上部のフィン37は両側端部から後方
に延びる一対の延長部371が設けられこの延長部に
は、これに対して垂直方向すなわち半径方向外方に延び
るピン41が取りつけられている。このピン41は内筒
に設けられた長穴42に係合している。この長穴42は
斜め方向に延びている。このため、内筒33を外筒32
に対して回転させると、ピン41の長穴42における係
合位置が上下に変化し、これにによってフィン37がそ
の突出部38と係合部39との係合点を支点として上下
に回動するこれによって吹き出し口からの空気の向きを
変えることができる。このように構成することにより、
外筒32の状態を全く変化させることなく吹き出し方向
を変化させることができるので、見栄えがよい。
【0012】またこのベンチレーション装置31は使用
しない場合には下方に押し込んで空間部16に格納する
ことができるようにしてもよい。図9および図10を参
照すると、インスツルメントパネルアパー2を共通に使
用しつつ、インスツルメントパネルロワー3は車種に応
じて、変更した例が示されている。図9に示す場合はフ
ロアシフトのシフトレバー43を有する車種に対応する
ものである。この場合には、インスツルメントパネルロ
ワー3は中央部が下方かつ後方に延びる延設部44を備
えている。一方図10に示す例は、コラムシフトのシフ
トレバーを有する車種に対応するものである。この場合
には、インスツルメントパネルロワー3の下部には、上
記のような後方延設部は設けられていない。
【0013】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、インスツ
ルメントパネルアパーを空気ダクトとして構成するの
で、ダクトの構成にあたって自由度を向上させることが
できるとともに、収納スペースの確保が容易となり、そ
の容量を増大することができる。また、上記のようにイ
ンスツルメントパネルアパーを共通にして適宜車種の応
じてインスツルメントパネルロワーの構造だけ変更する
ことによって対応することができるので、部品の共通化
を促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例に係るインスツルメントパネ
ル構造の斜視図、
【図2】図1のインスツルメントパネル構造の断面図、
【図3】図1のインスツルメントパネル構造の断面図、
【図4】ベンチレーション装置の斜視図、
【図5】ベンチレーション装置の外筒の斜視図、
【図6】ベンチレーション装置の内筒およびフィンの斜
視図、
【図7】ベンチレーション装置の断面図、
【図8】ベンチレーション装置の内部を示す平面図、
【図9】インスツルメントパネルロワーの例を示す斜視
図、
【図10】インスツルメントパネルロワーの他の例を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 インスツルメントパネル構造、2 インスツルメン
トパネルアパー、3 インスツルメントパネルロワー、
4 水平部、5 表示部、6 垂直面部、7 車室、2
0 傾斜面、24 パネル部材、25 空調ダクト、
26 吹き出し口、31 ベンチレーション装置、32
外筒、33 内筒。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車室空間の前部を画成する壁部を構成する
    インスツルメントパネル構造であって、 車幅方向に延びる平面部を上部に有し前記インスツルメ
    ントパネル構造の下部を構成するインスツルメントパネ
    ルロワーと該インスツルメントパネルロワーの上方に前
    記平面部に対向して延びる平面部を有して車幅方向に延
    びるインスツルメントパネルアパーとを備え、 該インスツルメントパネルアパーは空調システムの空調
    ダクトを構成していることを特徴とする車両のインスツ
    ルメントパネル構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記インスツルメント
    パネルアパーの平面部と、インスツルメントパネルロワ
    ーの平面部との間に画成される空間部に収納スペースを
    確保し、該収納スペースの車室側端部を覆うフタ部材を
    設けたことを特徴とする車両のインスツルメントパネル
    構造。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記インスツルメント
    パネルアパーの乗員との対向面には、車幅方向に延びる
    空調システムからの空気の吹き出し口を形成することを
    特徴とする車両のインスツルメントパネル構造。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記収納スペース内に
    冷風を吹き出す吹き出し口を形成して該収納スペースを
    クールボックスとして活用することを特徴とする車両の
    インスツルメントパネル構造。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記インスツルメント
    パネルアパーの上面に出没自在の空調システムからの空
    気の吹き出し口を設けたことを特徴とする車両のインス
    ツルメントパネル構造。
JP33730393A 1993-12-28 1993-12-28 車両のインスツルメントパネル構造 Expired - Fee Related JP3629688B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113682109A (zh) * 2021-08-10 2021-11-23 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种扶手箱供风结构

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