JPH07185958A - イクスパンションナットの打ち込み装置 - Google Patents

イクスパンションナットの打ち込み装置

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JPH07185958A
JPH07185958A JP5337857A JP33785793A JPH07185958A JP H07185958 A JPH07185958 A JP H07185958A JP 5337857 A JP5337857 A JP 5337857A JP 33785793 A JP33785793 A JP 33785793A JP H07185958 A JPH07185958 A JP H07185958A
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JP
Japan
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mounting
nut
expansion nut
mounting force
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JP5337857A
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English (en)
Inventor
Motonori Endo
元紀 遠藤
Masami Sato
正己 佐藤
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イクスパンションナット取り付けの正常可否
を簡単に認識することおよびその取り付けのための教示
作業を効率的にすること。 【構成】 取付状態判定部70は、歪ゲージ60a〜6
0dの検出値を基準データ記憶部67に記憶されている
基準データと比較して、イクスパンションナットの取り
付けが正常に行われたかどうかを判断する。また、教示
データ変更部72は、その検出値と基準データとのズレ
具合に基づいて教示データ自動的に生成して教示データ
記憶部68に更新記憶させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば一対の弾性脚
片を有するイクスパンションナットの装着状態の是非を
判定する機能を有する一方、学習機能によってイクスパ
ンションナットを被装着体の取り付け穴に正確に取り付
けることが可能なイクスパンションナットの打ち込み装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における自動車の組み立てにおいて
は、たとえば特開昭60−62424号公報に示すよう
に、作業性の向上などを目的としてイクスパンションナ
ットを多用するようになってきている。このイクスパン
ションナットの打ち込みは、通常インストルメントパネ
ルを対象として行なわれ、専用のナット打ち込み機によ
って行なわれる。
【0003】イクスパンションナットは打ち込まれる数
が多いことから、正常に打ち込まれたか否かの判断は打
ち込み直後に行なうようになっており、その判断は、ナ
ット打ち込み機に取り付けられている反射型光電センサ
の検出信号によって行なうようになっている。
【0004】このナット打ち込み機を概略的に示したも
のが図12である。図示されているように、ナット打ち
込み機10にはインストルメントパネル12に取り付け
られたイクスパンションナット14に向けて光ビームを
放射する反射型光電センサ(ビームセンサ)16が取り
付けられている。イクスパンションナット14は、打ち
込みハンド20によってインストルメントパネル12に
搬送されるようになっている。この打ち込みハンド20
は、上昇下降専用シリンダ21と打ち込み専用シリンダ
22とからなり、イクスパンションナット14は、上昇
下降専用シリンダ21によってインストルメントパネル
12の所定位置まで搬送され、その後は打ち込み専用シ
リンダ22によって図12(A)のように打ち込まれ
る。
【0005】打ち込みが終了すると、図12(B)のよ
うにして反射型光電センサ16からインクスパンション
ナット14に向けて光ビームが出力され、そこからの反
射ビームの強度を認識して、イクスパンションナット1
4が正常に打ち込まれたか否かを判定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の部品組み付け結果の判定装置にあっては、反
射型光電センサ16による反射ビームの強度によって組
み付け状態の良否を判定するようになっていたので、実
際には所望の位置にインスパクションナット14が存在
するか否かを判定することによって組み付けが正常に行
なわれたかたか否かの判定を行なっていることになる。
このために、図13に示すように反射型光電センサ16
からのビームがイクスパンションナット14からずれて
照射されてしまったような場合や、イクスパンションナ
ット14の取り付け面に対してビームが傾いて照射され
るような場合には、反射ビームの強度が極めて弱くなっ
てしまうために、その取り付けが正常であっても、NG
と判定されることになる。また、イクスパンションナッ
ト14が浮いた状態で取り付けられたような場合には本
来NGと判断されるべきであるが、ビームによってイク
スパンションナット14の存在が確認できるのでこの場
合には正常に取り付けられていると判定されることにな
る。
【0007】また、このような不具合が生じると、この
打ち込み装置の動作を制御する元となる教示データの変
更を、トライアンドエラーにより試行錯誤を繰り返して
行う必要があり、この教示データの変更に多大の時間を
要するという問題もある。
【0008】本発明はこのような従来の問題点を解消す
るためになされたものであり、イクスパンションナット
が正常に打ち込まれたか否かの判断をすることができる
とともに、打ち込みが正常に行われないような場合であ
っても次回の打ち込みは正常に行われるように自動的に
打ち込み装置の教示データを変更する機能を有するイク
スパンションナットの打ち込み装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、被装着体に一対の弾性脚片を有するイクス
パンションナットを装着する装着手段と、当該イクスパ
ンションナットが当該被装着体に正常に装着される際の
装着力を記憶する装着力記憶手段と、前記イクスパンシ
ョンナットの装着時に前記装着手段にかかる装着力を検
出する装着力検出センサと、当該装着力検出センサによ
って検出された装着力を、前記装着力記憶手段に記憶さ
れている正常時の装着力と比較し、イクスパンションナ
ットの装着状態の是非を判定する判定手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0010】また、被装着体に一対の弾性脚片を有する
イクスパンションナットを装着する装着手段と、当該装
着手段によるイクスパンションナット装着時の動作に関
する教示データを記憶する教示データ記憶手段と、当該
イクスパンションナットが当該被装着体に正常に装着さ
れる際の装着力を記憶する装着力記憶手段と、前記イク
スパンションナットの装着時に前記装着手段にかかる装
着力を検出する装着力検出センサと、当該装着力検出セ
ンサによって検出された装着力が前記装着力記憶手段に
記憶されている正常時の装着力に対し誤差がある場合に
は、その誤差が生じないように、前記教示データ記憶手
段に記憶されている教示データを書き替える教示データ
書替手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】このように構成した本発明の装置は次のように
作用する。
【0012】装着手段は、被装着体に一対の弾性脚片を
有するイクスパンションナットを装着するものであり、
また、記憶手段は、当該イクスパンションナットが当該
被装着体に正常に装着される際の装着力を記憶するもの
である。装着力検出センサは、イクスパンションナット
の装着時に装着手段にかかる装着力を検出する。判定手
段は、装着力検出センサによって検出された装着力を、
前記装着力記憶手段に記憶されている正常時の装着力と
比較し、イクスパンションナットの装着状態の是非を判
定する。
【0013】このように、イクスパンションナットの装
着時、実際に装着手段にかかる力に基づいてイクスパン
ションナットの装着が正常に行われたか否かの判断をし
ているので、正常に装着されたか、あるいは異常な装着
が行なわれてしまったのかを確実に判定することが可能
となる。
【0014】装着手段は、被装着体に一対の弾性脚片を
有するイクスパンションナットを装着するものであり、
また、教示データ記憶手段は、装着手段によるイクスパ
ンションナット装着時の動作に関する教示データを記憶
するものである。さらに、装着力記憶手段は、イクスパ
ンションナットが当該被装着体に正常に装着される際の
装着力を記憶するものであり、装着力検出センサは、イ
クスパンションナットの装着時に前記装着手段にかかる
装着力を検出するものである。教示データ書替手段は、
装着力検出センサによって検出された装着力が装着力記
憶手段に記憶されている正常時の装着力に対し誤差があ
る場合には、その誤差が生じないように、前記教示デー
タ記憶手段に記憶されている教示データを書き替える。
【0015】したがって、教示データは装着力検出セン
サによる装着力の検出状態に基づいて常に最適の教示デ
ータに書き替えられることとなって、常に正確かつ確実
なイクスパンションナットの装着が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明にかかるイクスパンションナッ
トの打ち込み装置の構成を示す図である。
【0017】打ち込み装置は、図1〜図3に示すよう
に、ロボット等の可動体に取付けられるフレーム30の
下端部側に、イクスパンションナット14を順次供給す
るシュート32と、先端部にナット吸着用磁石33を備
えかつ下方のインストルメントパネル12のナット取り
付け穴12Aに向けて進退駆動されるナットキャッチャ
ー34と、前記シュート32から受けたイクスパンショ
ンナット14を回動によりナットキャッチャー34の先
端部に移す移動体35を備えている。
【0018】シュート32は、フレーム30にブラケッ
ト36を介して傾斜した状態に取付けてあって、その上
側全体にわたってナット流通方向に空気を供給するエア
フィーダー37が設けてある。エアフィーダー37は図
4に示すように、内部に流路37aを有する細長いほぼ
角柱状をなしており、シュート32側となる下側の壁部
にその長手方向にわたって所定間隔で斜めの空気排出孔
37bが形成されているとともに、上側の壁部に図示さ
れていない固定用ネジの通し孔37cが形成してある。
また、前記流路7aは先端側の所定範囲の断面を小さく
し、先端側で空気圧が低下しないようにしてあり、この
ほか、先端部には閉塞部材38が設けてあるとともに、
基端部には図示されていない空気供給源からのパイプが
接続される。
【0019】フレーム30には、一対の縦のガイドシャ
フト39,39と、両ガイドシャフト39,39により
上下に案内されるスライド40と、スライド駆動用の第
1シリンダ41が設けてあり、スライド40の下面には
中空状の主ロッド44の上端部が連結してある。この主
ロッド44は、フレーム30の下端部に設けたカラー4
5によって摺動自在に保持されているとともに、下端部
にナットキャッチャー34が取付けてある。
【0020】ナットキャッチャー34は、図5に示すよ
うに主ロッド44と同様に中空状を成すとともに、先端
部(下端部)に中空部の開口部を中心にして4個のナッ
ト吸着用磁石33と、4個の位置決め用突起46が配設
してあり、各吸着用磁石33の表面を面一状態とするナ
ット吸着面Sが移送体35側に向けて角度θ分傾斜した
状態になっている。このナットキャッチャー34の外周
面には、イクスパンションナット14を取り付け孔12
Aに取り付けるに当たって、その取り付けの際に生じる
装着力に応じてナットキャッチャー34の変形量を検出
するための歪ゲージ60が等角度で配置されている。ま
た、ナットキャッチャー34には、このナットキャッチ
ャー34と同方向に進退駆動される押圧用ロッド47が
同軸状態で挿設してある。
【0021】押圧用ロッド47は、ナットキャッチャー
34、主ロッド44、およびスライド40を摺動自在に
貫通している。ここで、前記スライド40の上面には、
一対の縦の指示ロッド48,48と、これらの上端部間
に掛け渡した支持板49によって第2シリンダ42が下
向き状態で支持されており、この第2シリンダ42に前
記押圧用ロッド47の上端部が連結してある。
【0022】また、押圧用ロッド47の先端(下端)に
は、当該押圧用ロッド47の進退動作に伴って、ナット
キャッチャー34の先端部に対して突没する押圧部47
aが設けてある。押圧部47aは、ナットキャッチャー
先端の各磁石33および突起46の間に対応して形成さ
れたプレート状をなしており、当該押圧用ロッド47の
軸線方向に対して直角な下面を有している。そして、図
示されてはいないが、この下面には、イクスパンション
ナット14の装着力を直接検出することができる複数の
圧電素子62が設けられている。
【0023】移送体35は、フレーム30の下端部に回
動自在に取付けられたアーム51と、シュート32の出
口でイクスパンションナット14を受ける移送用ブロッ
ク52と、受けたイクスパンションナット14の脱落を
防ぐストッパ53を備えるとともに、フレーム30に取
付けた第3シリンダ43とアーム51の枢軸部分とをリ
ンク24で連結し、第3シリンダ43の伸縮動作に伴っ
て往復回動する。
【0024】ストッパ53は、その一端部に上方向への
ナット抑止突起53aと下方向への係止用突起53bを
有するとともに、中間部において前記移送用ブロック5
2に回動自在に連結してあり、この実施例では、当該ス
トッパ53のナット抑止用突起53aの基端部近傍に、
シュート32から受けた1個のイクスパンションナット
14を吸着する位置決め用磁石55が設けてある。この
位置決め用磁石55の吸着力は先のナットキャッチャー
34における磁石33の総合的な吸着力よりもはるかに
小さい。
【0025】また、フレーム30の下端部には、一対の
支持部材56,56が垂下状態で設けてあるとともに、
両支持部材56,56間に、ストッパ53の係止用突起
53bが当接する支持バー57が架設してある。この支
持バー57は、移送体35がナット受け取り位置にある
ときに、ストッパ53を正しい姿勢、つまり、ナット抑
止用突起53aが移送用ブロック52からわずかに突出
する姿勢となるようにするためのものであって、この実
施例では、ストッパ53の上記姿勢をより確実に得るた
めに、ストッパ53の他端部に当接するストッパ規制具
58を採用している。
【0026】前記ストッパ規制具58は、シュート32
にブラケット59を介して取付けてあって、ブラケット
58に直接固定される本体部58aに、スプリング58
bを介してストッパ53に当接する受圧部58cを設け
た構造になっており、ストッパ53の他端部を押し下げ
る状態に付勢する。
【0027】上記構成を備えたイクスパンションナット
の打ち込み装置は、ナット打ち込み前の段階において、
シュート32内に複数のイクスパンションナット14が
整列状態で蓄積され、移送体35の移送用ブロック52
に1個のイクスパンションナット14が載置された状態
となっている。移送用ブロック52上のイクスパンショ
ンナット14は、ストッパ53のナット抑止用突起53
aにより脱落が防止され、なおかつ同ストッパ53に設
けた位置決め用磁石55により所定の位置で安定した状
態に保たれている。
【0028】つぎに、打ち込み装置は、第3シリンダ4
3により移送体35を図2に示したように回動させ、移
送用ブロック52上のイクスパンションナット14をナ
ットキャッチャー34の磁石33に吸着させる。このと
きイクスパンションナット14は、ナットキャッチャー
34の磁石33によるナット吸着面Sが移送体35側に
向けて傾斜していることから、一方の弾性脚片Bをイン
ストルメントパネル12側に突き出した状態で保持され
る。また、シュート32の出口は、移送用ブロック52
により閉塞され、ストッパ53は、各突起53a,53
bを設けた一端部を下げる方向に回動させることにより
吸着されるイクスパンションナット14との干渉を防止
している。
【0029】そして移送体35を図1のごとく元の位置
に戻した後に、第1シリンダ41を伸長駆動して、スラ
イド40および主ロッド44とともにナットキャッチャ
ー34を前進させると、図6(a)に示すように、弾性
脚片Bを変形させることなくイクスパンションナット1
4がインストルメントパネル12の取り付け孔12Aに
挿入状態となり、続いて第2シリンダ42を伸長駆動し
て押圧用ロッド47を前進させると、図6(b)に示す
ように、ナットキャッチャー34の先端部から突出する
押圧部47aがイクスパンションナット14を押圧し、
同イクスパンションナット14を取り付け穴12Aに完
全に嵌合する。このときに押圧用ロッド47の下面に加
わる力と、ナットキャッチャー34の変形量は、圧電素
子62および歪ゲージ60によってそれぞれ検出される
ことになる。
【0030】また、この実施例では、勘合後のイクスパ
ンションナット14が再びナットキャッチャー34の磁
石33に着いてしまうような自体を確実に防止するため
に、第2シリンダ42をさらに伸長駆動しつつ第1シリ
ンダ41を収縮駆動することにより、図6(c)に示す
ように、押圧用ロッド47の位置を保ちつつナットキャ
ッチャー34を後退させ、この後、第2シリンダ42を
収縮駆動して押圧部47aをイクスパンションナット1
4から離間させるようにしている。
【0031】さらに、上記の打ち込み装置では、移送体
35を元の位置に戻すとシュート32からつぎのイクス
パンションナット14が供給されることになるが、この
際、エアフィーダー37から供給される空気でシュート
32内のイクスパンションナット14を強制的に流し、
シュート32内でイクスパンションナット14が引っか
かるような自体を防止しているとともに、移送体35の
ッストッパ53に設けた位置決め用磁石55によって、
シュート32から出たイクスパンションナット14を常
に同じ位置で受けるようにしている。したがって、移送
体35におけるイクスパンションナット14の姿勢の安
定化により、ナットキャッチャー34に対する位置決
め、さらには取り付け穴12Aに対する位置決めも正確
なものとなる。
【0032】図7は、前述の歪ゲージ60の取り付け状
態を具体的に示したものである。装着力検出センサとし
て機能する歪ゲージ60a〜60dは、装着手段である
ナットキャッチャー34の外周部の4箇所にそれぞれ同
角度(90度)づつ位相をづらして図示のように配置さ
れている。これらの歪ゲージ60a〜60dは、後述す
るが、ここからの検出信号をデジタルデータに変換する
A/D変換器に接続される。同図(a)に示すように、
イクスパンションナット14の片側の弾性脚片Bをイン
ストルメントパネル12の取り付け穴12Aに挿入する
アプローチ動作時には、挿入側に位置する歪ゲージ60
aが最も大きな歪みを示す。
【0033】一方、このアプローチ動作の終了後、同図
(b)のようにイクスパンションナット14をこの取り
付け孔12Aに勘合させる打ち込み工程が行われるが、
このときに押圧部47aに加わる力に基づくナットキャ
ッチャー34の変形量も歪ゲージ60によって検出され
る。
【0034】図8は、押圧部47aをイクスパンション
ナット14の装着側(下側)から見た図である。図示さ
れているように、押圧部47aの下側には、十字形状を
有するプッシュプレートのそれぞれに対して圧電素子6
2を取り付けてある。これらの圧電素子60は、イクス
パンションナット14の装着時に押圧部47aにかかる
圧力を電気信号として検出するものであって、装着力検
出センサとして機能する。
【0035】このように構成されている打ち込み装置
は、図9に示すような制御系によってイクスパンション
ナットの装着が正常に行われたか否かが判断され、ま
た、新たな教示データが生成されることになる。なお、
イクスパンションナット14の装着状態を歪ゲージ60
からの信号に基づいて認識する実施例を第1実施例とし
て、また、その状態を圧電素子62からの信号に基づい
て認識する実施例を第2実施例としてそれぞれ説明する
ことにする。
【0036】図9において、歪みゲージ60a〜60d
は図7に示したようにナットキャッチャー34に取り付
けられているものであり、イクスパンションナット14
の装着の際に生じるナットキャッチャー34の微妙な変
形を電気信号として認識するものである。A/D変換器
65a,65b,65c,65dのそれぞれは、歪ゲー
ジ60a,60b,60c,60dのそれぞれから出力
される電気信号をデジタル値に変換して出力するもので
ある。それぞれの歪ゲージ60a,60b,60c,6
0dによって検出された変形量は、それぞれ独自に設け
られたメモリ66a,66b,66c,66dに記憶さ
れることになる。
【0037】基準データ記憶部67は、イクスパンショ
ンナット14の正常な装着が行われた場合に各歪ゲージ
によって検出される値を基準データとして記憶してある
ものであり、装着力記憶手段として機能する。
【0038】教示データ記憶部68は、このイクスパン
ションナットの打ち込み装置の動作に管する教示データ
を記憶してあるメモリである。CPU70には、取付状
態判定部71と、教示データ変更部72とが設けられて
いるが、取付状態判定部71は、各歪ゲージからの検出
信号と基準データ記憶部67に記憶されている基準デー
タとを比較して、イクスパンションナット14の取り付
けが正常に行われたか否かの判断をするものである。教
示データ変更部72は、教示データ記憶部68に記憶さ
れている教示データでは正常なイクスパンションナット
14の取付を行うことができないと判断された場合に、
これまでに歪ゲージによって採集された装着力に関する
データに基づいて、教示データ記憶部68に記憶されて
いる教示データのどの部分をどのように変更すべきかを
演算し、新たな教示データを生成して、教示データ記憶
部68に記憶されている教示データを新たな教示データ
に書き替える機能を有している部分であり、教示データ
書き替え手段として機能するものである。
【0039】以上のように構成された制御系は図10に
示してあるフローチャートに基づいて、次のように動作
することになる。尚、このフローチャートは、通常作業
時と教示時との動作を一括して記載したものである。
【0040】まず、プログラムがスタートすると、図7
(a)のようにして行われるアプローチ動作時、取付状
態判定部71は、イクスパンションナット14の片側の
弾性脚片Bをインストルメントパネル12の取り付け孔
12Aに挿入する際に生じるナットキャッチャー34の
変形量をそれぞれの歪センサ60a,60b,60c,
60dから入力する。なお、この変形量は、各A/D変
換器65a〜65dによってデジタルデータとされ、一
旦各メモリ66a〜66dに記憶されるが、取付状態判
定部71はこれらのメモリ66a〜66dに記憶されて
いるデータを読み出すことになる。このアプローチ動作
時に各歪ゲージ60a〜60dからはたとえば図11に
示すような信号が出力される(S1)。次に、この取り
付け状態判定部71では、読み出したこれらの検出値と
基準データ記憶部67に記憶されている基準データとを
比較する処理を行う(S2)。この比較において、検出
値が基準データとほぼ一致していると判断された場合に
は(S3)、今度は打ち込み時の検出を、アプローチ時
の時の検出と同様に行い、このときに検出された歪ゲー
ジの検出値の差、つまり、歪ゲージ60aと歪ゲージ6
0bとの差、歪ゲージ60cと歪ゲージ60dとの差を
それぞれ求め、(S4,S5)、これらの演算値と、基
準データ記憶部67に記憶されている基準データとを比
較する処理を行う(S6)。このときの基準データとの
誤差が基準値内であれば、アプローチ動作および打ち込
み動作ともに正常に行われ、イクスパンションナット1
4は正常に打ち込まれたのであるから、正常な作業が行
われたものとみなして処理を終了する(S7)。
【0041】一方、S3のステップにおいて誤差が基準
値以上であったときには、イクスパンションナット14
を挿入するために教示された位置と、取り付け孔12A
の実際の位置とがズレていることが考えられるので、こ
の場合には、教示データ変更部72において直交軸方向
の教示データの補正を行い、その補正後のデータを新た
な教示データとして教示データ記憶部68に記憶させる
(S8)。さらに、S7のステップにおいて誤差が基準
値以上であったときには、手首軸方向のバランスが欠け
ているので、この場合には、そのアンバランスの状況に
応じて、教示データ変更部72において手首軸方向の教
示データの補正を行い、その補正後のデータを新たな教
示データとして教示データ記憶部68に記憶させる(S
9)。
【0042】このように、本発明の装置では、イクスパ
ンションナット14の打ち込み作業を行いながら、作業
が正常に行われたか否かの確認と、正常に行われなかっ
た場合には、以降の動作において正常な作業が行われる
ように教示データ自体を新しい教示データに変更すると
いう処理が自動的に行われることになる。
【0043】以上は、ナットキャッチャー34の外周に
設けられた歪みゲージによる実施例であるが、これを図
8に示したような圧電素子62a〜62dの検出値によ
って行うことも可能である。この場合の装置構成は、図
9に示した装置構成において歪ゲージを圧電素子に変更
するのみで足り、その後の処理は上記の処理と全く同様
であるので詳しい説明は省略するが、この圧電素子は、
イクスパンションナット14にかかる力を直接検出する
ことができるので、さらに高精度の判定および教示デー
タの作成が可能となる。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、作業
時には、イクスパンションナットの被装着体への取り付
けが正常に行われたか否かを判断できるようにしたの
で、イクスパンションナット装着の信頼性が向上する。
【0045】また、教示時には、イクスパンションナッ
トの装着状態を検出することで自動的に教示データの変
更ができるようになっているので、教示作業の効率が格
段に向上することになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかるイクスパンションナットの打
ち込み装置の正面図である。
【図2】 図1の打ち込み装置において移送体を回動さ
せた状態を示す要部の正面図である。
【図3】 図1の打ち込み装置における移送体およびシ
ュートを省略した打ち込み装置全体の側面図(a)、お
よび打ち込み装置全体の正面図(b)である。
【図4】 図1の打ち込み装置におけるエアフィーダー
の平面図(a)、および正面図(b)である。
【図5】 図1の打ち込み装置におけるナットキャッチ
ャーの正面断面図(a)、傾斜したナット吸着面に対し
て直交する方向からの先端部の正面図(b)、側面図
(c)、および軸線方向からの先端部の正面図(d)で
ある。
【図6】 図1の打ち込み装置におけるインストルメン
トパネルの取り付け孔にイクスパンションナットを取り
付ける過程を示す図である。
【図7】 (a),(b)は、歪ゲージの取り付け状態
を示す図である。
【図8】 圧電素子の取り付け状態を示す図である。
【図9】 本発明にかかるイクスパンションナットの打
ち込み装置の制御系の概略構成ブロック図である。
【図10】 図9に示す装置の動作フローチャートであ
る。
【図11】 歪ゲージから出力される検出信号の一例を
示す図である。
【図12】 従来のイクスパンションナットの打ち込み
装置の概略構成図である。
【図13】 従来のイクスパンションナットの打ち込み
装置の不具合を説明するための図である。
【符号の説明】
14…イクスパンションナット、 B…弾性脚
片、47…押圧用ロッド、 47a…
押圧部、60…歪ゲージ、 62
…圧電素子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被装着体に一対の弾性脚片を有するイク
    スパンションナットを装着する装着手段と、 当該イクスパンションナットが当該被装着体に正常に装
    着される際の装着力を記憶する装着力記憶手段と、 前記イクスパンションナットの装着時に前記装着手段に
    かかる装着力を検出する装着力検出センサと、 当該装着力検出センサによって検出された装着力を、前
    記装着力記憶手段に記憶されている正常時の装着力と比
    較し、イクスパンションナットの装着状態の是非を判定
    する判定手段とを有することを特徴とするイクスパンシ
    ョンナットの打ち込み装置。
  2. 【請求項2】 被装着体に一対の弾性脚片を有するイク
    スパンションナットを装着する装着手段と、 当該装着手段によるイクスパンションナット装着時の動
    作に関する教示データを記憶する教示データ記憶手段
    と、 当該イクスパンションナットが当該被装着体に正常に装
    着される際の装着力を記憶する装着力記憶手段と、 前記イクスパンションナットの装着時に前記装着手段に
    かかる装着力を検出する装着力検出センサと、 当該装着力検出センサによって検出された装着力が前記
    装着力記憶手段に記憶されている正常時の装着力に対し
    誤差がある場合には、その誤差が生じないように、前記
    教示データ記憶手段に記憶されている教示データを書き
    替える教示データ書替手段とを有することを特徴とする
    イクスパンションナットの打ち込み装置。
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