JPH07185952A - 部品組み付け結果の判定装置 - Google Patents

部品組み付け結果の判定装置

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JPH07185952A
JPH07185952A JP33256693A JP33256693A JPH07185952A JP H07185952 A JPH07185952 A JP H07185952A JP 33256693 A JP33256693 A JP 33256693A JP 33256693 A JP33256693 A JP 33256693A JP H07185952 A JPH07185952 A JP H07185952A
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JP
Japan
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nut
vibration
data
sound
assembled
Prior art date
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Pending
Application number
JP33256693A
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English (en)
Inventor
Masami Sato
正己 佐藤
Eiji Kamiyanagi
栄二 上柳
Hitoshi Sekiguchi
仁 関口
Hideaki Ishii
秀明 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イクスパンションナットが正常に取り付けら
れたことを正確に判定できるようにすること。 【構成】 マイクロフォン60から入力された音響信号
と加速度センサ62から入力された振動信号とを、基準
音響データ記憶部74に記憶されている基準音響データ
と基準振動データ記憶部76に記憶されている基準振動
データと比較し、それぞれの比較判断部75,77によ
ってともに正常であると判断された場合には、判定表示
部にOKの表示をする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば自動車のイン
ストルメントパネル等に打ち込まれるイクスパンション
ナットが正常に打ち込まれたか否かを正確に判断するこ
とができる部品組み付け結果の判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における自動車の組み立てにおいて
は、たとえば特開昭60−62424号公報に開示され
ているように、作業性の向上などを目的としてイクスパ
ンションナットを多用するようになってきている。この
イクスパンションナットの打ち込みは、通常インストル
メントパネルを対象として行なわれ、専用のナット打ち
込み機によって行なわれる。
【0003】イクスパンションナットは打ち込まれる数
が多いことから、正常に打ち込まれたか否かの判断は打
ち込み直後に行なうようになっており、その判断は、ナ
ット打ち込み機に取り付けられている反射型光電センサ
の検出信号によって行なうようになっている。
【0004】このナット打ち込み機を概略的に示したも
のが図17である。図示されているように、ナット打ち
込み機10にはインストルメントパネル12に取り付け
られたイクスパンションナット14に向けて光ビームを
放射する反射型光電センサ(ビームセンサ)16が取り
付けられている。イクスパンションナット14は、打ち
込みハンド20によってインツトルメントパネル12に
搬送されるようになっている。この打ち込みハンド20
は、上昇下降専用シリンダ21と打ち込み専用シリンダ
22とからなり、イクスパンションナット14は、上昇
下降専用シリンダ21によってインストルメントパネル
12の所定位置まで搬送され、その後は打ち込み専用シ
リンダ22によって図17(A)のように打ち込まれ
る。
【0005】打ち込みが終了すると、図17(B)のよ
うにして反射型光電センサ16からインクスパンション
ナット14に向けて光ビームが出力され、そこからの反
射ビームの強度を認識して、イクスパンションナット1
4が正常に打ち込まれたか否かを判定している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の部品組み付け結果の判定装置にあっては、反
射型光電センサ16による反射ビームの強度によって組
み付け状態の良否を判定するようになっていたので、実
際には所望の位置にインスパクションナット14が存在
するか否かを判定することによって組み付けが正常に行
なわれたかたか否かの判定を行なっていることになる。
このために、図18に示すように反射型光電センサ16
からのビームがイクスパンションナット14からずれて
照射されてしまったような場合や、イクスパンションナ
ット14の取り付け面に対してビームが傾いて照射され
るような場合には、反射ビームの強度が極めて弱くなっ
てしまうために、その取り付けが正常であっても、NG
と判定されることになる。また、イクスパンションナッ
ト14が浮いた状態で取り付けられたような場合には本
来NGと判断されるべきであるが、ビームによってイク
スパンションナット14の存在が確認できるのでこの場
合には正常に取り付けられていると判定されることにな
る。
【0007】このような問題は、複雑な形状をしている
インストルメントパネル12においては特に問題となり
がちである。というのは、インストルメントパネル12
へのイクスパンションナット14の取り付け精度が比較
的ラフであるため、および形状が複雑であることから、
ビームがイクスパンションナット14の取り付け面に正
確に当たらなかったり、その面に対してビームが傾いて
照射されることが多いからである。なお、イクスパンシ
ョンナット14の浮き状態はビームのヒステリシスのた
めに検出できないことが多い。
【0008】本発明はこのような従来の問題点を解消す
るためになされたものであり、イクスパンションナット
が正常に取り付けられたことを正確に判定することが可
能な部品組み付け結果の判定装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、部品組み付け時に発生する音を集音するマ
イクロフォンと、当該部品組み付けが正常に行なわれた
場合に集音される音響パターンを記憶する記憶手段と、
当該マイクロフォンで集音された音響パターンと当該記
憶手段に記憶されている音響パターンとを比較して、前
記部品の組み付けが正常に行なわれたか否かの判断をす
る判断手段とを有することを特徴とする。
【0010】また、部品組み付け時に発生する振動を検
出する振動検出手段と、当該部品組み付けが正常に行な
われた場合に発生する振動パターンを記憶する記憶手段
と、当該振動検出手段で検出された振動パターンと当該
記憶手段に記憶されている振動パターンとを比較して、
前記部品の組み付けが正常に行なわれたか否かの判断を
する判断手段とを有することを特徴とする。
【0011】
【作用】このように構成した本発明の装置は次ように作
用する。
【0012】マイクロフォンは、部品組み付け時に発生
する音を集音する。記憶手段には、当該部品組み付けが
正常に行なわれた場合に集音される音響パターンが記憶
されてりる。判断手段は、当該マイクロフォンで集音さ
れた音響パターンと当該記憶手段に記憶されている音響
パターンとを比較して、前記部品の組み付けが正常に行
なわれたか否かの判断をする。
【0013】振動検出手段は、部品組み付け時に発生す
る振動を検出する。記憶手段には、当該部品組み付けが
正常に行なわれた場合に発生する振動パターンが記憶さ
れている。判断手段は、当該振動検出手段で検出された
振動パターンと当該記憶手段に記憶されている振動パタ
ーンとを比較して、前記部品の組み付けが正常に行なわ
れたか否かの判断をする。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は、本発明にかかる部品組み付け結果の判
定装置を備えたイクスパンションナットの打ち込み装置
の構成を示す図である。
【0015】打ち込み装置は、図1〜図3に示すよう
に、ロボット等の可動体に取付けられるフレーム30の
下端部側に、イクスパンションナット14を順次供給す
るシュート32と、先端部にナット吸着用磁石33を備
えかつ下方のインストルメントパネル12のナット取り
付け穴12Aに向けて進退駆動されるナットキャッチャ
ー34と、前記シュート32から受けたイクスパンショ
ンナット14を回動によりナットキャッチャー34の先
端部に移す移動体35を備えている。
【0016】シュート32は、フレーム30にブラケッ
ト36を介して傾斜した状態に取付けてあって、その上
側全体にわたってナット流通方向に空気を供給するエア
フィーダー37が設けてある。エアフィーダー37は図
4に示すように、内部に流路37aを有する細長いほぼ
角柱状をなしており、シュート32側となる下側の壁部
にその長手方向にわたって所定間隔で斜めの空気排出孔
37bが形成されているとともに、上側の壁部に図示さ
れていない固定用ネジの通し孔37cが形成してある。
また、前記流路7aは先端側の所定範囲の断面を小さく
し、先端側で空気圧が低下しないようにしてあり、この
ほか、先端部には閉塞部材38が設けてあるとともに、
基端部には図示されていない空気供給源からのパイプが
接続される。
【0017】フレーム30には、一対の縦のガイドシャ
フト39,39と、両ガイドシャフト39,39により
上下に案内されるスライド40と、スライド駆動用の第
1シリンダ41が設けてあり、スライド40の下面には
中空状の主ロッド44の上端部が連結してある。この主
ロッド44は、フレーム30の下端部に設けたカラー4
5によって摺動自在に保持されているとともに、下端部
にナットキャッチャー34が取付けてある。
【0018】ナットキャッチャー34は、図5に示すよ
うに主ロッド44と同様に中空状を成すとともに、先端
部(下端部)に中空部の開口部を中心にして4個のナッ
ト吸着用磁石33と、4個の位置決め用突起46が配設
してあり、各吸着用磁石33の表面を面一状態とするナ
ット吸着面Sが移送体35側に向けて角度θ分傾斜した
状態になっている。また、ナットキャッチャー34に
は、このナットキャッチャー34と同方向に進退駆動さ
れる押圧用ロッド47が同軸状態で挿設してある。
【0019】押圧用ロッド47は、ナットキャッチャー
34、主ロッド44、およびスライド40を摺動自在に
貫通している。ここで、前記スライド40の上面には、
一対の縦の指示ロッド48,48と、これらの上端部間
に掛け渡した支持板49によって第2シリンダ42が下
向き状態で支持されており、この第2シリンダ42に前
記押圧用ロッド47の上端部が連結してある。
【0020】また、押圧用ロッド47の先端(下端)に
は、当該押圧用ロッド47の進退動作に伴って、ナット
キャッチャー34の先端部に対して突没する押圧部47
aが設けてある。押圧部47aは、ナットキャッチャー
先端の各磁石33および突起46の間に対応して形成さ
れたプレート状をなしており、当該押圧用ロッド47の
軸線方向に対して直角な下面を有している。
【0021】移送体35は、フレーム30の下端部に回
動自在に取付けられたアーム51と、シュート32の出
口でイクスパンションナット14を受ける移送用ブロッ
ク52と、受けたイクスパンションナット14の脱落を
防ぐストッパ53を備えるとともに、フレーム30に取
付けた第3シリンダ43とアーム51の枢軸部分とをリ
ンク24で連結し、第3シリンダ43の伸縮動作に伴っ
て往復回動する。
【0022】ストッパ53は、その一端部に上方向への
ナット抑止突起53aと下方向への係止用突起53bを
有するとともに、中間部において前記移送用ブロック5
2に回動自在に連結してあり、この実施例では、当該ス
トッパ53のナット抑止用突起53aの基端部近傍に、
シュート32から受けた1個のイクスパンションナット
14を吸着する位置決め用磁石55が設けてある。この
位置決め用磁石55の吸着力は先のナットキャッチャー
34における磁石33の総合的な吸着力よりもはるかに
小さい。
【0023】また、フレーム30の下端部には、一対の
支持部材56,56が垂下状態で設けてあるとともに、
両支持部材56,56間に、ストッパ53の係止用突起
53bが当接する支持バー57が架設してある。この支
持バー57は、移送体35がナット受け取り位置にある
ときに、ストッパ53を正しい姿勢、つまり、ナット抑
止用突起53aが移送用ブロック52からわずかに突出
する姿勢となるようにするためのものであって、この実
施例では、ストッパ53の上記姿勢をより確実に得るた
めに、ストッパ53の他端部に当接するストッパ規制具
58を採用している。
【0024】さらに、このフレーム30の下端側反支持
部材56側には、イクスパンションナット14がインス
トリメントパネル12のナット取り付け穴12Aに取り
付けられた時に発生する音を採集するマイクロフォン6
0と、この時に発生するフレーム30自体の振動を検出
する振動検出手段としての加速度センサ62とが取り付
けられ、これらは後述する判定装置に電気的に接続され
ている。
【0025】前記ストッパ規制具58は、シュート32
にブラケット59を介して取付けてあって、ブラケット
58に直接固定される本体部58aに、スプリング58
bを介してストッパ53に当接する受圧部58cを設け
た構造になっており、ストッパ53の他端部を押し下げ
る状態に付勢する。
【0026】上記構成を備えたイクスパンションナット
の打ち込み装置は、ナット打ち込み前の段階において、
シュート32内に複数のイクスパンションナット14が
整列状態で蓄積され、移送体35の移送用ブロック52
に1個のイクスパンションナット14が載置された状態
となっている。移送用ブロック52上のイクスパンショ
ンナット14は、ストッパ53のナット抑止用突起53
aにより脱落が防止され、なおかつ同ストッパ53に設
けた位置決め用磁石55により所定の位置で安定した状
態に保たれている。
【0027】つぎに、打ち込み装置は、第3シリンダ4
3により移送体35を図2に示したように回動させ、移
送用ブロック52上のイクスパンションナット14をナ
ットキャッチャー34の磁石33に吸着させる。このと
きイクスパンションナット14は、ナットキャッチャー
34の磁石33にによるナット吸着面Sが移送体35側
に向けて傾斜していることから、一方の弾性脚片Bをイ
ンストルメントパネル12側に突き出した状態で保持さ
れる。また、シュート32の出口は、移送用ブロック5
2により閉塞され、ストッパ53は、各突起53a,5
3bを設けた一端部を下げる方向に回動させることによ
り吸着されるイクスパンションナット14との干渉を防
止している。
【0028】そして移送体35を図1のごとく元の位置
に戻した後に、第1シリンダ41を伸長駆動して、スラ
イド40および主ロッド44とともにナットキャッチャ
ー34を前進させると、図6(a)に示すように、弾性
脚片Bを変形させることなくイクスパンションナット1
4がインストルメントパネル12の取り付け孔12Aに
挿入状態となり、続いて第2シリンダ42を伸長駆動し
て押圧用ロッド47を前進させると、図6(b)に示す
ように、ナットキャッチャー34の先端部から突出する
押圧部47aがイクスパンションナット14を押圧し、
同イクスパンションナット14を取り付け穴12Aに完
全に嵌合する。イクスパンションナット14の一方の弾
性脚片Bが取り付け穴12Aに勘合する際には、この弾
性脚片Bが外側に向けて弾けるために、はじけ音および
はじけ振動が発生する。この嵌合に伴う音はマイクロフ
ォン60によって、また振動は加速度センサ62によっ
てそれぞれ検出されることになる。後述する判定装置で
は、このマイクロフォン60によって採集された音のパ
ターン,すなわち音響パターンと、加速度センサ62に
よって検出された振動のパターン,すなわち振動パター
ンとに基いて正常な取り付けが行なわれたか否かを判断
している。
【0029】また、この実施例では、勘合後のイクスパ
ンションナット14が再びナットキャッチャー34の磁
石33に着いてしまうような自体を確実に防止するため
に、第2シリンダ42をさらに伸長駆動しつつ第1シリ
ンダ41を収縮駆動することにより、図6(c)に示す
ように、押圧用ロッド47の位置を保ちつつナットキャ
ッチャー34を後退させ、この後、第2シリンダ42を
収縮駆動して押圧部47aをイクスパンションナット1
4から離間させるようにしている。
【0030】さらに、上記の打ち込み装置では、移送体
35を元の位置に戻すとシュート32からつぎのイクス
パンションナット14が供給されることになるが、この
際、エアフィーダー37から供給される空気でシュート
32内のイクスパンションナット14を強制的に流し、
シュート32内でイクスパンションナット14が引っか
かるような自体を防止しているとともに、移送体35の
ストッパ53に設けた位置決め用磁石55によって、シ
ュート32から出たイクスパンションナット14を常に
同じ位置で受けるようにしている。したがって、移送体
35におけるイクスパンションナット14の姿勢の安定
化により、ナットキャッチャー34に対する位置決め、
さらには取り付け穴12Aに対する位置決めも正確なも
のとなる。
【0031】図7は、本発明にかかる部品組み付け結果
の判定装置の概略の装置構成を示したものである。フレ
ーム30に取り付けられたマイクロフォン60と加速度
センサ62とは打ち込み結果の判断を行なうパソコン6
5に接続され、このパソコン65には、それぞれ音信号
および加速度信号が入力される。また、このパソコン6
5には、前述の打ち込み装置におけるイクスパンション
ナット14の打ち込みタイミング時に出力される打ち込
みタイミング信号も入力されるようになっている。
【0032】図8は、本発明にかかる組み付け結果の判
定装置の制御系の概略構成ブロックを示したものであ
る。マイクロフォン60は、パソコン65内の増幅器7
0に接続され、この増幅器70によって入力された音信
号が所定の倍率で増幅される。一方、加速度センサ60
は、同様にパソコン65内の増幅器71に接続されてい
るが、ここからの加速度信号は増幅器71によって所定
の倍率で増幅される。これらの増幅器70,71によっ
て増幅された音信号および加速度信号は、それぞれ専用
の波形整形部72、73によって雑音分が取り除かれて
きれいな波形に整えられる。
【0033】波形整形部72から出力された整形後の波
形は、基準音響データが記憶されている基準音響データ
記憶部74のデータと比較判断部75において比較され
る。なお、基準音響データとは、イクスパンションナッ
ト14が正常に打ち込まれた場合に発生する音響データ
である。また、比較判断部75は、基準音響データに基
いて生成される波形と波形整形部72から出力された波
形との一致性を判断する機能を有している。同様に、波
形整形部73から出力された整形後の波形は、基準振動
データが記憶されている基準振動データ記憶部76のデ
ータと比較判断部77で比較される。なお、基準振動デ
ータとは、イクスパンションナット14が正常に打ち込
まれた場合に発生する振動データである。また、比較判
断部77は、基準振動データに基いて生成される波形と
波形整形部73から出力された波形との一致性を判断す
る機能を有している。
【0034】比較判断部75,77のいずれからかNG
の信号が出力されると、この信号はOR回路78を介し
て判定表示部79にNGの表示をする。比較判断部7
5,77の両方ともにOKとの判断がされた場合には、
いずれからもNGの信号が出力されないので、判定表示
部78ではこの状態を認識して判定結果がOKである旨
の表示をする。
【0035】以上のように構成された判定装置は図9に
示すフローチャートのように動作することになるが、以
下、この動作を図10乃至図13を参照しながら説明す
る。図10に示すように、打ち込み装置によってイクス
パンションナット14をインストルメントパネル12に
打ち込む際には、イクスパンションナット14の弾性脚
片Bが取り付け穴12Aへの挿入にしたがって内側に変
形され、その穴への挿入完了の際に図11に示すように
イクスパンションナット14の弾性脚片Bが外側にはじ
けることから、それに伴うナットの脚片のはじけ音と、
ナットの脚片のはじけ振動とがそれぞれ発生する。マイ
クロフォン60はこのはじけ音を音響信号として入力し
(S1)、加速度センサ62はこのはじけ振動を振動信
号としてそれぞれ入力する(S2)。増幅器70,71
では、これらの信号をそれぞれ所定の倍率で増幅する
(S3)。増幅後の信号は、それぞれ専用の波形整形器
72,73で整形される(S4)。以上の処理は打ち込
みタイミング信号が打ち込み装置から入力されるまで繰
り返し行なわれる。
【0036】打ち込みタイミング信号が入力されたら、
両比較判断部75,77は、基準音響データ記憶部74
に記憶されている基準音響データと基準振動データをそ
れぞれ取り込む。この基準音響データと基準振動データ
は、イクスパンションナット14が正常に打ち込まれた
時に得られるデータであるが、具体的には図12に示す
ような時間に関するデータである。これが正常時の基準
波形とされている(S5,S6)。比較判断部75で
は、基準音響データ記憶部74に記憶されているこのよ
うな基準波形に関するデータと波形整形部72から出力
された音響データとを比較する処理を行なう。具体的に
は図13に示すように、基準音響データに対して決定さ
れた判断基準線以内に、波形整形部72からの信号がほ
ぼ位置されるかどうかを判断している。つまり、波形整
形部72からの波形が判断基準線で囲まれる領域内に位
置されているかが判断される。比較判断部77では、基
準振動データ記憶部74に記憶されているこのような基
準波形に関するデータと波形整形部73から出力された
振動データとを比較する処理を行なう。比較の方法は図
13に示す通り、音響データに関する比較の方法と同一
の方法である(S7)。
【0037】この比較の結果、音響信号に関する波形と
振動信号に関する波形とが、両方ともにそれぞれの基準
データに対して判断基準線の領域内に存在している場合
には、イクスパンションナット14が正常に打ち込まれ
たものと判断して、判定表示部79においてOK表示を
する。この場合、両比較判断部75,77からは信号は
出力されない(S8,S9)。一方、音響信号に関する
波形または振動信号に関する波形のいずれか一方または
双方が、それぞれの基準データに対して判断基準線の領
域内に存在していない場合には、判断表示部79におい
てNG表示をする(S10)。
【0038】このように、入力した音および振動に関す
る波形の一致性を見ることによってイクスパンションナ
ット14の取り付け良否の判断を極めて正確に行なうこ
とができるようになる。
【0039】つぎに、図14に示すものは、マイクロフ
ォン60のみからの信号に基づいてイクスパンションナ
ット14取り付け良否の判定を行なうようにした判定装
置の他の実施例を示すブロック図である。
【0040】この実施例ではマイクロホンのみを用いて
取り付け状態の良否を判断するようにしたものである。
マイクロフォン60からの音に関する信号はA/D変換
部80によってアナログ信号からデジタル信号に変換さ
れる。基準データ格納部81では、このA/D変換部8
0からのデータを格納しておく機能を有するものであ
り、ここには、インストルメントパネル12の各部にお
けるイクスパンションナ3ト14の取り付け音を基準デ
ータとして記憶する。データ選択部82は、基準データ
格納部81に記憶されているデータの選択を行なう機能
を有するものである。判定関数作成部83は、基準デー
タ格納部81に記憶されている基準データに基づいて、
取り付け状態の判断を行なうための判定関数を作成する
部分である。判定部84は、判定関数作成部83によっ
て作成された判定関数とA/D変換部80によってデジ
タル変換された音響信号とを比較して、比較結果を結果
出力部85に出力する機能を有しているものである。
【0041】このような構成を有している判定装置は、
図15に示すフローチャートに基づいて次のように動作
する。この動作を図16を参照しながら説明する。
【0042】前記のようにイクスパンションナット14
の挿入終了時に発せられる音はマイクロフォン60によ
って入力され(S20)、この入力された音はA/D変
換部80によってデジタルデータに変換される(S2
1)。このデジタル変換後のデータが初期データとして
入力するものであれば、このデータを基準データ格納部
81に記憶させる処理を行なう。この処理をイクスパン
ションナット14を打ち込ませる箇所の全てについて行
なうことで、打ち込み良否の判定のための基準データを
各箇所ごとに記憶させることができる。実際には、左右
の両ハンドル用のインストルパネルに実際にイクスパン
ションナット14の打ち込みを行なって、各箇所におけ
る初期データを得ている。この際におけるデータの記
憶,消去は、データ選択部82による指定に基づいて自
由に行なうことができるようになっている(S22,S
23)。
【0043】一方、A/D変換後のデータが処理入力に
関するものでなければ、データ選択部82によって選択
された現在打ち込まれている箇所に相当する箇所の初期
データに基づいて判定関数が作成される。この判定関数
は判定関数作成部83で作成される。この判定関数は、
図16に示すような周波数,音圧特性に基づいて、打ち
込みが正常に行なわれたときの周波数f0 ,およびこの
f0 のときの音圧,時間特性の音圧閾値P0 を決定する
ことによって作成される(S24)。この関数の作成が
終了すると、判定部84ではこの判定関数とA/D変換
部80から出力された信号とを比較し(S25)、打ち
込みが正常に行なわれ他か否かの判断をして結果出力部
85に、この判定結果、すなわち、OKであるかNGで
あるかの表示をさせる(S26〜S28)。
【0044】このように、本実施例では基準データを一
つのみではなく、たとえば、打ち込み箇所が10箇所あ
ればそれぞれの箇所について独自に入力した基準データ
に基づいて打ち込み状態の良否を判断するようにしてい
るので、より現実的かつ正確な判定結果を得ることがで
きるようになる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、部品
組み付け時に発生する音の音響パターンを正常に組み付
けが行なわれた場合の音響パターンと比較することで部
品組み付けが正常に行なわれたか否かの判断を行なうよ
うになっているので、部品組み付けが正常に行なわれた
ことを極めて正確に認識することができるようになる。
また、部品組み付け時に発生する振動パターンを正常に
組み付けが行なわれた場合の振動パターンと比較するこ
とで部品組み付けが正常に行なわれたか否かの判断を行
なうようになっているので、部品組み付けが正常に行な
われたことを極めて正確に認識することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる組み付け結果の判定装置を備
えた打ち込み装置の正面図である。
【図2】 図1の打ち込み装置において移送体を回動さ
せた状態を示す要部の正面図である。
【図3】 図1の打ち込み装置における移送体およびシ
ュートを省略した打ち込み装置全体の側面図(a)、お
よび打ち込み装置全体の正面図(b)である。
【図4】 図1の打ち込み装置におけるエアフィーダー
の平面図(a)、および正面図(b)である。
【図5】 図1の打ち込み装置におけるナットキャッチ
ャーの正面断面図(a)、傾斜したナット吸着面に対し
て直交する方向からの先端部の正面図(b)、側面図
(c)、および軸線方向からの先端部の正面図(d)で
ある。
【図6】 図1の打ち込み装置におけるインストルメン
トパネルの取り付け孔にイクスパンションナットを取り
付ける過程を示す図である。
【図7】 本発明にかかる組み付け結果の判定装置の概
略の装置構成を示す図である。
【図8】 本発明にかかる組み付け結果の判定装置の制
御系の概略構成ブロック図である。
【図9】 図8に示す装置の動作フローチャートであ
る。
【図10】 音響データと振動データとをどのようにし
て採集するのかを説明するための図である。
【図11】 図8に示した判定部において、基準音響デ
ータまたは基準振動データによって判定される基準の一
例を示す図である。
【図12】 図8に示した基準音響データ記憶部および
基準振動データ記憶部にそれぞれ記憶されている基準音
響データと基準振動データの一例を示す図である。
【図13】 図8に示した判定部において、基準音響デ
ータまたは基準振動データによって判定される基準の一
例を示す図である。
【図14】 本発明にかかる組み付け結果の判定装置に
おける他の構成を示すブロック図である。
【図15】 図14に示した装置の動作フローチャート
である。
【図16】 図14に示した判定関数作成部によって作
成される関数の一例を示す図である。
【図17】 従来の組み付け結果の判定装置の概略構成
図である。概略構成図である。
【図18】 図17に示す装置における不具合を説明す
るための図である。
【符号の説明】
14…イクスパンションナット、 B…3弾性脚
片、47…押圧用ロッド、 47a…
押圧部、60…マイクロフォン、 62
…加速度センサ、74…基準音響データ記憶部、
75,77…比較判断部、76…基準振動データ記
憶部、 79…判断表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石井 秀明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部品組み付け時に発生する音を集音する
    マイクロフォンと、 当該部品組み付けが正常に行なわれた場合に集音される
    音響パターンを記憶する記憶手段と、 当該マイクロフォンで集音された音響パターンと当該記
    憶手段に記憶されている音響パターンとを比較して、前
    記部品の組み付けが正常に行なわれたか否かの判断をす
    る判断手段とを有することを特徴とする部品組み付け結
    果の判定装置。
  2. 【請求項2】 部品組み付け時に発生する振動を検出す
    る振動検出手段と、 当該部品組み付けが正常に行なわれた場合に発生する振
    動パターンを記憶する記憶手段と、 当該振動検出手段で検出された振動パターンと当該記憶
    手段に記憶されている振動パターンとを比較して、前記
    部品の組み付けが正常に行なわれたか否かの判断をする
    判断手段とを有することを特徴とする部品組み付け結果
    の判定装置。
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