JPH07185586A - 回分式汚水処理装置及び活性汚泥濃度の計測装置 - Google Patents

回分式汚水処理装置及び活性汚泥濃度の計測装置

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JPH07185586A
JPH07185586A JP35139393A JP35139393A JPH07185586A JP H07185586 A JPH07185586 A JP H07185586A JP 35139393 A JP35139393 A JP 35139393A JP 35139393 A JP35139393 A JP 35139393A JP H07185586 A JPH07185586 A JP H07185586A
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activated sludge
sewage
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  • Purification Treatments By Anaerobic Or Anaerobic And Aerobic Bacteria Or Animals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回分式汚水処理装置の処理能力の安定と向上
を図る。 【構成】 曝気撹拌の終了時に、また嫌気撹拌と曝気撹
拌を交互に繰り返す場合には最後の嫌気撹拌の終了時に
浮遊活性汚泥の濃度を自動的に計測し、この計測結果に
応じて排出工程で汚泥を引き抜くようにした。 【効果】 最終的な汚泥量を正確に計測して余剰汚泥を
排出することができるので、汚泥濃度を目標値に維持す
る管理が容易となり、回分式装置における汚水処理の安
定化と処理能力の向上が実現される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回分式汚水処理装置
の処理能力を向上させるための改良、及び同装置の安定
した汚水処理に必要な活性汚泥濃度の計測装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】回分式汚水処理装置においては、流入、
曝気撹拌、沈殿、排出の各工程を同一の回分槽で順次行
い、活性汚泥の濃度を所定の値に保つためにその余剰分
は排出工程で排出される。この余剰汚泥の排出は、いわ
ゆる投げ込み式の濃度計によって汚泥の濃度を計測し、
検出された活性汚泥の濃度に応じて、管理上の経験から
汚泥引き抜きポンプの運転時間を調整することにより人
為的に行うのが普通であった。また、汚泥引き抜きポン
プをある周期で一定時間自動的に運転する場合もあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】活性汚泥の濃度を一定
に保つことは安定した汚水処理にとって重要な要素であ
るが、上述の人為的な管理方式では管理が煩雑になり、
またいずれの場合においても一定値に濃度を制御するこ
とが困難であり、処理能力が安定しないという問題点が
あった。
【0004】この発明は、このような従来の装置におけ
る問題点を解決し、回分式汚水処理装置における活性汚
泥濃度の制御精度を向上して処理能力の安定と向上を実
現することを目的としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載した第1の発明の回分式汚水処理
装置は、流入、曝気撹拌、沈殿、排出の各工程を行う回
分式汚水処理装置において、活性汚泥の濃度を計測する
計測手段と余剰汚泥を排出する排出手段とを備え、曝気
撹拌工程の終了時における所定の設定時期に浮遊活性汚
泥の濃度を上記計測手段で自動的に計測し、この計測結
果からあらかじめ設定されている目標濃度が得られるよ
うに汚泥の引き抜き量を算出し、算出結果に応じて排出
手段の汚泥引き抜きポンプを排出工程において所定時間
作動させるように構成している。
【0006】ここで、回分槽は1個に限定されるもので
はないが、複数の回分槽を備えて上記各工程を各回分槽
ごとに異なるタイミングで順次行うように構成された装
置の場合には、各回分槽にそれぞれ計測手段を設けるこ
となく、同一の計測手段によって浮遊活性汚泥の濃度の
自動計測を順次実施するようにしている。
【0007】また、請求項3に記載した第2の発明は、
流入、嫌気撹拌、曝気撹拌、沈殿、排出の各工程を行
い、且つ嫌気撹拌と曝気撹拌の工程を交互に複数回繰り
返すように構成された回分式汚水処理装置に関するもの
であって、活性汚泥の濃度を計測する計測手段と余剰汚
泥を排出する排出手段とを備え、最後の嫌気撹拌工程の
終了時における所定の設定時期に浮遊活性汚泥の濃度を
上記計測手段で自動的に計測し、この計測結果からあら
かじめ設定されている目標濃度が得られるように汚泥の
引き抜き量を算出し、算出結果に応じて排出手段の汚泥
引き抜きポンプを排出工程において所定時間作動させる
ように構成している。
【0008】この発明においても回分槽は1個に限定さ
れるものではなく、複数の回分槽を備えて上記各工程を
各回分槽ごとに異なるタイミングで順次行うように構成
された装置の場合には、各回分槽にそれぞれ計測手段を
設けないで、同一の計測手段によって浮遊活性汚泥の濃
度を順次自動的に計測するようにしている。
【0009】上記の各発明における活性汚泥濃度の計測
手段としては、例えば、回分槽から汚水を抽出するサン
プリング手段と、汚水の抽出管路中に設けられて汚水の
活性汚泥濃度を計測する計測手段と、抽出された汚水を
回分槽に戻す戻し手段と、少なくとも上記抽出管路と計
測手段を洗浄する洗浄手段、とを備えた計測装置を用い
ることができる。
【0010】なお、複数の回分槽を備えている場合に
は、複数の回分槽から切換弁などを介して汚水を択一的
に抽出すると共に、計測後の汚水を元の回分槽に戻すよ
うに構成される。
【0011】
【作用】回分式処理の場合、曝気撹拌中は微生物の増殖
によって活性汚泥量が逐次増加している。このため、第
1の発明のように曝気撹拌工程の終了時に浮遊活性汚泥
の濃度を計測することにより、正確に最終的な汚泥量を
計測することができる。
【0012】また、第2の発明のように撹拌工程で嫌気
撹拌と曝気撹拌を複数回繰り返すものでは、嫌気撹拌の
方が気泡の影響がなく正確な計測が容易であるため、最
後の嫌気撹拌工程の終了時に浮遊活性汚泥の濃度を計測
することにより、最も正確に汚泥量を計測することがで
きる。ちなみに、同じ条件の汚水について曝気撹拌の終
了時に濃度を測定した場合、その測定値は3300〜3
700ppmであったのに対して、嫌気撹拌の終了時にお
ける測定値は3450〜3550ppmとなり、バラツキ
をかなり小さくすることが可能であった。
【0013】なお、上記の各発明において汚泥の濃度を
計測する時期は、実際に曝気撹拌あるいは嫌気撹拌が終
了した瞬間だけでなく、撹拌終了の直前から直後におい
て汚水の混合状態にほとんど変化がなく、実質的に同じ
と見做される範囲であればよい。従って、この出願にお
いて「撹拌工程の終了時における所定の設定時期」とは
或る程度の幅を持った広い意味で使用されている。
【0014】上記各発明において、装置が2個あるいは
それ以上の回分槽を備えている場合には、各回分槽にそ
れぞれ計測手段を設けないで同一の計測手段によって各
回分槽の汚泥濃度を計測することにより、計測手段が有
効に利用される。
【0015】上記の各発明における活性汚泥濃度の計測
手段としては各種の方式のものを採用可能であるが、こ
の発明による上述の計測装置は、汚水をサンプリング
し、計測後に元の回分槽に戻すというバッチ処理である
から、例えば真空による吸引方式によってサンプリング
することが可能であり、洗浄も容易である。従って、連
続計測方式のように固形物による詰りが生じやすいポン
プを使用する必要がなく、しかも計測部の汚れによって
計測が困難になったり誤差が大きくなったりすることが
ないため、自動計測の信頼性が向上し、活性汚泥濃度の
適正な管理が容易となる。
【0016】
【実施例】次に、2個の回分槽を備えた装置における実
施例について説明する。なお、回分槽が1個の場合は、
この実施例の装置や処理の手順から一方の回分槽に関す
る部分を除けばよく、容易に実施できるので説明は省略
する。
【0017】図1において、1は汚水調整槽、2A及び
2Bは一対の回分槽、3は汚泥貯槽、4は汚水供給ポン
プ、5A及び5Bは各回分槽2A,2Bの底部に設けら
れた給気機能付きの撹拌装置、6A及び6Bは各回分槽
2A,2Bに設けられた浮上式の上澄水排出装置、7A
及び7Bは各回分槽2A,2Bに設けられた汚泥引き抜
きポンプである。撹拌装置5A,5Bとしては、例えば
ケーシング内に設けられたインペラで汚水を下部から吸
い込んで上部から吐き出すように構成され、更に空気の
吐出口が併設された周知の構造のものが使用されてお
り、上澄水排出装置6A,6Bにも周知の構造のものが
適宜使用される。なお、各槽には例えば水位計など他の
必要な機器も適宜設けられているが、図示は省略してあ
る。
【0018】8はコントローラ、9はこの発明によって
設けられた計測装置である。コントローラ8は装置全体
の動作を制御するものであり、例えばマイクロコンピュ
ータを備えたものが使用される。計測装置9は、コント
ローラ8の指令に応じてサンプル抽出管11A又は11
Bを経て各回分槽2A又は2Bから汚水を採取し、サン
プルの浮遊活性汚泥の濃度を自動的に計測した後、戻し
管12A又は12Bを経て元の回分槽2A又は2Bにサ
ンプルを戻すように構成されている。
【0019】実施例の装置は上述のような構成であり、
基本的な動作は従来から周知のものと同様である。すな
わち、処理される汚水は流入路15から一旦汚水調整槽
1に流入した後、汚水供給ポンプ4によって所定量が切
換弁16を経て供給路17A又は17Bから回分槽2A
又は2Bに供給される。そして撹拌装置5A,5Bのイ
ンペラのみが運転される時には嫌気撹拌が行われ、更に
吐出口から空気を噴出することによって曝気撹拌が行わ
れる。なお、撹拌は流入が終了してから開始してもよい
が、通常は流入と同時に開始される。
【0020】これらの撹拌が終了すると沈殿工程に移
り、続く排出工程で各回分槽2A,2Bの上澄水が上澄
水排出装置6A,6Bによって排出される。また各回分
槽2A,2Bに生じた余剰汚泥は、排出工程で汚泥引き
抜きポンプ7A及び7Bによって汚泥排出路18A又は
18Bを経て汚泥貯槽3に排出される。
【0021】図2は以上の基本的な動作を示したシーケ
ンス図であり、(a)は請求項1に対応する曝気撹拌のみ
を行う場合を、(b)は請求項3に対応する嫌気撹拌と曝
気撹拌の工程を複数回繰り返す場合をそれぞれ示してい
る。これらの全工程は、図示のように例えば1サイクル
6時間として1日に4回繰り返されるようにあらかじめ
各工程の継続時間が設定されている。なお、これらの
(a)及び(b)は撹拌装置5A,5Bの使い方で任意に切り
替えることができ、両工程は全く同じ構成の装置で実施
することが可能である。
【0022】(a)では流入工程が開始されると同時に曝
気撹拌工程も開始され、流入工程の終了後も曝気撹拌工
程が継続され、矢印で示すように曝気撹拌工程の終了時
にこの発明による浮遊活性汚泥の濃度計測が行われる。
また、(b)では流入工程が開始されると同時に嫌気撹拌
が開始されて曝気撹拌と嫌気撹拌が交互に行われ、流入
工程の終了後もこの撹拌工程が継続される。そして、矢
印で示すように最後の嫌気撹拌工程の終了時にこの発明
による浮遊活性汚泥の濃度計測が行われる。
【0023】図3は、上記(b)の場合の装置全体の動作
を1サイクル(6時間)について例示した動作シーケン
ス図であり、横軸の目盛の単位は時間である。流入、嫌
気撹拌、曝気撹拌、沈殿、排出の各工程の継続時間とそ
のタイミングはそれぞれ図のように設定されており、第
2槽(回分槽2B)については第1槽(回分槽2A)と
同じ工程が3時間遅れで実施されるようになっている。
ここでは嫌気撹拌と曝気撹拌の繰返しは3回行われてお
り、計測は3回目の嫌気撹拌工程の最後に行われる。こ
の計測は例えば5分間連続して行われ、その結果得られ
た平均値から汚泥引き抜きポンプ7A及び7Bの運転時
間がコントローラ8によって算出され、排出工程の最後
に余剰汚泥の引き抜きが行われて活性汚泥の濃度が目標
値に保たれるのである。
【0024】なお、曝気撹拌のみが行われる上記(a)の
場合には撹拌工程の最後に計測が行われ、その結果に基
づいて(b)の場合と同様に排出工程の最後に余剰汚泥が
引き抜かれる。
【0025】図4は計測装置9の構成の一例を示した系
統図である。SSはセンサ部、VTはバキュームタン
ク、P−1はバキュームポンプ、C−1は小型のエアコ
ンプレッサ、MV−1〜MV−5はモータバルブ、SV
−1〜SV−4はソレノイドバルブ、V−11〜V−1
4は絞り弁、V−15はドレンバルブ、CV−1〜CV
−3はチェックバルブ、LSはレベルセンサである。上
記のセンサ部SSには、例えば計測セル中にサンプルを
流し、その時の光の透過度によって活性汚泥の濃度を計
測する方式のものなど、周知の濃度センサが適宜採用さ
れる。なお、各バルブ類のうちサンプルが流れるものに
は、詰りの生じにくいボール弁式のものが使用されてい
る。
【0026】具体的な接続は図示の通りであって、モー
タバルブMV−1はサンプル抽出管11Aに、モータバ
ルブMV−2はサンプル抽出管11Bに、またモータバ
ルブMV−3は戻し管12Aに、モータバルブMV−2
は戻し管12Bにそれぞれ挿入されており、抽出された
サンプルはセンサ部SSを通って一旦バキュームタンク
VTに入り、計測後に元の回分槽2A又は2Bに戻され
る。またバルブSV−1,V−12はそれぞれ洗浄水の
供給源に接続され、ポンプP−1とコンプレッサC−1
及びバルブSV−2は大気開放されている。
【0027】このような構成による計測装置9の動作
は、図5に示す動作シーケンス図に従って次のように行
われる。図5の左側は回分槽2Aについて、また右側は
回分槽2Bについてそれぞれのシーケンスを示してお
り、あらかじめ設定されたタイミングに従って回分槽2
A及び2Bに対する計測が交互に実施される。
【0028】例えば回分槽2Aについての計測が行われ
る場合には、測定の工程でまずポンプP−1が運転され
てタンクVT内の空気が排気され、同時にバルブMV−
1とMV−5が開く。このため、回分槽2Aからサンプ
ルが吸引されてセンサ部SSを通ってタンクVTに入
り、この時に活性汚泥の濃度が測定されてその結果がコ
ントローラ8に送られ、例えば計測中の平均値が算出さ
れて記憶される。タンクVTの液面が上昇し、所定位置
に達したことがレベルセンサLSで検知されると戻し工
程となり、ポンプP−1が停止すると共にバルブMV−
1が閉じ、バルブSV−2とバルブMV−3が開く。こ
のためタンクVT内は大気圧に開放され、サンプルは自
重によって戻し管12Aを経て回分槽2に戻されるので
ある。
【0029】以後の洗浄及び排出の工程では、コンプレ
ッサC−1の運転と各バルブの開閉が図示のように行わ
れる。そしてセンサ部SS、タンクVT及び各管路が洗
浄された後、洗浄水が排出されると今回の計測は終了し
て待機状態となる。なお、センサ部SSを含む重要部分
に対しては、エア洗浄や逆洗も併用して十分な洗浄が行
われるようになっている。
【0030】図6は以上の動作の手順を示したフローチ
ャートである。まず運転開始に先立って、流入、嫌気撹
拌、曝気撹拌、沈殿、排出の各工程の開始時刻と継続時
間、どちらの回分槽から動作を開始するか、などの動作
条件がステップS1で設定される。次いでステップS2
で汚水調整槽1の水位から水量が十分であるか否かが検
出され、十分であれば先に動作を開始する回分槽への流
入工程が開始され、所定量の汚水が流入される。
【0031】これに続いてステップS3で嫌気撹拌が行
われ、設定された継続時間が経過するとステップS4に
進んで繰返し回数が判定される。そして設定された繰返
し回数になるまでは、すぐにステップS5に進んで曝気
撹拌が設定された継続時間だけ行われ、ステップS5か
らステップS3に再び戻って嫌気撹拌と曝気撹拌が交互
に繰り返される。
【0032】ステップS4で繰返し回数が設定された回
数に達すると、ステップS4からステップS6に進み、
計測装置9によるサンプリングとこのサンプルの汚泥濃
度の計測、引き抜くべき活性汚泥の量とこれに対応した
汚泥引き抜きポンプ7A又は7Bの運転時間がそれぞれ
算出され、ステップS5での最後の曝気撹拌が設定され
た継続時間だけ行われてからステップS7に進む。そし
て設定された沈殿工程の継続時間が経過するとステップ
S8に進み、排出工程が開始されて上澄水が排出される
と共に、ステップS6での算出結果に基づいて汚泥引き
抜きポンプが運転され、所定量の余剰汚泥が排出され
る。なお、水位が所定値まで低下したことが図示しない
センサで検出されると上澄水の排出は停止され、この排
出工程の継続時間が残っていても実質的には待機状態と
なる。
【0033】一方、ステップS7は他方の回分槽への流
入が開始されるステップでもあり、破線矢印のように他
方の回分槽におけるステップS2が開始され、以後、今
述べた手順と同じ動作が他方の回分槽において実行され
る。従って、他方の回分槽における手順がステップS7
に進むと、排出が終了して待機状態となっていた方の回
分槽におけるステップS2が開始されることになり、こ
れによって上記の動作が交互に繰り返し継続されるので
ある。
【0034】なお、以上は撹拌工程で嫌気撹拌と曝気撹
拌を交互に繰り返す方式の場合であるが、嫌気撹拌を行
わない場合には上記の手順においてステップS3におけ
る撹拌を曝気撹拌に置き換え、ステップS5を省略した
手順とすることによって所定の動作を実行することがで
きる。
【0035】この発明は、浮遊活性汚泥の濃度を曝気撹
拌あるいは最後の嫌気撹拌の終了時前後に自動的に計測
し、これに基づいて余剰汚泥を排出する活性汚泥の濃度
管理に特長があり、この目的自体は図4で説明したよう
な構成の計測装置9でなくても達成することができる。
しかしながら、投げ込み式の濃度計では汚れが付着しや
すく、またモータを利用した通常の回転ポンプによりサ
ンプリングしてセンサ部に循環させる方式では、汚水中
に含まれる固形異物による詰りが生じやすいので、これ
らの連続測定式では精度を維持することが困難であり、
管理に手数がかかるという問題が生ずる。
【0036】これに対して、図4で説明した実施例の計
測装置9は真空による吸引作用でサンプリングするバッ
チ処理方式であるため、洗浄が容易であると共に詰りが
生じにくいという特長があり、活性汚泥の濃度管理のた
めの自動計測装置として極めて優れたものということが
できる。
【0037】なお上記の実施例では、計測を曝気撹拌あ
るいは最後の嫌気撹拌の終了時に行うと説明している
が、計測のタイミングは前述したように撹拌が終了した
瞬間ではなく、その直前から直後まで或る程度幅を持た
せて考えてよい。従って、サンプリングを例えば撹拌終
了の数分前に開始し、撹拌終了の数分後に終えても実用
上の問題はなく、曝気撹拌の終了時における測定の場合
には、撹拌が終わった後で処理水が慣性でまだ動いてお
り、しかもかなりの気泡が消滅してからサンプリングを
行うことも可能である。またサンプリングの回数を1回
だけとせず、測定精度を向上するために計測可能な時間
の間に数回に分けてサンプリングするなどの処理も可能
である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、第1の
発明の回分式汚水処理装置は、撹拌工程で曝気撹拌のみ
を行うものにおいて、曝気撹拌工程の終了時における浮
遊活性汚泥の濃度を自動的に計測し、この計測結果に応
じて排出工程で汚泥を引き抜くようにしたものである。
従って、最終的な汚泥量を正確に計測して余剰汚泥を排
出することができ、汚泥濃度を目標値に維持する管理が
容易となって制御精度を高め、回分式装置における汚水
処理の安定化と処理能力の向上を実現することができ
る。
【0039】また第2の発明の回分式汚水処理装置は、
撹拌工程で嫌気撹拌と曝気撹拌を複数回交互に繰り返す
ものにおいて、最後の嫌気撹拌工程の終了時における浮
遊活性汚泥の濃度を自動的に計測するようにしている。
従って、気泡に影響されない正確な計測が可能であり、
汚泥濃度の制御精度を一層向上することができる。
【0040】これらの発明において複数の回分槽を備え
た装置において、各回分槽の浮遊活性汚泥の濃度を同一
の計測手段によって順次実施するようにしたものでは、
計測手段が有効に利用されるので装置全体のコストを低
減することができる。
【0041】また、回分槽から汚水を抽出するサンプリ
ング手段と、汚水の抽出経路中に設けられた計測手段
と、抽出された汚水を回分槽に戻す戻し手段と、少なく
とも上記抽出経路と計測手段を洗浄する洗浄手段、とを
備えた計測装置は、測定条件の良くない使用環境におい
ても詰りが少なく、しかも精度のよい測定を行うことが
可能であり、上記の各発明における回分式汚水処理装置
の処理能力の向上に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の概略構成図である。
【図2】同実施例の基本的な動作の概略を示したシーケ
ンス図である。
【図3】同実施例の装置全体の動作シーケンス図であ
る。
【図4】同実施例の計測装置の構成の一例を示した系統
図である。
【図5】同計測装置の動作シーケンス図である。
【図6】同実施例の装置全体の制御手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
2A,2B 回分槽 5A,5B 給気機能付きの撹拌装置 6A,6B 上澄水排出装置 7A,7B 汚泥引き抜きポンプ 8 コントローラ 9 計測装置 11A,11B サンプル抽出管 12A,12B 戻し管 SS センサ部 VT バキュームタンク P−1 バキュームポンプ C−1 エアコンプレッサ MV−1〜MV−5 モータバルブ SV−1〜SV−4 ソレノイドバルブ LS レベルセンサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入、曝気撹拌、沈殿、排出の各工程を
    行う回分式汚水処理装置であって、活性汚泥の濃度を計
    測する計測手段と余剰汚泥を排出する排出手段とを備
    え、曝気撹拌工程の終了時における所定の設定時期に浮
    遊活性汚泥の濃度を上記計測手段で自動的に計測し、こ
    の計測結果からあらかじめ設定されている目標濃度が得
    られるように汚泥の引き抜き量を算出し、算出結果に応
    じて排出手段の汚泥引き抜きポンプを排出工程において
    所定時間作動させるように構成されたことを特徴とする
    回分式汚水処理装置。
  2. 【請求項2】 複数の回分槽を備えており、上記各工程
    を各回分槽ごとに異なるタイミングで順次行うと共に、
    各回分槽の浮遊活性汚泥の濃度の自動計測を同一の計測
    手段によって順次実施するように構成された請求項1記
    載の回分式汚水処理装置。
  3. 【請求項3】 流入、嫌気撹拌、曝気撹拌、沈殿、排出
    の各工程を行い、且つ嫌気撹拌と曝気撹拌の工程を交互
    に複数回繰り返すように構成された回分式汚水処理装置
    であって、活性汚泥の濃度を計測する計測手段と余剰汚
    泥を排出する排出手段とを備え、最後の嫌気撹拌工程の
    終了時における所定の設定時期に浮遊活性汚泥の濃度を
    上記計測手段で自動的に計測し、この計測結果からあら
    かじめ設定されている目標濃度が得られるように汚泥の
    引き抜き量を算出し、算出結果に応じて排出手段の汚泥
    引き抜きポンプを排出工程において所定時間作動させる
    ように構成されたことを特徴とする回分式汚水処理装
    置。
  4. 【請求項4】 複数の回分槽を備えており、上記各工程
    を各回分槽ごとに異なるタイミングで順次行うと共に、
    各回分槽の浮遊活性汚泥の濃度の自動計測を同一の計測
    手段によって順次実施するように構成された請求項3記
    載の回分式汚水処理装置。
  5. 【請求項5】 回分槽から汚水を抽出するサンプリング
    手段と、汚水の抽出管路中に設けられて汚水の活性汚泥
    濃度を計測する計測手段と、抽出された汚水を回分槽に
    戻す戻し手段と、少なくとも上記抽出管路と計測手段を
    洗浄する洗浄手段、とを備えたことを特徴とする活性汚
    泥濃度の計測装置。
  6. 【請求項6】 複数の回分槽から汚水を択一的に抽出す
    ると共に、計測後の汚水を元の回分槽に戻すように構成
    された請求項5記載の活性汚泥濃度の計測装置。
JP35139393A 1993-12-28 1993-12-28 回分式汚水処理装置及び活性汚泥濃度の計測装置 Expired - Lifetime JP3493051B2 (ja)

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