JPH10151480A - 排水処理装置及びその運転方法 - Google Patents
排水処理装置及びその運転方法Info
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- JPH10151480A JPH10151480A JP31338996A JP31338996A JPH10151480A JP H10151480 A JPH10151480 A JP H10151480A JP 31338996 A JP31338996 A JP 31338996A JP 31338996 A JP31338996 A JP 31338996A JP H10151480 A JPH10151480 A JP H10151480A
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Abstract
るとともに、移設にも対応することが可能な排水処理装
置及びその運転方法を提供する。 【解決手段】 下排水の浄化処理を行う処理槽10に、
原水流入経路11と、槽内の処理水を膜分離装置12を
介して排出する処理水排出経路13と、槽内の処理水を
循環させて槽内の処理水を撹拌する処理水循環経路14
と、槽内に曝気空気を導入する曝気経路15と、槽内の
汚泥を導出する汚泥導出経路16とを設け、間欠曝気法
により下排水の処理を行う。
Description
その運転方法に関し、詳しくは、比較的小型で必要に応
じて移設も可能な膜分離法による排水処理装置及びその
運転方法に関する。
排水処理施設で用いられてきた固液分離法は、主に重力
沈殿法であり、施設の小型化は困難であった。また、比
較的設置や撤去が容易な素堀り池等の簡易な構造も知ら
れてはいるが、移設には相当の期間や費用が必要であ
る。
に実用化が進んでいる膜分離法は、重力沈殿法に比べて
比較的コンパクトな施設での固液分離が可能であり、省
力化も可能である。しかし、膜分離法を使用した今まで
の排水処理施設は、未だに膜分離法の利点を十分に活用
しているとはいい難かった。
活用し、小型化を図るとともに、移設にも対応すること
が可能な排水処理装置及びその運転方法を提供すること
を目的としている。
め、本発明の排水処理装置は、下排水の浄化処理を行う
処理槽に、原水を流入させる原水流入経路と、処理槽内
の処理水を膜分離装置を介して排出する処理水排出経路
と、処理槽内の処理水を撹拌する処理水撹拌手段と、処
理槽内に曝気空気を導入する曝気経路と、処理槽内の汚
泥を導出する汚泥導出経路とを備えたことを特徴として
いる。
は、原水の流入量が排水処理装置の計画水量のときに
は、処理槽に原水流入経路から所定量の原水を流入さ
せ、処理水撹拌手段により処理槽内の処理水を撹拌しな
がら、処理水排出経路から処理槽内の処理水を膜分離装
置を介して排出するとともに、曝気経路による曝気運転
を所定間隔で間欠的に行い、原水の流入量が計画水量よ
り少ないときに、処理槽内の余剰汚泥を汚泥導出経路か
ら引抜くことを特徴としている。
さらに詳細に説明する。図1は本発明の排水処理装置の
一例を示す系統図であって、図2乃至図4はそれぞれ運
転方法の説明図、図5は膜分離装置の洗浄運転の一例を
示す説明図である。
排水処理装置は、処理槽10内に原水を流入させる原水
流入経路11と、処理槽10内の処理水を膜分離装置1
2を介して排出する処理水排出経路13と、処理槽10
内の処理水を撹拌する処理水撹拌手段である処理水循環
経路14と、処理槽10内に曝気空気を導入する曝気経
路15と、処理槽10内の汚泥を導出する汚泥導出経路
16とを備えている。
リーン2を介して接続しており、処理水排出経路13に
は、紫外線殺菌装置等の後処理装置3が設けられてい
る。また、汚泥導出経路16には、汚泥貯留槽4が設け
られており、汚泥貯留槽4内の余剰汚泥は、車載タイプ
の移動脱水車等の汚泥処理設備5で脱水処理してコンテ
ナ6aに移送し、前記スクリーン2からのし渣も、し渣
処理器7で処理して同様にコンテナ6bに移送するよう
に形成している。また、各経路の必要個所には、ポンプ
(P)やブロワー(B)がそれぞれ設けられている。
出部15aは、前記処理水循環経路14にインジェクタ
ー方式で設けられており、曝気空気は、処理水循環経路
14により循環する処理水中に分散した状態で処理槽1
0内に噴出するように形成されている。また、その設置
位置は、曝気空気により膜分離装置12の膜洗浄が可能
な位置に設定されている。なお、膜分離装置12及び噴
出部15aは、後述の膜洗浄等を考慮して複数ユニット
が設けられている。また、前記処理水循環経路14は、
ポンプ14Pにより槽内の処理水を吸引放出して処理水
の撹拌を行うものであるが、これに代えて通常の撹拌装
置を設けることができる。
を説明する。まず、図2及び図3は、原水の流入量が、
この排水処理装置の計画水量のときの運転方法を示すも
ので、間欠的に曝気処理を行って嫌気好気法により下排
水の処理を行う例を示している。
定量の原水が流入しており、処理水循環経路14のポン
プ14Pが作動して処理槽10内の処理水を循環させて
槽内の処理水を撹拌するとともに、処理水排出経路13
のポンプ13Pが作動して処理槽10内の処理水を膜分
離装置12から排出している。そして、図2に示す曝気
経路15による曝気運転(好気運転)と、図3に示す非
曝気運転(嫌気運転)とが交互に行われる。すなわち、
曝気経路15のブロワー15Bを所定間隔で間欠的に作
動させることにより、下排水の好気処理と嫌気処理とを
交互に行うようにしている。この運転方法(間欠曝気
法)は、好気運転と嫌気運転との時間の割振りを適当に
設定することにより、窒素除去率を向上させることがで
き、高度の浄水処理を行うことができる。
ことにより、好気運転時の曝気処理で膜分離装置12の
付着物(ケーキ層)を除去することができ、長期間にわ
たって安定した運転を行うことができる。
排出は、間欠的に行うことが望ましく、運転時間中に1
/5〜1/10程度の時間割合で停止させることが好ま
しい。さらに、膜の透過流速は、通常、1日あたり0.
24〜0.4mの範囲に設定することが好ましい。
の運転状態例を示すもので、処理槽10内の処理水を、
処理水排出経路13から所定量抜き取った状態で上述の
間欠曝気法を行い、流入原水の処理を行いながら、ポン
プ16Pを作動させて槽底部に濃縮された状態の汚泥を
汚泥導出経路16から抜き取るようにしている。これに
より、余剰汚泥を濃縮した状態で抜き取ることができる
ので、汚泥の処理を容易に行うことができる。
能を保証するために、適当な時期に膜を薬液で洗浄する
必要があるが、例えば、図4に示した低水量時の運転方
法で運転しているときに容易に行うことができる。
に示す低水量時の運転において、複数ユニット設けられ
ている膜分離装置12の中の1ユニットを水面上に引上
げ、該膜分離装置12内に薬液調整槽31内の薬液を、
経路32,ポンプ32Pを介して注入し、所定時間、例
えば約1時間放置して膜の洗浄を行う。その後、この膜
分離装置12を処理水中に戻して処理水の排出を開始す
ればよい。
は、固液分離を膜分離装置で行うので沈殿池を設ける必
要がないことから、維持管理が容易であるだけでなく、
施工や撤去を迅速に行うことができ、移設も容易に行う
ことができる。また、膜分離装置と曝気装置とをユニッ
ト化することにより、施工や撤去を迅速に行うことがで
きる。
の低減が図れ、間欠曝気法により窒素の除去も行うこと
ができる。しかも、膜の洗浄も、現地で簡単な操作で行
うことができ、原水流入量に応じた自動化も可能であ
る。加えて、余剰汚泥を引抜く際に膜を介して処理水を
ある程度抜き取ってから行うことにより、余剰汚泥の減
容化が図れ、後処理装置として紫外線殺菌装置を使用す
ることにより、安全で高度な処理水質を得ることができ
る。
複数設置することもできる。例えば、図6は、処理水槽
51内をオーバーフロー堰52で区画して第一処理槽6
0と第二処理槽70とを形成したもので、各処理槽6
0,70には、原水を流入させる第一流入経路61及び
第二流入経路71と、各処理槽60,70内の処理水を
それぞれ膜分離装置62,72を介して排出する第一排
水経路63及び第二排水経路73と、各処理槽60,7
0内の処理水を導出して各処理槽60,70内に循環さ
せることにより処理水を撹拌する第一循環経路64及び
第二循環経路74と、この第一循環経路64及び第二循
環経路74の経路を利用して一方の処理槽内の処理水を
他方の処理槽内に導入する第一導入経路65と、前記オ
ーバーフロー堰52により形成される第二導入経路75
と、各処理槽60,70内に曝気空気を導入する第一曝
気経路66及び第二曝気経路76と、各処理槽60,7
0内の汚泥を導出する第一汚泥経路67及び第二汚泥経
路77とがそれぞれ設けられている。
は、原水流入路1に設けたスクリーン2の下流で分岐し
ており、第一排水経路63及び第二排水経路73は、紫
外線殺菌装置等の後処理装置3の入口部で合流してい
る。さらに、第一汚泥経路67及び第二汚泥経路77
は、汚泥貯留槽4の入口部で合流しており、汚泥貯留槽
4内の余剰汚泥は、汚泥処理設備5で脱水処理してコン
テナ6aに移送し、前記スクリーン2からのし渣も、し
渣処理器7で処理してコンテナ6bに移送するように形
成している。また、各経路の必要個所には、それぞれポ
ンプ(P)や弁が設けられ、両曝気経路66,76に
は、ブロワー(B)がそれぞれ設けられている。なお、
両曝気経路66,76の噴出部やその設置位置は、前記
同様に形成されているので詳細な説明は省略する。
に示すように、前記図2及び図3と同様の間欠曝気法に
よる運転方法を行うことができる。
70には、それぞれ第一流入経路61及び第二流入経路
71から所定量の原水を流入させ、第一循環経路64及
び第二循環経路74により各処理槽60,70内の処理
水を各処理層内に循環させて撹拌するとともに、第一排
水経路63及び第二排水経路73から各処理槽内の処理
水を膜分離装置62,27を介して排出する。そして、
第一曝気経路66及び第二曝気経路76による曝気運転
は、両処理槽60,70についてそれぞれ間欠的に行う
ようにしている。
運転中、処理槽70が好気運転中の状態を表しており、
第一,第二流入経路61,71の弁61V,71V及び
第一,第二循環経路64,74の弁64V,74Vがそ
れぞれ開、第一,第二排水経路63,73のポンプ63
P,73P及び第一,第二循環経路64,74のポンプ
64P,74Pがそれぞれ作動中であって、第一,第二
曝気経路66,76においては、第二曝気経路76のブ
ロワー76Bが作動中である。
それぞれ別個に嫌気運転と好気運転とを行って間欠曝気
法により処理することにより、前記同様に高度の浄水処
理を行うことができる。なお、両処理槽60,70が同
時に嫌気運転あるいは好気運転を行うようにしてもよ
い。
いときの運転状態例を示すもので、第一処理槽60と第
二処理槽70とのいずれか一方で前記間欠曝気法による
排水処理を行い、他方の処理槽を待機状態とするもので
ある。
場合は、第二処理槽70において、第二流入経路71か
ら原水を流入させるとともに、第二循環経路74により
槽内の処理水を循環させながら第二曝気経路76による
曝気を間欠的に行い、膜分離装置72を介して第二排水
経路73から第二処理槽70内の処理水を排出する前述
の間欠曝気法による排水処理を行う。
62を介して第一排水経路63から第一処理槽60内の
処理水をある程度排出して汚泥を濃縮した後、第一汚泥
経路67のポンプ67Pを作動させて槽内の余剰汚泥の
引抜きを行ったり、膜分離装置62の洗浄等の保守作業
を行うようにする。
を示すもので、一方の処理槽、例えば第一処理槽60で
嫌気運転を行い、他方の処理槽である第二処理槽70で
好気運転を行うとともに、該第二処理槽70内の処理水
の一部を第一処理槽60に循環させる循環法による排水
処理を行う例を示している。
0には、第一流入経路61から所定量の原水を流入させ
るとともに、第二処理槽70から弁74Vを介して導出
した処理水の一部をポンプ64Pにより第一導入経路6
5,弁65V及び第一循環経路64を介して循環流入さ
せる。同時に、第一処理槽60内の処理水は、膜分離装
置62からポンプ63P,第一排水経路63を介して排
出されている。
0には、第一処理槽60の処理水がオーバーフロー堰5
2(第二導入経路75)をオーバーフローして流入して
おり、第二処理槽70内の処理水は、前述のように、そ
の一部が第一導入経路65及び第一循環経路64を介し
て第一処理槽60に循環するとともに、残部がポンプ7
4Pにより第二循環経路74を通って第二処理槽70に
循環して槽内を撹拌している。同時に、第二曝気経路7
6のブロワー76Bによる曝気処理が行われるととも
に、処理水を膜分離装置72を介して第二排水経路7
3,ポンプ73Pから排出している。
除去率は、第二処理槽70から第一処理槽60への処理
水の循環率によって決まるため、ある程度以上の除去率
を望むことはできないが、循環率を適当に設定するだけ
の簡単な操作で安定した運転を行うことができる。
二処理槽70での好気運転とを、適当な期間、例えば1
日毎に切換えて運転することにより、好気運転時の曝気
処理で膜分離装置62,72の付着物(ケーキ層)を除
去することができる。
と、この循環法とは、管理レベルによって選択すること
が可能であり、ある程度の窒素除去率で安定した運転状
態を望むならば循環法を、高度の窒素除去を必要とする
場合は、前記間欠曝気法を採用すればよい。
装置及びその運転方法によれば、簡単な装置構成で高度
の排水処理が可能であり、施工や撤去も迅速に行うこと
ができる。
ある。
明図である。
る。
る。
図である。
転状態の一例を示す説明図である。
る。
示す説明図である。
…汚泥貯留槽、5…汚泥処理設備、7…し渣処理器、1
0…処理槽、11…原水流入経路、12…膜分離装置、
13…処理水排出経路、14…処理水循環経路、15…
曝気経路、16…汚泥導出経路、60,70…第一,第
二処理槽
Claims (2)
- 【請求項1】 下排水の浄化処理を行う処理槽に、原水
を流入させる原水流入経路と、処理槽内の処理水を膜分
離装置を介して排出する処理水排出経路と、処理槽内の
処理水を撹拌する処理水撹拌手段と、処理槽内に曝気空
気を導入する曝気経路と、処理槽内の汚泥を導出する汚
泥導出経路とを備えたことを特徴とする排水処理装置。 - 【請求項2】 原水の流入量が排水処理装置の計画水量
のときには、処理槽に原水流入経路から所定量の原水を
流入させ、処理水撹拌手段により処理槽内の処理水を撹
拌しながら、処理水排出経路から処理槽内の処理水を膜
分離装置を介して排出するとともに、曝気経路による曝
気運転を所定間隔で行い、原水の流入量が計画水量より
少ないときに、処理槽内の余剰汚泥を汚泥導出経路から
引抜くことを特徴とする排水処理装置の運転方法。
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