JPH0718533A - スライバ継ぎ方法及び装置 - Google Patents

スライバ継ぎ方法及び装置

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Publication number
JPH0718533A
JPH0718533A JP15965393A JP15965393A JPH0718533A JP H0718533 A JPH0718533 A JP H0718533A JP 15965393 A JP15965393 A JP 15965393A JP 15965393 A JP15965393 A JP 15965393A JP H0718533 A JPH0718533 A JP H0718533A
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JP
Japan
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sliver
old
new
air flow
piecing
Prior art date
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Pending
Application number
JP15965393A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Imai
孝 今井
Yukio Saito
幸男 斉藤
Takamasa Morita
隆征 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication of JPH0718533A publication Critical patent/JPH0718533A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新旧両スライバを上下方向に延びる状態でス
ライバピーシングユニットと対応する位置に配置してス
ライバ継ぎを行うスライバ継ぎ装置おいて、空気流を噴
射する方式のスライバピーシングユニットの使用を可能
とする。 【構成】 スライバピーシングユニット14はスライバ
導入部13を構成するため、上下方向に所定間隔で配置
された多数対のセパレートプレート28を備えている。
各セパレートプレート28は多数の空気流通孔を有する
縦長のノズル29を中心にして左右対称に等間隔で平行
に配設されている。ノズル29はパイプ35を介して電
磁切換弁36に接続されている。電磁切換弁36はパイ
プ37を介して噴出気流源38に接続され、パイプ39
を介して吸引気流源40に接続されている。ノズル29
は電磁切換弁36の作動により、噴出気流源38あるい
は吸引気流源40に切り換え接続される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスライバ継ぎ方法及びス
ライバ継ぎ装置に係り、詳しくはフィードローラから垂
下する旧スライバと満スライバケンスに収容された新ス
ライバとを、スライバピーシングユニットと対応する所
定位置に両スライバが上下方向に延びる状態で配置した
後、噴射気流の作用により両スライバを互いに接合させ
るスライバ継ぎ方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年省人化及び生産性向上のため紡績工
場においても種々の自動化がなされており、粗紡機、練
条機等の紡機におけるスライバ継ぎ作業の自動化も提案
されている(例えば、特開平2−91233号公報
等)。特開平2−91233号公報にはスライバが上下
方向に延びる状態でスライバ継ぎ作業を行うスライバ継
ぎ機が提案されている。図21に示すように、スライバ
継ぎ機71は走行用レール72上を移動し、スライバを
位置規制するガイド73と対応する位置で停止する。そ
して、紡出中のスライバ(旧スライバ)S2と満スライ
バケンス74の新スライバS1とを接合するスライバ継
ぎ作業を行う。
【0003】スライバ継ぎ機71の前面(図21の手前
側)には両スライバS1,S2の導入位置となるスライ
バ導入部75aを有するスライバピーシングユニット7
5が装備されている。又、スライバ継ぎ機71には、先
端にスライバ把持装置76aを装備したアーム76が配
設されている。
【0004】スライバ継ぎ機71はスライバ導入部75
aが継ぎ替えすべき旧スライバS2と対応するスライバ
継ぎ作業位置で停止する。そして、旧スライバS2の端
部がスライバ把持装置76aに把持されてスライバ導入
部75aと対応する位置に配置され、スライバ取り込み
レバー77が作用位置に配置されて旧スライバS2がス
ライバ導入部75aに導入される。その後、旧スライバ
S2はスライバ把持装置76aに引っ張られて切断され
る。次にスライバ把持装置76aが満スライバケンス7
4に収容されている新スライバS1の端部を把持して新
スライバS1がスライバ導入部75aと対応する位置に
移動する。そして、スライバ取り込みレバー78が作用
位置に配置され、新スライバS1が旧スライバS2の端
末部と重なる状態でスライバ導入部75aに導入され
る。次にスライバ押さえ79が作用位置に配置され、旧
スライバS2及び新スライバS1の重合部が把持された
状態でスライバ把持装置76aが移動して新スライバS
1が切断される。その後、スライバピーシングユニット
75が作動されて新旧スライバS1,S2の接合が行わ
れる。
【0005】スライバ導入部75aに導入された新スラ
イバS1の端部の切断は、スライバ把持装置76aが前
記導入部の近くにおいて上方へ移動して、スライバの繊
維を導入部とスライバ把持装置76aとの間で素抜くこ
とによって行われる。前記のスライバ継ぎ方法では新ス
ライバS1の端部を切断するとき、旧スライバS2がス
ライバ導入部75aの上端からガイド73に連なった状
態となっている。この状態でスライバ把持装置76aを
スライバ導入部75aの近くにおいて上方へ移動させる
と、スライバ把持装置76aが前記導入部75aの上端
からガイド73に連なった状態の旧スライバS2と干渉
する。そして、旧スライバS2の端部はスライバ取り込
みレバー77にニップされているため自由に移動でき
ず、スライバ把持装置76aが旧スライバS2と干渉す
るときに旧スライバS2の損傷を招く虞がある。
【0006】この不都合を解消するため、本願発明者は
別のスライバ継ぎ方法を発明した。この方法では、紡出
されていた継ぎ替えすべき旧スライバを切断した後、ま
ず新スライバS1をスライバ導入部75aに導入し、次
いで旧スライバS2をスライバ導入部75aに導入し、
その状態で両スライバをスライバピーシングユニット7
5により接合する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】スライバピーシングユ
ニット(スライバ継ぎ装置)としては、多数のニードル
(針)を往復動させて接合すべき2本のスライバの重合
部に突き刺して両スライバを接合する針式のものがあ
る。又、接合すべき2本のスライバの重合部に噴射ノズ
ルから高圧空気流を噴射して、スライバを接合する方法
もある(例えば、特公昭50−10966号公報、特公
昭52−18820号公報等)。
【0008】新スライバS1を先にスライバ導入部75
aに導入するスライバ継ぎ方法では、先にスライバ導入
部75aに導入された新スライバS1の端部を、旧スラ
イバS2の端部がスライバ導入部75aに導入されるま
で保持する必要がある。スライバピーシングユニット7
5として針式の装置を採用した場合は、多数のニードル
を突出位置に配置して新スライバS1を掛止した状態に
保持できる。しかし、スライバピーシングユニットとし
て高圧空気流を噴射する方式のものを使用した場合は、
新スライバS1の切断端部を上下方向に延びる状態でス
ライバ導入部内に保持することができない。
【0009】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は新旧両スライバを上下方向に延
びる状態でスライバピーシングユニットと対応する位置
に配置して両スライバを互いに接合させるスライバ継ぎ
装置おいて、高圧空気流を噴射する方式でスライバ継ぎ
を行う構成のスライバピーシングユニットを使用して
も、スライバ導入部への新スライバの導入を先にするこ
とができるスライバ継ぎ方法及び装置を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、紡機に連なる旧スライ
バの端部が下方に向かって延びるように、満スライバケ
ンスに連なる新スライバの端部が上方に向かって延びる
ように、スライバピーシングユニットと対応する所定位
置に両スライバを配置した後、両スライバを互いに接合
させるスライバ継ぎ方法において、少なくとも新スライ
バの端部を旧スライバの端部と重合されるまで吸引気流
により前記所定位置に保持し、次に押さえ部材により両
スライバの重合部の移動を規制した状態で該重合部に噴
射気流を吹きつけて繊維を絡ませるようにした。
【0011】又、請求項2に記載の発明では、上下方向
に延びるとともに前方が開放されたスライバ案内通路
と、前記案内通路に沿って設けられた多数の空気流通孔
と、前記空気流通孔を噴出気流源と吸引気流源とに切換
接続する切換接続手段と、前記案内通路内に導入された
スライバの案内通路外への移動を規制する作用位置と案
内通路から退避した待機位置とに移動配置される押さえ
部材とを備えた。
【0012】
【作用】本発明によれば、満スライバケンスに連なる新
スライバの端部は上方に向かって延びるように、スライ
バピーシングユニットと対応する所定位置(スライバ案
内通路内)に配置される。所定位置に配置された新スラ
イバの端部は吸引気流の作用により上下方向に延びた状
態で当該位置に保持される。そして、所定位置に旧スラ
イバ及び新スライバの端部が重合する状態で配置された
後、押さえ部材が両スライバの重合部の移動を規制する
位置に配置される。その状態で両スライバの重合部に噴
射気流が吹きつけられ、両スライバの重合部の繊維が絡
み合ってスライバが互いに接合される。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図19に従って説明する。図3に示すように、粗紡機1
の後方(図3の右方)にはクリール2が粗紡機1の長手
方向(図3の紙面と直交する方向)と直交する方向に延
びるように架設されている。フィードローラ3は粗紡機
1の長手方向に沿って延びる状態でクリール2に支持さ
れている。又、フィードローラ3の下方近傍には支持ロ
ッド4がフィードローラ3と平行に延設されている。ケ
ンス5からのスライバSの立ち上がり位置にはスライバ
Sの位置を規制するガイド部材としてのセパレータ6が
支持ロッド4に支持されている。
【0014】走行用レール7はケンス5の上方において
粗紡機1の長手方向に沿って延びるようにブラケット8
を介してクリール2に支持されている。走行用レール7
には新旧両スライバS1,S2の接合(スライバ継ぎ)
作業を行うスライバ継ぎ機9が走行可能に支持されてい
る。図3に示すように、スライバ継ぎ機9を構成する箱
状のハウジング10は、ローラ11を装備したブラケッ
ト12を介して走行用レール7に対して懸垂状態で支持
されている。一部のローラ11が図示しないモータによ
り駆動され、モータの正逆回転によりスライバ継ぎ機9
が走行用レール7に沿って移動するようになっている。
【0015】図4に示すように、ハウジング10の前面
には上下方向に延びる案内通路としてのスライバ導入部
13が設けられ、ハウジング10内にはスライバ導入部
13と対応する位置にスライバ継ぎ装置を構成するスラ
イバピーシングユニット14が配設されている。スライ
バ継ぎ機9は図示しないセンサによる旧スライバS2の
検出信号に基づいて所定の位置で停止するようになって
いる。
【0016】図4に示すように、ハウジング10の片側
には集綿ボックス15が装備され、集綿ボックス15内
はブロワ16の作用により負圧となる。ハウジング10
の集綿ボックス15の配設位置と反対側には第1アーム
17a及び第2アーム17bからなる2軸のアーム17
が設けられている。第1アーム17aは図示しない駆動
装置によりその基端を中心に揺動されるようになってい
る。第2アーム17bは第1アーム17aの先端に回動
可能に支持され、第1アーム17aの基端に設けられた
モータ18により図示しない駆動機構を介して揺動され
る。
【0017】第2アーム17bは中空に形成され、その
先端にスライバ把持装置19が取付けられている。スラ
イバ把持装置19は二重筒状構造となっており、外側の
吸引パイプ20が第2アーム17bに固定された内側の
支持筒(図示せず)に対して回動可能に遊嵌されてい
る。吸引パイプ20は支持筒に形成された透孔(図示せ
ず)と対応する位置に吸引口20aが形成されている。
吸引パイプ20は吸引パイプ20の基端に配設されたロ
ータリアクチュエータ(ロータリソレノイド)21の駆
動により、吸引口20aが透孔と対向する開放位置と、
吸引口20aが透孔と対向しない閉塞位置とに回動可能
となっている。
【0018】第1アーム17aの基端近傍にはパイプ2
2が吸引パイプ20と平行に固定されている。パイプ2
2の第1端部はホース(図示せず)を介して集綿ボック
ス15に接続されている。パイプ22の第2端部は蛇腹
ホース23を介して第2アーム17bに接続されてい
る。すなわち、吸引パイプ20は、第2アーム17b、
蛇腹ホース23、パイプ22及びホースを介して集綿ボ
ックス15と連通状態となっている。
【0019】図4等に示すようにハウジング10にはス
ライバ導入部13の下側に新スライバS1をスライバ導
入部13に取り込むスライバ取り込みレバー24が回動
可能に装備されている。スライバ導入部13の上側には
旧スライバS2の取り込みを行うスライバ取り込みレバ
ー25と、旧スライバS2の退避を行うスライバ退避ア
ーム26とがそれぞれ回動可能に装備されている。又、
スライバ導入部13と対応する位置には押さえ部材とし
ての多数のスライバ押さえ27が一体的に回動可能に装
備されている。スライバ取り込みレバー24,25、ス
ライバ待避アーム26及びスライバ押さえ27は、図示
しないカム・リンク機構等の駆動装置により駆動される
ようになっている。
【0020】スライバ待避アーム26は新旧両スライバ
S1,S2との係合が不能な図4に示す待機位置と、当
該位置から同図の時計方向に所定角度、例えば90°回
動された作用位置とに図示しない駆動装置の作用により
回動配置されるようになっている。スライバ待避アーム
26は作用位置に配置された状態においては、フィード
ローラ3より下方において旧スライバS2と係合し、旧
スライバS2をスライバ把持装置19、両スライバ取り
込みレバー24,25及びスライバ押さえ27と干渉し
ない待避位置に保持する。
【0021】スライバピーシングユニット14としては
高圧空気流を噴射する方式でスライバ継ぎを行う構成の
ものが使用されている。図1,2に示すように、スライ
バピーシングユニット14はスライバ導入部13を構成
する多数対のセパレートプレート28を備えている。各
セパレートプレート28は多数の空気流通孔29aを有
する縦長のノズル29を中心にして左右対称に等間隔で
平行に配設され、ノズル29の幅とほぼ同じ間隔で前方
に延びる規制部28aを有する。
【0022】各セパレートプレート28の規制部28a
寄りには補正装置30が配設されている。補正装置30
はノズル29の先端両側に上下方向に延びるように配設
された回転軸31と、回転軸31に一体回転可能に固定
された多数の係合片32とから構成されている。係合片
32は隣接するセパレートプレート28間にそれぞれ2
対ずつ配設され、規制部28aと平行に延びる位置に配
置されたとき、その先端がスライバ導入部13内へ突出
するとともに、規制部28a側が規制部28aと面一と
なるように形成されている。回転軸31は図示しない駆
動装置により、係合片32がスライバ導入部13に導入
されたスライバと係合不能な待機位置(図1,2等に示
す状態)と、規制部28aと平行に延びる作用位置(図
11,12図等に示す状態)とに回動される。
【0023】又、各スライバ押さえ27は第1端部が回
転軸33に一体回転可能に固定され、第2端部が連結ロ
ッド34により互いに連結されている。そして、駆動装
置の駆動により回転軸33と一体に回転され、スライバ
と係合不能な待機位置(図1,2等に示す状態)と、ス
ライバ導入部13内のスライバをノズル29側へ押圧す
る作用位置とに配置される。スライバ押さえ27は作用
位置において、隣接するセパレートプレート28間及び
係合片32間に位置し、スライバ導入部13に導入され
たスライバのスライバ導入部13外への移動を規制す
る。なお、図1等ではスライバ押さえ27を矩形状に表
しているが、図4等の斜視図において表す形状であって
もよい。
【0024】ノズル29はパイプ35を介して電磁切換
弁36に接続されている。電磁切換弁36はパイプ37
を介して噴出気流源38に接続され、パイプ39を介し
て吸引気流源40に接続されている。電磁切換弁36は
パイプ35及びパイプ37が連通する状態と、パイプ3
5及びパイプ39が連通する状態と、各パイプ35,3
7,39が連通不能な状態とに切り換え作動されるよう
になっている。そして、ノズル29は電磁切換弁36の
切り換え作動により、噴出気流源38に連通する状態と
吸引気流源40に連通する状態とに切り換えられる。噴
出気流源38としてはコンプレッサあるいはブロワ16
が使用される。ブロワ16を噴出気流源38として使用
する場合は、ブロワ16の吹出し気流をノズル29に供
給する。吸引気流源40としては集綿ボックス15が使
用されている。電磁切換弁36及びパイプ35,37,
39により切換接続手段が構成されている。電磁切換弁
36は制御装置41に接続され、制御装置41により切
換制御される。制御装置41はブロワ16、モータ1
8、ロータリアクチュエータ21及びその他の駆動装置
等の制御も行うようになっている。
【0025】次に前記のように構成されたスライバ継ぎ
機の作用について説明する。なお、図1,2及び図9〜
18ではスライバ取り込みレバー24,25及びスライ
バ退避アーム26等の図示を省略している。
【0026】スライバ継ぎ機9によるスライバ継ぎ作業
に先立って、紡出されていた継ぎ替えすべき旧スライバ
S2の切断作業と、ケンス交換作業とが行われる。スラ
イバ切断作業は走行レール7に沿って移動するスライバ
切断機(図示せず)あるいは人手によって行われ、旧ス
ライバS2はスライバ継ぎ機9のスライバ導入部13よ
り下方位置で切断される。ケンス交換作業は空のケンス
5を新スライバS1が収容された満ケンス5Fと交換す
る。切断後の旧スライバS2はフィードローラ3からセ
パレータ6を経て真っ直ぐに垂れ下がった状態となり、
その下方に満ケンス5Fが配置される。満ケンス5Fは
新スライバS1の端部が満ケンス5Fの上部から粗紡機
1に対して反対側に所定量だけ垂れ下がった状態で配置
される(図3の状態)。
【0027】旧スライバS2の切断作業及びケンス5,
5Fの交換作業完了後、スライバ継ぎ機9はスライバ継
ぎ作業を開始する。スライバ継ぎ機9の走行に先立って
ブロワ16が作動されてスライバ把持装置19内は負圧
となる。又、スライバ継ぎ機9の走行開始時にアーム1
7は満ケンス5Fの上部から垂れ下がる新スライバS1
の端部をスライバ把持装置19が把持可能な図3に示す
位置に配置されている。この位置がアーム17の原位置
となる。又、両スライバ取り込みレバー24,25及び
スライバ押さえ27は待機位置にある。そして、スライ
バ継ぎ作業指令信号に基づいて走行用モータが駆動さ
れ、スライバ継ぎ機9はアーム17が進行方向前側とな
る状態で走行を開始する。
【0028】スライバ継ぎ機9は走行用レール7に沿っ
て移動し、センサがフィードローラ3から垂れ下がる切
断後の旧スライバS2を検知すると、スライバ継ぎ機9
は図5に示すようにスライバ導入部13が旧スライバS
2と対向した状態で停止する。この停止状態でスライバ
継ぎ機9によるスライバ継ぎ作業が行われる。スライバ
継ぎ機9が図5に示す停止位置に停止すると、制御装置
41からの指令により新スライバS1の端部がスライバ
把持装置19に把持される。この状態からアーム17が
駆動され、スライバ把持装置19が新スライバS1を把
持した状態でスライバ導入部13の前方へ向かって移動
を開始する。なお、アーム17の駆動に先立ってスライ
バ待避アーム26が待機位置から作用位置に回動され、
スライバ導入部13と対応した位置にある旧スライバS
2がスライバ把持装置19と干渉しない待避位置に保持
される。
【0029】図6に示すようにスライバ把持装置19が
スライバ導入部13の上部と対応する位置まで移動した
後、スライバ取り込みレバー24が作用位置に配置され
新スライバS1をスライバ導入部13おいてニップす
る。この状態で電磁切換弁36が作動され、ノズル29
が吸引気流源40と連通する状態に保持される。そし
て、スライバ導入部13に導入された新スライバS1に
各空気流通孔29aから吸引気流が作用する状態とな
る。次にスライバ把持装置19が少し上昇移動されて、
新スライバS1がスライバ取り込みレバー24とスライ
バ把持装置19との間で切断される。切断後の新スライ
バS1の端部は重力による先端の垂れが前記吸引気流の
作用により防止され、図9,10に示すように、規制部
28a間に上下方向に延びた状態で保持される。
【0030】次に図11,12に示すように、係合片3
2が作用位置に配置されるとともに、図7に示すように
スライバ押さえ27が作用位置に配置される。新スライ
バS1の切断端部は若干拡がった状態となっているが、
係合片32が作用位置に配置されることにより所定の幅
に規制され、その状態でスライバ押さえ27の押圧作用
により圧縮されて偏平となる。次に係合片32及びスラ
イバ押さえ27が待機位置に復帰され、新スライバS1
のスライバ導入部13への取り込みが完了する(図1
3,14の状態)。又、スライバ把持装置19に把持さ
れていたスライバ切断端部は吸引口20aが開放される
ことにより、第2アーム17b、蛇腹ホース23、パイ
プ22及びホースを経て集綿ボックス15に回収され
る。
【0031】次にアーム17の駆動によりスライバ把持
装置19が旧スライバS2の下端と対応する位置に配置
され、スライバ待避アーム26が待機位置に復帰され
る。そして、旧スライバS2が吸引口20aに吸引され
た後、吸引パイプ20が閉塞位置に配置されて旧スライ
バS2の下端が吸引口20aに吸引された状態でスライ
バ把持装置19に把持される(図8の状態)。スライバ
把持装置19が若干上昇移動された後、上側のスライバ
取り込みレバー25が待機位置から作用位置に配置さ
れ、旧スライバS2がスライバ導入部13に導入され
る。この状態からスライバ把持装置19が下降移動さ
れ、旧スライバS2がスライバ取り込みレバー25とス
ライバ把持装置19との間で切断される。
【0032】そして、旧スライバS2の切断端は図15
に示すように、新スライバS1の端部と重合する状態で
スライバ導入部13に導入される。次に係合片32及び
スライバ押さえ27が再び作用位置に回動され、旧スラ
イバS2の切断端部の整形が行われるとともに、両スラ
イバS1,S2の重合部がスライバ押さえ27に押圧さ
れた状態に保持される(図16の状態)。
【0033】次に電磁切換弁36が切換え作動されてノ
ズル29が噴出気流源38と連通状態となり、空気流通
孔29aから両スライバS1,S2の重合部に空気流が
噴射される。そして、その噴射気流の作用により両スラ
イバS1,S2の重合部の繊維が絡み合ってスライバが
互いに接合される。
【0034】その後、両スライバ取り込みレバー24,
25及びスライバ押さえ27が作用位置から待機位置に
回動される。その結果、両スライバS1,S2がスライ
バ導入部13から解放されてフィードローラ3から満ケ
ンス5Fに連なる状態となり(図17〜19の状態)、
スライバ接合作業の1サイクルが完了する。
【0035】その後、スライバ継ぎ機9は次の継ぎ替え
すべき旧スライバS2と対応する位置へ向かって走行を
開始する。スライバ継ぎ機9がスライバ把持装置19と
接合後のスライバS1,S2とが係合不能な位置まで移
動した後、アーム17は原位置に復帰される。こうして
スライバ継ぎ機9は新スライバS1と旧スライバS2と
の接合作業を順次行う。そして、当該ケンス列のスライ
バ継ぎ作業を全て完了すると、スライバ継ぎ機9はアー
ム17を原位置の状態にして待機位置に向かって走行レ
ール7上を復動する。
【0036】前記のように、スライバ導入部13に導入
された新スライバS1は、旧スライバS2の切断端部が
重合されるとともにスライバ押さえ27により押圧保持
されるまで、ノズル29の吸引作用によりスライバ導入
部13の規制部28a間に吸着された状態で保持され
る。従って、スライバピーシングユニット14として針
式の装置を使用した場合と同様に、新スライバS1の端
部がスライバ導入部13内に確実に保持される。その結
果、新旧両スライバS1,S2が上下方向に延びる状態
でスライバ導入部13に導入するスライバ継ぎ方法を空
気式のスライバピーシングユニットにも適用できる。
【0037】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、例えば、規制部28aの間隔及び長さによ
っては規制部28aのみでスライバ端部の幅を所定の幅
に補正することができ、その場合は補正装置30を省略
してもよい。
【0038】又、スライバピーシングユニット14は前
記の構成のものに限らず、噴出空気流と吸引空気流が共
通の空気流通孔29aを通る構成のノズル29に代え
て、噴出空気流と吸引空気流の通路が別に構成されたノ
ズル42を使用してもよい。すなわち、図20に示すよ
うに、ノズル29を噴出空気流専用とし、その外側に吸
引空気流の通路42aを設けた構成のノズル42を使用
してもよい。ノズル29は噴出気流源38(図示せず)
にパイプ37を介して連結され、ノズル42は吸引気流
源40(図示せず)にパイプ39を介して連結されてい
る。そして、パイプ37,39に設けられた電磁弁(図
示せず)の作動により、ノズル29への噴出空気流及び
ノズル42への吸引空気流の供給が制御される。
【0039】又、スライバ押さえ27は必ずしも隣接す
るセパレートプレート28間毎に設ける必要はなく、ス
ライバ押さえ27のピッチをセパレートプレート28の
ピッチより大きくしてもよい。
【0040】又、旧スライバS2をスライバ導入部13
へ導入した後、新スライバS1をスライバ導入部13に
導入してもよい。又、スライバ継ぎ作業に先立って旧ス
ライバS2の切断及びケンス交換を行うスライバ継ぎ方
法に代えて、紡出中のケンスと満ケンスとを並べた状態
で作業を行うスライバ継ぎ方法に適用してもよい。
【0041】又、粗紡機に限らず練条機などスライバを
原料に使用する他の紡機に適用したり、移動式のスライ
バ継ぎ機に限らず固定式のスライバ継ぎ機に適用しても
よい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、新
旧両スライバを上下方向に延びる状態でスライバピーシ
ングユニットと対応する位置に配置して両スライバを互
いに接合させるスライバ継ぎ装置おいて、高圧空気流を
噴射する方式でスライバ継ぎを行う構成のスライバピー
シングユニットを使用しても、スライバ導入部への新ス
ライバの導入を先にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例のスライバ継ぎ装
置の概略平面図である。
【図2】同じく概略正面図である。
【図3】粗紡機、走行用レール、スライバ継ぎ機等の関
係を示す概略側面図である。
【図4】スライバ継ぎ機の概略斜視図である。
【図5】スライバ継ぎ機の作用を示す概略斜視図であ
る。
【図6】同じく概略斜視図である。
【図7】同じく概略斜視図である。
【図8】同じく概略斜視図である。
【図9】スライバピーシングユニットの作用を説明する
概略平面図である。
【図10】同じく概略正面図である。
【図11】同じく概略平面図である。
【図12】同じく概略正面図である。
【図13】同じく概略平面図である。
【図14】同じく概略正面図である。
【図15】同じく概略正面図である。
【図16】同じく概略正面図である。
【図17】同じく概略平面図である。
【図18】同じく概略正面図である。
【図19】スライバ継ぎ機の作用を示す概略斜視図であ
る。
【図20】変更例のノズルの平断面図である。
【図21】従来装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
1…粗紡機、3…フィードローラ、5F…満ケンス、9
…スライバ継ぎ機、13…案内通路としてのスライバ導
入部、14…スライバ継ぎ装置を構成するスライバピー
シングユニット、17…アーム、19…スライバ把持装
置、24…スライバ取り込みレバー、27…押さえ部材
としてのスライバ押さえ、29…ノズル、29a…空気
流通孔、35,37,39…切換接続手段を構成するパ
イプ、36…同じく電磁切換弁、38…噴出気流源、4
0…吸引気流源、41…制御装置、S1…新スライバ、
S2…旧スライバ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紡機に連なる旧スライバの端部が下方に
    向かって延びるように、満スライバケンスに連なる新ス
    ライバの端部が上方に向かって延びるように、スライバ
    ピーシングユニットと対応する所定位置に両スライバを
    配置した後、両スライバを互いに接合させるスライバ継
    ぎ方法において、 少なくとも新スライバの端部を旧スライバの端部と重合
    されるまで吸引気流により前記所定位置に保持し、次に
    押さえ部材により両スライバの重合部の移動を規制した
    状態で該重合部に噴射気流を吹きつけて繊維を絡ませる
    スライバ継ぎ方法。
  2. 【請求項2】 上下方向に延びるとともに前方が開放さ
    れたスライバ案内通路と、 前記案内通路に沿って設けられた多数の空気流通孔と、 前記空気流通孔を噴出気流源と吸引気流源とに切換接続
    する切換接続手段と、 前記案内通路内に導入されたスライバの案内通路外への
    移動を規制する作用位置と案内通路から退避した待機位
    置とに移動配置される押さえ部材とを備えたスライバ継
    ぎ装置。
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