JPH10102327A - オープンエンド精紡機の糸継ぎ準備方法及び装置 - Google Patents

オープンエンド精紡機の糸継ぎ準備方法及び装置

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Publication number
JPH10102327A
JPH10102327A JP25285996A JP25285996A JPH10102327A JP H10102327 A JPH10102327 A JP H10102327A JP 25285996 A JP25285996 A JP 25285996A JP 25285996 A JP25285996 A JP 25285996A JP H10102327 A JPH10102327 A JP H10102327A
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JP
Japan
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fiber
rotor
spinning
piecing
open
Prior art date
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Application number
JP25285996A
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English (en)
Inventor
Toshio Morishita
寿男 森下
Akio Narumi
明夫 成実
Toshiki Hasegawa
敏紀 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸継ぎ成功率を高めるためのスライバ先端部
の繊維を揃える糸継ぎ準備動作をスピニングロータの清
掃作業と並行して行うことを可能にする。 【解決手段】 ロータ5内から糸を引き出すための糸引
出し通路20と、繊維供給部6で開繊された開繊繊維をロ
ータ5内に案内する繊維輸送路22とを備えたハウジング
7は、ロータ5を覆う紡出位置と、開放する退避位置と
に移動可能に配設されている。糸継ぎ機にはフィードロ
ーラ24を駆動するフィード用モータ33と、清掃装置35と
が装備されている。糸継ぎ機による糸継ぎ動作に先立っ
て、ハウジング7が退避位置に配置され、ロータ5の清
掃作業が行われる。ロータ5の清掃時に、フィードロー
ラ24がフィード用モータ33で駆動され、回転するコーミ
ングローラ23によって供給スライバの先端部を揃える糸
継ぎ準備動作が行われる。ロータ5の清掃中に繊維供給
部6から供給される開繊繊維は、負圧源へと吸引除去さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオープンエンド精紡
機の糸継ぎ準備方法及び装置に係り、詳しくはスピニン
グロータの開放部側を覆うハウジングが糸継ぎ時に開放
位置に配置された状態において、繊維供給部は所定位置
で移動せずに開繊ローラの駆動が可能なオープンエンド
精紡機の糸継ぎ準備方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】オープンエンド精紡機においては、省力
化のため各種作業の自動化が行われており、糸継ぎ作業
の自動化も行われている。糸継ぎ作業時には必ずスピニ
ングロータの清掃作業が行われる。また、オープンエン
ド精紡機では一般に糸切れ発生が検知されるとフィード
ローラの駆動が停止されてスライバの供給は停止される
が、開繊ローラ(コーミングローラ)は回転が継続され
る。そして、フィードローラによる供給(送り出し)作
用のない状態で供給スライバの先端が開繊ローラによっ
て削られる状態となり、スライバの供給が停止されてか
ら、糸継ぎが開始されるまでの時間により、供給スライ
バの形状(太さ)が異なる状態となる。その結果、糸継
ぎ動作時にスピニングロータ内に供給される開繊繊維量
が糸切れ後の経過時間の長短によってばらつき、糸継ぎ
成功率が低下するという問題がある。
【0003】この問題を解消する方法として、特開昭5
9−71433号公報には、糸継ぎ作業時の清掃作業に
先立って、フィードローラを一定時間作動してコーミン
グローラにスライバを送り込み、この時間内にコーミン
グローラによりスライバの先端部をけずり揃え、次いで
スピニングユニットを開放してスピニングロータ及びコ
ーミングローラの作動を停止させた状態でスピニングロ
ータ内に付着する残留繊維等を除去し、続いてスピニン
グユニットを閉鎖してスピニングロータ及びコーミング
ローラを起動し、その後、糸継ぎ機による糸継ぎ動作を
開始するようにした糸継ぎ方法が開示されている。
【0004】また、特開平6−212519号公報に
は、開繊ロール(開繊ローラ)を取り囲むケーシングの
周壁に吸引孔を設け、開繊繊維供給部からおくりだされ
る繊維を紡績装置(スピニングロータ)への繊維搬送路
を経ずに開繊繊維を吸引孔から除去可能にした装置が開
示されている。この装置では、糸継ぎ時に糸継ぎ用の糸
端がスピニングロータ内の繊維集合面に到達し、巻取り
ローラによる糸の巻取りが開始されるまでは繊維供給部
(コーミングローラ)から送りだされる開繊繊維は、吸
引孔から除去されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−7143
3号公報に開示された糸継ぎ方法では、スピニングロー
タの清掃とスライバ先端を所定形状に揃える動作とが異
なる時期に行われるため、糸継ぎ準備に時間がかかり、
その結果、糸継ぎ完了までに時間がかかる。
【0006】また、特開平6−212519号公報に記
載の装置では、スライバの先端部をけずり揃える際に、
開繊繊維をスピニングロータへ供給せずに吸引孔から除
去可能であるが、繊維を吸引孔から除去している間はロ
ータハウジング内に負圧が働かないので、この間はスピ
ニングロータの清掃作業を行うことができない。また、
各スピニングユニット毎に吸引孔と負圧源とを連結する
管路と、負圧源をスピニングロータを覆うケーシングと
連通させる管路とに切換える切換え装置が必要となり、
装置が複雑になるとともに製造コストが高くなるという
問題がある。
【0007】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は糸継ぎ成功率を高めるため、ス
ライバ先端部の繊維を揃える糸継ぎ準備動作をスピニン
グロータの清掃作業と並行して行うことができ、それを
行う装置の構成が簡単となるオープンエンド精紡機の糸
継ぎ準備方法及び装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、開繊された状態で供給
された繊維が集束する繊維集束部を有するスピニングロ
ータと、機台の所定位置に配置され、フィードローラ及
び開繊ローラを備えて前記スピニングロータに開繊した
繊維を供給する繊維供給部と、前記スピニングロータの
開放部を覆う紡出位置と、前記開放部を開放する退避位
置とに移動可能に配置され、前記繊維供給部で開繊され
た開繊繊維を前記スピニングロータ内に案内する繊維輸
送路と前記スピニングロータ内から糸を引き出すための
糸引出し通路とを備えたハウジングとを備えたオープン
エンド精紡機において、自動機による糸継ぎ動作に先だ
って、前記ハウジングを退避位置に配置させた状態で行
われるスピニングロータの清掃時に、前記繊維供給部の
フィードローラ及び開繊ローラを駆動して供給スライバ
の先端部を揃える糸継ぎ準備動作を行うとともに、スピ
ニングロータの清掃中に前記繊維供給部から供給される
開繊繊維を負圧源へと吸引除去するようにした。
【0009】請求項2に記載の発明では、オープンエン
ド精紡機の機台に沿って移動する自動機に装備され、オ
ープンエンド精紡機のスピニングロータの開放部を覆う
カバーを備えるとともに、スピニングロータと対応する
作業位置と、待機位置とに移動可能に設けられた清掃手
段に、前記作業位置に配置された状態においてフィード
ローラ及び開繊ローラを備えた繊維供給部から供給され
る開繊繊維を負圧源に導くガイド手段を設けた。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記カバーは自動機側に装備された
負圧源にパイプを介して接続されるとともに、作業位置
に配置されたときに前記繊維供給部の出口と対応する位
置に配置される開口部を備えている。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記自動機には前記フ
ィードローラを駆動する駆動手段が装備されている。請
求項1に記載の発明では、スピニングロータに開繊した
繊維を供給する繊維供給部は機台の所定位置に配置され
た状態にある。自動機による糸継ぎ動作に先立って、前
記繊維供給部で開繊された開繊繊維を前記スピニングロ
ータ内に案内する繊維輸送路と、前記スピニングロータ
内から糸を引き出すための糸引出し通路とを備えたハウ
ジングが、スピニングロータの開放部を開放する退避位
置に配置される。そして、その状態でスピニングロータ
の清掃作業が行われる。スピニングロータの清掃時に、
前記繊維供給部のフィードローラ及び開繊ローラが駆動
されて供給スライバの先端部を揃える糸継ぎ準備動作が
行われる。スピニングロータの清掃中に繊維供給部から
供給される開繊繊維は、負圧源へと吸引除去される。
【0012】請求項2に記載の発明では、糸継ぎ機を装
備した自動機がオープンエンド精紡機の機台に沿って移
動する。自動機は糸継ぎ作業を必要とするスピニングユ
ニットと対応する位置で停止し、スピニングロータを覆
うハウジングを退避位置(開放位置)に配置する。次に
清掃手段を構成するカバーがスピニングロータの開放部
を覆う作業位置に配置される。そして、清掃手段による
スピニングロータの清掃作業が行われるとともに、それ
と並行して繊維供給部が駆動されてフィードローラ及び
開繊ローラが駆動されてスライバの先端部を櫛けずり揃
える動作が行われる。繊維供給部から送り出される開繊
繊維はガイド手段により負圧源に導かれて負圧源へと吸
引除去される。
【0013】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記カバーは自動機側に装備された
負圧源にパイプを介して接続されている。そして、清掃
手段によるスピニングロータの清掃作業時に、カバーが
作業位置に配置されると、カバーに設けられた開口部が
前記繊維供給部の出口と対応する位置に配置される。従
って、スライバの先端部を櫛けずり揃える動作の際に、
繊維供給部から送り出される開繊繊維は前記開口部から
カバー内に導かれた後、負圧源へと吸引除去される。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項2又は
請求項3に記載の発明において、前記スライバの先端部
を櫛けずり揃える動作の際に、繊維供給部のフィードロ
ーラの駆動は自動機側に設けられた駆動手段により駆動
される。従って、フィードローラの制御が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に従って説明する。図2に示す
ように、自動機としての糸継ぎ機1はオープンエンド精
紡機の機台2に設けられたレール3に沿って走行可能に
設けられ、糸切れが発生した紡績ユニット(スピニング
ユニット)4と対応する位置に停止し得るようになって
いる。紡績ユニット4はスピニングロータ(以下、ロー
タと称す)5と、ロータ5に開繊した繊維を供給する繊
維供給部6と、ロータ5の開放部を覆う紡出位置と開放
部を開放する退避位置とに移動可能に配置されたハウジ
ング7とを備えている。また、紡績ユニット4の上方に
は巻取りローラ8aを備えた巻取り装置8が配設され、
紡績ユニット4から紡出された糸をクレードル9に支持
されたボビン上にパッケージPとして巻き上げるように
なっている。クレードル9は糸切れが発生した場合、糸
切れ検出センサ(図示せず)の検出信号に基づいて、パ
ッケージPと巻取りローラ8aとの間に所定の間隔が設
けられる位置まで上方に回動されるようになっている。
【0016】図1に示すように、この装置では繊維集束
部5aを有するロータ5(アウターロータ)の内側に、
繊維集束部5aに集束された繊維束(図示せず)を引出
すための通路を有するとともに、ロータ5と独立して回
転可能なインナロータ10が配設されたダブルロータ式
の装置が使用されている。ロータ5は例えば特開平5−
44119号公報に開示された装置のように、隣接する
各1対の支持円板(図示せず)上に回転可能に支承され
た中空のロータシャフト11に一体回転可能に支持され
ている。ロータシャフト11は複数錘共通(一般には全
錘共通)の駆動ベルト(図示せず)により回転駆動され
るようになっている。ロータシャフト11を貫通する状
態でシャフト12がロータシャフト11に対して相対回
転可能に支持され、シャフト12の先端にインナロータ
10が一体回転可能に固定されている。シャフト12は
各錘毎にモータ(図示せず)により駆動されるようにな
っている。ロータ5はその開口部側が開放されたケーシ
ング13により囲繞され、ケーシング13はパイプ14
を介して機台側負圧源15に接続されている。
【0017】インナーロータ10は円盤状に形成され、
中央部にネーブル19の最大外径より大きな径の凹部が
形成されている。インナーロータ10にはロータ5に形
成された繊維集束部5aと対応する位置から凹部に至る
通路を構成する溝が、ロータ5の開口部と同じ側が開放
された状態で形成されている。通路の入口部にはインナ
ーロータ10の回転方向前側にほぼ円柱状のガイド部材
16が配設されている。
【0018】ハウジング7は支軸17を介して機台2の
長手方向と直交する面内で回動可能に支持されている。
ハウジング7にはハウジング7が紡出位置に配置された
際にロータ5内に突出するようにボス部18が形成さ
れ、ボス部18の中央に固定されたネーブル19にはロ
ータ5内から糸を引き出すための糸引出し通路20の一
端が開口されている。糸引出し通路20の一部を構成す
るヤーンパイプ21はネーブル19の中心線と交差する
状態で配設されている。ハウジング7には繊維供給部6
で開繊された開繊繊維をロータ5内に案内する繊維輸送
路22が形成され、ボス部18の周面には繊維輸送路2
2の出口が開口されている。また、ハウジング7には糸
継ぎ機1側に配設されたアーム(図示せず)によりハウ
ジング7を回動させる際に、そのアームと係合する係止
部7aが一体に形成されている。ハウジング7は紡出位
置に配置された状態において、その周縁部がケーシング
13に固定されたパッキン13aに当接してケーシング
13の開放部を気密状態で覆うようになっている。
【0019】繊維供給部6は機台の所定位置に配置さ
れ、開繊ローラとしてのコーミングローラ23と、供給
口から供給されるスライバ(図示せず)をコーミングロ
ーラ23へ導くフィードローラ24とを備えている。コ
ーミングローラ23を覆うハウジング25には、繊維輸
送路22の入口と対向するように繊維供給部6の出口が
設けられている。また、ハウジング25には繊維供給部
6の出口と対応する位置に、ハウジング7と当接可能な
ゴムパッキン25bが設けられている。
【0020】図1及び図2に示すように、フィードロー
ラ24は中間に電磁クラッチ26を備えた回転軸27の
第1端部側に支持され、回転軸27の第2端部には全錘
共通の駆動軸28に装備されたヘリカルギヤ28aと噛
合するヘリカルギヤ29が固定されている。回転軸27
の第1端部には係合部30が突設されている。図2に示
すように、糸継ぎ機1の下部にはエアシリンダ等のアク
チュエータ31により回転軸27の軸方向に往復移動さ
れる支持部材32が設けられ、支持部材32にフィード
用モータ33が固定されている。フィード用モータ33
には可変速モータが使用され、糸継ぎ機1に設けられた
制御装置Cからの指令信号に基づいて変速制御されるよ
うになっている。フィード用モータ33の駆動軸には係
合部30と嵌合可能な嵌合凹部34aを備えた連結部材
34が固定されている。係合部30と嵌合凹部34aと
はテーパスプラインにより結合可能に構成されている。
フィード用モータ33及び連結部材34によりフィード
ローラ駆動手段が構成されている。連結部材34はアク
チュエータ31の作動により、係合部30と結合する図
3に示す連結位置と、係合部30と係合不能な図2に示
す待機位置とに配置される。
【0021】図2に示すように、糸継ぎ機1にはロータ
5を清掃する清掃手段としての清掃装置35が装備さ
れ、清掃装置35はアクチュエータとしてのエアシリン
ダ36の作動により、ロータ5の清掃を行うための作業
位置と、待機位置とに移動可能になっている。図4に示
すように、清掃装置35は第1カバー37a及び第2カ
バー37bにより二重に構成されたカバー37を備え、
カバー37はエアシリンダ36のピストンロッド36a
に固定されたパイプ38の第1端部に連通状態で連結固
定されている。パイプ38の第2端部は糸継ぎ機1に装
備された負圧源39に可撓性パイプ38aを介して連通
されている。第2カバー37bには清掃装置35が作業
位置に配置されたときに、繊維供給部6の出口と対応す
る位置に配置される開口部としての孔40が形成されて
いる。カバー37、孔40及びパイプ38が繊維供給部
から供給される開繊繊維を負圧源に導くガイド手段を構
成する。負圧源39としては例えばブロワが使用され
る。
【0022】図4に示すように、第1カバー37aには
支持アーム41が固定され、支持アーム41にはロータ
5の繊維集束部5aを清掃するスクレーパ42が取り付
けられている。スクレーパ42は清掃装置35が作業位
置に配置された状態において、その先端が繊維集束部5
aと当接するように形成されている。また、清掃装置3
5が作業位置に配置された状態では、第1カバー37a
の周縁部がケーシング13に固定されたパッキン13a
に当接してケーシング13の開放部を気密状態で覆うよ
うになっている。また、図1及び図3に示すように、カ
バー37の外側にはハウジング25の出口側に形成され
たガイド部25aと係合可能なガイドローラ43が回動
可能に支持されている。
【0023】紡績ユニット4には糸切れ表示ランプ(図
示せず)が設けられている。糸継ぎ機1には糸切れ表示
ランプの点灯の有無を検出する糸切れ確認センサが装備
され、糸継ぎ機1は糸切れ表示ランプが点灯している紡
績ユニット4と対応する位置で停止して糸継ぎ作業を行
うようになっている。
【0024】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。機台2の運転中に糸切れが発生すると、当該
紡績ユニット4のクレードル9が上動されてパッケージ
Pが巻取りローラ8aから所定間隔離れた位置に配置さ
れ、糸切れ表示ランプが点灯する。また、糸切れが発生
すると電磁クラッチ26が消磁されてフィードローラ2
4が停止される。糸継ぎ機1はレール3に沿って移動
し、糸切れ確認センサが点灯している糸切れ表示ランプ
を検出すると、糸継ぎ機1はその紡績ユニット4と対応
する位置で停止して糸継ぎ作業を行う。
【0025】糸継ぎ機1による糸継ぎ動作に先だって、
ロータ5の清掃作業及び供給スライバの先端部を揃える
糸継ぎ準備動作が行われる。糸継ぎ準備動作では、先ず
アーム(図示せず)が作動されてハウジング7が紡出位
置から退避位置に配置され、ケーシング13及びロータ
5の開口部が開放された状態となる。ハウジング7が退
避位置に配置されると、当該紡績ユニット4のロータ5
は駆動ベルトによる駆動から惰性回転に移行するととも
に、インナロータ10の回転速度もそれに同期して低下
する。
【0026】次にエアシリンダ36が作動されて清掃装
置35が図3に示す作業位置に配置される。清掃装置3
5が作業位置に配置されると、カバー37の孔40が繊
維供給部6の出口と対応する状態となる。カバー37に
設けられたスクレーパ42がロータ5の繊維集束部5a
と当接する状態となる。このときロータ5が惰性回転し
ているため、繊維集束部5aに付着している不純物や繊
維が剥離され、ケーシング13内に作用している機台側
負圧源15の負圧によりパイプ14を経て吸引除去され
る。清掃装置35は作業位置への移動時にスクレーパ4
2がロータ5の開口内に確実に進入するように、斜めに
移動する。なお、図4では図示の都合上、スクレーパ4
2の位置が異なる位置となっている。
【0027】また、清掃装置35の作業位置への移動と
平行して、アクチュエータ31の作動により連結部材3
4が連結位置に配置され、フィードローラ24が糸継ぎ
機1側から駆動可能な状態となる。そして、清掃装置3
5が作業位置に配置されると、フィード用モータ33が
所定時間駆動されてコーミングローラ23へスライバが
供給され、供給スライバの先端部を櫛けずり揃える糸継
ぎ準備動作が行われる。この間ロータ5内の清掃作業が
並行して行われているが、コーミングローラ23で開繊
された開繊繊維は、繊維供給部6の出口から孔40を通
ってカバー37内に入り、パイプ38を経て負圧源39
へと吸引除去される。従って、開繊繊維が清掃中のロー
タ5内へ進入することはなく、清掃作業に悪影響を与え
ずに供給スライバの先端部を揃える糸継ぎ準備動作が清
掃作業と並行して行われる。
【0028】繊維供給部6の出口を大気中に開放した状
態で供給スライバの先端部を揃える糸継ぎ準備動作を行
った場合は、開繊繊維を繊維供給部6の出口へと導く気
流が弱く、開繊された繊維の一部がコーミングローラ2
3の周面に付着した状態となる。そして、コーミングロ
ーラ23の周面に付着した開繊繊維が糸継ぎ時にロータ
5内へ送り込まれるようになり、供給スライバの先端部
を揃える糸継ぎ準備動作の効果が発揮されなくなる。し
かし、この実施の形態では負圧源39の吸引作用が孔4
0を介して繊維供給部6に及び、糸継ぎ準備動作時に開
繊された繊維は出口から確実に吸引除去される。
【0029】フィード用モータ33の駆動停止後、当該
紡績ユニット4のコーミングローラ23の駆動が停止さ
れるとともに、清掃装置35が待機位置に移動される。
次にアーム19が作動されてハウジング7が紡出位置に
配置される。その後、糸継ぎ機1に装備された糸継ぎ装
置により、ヤーンパイプ21からロータ内へ種糸を挿入
する糸継ぎ作業が行われる。
【0030】この実施の形態では以下の効果を有する。 (イ) 糸継ぎ成功率を高めるためにスライバ先端部の
繊維を揃える糸継ぎ準備動作を、ロータ5の清掃作業と
並行して行うことができるため、糸継ぎ機1による糸継
ぎ完了までの時間が短縮でき、糸継ぎ機1の作業能率が
高くなる。
【0031】(ロ) ロータ5の開放部を覆うため清掃
装置35に装備されたカバー37に、清掃装置35が作
業位置に配置された状態において繊維供給部6から供給
される開繊繊維を負圧源39に導くガイド手段(孔40
及びパイプ38)を設けたので、ガイド手段を移動させ
る手段を別個に設ける必要がなく、簡単な構成で実施で
きる。
【0032】(ハ) 負圧源39が糸継ぎ機1(自動
機)側に設けられているため、吸引作用の調整が容易と
なる。 (ニ) 糸継ぎ機1側にフィードローラ24を他の錘と
独立して駆動可能な駆動手段(フィード用モータ33)
が設けられているため、糸継ぎ準備動作時におけるスラ
イバのフィード量の調整が容易となる。
【0033】(ホ) カバー37の外側に繊維供給部6
のハウジング25に形成されたガイド部25aと係合可
能なガイドローラ43が設けられているため、清掃装置
35を繊維供給部6に近接する所定位置に確実にしかも
簡単に配置できる。
【0034】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図5に従って説明する。この実施の形態では糸継ぎ
準備動作時にコーミングローラ23により開繊された繊
維を糸継ぎ機1に装備された負圧源39で吸引除去する
代わりに、機台側負圧源15で吸引除去する点が前記実
施の形態と大きく異なっている。なお、第1の実施の形
態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明は省略す
る。
【0035】第1カバー37aには清掃装置35が作業
位置に配置された際、ケーシング13の開口部と対応す
るとともにパイプ14の近傍位置にガイド孔44が形成
され、第1カバー37aの外側にはパイプ14の吸引作
用がガイド孔44に及び易くするガイド部材45が突設
されている。ガイド部材45は清掃装置35が作業位置
に配置された際、パイプ14の端部とロータ5との間に
位置するようになっている。カバー37、孔40、ガイ
ド孔44及びガイド部材45が開繊繊維を負圧源に導く
ガイド手段を構成する。また、カバー37の内部には孔
40及びガイド孔44と連通する空間を比較的小さくす
るために、区画壁46が設けられている。また、カバー
37はロッド47を介してエアシリンダ36のピストン
ロッド36aに連結されている。
【0036】この実施の形態では清掃装置35が作業位
置に配置されると、ガイド孔44がパイプ14の開口端
近傍に位置し、しかもガイド部材45がパイプ14の開
口端とロータ5との間に位置する状態となる。従って、
パイプ14の吸引作用がガイド孔44に効率良く作用
し、かつガイド孔44と孔40との間の空間が狭いた
め、パイプ14の吸引作用が孔40を介して繊維供給部
6の出口に効率良く作用する。その結果、糸継ぎ準備作
業時にコーミングローラ23により開繊された繊維は孔
40及びガイド孔44を経てパイプ14に吸引除去さ
れ、清掃作業に悪影響を及ぼさない。
【0037】また、この実施の形態では負圧源として元
来機台2側に装備されている機台側負圧源15を利用す
るため、負圧源を新たに設ける必要がなく前記実施の形
態に比較して構成が簡単となる。
【0038】なお、本発明は前記両実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 図6に示すように、清掃装置35にスクレーパ
42で剥離された不純物を積極的にロータ5の外へ吹き
飛ばすブローノズル48を設ける。第2の実施の形態の
ように機台側負圧源15で糸継ぎ準備作業時の開繊繊維
を吸引除去する構成では、カバー37をパイプ49で支
持し、パイプ49を圧縮空気(気体)源に接続する。ま
た、孔40及びガイド孔44が連通する空間をパイプ4
9と連通しないように区画壁46で区画する。この場
合、ロータ5の清掃がより確実に行われる。
【0039】(2) 第2の実施の形態又は(1)にお
いて、孔40及びガイド孔44をパイプで連結する。こ
の場合パイプ14の吸引作用がより効率良く繊維供給部
6の出口に及ぶ。
【0040】(3) フィードローラ24を糸継ぎ機1
側に設けた駆動手段(フィード用モータ33)で駆動す
る代わりに、電磁クラッチ26の励消磁制御により糸継
ぎ準備動作時にスライバ先端を揃える作業を行ってもよ
い。
【0041】(4) 第1の実施の形態において負圧源
を糸継ぎ機1側に設けずに、機台2に沿って負圧源とし
ての吸引ダクトを設け、糸継ぎ機1にその吸引ダクトと
接続可能な管路を装備する。そして、管路とパイプ38
とをフレキシブルパイプを介して連結する構成としても
よい。
【0042】(5) 清掃装置35を作業位置と待機位
置とに移動させる構成として、パイプ38,49あるい
はロッド47をエアシリンダ36で直線移動させる構成
に代えて、カム・リンク機構により移動させる構成とし
てもよい。この場合、糸継ぎ機1に設けられた他の駆動
機構(例えば、糸継ぎ装置)の駆動軸を駆動源とするこ
とにより、清掃装置35用に独立したアクチュエータを
設ける必要がなくなる。
【0043】(6) カバー37を二重に構成する代わ
りに、カバー37が作業位置に配置されたときに繊維供
給部の出口と対応する位置に形成された孔40とパイプ
38の端部とを管状の通路で連通させてもよい。
【0044】(7) ダブルロータ式のオープンエンド
精紡機に限らず、インナロータが装備されていない通常
のオープンエンド精紡機に適用してもよい。前記両実施
の形態及び変更例から把握できる請求項記載以外の発明
について、以下にその効果とともに記載する。
【0045】(1) 請求項2に記載の発明において、
前記負圧源はその負圧作用がスピニングロータを囲むケ
ーシング内に及ぶように機台側に設けられ、前記カバー
にはカバーが作業位置に配置されたときに前記負圧作用
がカバーと対応する繊維供給部の出口に及ぶようにする
ガイド手段が設けられている。この場合、元来機台側に
設けられている負圧源を利用でき、自動機側に新たに負
圧源を設ける必要がなく、構成が簡単になる。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
4に記載の発明によれば、スライバ先端部の繊維を揃え
る糸継ぎ準備動作を、ロータの清掃作業と並行して行う
ことができるため、自動機による糸継ぎ完了までの時間
が短縮でき、自動機の作業能率が高くなる。
【0047】請求項3に記載の発明では、清掃手段に装
備されたカバーが自動機に装備された負圧源パイプを介
して接続されるとともに、作業位置に配置されたときに
繊維供給部の出口と対応する位置に開口部を備えている
ため、吸引作用の調整が容易となる。
【0048】請求項4に記載の発明では、自動機にフィ
ードローラを駆動する駆動手段が設けられているため、
糸継ぎ準備動作時におけるスライバのフィード量の調整
が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の一部破断概略側面図。
【図2】 糸継ぎ機及び紡績ユニットの概略側面図。
【図3】 清掃装置が作業位置に配置された状態の一部
破断概略側面図。
【図4】 清掃装置が作業位置に配置された状態の平断
面図。
【図5】 第2の実施の形態の清掃装置の平断面図。
【図6】 変更例の清掃装置の平断面図。
【符号の説明】
1…自動機としての糸継ぎ機、2…機台、4…紡績ユニ
ット、5…スピニングロータとしてのロータ、5a…繊
維集束部、6…繊維供給部、7…ハウジング、15…機
台側負圧源、20…糸引出し通路、22…繊維輸送路、
23…開繊ローラとしてのコーミングローラ、24…フ
ィードローラ、33…駆動手段としてのフィード用モー
タ、35…清掃手段としての清掃装置、37…カバー、
38…パイプ、39…負圧源、40…ガイド手段を構成
する開口部としての孔、44…同じくガイド孔、45…
同じくガイド部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開繊された状態で供給された繊維が集束
    する繊維集束部を有するスピニングロータと、 機台の所定位置に配置され、フィードローラ及び開繊ロ
    ーラを備えて前記スピニングロータに開繊した繊維を供
    給する繊維供給部と、 前記スピニングロータの開放部を覆う紡出位置と、前記
    開放部を開放する退避位置とに移動可能に配置され、前
    記繊維供給部で開繊された開繊繊維を前記スピニングロ
    ータ内に案内する繊維輸送路と前記スピニングロータ内
    から糸を引き出すための糸引出し通路とを備えたハウジ
    ングとを備えたオープンエンド精紡機において、 自動機による糸継ぎ動作に先だって、前記ハウジングを
    退避位置に配置させた状態で行われるスピニングロータ
    の清掃時に、前記繊維供給部のフィードローラ及び開繊
    ローラを駆動して供給スライバの先端部を揃える糸継ぎ
    準備動作を行うとともに、スピニングロータの清掃中に
    前記繊維供給部から供給される開繊繊維を負圧源へと吸
    引除去するようにしたオープンエンド精紡機の糸継ぎ準
    備方法。
  2. 【請求項2】 オープンエンド精紡機の機台に沿って移
    動する自動機に装備され、オープンエンド精紡機のスピ
    ニングロータの開放部を覆うカバーを備えるとともに、
    スピニングロータと対応する作業位置と、待機位置とに
    移動可能に設けられた清掃手段に、前記作業位置に配置
    された状態においてフィードローラ及び開繊ローラを備
    えた繊維供給部から供給される開繊繊維を負圧源に導く
    ガイド手段を設けたオープンエンド精紡機の糸継ぎ準備
    装置。
  3. 【請求項3】 前記カバーは自動機側に装備された負圧
    源にパイプを介して接続されるとともに、作業位置に配
    置されたときに前記繊維供給部の出口と対応する位置に
    配置される開口部を備えている請求項2に記載のオープ
    ンエンド精紡機の糸継ぎ準備装置。
  4. 【請求項4】 前記自動機には前記フィードローラを駆
    動する駆動手段が装備されている請求項2又は請求項3
    に記載のオープンエンド精紡機の糸継ぎ準備装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108977944A (zh) * 2017-06-05 2018-12-11 塞维欧纺织机械股份公司 自由端型纺纱设备和相关的装置
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