JP3321935B2 - 粗紡機におけるスライバ継ぎシステム - Google Patents

粗紡機におけるスライバ継ぎシステム

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JP3321935B2
JP3321935B2 JP27379193A JP27379193A JP3321935B2 JP 3321935 B2 JP3321935 B2 JP 3321935B2 JP 27379193 A JP27379193 A JP 27379193A JP 27379193 A JP27379193 A JP 27379193A JP 3321935 B2 JP3321935 B2 JP 3321935B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗紡機におけるスライバ
継ぎシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年省人化及び生産性向上のため紡績工
場においても種々の自動化がなされており、粗紡機にお
けるスライバ継ぎ作業の自動化も提案されている(例え
ば、特開平2−91233号公報等)。この場合、図3
2に示すように、粗紡機201の後方に紡出中のスライ
バSを収容するケンス202と、新たに供給すべきスラ
イバSが収容された予備の満スライバケンス203とが
隣接した状態で粗紡機201の長手方向(図32の紙面
と垂直な方向)に沿って複数列に配置される。スライバ
継ぎ機204はスライバSを粗紡機201に導くフィー
ドローラ205の上方においてケンス列に沿って延設さ
れた走行レール206上を移動する。フィードローラ2
05は各ケンス列の上方に、各ケンス202,203の
中央と対向する状態で粗紡機201の長手方向に沿って
配設されている。スライバ継ぎ機204にはスライバ把
持装置207を有するアーム208と、スライバピーシ
ングユニット209とが装備されている。アーム208
は伸縮可能に構成され、フィードローラ205と直交す
る方向に水平移動可能となっている。
【0003】そして、スライバ継ぎ作業時には、粗紡機
201に連なる紡出中のスライバSがスライバピーシン
グユニット209の導入部に導入されるとともに、スラ
イバピーシングユニット209に保持される。紡出中の
スライバSのスライバピーシングユニット209の導入
部への導入は、スライバピーシングユニット209に設
けられたスライバ取り込みアーム(図示せず)により行
われる。次にスライバ把持装置207がスライバSをス
ライバピーシングユニット209の上流側(ケンス側)
で把持するとともに、スライバピーシングユニット20
9から離間する方向に移動して、スライバSが切断され
る。次いでスライバ把持装置207が満スライバケンス
203に収容されているスライバSの端部を把持して、
当該スライバSをスライバピーシングユニット209に
保持されているスライバ端末部に重なるようにスライバ
ピーシングユニット209の導入部に導入する。そし
て、両スライバSの重合部が把持された状態でスライバ
把持装置207がスライバピーシングユニット209か
ら離間する方向に移動して新たなスライバSが切断され
る。次にスライバピーシングユニット209が作動され
てスライバ継ぎが行われる。
【0004】又、特開平2−91233号公報にはスラ
イバSが上下方向に延びる状態でスライバ継ぎ作業を行
うスライバ継ぎ方法も提案されている。この方法では図
33に示すように、ケンス202の列及び満スライバケ
ンス203の列で1本のフィードローラ205を使用す
るとともに、両ケンス列の境と対応する位置にガイド2
10が配設されている。そして、フィードローラ205
より下方に配設された走行レール206上を移動するス
ライバ継ぎ機211には、先端にスライバ把持装置(図
示せず)を装備したアーム212が配設されている。ア
ーム212はスライバ継ぎ機211の移動方向と直交す
る平面内で回動され、スライバ把持装置をスライバ継ぎ
機211の上部前面に装備されたスライバピーシングユ
ニット(図示せず)の上方とケンス203のスライバS
の端部と対応する位置に移動配置するようになってい
る。紡出中のスライバSのスライバピーシングユニット
の導入部への導入は、スライバピーシングユニットに設
けられたスライバ取り込みアーム(図示せず)により行
われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】フィードローラ205
が各ケンス列毎に設けられた前者のスライバ継ぎ装置で
は、アーム208がフィードローラ205の上方をフィ
ードローラ205と直交する方向にケンスの直径のほぼ
2倍の距離を移動して作業を行う必要がある。その結
果、スライバ継ぎ機204が大型化する。又、紡出中の
スライバSをスライバピーシングユニット209の導入
部に導入した状態でアーム208により切断し、新たに
供給すべきスライバSの導入部への導入も同じアーム2
08で行うため、アーム208の移動距離が大きいこと
と相俟って、スライバ継ぎ作業に時間が掛かる。
【0006】一方、後者の装置ではアーム212の移動
距離は前者の方法に比較して少ない。しかし、このスラ
イバ継ぎ装置では紡出中のスライバSをガイド210と
ケンス202との間に延びる部分においてスライバピー
シングユニット209の導入部に導入する必要がある。
スライバピーシングユニット209が紡出中のスライバ
Sの近傍となるようにスライバ継ぎ機211の移動経路
を設定することはできない。従って、紡出中のスライバ
Sをスライバピーシングユニット209の導入部に導入
するにはスライバSを導入部近傍に導いた後、スライバ
取り込みアームで保持する必要がある。一方、紡出中の
スライバSはケンス201からガイド210に向かって
斜めに引き出され、しかもケンス202から引き出され
る位置はケンス202内の周囲寄りの任意の位置とな
る。その結果、ガイド210からケンス202に至るス
ライバSの位置はガイド210の近傍でスライバSの自
重により真下に向かって延びている部分を除いて不定と
なる。
【0007】スライバSを導入部近傍に導く際にはスラ
イバSを把持あるいは掛止する位置より下流側(粗紡機
側)のスライバSを引っ張らないようにする必要があ
る。そのため、スライバSをガイド210から離れたケ
ンス202に近い位置で把持あるいは掛止して導入部近
傍に導かなければならない。しかし、前記のようにケン
ス202に近い位置ではスライバSの位置が不定なた
め、スライバSの位置検知センサが必要となるばかりで
なく、把持あるいは掛止する装置を当該位置に移動させ
る機構や制御が複雑になり時間も掛かるという問題があ
る。しかも、把持あるいは掛止する装置の移動範囲を広
くする必要があるため、装置全体が大型化するという問
題もある。
【0008】紡出中の各スライバケンス列に隣接して予
備の満スライバケンス列を配置するのは、スライバ継ぎ
工程中に空ケンス(スライバ供給の終了したケンス)の
移動を行わなくても済むようにするためである。一方、
スライバ継ぎ作業は粗紡機の稼動を停止した状態で行わ
れる。そして、一般にスライバ継ぎ作業の周期を長くし
て粗紡機の稼動効率を高めるため、スライバケンスが大
型化されている。その結果、粗紡機においては紡出中の
スライバケンスを各錘と対応する状態で1列に配置する
ことはできず、粗紡機機台の後方に複数列で配置され、
スライバケンス列が3列あるいは4列になる場合もあ
る。ところが、紡出中のスライバケンスを複数列に配置
した場合に従来のスライバ継ぎ方法を採用すると、予備
の満スライバケンス列も紡出中のスライバケンス列と対
応した複数列が必要となる。その結果、ケンス配置用に
広い面積が必要となるだけでなく、最後列に配置された
ケンスから紡出されるスライバは、長い距離を渡って粗
紡機に供給されるため、途中で不正ドラフトを起こす虞
がある。
【0009】そのため、一般的には紡出中のスライバケ
ンス列を粗紡機に近い側に複数列に配列し、予備の満ス
ライバケンス列をその後方に配置することが行われてい
る。そして、この場合スライバ継ぎ作業は手作業でおこ
なわれている。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は紡出されていた継ぎ替えすべき
一列分のスライバの切断、スライバ供給後のケンス列と
満スライバケンス列との交換及びその後のスライバ継ぎ
作業を効率よく自動的に行うことができるスライバ継ぎ
システムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明では、粗紡機にスライバを供給するケンス列の
上方にケンス列に沿って架設された走行用レールと、走
行用レールに沿って移動するとともに、紡出されていた
交換すべきスライバを切断するスライバ切断装置及び切
断後のスライバと新たに供給すべきスライバが収容され
たスライバケンスのスライバとを継ぐスライバ継ぎ装置
を備えたスライバ継ぎ機と、前記スライバ継ぎ機を搭載
して複数の粗紡機間を移動してスライバ継ぎ機をスライ
バ継ぎ作業を必要とする粗紡機のケンス列の走行用レー
ルへ移動可能な位置へと運搬するキャリアと、スライバ
使用後のケンスと新たに供給すべきスライバが収容され
たスライバケンスとを交換するケンス交換装置と、前記
各粗紡機、キャリア及びケンス交換装置と信号の授受が
可能な制御部とを備えた粗紡機のスライバ継ぎシステム
において、粗紡機のスライバ替え時期に前記制御部から
の指令によりキャリアをスライバ継ぎを必要とするケン
ス列の走行用レールと対応する位置へ移動させ、次いで
キャリアに装備された接続レールを走行レールと接続
し、粗紡機の紡出停止の確認信号に基づいてスライバ継
ぎ機が走行用レールに沿って往動してスライバ切断作業
を開始し、一列分のスライバ切断終了後スライバ継ぎ機
がキャリアと反対側で待機し、前記スライバ切断終了の
確認信号に基づいてケンス交換装置の作動を開始して当
該ケンス列のケンス交換を行い、ケンス交換装置のケン
ス交換終了の確認信号に基づいてスライバ継ぎ機が走行
用レールに沿って復動してスライバ継ぎ作業を開始し、
一列分のスライバ継ぎ終了後スライバ継ぎ機がキャリア
に復帰するとともに粗紡機に再起動信号を出力し、スラ
イバ継ぎ機がキャリアに復帰後キャリアは接続レールを
走行用レールから切離して次の指令があるまで待機する
ようにした。
【0012】
【作用】本発明ではスライバを供給するケンス列に沿っ
て移動するスライバ継ぎ機によりスライバ継ぎ作業が行
われる。粗紡機のスライバ替え要求信号に基づいて制御
部からキャリアに指令信号が出力され、スライバ継ぎ機
はスライバ継ぎを必要とするケンス列の走行用レールへ
移動可能な位置へとキャリアにより運搬される。その位
置でキャリアに装備された接続レールが走行レールと接
続され、粗紡機の紡出停止信号をキャリアが確認する
と、スライバ継ぎ機が走行用レールに沿って往動してス
ライバ切断作業を開始する。一列分のスライバ切断終了
後、スライバ継ぎ機はスライバ切断終了信号をキャリア
に出力するとともにキャリアと反対側で待機する。制御
部はキャリアからスライバ切断終了信号を受信すると、
ケンス交換装置に駆動指令信号を出力する。ケンス交換
装置はその信号に基づいて当該ケンス列のケンスを満ス
ライバケンスと交換する。ケンス交換装置からケンス交
換終了信号が出力されると、キャリアは制御部を介して
その信号を受信し、その信号に基づいてスライバ継ぎ機
が走行用レールに沿って復動してスライバ継ぎ作業を開
始する。一列分のスライバ継ぎ終了後、スライバ継ぎ機
がキャリアに復帰すると、キャリアから制御部にスライ
バ継ぎ終了信号が出力され、制御部はその信号に基づい
て粗紡機に再起動信号を出力する。そして、キャリアは
接続レールを走行用レールから切離し、次の指令がある
まで待機する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を練条工程と粗紡工程とをケン
ス搬送路で連結して両工程間でケンス搬送を自動的に行
う場合の粗紡機のスライバ継ぎシステムに具体化した一
実施例を図1〜図31に従って説明する。
【0014】図1に示すように、複数台(1台のみ図
示)並設された各粗紡機1の後方(図1の下方)には粗
紡機1とほぼ同じ長さのケンス搬送装置2a〜2dが複
数列(この実施例では4列)、粗紡機1の長手方向と平
行に設けられている。各ケンス搬送装置2a〜2dの第
1端部側(図1の左側)及び第2端部側(図1の右側)
には、各ケンス搬送装置2a〜2dを連結するケンス搬
送装置3,4が各ケンス搬送装置2a〜2dと直交する
状態で配設されている。ケンス搬送装置2dの後方には
満ケンス搬送装置5aがケンス搬送装置2dと平行に配
設されている。満ケンス搬送装置5aはベルトコンベア
5bを介して練条機6と接続されている。満ケンス搬送
装置5aは各粗紡機1に共通の満ケンスストック部を構
成し、ケンス交換に先立って1列分の満スライバケンス
7Fがストックされるようになっている。
【0015】ケンス搬送装置2a〜2d上には粗紡機1
にスライバを供給するケンス7が載置され、4列のスラ
イバ供給ケンス列を構成する。ケンス搬送装置2a〜2
dはその長手方向と直交する状態で多数のローラが消極
回転可能に配設され、ケンスがローラ上を移動する構成
となっている。ケンス搬送装置3の側方にはケンス搬送
装置2a〜2dの第1端部と対応する位置に、ケンス搬
送装置3上に載置されている満スライバケンス7Fの側
面と係合して、満スライバケンス7Fをケンス搬送装置
2a〜2d上に押し出す押出し装置8a〜8dが配設さ
れている。ケンス搬送装置2a〜2dの第2端部側には
ケンス搬送装置2a〜2d上のケンス7の下部と係合し
てケンス7を1個ずつケンス搬送装置4上へ排出する出
す押出し装置(図示せず)が配設されている。該押出し
装置はエアシリンダのピストンロッドの先端に係止部材
を備えている。係止部材はばねによりケンス7と係止可
能な位置に保持され、ケンス7がピストンロッドの基端
側から係止部材側へ向かって相対移動する際には、ケン
ス7の通過を許容する位置に退避可能になっている。ケ
ンス搬送装置4と練条機6とは空スライバケンス搬送装
置9を介して接続されている。ケンス搬送装置2a〜2
dから搬出された空のケンスはケンス搬送装置4及び空
ケンス搬送装置9を介して練条機6に供給されるように
なっている。
【0016】ベルトコンベア5bの側方には満ケンス搬
送装置5aの第1端部と対応する位置に、ベルトコンベ
ア5b上の満スライバケンス7Fを満ケンス搬送装置5
a上に押し出す押出し装置8eが配設されている。満ケ
ンス搬送装置5aの第2端部とケンス搬送装置3の第1
端部との間にはケンス方向転換部10が配設されてい
る。ケンス方向転換部10はターンテーブル10a、セ
ンサ(図示せず)及び押圧装置10bを備えている。そ
して、ケンス方向転換部10は満スライバケンス7Fの
スライバ端が所定の位置(この実施例では押出し装置1
0b側)となるように満スライバケンス7Fの向きを変
更して、ケンス搬送装置3上に押し出すようになってい
る。
【0017】ケンス搬送装置3,4及び満ケンス搬送装
置5aは特開平3−293267号公報に開示された装
置と同様な構成を備えている。満ケンス搬送装置5aを
例に説明すると、図5に示すように、満ケンス搬送装置
5aの中央長手方向に沿って無端状のチェーン11が配
設されている。チェーン11の両側に多数のローラ12
がチェーン11の移動方向と直交する状態で消極回転可
能に配設されている。チェーン11にはケンス7の底部
に設けられた係合部と係合する掛止部材11aが所定ピ
ッチで取付けられ、図示しないモータの駆動により移動
されるようになっている。満ケンス搬送装置5aのケン
ス方向転換部10近傍には、ケンス搬送装置2a〜2d
の第2端部側に配設されたものと同じ押出し装置(図示
せず)が配設されている。そして、ベルトコンベア5b
側からケンス方向転換部10側へ向かって搬送された満
スライバケンス7Fが、前記押出し装置によりターンテ
ーブル10a上に移載されるようになっている。
【0018】前記ケンス搬送装置2a〜2d,3,4、
満ケンス搬送装置5a、ベルトコンベア5b、押出し装
置8a〜8e、空ケンス搬送装置9及びケンス方向転換
部10によりケンス交換装置が構成されている。
【0019】図2に示すように、粗紡機1の後方にはク
リール14が粗紡機1の長手方向と直交する方向に延び
るように架設されている。図2,3に示すように、フィ
ードローラ15は粗紡機1の長手方向に沿って延びる状
態でクリール14に支持されている。フィードローラ1
5の下方近傍には支持ロッド16がフィードローラ15
と平行に延設されている。ケンス7からのスライバSの
立ち上がり位置にはスライバSの位置を規制するセパレ
ータ17が、支持ロッド16に支持されている。
【0020】クリール15には走行用レール18がスラ
イバ供給ケンス列の上方において、粗紡機1の長手方向
に沿って延びるようにブラケット19を介して支持され
ている。走行用レ―ル18はスライバ継ぎ機20が懸垂
状態で走行可能となっている。スライバ継ぎ機20は図
3及び図4に示すように、箱状のハウジング21が駆動
ロ―ラ22a及び被動ロ―ラ22bを装備したブラケッ
ト23を介して走行レール18に対して懸垂状態で支承
される。駆動ローラ22aは図示しないモータにより駆
動され、モ―タの正逆回転によりスライバ継ぎ機20が
走行用レ―ル18に沿って移動する。又、スライバ継ぎ
機20は走行用レ―ル18に設けられた位置決め部材
(図示せず)と係合可能な位置決め手段(図示せず)を
備え、所定のスライバ継ぎ位置で停止可能となってい
る。なお、スライバ継ぎ機20の停止方法としては、ス
ライバ継ぎ機20に一対の光電式または電気式センサー
を設け、一方のセンサーが後述する切断された旧スライ
バを検出するとスライバ継ぎ機20が減速され、他方の
センサーが旧スライバを検出するとスライバ継ぎ機20
が停止するように構成してもよい。また、上記の停止動
作は1つのセンサーで行うようにしてもよい。
【0021】図1に示すように、粗紡機1及びケンス搬
送装置3の側方の床面には、レール24が粗紡機1と直
交する方向に敷設されている。レール24上にはキャリ
ア25が往復移動可能に配置されている。キャリア25
はスライバ継ぎ機20を搭載可能に構成され、スライバ
継ぎ機20をスライバ継ぎ作業を必要とするスライバ供
給ケンス列と対応する走行レール18と対応する位置ま
で運搬する。キャリア25には走行レール18と接続可
能な接続レール26が水平状態で90°回動可能に装備
され、スライバ継ぎ機20は接続レール26に懸垂状態
で支承されている。スライバ継ぎ機20は作業時移動方
向に沿った長さが幅方向に比較してかなり長いため、キ
ャリア25に搭載されて運搬される際は作業時移動方向
がレール24と平行に延びる状態に配置される。そし
て、作業を必要とする走行レール18と対応する位置で
キャリア25が停止し、接続レール26が90°回動さ
れて走行レール18と接続されると、スライバ継ぎ機2
0が接続レール26と走行レール18との間で移動可能
となっている。
【0022】なお、ケンス搬送装置2a〜2d,3,
4、満ケンス搬送装置5a、押圧装置8a〜8e、空ケ
ンス搬送装置9及びケンス方向転換部10はケンス搬送
制御装置Cからの指令により駆動制御され、粗紡機1、
キャリア25及びケンス搬送制御装置Cはホストコンピ
ュータHCの指令に基づいて駆動されるようになってい
る。ケンス搬送制御装置C及びホストコンピュータHC
により制御部が構成されている。
【0023】スライバ継ぎ機20はスライバ継ぎ機20
が走行レール18に沿って移動する際の往動(キャリア
25から離れる方向の移動)時の進行方向前側にスライ
バ切断装置27(図8等に図示)が配設され、後側にス
ライバ継ぎ装置28が配設されている。スライバ継ぎ装
置28はスライバピーシングユニット29、スライバ押
さえ30、スライバ把持アーム31等から構成されてい
る。
【0024】図4に示すように、ハウジング21の前面
には上下方向に延びるスライバ導入部32が設けられて
いる。ハウジング21内にはスライバ導入部32と対応
する位置にスライバピーシングユニット29が配設され
ている。スライバピーシングユニット29は図6,7に
示すように所定間隔で平行に配置された多数のセパレー
トプレート33と、多数のニードル34aが垂直に立設
されたニードルプレート34とを備えている。ニードル
プレート34はスライバ継ぎ機20の移動方向と直交す
る状態で水平に延びるように配設された一対のガイドロ
ッド35に支持ブロック36を介して支持されている。
支持ブロック36の側方にはカムレバー37が揺動可能
に支持され、支持ブロック36はカムレバー37とその
第1端部に形成された長孔(図示せず)に挿通されるピ
ン38を介して連結されている。カムレバー37はその
第2端部に装備されたカムフォロア37aがカム39に
当接する状態に保持されている。カム39は全周のほぼ
1/3の範囲にわたって連続する大径部39aと、ほぼ
1/3の範囲にわたって連続する小径部39bと、大径
部39aと小径部39bとの間に設けられた複数個(こ
の実施例では2個)の突部39cとを有する形状に形成
されている。カム39が図示しないモータの作用により
回転駆動されると、カムレバー37が揺動する。そし
て、カムフォロア37aが小径部39bと係合した状態
で、ニードルプレート34はニードル34aがセパレー
トプレート33間から退避した待機位置に配置される。
又、カムフォロア37aが大径部39aあるいは突部3
9cと係合する状態で、ニードルプレート34はニード
ル34aがセパレートプレート33間に進入する作用位
置に配置されるようになっている。
【0025】図4に示すように、ハウジング21にはス
ライバ導入部32の下側に新スライバ用のスライバ取り
込みレバー40が、上側には旧スライバ用のスライバ取
り込みレバー41がそれぞれ回動可能に装備されてい
る。又、スライバ導入部32と対応する位置には多数の
スライバ押さえ30が一体的に回動可能に装備されてい
る。スライバ取り込みレバー40、スライバ取り込みレ
バー41及びスライバ押さえ30は図示しない駆動装置
の作用により待機位置と作用位置とに回動配置されるよ
うになっている。
【0026】ハウジング21の内部には集綿ボックス4
2が装備され、集綿ボックス42内はブロワ(図示せ
ず)の作用により負圧となる。スライバ把持アーム31
はスライバ継ぎ機20の往動時の進行方向(図4の矢印
方向)後側となるハウジング21の壁面に配設されてい
る。スライバ把持アーム31を構成する2軸の駆動アー
ム43は第1アーム43a及び第2アーム43bからな
り、第1アーム43aは図示しない駆動装置によりその
基端を中心に揺動されるようになっている。第2アーム
43bは第1アーム43aの先端に回動可能に支持さ
れ、第1アーム43aの基端に設けられたモータ44に
より図示しない駆動機構を介して揺動される。
【0027】第2アーム43bは中空に形成され、その
先端にスライバ把持装置45が取付けられている。スラ
イバ把持装置45は固定の支持筒(図示せず)が第2ア
ーム43bと直交する状態で基端において第2アーム4
3bに支持されている。支持筒の外側には吸引パイプ4
6が回動可能に遊嵌されている。吸引パイプ46はその
先端がスライバ導入部32と対応可能な長さに形成さ
れ、先端が閉塞されるとともに、先端寄りに吸引口46
aが形成されている。支持筒には吸引口46aと対応す
る透孔(図示せず)が形成されている。支持筒の基端に
はロータリアクチュエータ(ロ―タリソレノイド)48
が固定され、吸引パイプ46はロータリアクチュエータ
48の駆動により、吸引口46aが透孔と対向する開放
位置と、吸引口46aが透孔と対向しない閉塞位置とに
回動可能となっている。
【0028】第1アーム43aの基端近傍にはパイプ5
1が吸引パイプ46と平行に固定されている。パイプ5
1の第1端部はホース(図示せず)を介して集綿ボック
ス42に接続されている。パイプ51の第2端部は蛇腹
ホース53を介して第2アーム43bに接続されてい
る。すなわち、吸引パイプ46は、第2アーム43b、
蛇腹ホース53、パイプ51及びホースを介して集綿ボ
ックス42と連通状態となっている。
【0029】図8に示すように、スライバ切断装置27
は仕掛けスライバ(供給中のスライバ)を捕捉及び把持
可能な把持部を備えたスライバ捕捉手段54と、前記把
持部に捕捉された状態のスライバSを把持する把持手段
55とから構成されている。スライバSの捕捉とは、把
持とは異なってスライバSと係合状態ではあるが、スラ
イバSは長さ方向に自由に移動できる状態をいう。
【0030】図8及び図9に示すように、ハウジング2
1の上部には支持ブラケット56が固定され、支持ブラ
ケット56には回転軸57が自動機20の移動方向に沿
って延び、その一端が支持ブラケット56の側方に突出
する状態で支持されている。回転軸57には支持ブラケ
ット56と対応する位置に支持アーム58の基端が一体
回転可能に支持されている。回転軸57の中間部には歯
付きプーリ59(図9に図示)が一体回転可能に支持さ
れている。回転軸57の後方(図8の右方)には正逆回
転可能なモータ60がブラケット61を介してハウジン
グ21に固定されている。モータ60の駆動軸60aに
は歯付きプーリ62が一体回転可能に固定されている。
両歯付きプーリ59,62間には歯付きベルト63が巻
き掛けられている。そして、モータ60の正逆回転によ
り、支持アーム58が図8等に示す斜め上方に向かって
延びる捕捉開始位置と、捕捉開始位置から図8の時計方
向にほぼ140°程度回動された位置(図20の位置)
との間で揺動されるようになっている。
【0031】なお、モータ60の駆動軸60aには被検
知部材60bが一体回転可能に固定されている。そし
て、支持アーム58が捕捉開始位置及び図20の位置に
配置されたときに被検知部材60bを検知するセンサ
(図示せず)がブラケット61に取付けられている。
【0032】支持アーム58の先端には捕捉部を構成す
る捕捉片64が固定されている。図9に示すように、捕
捉片64はスライバSの直径より大きな直径の係合部6
4aと、係合部64aに連続するほぼV字状のガイド部
64bとを有し、ガイド部64bがスライバ切断作業時
の自動機20の移動方向と対向するように固定されてい
る。支持アーム58の上面先端寄りには支軸65,6
6,67がそれぞれ立設されている。支軸65には被動
歯車68が、支軸66には中間歯車69が、支軸67に
は駆動歯車70がそれぞれ回転可能に支持されている。
被動歯車68及び駆動歯車70はそれぞれ中間歯車69
と噛合している。被動歯車68には第1把持レバー71
の基端が一体回転可能に固定されている。第1把持レバ
ー71は係合部64a及びガイド部64bと交差する状
態で捕捉片64の上面に沿って回動可能に配設されてい
る。なお、支持アーム58が水平位置に配置されたとき
に上側となる面を支持アーム58及び捕捉片64の上面
と定義する。
【0033】なお、捕捉片64の一部には光電センサー
PHがガイド部64b内に進入したスライバSを検知可
能な位置に設置され、スライバ継ぎ機20の切断作業移
動時にスライバSを検出して同スライバSの切断動作の
開始指令を出すように構成してある。
【0034】図8,9,10に示すように、支持アーム
58の側面には支柱72が突設され、支柱72にはほぼ
V字状の第1カムレバー73がその中央部において回動
可能に支持されている。第1カムレバー73の第1端部
にはカムフォロア74が回動可能に支持され、第2端部
にはピン75が突設されている。駆動歯車70の外周寄
り上面にはピン76が突設されている。連結ロッド77
は第1端部がピン75に回動可能に支持され、第2端部
がピン76に対して駆動歯車70と直交する平面内で揺
動可能に支持されている。
【0035】図9,10に示すように、支持ブラケット
56には一対の支柱78が突設され、支柱78の先端に
は雄ねじ部が形成されている。第1カムレバー73を駆
動するための第1カム79は支柱78の先端にナット8
0により締付け固定されている。第1カムレバー73と
支持アーム58との間には引っ張りばね81が張設され
ている。引っ張りばね81は第1カムレバー73をカム
フォロア74が第1カム79に圧接する方向へ回動付勢
する状態に張設されている。第1カム79のカム面は中
心が同一で半径の異なる3個の円弧面79a,79b,
79cを滑らかに接続した形状に形成されている。
【0036】各円弧面79a,79b,79cの半径は
円弧面79a>円弧面79b>円弧面79cとなってい
る。第1カム79は支持アーム58が捕捉開始位置(図
8の状態)に配置されたときに円弧面79aが、水平位
置に配置されたときに円弧面79bが、垂直下方に向か
う位置に配置されたときに円弧面79cがそれぞれカム
フォロア74と係合するように形成されている。カムフ
ォロア74が円弧面79a、円弧面79b、円弧面79
cとそれぞれ係合する状態において、第1把持レバー7
1が捕捉片64と交差しない退避位置、捕捉片64と直
交する捕捉位置、係合部64aと交差する把持位置にそ
れぞれ配置されるようになっている。そして、第1アー
ム58の回動にともなってカムフォロア74が円弧面7
9a、円弧面79b、円弧面79cと順次係合するよう
になっている。
【0037】図8,11に示すように、ハウジング21
の下部には捕捉片64の移動軌跡とほぼ対応する位置に
ガイドプレート82が固定され、ガイドプレート82の
上方には支持ブラケット83が固定されている。支持ブ
ラケット83には回転軸84が回転自在に支持され、回
転軸84の第1端部には把持手段55を構成する第2把
持レバー85が一体回転可能に固定されている。回転軸
84の第2端部には被動歯車86が一体回転可能に固定
されている。
【0038】ハウジング21には支持ブラケット83の
斜め上方にブラケット87が、支持ブラケット83の上
方にブラケット88がそれぞれ固定されている。ブラケ
ット87には被動歯車86より大径の駆動歯車89が被
動歯車86と噛合する状態で支軸90を介して回動可能
に支持されている。駆動歯車89の外周寄りには支持ピ
ン91が突設されている。一方、ブラケット88には支
柱92が回転軸57と平行に延びる状態で突設され、支
柱92には把持手段55を構成する第2カムレバー93
が回動可能に支持されている。第2カムレバー93と駆
動歯車89とは第1端部側が直角に屈曲した連結ロッド
94を介して連結されている。連結ロッド94は第1端
部が第2カムレバー93の第1端部に回動可能に連結さ
れ、第2端部が支持ピン91に対して駆動歯車89と直
交する平面内で揺動可能に支持されている。第2カムレ
バー93の第2端部にはカムフォロア95が回動可能に
装備されている。
【0039】図9,12に示すように、支持アーム58
が固定された回転軸57の端部には第2カム96が一体
回転可能に固定されている。第2カムレバー93とハウ
ジング21間には引っ張りばね97が張設されている。
第2カムレバー93はカムフォロア95が第2カム96
に圧接する方向へ引っ張りばね97により回動付勢され
ている。図11に示すように、第2カム96のカム面は
中心が同一で半径の異なる2個の円弧面96a,96b
を滑らかに接続した形状に形成されている。両円弧面9
6a,96bの半径は円弧面96a<円弧面96bとな
っている。
【0040】第2カム96は支持アーム58が捕捉開始
位置と、第2把持レバー85とほぼ平行に延びる位置と
の間にあるときは円弧面96aがカムフォロア95と係
合するように形成されている。第2カム96は支持アー
ム58が第2把持レバー85とほぼ平行に延びる位置よ
り図19における時計方向へさらに回動されたときに円
弧面96bがカムフォロア95と係合するように形成さ
れている。第2把持レバー85はカムフォロア95が円
弧面96aと係合する状態において、上方へ向かって延
びる待機位置に配置され、カムフォロア95が円弧面9
6bと係合する状態において、ガイドプレート82と係
合する把持位置に配置される。そして、支持アーム58
と一体的に回転する第2カム96の回転にともなってカ
ムフォロア95が円弧面96a,96bと順次係合する
ようになっている。
【0041】なお、ハウジング21にはキャリア25と
の間で信号の授受を行うとともに、スライバ切断装置2
7及びスライバ継ぎ装置28及び走行モータ等の駆動制
御を行う制御ボックス(図示せず)が装備されている。
【0042】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。まず、スライバ切断装置27の作用を説明す
る。スライバ継ぎ機20がスライバ切断作業を行わない
ときには、支持アーム58は捕捉片64等がスライバS
と係合不能な位置(図20の位置)に配置されている。
スライバ切断作業時にはスライバ継ぎ機20は図8,1
3に示すように、支持アーム58が捕捉開始位置に配置
された状態で切断すべきスライバSと対応する位置へ向
かって移動する。この状態ではカムフォロア74は第1
カム79の円弧面79aの終端近傍において円弧面79
aと係合し、第1把持レバー71は図15に示す退避位
置に配置されている。そして、捕捉片64はガイド部6
4bが、フィードローラ4からほぼ真下に向かって延び
るスライバSの部分と対応する状態に保持される。又、
図14に示すように、カムフォロア95は第2カム96
の円弧面96aと係合し、第2把持レバー85は待機位
置に配置されている。この状態でスライバ継ぎ機20が
移動して切断すべきスライバSと対応する位置に達する
と、スライバSは図15に示すように係合部64aと係
合する状態となる。なお、スライバSは捕捉片64のガ
イド部64b内に存在する場合もある。
【0043】スライバ継ぎ作業のために粗紡機1の運転
が停止されたとき、ケンス7からフィードローラ15に
連なるスライバSの位置は不定である。しかし、セパレ
ータ17の下方近傍においてはスライバSはその自重に
よりほぼ真っ直ぐに延びた状態となっているため、スラ
イバSは捕捉片64により確実に捕捉される。
【0044】次にモータ60が正転駆動され、歯付きプ
ーリ59、歯付きベルト63及び歯付きプーリ62を介
して回転軸57が図13の時計方向に回転され、支持ア
ーム58及び第2カム96も同方向に回転される。支持
アーム58の回転によりカムフォロア74は直ちに円弧
面79aとの係合が解除され、円弧面79aと円弧面7
9bとの接続面と係合する状態となる。図16に示すよ
うに支持アーム58がほぼ水平となる位置まで回転軸5
7が回転したとき、カムフォロア74が円弧面79bと
係合する状態となる。カムフォロア74が円弧面79a
と係合する状態から円弧面79bと係合する状態となる
位置へ第1カムレバー73が回動する間に、連結ロッド
77を介して駆動歯車70が回転される。そして、中間
歯車69を介して被動歯車68が回転され、第1把持レ
バー71が被動歯車68とともに退避位置から図17に
示す捕捉位置に回動される。一方、この間第2カム96
は円弧面96aがカムフォロア95と係合する状態で回
転され、第2カムレバー93は同一位置に保持されて第
2把持レバー85は待機位置に保持される。
【0045】この状態からさらに回転軸57が同方向に
回転し、捕捉片64がガイドプレート82の第1端部を
通過する位置まで支持アーム58が回動した時点で、第
2カム96はその円弧面96aとカムフォロア95との
係合が解除される状態となる。そして、さらに回転軸5
7が回転すると図18に示すように、カムフォロア95
が円弧面96bと係合する状態となり、その後はカムフ
ォロア95が円弧面96bと係合する状態に保持され
る。支持アーム58の回動に伴って捕捉片64がスライ
バSと係合した状態で移動し、スライバSはフィードロ
ーラ15と捕捉片64を結ぶ位置に配置される。
【0046】カムフォロア95が円弧面96aと係合す
る状態から円弧面96bと係合する状態となる位置へ第
2カム96が回動する間に、第2カムレバー93が図1
4の時計方向へ回動される。第2カムレバー93の回動
により連結ロッド94を介して駆動歯車89が回転さ
れ、駆動歯車89の回転により被動歯車86とともに第
2把持レバー85が回動される。そして、図18,19
等に示すように第2把持レバー85が把持位置に回動配
置された状態となる。第2把持レバー85は待機位置か
ら180°回転され、その回転途中でフィードローラ1
5から捕捉片64に到るスライバSと係合し、把持位置
に配置された状態ではガイドプレート82と協同でスラ
イバSを把持する。
【0047】図19の状態からさらに回転軸57が回転
すると、カムフォロア74が円弧面79cと係合する状
態となる。カムフォロア74が円弧面79bと係合する
状態から円弧面79cと係合する状態となる位置へ第1
カムレバー73が回動する間に、連結ロッド77を介し
て駆動歯車70が再び同方向に回転される。そして、第
1把持レバー71が被動歯車68とともに捕捉位置から
図21に示す把持位置に回動される。一方、第2カム9
6は円弧面96bがカムフォロア95と係合する状態で
回転され、第2把持レバー85は図18に示す把持位置
に保持される。第1把持レバー71が把持位置に配置さ
れた時点での第2把持レバー85と第1把持レバー71
との距離はスライバSの繊維長より大きな値となるよう
になっている。
【0048】第1把持レバー71が把持位置に配置され
た後も回転軸57は回転を継続した後、図20に示すよ
うに第1把持レバー71と第2把持レバー85との距離
がスライバSの繊維長より充分長い位置に捕捉片64が
配置された状態で停止する。そして、この間にスライバ
Sは第1把持レバー71及び第2把持レバー85により
2ヶ所で把持された状態で、両把持位置の間隔が拡がる
ように引っ張られて切断される。回転軸57が停止した
状態すなわち支持アーム58が停止した状態では、図2
0に示すようにカムフォロア74が円弧面79cと係合
する状態にあり、第1把持レバー71はスライバSの切
断端部を把持している。スライバSは先ず第2把持レバ
ー85で把持された後、第1把持レバー71で把持され
る。従って、第2把持レバー85が把持位置に移動する
際にスライバSが引っ張られても、ケンス6側のスライ
バSが自由に移動するためフィードローラ15側のスラ
イバSが引き伸ばされることはない。又、第1把持レバ
ー71がスライバSを把持した状態で移動する際、フィ
ードローラ15側のスライバSが引き伸ばされることも
ない。
【0049】次にモータ60が逆転駆動されて回転軸5
7が図20の反時計方向に回転され、支持アーム58及
び第2カム96も回転軸57と一体に図20の反時計方
向に回転される。モータ60は支持アーム58が捕捉開
始位置に配置されるまで駆動が継続される。支持アーム
58が第2把持レバー85とほぼ平行となる位置(図2
3の状態)に配置される途中でカムフォロア74と円弧
面79cとの係合が終了する。そして、支持アーム58
が図23に示す位置に到達した時点ではカムフォロア7
4が円弧面79bと係合する状態となる。この結果、第
1把持レバー71は図17に示す捕捉位置に配置され、
第1把持レバー71と捕捉片64により把持されていた
スライバSの切断端部が解放され、スライバSの切断端
部が自重によりケンス6内に落下する。
【0050】一方、カムフォロア95は円弧面96bと
係合する状態から図22に示す円弧面96aと係合する
状態となる。この間に第2カムレバー93が図18の反
時計方向に回動され、第2把持レバー85が待機位置に
配置されてスライバSの把持が解除される。スライバ切
断位置がフィードローラ15に近い位置だと、スライバ
Sの当該フィードローラ15から粗紡機1側に向かって
延びる部分に作用する重力が切断後のスライバ端部に作
用する重力より大きくなって、スライバ端部がフィード
ローラ15から滑り落ちる。しかし、仕掛けスライバの
切断位置がフィードローラ15から所定長以上離れた位
置のため、スライバSは自重でフィードローラ15から
真っ直ぐに垂れ下がった状態となる。その後、支持アー
ム58がさらに反時計方向に回転されて捕捉開始位置に
復帰する。以上によりスライバ切断作業の1サイクルが
完了する。
【0051】次にスライバ継ぎ装置28の作用を図24
〜図31に従って説明する。なお、図24〜図31では
セパレータ17、走行レール18、駆動ローラ22a、
被動ローラ22b、スライバ切断装置27等の図示を省
略した。
【0052】スライバ継ぎ装置28はスライバ継ぎ機2
0の復動時に作動される。スライバ継ぎ機20の復動開
始とともにブロワが駆動されて集綿ボックス42内が負
圧となる。スライバ継ぎ機20が所定位置で停止する
と、図24に示すようにスライバ導入部32がセパレー
タ17を経て垂れ下がる旧スライバS1と対応する状態
となる。この状態からスライバ把持アーム31が駆動さ
れ、吸引口46aがスライバ取り込みレバー41の下方
に垂れ下がっている旧スライバS1と対向する位置に配
置される。吸引口46aが旧スライバS1と対応する位
置に配置される前にロータリアクチュエータ48が作動
され、吸引パイプ46が吸引口46aを開放する位置に
配置される。吸引口46aが旧スライバS1と対応する
位置に配置された後、吸引パイプ46が閉塞位置に配置
される。その結果、旧スライバS1はその一部が吸引パ
イプ46に吸引された状態でスライバ把持装置45に把
持される。そして、スライバ把持アーム31の駆動によ
りスライバ把持装置45がスライバ導入部32の下部近
傍に配置された状態で、スライバ取り込みレバー41が
作動され、図25に示すように旧スライバS1がスライ
バ導入部32に導入される。
【0053】そして、スライバ把持装置45が下方へ移
動するようにスライバ把持アーム31が駆動され、旧ス
ライバS1がスライバ取り込みレバー41とスライバ把
持装置45との間で切断される。同時にスライバ押さえ
30が駆動され、図6に示したニードル34aにスライ
バを押し込め、スライバ導入部32からの脱落を防ぐ。
次に吸引パイプ46が開放位置に配置され、スライバ把
持装置45に把持されていたスライバ切断端部が吸引パ
イプ46内に吸引される(図26の状態)。スライバ切
断端部は集綿ボックス42からの吸引作用により、第2
アーム43b、蛇腹ホース53、パイプ51及びホース
52を経て集綿ボックス42に回収される。なお、スラ
イバ押さえ30が作動される前にスライバピーシングユ
ニット29のカム39は、大径部39aがカムフォロア
37aと係合する位置に回動され、ニードル34aがセ
パレートプレート33内に進入した状態に保持されてい
る。
【0054】次にスライバ把持アーム31が駆動され、
スライバ把持装置45が吸引口46aが満スライバケン
ス7Fのスライバ(以下、新スライバS2と称す)の端
部と対応する位置に移動される。満スライバケンス7F
のスライバ端部は満スライバケンス7Fの所定位置でそ
の上部から垂れ下がる状態に配置されているため、新ス
ライバS2の端部は吸引口46aに吸引される。その
後、吸引パイプ46が閉塞位置に配置され、スライバ端
部が吸引パイプ46と支持筒とにより把持される。そし
て、スライバ把持アーム31が駆動され、スライバ把持
装置45が上方へ移動され、図27に示すようにスライ
バ把持装置45が新スライバS2を持ち上げた状態とな
る。
【0055】次にスライバ押さえ30が解放位置に回動
される。又、この状態からスライバ把持装置45がさら
に上昇移動され、図28に示すように、スライバ把持装
置45がスライバ取り込みレバー41の上方の所定位置
に配置された時点でスライバ把持アーム31が停止す
る。次いでスライバ取り込みレバー40が把持位置に回
動され、スライバ把持装置45から満スライバケンス7
Fに連なる新スライバS2がスライバ導入部32内に導
入される。次にスライバ把持アーム31が駆動されてス
ライバ把持装置45が上昇移動され、スライバ把持装置
45に把持されていた新スライバS2がスライバ取り込
みレバー40とスライバ把持装置45との間で切断され
る。同時にスライバ押さえ30が駆動され、図6に示し
たニードル34aにスライバを押し込め、スライバ導入
部32からの脱落を防ぐ。こうして、前に切断された旧
スライバS1の端部に、満スライバケンス7Fから新た
に供給される新スライバS2の端部が重なった状態とな
る。又、吸引パイプ46が開放位置に配置され、スライ
バ把持装置45に把持されていたスライバ切断端部が吸
引パイプ46内に吸引されるとともに、集綿ボックス4
2に回収される。
【0056】次に、図30に示す状態でスライバピーシ
ングユニット29が作動され、ニードルプレート34が
複数回(この実施例では2回)往復移動する。ニードル
プレート34の往動によりニードル34aがセパレート
プレート33内に進入して、セパレートプレート33及
びスライバ押さえ30により把持された状態にあるスラ
イバS1,S2の重なった部分を突き刺す。ニードルプ
レート34の復動によりスライバS1,S2に突き刺さ
ったニードル34aが引き抜かれる。この結果、重なっ
た状態にあるスライバS1,S2の繊維が絡み合ってス
ライバS1,S2同士が接合される。
【0057】スライバピーシングユニット29によるス
ライバS1,S2の接合作業完了後、スライバ取り込み
レバー40、スライバ取り込みレバー41及びスライバ
押さえ30が解放位置に回動されると、スライバS1,
S2がスライバ導入部32から解放されて図31に示す
状態となる。以上によりスライバ継ぎ作業の1サイクル
が完了する。
【0058】次にスライバ継ぎシステムの一連の作用を
説明する。スライバ継ぎ機20は接続レール26に支承
されてキャリア25に搭載された状態で待機する。スラ
イバ供給中のケンス7内のスライバSが空に近づき、粗
紡機1からスライバ替え要求信号が出力されると、ホス
トコンピュータHCからキャリア25に当該粗紡機1の
スライバ替えを必要とするケンス列と対応する位置への
移動指令が出力される。キャリア25はその指令に従っ
て移動し、スライバ交換ケンス列の走行レール18と対
応する位置で停止する。そして、接続レール26がスラ
イバ継ぎ機20とともに90°回動されて走行レール1
8と接続される。
【0059】粗紡機1の運転が停止され、ホストコンピ
ュータHCからキャリア25に粗紡機停止確認信号が出
力されると、キャリア25はスライバ継ぎ機20に発進
信号を出力する。スライバ継ぎ機20はその信号に基づ
いて接続レール26から走行レール18上へと移動し、
スライバ切断作業を開始する。即ち、接続レール26と
走行レール18との接続が完了し、粗紡機1の運転停止
が確認された後、スライバ継ぎ機20がキャリア25か
ら発進し、走行レール18に沿って往動してスライバ切
断作業を行う。
【0060】スライバ継ぎ機20は走行レール18の第
2端部側(キャリア25と対向する側と反対側)へ向か
って移動する往動時にはスライバ継ぎ機20が走行しな
がらスライバ切断作業のみを順次行う。スライバ切断装
置27は各仕掛けスライバSと対応する位置毎に前記の
スライバ切断作用を繰り返す。走行レール18と対応す
るケンス列の全ての仕掛けスライバSの切断が完了した
後、スライバ継ぎ機20は走行レール18の第2端部側
の所定位置で停止して当該位置に待機する。スライバ継
ぎ機20は走行レール18上の所定位置に設けられた被
検知部材(図示せず)をスライバ継ぎ機20に装備され
た検知センサ(図示せず)で検知して停止する。又、支
持アーム58が図20に示す位置すなわち、捕捉片64
等がスライバSと係合不能な位置に配置された状態でモ
ータ60が停止される。
【0061】スライバ継ぎ機20によるスライバ切断作
業が完了すると、キャリア25を介してホストコンピュ
ータHCにスライバ切断完了信号が出力され、ホストコ
ンピュータHCはそれに基づいてケンス搬送制御装置C
にケンス交換指令信号を出力する。その信号に基づいて
ケンス搬送制御装置Cによるケンス交換装置の駆動制御
が開始される。そして、仕掛けスライバSの切断作業が
完了した空ケンス7Bと、満スライバケンス7Fとの交
換作業が行われ、満スライバケンス7Fがフィードロー
ラ15から垂れ下がった旧スライバS1と対応する位置
に配置される。ケンス交換開始時、満ケンス搬送装置5
a上にはスライバ供給ケンス列1列分の満スライバケン
ス7Fがストックされた状態にある。
【0062】ケンス搬送装置2a上のケンス列の交換を
例に説明すると、満ケンス搬送装置5aからケンス方向
転換部10に満スライバケンス7Aが1個ずつ送り込ま
れる。満スライバケンス7Aはケンス方向転換部10の
作用によりスライバ端部が所定の位置となる状態で順次
ケンス搬送装置3上に移載され、ケンス搬送装置3によ
りケンス搬送装置2aと対応する位置まで搬送される。
ケンス搬送装置2aと対応する位置に達した満スライバ
ケンス7Fは、図示しないストッパによりケンス搬送装
置3の長手方向への移動が阻止された状態に保持され
る。この状態で押出し装置8aが作動され、満スライバ
ケンス7Fがケンス搬送装置2a上に押し込まれる。こ
のとき満スライバケンス7Fを介してケンス搬送装置2
a上のケンス列がケンス搬送装置2aの第2端部側へ押
され、第2端部側の端の空のケンスが押出し装置と係合
可能な位置まで移動され、押出し装置によりケンス搬送
装置4上へ移載される。ケンス搬送装置4上へ移動した
空のケンス7はケンス搬送装置4により空ケンス搬送装
置9まで搬送され、空ケンス搬送装置9により練条機6
まで搬送される。
【0063】1列分の数の満スライバケンス7Fのケン
ス搬送装置3への送り出しが完了し、押出し装置8aが
1列分の数の満スライバケンス7Fのケンス搬送装置2
aへの押し込み動作が完了した後、ケンス搬送装置3の
作動が停止される。満スライバケンス7Fは押出し装置
8aの近傍に設けられたセンサ(図示せず)で検知さ
れ、押出し装置8aの作動回数がカウンタによりカウン
トされる。又、ケンス搬送装置3への満スライバケンス
7Fの送り出し数は検出センサの検出信号に基づいてカ
ウントされる。ケンス交換が終了するとケンス搬送制御
装置Cからケンス交換終了信号がホストコンピュータH
Cに出力され、ホストコンピュータHCからケンス交換
完了信号がキャリア25に出力される。キャリア25は
その信号に基づいてスライバ継ぎ機20にスライバ継ぎ
開始信号を出力する。
【0064】スライバ継ぎ機20はその信号に基づいて
待機位置からスライバ切断作業時と反対方向に移動を開
始し、各旧スライバS1と対応する所定位置で間欠的に
停止して前記のスライバ継ぎ作業を順次行う。そして、
スライバ継ぎ機20が走行レール18と対応する満スラ
イバケンス7Fのスライバ継ぎ作業を全て完了すると、
キャリア25からホストコンピュータHCにスライバ継
ぎ作業完了信号が出力される。ホストコンピュータHC
はスライバ継ぎ作業完了信号を入力すると、粗紡機1に
運転再開指令信号を出力し、粗紡機1が運転を再開す
る。また、スライバ継ぎ機20がキャリア25に復帰し
た後、キャリア25は接続レール26を90°回動させ
て走行レール18から切離し、ホストコンピュータHC
からスライバ継ぎ作業を必要とする粗紡機1のケンス列
への移動指令があるまで、当該位置で待機する。以上に
より一連のスライバ継ぎ及びケンス交換作業が完了す
る。
【0065】なお、次のケンス交換時までに練条機6か
ら送りだされた満スライバケンス7Fは、ベルトコンベ
ア5bにより満ケンス搬送装置5aと対応する位置まで
搬送され、押出し装置8eの作用により満ケンス搬送装
置5a上に移載されて1列に配置される。
【0066】なお、本発明は前記両実施例に限定される
ものではなく、例えば、スライバ継ぎ機20に集綿ボッ
クス42を設ける代わりに、走行レール18をサクショ
ンダクトと兼用するとともに、スライバ継ぎ機20にサ
クションダクトとの接続手段を設けてもよい。この場合
はスライバ継ぎ機20が小型となる。
【0067】又、スライバ継ぎ作業の完了をスライバ継
ぎ機20がキャリア25に復帰したことで確認する代わ
りに、スライバ継ぎ機20が走行レール18の第1端部
寄りの所定位置に達したことを検知するセンサの信号で
確認する構成としてもよい。
【0068】又、キャリア25を床面に敷設されたレー
ル上を移動する代わりに、クリール14より高い位置に
架設されたレール上を懸垂状態で移動する構成としても
よい。この場合は、キャリア25の走行路をケンス搬送
装置3の上方に配設することができ、レール24を敷設
するスペースを確保する必要がなくなる。
【0069】又、各ケンス搬送装置2a〜2dの第1端
部と対応する位置に押出し装置8a〜8dを配設する代
わりに、特開平3−293267号公報に開示された装
置のように、ケンス搬送装置3に沿って移動し各ケンス
搬送装置2a〜2dの第1端部で停止してケンス搬送装
置3上のケンスをケンス搬送装置2a〜2d上へ搬入す
る搬入装置を設けてもよい。
【0070】又、ケンス搬送装置3,4、満ケンス搬送
装置5a及び空ケンス搬送装置9として積極駆動される
ローラを備えたローラコンベアを使用してもよい。又、
スライバ継ぎ作業の際、切断後のスライバの端部を先に
スライバ導入部32に導入する代わりに、満スライバケ
ンス7Fのスライバ端部を先にスライバ導入部32に導
入してもよい。又、スライバ切断装置27の支持アーム
58、第1把持レバー71及び第2把持レバー85の駆
動を1個のモータ60で行う代わりに、それぞれ別のモ
ータで駆動したり、第1把持レバー31及び第2把持レ
バー45をカム機構により駆動する構成に代えて、それ
ぞれシリンダやソレノイド等他の駆動手段で駆動する構
成としてもよい。又、スライバSの切断は必ずしもスラ
イバSを把持した2ヶ所の部位の一方のみを移動させる
方法に限らず、刃物で切断してもよい。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、紡
出中のスライバの切断後に、スライバ供給後のケンス列
と満スライバケンス列との交換をし、その後にスライバ
継ぎ作業を行うスライバ継ぎ方法を粗紡機の運転状態と
関連して自動的に効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の粗紡機、走行レール、ケンス列、スラ
イバ継ぎ機等の関係を示す概略平面図である。
【図2】粗紡機、走行レール、ケンス等の関係を示す概
略側面図である。
【図3】スライバ継ぎ機、走行レール、ケンス等の関係
を示す概略側面図である。
【図4】スライバ継ぎ機をスライバ把持アーム側から見
た概略斜視図である。
【図5】ケンス搬送装置の部分概略平面図である。
【図6】スライバピーシングユニットの概略平面図であ
る。
【図7】スライバピーシングユニットの概略正面図であ
る。
【図8】スライバ切断装置の一部破断側面図である。
【図9】支持アームの一部破断正面図である。
【図10】支持アームの一部破断側面図である。
【図11】把持手段の側面図である。
【図12】把持手段の正面図である。
【図13】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図14】図13に対応する把持手段の概略側面図であ
る。
【図15】図13に対応する第1把持レバーと捕捉片の
関係を示す略正面図である。
【図16】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図17】図16に対応する第1把持レバーと捕捉片の
関係を示す略正面図である。
【図18】図19に対応する把持手段の概略側面図であ
る。
【図19】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図20】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図21】図20に対応する第1把持レバーと捕捉片の
関係を示す略正面図である。
【図22】図23に対応する第2の把持手段の概略側面
図である。
【図23】スライバ切断装置の作用を示す概略側面図で
ある。
【図24】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図25】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図26】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図27】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図28】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図29】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図30】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図31】スライバ継ぎ装置の作用を示す一部省略斜視
図である。
【図32】従来装置のケンス、スライバ継ぎ機等の関係
を示す概略側面図である。
【図33】別の従来装置のケンス、スライバ継ぎ機等の
関係を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1…粗紡機、2a〜2d,3,4…ケンス交換装置を構
成するケンス搬送装置、5a…同じく満ケンス搬送装
置、8a〜8e…同じく押出し装置、9…同じく空ケン
ス搬送装置、7…ケンス、7F…満スライバケンス、1
8…走行レール、20…スライバ継ぎ機、25…キャリ
ア、26…接続レール、27…スライバ切断装置、28
…スライバ継ぎ装置、C…制御部を構成するケンス搬送
制御装置、HC…同じくホストコンピュータ、S…スラ
イバ、S1…旧スライバ、S2…新スライバ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特許3144118(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D01H 15/00 D01H 9/18 B65H 67/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗紡機にスライバを供給するケンス列の
    上方にケンス列に沿って架設された走行用レールと、 走行用レールに沿って移動するとともに、紡出されてい
    た交換すべきスライバを切断するスライバ切断装置及び
    切断後のスライバと新たに供給すべきスライバが収容さ
    れたスライバケンスのスライバとを継ぐスライバ継ぎ装
    置を備えたスライバ継ぎ機と、 前記スライバ継ぎ機を搭載して複数の粗紡機間を移動し
    てスライバ継ぎ機をスライバ継ぎ作業を必要とする粗紡
    機のケンス列の走行用レールへ移動可能な位置へと運搬
    するキャリアと、 スライバ使用後のケンスと新たに供給すべきスライバが
    収容されたスライバケンスとを交換するケンス交換装置
    と、 前記各粗紡機、キャリア及びケンス交換装置と信号の授
    受が可能な制御部とを備えた粗紡機のスライバ継ぎシス
    テムにおいて、 粗紡機のスライバ替え時期に前記制御部からの指令によ
    りキャリアをスライバ継ぎを必要とするケンス列の走行
    用レールと対応する位置へ移動させ、次いでキャリアに
    装備された接続レールを走行レールと接続し、粗紡機の
    紡出停止の確認信号に基づいてスライバ継ぎ機が走行用
    レールに沿って往動してスライバ切断作業を開始し、一
    列分のスライバ切断終了後スライバ継ぎ機がキャリアと
    反対側で待機し、前記スライバ切断終了の確認信号に基
    づいてケンス交換装置の作動を開始して当該ケンス列の
    ケンス交換を行い、ケンス交換装置のケンス交換終了の
    確認信号に基づいてスライバ継ぎ機が走行用レールに沿
    って復動してスライバ継ぎ作業を開始し、一列分のスラ
    イバ継ぎ終了後スライバ継ぎ機がキャリアに復帰すると
    ともに粗紡機に再起動信号を出力し、スライバ継ぎ機が
    キャリアに復帰後キャリアは接続レールを走行用レール
    から切離して次の指令があるまで待機する粗紡機におけ
    るスライバ継ぎシステム。
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