JPH07182995A - 画像表示装置及びその制御方法 - Google Patents

画像表示装置及びその制御方法

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JPH07182995A
JPH07182995A JP32377493A JP32377493A JPH07182995A JP H07182995 A JPH07182995 A JP H07182995A JP 32377493 A JP32377493 A JP 32377493A JP 32377493 A JP32377493 A JP 32377493A JP H07182995 A JPH07182995 A JP H07182995A
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light
image
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electron
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JP32377493A
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Hiroaki Toshima
博彰 戸島
Asatake Suzuki
朝岳 鈴木
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Canon Inc
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の表面伝導型放出(SCE)素子から構成
される表示装置における、輝度あるいは色のむらを防止
する。 【構成】表示パネル1の表示面の輝度を光センサ3によ
り測定する。各センサはそれぞれ異なる領域を分担して
いる。A/D変換器4は、センサ3の出力をデジタル信
号に変換してメモリ5に格納する。変調信号発生回路7
は、メモリ7に格納された輝度のデータにより、明るい
領域をより高い輝度で表示するように画像信号を補正す
る。カラー表示の場合には、RGB各色の輝度を測定す
ることにより、外光により生じる輝度のムラみならず色
のムラをも補正することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面伝導型電子放出素
子を複数配設した画像表示装置及びその制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には
電界放出型(以下FE型と略す)、金属/絶縁層/金属
型(以下MIM型と略す)や表面伝導型放出素子(以下
SCE素子と略す)等がある。
【0003】FE型の例としてはW.P.Dyke&W.W.Dolan,"
Field emission",Advance in Electron Physics,8,89(1
956)等が知られている。
【0004】MIM型の例としてはC.A.Mead,"The tunn
el-emission amplifier,J.Appl.Phys.,32,646(1961)や
C.A.Spindt,"Physical Properties of thin-film field
emission cathodes with molybdenum cones",J.Appl.P
hys.,47,5248(1976)等が知られている。
【0005】SCE型の例としてはM.I.Elinson,Radio
Eng.Electron Pys.,10,(1965)等がある。
【0006】SCEは基板上に形成された小面積の薄膜
に、膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生
ずる現象を利用するものである。
【0007】このSCEとしては、前記エリンソン等に
よるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:"Thin Solid Films",9,317(1972)],In2
3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and C.G.Fons
tad:"IEEE Trans.ED Conf.",519(1975)]、カーボン薄膜
によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1号、2
2頁(1983)]等が報告されている。
【0008】これらのSCEの典型的な素子構成として
前述のM.Hartwellの素子構成を図14に示す。同図にお
いて、1は絶縁性基板である。2は電子放出部形成用薄
膜で、スパッタで形成されたH型形状金属酸化物薄膜等
からなり、後述のフォーミングと呼ばれる通電処理によ
り電子放出部3が形成される。4は電子放出部を含む薄
膜と呼ぶ。
【0009】従来、これらのSCE素子においては、電
子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜2に予めフォー
ミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部3を形成
するのが一般的である。即ち、フォーミングとは電子放
出部形成用薄膜2の両端に電圧を印加通電し、電子放出
部形成用薄膜2を局所的に破壊、変形もしくは変質せし
め、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部3を形成す
ることである。尚、電子放出部3は電子放出部形成用薄
膜2の一部に亀裂が発生し、その亀裂付近から電子放出
が行われる。以下フォーミングにより発生した電子放出
部3を含む電子放出部形成用薄膜を電子放出部を含む薄
膜4と呼ぶ。前記フォーミング処理をしたSCE素子は
上述電子放出部を含む薄膜4に電圧を印加し、素子表面
に電流を流すことにより、上述電子放出部3より電子を
放出せしめるものである。なお、フォーミングの条件に
よってSCE素子の電子放出特性が変化する場合があ
る。
【0010】しかしながら、これら従来の表面伝導電型
放出素子においては、実用化にあたっては、様々の問題
があったが、本出願人等は、後述する様な様々な改善を
鋭意検討し、実用化上の様々な問題点を解決してきた。
【0011】上述の表面伝導型放出素子は、構造が単純
で製造も容易であることから、大面積にわたって多数素
子を配列形成できる利点がある。そこで、この特徴を生
かせるようないろいろな応用が研究されている。例え
ば、荷電ビーム源、表示装置等があげられる。多数の表
面伝導型放出素子を配列形成した例としては、並列に表
面伝導型電子放出素子を配列し、個々の素子の両端を配
線にてそれぞれ結線した行を多数行配列した電子源があ
げられる(例えば、本出願人の特開平1−03133
2)。
【0012】また、特に表示装置等の画像形成装置にお
いては、近年、液晶を用いた平板型表示装置がCRTに
替わって普及してきたが、自発光型でないため、バック
ライト等を持たなければならない等の問題点があり、自
発光型の表示装置の開発が望まれてきた。表面伝導型放
出素子を多数配置した電子源と電子源より放出された電
子によって、可視光を発光せしめる蛍光体とを組み合わ
せた表示装置である画像形成装置は、大画面の装置でも
比較的容易に製造でき、かつ表示品位の優れた自発光型
表示装置である(例えば、本出願人のUSP50668
83)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の表面
伝導型放出素子を電子源とする自発光型表示装置は、テ
レビジョン受像機をはじめとして各種の応用が考えられ
ているが、特に大画面化が容易で高輝度であることか
ら、屋外に設置される場合も多い。その場合、外光の強
度が強いために、表示コントラストの低下をはじめとし
て画質に悪影響をうけるという問題があった。
【0014】また、近年は高品位テレビが登場したこと
もあって家庭をはじめとする屋内に大画面テレビジョン
が置かれることも多くなったが、屋内であっても表示面
に入射する外光の影響が問題になる場合が多い。たとえ
ば、窓から差しこむ日光が画面の一部を照射してしまう
等、画面サイズが大きくなればなるほど、全画面を均一
に照明するのは困難となる。さらに、日光の例をとれ
ば、照射位置は時々刻々変化するうえ、たとえば夕焼け
のように色調が偏る場合もある。
【0015】従来、このような外光の影響を低減する方
法として、いわゆるノングレア処理とよばれる反射防止
膜のコーティング処理が行われている。
【0016】さて、既述のようなノングレア処理によっ
て発光パネル面での反射光の影響は低減可能であるが、
このような物理的な手段によって外光の影響を除去する
方式は、画面サイズが拡大するに伴って、例えばコーテ
ィングに用いる製造装置の大型化、大面積への均一なコ
ーティング方法等、製造プロセスへの負担が著しく増大
してくる。また、ノングレア処理においては、反射の影
響は除去できるが、例えば、赤い光の強い環境に於いて
画面を見た場合の画面の赤みの補正等を行う事は難し
い。
【0017】本発明では、上記のような問題点に鑑み、
表示面の輝度あるいは色のムラあるいは偏りを補正する
ことができる画像表示装置を提供することを目的とす
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】本発明の第1の構成は、3原色にそれぞれ対応
して感度が規定された3個のセンサを1組として扱い、
表示画面上の、外光による影響をも含んだ輝度の分布を
検知して各領域ごとに輝度を制御することにより、表示
画面上での相対的な発光輝度を制御して、みかけの発光
輝度を均一化せしめるものである。これにより、例えば
画面の半分のみに外光があたり画面がみにくい場合など
に効果を奏する。もちろん、画面全体に外光があたって
画面がみにくい場合にも全体に補正をかける事が可能で
ある。表示画面のサイズが大きくなる程、本発明のよう
に発光画面の部分的な補正が可能である事の利点は大き
い。
【0019】また、第1の構成においては、輝度の分布
のみを検知しているので、3原色用のセンサをすべて動
作させる必要はなく、どれか1色のセンサのみを動作さ
せておいても良い。これにより必要なメモリの規模が削
減でき、回路規模を小さくする事ができる。
【0020】次に、本発明の第2の構成は、第1の構成
を更に発展させたもので、3原色に対応した3個のセン
サがそれぞれ独立して動作し、表示画面内の外光の影響
をも含めて、輝度分布情報のみならず色の分布情報をも
検知する事に特徴がある。検知された色分布情報を基に
して、各画素における3原色各々に対応したゲート信号
を制御することにより、外光の影響による表示画面内で
の相対的な色の分布を制御して、みかけの画面上の色分
布を均一化せしめるものである。特に、例えば大画面の
画像表示装置において、夕日により画面の一部が赤みを
帯びている場合など、外光等の影響で表示画像に色調の
シフトが生じた場合に、本第2の構成は威力を発揮す
る。もちろん、画面全体を制御することもできる。
【0021】これまで記してきたように、本発明は、特
に外光により影響される人間のいわば感覚的な輝度分布
または色分布を検知して表示を制御する事により、感覚
的な“むら”の補正を実現することを主眼としている。
【0022】更に、前述のように、本発明では外光の影
響の補正を主眼としているが、外光の影響が無い場合に
おいても、あえて強制的に画面全体の輝度を増大もしく
は減少させる事や、画面全体に例えば青みを加える、と
いった色調にバイアスを与えるという画面制御をする事
が可能である事はもちろんである。
【0023】本発明は、画像表示装置の中でも、表面伝
導型電子放出素子を用いる事により構成される画像表示
装置、特に大画面の表示装置やカラー表示装置において
優れた効果をもたらすものである。
【0024】
【実施態様】表面伝導型電子放出素子の代表的な構成,
製造方法および特性については、例えば特開平2−56
822に開示されている。
【0025】以下に、本出願人による本発明にかかわる
表面伝導型電子放出素子の基本的な構成と製造方法およ
び特性について概説する。図4及び図5は、本発明にか
かわる模範的な電子放出素子の構成を示す図で、図4は
上面図、図5は側断面図である。図において、401は
絶縁性基板、405と406は素子電極、404は電子
放出部を含む薄膜、403は電子放出部である。
【0026】本実施態様における、電子放出部4を含む
薄膜404のうち電子放出部402としては、粒径が数
nmの電気伝導性粒子からなり、電子放出部3以外の電
子放出部を含む薄膜404は、微粒子膜よりなる。な
お、ここで述べる微粒子膜とは、複数の微粒子が集合し
た膜であり、その微細構造として、微粒子が個々に分散
配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接あるいは
重なり合った状態(島状も含む)の膜をさす。
【0027】電子放出部を含む薄膜404の具体例とし
ては、Pd,Ru,Ag,Au,Ti,In,Cu,C
r,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金属、Pd
O,SnO2,In23,PbO,Sb23等の酸化
物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB4,G
dB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,TaC,
SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN等の
窒化物、Si,Ge等の半導体、さらにはカーボン,A
gMg,NiCu,Pb,Sn等である。
【0028】また、該薄膜の形成方法としては、真空蒸
着法,スパッタリング法,化学的気相成長法,分散塗布
法,ディッピング法,スピナー法等がある。
【0029】電子放出部403を有する電子放出素子の
形成方法としては様々な方法が考えられるが、その一例
を図6に示す。402は電子放出部形成用薄膜で、例え
ば微粒子膜があげられる。
【0030】以下、図4乃至図6を参照しつつ、素子の
形成方法を説明する。
【0031】1)絶縁性基板401を洗剤、純水および
有機溶剤により十分に洗浄後、真空蒸着技術、フォトリ
ソグラフィー技術により、該絶縁性基板1の面上に素子
電極405,406を形成する(図6a)。素子電極の
材料としては伝導性を有するものであればどのようなも
のであっても構わないが、例えばニッケル金属が挙げら
れ、素子電極間隔L1は2μm、素子電極長さW1は3
00μm、素子電極405,406の膜厚dは100n
mである。
【0032】2)絶縁性基板401上に設けられた素子
電極405と406との間に、素子電極405と406
を形成した絶縁性基板401上に有機金属溶液を塗布し
て放置することにより、有機金属薄膜を形成する。な
お、有機金属溶液とは、前記Pd,Ru,Ag,Au,
Ti,In,Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,
W,Pb等の金属を主元素とする有機化合物の溶液であ
る。この後、有機金属薄膜を加熱焼成処理してリフトオ
フ,エッチング等によりパターニングし、電子放出部形
成用薄膜402を形成する(図6b)。
【0033】3)続いて、フォーミングと呼ばれる通電
処理を素子電極405,406間に電圧を印加する事に
より、電子放出部形成用薄膜402の部分に、構造の変
化した電子放出部403が形成される(図6c)。この
通電処理により電子放出部形成用薄膜402を局所的に
破壊,変形もしくは変質せしめ、構造の変化した部位を
電子放出部403と呼ぶ。先に説明したように電子放出
部403は金属微粒子で構成されていることを本出願人
らは観察している。
【0034】上述のような素子構成と製造方法によって
作成された本発明にかかわる電子放出素子の基本特性に
ついて図7と図3を用いて説明する。
【0035】図7は、図4及び図5で示した構成を有す
る素子の電子放出特性を測定する為の測定評価装置の概
略構成図である。図7において、401は絶縁性基板、
405,406は素子電極、404は電子放出部を含む
薄膜、403は電子放出部を示す。また、31は素子に
素子電圧Vfを印加する為の電源、30は素子電極40
5,406間の電子放出部を含む薄膜4を流れる素子電
流Ifを測定する為の電流計、34は素子の電子放出部
より放出される放出電流Ieを捕捉する為のアノード電
極、33はアノード電極34に電圧を印加する為の高圧
電源、32は素子の電子放出部3より放出される放出電
流Ieを測定する為の電流計である。電子放出素子の上
記素子電流If、放出電流Ieの測定にあたっては、素
子電極405,406に電源31と電流計30とを接続
し、該電子放出素子の上方に電源33と電流計32とを
接続したアノード電極34を配置している。また、本電
子放出素子及びアノード電極34は真空装置内に設置さ
れ、その真空装置には排気ポンプ及び真空計等の真空装
置に必要な機器が具備されており、所望の真空下で素子
の測定評価を行えるようになっている。なお、アノード
電極の電圧は1〜10kV、アノード電極と電子放出素
子との距離Hは3〜8mmの範囲で測定した。
【0036】図7に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図3に示す。なお、図3は任意単位で
示されており、放出電流Ieは素子電流Ifのおおよそ
1000分の1程度である。図からも明らかなように、
本電子放出素子は放出電流Ieに対して3つの特性を有
する。
【0037】第一に、本素子はある電圧(閾値電圧と呼
ぶ、図3中のVth)以上の素子電圧を印加すると、急激
に放出電流Ieが増加し、一方、閾値電圧以下では放出
電流Ieがほとんど検出されない。即ち、放出電流Ie
に対する明確な閾値電圧Vthを持った非線形素子であ
る。
【0038】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存する為、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御できる。
【0039】第三に、アノード電極34に捕捉される電
荷量は、素子電圧Vfを印加する時間により制御でき
る。
【0040】以上のような特性を有する為、本発明にか
かわる電子放出素子は、他方面への応用が期待される。
また、素子電流Ifは電子電圧Vfに対して単調増加す
る(MI)特性の例を図3に示したが、この他にも、素
子電流Ifが素子電圧Vfに対して電圧制御型負性抵抗
(VCNR)特性を示す場合もある。この場合も電子放
出素子は上述した3つの特性を有する。なお、予め導電
性微粒子を分散して構成した表面伝導型電子放出素子に
おいては、基本的な素子構成の、基本的な製造方法の一
部を変更しても構成できる。
【0041】また、本発明が適用される画像表示装置の
代表的な構成としては、まず、上記特開平2−5682
2のような製造方法により作成される電子放出素子を複
数個、基板801上に形成する。該基板801をリアプ
レート802上に固定した後、基板801の5mm上方
に、フェースプレート810(ガラス基板07の内面に
蛍光膜808とメタルバック809が形成されて構成さ
れる)を支持枠803を介し配置し、フェースプレート
810、支持枠803、リアプレート802の接合部に
フリットガラスを塗布し、大気中もしくは窒素雰囲気中
にて400℃ないし500℃で10分間以上焼成するこ
とで封着した(図8)。また、リアプレート802への
基板801の固定もフリットガラスにて行った。図8に
おいて、04は電子放出部であり、図4,図5における
電子放出部403あるいは電子放出部を含む薄膜404
に相当する。805,806は夫々X方向およびY方向
の素子電極である。それぞれ各素子の電極405,40
6に接続されている。なお、ここではフェースプレート
810、支持枠803、リアプレート802で外囲器8
11を構成したが、リアプレート802は主に基板80
1の強度を補強する目的で設けられる為、基板801自
体で十分な強度を持つ場合には、別体のリアプレート8
02は不要であり、基板801に直接、支持枠803を
封着し、フェースプレート810、支持枠803、基板
801にて外囲器811また、蛍光体膜808の発光の
うち内面側には通常メタルバック809が設けられる。
メタルバックの目的は、蛍光体の発光のうち内面側への
光をフェースプレート810側へ鏡面反射する事により
輝度を向上する事、電子ビーム加速電圧を印加する為の
電極として作用する事、外囲器内で発生した負イオンの
衝突によるダメージからの蛍光体の保護等である。
【0042】メタルバックは、蛍光体膜作成後、蛍光体
膜の内面の平滑処理(通常フィルミングと呼ばれる)を
行い、その後A1を真空蒸着する事で作成する。フェー
スプレート810には、更に蛍光体膜808の電気伝導
性を高める為、蛍光体膜808の外面側に透明電極(図
示せず)が設けられる場合もある。前述の封着をおこな
う際、カラー画像表示装置の場合には、各色に対応する
蛍光体と電子放出素子との位置合わせを十分におこなう
必要がある。このようにして作成されるガラス容器内の
雰囲気を排気管(図示せず)を通じて真空ポンプにて排
気し、十分な真空度に達した後、容器外端子Dx1〜D
xmとDy1〜Dynを通じ素子電極805,806間
に電圧を印加し、前述のフォーミングを実施して、電子
放出部804を形成し電子放出素子を作成する。最後
に、10ー6torr程度の真空度にて、排気管を熱して溶着
して外囲器の封止を行い完成する。さらに、封止後に真
空度を維持する為に、ゲッター処理なる工程を実施す
る。これは、封止を行う直前あるいは封止後に、抵抗加
熱あるいは高周波加熱とにより、画像表示装置の所定の
位置(図示せず)に配置されたゲッターを加熱して蒸着
膜を形成する処理である。ゲッターはとしては、通常、
Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により真空
度を維持するものである。
【0043】以上のような製造方法により構成される画
像表示装置に於いて、各電子放出素子には容器外端子D
x1〜DxmないしDy1〜Dynを通じて電圧を印加
することにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通じメ
タルバック809または透明電極に数kV以上の高圧を
印加し電子ビームを加速して蛍光体膜808に衝突させ
て励起・発光させることにより画像が形成される。もち
ろん、これらの構成は画像表示装置を作成する上で必要
な構成の概略であり、各部材の材料等は上述の内容に限
られるものではない。
【0044】蛍光体膜808は、モノクローム表示の場
合は蛍光体のみからなるが、カラー表示の場合は、蛍光
体の配列によりブラックストライプあるいはブラックマ
トリクスと呼ばれる黒色電気伝導材料912と蛍光体9
13とで構成される(図9)。黒色電気伝導材が設けら
れる目的は、カラー表示の場合に必要となる3原色蛍光
体の、各蛍光体913の塗り分け部分を黒くすることで
混色等を目立たなくすること、蛍光膜808における外
光反射によるコントラストの低下を抑制することであ
る。該黒色材料としては、通常、黒鉛を主成分とするも
のが多いが、電気伝導性があり、光の透過および反射が
少ない材料であれば、これに限るものではない。
【0045】ガラス基板807に蛍光体を塗布する方法
としては、モノクロームの場合には沈澱法,印刷法等が
ある。カラーでは、スラリー法等がある。もちろん、カ
ラーにて印刷法を用いる事も可能である。
【0046】次に、実施例を示して、表面伝導型電子放
出素子を用いたカラー画像表示装置における、外光の影
響を含めた発光パネル内面での、いわば人間の感覚的な
輝度分布および色分布の補正方法について説明する。
【0047】
【第1実施例】図1として、複数個の光センサを配設し
たカラー画像表示装置における制御信号の流れおよび制
御回路の原理図を示す。また、図2には実際に光センサ
をパネル外周部に配設した場合の鳥観図を示す。
【0048】まず図中、1は表面伝導型電子放出素子に
より構成された表示パネル部、21および22は発光部
分を駆動するための走査側および変調側の駆動用ドライ
バ、3は本発明による外光の影響をも含めて発光パネル
部よりの反射光を検知する為の光センサ(本図では、パ
ネルの上下に各3ケのセンサを配設した図を示した。各
センサは、図2のように夫々について3原色(R,G,
B)の光センサを具備しており、これを1組として図1
には記した)である。さらに、4は光センサで検知され
たアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する為の
AD変換器、5は前記デジタル電気信号を検知した時刻
におけるデータとして保持しておく為のメモリ素子の集
合体である。7は駆動用ドライバ22を動作させる為の
変調信号発生回路である。
【0049】図10及び図11は、図1として示した構
成を、より詳しくした構成を示す図である。
【0050】図10及び図11を参照しながら、本発明
の第1実施例を説明する。図10は、第1実施例の回路
構成を説明するための簡易ブロック図で、図中、1は表
示パネル、21は表示パネル1を駆動するための走査側
ドライバ、22は表示パネル1を駆動するための変調側
ドライバ、23は画像1ライン分の変調信号を保持する
ためのラインメモリ、3−1ないし3−6は光センサ、
4はA/D変換器、5はメモリ、81はA/D変換器、
71は変調信号を発生するための演算器である。また、
61は前記構成要素の各々の動作タイミングを調整する
ためのタイミング制御回路であるが、各構成要素へのタ
イミング制御信号は図面を簡単にするため省略した。
【0051】次に、各部の動作を順を追って説明する。
【0052】まず本実施例においては、図11に点線で
示すように、表示画面を6つの小領域に分割し、各領域
からの反射光を光センサ3−1〜3−6を用いて別々に
測定している。各センサ毎の担当領域を感度領域と呼
ぶ。各光センサの出力信号は、タイミング制御回路61
の制御のもとにたとえば1秒ごとに各々A/D変換器4
−1〜4−6により4ビットのデジタル信号化され、メ
モリ5に記憶される。
【0053】一方、不図示の外部装置から入力される画
像入力信号(輝度信号)は、A/D変換器81により8
ビットのデジタル信号化され、演算器71に入力され
る。同時に、タイミング制御回路61の制御のもとに、
メモリ5からは、前記A/D変換器81から演算器71
に入力されている画像に対応する領域の光センサ測定値
が読み出される。そこで、演算器71は、たとえば以下
のような演算を行い、結果をラインメモリ23に出力す
る。すなわち、前記8ビットの輝度信号に、メモリから
読み出された4ビットの光センサ測定値を加算する。
【0054】例えば、各光センサから図11中に( )
付きの数字で示したようなレベルが測定されたとする。
本実施例では、数字が大きい方が測定値が高いものとす
る。すなわち、画面の左下にくらべて右上が比較的つよ
く外光で照らされている状態の例である。
【0055】その場合、画面の左下の領域内の画素の輝
度信号に対してはセンサ3−4の測定値である1(2進
表記で0001B、以下同じ)が加算され、一方画面の
右上の領域内の画素の輝度信号に対してはセンサ3−3
の測定値である0100Bが加算される。たとえば、輝
度信号が仮に01001101Bであった場合、前者で
あれば01001110Bが、後者であれば01010
001Bが変調信号として演算器71から出力される。
他の領域も同様の原理で演算されるが、加算の結果が1
1111111Bを越えるような場合には111111
11Bを変調信号として出力する。
【0056】このようにして演算器71からは順次変調
信号が出力されるが、ラインメモリ23に画像の1ライ
ン分が蓄えられると、走査側ドライバ21からは電子放
出素子群のうちの1ラインを選択的に駆動するための走
査信号が、変調側ドライバ22からは画像の1ライン分
の変調信号が、表示パネル1に対して印加される。以上
のような動作を連続的に繰り返し行うことにより、たと
えばテレビジョンのような動画像が表示される。
【0057】本実施例によれば、たとえば外光が比較的
強く反射している部分においては、原画像信号よりも高
い輝度の表示を行うように表示パネルが制御されるた
め、反射光による表示画像のコントラスト低下を効果的
に防止することができる。また、反射光の補正を、8ビ
ットの輝度信号中の下位4ビットへの加算で行うことに
より、過度に補正されて結果的にかえって視認性を阻害
するような不都合が起こることもない。
【0058】なお、本実施例においては、表示画面を6
つの領域に分割して反射光の測定と輝度の補正をおこな
ったが、画面を分割する方法はこれに限るものではな
く、たとえば光センサの数を多くして、より細かく分割
してもよい。
【0059】また、本実施例においては、光センサ出力
および画像の輝度信号をいったんデジタル化して記憶や
演算を行ったが、本発明の基本思想によればこの方法に
限られるものではなく、アナログ信号で処理を行っても
さしつかえない。その際には、A/D変換器4および8
1は不要になる一方、メモリ5や演算回路71、ライン
メモリ23などにはアナログ式のものを用い、また必要
があれば増幅回路を付加しても良い。
【0060】また、本実施例においては、光センサの測
定値を4ビットのデジタル信号化する一方で映像信号を
8ビットのデジタル信号化し、両者を単純に加算した
が、演算方法はかならずしもこの例に限るものではな
い。たとえば、光センサの測定値は8ビットで量子化し
てもよいし、たとえば測定値を2乗してから適当な係数
を掛け、その値を映像信号と加算しても補正効果があ
る。
【0061】尚、本実施例においては、表示パネル1と
して、図8のものを用いたが、本発明の適用は必ずしも
これだけに限るものではなく、たとえば表面伝導型放出
素子を電子源とする他の構造を有する表示パネル(たと
えば本願出願人による特開平2−257552)であっ
ても良い。
【0062】
【第2実施例】本発明の第2の実施例の表示装置は、色
彩に偏りのある外光で照射される場合にも対応できるも
のである。図12は、表面伝導型放出素子からなる図8
の表示パネルの画面を左右の2領域に分割して、各領域
ごとに表示色のバランスを補正するカラー画像表示装置
の簡易回路ブロックを例示している。図12中、符号
1,5,21,23,61,81の各部品は前記図10
の説明と同様のものである。
【0063】また、3−11および3−12は表示パネ
ルからの反射光を測定するためのカラーセンサで、R,
G,B(3原色)の各成分の強度を測定し出力する。各
センサは領域の分担が決まっており、表示パネル1に点
線で示した境界で、担当領域が別れている。4−1およ
び4−2は、それぞれのカラーセンサの出力信号をデジ
タル化するA/D変換器である。また、41−1及び4
1−2は演算器、42はRGBデコーダ、43はマルチ
プレクサである。
【0064】以下、各部の動作について説明していく。
【0065】まず、表示画面の左右の領域は、各々カラ
ーセンサ3−11と3−12により適時反射光が測定さ
れているが、その測定値はA/D変換器4−11,4−
12により量子化され、演算器41−1,41−2に入
力される。なお、カラーセンサのR,G,Bの3原色に
対する出力値は、白色光を測定した時、1:1:1にな
るようにあらかじめ調整されている。演算器41は、
R,G,Bの3原色に関する測定値に基づき、以下のよ
うな演算を行い、演算結果をメモリ5に書き込む。
【0066】演算とはすなわち、R,G,Bに関して、
Gに対する相対値の逆数を計算する。すなわち、たとえ
ば、演算器41−1の出力信号をHR1,HG1,HB
1としたとき、HR1=G/R,HG1=G/G=1,
HB1=G/Bなる演算を行うものである。
【0067】メモリ5は前記演算結果を記憶するが、タ
イミング制御回路61の制御のもとに適時演算結果を演
算器71R,71G,71Bに対して出力する。すなわ
ち、演算器71R,71G,71Bが画面の左半分の画
像データをあつかう場合にはHR1,HG1,HB1を
出力し、逆に右半分の画像データを扱う場合にはHR
2,HG2,HB2を出力する。
【0068】一方、図示外から入力されるカラー画像入
力信号は、RGBデコーダ42によりR,G,Bの3原
色成分に分解され、A/D変換器81R,81G,81
Bにより量子化される。デジタル化された画像入力信号
は、各色成分別に演算器71R,71G,71Bに入力
される。
【0069】演算器71R,71G,71Bは、入力さ
れる2つの信号、すなわち前記メモリ5の出力信号と前
記A/D変換器81の出力信号に基づき以下のような演
算を行い、結果をマルチプレクサ43に出力する。すな
わち、R,G,Bの3原色の順にメモリ5の出力信号を
HR,HG,HB、A/D変換器81R,81G,81
Bの出力信号をそれぞれr,g,bとし、演算器71
R,71G,71Bの出力信号をRd,Gd,Bdとし
たとき、 Rd=r(1+HR/10) Gd=g(1+HG/10)=1.1・g Bd=b(1+HB/10) で表現される演算である。
【0070】マルチプレクサ43は、演算器71より3
原色別に入力される表示パネル用の変調信号を、表示パ
ネルのカラー画像配列に合わせて整列させ、1ラインメ
モリ23に出力する。ラインメモリ23に画像の1ライ
ン分の変調信号が蓄えられると、走査側ドライバ21か
らは電子放出素子群のうちの1ラインを選択的に駆動す
るための走査信号が、そして変調側ドライバからは画像
の1ライン分の変調信号が表示パネル1に対して印加さ
れる。
【0071】以上のような動作を連続的に繰り返し行う
ことにより、たとえばカラーテレビジョンのようなカラ
ー動画像が表示される。
【0072】以上の説明から明らかなように、本実施例
によれば、たとえば赤い夕日が入射したような時には、
もとの画像入力信号と比べて、赤色の表示輝度がほかの
2色の表示輝度に対して相対的に減少するよう補正され
る。これにより、本発明を適用しなかった場合とくらべ
て格段に自然な感じを鑑賞者に与えることが可能となっ
た。
【0073】なお、補正に用いる演算式は必ずしも前記
本実施例の式に限られるものではなく、要はカラーセン
サで検知された反射光の色分布を緩和するような補正式
であれば良い。
【0074】また、前記第1実施例で説明した輝度補正
法を合わせて行えば、輝度のムラとともに色調を補正す
ることができ、より一層効果的である。
【0075】以上第1及び第2の実施例で説明したよう
に、表面伝導型電子放出素子を用いたカラー画像表示装
置、特に大画面フラットパネルディスプレイにおいて、
外光の影響等による発光パネル面内での、みかけ上の輝
度分布の補正を、従来のようなノングレア処理等の物理
的な処理とは異なる光センサの検知信号による電気的な
補正方法によって容易に実現する事が可能となる。
【0076】更に、本実施例によれば輝度分布の補正の
みならず色分布の補正をもする事が可能であり、カラー
画像表示装置の操作性および付加価値の向上がなされ
る。
【0077】また、本明細書中にも記したように、ディ
スプレイの画面サイズの拡大とともに、従来のノングレ
ア処理等の製造工程への負担はコスト,技術の両面にお
いて増大するであろう。本発明は懸かる問題への解決策
となるものである。
【0078】<表示装置の応用>図13は、前記説明の
表面伝導型放出素子を電子ビーム源として用いたディス
プレイパネルに、たとえばテレビジョン放送をはじめと
する種々の画像情報源より提供される画像情報を表示で
きるように構成した表示装置の一例を示すための図であ
る。図中1300はディスプレイパネルであり、図8に
示した、行列状に配置されたSCE素子を電子源とする
パネルである。1301はディスプレイパネルの駆動回
路、1302はディスプレイコントローラ、1303は
マルチプレクサ、1304はデコーダ、1305は入出
力インタフェース回路、1306はCPU、1307は
画像生成回路、1308および1309および1310
は画像メモリインタフェース回路、1311は画像入力
インタフェース、1312および1313はTV信号受
信回路、1314は入力部である。
【0079】なお、本表示装置は、たとえばテレビジョ
ン信号のように映像情報と音声情報の両方を含む信号を
受信する場合には、当然映像の表示と同時に音声を再生
するものであるが、本発明の特徴と直接関係しない音声
情報の受信,分離,再生,処理,記憶などに関する回路
やスピーカなどについては説明を省略する。
【0080】以下、画像信号の流れに沿って各部の機能
を説明してゆく。
【0081】まず、TV信号受信回路1313は、たと
えば電波や空間光通信などのような無線伝送系を用いて
伝送されるTV画像信号を受信する為の回路である。受
信するTV信号の方式は特に限られるものではなく、た
とえば、NTSC方式,PAL方式,SECAM方式な
どのいずれの方式でもよい。また、これらよりさらに多
数の走査線よりなるTV信号(たとえばMUSE方式を
はじめとするいわゆる高品位TV)は、大面積化や大画
素数化に適した前記ディスプレイパネルの利点を生かす
のに好適な信号源である。TV信号受信回路1313で
受信されたTV信号は、デコーダ1304に出力され
る。
【0082】また、TV信号受信回路1312は、たと
えば同軸ケーブルや光ファイバなどのような有線伝送系
を用いて伝送されるTV画像信号を受信するための回路
である。前記TV信号受信回路1313と同様に、受信
するTV信号の方式は特に限られるものではなく、また
本回路で受信されたTV信号もデコーダ1304に出力
される。
【0083】また、画像入力インタフェース回路131
1は、たとえばTVカメラや画像読み取りスキャナなど
の画像入力装置から供給される画像信号を取り込むため
の回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ1304に
出力される。
【0084】また、画像メモリインタフェース回路13
10は、ビデオテープレコーダ(以下VTRと略す)に
記憶されている画像信号を取り込むための回路で、取り
込まれた画像信号はデコーダ1304に出力される。
【0085】また、画像メモリインタフェース回路13
09は、ビデオディスクに記憶されている画像信号を取
り込むための回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ
1304に出力される。
【0086】また、画像メモリインタフェース回路13
08は、いわゆる静止画ディスクのように、静止画像デ
ータを記憶している装置から画像信号を取り込むための
回路で、取り込まれた静止画像データはデコーダ130
4に出力される。
【0087】また、入出力インタフェース回路1305
は、本表示装置と、外部のコンピュータもしくはコンピ
ュータネットワークもしくはプリンタなどの出力装置と
を接続するための回路である。画像データや文字・図形
情報の入出力を行うのはもちろんのこと、場合によって
は本表示装置の備えるCPU1306と外部との間で制
御信号や数値データの入出力などを行うことも可能であ
る。
【0088】また、画像生成回路1307は、前記入出
力インタフェース回路1305を介して外部から入力さ
れる画像データや文字・図形情報や、あるいはCPU1
306より出力される画像データや文字・図形に基づき
表示用画像データを生成するための回路である。本回路
の内部には、たとえば画像データや文字・図形情報を蓄
積するための書き換え可能メモリや、文字コードに対応
する画像パターンが記憶されている読み出し専用メモリ
や、画像処理を行うためのプロセッサなどをはじめとし
て画像の生成に必要な回路が組み込まれている。
【0089】画像生成回路1307により生成された表
示用画像データは、デコーダ1304に出力されるが、
場合によっては前記入出力インタフェース回路1305
を介して外部のコンピュータやプリンタに出力すること
も可能である。
【0090】また、CPU1306は、主として本表示
装置の動作制御や、表示画像の生成や選択や編集に関わ
る作業を行う。
【0091】たとえば、マルチプレクサ1303に制御
信号を出力し、ディスプレイパネルに表示する画像信号
を適宜選択したり組み合わせたりする。また、その際に
は表示する画像信号に応じてディスプレイパネルコント
ローラ1302に対して制御信号を発生し、画面表示周
波数や走査方法(たとえばインターレースかノンインタ
ーレースか)や一画面の走査線の数など表示装置の動作
を適宜制御する。
【0092】また、前記画像生成回路1307に対して
画像データや文字・図形情報を直接出力したり、あるい
は前記入出力インタフェース回路1305を介して外部
のコンピュータやメモリをアクセスして画像データや文
字・図形情報を入力する。
【0093】なお、CPU1306は、むろんこれ以外
の目的の作業にも関わるものであっても良い。たとえ
ば、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどの
ように、情報を生成したり処理する機能に直接関わって
も良い。
【0094】あるいは、前述したように入出力インタフ
ェース回路1305を介して外部のコンピュータネット
ワークと接続し、たとえば数値計算などの作業を外部機
器と協同して行っても良い。
【0095】また、入力部1314は、前記CPU13
06に使用者が命令やプログラム、あるいはデータなど
を入力するためのものであり、たとえばキーボードやマ
ウスのほか、ジョイスティック,バーコードリーダ,音
声認識装置など多様な入力機器を用いる事が可能であ
る。
【0096】また、デコーダ1304は、前記1307
ないし1313より入力される種々の画像信号を3原色
信号、または輝度信号とI信号,Q信号に逆変換するた
めの回路である。なお、同図中に点線で示すように、デ
コーダ1304は内部に画像メモリを備えるのが望まし
い。これは、たとえばMUSE方式をはじめとして、逆
変換するに際して画像メモリを必要とするようなテレビ
信号を扱うためである。また、画像メモリを備える事に
より、静止画の表示が容易になる、あるいは前記画像生
成回路1307およびCPU1306と協同して画像の
間引き,補間,拡大,縮小,合成をはじめとする画像処
理や編集が容易に行えるようになるという利点が生まれ
るからである。
【0097】また、マルチプレクサ1303は、前記C
PU1306より入力される制御信号に基づき表示画像
を適宜選択するものである。すなわち、マルチプレクサ
1303はデコーダ1304から入力される逆変換され
た画像信号のうちから所望の画像信号を選択して駆動回
路1301に出力する。その場合には、一画面表示時間
内で画像信号を切り替えて選択することにより、いわゆ
る多画面テレビのように、一画面を複数の領域に分けて
領域によって異なる画像を表示することも可能である。
【0098】また、ディスプレイパネルコントローラ1
303は、前記CPU1306より入力される制御信号
に基づき駆動回路1301の動作を制御するための回路
である。
【0099】まず、ディスプレイパネルの基本的な動作
に関わるものとして、たとえばディスプレイパネルの駆
動用電源(図示せず)の動作シーケンスを制御するため
の信号を駆動回路1301に対して出力する。
【0100】また、ディスプレイパネルの駆動方法に関
わるものとして、たとえば画面表示周波数や走査方法
(たとえばインターレースかノンインターレースか)を
制御するための信号を駆動回路1301に対して出力す
る。
【0101】また、場合によっては表示画像の輝度やコ
ントラストや色調やシャープネスといった画質の調整に
関わる制御信号を駆動回路1301に対して出力する場
合もある。
【0102】また、駆動回路1301は、ディスプレイ
パネル1300に印加する駆動信号を発生するための回
路であり、前記マルチプレクサ1303から入力される
画像信号と、前記ディスプレイパネルコントローラ13
02より入力される制御信号に基づいて動作するもので
ある。
【0103】以上、各部の機能を説明したが、13図に
例示した構成により、本表示装置においては多様な画像
情報源より入力される画像情報をディスプレイパネル1
300に表示する事が可能である。すなわち、テレビジ
ョン放送をはじめとする各種の画像信号はデコーダ13
04において逆変換された後、マルチプレクサ1303
において適宜選択され、駆動回路1301に入力され
る。一方、ディスプレイコントローラ1302は、表示
する画像信号に応じて駆動回路1301の動作を制御す
るための制御信号を発生する。駆動回路1301は、上
記画像信号と制御信号に基づいてディスプレイパネル1
300に駆動信号を印加する。これにより、ディスプレ
イパネル1300において画像が表示される。これらの
一連の動作は、CPU1306により統括的に制御され
る。
【0104】また、本表示装置においては、前記デコー
ダ1304に内蔵する画像メモリや、画像生成回路13
07およびCPU1306が関与することにより、単に
複数の画像情報の中から選択したものを表示するだけで
なく、表示する画像情報に対して、たとえば拡大,縮
小,回転,移動,エッジ強調,間引き,補間,色変換,
画像の縦横比変換などをはじめとする画像処理や、合
成,消去,接続,入れ換え,はめ込みなどをはじめとす
る画像編集を行う事も可能である。また、本実施例の説
明では特に触れなかったが、上記画像処理や画像編集と
同様に、音声情報に関しても処理や編集を行うための専
用回路を設けても良い。
【0105】したがって、本表示装置は、テレビジョン
放送の表示機器,テレビ会議の端末機器,静止画像およ
び動画像を扱う画像編集機器,コンピュータの端末機
器,ワードプロセッサをはじめとする事務用機器,ゲー
ム機などの機能を一台で兼ね備えることが可能で、産業
用あるいは民生用として極めて応用範囲が広い。
【0106】なお、上記図13は、表面伝導型放出素子
を電子ビーム源とするディスプレイパネルを用いた表示
装置の構成の一例を示したにすぎず、これのみに限定さ
れるものでない事は言うまでもない。たとえば、図13
の構成要素のうち使用目的上必要のない機能に関わる回
路は省いても差し支えない、またこれとは逆に、使用目
的によってはさらに構成要素を追加しても良い。たとえ
ば、本表示装置をテレビ電話機として応用する場合に
は、テレビカメラ,音声マイク,照明機,モデムを含む
送受信回路などを要素に追加するのがで好適である。
【0107】本表示装置においては、とりわけ表面伝導
型放出素子を電子ビーム源とするディスプレイパネルの
薄型化が容易なため、表示装置の奥行きを小さくするこ
とができる。それに加えて、表面伝導型放出素子を電子
ビーム源とするディスプレイパネルは大画面化が容易で
輝度が高く視野角特性にも優れるため、本表示装置は臨
場感にあふれ迫力に富んだ画像を視認性良く表示する事
が可能である。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
表示装置は、表示面の輝度あるいは色のムラあるいは偏
りを補正することができるという効果がある。
【0109】
【図面の簡単な説明】
【図1】外光の影響による発光パネル面内でのみかけ上
の輝度分布および色分布を補正する為のセンサを具備し
た表面伝導型電子放出素子を用いたカラー画像表示装置
の制御回路構成原理図である。
【図2】実際に発光パネルの外周部に光センサを配設し
た鳥観図である。
【図3】表面伝導型電子放出素子の典型的な電気特性を
示す図である。
【図4】模範的な電子放出素子の構成概略図である。
【図5】模範的な電子放出素子の構成概略図である。
【図6】素子の形成プロセスを示す図である。
【図7】測定評価装置の構成概略図である。
【図8】代表的な画像表示装置の構成図である。
【図9】蛍光体の塗布方式を示す図である。
【図10】第1実施例の画像表示装置のブロック図であ
る。
【図11】第1実施例の画像表示装置による輝度の測定
例の図である。
【図12】第2実施例のカラー画像表示装置のブロック
図である。
【図13】様々な表示装置への応用例を示す図である。
【図14】従来の電子放出素子の平面図である。
【符号の説明】
1 表示パネル、 3 光センサ、 4 AD変換器、 5 メモリ、 7 変調信号発生回路、 21,22 表示用ドライバである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の表面伝導型電子放出素子を基板上
    に配列形成した電子ビーム源を、赤,緑,青の3原色そ
    れぞれに対応する様に配設しかつ、該電子ビーム源と対
    向する位置にそれぞれ電子ビームの照射により可視光を
    発する各色毎の蛍光体を配設する事で1つの画素を形成
    し、該画素を2次元平面上に複数個配設した発光パネル
    と,該発光パネルの外周部分に1組または複数組配設さ
    れた、前記3原色のそれぞれに対して感度領域を持った
    光センサと、 該光センサからの信号に基づいて前記発光パネルを制御
    する制御手段と、を備えることを特徴とする画像表示装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段によって、外光によって生
    じる前記発光パネル面での反射光を含めて前記発光パネ
    ル面の輝度を検知し、前記光センサの出力信号を、前記
    発光パネルを構成する各表面伝導型電子放出素子の発光
    制御信号に帰還させて各画素の発光輝度を制御し、外光
    の影響による発光パネル面上のみかけ上の輝度分布を補
    正することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段によって、前記発光パネル
    面の輝度を、外光によって生じる発光パネル面での反射
    光を各色毎に検知し、該光センサの出力信号を、前記発
    光パネルを構成する各表面伝導型電子放出素子の発光制
    御信号に帰還させて各画素の発光輝度を3原色それぞれ
    について個別に制御し、外光の影響による発光パネル面
    上のみかけ上の色むらを補正することを特徴とする請求
    項1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 入力信号に基づいて画像を表示する画像
    表示装置であって、 画像を表示画面上に表示する表示手段と、 該表示画面上の互いに異なる複数の領域それぞれの輝度
    を測定する測定手段と、 該測定手段により測定された各領域の輝度に応じて、前
    記入力信号を、対応する領域毎に補正する補正手段と、
    を備えることを特徴とする画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記補正手段は、前記測定手段により測
    定された輝度が高い領域に対応する入力信号を、より高
    い輝度で表示すべく補正し、外光によるコントラストの
    低下を防止することを特徴とする請求項4記載の画像表
    示装置。
  6. 【請求項6】 前記表示手段はカラー画像を表示し、前
    記測定手段はRGB各色について測定し、前記補正手段
    はRGB各色について補正することを特徴とする請求項
    4記載の画像表示装置。
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