JPH07181911A - マルチ電子ビーム源とその駆動方法及びそれを用いた画像形成装置 - Google Patents

マルチ電子ビーム源とその駆動方法及びそれを用いた画像形成装置

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JPH07181911A
JPH07181911A JP32377393A JP32377393A JPH07181911A JP H07181911 A JPH07181911 A JP H07181911A JP 32377393 A JP32377393 A JP 32377393A JP 32377393 A JP32377393 A JP 32377393A JP H07181911 A JPH07181911 A JP H07181911A
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emitting device
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JP32377393A
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Yasuyuki Todokoro
泰之 外處
Hidetoshi Suzuki
英俊 鱸
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の表面伝導型放出(SCE)素子を配置し
た画像形成パネルにおける、各素子による輝度のバラつ
きを補正する。 【構成】一定の値の信号を入力した場合の、画像形成パ
ネルの各SCE素子の素子電流を、電流モニタ110に
より補正データ作成部113でモニタする。この値が、
記憶されている素子電流データと一致していなければ、
モニタした素子電流が、記憶されている電流データと一
致する方向に補正されるよう、入力信号を補正するLU
T106内の補正テーブルに適当な値を書込む。このの
ち、補正された信号により駆動される素子の素子電流を
再び測定し、電流データと再び比較する。モニタする素
子電流と、記憶された素子電流データとがおおむね一致
するまで、これを繰り返す。こうして全素子についてこ
れを行なえば、バラつきを補正できる。なお、モニタの
対象は素子電流でなく、輝度測定装置115により輝度
をモニタしても良いし、電流モニタ118によりSCE
素子からの放出電流をモニタしても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の表面伝導型電子
放出素子を備えるマルチ電子源に関し、特にそのばらつ
きを補正して駆動する方法及びそれを用いた画像形成装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子放出素子として熱電子源と冷
陰極電子源の2種類が知られている。冷陰極電子源には
電界放出型(以下FE型と略す)、金属/絶縁層/金属
型(以下MIM型と略す)や表面伝導型放出素子(以下
SCE素子と略す)等がある。
【0003】FE型の例としてはW.P.Dyke&W.W.Dolan,"
Field emission",Advance in Electron Physics,8,89(1
956)等が知られている。
【0004】MIM型の例としてはC.A.Mead,"The tunn
el-emission amplifier,J.Appl.Phys.,32,646(1961)や
C.A.Spindt,"Physical Properties of thin-film field
emission cathodes with molybdenum cones",J.Appl.P
hys.,47,5248(1976)等が知られている。
【0005】SCE型の例としてはM.I.Elinson,Radio
Eng.Electron Pys.,10,(1965)等がある。
【0006】SCEは基板上に形成された小面積の薄膜
に、膜面に平行に電流を流すことにより、電子放出が生
ずる現象を利用するものである。
【0007】このSCEとしては、前記エリンソン等に
よるSnO2 薄膜を用いたもの、Au薄膜によるもの
[G.Dittmer:"Thin Solid Films",9,317(1972)],In2
3 /SnO2 薄膜によるもの[M.Hartwell and C.G.Fons
tad:"IEEE Trans.ED Conf.",519(1975)]、カーボン薄膜
によるもの[荒木久 他:真空、第26巻、第1号、2
2頁(1983)]等が報告されている。
【0008】これらのSCEの典型的な素子構成として
前述のM.Hartwellの素子構成を図20に示す。同図にお
いて、1は絶縁性基板である。2は電子放出部形成用薄
膜で、スパッタで形成されたH型形状金属酸化物薄膜等
からなり、後述のフォーミングと呼ばれる通電処理によ
り電子放出部3が形成される。4は電子放出部を含む薄
膜と呼ぶ。
【0009】従来、これらのSCE素子においては、電
子放出を行う前に電子放出部形成用薄膜2に予めフォー
ミングと呼ばれる通電処理によって電子放出部3を形成
するのが一般的である。即ち、フォーミングとは電子放
出部形成用薄膜2の両端に電圧を印加通電し、電子放出
部形成用薄膜2を局所的に破壊、変形もしくは変質せし
め、電気的に高抵抗な状態にした電子放出部3を形成す
ることである。尚、電子放出部3は電子放出部形成用薄
膜2の一部に亀裂が発生し、その亀裂付近から電子放出
が行われる。以下フォーミングにより発生した電子放出
部3を含む電子放出部形成用薄膜を電子放出部を含む薄
膜4と呼ぶ。前記フォーミング処理をしたSCE素子は
上述電子放出部を含む薄膜4に電圧を印加し、素子表面
に電流を流すことにより、上述電子放出部3より電子を
放出せしめるものである。なお、フォーミングの条件に
よってSCE素子の電子放出特性が変化する場合があ
る。
【0010】しかしながら、これら従来の表面伝導電型
放出素子においては、実用化にあたっては、様々の問題
があったが、本出願人等は、後述する様な様々な改善を
鋭意検討し、実用化上の様々な問題点を解決してきた。
【0011】上述の表面伝導型放出素子は、構造が単純
で製造も容易であることから、大面積にわたって多数素
子を配列形成できる利点がある。そこで、この特徴を生
かせるようないろいろな応用が研究されている。例え
ば、荷電ビーム源、表示装置等があげられる。多数の表
面伝導型放出素子を配列形成した例としては、並列に表
面伝導型電子放出素子を配列し、個々の素子の両端を配
線にてそれぞれ結線した行を多数行配列した電子源があ
げられる(例えば、本出願人の特開平1−03133
2)。
【0012】また、特に表示装置等の画像形成装置にお
いては、近年、液晶を用いた平板型表示装置がCRTに
替わって普及してきたが、自発光型でないため、バック
ライト等を持たなければならない等の問題点があり、自
発光型の表示装置の開発が望まれてきた。表面伝導型放
出素子を多数配置した電子源と電子源より放出された電
子によって、可視光を発光せしめる蛍光体とを組み合わ
せた表示装置である画像形成装置は、大画面の装置でも
比較的容易に製造でき、かつ表示品位の優れた自発光型
表示装置である(例えば、本出願人のUSP5066883)。
【0013】尚、従来、マルチ電子源を駆動する場合、
複数の電子源に共通の電圧を印加して、その電圧を変化
させて輝度変調をかけたり、印加電圧は一定でパルス幅
を変化させて輝度変調をかける。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の平板形CRTを
はじめとして、SCEを応用した各種画像形成装置に於
いて高品位,高精細な画像や大画面が望まれるのは当然
であるが、そのためには、マルチ電子源の行,列の数が
それぞれ数百〜数千と非常に多くの素子配列が必要とな
り、かつ各SCE素子特性が均一であることが望まれ
る。
【0015】しかしながら、マルチ電子源の場合、以下
のような問題点があった。
【0016】フォーミング前の電子放出部を含む薄膜の
抵抗値のばらつきや、配線の抵抗による電圧降下でフォ
ーミング電圧の分布が一様でなくなると、全てのSCE
素子を同一条件でフォーミングできなくなる。この場合
フォーミング後のSCE素子の抵抗値や電子放出などの
特性がばらつく可能性がある。例えば印加電圧と電流と
の関係を示す電圧−電流特性に素子によるばらつきがあ
る場合、同一の電圧を印加して同一の期間電子放出させ
ても、素子毎に放出電子量(画像形成パネルの場合は発
光輝度)が替わってしまうことになる。
【0017】このような問題点のため、SCE素子は素
子構造が簡単であるという利点があるにもかかわらず、
産業上積極的に応用されるには至っていなかった。
【0018】本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので、素子特性のばらつきを補正することを目
的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の問題を
解決するために、表面伝導型電子放出素子に特定の電圧
を印加した際にSCE素子に流れる素子電流、あるいは
電子放出による放出電流、あるいは放出電子により生じ
る蛍光体の発光輝度のばらつきを測定し、その測定量か
ら求められる補正値を素子駆動回路に設けられた記憶回
路(Look Up Table ;以下LUTと略す)に記憶させて
おき、素子駆動時にはその補正値に基づいて駆動電圧あ
るいは電子放出期間を変化させることができるような電
気的手段を設けることを特徴とする。
【0020】さらに、発明者らは、表面伝導型放出素子
において放出電流Ieと素子を流れる素子電流Ifとの
間に強い相関性があることを見いだし、これに着目した
結果、以下のような方法を提案した。すなわち、表面伝
導型放出素子の素子電流を測定するための手段、および
測定した素子電流値を記憶するための記憶回路を設け、
あらかじめ記憶回路には初期に測定した素子電流値を書
き込んでおく。そして、適時素子電流を再測定するが、
測定値と記憶されている初期値とを比較し、その差が所
定の範囲を越えたならば、前記LUTに記憶している補
正値を修正するという方法である。
【0021】本発明によれば、上述の特性ばらつきの問
題点が解決され、長期にわたり電子放出量のばらつきの
無いマルチ電子源が、またそれを応用した表示品位が高
い画像形成装置が提供される。
【0022】
【実施態様】以下に本出願人による本発明に関わるマル
チ電子源を応用した画像形成パネル、およびそこで用い
られる素子の基本的な構成と製造方法および特性につい
て概説し、本発明の主眼である素子特性のばらつきを補
正する方法、およびその補正手段を設けた画像形成装置
について述べる。
【0023】画像形成パネルは、図3のようにマルチ電
子源を作製した基板301、筺体302,303,30
7や蛍光体308などからなる。基板301上には行列
状に上記SCE素子が配置され、行配線305(容器外
端子DX1〜Mに接続)、列配線306(同DY1〜N
に接続)によって単純マトリクス接続されている。基板
301は外部回路と端子DX,DYを通じて接続され
る。SCE素子のフォーミング時もこの端子を通じ行配
線305,列配線306を用いて電流が各素子に供給さ
れる。
【0024】図5は前述の図3中の絶縁性基板301上
に作製されたM×N個のマルチ電子源の一部の平面図
で、斜線部はSCE素子で、行配線305(全体でDX
1〜MのM本ある)、列配線306(同DY1〜NのN
本ある)は通常の電極材料、例えばNiからなり、当然
ながら行配線305および列配線306が重なる部分に
は2つの電極間に層間絶縁層が挿入されている。
【0025】図4は前記マルチ電子源に用いられるSC
Eの単素子の基本的な構成(図5中の501部分)を示
す図面である。同図において、401は絶縁性基板、4
05と406は電極、404は電子放出部を含む薄膜、
403は電子放出部である(特開平2−56822)。
【0026】本実施態様における電子放出部を含む薄膜
404のうち電子放出部403としては粒径が数十オン
グストロームの導電性微粒子からなり、電子放出部40
3以外の電子放出部を含む薄膜404は微粒子膜からな
る。なおここで述べる微粒子膜とは、複数の微粒子が集
合した膜であり、その微細構造として、微粒子が個々に
分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接、あ
るいは重なり合った状態(島状も含む)の膜をさす。
【0027】またこれとは別に、電子放出部を含む薄膜
404は、導電性微粒子が分散されたカーボン薄膜等の
場合がある。
【0028】電子放出部を含む薄膜404の具体例を挙
げるならばPd,Ru,Ag,Au,Ti,In,C
u,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,Pb等の金
属、PdO,SnO2,In23,PbO,Sb23
の酸化物、HfB2,ZrB2,LaB6,CeB6,YB
4,GdB4等の硼化物、TiC,ZrC,HfC,Ta
C,SiC,WC等の炭化物、TiN,ZrN,HfN
等の窒化物、Si,Ge等の半導体、カーボン,AgM
g,NiCu,Pb,Sn等である。
【0029】そして電子放出部を含む薄膜404は、真
空蒸着法,スパッタ法,化学的気相堆積法,分散塗布
法,ディッピング法,スピナー法等によって形成され
る。
【0030】電子放出部を有するSCE素子の製造方法
としては様々な方法が考えられるが、その一例を図6に
示す。402は電子放出部形成用薄膜で例えば微粒子膜
が挙げられる。
【0031】以下、順を追って製造方法を説明する。
【0032】1)絶縁性基板401を洗剤、純水および
有機溶剤により十分に洗浄後、真空蒸着技術、フォトリ
ソグラフィー技術により該絶縁性基板401の面上にマ
トリクス電極405,406を形成する(図6
(a))。電極の材料としては導電性を有するものであ
ればどのようなものであっても構わないが、例えば、ニ
ッケル金属が挙げられ、電極間隔L1は2μm、電極長
さW1は300μm、電極405,406の膜厚dは1
000オングストロームである。
【0033】2)絶縁性基板401上に設けられた電極
405と電極406との間に、有機金属溶液を塗布して
放置することにより、有機金属薄膜を形成する。なお、
有機金属溶液とは、前記Pd,Ru,Ag,Au,T
i,In,Cu,Cr,Fe,Zn,Sn,Ta,W,
Pb等の金属を主元素とする有機化合物の溶液である。
この後、有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオフ,
エッチング等によりパターニングし、電子放出部形成用
薄膜402を形成する(図6(b))。
【0034】3)つづいて、フォーミングと呼ばれる通
電処理を図6の素子電極405,406間に電圧を不図
示の電源によりパルス状あるいは、高速の昇電圧による
通電処理がおこなわれると、電子放出部形成用薄膜40
2の部位に構造の変化した電子放出部403が形成され
る(図6(c))。この通電処理により電子放出部形成
用薄膜402を局所的に破壊,変形もしくは変質せし
め、構造の変化した部位を電子放出部403と呼ぶ。先
に説明したように、電子放出部403は導電性微粒子で
構成されていることを本出願人らは観察している。
【0035】フォーミング処理の電圧波形を図12に示
す。
【0036】図12中、T1及びT2は、それぞれ電圧波
形のパルス幅とパルス間隔であり、T1を1マイクロ秒
〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜100ミリ秒と
し、三角波の波高値(フォーミング時のピーク電圧)は
4V〜10V程度とし、フォーミング処理は真空雰囲気
下で数十秒間程度で適宜設定した。
【0037】以上説明した電子放出部を形成する際に、
素子の電極間に三角波パルスを印加してフォーミング処
理を行っているが、素子の電極間に印加する波形は三角
波に限定することはなく、矩形波など所望の波形を用い
ても良く、その波高値及びパルス幅・パルス間隔等につ
いても上述の値に限ることなく、電子放出部が良好に形
成されれば所望の値を選択することが出来る。
【0038】上述のような素子構成と製造方法によって
作成された本発明にかかわるSCE素子の基本特性につ
いて図7,図8を用いて説明する。
【0039】図7は、図4で示した構成を有する素子の
電子放出特性を測定するための測定評価装置の概略構成
図である。図7において、401は絶縁性基板、405
及び406は素子電極、404は電子放出部を含む薄
膜、403は電子放出部を示す。また、731は素子に
素子電圧Vfを印加するための電源、730は素子電極
405,406間の電子放出部を含む薄膜404を流れ
る素子電流Ifを測定するための電流計、734は素子
の電子放出部より放出される放出電流Ieを捕捉するた
めのアノード電極、733はアノード電極734に加速
電圧Vaを印加するための高圧電源、732は素子の電
子放出部403より放出される放出電流Ieを測定する
ための電流計である。SCE素子の上記素子電流If、
放出電流Ieの測定にあたっては、素子電極405,4
06に電源731と電流計730とを接続し、該SCE
素子の上方に電源733と電流計732とを接続したア
ノード電極734を配置している。また本SCE素子及
びアノード電極734は真空装置内に設置され、その真
空装置には不図示の排気ポンプ及び真空計等の真空装置
に必要な機器が具備されており、所望の真空下で本素子
の測定評価を行えるようになっている。
【0040】なお、アノード 電極の電圧Vaは1kV
〜10kV、アノード電極とSCE素子との距離Hは3
mm〜8mmの範囲で測定した。
【0041】図7に示した測定評価装置により測定され
た放出電流Ieおよび素子電流Ifと素子電圧Vfの関
係の典型的な例を図8に示す。なお、図8は任意単位で
示されており、放出電流Ieは素子電流Ifのおおよそ
1000分の1程度である。図8からも明らかなよう
に、本SCE素子は放出電流Ieに対する3つの特性を
有する。
【0042】まず第一に、本素子はある電圧(しきい値
電圧と呼ぶ、図8中のVth)以上の素子電圧を印加する
と急激に放出電流Ieが増加し、一方しきい値電圧Vth
以下では放出電流Ieがほとんど検出されない。すなわ
ち、放出電流Ieに対する明確なしきい値電圧Vthを持
った非線形素子である。
【0043】第二に、放出電流Ieが素子電圧Vfに依
存するため、放出電流Ieは素子電圧Vfで制御でき
る。
【0044】第三に、アノード電極734に捕捉される
放出電荷は、素子電圧Vfを印加する時間に依存する。
すなわち、アノード電極734に捕捉される電荷量は、
素子電圧Vfを印加する時間により制御できる。
【0045】以上のような3つの特性を有するため、本
発明にかかわるSCE素子は、多方面への応用が期待で
きる。
【0046】このVf−If(Ie)特性は前述のよう
に素子によって、例えば図13のようにばらつく可能性
がある。画像形成パネルを構成した場合、画素の明るさ
は単位時間内に蛍光体に照射される電子のエネルギー総
量によって決まる。電子源とアノード電極734の間に
かけられる加速電圧Vaは、どの画素に対してもほぼ一
定に印加されるので、画素の明るさは電子源からの放出
電流量と電子放出時間によって決まる。ここで、素子特
性にばらつきがある状態で、どの素子にも一定の電圧V
f0を印加すると、素子によって素子電流IfがIf1か
らIf2までばらつくことになり、放出電流Ieもそれ
に対応してIe1からIe2までばらつき、画素の輝度も
ばらつくことになる。
【0047】そこで図1のように各素子に流れる素子電
流Ifをモニタする手段110、あるいは放出電流Ie
をモニタする手段118、あるいは蛍光体の発光輝度を
モニタする手段115のうち少なくとも1つを設ける。
これらのモニタ信号は補正データ作成手段113により
モニタされる。補正データ作成時には、補正データ作成
手段113により、一定の期間だけ、一定の電圧を各素
子に印加したときのモニタ出力値から、あるいはモニタ
出力が一定となるようにしたときの印加電圧から、各素
子のばらつきを補正する補正値を求め、これをLUT1
06に記憶させる。例えば、図13で各素子に一定の電
圧Vf0を印加した場合の素子電流のばらつき(If1か
らIf2)、あるいは放出電流のばらつき(Ie1からI
e2)から補正値を求める。または素子電流がIf0で、
あるいは放出電流がIe0で一定となるような素子電圧
(Vf1からVf2)から補正値を求める。
【0048】素子駆動時には、信号に対しLUT106
からの出力で補正をかけた信号を演算手段105で生成
し、これを新たな信号として電子源駆動手段108に送
る。あるいは補正値を基に電子源駆動手段108で各素
子の印加電圧を変えて駆動する。
【0049】これにより得られる画像は、パネル全面で
ばらつきの無いものとなる。
【0050】
【実施例1】以下に本発明の補正手段を設けたSCEマ
ルチ電子源を用いた画像形成装置の第1の実施例を示
す。
【0051】前に示した図3の画像形成パネルのXYマ
トリクス配線によりSCE素子501を配置したマルチ
電子源の一部の平面を図5に示す。また、図中のA−
A’断面図を図9に示す。ここで301は基板、305
は図3の行配線305に対応する下配線、306は図3
の列配線306に対応する上配線、404は電子放出部
形成用薄膜、405,406は素子電極、906は層間
絶縁層、907はコンタクトホールである。本実施例の
画像形成パネルでは、配線を行列上に配するため、素子
は基板301の上に直に形成されず、層間絶縁層906
を挟んでいる <画像形成パネルの製造工程>次に、画像形成パネルの
製造方法を図10及び図11により行程順に従って具体
的に説明する。
【0052】行程−a 清浄化した青板ガラスからなる基板1001上に、真空
蒸着により厚さ50オングストロームのCr、厚さ60
00オングストロームのAuを順次積層した後、ホトレ
ジスト(AZ1370ヘキスト社製)をスピンナーによ
り回転塗布,ベークした後、ホトマスク像を露光,現像
して、下配線のレジストパターンを形成し、Au/Cr
堆積膜をウェットエッチングして下配線305を形成す
る。
【0053】行程−b 次に厚さ1.0μmのシリコン酸化膜からなる層間絶縁
層906をRFスパッタ法により堆積する。
【0054】行程−c 行程−bで堆積したシリコン酸化膜にコンタクトホール
907を形成するためのホトレジストパターンを作り、
これをマスクとして層間絶縁層906をエッチングして
コンタクトホール907を形成する。エッチングはCF
4とH2ガスを用いたRIE(Reactive Ion Etching)法に
よった。
【0055】行程−d その後、素子電極405,406と素子電極間ギャップ
Gとなるべきパターンをホトレジスト(RD−2000
N−41 日立化成社製)形成し、真空蒸着法により、
厚さ50オングストロームのTi、厚さ1000オング
ストロームのNiを順次堆積した。ホトレジストパター
ンを有機溶剤で溶解し、Ni/Ti堆積膜をリフトオフ
し、素子電極間ギャップGを有する素子電極405,4
06を形成した。ここでは素子電極間ギャップを2μm
とした。
【0056】行程−e 素子電極405の上に上配線のホトレジストパターンを
形成した後、厚さ50オングストロームのTi、厚さ5
000オングストロームのAuを順次真空蒸着によりリ
フトオフにより不要の部分を除去して、上配線306を
形成した。
【0057】行程−f 素子間ギャップGおよびこの近傍に開口を有するように
薄膜1000オングストロームのCr膜1008を真空
蒸着により堆積・パターニングし、その上に有機Pd
(ccp4230奥野製薬(株)社製)をスピンナーに
より回転塗布,焼成してPd微粒子からなる電子放出部
形成用薄膜1004を形成する。
【0058】行程−g Cr膜1008および焼成後の電子放出部形成用薄膜1
004を酸エッチャントによりウェットエッチングして
所望のパターンの電子放出部形成用薄膜402を形成し
た。
【0059】行程−h コンタクトホール907部分以外にレジストを塗布する
ようなパターンを形成し、真空蒸着により厚さ50オン
グストロームのTi、厚さ5000オングストロームの
Auを順次堆積した。リフトオフにより不要の部分を除
去することにより、コンタクトホール907を埋め込ん
だ。
【0060】以上の行程により同一基板上に下配線30
5、層間絶縁層906、上配線306、素子電極40
5,406、電子放出部形成用薄膜402等を形成し、
SCE素子の単純マトリクス配線基板を作製した。な
お、上記行程は薄膜,フォトリソグラフィ,エッチング
等の技術を用いた例であるが、配線形成技術である印刷
などを用いてもよく、その他種々の技術によってもよ
い。
【0061】また、各部材の材料に自由度があり、例え
ば配線材料は通常電極材として使用されるものであれば
よく、Au,Ag,Cu,Al,Ni,W,Ti,Cr
などがあげられる。層間絶縁層906もシリコン酸化膜
の他にMgO,TiO2,Ta25,Al23およびこ
れらの積層物、混合物などがあげられる。また素子電極
405,406は先にあげた配線材料以外にも導電性を
有するものを用いてもよい。
【0062】次に図3において、上述のようにして電子
放出素子を作成した基板301をリアプレート302上
に固定した後、基板301の5mm上方に、フェースプ
レート310(ガラス基板307の内面に蛍光膜308
とメタルバック309が形成されて構成される)を支持
枠303を介し配置し、フェースプレート310、支持
枠303、リアプレート302の接合部にフリットガラ
スを塗布し、大気中あるいは窒素雰囲気中で400℃な
いし500℃で10分以上焼成することで付着した。ま
たリアプレート302への基板301の固定もフリット
ガラスで行った。404は電子放出部を含む薄膜、30
5,306はそれぞれ行方向及び列方向の素子電極であ
る。ただし、上記工程により作成したパネルは、フォー
ミングされて初めて電子放出部形成用薄膜402上に電
子放出部403が形成されるのであって、図10・11
の工程直後には電子放出部403は形成されていない。
しかしここでは便宜的に、電子放出部形成用薄膜が形成
されている部位を単に電子放出部と呼ぶこともある。
【0063】本実施例では上述の如く、フェースプレー
ト310、支持枠303、リアプレート302で外囲器
311を構成したが、リアプレート302は主に基板3
01の強度を補強する目的で設けられるため、基板30
1自体で十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート3
03は不要であり、基板301に直接支持枠303を封
着し、フェースプレート310、支持枠303、基板3
01にて外囲器311を構成しても良い。
【0064】蛍光膜308は、モノクロームの場合は蛍
光体のみから成るが、カラーの蛍光膜の場合は、蛍光体
の配列によりブラックストライプあるいはブラックマト
リクスなどと呼ばれる黒色導電材と蛍光体で構成され
る。
【0065】ブラックストライプ,ブラックマトリクス
が設けられる目的は、カラー表示の場合必要となる三原
色蛍光体の、各蛍光体間の塗り分け部を黒くすることで
混色等を目立たなくすることと、蛍光膜308における
外光反射によるコントラストの低下を制御することであ
る。本実施例では蛍光体はストライプ形状を採用し、先
にブラックストライプを形成し、その間隙間部に各色蛍
光体を塗布し、蛍光膜308を作製した。ブラックスト
ライプの材料として通常良く用いられている黒鉛を主成
分とする材料を用いたが、導電性があり、光の透過及び
反射が少ない材料であればこれに限るものではない。
【0066】ガラス基板307に蛍光体を塗布する方法
はモノクロームの場合は沈澱法や印刷法が用いられる
が、カラーである本実施例では、スラリー法を用いた。
カラーの場合にも印刷法を用いても同等の塗布膜が得ら
れる。
【0067】また、蛍光膜308内面側には通常メタル
バック309が設けられる。メタルバックの目的は、蛍
光体の発光のうち内面側への光をフェースプレート31
0側へ鏡面反射することにより輝度を向上すること、電
子ビーム加速電圧を印加するための電極として作用する
こと、外囲器内で発生した負イオンの衝突によるダメー
ジからの蛍光体の保護等である。メタルバック309
は、蛍光膜作製後、蛍光膜の内面側表面の平滑化処理
(通常フィルミングと呼ばれる)を行い、その後Alを
真空蒸着することで作製した。
【0068】フェースプレート310には、更に蛍光膜
308の導伝性を高めるため、蛍光膜308の外面側に
透明電極(不図示)が設けられる場合もあるが、本実施
例では、メタルバックのみで十分な導伝性が得られたの
で省略した。
【0069】前述の封着を行う際、カラーの場合は各色
蛍光体と電子放出素子とを対応させなくてはいけないた
め、十分な位置合わせを行った。
【0070】以上のようにして完成したガラス容器内の
雰囲気を排気官(図示せず)を通じ真空ポンプにて排気
し、十分な真空度に達した後、容器外端子DX1ないし
DXMとDY1ないしDYNを通じ素子電極405,4
06間に電圧を印加し、前述のフォーミングを行って、
電子放出部404を形成し電子放出素子を作製した。
【0071】フォーミングパルスVformは、図12に示
すパルス波形で、T1を1msec、T2を10mse
c、ピーク電圧を5[V]とし、フォーミング処理は約
1×10ー6torrの真空雰囲気下で60秒間行った。
【0072】このように作製された電子放出部は、パラ
ジウム元素を主成分とする微粒子が分散配置された状態
となり、その微粒子の平均粒計は30オングストローム
であった。
【0073】以上のようにして全てのSCE素子のフォ
ーミングが終了後、最後に10ー6torr程度の真空度
で、不図示の排気官をガスバーナーで熱することで溶着
し外囲器の封止を行った。
【0074】最後に封止後の真空度を維持するために、
ゲッター処理を行った。これは、封止を行う直前あるい
は封止後に、抵抗加熱あるいは高周波加熱等の加熱法に
より、画像形成パネル内の所定の位置(不図示)に配置
されたゲッターを加熱し、蒸着膜を形成する処理であ
る。ゲッターは通常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の
吸着作用により、真空度を維持するものである。
【0075】以上のように完成した本実施例の画像形成
パネルにおいて、各電子放出素子には、容器外端子DX
1ないしDXM,DY1ないしDYNを通じ、電圧を印
加することにより、電子放出させ、高圧端子Hvを通
じ、メタルバック309、あるいは透明電極(不図示)
に数kV以上の高圧を印加し、電子ビームを加速し、蛍
光膜308に衝突させ、励起・発光させることで画像を
表示した。
【0076】以上述べた構成は、画像形成パネルを作製
する上で必要な概略構成であり、例えば各部材の材料
等、詳細な上述内容に限られるものではなく、画像形成
パネルの用途に適するよう適宜選択する。
【0077】<画像形成パネルの駆動>次に、この画像
形成パネルの駆動回路について述べる。そのブロック図
を図2に示す。通常の画像形成動作は、まず入力された
コンポジット映像信号をDECODER201で3原色
の輝度信号(R,G,B)および水平、垂直同期信号
(HSYNC,VSYNC)に分離する。タイミング発
生回路202ではHSYNC,VSYNC信号に同期し
た各種タイミング信号を発生させる。
【0078】R,G,B輝度信号はS/H回路(サンプ
ルホールド回路)203において適当なタイミングでサ
ンプリングされ、また保持される。この保持された信号
は、パラレル・シリアル(P/S)変換回路204で、
画像形成パネルの各蛍光体の並びに対応した順番に並ん
だシリアル信号が生成される。次に演算回路205にお
いて、このシリアル映像信号と、LUT206から出力
されるデジタルの補正値をDAコンバータ(DAC)2
07を通してアナログ補正信号としたものとが合成さ
れ、補正されたシリアル映像信号が出力される。次にこ
のシリアル信号を、CCDなどを用いたアナログ信号を
シリアル・パラレル変換する回路(S/P変換回路)2
08で1行毎のパラレル映像信号に変換する。PWM
(パルス幅変調器)/ドライバ209でこの各映像信号
の強度に対応したパルス幅を持つドライブパルスが生成
され、電流モニタ抵抗210を通して画像形成パネル2
11に供給される。ただし電流モニタ210は通常の駆
動時は特別な機能を果たさない。ドライブパルスが供給
された画像形成パネル211では、走査ドライバ212
が選択した行に接続されたSCE素子のみが、供給され
た各パルス幅に応じた期間だけ電子を放出し、蛍光体が
発光する。走査ドライバ212は選択する行を順次走査
することにより2次元画像が形成される。
【0079】なお、上記説明はPWMの場合であり、電
圧変調の場合には、ドライバ209は映像信号の強度に
応じた電圧の、所定幅のドライブパルスを生成する。
【0080】<SCE画素のバラつきの補正>以上が通
常の駆動時の動作であるが、次に補正データ作成時の動
作について述べる。先ず、画像形成装置の製造後などに
補正値データのLUTを作成する手順を述べる。
【0081】タイミング発生回路202では、LUT作
成指示信号を受けるとデータ作成手順に合わせた各種タ
イミング信号を発生する。この信号に従い、補正データ
作成回路213は、PWM/ドライバ回路209が特定
の画素のSCE素子に対して特定の駆動電圧で特定のパ
ルス幅のドライブ信号を発生するように信号を送る。こ
のドライブ信号と走査ドライバ212の信号によって選
択されたSCE素子に流れる素子電流Ifを電流モニタ
回路210でモニタ抵抗を用いて検知し、この出力をA
Dコンバータ(ADC)214でデジタル信号に変え、
補正データ作成回路213に送る。これを全SCE素子
に対して行う。得られた各SCE素子の素子電流データ
を電流分布データとしてLUT内の電流分布テーブルに
記憶する。
【0082】発明者らはSCE素子の電子ビーム出力と
素子に流れる素子電流Ifの間に強い相関がある事に着
目し、以下のような補正方法を提案し、実施した。
【0083】得られた電流分布データで、素子電流If
値が所定の値よりも高い(低い)SCE素子に対して
は、その偏差に応じて適当な負(正)の補正値をLUT
内の分布補正テーブルに記憶させる。この分布補正テー
ブルに記憶された補正値を用いて上述の駆動を行うこと
により、輝度ばらつきのない高い品位の画像表示が可能
となった。
【0084】たとえば、SCE素子に印加するパルス幅
を一定にして素子電圧Vfを変えることで画面の輝度を
変化させる電圧変調方式を採用する画像形成装置の場合
を図13を参照して説明する。図13は、特性の異なる
3つのSCE素子の素子電圧−素子電流曲線130〜1
32及び素子電圧−放出電流曲線135〜137を示
す。この図から、素子電圧Vf0を印加すると3つの素
子はそれぞれ、素子電流If0及び放出電流Ie0が流れ
るものと、素子電流If1及び放出電流Ie1が流れるも
のと、素子電流If2及び放出電流Ie2が流れるもので
あることがわかる。
【0085】電圧変調方式の場合、印加パルスの幅は一
定であるので、ある値を有する画像信号入力に対して、
画像形成パネルの全SCE素子が一定の放出電流Ie0
を放出すれば、放出される総電荷量は一定となり、その
画像形成パネルの輝度ばらつきは解消される。そこで、
放出電流Ie0を標準となる放出電流の値とすると、電
流Ie0をSCE素子から放出させるためには、素子電
流If0をSCE素子に流せば良いことが、素子電流と
放出電流との相関関係よりわかる。そのために、各SC
E素子に印加する素子電圧として、特性曲線130を有
する素子に対してはVf0を、特性曲線131を有する
素子に対してはVf1を、特性曲線132を有する素子
に対してはVf2を印加する。この結果各SCE素子か
らの放出電流はほぼ同一の値Ie0となり、一様の輝度
分布を持った画像形成パネルを実現できる。LUT20
6に格納される補正テーブルは、画像信号の値を補正
し、異なる特性の画素であっても、同一の値の信号に対
しては同一の素子電流となるよう、電圧Vfの値を各素
子について補正するものである。
【0086】また、SCE素子に印加する素子電圧を一
定にしてパルス幅を変えることで総放出電荷を変えるP
WM方式の場合を、図14を参照して説明する。図14
は、3つの特性の異なるSCE素子に対する、同一の電
圧のパルスの幅と放出電荷との関係を示す。ただし、S
CE素子においては、素子電圧Vfと放出電流Ieと関
係は、図8に示したように閾値Vthが存在する。そのた
め、図14において印加したパルスの電圧はVth以上で
あるものとする。
【0087】放出電荷は放出電流と放出時間とに比例す
る。放出電荷が同じ素子であれば、それに対応する画素
の輝度も同じになる。図14に示した3つの素子14
1,140,142は、同じ素子電圧に対して素子電流
が異なるため、例えば幅Pw0のパルスの印加に対して
Qe1,Qe0,Qe2の放出電荷がある。同じパルス幅
とは、PWMの場合には同じ値の画像信号であることを
意味しているから、同じ輝度でなければならない。例え
ばQe0を標準の放出電荷とすれば、補正によって、素
子141は幅Pw1の、素子142は幅Pw2のパルスを
印加するようにすれば輝度のムラは解消される。LUT
206に格納される補正テーブルは、画像信号の値を補
正し、パルス幅を補正することで輝度のムラを解消する
ものである。
【0088】なお、変調方式別に補正について説明した
が、本実施例における輝度の補正は、パネル中のSCE
素子についての補正量で、そのSCE素子で表示される
画素の信号を補正するものであり、補正データを決定す
る手順でにおいて、変調方式を意識しなくともよい。
【0089】図17に、素子電流Ifをモニタして素子
のばらつきを補正する手順の流れ図を示した。この流れ
図は、不図示のCPUによるLUT作成指示により、補
正データ作成部が実行するより手順である。この手順
は、補正データ作成部内のメモリに格納されたプログラ
ムをプロセッサにより実行することでも実現できる。
【0090】まず、ステップS171で、所定の信号に
より変調されたドライブパルスを入力されたSCE素子
の素子電流Ifを、電流モニタ210を介してモニタす
る。なお、この電流モニタ210は、1列の並列な信号
の数だけ同時にモニタすることができる。次に、ステッ
プS172では、モニタしたIfが適正な値であるか調
べる。すなわち、モニタした素子の電流と、その素子に
対応する、補正データ作成部213に格納された素子電
流データとを比較し、所定の差以内であれば適正な値と
判定し、そうでなければ補正が必要と判断する。
【0091】補正が必要な場合には、ステップS173
で、モニタした画素に対するIf補正データを作成し、
LUT206に書込む。なお、初期状態では、If補正
データは、全画素について補正をしない状態に設定され
ている。また、素子電流データも、全画素について所定
の同一な値に設定しておく。
【0092】こうしてIf補正データをLUT206に
書込んだなら、それを用いて画像信号を補正し、再び同
じ素子、すなわちIf補正データが新たに設定された素
子に対する電流のモニタと判定を繰り返し、適正な値に
なるまで行なう。
【0093】素子電流Ifが適正な値になったと判定さ
れたなら、ステップS174で、そのときの素子電流に
より、素子電流データを更新する。
【0094】以上の処理を全素子について行い(ステッ
プS175,S176)、終了する。このようにして入
力画像信号を補正し、輝度のばらつきを補正できる。
【0095】また本実施例によれば、上述した電流分布
データの測定を適宜繰り返す事により、SCE素子の初
期の特性ばらつきだけではなく経時的な特性変化に対し
ても有効な補正を行う事が可能である。
【0096】例えば、不図示の制御用CPUが発生する
LUT作成指示命令により、上述と同様の手順で各素子
電流を測定し、記憶している電流分布データと比較して
電流が増加(減少)している場合は、分布補正テーブル
内の補正値を減らす(増す)処理を行い、電流データも
最新の測定値に更新する。
【0097】なお、不図示のCPUは、たとえばタイマ
を内蔵して表示装置の累積使用時間を計数し、所定の使
用時間に達する毎に適宜LUT作成指示命令を発生して
も良い。
【0098】あるいは、使用者が表示終了を指示する
(たとえば表示スイッチをオフする)たびにCPUがL
UT作成指示命令を発生しても良い。
【0099】このような手段を設けた事により、本実施
例の表示装置は長期にわたって安定でムラのない画像を
表示する事が可能となった。
【0100】
【実施例2】実施例1では、素子電流Ifのみから補正
値テーブルを作成したが、最初に輝度補正テーブルを作
成しておくことにより蛍光体の特性分布も含めて各素子
の補正を行うことができる。以下でその動作について述
べる。
【0101】本実施例の画像形成装置の構成は図15で
示されている。映像信号を受信して画像形成する手順は
実施例1と同一であるため、その点の説明は省略し、先
ず、画像形成装置の作製直後に輝度モニタ215を用い
て補正値データのLUTを作成する手順について述べ
る。
【0102】タイミング発生回路202ではLUT作成
支持信号を受けると、データ作成手順に合わせた各種タ
イミング信号を発生する。この信号に従い補正データ作
成回路213は、PWM/ドライバ回路209が特定の
画素のSCE素子に対して特定の駆動電圧で特定のパル
ス幅のドライブ信号を発生するように信号を送る。この
ドライブ信号と走査ドライバ212の信号によって選択
された画素の発光輝度を輝度モニタ215で測定し、得
られた輝度データをその画素の輝度特定データとして記
憶する。これを全画素に対して行う。
【0103】得られた輝度特性データを基に、輝度が所
定の値よりも高い(低い)画素に対してはその偏差に応
じて適当な負(正)の補正値をLUT内の輝度分布補正
テーブルに記憶させる。同時に、電流モニタ抵抗210
およびADコンバータ214を用いて各素子に流れる素
子電流Ifを測定し、得られた素子電流データを該画素
の素子電流データとしてLUT内の素子電流テーブルに
記憶する。
【0104】輝度分布補正テーブルに記憶された補正デ
ータを用いて上述の駆動を行う事により、たとえば蛍光
体の特性分布など、SCE素子特性以外の要因に起因す
る場合も含めて輝度のばらつきを補正できるようにな
り、極めて品位の高い画像を表示可能となった。
【0105】なお、上述したような輝度測定を適時繰り
返し行って輝度分布補正テーブルを更新することによ
り、長期にわたり極めて高い表示品位を維持する事が可
能だが、一般に輝度測定装置を表示装置と一体化させる
事は、価格や大きさ、重量の面で許容されない場合が多
い。そこで、本発明者らは一旦輝度測定を行ってテーブ
ルを作成した後、実施例1で説明したように適時電流分
布の再測定を行うよう不図示の制御用CPUをプログラ
ムした。その際には、各素子電流の測定値が、記憶され
ている素子電流データと比較して変化している場合に
は、その変化量に応じて輝度分布補正テーブルに記憶さ
れた輝度分布補正データを補正し、素子電流テーブルに
記憶されている素子電流データを最新の測定値へと更新
した。
【0106】図18に、画面の輝度をモニタして素子の
ばらつきを補正する手順の流れ図を示した。この流れ図
は、不図示のCPUによるLUT作成指示により、補正
データ作成部が実行するより手順である。この手順は、
補正データ作成部内のメモリに格納されたプログラムを
プロセッサにより実行することでも実現できる。
【0107】まず、ステップS181で、輝度測定装置
215を介して画面の輝度をモニタする。なお、この輝
度の測定は1素子ずつドライブパルスを印加して行な
う。次に、ステップS182では、モニタした輝度が適
正な値であるか調べる。すなわち、モニタした輝度と、
予め補正データ作成部213に格納された輝度データと
を比較し、所定の差以内であれば適正な値と判定し、そ
うでなければ補正が必要と判断する。
【0108】補正が必要な場合には、ステップS183
で、モニタした画素に対する輝度分布補正データを作成
し、LUT206に書込む。なお、初期状態では、輝度
分布補正データは、全画素について補正をしない状態に
設定されている。また、輝度データも、全画素について
所定の同一な値に設定しておく。
【0109】こうして輝度分布補正データをLUT20
6に書込んだなら、それを用いて画像信号を補正し、再
び同じ素子、すなわち輝度分布補正データが新たに設定
された素子に対する輝度のモニタと判定を繰り返し、適
正な値になるまで行なう。
【0110】輝度が適正な値になったと判定されたな
ら、ステップS184で、そのときの素子電流を電流モ
ニタ210を介してモニタし、素子電流データとして補
正データ作成部213内に格納しておく。
【0111】以上の処理を全素子について行い(ステッ
プS185,S186)、終了する。このようにして入
力画像信号を補正し、輝度のばらつきを補正できる。
【0112】一旦このような手順で輝度を補正したな
ら、補正後の素子電流データを記憶しているため、この
後はこのデータを用いて補正することが可能である。こ
のための手順は、図17に示された手順と同一である。
この場合、ステップS172で基準となる値として用い
る素子電流データとして、ステップS184で格納した
素子電流データを用いる。
【0113】この結果、このような補正方法によって
も、たとえば5000時間経過後の輝度ばらつきは、補
正を行わなかった場合と比較して五分の一から十分の一
に低減することが可能であった。
【0114】
【実施例3】上述した実施例2においては、発光輝度を
測定して輝度補正テーブルを作成したが、輝度測定装置
は比較的高価であり、また測定に長時間を要する場合も
ある。
【0115】そこで、本発明の第3の実施例では、図1
においてIeモニタとして示したようにSCE素子の電
子ビーム出力を測定するための手段をそなえ、この測定
値にもとずいて補正データを作成する。本実施例の画像
形成装置の構成は図16に示されている。映像信号を受
信して画像形成する手順は実施例1と同一であるため、
その点の説明は省略し、先ず、画像形成装置の作製直後
に放出電流モニタ218を用いて補正値データのLUT
を作成する手順について述べる。
【0116】すなわち、不図示の制御用CPUからLU
T作成指示信号が発せられると、前記実施例1と同様に
各SCE素子は順次試験駆動されるが、その際に本実施
例においては電子ビーム出力電流、すなわち表示装置の
蛍光面に流れる放出電流Ieを電流モニタ218によ
り、素子に流れる素子電流Ifを電流モニタ210によ
り測定する。そして、これらモニタされた信号はそれぞ
れADコンバータ219と214とによってデジタル化
され、補正データ作成部213に入力される。
【0117】補正データ作成部213は、放出電流Ie
の測定値と設計値とを比較し、その差が所定の範囲を越
える場合にはLUT内の補正テーブルに補正値を書き込
む。そして、画像形成装置はその補正値を用いて再度試
験駆動され、放出電流Ieが設計値に対して所定の範囲
内に納まったかを確認する。依然として両者の差が所定
範囲の外にある場合には、補正テーブルの補正値を修正
し再度試験駆動する。放出電流Ieが設計値から所定の
範囲内に納まるまでこのような動作を繰り返し行う。こ
のようにして補正テーブルを作成する一方、最終的に放
出電流Ieが所定の範囲に納まった補正条件における素
子電流Ifの値を、LUT内の電流分布テーブルに初期
値として記憶する。
【0118】これにより、各SCE素子から蛍光面に対
して出力される電子ビームは均一なものとなり、高い表
示品位が得られる。
【0119】また、素子特性の経時変化を検知するため
に、不図示の制御用のCPUの制御にもとづき、適当な
時間が経過してなら各素子の素子電流Ifを測定し、L
UT内の電流分布テーブルに記憶されている前記素子電
流の初期値と比較する。そして、測定値と初期値の差が
所定の値以上の場合には素子特性に経時変化が生じたと
判断されるため、初期に行ったのと同様な試験駆動を行
い補正テーブル内の補正値を修正する。SCE素子の場
合、電子ビーム出力と素子電流の間に強い相関がある事
に着目して、発明者らは素子電流Ifの測定により特性
変化を検知する事を提案したものである。
【0120】もちろん、放出電流Ieを直接測定するこ
とによっても素子特性の経時変化を検知できる事は言う
までもない。素子電流Ifが1ラインの素子列を同時に
測定できるのに比べて、放出電流Ieは1素子ずつ順次
測定する事しかできず、測定時間が非常に長くかかる。
これは、表示装置の使用者に対して多大な心理的苦痛を
強要する事となる。したがって、本実施例の方法、すな
わち、画像形成装置作成時に放出電流を測定して放出さ
れる電子ビームを均一にしてそのときの素子電流を記憶
しておき、その後は、SCE素子を電子ビーム源とする
表示装置の実用的な価値を大いに高めたものである。
【0121】このIeによる補正データ作成の手順は、
実施例2として説明した図18の流れ図のステップS1
81におけるモニタの対象を、放出電流Ieに代え、ス
テップS183で、Ie電流補正テーブルを作成すれ
ば、全く同じ要領で説明できる。一旦放出電流Ieによ
る補正を行なったなら、その後、記憶した素子電流を基
に経時変化の補正を行なうことができるが、この手順は
図17と同じ要領となる。
【0122】以上、本発明の3つの実施例を説明した
が、本発明の構成は上記実施例のみに限定されるもので
はもちろんなく、たとえば前記図2においてはLUT2
06の出力信号(デジタル)をいったんDAC207を
用いてアナログ化して演算しているが、映像信号をデジ
タル化してデジタル式の演算器205に入力される場合
にはDAC207は必ずしも必要なく、またその場合に
はS/P変換器208もデジタル式のものを用いれば良
い。
【0123】また、上記実施例においては良好な画質を
得るために、表面伝導型放出素子の全素子について素子
電流を測定し、補正テーブルを設けたが、測定回路や記
憶回路を節約したい場合には、たとえば隣接する複数の
素子を1グループとし、グループ単位でこれを行っても
良い。
【0124】また、本発明は、たとえばNTSC方式、
PAL方式、SECAM方式、MUSE方式などをはじ
めとする各種テレビジョン信号の表示装置に適用が可能
で、前記図1や図2中のデコーダを入力信号の方式に応
じたものとすれば良い。あるいは、たとえばコンピュー
タやワードプロセッサや各種事務機などの表示装置とし
ても応用が可能で、その場合にはテレビジョン信号以外
の画像信号が入力されるが、それぞれの信号形態に応じ
てデコーダやタイミング発生回路やS/H回路を設計す
れば良い。
【0125】また、本発明の適用は必ずしも表示装置の
みに限られたものではなく、たとえば光プリンタ用の光
源や電子ビーム描画装置をはじめとする、各種の画像形
成装置に適用が可能である。
【0126】また、実施例においては、1つのSCE素
子が1画素に対応する単純マトリクス方式の画像形成パ
ネルについて説明したが、1つの素子から放出される電
子ビームをグリッド電圧により走査させ、複数の画素に
対応させる方式のパネルについても、本実施例と同様の
方法で素子のばらつきを補正することができる。
【0127】<画像形成パネルの応用>図19は、前記
説明の表面導電型放出素子を電子ビーム源として用いた
ディスプレイパネルに、たとえばテレビジョン放送をは
じめとする種々の画像情報源より提供される画像情報を
表示できるように構成した表示装置の一例を示すための
図である。
【0128】図中、1900はディスプレイパネルであ
り、図3に示した、行列状に配置されたSCE素子を電
子源とするパネルである。1901はディスプレイパネ
ルの駆動回路、1902はディスプレイコントローラ、
1903はマルチプレクサ、1904はデコーダ、19
05は入出力インタフェース回路、1906はCPU、
1907は画像生成回路、1908および1909およ
び1910は画像メモリインタフェース回路、1911
は画像入力インタフェース、1912および1913は
TV信号受信回路、1914は入力部である。
【0129】なお、本表示装置は、たとえばテレビジョ
ン信号のように映像情報と音声情報の両方を含む信号を
受信する場合には、当然映像の表示と同時に音声を再生
するものであるが、本発明の特徴と直接関係しない音声
情報の受信,分離,再生,処理,記憶などに関する回路
やスピーカなどについては説明を省略する。
【0130】以下、画像信号の流れに沿って各部の機能
を説明してゆく。
【0131】まず、TV信号受信回路1913は、たと
えば電波や空間光通信などのような無線伝送系を用いて
伝送されるTV画像信号を受信する為の回路である。受
信するTV信号の方式は特に限られるものではなく、た
とえば、NTSC方式,PAL方式,SECAM方式な
どのいずれの方式でもよい。また、これらよりさらに多
数の走査線よりなるTV信号(たとえばMUSE方式を
はじめとするいわゆる高品位TV)は、大面積化や大画
素数化に適した前記ディスプレイパネルの利点を生かす
のに好適な信号源である。TV信号受信回路1913で
受信されたTV信号は、デコーダ1904に出力され
る。
【0132】また、TV信号受信回路1912は、たと
えば同軸ケーブルや光ファイバなどのような有線伝送系
を用いて伝送されるTV画像信号を受信するための回路
である。前記TV信号受信回路1913と同様に、受信
するTV信号の方式は特に限られるものではなく、また
本回路で受信されたTV信号もデコーダ1904に出力
される。
【0133】また、画像入力インタフェース回路191
1は、たとえばTVカメラや画像読み取りスキャナなど
の画像入力装置から供給される画像信号を取り込むため
の回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ1904に
出力される。
【0134】また、画像メモリインタフェース回路19
10は、ビデオテープレコーダ(以下VTRと略す)に
記憶されている画像信号を取り込むための回路で、取り
込まれた画像信号はデコーダ1904に出力される。
【0135】また、画像メモリインタフェース回路19
09は、ビデオディスクに記憶されている画像信号を取
り込むための回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ
1904に出力される。
【0136】また、画像メモリインタフェース回路19
08は、いわゆる静止画ディスクのように、静止画像デ
ータを記憶している装置から画像信号を取り込むための
回路で、取り込まれた静止画像データはデコーダ190
4に出力される。
【0137】また、入出力インタフェース回路1905
は、本表示装置と、外部のコンピュータもしくはコンピ
ュータネットワークもしくはプリンタなどの出力装置と
を接続するための回路である。画像データや文字・図形
情報の入出力を行うのはもちろんのこと、場合によって
は本表示装置の備えるCPU1906と外部との間で制
御信号や数値データの入出力などを行うことも可能であ
る。
【0138】また、画像生成回路1907は、前記入出
力インタフェース回路1905を介して外部から入力さ
れる画像データや文字・図形情報や、あるいはCPU1
906より出力される画像データや文字・図形に基づき
表示用画像データを生成するための回路である。本回路
の内部には、たとえば画像データや文字・図形情報を蓄
積するための書き換え可能メモリや、文字コードに対応
する画像パターンが記憶されている読み出し専用メモリ
や、画像処理を行うためのプロセッサなどをはじめとし
て画像の生成に必要な回路が組み込まれている。
【0139】画像生成回路1907により生成された表
示用画像データは、デコーダ1904に出力されるが、
場合によっては前記入出力インタフェース回路1905
を介して外部のコンピュータやプリンタに出力すること
も可能である。
【0140】また、CPU1906は、主として本表示
装置の動作制御や、表示画像の生成や選択や編集に関わ
る作業を行う。
【0141】たとえば、マルチプレクサ1903に制御
信号を出力し、ディスプレイパネルに表示する画像信号
を適宜選択したり組み合わせたりする。また、その際に
は表示する画像信号に応じてディスプレイパネルコント
ローラ1902に対して制御信号を発生し、画面表示周
波数や走査方法(たとえばインターレースかノンインタ
ーレースか)や一画面の走査線の数など表示装置の動作
を適宜制御する。
【0142】また、前記画像生成回路1907に対して
画像データや文字・図形情報を直接出力したり、あるい
は前記入出力インタフェース回路1905を介して外部
のコンピュータやメモリをアクセスして画像データや文
字・図形情報を入力する。
【0143】なお、CPU1906は、むろんこれ以外
の目的の作業にも関わるものであっても良い。たとえ
ば、パーソナルコンピュータやワードプロセッサなどの
ように、情報を生成したり処理する機能に直接関わって
も良い。
【0144】あるいは、前述したように入出力インタフ
ェース回路1905を介して外部のコンピュータネット
ワークと接続し、たとえば数値計算などの作業を外部機
器と協同して行っても良い。
【0145】また、入力部1914は、前記CPU19
06に使用者が命令やプログラム、あるいはデータなど
を入力するためのものであり、たとえばキーボードやマ
ウスのほか、ジョイスティック,バーコードリーダ,音
声認識装置など多様な入力機器を用いる事が可能であ
る。
【0146】また、デコーダ1904は、前記1907
ないし1913より入力される種々の画像信号を3原色
信号、または輝度信号とI信号,Q信号に逆変換するた
めの回路である。なお、同図中に点線で示すように、デ
コーダ1904は内部に画像メモリを備えるのが望まし
い。これは、たとえばMUSE方式をはじめとして、逆
変換するに際して画像メモリを必要とするようなテレビ
信号を扱うためである。また、画像メモリを備える事に
より、静止画の表示が容易になる、あるいは前記画像生
成回路1907およびCPU1906と協同して画像の
間引き,補間,拡大,縮小,合成をはじめとする画像処
理や編集が容易に行えるようになるという利点が生まれ
るからである。
【0147】また、マルチプレクサ1903は、前記C
PU1906より入力される制御信号に基づき表示画像
を適宜選択するものである。すなわち、マルチプレクサ
1903はデコーダ1904から入力される逆変換され
た画像信号のうちから所望の画像信号を選択して駆動回
路1901に出力する。その場合には、一画面表示時間
内で画像信号を切り替えて選択することにより、いわゆ
る多画面テレビのように、一画面を複数の領域に分けて
領域によって異なる画像を表示することも可能である。
【0148】また、ディスプレイパネルコントローラ1
903は、前記CPU1906より入力される制御信号
に基づき駆動回路1901の動作を制御するための回路
である。
【0149】まず、ディスプレイパネルの基本的な動作
に関わるものとして、たとえばディスプレイパネルの駆
動用電源(図示せず)の動作シーケンスを制御するため
の信号を駆動回路1901に対して出力する。
【0150】また、ディスプレイパネルの駆動方法に関
わるものとして、たとえば画面表示周波数や走査方法
(たとえばインターレースかノンインターレースか)を
制御するための信号を駆動回路1901に対して出力す
る。
【0151】また、場合によっては表示画像の輝度やコ
ントラストや色調やシャープネスといった画質の調整に
関わる制御信号を駆動回路1901に対して出力する場
合もある。
【0152】また、駆動回路1901は、ディスプレイ
パネル1900に印加する駆動信号を発生するための回
路であり、前記マルチプレクサ1903から入力される
画像信号と、前記ディスプレイパネルコントローラ19
02より入力される制御信号に基づいて動作するもので
ある。
【0153】以上、各部の機能を説明したが、図19に
例示した構成により、本表示装置においては多様な画像
情報源より入力される画像情報をディスプレイパネル1
900に表示する事が可能である。すなわち、テレビジ
ョン放送をはじめとする各種の画像信号はデコーダ19
04において逆変換された後、マルチプレクサ1903
において適宜選択され、駆動回路1901に入力され
る。一方、ディスプレイコントローラ1902は、表示
する画像信号に応じて駆動回路1901の動作を制御す
るための制御信号を発生する。駆動回路1901は、上
記画像信号と制御信号に基づいてディスプレイパネル1
900に駆動信号を印加する。これにより、ディスプレ
イパネル1900において画像が表示される。これらの
一連の動作は、CPU1906により統括的に制御され
る。
【0154】また、本表示装置においては、前記デコー
ダ1904に内蔵する画像メモリや、画像生成回路19
07およびCPU1906が関与することにより、単に
複数の画像情報の中から選択したものを表示するだけで
なく、表示する画像情報に対して、たとえば拡大,縮
小,回転,移動,エッジ強調,間引き,補間,色変換,
画像の縦横比変換などをはじめとする画像処理や、合
成,消去,接続,入れ換え,はめ込みなどをはじめとす
る画像編集を行う事も可能である。また、本実施例の説
明では特に触れなかったが、上記画像処理や画像編集と
同様に、音声情報に関しても処理や編集を行うための専
用回路を設けても良い。
【0155】したがって、本表示装置は、テレビジョン
放送の表示機器,テレビ会議の端末機器,静止画像およ
び動画像を扱う画像編集機器,コンピュータの端末機
器,ワードプロセッサをはじめとする事務用機器,ゲー
ム機などの機能を一台で兼ね備えることが可能で、産業
用あるいは民生用として極めて応用範囲が広い。
【0156】なお、図19は、表面伝導型放出素子を電
子ビーム源とするディスプレイパネルを用いた表示装置
の構成の一例を示したにすぎず、これのみに限定される
ものでない事は言うまでもない。たとえば、図19の構
成要素のうち使用目的上必要のない機能に関わる回路は
省いても差し支えない、またこれとは逆に、使用目的に
よってはさらに構成要素を追加しても良い。たとえば、
本表示装置をテレビ電話機として応用する場合には、テ
レビカメラ,音声マイク,照明機,モデムを含む送受信
回路などを要素に追加するのがで好適である。
【0157】本表示装置においては、とりわけ表面伝導
型放出素子を電子ビーム源とするディスプレイパネルの
薄型化が容易なため、表示装置の奥行きを小さくするこ
とができる。それに加えて、表面伝導型放出素子を電子
ビーム源とするディスプレイパネルは大画面化が容易
で、輝度が高く視野角特性にも優れるため、本表示装置
は臨場感にあふれ迫力に富んだ画像を視認性良く表示す
る事が可能である。
【0158】
【発明の効果】以上説明したように本発明のマルチ電子
ビーム源は、(1)各素子の電流特性のばらつきの補正
が可能となり、(2)蛍光体の特性分布など、SCE素
子ばらつき以外の要因に起因した輝度むらの補正も可能
となり、(3)さらにSCE素子が経時変化しても、そ
の補正が可能となる。
【0159】これにより電子放出量のばらつきの無いマ
ルチ電子源を得ることができる。
【0160】またこのマルチ電子ビーム源を応用した画
像形成装置の駆動方法によれば、入力された画像信号に
忠実に表示する、品位の高い画像を形成することができ
る。
【0161】
【図面の簡単な説明】
【図1】基本構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の画像形成装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】単純マトリクス配線SCEを用いた画像形成パ
ネルを示す図である。
【図4】SCE素子単素子の構成を示す図である。
【図5】単純マトリクス配線されたSCE素子を示す図
である。
【図6】SCE単素子の作製行程を示す図である。
【図7】SCE素子特性測定系を示す図である。
【図8】SCE素子特性を示す図である。
【図9】マトリクス配線SCE素子の断面図である。
【図10】マトリクス配線SCE作製行程を示す図であ
る。
【図11】マトリクス配線SCE作製行程を示す図であ
る。
【図12】フォーミングパルス形状を示す図である。
【図13】素子電圧と素子電流及び放出電流の関係の例
を示すグラフである。
【図14】パルス幅と総放電荷との関係の例を示すグラ
フである。
【図15】第2実施例の画像形成装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】第3実施例の画像形成装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図17】素子電流Ifによる放出電荷の補正の手順を
示す流れ図である。
【図18】表示面の輝度による放出電荷の補正の手順を
示す流れ図である。
【図19】画像形成パネルを応用した表示装置の構成を
示すブロック図である。
【図20】従来の電子放出素子の平面図である。
【符号の説明】
301 基板 302 リアプレート 303 支持枠 305 行方向配線 306 列方向配線 307 ガラス基板 308 蛍光膜 309 メタルバック 310 フェースプレート 311 外囲器 401 絶縁性基板 402 電子放出部形成用薄膜 403 電子放出部 404 電子放出部を含む薄膜 405,406 電極 501 SCE素子

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に多数の表面伝導型放出素子を形
    成してなり、少なくとも、各電子放出素子に流れる素子
    電流を測定する手段と、前記測定手段により測定された
    結果を記憶するための素子電流記憶手段と、前記測定手
    段の測定結果と前記記憶手段の記憶内容とを各電子放出
    素子ごとに比較する比較手段と、各電子放出素子ごとの
    駆動補正値を記憶するための補正値記憶手段とを備える
    マルチ電子ビーム源の駆動方法であって、 各電子放出素子は前記補正値記憶手段に記憶された駆動
    補正値にしたがって駆動され、前記比較手段で比較され
    た結果が所定の数値範囲を越えた場合には、前記補正値
    記憶手段により記憶された駆動補正値を修正するととも
    に、 前記素子電流記憶手段により記憶された電流の値を修正
    された駆動補正値で駆動した場合の素子電流の測定値に
    書き換えることを特徴とするマルチ電子ビーム源の駆動
    方法。
  2. 【請求項2】 前記補正値記憶手段により記憶される駆
    動補正値の初期値は、各表面伝導型放出素子の素子電流
    の初期の測定値に基づいて決められることを特徴とする
    請求項1記載のマルチ電子ビーム源の駆動方法。
  3. 【請求項3】 各表面伝導型放出素子の放出電流を測定
    するための手段を更に備え、前記補正値記憶手段により
    記憶される駆動補正値の初期値は、各表面伝導型放出素
    子の放出電流の初期の測定値に基づいて決められている
    ことを特徴とする請求項1記載のマルチ電子ビーム源の
    駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記補正値記憶手段により記憶されてい
    る駆動補正値に基づき、表面伝導型放出素子に印加する
    駆動電圧を各表面伝導型放出素子ごとに補正することを
    特徴とする請求項1記載のマルチ電子ビーム源の駆動方
    法。
  5. 【請求項5】 前記補正値記憶手段に記憶されている駆
    動補正値に基づき、表面伝導型放出素子に印加する駆動
    電圧のパルス幅を素子ごとに補正することを特徴とする
    請求項1記載のマルチ電子ビーム源の駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の駆動方法により駆動され
    るマルチ電子ビーム源と、該マルチ電子ビーム源と対向
    する位置に配置された、電子ビームの照射により可視光
    を発光する蛍光体とを少なくとも備える画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記補正値記憶手段に記憶される駆動補
    正値の初期値は、各表面導電型放出素子を駆動した際の
    蛍光体の発光強度の初期の測定値に基づいて決められる
    ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 基板上に複数の表面伝導型放出素子を形
    成してなるマルチ電子ビーム源であって、 信号を入力する入力手段と、 前記信号を、それに対応する表面伝導型放出素子につい
    ての補正データにより補正する補正手段と、 該補正手段により補正された入力信号を変調し、変調さ
    れた信号を表面伝導型放出素子に印加する変調手段と、 各表面伝導型放出素子に流れる素子電流を測定する測定
    手段と、 前記測定手段により測定された素子電流と、基準となる
    素子電流の値とを各表面伝導型放出素子ごとに比較する
    比較手段と、 該比較手段による比較の結果、前記測定手段により測定
    された素子電流と、前記基準となる素子電流の値との差
    が所定値以上の場合、前記補正データを修正する修正手
    段と、を備えることを特徴とするマルチ電子ビーム源。
  9. 【請求項9】 前記比較手段による比較の結果、前記測
    定手段により測定された素子電流と、前記基準となる素
    子電流の値との差が所定値に達しない場合、前記測定さ
    れた素子電流の値を前記基準となる素子電流の値として
    記憶する記憶手段を更に備えることを特徴とする請求項
    8記載のマルチ電子ビーム源。
  10. 【請求項10】 基板上に複数の表面伝導型放出素子を
    形成してなり、放出される電子により発光面を発光させ
    るマルチ電子ビーム源であって、 信号を入力する入力手段と、 入力信号を、該信号に対応する表面伝導型放出素子につ
    いての補正データにより補正する補正手段と、 該補正手段により補正された入力信号に応じて各表面伝
    導型放出素子による発光の輝度を測定する測定手段と、 該補正手段により補正された入力信号を変調し、変調さ
    れた信号を表面伝導型放出素子に印加する変調手段と、 前記測定手段により測定された輝度と、基準となる輝度
    の値とを各表面伝導型放出素子ごとに比較する比較手段
    と、 該比較手段による比較の結果、前記測定手段により測定
    された輝度と、前記基準となる輝度の値との差が所定値
    以上の場合、前記補正データを修正する修正手段と、を
    備えることを特徴とするマルチ電子ビーム源。
  11. 【請求項11】 基板上に複数の表面伝導型放出素子を
    形成してなるマルチ電子ビーム源であって、 信号を入力する入力手段と、 入力信号を、該信号に対応する表面伝導型放出素子につ
    いての補正データにより補正する補正手段と、 該補正手段により補正された入力信号を変調し、変調さ
    れた信号を表面伝導型放出素子に印加する変調手段と、 入力信号を、該信号に対応する表面伝導型放出素子につ
    いての補正データにより補正する補正手段と、 該補正手段により補正された入力信号に応じて各表面伝
    導型放出素子による放出電流を測定する測定手段と、 前記測定手段により測定された放出電流の値と、基準と
    なる放出電流の値とを各表面伝導型放出素子ごとに比較
    する比較手段と、 該比較手段による比較の結果、前記測定手段により測定
    された放出電流の値と、前記基準となる放出電流の値と
    の差が所定値以上の場合に、前記補正データを修正する
    修正手段と、を備えることを特徴とするマルチ電子ビー
    ム源。
  12. 【請求項12】 前記比較手段による比較の結果、前記
    測定手段により測定された放出電流の値と、前記基準と
    なる放出電流の値との差が所定値に達しない場合、当該
    表面伝導型放出素子の素子電流の値を測定する電流測定
    手段と、 該測定手段により測定された素子電流の値を基準となる
    素子電流の値として記憶する記憶手段と、 前記電流測定手段により測定された素子電流と、基準と
    なる素子電流の値とを各表面伝導型放出素子ごとに比較
    する電流比較手段と、 該電流比較手段による比較の結果、前記電流測定手段に
    より測定された素子電流と、前記基準となる素子電流の
    値との差が所定値以上の場合に、前記補正データを修正
    する電流による修正手段と、を更に備え、 前記基準となる素子電流を全素子について記憶した後に
    は、前記電流測定手段から前記電流による修正手段を行
    なって素子電流を基準とする補正を行なうことを特徴と
    する請求項10または請求項11記載のマルチ電子ビー
    ム源。
  13. 【請求項13】 前記変調手段は、入力信号の値に応じ
    て電圧を変位させた信号を表面伝導型放出素子に入力す
    ることを特徴とする請求項8ないし12記載のマルチ電
    子ビーム源。
  14. 【請求項14】 前記変調手段は、入力信号の値に応じ
    てパルス幅を変位させた信号を表面伝導型放出素子に入
    力することを特徴とする請求項8ないし12記載のマル
    チ電子ビーム源。
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