JP3302263B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
れた多数の電子放出素子を備えた電子源、及びこれを用
いた表示装置や露光装置等の画像形成装置、に関する。
した冷陰極電子放出素子の研究が盛んである。この冷陰
極電子放出素子の一つとして、表面伝導型電子放出素子
が挙げられるが、この表面伝導型電子放出素子は、絶縁
性の基板上に形成された導電性膜に、膜面に平行に電流
を流すことにより電子放出が生ずる現象を利用するもの
である。
ては、絶縁性の基板上に設けた一対の素子電極間に、電
子放出部を有する導電性膜を備える構成のものが挙げら
れ、更に、該電子放出部は、予め通電フォーミングと称
される通電処理を、金属酸化物などの導電性膜に施すこ
とで形成されるものである。該通電フォーミングは、導
電性膜の両端に直流電圧あるいは非常にゆっくりとした
昇電圧、例えば1V/1分程度の昇電圧を印加通電する
ことで通常行われ、該フォーミングにより、導電性膜を
局所的に破壊、変形もしくは変質させて構造を変化さ
せ、該導電性膜の一部に電気的に高抵抗な状態の電子放
出部を形成する処理である。電子放出は、上記電子放出
部が形成された導電性膜に電圧を印加して電流を流すこ
とにより、前記電子放出部から行われる。
純で製造も容易であることから、大面積に亙って多数配
列形成できる利点がある。そこで、この特徴を活かすた
めの種々の応用が研究されている。例えば表示装置等の
画像形成装置への利用が挙げられる。
一例を図19を用いて説明する。
子に印加される電圧(Vf)に対して該素子に流れる電
流(If)は必ずしも一義的に定まるものではない。そ
の特性には大別して2つの型があるが、このうち第一の
型においては該素子に流れる電流(If)は、印加電圧
(Vf)を0[V]から増加させてゆくにつれて、一旦
は増加するが、その後減少に転じ、さらにその後はほぼ
一定もしくは微増傾向を示す。一方、第二の型において
は該素子に流れる電流(If)は、印加電圧(Vf)を
0[V]から増加させてゆくにつれて、常に増加傾向を
示すものである。
記第二の型を動特性と呼ぶ。
掃引スピードで得られる静特性である。つまり、Vf=
0〜V1の領域(I領域)では、素子に流れる電流(I
f)は電圧(Vf)の増加に伴い単調増加しV1で最大
となる。Vf=V1〜V2の領域(II領域)では、素
子に流れる電流(If)は電圧(Vf)の増加に伴い減
少する、所謂、電圧制御型負性抵抗特性(以下、VCN
R[voltagecontrolled negat
ive resistance]特性という)を示す。
Vf=V2〜Vdの領域(III領域)では、該素子に
流れる電流(If)は電圧(Vf)の増加に対してほと
んど変化しない。尚、V1は電流Ifが極大値を示す
値、V2は電流Ifの減少曲線の接線のうち最大傾き接
線のVf軸切片である。一方、素子からの放出電流(I
e)は、電圧(Vf)の増加に伴いVeを電子放出しき
い値として、増加してゆく。
電圧掃引スピードで得られる動特性である。つまり、最
大電圧がVdで掃引した場合(図中If(Vd)曲線参
照)、Ve付近から素子に流れる電流(If)が徐々に
増加し、Vdで静特性のIfとほぼ一致する。最大電圧
がV2で掃引した場合(図中If(V2)曲線参照)、
同様にIfは徐々に増加し、V2においては静特性のI
fとほぼ一致する。また、最大電圧が上記のI領域内の
電圧で掃引すると、静特性のIfカーブとほぼ一致す
る。
特性は、素子を構成する材料、素子形態などを変えるこ
とにより変化するが、一般に良好な電子放出特性を有す
る表面伝導型電子放出素子は上記3つの領域I〜III
を有しているといって良い。
を平板形CRT等に応用するために、従来から多数の表
面伝導型電子放出素子をXYマトリクス状に配列して結
線したマルチ電子源が試みられている。
N個の表面伝導型電子放出素子を配線XE1 〜XEN お
よびYE1 〜YEM により、電気的に接続したものであ
る。このようなマルチ電子源を平板形CRT等に応用す
る場合には、通常は表示画面の1画素に対応して1個の
表面伝導型電子放出素子を設け、所望の表示パターンに
したがって順次、表面伝導型電子放出素子を駆動するも
のである。
ずつを順次発光させて1画面を形成していく点順次走査
か、或いは画像の1ライン(図20の例では、1ライン
はM画素よりなる。)ずつを順次発光させて1画面を形
成していく線順次走査の2つの方式が知られている。通
常は、1画素当たりの割当時間が長く、表面伝導型電子
放出素子の駆動速度や出力電子線の瞬時電流の面で有利
な線順次走査方式が採用されている。
次走査方式又は点順次走査方式で多数の表面伝導型電子
放出素子を駆動した場合、電子線を出力していない休止
状態にある表面伝導型電子放出素子に流れる電流が大き
いため、消費電力が増大してしまうという問題があっ
た。
て説明する。
に、表面伝導型電子放出素子を6×6個だけ単純マトリ
クス配線したものであり、各表面伝導型電子放出素子を
区別するために、D(1,1)、D(1,2)…D
(6,6)のように(x,y)座標で示している。この
ようなマルチ電子源を平板型CRTに応用する際、表示
に必要な輝度を得るために表面伝導型電子放出素子の1
素子当たりに、仮に約1×10の−6乗Aの電子線出力
が必要であるとした場合、図19に示した特性より、発
光する画素に対応する表面伝導型電子放出素子には14
V、非発光の画素に対応する表面伝導型電子放出素子に
はVth=10V以下の電圧を印加すれば良いわけであ
る。
場合には、x軸と平行な6つの素子列を順次走査して1
画面を形成するが、その際、任意の素子列を選択するに
は、XE1 〜XE6 のうち選択される列には0Vを、ま
た非選択の列には7Vを印加する。
面伝導型電子放出素子から1マイクロAの電子線出力を
得るためには、YE1 〜YE6 のうち、上記任意の表面
伝導型電子放出素子に給電する配線には14Vを印加
し、それ以外の配線には7Vを印加する。
を表示したい時には、例えば第1列目を駆動する間は、
XE1 には0V、XE2 〜XE6 には7V、YE1 ,Y
E5,YE6 には7V、YE2 〜YE4 には14Vを印
加し、次に第2列目を駆動する間は、XE2 には0V、
XE1 およびXE3 〜XE6 には7V、YE1 およびY
E3 〜YE6 には7V、YE2 には14Vを印加すれば
よい。以下、同様に第3列目〜第6列目を順次走査し、
1画面を表示するが、各配線電極に印加する電圧を表1
にまとめて示す。
れた列以外の表面伝導型電子放出素子(非選択素子)に
7Vの電位差が印加される場合があり、消費電力の増大
を招いていた。例えば、図22に示した画像パターンを
表示する場合の第3列目の素子列を駆動している状態を
例にとると、図23に示すように、D(2,3)とD
(3,3)およびD(4,3)には、素子両端に14V
が印加され、電子線が出力されるが一方、第3列目以外
の表面伝導型電子放出素子で配線YE2 ,YE3,YE4
と接続している表面伝導型電子放出素子の両端には、
14V−7V=7Vが印加される。その結果、図19の
特性から判るように、これらの選択された列以外の15
素子には、各々2.5mAの電流が流れ、消費電力を増
大させることになる。この例から明らかなように、電子
線出力を得るために、ある表面伝導型電子放出素子に1
4Vの駆動電圧を印加すると、その表面伝導型電子放出
素子と共通配線されている表面伝導型電子放出素子には
7Vが印加されてしまう。上述の説明においては、説明
を簡単にするため6×6のマトリクスを用いたが、表示
装置として実用的な画素数、例えば1000×1000
画素程度の規模の場合には、無効消費電力が大幅に増大
する。さらには、電源や駆動回路や配線材には無効分も
見込んで電流容量の大きなものを用いなければならず、
装置コストを増大させる要因となっていた。
子に流れる無効電流を大幅に低減して、消費電力を低減
することができ、しかも、画像形成に支障をきたすよう
な不要な電子放出、あるいは発光を防止し得る電子源、
これを用いた画像形成装置を得ることを目的とする。
明の構成は以下の通りである。
向配線とでマトリクス状に結線された、電子放出部を含
む導電性膜を一対の電極間に配置してなる複数の電子放
出素子と、前記複数の電子放出素子の駆動手段と、画像
形成部材とを備える画像形成装置において、前記駆動手
段は、画像信号に応じた電子放出を、電子放出の閾値以
上の電圧を選択された電子放出素子の前記電極間に印加
することで行い、更に、一定期間ごとに、前記電子放出
を行う電圧とは逆極性で、その降電圧レートが10V/
sec以上であり、前記電子放出素子を高抵抗状態に遷
移せしめる電圧パルスを印加する手段であり、 前記電子
放出素子の一方の電極上面の高さが、他方の電極上面の
高さよりも高いことを特徴とする画像形成装置にある。
向配線とでマトリクス状に結線された、電子放出部を含
む導電性膜を一対の電極間に配置してなる複数の電子放
出素子と、前記複数の電子放出素子の駆動手段と、画像
形成部材とを備える画像形成装置において、前記駆動手
段は、画像信号に応じた電子放出を、電子放出の閾値以
上の電圧を選択された電子放出素子の前記電極間に印加
することで行い、更に、一定期間ごとに、前記電子放出
を行う電圧とは逆極性で、その降電圧レートが10V/
sec以上であり、前記電子放出素子を高抵抗状態に遷
移せしめる電圧パルスを印加する手段であり、 前記画像
形成部材は、前記高抵抗状態に遷移せしめる電圧パルス
が印加された際に放出される電子の照射領域以外に配置
されていることを特徴とする画像形成装置にある。
徴として、「前記画像形成部材は、蛍光体を有し、前記
高抵抗状態に遷移せしめる電圧パルスが印加された際に
放出される電子の照射領域にはブラックが配置されてい
る」こと、「前記電子放出素子は、表面伝導型電子放出
素子である」こと、「前記電子放出素子を高抵抗状態に
遷移せしめる電圧パルスは、電子放出素子を流れる電流
が極大値をとる電圧以上の波高値を有する」こと、「前
記電子放出素子を高抵抗状態に遷移せしめる電圧パルス
は、非選択の電子放出素子に印加される電圧以上の波高
値を有する」こと、をも含むものである。
所定の電圧パルスを印加することにより、電流−電圧特
性を高抵抗化状態に遷移せしめ、非選択の表面伝導型電
子放出素子に流れる無効電流を大幅に低減するものであ
る。
ート10V/sec以上の電圧パルスを印加すると、前
記図19のI〜III領域よりなるI−V静特性とは異
なる、高抵抗状態に遷移する。ここで、高抵抗状態と
は、素子が有限時間の間、前記動特性に沿った電流−電
圧特性に従う状態を指す。例えば、前記図19のI−V
特性を有する表面伝導型電子放出素子に対して、波高値
Vd、降電圧レート10V/sec以上の電圧パルスを
印加した直後には、該素子のI−V特性は前記図19
中、If(Vd)で示すような高抵抗状態を示す。ま
た、このように高抵抗状態に遷移した後でも、該素子に
対してVdを印加すれば放出電流Isを得ることが可能
であり、しかも実線If(Vd)で示される特性から明
らかなように、該素子に対してVe以下の電圧を印加し
たとしても、点線にて示される静特性と比較して、該素
子に流れる電流(If)は大幅に低減される。
記電圧パルス印加後、有限時間保持されるが、その後は
再び、図19の点線で示されるI−V静特性に戻る。そ
こで、所望の時間、かかる高抵抗状態を持続する必要が
ある場合には、高抵抗状態が保持されている間に、上記
電圧パルスを再度繰り返し印加することにより、高抵抗
状態の保持時間を所望期間、延長することができる。
おける上述のI−V静特性及び高抵抗化状態への遷移特
性が、図10に示される通り、該電子放出素子に印加さ
れる電圧として、駆動時の電圧とは逆極性の電圧が印加
された場合にも同様に発現することを知見したことに基
づく。
る表面伝導型電子放出素子を単純マトリクス配線した電
子源及び画像形成装置において、予め上記の駆動電圧と
は逆極性でしかも降電圧レート(駆動電圧とは逆極性の
負の電圧パルスであるから、パルス立ち上がり部の勾配
(図11,図17))が10V/sec以上の電圧パル
ス(以下、高抵抗化パルスという)を印加することで、
その素子のI−V特性を異なる状態に遷移せしめる。即
ち、該素子を高抵抗状態に遷移せしめることにより、上
述の非選択素子に流れる無効電流を減少せしめ、駆動時
における装置全体の消費電力を大幅に低減させることが
できる。尚、上記高抵抗化パルスの降電圧レートの上限
は、実用的には1010[V/sec]である。
パルスの波形としては、例えば、三角波、矩形波、或い
は、正弦波等を用いることが可能である。更に、この高
抵抗化パルスは、図10に示すII領域(VCNR領
域)の−Vc 以下の波高値を有し、特に好ましくは、前
述の如く、複数の電子放出素子が単純マトリクス配線さ
れた電子源の駆動に際し、非選択素子に印加される電圧
以上の波高値を有し、且つ、駆動時とは逆極性のパルス
電圧であることが望ましい。
スを印加することにより、形成される画像のコントラス
トが低下することがないように、工夫がこらされてい
る。
め所定の位置に配置する、即ち、前記高抵抗化パルスの
印加により電子線が放出された場合であっても、該高抵
抗化パルスにより放出される電子線によっては照射され
ない位置に配置することで、高抵抗化パルスによって放
出された電子線により、画像のコントラストが低下する
のを防止する点である。
状を工夫することにより、高抵抗化パルスにより放出さ
れる電子線が、画像形成部材(ターゲット)に到達する
ことなく、素子電極に捕捉されるような電場を作る点で
ある。具体的には、表面伝導型電子放出素子を構成する
素子電極のうち画像形成の際に正極(高抵抗化パルス印
加時には負極)として作用する電極を一方の素子電極、
画像形成の際に負極(高抵抗化パルス印加時には正極)
として作用する電極を他方の素子電極とすると、一方の
素子電極の上面高さを他方の素子電極の上面高さよりも
大きくする点である。
れを用いた新規な画像形成装置に係るものであり、以下
に説明するような表面伝導型電子放出素子を採用してい
る。
型があり、まず、平面型の表面伝導型電子放出素子の基
本的な構成について説明する。
型電子放出素子の基本的な構成を示す図である。
3は導電性膜、4と5は素子電極である。
等の不純物含有量を減少させたガラス、青板ガラス、青
板ガラスにスパッタ法等によりSiO2 を積層した積層
体、アルミナ等のセラミックス等が挙げられる。
一般的導体材料が用いられ、例えばNi、Cr、Au、
Mo、W、Pt、Ti、Al、Cu、Pd等の金属ある
いは合金及びPd、Ag、Au、RuO2 、Pd−Ag
等の金属あるいは金属酸化物とガラス等から構成される
印刷導体、In2 O3 −SnO2 等の透明導電体及びポ
リシリコン等の半導体導体材料等から適宜選択される。
膜3の形状等は、応用される形態等によって設計され
る。
から数百マイクロメートルであることが好ましく、より
好ましくは、素子電極4,5間に印加する電圧等によ
り、数マイクロメートルから数十マイクロメートルであ
る。
出特性を考慮すると、好ましくは数マイクロメートルか
ら数百マイクロメートルであり、また素子電極厚dは、
数百オングストロームから数マイクロメートルである。
子は、基板1上に、素子電極4,5、導電性膜3の順に
積層されたものとなっているが、基板1上に、導電性膜
3、素子電極4,5の順に積層したものとしてもよい。
導電性膜3は、良好な電子放出特性を得るためには、微
粒子で構成された微粒子膜であることが特に好ましく、
その膜厚は、素子電極4,5へのステップカバレージ、
素子電極4,5間の抵抗値及び通電フォーミング条件等
によって適宜選択される。この導電性膜3の膜厚は、好
ましくは数オングストロームから数千オングストローム
で、特に好ましくは10オングストロームから500オ
ングストロームであり、その抵抗値は、10の3乗から
10の7乗オーム/□のシート抵抗値である。
ばPd、Pt、Ru、Ag、Au、Ti、In、Cu、
Cr、Fe、Zn、Sn、Ta、W、Pb等の金属、P
dO、SnO2 、In2 O3 、PbO、Sb2 O3 等の
酸化物、HfB2 、ZrB2、LaB6 、CeB6 、Y
B4 、GdB4 等の硼化物、TiC、ZrC、HfC、
TaC、SiC、WCなどの炭化物、TiN、ZrN、
HfN等の窒化物、Si、Ge等の半導体、カーボン等
が挙げられる。
合した膜であり、その微細構造として、微粒子が個々に
分散配置した状態のみならず、微粒子が互いに隣接、あ
るいは重なり合った状態(島状も含む)の膜をさす。微
粒子膜である場合、微粒子の粒径は、数オングストロー
ムから数千オングストロームであることが好ましく、特
に好ましくは10オングストロームから200オングス
トロームである。
形成された亀裂の周辺部であり、電子放出はこの亀裂付
近から行われる。この電子放出部2は、導電性膜3の膜
厚、膜質、材料及び通電フォーミング等の製造条件に依
存して形成される。従って、電子放出部2の位置及び形
状は図1に示されるような位置及び形状に特定されるも
のではない。
グストロームの粒径の導電性微粒子を有することもあ
る。この導電性微粒子は、導電性膜3を構成する材料の
元素の一部、あるいは総てと同様のものである。また、
電子放出部2及びその近傍の導電性膜3は炭素あるいは
炭素化合物を有することもある。
基本的な構成について説明する。
の基本的な構成を示す図で、図中21は段差形成部材
で、その他図1と同じ符号は同じ部材を示すものであ
る。
子電極4,5は、前述した平面型の表面伝導型電子放出
素子と同様の材料で構成されたものである。
印刷法、スパッタ法等で付設されたSiO2 等の絶縁性
材料で構成されたものである。この段差形成部材21の
膜厚は、先に述べた平面型の表面伝導型電子放出素子の
素子電極間隔L(図1参照)に対応するもので、段差形
成部材21の作成法や素子電極4,5間に印加する電圧
等により設定されるが、好ましくは数百オングストロー
ムから数十マイクロメートルであり、特に好ましくは数
百オングストロームから数マイクロメートルである。
成後に形成されるので、素子電極4,5の上に積層され
るが、導電性膜3の形成後に素子電極4,5を作成し、
導電性膜3の上に素子電極4,5が積層されるようにす
ることも可能である。また、平面型の表面伝導型電子放
出素子の説明においても述べたように、電子放出部2の
形成は、導電性膜3の膜厚、膜質、材料及び通電フォー
ミング等の製造条件に依存するので、その位置及び形状
は図2に示されるような位置及び形状に特定されるもの
ではない。
導型電子放出素子と垂直型の表面伝導型電子放出素子の
内、平面型を例にして説明するが、平面型の表面伝導型
電子放出素子に代えて垂直型の表面伝導型電子放出素子
としてもよい。
々な方法が考えられるが、その一例を図3ないし図5に
基づいて説明する。尚、図3において図1と同じ符号は
同じ部材を示すものである。
り十分に洗浄した後、真空蒸着法、スパッタ法等により
素子電極材料を堆積させた後、フォトリソグラフィー技
術により基板1の面上に素子電極4,5を形成する(図
3(a))。
機金属溶液を塗布して放置することにより、素子電極4
と素子電極5間を連絡して有機金属薄膜を形成する。
尚、有機金属溶液とは、前述の導電性膜3の構成材料の
金属を主元素とする有機化合物の溶液である。この後、
有機金属薄膜を加熱焼成処理し、リフトオフ、エッチン
グ等によりパターニングされた導電性膜3を形成する
(図3(b))。
制御することにより、導電性膜3の構成材料が、酸化物
と金属の2相混合状態か、あるいは非化学量論組成を有
する酸化物を有する状態にすることが好ましい。これは
再酸化又は再還元によって抵抗値の調整を広範囲で行え
るためである。
り説明したが、これに限ることなく、例えば真空蒸着
法、スパッタ法、化学的気相堆積法、分散塗布法、ディ
ッピング法、スピンナー法等によって有機金属膜を形成
することもできる。
処理を施す。この通電フォーミング処理は、素子電極
4,5間に不図示の電源より通電すると、導電性膜3の
部位に構造の変化した電子放出部2が形成される(図3
(c))。この通電処理により導電性膜3を局所的に破
壊、変形もしくは変質せしめ、構造の変化した部位が電
子放出部2である。
示す。
パルス波高値を定電圧とした電圧パルスを連続的に印加
する場合(図4(a))と、パルス波高値を増加させな
がら電圧パルスを印加する場合(図4(b))とがあ
る。
ついて図4(a)で説明する。
形のパルス幅とパルス間隔であり、例えば、T1を1マ
イクロ秒〜10ミリ秒、T2を10マイクロ秒〜100
ミリ秒とし、波高値(通電フォーミングパルスのピーク
電圧)を前述した表面伝導型電子放出素子の形態に応じ
て適宜選択して、適当な真空度の真空雰囲気下で、数秒
から数十分印加する。尚、印加する電圧波形は、図示さ
れる三角波に限定されるものではなく、矩形波等の所望
の波形を用いることができる。
パルスを印加する場合について図4(b)で説明する。
(a)と同様であり、波高値(通電フォーミングパルス
のピーク電圧)を、例えば0.1Vステップ程度ずつ増
加させ、図4(a)の説明と同様の適当な真空雰囲気下
で印加する。
局所的に破壊、変形もしくは変質させない程度の電圧、
例えば0.1V程度の電圧で素子電流を測定して抵抗値
を求め、例えば1Mオーム以上の抵抗を示したときに通
電フォーミングを終了することが好ましい。上記通電フ
ォーミング工程からそれ以降の工程は、図5に示される
ような測定評価系内で行われるものである。この測定評
価系について説明する。
を示す。また、51は素子に素子電圧Vfを印加するた
めの電源、50は素子電極4,5間の導電性薄膜3を流
れる素子電流Ifを測定するための電流計、54は電子
放出部2より放出される放出電流Ieを捕捉するための
アノード電極、53はアノード電極54に電圧を印加す
るための高圧電源、52は電子放出部2より放出される
放出電流Ieを測定するための電流計、55は真空装
置、56は排気ポンプ、57はガス導入口である。
54等は真空装置55内に設置され、この真空装置55
には不図示の真空計等の必要な機器が具備されていて、
所望の真空下で表面伝導型電子放出素子の測定評価がで
きるようになっている。
リーポンプ等からなる通常の高真空装置系と、イオンポ
ンプ等からなる超高真空装置系とから構成されている。
また、真空装置55全体及び表面伝導型電子放出素子の
基板1は、ヒーターにより200℃程度まで加熱できる
ようになっている。尚、この測定評価系は、後述するよ
うな表示パネルの組み立て段階において、表示パネル及
びその内部を真空装置55及びその内部として構成する
ことで、通電フォーミング工程及び後述するそれ以後の
工程における測定評価及び処理に応用されるものであ
る。
合、更に活性化工程を施すことが好ましい。
0の−5乗torr程度の真空度で、パルス波高値を定
電圧としたパルスの印加を繰り返す処理のことをいい、
真空雰囲気中に存在する有機物質から炭素あるいは炭素
化合物を電子放出部2に堆積させることで、素子電流、
放出電流の状態を著しく向上させることができる工程で
ある。この活性化工程は、例えば素子電流や放出電流を
測定しながら行って、例えば放出電流が飽和した時点で
終了するようにすれば効果的であるので好ましい。ま
た、活性化工程でのパルス波高値は、好ましくは駆動電
圧の波高値である。
ァイト(単結晶及び多結晶の双方を指す)、非晶質カー
ボン(非晶質カーボン及びこれと多結晶グラファイトと
の混合物を指す)である。また、その堆積膜厚は、好ま
しくは500オングストローム以下、より好ましくは3
00オングストローム以下である。
電子放出素子の配列について説明する。
出素子の配列方式としては、m本のX方向配線の上にn
本のY方向配線を層間絶縁層を介して設置し、表面伝導
型電子放出素子の一対の素子電極に夫々X方向配線、Y
方向配線を接続した配置方式が挙げられる。これを単純
マトリクス配置と呼ぶ。
れば、単純マトリクス配置された表面伝導型電子放出素
子における放出電子は、しきい値電圧を超える電圧で
は、対向する素子電極間に印加するパルス状電圧の波高
値とパルス幅で制御できる。一方、しきい値電圧以下で
は殆ど電子は放出されない。従って、多数の表面伝導型
電子放出素子を配置した場合においても、個々の素子に
上記パルス状電圧を適宜印加すれば、入力信号に応じて
表面伝導型電子放出素子を選択し、その電子放出量が制
御でき、単純なマトリクス配線だけで個別の表面伝導型
電子放出素子を選択して独立に駆動可能となる。
づくもので、本発明の電子源の一例である、この単純マ
トリクス配置の電子源の構成について図6に基づいて更
に説明する。
ガラス板等であり、この基板1上に配列された本発明の
表面伝導型電子放出素子104の個数及び形状は用途に
応じて適宜設定されるものである。
Dx1,Dx2,……,Dxmを有するもので、基板1
上に、真空蒸着法、印刷法、スパッタ法等で形成した導
電性金属等である。また、多数の表面伝導型電子放出素
子104にほぼ均等に電圧が供給されるように、材料、
膜厚、配線幅が設定されている。
Dy1,Dy2,……,Dynを有するもので、X方向
配線102と同様に作成される。
方向配線103間には、不図示の層間絶縁層が設置さ
れ、電気的に分離されて、マトリクス配線を構成してい
る。尚、このm,nは共に正の整数である。
法、スパッタ法等で形成されたSiO2 等であり、X方
向配線102を形成した基板1の全面或は一部に所望の
形状で形成され、特に、X方向配線102とY方向配線
103の交差部の電位差に耐え得るように、膜厚、材
料、製法が適宜設定される。
向する素子電極(不図示)が、m本のX方向配線102
と、n本のY方向配線103と、真空蒸着法、印刷法、
スパッタ法等で形成された導電性金属等からなる結線1
05によって電気的に接続されているものである。
のY方向配線103と、結線105と、対向する素子電
極とは、その構成元素の一部あるいは全部が同一であっ
ても、また夫々異なっていてもよく、前述の素子電極の
材料等より適宜選択される。これら素子電極への配線
は、素子電極と材料が同一である場合は素子電極と総称
する場合もある。また、表面伝導型電子放出素子104
は、基板1あるいは不図示の層間絶縁層上どちらに形成
してもよい。
線102には、X方向に配列された表面伝導型電子放出
素子104の行を入力信号に応じて走査するために、走
査信号を印加する不図示の走査信号印加手段が電気的に
接続されている。
列された表面伝導型電子放出素子104の列の各列を入
力信号に応じて変調するために、変調信号を印加する不
図示の変調信号発生手段が電気的に接続されている。更
に、各表面伝導型電子放出素子104に印加される駆動
電圧は、当該表面伝導型電子放出素子104に印加され
る走査信号と変調信号の差電圧として供給されるもので
ある。
本発明の電子源を用いた本発明の画像形成装置の一例
を、図7及び図8を用いて説明する。尚、図7は表示パ
ネル201の基本構成図であり、図8は蛍光膜114を
示す図である。
明の表面伝導型電子放出素子を配置した電子源の基板、
111は基板1を固定したリアプレート、116はガラ
ス基板113の内面に蛍光膜114とメタルバック11
5等が形成されたフェースプレート、112は支持枠で
あり、リアプレート111、支持枠112及びフェース
プレート116にフリットガラス等を塗布し、大気中あ
るいは窒素中で、400〜500℃で10分以上焼成す
ることで封着して外囲器118を構成している。
部に相当する。102、103は、表面伝導型電子放出
素子104の一対の素子電極4,5と接続されたX方向
配線及びY方向配線で、夫々外部端子Dx1ないしDx
m,Dy1ないしDynを有している。
プレート116、支持枠112、リアプレート111で
構成されている。しかし、リアプレート111は主に基
板1の強度を補強する目的で設けられるものであり、基
板1自体で十分な強度を持つ場合は別体のリアプレート
111は不要で、基板1に直接支持枠112を封着し、
フェースプレート116、支持枠112、基板1にて外
囲器118を構成してもよい。また、フェースプレート
116、リアプレート111の間にスぺーサーと呼ばれ
る不図示の支持体を更に設置することで、大気圧に対し
て十分な強度を有する外囲器118とすることもでき
る。
光体122のみからなるが、カラーの蛍光膜114の場
合は、蛍光体122の配列により、ブラックストライプ
(図8(a))あるいはブラックマトリクス(図8
(b))等と呼ばれる黒色導伝材121と蛍光体122
とで構成される。ブラックストライプ、ブラックマトリ
クスが設けられる目的は、カラー表示の場合必要となる
三原色の各蛍光体122間の塗り分け部を黒くすること
で混色等を目立たなくすることと、蛍光膜114におけ
る外光反射によるコントラストの低下を抑制することで
ある。黒色導伝材121の材料としては、通常良く用い
られている黒鉛を主成分とする材料だけでなく、導電性
があり、光の透過及び反射が少ない材料であれば他の材
料を用いることもできる。
る方法としては、モノクローム、カラーによらず、沈澱
法や印刷法が用いられる。
4の内面側には通常メタルバック115が設けられる。
メタルバック115の目的は、蛍光体122(図8参
照)の発光のうち内面側への光をフェースプレート11
6側へ鏡面反射することにより輝度を向上すること、電
子ビーム加速電圧を印加するための電極として作用する
こと、外囲器118内で発生した負イオンの衝突による
ダメージからの蛍光体122の保護等である。メタルバ
ック115は、蛍光膜114の作製後、蛍光膜114の
内面側表面の平滑化処理(通常フィルミングと呼ばれ
る)を行い、その後Alを真空蒸着等で堆積することで
作製できる。
114の導伝性を高めるため、蛍光膜114の外面側に
透明電極(不図示)を設けてもよい。
蛍光体122と表面伝導型電子放出素子104とを対応
させなくてはいけないため、十分な位置合わせを行なう
必要がある。
じ、10の−7乗torr程度の真空度にされ、封止さ
れる。また、外囲器118の封止を行う直前あるいは封
止後に、ゲッター処理を行うこともある。これは、外囲
器118内の所定の位置に配置したゲッター(不図示)
を加熱し、蒸着膜を形成する処理である。ゲッターは通
常Ba等が主成分であり、該蒸着膜の吸着作用により、
例えば1×10の−5乗ないしは1×10の−7乗to
rrの真空度を維持するためのものである。
降の表面伝導型電子放出素子の各製造工程は、通常、外
囲器118の封止直前又は封止後に行われるもので、そ
の内容は前述の通りである。
単純マトリクス配置の電子源を用いて得ることができ、
上述したテレビジョン放送の表示装置のみならず、テレ
ビ会議システム、コンピューター等の表示装置として好
適な画像形成装置が得られる。更には、感光ドラムとで
構成した光プリンターの露光装置としても用いることが
できるものである。
る。
断面と駆動回路とをブロック図で示したものである。
尚、図9は、以後の説明の便宜上、簡略された図である
が、本実施例の電子源及び画像形成装置の全体の構成
は、先述した図6〜図8にて示される構成を有してい
る。
板、4,5は例えばNiを材料とする素子電極であり、
2マイクロメートルの間隔を隔てて対向して設けられて
いる。3は例えばPd等の電子放出材料からなる超微粒
子膜であり、その膜の一部に電子放出部を有する。基板
1上に設けられた素子電極4,5及び超微粒子膜3によ
り表面伝導型電子放出素子が構成されている。素子電極
4,5は、本実施例では対称形状であるが、便宜上、そ
れぞれを甲電極、乙電極と称することにする。
ラス板で、その内面には蛍光体122及びメタルバック
115が設けられている。メタルバック115に、例え
ば10kVの加速電圧を印加しておくことにより、蛍光
体122は例えば1マイクロA程度の電子線が照射され
れば、表示装置として十分な輝度の可視光を発すること
が可能である。
乙電極5の間に適宜電圧を印加するための電圧源である
が、その出力については図11を用いて後述する。
8,9は本発明に必須の構成要素ではないが、説明の便
宜上図示している。
前に、図10を用いて、上記の表面伝導型電子放出素子
の特性を説明する。図10の横軸は甲電極4と乙電極5
の間に印加される電圧を示し、図9中の電圧計7で指示
される数値と対応する。
伝導型電子放出素子を流れる電流の目盛であり、図9中
の電流計8で指示される数値と対応する(図9中の矢印
Ifで示す向きを電流の正方向とする。)。
素子の出力電子線の電流量の目盛であり、図9の電流計
9で指示される数値と対応する。
うに印加電圧Vfを増加させると表面伝導型電子放出素
子に流れる電流Ifは印加電圧Vfにより3つの領域に
分かれる。すなわち、電圧を増加させると電流が増加す
るI領域(単調増加領域)と、電圧を増加させると電流
が減少するII領域−VCNR領域と、さらに電圧を印
加すると放出電流Ieが得られ素子電流Ifが減少しな
いIII領域の3つの領域である。
して印加した場合の特性をも示しているが、図から明ら
かなように電流Ifは殆ど同様の特性を示しながら逆方
向に流れる。この逆極性の電圧印加時に、I領域からI
I領域に変わる閾値電圧をVcと称することとする。す
なわち、Vcにおいては、素子電流Ifは極大値をと
る。また、電子線出力電流Ieの図から明らかなよう
に、本実施例の表面伝導型電子放出素子は逆極性の印加
電圧Vfに対しても、ほぼ等しい強度の電子線を出力す
る特性を有している。
は、所定の高抵抗化パルスをVfとして印加すると、上
記実線で示したIf特性と比較して、より電気抵抗の大
きな高抵抗化状態に遷移し、その状態を一定時間保持す
るが、その場合のIf特性を点線で示す。
の高抵抗化パルスについて説明する。すなわち、振幅と
して少なくとも−Vcを越える駆動電圧とは逆極性の電
圧パルス、すなわち−Vcよりも負の電圧パルスであっ
て、その電圧パルスの立ち上がり部の勾配(パルスが0
Vに向かう際の時間変化率)が、少なくとも10V/s
ecよりも急勾配(大きい)であるようなパルスであれ
ば良い。
素子の特性を説明したが、次に図9において、本実施例
の電子源を用いた画像表示装置の動作について説明す
る。
高抵抗化パルスを印加して、表面伝導型電子放出素子を
予め高抵抗化状態に遷移せしめた後、所望の表示画像の
パターンに従って蛍光体122に電子線を照射するもの
である。
5が正極、甲電極4が負極となるが、例えばVfとして
−14Vのパルスを印加した場合、約1×10の−6乗
A程度の電子線が放射される。その際、電子線は、素子
電極4,5及びメタルバック115により形成される電
場により、点線10で示すようにほぼ放物線に近い軌道
で飛翔する。しかしながら、本実施例においては、点線
10の軌道の電子線の照射位置には蛍光体122を設け
ていない。本実施例においては、例えば、先述の図8に
て示された、ブラックストライプあるいはブラックマト
リクスと呼ばれる黒色導伝材(ブラック)121が、点
線10の軌道の電子線の照射位置に対応して配置され
る。このため、発光は生じない。すなわち、高抵抗化パ
ルスによって表示画像に支障をきたすような不要な発光
が防止されるものである。
22を発光させるには、甲電極4を正極、乙電極5を負
極として作用させるが、その際には素子電極4,5及び
メタルバック115により形成される電場は高抵抗化パ
ルスの場合とは逆向きの水平方向の力を電子線に及ぼす
ため、その軌道は実線11を描くような放物線となる。
したがって、電子線は、メタルバック115を浸透し、
蛍光体122を励起させ、十分な輝度の可視光を発光せ
しめることとなる。
示時の動作を説明したが、図11を用いて、印加電圧V
fと、素子電流Ifと、放射される電子線Ieの相互の
関係について補足説明する。
導型電子放出素子に印加される電圧Vfを時間経過とと
もに例示したものである。まず、振幅が−Vcを越え、
立ち上がり部が10V/sec以上の傾きを有する高抵
抗化パルスが印加される。続いて、所望の表示パターン
にしたがって蛍光体122を発光させるための駆動電圧
が印加されるが、前述したように単純マトリクス配置さ
れた表面伝導型電子放出素子を順次走査する場合には、
他のラインを走査する間、7Vあるいは0Vが印加され
る。そして、当該素子を駆動して蛍光体122を発光さ
せるために、途中でVth以上の電圧(本実施例では1
4V)を印加して、電子線を出力させている。
電流Ifが、図11(b)に示されている。まず、高抵
抗化パルスの印加時には、約1×10の−3乗A程度の
逆方向の電流が流れるが、その後、表面伝導型電子放出
素子が高抵抗化状態となるため、7Vが印加されても流
れる電流は、0.1×10の−3乗A程度の微小なもの
である。また、Vfとして14Vが印加された間は、約
1×10の−3乗Aが流れるが、その後、7Vが再び印
加されても、高抵抗化状態が維持されているため、0.
1×10の−3乗A程度の微小電流しか流れない。
出素子より放射される電子線Ieを示すものであり、図
示するように高抵抗化パルスの印加時と、発光用パルス
の印加時に、約1×10の−6乗Aの電子線が放射され
ている。このうち、高抵抗化パルスの印加時に放出され
る電子線は、上述のように蛍光体122を照射しない軌
道となるので、表示画像に悪影響を及ぼすことはない。
部断面と駆動回路とをブロック図で示したものである。
尚、実施例1と同様に、図12は、以後の説明の便宜
上、簡略された図であるが、本実施例の電子源及び画像
形成装置の全体の構成は、先述した図6〜図8にて示さ
れる構成を有している。図9と同一の符号は同一の部材
を示す。
異なる。すなわち、甲電極4と乙電極5は、実施例1に
おいては同一の形状であったが、本実施例では上面高さ
を異なったものとすることにより、高抵抗化パルスの印
加時に電子線が乙電極5に吸引され、上方に飛翔しない
ような工夫がなされている。
め、各部の寸法縮尺は等倍で示しているが、具体的には
甲電極4の幅:W1=10マイクロメートル、上面高
さ:t1=1000オングストロームで、乙電極5の
幅:W2=100マイクロメートル、上面高さ:t2=
1マイクロメートルである。また両電極4,5の間隔:
g=2マイクロメートルで、基板1とメタルバック11
5との距離hは約10mmである。
出素子の特性を図13を用いて説明する。図13におい
ては、図10に示したと同様に横軸をVfとして、If
及びIf(高抵抗化状態)及びIeの特性を示したもの
である。本実施例の表面伝導型電子放出素子では、If
及びIf(高抵抗化状態)の特性は殆ど実施例1と等し
いものであるが、一方、Ieの特性は大きく異なったも
のとなっている。すなわち、Vfとして負電圧を印加し
た場合、超微粒子膜3から放射された電子線は、本実施
例では乙電極5に吸引されてしまうため、メタルバック
115を備えた蛍光体122に到達し難いという特性を
持つ。従って、Vfが正電圧の場合には、Ieの閾値電
圧Vth(+)は10V程度であるのに対し、Vfが負
電圧の場合には、実質的な閾値電圧Vth(−)は約−
16Vにもなる。すなわち、本実施例の表面伝導型電子
放出素子においては、高抵抗化パルスとして、例えば振
幅が14Vの負電圧パルスを印加しても、電子線が放射
されないため、表示画像に悪影響を及ぼすような発光が
生じることはない。
2の位置を厳密に調整して設ける必要がなく、図12に
示したように、一面に蛍光体122を設けても差し支え
ない。
及びIfの時間的な経過は、実施例1における図11
(a)(b)と同様であるが、Ieに関しては、上述し
た理由により図11(d)に示すようになる。
たが、甲電極4,乙電極5の寸法は、必ずしも上記数値
に限定されるものではない。一般には、乙電極5の上面
高さ(t2)を甲電極4の上面高さ(t1)よりも大き
くすることにより、Vfとして負電圧を印加した際の電
子線の放出を抑制する作用が生じる。
するには、例えば、本実施例のように、メタルバック1
15を備えた蛍光体122(ターゲット)との距離hは
約10mm程度で、加速電圧を10kV程度とする場合
には、t2をt1の5倍以上にするのが好ましい。
する場合、もしくは、ターゲットとの距離hをより小さ
くする場合には、5倍よりもさらに大きな比率で寸法を
変えておくことが望ましいと言える。
うな手段によっても、実質的に比率を変えることが可能
である。
極4と乙電極5とは同じ膜厚の金属材料で形成されてい
るが、乙電極5の下層に絶縁層12を設けることによ
り、実質的に上面高さがt2であるのと同様な効果を得
るものである。
明する。図15は、本実施例の平板型画像形成装置の回
路構成の一例である。図15において、201は表示パ
ネル、202は、スイッチング素子アレイ、203は制
御回路、204はシフトレジスタ、205はラインメモ
リ、206は駆動素子アレイ、207は負電圧パルス発
生器、208はスイッチング素子アレイである。
に一部切欠きの斜視図で示すような平板型CRTであっ
て、図16中、118はガラス製の真空容器としての外
囲器で、その一部である116は、表示面側のフェース
プレートを示している。フェースプレート116の内面
には、例えばITOを材料とする透明電極が形成され、
さらにその内側には、赤,緑,青の蛍光体122がモザ
イク状に塗り分けられ、CRTの分野では公知のメタル
バック処理115が施されている。不図示の透明電極
は、加速電圧を印加するために、端子EVを通じて外囲
器118外と電気的に接続されている。
たガラス基板で、その上面には、表面伝導型電子放出素
子がM個×N列に亘り単純マトリクスで配列形成されて
いる。該素子群は、各々端子XE1 〜XEN およびYE
1 〜YEM によって外囲器118外と電気的に接続され
ている。図15に戻り、表示パネル201の端子Evに
は加速電圧印加用の高電圧電源VH が接続され、例えば
10kVの高電圧が供給される。また、端子XE1 〜X
EN の各々には、スイッチング素子アレイ202のスイ
ッチング素子S1 〜SN が接続されており、各スイッチ
ング素子の動作により、0V(グランドレベル)か又は
電源Vxにより供給される、例えば7V程度の電圧が印
加されるものである。スイッチング素子アレイ202を
構成するスイッチS1 〜SN は、図15においては模式
的に示したが、要するに制御信号Txに基づいて0Vか
7Vかを選択的に印加できるものであれば良く、例えば
トーテムール型に接続されたFETペアで差し支えな
い。
送されるシリアル画像データをタイミング制御回路20
3の発生するクロック信号TSFT に基づいてシリアル・
パラレル変換する。本実施例の実施パネルは、1ライン
当たりM画素を有するものであるから、シリアル・パラ
レル変換された1ライン分の画像データは、IDMのM個
の信号としてシフトレジスタ204より出力される。
制御回路203の発生する制御信号TMTY に基づき、シ
フトレイジスタ204の出力する1ライン分の画像デー
タをラッチする。図中、ID1' 〜IDM' で示すのはライ
ンメモリ205の出力信号である。
205の出力信号ID1' 〜IDM' の各々に基づき、14
Vか7Vの電圧(各々、発光と非発光に対応する駆動電
圧である)を出力する。
は、制御回路203の発する制御信号TRPに基づき、表
面伝導型電子放出素子104を高抵抗化するための負電
圧パルスを発生する。尚、負電圧パルスが、所定の振幅
と立ち上がり勾配を有するパルスであることは言うまで
もない。
路203の発生する制御信号TY に基づき、駆動素子ア
レイ206の出力か、又は負電圧パルス発生器207の
出力のいずれか一方を選択的に端子YE1 〜YEM に供
給するためのもので、スイッチング素子アレイ208の
出力信号を便宜上Vy1 〜VyM と呼ぶものとする。
の動作を図17のタイミングチャートを参照しながら説
明する。に示すのは、図15のシフトレジスタ204
に入力するシリアル画像データで、図示外の画像情報源
より1ライン目、2ライン目、3ライン目…というふう
に、ライン順次(各ライン内は画素順次)で送られるも
のとする。
イミング制御回路203からシフトレジスタ204に図
17に示すようなシフトクロックTSFT が送られる。
従って、1ライン分のシリアル画像データが入力される
と、シフトレジスタ204はそのラインについてシリア
ル・パラレル変換を完了するが、タイミング制御回路2
03は、これに合わせて1ラインメモリ205に対して
同図に示すようにメモリーロードタイミング信号T
MRY を発生する。
〜IDM' は、同図に示すようにメモリロードタイミン
グTmryに同期して、1ライン目画像データ,2ライ
ン目画像データ…というふうに内容が切り換えられてゆ
く。
するラインの素子列を適宜駆動するために、スイッチン
グ素子アレイ202に対して制御信号TX を発生する
が、その内容を同図に示す。図中、例えばS1 =0,
S2 〜SN =VX と示される場合には、スイッチング素
子S1 には0V(グランドレベル)を、またS2 〜SN
の各スイッチング素子はVX (V)を選択的に接続する
ことを意味している。同図から明らかなように、まず最
初に、全ての表面伝導型電子放出素子104に高抵抗化
パルスを印加するために、S1 〜SN のすべてを0Vと
し、その後、1ラインずつ順次走査してゆくものであ
る。
3の制御信号にしたがって動作する負電圧パルス発生器
207の出力信号であり、上記で示したS1 〜SN =
0の期間中に、負電圧パルスを発生している様子を示し
ている。
作を同図に示すが、上記で示したS1 〜SN =0の
期間中は、負電圧パルス発生器207の出力をYE1 〜
YEM に接続し、それ以外の期間は、駆動素子アレイ2
06の出力をYE1 〜YEMに接続するように動作す
る。従って、スイッチング素子アレイ208の出力信号
Vy1 〜VyM の内容は同図に示すようなものとな
る。
電子放出素子に高抵抗化パルスを印加して後、表示画像
の1画面が形成されるが、画像形成装置として視覚特性
上ちらつきのない表示をおこなうためには、通常60画
面/秒以上の速度で動作させることが望ましい。例え
ば、NTSC信号に準拠した画像信号に基づき表示を行
う場合には、垂直走査期間中に高抵抗化パルスを印加す
るようにタイミング制御回路203を構成しておけば、
本発明の実施上何ら支障はない。
て用いたディスプレイパネルに、例えばテレビジョン放
送を初めとする種々の画像情報源より提供される画像情
報を表示できるように構成した本発明の画像形成装置の
一例を示す図である。
6101はディスプレイパネルの駆動回路、16102
はディスプレイコントローラ、16103はマルチプレ
クサ、16104はデコーダ、16105は入出力イン
ターフェース回路、16106はCPU、16107は
画像生成回路、16108及び16109及び1611
0は画像メモリーインターフェース回路、16111は
画像入力インターフェース回路、16112及び161
13はTV信号受信回路、16114は入力部である。
ン信号のように、映像情報と音声情報の両方を含む信号
を受信する場合には当然映像の表示と同時に音声を再生
するものであるが、本発明の特徴と直接関係しない音声
情報の受信、分離、再生、処理、記憶等に関する回路や
スピーカー等については説明を省略する。
を説明する。
えば電波や空間光通信等のような無線伝送系を用いて伝
送されるTV信号を受信するための回路である。
のではなく、例えばNTSC方式、PAL方式、SEC
AM方式等、いずれの方式でもよい。また、これらより
更に多数の走査線よりなるTV信号、例えばMUSE方
式を初めとする所謂高品位TVは、大面積化や大画素数
化に適した前記ディスプレイパネルの利点を生かすのに
好適な信号源である。
TV信号は、デコーダ16104に出力される。
軸ケーブルや光ファイバー等のような有線伝送系を用い
て伝送されるTV信号を受信するための回路である。前
記TV信号受信回路16113と同様に、受信するTV
信号の方式は特に限られるものではなく、また本回路で
受信されたTV信号もデコーダ16104に出力され
る。
は、例えばTVカメラや画像読み取りスキャナーなどの
画像入力装置から供給される画像信号を取り込むための
回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ16104に
出力される。
10は、ビデオテープレコーダー(以下VTRと略す)
に記憶されている画像信号を取り込むための回路で、取
り込まれた画像信号はデコーダ16104に出力され
る。
09は、ビデオディスクに記憶されている画像信号を取
り込むための回路で、取り込まれた画像信号はデコーダ
16104に出力される。
08は、静止画ディスクのように、静止画像データを記
憶している装置から画像信号を取り込むための回路で、
取り込まれた静止画像データはデコーダ16104に入
力される。
は、本表示装置と、外部のコンピュータもしくはコンピ
ュータネットワークもしくはプリンターなどの出力装置
とを接続するための回路である。画像データや文字・図
形情報の入出力を行うのは勿論のこと、場合によっては
本画像形成装置の備えるCPU16106と外部との間
で制御信号や数値データの入出力などを行うことも可能
である。
ンターフェース回路16105を介して外部から入力さ
れる画像データや文字・図形情報や、あるいはCPU1
6106より出力される画像データや文字・図形情報に
基づき、表示用画像データを生成するための回路であ
る。本回路の内部には、例えば画像データや文字・図形
情報を蓄積するための書き換え可能メモリーや、文字コ
ードに対応する画像パターンが記憶されている読み出し
専用メモリーや、画像処理を行うためのプロセッサー等
を初めとして、画像の生成に必要な回路が組み込まれて
いる。
は、デコーダ16104に出力されるが、場合によって
は前記入出力インターフェース回路16105を介して
外部のコンピュータネットワークやプリンターに出力す
ることも可能である。
の動作制御や、表示画像の生成や選択や編集に関わる作
業を行う。
信号を出力し、ディスプレイパネルに表示する画像信号
を適宜選択したり組み合わせたりする。その際には表示
する画像信号に応じてディスプレイパネルコントローラ
16102に対して制御信号を発生し、画面表示周波数
や走査方法(例えばインターレースかノンインターレー
スか)や一画面の走査線の数など表示装置の動作を適宜
制御する。また、前記画像生成回路16107に対して
画像データや文字・図形情報を直接出力したり、あるい
は前記入出力インターフェース回路16105を介して
外部のコンピュータやメモリーをアクセスして画像デー
タや文字・図形情報を入力する。
の作業にも関わるものであってよい。例えば、パーソナ
ルコンピュータやワードプロセッサ等のように、情報を
生成したり処理する機能に直接関わってもよい。あるい
は前述したように、入出力インターフェース回路161
05を介して外部のコンピュータネットワークと接続
し、例えば数値計算等の作業を外部機器と協同して行っ
てもよい。
6に使用者が命令やプログラム、あるいはデータなどを
入力するためのものであり、例えばキーボードやマウス
の他、ジョイスティック、バーコードリーダー、音声認
識装置等の多様な入力機器を用いることが可能である。
いし16113より入力される種々の画像信号を3原色
信号、又は輝度信号とI信号、Q信号に逆変換するため
の回路である。尚、図中に点線で示すように、デコーダ
16104は内部に画像メモリーを備えるのが望まし
い。これは、例えばMUSE方式を初めとして、逆変換
するに際して画像メモリーを必要とするようなテレビ信
号を扱うためである。
表示が容易になる。あるいは前記画像生成回路1610
7及びCPU16106と協同して、画像の間引き、補
間、拡大、縮小、合成を初めとする画像処理や編集が容
易になるという利点が得られる。
16106より入力される制御信号に基づき、表示画像
を適宜選択するものである。即ち、マルチプレクサ16
103はデコーダ16104から入力される逆変換され
た画像信号の内から所望の画像信号を選択して駆動回路
16101に出力する。その場合には、一画面表示時間
内で画像信号を切り換えて選択することにより、所謂多
画面テレビのように、一画面を複数の領域に分けて領域
によって異なる画像を表示することも可能である。
2は、前記CPU16106より入力される制御信号に
基づき、駆動回路16101の動作を制御するための回
路である。
るものとして、例えばディスプレイパネルの駆動用電源
(図示せず)の動作シーケンスを制御するための信号を
駆動回路16101に対して出力する。ディスプレイパ
ネルの駆動方法に関わるものとして、例えば画面表示周
波数や走査方法(例えばインターレースかノンインター
レースか)を制御するための信号を駆動回路16101
に対して出力する。また、場合によっては、表示画像の
輝度やコントラストや色調やシャープネスといった画質
の調整に関わる制御信号を駆動回路16101に対して
出力する場合もある。
ル16100に印加する駆動信号を発生するための回路
であり、前記マルチプレクサ16103から入力される
画像信号と、前記ディスプレイパネルコントローラ16
102より入力される制御信号に基づいて動作するもの
である。
例示した構成により、本画像形成装置においては多様な
画像情報源より入力される画像情報をディスプレイパネ
ル16100に表示することが可能である。即ち、テレ
ビジョン放送を初めとする各種の画像信号は、デコーダ
16104におて逆変換された後、マルチプレクサ16
103において適宜選択され、駆動回路16101に入
力される。一方、デイスプレイコントローラ16102
は、表示する画像信号に応じて駆動回路16101の動
作を制御するための制御信号を発生する。駆動回路16
101は、上記画像信号と制御信号に基づいてディスプ
レイパネル16100に駆動信号を印加する。これによ
り、ディスプレイパネル16100において画像が表示
される。これらの一連の動作は、CPU16106によ
り統括的に制御される。
16104に内蔵する画像メモリや、画像生成回路16
107及び情報の中から選択したものを表示するだけで
なく、表示する画像情報に対して、例えば拡大、縮小、
回転、移動、エッジ強調、間引き、補間、色変換、画像
の縦横比変換等を初めとする画像処理や、合成、消去、
接続、入れ換え、嵌め込み等を初めとする画像編集を行
うことも可能である。また、本実施例の説明では特に触
れなかったが、上記画像処理や画像編集と同様に、音声
情報に関しても処理や編集を行なうための専用回路を設
けてもよい。
放送の表示機器、テレビ会議の端末機器、静止画像及び
動画像を扱う画像編集機器、コンピュータの端末機器、
ワードプロセッサを初めとする事務用端末機器、ゲーム
機などの機能を一台で兼ね備えることが可能で、産業用
あるいは民生用として極めて応用範囲が広い。
電子ビーム源とする表示パネルを用いた画像形成装置と
する場合の構成の一例を示したに過ぎず、本発明の画像
形成装置がこれのみに限定されるものでないことは言う
までもない。
必要のない機能に関わる回路は省いても差し支えない。
また、これとは逆に、使用目的によっては更に構成要素
を追加してもよい。例えば、本表示装置をテレビ電話機
として応用する場合には、テレビカメラ、音声マイク、
照明機、モデムを含む送受信回路等を構成要素に追加す
るのが好適である。
伝導型電子放出素子を電子源としているので、デイスプ
レイパネルの薄形化が容易であり、画像形成装置の奥行
きを小さくすることができる。それに加えて、表面伝導
型電子放出素子を電子ビーム源とする表示パネルは大画
面化が容易で輝度が高く視野角特性にも優れるため、画
像形成装置は臨場感にあふれ、迫力に富んだ画像を視認
性良く表示することが可能である。
非選択の表面伝導型電子放出素子に流れる無効電流を大
幅に低減して、消費電力を低減することができ、しか
も、画像形成に支障をきたすような不要な電子放出、あ
るいは発光を防止することができる電子源、これを用い
た表示装置等の画像形成装置が得られるものである。
成図である。
成図である。
ある。
示す概略的構成図である。
構成図である。
画像形成装置に用いる表示パネルの概略的構成図であ
る。
る。
ロック的に示した図である。
出素子の特性を示す説明図である。
図である。
ブロック的に示した図である。
出素子の特性を示す説明図である。
構成図である。
である。
ある。
タイミングを示す説明図である。
ク図である。
説明図である。
置を示す概略図である。
置を示す概略図である。
る。
る印加電圧を示す概略図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 X方向配線とY方向配線とでマトリクス
状に結線された、電子放出部を含む導電性膜を一対の電
極間に配置してなる複数の電子放出素子と、前記複数の
電子放出素子の駆動手段と、画像形成部材とを備える画
像形成装置において、 前記駆動手段は、画像信号に応じた電子放出を、電子放
出の閾値以上の電圧を選択された電子放出素子の前記電
極間に印加することで行い、更に、一定期間ごとに、前
記電子放出を行う電圧とは逆極性で、その降電圧レート
が10V/sec以上であり、前記電子放出素子を高抵
抗状態に遷移せしめる電圧パルスを印加する手段であ
り、 前記電子放出素子の一方の電極上面の高さが、他方の電
極上面の高さよりも高い ことを特徴とする画像形成装
置。 - 【請求項2】 X方向配線とY方向配線とでマトリクス
状に結線された、電子放出部を含む導電性膜を一対の電
極間に配置してなる複数の電子放出素子と、前記複数の
電子放出素子の駆動手段と、画像形成部材とを備える画
像形成装置において、 前記駆動手段は、画像信号に応じた電子放出を、電子放
出の閾値以上の電圧を選択された電子放出素子の前記電
極間に印加することで行い、更に、一定期間ごとに、前
記電子放出を行う電圧とは逆極性で、その降電圧レート
が10V/sec以上であり、前記電子放出素子を高抵
抗状態に遷移せしめる電圧パルスを印加する手段であ
り、 前記画像形成部材は、前記高抵抗状態に遷移せしめる電
圧パルスが印加された際に放出される電子の照射領域以
外に配置されていることを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項3】 前記電子放出素子を高抵抗状態に遷移せ
しめる電圧パルスは、電子放出素子を流れる電流が極大
値をとる電圧以上の波高値を有することを特徴とする請
求項1または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】 前記電子放出素子を高抵抗状態に遷移せ
しめる電圧パルスは、非選択の電子放出素子に印加され
る電圧以上の波高値を有することを特徴とする請求項1
または2に記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 前記画像形成部材は、蛍光体を有し、前
記高抵抗状態に遷移せしめる電圧パルスが印加された際
に放出される電子の照射領域にはブラックが配置されて
いることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 前記電子放出素子は、表面伝導型電子放
出素子であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の画像形成装置。
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JP15406395 | 1995-05-30 | ||
JP15743096A JP3302263B2 (ja) | 1995-05-30 | 1996-05-30 | 画像形成装置 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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-
1996
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JPH0950256A (ja) | 1997-02-18 |
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