JPH07182974A - 平板電極の積層接合方法 - Google Patents

平板電極の積層接合方法

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JPH07182974A
JPH07182974A JP32491793A JP32491793A JPH07182974A JP H07182974 A JPH07182974 A JP H07182974A JP 32491793 A JP32491793 A JP 32491793A JP 32491793 A JP32491793 A JP 32491793A JP H07182974 A JPH07182974 A JP H07182974A
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flat plate
electrode
flat
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Itsuro Uchida
逸郎 内田
Takao Kawaguchi
隆夫 川口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 平板電極とガラスロッド棒を積層し接合する
際に、熱膨脹係数の差から焼成後に発生していた反りを
低減する積層接合方法を提供する。 【構成】 第1平板電極5(a)と、その対面電極の第
2平板電極5(b)と、第1平板電極5(a)と第2平
板電極5(b)を所定の間隔で積層接合させるガラスロ
ッド棒6を電極間に配列し、延びスペーサ4(a)、4
(b)で電極を保護しながら、湾曲熱板3(a)、3
(b)で第1平板電極5(a)と第2平板電極5(b)
とガラスロッド棒6の積層接合で発生する反りとは逆の
反りを焼成中に与え、室温下では反りの少ない積層接合
電極を入手する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平面型表示装置などにお
ける平板電極の積層接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを用いてカラ−テレビジョン
画像を表示する平面型表示装置などにおいて、複数枚の
平板電極を互いに所定の間隔で電気的に絶縁された状態
で積層接合する際、従来は図7、図8に示した方法でな
されていた(特願平2−12945号公報参照)。
【0003】図7において、(a)は接合前の構成、
(b)は接合後の構成を示す。即ち、焼成基板の上に熱
板と延びスペーサ(図には記載せず)と第1平板電極1
3を登載し、さらに結晶質ガラス棒14と非晶質ガラス
棒15とを互いに平行な状態で交互に配列している。結
晶質ガラス棒14の厚さ寸法は所定間隔寸法よりも若干
大きくし、非晶質ガラス棒15の厚さ寸法は前記間隔寸
法と概略同寸である。
【0004】次に第2の平板電極14を積載し、延びス
ペーサと熱板とスタンパーを載せたのちに焼成接合す
る。この状態を図7(b)に示している。なお、これら
結晶質ガラス棒14と非晶質ガラス棒15は第1平板電
極13と第2平板電極14の電子ビームの通過部を遮ら
ないように配置されている。また、第1平板電極13と
第2平板電極14は、その役目に応じてその形状が異な
っている。
【0005】次にこの焼成の方法は、結晶質ガラス棒と
して溶融温度450℃、非晶質ガラス棒として転移点3
83℃、軟化点506℃のガラス材料を用いものであ
る。即ち、焼成炉内で結晶質ガラス棒14の融点まで加
熱して、結晶質ガラス棒14を溶融し、再結晶化するま
で保温した後、冷却する。この間、溶融した結晶質ガラ
ス棒14、スタンパーの荷重によって押しつぶされて第
1平板電極13と第2平板電極14の表面に押し付けら
れ、第1平板電極13と第2平板電極14に融着する。
これに対して非晶質ガラス棒15は結晶質ガラス棒14
の溶融温度で軟化した状態でも109ポイズ程度の高い
粘度を有するので、押しつぶされつつも第1平板電極1
3と第2平板電極14の両電極の間隔寸法を保持するこ
とが出来る。これにより、第1平板電極13と第2平板
電極14の両電極とを所定寸法間隔で精度良くしかも強
固に積層接合するものである。
【0006】延びスペーサは、この焼成の高温時に電極
の延び量とスタンパーの延び量の差により、平板電極が
痛まないよう配置されたものであり、熱板はガラス棒の
溶融を均一に行なうための物である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例で
は平板電極の持つその役目から、個々に形状が異なるた
めに高温下での延び方は個々に違い、かつガラスロッド
棒も、平板電極使用金属と膨脹係数が違うために高温下
では全く違う延び量を起こしていた。つまり、第1平板
電極と、第1平板電極に対向する第2平板電極と、第1
平板電極と第2平板電極を所定の間隔に保つためのガラ
スロッド棒は、積層接合するために高温焼成された場
合、第1平板電極と第2平板電極とガラスロッド棒の3
者は、お互いに未接着でかつ反りは全く発生していな
い。しかし第1平板電極と第2平板電極とガラスロッド
棒の3者が高温時にそれぞれ違った延び量の状態で冷却
が始まり接合が始まると、常温まで冷却されたときには
その収縮量の違いから大きく反ることが分かっていた。
【0008】積層合体された電極の反りは、積層合体電
極の吸着搬送時の吸着ミスや、さらに多段に積層合体さ
れるときの合体時の合体精度を悪くさせていた。
【0009】従って、本発明の目的は反り低減のための
方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の第1の発明の積層接合方法は、第1の平板電
極と、第1の平板電極に対向する第2の平板電極と、第
1の平板電極と第2の平板電極を所定の間隔に保つため
のスペーサ部材を、焼成時の高温下で熱によりたわむ構
造を持つ湾曲熱板を用いて、積層接合する平板電極の積
層接合方法である。
【0011】また本発明の第2の発明の積層接合方法
は、第1の平板電極と、第1の平板電極に対向する第2
の平板電極と、第1の平板電極と第2の平板電極を所定
の間隔に保つためのガラスロッド棒を、第1の平板電極
を保護する第1の伸張延びスペーサと、第2の平板電極
を保護する第2の伸張延びスペーサの2種類の延びスペ
ーサを用いて積層接合する平板電極の積層接合方法であ
る。
【0012】また本発明の第3の発明の積層接合方法
は、第1の平板電極と第1の平板電極に対向する第2の
平板電極にそれぞれ剛性低減部を設け、第1の平板電極
と、第1の平板電極に対向する第2の平板電極と、第1
の平板電極と第2の平板電極を所定の間隔に保つための
ガラスロッド棒を積層接合する平板電極の積層接合方法
である。
【0013】
【作用】本発明の第1の発明の上述の手段による作用に
ついて述べる。第1平板電極と、第1平板電極に対向す
る第2平板電極と、第1平板電極と第2平板電極を所定
の間隔に保つためのガラスロッド棒は、積層接合するた
めに高温焼成している状態では、第1平板電極、第2平
板電極、ガラスロッド棒共に反りは全く発生せず、それ
ぞれ違った延び量の状態で存在している。もちろんこの
状態では第1平板電極、第2平板電極、ガラスロッド棒
は未接合である。
【0014】しかし、高温焼成状態から冷却され始めて
徐々に接合し始めると、常温まで冷却されたときには元
の状態までの収縮量の違いから大きく反ることが分かっ
ている。特に、使用ガラスの熱膨脹係数は、使用金属の
熱膨脹係数よりも大きいことが分かっていた。そこで、
高温状態で、冷却後の反りとは全く逆の反りを発生する
湾曲熱板を用いて、意図的に高温下の未接合状態では逆
に反った状態に保ち、徐々に冷却を始めて接合をさせる
と、常温状態では反りが非常に低減した状態で積層接合
を完了させることができる。
【0015】高温状態で反りを発生するたわみ熱板の構
造は、2種類以上の熱膨脹係数の違う金属を張り合わせ
た物を使用する。常に接着された状態では、高温状態で
の各金属の延びの量の違いから反りを発生させる事がで
きる。
【0016】また本発明の第2の発明の上述の手段によ
る作用について述べる。まず第1平板電極を保護する第
1伸張延びスペーサに、ガラスロッド棒より熱膨脹係数
の小さな延びスペーサを密着させる。同様に、第2平板
電極を保護する第2伸張延びスペーサに、ガラスロッド
棒より熱膨脹係数の小さな熱膨脹係数の延びスペーサを
密着させる。次に第1平板電極と、第1平板電極に対向
する第2平板電極と、第1平板電極と第2平板電極を所
定の間隔に保つためのガラスロッド棒を、積層接合する
ために高温焼成状態にまで加熱を行う。
【0017】昇温中、第1平板電極と第2平板電極とガ
ラスロッド棒の3者は、未接合状態で伸張を行なう。昇
温完了後冷却が始まると、第1平板電極とガラスロッド
棒と第2平板電極は接着を始める。このとき熱膨脹係数
はガラスロッド棒>平板電極>延びスペーサの順に大き
くしてあるため、ガラスロッド棒に密着した第1平板電
極と第2平板電極は、ガラスロッド棒の熱収縮に引っ張
られ大きく縮もうとする。しかし、熱膨脹係数が最も小
さい第1伸張延びスペーサと第2伸張延びスペーサに接
している第1平板電極と第2平板電極は同時に逆の延び
ようとする力も受けるのである。つまり、冷却ゾーンで
は、ガラスロッド棒から収縮応力を受け、延びスペーサ
から伸張応力を受け、両者の力を操作することにより、
反りの低減が図ることができるのである。
【0018】また本発明の第3の発明の上述の手段によ
る作用について述べる。第1平板電極と第1平板電極に
対向する第2平板電極にそれぞれ剛性低減部を設ける。
剛性低減部とは、平板電極の表面にハーフエッチング部
もしくは貫通孔等を設けた事により、電極の質量を減ら
す等して剛性を下げた部分である。つまり剛性が下がる
ことによって、積層接合電極は自重により、平坦な物の
上ではその形状に沿うようになる。剛性低減部を設けた
第1平板電極と、第1平板電極に対向する剛性低減部を
設けた第2平板電極と、第1平板電極と第2平板電極を
所定の間隔に保つためのガラスロッド棒を、非常に平坦
な延びスペーサと平坦な熱板と平坦な接触表面を持つ高
温焼成用焼成基盤及び高温用焼成スタンパーで積層接合
すると非常に反りの少ない平板電極の焼成できるのであ
る。
【0019】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明にかかる平板電極の積層接
合方法の実施例1の要部構成の側面図を示した図であ
る。スタンパ1は焼成する部材を加重し、平面度を出す
ように部材との接触面は加工されている。焼成基盤2
は、スタンパ1で加重される部材を平面度のでた面で挟
持する構造である。湾曲熱板3(a)、湾曲熱板3
(b)は2種類以上の金属を張り合わせたもので、例え
ばSUS430とニッケルを組み合わせた構造である。
延びスペーサ4(a)、延びスペーサ4(b)は、例え
ば板厚0.2mmのFe−Ni系合金からなる。第1平
板電極5(a)は、例えば板厚0.2mmのFe−Ni
系合金からなる。第2平板電極5(b)も、例えば板厚
0.2mmのFe−Ni系合金からなる。ガラスロッド
棒6は、結晶質ガラス棒と非結晶質ガラス棒を組み合わ
せたもので、第1平板電極5(a)と第2平板電極5
(b)を所定の間隔で積層接合させるものである。
【0020】湾曲熱板3(a)、湾曲熱板3(b)につ
いて詳しく説明する。湾曲熱板3(a)、湾曲熱板3
(b)は2種類以上の金属を張り合わせたもので、例え
ばSUS430とニッケルを組み合わせた構造である。
熱膨脹係数から、例えばSUS430が10×10-6
ニッケルが13〜14×10-6である。この2種の金属
を張り合わせてたわむ熱板を作成し、熱膨脹係数の大き
なものを上にして加熱した場合、上に凸に反ることにな
る。よって、ニッケルを上にして焼成すれば、昇温中は
上に凸に反ることになる。
【0021】次に湾曲熱板3(a)、湾曲熱板3(b)
の昇温時の作用について説明する。図2(a)は、常温
時の状態で、昇温前であり、湾曲熱板3(a)、湾曲熱
板3(b)、第1平板電極5(a)と第2平板電極5
(b)とガラスロッド棒6に反りは無い。図2(b)
は、焼成中の状態で、この状態で冷却が始まれば、第1
平板電極5(a)とガラスロッド棒6と第2平板電極5
(b)は下に凸の状態になるように接合し始める。しか
し、湾曲熱板3(a)、湾曲熱板3(b)が、焼成中の
高温状態では、上に凸の状態になるように設置されてい
るため、湾曲熱板3(a)と湾曲熱板3(b)の反りと
第1平板電極5(a)とガラスロッド棒6と第2平板電
極5(b)の反りがお互い打ち消し合う状態で冷却が始
まり、第1平板電極5(a)とガラスロッド棒6と第2
平板電極5(b)が非常に反りの少ない状態で積層接合
する。このとき、湾曲熱板3(a)と湾曲熱板3(b)
は剛性を大きくもたせているために、第1平板電極5
(a)とガラスロッド棒6と第2平板電極5(b)の反
りにより反りが無くならないように厚み、材質が設計さ
れている。
【0022】この一実施例では、湾曲熱板3(a)、湾
曲熱板3(b)は2種類の金属を張り合わせているが、
2種類に限るものではない。また、金属材料についても
SUS430とニッケルの組合せに限るものではない。
そして、上下の湾曲熱板3(a)、湾曲熱板3(b)が
同じものである必要はない。湾曲熱板3(a)、湾曲熱
板3(b)の設置方法についても、焼成部材の反りの状
態により、上に凸の状態になるように設置に限るもので
はない。
【0023】本実施例によれば、湾曲熱板3(a)、湾
曲熱板3(B)を使用することにより、従来焼成時で発
生していた第1平板電極5(a)とガラスロッド棒6と
第2平板電極5(b)の反りを打ち消す逆方向の反りを
焼成中に与えることで、焼成完了後に非常に反りの少な
い積層接合電極を作ることができる。
【0024】(実施例2)図3は、本発明にかかる平板
電極の積層接合方法の実施例2の要部構成の側面図を示
した図である。スタンパ1、焼成基板2、熱板11、第
1平板電極5(a)、第2平板電極5(b)、ガラスロ
ッド棒6は、実施例1と同様のものである。第1伸縮延
びスペーサ9は、例えば材質は42%アロイ(42Ni
−Fe)であり、板厚0.2mm、熱膨脹係数は5.8
×10-6である。これはガラスロッド棒(9×10-6
>平板電極(6.7×10-6)>延びスペーサの順にな
る。第2伸縮延びスペーサ10も、例えば第1伸縮延び
スペーサ9と同じとする。
【0025】次に第1伸縮延びスペーサ9と第2伸縮延
びスペーサ10の焼成時における挙動について図4で詳
しく説明する。図4(a)は常温での状態図で、第1伸
縮延びスペーサ9と第2伸縮延びスペーサ10は、第1
平板電極5(a)と第2平板電極5(b)にそれぞれ密
着している。図4(b)は焼成中の状態図で、高温時に
は第1平板電極5(a)、第1伸縮延びスペーサ9、ガ
ラスロッド棒6、第2平板電極5(b)、第2伸縮延び
スペーサ10は昇温中は独立して熱膨脹している。この
ような状態で冷却が始まり、第1平板電極5(a)とガ
ラスロッド棒6と第2平板電極5(b)が積層接合す
る。図4(c)の常温状態になるまでの冷却ゾーンで
は、ガラスロッド棒6と接着している第1平板電極5
(a)はその熱膨脹係数の差から収縮が起きるが、密着
している第1伸縮延びスペーサ9の熱膨脹係数が小さい
ために、ガラスロッド棒6による収縮とは逆の伸張の力
が第1平板電極5(a)に加わることになる。第2平板
電極5(b)と第2伸縮延びスペーサ10についても同
様のことが起きる。よって、第1伸縮延びスペーサ9、
第2伸縮延びスペーサ10の働きにより、非常に反りの
少ない積層接合電極が得られるわけである。
【0026】この一実施例では、第1伸縮延びスペーサ
9と第2伸縮延びスペーサ10が、第1平板電極5
(a)と第2平板電極5(b)にそれぞれ密着させると
きに、スタンパーを使用したが、これに限るもではな
い。また、第1伸縮延びスペーサ9と第2伸縮延びスペ
ーサ10が全く同一材料、形状をしている必要はない。
【0027】本実施例によれば、ガラスロッド棒6と非
常に近い熱膨脹係数の第1伸縮延びスペーサ9と第2伸
縮延びスペーサ10を使用することにより、高温時での
第1平板電極5(a)とガラスロッド棒6と第2平板電
極5(b)の膨脹量の差を少なくすることができ、焼成
完了後に非常に反りの少ない積層接合電極を作ることが
できる。
【0028】(実施例3)図5は、本発明にかかる平板
電極の積層接合方法の実施例3の要部構成の側面図を示
した図である。スタンパ1、焼成基盤2、延びスペーサ
4(a)、延びスペーサ4(b)、第1平板電極5
(a)、第2平板電極5(b)、ガラスロッド棒6、熱
板11は、実施例1及び実施例2と同様のものである。
剛性低減部12は第1平板電極5(a)、第2平板電極
5(b)の表面をハーフエッチングしたり、貫通孔を設
けた部分である。
【0029】剛性低減部12について、図6で詳しく説
明する。図6は、第1平板電極5(a)もしくは第2平
板電極5(b)の略側面図及び略平面図である。斜線部
はハーフエッチングを施した部分である。例えばA部
は、ハーフエッチングのみを施した部分であり、例えば
B部とC部は、ハーフエッチングと貫通孔の両方を施し
た部分である。
【0030】第1平板電極と第1平板電極に対向する第
2平板電極にそれぞれ剛性低減部を設け、ガラスロッド
棒6と焼成を行なう。この時焼成後の積層接合電極は、
ガラスロッド棒6の収縮により反りを持とうとするが、
第1平板電極5(a)と第2平板電極5(b)の剛性が
非常に弱いために、反りが低減する。これはガラスロッ
ド棒の収縮力により第1平板電極5(a)と第2平板電
極5(b)は実際反りを持つが、自重により、反りが低
減されている。つまり剛性が下がることによって、積層
接合電極は自重により、平坦な物の上ではその形状に沿
うようになる。
【0031】この一実施例では、図6のようなハーフエ
ッチングと貫通孔の加工を平板電極に施す例を示した
が、これに限るものではない。
【0032】本実施例によれば、剛性低減部を設けた第
1平板電極と、第1平板電極に対向する剛性低減部を設
けた第2平板電極と、第1平板電極と第2平板電極を所
定の間隔に保つためのガラスロッド棒を、延びスペーサ
と熱板と高温焼成用焼成基盤及び高温用焼成スタンパー
で積層接合すると平坦な場所上では非常に反りの少ない
平板電極の焼成できるのである。
【0033】
【発明の効果】本発明の第1の発明は、湾曲熱板を使用
することにより、従来焼成時で発生していた第1平板電
極とガラスロッド棒と第2平板電極の積層接合電極の反
りを打ち消す逆方向の反りを焼成中に与えることで、焼
成完了後に非常に反りの少ない積層接合電極を作ること
ができる。
【0034】本発明の第2の発明は、ガラスロッド棒、
平板電極の熱膨脹係数よりも小さい熱膨脹係数の第1伸
縮延びスペーサと第2伸縮延びスペーサを使用すること
により、高温時での第1平板電極とガラスロッド棒と第
2平板電極の熱収縮の差を少なくすることができ、焼成
完了後に非常に反りの少ない積層接合電極を作ることが
できる。
【0035】本発明の第3の発明は、剛性低減部を設け
た第1平板電極と剛性低減部を設けた第2平板電極とガ
ラスロッド棒を、焼成積層接合すると平坦な場所上では
非常に反りの少ない平板電極の焼成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例に係わる電極の要部を示
す側面図
【図2】(a)、(b)、(c) 同実施例における電
極の要部の状態を示す側面図
【図3】第2の発明の一実施例に係わる電極の要部を示
す側面図
【図4】(a)、(b)、(c) 同実施例における電
極の要部の状態を示す側面図
【図5】第3の発明に係わる電極の要部を示す側面図
【図6】(a)同実施例における電極の側面図 (b)同実施例における電極の平面断面図
【図7】(a)、(b) 従来例の電極の要部を示す断
面図
【図8】従来例の電極の要部を示す平面断面図
【符号の説明】
1 スタンパ 2 焼成基板 3(a),(b) 湾曲熱板 4(a),(b) 延びスペーサ 5(a) 第1の平板電極 5(b) 第2の平板電極 6 ガラスロッド棒 9 第1伸縮延びスペーサ 10 第2伸縮延びスペーサ 11 熱板 12 剛性低減部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペーサ部材を挟んで第1の平板電極と
    第2の平板電極とを接合する接合方法において、前記第
    1の平板電極上に電極保護部材と熱によりたわむ湾曲熱
    板とを介してスタンパーを設け、前記第2の平板電極上
    にも電極保護部材と熱によりたわむ湾曲熱板とを介して
    焼成用基板を設け、上記スタンパーと上記焼成用基板と
    を挟持して焼成することを特徴とする平板電極の積層接
    合方法。
  2. 【請求項2】 スペーサ部材を挟んで第1の平板電極と
    第2の平板電極とを接合する接合方法において、前記第
    1の平板電極上に伸張伸びスペーサを介してスタンパー
    を設け、前記第2の平板電極上にも伸張伸びスペーサを
    介して焼成用基板を設け、上記スタンパーと上記焼成用
    基板とを挟持して焼成することを特徴とする平板電極の
    積層接合方法。
  3. 【請求項3】 スペーサ部材を挟んで第1の平板電極と
    第2の平板電極とを接合する接合方法において、剛性低
    減部を設けた第1平板電極と、前記第1平面電極に対向
    する剛性低減部を設けた第2平板電極と、前記第1平板
    電極と前記第2平板電極間に所定の距離に保つためのス
    ペーサ部材を設け、前記第1の平板電極と第2の平板電
    極を焼成用基板と焼成用スタンパ−で挟持して焼成する
    ことにより積層接合することを特徴とする平板電極の積
    層接合方法。
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