JPH07169389A - 平板電極の積層接合方法 - Google Patents
平板電極の積層接合方法Info
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- JPH07169389A JPH07169389A JP31800693A JP31800693A JPH07169389A JP H07169389 A JPH07169389 A JP H07169389A JP 31800693 A JP31800693 A JP 31800693A JP 31800693 A JP31800693 A JP 31800693A JP H07169389 A JPH07169389 A JP H07169389A
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- electrode
- flat plate
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- electrodes
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 電極のソリを低減するため、電極と熱膨張率
の等しいスペ−シング部材を用い、絶縁層や接着層の形
成により、電極間隔も任意に変化させることができる積
層接合方法を提供することを目的とする。 【構成】 第1平板電極21の1面にパターンニングマ
スクを通してセラミック22を両端を土手状にもりあげ
て溶射する。次に上記電極と同一材料のスペーシング部
材に低融点ガラスからなるフリット26を塗布し、第1
平板電極21と第2平板電極24の間に配列し焼成基板
とスタンパ−で挟持し高温焼成することにより、低融点
ガラス26が融解し平板電極を積層接合する。
の等しいスペ−シング部材を用い、絶縁層や接着層の形
成により、電極間隔も任意に変化させることができる積
層接合方法を提供することを目的とする。 【構成】 第1平板電極21の1面にパターンニングマ
スクを通してセラミック22を両端を土手状にもりあげ
て溶射する。次に上記電極と同一材料のスペーシング部
材に低融点ガラスからなるフリット26を塗布し、第1
平板電極21と第2平板電極24の間に配列し焼成基板
とスタンパ−で挟持し高温焼成することにより、低融点
ガラス26が融解し平板電極を積層接合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平面型表示装置などにお
ける平板電極の積層接合方法に関する。
ける平板電極の積層接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを用いてカラ−テレビジョン
画像を表示する平面型表示装置などにおいて、複数枚の
平板電極を互いに所定の間隔で電気的に絶縁された状態
で積層接合する際、従来は図5に示した方法でなされて
いた(特願平2−12945号)。
画像を表示する平面型表示装置などにおいて、複数枚の
平板電極を互いに所定の間隔で電気的に絶縁された状態
で積層接合する際、従来は図5に示した方法でなされて
いた(特願平2−12945号)。
【0003】同図において、図5(a)は接合前の構
成、図5(b)は接合後の構成を示す。即ち、焼成基板
の上に第1平板電極51を登載し、さらに結晶質ガラス
棒52と非晶質ガラス棒53とを互いに平行な状態で交
互に配列している。結晶質ガラス棒52の厚さ寸法は所
定間隔寸法よりも若干大きくし、非晶質ガラス棒53の
厚さ寸法は前記間隔寸法と概略同寸である。次に第2平
板電極54を積載し、さらにスタンパーを載せたのちに
焼成接合する。この状態を図5(b)に示している。な
お、これらガラス棒52、53は電極51、54の電子
ビームの通過部を遮らないように配置されている。
成、図5(b)は接合後の構成を示す。即ち、焼成基板
の上に第1平板電極51を登載し、さらに結晶質ガラス
棒52と非晶質ガラス棒53とを互いに平行な状態で交
互に配列している。結晶質ガラス棒52の厚さ寸法は所
定間隔寸法よりも若干大きくし、非晶質ガラス棒53の
厚さ寸法は前記間隔寸法と概略同寸である。次に第2平
板電極54を積載し、さらにスタンパーを載せたのちに
焼成接合する。この状態を図5(b)に示している。な
お、これらガラス棒52、53は電極51、54の電子
ビームの通過部を遮らないように配置されている。
【0004】この焼成の方法は、 結晶質ガラス棒とし
て溶融温度450℃、 非晶質ガラス棒として転移点3
83℃、軟化点506℃のガラス材料を用いものであ
る。即ち、焼成炉内で結晶質ガラス棒52の融点まで加
熱して、結晶質ガラス棒52を溶融し、再結晶化するま
で保温した後、冷却する。この間、溶融した結晶質ガラ
ス棒52、スタンパーの荷重によって押しつぶされて平
板電極51、54の表面に押し付けられ、平板電極5
1、54に融着する。これに対して非晶質ガラス棒53
は結晶質ガラス棒52の溶融温度で軟化した状態でも1
09ポイズ程度の高い粘度を有するので、押しつぶされ
つつも両電極51、54間の間隔寸法を保持することが
出来る。これにより、両電極51、54とを所定寸法間
隔で精度良くしかも強固に積層接合するものである。
て溶融温度450℃、 非晶質ガラス棒として転移点3
83℃、軟化点506℃のガラス材料を用いものであ
る。即ち、焼成炉内で結晶質ガラス棒52の融点まで加
熱して、結晶質ガラス棒52を溶融し、再結晶化するま
で保温した後、冷却する。この間、溶融した結晶質ガラ
ス棒52、スタンパーの荷重によって押しつぶされて平
板電極51、54の表面に押し付けられ、平板電極5
1、54に融着する。これに対して非晶質ガラス棒53
は結晶質ガラス棒52の溶融温度で軟化した状態でも1
09ポイズ程度の高い粘度を有するので、押しつぶされ
つつも両電極51、54間の間隔寸法を保持することが
出来る。これにより、両電極51、54とを所定寸法間
隔で精度良くしかも強固に積層接合するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例で
は違う種類のガラス棒を間違いなく3本組とした上で、
インチサイズの大きな表示装置を構成する場合電極上に
多数のガラス棒を搭載する必要があるため工数がかかる
という課題を有していた。さらに、電極間隔寸法を変更
したり、各電極間での間隔寸法に変化をもたせる多種使
いをする場合、すべてガラス棒を新作する必要があると
いう課題を有していた。
は違う種類のガラス棒を間違いなく3本組とした上で、
インチサイズの大きな表示装置を構成する場合電極上に
多数のガラス棒を搭載する必要があるため工数がかかる
という課題を有していた。さらに、電極間隔寸法を変更
したり、各電極間での間隔寸法に変化をもたせる多種使
いをする場合、すべてガラス棒を新作する必要があると
いう課題を有していた。
【0006】また、電極とスペーシング部材であるガラ
スの熱膨張率の違いにより接合後に応力が残りソリが発
生するという課題を有していた。
スの熱膨張率の違いにより接合後に応力が残りソリが発
生するという課題を有していた。
【0007】従って、本発明の目的は工数削減のためガ
ラス棒の搭載は取らずに一括してスペーシング部材や接
着剤を形成する方法を提供すると共に接合後のソリの発
生を低減することであり、また、電極間隔の変更も同一
工法で対応できるようにするものである。
ラス棒の搭載は取らずに一括してスペーシング部材や接
着剤を形成する方法を提供すると共に接合後のソリの発
生を低減することであり、また、電極間隔の変更も同一
工法で対応できるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に鑑
み、以下に述べる製造方法を発明した。
み、以下に述べる製造方法を発明した。
【0009】(1)即ち、第1平板電極と、前記平板電
極の1面にパターンニングマスクを通して所定の厚さに
溶射されたセラミックの絶縁層と、前記電極に対向する
第2平板電極と、前記電極と同一材料または熱膨張率の
きわめて近い材料でつくられた棒状のスペーシング部材
と、前記棒状スペーシング部材の表面に低融点ガラスか
らなるフリットないしは無機接着剤を塗布またはコーテ
ィングした接着層を構成し、前記第1平板電極と第2平
板電極をスペーシング部材を間に配置して、焼成基板と
スタンパ−で挟持し高温焼成することにより平板電極を
積層接合する方法である。
極の1面にパターンニングマスクを通して所定の厚さに
溶射されたセラミックの絶縁層と、前記電極に対向する
第2平板電極と、前記電極と同一材料または熱膨張率の
きわめて近い材料でつくられた棒状のスペーシング部材
と、前記棒状スペーシング部材の表面に低融点ガラスか
らなるフリットないしは無機接着剤を塗布またはコーテ
ィングした接着層を構成し、前記第1平板電極と第2平
板電極をスペーシング部材を間に配置して、焼成基板と
スタンパ−で挟持し高温焼成することにより平板電極を
積層接合する方法である。
【0010】(2)更に、第1平板電極と、前記平板電
極の1面にパターンニングマスクを通して所定の厚さに
溶射されたセラミックの絶縁層と、前記電極に対向する
第2平板電極と、前記電極と同一材料または熱膨張率の
きわめて近い材料でつくられた棒状のスペーシング部材
と、前記棒状スペーシング部材の表面に低融点ガラスか
らなるフリットないしは無機接着剤を塗布またはコーテ
ィングした接着層と、前記絶縁層の両側を土手状に形成
した前記スペーシング部材の位置規制部を構成し、第1
平板電極と第2平板電極をスペーシング部材を間に配置
して、焼成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成すること
により平板電極を積層接合する方法である。
極の1面にパターンニングマスクを通して所定の厚さに
溶射されたセラミックの絶縁層と、前記電極に対向する
第2平板電極と、前記電極と同一材料または熱膨張率の
きわめて近い材料でつくられた棒状のスペーシング部材
と、前記棒状スペーシング部材の表面に低融点ガラスか
らなるフリットないしは無機接着剤を塗布またはコーテ
ィングした接着層と、前記絶縁層の両側を土手状に形成
した前記スペーシング部材の位置規制部を構成し、第1
平板電極と第2平板電極をスペーシング部材を間に配置
して、焼成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成すること
により平板電極を積層接合する方法である。
【0011】(3)また、第1平板電極と、前記平板電
極の1面にパタ−ンニングマスクを通して所定の厚さに
溶射されたセラミック絶縁層と、前記第1平板電極と対
向して接合する第2平板電極と、前記第2平板電極の対
向する面に低融点ガラスからなるフリットないしは無機
接着剤を塗布した接着層と、前記電極と同一材料または
熱膨張率のきわめて近い材料でつくられた板状のスペー
シング部材と、前記板状スペーシング部材の表面に低融
点ガラスからなるフリットないしは無機接着剤を塗布し
た接着層を構成し、上記第1平板電極と第2平板電極を
スペーシング部材を間に配置して、焼成基板とスタンパ
−で挟持し高温焼成することにより平板電極を積層接合
する方法である。
極の1面にパタ−ンニングマスクを通して所定の厚さに
溶射されたセラミック絶縁層と、前記第1平板電極と対
向して接合する第2平板電極と、前記第2平板電極の対
向する面に低融点ガラスからなるフリットないしは無機
接着剤を塗布した接着層と、前記電極と同一材料または
熱膨張率のきわめて近い材料でつくられた板状のスペー
シング部材と、前記板状スペーシング部材の表面に低融
点ガラスからなるフリットないしは無機接着剤を塗布し
た接着層を構成し、上記第1平板電極と第2平板電極を
スペーシング部材を間に配置して、焼成基板とスタンパ
−で挟持し高温焼成することにより平板電極を積層接合
する方法である。
【0012】即ち、第1平板電極と、前記平板電極の1
面にパターンニングマスクを通して所定の厚さに溶射さ
れたセラミックと、前記溶射セラミック上あるいは対向
する第2平板電極の対向する面に同一パターンで低融点
ガラスからなるフリットないしは無機接着剤を塗布し、
前記第1平板電極と第2平板電極を焼成基板とスタンパ
−で挟持し高温焼成することにより平板電極を積層接合
する方法である。
面にパターンニングマスクを通して所定の厚さに溶射さ
れたセラミックと、前記溶射セラミック上あるいは対向
する第2平板電極の対向する面に同一パターンで低融点
ガラスからなるフリットないしは無機接着剤を塗布し、
前記第1平板電極と第2平板電極を焼成基板とスタンパ
−で挟持し高温焼成することにより平板電極を積層接合
する方法である。
【0013】
【作用】前記手段(1)によれば、スペーシング部材に
電極と同一の材料を使用する事が出来るため、高温焼成
時にガラスと電極の熱膨張率の違いによって発生する応
力を低減し電極のソリをおさえることができる。また、
スペーシング部材を棒状材とする事で、ねじれ等による
厚さの精度への影響が受けにくく、接着層の塗布も容易
である。更に、従来のガラスロッドに比べ3本組にする
必要がなく長尺のものや、フープ状に巻きとることが容
易に出来るため、3本組のガラスロッドを並べることに
比べ搭載が効率的にできる。さらに、スペ−シングの厚
さは溶射の厚みの制御を行うだけであり、任意の厚さを
形成することができる。
電極と同一の材料を使用する事が出来るため、高温焼成
時にガラスと電極の熱膨張率の違いによって発生する応
力を低減し電極のソリをおさえることができる。また、
スペーシング部材を棒状材とする事で、ねじれ等による
厚さの精度への影響が受けにくく、接着層の塗布も容易
である。更に、従来のガラスロッドに比べ3本組にする
必要がなく長尺のものや、フープ状に巻きとることが容
易に出来るため、3本組のガラスロッドを並べることに
比べ搭載が効率的にできる。さらに、スペ−シングの厚
さは溶射の厚みの制御を行うだけであり、任意の厚さを
形成することができる。
【0014】また、前記手段(2)によれば、第1平板
電極にセラミック溶射を施して形成する絶縁層の両側に
土手状の位置規制部を同時に形成することにより、スペ
ーシング部材の搭載時に、接着剤等で位置ズレを防止す
るための仮固定をする必要がなくなり、また、高温焼成
に接着剤が気化した後に、発生するガラスロットの位置
ズレをなくす事が出来る。上記位置規制部は、溶射時に
形成しても、溶射後に中央部を溝状に加工することでも
同様の作用がえられる。また、手段1と同じくガラスロ
ット工法に比較し、工程が簡単であり、しかもスペ−シ
ングの厚さは溶射の厚みの制御を行うだけであり、任意
の厚さを形成することができる。
電極にセラミック溶射を施して形成する絶縁層の両側に
土手状の位置規制部を同時に形成することにより、スペ
ーシング部材の搭載時に、接着剤等で位置ズレを防止す
るための仮固定をする必要がなくなり、また、高温焼成
に接着剤が気化した後に、発生するガラスロットの位置
ズレをなくす事が出来る。上記位置規制部は、溶射時に
形成しても、溶射後に中央部を溝状に加工することでも
同様の作用がえられる。また、手段1と同じくガラスロ
ット工法に比較し、工程が簡単であり、しかもスペ−シ
ングの厚さは溶射の厚みの制御を行うだけであり、任意
の厚さを形成することができる。
【0015】さらに前記手段(3)では、スペーシング
部材を板状にすることにより、低融点ガラスからなるフ
リットないしは無機接着剤を塗布する工程を印刷で一括
に行うことが可能であり、また、エッチング加工やプレ
ス加工によりスペーシング部材を作成するとき各スペー
シング部材の両端を一体化しておく事によりスペーシン
グ部材の搭載も一括でおこなうことができるため、ガラ
スロット工法に比較し、工程が簡単であり、しかもスペ
−シングの厚さは溶射の厚みの制御を行うだけであり、
任意の厚さを形成することができる。
部材を板状にすることにより、低融点ガラスからなるフ
リットないしは無機接着剤を塗布する工程を印刷で一括
に行うことが可能であり、また、エッチング加工やプレ
ス加工によりスペーシング部材を作成するとき各スペー
シング部材の両端を一体化しておく事によりスペーシン
グ部材の搭載も一括でおこなうことができるため、ガラ
スロット工法に比較し、工程が簡単であり、しかもスペ
−シングの厚さは溶射の厚みの制御を行うだけであり、
任意の厚さを形成することができる。
【0016】
(実施例1)図1は、本発明にかかる平板電極の積層接
合方法の実施例1の要部構成の断面を示した図で、同図
(a)は積層前の構成を示した図であり、同図(b)
は、積層接合後の構成を示した図である。
合方法の実施例1の要部構成の断面を示した図で、同図
(a)は積層前の構成を示した図であり、同図(b)
は、積層接合後の構成を示した図である。
【0017】図1(a)と図1(b)に従って説明する
と、板厚0.2mmのFe−Ni系合金からなる第1平
板電極11の1面にパターンニングマスクを通して厚さ
0.05mm、幅0.8mmのアルミナからなるセラミ
ック12を溶射する。次に直径0.35mmの鉄−ニッ
ケル(以下、Fe−Ni)系合金からなる線材の表面に
鉛ガラス系の低融点ガラスからなる厚さ50μmのフリ
ット14を塗布したスペーシング部材15を第1平板電
極11のセラミック12と第2平板電極13の間に配置
する。次に、第1平板電極11と第2平板電極13を焼
成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成することにより、
低融点ガラス14が融解し図1(b)の如く平板電極を
積層接合することができる。
と、板厚0.2mmのFe−Ni系合金からなる第1平
板電極11の1面にパターンニングマスクを通して厚さ
0.05mm、幅0.8mmのアルミナからなるセラミ
ック12を溶射する。次に直径0.35mmの鉄−ニッ
ケル(以下、Fe−Ni)系合金からなる線材の表面に
鉛ガラス系の低融点ガラスからなる厚さ50μmのフリ
ット14を塗布したスペーシング部材15を第1平板電
極11のセラミック12と第2平板電極13の間に配置
する。次に、第1平板電極11と第2平板電極13を焼
成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成することにより、
低融点ガラス14が融解し図1(b)の如く平板電極を
積層接合することができる。
【0018】本実施例の積層接合により電極間間隔は、
ガラスフリットの焼き縮みにより収縮し、0.43±
0.01mmの精度良い電極間隔を得ることができる。
ガラスフリットの焼き縮みにより収縮し、0.43±
0.01mmの精度良い電極間隔を得ることができる。
【0019】(実施例2)図2は、本発明にかかる平板
電極の積層接合方法の実施例2の要部構成の断面を示し
た図で、同図(a)は積層前の構成を示した図であり、
同図(b)は、積層接合後の構成を示した図である。
電極の積層接合方法の実施例2の要部構成の断面を示し
た図で、同図(a)は積層前の構成を示した図であり、
同図(b)は、積層接合後の構成を示した図である。
【0020】すなわち、板厚0.2mmのFe−Ni系
合金からなる第1平板電極21の1面にパターンニング
マスクを通して厚さ0.05mm、幅1.4mmのアル
ミナからなるセラミック22を溶射する。このとき、溶
射アルミナ22の厚さは両側面の幅0.5mmで厚さ
0.2mm、中央部の幅0.4mmで厚さ0.05mm
になるように制御し土手状の位置規制部23を形成す
る。
合金からなる第1平板電極21の1面にパターンニング
マスクを通して厚さ0.05mm、幅1.4mmのアル
ミナからなるセラミック22を溶射する。このとき、溶
射アルミナ22の厚さは両側面の幅0.5mmで厚さ
0.2mm、中央部の幅0.4mmで厚さ0.05mm
になるように制御し土手状の位置規制部23を形成す
る。
【0021】次に直径0.35mmのFe−Ni系合金
からなる線材の表面に鉛ガラス系の低融点ガラスからな
る厚さ50μmのフリット26を塗布したスペーシング
部材25を第1平板電極21面上の溶射アルミナ22の
中央部に配置する。このとき、スペーシング部材25は
アルミナ22の位置規制部23により左右への位置ズレ
が防止され、有機系接着剤で仮固定する従来工法で高温
時に接着剤が気化しスペーシング部材2がズレルとゆう
問題点も解決できる。
からなる線材の表面に鉛ガラス系の低融点ガラスからな
る厚さ50μmのフリット26を塗布したスペーシング
部材25を第1平板電極21面上の溶射アルミナ22の
中央部に配置する。このとき、スペーシング部材25は
アルミナ22の位置規制部23により左右への位置ズレ
が防止され、有機系接着剤で仮固定する従来工法で高温
時に接着剤が気化しスペーシング部材2がズレルとゆう
問題点も解決できる。
【0022】さらに、板厚0.2mmのFe−Ni系合
金からなる第2平板電極23を重ね、第1平板電極21
と第2平板電極24を焼成基板とスタンパ−で挟持し高
温焼成することにより平板電極を積層接合することがで
きる。
金からなる第2平板電極23を重ね、第1平板電極21
と第2平板電極24を焼成基板とスタンパ−で挟持し高
温焼成することにより平板電極を積層接合することがで
きる。
【0023】(実施例3)図3は、本発明にかかる平板
電極の積層接合方法の実施例3の要部構成の断面を示し
た図で、同図(a)は積層前の構成を示した図であり、
同図(b)は、積層接合後の構成を示した図である。
電極の積層接合方法の実施例3の要部構成の断面を示し
た図で、同図(a)は積層前の構成を示した図であり、
同図(b)は、積層接合後の構成を示した図である。
【0024】すなわち、板厚0.2mmのFe−Ni系
合金からなる第1平板電極31にパターンニングマスク
を通して厚さ0.4mm、幅1.4mmのアルミナから
なるセラミック32を溶射する。さらに、第1平板電極
31と接合する板厚0.2mmのFe−Ni系合金から
なる第2平板電極34の間に、板厚0.35mmのFe
−Ni系合金の両面に厚さ50μmの鉛ガラス系の低融
点ガラスからなるフリット36を印刷塗布したスペーシ
ング部材35を配置する。この状態を示したのが図3
(a)である。
合金からなる第1平板電極31にパターンニングマスク
を通して厚さ0.4mm、幅1.4mmのアルミナから
なるセラミック32を溶射する。さらに、第1平板電極
31と接合する板厚0.2mmのFe−Ni系合金から
なる第2平板電極34の間に、板厚0.35mmのFe
−Ni系合金の両面に厚さ50μmの鉛ガラス系の低融
点ガラスからなるフリット36を印刷塗布したスペーシ
ング部材35を配置する。この状態を示したのが図3
(a)である。
【0025】次に第1平板電極31と第2平板電極34
を焼成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成することによ
り同図(b)のように平板電極を積層接合することがで
きる。本実施例の積層接合により各々の電極間間隔は、
ガラスフリットの焼き縮みにより収縮し、0.43±
0.01mmの精度良い電極間隔を得ることができる。
を焼成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成することによ
り同図(b)のように平板電極を積層接合することがで
きる。本実施例の積層接合により各々の電極間間隔は、
ガラスフリットの焼き縮みにより収縮し、0.43±
0.01mmの精度良い電極間隔を得ることができる。
【0026】本実施例によれば、平板のスペーシング部
材35にガラスフリットを印刷塗布すればよく、印刷工
程が簡素に構成できる。また、図4にしめすように、ス
ペーシング部材41の両端43を一体化することによ
り、スペーシング部材41を、第1平面電極31に一括
搭載することができる。
材35にガラスフリットを印刷塗布すればよく、印刷工
程が簡素に構成できる。また、図4にしめすように、ス
ペーシング部材41の両端43を一体化することによ
り、スペーシング部材41を、第1平面電極31に一括
搭載することができる。
【0027】以上の説明はFe−Ni系合金からなる平
板電極について行ったが、耐熱性を有する金属材料であ
れば良い。例えば、Fe−Si系合金、Fe−Cr系合
金でも良い。 また、溶射セラミックとしてアルミナを
用いた実施例について説明したが、溶射可能で平板電極
と熱膨張係数がおおよそ等しい絶縁材料であれば問題な
い。例えば、ジルコニア、アルミナ−ジルコニアセラミ
ック、ホウ硅酸ガラス、鉛ガラスでも良い。
板電極について行ったが、耐熱性を有する金属材料であ
れば良い。例えば、Fe−Si系合金、Fe−Cr系合
金でも良い。 また、溶射セラミックとしてアルミナを
用いた実施例について説明したが、溶射可能で平板電極
と熱膨張係数がおおよそ等しい絶縁材料であれば問題な
い。例えば、ジルコニア、アルミナ−ジルコニアセラミ
ック、ホウ硅酸ガラス、鉛ガラスでも良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は、溶射セラミックを用いて平板
電極を積層接合しているので、ガラスロッドを配列する
という工数を省くことができる。また平板電極間の間隔
を溶射の厚みで制御することができるので電子レンズの
設計の自由度が高いというを効果を有している。
電極を積層接合しているので、ガラスロッドを配列する
という工数を省くことができる。また平板電極間の間隔
を溶射の厚みで制御することができるので電子レンズの
設計の自由度が高いというを効果を有している。
【図1】本発明にかかる第1の実施例の要部断面を示す
図であり (a)積層前の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
図であり (a)積層前の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
【図2】本発明にかかる第2の実施例の要部断面を示す
図であり (a)積層前の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
図であり (a)積層前の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
【図3】本発明にかかる第3の実施例の要部断面を示す
図であり (a)積層前の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
図であり (a)積層前の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
【図4】本発明にかかる第3の実施例のスペーシング部
材の平面図
材の平面図
【図5】従来例の要部断面を示す図であり (a)ガラスロッドの搭載時の状態を示す断面図 (b)加熱積層接合後の断面図
11....第1平板電極 12....溶射セラミック 13....第2平板電極 14....フリット 15....スペーシング部材 21....第1平板電極 22....溶射セラミック 23....位置規制部 24....第2平板電極 25....スペーシング部材 26....フリット 31....第1平板電極 32....溶射セラミック 34....第2平板電極 35....スペーシング部材 36....フリット 41....スペーシング部材 42....フリット 43....スペーシング部材両端部 51....第1平板電極 52....結晶質ガラス棒 53....非結晶質ガラス棒 54....第2平板電極
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の平板電極の1面にパターンニング
マスクを通して所定の厚さに溶射されたセラミックの絶
縁層を設け、前記絶縁層上に、表面を低融点ガラスから
なるフリットないしは無機接着剤で塗布またはコーティ
ングした接着層で構成された、前記平板電極と同一材料
または熱膨張率のきわめて近い材料でつくられた棒状の
スペーシング部材を配置し、さらにその上に第2の平板
電極を配置して積層させ、高温焼成することにより平板
電極を積層接合することを特徴とする平板電極の積層接
合方法。 - 【請求項2】 第1平板電極と、前記平板電極の1面に
パターンニングマスクを通して所定の厚さに溶射された
セラミックの絶縁層と、前記電極に対向する第2平板電
極と、前記電極と同一材料または熱膨張率のきわめて近
い材料でつくられた棒状のスペーシング部材と、前記棒
状スペーシング部材の表面に低融点ガラスからなるフリ
ットないしは無機接着剤を塗布またはコーティングした
接着層と、前記絶縁層の両側を土手状に形成した前記ス
ペーシング部材の位置規制部で構成され、上記第1平板
電極と第2平板電極をスペーシング部材を間に配置し
て、焼成基板とスタンパ−で挟持し高温焼成することに
より平板電極を積層接合することを特徴とする平板電極
の積層接合方法。 - 【請求項3】 第1平板電極と、前記平板電極の1面に
パタ−ンニングマスクを通して所定の厚さに溶射された
セラミック絶縁層と、前記第1平板電極と対向して接合
する第2平板電極と、前記第2平板電極の対向する面に
低融点ガラスからなるフリットないしは無機接着剤を塗
布した接着層と、前記電極と同一材料または熱膨張率の
きわめて近い材料でつくられた板状のスペーシング部材
と、前記板状スペーシング部材の表面に低融点ガラスか
らなるフリットないしは無機接着剤を塗布した接着層で
構成されと、上記第1平板電極と第2平板電極をスペー
シング部材を間に配置して、焼成基板とスタンパ−で挟
持し高温焼成することにより平板電極を積層接合するこ
とを特徴とする平板電極の積層接合方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31800693A JPH07169389A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 平板電極の積層接合方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31800693A JPH07169389A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 平板電極の積層接合方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07169389A true JPH07169389A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18094440
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31800693A Pending JPH07169389A (ja) | 1993-12-17 | 1993-12-17 | 平板電極の積層接合方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07169389A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003032334A1 (fr) * | 2001-09-10 | 2003-04-17 | Noritake Co., Limited | Element en pellicule epaisse, son dispositif d'application et ses procedes de fabrication |
-
1993
- 1993-12-17 JP JP31800693A patent/JPH07169389A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003032334A1 (fr) * | 2001-09-10 | 2003-04-17 | Noritake Co., Limited | Element en pellicule epaisse, son dispositif d'application et ses procedes de fabrication |
US7105200B2 (en) | 2001-09-10 | 2006-09-12 | Noritake Co., Limited | Method of producing thick-film sheet member |
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