JPH07169390A - 平板電極の積層接合方法 - Google Patents

平板電極の積層接合方法

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JPH07169390A
JPH07169390A JP31800993A JP31800993A JPH07169390A JP H07169390 A JPH07169390 A JP H07169390A JP 31800993 A JP31800993 A JP 31800993A JP 31800993 A JP31800993 A JP 31800993A JP H07169390 A JPH07169390 A JP H07169390A
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JP
Japan
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glass
flat plate
plate electrode
electrodes
melting point
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Application number
JP31800993A
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English (en)
Inventor
Kazuharu Yamazaki
和治 山崎
Takao Kawaguchi
隆夫 川口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平面電極間の間隔の自由度又曲げ強度向上及
び接合強度向上のためガラス棒の搭載は取らずにスペー
シング部材や接着剤を形成し、又複合部材を使用するこ
とで、電極間隔も任意に変化させることができ、又曲げ
強度、及び接合強度向上ができる積層接合方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】 第1平板電極11と対向する第2平板電極1
2の1面にパターンニングマスクを通してホーロー16
・17を溶射、又は焼付けする。次にセラミック製のス
ペーサーの対向する面にホーロー16・17と同一平面
パターンで低融点ガラスからなるフリット13・14を
印刷塗布し、又は複合部材を使用する。引き続いて第1
平板電極11と第2平板電極12を焼成基板とスタンパ
ーで挟持し高温焼成することにより、低融点ガラス13
・14が融解し平板電極を積層接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平面型表示装置などにお
ける平板電極の積層接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームを用いてカラーテレビジョン
画像を表示する平面型表示装置などにおいて、複数枚の
平板電極を互いに所定の間隔で電気的に絶縁された状態
で積層接合する際、従来は(図4)に示した方法でなさ
れていた(特願平2−12945)。
【0003】同図において、図4(a)は接合前の構
成、図4(b)は接合後の構成を示す。即ち、焼成基板
の上に第1平板電極41を登載し、さらに結晶質ガラス
棒42と非晶質ガラス棒43とを互いに平行な状態で交
互に配列している。結晶質ガラス棒42の厚さ寸法は所
定間隔寸法よりも若干大きくし、非晶質ガラス棒43の
厚さ寸法は前記間隔寸法と概略同寸である。次に第2平
板電極44を積載し、さらにスタンパーを載せたのちに
焼成接合する。この状態を(b)に示している。なお、
これらガラス棒42、43は電極41、44の電子ビー
ムの通過部を遮らないように配置されている。
【0004】この焼成の方法は、結晶質ガラス棒として
溶融温度450℃、 非晶質ガラス棒として転移点38
3℃、軟化点506℃のガラス材料を用いものである。
即ち、焼成炉内で結晶質ガラス棒42の融点まで加熱し
て、結晶質ガラス棒42を溶融し、再結晶化するまで保
温した後、冷却する。この間、溶融した結晶質ガラス棒
42、スタンパーの荷重によって押しつぶされて平板電
極41、44の表面に押し付けられ、平板電極41、4
4に融着する。これに対して非晶質ガラス棒43は結晶
質ガラス棒42の溶融温度で軟化した状態でも109 ポ
イズ程度の高い粘度を有するので、押しつぶされつつも
両電極41、44間の間隔寸法を保持することが出来
る。これにより、両電極41、44とを所定寸法間隔で
精度良くしかも強固に積層接合するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来例で
は違う種類のガラス棒を間違いなく3本組とした上で、
インチサイズの大きな表示装置を構成する場合電極上に
多数のガラス棒を搭載する必要があるいう工数のかかる
という又は、ガラス強度が弱い、あるいは、結晶質およ
び非結晶質ガラスで熱膨張係数の違いにより接合強度が
弱い、という課題を有していた。さらに、電極間隔寸法
を変更したり、各電極間での間隔寸法に変化をもたせる
多種使いをする場合、すべてガラス棒を新作する必要が
あるという課題を有していた。
【0006】従って、本発明の目的は工数削減あるい
は、接合強度の向上のためガラス棒の搭載は取らずに一
括してスペーシング部材や接着剤を形成したり、スペー
シング部材に中芯を入れ形成する方法を提供する。ま
た、電極間隔も同一工法で対応可能なようにするもので
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的に鑑
み、以下に述べる製造方法を発明した。
【0008】即ち、第1平板電極と前記平板電極の1面
にパターンニングマスクを通して所定の厚さに溶射又
は、焼付けされた第1ホーローと、第2平板電極と前記
平板電極の1面にパターンニングマスクを通して所定の
厚さに溶射又は、焼付けされた第2ホーローと、所定の
厚さのセラミック製のスペーサーと、前記第1ホーロ
ー、第2ホーローあるいは、セラミック製のスペーサー
上に低融点ガラスからなるフリットないしは無機接着剤
を塗布し、上記第1平板電極と第2平板電極を焼成基板
とスタンパーで挟持し高温焼成することにより平板電極
を積層接合する方法である。
【0009】更に、第1平板電極と、低融点の結晶質ガ
ラス棒とガラス棒の中芯にガラスファイバーをいれた高
融点の非結晶質ガラス棒を、第2平板電極上に置き、前
記第1平板電極と第2平板電極を焼成基板とスタンパー
で挟持し高温焼成することにより平板電極を積層接合す
る方法である。
【0010】また、第1平板電極と、低融点の結晶質ガ
ラス棒とガラス棒の周囲に熱膨張係数調整ガラスを塗布
した高融点の非結晶質ガラス棒を、第2平板電極上に置
き、前記第1平板電極と第2平板電極を焼成基板とスタ
ンパーで挟持し高温焼成することにより平板電極を積層
接合する方法を用いても良い。
【0011】
【作用】前記手段1によれば、平板電極上にパターニン
グマスクを介してホーロー溶射又は焼付けを行っている
ので、接合強度が向上され、さらに自由にスペーシング
部材の厚みを変えることができるため、電極間隔寸法を
変更したりすることができる。さらに、ホーロー上ある
いは対向するセラミック製のスペーサーの対向する面に
同一パターンで低融点ガラスからなるフリットないしは
無機接着剤を塗布する工程時間は、印刷工法を用いてい
るので短時間で塗布可能である。したがって、ガラスロ
ット工法に比較し、工程が簡単であり、しかもスペーシ
ングの厚さはセラミック製のスペーサーの厚みを変化さ
せるだけで、任意の厚さを形成することができる。
【0012】また、前記手段2によれば、第1平板電極
と第2平板電極の両電極間のスペーシング部材の高融点
ガラス丸棒の中芯にガラスファイバーを使用しているた
め高融点ガラス丸棒と比較して、曲げ強度ガ向上すると
いう作用がある。
【0013】前記手段3では、高温焼成工程時の温度上
昇による平板電極と結晶質および、非結晶質の熱膨張差
に起因する熱歪みを熱膨張係数調整ガラスで吸収するた
め、平板電極と結晶質ガラスおよび、非結晶質ガラスの
接合強度が向上する。
【0014】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明にかかる平板電極の積層接
合方法の実施例1の要部構成の断面を示した図で、同図
(a)は溶射又は、焼付けのホーローとガラスフリット
を対向する平板電極の各々に設けた例である。同図
(b)は、積層接合後の構成を示した図である。
【0015】図1(a)と図1(b)に従って説明する
と、板厚0.2mmのFeーNi系合金からなる第1平
板電極11の1面にパターンニングマスクを通して厚さ
0.1mm、幅1.4mmにホーロー16を溶射又は焼
付ける。次に対向する板厚0.2mmのFeーNi系合
金からなる第2平板電極12にも同様にホーローを溶射
又は、焼付ける。
【0016】そして、前記のホーロー16・17上又
は、対向するセラミック製のスペーサー15上に同一平
面パターンで鉛ガラス系の低融点ガラスからなる厚さ5
0μmのフリット13・14を印刷し、不律戸13、1
4の間にスペーサーとしてのセラミック製スペーサー1
5を入れるように第1平板電極と他の平板電極とを接合
する。
【0017】引き続いて第1の平板電極11と他の平板
電極12を焼成基板とスタンパーで挟持し高温焼成する
ことにより、低融点ガラス13・14が融解し(b)の
如く平板電極を積層接合することができる。
【0018】本実施例の積層接合により電極間間隔は、
ガラスフリットの焼き縮みにより収縮し、0.43±
0.01mmの精度良い電極間隔を得ることができる。
【0019】(実施例2)図2は、本発明にかかる平板
電極の積層接合方法の実施例2の要部構成の断面を示し
た図で、同図(a)は従来例の積層接合後の構成を示し
た図であり、同図(b)は、本発明の実施例の積層接合
後の構成を示した図である。
【0020】すなわち、板厚0.2mmのFeーNi系
合金からなる第1平板電極21と同じく板厚0.2mm
のFeーNi系合金からなる第2平板電極22を低融点
の結晶質ガラス23と高融点の非結晶質ガラス24と
を、高温焼成する際に高融点の非結晶質ガラス24の中
芯にガラスファイバー25を入れ、第1平板電極21と
第2平板電極22を焼成基板とスタンパーで挟持し高温
焼成することにより平板電極を積層接合することができ
る。
【0021】本実施例の積層接合により、ガラスロット
棒の曲げ強度が飛躍的に向上できる。しかも、本実施例
にかかる構成によれば電極間間隔は、ガラスフリットの
焼き縮みにより収縮し、0.43±0.01mmの精度
良い電極間隔を得ることができる。
【0022】(実施例3)図3は、本発明にかかる平板
電極の積層接合方法の実施例3の要部構成の断面を示し
た図で、同図(a)は積層前の構成を示した図であり、
同図(b)は、積層接合後の構成を示した図である。
すなわち、板厚0.2mmのFe−Ni系合金からなる
第1平板電極31と、対向する板厚0.2mmのFe−
Ni系合金からなる第2平板電極32に低融点の結晶質
ガラス33と、周囲に熱膨張係数調整ガラス35を有し
た高融点の非結晶質ガラス34を設置する。この状態を
示したのが同図(a)である。
【0023】次に第1平板電極31と第2平板電極34
および第3平板電極35を焼成基板とスタンパーで挟持
し高温焼成することにより同図(b)のように平板電極
を積層接合することができる。本実施例の積層接合によ
り各々の低融点ガラスと高融点ガラスとが熱膨張係数の
差に起因する熱歪みを熱膨張係数調整ガラスで吸収する
ため、平板電極と結晶質ガラスおよび、非結晶質ガラス
の接合強度が向上する。以上の説明はFe−Ni系合金
からなる平板電極について行ったが、耐熱性を有する金
属材料であれば良い。例えば、Fe−Si系合金、Fe
−Cr系合金でも良い。
【0024】また、溶射セラミックとしてアルミナを用
いた実施例について説明したが、溶射可能で平板電極と
熱膨張係数がおおよそ等しい絶縁材料であれば問題な
い。例えば、ジルコニア、アルミナージルコニアセラミ
ック、ホウ硅酸ガラス、鉛ガラスでも良い。
【0025】
【発明の効果】本発明は、溶射、又は焼付けしたホーロ
ー、及びセラミック製のスペーサーを用いて平板電極を
積層接合しているので、ガラスロッドを配列するという
工数を省くことができる。また平板電極間の間隔をホー
ローやセラミックの厚みで制御することができるので電
子レンズの設計の自由度が高いというを効果を有してい
る。
【0026】平板電極間の間隔を1mmの様に大きくと
る場合、対向する電極に0.5mmづつホーローの溶射
を施し又、セラミック製のスペーサーを接合することに
より容易に電極間隔を形成することができる。
【0027】さらに、高融点の非結晶質ガラスの周囲に
熱膨張係数調整ガラスを塗布することにより積層接合の
接合強度を向上できるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例の要部断面である電極
上にフリットを塗布した加熱積層接合前の状態を表す断
面図 (b)同発明を使用した後の加熱積層接合状態を示す断
面図
【図2】(a)従来の電極接合状態を示す断面図 (b)第2の発明の一実施例の要部断面である加熱積層
接合後の電極の状態を示す図
【図3】(a)第3の発明の一実施例の要部断面を示す
積層前の断面図 (b)同発明を使用した後の加熱積層接合の状態を示す
断面図
【図4】(a)従来例である接合前の要部断面を示す図 (b)従来の方法による加熱積層接合後の状態を示す図
【符号の説明】
11 第1平板電極 12 第2平板電極 13 フリット 14 フリット 15 セラミック製スペーサー 16・17 ホーロー 21 第1平板電極 22 第2平板電極 23 フリット 24 高融点ガラス丸棒 25 ガラスファイバー 31 第1平板電極 32 第2平板電極 33 低融点ガラスフリット(焼成前) 34 コア用高融点ガラス丸棒 35 熱膨張係数調整ガラス(焼成前) 36 低融点ガラスフリット(焼成後) 37 熱膨張係数調整ガラス(焼成後)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1面にパターンニングマスクを通して所
    定の厚さに溶射又は、焼付けされたホーローを有する2
    枚の平板電極を接合するに際し、前記平板電極のお互い
    のホーロー上に低融点ガラスからなるフリットないしは
    無機接着剤を塗布し前記ホーロー間にセラミック製のス
    ぺーサを介して前記平板電極を接合し、または前記低融
    点ガラスからなるフリットないしは無機接着剤を両面に
    塗布したセラミック製のスペーサを介して前記平板電極
    を接合し、前記2枚の平板電極を焼成基板とスタンパー
    で挟持し高温焼成することを特徴とする平板電極の積層
    接合方法。
  2. 【請求項2】 第1平板電極と、低融点の結晶質ガラス
    棒とガラス棒の中芯にガラスファイバーをいれた高融点
    の非結晶質ガラス棒を、第2平板電極上に置き、前記第
    1平板電極と第2平板電極を焼成基板とスタンパーで挟
    持し高温焼成することにより平板電極を積層接合するこ
    とを特徴とする平板電極の積層接合方法。
  3. 【請求項3】 第1平板電極と、低融点の結晶質ガラス
    棒とガラス棒の周囲に熱膨張係数調整ガラスを塗布した
    高融点の非結晶質ガラス棒を、第2平板電極上に置き、
    前記第1平板電極と第2平板電極を焼成基板とスタンパ
    ーで挟持し高温焼成することにより平板電極を積層接合
    することを特徴とする平板電極の積層接合方法。
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