JPH0718103U - コンベクションオーブン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 主に電装室内部の冷却効率を高めたコンベク
ションオーブン。 【構成】 断熱壁を介して食材調理室と電装室と
を隔設するコンベクションオーブンであって、食材調理
室に設けたシロッコファンの回転源となるモーターを電
装室内のモーター室に配設させ、前記シロッコファンと
モーターとを直結するモーター寄りのモーター軸部に冷
却用ファンを軸支し、前記電装室の底壁に開穴した空気
取入口より電装室内に取入れられる空気を前記冷却用フ
ァンの回転作用によって強制冷却させ、かつ、食材調理
室と電装室を仕切る前記断熱壁とモーター室との間およ
び食材調理室の上部断熱壁と天板との間を強制冷却空気
連通路として形成したことを特徴とするコンベクション
オーブン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、コンベクションオーブンに関するものである。

【０００２】 ［従来の技術］ 従来、マイコン機能を採用して、食材調理を可能にするコンベクションオーブン が存在する。この種のオーブンは、図１に示すように、食材調理室１と電装室２ とで大略、構成されていて、前記食材調理室１の断熱壁３の前部位置にはバーナ ー４の熱風を食材調理室に強制循環させるシロッコファン５を配設し、前記断熱 壁３の後部位置に設けた電装室２の内部にはシロッコファン５の回転源となるモ ーター６が配設されている。

【０００３】 ［考案が解決しょうとする課題］ しかしながら、このような従来のコンベクションオーブンにあっては、シロッコ ファン５とモーター６を直結する軸部７が食材調理室１の断熱壁３を貫通して該 断熱壁３の前面に延出するために、調理作業中における食材調理室１の熱が前記 モーター６の軸部７に伝熱し、電装室２のモーター６を過熱させ、モーター６の 故障を招く恐れがあった。

【０００４】 また、電装室２の底壁８に設けた空気取入穴９より電装室２内に外気を取入れて 電装室内の冷却を行っていたが、自然換気冷却であるために、電装室２内の冷却 効率が向上しなかった。そのため、電装室２内に実装されている調理機能電子部 品６ａが過熱して誤動作を生じ、調理に支障を来たす恐れもあった。

【０００５】 さらに、食材調理室１の内部熱は、煙道９ａを集中通過して排気口１０より外部 に排気されることから、煙道９ａの外側の天板１０ａ（ステンレス製）を過熱さ せる。その結果、天板１０ａに触手した場合、火傷を蒙り、危険である等の問題 点があった。

【０００６】 本考案は、上述のよな問題点を解決する手段を具備したコンベクションオーブン であって、詳しくは本考案は、断熱壁を介して食材調理室と電装室とを隔設する コンベクションオーブンであって、食材調理室に設けたシロッコファンの回転源 となるモーターを電装室内のモーター室に配設させ、前記シロッコファンとモー ターとを直結するモーター寄りのモーター軸部に冷却用ファンを軸支し、前記電 装室の底壁に開穴した空気取入口より電装室内に取入れられる空気を前記冷却用 ファンの回転作用によって強制冷却させ、かつ、食材調理室と電装室とを仕切る 前記断熱壁とモーター室との間および食材調理室の上部断熱壁と天板との間を強 制冷却空気連通路として形成したことを特徴とする。

【０００７】 ［作用］］ 本考案にあっては、電装室の底壁に開穴した空気取入口より電装室内に取入れら れる空気が前記冷却用ファンの回転作用で強制冷却されるので、前記シロッコフ ァンの回転用モーターを適切に冷却させることが可能であり、モーターの耐久性 を保持できる。

【０００８】 また、電装室内を強制冷却することで、電装室内部に実装されている調理機能電 子部品等の過熱損失を防止することが可能となり、調理の誤動作を解消する。

【０００９】 さらに、前記食材調理室の上部断熱壁と天板との間に強制冷却空気連通路が構成 されているので、コンベクションオーブンの天板の冷却を可能にする。

【００１０】 ［実施例］ 本考案の実施例について、その構成を説明する。本実施例のコンベクションオー ブンは、図２に示すように、オーブン庫体１１の内部が食材調理室１２と電装室 １３とで構成されている。食材調理室１２の断熱壁１４の前部にはバーナー１５ の熱風を食材調理室１２に強制循環させるシロッコファン１６が配設されている 。また、前記断熱壁１４の後部位置は電装室１３およびモーター室１３ａを構成 し、該モーター室１３ａにシロッコファン１６の回転源となるモーター１７が装 置されている。 図中１８はシロッコファン１６とモーター１７とを直結する軸部であり、モータ ー１７寄りの軸部に冷却用ファン１９が軸装する。

【００１１】 前記電装室１３の底壁２０には空気取入口２１が開穴しており、電装室１３の内 部には調理機能電子部品２２が実装されている。

【００１２】 図中２３は煙道、２４は食材調理室１２の上部排気口、２５は食材調理室１２の 上部断熱壁、２６は天板、２７は前記断熱壁１４とモーター室１３ａとの間およ び前記上部断熱壁２５と天板２６との間に構成される強制冷却空気連通路、２８ は排気口、２９は電装室１３の排気用ルーバーを示している。

【００１３】 ［考案の効果］ 本考案は上記のように構成したから、電装室内部の強制冷却と天板の冷却を可能 にするコンベクションオーブンを供給できる。すなわち、冷却効率の向上する電 装室構造によって、シロッコファンの回転源となるモーターの過熱損失防止およ び調理機能電子部品の性能を正常な状態に維持し、調理作業時における温度設定 等の誤差等を解消することができ、しかも調理時に天板に触手しても安全である 等、実用上、顕著な効果を発揮する考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は従来コンベクションオーブンの構造断面
図である。

【図２】図２は本考案コンベクションオーブンの構造断
面図である。

【符号の説明】 １１ オーブン庫体 １２ 食材調理室 １３ 電装室 １４ 断熱壁 １５ バーナー １６ シロッコファン １７ モーター １８ 軸部 １９ 冷却用ファン ２０ 電装室の底壁 ２１ 空気取入口 ２２ 調理機能電子部品 ２３ 煙道 ２４ 上部排気口 ２５ 上部断熱壁 ２６ 天板 ２７ 強制冷却空気連通路 ２８ 排気口 ２９ 排気用ルーバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】断熱壁を介して食材調理室と電装室とを隔
   設するコンベクションオーブンであって、食材調理室に
   設けたシロッコファンの回転源となるモーターを電装室
   内のモーター室に配設させ、前記シロッコファンとモー
   ターとを直結するモーター寄りのモーター軸部に冷却用
   ファンを軸支し、前記電装室の底壁に開穴した空気取入
   口より電装室内に取入れられる空気を前記冷却用ファン
   の回転作用によって強制冷却させ、かつ、食材調理室と
   電装室を仕切る前記断熱壁とモーター室との間および食
   材調理室の上部断熱壁と天板との間を強制冷却空気連通
   路として形成したことを特徴とするコンベクションオー
   ブン。