JPH0718080U - ソレノイド - Google Patents

ソレノイド

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JPH0718080U
JPH0718080U JP5170193U JP5170193U JPH0718080U JP H0718080 U JPH0718080 U JP H0718080U JP 5170193 U JP5170193 U JP 5170193U JP 5170193 U JP5170193 U JP 5170193U JP H0718080 U JPH0718080 U JP H0718080U
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JP
Japan
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solenoid
movable member
plunger
sectional area
flow
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Pending
Application number
JP5170193U
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English (en)
Inventor
一朗 平田
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 可動部材の応答性の改善を図る。 【構成】 温度変化に応じて可動部材3の両端面側の流
体の流れを許容する流路12の断面積を変化させるバル
ブ機構13を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえばソレノイドバルブ等に用いられるソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のソレノイドとしては、たとえば図3に示すようなものがある。 すなわち、100はソレノイドを示しており、内部中空のソレノイド本体101 の中空内部に磁性体製の可動部材102を往復動自在に挿入しており、この可動 部材102と対向して同軸的に磁性体製の固定部材103を設けている。
【0003】 そして、ソレノイド本体101に電流を印加することによって可動部材102 を固定部材103に磁気吸引するものである。このとき、ディザ電流が重畳され ている制御電流を印加した場合やソレノイド100の振動等により、可動部材1 02がそれらに追随し、微振動が起こる。これにより、ソレノイド100によっ て制御させる相手方の流体圧バルブ(図示せず)に微振動が伝わり脈動となる。
【0004】 この脈動を低減したり、ソレノイド100の応答性、すなわち可動部材102 の応答性を遅らせたい場合には、可動部材102とソレノイド本体101間の摺 動抵抗を大きくするか、可動部材102の外周部に設けた可動部材102の両端 面側の流体の流れを許容する流路104を絞ることが従来行なわれてきた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、摺動抵抗を大きくするとヒステリスが増大し、流路104を絞 ると低温時に流体の粘性が高くなり、可動部材102が動かなくなるという欠点 がある。
【0006】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、可動部材の応答性の改善を図り得るソレノイドを提供すること にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、内部中空のソレノイド本体の 中空内部に往復動自在に挿入される磁性体製の可動部材と、該可動部材と対向し て同軸的に設けられた磁性体製の固定部材とから成り、ソレノイド本体に電流を 印加することによって前記可動部材を前記固定部材に磁気吸引するもので、前記 可動部材の両端面側の流体の流れを許容する流路を備えたソレノイドにおいて、 温度変化に応じて前記流路の断面積を変化させるバルブ機構を設けたことを特徴 とする。
【0008】
【作用】
上記構成のソレノイドにあっては、温度変化に応じて可動部材の両端面側の流 体の流れを許容する流路の断面積を変化させるバルブ機構を設けているので、該 バルブ機構を温度が低いときに流路の断面積を大きくし、温度が高いときに流路 の断面積を小さくするようにすれば、流路を流れる流体の粘性が低くなる温度が 高いときは、流路が絞られて可動部材の応答性を遅くでき、また流体の粘性が高 くなる温度が低いときは、流路が充分に確保されて可動部材の応答性を良くする ことができるので、可動部材が動かなくなることがない。
【0009】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係るソ レノイドを示す図1において、1はたとえば油圧バルブ等に用いられるソレノイ ドを示しており、概略、内部中空のソレノイド本体2と、ソレノイド本体2の中 空内部に往復動自在に挿入される磁性体製の可動部材としてのプランジャ3と、 プランジャ3と対向して同軸的に設けられる磁性体製の固定部材としてのセンタ ポスト4とから構成されており、ソレノイド本体2に電流を印加することによっ てプランジャ3がセンタポスト4に磁気吸引されるものである。
【0010】 ソレノイド本体2は、両端を開口する筒状のケース5と、そのケース5内に収 納される筒状のコイル6と、ケース5の一方の開口端部を閉塞してケース5から の磁路をセンタポスト4に案内する環状のロアプレート7とから構成されている 。
【0011】 また、コイル6の一方の開口部内周にプランジャ3に、後に示すアッパープレ ート10からの磁路を案内するシリンダ9が挿入されている。そして、このシリ ンダ8の内周に軸受9を介して往復移動自在で摺動するようにプランジャ3が挿 入され、そのプランジャ3の軸方向の動きを規制すると共にケース6の他方の開 口部を閉塞するアッパープレート10がOリング11を介してケース5の開口端 部にて固定されている。
【0012】 プランジャ3は、円柱状で、その内部にプランジャ3の両端面側の流体の流れ を許容する流路12が設けられている。この流路12は、プランジャ3の外周部 に設けられるセンタポスト4側を開口し軸方向に延びる外周部流路12Aと、プ ランジャ3のアッパープレート10側でアッパープレート10側を開口しプラン ジャ3の中心軸線上に設けられる中心部流路12Bと、外周部流路12Aと中心 部流路12Bとを連通すべく径方向に延びる通路12Cとから成っている。通路 12Cは図1(b),(c)において断面で見て中心部流路12Bの内径より下 側に突出している。
【0013】 そして、プランジャ3の内部には、温度変化に応じて流路12の断面積を変化 させるバルブ機構13が設けられている。このバルブ機構13は、中心部流路1 2Bと同軸上で内径がほぼ同径の穴13Aと、穴13A内に往復動自在に挿入さ れる棒状の弁体13Bと、穴13A内に挿入されている流体である液体13Cと 、弁体13Bの外周部の位置に設けられる液体13Cを外部に漏れないようにす るためのシール部材としてのOリング13Dと、から構成されている。
【0014】 また、液体13Cは、温度により膨張(高温時)、収縮(低温時)するもので ある。尚、本実施例では液体であるが、液体に限るものではなく、上記要件を満 たすその他流体であれば良い。
【0015】 さらに、弁体13Bの先端部は縮径となるテーパ面となっている。
【0016】 このように構成されたバルブ機構13は、次のように作用する。温度が高いと きは、穴13A内に挿入されている液体13Cが膨張することから、弁体13B が中心部流路12Bに向かって移動し、中心部流路12Bの断面積を弁体13B の先端部のテーパ面により小さくして流路12を絞るようにしている(図1(b )参照)。
【0017】 一方、温度が低いときは、液体13Cが収縮することから、弁体13Bは液体 13C側に移動し、弁体13Bの先端部が中心部流路12Bから離間する方向に 移動して中心部流路12Bの断面積を大きく、いわゆる全開としている(図1( c)参照)。
【0018】 すなわち、液体12Cの温度の変化による膨張率の違いにより弁体13Bを可 動させて弁体13Bの先端部のテーパ面により中心部流路12Bの断面積を変化 させることにより流路12の断面積を変化させている。
【0019】 一方、センタポスト4は筒状で、一部がコイル6の他方の開口部内周に挿入さ れ、センタポスト4の外周部に設けた段差部41がロアプレート7の端面に係合 して位置決め固定されている。
【0020】 そして、センタポスト4の内周に、プランジャ3の中心軸線上に固定されたロ ッド14がロッド軸受15を介して往復動自在に挿入されている。また、プラン ジャ3側のセンタポスト4の内周部の端部には径方向外向きのフランジ部を有し た円筒状のシム16が嵌合されている。
【0021】 上記のように構成されたソレノイド1は、図示しない相手方の油圧バルブ等に 装着されるのである。
【0022】 そして、ソレノイド本体2オフ時、すなわちコイル6に制御電流が印加されて いない時は、相手方のバルブからの流体圧をセンタポスト4に設けられるポート 17を介してプランジャ3が受けて、プランジャ3がセンタポスト4から離間す る。次に、ソレノイド本体2オン時、すなわちコイル6に制御電流が印加されて いる時は、プランジャ3がセンタポスト4に磁気吸引され、センタポスト4にシ ム16を介して当接する。このようにしてプランジャ3を往復駆動させることに より、相手方のバルブを制御する。
【0023】 上記構成のソレノイドにあっては、プランジャ3の内部に液体13Cの温度変 化による膨張率の違いにより弁体13Bを往復駆動させて中心部流路12の断面 積を変化させるバルブ機構13を設けたことから、つまり流路12を流れる流体 の粘性が低くなる高温時は液体13Cが膨張し弁体12Bが中心部流路12B側 に移動し、弁体12Bの先端部のテーパ面により中心部流路12Bの断面積を小 さくすることによって、流路12が絞られるため、プランジャ3の応答性を遅く できる。一方、流路12を流れる流体の粘性が高くなる低温時は、液体13Cが 収縮し弁体13Bが中心部流路12Bより離間することにより中心部流路12B を開く、すなわち断面積を大きくする。これによって、流体の粘性が高くなって も流路12が充分に確保されるので、プランジャ3の応答性が良くなり、プラン ジャ3が動かなくなることがない。このように、プランジャ3の応答性の改善を 図ることができた。
【0024】 また、プランジャ3の応答性を遅らせることができることから、ソレノイド1 の振動やディザ電流による微振動が起こす相手方のバルブの脈動の低減化も図る ことができた。
【0025】 図2には、本考案の他の実施例に係る可動部材としてのプランジャ3’が示さ れている。上記実施例では弁体13Bを完全に中心部流路12Bの縁に当接しな いようにして中心部流路12Bを絞るようにしていたが、この実施例では中心部 流路12Bの内径部に四等配の切欠き部12Dを設けて、弁体13Bが完全に中 心部流路12Bの縁に当接させるもので、当接しても切欠き部12Dにより中心 部流路12Bの断面積を小さくし流路12を絞るようにしている。その他の構成 及び作用については上記第1実施例と同一なので、同一の構成部分については同 一の符号を付して、その説明は省略する。
【0026】 尚、上記実施例ではバルブ機構13として液体13Cの温度の変化による膨張 率の違いにより弁体13Bを可動させて流路の断面積を変化させるものを例に取 って説明したが、特にこれに限るものではなく、可動部材内に温度検知センサー 等の温度検知手段を設けて、この検知手段により検知した温度の高低により弁体 を可動させて流路の断面積を変化させる構造であっても良い。さらに、流路が設 けられている位置によってはバルブ機構を可動部材が挿入されるソレノイド本体 側に設けても同様に適用することができる。
【0027】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、温度変化に応じて可動部材 の両端面側の流体の流れを許容する流路の断面積を変化させるバルブ機構を設け ているので、該バルブ機構を温度が低いときに流路の断面積を大きくし、温度が 高いときに流路の断面積を小さくするようにすれば、流路を流れる流体の粘性が 低くなる温度が高いときは、流路が絞られて可動部材の応答性を遅くでき、また 流体の粘性が高くなる温度が低いときは、流路が充分確保されて可動部材の応答 性を良くできるので、可動部材が動かなくなることがない。このように、可動部 材の応答性の改善を図ることができる。
【0028】 また、可動部材の応答性を遅らせることができることから、ソレノイド自体の 振動やディザ電流による微振動が起こす相手方のバルブの脈動の低減化も図るこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案の一実施例に係るソレノイ
ドの全体縦断面図であり、同図(b),同図(c)はプ
ランジャの縦断面図で、同図(b)は温度が高温時の弁
体の動き及び流体の流れを示し、同図(c)は温度が低
温時の弁体の動き及び流体の流れを示している。
【図2】図2(a)は本考案の他の実施例に係るソレノ
イドのプランジャの縦断面図であり、同図(b)は同図
(a)の右側面図である。
【図3】図3は従来のソレノイドの全体縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ソレノイド 2 ソレノイド本体 3,3’ プランジャ(可動部材) 4 センタポスト(固定部材) 5 ケース 6 コイル 7 ロアプレート 8 シリンダ 9 軸受 10 アッパープレート 11 Oリング 12 流路 12A 外周部流路 12B 中心部流路 12C 通路 12D 切欠き部 13 バルブ機構 13A 穴 13B 弁体 13C 液体 13D Oリング 14 ロッド 15 ロッド軸受 16 シム 17 ポート

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部中空のソレノイド本体の中空内部に
    往復動自在に挿入される磁性体製の可動部材と、該可動
    部材と対向して同軸的に設けられた磁性体製の固定部材
    とから成り、ソレノイド本体に電流を印加することによ
    って前記可動部材を前記固定部材に磁気吸引するもの
    で、 前記可動部材の両端面側の流体の流れを許容する流路を
    備えたソレノイドにおいて、 温度変化に応じて前記流路の断面積を変化させるバルブ
    機構を設けたことを特徴とするソレノイド。
JP5170193U 1993-08-30 1993-08-30 ソレノイド Pending JPH0718080U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5170193U JPH0718080U (ja) 1993-08-30 1993-08-30 ソレノイド

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5170193U JPH0718080U (ja) 1993-08-30 1993-08-30 ソレノイド

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JPH0718080U true JPH0718080U (ja) 1995-03-31

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990223