JPH076568U - スプールバルブ - Google Patents

スプールバルブ

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Publication number
JPH076568U
JPH076568U JP4072093U JP4072093U JPH076568U JP H076568 U JPH076568 U JP H076568U JP 4072093 U JP4072093 U JP 4072093U JP 4072093 U JP4072093 U JP 4072093U JP H076568 U JPH076568 U JP H076568U
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JP
Japan
Prior art keywords
spool
land portion
port
control pressure
land
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4072093U
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English (en)
Inventor
重夫 若松
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication of JPH076568U publication Critical patent/JPH076568U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒステリシスを小さくして制御性の向上を図
る。 【構成】 スプール6のランド部8を、スプール6のス
プール本体9,10に対して軸方向に移動可能としたこ
とを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば各種油,空圧機器の制御装置等に用いられるスプールバルブ に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のスプールバルブとして、たとえば図6に示すようなものがある 。すなわち、100は側面に、流出入ポートとしての供給ポート101,制御ポ ート102,ドレインポート103を有するバルブスリーブで、そのバルブスリ ーブ100の内周に、第1,第2ランド部104,105を備えたスプール10 6がソレノイド本体(図示せず)等によって往復駆動させることにより、図6( a)に示すように第1ランド部104でドレインポート103を閉じ、供給ポー ト101と制御ポート102をスプール106の第1ランド部104と第2ラン ド部105間に形成された流路107を介して連通させ(制御圧Pc=P0 )、 または第2ランド部105で供給ポート102を閉じ、制御ポート102とドレ インポート103を上記流路107を介して連通させて(制御圧Pc=0)制御 ポート102に出力させる制御圧Pcを供給ポート101に供給される供給圧P
0 から0の間にて制御させるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、制御圧Pcを図6に示すように スプール106を往復移動させP0 →0→P0 と動的に変化させたとき、制御圧 特性曲線においてPc=0の折り返し点(0→P0 )で流体圧としての油圧の立 上りの遅れDによるヒステリシスが生じる(図6(c)参照)。このヒステリシ スは、スプール106の移動速度が速くなる程大きくなる傾向がある。
【0004】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、ヒステリシスを小さくして制御性の向上を図り得るスプールバ ルブを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、側面に流体の流出入ポートを 有するバルブスリーブと、該バルブスリーブ内に往復動自在に挿入されるランド 部を有するスプールと、を備えて成り、前記スプールの移動により前記ランド部 によって流出入ポートを開閉するスプールバルブにおいて、前記スプールのラン ド部を、前記スプールのスプール本体に対して軸方向に移動可能としたことを特 徴とする。
【0006】
【作用】
上記構成のスプールバルブにあっては、流出入ポートを開閉するスプールのラ ンド部を、スプールのスプール本体に対して軸方向に移動可能としたことにより 、流出入ポートを開閉して圧力を制御する場合、その制御圧にしたがって各ラン ド部間の間隔が変化することになる。これにより、制御圧を動的に変化させる場 合、スプールのストローク量に対する制御圧特性のヒステリシスを小さくするこ とができる。
【0007】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係るス プールバルブを示す図1乃至図3において、1はスプールバルブを示しており、 このスプールバルブ1の概略構成は、流出入ポートとしての供給ポート2と制御 ポート3とドレイポート4を有するバルブスリーブ5と、バルブスリーブ5の内 周に往復動自在に挿入されたスプール6と、バルブスリーブ5と一体的に組み付 けられスプール6を駆動させるためのソレノイド7と、から成っている。
【0008】 バルブスリーブ5は略円筒状で、側面に軸方向所定間隔だけ離間させてソレノ イド7側から順に供給ポート2、制御ポート3、ドレインポート4が設けられて いる。尚、この順番は仕様等により変わるものである。そして、バルブスリーブ 5の内周には、スプール6が往復動自在に挿入されている。
【0009】 このスプール6は金属製(尚、金属製に限るものではない。)で、図1に示さ れるように軸方向所定間隔を有して第1ランド部8と第2ランド部9が設けられ 、その間を同軸的に棒部10によって作動連結されている。第2ランド部9は、 ソレノイド本体7側で、第1ランド部8はその反対側となるように別体に配置さ れるようになっており、第2ランド部9と棒部10がスプール本体となっている 。
【0010】 スプール6の第2ランド部9は、円柱状で、その第1ランド部8側端面の径方 向中央部に棒部10が一体的に固定されている。一方、第1ランド部8は環状部 材で、全周的に棒部10に固定されている弾性体部材11を介して同軸的に棒部 10の外周に固定されている。この第1ランド部8の外周面と第2ランド部9の 外周面とはほぼ同一面になっている。
【0011】 そして、第1ランド部8と第2ランド部9間と棒部10により形成させる環状 の凹溝は、スプール6の移動によって制御ポート3と供給ポート2またはドレイ ポート4とを連通する流路12となっている。
【0012】 上記のように、スプール6の第1ランド部8が弾性体部材11を介して棒部1 0に固定されていることから、第1ランド部8は弾性体部材11が軸方向に変形 することにより軸方向に移動することになる。これにより、第1ランド部8と第 2ランド部9との間隔が変わるようになっている。
【0013】 そして、バルブスリーブ5のスプール6の第1ランド8側の開口端部内周には 断面凹形状のアジャストウクリュー13が螺合固定されており、その凹部内と第 1ランド部8間にスプリング14が介装されている。このスプリング14は、一 端がアジャススクリュー18の凹部内の底面に当接し、他端がスプール6の棒部 10の端面に当接してスプール6をソレノイド7側に付勢している。
【0014】 ここで、スプール6を駆動させるためのソレノイド7について説明する。
【0015】 このソレノイド7は、ケース15内周に収納される筒状のコイル16と、コイ ル16の一方の開口端部の内周に嵌着固定される磁性体製の略筒状のセンタポス ト17と、コイル16の他方の開口端部を閉塞する断面凹形状の閉塞部材18と 、その閉塞部材18を固定すると共にケース15の開口端部を閉塞する部材であ る固定プレート19と、上記閉塞部材18を介してセンタポスト17と同軸的で コイル16の内周に往復動自在に挿入される磁性体製のプランジャ20と、プラ ンジャ20に作動連結されセンタポスト17内を通ってスプール6側に突出する ロッド21と、から構成されており、ケース15の端面に設けられている環状突 出部22を介してバルブスリーブ5とソレノイド本体7が同軸的に組み付けられ ている。そして、プランジャ20の背面側に設けられているスプリング23によ り、ロッド21はスプール6の第2ランド部9の端面に当接するようになってい る。
【0016】 次に、このスプールバルブ1の作用について説明する。
【0017】 ソレノイド7オフ時においては、スプール6の第1ランド部8側に設けられて いるスプリング14のスプリング力によって、スプール6はソレノイド7側にス トロークする。そのため、第1ランド部8がドレインポート4を閉じ、スプール 6に形成された流路12により供給ポート2と制御ポート3とが連通する。した がって、供給ポート2に供給される供給圧Poが制御ポート3を介して出力され ることになり、Pc=P0 となる(図2(a)参照)。
【0018】 また、ソレノイド7オン時においては、プランジャ20がセンタポスト17に 磁気吸引されるため、プランジャ20に作動連結されているロッド21を介して スプール6が、スプリング14のスプリング力に抗してアジャストスクリュー1 3側にストロークする。そのため、第2ランド部9が供給ポート2を閉じ、流路 12により制御ポート3とドレインポート4が連通する。したがって、制御流体 がドレイポート4を介してドレインされ、制御圧Pc=0となる(図2(b)参 照)。
【0019】 上記構成のスプールバルブにあっては、スプール6の第1ランド部8が棒部1 0に弾性体部材11を介して固定され、第1ランド部8と第2ランド部9の間隔 が変わるようになっていることから、次の特有な作用効果を成す。
【0020】 まず、制御圧PcをP0 まで動的に変化させる場合、すなわちスプール6をス トロークさせ供給ポート2を開→閉,ドレインポート4を閉→開にする場合を考 える。この時、P0 ←→0間のある圧力になるまでに要するスプール6のストロ ーク量は、その直前における第1,第2ランド部8,9の間隔が第1ランド部8 の端面に制御圧Pcが加わっていることから、図2(a)に示すように弾性体部 材11が変形して第1ランド部8が軸方向第2ランド部9側と反対側に移動する ことになり間隔が広いこと及び弾性体部材11の変形の遅れを考えると、従来タ イプより流体圧としての油圧が早く低下するため、結果として少なくてすむ。ゆ えにこの場合には、制御圧特性曲線は従来タイプよりも左へ移る。
【0021】 同様に、制御圧Pcを0からP0 まで動的に変化させる場合、すなわちスプー ル6をストロークさせドレインポート4を開→閉,供給ポート2を閉→開にする 場合を考えると、制御圧Pcがある圧力になる直前で、第1,第2ランド部8, 9の間隔は第1ランド部8に加わる圧力が小さいことから弾性体部材11が変形 しないため、自由状態時の間隔を従来タイプより狭く設定しておけば、従来タイ プより狭くなり、油がドレインポート4に流れにくくなるため、制御圧Pcは従 来タイプよりも早く立上り、Pc=0の折り返し点での遅れD(図2(c)参照 )が小さくなり、制御圧特性曲線は従来タイプに比べ右に寄る。
【0022】 以上のことから本考案における制御圧特性曲線は図2(c)となり、ヒステリ シスは小さくなる。この効果は、スプール6の移動速度を速くする程、大きくな ると考えられる。このように、ヒステリシスが小さくなることからスプールバル ブ自体の制御性も向上する。
【0023】 図4には、本考案の第2実施例に係るスプールバルブのスプール61の構造が 示されている。上記実施例では、第1ランド部8を弾性体部材11を介してスプ ール本体の棒部10の外周に固定し、弾性体部材11が軸方向に変形することに より第1ランド部8が軸方向に移動して第2ランド部9との間隔を変えるように していたが、本実施例では第1ランド部81を第2ランド部9と同様な円柱状と し、その第2ランド部9側端面の径方向中央部に棒部10Aを同軸的で一体的に 固定し、棒部10Aの軸方向中途部に弾性体部材11Aを一体的に固定し、第1 ,第2ランド部81,9が弾性体部材11Aの伸縮によって軸方向に移動するこ とにより間隔を変える構造とした。その他の構成および作用については上記第1 実施例と同一なので、その説明は省略する。
【0024】 図5には、本考案の第3実施例に係るスプールバルブのスプール62の構造が 示されている。本実施例のスプール62は、第1ランド部82を金属製の環状部 材とし、その第1ランド部82の内周面を棒部10Bの外周部に設けた第1ラン ド部82の長さより長い環状の凹溝10Cの外周面に摺接し往復動自在に装着し て、第1ランド部82の第2ランド部9側端面と凹溝10Cの壁面との隙間Gを 調節する隙間調整用スプリング24を第1ランド部82の反対側端面と凹溝10 Cの壁面との間に介装して成る構造としている。
【0025】 このような構造とすることにより、第1,第2ランド部82,9間の流路12 に制御圧Pcが加わった場合、すなわち制御圧Pc=P0 の場合には、第1ラン ド部82が隙間調整用スプリング24のスプリング力に抗して軸方向第2ランド 部9から離れる方向に移動し、上記隙間Gが大きくなり(図5(a)参照)、ま た制御圧Pcが加わっていない場合、すなわち制御圧Pc=0の場合には、第1 ランド部82は隙間調整用スプリング24のスプリング力によって第2ランド部 9側に移動し、上記隙間Gがなくなる(図5(b)参照)。このようにして第1 ランド部82が軸方向に移動することによって第1ランド部82と第2ランド部 9との間隔を変えている。その他の構成および作用については上記各実施例と同 一なので、その説明は省略する。
【0026】 尚、上記第1,第3実施例ではスプール6,62の第1ランド部8,82を軸 方向に移動させる構造としたが、バルブスリーブに設けられる流出入ポートの配 置によっては第2ランド部9を軸方向に移動させる構造とする場合もある。
【0027】 また、スプールを駆動させる手段としてソレノイド7を用いたものを例にとっ て説明したが、スプールを駆動させる手段としてはソレノイドに限るものではな く、その他油圧等の流体圧を利用するものについても同様に適用する。
【0028】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、流出入ポートを開閉するス プールのランド部を、スプールのスプール本体に対して軸方向に移動可能とした ので、流出入ポートを開閉して圧力を制御する場合、その制御圧にしたがって各 ランド部間の間隔が変化することになる。これにより、制御圧を動的に変化させ る場合、スプールのストローク量に対する制御圧特性のヒステリシスを小さくす ることができる。したがって、スプールバルブ自体の制御性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係るスプールバルブ
のスプールの構造を示す図で、同図(a)は縦断面図で
あり、同図(b)は同図(a)のX−X線断面図であ
る。
【図2】図2(a)は制御圧Pc=P0 の状態を示す本
考案の一実施例に係るスプールバルブの要部縦断面図で
あり、同図(b)は制御圧Pc=0の状態を示すスプー
ルバルブの要部縦断面図であり、同図(c)は制御圧特
性曲線を示す図である。
【図3】図3は図1のスプールを適用したスプールバル
ブの全体縦断面図である。
【図4】図4は本考案の第2実施例に係るスプールの縦
断面図である。
【図5】図5は本考案の第3実施例に係るスプールの縦
断面図であり、同図(a)は制御圧Pc=P0 の状態を
示し、同図(b)は制御圧Pc=0の状態を示してい
る。
【図6】図6(a)は制御圧Pc=P0 の状態を示す従
来のスプールバルブの要部縦断面図であり、同図(b)
は制御圧Pc=0の状態を示すスプールバルブの要部縦
断面図であり、同図(c)は従来の制御圧特性曲線を示
す図である。
【符号の説明】
1 スプールバルブ 2 供給ポート(流出入ポート) 3 制御ポート(流出入ポート) 4 ドレイポート(流出入ポート) 5 バルブスリーブ 6,61,62 スプール 7 ソレノイド 8,81,82 第1ランド部 9 第2ランド部(スプール本体) 10,10A,10B 棒部(スプール本体) 10C 凹溝 11,11A 弾性体部材 12 流路 13 アジャストスクリュー 14,23 スプリング 15 ケース 16 コイル 17 センタポスト 18 閉塞部材 19 固定プレート 20 プランジャ 21 ロッド 22 環状突起 24 隙間調整用スプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面に流体の流出入ポートを有するバル
    ブスリーブと、 該バルブスリーブ内に往復動自在に挿入されるランド部
    を有するスプールと、を備えて成り、 前記スプールの移動により前記ランド部によって流出入
    ポートを開閉するスプールバルブにおいて、 前記スプールのランド部を、前記スプールのスプール本
    体に対して軸方向に移動可能としたことを特徴とするス
    プールバルブ。
JP4072093U 1993-06-28 1993-06-28 スプールバルブ Withdrawn JPH076568U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4072093U JPH076568U (ja) 1993-06-28 1993-06-28 スプールバルブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4072093U JPH076568U (ja) 1993-06-28 1993-06-28 スプールバルブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH076568U true JPH076568U (ja) 1995-01-31

Family

ID=12588441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4072093U Withdrawn JPH076568U (ja) 1993-06-28 1993-06-28 スプールバルブ

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JP (1) JPH076568U (ja)

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19971106