JPH0612883U - ソレノイドバルブ - Google Patents

ソレノイドバルブ

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JPH0612883U
JPH0612883U JP5692392U JP5692392U JPH0612883U JP H0612883 U JPH0612883 U JP H0612883U JP 5692392 U JP5692392 U JP 5692392U JP 5692392 U JP5692392 U JP 5692392U JP H0612883 U JPH0612883 U JP H0612883U
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spool
spring
pressure
force
introducing chamber
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延由記 岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイド本体の小型化を図り、かつ制御圧
特性のばらつきをなくして品質の向上を図る。 【構成】 圧力導入室6を閉塞するプラグ90を、固定
部材9と可動部材10とに分割構成し、付勢手段11を
固定部材9と可動部材10間に装着し、可動部材10と
スプール5間に圧力導入室6を形成したことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば各種油空圧制御等に用いられるソレノイドバルブに関する 。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のソレノイドバルブとしては図2に示すようなものがある。すな わち、このソレノイドバルブ100は、軸方向に所定間隔だけ離間させて流入ポ ート101,流出ポート102,ドレインポート103を設けたスリーブ104 と、スリーブ104の内周に往復動自在に挿入されるスプール105と、スプー ル105の一端側に設けられる圧力導入室106と、スプール105を駆動させ るソレノイド本体107と、から構成されている。
【0003】 スプール105には、スリーブ104の内周に摺接する第1ランド部108と 第2ランド部109を軸方向に離間させて設け、またスプール105内には、流 入ポート101からの制御流体を圧力導入室106に導入する通路110を設け ており、さらにスプール105の圧力導入室106側の端部は流入ポート101 からの制御圧を受ける受圧部111となっている。
【0004】 また、圧力導入室106は、スプール105とスリーブ104の圧力導入室1 06側開口端部を閉塞するプラグ114間によって形成されている。
【0005】 そして、ソレノイド本体107の電磁吸引力を利用することによってスプール 105をソレノイド本体107内のロッド112を介してストロークさせ、第1 ランド部108により流入ポート101を開閉して圧力導入室106内の圧力と ソレノイド本体107の吸引力とバランスさせつつ圧力制御し、その制御圧PC を第2ポート102を介してアクチュエータ側に出力している。
【0006】 また、制御圧PC を下げるためソレノイド本体107に電流を印加するとスプ ール105はソレノイド本体107側へ移動する。すなわち、第1ランド部10 8によって流入ポート101を閉じ、第2ランド部109によってドレインポー ト103が開く方向に移動する。この際、アクチュエータ側への必要制御圧PC が0(流入ポート101全閉、ドレインポート103全開)以外ならば圧力導入 室106内にも圧力がかかるため、スプール105もソレノイド本体107側へ 押し付けられてソレノイド本体107内のロッド112と当接している。しかし 、制御圧PC が0の場合、スプール105が外力等により共振や微振動により不 安定となるため、プラグ114とスプール105間に設けられるソレノイド本体 107側へ付勢する付勢手段としてのスプリングB113でスプール105をロ ッド112の端部に押し付けて共振や微振動を抑制し、スプール105位置を固 定していた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、この場合、常時スプール105にスプリングB113の付勢力であ るスプリング力が加わるため以下に示す数式5からもわかるように、スプリング B113のスプリング常数×ストローク相当のソレノイド本体107の吸引力が 必要となり、その分ソレノイド本体107の大きさが大きくなっていた。また、 そのスプリングB113のセット荷重及び定数のばらつきが、製品の制御圧特性 のばらつき要因の一部となっていた。
【0008】 以下にスプール105にスプリングB113のスプリング力が加わっているこ とによるソレノイド本体107の吸引力を求める式を示す。尚、ソレノイド本体 107内にはロッド112を介してスプール105を圧力導入室106側に付勢 するスプリングA114が設けられている。さらに、制御圧特性は図3のグラフ のようにソレノイド本体107に印加される電流がOAの時は制御圧PC が流入 ポート101への供給圧としての圧力源であるポンプ(図示せず)のポンプ圧P P で、電流が1Aの時は制御圧PC は0となる電流比例となっている。
【0009】 ソレノイド本体107の吸引力Fsol と、ソレノイド本体107内のスプリン グA114のスプリング力Fsp・Aと、スプール105の受圧部111に制御圧P C を受けるスプール105受圧力Fs (制御圧PC ×スプール105の断面積) と、圧力導入室106側に設けられるスプリングB113のスプリング力Fsp・B との関係は次の数式1に示される通りである。
【0010】
【数式1】 Fsol +Fsp・B+Fs =Fsp・A スプール105のストロークが0の時、すなわちソレノイド本体107に印加 される電流が0Aの時、上記数式1は次の数式2となる。
【0011】
【数式2】 O+fsp・B+Fs(0) =fsp・A また、スプール105のストロークが最大(Xmm)の時、すなわちソレノイド 本体107に印加される電流が最大の時、上記数式1は次の数式3となる。
【0012】
【数式3】 Fsol (x) +fsp・B−KB・X +0=fsp・A+KA・X 尚、スプリングA114、スプリングB113のスプリング力Fspは次の数式 4から求まっている。
【0013】
【数式4】 Fsp(x) =fsp+K・X 上記数式4においてfspはスプリングA114,スプリングB113のセット 長(ストローク:0)でのセット荷重、KはスプリングA114,スプリングB 113のスプリング常数、Xはストロークである。
【0014】 そして、上記数式3に数式2に代入して整理すると次の数式5になる。
【0015】
【数式5】 Fsol(x)=Fs(0) +(KA +KB )X したがって、上記数式5からわかるようにソレノイド本体107の吸引力Fso l はスプリングB113のスプリング常数KA ×ストロークX分の力が必要とな り、そのためソレノイド本体107が大きくなっていた。
【0016】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、ソレノイド本体の小型化を図り、かつ制御圧特性のばらつきを なくして品質の向上を図り得るソレノイドバルブを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、流出入ポートを設けたスリー ブ内周にスプールを往復動自在に挿入すると共に、スプールの一端に圧力導入室 を設け、 前記スプール内には、前記流出入ポートからの圧力を前記圧力導入室に導入す る通路を設け、 前記圧力導入室に導入される圧力と、前記スプールを駆動させるソレノイド本 体の力とバランスさせつつ圧力制御するもので、 前記圧力導入室側に前記スプールをソレノイド本体側に付勢する付勢手段を備 えたソレノイドバルブにおいて、 前記圧力導入室を閉塞するプラグを、固定部材と可動部材とに分割構成し、 前記付勢手段を固定部材と可動部材間に装着し、可動部材とスプール間に圧力 導入室を形成したことを特徴とする。
【0018】
【作用】
上記構成のソレノイドバルブにあっては、付勢手段を固定部材と可動部材間に 装着していることから、圧力導入室内の制御圧が0以外のときは、圧力導入室内 に導入されている制御圧により、可動部材が付勢手段の付勢力に抗して固定部材 側に移動されるため、スプールに付勢手段の付勢力が加わらない。
【0019】 また、制御圧が0のときは、圧力導入室内の圧力も0となるため、可動部材が 付勢手段の付勢力によってスプール側に移動し、可動部材の端部がスプールの端 部に当接することによりスプール位置が固定される。
【0020】 以上のことから、付勢手段の付勢力が常時スプールに加わることがないため、 従来技術のように付勢手段の付勢力に応じてソレノイド本体の吸引力を大きくす る必要がなくなり、ソレノイド本体を小型化にすることができる。
【0021】 また、スプールがストロークして制御圧を制御しているときに、付勢手段の付 勢力がスプールに加わらないため、従来技術のように付勢手段のセット荷重及び 定数のばらつきが、スプールのストロークに影響することがなく、制御圧特性が ばらつくことがない。
【0022】
【実施例】
以下に本考案の一実施例に係るソレノイドバルブを示す図1において、1はソ レノイドバルブ全体を示しており、このソレノイドバルブ1の概略構成は、流入 ポート2と流出ポート3とを設けたスリーブとしてのバルブスリーブ4と、バル ブスリーブ4の内周に往復動自在に挿入されるスプール5と、スプール5の一端 に設けられる圧力導入室6と、バルブスリーブ4と一対的に組付けられるスプー ル5を駆動するソレノイド本体7と、から成っている。
【0023】 バルブスリーブ4は円筒状で、軸方向に所定間隔だけ離間させて流入ポート2 と流出ポート3とが設けられており、さらに流出ポート3より軸方向ソレノイド 本体7側に所定間隔離間してドレインポート8が設けられている。そして、バル ブスリーブ4の内部にはガイド穴41が設けられ、そのガイド穴41の内周に、 スプール5が往復動自在に挿入されている。またバルブスリーブ4のソレノイド 本体7と反対側の開口部内周はガイド穴41の径より大径となっている。
【0024】 上記大径部42には、圧力導入室6を閉塞するプラグ90が、固定部材9と可 動部材10とに分割構成されて配設されている。固定部材9は、断面コ字状で開 口部をスプール5側としてバルブスリーブ4の開口端部を閉塞すべく開口端部に 挿入固定されており、固定部材9の開口部の内径はガイド穴41の径とほぼ同じ となっている。そして、固定部材9の内周には円柱状の可動部材10が摺動自在 に挿入されて、その可動部材10と固定部材9間に付勢手段としてのスプリング B11が介装されている。このスプリングB11の一端は固定部材9の閉塞部の 端面に当接し、他端は可動部材10の端面に当接してスプリングB11の付勢力 であるスプリング力によって可動部材10をスプール5側に付勢している。尚、 可動部材10のスプリングB11が当接する端面には、スプリングB11内周に 入り込む同軸の円柱状の突出部10Aが設けられている。そして、スプール5と 可動部材10間で圧力導入室6が形成され、スプール5の一端が受圧部5Aとな っている。
【0025】 一方、スプール5には、軸方向に離間させてガイド穴41内周に摺接する第1 ランド部51と第2ランド部52が設けられており、その第1ランド部51と第 2ランド部52との間に流入ポート2と流出ポート3間を連通させる環状の流路 53が設けられている。そして、第1ランド部51が流入ポート2を開閉し、第 2ランド部52がドレインポート8を開閉するようになっている。また、スプー ル5内にはスプール5のストロークXによって第1ランド部51が流入ポート2 の開口量を変えて制御された制御圧PC を上記圧力導入室6内に導入する制御圧 導入通路54が設けられている。この制御圧導入通路54は、第1ランド部51 と第2ランド部52間の環状の流路53を貫通する貫通孔54Aと、その貫通孔 54Aの径方向中央部より軸方向圧力導入室6側に伸び、圧力導入室6に開口す る穴54Bとから構成されている。
【0026】 そして、スプール5を駆動させるためのソレノイド本体7は、鉢状のケース1 2内周に収納されるコイル13と、コイル13の一方の開口部内周に挿入される 磁性体製のセンタポスト14と、ケース12の一方の開口端部を閉塞してケース 12とセンタポスト14とを連結固定するワッシャ状の固定プレート15と、ケ ース12の他方の開口部内周に挿入固定される環状部材16と、環状部材16の 内周にセンタポスト14と同軸的で往復動自在に軸受17を介して挿入される磁 性体製のプランジャ18と、から構成されている。そして、ケース12の他方の 開口端部に挿入固定されている環状部材16の開口端部によりバルブスリーブ4 に設けられるフランジ部43をカシメ込んで、バルブスリーブ4とソレノイド本 体7が同軸的に一体的に組付けられている。
【0027】 センタポスト14は筒状で、その内周にはロッド19がロッド軸受20を介し て摺動自在に挿入されている。このロッド19は大径部19Aと、小径部19B とから成り、大径部19Aがセンタポスト14の内周に挿入されている。そして 、小径部19Bがプランジャ18に設けられている貫通孔18Aに挿入されて大 径部19Aと小径部19Bとの段部19Cがプランジャ18の端面に当接してロ ッド19がプランジャ18に対して作動連結されている。
【0028】 またロッド19の大径部19Aの端面にはスプリングリテーナ21を介してス プリングA22が設けられている。このスプリングA22は一端はスプリングリ テーナ21の端面に当接し、他端がセンタポスト14の開口端部に固定される断 面凹形状のばね力調整部材23の凹部内の端面に当接してスプリングA22のス プリング力によってロッド19をスプール5側に付勢している。このため、ロッ ド19の小径部19Bの端面はスプール5の端面に当接している。
【0029】 そして、ソレノイド本体7オフ時は、ロッド19の他端に設けられるスプリン グA22のスプリング力によって、ロッド19がスプール側に移動する。そのた めロッド19の先端が当接するスプール5は可動部材10側に移動する。このよ うにスプール5の第1ランド部51が可動部材10側に移動して、流入ポート2 が開口される。したがって、流入ポート2から圧力源としてのポンプ(図示せず )のポンプ圧PP が流路53と制御圧導入通路54を介して圧力導入室6内にポ ンプ圧PP が導入され、制御圧PC はポンプ圧PP となって流出ポート3へ出力 される。このとき、可動部材10は、ポンプ圧PP によってスプリングB11の スプリング力に抗して固定部材9の閉塞部側に移動し、スプール5の端部より離 間している。
【0030】 次に、ソレノイド本体7オンすると、プランジャ18がセンタポスト14に磁 気吸引されるため、プランジャ18に作動連結されるロッド19が、スプリング A22のスプリング力に抗してばね力調整部材23側に移動する。そのため、ス プール5が、圧力導入室6内に導入されている圧力によりソレノイド本体7側に 移動する。このようにスプール5がソレノイド本体7側に移動することによって 、スプール5の第1ランド部51がソレノイド本体7側に移動して流入ポート2 が閉じると共に、第2ランド部52がソレノイド本体7側に移動してドレインポ ート8を開き、圧力導入室6内の制御流体がドレインポート8を介して排出され る。
【0031】 そして制御圧PC は、スプール5内の制御圧導入通路54を通って圧力導入室 6に導入され、その導入された圧力と、ソレノイド本体7の吸引力,スプリング A22のスプリング力とバランスしつつ制御圧PC を制御している。
【0032】 以上のことからソレノイド本体7に印加される電流の値の大きさによってスプ ール5のストロークXが変化して、制御圧PC が制御される。すなわち、この制 御圧特性は電流比例となっており、従来技術で示した図3の制御圧特性と同じに なっている。
【0033】 上記構成のソレノイドバルブにあっては、スプリングB11を固定部材9と可 動部材10間に組込むことにより、制御圧PC が0以外の時、圧力導入室6内に 制御圧PC が導入されていることから、その制御圧PC によって可動部材10は 固定部材9の閉塞部側へ押されるため、スプール5にスプリングB11のスプリ ング力が加わらなくなる。
【0034】 また、制御圧PC =0の場合は、圧力導入室6内の制御流体が全てドレインポ ート8を介して排出されることから、可動部材10がスプリングB11のスプリ ング力によってスプール5の端部と当接するため、スプール5の位置を固定でき る。そのため、スプール5が外力等により共振や微振動するのを抑制することが できる。
【0035】 以上のことから、スプリングB11のスプリング力が常時スプール5に加わる ことがないため、従来技術のようにスプリングB11のスプリング力に応じてソ レノイド本体7の吸引力を大きくする必要がなくなる。したがって、ソレノイド 本体7の小型化を図ることができる。
【0036】 また、スプール5がストロークXとして制御圧PC の制御時に、スプリングB 11のスプリング力がスプール5に加わらないため、従来技術のようにスプリン グB11のセット荷重及び定数のばらつきが、スプール5のストロークに影響す るということがない。したがって、製品の制御圧特性がばらつくということがな いので、品質の向上を図ることができる。
【0037】 ここで、ソレノイド本体7の吸引力Fsol ′を従来技術のソレノイド本体10 7の吸引力Fsol と従来技術で示した数式に基づいて比較する。
【0038】 まず、スプール5のストロークXが0の時、すなわちソレノイド本体7に印加 される電流が0Aの時、スプリングA22のセット荷重fsp・A′は下記の数式6 となります。
【0039】
【数式6】 fsp・A′=Fs(0) また、従来技術のスプリングA114のセット荷重fsp・Aはというと、前記数 式2で示したように、下記のとおりである。
【0040】
【数式2】 fsp・A=Fs(0) +fsp・B 尚、本考案に係るスプール5の断面積と、従来技術で示したスプール105の 断面積は変わらないため、スプール5,105の受圧部5A,111に受ける受 圧力Fs (制御圧PC ×スプール5,105の断面積)が変わらない。したがっ てFs (0)は同等となることから、上記数式2は下記の数式7となる。
【0041】
【数式7】 fsp・A=fsp・A′+fsp・B また、ストローク5のストロークXが最大(Xmm)の時、すなわちソレノイド 本体7に印加される電流が0Aの時スプリングB11の荷重は共振や振動を抑制 するため、スプリングB11のスプリング力Fsp・B′とスプリングA22のスプ リング力Fsp・A′とも等しくなるようにしているため、下記の数式8となる。
【0042】
【数式8】 Fsol ′(X) +fsp・B′−KB ′(l+X)=fsp・A′+KA ′・X 上記数式8において、lは、スプール5のストロークXが0の時のスプール5 と可動部材10間の移動距離、fsp・B′はスプリングB11のセット長(ストロ ークX:0)でのセット荷重、KB ′はスプリングB11のスプリング常数であ る。
【0043】 そこで、従来技術の関係式である数式3と比較すると上記数式8は下記の数式 9のように本考案に係るスプリングB11のスプリング力Fsp・B′と従来技術の スプリングB113のスプリング力Fsp・Bが同等となることから、下記の数式1 0となる。
【0044】
【数式9】 Fsp・B′−KB ′(l+X)=fsp・B+KB ・X
【0045】
【数式10】 fsol ′(X) +(fsp・A+KA ・X−Fsol(X))=fsp・A′+KA ′・X そして、上記数式10を整理すると、下記の数式11となる。
【0046】
【数式11】 Fsol(X)=Fsol ′(X) +(fsp・A−KA ・X) −(fsp・A′+KA ′・X) ここで、上記数式7より、従来技術のスプリングA114のセット荷重fsp・A と本考案に係るスプリングA11のセット荷重fsp・A′との関係は下記の数式1 2となる。
【0047】
【数式12】 fsp・A>fsp・A′ また、従来技術のスプリングA114のスプリング常数KA ×ストロークXと 、本考案に係るスプリングA11のスプリング常数KA ′×ストロークXとの関 係は、上記数式12から本考案に係るスプリングA11のセット荷重fsp・A′は 従来技術のスプリングA114のセット荷重fsp・Aより小さいため、本考案に係 るスプリング常数KA ′を小さくできることから、下記の数式13となる。
【0048】
【数式13】 KA ・X≧KA ′・X したがって、上記数式12と数式13により、また、本考案に係るスプリング 常数KA ′は小さいほどソレノイド本体7の吸引力Fsol ′は小さくできること から、従来技術のソレノイド本体107の吸引力Fsol と本考案に係るソレノイ ド本体7の吸引力Fsol ′との関係は、下記の数式14となる。
【0049】
【数式14】 Fsol(X)>Fsol ′(X) よって、本考案に係るソレノイド本体7は、従来技術のソレノイド本体107 に対し必ず小型化が図れる。
【0050】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、スプリングを固定部材と可 動部材間に装着することから、制御圧が0以外の時は、圧力導入室内に導入され ている制御圧により、可動部材が固定部材側に押されるため、スプールに付勢手 段の付勢力が加わらない。
【0051】 また、制御圧が0のときは、圧力導入室内の圧力も0となるため、可動部材が 付勢手段の付勢力によってスプール側に移動し、可動部材の端部がスプールの端 部に当接することによりスプール位置が固定される。
【0052】 したがって、付勢手段の付勢力が常時スプールに加わることがないため、従来 技術のように付勢手段の付勢力に応じてソレノイド本体の吸引力を大きくする必 要がなくなることから、ソレノイド本体の小型化を図ることができる。
【0053】 また、スプールがストロークして制御圧を制御している時に、付勢手段の付勢 力がスプールに加わらないことから、従来技術のように付勢手段のセット荷重及 び常数のばらつきがスプールに影響するということがないため、制御圧特性がば らつくことがなく品質の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例に係るソレノイドバル
ブの全体縦断面図である。
【図2】図2は従来のソレノイドバルブの全体縦断面図
である。
【図3】図3は図1および図2のソレノイドバルブの制
御圧特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ソレノイドバルブ 2 流入ポート 3 流出ポート 4 バルブスリーブ 41 ガイド穴 42 大径部 43 フランジ部 5 スプール 51 第1ランド部 52 第2ランド部 53 流路 54 制御圧導入通路(通路) 54A 貫通孔 54B 穴 5A 受圧部 6 圧力導入室 7 ソレノイド本体 8 ドレインポート 9 固定部材 10 可動部材 10A 突出部 11 スプリングB(付勢手段) 12 ケース 13 コイル 14 センタポスト 15 固定プレート 16 環状部材 17 軸受 18 プランジャ 18A 貫通孔 19 ロッド 19A 大径部 19B 小径部 19C 段部 20 ロッド軸受 21 スプリングリテーナ 22 スプリングA 23 ばね力調整部材 90 プラグ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流出入ポートを設けたスリーブ内周にス
    プールを往復動自在に挿入すると共に、スプールの一端
    に圧力導入室を設け、 前記スプール内には、前記流出入ポートからの圧力を前
    記圧力導入室に導入する通路を設け、 前記圧力導入室に導入される圧力と、前記スプールを駆
    動させるソレノイド本体の力とバランスさせつつ圧力制
    御するもので、 前記圧力導入室側に前記スプールをソレノイド本体側に
    付勢する付勢手段を備えたソレノイドバルブにおいて、 前記圧力導入室を閉塞するプラグを、固定部材と可動部
    材とに分割構成し、 前記付勢手段を固定部材と可動部材間に装着し、可動部
    材とスプール間に圧力導入室を形成したことを特徴とす
    るソレノイドバルブ。
JP5692392U 1992-07-21 1992-07-21 ソレノイドバルブ Withdrawn JPH0612883U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103608616A (zh) * 2011-07-15 2014-02-26 川崎重工业株式会社 电磁比例控制阀

Cited By (2)

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