JPH07180632A - 燃料ポンプのフィルター装置 - Google Patents

燃料ポンプのフィルター装置

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Publication number
JPH07180632A
JPH07180632A JP6034389A JP3438994A JPH07180632A JP H07180632 A JPH07180632 A JP H07180632A JP 6034389 A JP6034389 A JP 6034389A JP 3438994 A JP3438994 A JP 3438994A JP H07180632 A JPH07180632 A JP H07180632A
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JP
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filter
return
return fuel
fuel chamber
mesh
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Application number
JP6034389A
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Inventor
Hisafumi Hashimoto
尚史 橋本
Yuichi Fujinuma
勇一 藤沼
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07180632A publication Critical patent/JPH07180632A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M37/00Apparatus or systems for feeding liquid fuel from storage containers to carburettors or fuel-injection apparatus; Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M37/22Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system
    • F02M37/32Arrangements for purifying liquid fuel specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines, e.g. arrangements in the feeding system characterised by filters or filter arrangements
    • F02M37/50Filters arranged in or on fuel tanks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リターン燃料を完全に気液分離してエンジン
側へ還流させ、エンジン特性の安定化とタンク内燃料温
度の上昇抑制を図る。 【構成】 タンク本体1内の燃料ポンプ3のインレット
3aに接続したメッシュフィルター8からなるフィルタ
ー本体7の上側に、該フィルター本体7の上面側のメッ
シュフィルター8aを隔壁としてリターン燃料室11を
形成すると共に、その上壁にベーパー排出部13を形成
し、該リターン燃料室11にリターンパイプ5を接続し
てある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両に搭載さ
れる燃料タンクにおける燃料ポンプのフィルター装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】車両用燃料タンクは周知のように、エン
ジン側の余剰燃料をリターンパイプによってタンク本体
に戻すようにしてあるが、このリターン燃料はタンク内
燃料の温度よりも高温となっているため、リターン燃料
によってタンク内燃料の温度が上昇すると、タンク本体
内で蒸発燃料の発生量が多くなってしまう傾向にある。
【0003】従って、このリターン燃料はタンク本体内
に配設した燃料ポンプのインレット側に導入してエンジ
ン側へ還流させることが望ましいが、リターン燃料を直
接エンジン側へ還流させると、該リターン燃料中にはベ
ーパーが混在しているため、エンジンの運転特性に悪影
響を及ぼしてしまう。
【0004】そこで、従来、例えば実開昭61−910
67号公報および実開昭62−197789号公報等に
示されているように、リターンパイプによってタンク本
体内に戻されるリターン燃料を、燃料ポンプのインレッ
トに設けたフィルター内に導入させるようにしたものが
知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】リターンパイプにより
リターン燃料をフィルター内に導入させるようにして
も、リターン燃料中に混在したベーパーを完全に気液分
離させることは難しく、ベーパーが混在したまま燃料ポ
ンプのインレットに吸入されてエンジン側へ還流してし
まう。
【0006】そこで、本発明はリターン燃料中のベーパ
ーを完全に気液分離して燃料ポンプのインレットに導入
してエンジン側へ還流することができて、エンジンの運
転特性を低下させることなくタンク内燃料温度の上昇を
抑制することができる燃料ポンプのフィルター装置を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、メ
ッシュフィルターにより適宜の容積に形成されて、タン
ク本体内の燃料ポンプのインレットに接続されたフィル
ター本体の上側に、該フィルター本体の上面側のメッシ
ュフィルターを隔壁として適宜容積のリターン燃料室を
形成すると共に、該リターン燃料室の上壁にペーパー排
出部を形成し、該リターン燃料室にリターンパイプを接
続してある。
【0008】請求項2にあっては、リターン燃料室の周
壁をプレートで形成してある。
【0009】請求項3にあっては、リターン燃料室の周
壁をメッシュフィルターで形成してある。
【0010】請求項4にあっては、リターン燃料室の周
壁をメッシュフィルターで形成した場合、リターン燃料
室とフィルター本体とを隔成する該フィルター本体の上
面側のメッシュフィルターの網目サイズを他の周壁の網
目サイズよりも大きく設定してある。
【0011】請求項5にあっては、リターン燃料室の周
壁をメッシュフィルターで形成した場合、リターン燃料
室とフィルター本体とを隔成する該フィルター本体の上
面側のメッシュフィルターを波形状に形成してある。
【0012】請求項6にあっては、フィルター本体の底
面のみをメッシュフィルターで多重構造としている。
【0013】請求項7にあっては、フィルター本体内に
保形骨部材を配設してある。
【0014】請求項8にあっては、リターン燃料室の周
壁をメッシュフィルターで形成した場合、フィルター本
体内及びリターン燃料室内に保形骨部材を配設してあ
る。
【0015】請求項9にあっては、リターン燃料室を、
フィルター本体を配設する旋回槽の上部リッドと一体的
に形成して、フィルター本体およびリターン燃料室を該
上部リッドと一体化してある。
【0016】
【作用】請求項1によれば、リターンパイプからリター
ン燃料室にリターン燃料が導入されると、上側のリター
ン燃料室と下側のフィルター本体とを隔成している該フ
ィルター本体の上面側のメッシュフィルターの網目は透
過する燃料の表面張力によって常に燃料で閉塞された状
態となっているため、リターン燃料室からフィルター本
体内へのリターン燃料の透過は許容するが、リターン燃
料中のベーパーの透過を阻止して、前記上面側のメッシ
ュフィルターで完全に気液分離される。従って、該上面
側のメッシュフィルターで気液分離されたリターン燃料
は、フィルター本体の側面および底面側のメッシュフィ
ルターを透過したタンク内燃料と共に燃料ポンプのイン
レットに吸入されて、エンジン側へ還流される。
【0017】また、リターン燃料から気液分離されたベ
ーパーは、リターン燃料室上壁のベーパー排出部から排
出されて、タンク本体内の上部空間に回収される。
【0018】請求項2によれば、リターン燃料室の周壁
がプレートで形成されているため、温度の高いリターン
燃料がリターン燃料室からタンク本体内へ流出して、タ
ンク内燃料が温度上昇するのを回避する。
【0019】請求項3によれば、リターン燃料室の周壁
がメッシュフィルターで形成されているため、タンク内
燃料はこのリターン燃料室周壁からもメッシュフィルタ
ーを透過して、該リターン燃料室を経由してリターン燃
料と共にフィルター本体内に流入し、燃料ポンプのイン
レットに導入される。
【0020】請求項4によれば、リターン燃料室の周壁
をメッシュフィルターで形成することと併せて、リター
ン燃料室とフィルター本体とを隔成するフィルター本体
上面側のメッシュフィルターの網目サイズを、他の周壁
の網目サイズよりも大きく設定してあるから、リターン
燃料室からフィルター本体へのリターン燃料の吸入透過
性が向上する。
【0021】請求項5によれば、リターン燃料室の周壁
をメッシュフィルターで形成することと併せて、リター
ン燃料室とフィルター本体とを隔成するフィルター本体
上面側のメッシュフィルターを波形成形して表面積を拡
大してあるから、網目サイズを大きく設定した場合と等
価の機能を発揮する。
【0022】請求項6によれば、リターン燃料室の周壁
をメッシュフィルターで形成することと併せて、フィル
ター本体の底面のみをメッシュフィルターで多重構造と
してあるから、タンク内燃料をリターン燃料室の上面側
から吸入し易くなって、リターン燃料室からタンク本体
内へのリターン燃料の透過流出を防止する。
【0023】請求項7によれば、保形骨部材によってフ
ィルター本体のメッシュフィルターを保形できるから、
フィルター本体の変形による燃料吸込み効率の悪化を回
避することができる。
【0024】請求項8によれば、保形骨部材によってフ
ィルター本体およびリターン燃料室のメッシュフィルタ
ーを保形できるから、フィルター本体およびリターン燃
料室の変形による燃料吸込み効率の悪化を回避すること
ができる。
【0025】請求項9によれば、フィルター本体および
リターン燃料室の上部リッドとの一体化によって、フィ
ルター本体の旋回槽への組付工数および部品管理工数を
削減することができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面と共に詳述す
る。図1は燃料タンクの全体構造を示すもので、1はタ
ンク本体、2はタンク本体1の底部中央部に配設した旋
回槽で、該旋回槽2内に燃料ポンプ3を配設してある。
【0027】タンク本体内の燃料は、この燃料ポンプ3
からフィードパイプ4を介して図外のエンジンへ送給さ
れ、余剰の燃料はリターンパイプ5を介してリターン燃
料として旋回槽2内へ戻されるようになっている。
【0028】タンク本体1の上壁にはベーパーパイプ6
が設けられ、タンク本体1内の上部空間に滞留した蒸発
燃料は、所定圧力になると図外の定圧弁を介して該ベー
パーパイプ6から図外のキャニスターへ導出されるよう
になっている。
【0029】7は例えば80μmの網目サイズのメッシ
ュフィルター8で適宜の容積に形成したフィルター本体
で、図2に示すようにその一側に設けた接続パイプ9を
介して燃料ポンプ3の下端のインレット3aに接続して
ある。
【0030】フィルター本体7の内部には樹脂材からな
る保形骨部材10を配設してメッシュフィルター8を保
形してフィルター本体7の変形による燃料吸込効率の悪
化を回避するようにしてあり、該フィルター本体7は底
面側のメッシュフィルター8bを旋回槽2の底部に当接
して配置してある。
【0031】そして、このフィルター本体7の上側に、
該フィルター本体7の上面側のメッシュフィルター8a
を隔壁として適宜容積のリターン燃料室11を設けてあ
る。
【0032】リターン燃料室11はその周壁を樹脂で型
成形されたソリッドプレートで形成してあり、その一側
に設けた接続パイプ12を介してリターンパイプ5の端
部に接続してある。
【0033】13はリターン燃料室11の上壁に設けた
ベーパー排出部で、本実施例ではリターン燃料室11内
が所定圧以上になると開弁する1方向弁14で構成して
いる。この1方向弁14の下方にディフューザ12aが
延設配置されている。
【0034】以上の実施例構造によれば、リターンパイ
プ5からリターン燃料がフィルター本体7上側のリター
ン燃料室11内に導入されると、その周壁がソリッドプ
レートで形成されているため温度の高いリターン燃料が
タンク本体内へ流出することがなく、このリターン燃料
室11とフィルター本体7とを隔成しているメッシュフ
ィルター8、即ち、フィルター本体7の上面側のメッシ
ュフィルター8aの網目は、透過する燃料の表面張力に
よって常に燃料で閉塞された状態となっているため、リ
ターン燃料室11からフィルター本体7内へのリターン
燃料の透過は許容するが、リターン燃料中に混在してい
るベーパーの透過を阻止して、リターン燃料は該上面側
のメッシュフィルター8aで完全に気液分離される。
【0035】従って、該上面側のメッシュフィルター8
aで気液分離されたリターン燃料は、フィルター本体7
の側面および底面側のメッシュフィルター8bを透過し
たタンク内燃料と共に燃料ポンプ3のインレット3aに
吸入されて、図外のエンジン側へ還流される。
【0036】また、リターン燃料室11でリターン燃料
から気液分離されたベーパーは、リターン燃料室11の
上部に溜り、所定圧以上になると1方向弁14が開弁し
てリターン燃料室11から排出され、タンク本体1内の
上部空間に回収されて他の蒸発燃料と共に前述のごとく
ベーパー処理される。
【0037】この結果、リターンパイプ5から戻される
リターン燃料は、その燃料液のみが燃料ポンプ3に吸入
されてエンジン側へ還流されるから、エンジンの運転特
性を低下させることなく、該リターン燃料のエンジン側
への還流によって、タンク内燃料の温度上昇を抑制する
ことができる。
【0038】図3は本発明の第2実施例を示すもので、
この実施例にあっては、リターン燃料室11をフィルタ
ー本体7と同様に例えば80μmの網目サイズのメッシ
ュフィルター15からなる周壁で構成し、その内部にも
樹脂材からなる保形骨部材10を配設して、メッシュフ
ィルター15を保形してリターン燃料室の変形による燃
料吸込効率の悪化を回避するようにしている。
【0039】従って、この実施例によれば、タンク内燃
料はこのリターン燃料室11の周壁のメッシュフィルタ
ー15を透過して、該リターン燃料室11を経由してリ
ターン燃料と共にフィルター本体7に流入し、燃料ポン
プ3のインレット3aに吸入させることができる。
【0040】この結果、フィルター本体7の上側にリタ
ーン燃料室11を隔成することによる、該フィルター本
体7の濾過面積を減少させることがなく、燃料ポンプ3
の燃料吸入効率を些かも低下させることがない。
【0041】ここで、本実施例のようにリターン燃料室
11の周壁をメッシュフィルター15で形成するように
した場合、リターン燃料室11とフィルター本体7とを
隔成する該フィルター本体7の上面側のメッシュフィル
ター8aの網目サイズを、他の周壁のメッシュフィルタ
ー8b,15の網目サイズ80μmよりも大きく設定す
れば、例えば気液分離限界の100μm程度の網目サイ
ズに設定すれば、リターン燃料室11からフィルター本
体7内へのリターン燃料の吸入透過性が向上し、リター
ン燃料がリターン燃料室11の周壁のメッシュフィルタ
ー15からタンク本体1内へ透過流出するのを確実に防
止することができる。
【0042】図4は本発明の第3実施例を示すもので、
この実施例にあっては、リターン燃料室11の周壁をメ
ッシュフィルター15で形成することと併せて、リター
ン燃料室11とフィルター本体7とを隔成する該フィル
ター本体7の上面側のメッシュフィルター8aを波形状
に形成してある。
【0043】このようにメッシュフィルター8aを波形
状に形成すれば、燃料ポンプ3の燃料吸込み作用により
フィルター本体7内は負圧に、およびリターン燃料室1
1内はリターン燃料導入により正圧となっているから、
メッシュフィルター8aの波形成形による表面積の拡大
によって、リターン燃料室11からフィルター本体7内
へのリターン燃料の透過流入が行われ易くなり、前記メ
ッシュフィルター8aの網目サイズを大きくするものと
等価の効果が得られる。
【0044】また、メッシュフィルター8aがその波形
形状によりダイヤフラム効果を有するので、リターン燃
料流量の変化に対して、リターン燃料室11の容積の増
減変化を容易に行うことができる。
【0045】勿論、この実施例にあってもメッシュフィ
ルター8aの網目サイズを他の周壁のメッシュフィルタ
ー8b,15の網目サイズよりも大きくしてもよいこと
は言うまでもない。
【0046】図5に示す実施例は、フィルター本体7の
旋回槽2の底部と摺接する底面のみをメッシュフィルタ
ー8b,8bで多重構造としたもので、この実施例によ
ればタンク内燃料を上面側から、即ち、リターン燃料室
11のメッシュフィルター15側から吸入し易くなっ
て、リターン燃料室11からタンク本体1内へのリター
ン燃料の透過流出を防止することができると共に、車両
振動によるフィルター本体7の底部と旋回槽2の底部と
のこすれによる、該フィルター本体7の底部の損傷を防
止することができる。
【0047】図6,7は本発明の第5実施例を示すもの
で、本実施例にあってはフィルター本体7とリターン燃
料室11とを、旋回槽2に設けられる上部リッド20と
一体化して設けてある。
【0048】上部リッド20は旋回槽2の上方開放部に
嵌合定置され、その一側部に燃料流入口21を形成して
ある一方、他側部の下面に環状壁22を一体成形してあ
り、この環状壁22の下端周縁をフィルター本体7の上
面側のメッシュフィルター8aに融着し、フィルター本
体7の上側に、該フィルター本体7の上面側のメッシュ
フィルター8aを隔壁として適宜容積のリターン燃料室
11を設けてある。
【0049】リターンパイプ5の接続パイプ12及びベ
ーパー排出部13は、このリターン燃料室11の上壁と
なる上部リッド20に設けてある。
【0050】従って、この実施例によればリターン燃料
室11を付設したフィルター本体7を上部リッド20と
一体化してあるから、上部リッド20を旋回槽2に組付
けることによって、フィルター本体7およびリターン燃
料室11を旋回槽内に定置できるから、組付作業工数及
び部品管理工数を大幅に削減することができる。
【0051】なお、本実施例では上部リッド20のリタ
ーン燃料室周壁を構成する環状壁22を、該上部リッド
20と一体成形した樹脂材のソリッドプレートとしてあ
るが、これは前記各実施例でも述べたようにメッシュフ
ィルターで形成するようにしてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上、本発明によれば次に列挙する効果
を奏せられる。 (1) リターンパイプから戻される温度の高いリター
ン燃料をフィルター本体の上側のリターン燃料室に導入
し、リターン燃料室とフィルター本体とを隔成する該フ
ィルター本体上面側のメッシュフィルターによって、こ
のリターン燃料を確実に気液分離して燃料ポンプに吸入
させてエンジン側へ還流させることができ、従って、エ
ンジンの運転特性を低下させることなく、該リターン燃
料のエンジン側への還流作用によりタンク内燃料の温度
上昇を抑制することができる。
【0053】(2) リターン燃料室の周壁をプレート
で形成することにより、リターン燃料室に戻される温度
の高いリターン燃料が、該リターン燃料室からタンク本
体内へ流出してタンク内燃料が温度上昇するのを回避す
ることができる。
【0054】(3) リターン燃料室の周壁をメッシュ
フィルターで形成することにより、タンク内燃料はこの
リターン燃料室周壁からもメッシュフィルターを透過し
て、リターン燃料室を経由してリターン燃料と共にフィ
ルター本体内に流入するようになり、フィルター本体の
瀘過面積を減少することがなくて、燃料ポンプの燃料吸
入効率を些かも低下させることがない。
【0055】(4)リターン燃料室の周壁をメッシュフ
ィルターで形成し、かつ、リターン燃料室とフィルター
本体とを隔成するフィルター本体上面側のメッシュフィ
ルターの網目サイズを、他の周壁の網目サイズよりも大
きく設定すれば、前記燃料ポンプの燃料吸入効率を良好
に維持できることと併せて、リターン燃料室からフィル
ター本体へのリターン燃料の吸入透過性が向上するか
ら、リターン燃料がリターン燃料室の周壁のメッシュフ
ィルターからタンク本体内へ透過流出するのを確実に防
止することができる。
【0056】(5) リターン燃料室の周壁をメッシュ
フィルターで形成し、かつ、リターン燃料室とフィルタ
ー本体とを隔成するフィルター本体上面側のメッシュフ
ィルターを波形状に形成すれば、前記網目サイズを大き
く設定したのと等価の機能を発揮させることができるか
ら、フィルターの網目サイズを異ならせる必要がなく、
製造性を向上することができる。また、前記波形状の形
成によりダイヤフラム効果が得られるから、リターン燃
料流量の変化に対して、リターン燃料室の容積の増減変
化を容易に行え、リターン燃料流量の増大によるタンク
本体内への流出を回避することができる。
【0057】(6) リターン燃料室の周壁をメッシュ
フィルターで形成し、かつ、フィルター本体の底面のみ
をメッシュフィルターで多重構造とすれば、タンク内燃
料をリターン燃料室の上面側から吸入し易くなって、リ
ターン燃料のタンク本体内への流出防止をより確実に行
わせることができる。
【0058】(7)フィルター本体内には保形骨部材を
配設してあるから、メッシュフィルターを保形してフィ
ルター本体の変形による燃料吸込み効率の悪化を回避す
ることができる。
【0059】(8) 保形骨部材によってフィルター本
体およびリターン燃料室のメッシュフィルターを保形で
きるから、リターン燃料室の周壁をメッシュフィルター
で形成しても、フィルター本体およびリターン燃料室の
変形による燃料吸込み効率の悪化を回避することができ
る。
【0060】(9) フィルター本体およびリターン燃
料室を旋回槽の上部リッドと一体化することにより、該
上部リッドを旋回槽へ取付けることによって、これらフ
ィルター本体、リターン燃料室を旋回槽内に定置でき、
組付工数および部品管理工数を削減してコストダウンを
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す略示的説明
図。
【図2】同実施例の要部の拡大断面図。
【図3】本発明の第2実施例の要部の拡大断面図。
【図4】本発明の第3実施例の要部の拡大断面図。
【図5】本発明の第4実施例の要部の拡大断面図。
【図6】本発明の第5実施例を示す分解斜視図。
【図7】図6に示す実施例の断面説明図。
【符号の説明】 1 タンク本体 3 燃料ポンプ 3a インレット 5 リターンパイプ 7 フィルター本体 8 フィルター本体のメッシュフィルター 8a フィルター本体の上面側のメッシュフィルター 11 リターン燃料室 13 ベーパー排出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メッシュフィルターにより適宜の容積に
    形成されて、タンク本体内の燃料ポンプのインレットに
    接続されたフィルター本体の上側に、該フィルター本体
    の上面側のメッシュフィルターを隔壁として適宜容積の
    リターン燃料室を形成すると共に、該リターン燃料室の
    上壁にベーパー排出部を形成し、該リターン燃料室にリ
    ターンパイプを接続したことを特徴とする燃料ポンプの
    フィルター装置。
  2. 【請求項2】 リターン燃料室の周壁をプレートで形成
    したことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプのフィ
    ルター装置。
  3. 【請求項3】 リターン燃料室の周壁をメッシュフィル
    ターで形成したことを特徴とする請求項1記載の燃料ポ
    ンプのフィルター装置。
  4. 【請求項4】 リターン燃料室とフィルター本体とを隔
    成する該フィルター本体の上面側のメッシュフィルター
    の網目サイズを他の周壁の網目サイズよりも大きく設定
    したことを特徴とする請求項3記載の燃料ポンプのフィ
    ルター装置。
  5. 【請求項5】 リターン燃料室とフィルター本体とを隔
    成する該フィルター本体の上面側のメッシュフィルター
    を波形状に形成したことを特徴とする請求項3,4記載
    の燃料ポンプのフィルター装置。
  6. 【請求項6】 フィルター本体の底面のみをメッシュフ
    ィルターで多重構造としたことを特徴とする請求項3,
    4,5記載の燃料ポンプのフィルター装置。
  7. 【請求項7】 フィルター本体内に保形骨部材を配設し
    たことを特徴とする請求項1,2記載の燃料ポンプのフ
    ィルター装置。
  8. 【請求項8】 フィルター本体内及びリターン燃料室内
    に保形骨部材を配設したことを特徴とする請求項3,
    4,5,6記載の燃料ポンプのフィルター装置。
  9. 【請求項9】 リターン燃料室を、フィルター本体を配
    設する旋回槽の上部リッドと一体的に形成して、フィル
    ター本体およびリターン燃料室を該上部リッドと一体化
    したことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,
    7,8記載の燃料ポンプのフィルター装置。
JP6034389A 1993-11-11 1994-03-04 燃料ポンプのフィルター装置 Pending JPH07180632A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/330,082 US5584988A (en) 1993-11-11 1994-10-26 Filter for in-tank fuel pump
US08/704,275 US5728292A (en) 1993-11-11 1996-08-28 Filter for in-tank fuel pump

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-282186 1993-11-11
JP28218693 1993-11-11

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07180632A true JPH07180632A (ja) 1995-07-18

Family

ID=17649200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6034389A Pending JPH07180632A (ja) 1993-11-11 1994-03-04 燃料ポンプのフィルター装置

Country Status (1)

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JP (1) JPH07180632A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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