JPH0718045U - 粘性体封入ダンパー - Google Patents

粘性体封入ダンパー

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JPH0718045U
JPH0718045U JP4804693U JP4804693U JPH0718045U JP H0718045 U JPH0718045 U JP H0718045U JP 4804693 U JP4804693 U JP 4804693U JP 4804693 U JP4804693 U JP 4804693U JP H0718045 U JPH0718045 U JP H0718045U
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JP
Japan
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damper
lid
viscous
viscous body
enclosed
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Withdrawn
Application number
JP4804693U
Other languages
English (en)
Inventor
芳之 草柳
貴 赤松
英明 星野
Original Assignee
北辰工業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 本考案の粘性体封入ダンパーは、粘性体10
が注入されたダンパー本体12の開口部12Aがエマル
ジョンの被膜からなる蓋体14によって閉止されて構成
されている。本考案において粘性体封入ダンパーを製造
する場合には、ダンパー本体12の凹部内に粘性体10
を注入し、次にこの粘性体18の上面にダンパー本体1
2が完全に閉止されるまで、エマルジョンを滴下して、
エマルジョンの被膜(蓋体14)を形成すればよい。し
たがって、蓋体14を予め金型で所定の寸法に形成する
必要はない。 【効果】 本考案によれば、製造が容易で安価な粘性体
封入ダンパーが提供される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、音響機器等における振動吸収用の粘性体封入ダンパーに関するもの であり、特にコストの低減可能な粘性体封入ダンパーに関する。
【0002】
【従来技術】
精密機器あるいは音響機器等においては、外部からの振動が機器本体の性能に 悪影響を与えることが多い。したがって、外部からの振動を吸収するために、通 常、機器内部にダンパーが組み込まれる。
【0003】 特に、CDプレーヤー等の音響機器を自動車のような激しい振動が発生するも のに搭載する場合には、自動車からの振動を効率的に吸収して、音響機器に振動 が伝達されないようにするための防振対策をとることが不可欠である。
【0004】 このような目的で使用されるダンパーとして、ダンパー本体内にゲルなどの粘 性体を封入したものが知られている。
【0005】 この種のダンパーは、例えば、図3に示すように、内部に粘性体50が注入さ れたダンパー本体52と、ダンパー本体52の開口部52Aを閉止する蓋体54 とから構成されている。ダンパー本体52はその底部略中央部が内方(図3左方 側)へ入り込んでおり、これにより、細長のスペースが形成され該スペースが攪 拌軸挿入部56とされ、CD等の機器本体から突設される攪拌軸(図示せず)が 挿入されるようになっている。
【0006】 また、ダンパー本体52の図3左方側端部には環状フランジ58が形成されて おり、該環状フランジ58に蓋体54が接着剤によって接着され、これにより、 ダンパー本体52内に粘性体が封入されるようになっている。
【0007】 上記のごとく構成されたダンパーは、略筒状のホルダ60に装着され、該ホル ダ60を介して支持体62に取り付けられるようになっている。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の粘性体封入ダンパーでは、上記の如く、蓋体54を 接着剤によってダンパー本体52に接着する構成としているため、ダンパーを製 造する場合に、接着工程が必須のものとなり、その分、製造工程が多くなり、設 備的にも、工程的にも不経済であるという問題がある。
【0009】 さらに上記従来の粘性体封入ダンパーでは、蓋体54をその外形寸法が環状フ ランジ58の外形寸法と略同一となる等、所定の寸法形状に形成しなければなな い。したがって、蓋体を製造するための金型が必要となり、その分、ダンパーの 製造コストが高くなるという不具合がある。
【0010】
【考案の目的】
そこで、本考案の目的は、簡単な構成で、制振性能が十分であり、かつ製造が 容易で安価な粘性体封入ダンパーを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、前記目的を達成するために提案されたものであって、蓋体を液状 ゴムで形成したことを特徴とするものである。
【0012】 すなわち、本考案によれば、粘性体が注入されたダンパー本体が蓋体によって 閉止されてなる粘性体封入ダンパーにおいて、前記蓋体を液状のゴムからなる被 膜によって形成したことを特徴とする粘性体封入ダンパーが提供される。
【0013】
【作用】
本考案に係る粘性体封入ダンパーでは、蓋体に液状ゴムが使用されており、粘 性体封入ダンパーを製造する場合には、まず、ダンパー本体に粘性体を注入し、 その後に粘性体の上面に液状ゴムを滴下することによってなされる。これにより 、液状ゴムは粘性体上においてその表面積が次第に広がって粘性体の上面全体を 覆い、ダンパー本体の開口部を閉止する。
【0014】 上記のごとく、本考案の粘性体封入ダンパーでは、ダンパー内に粘性体を封入 した後、その上から液状ゴムを滴下することにより蓋体を構成でき、ダンパー本 体を閉止できるので、蓋体を金型で所定寸法に製造する工程が不要となり、その 分、製造工程が容易になる。また、金型が不要となるので、その分ダンパーの製 造コストを低減できる。
【0015】
【実施例】
以下、本考案の一実施例にかかる粘性体封入ダンパーを添付図面に示す具体例 に基づいて詳細に説明する。 図1に示すように、粘性体封入ダンパーは、内部に粘性体10が注入されたダ ンパー本体12と、ダンパー本体12の開口部12Aを閉止する蓋体14とから 構成されている。本実施例では、粘性体10としてウレタンゲルを使用している 。
【0016】 ダンパー本体12は、一端部(図1左方側端部)が開口し、他端部に底部16 を有した筒状に形成されている。ダンパー本体12の底部16は、その中央部が 開口部12A側へ向けて図1左方へ突出しており、この突出部20の内方がCD 等の機器本体から突設される図示しない攪拌軸が挿入される攪拌軸挿入部22と なっている。また、ダンパー本体12の開口側端部には環状フランジ24が形成 されている。
【0017】 粘性体10の図1左方側の表面には、蓋体14が設けられている。この蓋体1 4の外周部は、ダンパー本体12における周壁12Bの図2左方側端部に密着さ れて、開口部12Aを閉止している。この蓋体14はエマルジョンによって形成 されている。本実施例では、エマルジョンとして天然ゴムラテックスを使用して いる。なお、上記の如くダンパー本体12内に注入されたウレタンゲルは、流動 性が小さいため、蓋体14に要求される強度はそれほど大きくなく、蓋体14と して使用する材料としてはエマルジョン等の液状ゴムで十分その強度を確保でき る。
【0018】 上記の如く構成される粘性体封入ダンパーは、略筒状のホルダ26に装着され るようになっており、該ホルダ26を介して支持体28に取り付けられるように なっている。
【0019】 上記の如く構成されるダンパーの大きさは、該ダンパーを取り付ける機器の大 きさや粘性体の種類によっても異なるが、通常高さが10ないし30mm、粘性 体収容部の内径が5ないし35mmであることが好ましい。
【0020】 また、上記ダンパー本体12を構成する材料として、ゴム、エラストマー等の 弾性体を使用することが好ましい。
【0021】 前記粘性体10としては、上記のゲルが最も有用であるがシリコーンオイルな どの粘性流体を使用することもできる。
【0022】 また、前記蓋体14を構成する液状ゴムとしてクロロプレン、アクリル等のエ マルジョン、ラッテクス等の水溶性ゴムや有機溶剤等に溶解させたゴム等を使用 できる。
【0023】 上記実施例にかかるダンパーを製造する場合には、まず、ダンパー本体12の 凹部内に、粘性体10を注入する。次に、粘性体10の表面にダンパー本体12 の開口部12Aが完全に閉止されるまでエマルジョンを滴下し、粘性体10の上 面に被膜(蓋体14)を形成する。その後、ゲルとエマルジョンとをオーブン等 で加熱し、硬化させる。これによりダンパーの製造が完了する。
【0024】 上記の如く本実施例では、蓋体14をあらかじめ形成することなく、ダンパー 内に注入された粘性体10の表面に液状ゴムを滴下するだけで蓋体14を形成で きるので、蓋体14を予め金型で所定の形状寸法に成形する必要はなく、さらに は蓋体14をダンパー本体12に接着する工程も不要となり、その分、ダンパー の製造が容易になる。
【0025】 さらに、上記実施例では、蓋体14を製造するための金型が不要となるため、 その分、ダンパーの製造コストを低減できる。
【0026】 また、上記実施例では、液状ゴムの滴下量を調節するだけで種々の肉厚寸法の 蓋体14を形成できるため、機器本体におけるダンパーの収容スペースに対応す る高さ寸法のダンパーを容易に製造できるという効果がある。
【0027】 さらに上記実施例では、エマルジョンによる被膜(蓋体14)を、その外周部 がダンパー本体12における周壁12Bの内周面に密着するように形成している が、以下のようにして蓋体14を形成してもよい。すなわち、図2に示す如く、 ダンパー本体12における環状フランジ24の図2左方側端面に接着剤25を塗 布しておき、エマルジョンを多めに粘性体10に滴下し、エマルジョンによる被 膜をダンパー本体12の開口部12Aのみならず、環状フランジ24上へも広が るように形成して蓋体14の外周部を環状フランジ24と接着剤25によって接 着する。このようにすることにより、蓋体14がダンパー本体12に強固に固定 されるという効果がある。なお、このようにすると、接着剤25を塗布する工程 が従来と同様に必要となるが、この場合においても蓋体14を金型で所定寸法に 形成する必要はないので、ダンパーの製造工程は依然として容易であり、製造コ ストも抑えることができる。
【0028】
【考案の効果】
上記の如く構成したので、本考案によれば、簡単な構成で十分な制振効果を示 し、かつ、製造が容易で安価な粘性体封入封ダンパーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る粘性体封入ダンパーを示す断面図
である。
【図2】本考案に係る粘性体封入ダンパーの他の実施例
を示す断面図である。
【図3】従来の粘性体封入ダンパーを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 粘性体 12 ダンパー本体 14 蓋体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粘性体が注入されたダンパー本体が蓋体
    によって閉止されてなる粘性体封入ダンパーにおいて、
    前記蓋体を液状ゴムからなる被膜によって形成したこと
    を特徴とする粘性体封入ダンパー。
JP4804693U 1993-09-03 1993-09-03 粘性体封入ダンパー Withdrawn JPH0718045U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4804693U JPH0718045U (ja) 1993-09-03 1993-09-03 粘性体封入ダンパー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4804693U JPH0718045U (ja) 1993-09-03 1993-09-03 粘性体封入ダンパー

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Publication Number Publication Date
JPH0718045U true JPH0718045U (ja) 1995-03-31

Family

ID=12792392

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JP4804693U Withdrawn JPH0718045U (ja) 1993-09-03 1993-09-03 粘性体封入ダンパー

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Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980305