JPH0710895U - オイルダンパ - Google Patents

オイルダンパ

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JPH0710895U
JPH0710895U JP4486793U JP4486793U JPH0710895U JP H0710895 U JPH0710895 U JP H0710895U JP 4486793 U JP4486793 U JP 4486793U JP 4486793 U JP4486793 U JP 4486793U JP H0710895 U JPH0710895 U JP H0710895U
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damper
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vibration
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stirring shaft
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 径方向の許容振動ストロークを大きく損なう
ことなく、軸線方向の制振効果を飛躍的に高めることが
できるオイルダンパを提供する。 【構成】 内部に粘性流体を封入したダンパ本体21は
その一端が車載用ディスクプレーヤのドライブユニット
の脚片17に、他端が支持筐体の底部16にそれぞれ取
り付けられている。ダンパ本体の内部にはその一端中央
部より他端内壁面に向かって軸線方向に延びる攪拌軸部
22が設けられており、攪拌軸部の外周には該外周に沿
って螺旋状に延びるフィン25が配設されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車載用ディスクプレーヤ等の防振装置として好適に使用することがで きるオイルダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば車載用ディスクプレーヤは、自動車の車内に固定される支持体と、CD (コンパクトディスク)を演奏するための光ピックアップを搭載したドライブユ ニットと、このドライブユニットと支持体との間に介在し、ドライブユニットを 外部振動から保護する防振装置とを備えている。従来よりこの防振装置として図 6および図7に示すようなオイルダンパが用いられている。
【0003】 図6に示すオイルダンパは、内部にオイル等の粘性流体を封入したゴム製のダ ンパ本体1と、このダンパ本体1の一端(頂部)の中央部より他端(底部)の内 壁面に向かって軸線方向に延びた攪拌軸部2とを備え、ダンパ本体1の他端はホ ルダ3により支持体4に固定されている。また、攪拌軸部2にはダンパ本体1の 一端(頂部)に開口するピン穴5が形成されており、このピン穴5にはドライブ ユニットの脚片6に突設されたピン7が挿入されて固定されている。このオイル ダンパに振動が伝わると、攪拌軸部2がダンパ本体1の内部の粘性流体を攪拌す るので粘性による流体抵抗が生じ、制振効果が高まる。
【0004】 図7に示すオイルダンパは攪拌軸部2の先端にフランジ8が設けられている点 が図6のオイルダンパと異なり、他の構成は図6のオイルダンパと同一である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
図6に示す従来のオイルダンパにおいては、攪拌軸部2の軸線と直交する径方 向(図6中矢印H方向)の振動に対しては、主として攪拌軸部2の外周面にて粘 性流体を攪拌し制振機能を発揮するのに対し、攪拌軸部2の軸線方向(図6中矢 印V方向)の振動に対しては、攪拌軸部2の外周面よりも面積の小さな攪拌軸部 2の先端面(図中下面)が粘性流体の攪拌に寄与するにすぎないので、十分な制 振機能を発揮することができない。
【0006】 一方、図7に示すオイルダンパにおいては、攪拌軸部2の先端のフランジ8の 側面が軸線方向の振動時に粘性流体の攪拌に寄与するので、フランジ8の外径を 大きくする程、軸線方向の振動に対する制振機能が高まる。しかし、フランジ8 の外径を大きくすると、フランジ8の外周とダンパ本体1の内側面との間隔が狭 くなるので、径方向の許容振動ストロークが小さくなる。このため、径方向の許 容振動ストロークを確保するためにはダンパ本体1の外径を大きくしなければな らず、オイルダンパが大型化する原因となる。
【0007】 したがって、本考案の目的は、径方向の許容振動ストロークを大きく損なうこ となく、軸線方向の制振効果を飛躍的に高めることができるオイルダンパを提供 することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、一端と他端が防振対象物と支持体のう ちの一方および他方にそれぞれ取り付けられ、且つ、内部に粘性流体を封入した ダンパ本体と、該ダンパ本体の一端中央部より他端内壁面に向かって軸線方向に 延びた攪拌軸部とを備えたオイルダンパにおいて、該攪拌軸部の外周に該外周に 沿って螺旋状に延びるフィンを配設し、あるいは、該攪拌軸部の外周に該外周に 沿って環状に延びる複数のフィンを軸線方向に間隔を開けて配設したことを特徴 とするものである。
【0009】
【作用】
上記構成のオイルダンパにおいては、軸線方向の振動の際に攪拌軸部がダンパ 本体の内部で軸線方向に移動すると、攪拌軸部の外周に設けられた螺旋状または 複数の環状のフィンの側面で粘性流体が攪拌されるので、流体抵抗が増大し、制 振効果が高まる。このように、フィンの側面は軸線方向振動に対する制振効果に 大きく寄与するが、螺旋状のフィンまたは複数の環状のフィンとしているので、 フィンの外形寸法の増大を最小限に抑えつつ、フィンの表面積を飛躍的に増大さ せることができる。したがって、径方向の許容振動ストロークを大きく損なうこ となく、軸線方向の制振効果を飛躍的に高めることができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面を参照して本考案の実施例につき説明する。
【0011】 図1および図2は本考案に係るオイルダンパを車載用ディスクプレーヤに適用 した場合の一実施例を概略的に示したものである。図1を参照すると、自動車の 車内に固定される支持体としての筐体10内にはドライブシャーシ11が収納さ れており、このドライブシャーシ11にはコンパクトディスク(CD)12が設 置されるターンテーブル13と、2つの平行なガイド部材14に沿って移動しC D12に対する情報の再生動作を行う光ピックアップ15等が搭載されてドライ ブユニットを構成している。
【0012】 ドライブシャーシ11は4箇所に設けれられたオイルダンパ20によって筐体 10に支持されている。図2を参照すると、本考案の一実施例に係るオイルダン パ20は、内部にオイル等の粘性流体を封入したゴム製のダンパ本体21と、こ のダンパ本体21の一端(頂部)の中央部より他端(底部)の内壁面に向かって 軸線方向に延びた攪拌軸部22とを備え、ダンパ本体21の他端はホルダ23に より筐体10の底部16に固定されている。また、攪拌軸部22にはダンパ本体 21の一端(頂部)に開口するピン穴24が形成されており、このピン穴24に はドライブユニット11の脚片17に突設されたピン18が挿入されて固定され ている。攪拌軸部22の外周には該外周に沿って螺旋状に延びるフィン25が配 設されている。この実施例ではフィン25はダンパ本体21の攪拌軸部22との 一体成形によって形成されている。
【0013】 上記構成のオイルダンパに軸線方向(矢印V方向)の振動が加わると、攪拌軸 部22はダンパ本体21に対しその内部で軸線方向に移動する。このとき攪拌軸 部22の外周に設けられた螺旋状のフィン25の側面で粘性流体が攪拌されるの で、流体抵抗が増大し、制振効果が高まる。このように、フィン25の側面は軸 線方向振動に対する制振効果に大きく寄与するが、螺旋状のフィン25としてい るので、フィン25の外形寸法の増大を最小限に抑えつつ、フィン25の表面積 を飛躍的に増大させることができる。したがって、径方向の許容振動ストローク を大きく損なうことなく、軸線方向の制振効果を飛躍的に高めることができる。
【0014】 また、螺旋状のフィン25の側面はオイルダンパの径方向の振動に対しても粘 性流体の攪拌作用に寄与するので、径方向の振動に対する制振効果も高まる。
【0015】 図3は本考案の他の実施例を示したものである。同図において上記実施例と同 様の構成要素には同一の参照符号が付してある。この実施例では、攪拌軸部22 の外周に、螺旋状のフィンの代わりに、該外周に沿って環状に延びる複数のフィ ン26が軸線方向に間隔を開けて配設されている。この実施例においても、各フ ィン26の側面は軸線方向振動に対する制振効果に大きく寄与するが、複数の環 状のフィン26としているので、各フィン26の外形寸法の増大を最小限に抑え つつ、フィン26の全体表面積を飛躍的に増大させることができる。したがって 、径方向の許容振動ストロークを大きく損なうことなく、軸線方向の制振効果を 飛躍的に高めることができる。
【0016】 以上、図示実施例につき説明したが、本考案は上記実施例の態様のみに限定さ れるものではなく、例えば、径方向の振動に対する制振効果を高めるために、攪 拌軸部22の外周に、螺旋状のフィン25または環状のフィン26と交差して軸 線方向に延びる複数の縦フィンを一体に設けてもよい。また、フィン25,26 は攪拌軸部22とは異なる材料、例えば金属、プラスチック等で形成することが できる。この場合、攪拌軸部22の成形時にフィン25,26を攪拌軸部22と 一体化し、あるいは、攪拌軸部22の成形後にフィン25,26を攪拌軸部22 に固着することができる。後者の場合、例えば図4および図5に示すように、フ ィン25,26を攪拌軸部22に嵌合する筒状体27と一体に形成することがで きる。さらに、本考案は防振対策を必要とする各種機器の防振装置として適用す ることができる。
【0017】
【考案の効果】
以上の説明から明かなように、本考案は、ダンパ本体の内部の攪拌軸部の外周 に螺旋状のフィンまたは複数の環状のフィンを設けたので、フィンの外形寸法の 増大を最小限に抑えつつ、フィンの表面積を飛躍的に増大させることができる。 したがって、径方向の許容振動ストロークを大きく損なうことなく、軸線方向の 制振効果を飛躍的に高めることができ、小型で軸線方向の制振効果の高いオイル ダンパを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を車載用ディスクプレーヤに適用した場
合の一実施例を示す車載用ディスクプレーヤの概略平面
図である。
【図2】本考案の一実施例を示すオイルダンパの縦断面
図である。
【図3】本考案の他の実施例を示すオイルダンパの縦断
面図である。
【図4】図2の実施例の変形例を示すオイルダンパの縦
断面図である。
【図5】図3の実施例の変形例を示すオイルダンパの縦
断面図である。
【図6】オイルダンパの従来例を示す縦断面図である。
【図7】オイルダンパの他の従来例を示す縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 筐体(支持体) 11 ドライブユニット(防振対象物) 17 脚片 20 オイルダンパ 21 ダンパ本体 22 攪拌軸部 25 螺旋状のフィン 26 環状のフィン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端と他端が防振対象物と支持体のうち
    の一方および他方にそれぞれ取り付けられ、且つ、内部
    に粘性流体を封入したダンパ本体と、該ダンパ本体の一
    端中央部より他端内壁面に向かって軸線方向に延びた攪
    拌軸部とを備えたオイルダンパにおいて、該攪拌軸部の
    外周に該外周に沿って螺旋状に延びるフィンを配設した
    ことを特徴とするオイルダンパ。
  2. 【請求項2】 一端と他端が防振対象物と支持体のうち
    の一方および他方にそれぞれ取り付けられ、且つ、内部
    に粘性流体を封入したダンパ本体と、該ダンパ本体の一
    端中央部より他端内壁面に向かって軸線方向に延びた攪
    拌軸部とを備えたオイルダンパにおいて、該攪拌軸部の
    外周に該外周に沿って環状に延びる複数のフィンを軸線
    方向に間隔を開けて配設したことを特徴とするオイルダ
    ンパ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144937A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Polymatech Co Ltd 粘性流体封入ダンパー及びディスク状記録媒体の再生装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006144937A (ja) * 2004-11-19 2006-06-08 Polymatech Co Ltd 粘性流体封入ダンパー及びディスク状記録媒体の再生装置

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