JPH0718044Y2 - ディスク調芯機構 - Google Patents
ディスク調芯機構Info
- Publication number
- JPH0718044Y2 JPH0718044Y2 JP1717992U JP1717992U JPH0718044Y2 JP H0718044 Y2 JPH0718044 Y2 JP H0718044Y2 JP 1717992 U JP1717992 U JP 1717992U JP 1717992 U JP1717992 U JP 1717992U JP H0718044 Y2 JPH0718044 Y2 JP H0718044Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- disc
- fitting body
- turntable
- shaft
- disk
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
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- Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、CDプレーヤー、CD
−Rレコーダー等のスピンドル部に適用し、偏芯無くデ
ィスクをスピンドルのターンテーブルにクランプするデ
ィスク調芯機構に関するものである。
−Rレコーダー等のスピンドル部に適用し、偏芯無くデ
ィスクをスピンドルのターンテーブルにクランプするデ
ィスク調芯機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来技術を図3,図4の断面図によって
説明する。1はスピンドルシャフトであり、ディスク6
はシャフト1に固定されたターンテーブル2に例えばク
ランパ7によって保持され、シャフト1の軸中心に回転
をする。そこで、ディスク6がクランプされる時、嵌合
体3は、嵌合体3に具備された斜面3aで、ディスク6
の中心孔6aを受け、矢印a方向にディスク6がターン
テーブル2に保持されるまで移動する。
説明する。1はスピンドルシャフトであり、ディスク6
はシャフト1に固定されたターンテーブル2に例えばク
ランパ7によって保持され、シャフト1の軸中心に回転
をする。そこで、ディスク6がクランプされる時、嵌合
体3は、嵌合体3に具備された斜面3aで、ディスク6
の中心孔6aを受け、矢印a方向にディスク6がターン
テーブル2に保持されるまで移動する。
【0003】その際、斜面3aとスプリング5によるク
サビの作用によって、ディスク6の中心と嵌合体3の中
心(シャフト1の軸)に一致するようにディスク6が動
かされるので、ディスク6が偏芯してターンテーブル2
にクランプされるのを防止することが出来る。CDプレ
ーヤ等のトラッキングサーボ上、偏芯は大きな外乱とな
り、トラッカビリティの上で不利になりやすいため、機
械的に偏芯を除去できる調芯機構は、システムをレベル
アップするのに有効な手段といえる。
サビの作用によって、ディスク6の中心と嵌合体3の中
心(シャフト1の軸)に一致するようにディスク6が動
かされるので、ディスク6が偏芯してターンテーブル2
にクランプされるのを防止することが出来る。CDプレ
ーヤ等のトラッキングサーボ上、偏芯は大きな外乱とな
り、トラッカビリティの上で不利になりやすいため、機
械的に偏芯を除去できる調芯機構は、システムをレベル
アップするのに有効な手段といえる。
【0004】ところで、嵌合体3を矢印aの方向に移動
させる案内となるのは、一般的にシャフト1と嵌合体3
の嵌合によって行われている。図4によって現象を説明
すると、ディスク6がクランプされる時ディスク6の中
心孔6aは理想的に真上から嵌合体3に嵌合することは
ないので、図のように斜面の3aのある一部にクランプ
力Fがかかる。シャフト1と嵌合体3は数μm〜数十μ
mのギャップをもって嵌合されている。
させる案内となるのは、一般的にシャフト1と嵌合体3
の嵌合によって行われている。図4によって現象を説明
すると、ディスク6がクランプされる時ディスク6の中
心孔6aは理想的に真上から嵌合体3に嵌合することは
ないので、図のように斜面の3aのある一部にクランプ
力Fがかかる。シャフト1と嵌合体3は数μm〜数十μ
mのギャップをもって嵌合されている。
【0005】前記クランプ力Fによって回転モーメント
Mを発生した嵌合体3は、シャフト1にF'の力で押し
つけられる。モーメントの釣合式は、シャフト1の半径
をr,シャフト1の軸からディスク中心孔6aが斜面3
aにあたる位置までの距離をl1,嵌合体3の回転中心
から嵌合体3がシャフト1にあたる位置までの距離をl
2とするとF(l1−r)=F'l2となる。
Mを発生した嵌合体3は、シャフト1にF'の力で押し
つけられる。モーメントの釣合式は、シャフト1の半径
をr,シャフト1の軸からディスク中心孔6aが斜面3
aにあたる位置までの距離をl1,嵌合体3の回転中心
から嵌合体3がシャフト1にあたる位置までの距離をl
2とするとF(l1−r)=F'l2となる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】このように上記従来技
術では、シャフト1に嵌合体3がF'の力で押しつけら
れるために、シャフト1と嵌合体3の摩擦係数を小さく
する必要があるが、嵌合体3の内径の加工やシャフト1
の外径を摩擦係数の小さい鏡面仕上げとすることが価格
的に困難であると共に、ゴミやバリ傷等わずかな外乱に
よって、嵌合体3が矢印a方向に移動することができ
ず、ディスク6がターンテーブル2に保持できないクラ
ンプミスを起こす欠点があった。そのため、本考案は高
価な加工を施さなくても、安定でかつ円滑に嵌合体とデ
ィスクがクランプできるディスク調芯機構を提案するも
のである。
術では、シャフト1に嵌合体3がF'の力で押しつけら
れるために、シャフト1と嵌合体3の摩擦係数を小さく
する必要があるが、嵌合体3の内径の加工やシャフト1
の外径を摩擦係数の小さい鏡面仕上げとすることが価格
的に困難であると共に、ゴミやバリ傷等わずかな外乱に
よって、嵌合体3が矢印a方向に移動することができ
ず、ディスク6がターンテーブル2に保持できないクラ
ンプミスを起こす欠点があった。そのため、本考案は高
価な加工を施さなくても、安定でかつ円滑に嵌合体とデ
ィスクがクランプできるディスク調芯機構を提案するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため本考案では、回
転軸に固定されたターンテーブルと、該ターンテーブル
の凹部に収容されかつディスク中心孔に嵌合し、前記回
転軸に緩挿して軸方向に移動可能な嵌合体が具備された
ディスク調芯機構において、前記ターンテーブル凹部に
回転軸と同心円状のリングを設け、既リングの外周と前
記嵌合体の内周を前記回転軸の軸方向に摺動せしめ、か
つ該摺動面が前記ディスク中心孔の径と略等しくしたこ
とを特徴としたものである。
転軸に固定されたターンテーブルと、該ターンテーブル
の凹部に収容されかつディスク中心孔に嵌合し、前記回
転軸に緩挿して軸方向に移動可能な嵌合体が具備された
ディスク調芯機構において、前記ターンテーブル凹部に
回転軸と同心円状のリングを設け、既リングの外周と前
記嵌合体の内周を前記回転軸の軸方向に摺動せしめ、か
つ該摺動面が前記ディスク中心孔の径と略等しくしたこ
とを特徴としたものである。
【0008】
【作用】ターンテーブルと嵌合体の摺動面をディスク中
心孔の径とほぼ同じ径にすることによって、ディスクク
ランプ時ディスクがいかなる状態で嵌合体の斜面に押し
つけられても、嵌合体の回転モーメントをほぼ0にし
て、摺動体(ここでは嵌合体)が摺動軸に押しつけられ
る力を発生させないようにするもので、摺動動作の安定
性が確保される。
心孔の径とほぼ同じ径にすることによって、ディスクク
ランプ時ディスクがいかなる状態で嵌合体の斜面に押し
つけられても、嵌合体の回転モーメントをほぼ0にし
て、摺動体(ここでは嵌合体)が摺動軸に押しつけられ
る力を発生させないようにするもので、摺動動作の安定
性が確保される。
【0009】
【実施例】本考案による一実施例を図1の断面図によっ
て説明する。1はシャフト、2はターンテーブルで、そ
の凹部にはリング9があり、リング9の外周と嵌合体8
の内径が摺動可能に嵌合する。ディスク6がクランパ7
によってターンテーブル2に保持される際、嵌合体8は
クランプ力によりディスク6の中心孔6aで押されて矢
印A方向に移動する。そしてディスク6はターンテーブ
ル2に保持される。ディスク6は嵌合体8の斜面8aに
よるクサビの力によって調芯され、回転軸に対して偏芯
が除去される。このリング9は、ターンテーブル2と一
体で削り出されても別ピースを圧入等の手段によって固
着してもよい。
て説明する。1はシャフト、2はターンテーブルで、そ
の凹部にはリング9があり、リング9の外周と嵌合体8
の内径が摺動可能に嵌合する。ディスク6がクランパ7
によってターンテーブル2に保持される際、嵌合体8は
クランプ力によりディスク6の中心孔6aで押されて矢
印A方向に移動する。そしてディスク6はターンテーブ
ル2に保持される。ディスク6は嵌合体8の斜面8aに
よるクサビの力によって調芯され、回転軸に対して偏芯
が除去される。このリング9は、ターンテーブル2と一
体で削り出されても別ピースを圧入等の手段によって固
着してもよい。
【0010】次に本考案による作用を図2によって述べ
る。嵌合体8の斜面8aにディスク6からFなる力を受
けた時、摺動面はFのベクトル上にあるため回転力を生
じない。すなわち前記F(l1−r)=F'l2の左辺が
l1=rだから摺動体が摺動軸におよぼす力F'は0にな
る。そのため不要な回転モーメントを発生しないので、
嵌合体8が下方に移動する際、ミスクランプする危険性
がなくなる。
る。嵌合体8の斜面8aにディスク6からFなる力を受
けた時、摺動面はFのベクトル上にあるため回転力を生
じない。すなわち前記F(l1−r)=F'l2の左辺が
l1=rだから摺動体が摺動軸におよぼす力F'は0にな
る。そのため不要な回転モーメントを発生しないので、
嵌合体8が下方に移動する際、ミスクランプする危険性
がなくなる。
【0011】
【考案の効果】よって本考案によれば、摺動面に過剰な
る注意を払わなくても、嵌合体の安定した摺動が可能と
なり、ディスクを調芯する時にクランプミスを無くすこ
とができる。
る注意を払わなくても、嵌合体の安定した摺動が可能と
なり、ディスクを調芯する時にクランプミスを無くすこ
とができる。
【図1】本考案の一実施例を示す断面構成図。
【図2】図1を説明するための説明図。
【図3】従来例を示す断面構成図。
【図4】従来例での問題点を説明する説明図。
1 シャフト 2 ターンテーブル 3,8 嵌合体 3a,8a 斜面 4 ストッパー 5 スプリング 6 ディスク 6a 中心孔 7 クランパ 9 リング
Claims (2)
- 【請求項1】 回転軸に固定されたターンテーブルと、
該ターンテーブルの凹部に収容されかつディスク中心孔
に嵌合し、前記回転軸に緩挿して軸方向に移動可能な嵌
合体が具備されたディスク調芯機構において、前記ター
ンテーブル凹部に回転軸と同心円状のリングを設け、既
リングの外周と前記嵌合体の内周を前記回転軸の軸方向
に摺動せしめ、かつ該摺動面が前記ディスク中心孔の径
と略等しくしたことを特徴とするディスク調芯機構。 - 【請求項2】 前記ディスクが、中心孔を有する光情報
記録担体であることを特徴とする請求項1記載のディス
ク調芯機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1717992U JPH0718044Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ディスク調芯機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1717992U JPH0718044Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ディスク調芯機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0626042U JPH0626042U (ja) | 1994-04-08 |
JPH0718044Y2 true JPH0718044Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=11936727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1717992U Expired - Lifetime JPH0718044Y2 (ja) | 1992-02-21 | 1992-02-21 | ディスク調芯機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0718044Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7913268B2 (en) | 2006-05-29 | 2011-03-22 | Nidec Corporation | Motor and manufacturing method of the same |
US7917918B2 (en) | 2006-06-20 | 2011-03-29 | Nidec Corporation | Brushless motor having chucking mechanism, and disk driving device having the brushless motor |
US8095946B2 (en) | 2005-07-26 | 2012-01-10 | Nidec Corporation | Optical disk motor and disc driving device installing the optical disk motor |
-
1992
- 1992-02-21 JP JP1717992U patent/JPH0718044Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8095946B2 (en) | 2005-07-26 | 2012-01-10 | Nidec Corporation | Optical disk motor and disc driving device installing the optical disk motor |
US7913268B2 (en) | 2006-05-29 | 2011-03-22 | Nidec Corporation | Motor and manufacturing method of the same |
US7917918B2 (en) | 2006-06-20 | 2011-03-29 | Nidec Corporation | Brushless motor having chucking mechanism, and disk driving device having the brushless motor |
US9087544B2 (en) | 2006-06-20 | 2015-07-21 | Nidec Corporation | Brushless motor having chucking mechanism, and disk driving device having the brushless motor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0626042U (ja) | 1994-04-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19951017 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |