JPH07179432A - 光、熱および酸素による損傷に対して安定化されたコーティング組成物 - Google Patents

光、熱および酸素による損傷に対して安定化されたコーティング組成物

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JPH07179432A
JPH07179432A JP6126951A JP12695194A JPH07179432A JP H07179432 A JPH07179432 A JP H07179432A JP 6126951 A JP6126951 A JP 6126951A JP 12695194 A JP12695194 A JP 12695194A JP H07179432 A JPH07179432 A JP H07179432A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光、熱および酸素による損傷に対し安定化さ
れた塗料組成物の提供 【構成】 A)有機ポリマーを基材とするバインダーお
よびB)光、熱および酸素による損傷に対する安定剤と
して次式I: 【化1】 〔式中、例えばR1、R2はH、-CH3基;R3、R4はH、-CH3
基、メトキシ基;R5は-O-R7を表し;R6はH;R7はC1-18 アルキ
ル基, -OH,C1-18アルコキシ基,-COOR8,-OCOR11(R8,R11はC1-12
のアルキル基),および/または基 【化2】 (R16 はH,アセチル, アルキル, アルコキシ 基等である) を表す。〕
で表される化合物からなる塗料組成物、上記2-(2'-ヒド
ロキシフェニル)-1,3-ピリミジンタイプの新規な化合物およ
び有機化合物を安定化するためのそれらの用途とそのた
めの組成物。 ;mは5−50を表す。〕 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物 化合物

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定剤として2−
(2’−ヒドロキシフェニル)−1,3−ピリミジン誘
導体を含む、光、酸素および/または熱による損傷に対
して安定化されたコーティング組成物、2−(2’−ヒ
ドロキシフェニル)−1,3−ピリミジンタイプの新規
な化合物、有機材料を安定化するためのそれらの用途な
らびに相当する組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】有機材料、特にコーティングの光安定性
を増加させることが望ましい場合、光安定剤を添加する
ことは慣用的に行われる。非常に頻繁に使用される光安
定剤の一つの種類は発色団を介して有害な照射を吸収す
ることにより材料を保護する紫外線吸収剤の安定剤であ
る。紫外線吸収剤の最も一般に使用されるタイプは2−
ヒドロキシベンゾフェノンおよび2−(2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゾトリアゾールである。さらに近年の文
献においては、トリフェニル−トリアジンもまたコーテ
ィング材料に対する安定剤として、例えば米国特許46
19956号、ヨーロッパ特許434608号公報、ヨ
ーロッパ特許442847号公報およびヨーロッパ特許
502816号公報に、またはポリカルボネートに対す
る安定剤として(米国特許5288778号)に記載さ
れている。
【0003】幾つかのo−ヒドロキシ−置換トリフェニ
ルピリミジンはまた既に光安定剤として提案されてい
る。米国特許3442898号は例えば、アセチルセル
ロース、ポリアミド、ポリ塩化ビニルおよびポリプロピ
レン中の紫外線照射に対するこのタイプの幾つかの化合
物の保護作用を記載している。米国特許4895981
号の教示はポリエステル繊維材料に対する光安定剤とし
てのそれらの使用方法を包含している。
【0004】ヘラーおよびブラットマン(Heller and B
lattmann) は、Pure Appl.Chem.36
141(1973)はポリエステルにおける幾つかのo
−ヒドロキシ置換トリフェニルピリミジンの使用につい
て報告している。この文献は、ポリエステル内において
これらの化合物は比較的少ない光安定化効果を有し、基
材の促進された変色に寄与するという結論となってい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】ある種の2−(2’−ヒ
ドロキシフェニル)−1,3−ピリミジン誘導体がコー
ティング組成物に対する驚くべき良好な安定剤であるこ
とが今や見出された。
【0006】本発明は、 A)有機ポリマーを基材とするバインダーおよび B)光、熱および酸素による損傷に対する安定剤として
次式I:
【化27】 〔式中、R1 およびR2 は互いに独立してH;OH;炭
素原子数1ないし12のアルキル基;シクロヘキシル基
またはトリフルオロメチル基を表し;R3 およびR4
互いに独立して後述のR7 の定義の一つを表すかまたは
OR7またはハロゲン原子を表し;R5 はR7 に対して
与えられた定義の一つを表しまたはハロゲン原子;−O
−CO−R12;−O−SO2 −R13または−O−R7
表し;R6 はH;炭素原子数2ないし18のアルケニル
基;−X−Z3 ;未置換のまたはフェニル環上でメチル
基、ハロゲン原子、−CNもしくはメトキシ基により置
換されたベンゾイル基;−C(Z3 )=N−Z3 ;−C
H(Z3 )−NH−Z3;式
【化28】 で表される基;または式
【化29】 で表される基を表し;R7 は水素原子;炭素原子数1な
いし18のアルキル基;炭素原子数5ないし18のアル
キルオキシカルボニル基;または炭素原子数2ないし1
8のアルケニル基を表すか;あるいはR7 はOH、炭素
原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数2ない
し18のアルカノイル基、炭素原子数2ないし8のアル
ケニルオキシ基、ハロゲン原子、−COOH、−COO
8 、−CONH2 、−CONHR9 、−CON
(R9 )(R10)、−NH2 、−NHR9 、−N(R9 )
(R10)、−NHCOR11、−CN、−OCOR11、式
【化30】 で表される基および/または未置換のまたは炭素原子数
1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし18の
アルコキシ基もしくはハロゲン原子によって置換された
フェノキシ基、で置換された炭素原子数1ないし18の
アルキル基を表すか;あるいはR7 はOにより中断さ
れ、およびOHもしくは炭素原子数1ないし12のアル
コキシ基により置換された炭素原子数4ないし20のア
ルキル基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシク
ロアルキル基;OH、炭素原子数1ないし4のアルキル
基もしくは−OCOR11により置換されたシクロヘキシ
ル基;または未置換のまたはOH、ClもしくはCH3
により置換された炭素原子数7ないし11のフェニルア
ルキル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアル
キル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル
基;炭素原子数3ないし18のアルケニル基;O、Nも
しくはSにより中断され、および/またはOHにより置
換された炭素原子数3ないし20のアルキル基;−P
(O)(OR14)2、−N(R9 )(R10)もしくは−OC
OR11および/またはOHにより置換された炭素原子数
1ないし4のアルキル基;グリシジル基;シクロヘキシ
ル基または炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル
基;または式:
【化31】 で表される基を表し;R9 およびR10は互いに独立して
炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3な
いし12のアルコキシアルキル基;炭素原子数4ないし
16のジアルキルアミノアルキル基または炭素原子数5
ないし12のシクロアルキル基を表し;あるいはR9
よびR10は一緒になって炭素原子数3ないし9のアルキ
レン基または−オキサアルキレン基または−アザアルキ
レン基を表し;R11は炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基またはフ
ェニル基を表し;R12は炭素原子数1ないし18のアル
キル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェ
ニル基;または−R15−O−CO−R11を表すかまたは
式:
【化32】 で表される基を表し;R13は炭素原子数1ないし12の
アルキル基;フェニル基;ナフチル基または炭素原子数
7ないし14のアルキルフェニル基を表し;ならびにR
14は炭素原子数1ないし12のアルキル基またはフェニ
ル基を表し;R15は炭素原子数1ないし18のアルキレ
ン基または炭素原子数2ないし18のアルケニレン基を
表し;R16は水素原子;オキシド;炭素原子数1ないし
8のアルカノイル基、炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数2ないし18のヒドロキシアルキル
基;Oにより中断された炭素原子数3ないし18のヒド
ロキシアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキ
シ基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;炭素
原子数5ないし8のシクロアルコキシ基;炭素原子数7
ないし11のフェニルアルキル基;フェニル環上で1な
いし3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは
炭素原子数1ないし8のアルカノイル基により置換され
た炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;また
は炭素原子数7ないし11のフェニルアルコキシ基を表
し;Xは直接結合または−CO−を表し;Z1 およびZ
2 は互いに独立して炭素原子数1ないし12のアルキル
基を表しまたは一緒になって酸素原子によって中断され
てもよい炭素原子数4ないし10のアルキレン基を表
し;Z3 は炭素原子数1ないし20のアルキル基を表し
およびZ4 は水素原子またはメチル基を表す。〕で表さ
れる化合物、からなるコーティング組成物に関する。
【0007】ハロゲン置換基は−F,−Cl、−Brま
たは−Iである;好ましくは−Clまたは−Brであ
り、とりわけ−Clある。
【0008】式I中、フェニル環へ突出しておよび記号
6 に達する線は、フェノールのOH基に対してo−、
m−、p−位における3つの残りの自由位置の一つに位
置する置換基である。
【0009】置換基R6 は好ましくは、フェノールのO
H基に対してo−またはp−位、特にp−位にある。
【0010】R6 は例えば、ハロゲン原子、炭素原子数
1ないし12のアルキル基;炭素原子数6ないし18の
アルカノイル基;ベンゾイル基;メチルベンゾイル基;
ジメチルベンゾイル基;−Cl、−Br、−CNまたは
−OCH3 で置換されたベンゾイル基;α−メチルベン
ジル基;α,α−ジメチルベンジル基;N,N−ジアル
キルアミノメチル基;1−ピペリジルメチル基;1−
(4−オキサピペリジル)メチル基;アシル基のイミ
ド;およびα−(N−アルキルアミノ)アルキル基であ
る。R6 は好ましくは水素原子、炭素原子数1ないし6
のアルキル基、ベンゾイル基、α−メチルベンジル基、
アリル基または式
【化33】 で表される基であり、例えば水素原子または炭素原子数
1ないし6のアルキル基またはアリル基、特に水素原子
またはメチル基またはとりわけ水素原子である。
【0011】本明細書において定義するアルキル基
1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R6 、R7 、R8 、R
9 、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、Z1
およびZ2 は枝分かれしたまたは枝分かれしていない基
であり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル
基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル
基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−
ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシ
ル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,
3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3
−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキ
シル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,
3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル
基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル
基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル
基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、
ヘキサデシル基、ヘプタデシル基およびオクタデシル基
である。アルキル基R1 、R2 、R3 、R4 、R5 、R
6 、R8 、R9 、R10、R11、R12、R13、R14および
16は好ましくは炭素原子数1ないし8のアルキル基、
特に炭素原子数1ないし4のアルキル基であり、例えば
メチル基または第三ブチル基であり、特にメチル基であ
る。
【0012】アルカノイル基としてのR6 は例えば、ア
セチル基、プロピオニル基、ブチリル基、バレイル基、
カプロイル基、カプリルイル基、カプリニル基、ラウロ
イル基、ミリスチル基、パルミトイル基またはステアリ
ルである。炭素原子数6ないし8のアルカノイル基が好
ましい。
【0013】炭素原子数1ないし18のアルコキシ基で
あるR3 、R4 、R5 およびR16の例は、メトキシ基、
エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキ
シ基、イソブトキシ基、第三ブトキシ基、ペントキシ
基、ヘキソキシ基、ヘプトキシ基、オクチルオキシ基、
ノニルオキシ基、デシルオキシ基、ウンデシルオキシ
基、ドデシルオキシ基、トリデシルオキシ基、テトラデ
シルオキシ基、ペンタデシルオキシ基、ヘキサデシルオ
キシ基、ヘプタデシルオキシ基またはオクタデシルオキ
シ基である;好ましいものは、炭素原子数4ないし12
のアルコキシ基で与えられるものであり、例えばn−ブ
トキシ基、n−ペントキシ基、n−ヘキソキシ基、n−
ヘプトキシ基、n−オクチルオキシ基、1−エチルヘキ
シルオキシ基、n−ノニルオキシ基およびn−デシルオ
キシ基である。
【0014】置換された炭素原子数1ないし12のアル
キルオキシ基であるR3 、R4 およびR5 は好ましくは
アルコキシアルキルオキシ基、Oによって中断されたヒ
ドロキシアルキルオキシ基、基:
【化34】 により置換されたアルキルオキシ基、またはアルケニロ
イルオキシ基および/またはヒドロキシル基で置換され
たアルキルオキシである;R3 、R4 およびR5の特に
重要な例は、−OCH2 CH2 OCOCH=CH2 、−
OCH2 CH(OH)C8 17、−OCH2 CH(O
H)C1225、−OCH2 CH(OH)CH2 OC8
17、−OCH2 CH(OH)CH2 O−(CH2
12-14 −CH3 、−OCH2 CH(OH)CH2 OCO
C(CH3 )=CH2 、−OCH2 CH(OH)CH2
OCOCH=CH2
【化35】 である。R1 、R2 、R3 およびR4 は特に好ましくは
水素原子またはメチル基である。特に好ましい化合物は
1 、R2 、R3 およびR4 が同じである化合物であ
る。
【0015】炭素原子数3ないし18のアルケニル基で
あるR7 、R8 、R11およびR12は、特に、アリル基、
イソプロパニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、
イソブテニル基、n−ペンタ−2,4−ジエニル基、3
−メチル−ブテ−2−エニル基、n−オクテ−2−エニ
ル基、n−ドデセ−2−エニル基、イソ−ドデセニル
基、n−オクタデセ−2−エニル基およびn−オクタデ
セ−4−エニル基である。R7 、R11およびR12に対し
てはビニル基の定義もまた可能である。アルケニル基で
ある。R11およびR12は特に好ましくは−CH=CH2
または−C(CH3 )=CH2 である。
【0016】未置換のまたは置換された炭素原子数5な
いし8のシクロアルキル基であるR7 は例えば、シクロ
ペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シ
クロオクチル基、メチルシクロヘキシル基またはアセチ
ルオキシシクロヘキシル基である。シクロヘキシル基が
好ましい。
【0017】R16は好ましくは水素原子、炭素原子数1
ないし8のアルキル基、炭素原子数2ないし4のヒドロ
キシアルキル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ
基、炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ基または
置換されたもしくは未置換の炭素原子数7ないし9のフ
ェニルアルキル基である;特に水素原子、メチル基、炭
素原子数4ないし12のアルコキシ基、ヒドロキシエチ
ル基またはシクロヘキシルオキシ基である。
【0018】シクロアルキルオキシ基であるR16は好ま
しくは、シクロヘキシルオキシ基であり;置換されたも
しくは未置換の炭素原子数7ないし11のフェニルアル
キル基であるR16は好ましくはベンジル基、α−メチル
ベンジル基またはメチルフェニル−メチル基である。
【0019】アルキル基が他の置換基を持つ場合、また
は個々の基がアルキレン基である場合、自由電子価およ
び置換基への結合は、同じ炭素原子からまたは異なる炭
素原子から拡張できる。ヘテロ原子への結合は好ましく
は異なる炭素原子から拡張される。
【0020】従って、置換された炭素原子数1ないし1
2であるR7 は例えば、2−ヒドロキシエチル基、3−
ヒドロキシプロピル基もしくは2−ヒドロキシプロピル
基のようなヒドロキシアルキル基;2−ヒドロキシ−3
−メトキシプロピル基、2−ヒドロキシ−3−エトキシ
プロピル基、2−ヒドロキシ−3−ブトキシプロピル
基、2−ヒドロキシ−3−ヘキソキシプロピル基もしく
は2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)
プロピル基のようなアルコキシヒドロキシアルキル基;
メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニルメチ
ル基、ブトキシカルボニルメチル基、オクトキシカルボ
ニルメチル基、1−オクチルオキシカルボニル−1−メ
チルメチル基、1−オクチルオキシカルボニル−1−エ
チルメチル基もしくは1−オクチルオキシカルボニル−
1−ヘキシルメチル基のようなアルコキシカルボニルア
ルキル基;あるいは2−(アセチルオキシ)エチル基、
2−アクリルオキシエチル基もしくはメタクリルオキシ
エチル基のようなアルカノイルオキシアルキル基または
アルケノイルオキシアルキル基;あるいは例えば3−ア
クリルオキシ−または3−メタクリルオキシ−2−ヒド
ロキシプロピル基である。
【0021】炭素原子数1ないし18のアルキレン基で
あるR15は例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレ
ン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキレン基、ヘプチ
レン基、オクチレン基、ノニレン基、デシレン基、ウン
デシレン基、ドデシレン基、トリデシレン基、テトラデ
シレン基、ペンタデシレン基、ヘキサデシレン基、ヘプ
タデシレン基、オクタデシレン基である;炭素原子数1
ないし18のアルキレン基または炭素原子数4ないし1
2のアルキレン基が好ましい。特に好ましいのは、末端
基として与えられているもの、即ち自由電子価が最長炭
素鎖の末端に位置しているものである。
【0022】好ましいコーティング組成物は、成分Bと
して次式Ia
【化36】 (式中、R3 およびR4 は互いに独立して−H;−O
H;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基;−Cl;
または−Brを表すかまたはR7 の定義の一つを表して
もよく;R5 はR7 に対して与えられた定義の一つを表
しまたは−Cl;−Br;−O−CO−R12;または−
O−R7 を表し;R7 は炭素原子数1ないし18のアル
キル基;または炭素原子数3ないし18のアルケニル基
を表すか;あるいはR7 は−OH、炭素原子数1ないし
18のアルコキシ基、−COOR8 、−NHCOR11
−CN、−OCOR11、式
【化37】 で表される基および/またはフェノキシ基で置換された
炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
はR7 は1ないし6個の−O−により中断され、および
−OHもしくは炭素原子数1ないし12のアルコキシ基
により置換された炭素原子数4ないし20のアルキル
基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシクロアル
キル基;または炭素原子数7ないし11のフェニルアル
キル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;
炭素原子数3ないし18のアルケニル基;または式:
【化38】 で表される基を表し;R11は炭素原子数1ないし18の
アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
基を表しR12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
炭素原子数2ないし18のアルケニル基;または−R15
−O−CO−R11を表すかまたは式:
【化39】 で表される基を表し;R15は炭素原子数1ないし18の
アルキレン基または炭素原子数4ないし18のアルケニ
レン基を表し;R16は水素原子;炭素原子数2ないし8
のアルカノイル基、炭素原子数1ないし12のアルキル
基;炭素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子
数5ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし
8のシクロアルコキシ基または炭素原子数7ないし11
のフェニルアルキル基を表す。)で表される化合物を使
用するコーティング組成物である。
【0023】特に成分Bとして使用するのに好ましい化
合物は式中、R1 は水素原子またはOHまたは炭素原子
数1ないし4のアルキル基を表し;およびR2 は水素原
子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し;R
3 およびR4 は互いに独立して水素原子または−OH;
あるいはR7 の定義の一つを表しまたはOR7 を表し;
5 はR7 に対して与えられた定義の一つを表しまたは
−Cl;−Br;−O−CO−R12;または−O−R7
を表し;R6 は水素原子または炭素原子数1ないし6の
アルキル基またはアリル基を表し;R7 は炭素原子数1
ないし18のアルキル基;または炭素原子数3ないし1
8のアルケニル基を表すか;あるいはR7 は−OH、炭
素原子数1ないし18のアルコキシ基、−COOR8
【化40】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
はR7 は1ないし6個の−O−により中断され、および
OHにより置換された炭素原子数7ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;また
は炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基を表
し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素
原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;または炭素
原子数3ないし18のアルケニル基;または式:
【化41】 で表される基を表し;R11は炭素原子数1ないし18の
アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
基を表しR12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
炭素原子数2ないし18のアルケニル基;または−R15
−O−CO−CH=CH2 ;もしくは−R15−O−CO
−C(CH3 )=CH2 を表すかまたは式:
【化42】 で表される基を表し;R15は炭素原子数2ないし18の
アルキレン基を表し;ならびにR16は水素原子;オキシ
ド;炭素原子数2ないし8のアルカノイル基;炭素原子
数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシエチル基;炭
素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子数5な
いし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8のシ
クロアルコキシ基または炭素原子数7ないし11のフェ
ニルアルキル基を表す、化合物である。
【0024】これらの化合物のうち、特に好ましいもの
は、式中、R1 およびR2 は互いに独立して水素原子ま
たはメチル基を表し;R3 およびR4 は互いに独立して
水素原子;メチル基;または−OH、炭素原子数1ない
し18のアルコキシ基、−COOR8 および/または−
OCOR11により置換された炭素原子数1ないし12の
アルキル基;または−OH、炭素原子数1ないし8のア
ルコキシ基、−COOR8 および/または−OCOR11
により置換された炭素原子数1ないし12のアルコキシ
基を表し;R5 は炭素原子数1ないし18のアルキル
基;炭素原子数3ないし18のアルケニル基;−Cl;
−Br;−O−CO−R12;または−O−R7 を表し;
6 は水素原子または炭素原子数1ないし6のアルキル
基またはアリル基を表し;R7 は炭素原子数1ないし1
8のアルキル基;または炭素原子数3ないし18のアル
ケニル基を表すか;あるいはR7 は−OH、炭素原子数
1ないし18のアルコキシ基、−COOR8 、式
【化43】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
はR7 は1ないし3個の−O−により中断され、および
OHにより置換された炭素原子数7ないし18のアルキ
ル基を表し;R16は水素原子;アセチル基;炭素原子数
1ないし8のアルキル基;炭素原子数4ないし12のア
ルコキシ基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
基;炭素原子数5ないし8のシクロアルコキシ基または
ベンジル基を表す、化合物である。
【0025】特に強調すべき重要なものは、コーティン
グ組成物中成分Bとして、R1 およびR2 が互いに独立
して水素原子またはメチル基を表し;R3 およびR4
互いに水素原子、メチル基またはメトキシ基およびR6
は水素原子を表す式Iの化合物を含むものである。
【0026】成分Bとして非常に重要な化合物は式中、
1 およびR2 は同じ意味を表しかつ、水素原子または
メチル基を表し;R3 およびR4 は同じ意味を表しか
つ、水素原子またはメチル基またはメトキシ基を表し;
5 は−O−R7 を表し;R6 は水素原子を表し;R7
は炭素原子数1ないし18のアルキル基を表すか;ある
いはR7 は−OH、炭素原子数1ないし18のアルコキ
シ基、−COOR8 、−OCOR11および/または、式
【化44】 で表される基で置換された炭素原子数1ないし12のア
ルキル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし12のアル
キル基を表し;ならびにR11は炭素原子数1ないし12
のアルキル基を表す。)で表される式Iで表される化合
物である。
【0027】本発明によるコーティング組成物は好まし
くは、固体バインダーA100重量部に付き安定剤B
0.01ないし10重量部、特に0.05ないし10重
量部およびとりわけ0.1ないし5重量部を含む。
【0028】適当なバインダー(成分A)は、主に工業
において慣用の何れかのバインダーが使用され、例え
ば、ウルマンズ エンサイクロペディア オブ インダ
ストリアル ケミストリー(Ullmann's Encyclopedia of
Indusutrial Chemistry) ,第5版,A18巻,368
−426頁,VCH出版社,ヴァインハイム(Weinhei
m) 1991に記載されているようなものである。一般
に熱可塑性または熱硬化性樹脂、主には熱硬化性樹脂を
基材とするフィルム形成バインダーである。それらの樹
脂の例はアルキッド樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル
樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂お
よびポリウレタン樹脂ならびにそれらの混合物である。
【0029】成分Aは低温硬化性または熱硬化性のバイ
ンダーであってよい。硬化触媒の添加は有利となるだろ
う。バインダーの硬化を促進するための適当な触媒の例
は、上記ウルマンズ エンサイクロペディア オブ イ
ンダストリアル ケミストリー,第5版,A18巻,4
69頁,VCH出版社,ヴァインハイム 1991に記
載されているようなものである。
【0030】好ましいコーティング組成物は成分Aが機
能性アクリレート樹脂および架橋剤を含むバインダーで
ある。
【0031】特定のバインダーを含むコーティング組成
物の例は 1.硬化触媒の添加のあるまたはない、低温または熱架
橋性アルキッド、アクリレート、ポリエステル、エポキ
シもしくはメラミン樹脂またはそれらの樹脂の混合物を
基材とするコーティング材料; 2.ヒドロキシル基含有アクリレート、ポリエステルも
しくはポリエーテル樹脂および脂肪族もしくは芳香族ポ
リイソシアネートを基材とする2成分ポリウレタンコー
ティング材料。 3.焼成工程の間にデブロック化(debrocked)する、ブ
ロックトポリイソシアネートを基材とする1成分ポリウ
レタンコーティング材料。 4.(ポリ)ケチミンおよび脂肪族もしくは芳香族ポリ
イソシアネートを基材とする2成分コーティング組成
物。 5.(ポリ)ケチミンおよび不飽和アクリレート樹脂ま
たはポリアセトアセテート樹脂もしくはメタクリルアミ
ドグリコレートメチルエステルを基材とする2成分コー
ティング材料。 6.カルボキシル基もしくはアミノ基含有ポリアクリレ
ートおよびポリエポキシドを基材とする2成分コーティ
ング材料。 7.無水基含有アクリレート樹脂およびポリヒドロキシ
またはポリアミノ成分を基材とする2成分コーティング
材料。 8.(ポリ)オキサゾリンおよび無水基含有アクリレー
ト樹脂または不飽和アクリレート樹脂または脂肪族もし
くは芳香族、ポリイソシアヌレートを基材とする2成分
コーティング材料。 9.ポリアクリレートおよびポリマロネートを基材とす
る2成分コーティング材料。 10.エーテル化したメラミン樹脂と共に、熱可塑性ア
クリレート樹脂または外部架橋剤の作用の下で架橋する
アクリレート樹脂を基材とする熱可塑性ポリアクリレー
トコーティング材料。 11.シロキサン変性またはフッ素変性アクリレート樹
脂を基材としたコーティング系。
【0032】本発明のコーティング組成物はまた、放射
線硬化性コーティング組成物であってもよい。この場合
バインダーは紫外線照射または電子ビームにより塗布さ
れた後に硬化する、即ち架橋され、高分子重量形態に変
換されるエチレン性不飽和結合を有するモノマー化合物
またはオリゴマー化合物を基本的に含む。相当する系は
上記出版物、ウルマンズ エンサイクロペディア オブ
インダストリアルケミストリー,第5版,A18巻,
451−453頁,VCH出版社,ヴァインハイム 1
991に記載されている。式Iで表される放射線硬化性
コーティング組成物はまた立体障害性アミンのの添加な
く使用できる。
【0033】本発明のコーティング組成物は好ましくは
成分AおよびBに加えて、成分Cとして、例えば後述の
項目2.1および2.6の下での一覧に示されるよう
な、立体障害性アミンおよび/または2−ヒドロキシフ
ェニル−2H−ベンゾトリアゾールタイプの光安定剤を
含む。
【0034】最大の光耐性を達成するために、2.6項
における言及した一覧に示されるような立体障害性アミ
ンの添加は特別に有利である。本発明はそのためまた成
分AおよびBに加えて成分Cとして立体障害性アミンタ
イプの光安定剤をを含むコーティング組成物にも関す
る。
【0035】少なくとも1つの式:
【化45】 (式中、Rは水素原子またはメチル基、特に水素原子を
表す。)で表される基を含む2,2,6,6−テトラア
ルキルピペリジン誘導体が好ましい。
【0036】成分Cは好ましくは固体バインダー100
重量部に付き0.05ないし5部の量で使用される。
【0037】成分Cとして使用できるテトラアルキルピ
ペリジン誘導体の例は米国特許5073278号により
示されているものである。その特に重要な化合物は段落
a)ないしf)基づく第3ないし21欄に挙げられいる
ものである。示されたこの特許明細書の段落は、上記記
載の部分と見なされる。以下のテトラアルキルピペリジ
ン誘導体を使用するのが特に都合がよい:
【0038】ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジ−4−イル)サクシネート、ビス(2,2,6,6
−テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジ−4−イ
ル)セバケート、ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジ−4−イル)ブチル(3,5−ジ−第三ブチ
ル−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス(1−オク
チルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ−
4−イル)セバケート、テトラ(2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジ−4−イル)ブタン−1,2,3,4
−テトラカルボキシレート、テトラ(1,2,2,6,
6−ペンタメチルピペリジ−4−イル)ブタン−1,
2,3,4−テトラカルボキシレート、2,2,4,4
−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21
−オキソジスピロ[5.1.11.2]ヘネイコサン、
8−アセチル−3−ドデシル−1,3,8−トリアザ−
7,7,9,9−テトラメチルスピロ[4.5]デカン
−2,4−ジオンあるいは式
【化46】 で表される化合物;または
【化47】
【化48】 で表される化合物である。
【0039】成分AおよびBに加えて、コーティング組
成物はまた他の成分、例えば、溶媒、顔料、染料、可塑
剤、安定剤、チキソトロピー剤、乾燥触媒および/また
は均展助剤を含むこともできる。可能な成分の例は、ウ
ルマンズ エンサイクロペディア オブ インダストリ
アル ケミストリー,第5版,A18巻,429−47
1頁,VCH出版社,ヴァインハイム 1991に記載
されているものである。
【0040】可能な乾燥触媒または硬化触媒の例は有機
金属化合物、アミン、アミノ基を含む樹脂および/また
はホスフィンである。有機金属化合物は例えば金属カル
ボキシレート、特に金属Pb、Mn、Co、Zn、Zr
またはCuの金属カルボキシレート、または金属キレー
ト特に金属 Al、TiまたはZrの金属キレート、あ
るいは有機錫化合物のような有機金属化合物である。
【0041】金属カルボキシレートの例はPb、Mnま
たはZnのステアレート、Co、ZnまたはCuのオク
タノエート、MnおよびCoのナフタネートまたは相当
するリノレエート、レジネート(resinate)またはタレー
トである。
【0042】金属キレートの例はアセチルアセトン、ア
セトアセテート、サリチルアルデヒド、サリチルアルド
キシム、o−ヒドロキシアセトフェノンまたはエチルト
リフルオロアセトアセテートのアルミニウム、チタンま
たはジルコニウムキレートであり、およびこれらの金属
のアルコキシドである。
【0043】有機錫化合物の例はジブチル錫オキシド、
ジブチル錫ジアルテートまたはジブチル錫ジオクタノエ
ートである。
【0044】アミンの例は特に第三アミン例えば、トリ
ブチルアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエ
タノールアミン、N−ジメチルエタノールアミン、N−
エチルモルホリン、N−メチルモルホリンまたはジアザ
ビシクロオクタン(トリエチレンジアミン)およびそれ
らの塩である。他の例は第四級アンモニウム塩、例えば
トリメチルベンジルアンモニウムクロリドである。
【0045】アミノ基を含む樹脂はバインダーと同時に
硬化触媒である。これらの例はアミノ基を含むアクリレ
ートコポリマーである。
【0046】使用される硬化触媒はホスフィン例えばト
リフェニルホスフィンも可能である。
【0047】本発明のコーティング組成物はいずれかの
所望の基材、例えば金属、木材、プラスチックまたはセ
ラミック材料に適用できる。それらは好ましくは自動車
の仕上におけるトップコートとして使用される。トップ
コートが二種類のコートからなる場合、下部コートは着
色され、および上部コートは非着色であり、そして本発
明によるコーティングは上部コートまたは下部コート、
あるいは両方のコートに使用できるが、好ましくは上部
コートに使用できる。
【0048】本発明のコーティング組成物は慣用の方
法、例えば、刷毛塗り、噴霧、フローコーティング、浸
漬、電気泳動基材により適用できる;ウルマンズ エン
サイクロペディア オブ インダストリアル ケミスト
リー,第5版,A18巻,491−500頁参照。
【0049】バインダー系に依存して、コーティングは
室温または加熱することにより硬化できる。コーティン
グは好ましくは50−150℃で硬化される;より高い
温度は粉末コーティングに使用され得る。
【0050】本発明によって得られるコーティングは、
光、酸素および熱の有害な影響対して著しい耐性をも
ち、特には、得られたコーティング、例えばペイントの
良好な耐光堅牢度および耐候性が言及されるべきであ
る。
【0051】本発明はまた光、酸素および熱の有害な影
響に対し、本発明による式Iの化合物を含むことによっ
て安定化したコーティング、特にワニスにも関する。ワ
ニスは好ましくは自動車のトップコートである。本発明
はまたコーティング組成物に式Iで表される化合物を混
合することからなる光、酸素および/または熱の損傷に
対して有機ポリマーを基材とするコーティングを安定化
する方法、ならびにコーティング組成物における光、酸
素および/または熱による損傷に対する安定剤としての
式Iで表される化合物の用途に関する。
【0052】上記方法の別の具体例では、使用されるバ
インダーは式Iで表される化合物が共重合または共重縮
合により組込まれているバインダーである。本目的に適
当な化合物は基R5 が共重合性、エチレン性不飽和基ま
たは共重縮合のために適当な官能基を含む基を表す式I
の化合物である。この場合、コーティング組成物は成分
Aのみを含むことができる。
【0053】コーティング組成物は通常、バインダーが
可溶の有機溶媒または溶媒混合物を含む。コーティング
組成物はしかし、水性溶液または分散液であってよい。
ビヒクルは有機溶媒および水の混合物であってもよい。
コーティング組成物はまたハイ−ソリッドコーティング
であってもよく、溶媒なしも可能である(粉末コーティ
ング)。
【0054】顔料は無機、有機もしくは金属顔料であっ
てよい。本発明によるコーティング組成物は好ましくは
顔料を含まずおよびクリアコートとして使用される。
【0055】コーティング組成物の同様に好ましい用途
は自動車工業における使用のためのトップコートとして
の、特にコーティング系の着色または非着色トップコー
トとしての用途である。しかし、より下層に対しての使
用もまた可能である。
【0056】成分Bとして上に記載した式Iで表される
化合物の幾つかは新規である。本発明は式Ib:
【化49】 〔式中、R1 およびR2 は互いに独立してH;OH;炭
素原子数1ないし12のアルキル基;シクロヘキシル基
またはトリフルオロメチル基を表し;R3 およびR4
互いに独立してH;OH;炭素原子数1ないし3のアル
キル基;炭素原子数1ないし3のアルコキシ基;または
ハロゲン原子あるいは後述のR7 の定義の一つを表しま
たはOR7 を表し;R5 は後述のR7 に対して与えられ
た定義の一つを表しまたはハロゲン原子;炭素原子数1
ないし3のアルキル基;−O−CO−R12;−O−SO
2 −R13または−O−R7 を表し;R6 はH;炭素原子
数2ないし18のアルケニル基;−X−Z3 ;未置換の
またはフェニル環上でメチル基、ハロゲン原子、−CN
もしくはメトキシ基により置換されたベンゾイル基;−
C(Z3 )=N−Z3 ;−CH(Z3 )−NH−Z3
【化50】 で表される基;または式
【化51】 で表される基を表し;R7 は炭素原子数4ないし18の
アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
基または炭素原子数5ないし18のアルキルオキシカル
ボニル基を表すか;あるいはR7 はOH、炭素原子数1
ないし18のアルコキシ基、炭素原子数2ないし18の
アルカノイル基、ハロゲン原子、−COOH、−COO
8 、−CONH2 、−CONHR9 、−CON
(R9 )(R10)、−NH2 、−NHR9、−N(R9 )
(R10)、−NHCOR11、−CN、−OCOR11、式
【化52】 で表される基および/または未置換のまたは炭素原子数
1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし18の
アルコキシ基もしくはハロゲン原子により置換されたフ
ェノキシ基、で置換された炭素原子数1ないし18のア
ルキル基を表すか;あるいはR7 はOにより中断され、
およびOHもしくは炭素原子数1ないし12のアルコキ
シ基により置換された炭素原子数4ないし20のアルキ
ル基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシクロア
ルキル基;OH、炭素原子数1ないし4のアルキル基も
しくは−OCOR11により置換されたシクロヘキシル
基;または未置換のまたはOH、ClもしくはCH3
より置換された炭素原子数7ないし11のフェニルアル
キル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;
炭素原子数3ないし18のアルケニル基;O、Nもしく
はSにより中断され、および/またはOHにより置換さ
れた炭素原子数3ないし20のアルキル基;−P(O)
(OR14)2、−N(R9 )(R10)または−OCOR11
よび/またはOHにより置換された炭素原子数1ないし
4のアルキル基;グリシジル基、シクロヘキシル基また
は炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;また
は式:
【化53】 で表される基を表し;R9 およびR10は互いに独立して
炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3な
いし12のアルコキシアルキル基;炭素原子数4ないし
16のジアルキルアミノアルキル基または炭素原子数5
ないし12のシクロアルキル基を表し;あるいはR9
よびR10は一緒になって炭素原子数3ないし9のアルキ
レン基または−オキサアルキレン基または−アザアルキ
レン基を表し;R11は炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基またはフ
ェニル基を表し;R12は炭素原子数1ないし18のアル
キル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェ
ニル基;または−R15−O−CO−R11を表すかまたは
式:
【化54】 で表される基を表し;R13は炭素原子数1ないし12の
アルキル基;フェニル基;ナフチル基または炭素原子数
7ないし14のアルキルフェニル基;およびR14は炭素
原子数1ないし12のアルキル基またはフェニル基を表
し;R15は炭素原子数1ないし18のアルキレン基また
は炭素原子数2ないし18のアルケニレン基を表し;R
16は水素原子;オキシド;炭素原子数1ないし8のアル
カノイル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭
素原子数2ないし18のヒドロキシアルキル基;Oによ
り中断された炭素原子数3ないし18のヒドロキシアル
キル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素
原子数5ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数5な
いし8のシクロアルコキシ基;炭素原子数7ないし11
のフェニルアルキル基;フェニル環上で1ないし3個の
炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数
1ないし8のアルカノイル基により置換された炭素原子
数7ないし11のフェニルアルキル基;または炭素原子
数7ないし11のフェニルアルコキシ基を表し;Xは直
接結合または−CO−を表し;Z1 およびZ2 は互いに
独立して炭素原子数1ないし12のアルキル基を表しま
たは一緒になって酸素原子によって置換されてもよい炭
素原子数4ないし10のアルキレン基を表し;Z3 は炭
素原子数1ないし20のアルキル基を表しおよびZ4
水素原子またはメチル基を表し;但し、基R3 、R4
よびR5 のうち2つがアルコキシ基を表しおよび第三番
目の基がアルコキシ基以外の定義である式Ibの化合物
は除く。〕で表される化合物にも関する。
【0057】式Ibの化合物における基R1 ないしR16
の好ましい定義は、本質的には式Iで表される化合物に
おいて相当する基に対する定義と同じである。
【0058】式Ibで表される化合物においては、
1 、R2 、R3 およびR4 は互いに独立して、好まし
くはH、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基または炭
素原子数1ないし4のアルキル基であり、特にHまたは
メチル基である。
【0059】式Ibで表される化合物におけるR5 は好
ましくは−O−R7 である。
【0060】好ましい式Ibで表される化合物は、式
中、R1 およびR2 は互いに独立してH;OH;炭素原
子数1ないし12のアルキル基;シクロヘキシル基また
はトリフルオロメチル基を表し;R3 およびR4 は互い
に独立して水素原子;−OH;炭素原子数1ないし18
のアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基
またはハロゲン原子を表すか;R7 の定義の一つを表し
てもよく;R5 はR7 に対して与えられた定義の一つを
表しまたはハロゲン原子;−O−CO−R12;−O−S
2 −R13または−O−R7 を表し;R6 はHまたは炭
素原子数1ないし12のアルキル基を表し;R7 は炭素
原子数2ないし18のアルケニル基を表し;またはR7
はOH、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、ハロ
ゲン原子、−COOH、−COOR8、−CONH2
−CONHR9 、−CON(R9 )(R10)、−NH2
−NHR9 、−N(R9 )(R10)、−NHCOR11、−
CN、−OCOR11および/または未置換のまたは炭素
原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし
18のアルコキシ基もしくはハロゲン原子により置換さ
れたフェノキシ基、で置換された炭素原子数1ないし1
2のアルキル基を表すか;あるいはR7 は1以上のOに
より中断され、およびOHもしくは炭素原子数1ないし
12のアルコキシ基により置換された炭素原子数4ない
し20のアルキル基;グリシジル基;炭素原子数5ない
し8のシクロアルキル基;OH、炭素原子数1ないし4
のアルキル基もしくは−OCOR11により置換されたシ
クロヘキシル基;または未置換のまたはOH、Clもし
くはCH3 により置換された炭素原子数7ないし11の
フェニルアルキル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし
18のアルキル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシ
アルキル基;炭素原子数3ないし18のアルケニル基;
O、NもしくはSにより中断され、および/またはOH
により置換された炭素原子数3ないし20のアルキル
基;−P(O)(OR14)2、−N(R9 )(R10)もしく
は−OCOR11および/またはOHにより置換された炭
素原子数1ないし4のアルキル基;グリシジル基、シク
ロヘキシル基または炭素原子数7ないし11のフェニル
アルキル基を表し;R9 およびR10は互いに独立して炭
素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3ない
し12のアルコキシアルキル基;炭素原子数4ないし1
6のジアルキルアミノアルキル基または炭素原子数5な
いし12のシクロアルキル基を表し;あるいはR9 およ
びR10は一緒になって炭素原子数3ないし9のアルキレ
ン基または−オキサアルキレン基または−アザアルキレ
ン基を表し;R11は炭素原子数1ないし18のアルキル
基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基またはフェ
ニル基を表し;R12は炭素原子数1ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェニ
ル基;または−R15−O−CO−R11を表すかまたは
式:
【化55】 で表される基を表し;R13は炭素原子数1ないし12の
アルキル基;フェニル基;ナフチル基または炭素原子数
7ないし14のアルキルフェニル基を表し;ならびにR
14は炭素原子数1ないし12のアルキル基またはフェニ
ル基を表し;R15は炭素原子数1ないし18のアルキレ
ン基または炭素原子数2ないし18のアルケニレン基を
表し;R16は水素原子;炭素原子数1ないし8のアルカ
ノイル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素
原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素原子数5ない
し8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8のシク
ロアルコキシ基;炭素原子数7ないし11のフェニルア
ルキル基;フェニル環上で1ないし3個の炭素原子数1
ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし8の
アルカノイル基により置換された炭素原子数7ないし1
1のフェニルアルキル基;または炭素原子数7ないし1
1のフェニルアルコキシ基を表し;ならびにXは直接結
合または−CO−を表す化合物である。
【0061】特に好ましい式Ibで表される化合物は式
中、R1 およびR2 は互いに独立して水素原子または炭
素原子数1ないし4のアルキル基を表し;R3 およびR
4 は互いに独立して水素原子;炭素原子数1ないし3の
アルキル基;炭素原子数1ないし3のアルコキシ基また
はハロゲン原子を表すか;あるいは後述のR7 の定義の
一つを表しまたはOR7 を表し;R5 はR7 に対して与
えられた定義の一つを表しまたはハロゲン原子;−O−
CO−R12;または−O−R7 を表し;R6 はR5 に対
してはo−位でおよび−OHに対してp−位にあり、か
つ水素原子、炭素原子数1ないし6のアルキル基、アリ
ル基、炭素原子数6ないし18のアルカノイル基、ベン
ゾイル基またはα−メチルベンジル基を表し;R7 は炭
素原子数4ないし18のアルキル基または炭素原子数2
ないし18のアルケニル基を表すか;あるいはR7 はO
H、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−COO
8 、式
【化56】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
はR7 は1ないし6個の−O−により中断され、および
OHにより置換された炭素原子数7ないし18のアルキ
ル基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基または
炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基を表し;
8 は炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子
数3ないし18のアルケニル基;または式:
【化57】 で表される基を表し;R11は炭素原子数1ないし18の
アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
基を表しR12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
炭素原子数2ないし18のアルケニル基;または−R15
−O−CO−CH=CH2 ;もしくは−R15−O−CO
−C(CH3 )=CH2 を表すかまたは式:
【化58】 で表される基を表し;R15は炭素原子数2ないし18の
アルキレン基を表し;ならびにR16は水素原子;オキシ
ド;炭素原子数2ないし8のアルカノイル基;炭素原子
数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシエチル基;炭
素原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素原子数5な
いし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8のシ
クロアルコキシ基または炭素原子数7ないし11のフェ
ニルアルキル基を表す化合物である。
【0062】これらのうち、強調すべき重要な化合物
は、式中、R1 およびR2 は互いに独立して水素原子ま
たは炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し;R3
よびR4 は互いに独立して水素原子または炭素原子数1
ないし4のアルコキシ基または炭素原子数1ないし4の
アルキル基を表し;R5 は−O−R7 を表し;R6 はR
5 に対してo−位およびOHに対してp−位にあり、か
つ水素原子または炭素原子数1ないし6のアルキル基ま
たはアリル基を表し;R7 は炭素原子数4ないし18の
アルキル基または炭素原子数3ないし18のアルケニル
基を表すか;あるいはR7 は−OH、炭素原子数1ない
し18のアルコキシ基、−COOR8 、式
【化59】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;R8 は炭
素原子数1ないし18のアルキル基を表し;およびR11
は炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子
数2ないし3のアルケニル基を表す式Ibで表される化
合物である。
【0063】式I,式IaおよびIbで表される化合物
は米国特許3442898号において示された方法の一
つに相当する方法でまたは類似の方法で、適当なフェノ
ール類上へのハロピリミジンのフリーデル−クラフト付
加により製造できる。
【0064】この反応は、式(A)
【化60】 〔式中、R’およびR''は互いに独立しておのおの、−
Clまたは
【化61】 (式中、R1 はヒドロキシル基でない。)で表される基
を表す。〕で表される化合物の1当量と、式(B)
【化62】 で表される相当するフェノール、および望ましくは式
(C)
【化63】 で表されるフェノールの等しい量とを、式(A)に塩素
原子があるように反応させることによって行われる。
【0065】異なるフェノールが反応される場合、全反
応は、好ましくは2またはそれ以上の段階に渡って行わ
れ、そのため最初に1つのフェノールが式(A)の化合
物と反応し、反応生成物を次に他のフェノールと反応さ
せ、さらにそこから得られた反応物を適当ならば第三番
目のフェノールと反応させる。式I、IaまたはIbで
表される最終生成物が、例えばトリレゾルシニルピリミ
ジンから誘導される場合、次に、米国特許344289
8号の記載に従って、式(A)の化合物としての2,
4,6−トリクロロピリミジンは式(B)の化合物とし
てのレゾルシノールと1段階で反応することができる。
【0066】出発物質はそれ自体公知の方法で、不活性
溶媒中、無水AlCl3 の存在下、それらを反応させる
ことにより反応される。三塩化アルミニウムおよびフェ
ノールはこの場合過剰に使用するのが有利である;例え
ば三塩化アルミニウムは5−15%モル過剰に使用でき
および、フェノールは1−30%特に5−20%モル過
剰に使用できる。式(A)で表される化合物が1個の塩
素原子を含む場合は、化合物(A)1モルにつき、例え
ば1−1.3モルの化合物(B)が反応に使用される;
式(A)で表される化合物が2または3個の塩素原子を
含む場合は、一般に2倍または3倍量のフェノールが使
用される。
【0067】適当な溶媒の例は、炭化水素、塩素化炭化
水素またはニトロ化した芳香族炭化水素である;高沸点
の炭化水素が好ましく、例えばリグロイン、トルエンま
たはキシレンである。温度は一般に厳密でない、通常使
用される温度は20℃ないし溶媒の沸点の間であり、例
えば50℃ないし150℃である。生成物は慣用の方法
例えば、ろ過および乾燥により仕上げることができ;必
要ならば、再結晶化のようなその先の精製段階を行うこ
ともできる。
【0068】特にピリジミン環に対してp−位にある反
応生成物の遊離フェノールヒドロキシル基は、続いて公
知の方法によりエーテル化またはエステル化できる;米
国特許第3442898号もまた参照。フェノールエー
テルの製造のため、遊離フェノールは好ましくはエポキ
シドまたはハライドと、特にグリシジル化合物または適
当な塩化物もしくは臭化物と反応される。
【0069】式(A)で表される出発物質は公知である
かまたは公知の方法により製造できあるいは公知化合物
と類似の化合物である。
【0070】可能な出発物質の例は、その合成方法が特
にD.シモンら(D.Simon et al.),J.Heteroc
yclic Chem.22,1551(1985)に
記載されている、公知のアミノ−アリール−ピリミジン
である。
【0071】ピリミジン環におけるアミノ基の−OHへ
の交換、およびハロピリミジン基を形成するためのヒド
ロキシル基のハロゲン原子の交換もまた例えばD.J.
ブラウンおよびP.ワーリング(D.J.Brown and P.Wari
ng) ,Austr.J.Chem.26,443(19
73)および米国特許第3442898号に記載されて
いる。
【0072】置換基R’およびR''の少なくとも一つが
−Clでない、式(A)で表される出発化合物の他の製
造方法は、2,4,6−トリクロロピリミジンと相当す
る置換フェニルマグネシウムハライド(グリニャール反
応)との反応である。この反応は公知の方法と同様に、
フェニルマグネシウムハライドを製造するために、ま
ず、式
【化64】 (式中、X’はClまたはBrを表す。)で表される化
合物を金属マグネシウムとエーテル、例えばジエチルエ
ーテルまたはテトラヒドロフラン(THF)中で反応さ
せることによって行うことができる。上記試薬を好まし
くは酸素および水分を排除しながら次に2,4,6−ト
リクロロピリミジンと反応させて式(A)で表される化
合物を得る。続く仕上げは順次公知の方法、例えばトル
エンのような有機溶媒による蒸留、残りのフェニルマグ
ネシウムハライドのHCl水溶液による加水分解、なら
びに有機層の分離、乾燥および濃縮により行うことがで
きる。
【0073】得られた式(A)の化合物の幾つかは、本
発明の主題と同様に新規な化合物である。これらは式
(A’)
【化65】 (式中、R1'はH;炭素原子数1ないし12のアルキル
基;シクロヘキシル基またはトリフルオロメチル基を表
し;およびR3'は炭素原子数1ないし18のアルキル
基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素原子
数2ないし18のアルケニル基;ハロゲン原子;−O−
により中断された炭素原子数3ないし18のアルコキシ
基;またはシクロヘキシル基を表す。)で表される化合
物である。それらのうち、R1'が水素原子または炭素原
子数1ないし4のアルキル基を表しおよびR3'が炭素原
子数1ないし18のアルキル基または炭素原子数1ない
し18のアルコキシ基またはCl、例えば、炭素原子数
1ないし4のアルキル基または炭素原子数1ないし4の
アルコキシ基またはCl、特にはメチル基、メトキシ基
またはClを表す式(A’)で表される化合物が好まし
い。
【0074】本発明による式Ibの化合物は、光、酸素
もしくは熱による損傷に対する有機材料のための安定剤
として使用できる。本発明の化合物は特に光安定剤とし
て適当である。
【0075】安定化される材料の例は、オイル、脂肪、
ワックス、化粧品、殺微生物剤または写真材料である。
特に重要な効用は、重合性材料、例えばプラスチック、
ゴム、ペイントまたは接着剤である。安定化されるべき
ポリマーおよび他の基材の例は以下に示すものである:
【0076】1.モノオレフィンおよびジオレフィンの
ポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、
ポリブト−1−エン、ポリ−4−メチルペント−1−エ
ン、ポリイソプレンまたはポリブタジエン、ならびにシ
クロオレフィン例えばシクロペンテンまたはノルボルネ
ンのポリマー、(所望により架橋結合できる)ポリエチ
レン、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度
ポリエチレン(LDPE)および線状低密度ポリエチレ
ン(LLDPE)、枝分れ低密度ポリエチレン(BLD
PE)。
【0077】ポリオレフィン、すなわち先の段落中で例
示したようなモノオレフィンのポリマー、好ましくはポ
リエチレンおよびポリプロピレンは種々の方法、特に以
下の方法により製造できる: a)(通常、高圧および高温においての)ラジカル重合 b)通常周期表のIVb、Vb、VIbまたはVIII属の金属
の1個以上を含む触媒を使用する触媒重合。これらの金
属は通常、π−配位またはσ−配位のどちらか一方が可
能な、例えば酸化物、ハロゲン化物、アルコラート、エ
ステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニルおよ
び/またはアリールのような配位子の1つ以上を持つ。
これら金属錯体は遊離型であるか例えば活性化塩化マグ
ネシウム、塩化チタン(III)、酸化アルミニウムまたは
酸化珪素のような支持体に固定化していてよい。これら
の触媒は重合媒体中に可溶または不溶であってよい。触
媒はそれ自体重合において使用でき、または、例えば金
属アルキル、金属水素化物、金属アルキルハライド、金
属アルキル酸化物または金属アルキルオキサン(該金属
は周期表のIa、IIa および/またはIIIa属の元素であ
る。)のような別の活性剤が使用できる。活性剤は都合
良くは、他のエステル、エーテル、アミンもしくはシリ
ルエーテル基により改良され得る。これら触媒系は通常
フィリップス(Phillips)、スタンダードオイルインディ
アナ(Standard Oil Indiana)、チグラー(−ナッタ)
〔Ziegler-(Natta) 〕、TNZ〔デュポン社(Dupon
t)〕、メタロセンまたはシングルサイト触媒(SSC)
と称されるものである。
【0078】2. 1.に記載したポリマーの混合物、
例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、
ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP
/HDPE、PP/LDPE)およびポリエチレンの種
々のタイプの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
【0079】3.モノオレフィンとジオレフィン相互ま
たは他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレ
ン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン
(LLDPE)およびその低密度ポリエチレン(LDP
E)との混合物、プロピレン/ブト−1−エンコポリマ
ー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/
ブト−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリ
マー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン
/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマ
ー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン
/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレ
ートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコ
ポリマー、エチレン/ビニルアセテートコポリマーおよ
びそれらコポリマーと一酸化炭素のコポリマーまたはエ
チレン/アクリル酸コポリマーおよびそれらの塩類(ア
イオノマー)およびエチレンとプロピレンとジエン例え
ばヘキサジエン、ジシクロペンタジエンまたはエチリデ
ン−ノルボルネンのようなものとのターポリマー;なら
びに前記コポリマー相互の混合物および1.に記載した
ポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン
−プロピレン−コポリマー、LDPE/エチレン−ビニ
ルアセテート(EVA)コポリマー、LDPE/エチレ
ンアクリル酸(EAA)コポリマー、LLDPE/EV
A、LLDPE/EAAおよびランダムまたは交互ポリ
アルキレン/一酸化炭素−コポリマー;ならびに他のポ
リマーとこれらの混合物、例えばポリアミド。
【0080】4. それらの水素化変性物(例えば粘着付
与剤)およびポリアルキレンとデンプンの混合物を含む
炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)。
【0081】5.ポリスチレン、ポリ−(p−メチルス
チレン)、ポリ−(α−メチルスチレン)。
【0082】6.スチレンまたは、α−メチルスチレン
とジエンもしくはアクリル誘導体とのコポリマー、例え
ばスチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリ
ル、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブ
タジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエ
ン/アルキルメタクリレート、スチレン/無水マレイン
酸、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレー
ト;スチレンコポリマーと他のポリマー、例えばポリア
クリレート、ジエンポリマーまたはエチレン/プロピレ
ン/ジエンターポリマーとの高衝撃強度の混合物;およ
びスチレンのブロックコポリマー、例えばスチレン/ブ
タジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレ
ン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン、又はス
チレン/エチレン/プロピレン/スチレン。
【0083】7.スチレンまたはα−メチルスチレンの
グラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレ
ン、ポリブタジエン−スチレンまたはポリブタジエン−
アクリロニトリルにスチレンのようなもの;ポリブタジ
エンにスチレンおよびアクリロニトリル(またはメタア
クリロニトリル);ポリブタジエンにスチレン、アクリ
ロニトリルおよびメチルメタクリレート;ポリブタジエ
ンにスチレンおよび無水マレイン酸;ポリブタジエンに
スチレン、アクリロニトリルおよび無水マレイン酸また
はマレインイミド;ポリブタジエンにスチレンおよびマ
レインイミド;ポリブタジエンにスチレンおよびアルキ
ルアクリレートまたはメタクリレート、エチレン/プロ
ピレン/ジエンターポリマーにスチレンおよびアクリロ
ニトリル、ポリアクリレートまたはポリメタクリレート
にスチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブ
タジエンコポリマーにスチレンおよびアクリロニトリ
ル、ならびにこれらと6.に列挙したコポリマーとの混
合物、例えばABS、MBS、ASAおよびAESポリ
マーとして知られているコポリマー混合物。
【0084】8.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、塩素化もしくはクロロスルホ
ン化ポリエチレン、エチレンおよび塩素化エチレンのコ
ポリマー、エピクロロヒドリンホモ−およびコポリマ
ー、特にハロゲン含有ビニル化合物からのポリマー、例
えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニル、およびポリフッ化ビニリデンならびにこれらの
コポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化
ビニル/酢酸ビニルまたは塩化ビニリデン/酢酸ビニル
コポリマー。
【0085】9.α,β−不飽和酸、およびその誘導体
から誘導されたポリマー、例えばポリアクリレートおよ
びポリメタクリレート;ブチルアクリレートとの耐衝撃
性改良ポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド
およびポリアクリロニトリル。
【0086】10.上記9に挙げたモノマーの相互または
他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニ
トリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/ア
ルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/ア
ルコキシアルキルアクリレートまたはアクリロニトリル
/ハロゲン化ビニルコポリマー、又はアクリロニトリル
−アルキルメタクリレート−ブタジエンターポリマー。
【0087】11.不飽和アルコールおよびアミンまたは
それらのアシル誘導体またはそれらのアセタールから誘
導されたポリマー、例えばポリビニルアルコール、ポリ
酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベン
ゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラー
ル、ポリアリルフタレートまたはポリアリルメラミン;
ならびにそれらと上記1.に記載したオレフィンとのコ
ポリマー。
【0088】12.環状エーテルのホモポリマーおよびコ
ポリマー、例えばポリアルキレングリコール、ポリエチ
レンオキシド、ポリプロピレンオキシドまたはそれらと
ビスグリシジルエーテルとのコポリマー。
【0089】13. ポリアセタール、例えばポリオキシメ
チレンおよびエチレンオキシドをコモノマーとして含む
ポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタン、アクリレ
ートまたはMBSで変性させたポリアセタール。
【0090】14.ポリフェニレンオキシドおよびスルフ
ィド、ならびにポリフェニレンオキシドとポリスチレン
またはポリアミドとの混合物。
【0091】15. 一方の成分としてヒドロキシ末端基を
含むポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエン
と他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシアネ
ートとから誘導されたポリウレタンならびにその前駆物
質。
【0092】16. ジアミンおよびジカルボン酸および/
またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから誘
導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポリア
ミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、
6/9、6/12、4/6および12/12、ポリアミ
ド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン、およ
びアジピン酸の縮合によって得られる芳香族ポリアミ
ド;ヘキサメチレンジアミンおよびイソフタル酸および
/またはテレフタル酸および所望により変性剤としての
エラストマーから製造されるポリアミド、例えはポリ−
2,4,4−(トリメチルヘキサメチレン)テレフタル
アミドまたはポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;
さらに、前記ポリアミドとポリオレフィン、オレフィン
コポリマー、アイオノマーまたは化学的に結合またはグ
ラフトしたエラストマーとのコポリマー;またはこれら
とポリエーテル、例えばポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコールまたはポリテトラメチレングリコ
ールとのコポリマー;ならびにEPDMまたはABSで
変性させたポリアミドまたはコポリアミド;加工の間に
縮合させたポリアミド(RIM−ポリアミド系)。
【0093】17. ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−
イミドおよびポリベンズイミダゾール。
【0094】18. ジカルボン酸およびジオールから、お
よび/ またはヒドロキシカルボン酸または相当するラク
トンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−
1, 4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレー
ト、およびポリヒドロキシベンゾエートならびにヒドロ
キシ末端基を含有するポリエーテルから誘導されたブロ
ック−コポリエーテル−エステル;およびまたポリカー
ボネートまたはMBSにより改良されたポリエステル。
【0095】19. ポリカーボネートおよびポリエステル
−カーボネート。
【0096】20. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン
およびポリエーテルケトン。
【0097】21.一方でアルデヒドから、および他方で
フェノール、尿素またはメラミンから誘導された架橋ポ
リマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿
素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホルムアル
デヒド樹脂。
【0098】22.乾性もしくは非乾性アルキッド樹脂。
【0099】23.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価
アルコールおよび架橋剤としてビニル化合物とのコポリ
エステルから誘導された不飽和ポリエステル樹脂および
燃焼性の低いそれらのハロゲン含有変成物。
【0100】24.置換アクリル酸エステル、例えばエポ
キシアクリレート、ウレタンアクリレートまたはポリエ
ステル−アクリレートから誘導された架橋性アクリル樹
脂。
【0101】25.メラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシ
アネートまたはエポキシ樹脂で架橋させたアルキッド樹
脂、ポリエステル樹脂およびアクリレート樹脂。
【0102】26.ポリエポキシド、例えばビスグリシジ
ルエーテルから、または環状脂肪族ジエポキシドから誘
導された架橋エポキシ樹脂。
【0103】27.天然ポリマー、例えば、セルロース、
ゴム、ゼラチンおよびそれらを化学変性した同族誘導
体、例えば酢酸セルロース、プロピオン酸セルロースお
よび酪酸セルロース、およびセルロースエーテル、例え
ばメチルセルロース;ならびにロジンおよびそれらの誘
導体。
【0104】28.前述のポリマーの混合物(ポリブレン
ド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDMま
たはABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC
/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/A
SA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリ
レート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PU
R、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/
HIPS、PPO/PA6.6およびコポリマー、PA
/HDPE、PA/PP、PA/PPO。
【0105】本発明は従ってまた、 A)光、酸素および/または熱による損傷を受けやすい
有機材料、および、 B)安定剤として式Ibで表される化合物からなる組成
物にも関する。
【0106】本発明による式Ibで表される化合物は特
に成分Aとして合成有機ポリマー特に熱可塑性ポリマー
または写真材料を含む組成物に都合良く使用できる。適
当な熱可塑性ポリマーはポリオレフィンおよび主鎖にヘ
テロ原子を含むポリマーである。好ましくは組成物は成
分Aが写真材料あるいは主鎖に、窒素原子、酸素原子お
よび/または硫黄原子、特に窒素原子または酸素原子を
含む熱可塑性ポリマーである。
【0107】主鎖にヘテロ原子を含むポリマーは、特に
O、Sおよび/またはNを含むポリマーである。このよ
うなポリマーの例は熱可塑性ポリマーの以下の種類であ
る:
【0108】1.ポリアセタール、例えばポリオキシメ
チレン、および例えばエチレンオキシドのようなコモノ
マーを含むポリオキシメチレン;熱可塑性ポリウレタ
ン、アクリレートまたはMBSにより変性させたポリア
セタール。
【0109】2.ポリフェニレンオキシドおよびポリフ
ェニレンスルフィド、ならびにそれらとスチレンポリマ
ーまたはポリアミドとの混合物。
【0110】3.ジアミンおよびジカルボン酸および/
またはアミノカルボン酸または相当するラクタムから誘
導されたポリアミドおよびコポリアミド。例えばポリア
ミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、
6/9、6/12、4/6、ポリアミド11、ポリアミ
ド12、m−キシレンジアミン、およびアジピン酸の縮
合によって得られる芳香族ポリアミド;ヘキサメチレン
ジアミンおよびイソフタル酸および/またはテレフタル
酸および所望により変性剤としてのエラストマーから製
造されるポリアミド、例えはポリ−2,4,4−(トリ
メチルヘキサメチレン)テレフタルアミドまたはポリ−
m−フェニレンイソフタルアミド;さらに、前記ポリア
ミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオ
ノマーまたは化学的に結合またはグラフトしたエラスト
マーとのコポリマー;またはこれらとポリエーテル、例
えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ルまたはポリテトラメチレングリコールとのコポリマ
ー;ならびにEPDMまたはABSで変性させたポリア
ミドまたはコポリアミド;加工の間に縮合させたポリア
ミド(RIM−ポリアミド系)。
【0111】4.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−
イミドおよびポリベンズイミダゾール。
【0112】5. ジカルボン酸およびジオールから、お
よび/ またはヒドロキシカルボン酸または相当するラク
トンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−
1, 4−ジメチロール−シクロヘキサンテレフタレー
ト、およびポリヒドロキシベンゾエートならびにヒドロ
キシ末端基を含有するポリエーテルから誘導されたブロ
ック−コポリエーテル−エステル;およびまたポリカー
ボネートまたはMBSにより改良されたポリエステル。
【0113】6.ポリカーボネートおよびポリエステル
−カーボネート、特に例えば2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)シクロヘキサンもしくは1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを基材とし
たような芳香族ポリカーボネート。
【0114】7. ポリスルホン、ポリエーテルスルホン
およびポリエーテルケトン、特にこの種類からの芳香族
ポリマー。
【0115】8.例えばポリオレフィン、ポリアクリレ
ート、ポリジエンおよび耐衝撃性改良剤としての他のエ
ラストマーとのような、互いのまたは他のポリマーとの
これらのポリマーの混合物(ポリブレンド)。
【0116】これらのうち好ましいものはポリカーボネ
ート、ポリエステル、ポリアミド、ポリアセタール、ポ
リフェニルオキシドおよびポリフェニレンスルフィドで
あるが、特にはポリカーボネートである。これは特にそ
の構造的反復単位が式:
【化66】 (式中Aは2価のフェノール基を表す。)で表されるポ
リマーについて言及されるものとして理解されるべきで
ある。Aの例は特に米国特許第4960863号および
独国特許第3922496号公報に示される。Aは、例
えばヒドロキノン、レゾルシノールから、ビス(ヒドロ
キシフェニル)アルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)
シクロアルカン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルフィ
ド、ビス(ヒドロキシフェニル)エーテル、ビス(ヒド
ロキシフェニル)ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、
α,α’−ビス(ヒドロキシフェニル)ジイソプロピル
ベンゼンのような最も広い意味におけるジヒドロビフェ
ニルまたはビスフェノールから誘導されてよく、例えば
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)クロヘキサン
から、または式:
【化67】 で表される化合物から誘導されてよい。
【0117】重要な他の組成物は成分Aがポリオレフィ
ン、例えばポリエチレンまたはポリプロピレンである組
成物である。
【0118】本発明はまた、安定剤として式Ibで表さ
れる化合物を有機材料に添加することからなる光、酸素
および/または熱による損傷に対して有機材料を安定化
する方法、および有機材料を安定化するための式Ibで
表される化合物の用途に関する。
【0119】安定剤の量は安定化される有機材料および
安定化される材料の予定される用途に依存する。一般に
本発明による組成物は成分A100重量部に付き安定剤
(成分B)0.01ないし15重量部、特には0.05
ないし10重量部、とりわけ0.1ないし5重量部を含
む。
【0120】有機ポリマー、例えば合成有機および特に
熱可塑性ポリマーポリマーへの添合は本発明による化合
物、所望ならば工業的に慣用な方法により他の添加剤を
添加することにより行われる。添合は都合良くは成形品
に成形する前または成形中に例えば粉末の成分を混合す
ることにより、安定剤をメルトまたはポリマー溶液に加
えることにより、または溶媒に溶解させまたは分散させ
た化合物で有機ポリマー材料に塗布し、所望ならば続い
て溶媒を蒸発させることによって有機材料中へ添合され
る。エラストマーの場合は、それらはラテックスとして
安定化することもできる。本発明による化合物をポリマ
ーに添合する他の可能性は、相当するモノマーの重合前
もしくは重合中または架橋の前のそれらの添加である。
【0121】本発明による化合物またはその混合物は、
それらの化合物を例えば2.5ないし25重量%の濃度
で含むマスターバッチの形態で安定化されるプラスチッ
クに、添加できる。
【0122】本発明による化合物は以下の可能な方法に
よって都合良く添合される: − エマルジョンまたは分散液(例えばラテックスまた
はエマルジョンポリマー)として − 他の成分またはポリマー混合物の混合中の乾燥混合
物として − 加工装置への直接添加により(例えば押出機、密閉
式ミキサー、等々) − 溶液またはメルトとして
【0123】得られた安定化されたポリマー組成物は加
熱プレス、紡糸、押出もしくは射出成型のような慣用の
方法により、繊維、フィルム、ストリップ、プレート、
ウエブ状プレート(webbed plate)、容器、管および他
の形材のような成形品に二次加工される。
【0124】本発明はそれゆえ成形品の製造のための本
発明によるポリマー組成物の使用方法にも関する。
【0125】多層系における上記組成物の有益性もまた
重要である。この場合、比較的高含量、例えば5ないし
15重量%の式Ibの安定剤を有する本発明によるポリ
マー組成物は、式Ibの安定剤をわずかに含むか含んで
いないポリマーから作られた成形品に薄い層(10−1
00μm)で塗布(application)される。塗布は例えば
いわゆる同時押出により、基本構造物の成形と同時に行
うことができる。しかし、組成物はまた、例えばフィル
ムによる積層により、または溶液によるコーティングに
より既成の基本構造物に塗布もできる。完成品の層の外
層は、紫外線に対してその内部または製品内側を保護す
る紫外線フィルターの機能を有する。外層は好ましくは
式Ibで表される安定剤の少なくとも1つを5−15重
量%、特には5−10重量%含む。
【0126】(複数の)外層が厚さ10−100μmの
本発明のポリマー組成物からなり、そのため内層が式I
bの安定剤をわずかに含むか含まない、多層系の製造の
ための本発明によるポリマー組成物の使用はこのため、
本発明の他の主題である。
【0127】成分Aが多層系の製造のためのポリカーボ
ネートである、本発明のポリマー組成物の使用は特に重
要である。
【0128】このように安定化されたポリマーは高い耐
候性により、および特に高い紫外線耐性により特徴づけ
られる。このため、それらは、屋外で使用される場合で
も、それらの機械的特性、着色および光沢の長期間の保
留性を示す。
【0129】安定剤(成分B)はまた本発明による2種
以上の化合物の混合物であってもよい。本発明によるコ
ーティング組成物により安定化された有機材料または組
成物は、式I、IaまたはIbで表される安定剤に加え
て、例えば酸化防止剤、光安定剤、金属不活性剤、ホス
フィットまたはホスホナイトのような他の安定剤または
添加剤を含んでいてもよい。それらの例は以下に示す安
定剤である:
【0130】1.抗酸化剤 1.1 アルキル化モノフェノール 、例えば2,6−ジ
−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル
−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチ
ル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−イソブチルフェノール、2,6−ジ−シクロペンチ
ル−4−メチルフェノ−ル、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノ−ル、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、2,6−ジノニル−4
−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−ウンデシ−1′−イル)−フェノール、2,4
−ジメチル−6−(1′−メチル−ヘプタデシ−1′−
イル)−フェノール、2,4−ジメチル−6−(1′−
メチル−トリデシ−1′−イル)−フェノールおよびそ
れらの混合物。
【0131】1.2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−第三ブチ
ルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−6−
メチルフェノール、2,4−ジ−オクチルチオメチル−
6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチ
ル−4−ノニルフェノール。
【0132】1.3 ハイドロキノンとアルキル化ハイ
ドロキノン、例えば2,6−ジ−第三ブチル−4−メト
キシフェノール、2,5−ジ−第三ブチル−ハイドロキ
ノン、2,5−ジ−第三−アミル−ハイドロキノン、
2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノー
ル、2,6−ジ−第三ブチル−ハイドロキノン、2,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)アジペート。
【0133】1.4 トコフェロール、例えばα−トコ
フェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロー
ル、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミ
ンE)
【0134】1.5 ヒドロキシル化チオジフェニルエ
ーテル、例えば2,2′−チオビス(6−第三ブチル−
4−メチルフェノール)、2,2′−チオビス(4−オ
クチルフェノール)、4,4′−チオビス(6−第三ブ
チル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオビス
(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′
−チオ−ビス(3,6−ジ−第二−アミルフェノー
ル)、4,4′−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロ
キシフェニル)−ジスルフィド。
【0135】1.6 アルキリデンビスフェノール、例
えば2,2′−メチレン−ビス(6−第三ブチル−4−
メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−
第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキ
シル)フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−
メチレン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−第三ブ
チルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,
6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデ
ン−ビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレン−ビス [6−(α−メチルベ
ンジル)−4−ノニルフェノール] 、2,2′−メチレ
ン−ビス [6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノ
ニルフェノール] 、4,4′−メチレン−ビス(2,6
−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4′−メチレン−
ビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,
1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチ
ルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−
5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフ
ェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビ
ス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェ
ニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレン
グリコールビス[3,3−ビス(3′−第三ブチル−
4′−ヒドロキシフェニル)ブチレート] 、ビス(3−
第三ブチル−4ーヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジ
シクロペンタジエン、ビス[2−(3′−第三ブチル−
2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−第三
ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1
−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)
ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第
三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4
−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テ
トラ−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)ペンタン。
【0136】1.7. O−、N−およびS−ベンジル
化合物、例えば3,5,3′,5′−テトラ−第三ブチ
ル−4,4′−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
−メルカプトアセテート、トリス−(3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−アミン、ビス(4
−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベン
ジル)−ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−スルフィド、イ
ソオクチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル−メルカプトアセテート。
【0137】1.8.ヒドロキシベンジル化マロネー
ト、例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ
−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)−マロネー
ト、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)−マロネート、ジ−ド
デシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート、
ビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)
−フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−マロネート。
【0138】1.9. ヒドロキシベンジル芳香族化合
物、例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメ
チルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラ
メチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−フェノール。
【0139】1.10.トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5−ジ
−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5
−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)
−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6
−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−ト
リス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)−イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第
三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジ
ル)−イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−
1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,
3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒド
ロキシベンジル)−イソシアヌレート。
【0140】1.11. べンジルホスホネート、例え
ばジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタ
デシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−
4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホン酸モノエチルエステルのCa塩。
【0141】1.12. アシルアミノフェノール、例
えばラウリン酸4−ヒドロキシアニリド、ステアリン酸
4−ヒドロキシアニリド、カルバミン酸N−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)オクチルエ
ステル。
【0142】1.13. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記の一
価または多価アルコールとのエステル、例えば、メタノ
ール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,
N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3
−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、ト
リメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、
4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−ト
リオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0143】1.14. β−(5−第三ブチル−4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えば、メ
タノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘ
キサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレング
リコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグ
リコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0144】1.15. β−(3,5−ジ−シクロヘ
キシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の下記
の一価または多価アルコールとのエステル、例えばメタ
ノール、エタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキ
サンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリ
コール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリ
コール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトー
ル、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、
N,N′−ビス(ヒドロキシエチル)シュウ酸ジアミ
ド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノー
ル、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロ
パン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,
7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
【0145】1.16. 3,5−ジ−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル酢酸の下記の一価または多価アル
コールとのエステル、例えば、メタノール、エタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N′−ビス(ヒ
ドロキシエチル)シュウ酸ジアミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。
【0146】1.17. β−(3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド
例えばN,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジア
ミン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0147】2. 紫外線吸収剤および光安定剤 2.1. 2−( 2′−ヒドロキシフェニル) ベンゾト
リアゾール 、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−
メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,
5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−
ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル) フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,
5’−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−
5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクト
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’
−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−ジメ
チルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾト
リアゾール;2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキ
シ−5’−(2’−オクチルオキシカルボニルエチル)
フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−
(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3’−
第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシ
カルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ
−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−
ヒドロキシ−5’−(2−オクトキシカルボニルエチ
ル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三
ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシルオキシ)カ
ルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(3−ドデシル−2’−ヒドロキシ
−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、および
2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−
(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニル
ベンゾトリアゾールの混合物、2,2’−メチレン−ビ
ス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6
−ベンゾトリアゾール−2−イルフェノール];2−
[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニル
エチル)−2’−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾ
ールとポリエチレングリコール300とのエステル交換
生成物;[R−CH2 CH2 −COO(CH2 3 −]
2 −(式中,R=3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ
−5’−2H−べンゾトリアゾール−2−イル−フェニ
ルである。)。
【0148】2.2. 2−ヒドロキシ−ベンゾフェノ
、例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オ
クトキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ
−、4−ベンジルオキシ−、4,2′,4′−トリヒド
ロキシ−または2′−ヒドロキシ−4,4′−ジメトキ
シ誘導体。
【0149】2.3. 置換されたおよび非置換安息香
酸のエステル、例えば4−第三ブチルフェニル=サリチ
レート、フェニル=サリチレート、オクチルフェニル=
サリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4
−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイル
レゾルシノール、2,4−ジ−第三ブチルフェニル=
3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエー
ト、ヘキサデシル=3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンゾエート、オクタデシル=3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−
4,6−ジ第三ブチルフェニル=3,5−ジ−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシベンゾエート。
【0150】2.4. アクリレート、例えばエチルα
−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレート、イソオ
クチルα−シアノ−β, β−ジフェニル−アクリレー
ト、メチルα−カルボメトキシ−シンナメート、メチル
α−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シンナメー
ト、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ−シ
ンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシ
シンナメート、およびN−(β−カルボメトキシ−β−
シアノビニル) −2−メチルインドリン。
【0151】2.5. ニッケル化合物,例えば2,
2′−チオビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチ
ルブチル) −フェノール]のニッケル錯体,例えば1:
1または1:2錯体であって,所望によりn−ブチルア
ミン、トリエタノールアミンもしくはN−シクロヘキシ
ル−ジ−エタノールアミンのような他の配位子を伴うも
の、ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸モノ
アルキルエステル例えばメチルもしくはエチルエステル
のニッケル塩、ケトキシム例えば、2−ヒドロキシ−4
−メチル−フェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯
体、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピ
ラゾールのニッケル錯体であって,所望により他の配位
子を伴うもの。
【0152】2.6. 立体障害性アミン、例えばビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)
サクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ルピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチルピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−
第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート、1−
(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生
成物、N,N′−ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三
オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−
トリアジンとの縮合生成物、トリス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテー
ト、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキ
シレート、1,1′−(1,2−エタンジイル)−ビス
(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン),4−
ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三ブチル−ベンジル)マロネー
ト、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル
−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,
4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−
オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジル)サクシネート、N,N’−ビス(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)−ヘキサメチレンジ
アミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,
5−トリアジンとの縮合生成物、2−クロロ−4,6−
ジ(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−
ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合生成
物、2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−
1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,
3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピ
ルアミノ)エタンとの縮合生成物、8−アセチル−3−
ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8
−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、
3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ド
デシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)−ピロリジン−2,5−ジオン。
【0153】2.7. シュウ酸ジアミド、例えば4,
4′−ジ−オクチルオキシオキサニリド、2,2′−ジ
−オクチルオキシ−5,5′−ジ−第三ブチルオキサニ
リド、2,2′−ジ−ドデシルオキシ−5,5′−ジ−
第三ブチルオキサニリド、2−エトキシ−2′−エチル
オキサニリド、N,N′−ビス(3−ジメチルアミノプ
ロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−
2′−エチルオキサニリドおよび該化合物と2−エトキ
シ−2′−エチル−5,4′−ジ−第三ブチル−オキサ
ニリドとの混合物,o−およびp−メトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物およびo−およびp−エトキシ−二
置換オキサニリドの混合物。
【0154】2.8. 2−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、例えば2,4,6−ト
リス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)
−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4
−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−
ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−
(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキ
シフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
オクチルオキシフェニル) −4,6−ビス(4−メチル
フェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒド
ロキシ−4−ドデシルオキシフェニル) −4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン。2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3
−ブチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6
−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−ト
リアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキ
シ−3−オクチルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]
−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,
3,5−トリアジン。
【0155】3. 金属不活性化剤,例えばN,N′−
ジフェニルシュウ酸ジアミド、N−サリチラル−N′−
サリチロイルヒドラジン、N,N′−ビス(サリチロイ
ル)ヒドラジン、N,N′−ビス(3,5−ジ−第三ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジ
ン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾー
ル、ビス(ベンジリデン)シュウ酸ジヒドラジド、オキ
サニリド、イソフタル酸ジヒドラジド、セバシン酸−ビ
ス−フェニルヒドラジド、N,N’−ジアセタール−ア
ジピン酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイル
−シュウ酸ジヒドラジド、N,N’−ビス−サリチロイ
ル−チオプロピオン酸ジヒドラジド。
【0156】4. ホスフィットおよびホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキル
ホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリ
ス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホス
フィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデ
シルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,
4−ジ−第三ブチルフェニル)−ペンタエリトリトール
ジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−
メチルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスフィッ
ト、ビス−イソデシルオキシ−ペンタエリトリトールジ
ホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メ
チルフェニル)−ペンタエリトリトールジホスフィット ビス(2,4,6−トリ−第三ブチル−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステ
アリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス
(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4′−ビフェ
ニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,
4,8,10−テトラ−第三ブチル−12H−ジベンズ
[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、6−フ
ルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12
−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサ
ホスホシン、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチ
ルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ−
第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィッ
ト。
【0157】5. 過酸化物スカベンジャー、例えばβ
−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ス
テアリル、ミリスチルまたはトリデシルエステル、メル
カプトベンズイミダゾール、または2−メルカプトベン
ズイミダゾールの亜鉛塩、ジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリト
ールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネ
ート。
【0158】6. ポリアミド安定剤、例えばヨウ化物
および/またはリン化合物と組合せた銅塩、および二価
マンガンの塩。
【0159】7. 塩基性補助安定剤、例えばメラミ
ン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリア
リルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、ア
ミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカ
リ金属塩およびアルカリ土類金属塩、例えばステアリン
酸Ca塩、ステアリン酸Zn塩、ベヘン酸Mg塩、ステ
アリン酸Mg塩、リシノール酸Na塩およびパルミチン
酸K塩、カテコールアンチモン塩およびカテコール錫
塩。
【0160】8. 核剤、例えば4−第三ブチル安息香
酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸。
【0161】9. 充填剤および強化剤、例えば炭酸カ
ルシウム、ケイ酸塩、ガラス繊維、アスベスト、タル
ク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物および
水酸化物、カーボンブラック、グラファイト。
【0162】10. その他の添加剤、例えば可塑剤、潤滑
剤、乳化剤、顔料、光沢剤、難燃剤、静電防止剤および
発泡剤。
【0163】11. ベンゾフラノンまたはインドリノン
例えば米国特許4325863号明細書、米国特許43
38244号明細書または米国特許5175312号明
細書に記載されているものまたは3−[4−(2−アセ
トキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチル
−ベンゾフラノ−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−
3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニ
ル]ベンゾフラノ−2−オン、3,3’−ビス[5,7
−ジ−第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキ
シ]フェニル)ベンゾフラノ−2−オン]、5,7−ジ
−第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフ
ラノ−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメ
チルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラ
ノ−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイ
ルオキシフェニル)−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾ
フラノ−2−オン。
【0164】他の安定剤の種類および量は安定化される
基材の性質および意図する用途に依存する;多くの場合
安定化されるポリマーに基づき0.1ないし5重量%で
使用される。
【0165】本発明の他の主題は光による損傷、特に紫
外線による損傷に対する安定剤として写真材料における
式Ibの化合物の使用であり、式Ibの化合物の混合物
を含めた式Ibの化合物を含む該写真材料もまた関係す
る。
【0166】本発明の化合物は全ての感光性材料の全て
のタイプに対して使用できる、それらは、例えばカラー
ペーパー、カラーリバーサルペーパー、ダイレクトポジ
カラー材料、カラーネガフィルム、カラーポジフィル
ム、カラーリバーサルフィルム等に使用できる。それら
は好ましくは特にリバーサル基材を含みまたはポジを形
成する感光性カラー材料に使用される。
【0167】本発明による化合物は他の紫外線吸収剤、
特に水性ゼラチン中に分散できるものとの併用も可能で
あり、それらは例えばヒドロキシフェニルベンゾトリア
ゾール(例えば米国特許第4853471号、米国特許
第4973702号、米国特許4921966号および
米国特許第4973701号参照)、ベンゾフェノン、
オキサニリド、シアノアクリレート、サリチル酸エステ
ル、アクリロニトリルまたはチアゾリンである。ここ
に、これらオイルに溶解したの他の紫外線吸収剤が、本
発明の紫外線吸収剤とは異なる写真材料の層において使
用されるほうが、有利である。特に良好な成果をもって
安定化できる写真材料は米国特許第4518686号に
記載されたもの同様の材料である。
【0168】本願はそれゆえ支持体上に青色感光性、緑
色感光性および/または赤色感光性のハロゲン化銀乳剤
層、および所望ならば、最も上のハロゲン化銀乳剤の層
の上に配置された、式Ibである紫外線吸収剤を含む層
をもつ保護層を含む感光性材料に関する。
【0169】他の具体例においては、本発明による材料
はそれが緑色感光性のハロゲン化銀乳剤層と赤色感光性
のハロゲン化銀乳剤層の間に配置される式Ibの紫外線
吸収剤を含む層、最も上のハロゲン化銀乳剤層の上に配
置されている式Ibの紫外線吸収剤を含む他の層からな
る。
【0170】式Ibの紫外線吸収剤をさらに赤色感光性
ハライド乳剤層に含む場合も良好な結果が得られる。
【0171】他の好ましい写真材料は、最も上のハロゲ
ン化銀乳剤層の上、および/または緑色感光性のハロゲ
ン化銀乳剤層と赤色感光性ハロゲン化銀乳剤層の間に式
Ibの化合物を含む層を有し、式Ibの紫外線吸収剤を
含まない層に、油溶性紫外線吸収剤をさらに含むもので
ある。
【0172】さらには、式Ibの紫外線吸収剤は少なく
とも1つの層に含まれることを要するが、紫外線吸収剤
を含むことができる上記層の全てまたは幾つかが、式I
bの紫外線吸収剤および/または水性ゼラチンに分散性
である他の紫外線吸収剤を含むことはさらに有利であり
得る。本発明による材料は、好ましくはハロゲン化銀乳
剤層間にゼラチン中間層を含む。
【0173】この種の好ましい写真材料は青色感光性
の、緑色感光性のおよび/または赤色感光性の層中のハ
ロゲン化銀が少なくとも銀クロリド90mol%含む銀
クロリド、ブロミドであるものである。
【0174】他の好ましい写真材料は青色感光性の、緑
色感光性のおよび赤色感光性のハロゲン化銀乳剤層の順
にハロゲン化銀乳剤層を含む写真材料である。
【0175】ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤を含む材
料に関して、本発明の写真材料は、紫外線照射に対して
十分な保護を得るために式Ibの紫外線吸収剤が比較的
少量で要求される利点を提供する。このことは式Ibの
紫外線吸収剤が添合される層の厚さが非常に薄く、例え
ばこの材料を使用して製造する画像の鮮明度に実際的な
効果を示すことを意味する。
【0176】本発明による材料に使用するイエローカッ
プラーは好ましくは式A1
【化68】 (式中、R1 はアルキル基またはアリール基を表し、R
2 はアリール基を表しおよびQは水素原子または酸化し
た現像液との反応で除去できる基である。)で表される
化合物である。
【0177】イエローカップラーのある類はR1 が第三
ブチル基であり、R2 が式
【化69】 (式中、R3 は水素原子、ハロゲン原子、アルキル基ま
たはアルコキシル基を表し、R4 ,R5 及びR6 は水素
原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アル
コキシ基、アリール基、カルボキシル基、アルコキシカ
ルボニル基、カルバモイル基、スルホン基、スルファモ
イル基、アルキルスルホニルアミド基、アシルアミノ
基、ウレイド基、またはアミノ基を表す。)の基を表す
式A1の化合物である。
【0178】好ましくは、R3 は塩素原子を表し、R4
及びR5 は水素原子を表し、R6 はアシルアミノ基を表
す。この類はまた、次式
【化70】 (式中、xは0ないし4を表し、R7 は水素原子または
アルキル基を表し、R8及びR9 はアルキル基を表
す。)で表される化合物を含む。
【0179】黄色カップラーの他の類は、次式B1
【化71】 (式中、R10は水素原子、ハロゲン原子またはアルコキ
シ基を表し、R11,R12及びR13は水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリ
ール基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、カ
ルバモイル基、スルホン基、スルファモイル基、スルフ
ォンアミド基、アシルアミノ基、ウレイド基、またはア
ミノ基を表し、そしてR1 及びQは上記の定義を意味す
る)と同じである。
【0180】この基は、R1 が第三ブチル基を表し、R
10が塩素原子を表し、R11及びR13が水素原子を表し、
12がアルコキシカルボニル基を表す式B1の化合物を
含む。
【0181】式A1及びB1の化合物中、脱離基Qは水
素原子または次式
【化72】 (式中、R14は環を完成して4ないし7員環を得るため
の二価の有機基を表す。)で表される複素環基を表す
か、またはQは−OR15基(R15がアルキル基、アリー
ル基、アシル基、または複素環基を表す。)を表す。
【0182】黄色カップラーは、ハロゲン化銀の1モル
あたり、0.05ないし2モル、好ましくは0.1ない
し1モルの量で通常使用される。
【0183】マゼンタカップラーの例は、5員環の複素
環、例えば、イミダゾピラゾール、ピラゾロピレゾー
ル、ピラゾロトリアゾール及びピラゾロテトラゾールと
縮合された単一の1−アリール−5−ピラゾロンまたは
ピラゾール誘導体でもよい。
【0184】マゼンタカップラーの類は、英国特許第2
003473号に記載された、次式C1
【化73】 で表される5−ピラゾロンを含む。この式中、R16は水
素原子、アルキル基、アリール基、アルケニル基、また
は複素環基を表す。R17は水素原子、アルキル基、アリ
ール基、複素環基、エステル基、アルコキシ基、アルキ
ルチオ基、カルボキシル基、アリールアミノ基、アシル
アミノ基、(チオ)ウレア基、(チオ)カルバモイル
基、グアニジノ基、またはスルフォンアミド基を表す。
17は好ましくは、次式
【化74】 (式中、R18がイミノ基、アシルアミノ基、またはウレ
イド基を表し、R19が水素原子、ハロゲン原子、アルキ
ル基またはアルコキシ基を表し、R20は水素原子、アル
キル基、アシルアミノ基、カルバモイル基、スルファモ
イル基、スルフォンアミド基、アルコキシカルボニル
基、アシルオキシ基、またはウレタン基を表す。)で表
される基である。
【0185】Q’が水素原子を表すとき、マゼンタカッ
プラーはハロゲン化銀に関して四価である。
【0186】このタイプのマゼンタカップラーの代表例
は、次式
【化75】 (式中、R20が上記で定義された意味を表し、上記の
Q’は脱離基を表す。)で表される化合物である。これ
らの化合物は好ましくは、本発明の材料中に存在する。
【0187】このタイプの四価のマゼンタカップラーの
他の例は、米国特許第2983608号、第30614
32号、第3062653号、第3127269号、第
3152896号、第3311476号、第34193
91号、第3519429号、第3558319号、第
3582322号、第3615506号、第36845
14号、第3834908号、第3888680号、第
3891445号、第3907571号、第39280
44号、第3930861号、第3930866号、及
び第3933500号、及び特開平1−309058号
に見出すことができる。
【0188】式C1中のQ’が水素原子を表さないが、
代わりに酸化された現像液との反応の間除去される基を
表すとき、マゼンタカップラーは二価である。この場
合、Qは例えば、ハロゲン原子、またはO,SまたはN
を介してピラゾール環に結合された基でありうる。この
タイプの二価のカップラーは、より高い色濃度を与え、
相当する四価のマゼンタカップラーより酸化された現像
液に対して、より反応性がある。
【0189】二価のマゼンタカップラーの例は、米国特
許第3006579号、第3419391号、第331
1476号、第3432521号、第3214437
号、第4032346号、第3701783号、第43
51897号、第3227554号、ヨーロッパ特許第
133503号公報、独国特許第2944601号公
報、特開昭53−34044号、49−53435号、
49−53436号、50−53372号、及び50−
122935号に記載されている。
【0190】二個のピラゾロン環が二価のQ’を介して
架橋されて、いわゆるビス−カップラーを与えることが
できる。これらは例えば、米国特許第2632702
号、第2618864号、英国特許第968461号、
第786859号、特開昭51−37646号、34−
4086号、44−16110号、44−26589
号、49−37854号および49−29638号に記
載される。Yは好ましくはO−アルコキシアリールチオ
基である。
【0191】上記のように、5員環の複素環で縮合され
たピラゾール、所謂ピラゾロアゾールはまた、マゼンタ
カップラーとして使用され得る。単一のピラゾールに関
するそれらの利点は、それらがより高い耐ホルマリン性
およびより純粋な吸収スペクトルを持つ色を有すること
である。
【0192】同様に好ましいピラゾロアゾールタイプの
マゼンタカップラーは、次式
【化76】 〔式中、R1 は水素原子または置換基を表し、Zは2ま
たは3個の窒素原子を含む5員環(この環は置換されう
る)を完成するために必要な非金属原子を表し、Qは水
素原子、または脱離基を表す。〕により表されうる。
【0193】これらの化合物のうち、次式
【化77】 〔式中、R11,R12及びR13は互いに独立して、例え
ば、水素原子、ハロゲン原子、−CR3 (官能基Rは互
いに独立して、水素原子またはアルキル基を表す。)で
表される基、アリール基、ヘテロシクリル基、シアノ
基、ヒドロキシル基、ニトロ基、カルボキシル基、アミ
ノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルアミノ
基、アルキルアミノ基、アニリノ基、ウレイド基、スル
ファモイルアミノ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルフォンアミド
基、カルバモイル基、スルファモイル基、スルホニル
基、アルコキシカルボニル基、ヘテロシクリルオキシ
基、アゾ基、アシルオキシ基、カルバモイルオキシ基、
シリルオキシ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、
イミド基、ヘテロシクリルチオ基、スルフィニル基、ホ
スホニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、
またはアゾリル基、好ましくは水素原子を表す。〕で表
されるマゼンタカップラーが好ましく;上記の基の例と
してはハロゲン原子(例えば、塩素原子または臭素原
子)、−CR3 〔官能基R3 は互いに独立して、水素原
子またはアルキル基、アルアルキル基、アルケニル基、
アルキニル基、シクロアルキル基、またはシクロアルケ
ニル基、特に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、第三ブチル基、トリデシル基、2
−メタンスルホニルエチル基、3−(3−ペンタデシル
フェノキシ)プロピル基、3−(4−(2−(4−(4
−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ)ドデカ
ンアミド)フェニル)プロピル基、2−エトキシトリデ
シル基、トリフルオロメチル基、シクロペンチル基、3
−(2,4−ジ−第三アミル−フェノキシ)プロピル基
を表す〕で表される基;アリール基(例えば、フェニル
基、4−第三ブチルフェニル基、2,4−ジ第三アミル
フェニル基、または4−テトラデカンアミドフェニル
基);ヘテロシクリル基(例えば、2−フリル基、2−
チエニル基、2−ピリミジニル基、または2−ベンゾチ
アゾリル基);シアノ基;ヒドロキシル基;ニトロ基;
カルボキシル基;アミノ基、アルコキシ基(例えば、メ
トキシ基、エトキシ基、2−メトキシエトキシ基、2−
ドデシルエトキシ基、2−メタンスルフォニルエトキシ
基);アリールオキシ基(例えば、フェノキシ基、2−
メチルフェノキシ基、4−第三ブチルフェノキシ基、3
−ニトロフェノキシ基、3−第三ブチルオキシカルバモ
イルフェノキシ基、または3−メトキシカルバモイル
基);アシルアミノ基(例えば、アセトアミド基、ベン
ズアミド基、テトラデカンアミド基、2−(2,4−ジ
−第三アミルフェノキシ)ブタンアミド基、4−(3−
第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)ブタンアミド
基、2−(4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)
フェノキシ)デカンアミド基、またはメチルブチルアミ
ノ基);アルキルアミノ基、アニリノ基(例えば、フェ
ニルアミノ基、2−クロロアニリノ基、2−クロロ−5
−テトラデカンアミノアニリノ基、2−クロロ−5−ド
デシルオキシカルボニルアニリノ基、N−アセチルアニ
リノ基、2−クロロ−5−(アルファ−(3−第三ブチ
ル−4−ヒドロキシフェノキシ)ドデカンアミドアニリ
ノ));ウレイド基(例えば、フェニルウレイド基、メ
チルウレイド基、またはN,N−ジブチルウレイド
基);スルファモイルアミノ基(例えば、N,N−ジプ
ロピルスルファモイルアミノ基またはN−メチル−N−
デシルスルファモイルアミノ基);アルキルチオ基(例
えば、メチルチオ基、オクチルチオ基、テトラデシルチ
オ基、2−フェノキシエチルチオ基、3−フェノキシプ
ロピルチオ基、または3−(4−第三ブチルフェノキ
シ)プロピルチオ基);アリールチオ基(例えば、フェ
ニルチオ基、2−ブトキシ−5−第三オクチルフェニル
チオ基、3−ペンタデシルフェニルチオ基、2−カルボ
キシフェニルチオ基、または4−テトラデカンアミドフ
ェニルチオ基);アルコキシカルボニルアミノ基(例え
ば、メトキシカルボニルアミノ基またはテトラデシルオ
キシカルボニルアミノ基);スルフォンアミド基(例え
ば、メタンスルフォンアミド基、ヘキサデカンスルフォ
ンアミド基、ベンゼンスルフォンアミド基、p−トルエ
ンスルフォンアミド基、オクタデカンスルフォンアミド
基、または2−メトキシ−5−第三ブチルベンゼンスル
フォンアミド基);カルバモイル基(例えば、N−エチ
ルカルバモイル基、N,N−ジブチルカルバモイル基、
N−(2−ドデシルオキシエチル)−カルバモイル基、
N−メチル−N−ドデシルカルバモイル基、またはN−
(3−(2,4−ジ第三アミルフェノキシ)プロピル)
−カルバモイル基);スルファモイル基(例えば、N−
エチル−スルファモイル基、N,N−ジプロピルスルフ
ァモイル基、N−2−(ドデシルオキシエチル)スルフ
ァモイル基、N−エチル−N−ドデシルスルファモイル
基、またはN,N−ジエチルスルファモイル基);スル
ホニル基(例えば、メタンスルホニル基、オクタンスル
ホニル基、ベンゼンスルホニル基、またはトルエンスル
ホニル基);アルコキシカルボニル基(例えば、メトキ
シカルボニル基、ブトキシカルボニル基、ドデシルオキ
シカルボニル基、またはオクタデシルオキシカルボニル
基);ヘテロシクリルオキシ基(例えば、1−フェニル
テトラゾール−5−オキシ基または2−テトラヒドロピ
ラニルオキシ基);アゾ基(例えば、フェニルアゾ基、
4−メトキシフェニルアゾ基、4−ピバロイルアミノフ
ェニルアゾ基、または2−ヒドロキシ−4−プロパノイ
ルフェニルアゾ基);アシルオキシ基(例えば、アセト
キシ基);カルバモイルオキシ基(例えば、N−メチル
カルバモイルオキシ基、またはN−フェニルカルバモイ
ルオキシ基);シリルオキシ基(例えば、トリメチルシ
リルオキシ基、またはジブチルメチルシリルオキシ
基);アリールオキシカルボニルアミノ基(例えば、フ
ェノキシカルボニルアミノ基);イミド基(例えば、N
−スクシンイミド基、N−フタルイミド基、または3−
オクタデセニルスクシンイミド基);ヘテロシクリルチ
オ基(例えば、2−ベンゾチアゾリルチオ基、2,4−
ジフェニルオキシ−1,3,5−トリアゾール−6−チ
オ基、または2−ピリジルチオ基);スルフィニル基
(例えば、ドデカンスルフィニル基、3−ペンタデシル
フェニルスルフィニル基、または3−フェノキシプロピ
ルスルフィニル基);ホスホニル基(例えば、フェノキ
シホスホニル基、オクチルオキシホスホニル基、または
フェニルホスホニル基);アリールオキシカルボニル基
(例えば、フェノキシカルボニル基);アシル基(例え
ば、アセチル基、3−フェニルプロパノイル基、ベンゾ
イル基、または4−ドデシルオキシベンゾイル基);ま
たはアゾリル基(例えば、イミダゾリル基、ピラゾリル
基、または3−クロロ−ピラゾール−1−イル)であ
る。
【0194】これらの置換基はさらに、例えば、ハロゲ
ン原子、またはC,O,NまたはS原子を介して結合さ
れた有機官能基により置換されうる。
【0195】好ましい基R11はアルキル基、アリール
基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、ウレイド基、ウレタン基、及びアシルアミノ基であ
る。
【0196】R12はR11で定義された意味を表し、好ま
しくは水素原子、アルキル基、アリール基、複素環、ア
ルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルファモイ
ル基、スルフィニル基、アシル基、またはシアノ基を表
す。
【0197】R13はR11で定義された意味を表し、好ま
しくは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロシク
リル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチ
オ基、アリールチオ基、アルコキシカルボニル基、カル
バモイル基、またはアシル基、特にアルキル基、アリー
ル基、ヘテロシクリル基、アルキルチオ基、アリールチ
オ基を表す。
【0198】Qは水素原子または脱離基、例えば、ハロ
ゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、アルキルまたはアリールスルホニルオキシ基、
アシルアミノ基、アルキルまたはアリールスルホンアミ
ド基、アルコキシカルボニルオキシ基、アリールオキシ
カルボニルオキシ基、アルキル−,アリール−またはヘ
テロシクリル−S−カルバモイルアミノ基、5もしくは
6員環の窒素原子含有複素環官能基、イミド基、または
アリールアゾ基を表す。これらの基は、所望ならばR11
で示されているようにさらに置換され得る。
【0199】Qは好ましくは、ハロゲン原子(例えば、
弗素原子、塩素原子、または臭素原子);アルコキシ基
(例えば、エトキシ基、ドデシルオキシ基、メトキシエ
チルカルバモイルメトキシ基、カルボキシプロポキシ
基、メチルスルホニルエトキシ基、またはエトキシカル
ボニルメトキシ基);アリールオキシ基(例えば、4−
メチルフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、4−メ
トキシフェノキシ基、4−カルボキシフェノキシ基、3
−エトキシカルボキシフェノキシ基、3−アセチルアミ
ノフェノキシ基、または2−カルボキシフェノキシ
基);アシルオキシ基(例えば、アセトキシ基、テトラ
デカノイルオキシ基、またはベンゾイルオキシ基);ア
ルキル−またはアリール−スルホニルオキシ基(例え
ば、メタンスルホニルオキシ基またはトルエンスルホニ
ルオキシ基);アシルアミノ基(例えば、ジクロロアセ
チルアミノ基、またはヘプタフルオロブチリルアミノ
基);アルキル−またはアリール−スルホンアミド基
(例えば、メタンスルホンアミド基、トリフルオロメタ
ンスルホンアミド基、またはp−トルエンスルホンアミ
ド基);アルコキシカルボニルオキシ基(例えば、エト
キシカルボニルオキシ基、またはベンジルオキシカルボ
ニルオキシ基);アリールオキシカルボニルオキシ基
(例えば、フェノキシカルボニルオキシ基);アルキル
−,アリール−またはヘテロシクリル−S−(例えば、
ドデシルチオ基、1−カルボキシドデシルチオ基、フェ
ニルチオ基、2−ブトキシ−5−第三オクチルフェニル
チオ基、またはテトラゾリルチオ基);カルバモイルア
ミノ基(例えば、N−メチルカルバモイルアミノ基、ま
たはN−フェニルカルバモイルアミノ基);5もしくは
6員環の窒素原子含有環(例えば、イミダゾリル基、ピ
ラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、または
1,2−ジヒドロ−2−オキサ−1−ピリジル基);イ
ミド基(例えば、スクシンイミド基、またはヒダントイ
ニル基);またはアリールアゾ基(例えば、フェニルア
ゾ基、または4−メトキシフェニルアゾ基)。
【0200】Qは、アルデヒドまたはケトンで4価のカ
ップラーを縮合することにより、相当するビス化合物を
形成しうる。さらに、Qは写真技術的に活性な基、例え
ば、現像抑制剤または現像促進剤を含む。Qは好ましく
は、ハロゲン原子、アルコキシ基、アリールオキシ基、
アルキル−またはアリールチオ基、または窒素原子を介
してカップリング部位に結合される5もしくは6員環の
窒素原子含有複素環基を表す。。
【0201】ピラゾロテトラゾールは特開昭60−33
552号に、ピラゾロピラゾールは特開昭60−436
95号に、ピラゾロイミダゾールは特開昭60−357
32号、特開昭61−18949号及び米国特許第45
00630号に、ピラゾロールトリアゾールは特開昭6
0−186567号、特開昭61−47557号、特開
昭60−215687号、特開昭60−197688
号、特開昭60−172982号、ヨーロッパ特許第1
19860号、ヨーロッパ特許第173256号、ヨー
ロッパ特許第178789号、ヨーロッパ特許第178
788号公報、及びリサーチディスクロージャー84/
24624に記載されている。
【0202】他のピラゾロアゾールマゼンタカップラー
は、特開昭61−28947号、特開昭60−1402
41号、特開昭60−262160号、特開昭60−2
13937号、特開昭62−278552号、特開昭6
2−279340号、特開昭63−100457号、ヨ
ーロッパ特許第177765号、ヨーロッパ特許第17
6804号、ヨーロッパ特許第170164号、ヨーロ
ッパ特許第164130号、ヨーロッパ特許第1787
94号公報、独国特許第3516996号、独国特許第
3508766号、及びリサーチディスクロージャー8
1/20919、84/24531及び85/2575
8に記載されている。
【0203】シアンカップラーは例えば、フェノール、
1−ナフトール、またはピラゾロキナゾロンの誘導体で
ある。次式E
【化78】 (式中、R21,R22,R23及びR24は水素原子、ハロゲ
ン原子、アルキル基、カルバモイル基、アミノ基、スル
ホンアミド基、ホスホロアミド基、またはウレイド基を
表す。)の構造が好ましい。R21は好ましくは、Hまた
はClを表し、R22は好ましくはアルキル基、またはア
ミノ基を表し、R23は好ましくはアミノ基を表し、R24
は好ましくは水素原子を表す。Q”は水素原子、または
酸化された現像液との反応の間、除去されうる脱離基を
表す。シアンカップラーの詳細なリストは米国特許第4
456681号に挙げられている。
【0204】シアンカップラーの他の例は以下に挙げら
れている:米国特許第2369929号、第24237
30号、第2434272号、第2474293号、第
2521293号、第2521908号、第26987
94号、第2706684号、第2772162号、第
2801171号、第2895826号、第29085
73号、第3034892号、第3046129号、第
3227550号、第3253294号、第33114
76号、第3386301号、第3419390号、第
3458315号、第3476560号、第34765
63号、第3516831号、第3560212号、第
3582322号、第3583971号、第35913
83号、第3619196号、第3632347号、第
3652286号、第3737326号、第37583
08号、第3839044号、第3880661号、第
4004929号、第4124396号、第43339
99号、第4463086号、第4456681号、第
4873183号、及び第4923791号、及びヨー
ロッパ特許第354549号及びヨーロッパ特許第39
8664号公報。
【0205】本発明の材料の赤色−感光性のハロゲン化
銀の乳剤層が好ましくは、次式
【化79】 および/または次式
【化80】 〔式中、Z1 はアルキル基またはアリール基を表し、Z
2 はアルキル基、シクロアルキル基、アリール基、複素
環基、またはバラスト基を表し、Z3 は水素原子、また
はハロゲン原子を表し、Z1 及びZ3 は一緒になって環
を形成し、Z4 は水素原子、または脱離基を表し、Z5
はバラスト基を表し、Z6 は水素原子、または脱離基を
表し、Z7 はアルキル基を表す。〕のシアンカップラー
を含む。
【0206】カラー写真材料用に通常使用されるカラー
現像液は、p−ジアルキルアミノアニリンである。これ
らの例は、4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3
−メチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、4
−アミノ−N−エチル−N−α−ヒドロキシエチルアニ
リン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−α−
ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−α−メタンスルホンアミドエチルアニ
リン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル−N−α−
メトキシエチルアニリン、3−α−メタンスルホンアミ
ドエチル−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、3
−メトキシ−4−アミノ−N−エチル−N−α−ヒドロ
キシエチルアニリン、3−メトキシ−4−アミノ−N−
エチル−N−α−メトキシエチルアニリン、3−アセタ
ミド−4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン、4−ア
ミノ−N,N−ジメチルアニリン、N−エチル−N−α
−〔α’−(α”−メトキシエトキシ)エトキシ〕エチ
ル−3−メチル−4−アミノアニリン、N−エチル−N
−α−(α’−メトキシエトキシ)エチル−3−メチル
−4−アミノアニリン、及びこれらの化合物の塩、例え
ば、硫酸塩、塩酸塩またはトルエンスルホネートであ
る。
【0207】本発明に使用される式Ibの紫外線吸収剤
は、高沸点有機溶媒中に予め溶解することにより、カラ
ー写真材料中に単独で、またはカラーカップラー、及び
所望により他の添加剤と一緒に混合されうる。沸点が1
60℃より高い溶媒が好ましい。これらの溶媒の代表例
は、フタル酸、リン酸、クエン酸、安息香酸または脂肪
酸のエステル、及びアルキルアミド及びフェノールであ
る。
【0208】低沸点溶媒は通常、さらにカラー写真材料
中への添加剤の混合を容易にするために使用される。そ
のような溶媒の例はエステル、例えば、酢酸エチル、ア
ルコール、例えば、ブタノール、ケトン、例えば、メチ
ルイソブチルケトン、塩素化炭化水素、例えば、塩化メ
チレン、及びアミド、例えば、ジメチルホルムアミドで
ある。添加剤それ自体が液体のとき、それらは溶媒の助
けなしに、写真材料中に混合されうる。
【0209】本発明の紫外線吸収剤は、所望ならばオイ
ル無しでゼラチン層中に分散される;リサーチディスク
ロージャー88/296017及び89/30307
0。
【0210】使用されうる高沸点溶媒に関する他の詳細
は、以下の刊行物に与えられている:ホスフェート:英
国特許第791219号、ベルギー特許第755248
号、特開昭51−76739号、53−27449号、
53−218252号、53−97573号、54−1
48133号、57−216177号、57−9332
3号、及び58−216177号、及びヨーロッパ特許
第265296号公報。フタレート:英国特許第791
219号、特開昭52−98050号、57−9332
2号、57−216176号、57−218251号、
58−24321号、58−45699号、及び59−
79888号。
【0211】アミド:英国特許第791219号、特開
昭51−105043号、52−13600号、52−
61089号、59−189556号、62−2391
49号、米国特許第928741号、ヨーロッパ特許第
270341号公報、及び国際公開88/00723
号。フェノール:英国特許第820329号、フランス
特許第1220657号、特開昭44−69946号、
45−3818号、50−123026号、50−82
078号、53−17914号、53−21166号、
57−212114号及び58−45699号。
【0212】他の酸素原子含有化合物:米国特許第37
48141号、第3779765号、特開昭48−75
126号、49−101114号、49−10115
号、50−101625号、51−76740号、52
−61089号、ヨーロッパ特許第304810号公
報、及びベルギー特許第826039号。
【0213】他の化合物:特開昭47−115369
号、47−130258号、48−127521号、4
8−76592号、52−13193号、52−362
94号、54−95233号、特開平3−2748号、
特開昭58−105147号、及びリサーチディスクロ
ージャー82/21918号。
【0214】高沸点溶媒の量は例えば、基材の1m2
たり50mgないし2g、好ましくは200mgないし
1gの範囲である。
【0215】本発明による組成物に使用される他のカラ
ーカップラーは、このような化合物の例は、カラー曇り
抑制剤(color fogging inhibitor)、DIRカップラー
および紫外線吸収剤、フェノール類、リン(III)化合
物、有機金属錯体、ヒドロキノンおよびヒドロキノンエ
ーテルのような他の光安定剤、のような他の添加剤、な
らびに種々の写真材料の構造物におけるより的確な情報
であり、例えば米国特許第5300414号およびヨー
ロッパ特許第520938号公報およびそれらを引用す
る文献から得ることができる。
【0216】
【実施例】以下の示す実施例は本発明によるコーティン
グ組成物を、本発明を実施例に限定することなくさらに
詳細に記載する。これらの実施例における部およびパー
セントは重量による。実施例に室温と記載する場合は、
他に言及しないかぎり、これを20ないし25℃の範囲
の温度を意味するものと理解すべきである。
【0216】A)製造実施例 実施例A1ないしA3では出発物質の製造を説明する。実施例1: 98% 1,3−ジフェニル−2−プロペ
ン−1−オン212.6g(1.0mol)、98%硝
酸グアニジン249.1g(2.0mol)および無水
エタノール1.5リットルを最初に70℃で導入する。
次に97%カリウムメトキシド289.2g(4.0m
ol)を少量ずつ白色懸濁液に40分かけて添加する。
20時間還流後、黄色の懸濁液を50℃に冷却し、水6
リットル中に注加し、酢酸エチルで抽出し、そして蒸発
により濃縮しさらに残渣をイソプロパノールから再結晶
化する。融点134−136℃を有する以下に示す化合
物1の淡黄色の結晶88.1g(=収量35.6%)が
得られる。
【化81】
【0217】実施例2: 2−アミノ−4,6−ジフェ
ニル−1,3−ピリミジン(化合物1)98.9g
(0.4mol)を水1リットルおよび濃硫酸1リット
ルからなる溶液に加える。水500ml中の硝酸ナトリ
ウム75.0g(1.008mol)の溶液を25時間
かけて黄色懸濁液の表面より下での滴下により添加す
る。20℃ないし25℃で20時間後、水15リットル
中に黄色懸濁液を注加し、25%アンモニア水溶液2.
25リットルを使用してアルカリ性にする。生成物を固
体として沈澱させる。それをろ過分離し、水で洗浄しそ
して真空オーブンで乾燥させる。融点234−236℃
を有する以下に示すベージュ色の結晶88.3g(=収
量88.9%)が得られる。
【化82】
【0218】実施例3: 2−ヒドロキシ−4,6−ジ
フェニル−1,3−ピリミジン(化合物2)86.9g
(0.35mol)を塩化ホスホリル400ml(4.
38mol)中で、還流下、6時間攪拌する。反応混合
物を20−25℃に冷却し、水4リットルに滴下で添加
する。ベージュ色の沈澱物をろ過で分離し、水で洗浄
し、真空オーブンで乾燥する。融点112−114℃を
有する以下に示す化合物3のベージュ色の結晶89.0
g(=収量95.4%)が得られる。
【化83】
【0219】実施例A4ないしA10およびA12ない
しA13は本発明による化合物の製造を説明する。実施例4: 2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3
−ピリミジン(化合物3)を最初にキシレン異性体混合
物150ml中の98%無水塩化アルミニウム22.5
g(0.165mol)に導入する。99%分析用レゾ
ルシノール20.0g(0.18mol)を少しずつ加
える。25時間還流後、反応混合物を水1リットルに注
加する。沈澱を水で洗浄し、そしてデカントする。残渣
をヘキサン1.5リットルで攪拌し、微細な沈澱物をろ
過分離しそして乾燥させる。融点225−228℃を有
する以下に示す(化合物4)のベージュ色の結晶46.
9g(=収量92%)が得られる。
【化84】
【0220】以下の実施例は一般式
【化85】 、で表される化合物5ないし10の製造を記載する。こ
れらの実施例で基R’は以下のように定義される。
【化86】
【0221】実施例A5:2−(2’,4’−ジヒドロ
キシフェノール)−4,6−ジフェニル−1,3−ピリ
ミジン(化合物4)を2−エチルグリシジルエーテル
2.1g(0.011mol)および臭化エチルトリフ
ェニルホスホニウム0.2g(0.0005mol)と
一緒に30分間、150℃で攪拌する。反応混合物を1
10℃に冷却する。トルエン25mlおよび漂白土類(b
reaching earth) 〔登録商標プロリス ラピッド(Proli
th Rapid) 〕0.25gをそれに加え、混合物を多孔質
珪藻土上で熱い間にろ過する。透明な黄色の溶液を溶離
液としてトルエンを使用してシリカゲル60(粒子サイ
ズ60−230μm;メルク社,ダルムシュタット)に
よる分別ろ過する。透明な黄色の油をヘキサンとともに
攪拌し、生成物を晶出させる。融点67−69℃の淡黄
色の結晶3.8g(=収量71.7%)が得られる(化
合物5)。
【0222】実施例A6: 1−ブロモヘキサン6.0
ml(0.042mol)を室温で化合物4 13.6
g(0.04mol)、炭酸カリウム5.8g(0.0
42mol)およびDMF100mlの混合物に添加す
る。混合物を130℃で5時間攪拌し、次に室温に冷却
し、水1リットルへ注加する。結晶生成物をろ過分離し
ヘシサンから再結晶化する。融点103−107℃の化
合物6が得られる(R’=−OC6 13)。
【0223】実施例A7: 化合物4 13.6g
(0.04mol)を無水エタノール120mlにい
れ、カリウム第三ブトキシド11.2g(0.10mo
l)を加える。エチルクロロアセテート8.5ml
(0.08mol)を黄色懸濁液に20℃で5分間かけ
て加える。混合物を還流温度にし、24時間攪拌する。
室温に冷却後、それを水1.5リットルに注加する。結
晶生成物をろ過分離し、およびエタノールから再結晶化
する。融点138−140℃の化合物7が得られる
(R’=O−CH2 −COOC2 5 )。
【0224】実施例A8: 化合物4 6.8g(0.
02mol)およびヨウ化カリウム0.1を110℃で
ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)5
0ml中の炭酸カリウム2.8g(0.02mol)に
加える。1−オクチルオキシカルボニルヘプチルブロミ
ド6.4g(0.022mol)を20分間かけて上記
溶液に加える。混合物を120℃で7時間攪拌する。室
温に冷却後、懸濁液を水500mlに注加し、生成物を
酢酸エチルで抽出し、有機相を蒸発する。黄色液体とし
て化合物8が得られる(R’=−O−CH(C6 13
−COOC8 17)。 マススペクトル:M+ =594g/mol 元素分析: 計算値:%C 76.7 実測値:%C 76.1 %H 7.8 %H 7.9 %N 4.7 %N 4.6
【0225】実施例A9:化合物4を8.5g(0.0
25mol)、テトラデシルグリシジルエーテル8.0
5g(0.0275mol)および臭化エチルトリフェ
ニルホスホニウム0.46g(0.00125mol)
を150℃で3時間攪拌する。室温に冷却後、透明な暗
赤色のメルトをトルエン15mlと混合する。触媒を水
で洗浄し、生成物をゆっくりと結晶させる。融点68−
69℃のベージュ色生成物として化合物9が得られる
(R’=−O−CH2 −CH(OH)−CH2 −O−C
1429)。 計算値:%C 76.69 実測値:%C 76.51 %H 8.25 %H 8.28 %N 4.59 %N 4.59
【0226】実施例A10: 化合物4を10.2g
(0.03mol)、1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−(オキシラン−2−イルメトキシ)ピペリジン
7.7g(0.033mol)および臭化エチルトリフ
ェニルホスホニウム0.56g(0.0015mol)
を150℃で2.5時間攪拌する。室温に冷却後、反応
混合物を酢酸エチル70mlに溶解し、透明化するろ過
を行いおよび蒸発により濃縮する。得られた黄色固体を
アセトニトリルからの再結晶化する。融点167−17
0℃の化合物10が得られる。
【化87】 マススペクトル:M+ =568g/mol;分子量56
7.73g/mol。 元素分析 計算値:%C 74.05 実測値:%C 73.93 %H 7.28 %H 7.34 %N 7.40 %N 7.37
【0227】実施例A11:式:
【化88】 〔式中、R’は4−メトキシフェニル(化合物11a)
またはR’はCl(化合物11b)である。〕で表され
る中間体の製造 4−メトキシフェニルマグネシウムブロミド〔テトラヒ
ドロフラン(THF)50ml中の4−ブロモアニソー
ル37.4g(0.2mol)およびヨウ化物活性化マ
グネシウム削り屑4.9g(0.2mol)から調製さ
れる。)の溶液を窒素下、1時間かけて無水テトラヒド
ラフラン65ml中の2,4,6−トリクロロピリジミ
ン18.3g(=0.1mol)溶液に滴下で添加し、
このとき混合物は温度を0ないし20℃の範囲に保持す
る。添加後混合物を20℃でさらに48時間攪拌し、そ
してトルエン90mlで稀釈し、12%塩酸水溶液90
mlに注加する。有機相を分離し、水で中性になるよう
洗浄し、ロータリーエバポレーターでろ過する。得られ
た茶色の油(34g)をSiO2 (30−63μm)5
00mlによるカラムクロマトグラフィーで分離する;
溶離液はトルエン/ヘキサン60:40ないし100:
0である。上記に示した化合物11aおよび11bが得
られる;2−クロロ−4,6−ビス(4−メトキシフェ
ニル)ピリミジン(11a;R’=4−メトキシフェニ
ル)、融点187−189℃および2−クロロ−6−
(4−メトキシフェニル)ピリミジン(11b;R’=
Cl)、融点86−89℃。
【0228】実施例A12:実施例A4に記載した方法
と同様に、実施例A11で得られた化合物11aを99
%分析用レゾルシノール1.2当量と反応させる。式
【化89】 で表される化合物12が得られる。
【0229】実施例A13:実施例A4に記載した方法
と同様に、実施例A11で得られた化合物11bを99
%分析用レゾルシノール2.4当量と反応させる。式
【化90】 で表される化合物13が得られる。
【0230】B)適用実施例実施例B1 : 2度塗り金属仕上塗りの安定化 光安定剤をキシレン5ないし10gに添合しそして以下
の組成物のクリアコートを試験する。 登録商標シンサクリル(synthacryl)SC3031) 27.51 登録商標シンサクリル(synthacryl)SC3702) 23.34 登録商標マプレナール(Maprenal) MF6503) 27.29 ブチルアセテート/ブタノール(37:8) 4.33 イソブタノール 4.87 登録商標ソルベッソ(Solvesso)1504) 2.72 登録商標クリスタロール(Kristallol) K−305) 8.74 均展助剤 登録商標ベイシロン(Baysilon) MA6) 1.20 ─────────────────────────────────── 100.00g 1)ヘキスト(Hoechst AG) 社提供アクリレート樹脂;
26:9 キシレン/ブタノール中の65%溶液 2)ヘキスト(Hoechst AG) 社提供アクリレート樹脂;
登録商標ソルベッソ(Solvesso)1004)中の75%溶液 3)ヘキスト(Hoechst AG) 社提供メラミン樹脂;イソ
ブタノール中の55%溶液4)エッソ(ESSO) 社製 5)シェル(Shell) 社製 6)バイエル(Bayer AG)社製;登録商標ソルベッソ(Sol
vesso)150中の1%溶液 コーティング材料の固体含量に基づき安定剤2%をクリ
アコートに加える。本発明による安定剤に加えて、コー
ティング材料の固体含量に基づき化合物(化合物A)
【化91】 0.7%を含む幾つかの追加のコーティング試料を調製
する。対照は光安定剤を含まないクリアコートである。
上記クリアコートを登録商標ソルベッソ100により吹
付粘度を稀釈しそして予め処理し(コイル被覆、充填
剤、銀メタリック下塗)アルミニウムパネルに吹付けお
よび130℃で30分間焼付ける。得られたクリアコー
トの乾燥フィルム厚は40−50μmである。試料を次
にアトラス社製の登録商標UVCON耐候試験装置(U
VB−313光源)中で70℃で8時間紫外線照射、5
0℃で4時間凝縮の周期で耐候性試験する。試料の表面
光沢(ドイツ工業規格DIN67530号による20°
光沢)を標準周期で測定する。これらの測定の結果を表
1にまとめる。
【0231】表1 :耐候性試験前および後のドイツ工業規格DIN67530による20°光 沢 安定剤 時間に対する20°光沢 0 800 1200 1600 2000 2400 2800 3200h ─────────────────────────────────── 無 90 67 21* 化合物6 2% 91 92 91 90 42* 化合物7 2% 91 93 92 80 23* 化合物8 2% 91 92 92 89 35* 化合物5 2% 92 90 90 89 90 90 89 83 +A 0.7 % 化合物6 2% 90 93 91 90 91 91 91 78 +A 0.7 % 化合物7 2% 90 92 88 90 91 90 90 90 +A 0.7 % 化合物8 2% 90 92 91 90 91 90 90 87 +A 0.7 % ─────────────────────────────────── *亀裂(cracking) 安定化された試料は安定化されない比較試料よりもより
良い耐候安定性(光沢保持、亀裂耐性)を有する。
【0232】実施例B2:ポリカーボネートの安定化 ポリカーボネート粉末〔登録商標レクサン(Lexan) 10
gを室温で攪拌しながら塩化メチレン50gに溶解する
がこれには数時間要する。この溶液に、添加濃度2%に
相当する紫外線吸収剤0.2gを加える。これら溶液を
20μm厚のキャストフィルムに使用する。フィルムを
ブラックパネル温度63℃および相対湿度60%でアト
ラスウエザロメーターCI 65に曝露する。曝露実験
を開始する前の初期着色(YIAZ)、続く一定の間隔に
おける試料の変色をイエローインデックス(YI,AS
TMD1925法)を測定することにより試験する。表
2は初期着色(YIAZ)を示す。フィルムはさらにそれ
らが、フィルムの亀裂形成により明らかとなる脆化まで
曝露される。表2 :初期着色(耐候試験前の黄色度指数;YIAZ) 紫外線吸収剤 YIAZ ─────────────────────────
────────── 無 0.1 化合物6 2% 0.4 化合物7 2% 0.3 ─────────────────────────
────────── 本発明による化合物により安定化された試料は耐候性試
験を開始する前の安定化されない試料と比較してほとん
ど変色のないことを示す。曝露実験は本発明による化合
物により、基材に変色および脆化に対して顕著な保護が
付与されることを示す。
【0233】実施例B3:写真層の内部安定性 化合物5 43.7mgをリン酸トリクレジルを24g
/リットルで含む酢酸エチル2mlに溶解する。この溶
液1mlを1リットル当りゼラチン27.6gおよび湿
潤剤としてナトリウム4,8−ジイソブチルナフタレー
ト−2−スルホネートの8%水溶液の6.8gを含む溶
液9mlと混合する。混合物を超音波浴中で3分均質に
乳濁化する。続いて、得られた乳剤を2−ヒドロキシ−
4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンのカリウム
塩0.24%を含む硬化水溶液4.5mlと混合する。
この乳剤おのおの8mlをポリエステルフィルムに、紫
外線吸収剤濃度0.467g/m2 に相当する13×1
8cmの寸法に塗布する。試料を室温で7日間乾燥し、
最大吸収における吸光度をUV−VIS分光光度計を使
用して測定する。試料をブラックパネル温度63℃およ
び相対湿度50%でアトラスウエザロメーターCI 3
5に曝露する。60kJ/cm2 に相当する曝露期間
後、変更しない波長で再度吸光度を測定し、曝露の結果
として吸光度の損失をこの測定から決定する。化合物
5により安定化された試料の場合、吸光度の損失は2.
1%である。本発明による安定剤は写真層において著し
い光堅牢性を有する。
【0234】実施例B4:ポリアミドの安定化 ポリアミド6粉末〔BASF社製造の登録商標ウルトラ
ミド(Ultramid)B3S〕を本発明の安定剤と一緒に2分
間ヘンシェルミキサーで乾燥混合し、次に速度95/分
および温度設定230℃/235℃/240℃/240
℃のベルストロフ(Berstorff)二軸スクリュー押出機で
加工する。安定剤の量は使用するポリアミドの量に基づ
き重量%で示される。射出成形ユニット〔モデル アル
ブルグL(Arburg L),組成物温度240℃、型温度80
℃〕を使用して2mm厚プレートをおのおの混合物から
製造する。比較のため、本発明の安定剤なしの別の試料
を製造する。プレートをブラックパネル温度63℃およ
び相対湿度60%で102分乾燥/18分湿潤の水吹付
け周期を使用してアトラスウエザロメーターCI 65
に曝露する。プレート上の亀裂が見えるようになるまで
の時間を測定する。本発明による上記安定剤と同様に、
以下の他の安定剤を使用する: A N,N’−ビス[3−(3’,5’−ジ−第三ブチ
ル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヘキサ
メチレンジアミン; B トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフ
ィット C 融点120−150℃を有するN,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレン−ジアミンおよび4−第三ブチルオクチル
アミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−s−トリアジ
ンの縮合生成物。本発明により安定化された試料は外観
の亀裂に対して非常に良好な耐性を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C09K 3/00 104 B (72)発明者 ジーン−リュック ビアバウム スイス国,1700 フリボウルグ 4,プラ ンシェエスユーペー.2 (72)発明者 ジェハート ライツ スイス国,2000 ノイッヒャテル,リュ ドゥ バッサン 14 (72)発明者 ノーベルト ヴュームズ スイス国,1717 ザンクト ウールゼン, ビルケンヴェーク 558

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)有機ポリマーを基材とするバインダ
    ーおよび B)光、熱および酸素による損傷に対する安定剤として
    次式I: 【化1】 〔式中、R1 およびR2 は互いに独立してH;OH;炭
    素原子数1ないし12のアルキル基;シクロヘキシル基
    またはトリフルオロメチル基を表し;R3 およびR4
    互いに独立して後述のR7 の定義の一つを表すかまたは
    OR7またはハロゲン原子を表し;R5 は後述のR7
    対して与えられた定義の一つを表しまたはハロゲン原
    子;−O−CO−R12;−O−SO2 −R13または−O
    −R7 を表し;R6 はH;炭素原子数2ないし18のア
    ルケニル基;−X−Z3 ;未置換のまたはフェニル環上
    でメチル基、ハロゲン原子、−CNもしくはメトキシ基
    により置換されたベンゾイル基;−C(Z3 )=N−Z
    3 ;−CH(Z3 )−NH−Z3;式 【化2】 で表される基;または式 【化3】 で表される基を表し;R7 は水素原子;炭素原子数1な
    いし18のアルキル基;炭素原子数5ないし18のアル
    キルオキシカルボニル基;または炭素原子数2ないし1
    8のアルケニル基を表すか;あるいはR7 はOH、炭素
    原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数2ない
    し18のアルカノイル基、炭素原子数2ないし8のアル
    ケニルオキシ基、ハロゲン原子、−COOH、−COO
    8 、−CONH2 、−CONHR9 、−CON
    (R9 )(R10)、−NH2 、−NHR9 、−N(R9 )
    (R10)、−NHCOR11、−CN、−OCOR11、式 【化4】 で表される基および/または未置換のまたは炭素原子数
    1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし18の
    アルコキシ基もしくはハロゲン原子によって置換された
    フェノキシ基、で置換された炭素原子数1ないし18の
    アルキル基を表すか;あるいはR7 はOにより中断さ
    れ、およびOHもしくは炭素原子数1ないし12のアル
    コキシ基により置換された炭素原子数4ないし20のア
    ルキル基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシク
    ロアルキル基;OH、炭素原子数1ないし4のアルキル
    基もしくは−OCOR11により置換されたシクロヘキシ
    ル基;または未置換のまたはOH、ClもしくはCH3
    により置換された炭素原子数7ないし11のフェニルア
    ルキル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアル
    キル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル
    基;炭素原子数3ないし18のアルケニル基;O、Nも
    しくはSにより中断され、および/またはOHにより置
    換された炭素原子数3ないし20のアルキル基;−P
    (O)(OR14)2、−N(R9 )(R10)もしくは−OC
    OR11および/またはOHにより置換された炭素原子数
    1ないし4のアルキル基;グリシジル基;シクロヘキシ
    ル基または炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル
    基;または式: 【化5】 で表される基を表し;R9 およびR10は互いに独立して
    炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3な
    いし12のアルコキシアルキル基;炭素原子数4ないし
    16のジアルキルアミノアルキル基または炭素原子数5
    ないし12のシクロアルキル基を表し;あるいはR9
    よびR10は一緒になって炭素原子数3ないし9のアルキ
    レン基または−オキサアルキレン基または−アザアルキ
    レン基を表し;R11は炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基またはフ
    ェニル基を表し;R12は炭素原子数1ないし18のアル
    キル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェ
    ニル基;または−R15−O−CO−R11を表すかまたは
    式: 【化6】 で表される基を表し;R13は炭素原子数1ないし12の
    アルキル基;フェニル基;ナフチル基または炭素原子数
    7ないし14のアルキルフェニル基を表し;ならびにR
    14は炭素原子数1ないし12のアルキル基またはフェニ
    ル基を表し;R15は炭素原子数1ないし18のアルキレ
    ン基または炭素原子数2ないし18のアルケニレン基を
    表し;R16は水素原子;オキシド;炭素原子数1ないし
    8のアルカノイル基、炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数2ないし18のヒドロキシアルキル
    基;Oにより中断された炭素原子数3ないし18のヒド
    ロキシアルキル基;炭素原子数1ないし18のアルコキ
    シ基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;炭素
    原子数5ないし8のシクロアルコキシ基;炭素原子数7
    ないし11のフェニルアルキル基;フェニル環上で1な
    いし3個の炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは
    炭素原子数1ないし8のアルカノイル基により置換され
    た炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;また
    は炭素原子数7ないし11のフェニルアルコキシ基を表
    し;Xは直接結合または−CO−を表し;Z1 およびZ
    2 は互いに独立して炭素原子数1ないし12のアルキル
    基を表しまたは一緒になって酸素原子によって中断され
    てもよい炭素原子数4ないし10のアルキレン基を表
    し;Z3 は炭素原子数1ないし20のアルキル基を表し
    およびZ4 は水素原子またはメチル基を表す。〕で表さ
    れる化合物、からなるコーティング組成物。
  2. 【請求項2】 成分Bとして次式Ia 【化7】 (式中、R3 およびR4 は互いに独立して−H;−O
    H;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基;−Cl;
    または−Brを表すかまたはR7 の定義の一つを表して
    もよく;R5 はR7 に対して与えられた定義の一つを表
    しまたは−Cl;−Br;−O−CO−R12;または−
    O−R7 を表し;R7 は炭素原子数1ないし18のアル
    キル基;または炭素原子数3ないし18のアルケニル基
    を表すか;あるいはR7 は−OH、炭素原子数1ないし
    18のアルコキシ基、−COOR8 、−NHCOR11
    −CN、−OCOR11、式 【化8】 で表される基および/またはフェノキシ基で置換された
    炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
    はR7 は1ないし6個の−O−により中断され、および
    −OHもしくは炭素原子数1ないし12のアルコキシ基
    により置換された炭素原子数4ないし20のアルキル
    基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キル基;または炭素原子数7ないし11のフェニルアル
    キル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;
    炭素原子数3ないし18のアルケニル基;または式: 【化9】 で表される基を表し;R11は炭素原子数1ないし18の
    アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
    基を表しR12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
    炭素原子数2ないし18のアルケニル基;または−R15
    −O−CO−R11を表すかまたは式: 【化10】 で表される基を表し;R15は炭素原子数1ないし18の
    アルキレン基または炭素原子数4ないし18のアルケニ
    レン基を表し;R16は水素原子;炭素原子数2ないし8
    のアルカノイル基、炭素原子数1ないし12のアルキル
    基;炭素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子
    数5ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし
    8のシクロアルコキシ基または炭素原子数7ないし11
    のフェニルアルキル基を表し;ならびに他の全ての残基
    は式Iに対して請求項1で定義したものと同じ意味を表
    す。)で表される化合物を含む請求項1に記載のコーテ
    ィング組成物。
  3. 【請求項3】 成分Bとして式I(式中、R1 は水素原
    子またはOHまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基
    を表し;およびR2 は水素原子または炭素原子数1ない
    し4のアルキル基を表し;R3 およびR4 は互いに独立
    して水素原子または−OH;あるいはR7 の定義の一つ
    を表しまたはOR7 を表し;R5 はR7 に対して与えら
    れた定義の一つを表しまたは−Cl;−Br;−O−C
    O−R12;または−O−R7 を表し;R6 は水素原子ま
    たは炭素原子数1ないし6のアルキル基またはアリル基
    を表し;R7 は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
    または炭素原子数3ないし18のアルケニル基を表す
    か;あるいはR7 は−OH、炭素原子数1ないし18の
    アルコキシ基、−COOR8 、式 【化11】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
    炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
    はR7 は1ないし6個の−O−により中断され、および
    OHにより置換された炭素原子数7ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基;また
    は炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基を表
    し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素
    原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;または炭素
    原子数3ないし18のアルケニル基;または式: 【化12】 で表される基を表し;R11は炭素原子数1ないし18の
    アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
    基を表しR12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
    炭素原子数2ないし18のアルケニル基;または−R15
    −O−CO−CH=CH2 ;もしくは−R15−O−CO
    −C(CH3 )=CH2 を表すかまたは式: 【化13】 で表される基を表し;R15は炭素原子数2ないし18の
    アルキレン基を表し;ならびにR16は水素原子;オキシ
    ド;炭素原子数2ないし8のアルカノイル基;炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシエチル基;炭
    素原子数1ないし12のアルコキシ基;炭素原子数5な
    いし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルコキシ基または炭素原子数7ないし11のフェ
    ニルアルキル基を表す。)で表される化合物を含む請求
    項1に記載のコーティング組成物。
  4. 【請求項4】 成分Bとして式I(式中、R1 およびR
    2 は互いに独立して水素原子またはメチル基を表し;R
    3 およびR4 は互いに独立して水素原子;メチル基;ま
    たは−OH、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、
    −COOR8 および/または−OCOR11により置換さ
    れた炭素原子数1ないし12のアルキル基;または−O
    H、炭素原子数1ないし8のアルコキシ基、−COOR
    8 および/または−OCOR11により置換された炭素原
    子数1ないし12のアルコキシ基を表し;R5 は炭素原
    子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数3ないし1
    8のアルケニル基;−Cl;−Br;−O−CO−
    12;または−O−R7 を表し;R6 は水素原子または
    炭素原子数1ないし6のアルキル基またはアリル基を表
    し;R7 は炭素原子数1ないし18のアルキル基;また
    は炭素原子数3ないし18のアルケニル基を表すか;あ
    るいはR7 は−OH、炭素原子数1ないし18のアルコ
    キシ基、−COOR8 、−OCOR11および/または、
    式 【化14】 で表される基で置換された炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基を表すか;あるいはR7 は1ないし3個の−O
    −により中断され、およびOHにより置換された炭素原
    子数7ないし18のアルキル基を表し;R16は水素原
    子;アセチル基;炭素原子数1ないし8のアルキル基;
    炭素原子数4ないし12のアルコキシ基;炭素原子数5
    ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8の
    シクロアルコキシ基またはベンジル基を表す。)で表さ
    れる化合物を含む請求項3に記載のコーティング組成
    物。
  5. 【請求項5】 成分Bとして式I〔式中、R1 およびR
    2 は同じ意味を表しかつ、水素原子またはメチル基を表
    し;R3 およびR4 は同じ意味を表しかつ、水素原子ま
    たはメチル基またはメトキシ基を表し;R5 は−O−R
    7 を表し;R6 は水素原子を表し;R7 は炭素原子数1
    ないし18のアルキル基を表すか;あるいはR7 は−O
    H、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−COO
    8 、−OCOR11および/または、式 【化15】 で表される基で置換された炭素原子数1ないし12のア
    ルキル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし12のアル
    キル基を表し;ならびにR11は炭素原子数1ないし12
    のアルキル基を表す。)で表される化合物を含む請求項
    3に記載のコーティング組成物。
  6. 【請求項6】 成分Aが機能性アクリレート樹脂(funct
    ional acrylate resin) および架橋剤を含むバインダー
    である請求項1に記載のコーティング組成物。
  7. 【請求項7】 固体バインダーA100重量部に付き安
    定剤0.01ないし10重量部を含む請求項1に記載の
    コーティング組成物。
  8. 【請求項8】 成分AおよびBに加えて、他の成分、す
    なわち溶媒、顔料、染料、可塑剤、安定剤、チキソトロ
    ピー剤、乾燥触媒および/または均展助剤を含む請求項
    1に記載の1に記載のコーティング組成物。
  9. 【請求項9】 成分AおよびBに加えて、光安定剤とし
    ての成分Cとして立体障害性アミン、2−(2−ヒドロ
    キシフェニル)−1,3,5−トリアジンおよび/また
    は2−ヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリアゾール
    を含む、請求項8に記載のコーティング組成物。
  10. 【請求項10】 自動車用のコーティング系のトップコ
    ートとしての請求項1に記載のコーティング組成物の使
    用方法。
  11. 【請求項11】 コーティング組成物に請求項1に記載
    の式Iで表される化合物を混合することからなる、光、
    酸素および/または熱による損傷に対して有機ポリマー
    を基材とするコーティングを安定化する方法。
  12. 【請求項12】 光、酸素および/または熱による損傷
    に対する安定剤として請求項1に記載のコーティング組
    成物において式Iで表される化合物を使用する方法。
  13. 【請求項13】 次式Ib: 【化16】 〔式中、R1 およびR2 は互いに独立してH;OH;炭
    素原子数1ないし12のアルキル基;シクロヘキシル基
    またはトリフルオロメチル基を表し;R3 およびR4
    互いに独立して、水素原子;−OH;炭素原子数1ない
    し3のアルキル基;炭素原子数1ないし3のアルコキシ
    基;またはハロゲン原子;あるいはR7 の定義の一つを
    表しまたはOR7 を表し;R5 は後述のR7 に対して与
    えられた定義の一つを表しまたはハロゲン原子;炭素原
    子数1ないし3のアルキル基;−O−CO−R12;−O
    −SO2 −R13または−O−R7 を表し;R6 はH;炭
    素原子数2ないし18のアルケニル基;−X−Z3 ;未
    置換のまたはフェニル環上でメチル基、ハロゲン原子、
    −CNもしくはメトキシ基により置換されたベンゾイル
    基;−C(Z3 )=N−Z3 ;−CH(Z3 )−NH−
    3;式 【化17】 で表される基;または式 【化18】 で表される基を表し;R7 は炭素原子数4ないし18の
    アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
    基または炭素原子数5ないし18のアルキルオキシカル
    ボニル基を表すか;あるいはR7 はOH、炭素原子数1
    ないし18のアルコキシ基、炭素原子数2ないし18の
    アルカノイル基、ハロゲン原子、−COOH、−COO
    8 、−CONH2 、−CONHR9 、−CON
    (R9 )(R10)、−NH2 、−NHR9、−N(R9 )
    (R10)、−NHCOR11、−CN、−OCOR11、式 【化19】 で表される基および/または未置換のまたは炭素原子数
    1ないし18のアルキル基、炭素原子数1ないし18の
    アルコキシ基もしくはハロゲン原子により置換されたフ
    ェノキシ基、で置換された炭素原子数1ないし18のア
    ルキル基を表すか;あるいはR7 はOにより中断され、
    およびOHもしくは炭素原子数1ないし12のアルコキ
    シ基により置換された炭素原子数4ないし20のアルキ
    ル基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシクロア
    ルキル基;OH、炭素原子数1ないし4のアルキル基も
    しくは−OCOR11により置換されたシクロヘキシル
    基;または未置換のまたはOH、ClもしくはCH3
    より置換された炭素原子数7ないし11のフェニルアル
    キル基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;
    炭素原子数3ないし18のアルケニル基;O、Nもしく
    はSにより中断され、および/またはOHにより置換さ
    れた炭素原子数3ないし20のアルキル基;−P(O)
    (OR14)2、−N(R9 )(R10)または−OCOR11
    よび/またはOHにより置換された炭素原子数1ないし
    4のアルキル基;グリシジル基、シクロヘキシル基また
    は炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基;また
    は式: 【化20】 で表される基を表し;R9 およびR10は互いに独立して
    炭素原子数1ないし12のアルキル基;炭素原子数3な
    いし12のアルコキシアルキル基;炭素原子数4ないし
    16のジアルキルアミノアルキル基または炭素原子数5
    ないし12のシクロアルキル基を表し;あるいはR9
    よびR10は一緒になって炭素原子数3ないし9のアルキ
    レン基または−オキサアルキレン基または−アザアルキ
    レン基を表し;R11は炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基またはフ
    ェニル基を表し;R12は炭素原子数1ないし18のアル
    キル基;炭素原子数2ないし18のアルケニル基;フェ
    ニル基;または−R15−O−CO−R11を表すかまたは
    式: 【化21】 で表される基を表し;R13は炭素原子数1ないし12の
    アルキル基;フェニル基;ナフチル基または炭素原子数
    7ないし14のアルキルフェニル基;およびR14は炭素
    原子数1ないし12のアルキル基またはフェニル基を表
    し;R15は炭素原子数1ないし18のアルキレン基また
    は炭素原子数2ないし18のアルケニレン基を表し;R
    16は水素原子;オキシド;炭素原子数1ないし8のアル
    カノイル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭
    素原子数2ないし18のヒドロキシアルキル基;Oによ
    り中断された炭素原子数3ないし18のヒドロキシアル
    キル基;炭素原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素
    原子数5ないし8のシクロアルキル基;炭素原子数5な
    いし8のシクロアルコキシ基;炭素原子数7ないし11
    のフェニルアルキル基;フェニル環上で1ないし3個の
    炭素原子数1ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数
    1ないし8のアルカノイル基により置換された炭素原子
    数7ないし11のフェニルアルキル基;または炭素原子
    数7ないし11のフェニルアルコキシ基を表し;Xは直
    接結合または−CO−を表し;Z1 およびZ2 は互いに
    独立して炭素原子数1ないし12のアルキル基を表しま
    たは一緒になって酸素原子によって置換されてもよい炭
    素原子数4ないし10のアルキレン基を表し;Z3 は炭
    素原子数1ないし20のアルキル基を表しおよびZ4
    水素原子またはメチル基を表し;但し、基R3 、R4
    よびR5 のうち2つがアルコキシ基を表しおよび第三番
    目の基がアルコキシ基以外の定義である式Ibの化合物
    は除く。〕で表される化合物。
  14. 【請求項14】 式中、R1 およびR2 は互いに独立し
    てH;OH;炭素原子数1ないし12のアルキル基;シ
    クロヘキシル基またはトリフルオロメチル基を表し;R
    3 およびR4 は互いに独立して水素原子;−OH;炭素
    原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数1ないし
    18のアルコキシ基またはハロゲン原子を表すか;後述
    のR7 の定義の一つを表してもよく;R5 はR7 に対し
    て与えられた定義の一つを表しまたはハロゲン原子;−
    O−CO−R12;−O−SO2 −R13または−O−R7
    を表し;R6 はHまたは炭素原子数1ないし12のアル
    キル基を表し;R7 は炭素原子数2ないし18のアルケ
    ニル基を表し;またはR7 はOH、炭素原子数1ないし
    18のアルコキシ基、ハロゲン原子、−COOH、−C
    OOR8、−CONH2 、−CONHR9 、−CON
    (R9 )(R10)、−NH2 、−NHR9 、−N(R9 )
    (R10)、−NHCOR11、−CN、−OCOR11およ
    び/または未置換のまたは炭素原子数1ないし18のア
    ルキル基、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基もし
    くはハロゲン原子により置換されたフェノキシ基、で置
    換された炭素原子数1ないし12のアルキル基を表す
    か;あるいはR7 は1つ以上のOにより中断され、およ
    びOHもしくは炭素原子数1ないし12のアルコキシ基
    により置換された炭素原子数4ないし20のアルキル
    基;グリシジル基;炭素原子数5ないし8のシクロアル
    キル基;OH、炭素原子数1ないし4のアルキル基もし
    くは−OCOR11により置換されたシクロヘキシル基;
    または未置換のまたはOH、ClもしくはCH3 により
    置換された炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル
    基を表し;R8 は炭素原子数1ないし18のアルキル
    基;炭素原子数2ないし6のヒドロキシアルキル基;炭
    素原子数3ないし18のアルケニル基;O、Nもしくは
    Sにより中断され、および/またはOHにより置換され
    た炭素原子数3ないし20のアルキル基;−P(O)
    (OR14)2、−N(R9 )(R10)もしくは−OCOR11
    および/またはOHにより置換された炭素原子数1ない
    し4のアルキル基;グリシジル基、シクロヘキシル基ま
    たは炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基を表
    し;R9 およびR10は互いに独立して炭素原子数1ない
    し12のアルキル基;炭素原子数3ないし12のアルコ
    キシアルキル基;炭素原子数4ないし16のジアルキル
    アミノアルキル基または炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルキル基を表し;あるいはR9 およびR10は一緒に
    なって炭素原子数3ないし9のアルキレン基または−オ
    キサアルキレン基または−アザアルキレン基を表し;R
    11は炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子数
    2ないし18のアルケニル基またはフェニル基を表し;
    12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子
    数2ないし18のアルケニル基;フェニル基;または−
    15−O−CO−R11を表すかまたは式: 【化22】 で表される基を表し;R13は炭素原子数1ないし12の
    アルキル基;フェニル基;ナフチル基または炭素原子数
    7ないし14のアルキルフェニル基を表し;ならびにR
    14は炭素原子数1ないし12のアルキル基またはフェニ
    ル基を表し;R15は炭素原子数1ないし18のアルキレ
    ン基または炭素原子数2ないし18のアルケニレン基を
    表し;R16は水素原子;炭素原子数1ないし8のアルカ
    ノイル基、炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素
    原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素原子数5ない
    し8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8のシク
    ロアルコキシ基;炭素原子数7ないし11のフェニルア
    ルキル基;フェニル環上で1ないし3個の炭素原子数1
    ないし4のアルキル基もしくは炭素原子数1ないし8の
    アルカノイル基により置換された炭素原子数7ないし1
    1のフェニルアルキル基;または炭素原子数7ないし1
    1のフェニルアルコキシ基を表し;ならびにXは直接結
    合または−CO−を表す;請求項13に記載の式Ibで
    表される化合物。
  15. 【請求項15】 式中、R1 およびR2 は互いに独立し
    て水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を
    表し;R3 およびR4 は互いに独立して水素原子;炭素
    原子数1ないし3のアルキル基;炭素原子数1ないし3
    のアルコキシ基またはハロゲン原子を表すか;あるいは
    後述のR7 の定義の一つを表しまたはOR7 を表し;R
    5 はR7 に対して与えられた定義の一つを表しまたはハ
    ロゲン原子;−O−CO−R12;または−O−R7 を表
    し;R6 はR5 に対してはo−位でおよび−OHに対し
    てp−位にあり、かつ水素原子、炭素原子数1ないし6
    のアルキル基、アリル基、炭素原子数6ないし18のア
    ルカノイル基、ベンゾイル基またはα−メチルベンジル
    基を表し;R7 は炭素原子数4ないし18のアルキル基
    または炭素原子数2ないし18のアルケニル基を表す
    か;あるいはR7 はOH、炭素原子数1ないし18のア
    ルコキシ基、−COOR8 、式 【化23】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
    炭素原子数1ないし12のアルキル基を表すか;あるい
    はR7 は1ないし6個の−O−により中断され、および
    OHにより置換された炭素原子数7ないし18のアルキ
    ル基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル基または
    炭素原子数7ないし11のフェニルアルキル基を表し;
    8 は炭素原子数1ないし18のアルキル基;炭素原子
    数3ないし18のアルケニル基;または式: 【化24】 で表される基を表し;R11は炭素原子数1ないし18の
    アルキル基または炭素原子数2ないし18のアルケニル
    基を表しR12は炭素原子数1ないし18のアルキル基;
    炭素原子数2ないし18のアルケニル基;または−R15
    −O−CO−CH=CH2 ;もしくは−R15−O−CO
    −C(CH3 )=CH2 を表すかまたは式: 【化25】 で表される基を表し;R15は炭素原子数2ないし18の
    アルキレン基を表し;ならびにR16は水素原子;オキシ
    ド;炭素原子数2ないし8のアルカノイル基;炭素原子
    数1ないし12のアルキル基;ヒドロキシエチル基;炭
    素原子数1ないし18のアルコキシ基;炭素原子数5な
    いし8のシクロアルキル基;炭素原子数5ないし8のシ
    クロアルコキシ基または炭素原子数7ないし11のフェ
    ニルアルキル基を表す;請求項13に記載の式Ibで表
    される化合物。
  16. 【請求項16】 式中、R1 およびR2 は互いに独立し
    て水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を
    表し;R3 およびR4 は互いに独立して水素原子または
    炭素原子数1ないし4のアルコキシ基または炭素原子数
    1ないし4のアルキル基を表し;R5 は−O−R7 を表
    し;R6 はR5 に対してo−位およびOHに対してp−
    位にあり、かつ水素原子または炭素原子数1ないし6の
    アルキル基またはアリル基を表し;R7 は炭素原子数4
    ないし18のアルキル基または炭素原子数3ないし18
    のアルケニル基を表すか;あるいはR7 は−OH、炭素
    原子数1ないし18のアルコキシ基、−COOR8 、式 【化26】 で表される基および/または−OCOR11で置換された
    炭素原子数1ないし12のアルキル基を表し;R8 は炭
    素原子数1ないし18のアルキル基を表し;およびR11
    は炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素原子
    数2ないし3のアルケニル基を表す;請求項13に記載
    の式Ibで表される化合物。
  17. 【請求項17】 A)光、酸素および/または熱により
    損傷に感受性の高い有機材料および、B)安定剤として
    請求項13に記載の式Ibで表される化合物、からなる
    組成物。
  18. 【請求項18】 成分A100重量部に付き成分B0.
    01ないし15重量部からなる請求項17に記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 成分AおよびBに加えて、1またはそ
    れ以上の他の安定剤または他の添加剤を含む請求項17
    に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 有機材料に安定剤として請求項13に
    記載の式Ibで表される化合物を添加することからな
    る、光、酸素および/または熱による損傷に対する有機
    材料を安定化する方法。
  21. 【請求項21】 光、酸素および/または熱による損傷
    に対して有機材料を安定化するために請求項13に記載
    の式Ibで表される化合物を使用する方法。
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